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  1. 安藤 恵里也
    2023-09-10 18:38

    BRICs100銀行券が提示される。

    http://takahata521.livedoor.blog/archives/21588893.html?ref=category215456_article_footer1_slider&id=8408626

    タイトル
    BRICS100銀行券
  2. 矢野 只康
    2023-09-10 15:47

    日本では 8月の広島・長崎への原爆投下の日や終戦(敗戦)記念日前後になると 毎年決まって 被爆者たちの談話や 平和を希求する若者たちの様々な取り組みが テレビで紹介される。

    そこでいつも発せられるフレーズは 「戦争は悲惨なものだから 何としても平和を実現しなければならない」 とか核兵器の残酷さを訴えて 「長崎を最後の被爆地にしなければいけない」 というものばかりだ。

    この決まり文句を いくら繰り返しても 「現状を変えることはできないのではないか」と 誰しもが それとなく感じ取っている。

    言葉を尽くして どれだけ叫んでみても あるいは署名運動をしてみても 平和を引き寄せる原動力としての力強さは生まれない。

    このような言葉を表明する前に いったい戦争というものを引き起こすその根元 肝心かなめの核心がどこに存在しているのかを知らなければ 一歩を踏み出すことができない。平和運動の力の(向け先)を
    はっきりさせないことには 行動に移す力が漲(みなぎ)ってこないからだ。

    選挙で選ばれた普通の人間が、指導者になって いきなり気がふれて 戦争に突入するわけではない。

    大航海時代以降 戦争や残虐行為のほとんどが、ヨーロッパの中から勃興した商人、王族、貴族とその背後にあるローマカトリック教会、そのあと生れ出た金融資本家、産業資本家などが 400年以上の時間をかけて 相互に絡み合い 洗練され 熟成されて その人々の中から 自分こそが管理する側の 選ばれた人間であると 思い込む人間たちのグループが出現した。

    ある者は野望で ある者は傲慢さから ある者は強欲に駆られて またある者は倒錯した理想を掲げて現れ出た。

    今では ヨーロッパだけでなく アメリカ(北米)にも この手の人間たちが現れた

    そして日本においては 幕末以降 欧米白人の世界管理者を自認する者たちが 日本人の中から、自分たちに便利で都合の良い者達を 家来にし、その者達を日本人有力者に仕立てあげて 自分たちの横の繋がりのネットワークに組み入れて 今日に至っている。

    このネットワークのグループを象徴する言葉として ディープステイトという名で 呼び習す。

    ディープステイトの中身は、余りにも多岐にわたっている。

    国際機関 G7諸国の政府 司法 産業界 大学 財団 シンクタンク 金融 医療 警察 メディア 軍隊 諜報 広告宣伝 軍需 薬品 宗教 カルト 悪魔崇拝 幼児性愛 人身売買 麻薬 優生学
    ヨーロッパの王族 大貴族 ネオコン シオニスト ネオナチ 欧米主催の国際会議 環境保護組織
    ブラックライブズマター 新自由主義など 数え上げればきりがない範囲に浸潤している。

    今流行りのSDGs LGBTQの主張も 欧米の一部でもてはやされて 表面的にもっともらしいのだが
    これは世界人類のほんの一握りの 厚かましい人間たちによる押し付けであって 立ち止まってその内容をよく吟味すると 事の本質からズレているものが多く ディープステイトの本性が滲み出ている。

    食糧問題や環境保護の観点から 世界人口の膨張を抑えることを例にとると
    至極妥当な意見として 各国の専門家や担当者が 研究し 提案し 議論して方向性を導き出せば 意見の収斂(しゅうれん)に手間はかかるとしても 納得度の高い解決へ向かうはずなのに

    それなのにディープステイトが実際に行っていることは、G7の政府機関(アメリカの国防脅威削減局・国立アレルギー感染症研究所・CDC・FDA・NHS等)やビル・ゲイツの財団などが資金提供して 息のかかった世界中の大学医学部やバイオラボと呼ばれるウイルスや細菌の研究所 大手製薬会社やワクチン製造会社で ワクチン開発をやらせ。

    反面 人体実験(臨床実験)はごく僅かしか行っていない危険なワクチンを世に送り出して WHOを使って 各国政府に呼びかけて 強要して ワクチン接種や効果の判明しない薬剤投与を推進している。

    その結果として 免疫力の低下が世界中で騒がれ ワクチン死や後遺症の事例が多発している。
    現状は、メディアの力と政府広報を投入して 隠蔽の圧力でこの事実を押し潰している。

    ウクライナ戦争での西側メディアのロシア叩き一辺倒報道や ジャニー喜多川による青少年への性虐待黙殺等 メディアは内包する闇を抱えている。

    ワクチン接種の影響を見てみると 現時点で
    接種率第一位のシンガポールが コロナ罹患率第一位で 接種率第二位の日本が 罹患率第二位だ。
    反面 接種費用が出せないアフリカの国では コロナ患者はほとんど発生しなかった。
    ワクチンにコロナ予防の能力はない。それ以上に有害物質であることが結論付けられる。

