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副島隆彦 投稿日:2023/12/14 18:05

【3094】岸田首相の 安倍派つぶしは、ただの政界抗争(権力闘争)ではない。統一教会の解体だ。

副島隆彦です。今日は、2023年12月14日(木)です。

私は、ずっと黙って、この2週間、日本の政界( 自民党の政権政治家たちの動き)を ネットに載るニューズを追って見ていた。
岸田首相 が、12月6日から、急に、パー券資金還流(キックバック)問題(という悪慣行)を理由に、安倍派の幹部たち「5人組」を、切る(閣僚、3役を辞任させる)と言う動きになった。
始まりは、安倍派の、一応、幹部の塩谷立(しおのやりゅう)座長が、11月30日。キックバックを認める発言をした。

(転載貼り付け始め)

11月30日  (自民党 安倍派 塩谷 立 座長)
Q:ノルマを超えた分は(議員に)戻した?
「そういう話はあったと思いますね」
しかし、そのわずか5時間後「精査していない状況で発言をした」と撤回した。改めて、この発言について問われると…
(自民党 安倍派 塩谷 立 座長)
「あれはいろいろな質問の中で、そういう状況があったのかなと思っておりますが、事実関係把握しておりませんので、後ほど撤回をしたわけです」

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。今日12月14日の最新の新聞記事を一本だけ載せる。残りの記事は、うしろの方に、5本ぐらい長いが載せる。

(転載貼り付け始め)

〇 「 松野博一官房長官ら安倍派4閣僚が辞表提出 午後に交代 」
2023年12月14日   日経新聞

松野博一官房長官ら自民党安倍派(清和政策研究会)所属の閣僚4人が12月14日、岸田文雄首相宛てに辞表を提出した。首相は新しい官房長官に岸田派の林芳正前外相を充てる。自民党派閥パーティー券収入を巡る政治資金問題を受けて、政権の立て直しを図る。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 岸田首相の次の首相の座を、安倍派99人を背景にして狙っていた、見るからにワルの萩生田光一(はぎうだこういち)政調会長も辞任した。あと残っているのは、岸田首相のとなりに、いけしゃーしゃーと女政治家代表の顔をして、座っている、高市早苗(たかいちさなえ)である。安倍晋三の盟友である。松下政経塾の2期生である。統一教会系の大姐御(おおあねご)である。 鬼のような、眉毛が吊り上がった顔の、あのまま、岸田の隣りに座っている。彼女は、安倍派を出ているが、まだ来年9月の自民党総裁選に出る、と息巻いている。

(ここに高市早苗の写真を貼る)

今度の、政変劇は、これまでの政界抗争とは、質と濃(こ)さ濃度が全く違う。これは、ただの自民党内の派閥抗争ではない。岸田の宏池会(こうちかい。吉田茂の系統)が、清話会(せいわかい。日本右翼の議員たちの集まり)を追い詰めて、勝利した、という、ような小さな話ではない。 世の中では、「あっぱれ、岸田が、やりよった」というような、“床屋政談(とこやせいだん)”レベルの話ではない。

この政変あるいは、政局(せいきょく)には、日本の国家総体としての 大きな決断が有ったのだ。 ただ単に、法務省・検察庁が、「安倍の内部からの垂れ込み(証拠の提出)があったので」、動き出して、安倍派の幹部たちを追及して、政治資金規正法の違反で、刑事罰を与えようと、ということだけでは済まない。

法務省・検察庁、さらには最高裁も だけでなく、各省の官僚トップたちと、財界(経済界)、さらには天皇家(皇室)の意思までが、 大きく纏(まとま)って、統一教会(安倍派)を、日本の国家体制から、排除、切除する、という決断のもとで動いている。

① 反共右翼(その中心は統一教会の会員60万人) ではない、②の温厚なる保守 の 者たちが、大同団結して、①の 統一教会を、カルト宗教団体であり、これ以上、日本の社会を宗教汚染させるわけにはゆかないと、高度のところで
判断した。

それに対して、「安倍派だけではない。裏金を配っていたのは。岸田政権そのものが危ない」と、今も足掻(あが)いて、「岸田の派閥もやっている」と 書く者たち自身が、本当は、日本のテレビ、新聞の中に潜り込んでいる、統一教会の 信者、活動家である。 評論家や新聞記者、研究員の肩書をしている。 統一教会は、 世界基準では Moonies ムーニーと言う。創業者の文鮮明(ぶんせんめい。ムーン・サンミョン Moon San Myon)の頭文字から付けられた英語名だ。 アメリカ帝国の首都のワシントンの政界までも、激しく汚染している。ビクトリア・ヌーランド国務省次官(アンダー・セクレタリー)が、公然たるMoonies ムーニー である。

ドイツの外相の女、カナダの外相の女、ポーランドの閣僚たちなど、公然と、このMoonies である。みんなは、「とてもそんなことは信じられない」と言うだろうが。ヨーロッパ諸国の政府までも、このように潜り込んでいる。世界中の政府や政党に潜り込んでいる。真に恐ろしいことだ。だから、日本にも、こうやって政治家(安倍派)にたくさんいるのだ。

創価学会(500万人ぐらい)の中にも、2割ぐらい統一教会が潜り込んでいる。公明党の県議とか市議の中にいる。だから、公明党が、恐れをなして、統一教会を、公然と非難しないで、ここまで来た。そして遂に怒って、
岸田首相と山口奈津男(なつお)公明党委員長が、「自公連立政権として連携して、今度の動きに出た。

立憲民主党の泉健太(いずみけんた)と 国民民主党の玉木雄一郎(たまきゆういちろう)のふたりの代表(党首)も、どうも、おかしい。統一教会の色が付いている。野党の議員たちの中にも、たくさん統一教会員が潜り込んでいる。だから、とても健全な野党勢力として、自民党に取って替わる政権など、今や、作れない。野党も一度解体して、一から作り直さないといけない。個別には能力のある野党議員たちがいる。

それから、日本の労働組合運動の、総本山(ナショナル・センターと言う)である、連合(れんごう)の会長をしている、奇怪な女、芳野友子(よしのともこ)も、統一教会員である。

この女(全繊維同盟。女工あがり)を育てたのは、強固な反共主義者の松下正寿(まつしたまさとし)という、統一教会の学者(立教大学の学長もした)で、労働組合の教育所の「富士社会教育センター」で、芳野を手塩にかけて育てた。松下は、教祖の文鮮明(ぶんせんめい)に私淑して、統一教会の関連組織「世界平和教授アカデミー」の初代会長だ。「日本共産党の労働運動への潜入を許すな」を信念と標語(スローガン)にして、遂に日本の労働運動までも統一教会が乗っ取った。この狂った反共右翼の者たちを、何とかしないと、本当に日本国の危機だ。

大手新聞社の中で、産経新聞(フジ産経グループ)は、明らかに統一教会の巣窟(そうくつ)である。記者たちの中に、公然と統一教会員の者たちがいる。私は、昔、産経の『正論』という言論誌に書いていて、追放されたので、これらの事実をよく知っている。

産経新聞と仲がいい、笹川財団(英語名は、ササガワ・ファウンデイション)が、日本維新の会 の資金源となっている。日本財団と 東京財団に分かれてる。維新の会の議員たちも、大きくは統一教会の別動隊だ。 創立者の笹川良一(ささがわりょういち)が、全然は、”黒シャツ党”として、イタリアのムッソリーニの真似をした国粋主義者だったが、戦後、やっぱり、岸信介(統一教会の教祖の文鮮明と盟友)たちと一緒に「世界反共(はんきょう)同盟」(WACL ワールド・アンタイ・コミュニスト・リーグ)を1968年に創立している。

朝日新聞の、この10年間での変質と思想偏向が、ひどい。2013年から、安倍晋三が首相に返り咲いて(7年8か月間の長期、首相をした。2020年9月まで)、朝日イジメが酷(ひど)かった。日本の左翼リベラル勢力の牙城だった朝日は、人事を内部から握られて、安倍晋三の言うことを聞く役員や記者たちに変貌した。朝日の凋落(ちょうらく)は恐るべきものだ。

さて。岸田首相が、腕組みして、空を仰ぐように、目を閉じて思案し、ところが、顔つきが少し明るくて、にやりと笑っているようにも見える写真が、写っている。これを、ここに貼って皆に見せることが大事だ。

(岸田首相の 腕組みの写真を、ここに貼る。記事の日付も)

12月8日、参院予算委で腕組みする岸田首相(左端)。右手前は松野官房長官

だから、今度の闘いは、岸田の大勝利だ。そして、新しい官房長官には、3か月前に、外相を更迭されて、一歩うしろに退(ひ)いたように見えた、林芳正(はやしよしまさ。”宏池会のプリンス” と呼ばれる )が、今日から復帰して就任した。今日の新聞の顔写真を見ると、元気いっぱいで、やる気十分だ。 いい面構(つらがま)えになった。以前のような、にやけた坊ちゃん笑いをしなくなった。
岸田が、あと2年、首相をしたら、そのあとは、林芳正だ、と、彼の顔に書いている。

林芳正官房長官

岸田と林芳正は、この20年間、安倍晋三から、虐(いじ)められ、怒鳴られて、それでも、我慢に我慢で、口答え(反論)しないで、ずっと耐えに耐えて来た。安部と同じ山口県(林)と、となりの広島県(岸田)が選挙区(地盤)だ。自分の地元もひどく汚された。それでも2人はずっと我慢していた。政治家の一番大事な資質(ししつ)は、我慢することだ。これを、この2人はずっとやってきた。だから、私はこの2人は、偉いと思う。

そうして、岸田が、ついに、人生で一度の大(おお)勝負に出た。それが、今回の、日本の国体(こくたい。国家体制)の上層部の総意を取り付けたうえで、安倍晋三の死(去年の7月8日)から、1年半経(た)って、ようやく、今回の安倍派解体、統一教会を日本の国家体制から切除手術する、という動きに出た。

だから、今、私たち、日本の反(はん)自民党、反(はん)権力(リベラル派)の人間たちがするべきことは、岸田政権を打倒しよう、ではなくて、この一幕だけは、岸田文雄を応援して、「頑張れ、岸田。安倍派=統一教会 を 徹底的に叩き潰せ」と応援することだ。私、副島隆彦は、このように考えます。

