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  1. 土井 敏喜
    2023-09-23 12:01

    NHK深夜便によれば、秋分の日23日の花は「彼岸花」だそうです。花言葉の意味は、「再会」。広島の平和公園の周りは彼岸花が咲き誇っているでしょう。原爆で失われた人や物への再会を、当時の公園の設立をした担当者が知っていたかどうか不明ですが、秋分の日には彼岸花の意味(再会)は胸に滲みます。

    タイトル
    彼岸花
  2. 副島隆彦
    2023-09-21 10:24

    (貼り付けはじめ)

     冒頭に、副島隆彦が加筆します。この福岡市での 29日(金)の私の講演会のあと、学問道場の会員と私の本の読者で、時間のある人は、そのまま会場に残ってください。 近くのカフェにでも行って、皆で話しましょう。 6時半ぐらいまで話しましょう。このことは、私が、講演の最中にも言います。 以上です。

    (貼り付け終わり)

     副島隆彦です。 今日は、2023年9月21日(木)です。

     今の世界の金融、経済の動きについての、NYの プロ(ウ pro- )アナリスト、ストラテジスト(金融予測者)たちの、一番の焦点(注目点)は、 米国債の10年物(もの)の、利回りの上昇である。 以下の通り、今朝(21日)の 日経の「今日の市況」の欄で、日本時間午前5時(NYでは夕方4時の市場の終わり時間 )で、「米10年国債 は、4.41%」となっている。ジリジリと上がっている。これが危険なのだ。

     NYの金(きん)は、 以下の通り、1オンス(31.1グラム)=1953ドルである。

     金もジワジワと上がっている。

    (転載貼り付け始め)

    日経新聞 「今日の市況」から

    日本の長期国債利回り(%) ※ 0.720 +0.005 9月20日 15:54

    米10年国債(%) 4.412 +0.050    20日 17:00 終値

    米30年国債(%) 4.449 +0.021    20日 17:00 終値

    無担保コール、TIBORなどの金利指標は、有料会員登録

    商品 NY金(ドル/トロイオンス) 1,953.70 +0.30(0.01%) 19日 16:00 終値

    (転載貼り付け終わり)

     副島隆彦です。

     この10年物の国債の利回り(=  長期金利) から、今の米インフレ率(物価上昇率)の 年率換算 3.3% を引くと、1.1%である。これが、米の実質利回り(じっしつりまわり。real yield リアル・イールド)である。この数値が下がって来ると、アメリカの金融市場は、大きな変調をきたす。

     次に、今朝3時の 報道である。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「 FRB、金利据え置き 過半数が年内の追加利上げを想定 」

    2023年9月21日 3:03   日経新聞

    FRBのパウエル議長は利上げの終盤では時間をかけて経済データを見極める考えを示している=ロイター

    【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は、9月20日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を2会合ぶりに据え置いた。同時に公表した参加者による経済見通しでは、19人中12人が年内の追加利上げを予想。高インフレの沈静化について楽観視しない姿勢を明確にした。・・・

    (転載貼り付け終わり)

     副島隆彦です。

     上の記事は、NYの金融市場でおかしな動きが出たら、すぐに、FRB(パウエル議長たち)は、政策金利(短期金利)を、引き下げ始める、ということを示している。

     「まだまだ、(政策)金利を上げるぞ、上げるぞ。アメリカは景気がいい 」というのは、彼らの虚勢(きょせい)であって、実情は、そんな生易(なまやさ)しいものではない。

     上記の最新の金価格から、算出される、日本国内の金(きん)価格の反映として、福岡市を本社とする「野口コイン」では、以下の通り、昨日、9月20日の、金貨(ゴールド・コイン)の売り出し値段を決めている。 このグラフをじっと見ると分かる通り、東京の田中貴金属(およびその全国各地の代理店)での売り値(客から見たら、買値)よりも、6千円安い。

    野口コインのこと  金貨の価格 2023年9月20日 調べ

    NY金の価格

     副島隆彦です。 

     再度の宣伝ですが、来たる9月29日に、福岡市の中心地の天神(てんじん)で、私の講演会が有ります。九州地区の、学問道場の会員と、私の本の読者、そして、金(きん)に興味のある人は、集まってください。市役所の隣りの、アクロス福岡、という立派な会場で行われます。入場無料です。