    つまり彼らディープステイトが実施する世界人口抑制策は 有害ワクチンによる人減らしであって まともな人間が考える人口抑制の方法から 完全に逸脱している。

    その他にも 彼らの常套手段として 世界各国へ様々な職種の体裁を装って 例えばジャーナリストであったり 外交官であったり 牧師であったり ユニセフやホワイトヘルメットの職員など国際機関の関係者だったり 全米民主主義基金の関係者 医療関係者 その他のNPO・NGOとして紛れ込んで 潜入国で世論誘導や煽動工作を行って 争いの火種をばら撒く。

    ディバイド&ルール(分割して統治せよ)という彼らの原則を使って 現代の植民地政策を実践している

    その他にディープステイトを構成するグループには ネオコンサーヴァティヴの勢力が存在している。
    ハルフォード・マッキンダーやズビグニュー・ブレジンスキーやジョージ・ケナンらによる ロシア封じ込め ロシア弱体化を目指す思想背景を持った地政学に染まって 西側世界でたくさんのパラノイド(偏執性の・被害妄想の)人間を送り出してきた。

    そのほかのディープステイトには 狂人思想のユダヤ・シオニスト勢力もあって ヨーロッパ・アメリカ・イスラエルを中心に存在し 日本においても 反ユダヤ的な言動に対し監視の目を光らせており
    ユダヤに関する自由な発言や報道あるいは出版物に対してさえ 場合によっては倍返しの報復処置をも辞さない。

    その他 ウクライナのゼレンスキーやポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領はナチズムを想起させる

    そしてこれらの勢力のバックボーンに 反人道 反人間性の旗頭であるジョージ・ソロスの存在がある
    同じ思考形態の実働部隊として 米・英の特殊部隊や諜報組織が寄り添うようにして活動している。
    そうは言っても ソロスは年齢的に暗躍する峠は 過ぎていると思っている。

    もっとも影響力を振るうのがディープステイト配下にどうしてもなってしまうメディア・マスコミだ。 情報を得る手段が限られている場合「自分はボロ情報に流されないほどの知識を持っている」と思っている人でさえ 例えば世界大戦に臨んだ日本国民は社会主義者であっても 日本軍の進撃に諸手を挙げて支持したという経緯を学問道場で知ったのだが そのような過去からの流れが有るくらいだからだ。

    通常 負の感情というものには 妬み 恨み 怒り 不安 悲しみ 苦しみなどがあると言われている

    それであっても 人類の営みの歴史、過去から現在までの天才たちの思想など熟知し 深く、広い知識を重層的に持つ人間の(怒り)は、むしろ尊い感情である と私は断言する。

    何故ならば、この尊い怒りと憤りが、狂った社会に正気を与え 澱んだ世の中に活力と新しい動きをもたらすからだ。

    この尊い怒りは、毅然としていて激情や熱狂に揺るがされること無く カルトやナチスと一線を画す。

    一方、テレビ出演する程度の有識者・著名人から受け取る画面からの様子はスピリチュアル的にみると
    不浄なものに見えてしまう。重層的知識人の発する尊い怒りを持つ人間の発言や文章は、聴く人 読む人への説得力が圧倒的で 胸の内にストンと落ちるのだが 逆に テレビに出る常連さんに有るのは 事の本質を知らない フワフワしたその場しのぎのコメントくらいしかないからだ。問題の核心に触れることを発言すると 次回から出演できなくなることもあるのだろう。

    だから、重層的知識人の言葉や文章は 受け手の判断力を どんどん豊かにしてくれる。
    溢れる情報の中から 真実を抽出する能力を どんどん強化してくれる。

    ディープステイトが、人類の命と生活を蹂躙することに対して ロシアに於いては時の経過とともに 老若を問わず ふつふつと怒りが込み上げて ロシア国民の肚の底から湧き上がる唸り声の波動が押し出されている(先生の文を参考)。プーチン大統領が打ち出した(ロシアの大義)から出発した 愛国統治・愛国教育により 大きく見れば国民全体が団結している。

    それにより 国民の負託を受けたプーチン氏は この尊い怒りを胸に秘めて よみがえったバビロニアの悪魔をも屠(ほふ)る つもりでいる。 笑顔の陰で怒りを押し殺していることが私にもわかる。
    彼が 自分の体をいたわり 健康であり続けることを願うばかりです。

    その一方 国家運営のみならず、ブリックス諸国やグローバルサウスとの外交に 身を挺してロシアと友好国の発展のために 真剣に打ち込む姿が 目に浮かぶようだ。

    だから、ディープステイトの中核をなす悪魔崇拝者たちは、ロシアを怖れるのであろう。
    恐れるがゆえに ロシアの崩壊(更に中華帝国の弱体化)を夢見て 念願して 様々な駆け引きに明け暮れているのだろう。

    ここには、悪魔教と壮絶に闘ってきた 私たちの知らないロシアの宿命があるのだろうかとさえ思えてくる。

    東欧やロシアで悲惨な目に遭ってきたユダヤ人というものを利用して その背後から跳び出てきた 偏執狂のユダヤシオニストは、アメリカにも浸透し 増殖して 強力なロビー活動を通して 大きな影響力を行使している。米国政府の政策や予算の中身には、イスラエルを慮るあまり アメリカ国民をないがしろにすることから来る 暗い影を落としている。

    この偏執狂ユダヤシオニストは、一般社会への迷惑行為のみならず 中東世界においては、欧米の三枚舌外交に振り回されたパレスチナ・アラブの人々に 多大な犠牲を強いてきた。
    ここに生活する人々の忍耐も 臨界点に達している。