安倍派が、岸田内閣倒閣(とうかく)、退陣(たいじん)の動きを、先に仕掛けて来た。6月ぐらいからだ。それに対して、岸田はじっくり準備した後、反撃に出て、安倍派を解体に追い込む戦略に出た。

今日は、詳しく書かない(これまでにたくさん書いたので)が、 「最高検察庁内の、大幹部だった、統一教会の黒川弘務(くろかわひろむ)」 を検事総長(検察庁のトップ)にしようと、を安倍晋三が首相として押し切ろうとした2020年の 問題以来の、法務省検察庁内の、「もう、これ以上。統一教会が、法務・検察の中で蔓延(はび)こるのは許さない」という堅い、決断があった。 安倍派=統一教会が、日本の国家体制を、これ以上、乗っ取ることを、阻止する、と、厳しく決意していることを示している。

下 ↓の 記事に載せた、「 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に関する法が12月13日成立した」 のとおりである。この統一教会を解散、解体の追い込む、日本の国家体制としての意思と、今度の、安倍派を自民党内の派閥として解体、消滅させる動きは、同時進行である。

再度、書く。 今、日本の国家体制そのもの が、安倍派潰しと 軌を一にして、統一教会を日本国家として解体し排除しようとしているのである。

統一教会問題になると、私、副島隆彦は、ものすごく厳(きび)しい表情になる。なぜなら、この20年間、私は、統一教会は、人類に食らいついた癌(ガン)細胞だから、切除(リムーブ)手術をしないといけない、と各所で書いて、ずっと言論で闘って来た。鈴木エイト氏たちが現れる前からだ。

その為に、私は、統一教から命を狙われて来た。今は、統一教会が大混乱だから、その隙(すき)で、統一教会 の別動隊である、エホバの証人(宮台真司=みやだいしんじ=氏を2022年11月29日に、都立大学で、殺そうとしたのは、エホバの証人の男だ。この男は1月に「自殺」して証拠隠滅した。警察は殺人未遂で送検した ) と 参政党(さんせいとう。神谷宗幣=かみやそうへい=参議院議員が代表。ここは、幸福実現党の支持票、175万票がそのまま移転して別物になり替わった政党) が、私、副島隆彦 の命を狙っている。だから、私は、注意、用心して生活している。

今回は、ふつうの、政治家たちどうしの権力闘争(power struggle  パウワ・ストラグル これは左翼用語。 power strife パウワ・ストライフ こっちは普通の政治学用語 )の、政界抗争ではない。ただの派閥抗争の、蹴繰(けたぐ)り合いではない。これを、ただの自民党内の、いつもの勢力争いだ、で済ます気が、私は、初めから無かった。だから私は、ずっと黙ってこの2週間の政局(せいきょく。これは内閣の解散、政権の交替を含む政治言葉だ) を見ていた。

私が、はっきり分かったことは、再度書くが、あの岸田の、腕を組んで、ひとりで、天を仰いだり、あるいは、にんまりする顔は、これはただの政界抗争ではない。統一教会を、日本の体制の外側に追放する、という日本の支配層の、共通した意思から生まれた健全な判断である。私は、この動きに賛同する。

それでも、安倍派の中にいる、福田派系(30人ぐらい。今は、福田達夫=ふくだたつお=が 長 )は、一切、名前が出て来ない。安倍派が分裂、解体したあと、福田派(ここが福田赳夫以来の清和研究会の元)が出来上がるだろう。

安倍が死んだあとの、返り咲き親分のドンの森喜朗(もりよしろう。この男は、大暴力団の山口組=日本のマフィア=の、実質の一番上だ ) は、「萩生田を、辞めさせるな」と騒いでいたが、もう黙った。森は、岸田に直接、電話を掛けて圧力を掛けていた。しかし岸田はもう電話に出なくなった。この瞬間に、森はすべての政治権力を失った。12月6日のことだ。

麻生太郎は、今も副総理で、あれほど安倍晋三と仲が良くて、ふたりで日本の汚れた政治を、この10年間(2013年から)ずっとやって来た。それなのに、「自分は麻生派 で宏池会 だ」で、安倍派の自壊(じかい)に対して、もう知らん顔をしている。自分が生き残ることで精いっぱいだ。岸田は、次は、麻生太郎を引退に追い込むだろう。

茂木派( 茂木敏充=もてぎとしみつ= が、青木幹雄から奪い取った旧経世会。竹下昇派)は、やや距離を取りながらも岸田を支えている。
菅義偉(すがよしひで)元首相は、安倍の葬式で、熱のこもった追悼文を読んだ通り、やっぱり、この男も、統一教会だったのだ。

宏池会系は、もともと、安倍派のような右翼やゴロツキのような、政治ゴロ(戦前の院外団=いんがいだん=)の蠢(うごめ)きである暴力団体質がない。おカネで汚(よご)れない。だから、上品に官僚たちと同居して官僚たちに操(あやつ)られる。それと、アメリカと絶対に喧嘩(けんか)しない。言うことを聞く。ケンカして自分たちが潰されないようにである。しかし、面従腹背(めんじゅうふくはい)で、アメリカからの厳しい、理不尽な、「日本は、もっとカネを出せ」の要求に、必死で何とか抵抗する。

今の日本は、不況が30年も続いて、精一杯頑張っても、岸田の宏池会の「軽武装(けいぶそう)経済優先」の宏池会の政治で、生き延びるしかない。日本国民の生活は、青息吐息で、すさまじい大量の貧困層を抱えて、やっとのことで生きている。それでも、まだ、日本国民は耐えられる。アメリカ帝国が、先に崩れるまで、堪え忍ぶだろう。

なぜ法務・検察が、本気になって安倍派を狙っているかというと、それは、「2019年7月の参院選広島選挙区 を巡る大規模買収事件」 の 時に、広島に東京の検察庁から派遣されて、河井案里のカネ配りを調べていた、36歳の、若い優秀な検察官が、統一教会に殺されたからだ。

この若い検察官が夜、帰って来て、自分のアパートの部屋に入ろうとした瞬間に襲って、連れ込んでて首を絞めて殺した。これが、統一教会が政治家たちを「自殺に見せかけて」殺す時の、いつものやり口だ。この事件は、週刊誌に書かれた。しかし、警察には手を出させないで、検察庁自身が、「これは、お前たち(警察)には扱わせない。俺たちがやる」と、深い決意を表わして、自殺で処理した。

その時以来、若い検察官たちすべてが、「捜査中の汚職事件の 担当検察官を殺すとは、何ごとか。絶対に許さん 」と、自分たちの仲間を殺されて、激しく怒り狂った。法務・検察の幹部たちも、法曹(ほうそう)仲間の弁護士業界の親分たちも、「もう、あいつら統一教会 を、日本の国家秩序は、絶対に許さない。根絶やしにする」と、なった。

このあと、河合案里を東京で逮捕した時に、案里を真っ裸にして、パンティと生理ナプキンまで剝ぎ取った。証拠隠滅を防止する、ということで検察の女子職員たちにやらせた。

統一教会によるこの若い検察官の殺しのことは、私は、佐藤優氏との対談本でも、詳しく語った。

ずっと下の方 ↓ に、中国新聞に載った 今年の9月の記事を載せる。「 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件(選挙での汚職)の際・・・河合案里(かわいあんり)は・・・」とある。

私は、明日(15日)発売の、私の恒例の中国本の新刊書 『中国は 嫌々(イヤイヤ)ながら 世界覇権を握る』(ビジネス社刊)の 中で、韓国(本当は北朝鮮)発祥の、統一教会を、今もまったく非難しないで、その同伴者となっている、 日本の ①反共右翼の者たちのことを書いた。それと、この①に引き摺られたままの ② 生来の温厚な保守の人たちへの、怒りを書いた。是非、読んで下さい。

(ここに、統一教会の今のトップの 韓鶴子=かんつるこ=ハン・ハクチャ=の 顔写真のページを貼ってください)

このあとは、新聞資料を、長々と、6本ぐらい載せます。 副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

〇 「 安倍派、全員交代案に衝撃 実現なら「 安倍派の終わりの始まり」 」
2023年12月11日   日経新聞

(ここに、この記事に付いている 6人の顔の 写真を貼る)

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は最大派閥の安倍派(清和政策研究会)存亡の危機に発展した。安倍派に所属する全議員を政務三役から外す案が岸田文雄政権で浮上したためだ。安倍派内には衝撃が走っており、激しく反発する議員もでている。

2000年以降の日本政治は「清和会支配」と呼ばれる。民主党政権を除く7人の首相のうち4人が安倍派で、首相在職期間の8割ほどを占めたためだ。全員交代を迫られれば派閥の求心力低下は確実で、20年ほど続いた全盛期から一気に存続が危ぶまれる「終わりの始まり」の状況になりかねない。

首相は12月10日、都内のホテルで安倍派幹部の萩生田光一(はぎうだこういち)政調会長と政治資金問題の対応を巡りひそかに協議した。同日夜、全員交代案を耳にした安倍派幹部は「悪手(あくしゅ) だ。副大臣や政務官までも交代させるようなことになれば、(岸田)内閣不信任決議案に賛成してもいい」と激高した。

ある政務官は、「やりすぎだ。まともにやっている人までやめさせたら次の選挙で傷になる」と語った。別の所属議員は「衆院当選一回の議員まで巻き込むのはかわいそうだ」と述べた。安倍派は閣内に松野博一(まつのひろかず)官房長官、西村康稔(にしむらやすとし)経済産業相ら4人の閣僚だけでなく、5人の副大臣、6人の政務官を抱える。

副大臣や政務官は閣僚への登竜門にあたり、当選期数の浅い議員らにはこうしたポストは派閥に属する「恩恵」となる。最大派閥にはいっても恩恵を得られなければ派に遠心力が働くのは避けられない。すでに一連の政治資金問題を受けて、退会を検討する動きも一部に出ているという。

安倍派が首相に再考を求める事態も想定される。党幹部によると「全員交代案は複数の選択肢のうちのひとつ」といい、首相は調整を継続するとみられる。 茂木派幹部は「安倍派だけで政治資金問題が収まるとは限らず、そのときは後任を探すのも難しくなるのではないか」と指摘した。

全員交代といった反発を呼ぶ案が浮上するのは、政権の危機感の裏返しといえる。
今国会では政務三役に次々と問題が発覚して「辞任ドミノ」がおきた。東京地検特捜部の捜査が進むにしたがって、該当者を一人一人更迭するといった対応をとれば過去最低に落ち込んでいる内閣支持率の一段の低下を招きかねない。