    (ここに、この会社の トップ画面の、福岡の講演会の宣伝を貼る)

    野口コイン のホームページ
    https://www.noguchicoin.co.jp/

     皆さん、私の顔を見に来てください。金融、経済の話だけでなく、大きく世界の政治の動きや、日本国内のことも話すつもりです。  副島隆彦拝 

    タイトル
    9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。再度宣伝します 2023年9月21日
  3. RS282
    2023-09-21 03:58

    ※冒頭に加筆します。副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。新規会員はまず丁寧な自己紹介をしてから書き込むのが礼儀です。どこから引っ張ってきたのか分からない、訳の分からない文章を載せても自己満足でしかなく、誰も理解できない。このことを分かりなさい。これはこれから掲示板に書こうと思っている人たちにも当てはまります。

    接種開始に伴い、2021年2月〜2023年8月までに一気に急増した全国の死者数を見て、さすがのワクチン推進者たちもひと頃の勢いが失せてしまったようです。頼みの綱である重症化予防効果も、最近の研究では、度重なる接種によるワクチンの『免疫抑制効果』が指摘されており、ウィルスに感染しても過剰な免疫反応が抑えられ重症化し難いものの、感染に対しては無防備な状態になる、すなわち、感染爆発が起こり易くなるという論文が複数出ています。
    その結果、コロナではない、さまざまな感染症や疾病を引き起こし易い状態になるのだと。そして、コロナに罹らずに死亡する『非コロナ関連死』が急増したのです。

    ・超過死亡においても
    「基本的にはコロナ罹患が最大要因であることはまず間違いない・・・ そもそも超過死亡増は、日本でもワクチン接種事業が大規模に始まる前(アルファ株流行期)、振り返ってみれば感染者数がまだ随分少ない頃から確認され始めていた。」などと言う専門家と称する人がいますが、当時マスコミでも報道されていたように、『コロナ・パニック』が原因で、医療のヒステリックな診療制限や新規の患者や通院患者の自粛が起きたため、手遅れの患者が増えた、と見た方がいいでしょう。

    ・『コロナ関連死』という詭弁
    もっと重要なことは、ワクチン接種による死亡者の激増により、コロナに罹る前にワクチンで死亡する【ワクチンによる間引き】が起きたため、接種者のコロナ死者数・重症者数が大幅に減った、と考えられるのです。これがワクチン接種者の『コロナ関連死』が少ないと言われるカラクリです。

    それくらい説得力のある死者数の増加です。(下図を参照のこと

    それとは逆に、非接種者の『コロナ関連死』は死者・重症者が多く見えてしまう(ワクチン死で間引きされない)といった、不条理な現象が起きてしまうのです。

    『コロナ関連死』というのは感染してナンボなので、感染する前にワクチンで(人知れず)死亡すると、カウントされないのです。CDCや関連する各国の保健機関(厚労省も含む)・製薬会社が公表する死亡情報は、よく見るとほぼ全てがこの『コロナ関連死』なのです。

    また、『コロナ死』は無分別に水増しカウントし、(https://www.mhlw.go.jp/content/000639692.pdf 『2020年6月の厚労省【事務連絡】』)『ワクチン死』は何がなんでも認めない、という現状・・・この、あからさまとも言える『ワクチン死隠し』は医学とは程遠いことは誰の目にも明らかです。
    そもそも、こんな恣意的なデータを信用しろと言う方が無茶な話です。

    ただ、人口動態統計に基づく、純粋な『年間死亡者数』これだけは厚労省といえども、おいそれとは嘘をつけません。本当に信用できるデータはこれだけかもしれません(下図を参照のこと)。ただし、今のところです。

    そして、定義のあやふやな超過死亡ではなく、【全国の接種者・非接種者別の純粋な死亡者数・死亡率】が知りたいのですが、地方の役所も厚労省も、何を知られたくないのか未公表で、問い合わせにさえ答えてくれません。