    どこからどう見ても縦から見ても横から見ても この偏執狂たちの横暴な行為は明らかな事実である。

    この狂人たちを オランダのハーグにある国際司法 国際刑事裁判所 (その前にこの裁判所もディープステイトの毒牙にかかって 汚れきっているので 改革刷新して 邪悪人間の裁判官たちを引きずり出して この者たちの素性を暴き 世界中の人に知ってもらう)が、インターポール(国際刑事警察機構)と協力して、とっ捕まえて、正常な人間が納得できる裁きを下さなければならない。

    ブリックス諸国の勢力が増大するにつれ 偏執狂シオニストの本性を暴く妥当な説明をできる環境が 整ってくる。

    そうであれば 中東アラブ・パレスチナの代表たちと 偏執狂シオニストの代表者たち(ベザレル・スモトリッチとかベンヤミン・ネタニヤフ他)そこに中立的立場のオブザーバー国の代表を交(まじ)えて 国際社会の表舞台で 世界中の人々が見守る中 堂々と議論を戦わせるのが良い。

    事の本質と問題点が浮き彫りになり ディープステイトの一角に光が当たり その悪辣さに対する理解が世界中で進む。その当然の帰結として 世界全体がパレスチナ国家の主権を承認することになる。

    仲立ち役のオブザーバー国としては インド、ブラジル、メキシコ、インドネシア、コスタリカ、パプアニューギニアが適役で、道理を踏まえた議論をリードできるだろう。

    その他として 中国・ロシア・日本・オーストラリアを配置する。 パレスチナ問題の元凶を作った側の参考人として イギリス・フランスなどのヨーロッパ諸国やアメリカを配置する。

    この問題は、植民地主義による害悪がその源泉となっているのだから スペイン・ポルトガル・オランダ・イギリス・フランス・ベルギー・イタリア・ドイツ・ロシア・アメリカ・日本・オーストラリア
    などが引き起こした植民地問題の総括として、またその反省を 次世代へ引き継ぐための討議の場にも使えるだろう。最近のアフリカ諸国でのクーデター頻発とも関係がある。

    更に、イスラエル━イラン間での戦争防止の議論も展開すべきだ。

    今、イスラエルのネタニヤフ首相は イスラエルの司法制度改革を打ち出しており この事案が国会で通過すれば イスラエルはアメリカの同意を得なくても 単独でイランを攻撃できるようになる という法案らしい。

    その他 イスラエルの首相や大統領など公職に就く者には 刑事告発を受けないで済むという法案でもあるらしい。

    次に、世界中で議論すべきは 世界経済フォーラムやダボス会議 外交問題評議会など 「自分たちこそが、世界管理を行うべき立場にあるのだ」と 傲慢に構えている者達と この勢力にコントロールされている国際機関 すなわち 国連とその内部諸機関 IMF 世界銀号 国際決済銀行(BIS)
    NATO ノーベル賞 国際司法・刑事裁判所など ディープステイトの手垢がべったりで 汚れているから 全部ご破算にして いちから出直すのだ。

    世界中が納得して認める国際機関として 作り直すことが求められる。

    私個人がイヤなことは 例えばLGBTQへの取り組みが世界で波紋を呼び起こしているのだが 欧米以外の大多数の国々では 気色悪い思いをして 素直に受け入れられない人々が主流なのに 欧米人に多い性的趣向や価値観を 全世界に押し付けて 自分たちの意のままに動く国連などの国際機関を使って あるいは自分たちの家来の国(日本など)の政府も動員して 強要してくることに違和感を持つ。

    同性同士で結婚することも 法的に認めることも一向に構わない。社会に溶け込んでゆくだろう。
    イヤなのは 欧米が率先して居丈高に マイノリティーがすべて正しいと大声で叫ぶところだ。
    その尻馬に乗って「LGBTQのほうが正常なのだ」と言わんばかりの動きに出るところにあるのだ。

    ほかにも (男女平等)という言葉の力を利用して 今まで積み上げてきた人類の努力を台無しにすることもあるのではないのか。(男らしくする)という意識が働いて 知力・体力の増進に努め 旺盛な活力を生み出して 社会の原動力の一翼を担っていた力が 男女の平準化により 失われつつあるかのように 私の目には映っている。これが只の高齢者のボヤキであればよいと思う。

    平等の概念によって 私たち世代の男女がおおきな恩恵を受けたことも事実だ。

    反面 (女らしい)という幻想が 社会に潤いをもたらし 華やかさを加え 男性にバイタリティーを
    発生させたのではないのか またファッションをはじめ様々なカルチャーにも色を添えたのではないのか。

    だから 国際機関が呼びかける多様性が 逆に世界から多様性をもぎ取り、活力を喪失させる一面もありはしないのか。

    以上のように、多岐にわたる 複雑な多面体であるディープステイトの各部分ごとに ひとつひとつを 丹念に解明をしてゆけば 多くの人々にとって ディープステイトの本性についての理解が深まり 実際的な対処法 メインストリームからの排除・隔離が、スムーズに動き出すのではないだろうか。