〇 「 安倍派の池田氏、パーティー収入3200万円の不記載認める 」
2023年12月13日  日経新聞

自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー問題を巡り、衆院議員、池田佳隆(いけだよしたか)元文部科学副大臣の事務所は12月13日、派閥からの収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことを認めた。関係者によると、同日までに2020〜22年の収支報告書を訂正し、安倍派からの還流分約3200万円を寄付として計上した。

パーティー収入の還流分について議員側が収支報告書を訂正したのが判明するのは初めて。東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いがあるとみて捜査。過去の立件例も踏まえ、不記載額が多い議員側を重点的に捜査するとみられる。

安倍派は派閥のパーティー収入の一部を所属議員に還流させ、派閥・議員側双方の収支報告書に記載しなかった疑いがある。還流を受けた議員は数十人に上る。うち直近5年間の池田氏側の不記載額は四千数百万円で、約5千万円の還流を受けたとされる大野泰正参院議員側に続く規模とみられる。関係者によると、派閥からの還流分はいずれも収支報告書に記載していなかったという。総務省公表分の20〜22年の収支報告書を訂正した。

池田氏の事務所は「党から清和政策研究会を経て支払われる政策活動費と認識して収支報告書に記載しなかったが、寄付として記載すべき性質のものと判断した。政治に対する信頼を損ねてしまったことに深謝する」とコメントした。池田氏は地元の名古屋市で21〜22年に開いた議員個人の政治資金パーティーでも記載漏れがあり、約1100万円の収入を追加計上した。

〇 「 旧統一教会の被害救済、進む法整備 残る「自助努力」」
2023年12月13日   日経新聞

(ここに、分かり易く説明した、図版がある)

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済に関する法が12月13日、成立した。教団の監視を強め、賠償の元手となる財産の散逸を防ぐ。既に施行された不当寄付勧誘防止法とあわせて救済の法整備が進んだが、被害者の自助努力が前提となる構図は変わらない。実効性の有無を継続的に検証する必要がある。

【関連記事】旧統一教会の被害者救済法が成立、教団財産の監視を強化
「教団の財産の動きを把握しやすくし、自由に移転できる状況をけん制する仕組みは被害者救済に向けた一歩だ」。近畿大の田近肇教授(憲法学)は法成立に一定の評価を語る。
新法は宗教団体に高額寄付をした被害者らが民事訴訟を起こす際の弁護士費用や、債権の保全手続きをする費用を支援する。財産流出を防ぐため、解散命令請求が出された宗教団体が不動産を処分する際は事前に行政機関に通知することも義務付けた。

狙いは「財産隠し」の抑止だ。教団が財産を海外などに流出させた場合、訴訟で賠償命令が出ても支払いが実現しない恐れがある。実際、1995年に解散命令を請求されたオウム真理教は所有不動産を関連会社名義に変えるなどして財産隠しを図ったとされる。
新法が不動産処分前の通知義務や目録提出を定めたことで財産状況は可視化されるが、処分自体を阻止することはできない。田近教授は「解散命令が確定した際に賠償の元手となる財産をどれほど保てるかは不透明」と指摘する。

法案審議の過程では、解散請求があった時点で裁判所が包括的に財産を保全できる規定の導入についても議論された。宗教法人法と同様に解散命令の手続きを定める会社法は、請求時点で裁判所が「財産管理命令」を出して資産を保全する規定がある。だが最終的に「信教の自由を害する恐れがある」との理由から見送られた。

被害の回復を個々の被害者自身が訴訟を通して自力で図る必要がある点もハードルとなる。教団の問題に長年対応してきた全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の阿部克臣弁護士は「被害者が自ら証拠を集めて訴訟を起こすのは負担が重い。当事者の自助努力に委ねられている点は変わらず、新法は無いよりマシな程度」と批判する。
全国統一教会被害対策弁護団も13日「教団による財産処分を把握しやすくなり被害者救済の一助となり得る」としつつ、財産保全の規定がないため「抜本的な対応策となり得ない」とする声明を公表した。

同法は付則で施行後3年をメドに「財産保全のあり方を含めて検討を加える」と明記された。政府は今後、状況次第で規定の見直しも検討するとみられる。
教団の被害者救済を巡っては1月、寄付者を困惑させるなどの違法な勧誘による寄付を最長10年間取り消せるといった不当寄付勧誘防止法も施行された。違法な寄付がただちに「無効」にならず、被害者側から「取り消す」必要がある同法についても救済範囲が狭いとの指摘があり、施行2年で見直すとの付則が付けられた。

救済の法整備が相次いで進むのは、解散請求を巡る裁判手続きが長期化するとの見方があるためだ。政府が宗教法人法に基づき、教団の解散命令を東京地裁に求めたのは10月。解散命令の効力が生じれば教団の財産は裁判所が選任する清算人が管理することになるが、膨大な証拠の検討が見込まれることから、結論が出るまでに「年単位の時間がかかる」(ベテラン裁判官)とみられている。
関係者によると、現在は教団側が地裁に意見書などを順次提出している段階という。双方の意見を直接聞く「審問」が開かれるとしても年明け以降となる見通しだ。

一方で、教団に関する被害相談はなお寄せられ続けている。日本弁護士連合会に2022年9月〜23年2月、教団に関する相談は550件寄せられ、うち422件は財産の被害に関するものだった。被害が1千万円以上だったとする相談が4割を占め「1億円以上」も26件あった。救済の実効性をどう確保するか、引き続き議論と検証が欠かせない。
【関連記事】
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• ・旧統一教会に解散命令請求へ 今後予想される流れとは

〇 「 河井(かわい)元法相、買収原資は安倍政権中枢からか 4人から6700万円思わせるメモ 自宅から検察押収 」
中国新聞  2023年9/8(金)
(ここに2人の顔を載せる )

河井克行(かわいかつゆき)元法相(左)と妻の案里(あんり)氏

( 副島隆彦注記。 この記事は、中国新聞(広島県が中心)のスクープだ。検察庁が広島の事件の現場から出したものだ。だから中国新聞だ。だが、東京の大新聞たちは黙っていて。この事実を報道しない。法務省=検察のトップから、岸田首相に それとなくのお伺い(あるいは打診)が数か月前にあって、それに対してようやく、岸田が、暗黙の許可を出したのだろう。 岸田は、安倍派(99人。そのうち統一教会系が60人 )の追い落としを狙っている。その計画中だ。東京のメディアは、この件を書かない。中国新聞を後追いして書くこともしない。奇妙な静けさだ。副島隆彦注記終わり)

2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件 で、検察当局が20年1月に河井克行元法相(60)=服役中=の自宅を家宅捜索した際、当時の安倍晋三首相をはじめ安倍政権の幹部4人から現金計6700万円を受け取った疑いを示すメモを発見し、押収していたことが9月7日、関係者への取材で分かった。

検察当局は、元法相が広島県内の地方議員や後援会員に現金を配り回った買収の原資だった可能性があるとみて捜査していたという。 【図解】大規模買収事件を巡る金の流れ
関係者によるとメモはA4判。上半分に「第3 7500万円」「第7 7500万円」と書かれ、それぞれ入金された時期が付記されている。その下に「+(プラス)現金6700」と手書きで記され、さらにその下に「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされていた。・・・・ (以下略)

〇 「 元法務次官 辻裕教(つじひろゆき)を証人尋問 黒川元検事長の定年延長巡る訴訟事件・司法 」
2023年12月1日  日経新聞

( 副島隆彦注記。 この 辻裕教(つじひろゆき)仙台高検検事長(現職) が、法務省=最高検内の、 統一教会(学生時代は勝共連合)の活動家であり、黒川弘務に次ぐ  No2 で、この男を 法務・検察は、憎しみを込めて、獅子身中(しししんちゅう)の虫として、焼き殺そうとしている。副島隆彦 注記終わり)

東京高検検事長だった黒川弘務氏=辞職=の定年を延長した2020年1月の閣議決定を巡り、法務省が協議記録を不開示とした決定の取り消しなどを求める訴訟の口頭弁論が1日、大阪地裁であった。当時の法務次官、辻裕教氏が証人として出廷した。辻氏は「特定の検察官のためではなかった」と述べ、「(定年延長は)黒川氏を検事総長にするためだった」とする原告側の主張に反論した。

政府は従来、国家公務員法の規定に基づく定年延長は検察官に適用されないとの見解だったが、法務省は20年1月、解釈を変更。検察官にも適用できるとし、黒川氏の定年が延長された。元法務次官への証人尋問は異例。辻氏はこの日の弁論で「犯罪が複雑化し、担当者の交代で業務に支障が出る可能性があった」と話し、延長の必要があったとした。
原告の神戸学院大の上脇博之教授は関連文書の開示を求めたが、法務省は「作成していない」との理由で不開示としたため、22年1月に提訴した。

「 国は丁寧かつ合理的な説明不可欠」
弁護士で公文書管理に詳しい東洋大の早川和宏教授の話 事務次官という行政機関の事務方トップだった人物が文書開示を求める訴訟で証人尋問されるのは珍しい。実際に文書を作成する職員の方が証人としてふさわしかったのではないか。今回の訴訟が提起されたのは、官邸に近いとされた黒川氏のための解釈変更と国民に受け止められているからであり、国は丁寧かつ合理的な説明で真摯に向き合う必要がある。

副島隆彦注記。 この辻裕教(つじひろゆき)も、東大法学部の学生時代から、サークル活動で入って行った勝共連合(しょうきょうれんごう。統一教会の学生組織 )に入信して、やがて 狂い尽くした 秀才のひとりだ。 検察官になって法務省官僚の コースを歩んだ。黒川弘務の片腕(法務次官もした)で、各省のエリート官僚たちの中の、統一教会の 今の、現役(仙台高検検事長だ)のトップだ。岸田政権は、この男も追及する。

(ウイキペディアから転載貼り付け)

仙台高等検察庁検事長就任時に公開された肖像写真
(ここにウイキの 顔写真を貼る)

辻 裕教(つじ ひろゆき、1961年10月4日 – )は、日本の検察官、法務官僚。法務事務次官等を経て、仙台高等検察庁検事長。
人物  法務省大臣官房長や刑事局長、法務事務次官を経て、2021年より現職。
2023年6月、東京高等検察庁の黒川弘務元検事長の定年延長問題で、大阪地方裁判所は、当時法務次官を務めていた辻を証人尋問する事に決まった。現職検事長が証人尋問を受けるのは異例。・・・・