    なぜワクチン推進者たちは、この恣意的な『コロナ関連死』ではなく【全国の接種者・非接種者別の純粋な死亡者数・死亡率】に触れたがらないのでしょうか? 何か不都合な事でもあるのでしょうか? これが判れば、たちどころに『コロナ死かワクチン死か』が判明するのに。
    こんな一丁目一番地のデータを隠して、良くもまあ『コロナ関連死』などという恣意的なデータを振り回すものだと呆れてしまいます。
    そして、政府の役人や製薬会社の言い訳も、最近では信用されなくなったようで、内外の『査読済論文』にも、彼らの主張とは正反対の、極めて不都合なものが散見されるようになりました。これはもう歯止めが効かなくなるでしょう。
    そもそも、今の米国の、しかも製薬会社を信用しろと言う方が、土台無理な話というものです。

    私は、今回の『コロナ騒動』は、明らかに【トランプ再選】を阻む者たちが、長年蓄積していたノウハウをもとに、組織的・計画的に起こした、世界規模の【工作活動】だと思っています。何らかの妨害工作は有るだろうと予想していたトランプも、さぞかし魂消たことでしょう。

    さて、来年の選挙はどうなるのか?
    私は、このまま行くと経済危機と国内の騒乱により【延期】になるのではないかと妄想しています。
    まだ先行きは不透明ですが、もしも『RKJ』が第三党から出馬するようなことにでもなれば、いかなる不正を以てしても、もはや民主党は勝てなくなるのではないか、と思うからです。

    その下準備は不法移民の受け入れ等で着々と進みつつある様に見えるのは、私の思い過ごしでしょうか?
    彼らは、それを起こすためのノウハウを、地域紛争やBLM運動の手法から十分に積み上げていると思うのです。

    https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-948d0348e3cba86c5f9f5b6944d9cd91
    https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-d6130ab6eb11c07d0f877ada340f61a3
    https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-90edf9bafaa21cf65757f713b2934912
    これらのデータは公の機関のデータを元に作成されたものです。

    タイトル
    『コロナ関連死』という詭弁
  4. 副島隆彦
    2023-09-13 14:46

    副島隆彦です。9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。

     副島隆彦です。今日は、2023年9月13日(水)です。

     10日の 東京での 私の金融セミナーは、大(だい)盛況で終わりました。金(きん)の値段が、1グラム=1万円 を越えていることの影響もあって、会場に来る人よりも、全国から、オンライン配信(翌日に配信)での申込者が、数倍いる時代になりました。 

     私、副島隆彦は、「3度ぐらいは、私の顔を、直接見に来なさい」といつも言って来ました。私は、金融、経済の話をずっとやりながらも、世界の政治の動きと、日本国内の政治の裏側のことも話します。それらを合体させて、いろいろと話します。それが、私の言論、評論の特徴なのでしょう。

     それで、次に、金融業者が主催する、私の講演会が、九州の 最大都市の 福岡で、行われます。 もうすぐの、9月の末、29日(金)です。詳細は、以下の通りです。こっちは、業者の客集めも目的ですから、無料です。皆さん、来てください。

    (ここに、この会社の トップ画面の、講演会の宣伝を貼る)

    野口コイン のホームページ
    https://www.noguchicoin.co.jp/

     副島隆彦です。以上の通りです。 九州圏の、学問道場の会員と、私の本の読者と、それから金(きん)投資に興味ある人は、集まってください。私が、九州まで行くことが、最近、減りました。九州の福岡は、私の出身地であり、小さいときに育った都市です。今は、私は、もう、博多弁(はかたべん)は、「なんばしちょっと」か、「元気ば、出しんしゃい」ぐらいしか覚えていない。だが話せば、全部、聞き取れる。

     無料だから、当日、電車賃さえ払えば、博多の中心地の天神(てんじん)のアクロスという立派な会場まで来れるでしょう。皆さん、私の顔を見に来てください。
    「野口コインを紹介する副島隆彦の資料から」

     福岡に本社がある、「野口コイン」という、信頼のおける、金貨(ゴールド・コイン)を中心に販売している会社の主催です。 私は、ここの、まだ若い、野口貴志(のぐちたかし)社長を、信用しています。この野口コインで、ネット通販で、これからは、金貨(きんか)を買いなさい。この会社の通販(つうはん)は、本当に信頼できます。