    矢野只康 拝

    タイトル
    納得できる社会への一歩
  3. 安藤 恵里也
    2023-09-10 01:38

    またコロナ騒ぎが起きる。今度は国家主権より力と強制力を伴う形で自由と人権を剥奪する。
    whoは解体…いや国連こそ解体されるべきだ。

    マウイの火災は指向性エネルギー兵器(DEW)が使われた。
    https://www.bitchute.com/video/5UBlbRYpU1Ou/

    ガボンのクーデターは旧フランス植民地がBRICsにつく方向に向かうことを意味しCFAフランによるアフリカ支配の終わりと資源回廊の分断によるフランスのヴァカンスが終わりヴァカンスを取る余裕がなくなることを意味する。
    おそらくこの事件はプリゴジン氏暗殺に関連すると私は考える。

    タイトル
    また…
  4. 三浦 芳信
    2023-09-03 17:06

    https://rumble.com/v3e1d42-2023.9.2-610.html   
    3.11以来、古くは9.11以来、リチャード輿水に 注目されている方はいないのかな

    タイトル
    リチャード輿水 3.11以来、古くは9.11以来、リチャード輿水に 注目されている方はいないのか
  5. 元国語教師
    2023-09-02 13:50

    言語事項5で、『石川九楊著作集』を紹介しましたので、その一部について

    私個人の「注」を投稿します。時間の限りもあり、本文は引用しません。

    氏の著作集、第一巻『見失った手』の、390ページ~414ページに

    ついてです。

    この文章の結論は、共産主義で、誤りですが、2023年現在までの

    ところ、氏による訂正はありません。

    また、氏の鋭い、看過できない指摘を受けて、共産主義の部分を外して、

    提言する方もありませんので、紹介するとともに、「注」を投稿します。

    (400ページ、第4段落)共産主義は、誤りです。小室直樹先生の

    書かれた通り、日本の資本主義・民主主義・近代法を徹底する方向で

    進むべきです。「儒教」は、捨てたものではありません(老荘も)。

    (403ページ、第2段落)「私有」をなくして、どんな結末に

    至ったのでしょうか(副島先生に学びました)。「自由の国」これは、

    願望です。現実的な目標ではありません。民主主義の徹底は、目標と

    すべきです。

    (403ページ、第2段落)歴史に、「革命」の裏側を、学ぶ必要が

    あります。

    (403ページ、第4段落)共産主義も、カルトです。副島先生の本で

    「絶望境(ディストピア)」について、学びました。先生や、他の方に、

    現実を学んでいくしかありません。手や体も動かして。

    (404ページ、第2段落)「たとえば」とあるので、これは、直前の

    「『革命』のための無数の実験」の具体例なのです。私は、

    「文化、教育、経済、政治の根本的な逆転」の後でなければ、

    「鉛筆の持ち方の矯正」が、「実現不可能」と読んでいましたが、

    それは誤りでした。「鉛筆の持ち方の矯正」という、

    「仕事と生活にまつわる」、「小さな、ささいな分野での『革命』の

    ための無数の実験が始まらねばならない」ということなのです。

    「鉛筆の持ち方の矯正」という「小さな、ささいな分野」での「革命」を

    起こさなければ、「矯正」はならないので、小さな「革命」を起こすべく、

    「無数の実験」をしなければならないということです。

    (この内容について、2023年3月の時点で、私は楽観していましたが、

    現実と取り組む中で、差し迫った状況にならなければ、

    「嫌だ」という気持ちに勝てない人もいることが判明しました。)

    この節の末尾に、「機能主義をはじめ、現代商品によって歪められた

    人間の思考の枠組の総体を覆すことがどうしても要求される」とあります。

    これは、「鉛筆の持ち方の矯正」にもそうだ、ということです。

    (408ページ、第2段落)「商品そのものを止揚する」が、

    よくわかりません。商品を、全くなくすのは、不可能に思われます。

    「商品」の虚飾をはぎ取ることは、できます。

    (410ページ、第1段落)「人間を自然の一部にすぎぬ存在から

    離脱させ、『関係』を成立させる」……墨をすることや、書字でも

    これができます。

    (410ページ、第2段落)「道具―手―言葉」……「道具」は、

    氏の場合は、墨、硯、筆、紙です。

    (411ページ、第2段落)「『行きすぎた』商品経済、市場経済」

    ……「行きすぎた」商品というのは、正しいと思います。しかし、

    商品そのものを否定することは、また、「行きすぎ」と思います。

    (411ページ、第3段落)「現代商品」……氏は、まず、墨汁や、

    墨すり機、トレーシングペーパーのような半紙を、念頭に置いていると

    思います。氏の考えでは、上達や、人間の成長の妨げになるものです。

    (411ページ、第4段落)「物の真実の価値」……氏は、良い墨や

    良い紙を念頭に置いていると思います。

    「文体(スタイル)」……墨や、紙の製作者の仕事ぶりを、念頭に

    置いていると思います。

    (412ページ、第1段落)「器」……氏は、筆もイメージしています。

    「手」……氏は、指先もイメージしています。

    (412ページ、第2段落)「陶工が付与した価値」……付け加えた仕事

    「それ以前の無数の歴史的、文化的『値打ち』の重畳」……仕事の積み重ね

    (412ページ、第3段落)「商品化した段階の世界」……これは、特定の

    時代以降を指していますので、どうも、氏の説く「商品」とは、もともと

    売り買いされていたモノではなく、特定の時代以降のもののようです。

    文章の中で、混乱もあるかもしれませんが。

    (413ページ、第1段落)「自由と自立と社会性の三色旗状の

    商品のスローガンは、いずれも虚偽のものとならざるをえない」

    ……氏は、商品は、どんどん買わせるために、人を、不自由に、

    依存させるように、閉鎖的になるように、作られると考えています。

    (413ページ、第3段落)「使用価値」……例えば、墨の色や紙の書き味

    「労働の使用価値」……表現力

    「商品化」……売るためのモノと化すこと

    「機能」……「便利・楽」

    (414ページ、第1段落)裏の現実を学ぶ必要があります。

    (414ページ、第3段落)「生活」……表現

    「仕事」……表現

    この段落の内容だけでなく、裏を学び対応する必要があります。

    (414ページ、第4段落)