(転載貼り付け終わり)

今日は、これだけにします。 副島隆彦拝

副島隆彦 投稿日:2023/11/30 11:10

【3093】私の新刊の金融本「金(きん)は(まだ今から)3倍になる」の宣伝と、金の賢い買い方。

副島隆彦です。 今日は、2023年11月30日(木)です。
私の金融本の、最新刊である『 金融恐慌が始まるので 金(きん)は3倍になる』 (祥伝社、2023年12月1日発売 )の宣伝をします。
明日から全国の書店で発売です。大都市圏は、1日早くて今日から店頭の並んでいるかもしれません。 買って読んで下さい。

金融恐慌が始まるので 金は3倍になる
この本の宣伝は、すでに、今日のぼやき の方で、広告を始めていて、そこには、私が書いた まえがき や目次 が載っています。そちらを読みに行ってください。

私が、この本で強調したいのは以下のことです。
金(きん)の価格は、世界価格だから、日本国内だけで決まるのではない。もうすぐ、米国債(べいこくさい)が、あまりにも発行し過ぎて、信用を無くすので暴落する。このこととドルの暴落は同じだ。

だから、その時、  Gold – US Dollar Linkage Cut 「ゴールド・USダラー・リンケイジ・カット」 すなわち、「金ドルの連携の切断」 が起きる。世界中で、米ドル(=米国債)が信用を無くして暴落を開始する。それは来年でしょう。

だから、それと争うように、金(ゴールド)が、世界的に更(さら)に今よりも、どんどん価格を上昇させるだろう。目標は、今の1グラム=1万円 が、3倍の3万円になる時だ。それは、3年後のことだ。だから今のうちに、もっともっと、金(きん)を買いなさい、ということだ。

副島隆彦です。それから、以下に、2枚、この私の最新刊の本の中の、2枚(4ページ分)の画像(写真)の載せた。

(ここに、金貨=ゴールド・コイン= と 野口コインの福岡の天神(てんじん)の実店舗の画像のページを載せる)

野口コインを勧める


野口コインは田中貴金属よりも、金(きん)を安くで買える

上記の 画像にあるとおり、野口コイン(本店、福岡市)で、ネット販売でいいですから(わざわざ、お店まで行かなくて済みます)金の1オ(ウ)ンス・コイン(硬貨、31.1グラム)を買いなさい。この野口コインは、私、副島隆彦の信用保証付き(笑)です。

私は、この10月の福岡での野口コイン主催の講演 で、野口貴志 社長と親しく話して、この人は、本当に立派な経営者で信用がおける、と、確信しました。ですから、皆さんも、さらに、この野口コインで、金貨を買ってください。

(ここに野口コイン株式会社の HP を載せる)
https://www.noguchicoin.co.jp/


野口コインHPの表紙

副島隆彦です。野口コインでは、本当のたくさんの、豊富な金貨や銀貨、そして、100グラムの金の延べ板も売っている。 自分の気に入ったものを買いなさい。
私が、特に推薦するのは、上掲の ページ(拡大して、よく、読んで下さい)の中に書いてあるとおり、田中貴金属とかで買うよりも、野口コインの方が、1オンス金貨1枚で、6,000円も安くで買える。

このことを、私は、9月からお知らせしている。配達の手数料も安い。もう1オ(ウ)ンス金貨は、一枚が36万円ぐらいになっているはずです。

そして、野口コインで、英国王立造幣局(えいこくおうりつぞうへいきょく The Royal Mint )製の ブリタニア金貨 を買うと、さらに3,000円 安くで買えます。だから、このブリタニア金貨を買いなさい。メイプルリーフ金貨(カナダ国)とウイーン・ハーモニー金貨(オーストリア国)は、もう持っているから、少し飽(あ)きた、という人も買いなさい。

この The Royal Mint Official Partner 「ザ・ロイヤル・ミント(英国王立造幣局) オフィシアル・パートナー(正規代理店) 」 と、野口コインが、公然と名乗れることが、世界基準(ワールド・ヴァリューズ)から見て、どれほど高い信用があるか。このことを、今度の私の本で、詳しく書いた。この個所を、特に丁寧に読んで下さい。

アメリカ政府造幣局 が発行する、イーグル(白頭鷲=はくとうわし)金貨は、日本では買えない。アメリカでも買えない。アメリカの金持ちたちがすべて買い占めている。だからイギリスのブリタニア金貨を買いなさい。ブリタニア Britannia というのは、今のイギリス England を形成して表わす Great Britain Island  大ブリテン島 (=United Kingdom  ユナイテッド・キングダム 連合王国とも言います )を、女神さまだ、と見なして、”女神ブリタニア”という。その象徴としての金貨だ。

最新の、金の価格の動きは、 田中貴金属工業 の  公表している価格表で、

11月29日 店頭小売(こうり)価格 は、1グラム=10,682円
店頭買取(かいとり)価格 は、 1グラム=10,573円
1万円を越えている。この動きは、簡単には止まらないだろう。 金は、上がり続ける。

金の世界値段である、 NY(ニューヨーク)の 先物市場(COMEX)の 卸売りの金価格 は、10月31日 に、最高値があって、 1オウンス( ounce  31.1グラム)= 2017.70 ドル だ。 20,00ドルを、軽く突破している。

取り敢(あ)えず、これだけの事を、今日、皆さんにお伝えできればいい。
金の動きについては、以下に一本だけ記事を載せます。

(新聞記事の資料。 転載貼り付け始め)

〇 「金の価格、6カ月半ぶり高値 FRBの利上げ停止観測で買いが進む NY」
2023年11月29日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231129/k00/00m/020/011000c

11月28日のニューヨーク商品取引所の金先物(さきもの)相場は3営業日続伸し、取引の中心となる12月渡しが前日比27・60ドル高の1オンス=2040・00ドルと中心限月の終値としては5月上旬以来、約6カ月半ぶりの高値を付けた。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止の観測が強まり、外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落した。このため、ドルの代替資産とされる金の買いが進んだ。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

福松 博史 投稿日:2023/11/28 10:47

【3092】「日本は戦争に連れてゆかれる。狂人日記。戦争を嫌がった大作家たち」(共に作者副島先生 祥伝社新書から出版)を読んで私が思ったこと

マスメディア(テレビ 新聞 大手雑誌)の垂れ流す偽情報(フェイクニューズ)について。
イギリスの作家 ガリバー旅行記を書いたジョナサン・スウィフトの言葉。
嘘八百は空高く飛翔し、真実は足を引きずりながら後をついていく。
ガリバー旅行記の中の第4章「馬の国」が本当はとても重要だと私は思う。つまり、人類(人間)は”頭(気)が狂った猿”なんだということ。
”万物の霊長”だ、なんておこがましい。ちゃんちゃらおかしいのだ。

月刊誌 中央公論2023年12月号「陰謀論が破壊する日常」(について私が思ったこと)
9人の論者が雁首揃えて上から目線で一般国民の大衆に対して偉そうに正邪善悪の判断は自分たちにあって、お前ら無知蒙昧で下賤な奴らにはその資格がないから、「どれ、俺たちが諄々(じゅんじゅん)と説教をしてやる。」という傲慢で恐るべき態度だ。
①陰謀論に取りつかれている人々がSNSやネット上で急増している。
②その人たちがコロナワクチン接種の強要に反対している
③だから親子断絶などの分断を作り、日常生活を破壊しているのだ
④ということで反政府、反権力側のけしからん連中だから・・・・
⑤よってこいつら反抗的なけしからん連中を退治しなければならない。大政翼賛会に逆らうとは何事か。
という、三段論法ならぬ、五段論法だ。本当にしつこい。こいつらワクチンどうしてもうちたいんだろ?それならお国の為に本物のワクチン打って苦しんで死ね。と私は言いたい。コロナだからワクチンではない。逆だ。前もって初めから計画的にワクチンを売るために米軍軍事強硬派が中国の武漢にコロナ菌をばらまいたのだ。現職のトランプと習近平を叩きのめすために。
何事にも慎重に物事を考え、お国(お上)の命令に軽はずみな賛同、行動は控えるべきだと コロナバカ騒ぎの三年半、私は苦々しい思いだった。
神奈川県横須賀市の元市会議員の一柳さん。反コロナワクチンの切実な活動に尽力なさっておられた。健康上の理由であまり活動出来なくなってしまったということです。
私は、賛同、応援していた一人として、大変ご苦労様でしたと、お見舞い申し上げます。

前掲 中央公論12月号19pの大澤真幸氏の「不思議なキリスト教」(共著、新書大賞2021)について私が思ったこと。
キリスト教ローマンカトリックの聖書の重要な教え「処女懐妊」だって。はあ? 妊婦が”処女”だって? 妊娠したら、もうすでに、処女膜はなくなっているに決まっているだろう。こんなヨタ話を信じている方がバカだ。頭がイカレている、としか言いようがない。「信じる信じないのはあなた次第」なんてものではない。
必ず結果には原因があるのだ。と私は特に強く思う。

プロテスタント、宗教改革のマルチン・ルッター(1483~1546)。
(北ドイツのヴィッテンブルグ城の門の前で子供を作るぞ。だから女を抱かせろ。金儲けを認めろと喚いたのだ。1517年「95ヶ条の論題」)。
免罪符クソくらえ。
なんとこれに先立つ300年前にも日本では親鸞が同じことを既に実行していたのだ。僧侶の「女犯」の厳しい戒律を敢えて破ったのだ。こんなものクソくらえだと。つまり破戒僧だ。だから妻帯して、子供をもうけたのだ。
要するに宗教なんか共同幻想(マス・イリュージョン)の一種なのだ。だが、戒律を破ると、”異端審問”でとっ捕まったら教義に反したということで火あぶりの刑だ。
映画「アマデウス」。天才モーツァルトも当時のキリスト教ローマンカトリックに目をつけられて 若くして(35歳)、殺された。オペラ「フィガロの結婚」これがとんでもなくキリスト教を貶していると見なされてバチカンの逆鱗に触れたのだ。
アレクサンドリア(エジプト)のヒュパティア(天文学者、哲学者)も暴徒と化したキリスト教徒たちに惨殺されたのだ。映画「アレクサンドリア」の話で、あんな男女の恋愛の甘ちょろい話ではない。
本当は彼女はキリスト教の暴徒に襲われて、手にしたカキの殻で肉をそぎ落とされたのだ。本当は物凄く残虐な話なのだ。
だから「不思議なキリスト教」だ、なんてピントがずれた題名なのだ。本当は「いかれぽんちのキリスト教」が相応(ふさわ)しい言い方なのだ。と私は強く思う。ニーチェの「アンチ・クリスト」の事がどうしても頭に浮かぶ。そして遠藤周作の映画「サイレンス(沈黙)」の事も。