     金貨の販売では、この会社が、ネット販売でも、全国制覇しました。東京にも、大阪にも、これだけしっかりした会社は、もう有りません。

     上の画像に載せた通り、今、1枚(1ounce オンス.31.1グラム)で、33万円ぐらいです。 これが、3年後には、3倍の、丁度、100万円になっているでしょう。かつ、田中貴金属で買うよりも、1枚当たり、6千円も 安いです。 手数料も安い。仕入れ先も、外国の正規代理店を通している。だから、ここで、ネットで買いなさい。

     野口コインは、天神の立派な場所に、最近、実店舗(じつてんぽ)を出した。野口コインの ホームページを開いて、お店の画像と住所を確認してください。講演会の当日、早めに来て、ここに行って、金貨を買う、ことも出来ます。

     私、副島隆彦が、ここまで、金融業者に 太鼓判(たいこばん)を押すのは、よっぽどのことだと、皆、思いなさい。 この件は、29日の福岡での講演までに、もう一度、説明します。

     皆さんは、福岡(県、市)と、博多(はかた)(駅)の違いを知っていますか。それは、大阪(駅)と、梅田(うめだ)駅と同じ感じで、とにかく、福岡の一番の中心地です。

     私は、この辺りを、小学校の時、自転車で走り回っていました。大濠(おおほり)公園とか、平和台球場の辺りまで。今は、福岡城は、鴻臚(こうろ)館と言って、中国からの外交使節を迎える記念館になっている。 今はもう、天神地区は、すっかり高層ビルばっかりになって見違えます。60年前は、中心を流れる那珂川(なかがわ)という川は、臭(くさ)い臭(にお)いがして、本当に穢(きたな)かった。たいして処理もしないで、ぜんぶ汚水を流していた。

     まあ、いいか。 私、副島隆彦 が、福岡に行って、話をする、というのだから、みんな、集まりなさい。大分も、佐賀(私の本籍はここ)も、長崎も、熊本の人も来なさい。鹿児島と宮崎はちょっと遠いですね。山口県の人は、関門海峡を電車でサッと渡ってすぐだから来なさい。元気よく、皆で盛り上がりましょう。

     当日、講演に参加する人は、上記の会社の、講演会への申し込みページに書いてから、来てください。ここは、皆さんに、商品を押し売りや、しつこく勧誘するような、会社ではありません。 物事(ものごと)は、大きく、ゆったりと考えなければいけません。

     あと一回、私の九州の福岡での、9月29日(きん)の講演の広告をします。金の買い方を教えます。  皆さん、集まってください。   副島隆彦拝

    タイトル
    副島隆彦です。9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。
  5. 副島隆彦
    2023-09-06 09:05

    副島隆彦です。 今日は、2023年9月6日(水)です。

     私は、9月10日(日)に迫った、第26回 「副島隆彦の“予言者”金融セミナー」の準備をしている。 金融、経済の 世界中の動きを、ずーっと調べて、その最先端での動きと、最新の情報を集めて分析している。

    そして、それらの事実を確認する。そのうえで、私、副島隆彦の知能(intellect インテレクト)で、総合的に、評価・判断(これを、valuation ヴァリューエイションと言う)する。そのあと「それでは、これからの世界の金融、経済はどうなるか、どう動くか。そしてその影響を受ける日本の金融の動きを、近(きん)未予測、予言をする。

    そして、そのあと、実際の現実の市場(マーケット)で、はっきりと結果が出る。もう誰も、その結果には逆らわない。逆らえない。誤魔化(ごまか)すことも、言い逃れ(弁解、自己弁護 )も出来ない。 これを、 evaluation  「エヴァリューエイション」 と言う。これは、冷酷な客観評価だ。 

     この 「「エ」ヴァリューエイション」を、日本人は、知識人層を含めて、理解していない。 この語(コトバ)を何と、訳したらいいか、私も、まだ、決められない。ただの×「△再評価、△再判定」では、済まない。そのようなものではない。日本の土人(どじん)知識人たちでは、なかなか理解できない。 
     
     それでは、 以下に「金(きん)が、1万円の超えた」の最近の記事を載せる。

    (転載貼り付け始め)