    「『行きすぎた』商品社会の止揚」……行きすぎた商品の虚飾を

    はぎ取ることは、可能です。人間的な商品だけにすることは。

    「人間」……労働の主体。表現の主体。

    タイトル
    「見失った手」の注
  6. ヒガシ(2907)
    2023-08-29 01:22

    稲羽太郎氏の本を、最近図書館で知った。

    氏は、①「卑弥呼とセベクネフェル女王」②「歴史は西から東へ」のほか、③「クレオパトラとイエスキリスト」という本を書いている。
    なお③は今の私とってあまり興味がない内容であった。
    (私はイエスキリスト不在説が正しいと考えているためイエスの実在を前提とする考え方に興味がわかない)。

    ①と②をざっと読んでみた(やや難解で、じっくり読んでいないため見落としもあるかもしれない)が、直観的に氏の説は大筋で腑に落ちる内容であった。

    以前から古代のエジプトやメソポタミアの文明が古代日本にも大きな影響を及ぼしていたと考えていたからであろう。
    その状況証拠はいろいろある(今は詳細に立ち入らない)。

    氏の略歴と著書について、アマゾンから転載する。

    (転載開始)

    ・著者略歴::1949年北海道赤平市生まれ。
    1977年弘前大学医学部卒。医師国家試験免許取得。
    1979年東北大付属病院勤務。1982年フランス マルセイユ国立研究所留学。
    1985年東北大医学部医学博士号取得。1991年宮城県富谷市にて医院開業

    ・「卑弥呼とセベクネフェル女王」2010/2/1
    商品の説明:邪馬台国はエジプトにあり、卑弥呼はエジプト女王セベクネフェルだった!古代史を塗り替える衝撃の書。
    大胆な発想と綿密な論証があなたの常識をくつがえす。

    ・「歴史は西から東へ: 古代オリエント史と古代中国史は実は同一の歴史だった」2013/3/15
    商品の説明:現生人類のルーツはただ一つ、約15万年前の東アフリカで誕生し、波紋が広がるように全世界へと拡散していった。
    同じように古代文明もただ一つ、オリエントの地で誕生し、それが世界に伝播していったと著者は推理する。
    その重要な役割を担っていたのがユダヤ人のディアスポラ(世界離散)である。
    これまで考えられもしなかった古代史の壮大なロマンが、いま扉を開く。

    ・「クレオパトラとイエスキリスト」2018/6/1
    商品の説明:紀元前に起こった謎…事実と直結しているか。あらゆる角度から謎を解き明かす。

    (転載終了)

    またアマゾンの「歴史は西から東へ」に対するタッチ氏のレビューに、稲羽氏の説をよくまとめていた箇所があるため、一部を転載する。

    (転載開始)

    ……以下の先駆的アウトサイダー達は、社会通念や規制に囚われることなく、独創的古代史観を築き上げた。著者は、彼ら先駆者の古代史観を更に拡張し、未解決問題に挑んだ。

     古代史アウトサイダー  独創古代史観           更に著者が拡張
    ・鹿島昇     :古代中国史(夏~漢)借史説 ⇒ 古代オリエントからの借史範囲を更に隋、唐まで拡張
    ・木村鷹太郎   :邪馬台国=エジプト説    ⇒ 日本古代史借史説を拡張。白村江の戦い=トロイの戦い
    ・ヴェリコフスキー:シバ女王はエジプト女王説  ⇒ ヘブライ王国を600年過去へシフト。卑弥呼=エジプト女王

    【中原支配】古代中国王朝はセム系ヘブライ人の植民地、漢民族は植民奴隷

    (転載終了)

    上記の鹿島昇と木村鷹太郎が、稲羽氏の先駆者であるが、大変興味深い論説者とわかった。
    両者についてウィキペディアから転載する。

    (ウィキペディアから転載開始)

    ・木村 鷹太郎(きむら たかたろう、明治3年9月18日(1870年10月12日) – 昭和6年(1931年)7月18日)は、主に明治・大正期に活動した日本の歴史学者、哲学者、言語学者、思想家、翻訳家。独自の歴史学説「新史学」の提唱者として知られる。

    生涯
    愛媛県宇和島市出身。 明治学院を経て、帝国大学文科大学(現・東京大学文学部)史学選科課程に入学、後に同学哲学選科課程に転じて修了。陸軍士官学校英語教授職等を務める。

    1897年(明治30年)に井上哲次郎・湯本武比古らと大日本協会を組織、同年5月に機関誌『日本主義』を創刊し、日本主義を提唱する。

    『日本主義』の継続後誌である『新天地』が1902年に廃刊となってからはバイロンやプラトンなどの翻訳に勤しむが、1910年代に入ると、日本を世界文明の起源と位置づけ、かつて日本民族が世界を支配していたとする「新史学」を熱烈に唱えた。他にも邪馬台国エジプト説(邪馬台国はエジプトにあったとする説)や、仏教・キリスト教批判などの独創的な主張で知られる。異論に対して徹底的に反撃・論破する過激な言論人でもあり、論壇において「キムタカ」と通称されて恐れられ、忌避された。