中央公論12月号44p、45p。古谷経衡氏。タイトル「日本のシニアはなぜはまってしまうのか?」について…
一言で言って、山口百恵の「プレイバック パート2」で「坊や 一体何を教わってきたの?」と私「も」言いたい。

私がガキの頃、学校で”何事が起こっても他人(ひと)のせいにするな、全部自分が悪いんだぞ。人殺しはいけないことだ、泥棒もいけないことだ。いじめや差別はするな。女子生徒の着替えや便所は覗くな。女の子のスカート捲りはやめろ。”エトセトラ…
で、運動会ではなんとマイムマイム、オクラホマミキサー、最高に楽しいフォークダンスと来たものだ。で、家では「いいか、よく聞け。女と酒(アルコール)が一番危険なんだぞ。特に商売女に気をつけろよ。化粧、おしろいは何のためにあると思う。男を騙すためなんだぞ。だから家から出るときに化粧をするだろう。そして帰って来てから落とすだろう。バカみたいな話だけどな。」
「お前みたいなやつはちょろいもんなんだぞ。のぼせるんじゃないぞ。女は怖いんだぞ。わかったか?」と母親から口うるさいぐらい言われたものだ。けっ。自分だって家から出る時化粧するじゃないかと鼻たれ小僧の私はずっと思っていた。そんなこと守れるわけないじゃないか。自由な男女交際がない世の中、そんなもん全然面白くない。人間生きている意味がないと私は強く思ったのだ。

話が飛んだが、つまるところ、学校や家庭と 実際の社会(世間)では道徳や規範が必ずしも一致している訳ではない。大人になるにつれてだんだん本音と建前が違うと言うことに気付かなければならない。と、私は思う。

そして13p。ドイツの政治学者 カール シュミットについて。「友敵理論」…政治的なものの根底には友と敵を線引きして その敵対性を高める人々の傾向がある。
私は思う。こんな事 古今東西老若男女当たり前すぎる位当たり前の話だ。オスマン帝国のメフメド2世、エリザベス一世(姉殺し)とその父ヘンリー八世(女房殺しとトーマス モア殺し)、斎藤道三や武田信玄、「東方見聞録」のマルコ ポーロの親子、フビライ ハーン(弟殺した)の身内の対立、断絶、殺し合いは 腐るほど…皆さんの方がよーくご存じでしょうが。

日本は戦争に連れてゆかれる 狂人日記2020(祥伝社新書 副島先生の本 2020年8月10日発売)の84ページから引用。
人類(人間)は目下(もっか)、第三次世界大戦への道を着々と歩みつつある。この戦争は迫りくる核戦争であり、生物化学戦争であり、サイバー戦争である。コンピュータ・ウイルスで相手(敵国のレーダー)を無力化して 軍事施設を爆撃するということもする。2007年9月にシリアを空爆したイスラエル軍が、このサイバー攻撃でシリアのレーダー(ロシア製)に捕捉されず、攻撃に成功した。
日本もまた、世界の一部として、次の大きな戦争(ラージ・ウォー、第三次世界大戦)に連れてゆかれる。またたくさんの人が死ぬ。

そして29ページから引用。
日米交渉の真実。
今から80年前、日本人は保守層だけでなく、リベラルや左翼だった人たちも含めて皆、対英米戦争にのめり込んだ。日本国民も同様にのめり込んだ。日本の中学校、高校の社会科の教科書には「ABCD包囲網」すなわちAアメリカ Bブリテン(イギリス) Cチャイナ Dダッチ(オランダ)の4つにほういされ経済封鎖(禁輸)されたので、仕方なく日本は戦争に打って出た、という書き方をしている。
(略)28pから。
ところが、真珠湾攻撃が起きるその日まで、日本国民はアメリカ合衆国と交戦するなどと思ってもいなかった。政府の要人たちと軍のトップたち以外は、アメリカ合衆国との開戦への動きを知らなかった。何も知らされなかった。この大事な事を日本史学者(昭和史専門家)たちが書かない。1941年(昭和16年)の4月から、「日米交渉」が始まっていた(その準備段階を含めれば2月から)。
アメリカ政府はコーデル ハル国務長官が「日本は中国から手を引け。政府機関も居留民も、全て引き上げさせよ」と初めから要求していた。交渉官(全権公使)の野村吉三郎は海軍大将であって、もともと外交官ではない。助っ人で送られた来栖三郎(くるす さぶろう)は外交官だが、日独伊の軍事同盟(三国同盟)を推進した男だ。アメリカに好かれるはずがない。
この二人の日本の高官は、アメリカ側と真剣な厳しい交渉などしていない。どうもおかしな外交交渉だったのだ。アメリカは初めから日本に戦争を仕掛けさせようと計画していた。このようにしか、今となっては考えようがない。日本はまんまと騙され(嵌めら)れたのだ。
交渉の山場では二人はフランクリン・ローズベルト大統領とも会って話した。真剣で切実な交渉に見せながら、どう考えても和気あいあいと話をしている。そして12月には交渉決裂となった。「ハルノート」が11月26日に出されて、日本側はそれを「最後通牒」だ、と受け取った。日本は開戦を決定し、12月8日の真珠湾攻撃となる。その前から日本の連合艦隊は動き出していた。択捉島(北方四島の一つ)の単冠湾から11月26日に艦隊は出動、出港して真珠湾攻撃に向かった。6艘の空母が戦闘機と必要人員を満載していた。
アメリカ側は「突然、日本に攻撃された」と言う。だが本当は全部、計画的に仕組まれていたのだ。日本が上手に操られ、先に手を出したように事前に設(しつら)えられていた。のちに『真珠湾の真実―ルーズベルト欺瞞の日々』(文芸春秋、2010年刊 ロバート・B・スティネット著。)で明らかにされた。真珠湾攻撃はアメリカによって上手に、用意周到に実行されたのだ。戦争が始まるときには、日本をまず中国との泥沼の戦争に引きずりこんでおいて、そのあと日米開戦を仕組んだ。当然シンガポールや香港など大英帝国(イギリス)が東アジアに持つ拠点への攻撃も予想されていた。日本国民はアメリカと開戦するなんて思いもよらず、知りもしなかった。

昭和天皇が出席する御前会議が開かれた。昭和16年(1941年)には真珠湾攻撃決定までに4回も御前会議があった。開戦を準備する動きは着々と進んでいた。この時点で、全てアメリカとイギリスに仕組まれていた。日本は昭和天皇以下、国家指導者たちが騙され、策に陥ちていたのだ。この世界史の真実を歴史学者を含めて日本の知識人たちは今もあまり自覚がない。それで一番ひどい目にあって苦労するのは一般国民である。

29pから日米交渉(1941年11月17日)の写真(共同通信イメージズ) 向かって右から来栖三郎、コーデル ハル、野村吉三郎。1941年4月から12月まで8か月も長丁場が続いた日米交渉は、連日日本で報道された。のらりくらりとした交渉だった。どうせ日本がアメリカの言うことを聞くとは思っていない。初めから仕組まれていた。
以上 引用終了。

要するに初めから猿芝居だったのだ。

守谷 健二 投稿日:2023/11/22 14:08

【3091】『日本史』は、どのようにして創られたのか、5

 『日本書紀』の原型は粟田真人の遣唐使(西暦703年)には成立していた。

 

『旧唐書』は703年の粟田真人の遣唐使の記事から始まっている。彼の使命は、天武天皇の命で創られた「日本の歴史」を唐朝に承認してもらうことであった。故に、この時『日本書紀』の原型は完成していた筈である。

ここで『日本書紀』編纂の段取りを検討する。

天武10年(681)三月、帝紀及び上古の諸事を定めしたまふ。

天武11年(682)三月、新字一部四十四巻を造らしむ。

朱鳥(あかみとり)元年(685)正月二日、天皇詔して曰はく、「朕、王卿に問ふに、無端事(あとなきこと)を以てす。依りて対(こた)へて言(もう)すに実(まこと)を得ば、必ず賜ふこと有らむ」とのたまふ。

ここに高市皇子、問はれて実を以て対(こた)ふ。

朱鳥元年十六日、天皇群臣に問ふに。無端事を以てす。即ちその時に実を得ば、絁(ふときぬ)綿を給ふ。ー『日本書紀』より

 

天武10年三月の「新字一部四十四巻」と云うのは、『日本書紀』を書く漢字を定めた事です。当時、日本語を書く仮名文字、カタカナは成立していなかった。すべて漢字の意味、音を借りて書かねばならなかったのです。しかし漢字の音と云っても、時代、場所によって異なっていました。漢字は既に日本に入っていましたが、日本語を表す漢字は、同一のものとは限らなかった。また日本でも筑紫と大和では発音が違っていた。その為、大和地方の発音を基準にして、中国のどの時代、どの地方の漢字の発音を採用するか、その統一した基準を定める必要があったのです。それを決めたと云うのが、天武11年三月の記事です。

朱鳥元年正月二日の「無端事(あとなきこと)」と云う熟語は、漢字の本国中国にも無く、日本でも登場するのはここだけです。それで学者も、何の意味か分からなかったようです。

天武の命じた歴史編纂は、天武天皇の即位を正統化する為の歴史です。つまり歴史の起点は、正統な皇位継承者であった天智天皇の長男である大友皇子を滅ぼした「壬申の乱」にある。この戦いを「正義の戦」に仕立て上げることであった。

つまり最後に起点を持つ歴史なのだ。是こそ「無端事」と云うべきだろう。誠に『日本書紀』編者たちの造語能力には恐るべきものがある。 

 

守谷 健二 投稿日:2023/11/17 12:03

【3090】『日本史』は、どのようにして創られたのか・4

中国(宋朝)は何故日本認識を変えたのか

 

前回、宋朝が日本の歴史認識を変えた事を指摘した。983年に編纂された『太平御覧』は『旧唐書』を踏襲して、倭国(筑紫王朝)と日本国(大和王朝)は別王朝であり、七世紀後半に日本の代表王朝は倭国から日本国に代わったとの認識に立っていた。