     ●「 土肥(とい)金山の世界一金塊25億円突破、金(きん)高騰で話題沸騰―伊豆市 」
    2023年9月1日   伊豆新聞

     (静岡県)伊豆(いず)市にある 金のテーマパーク「土肥(とい)金山」に展示されている 重量250キロ、世界一の金塊が、時価25億円を超え、話題を呼んでいる。
     金(きん)相場の価格高騰が続き連日、過去最高値を更新中だ。上昇が止まらない巨大な黄金の価格に注目が集まっている。

    金塊25キロ

     巨大金塊(きんかい)は、2005年6月、三菱マテリアル直島(なおしま)製錬所(香川県直島町)で造られ、7月 に公開を始めた。底面は、長さ45センチ、幅22センチ、高さ17センチ。06年2月にはギネスブックに世界一の認定を受けた。

     当初の時価は約4億円だった。価格は、18年間で6倍以上に跳ね上がった。金(きん)相場は、8月29日に初めて 1グラム当たり1万円 の大台を超え、30日は、同1万50円、31日は同1万95円と連日、過去最高値を更新している。

     土肥(とい)金山課長の国分歩さんは、「価格が上がり続けて金塊が注目され、来場者が増えるのはうれしい」と述べる。一方で「金相場上昇の裏には社会不安の要素もあり、世の中に困っている人がいると思うと、手放しには喜べない」と複雑な心境を語る。

    土肥金山での砂金とり

     来場者は、展示ケースに掲示された金塊の価格に驚きながらも、金運(きんうん)が上がることなどを願って手で触れたり、さすったりしている。東京都目黒区から家族5人で来た小学5年の上野和香さんは「初めて見て、大きさに驚いた。(運気=うんき=アップの)御利益(ごりやく)がありそう」と笑顔で話した。

    (転載貼り付け終わり)

     副島隆彦です。それで、9月10日の、金融セミナーで話す内容の、パワーポイント(スライド、紙芝居) の資料を、冒頭の1枚だけ、以下に載せる。このような資料を、50枚以上、当日用に準備した。
     
    国内の金(きん)の小売価格のグラフ  

     案外、多くの人は、金(きん)が、これまで、どのような価格の動きをして来たのか、知らない。テレビでもネット上でも、この「金の価格のグラフ」」は、見たことがないでしょう。 こういう簡単なグラフを、これまで見たことがない、という人が本当に多い。私、副島隆彦は、もっともっと、多くの人に、この世の、大きな真実を、大きく分かって貰うために、努力している。

     金融の専門家ぶって、偉そうな、難しそうなことを言う気が、私はいよいよ無くなった。どこまででも分かり易く、「この世の大きな真実を、多くの人に、分かってもらう」ために話す。
     この 「副島隆彦の “予言者” 金融セミナー」の宣伝を再度します。 詳細は以下の通りです。

    (ここに画像を貼る)

    ===============================
    「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第26回」
    *会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
    *日時:2023年9月10日(日) 
     開場・受付=11:00~ 
     開演=12:00~
     終了=17:30 (予定)
    *受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
    ===============================
    「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、
    ショッピングカートに入れてください。
    副島先生への質問は「備考欄」に入力してください。
    申し込みは、コチラから ↓↓↓
    https://soejimayogen.cart.fc2.com/

     副島隆彦です。以上の通りです。 金が10,000円を越したものだから、途端に、「急いで金(きん)を売らなくては」という動きが出ている。
     それは、やめなさい。家の中にある、金歯(きんば)や、昔の古い金の指輪とかを、買い取り業者に持って行って、売る、というのはやってもいいだろう。だが、折角(せっかく)、持っている、大事にして来た、金の地金(じがね ingot インゴット)や金貨(ゴールド・コイン)を、今、売りに行くのは、愚か者がすることだ。

     私、副島隆彦は、はっきり予言(プレディクト predict )する。これは、神の言葉を人々に伝える預言(よげん。rophecy プロウフェシー。 prophet プロウフェト が預言者 )とは、違う。近い未来のことを予(あらかじ)め予測して言う(書く)だけだ。 
     私は、自分が分かった限りの、近(きん)未来の予測を、自信をもって、世の中に公言するだけの、予言者(プレディクター predictor )だ、とずっと自称している。 あとは、世の中の人々が、「この人の言うことは、当たっている。ウソがない。ハズレることが少ない」 と、 評価、判断( valuation ヴァリューエイション)してくれる、か、だけだ。