    (転載終了)

    (ウィキペディアから転載開始)

    ・鹿島 曻(かしま のぼる、1926年[1] – 2001年4月24日[1][2])は、日本の弁護士、在野の古代史研究家。

    1926年に神奈川県横浜市に弁護士を父として生まれる[1]。早稲田大学法学部在学中に司法試験に合格し自身も弁護士になる。弁護士業の傍ら、古代東アジア史、日本史の研究を進めて、独自の史観を展開し、多数の著作を発表した。

    出版社「新国民社」を創設し、自著の多くも同社から出版したが、その事業は2007年に、太田龍を代表とする新国民出版社に引き継がれた[2]。

    鹿島史観
    鹿島が展開した独自の史観の例としては以下のようなものがある

    『日本書紀』に書かれていることは古代朝鮮史の出来事の焼き直し
    「明治維新で、天皇は北朝から南朝に変わった」[3]
    「孝明天皇は、伊藤博文が刺殺した」[3]
    富士古文書のウガヤ朝51代・月夜見命の家系歴代・須佐之男命の家系歴代は、それぞれ『桓檀古記』の檀君48代「馬韓世家」「番韓世家」の焼き直し
    「古事記の猿田彦は、『ラーマーヤナ』の猿の大群のこと」[3]
    「邪馬壱国は、百済と共同した公孫氏の九州における植民地だった」[3]
    「新羅が、九州の倭国と大和の秦王国を合わせて日本国を建国した」[3]
    『桓檀古記』の檀君48代「馬韓世家」「番韓世家」は、それぞれ『史記』の「趙世家」「魏世家」「韓世家」の焼き直し
    中国の『史記』は古代オリエント史の焼き直し
    「メキシコのマヤ文明が倭人の遺産であること」[1]
    「秦の始皇帝は、バクトリア王ディオドトス、兵馬俑はペルシャ軍団」[3]
    「旧約聖書はバビロン神話の焼き直し」[3]
    「魯世家」「宋世家」は、それぞれ「旧約聖書のイスラエル北王国史とユダ王国史の焼き直し、『斉とエジプト』、「趙世家」はカッシート、バクトリアの歴史、「魏世家」はヒッタイト、キンメリアの歴史、「韓世家」はエラム、バビロニアの歴史。趙魏韓はアケメネス朝ペルシアのバクトリア州・ソグド州・サカ州でもある。

    (転載終了)

    なお、上記のとおり鹿島の事業が太田龍に引き継がれたというのも面白い。

    鹿島は「天皇の伝説」という本に「明治天皇は二人いた!」という記事を載せており、
    同書には副島先生も「聖徳太子は蘇我入鹿だった」という記事を執筆している。
    それから、鹿島の「倭と辰国」という本(p7)には、鹿島の前著「倭と王朝」に対して「岡田英弘からも激励の言葉を頂いた」との旨が書かれていた。

    鹿島昇、太田龍、岡田英弘、副島先生が、歴史の真実の追求者として、少なからぬつながりがあることが垣間見える。

    また稲葉氏はラクペリについても言及している。

    (ウィキペディアから転載開始)

    ・アルベール・エティエンヌ・ジャン=バティスト・テリアン・ド・ラクペリ[1](Albert Étienne Jean-Baptiste Terrien de Lacouperie、1845年11月23日[2] – 1894年10月11日)は、フランス出身のイギリスの東洋学者。

    1880年代以降に、漢民族と中国文化の起源が古代オリエントにあると説く多くの著作を発表した。

    (転載終了)

    以上のとおり、稲羽氏をきっかけに、「過去の日韓中の歴史が、オリエント史からの借史」
    であるとの論拠を幸運にも見出すことができて、私は大変うれしく思う。
    本の内容などをもっとわかりやすく書くべきかもしれないが、それには体力がいるため当面は上記までの紹介とする。

    この借史について、詳しい方から、もしご意見を頂けたら幸いです。

    追記
    今日のぼやき
    【「2079」 バルテール・マーリン著『古典の真実 源氏物語は江戸時代に書かれた』(秀和システム刊)を紹介する 2023年8月22日】
    を読みました。

    著者(名園天孫)の第一作『世界の真実』があるとのことなので、本屋でチラッと見ましたが、あまり共感できませんでした。

    じっくり読んではいませんが、著者は説得的な論拠をあまり示さず直観で、色々と歴史観を語っているような印象を持ちました。

    その考えも突然変わったりしているようです。
    たまたまその一部が真実につき当たることがあるかもしれませんが、あまり説得的(科学的)ではないような印象を持っています。悪しからず。