ところが1060年に撰上された『新唐書』では、日本の王朝は天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を祖に持ち今の天皇まで絶えることなく日本を統治して来たとする『日本書』の述べる「万世一系」の歴史を持つと書く。

『旧唐書』と『新唐書』の日本認識は全く異なっている。『旧唐書』の史料を残した記録官達も、日本が「万世一系の天皇」の歴史を主張していたことは知っていた。

703年の粟田真人の遣唐使以降、彼等の最大の使命は、中国(唐朝)に『日本書紀』の歴史を認めてもらうことであった。

 

***日本国は倭国の別種なり。その国日辺にあるを以て、故に日本を以て名となす。あるいは云う、倭国自らその名の雅ならざるを悪(にく)み、改めて日本となすと。あるいは云う、日本は旧(もと)小国、倭国の地を併せたりと。その人、入朝するする者、多く自ら矜大(誇り高く堂々としていること)、実を以て対(こた)えず。故に中国是を疑う。***『旧唐書』日本国伝より。

『旧唐書』日本国伝は、703年の粟田真人の遣唐使の記事で始まる。これ以前は「倭国伝」である。

1060年に成立した『新唐書』以前は、『旧唐書』の認識が通用していたのである。

中国は記録の国である。史書を何よりも尊重し尊敬する。それが中国文明の一大特徴である。前出の史書の記事を軽々に書き換えることなどあり得ない事である。

しかし『新唐書』は、日本記事を書き換えている。983年から1060年の間に、いったい何が起きたのだろう。

日本国の東大寺の僧・奝然(ちょうねん)が宋朝を訪れたのは、984年であった。

 

***雍熙元年(984)、日本国の僧奝然、その徒五、六人と海に浮かんで至り、銅器十余事ならびに本国の『職員令』・『王年代記』各一巻を献ず。***『宋史』日本伝より

この『王年代記』に触発されて『新唐書』日本国伝は作られた。

不思議なことは、奝然が中国に着くや早々に宋の皇帝に謁見を許されていることです。皇帝への謁見がそんなにも容易なことだったのだろうか。奝然は名声の確立した高僧ではなかった、東大寺の一学僧にすぎない、日本国の公式の使者でもない。そんな者に何故皇帝への謁見が許されたのだろうか。

謁見が許された鍵は、奝然が持って行った「銅器十余事」にあったのではないか。

『日本歴史年表』(歴史学研究会編・岩波書店)がある、これは年表と銘打っているが、四百ページにも及ぶ大部なもので、現在日本にある年表で最も詳細で信頼がおける。

この年表の982年の項に「陸奥国に宋人に給する答金を貢上させる記事がある。これではないのか、奝然が持って行った「銅器十余事」の中身は。

奝然は、帰国後、988年に弟子の嘉因を宋朝に派遣している。それに持たせた貢上品は、金銀細工、水晶、螺鈿細工など平安朝工芸の粋の品多数と豪華なもので、とても一介の僧に用意できるものではなかった。(宋書・日本伝より)

奝然は、平安王朝の密命を帯びて宋朝を訪れたに違いないのである。『旧唐書』の成立は945年である。当時民間貿易は活発になっていた、『旧唐書』は、間もなく日本に齎されたろう。平安王朝はそれを見て驚愕し愕然としたに違いない。

大変な思いをし何度も遣唐使を派遣し、阿部仲麻呂など優秀な人材を唐朝に仕えさせ、日本の歴史を『日本書紀』のものに変えてくれるよう必死に働けかけをしたのに『旧唐書』は依然として元のままであった。

平安王朝の日本支配の正統性は『日本書紀』の記す「万世一系」にあった。何が何でも『旧唐書』の記事を覆さねばならなかったのです。

マルコポーロの『東方見聞録』の証言、ジパング(日本)は、黄金の満ちている国である。

少年の日、この事を聞いて不思議でしょうがなかった。どこにそんな根拠があると云うのか。またフビライハンの日本に対する異常な執着(二度に亘る元寇の襲来)、フビライも日本は黄金の満ちている国と信じていたらしい。マルコポーロは、フビライの王朝に仕えていた。

マルコポーロたちが、日本を黄金の満ちている国と信じた根拠は、奝然が運んで行った黄金にあったのではないか。奝然らは、『旧唐書』の書き直しを頼んだのではなかったか。それが完成した暁にはさらなる黄金のお礼をしますと約束して。

 

守谷 健二 投稿日:2023/11/13 10:18

【3089】『日本史』は、どのようにして創られたのか.3

 中国(宋朝)は、日本認識を変えた。

西暦945年に成立した『旧唐書』と、983年成立した『太平御覧』の日本認識では、「倭国(筑紫王朝)」と「日本国(大和王朝)」は別王朝で(661~663年)朝鮮半島で唐・新羅連合と戦ったのは倭国であると『旧唐書』は明記する。

七世紀後半まで日本を代表していたのは倭国(筑紫王朝)であった。

日本国(大和王朝)が日本代表王者として登場するのは八世紀初頭(703年)粟田真人の遣唐使の記事からだ。

これに対し1060年に成立した『新唐書』は、日本の天皇は「天御中主」を祖に持ち、血統の絶えることなく舒明天皇(在位629~641)・皇極天皇(642~645)まで連綿と日本を支配してきた。日本には王朝の交代など無かったと云う『日本書紀』の「万世一系」の歴史で書いている。

『旧唐書』と『新唐書』の日本認識は違うのである。何が中国(宋朝)の認識を変えさせたのだ。何が起きたと云うのだ。

中国文明の特徴の一つは、司馬遷の『史記』を文学の最高峰と崇め尊敬しているように、歴史記述(史書)を大事にする事にある。通常では、前出の記述を変えることなど行わない。よほどの確かな新しい史実でも発見されない限り、前述の記事を変えることは許されない。

983年の『太平御覧』の成立から1060年の『新唐書』の成立まで間に、そのような新事実が発見されたのだろうか。

『新唐書』が日本の歴史を「万世一系」の天皇史観で書いたのは、984年中国を訪れた日本の東大寺僧・奝然(ちょうねん)が持って行った「王年代記」による。

***雍熙元年(984)、日本国の僧奝然、その徒五、六人と海に浮かんで至り、銅器十余事ならびに本国の『職員令』・『王年代記』各一巻を献ず。***『宋史』日本伝より

***太宗、奝然を召見し、これを存撫すること甚だ厚く紫衣を賜い、太平興国寺に館せしむ。

上、その国王は一姓継を伝え、臣下も皆官を世々にすると聞き、因って歎息して宰相にいっていわく、「これ島夷のみ。乃ち世祚遐久(代々の位が遥に久しい)にして、その臣も継襲して絶えず。これけだし古の道なり。***『宋史』日本伝

しかし、これだけのことで日本に対する記述を変えたのだろうか、過去の歴史書の記述がそんなにも安っぽいものなのか。

中国の史官たちは、日本の王朝が「万世一系」史観を主張していることは十分に承知していた。天武天皇の命で編纂された『日本書紀』の歴史は「万世一系」である。これは703年(大宝三年)の粟田真人の遣唐使以来、毎回日本の遣唐使の主張する事であった。遣唐使の最大の使命は、唐朝(中国)に『日本書紀』の歴史を認めさせることであった。日本の執拗な働きかけに対しても中国の史官達は、首を縦に振らなかったのである。何故なら、それは真実ではないから。

では何故宋朝は、日本の王朝の言い分に同意したのであろうか。次回はそれを検討する。

副島隆彦 投稿日:2023/11/09 09:40

【3088】FT紙の「トランプ氏再選で変わる世界 マーティン・ウルフ筆」への私のコメント。

副島隆彦です。  今日は、2023年11月9日(木)です。

英高級紙の FT (フィナンシャル・タイムズ)紙の 今朝の記事に対する、自分の意見を書いた。
筆者は、マーティン・ウルフ Martin Wolf  ((チーフ・エコノミクス・コメンテイター)である。

Martin Wolf マーティン・ウルフ FT (フィナンシャル・タイムズ)紙 チーフ・エコノミクス・コメンテイター

私は、現在、自分の毎年恒例の 中国研究本 を 書き上げることをで苦しんでいる。
私は、2007年の9月15日の “リーマン・ショック”の前年そして、直前に出た、このリーマン・ショックを予言して当てた 私の金融本である、『ドル覇権の崩壊』(徳間書店刊)と、 『恐慌前夜』(祥伝社 刊)の2冊を書いていた。

 それでも、その時すでに、私は、中国のことを、どうしても書かないといけない、と必死の思いで、出版社に泊まり込んで、担当の編集者とふたりで、一心不乱になって、一冊、書き上げた。それが、『中国 赤い資本主義は 平和な帝国 を目指す』(2008年12月刊、ビジネス社刊)である。

『中国 赤い資本主義は 平和な帝国 を目指す』(2008年12月刊、ビジネス社刊)

 あれから15年が経(た)って、私は、今年で15冊目の中国本を出す。書名は、『中国は イヤイヤながら 世界覇権(せかいはけん)を握(にぎ)る』である。 今日からアマゾンで公表されるはずだ。

ところが、この本の 冒頭の まえがき から書き始めて、私は、相当に苦しんでいる。
なかなか書けない。 その理由は、あまりに激しい、“ぶち壊し言論”で、書き始めたからだ。
それら中に、ケンカ を売っている書き方だ。 「おい、中国が、もうすぐ、崩壊する、と、まだ、そんなバカなことを信じている、反共(はんきょう)右翼ども。その中心の統一教会(とういつきょうかい)どもよ。本当に、お前たちは、今の、この強大になった、中国が、潰れるとか、崩れる、と本気で思っているのか。馬鹿どもめ。ウクライナ戦争も、どうせ大国のロシアが勝つんだゾ 」 と、書きだした。

これでは、商業出版物として、とても成り立たない。のかな? と、自問しながら、1週間が過ぎだ。これが、今の副島隆彦の現状です。つまり・・・元気です。この本もなんとか書き上げます。

この他に、もうすぐ、恒例の私の金融本が、1か月遅れで、 『金融恐慌が始まる(ドルが没落する)ので 金(きん)は3倍になる』(祥伝社刊)が、発売になる。

 それから、幻冬舎新書からの、私の、初めてのスピリチュアル本である 『自分だけを信じて生きる  エマーソンに学ぶ スピリチュアリズム… 』(書名は、何だったっけ? これを今、公表していいのかな? )が、出ます。