     ですから、私の予言では、これから、金(きん)は、もっともっと、世界的に上がる。
     今の3倍の、金1グラム=3万円( 3百ドル)になるでしょう。
     なぜなら、世界中に、アメリカが、WWⅡ(第2次大戦)の戦争のあと、この78年間、垂れ流してきた膨大な量の米ドル(その本当の姿は、米国債 American national bond )が、そのあまりもの野放図な、大量の発行の為に信用を無くして、下落するからだ。
     あと少しで、NY(ニューヨーク)の 米国債という債券(さいけん。ボンド bond )の市場が、暴落を始めるでしょう。 2か月と掛からないだろう。 すなわち、

     「 金とドルの戦い で、金 が勝つ 」 である。
     ですから、あなたは、今の手持ちの自分の金を、まだ、じっと持っていなさい。あと3年は我慢して持っていなさい。その間に、世界が大きく、変動して、次の新しい時代、新しい世界 が、来ているでしょう。

     それから、 これまで金(きん)を買おうか、買おうか、と 迷って踏ん切りが付かないままに、ずっとここまで、来てしまった人たちへ。私、副島隆彦が、自信をもって、「皆さんの、背中を圧して」、今からでいいから、金を買いなさい、と言います。「値下がりしたら、どうしよう」などと、言っていないで、さっさと買いなさい。

     その買い方も、新たに私が教えます。ですから、そういう人も、上記の 金融セミナーに来なさい。人間にとって大事なのは、その人の信用(しんよう)だ。 周りの人々からの、信用(クレジット、クレディビリティ credibility )です。 

     それまで、その人が、風雪に耐えて、行って来た長年の言動を、周りの人たちが、厳しく、評価、判断(ヴァリューエイション)する。 言っていることが、コロコロと変わる人間 は、駄目だ。 この信用の別名が、まさしく、金融(きんゆう)です。信頼関係(=信用)のないところには、金融(おカネでの、人と人の、つながり。契約 )は、生まれない。そういうわけで、私の話を、聴きに来なさい。
     
      係りの者が言っていますが、「 当日券もあります。当日の様子を見てから来ることも出来ます。ただし、会場での混乱を避けるために、事前に、ネット上の 申し込みページでの申し込みをしてから、会場に来てください」 だそうです。 以上です。  副島隆彦拝

    タイトル
    [3586]9月10日の、私の金融セミナーの最後の宣伝
  6. 古村治彦(学問道場)
    2023-09-03 17:47

    SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2023年9月3日です。

    本日は、ホームページ「副島隆彦の学問道場」のリニューアルに関するお知らせをいたします。

     「副島隆彦の学問道場」は2000年に創設され、24年間続いているホームページです。「今日のぼやき」の欄の副島隆彦先生による文章は2000本以上、各掲示板の書き込みは合計すれば5000本以上が掲載され、現在も読めるようになっています。

     今年初めに、使用しているサーバー会社から機能強化のためにサーバーのリニューアルを行うという連絡を受けました。サーバーが新しくなると、現在のホームページのシステムでは対応ができなくなります。そこで、私たちのホームページのシステムもリニューアルすることになりました。これが今年の5月末のことでした。

     私友の会員・読者である専門家の方にご相談しました。その際に、専門家から「現在のホームページのデザイン、機能は簡潔であり、内容が良い。特にこれだけの長い間の文章が残っているのは財産だ」という評価を受け、「機能とデザインを大きく変えない」ということ、個々の機能や安全性については、最新の技術を導入して改善していくことで、専門家と私の間で意見が一致しました。そして、6月上旬からホームページのリニューアルの作業をお願いしました。

     今年の6月上旬から始まりましたホームページのリニューアルは大詰め段階に来ており、もう少しで完了いたします。リニューアル日は2023年9月8日を予定しています。

    デザインはほぼ変わりませんので、使い勝手もほぼ変わらないと考えております。新しい機能により、副島先生と弟子たちの書籍紹介ページは充実した内容となっております。先生の200冊以上の著作を網羅しており、外部リンクになってしまいますが、注文することも可能です。2000年から現在まで蓄積しました文章もこれまで通り、そのままお読みいただけます。