    タイトル
    古代オリエントを中心とする借史について(稲羽太郎氏の本から)
  7. 元国語教師
    2023-08-20 13:03

    恥の上塗りです。

    四書五経、『国語』、『老子』、『荘子』しか、学習できていませんが、

    ただ年を重ねてしまった、一人の生活者としては、大事なことは、ほぼ、

    書いてあるように思います。

    政治について語るには、『史記』・『漢書』・『資治通鑑』を読んでから、

    という話もありますので、本当は、こういうことは、簡単には、

    言ってはいけないのでしょうが。

    どうぞ、お笑いください。

    少しずつ、読んでいきます。

    タイトル
    学習メモ2
  8. 元国語教師
    2023-08-18 05:49

    恥をさらすようですが、以下、学習メモです。

    (福永光司『荘子 外篇』朝日新聞社、362・363ページより)

    昔のいわゆる隠者は、己の身を山林に隠して世の中に姿を見せぬという

    生き方を最上としていたわけではない。また、口をつぐんで何事も語らず、

    己の英知をしまいこんで世に用いないという生き方を、はじめから

    決めこんでいたわけでもない。彼はただ、ひどい乱世に生まれあわせて

    時のめぐりあわせが極端に悪かったから、やむを得ずそうしたまでの

    ことである。だからもし、彼がよき時世に生まれあわせて己の抱負を立派に

    世の中に実現できたのであれば、彼は必ずや無為自然の道に帰一する理想の

    政治を行い、作為の迹かたさえも留めなかったであろう。しかし、その彼も

    よき時世にめぐりあえず、ひどい逆境の中におかれれば、ただひたすらに

    自己の生命の根源を深く培い、究極的な真理――無為自然の道を安らかに

    抱いて心しずかに時節の到来を待つ。昔の隠者とはこのようなもので

    あった。そして、このような〝時を待つ〟生き方こそ、乱世における保身の

    秘訣なのである。

    古之所謂隠士者。非伏其身而弗見也。非閉其言而不出也。

    非蔵其知而不發也。時命大謬也。當時命而大行乎天下。

    則反一無迹。不當時命而大窮乎天下。則深根寧極而待。

    此存身之道也。

    この本には、諸学派の相互の影響も、書いてあります。

    他の先生(大野峻先生だったと思います。忘れました)も、

    時代の変化への、諸学派の、他の学派を受けてもの対応について、

    解説されています。

    専門的に学習できません。

    少しずつ読んで教わるのが、楽しみでは、あるのですが。

    タイトル
    学習メモ
  9. 元国語教師
    2023-08-15 04:49

    大野峻先生が、「中華思想」について、『国語 下』(新釈漢文大系、

    明治書院)534ページで、解説されています。

    他にも、いろいろ、良いことが書かれていますので、興味のある方は、

    時間があれば、上下巻とも、目を通してみてください。

    今、思想には、立ち入りませんが、一人の学習中の者として、共有を願い、

    お知らせいたします。

    タイトル
    意外な解説
  10. 元国語教師
    2023-08-12 10:26

    (くずし字の学習について)

    国文科で、くずし字が、覚えられなくて、苦労しました。

    習字で、かなを学んだら、覚えられました。

    『梅雪かな帖 上』(松林堂)→『寸松庵色紙』(二玄社)→『桝色紙』→

    『高野切第1種』・『高野切第3種』の順に学びました。

    (参考書:石川九楊『書を学ぶ』ちくま新書)

    何でも、すぐに覚えられる人は、どうも、このあたりの事情が、なかなか、

    理解できないようです。

    でも、人を指導する立場にあるのであれば、それも、仕事のうちですから。

    タイトル
    言語事項8
  11. 元国語教師
    2023-08-12 09:32

    (漢文学習の導入について)

    習字のお手本で、「千字文」(せんじもん)というのがありました。

    漢文が苦手な人は、これから始めるのも手です。

    岩波文庫にもありますが、難しいので、

    天来書院『真草千字文 智永』がおすすめです。

    現代語訳がありますので、習字をやらない人でも、これがおすすめです。

    某県の教員採用試験の漢文は、これのおかげで、満点でした。

    (他はボロボロでしたが)

    タイトル
    言語事項7
  12. 元国語教師
    2023-08-07 07:51

    (漢字について)

    漢字は、具体と抽象のつなぎの、いい位置にいると思います。

    昔、具体と抽象の間に、表象(コトワザ・ヌエ)の段階があるという話がありました(庄司和晃、認識の三段階連関理論)。

    出典ですので書きましたが、こういうのは、あまり、深入りしないのがいいと思います。

    「ことわざがいいんだ」ぐらいに留めておいて、日常生活にことわざのような表現を生かして、理論的発展とかは、志さないほうがいいと思います。

    ある団体で、「名誉」に釣られて、人生を棒に振っている人がいます。観念遊戯です。

    矢部宏治さんの『知ってはいけない』講談社、152ページで指摘されているのと同じ誤りを犯している人が、他にもいるのです。

    タイトル
    言語事項6
  13. 元国語教師
    2023-08-07 04:10

    (事例1)の補足

    行書で、筆順字典を見ても、形が違うため、筆順のわからない字がありました。

    中国製の「紅星牌」という紙に、臨書したところ、筆順が見えてきました。
    この紙は、すごくにじんで、書くのが難しいのですが、勉強になります。

    それぐらい、触覚・書き味は大切なのです。ものが見えてくるようになります。

    (ここからも、白石良夫のウソが、よくわかります)

    かなの臨書には、国産手すきの雁皮の半紙を使用していますが、これも、薄くて、やわらかくて、初めは、うまく書けませんでした。かなの繊細な書きぶりを学ぶのに、とても勉強になる紙でした。