私は、さっき、今朝読んだ新聞記事のことで、自分の考えと共に書いた。こういうことをやって、ほぼ毎朝、知識・情報の採集を自分の貯金箱(ちょきんばこ)に入れている。すでに、この私のコメント付きの新聞記事(ネット記事)の量は、数万個あって、膨大な量である。

私は、中国本がなかなか、書き上げられないものだから、じたばたして、えーーい、それなら、今朝の自分の記事コメントを、このまま、重たい掲示板に載せようと、決めた。以下の通りである。   副島隆彦拝

副島隆彦注記。 今朝、11月9日の記事である。 下の方に載せる。この 英FT(フィナンシャル・タイムズ紙)の トップ 幹部評論記者の マーティン・ウルフは、3年前の、2020年11月に実際に有った、あの 米大統領選挙で 巨大な不正を認めない。それなら、真実の新聞 評論にならない。欠陥、粗悪(そあく)記事だ。 だから、ウルフが、あれこれ真面目(まじめ)そうに、未来予測を書いても、どうせ、こいつも、英の デープステイトの 高級な一員であることに変わりはない。

だから、ほとんどが、読むに堪えない、くだらない内容の記事だ。 それでも、私は、そこから、グラフを2枚だけ採集した。中国の経済・金融での大きさと強さが、はっきりと、ここに 出ている。

購買力平価(こうばいりょくへいか。PPP パーチェス・パウワ・パリティ )では、すでに、中国が、世界GDPの 20%(20兆ドル)である。米と欧は、15%(15兆ドル)ずつだ。 これが世界の実態だ。

だが、真実は この中国の数字は、もっと大きい。 すでに 中国が、世界GDPの 40%ぐらいまで行っているだろう。これに台湾(人口2300万人、世界GDPの1%の1兆ドル)と か、アップルのスマホ( 真実は中国製だ )の売り上げ3兆ドル(400兆円)とかを足すと、もしかしたら、すでに中国が、世界GDPの60%(60兆ドル)ぐらいを占めているだろう。私、副島隆彦は、ここまで、平気で考える。

ちなみに、世界GDPは、2022年で、丁度100兆ドルである。私、副島隆彦は、自分の金融本で、この数字を算出して使っている。

 日本は、つい最近のIMFの発表で、世界GDPで、4位に転落した。ドイツに抜かれた。 ということは、どちらも、GDPで、4・2兆ドルである。 これは、1ドル=135円で計算された、名目GDPでの世界統計である。日本政府が、国内向けに公表している GDPは、従って、570兆円である。

「ついに、ドイツにも抜かれたか」と、慨嘆(がいたん)している 専門家たちが、居る。だが、その一方で、「あんな、ウクライナ戦争で、国内がガタついているドイツごときに日本が負けるはずがない。円安の所為(せい)で、起きている、こんなヘンな、IMFの発表なんか相手にするな」 という経済界からの意見もある。

 以下の記事は、 世界メディア言論の王者で頂点である FTの マーティン・ウルフでさえ、来年の11月のトランプ当選を 予測し始めた。 私、副島隆彦は、そうはならないと予言している。
英米の デープステイト どもが、アメリカの政治権力を、簡単に手放すはずがない。あいつらは、足掻(あが)きに足掻いて、またしても巨大不正選挙(ヴォウター・フロード)をするだろう。だが、アメリカの多数派国民の意思が、それをもう、許さない。 そうなると、アメリカの国家の3分裂になるしかない。私は、このことを、2019年に出した本で書いている。

『国家分裂するアメリカ政治 七顚八倒』(秀和システム 2019年刊)

 アメリカは、来年になったら、大統領選挙どころではない。それでも、一応、表面上は、2月中旬から、ニューハンプシャー州を手始めに、予備選挙(プライマリー)が始まる。
大統領選挙 どころか、アメリカは国家分裂する、と、私、副島隆彦は予測、予言してきた。今もこの考えに変わりはない。 すでに、大州のテキサスは、「連邦(ユナイテッド・ステイツ)からの 離脱の 州民投票を準備しつつある」 。テキサスを中心にして、① アメリカ中央国(セントラル)を作りつつある。これは「アメリカ共和国」とも名乗るだろう。テキサスを中心にして、すでに20ぐらいの中西部と南部の諸州が、テキサスの決断に同調して、次々と州民投票をして、連邦からの離脱をするだろう。 トランプは、来年の、どこかの時点で、テキサス州に、今のフロリダ州から、移動するだろう。

 なぜなら、デープステイト側は、トランプを、インチキの刑事裁判で、判決を出して、そのまま逮捕、収監ことが考えられるからだ。トランプ支持勢力が、トランプの逮捕を、許すはずがない。その時は、デープステイト側との、撃ち合い、銃撃戦が始まる。

  現在の世界を支配している、醜悪(しゅうあく)極まりない、デープステイト=カバール Cabal の アメリカの大(おお)金持ち白人どは、東部のニューヨーク、ワシントン それと、5大湖のシカゴたちからなる 旧来の、従来のままの、 ② アメリカ・イースト(東部)国になるだろう。この ②は、西欧のデープステイト共との同盟を続けて(これまでのUSAの国家借金も引き受けて、引きづって )の国になる。

③ 番目は、太平洋側のカリフォルニア州を中心にした、LGBTQたち(気色の悪い同性愛者たちと、麻薬常習者と 黒人の暴れ者たち)の国だ。ここは、どうしようもない殺伐とした、荒廃した国になる。浮浪者(バム bum )も ここに集まるだろう。 この③に、台湾と香港からの反共人間たち(法輪功=ファー・ルン・ゴン= 中国の統一教会勢力、キリスト教徒を名乗る)が 移ってゆく。ここに、日本からも、100万人ぐらい、反共右翼(統一教会系)が、移動して行けばいいのだ。

ちなみに、3年前の、2020年の11月4日の、大統領選挙での、巨大な不正選挙は、どのような規模だったかを、簡単に教える。 これに対して、トランプ動乱(トランプ革命)と呼ぶべき、国内騒乱が起きた。
1月6日に、ワシントンのアメリカ議会議事堂に、150万人のトランプ支持の人々が結集して、抗議した。

不正選挙の結果は、トランプ票が、1.1億票に落とされた。バイデン票が、インチキで、1・2億票とされた。それで、バイデンの勝ち、だと。
真実は、トランプ票は、1・4億票だった。それに対して、愚劣なるバイデン票は、3000万票だった。こんなにも差がある。アメリカ国民の8割は、トランプ支持である。今もそうだ。 
それで、選挙制度を弄(いじく)って、8000万票の 郵便投票(ゆうびんとうひょう。 mail-in voting メイルイン・ボウティング)というのを認めた。これで、どれだけでも票の捏造、水増しが出来る。 郵便投票というのは、普通は、重病者にために病室で行う。 
それから、Dominion (ドミニオン。アリストス・システム)という、不正集票マシーン(違法な表計算ソフト)を
使って、遠隔操作(遠く、ローマのヴァチカンから操作した)で、合計2000万票を、トランプからバイデンに、移し替えた( flip フリップという)。あるいは、トランプ票を激しく減少させる不正操作をした。
これで、結果として、上記の、バイデンの 逆転勝ち、とした。何という、狂った連中であることか。
これで、バイデンは、真実の3千万票(2016年の大統領選挙でも、ヒラリーの得票は、これと同じだった)に、8千万票の郵便投票と不正集計ソフトからの1千万票を足して、1.2億票、とした。

投票代議員数の獲得数でも、真実は、トランプが、50州合計で、420人ぐらいで、バイデンは180人ぐらいだ。それも、無理やり、数字を弄(いじく)って大逆転させた。何ということを、するやつらだ。これでは、人類史がひっくり返るはずだ。
私、副島隆彦は、これらのことを、自分の 『 裏切られた トランプ革命』(2021年4月刊、秀和システム)に、詳しく書いた。この本は、歴史の資料となるだろう。    副島隆彦 記

(転載貼り付け始め)

〇 2023年11月9日   英FT (フィナンシャル・タイムズ)

「 トランプ氏再選で変わる世界 」 マーティン・ウルフ筆 (チーフ・エコノミクス・コメンテイター)

・・・・だが、同盟関係にはリーダーが必要だ。当面の間、米国はそのリーダーでいなければならない。ロシアが欧州の脅威であり、中国が米国と肩を並べる競争相手である今、同盟関係の重要性は今まで以上に高まる。それは同盟国だけでなく、米国にも当てはまる。トランプ氏はこの点を理解しておらず、気に掛けてもいない。
購買力平価でみた中国の国内総生産(GDP)が世界に占める割合は米国とEUを上回る(赤が中国、青が米国、水色がEU)

注)購買力平価に基づく。EUは現加盟国で計算 出典)The Conference Board/FT
次に、世界経済に対する影響がある。トランプ氏はすべての輸入品に対して一律10%の関税導入を提案している。関税率こそ低いものの、1930年に成立した悪名高き「スムート・ホーリー関税法」の現代版といえる。報復関税を招くことは間違いない。また、数十年にわたって関税障壁の引き下げに取り組んできた米国の努力を否定することになり、世界貿易機関(WTO)に大きなダメージを与える。

それと同じく重要になりそうなのは、気候変動対策への影響だ。米国はバイデン政権が成立させたインフレ抑制法に盛り込まれている取り組みの多くを後退させるだろう。同様に深刻なのは、新興国や途上国におけるクリーンエネルギーへの投資促進の取り組みから米国が撤退する可能性があることだ。

中国の貿易規模は米国とEUを上回る(世界の貿易に占める割合、赤が中国、青が米国、水色がEU)

注)EU域内の貿易を除く。EUは現加盟国で計算 出典)IMF DOT/FT
今後の中国との関係も問題になるだろう。中国の台頭を敵視するのは党派を超えて共通であり、この点における変化はそれほど大きくはないはずだ。だが、トランプ氏の下では反中国のイデオロギー色が薄まるだろう。・・・・

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

守谷 健二 投稿日:2023/11/08 13:35

【3087】『日本史』は、どのようにして創られたのか. 2

二つの『唐書』(3081の続きです。)

 

正史『唐書』は二つある。西暦945年に撰上されたものを『旧唐書』と呼び、西暦1060年撰上された方を『新唐書』と呼びます。

先に成立していたか、後に成立したかの違いでどちらも皇帝の命を受けて作られた「正史」です。

既に正史『(旧)唐書』があったのになぜ新たな正史が必要とされたのか?