    参考書:『石川九楊著作集』ミネルヴァ書房

    ※日本の現状について、30年前にすでに、他の人のしていない、鋭い、看過できない指摘がある(「見失った手」等)ので、ぜひ読んでほしいのですが、結論が共産主義なので、注意してください。抽象的な記述は、必ず、現実と対比して、ウソと真実をよりわけて、読んで下さい。

    ついでに、石川氏とは全く関係ありませんが、オモテがマルクス主義、ウラが軍国主義の、おかしな団体があるので、注意してください。「〇〇で頭がよくなるのは、最初の半年だけだ」と、本で「〇〇で頭がよくなる」と書いた本人が言ってました。ウソが多すぎます。さんざん人を騙した本人が、実は、明治以来の路線に騙されてました。「いい子がみんな悪くなっちゃう」との声がありました。

    タイトル
    言語事項5
  14. 元国語教師
    2023-08-06 18:32

    (古文について)―反省をこめて―

    受験のため、古典文法や現代語訳の勉強をしました。大学で、「本文を読んでいるのか、注釈を読んでいるのかわからない」と、疑問を持ったものの、そのまま、他の職を経て、教師になりました。

    反省をこめて申しますと、句読点ごとに、本文を音読し、現代語訳を言う形で、あとは、必要な知識を伝えればいいかと思っていました。できるだけ、わかりやすく教えることを主眼にしていました。

    現在、小松英雄先生の『丁寧に読む古典』笠間書院、2008、を読んでいます。小松先生の指摘される、注釈書の、現代語訳の不自然さが、まだ、よくわかりません。言語感覚が、少し麻痺しているようです。

    小松先生の学問は、世界の水準だと思いますので、学習を続けます。
    しかし、言語感覚が戻るかどうか、今はまだ、わかりません。
    また、小松先生編『例解古語辞典第三版』1996(これは、古いですが、最近のものよりいいです。巻末に古文の読み方の説明があります。音読について、はっきりしなかった点も、すっきりしました)、小松先生著『みそひと文字の抒情詩』笠間書院等、理解できた本もありますが、十分理解できていない本もあります。

    今までの古文の学習も、事務処理能力の向上等、一定の意義は、もちろん、あったのでしょうが、よりよいものにしていく努力は、必要だと思われます。

    そんな私ですが、この機会に、お伝えしたいことがあります。

    読書猿『独学大全』2020年9月、ダイヤモンド社(この本も、怪しいです。「数学独学の骨法」に、〔「これは日常に出会うことで言うと何だろう」といちいち日常に引きずり下ろすことを停止すること〕とあるからです。これは、副島先生が、『経済学という人類を不幸にした学問』2020年3月で、指摘された、「数学者、理論物理学者、理論経済学者」のウソとつながるからです。ウソがバレるのが怖いのではないですか)に紹介されていた、白石良夫『注釈・考証・読解の方法 国語国文学的思考』文学通信、2019についてです。

    この本には、小松英雄先生による、論理的に反論できない方法の不備(まず、自分で読み込みを十分行うことなしに、いきなり古注を読ませるという手順で、読みを行わせる)の指摘を、それを否定できるかのように思わせる経験(ただし、全てを「知識」に還元するトリックを含む)を示すことで、否定し、葬り去ろうとする試みがあります。
    また、書きぶりや活字のあり方(白石は、これらの言葉は使用していませんが)は、「業績の大小には、まったく関係しない」と、言い切っていますが、これは言い過ぎです。小松英雄先生や、石川九楊先生の、毛筆の書きぶりから表現を読みとるお仕事に、学生や一般の目がいかないようにするための工作です。

    副島先生が、『人生道場』でお書きになった、凡庸な学者たちが碩学をつぶすということが、日本語日本文学研究の世界でも、起きています。良心的な先生方も、いらっしゃるようですが。

    タイトル
    言語事項4
  15. 元国語教師
    2023-08-06 14:47

    (現代文について)

    1.論理的文章の「論理」について

    ここで使用される「論理」は、仕事等に一定の役割を果たすものですが、物事の本質(これも論理性ですが)を見抜くのは、別の領域です。これは、むしろ、漢文学習で得られる力です。

    漢文は、岡田英弘先生もお書きになっている通り、論理的表現には向かない言語です。漢文に、論理的表現を学ぶのではないのです。内容的にも、論理体系は、見いだせないかもしれません。内容については、私の読書が少ないので、もっと読んでからしか、何も言えませんが。
    そうではなく、要点あるいは本質を、直感的につかむのにいいと、思われます。

    複雑な「論理」の積み上げのウソについては、副島先生が、『経済学という人類を不幸にした学問』2020、日本文芸社、で明かされています。お弟子さんも、『エコロジーという洗脳』の中で、複雑な議論についていかないよう、立ち入らないよう、書かれています。

    私は、現代文の「論理」を否定しません。
    また、最新の情報も学ばねばなりません。
    小室先生、副島先生の学問、その他、多く学ばねばなりませんので、大変ですが、漢文学習も、形のない未来をみんなで創るために、合わせて学習されますよう、希望します。

    2.小説の「心情把握」

    小説の「心情把握」問題が苦手なままで、他人の気持ちがわかるようになった人もいます。両者は、多少、重なる部分があるかもしれませんが、基本的に、別物です。
    その意義をすべて否定するものでは、ありませんが。

    タイトル
    言語事項3
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