『旧唐書』は、唐末の戦乱、唐朝滅亡後の短期間の王朝の交代があり史料の散逸がひどく、宋代になって多くの史料が発掘された故、より完成された「正史」の制作が要請された為であった。

それを考えれば、『新唐書』の方が完成度の高い「史書」になっているはずです。

しかし、実際には『旧唐書』の方の記事の方が正確で、資料的価値は『新唐書』は『旧唐書』に及ばないと云うのが中国では定説になっています。

『新唐書』完成直後に編纂を開始した『資治通鑑』は、唐代の記事は全面的に『旧唐書』に依拠し、『新唐書』をほとんど相手にしていない。

また考証学が盛んになった清代でも『旧唐書』の方が信頼度が高いとの評価である。

ただ日本では、『新唐書』を『唐書』と呼び、『旧唐書』をお蔵入りにし完全に無視してきた。(これは第二次世界大戦の敗北まで続きました)

 

『旧唐書』と『新唐書』の最大の違いは、日本記事にあります。『旧唐書』は、「倭国伝」と「日本国伝」の併記で日本記事を作ります。七世紀半ばまで日本を代表していたのは「倭国」(筑紫王朝)であり、「日本国」(大和王朝)が日本の代表王朝として登場するのは八世紀初頭からです。

つまり七世紀後半に日本では王朝の交代があった、と云うのが『旧唐書』の認識です。宋初(983年)に撰上された『太平御覧』は『旧唐書』の認識を踏襲しています。

一方『新唐書』は、日本には王朝の交代はなかった、天御中主を祖に持ち皇極天皇まで皇統の絶えることなく日本を統治して来たとする『日本書紀』の主張する万世一系の歴史で書く。

日本の王朝が『新唐書』に飛びつき『旧唐書』をお蔵入りにしたのは当然であった。(続く)

飯田 次郎 投稿日:2023/10/29 04:26

【3086】アルメニアとアゼルバイジャンについて

2つの国の母語について、話して通じることはないです。アルメニアはアルメニア語で、私はかつてモスクワで、そこに住むアルメニア人から習ったことがあります。単語はペルシャ語やトルコ語由来のものも多いですが、文字もあり、独特です。

一方のアゼルバイジャンは、アゼルバイジャン語で、これはトルコ語系です。だから、同じ系統の中央アジアのカザフ人、キルギス人などは、ある程度わかる、と言われます。

人種的には、トルコの人、アルメニアの人、アゼルバイジャンの人の区別は、見た目は難しいと思います。

 南コーカサスは、カスピ海と黒海に挟まれた地峡で、歴史的に大国が縦横無尽に通り過ぎた歴史を持つので、そのようなことになっていると言われます。加えて、山がちなので、グルジアも含めて、言語は独特の発展をしました。

 

 

副島隆彦 投稿日:2023/10/28 08:05

【3085】生物化学兵器であるコロナ・ワクチンと、その先輩のエイズ・ウイルスの製造者の画像を載せる。

副島隆彦です。今日は、2023年10月28日(土)です。

私は、この前の 下 ↓の 「3083」番(10月13日)で、「 宮沢孝幸(みやざわたかゆき)京都大学准教授(ウイルス学、感染症研究 )が、「コロナワクチンは、人為的に作られた、人工兵器(生物兵器)だ」と、テレビでも断言した」と書いた。

その時、私、副島隆彦が、これまでに、自分の講演会用に作成して話した内容に添った、コロナウイルスの 日本への計画的な持ち込みの資料を、後で載せる、と書いた。

コロナ・ワクチンという、アメリカが製造した、 大量の人殺し 用の 生物化学兵器 (bio chemical weapon  バイオ・ケミカル・ウエポン ) を、日本国民に、半ば、強制的に打った(接種した、国民の8割、9割かも))ことについての 画像資料(パワーポイント)を、まず11枚載せる。

このコロナ・ワクチンの大量培養をやった (2018年頃だろう) アメリカの米陸軍基地内の生物研究所である、フォート・デトリックという研究所の 外観の画像を載せる。このフォートデトリックの生物兵器製造所で、その40年前の 1979年に、エイズウイルス( HIV ヒト免疫不全ウイルス )も製造されたのである。

フォート・デトリック

そのあとで、ロバート・ギャロ Robert Gallo  ( 86歳で、存命) というアメリカの生物、遺伝子学者 が、エイズウイルスを作ったのだが、この、人類にとっての、大(だい)犯罪者の顔写真と、経歴を載せる。

ロバート・ギャロ(1937―、86歳) エイズウイルスの製造者

その際に、私、副島隆彦が、2009年に 雑誌に書いた評論文の上に載せた一枚の写真を載せる。
このロバート・ギャロ と一緒に、リュック・モンタニエというフランス人の、パスツール研究所のウイルス学者が、写っている、貴重な写真だ。 国際エイズ学会 が、横浜で開かれた時の写真だ。 まるで、仲良しの研究者仲間のようにしている。だが、モンタニエの方は、大(だい)悪人ではなくて、 このエイズウイルス(HIV) を、世界で初めて分離(すなわち、発見)した 学者で、彼が、2008年に、その業績で、ノーベル生理学物理学賞を受賞した。

恐るべきことに、この「エイズ菌を開発・製造した、ロバート・ギャロは、「私が、発見者だ」と、1984年に、リュック・モンタニエと、激しく争ったのだ。 「あんたは、エイズ菌の製造者であって、発見者ではありません」 という、笑い話を通り越す、恐ろし世界だ。

副島隆彦です。 私は、今日は、私のコロナウイルスや、エイズ菌についての考えは、もう書かない。以下の講演資料と、写真(画像)たちを、皆さんに、じっと見て、真剣に、持て貰うことにする。本当に、真剣に、一枚、一枚を読みなさい。そして、自分の頭(知能、思考力 =mind マインド、= thinking  ability  スインキング・アビリティ)を酷使して、一所懸命に 考えなさい。

2021年3月に作成した

日本企業の乗っ取りが次々と起きている

2021年9月に作成した

コロナよりワクチンが危険。打つべきか。

2021年9月に作成した

コロナ・ウイルスが、生物化学戦争だ

2021年9月に作成した

ワクチンは発症を防ぐが、周りへの感染を起こす

2021年9月に作成した

接種した人は新型人間になる

2021年9月に作成した

接種率が高まっても感染者数が増えている

2021年9月に作成した

儲かるのはコイツら

2021年9月に作成した

日本の大企業の乗っ取りが次々と起きている

2022年3月に作成した

コロナとワクチンは、仕組まれた集団ヒステリー。

2022年3月に作成した

この時からタケダにコロナワクチンを作らせる計画。心底ワルいやつ。

2022年9月に作成した

コロナとワクチンは、世界人口削減がディープステイトの目的

2023年3月に作成した

10年前からタケダにコロナワクチンを作らせる計画。心底ワルいやつ。


フォートデトリック 米陸軍の 生物化学兵器の製造工場 (今は破壊されて証拠隠滅。その後、同基地内の他の場所に別の生物研究所を建てた) 首都ワシントンの隣りのメリーランド州 べゼスタ にある)


「ザ・フナイ誌」2009年2月号  ここに写っている ロバート・ギャロ(右)
が、1978年に、エイズ・ウイルスを製造した。 隣りのリュック・モンタニエ博士(パスツール研究所)(左)は、そのエイズ・ウイルスの 発見者として、2008年の、ノーベル医学生理学賞を受賞した。

モンタニエは、スウエーデンの王宮でのノーベル賞の授賞式に欠席することで抗議の意思を表明した。 極悪人と 善人 の ふたりが、日本の横浜で開かれた、1994年8月8日の「国際エイズ会議」に出席した時の記念すべき写真である。この、ロバート・ギャロという人類にとっての大(だい)犯罪者の顔を、私たちは、こうして見ることが出来る。


ロバート・ギャロ(1937―、86歳) エイズウイルスの製造者

(ウィキペヂアの説明文)  ロバート・ギャロ(Robert Charles Gallo, 1937年3月23日 – )は、アメリカ合衆国のウイルス学者である。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が、後天性免疫不全症候群を引き起こす要因であることを発見し、血液検査によるHIV検査方法を開発したことで知られている。

来歴 メリーランド大学教授、アメリカ国立がん研究所所属。コネチカット州ウォーターバリー出身。

1963年、トーマス・ジェファーソン大学で医学博士号取得した。1976年、インターロイキン-2というT細胞増殖因子を発見した。1980年には、セザリー症候群に罹患したカリブ海の黒人から、のちにヒトTリンパ好性ウイルス(HTLV-2)と命名されるレトロウイルスを分離した[1]。1986年、 ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)を発見した[2]。

1984年以降、HIVの発見をめぐり、パスツール研究所のリュック・モンタニエと激しく争ったことが知られている。後に両者が共に発見者であるとして政治決着したが、ノーベル生理学・医学賞の受賞はならなかった(2008年にモンタニエが受賞)。

主な受賞歴  1982年 アルバート・ラスカー基礎医学研究賞
1983年 レオポルド・グリフエル賞
1985年 ディクソン賞医学部門
1986年 ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞
1987年 ガードナー国際賞
1988年 日本国際賞[3]
1990年 カール・ラントシュタイナー記念賞
1997年 ウォーレン・アルパート財団賞
1999年 パウル・エールリヒ&ルートヴィヒ・ダルムシュテッター賞
2000年 アストゥリアス皇太子賞 学術・技術研究部門
2009年 ダン・デイヴィッド賞

自伝 『ウイルスハンティング―エイズウイルスとの邂逅』 山口一成 訳、羊土社 1993年 ISBN 978-4-89706600-4
脚注 ^ 成人T細胞白血病とHTLV発見物語(前編)日本学術振興会

(ロバート・ギャロの説明文終わり)


『悪魔の遺伝子操作』ヤコブ ゼーガル (著), リリー ゼーガル (著) 徳間書店 1992年刊。 原著は、” The Origin of Aides  ,1989 “  「ザ・オリジン・オブ・エイズ」(1989年)である。副島隆彦です。この本の重要性については、今日は、何も書かない。

この本の中に、ロバート・ギャロが、どのようにして、エイズ・ウイルスを製造したかが、克明に書かれている。   副島隆彦拝