     ホームページのリニューアルに伴いまして、会員の皆様にお願いがございます。リニューアルに伴い、ログイン情報をリセットする必要があります。私どもで管理しております名簿に記載されているEメールアドレスとパスワードでのログインとなります。会員の皆様には「2024年度の会員継続のお願い」と共に、ログイン情報を記載した用紙を郵便でお送りしております。このログイン情報を利用して、ログインをお願いいたします。海外在住などお手紙をお送りできない方には別途Eメールでお知らせをいたします。お手数をおかけいたしますこと、お詫び申し上げます。

     また、ホームページに書かれている文章を移行する作業を行っており、掲示板への書き込みは緊急性がないものに関しては、リニューアル後にお願いいたします。

     ご質問がございましたら、下記連絡先までお問い合わせくださいませ。

    【連絡先】
    Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
    電話番号:048-788-1837
    ファクシミリ番号:048-788-1854

     今後とも「副島隆彦の学問道場」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

    SNSI・副島隆彦の学問道場
    古村治彦拝

    タイトル
    [3585]ホームページ「副島隆彦の学問道場」のリニューアルに関するお知らせ(学問道場・古村)
  7. 副島隆彦
    2023-08-28 23:20

    副島隆彦です。今日は、2023年8月28日(月)です。

    始めに、金(きん)の値段の最新の記事を載せる。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「 金の国内小売価格が1グラム=9973円に 過去最高値を更新 円安進行など要因 」
    2023年8月28日 テレ朝

      金の国内小売価格が1グラムあたり9973円となり、先週に続き、過去最高値を更新しました。1万円が迫っています。
     金の国内小売価格の指標とされる田中貴金属工業のきょうの店頭販売価格は、1グラム=9973円となりました。先週末から25円値上がりし、過去最高値を更新しました。
     円相場が先週末から1ドル=146円台に値下がりし、円安が進んでいることが主な要因とみられます。金は「有事の金」ともいわれ、戦争や災害など世界経済を揺るがすような事態が発生すると、需要が高まる傾向があります。

    〇 「 金価格が過去最高更新 1グラム当たり9948円 」
      2023年8/25(金)   共同通信  

     地金大手の田中貴金属工業(東京)は8月25日、金の店頭販売価格を1グラム当たり前日比74円高の9948円に設定した。8月1日に付けた1グラム当たり9946円を上回り、国内の金小売価格の指標として過去最高を更新した。外国為替市場で円安ドル高の傾向が続いていることが金価格上昇の一因とみられる。

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。金(きん)は、これから数年で、今の3倍に上がるでしょう。だから、今からでも金を、買えるだけ買いなさい。私は、これを言いつづけます。これまで、私、副島隆彦が、20年以上ずっと自分の本たちで書き続けたことを、信じなさい。

     さて、私、副島隆彦は、南アフリカの首都のヨハネスブルクで開かれた(22日から24にち)BRICS(ブリックス)会議 と BRICS通貨(カレンシー)の誕生の延期 (おそらく来年に持ち越しした)のことを、書かないといけない、と思っていた。


    8月22日。 南アフリカのヨハネスブルグで。BRICSの 5カ国の首脳たち  

     このBRICS会議の記事は、ロイターのものを最後に一本だけ載せる。71カ国の代表たちが、「私の国もBRICSに入れてくれ」と集まった。6つの新興の地域大国 だけを、今回は加入させると決めた。 私が呼ぶ、この、反(はん)先進国G7の、 貧乏大国同盟は、これから、ものすごい勢いで、成長する。

     そして、米ドルの支配を突き崩して、すなわち「ドル覇権の崩壊」と共に、その受け皿となる。 もう、英と米を中心とした世界ではない。 世界は急激に変わりつつある。

    そうしたら、24日の早朝の3時に、エフゲーニー・プリゴジン(ワグネルの指導者)の死のことを知って、それに、驚いて、その後、3日間、考え込んでいた。

      まだ、私の考えは纏(まとま)らない。プリゴジンは、2か月前の、6月24日のたった1日のワグネルの反乱(モスクワ進撃)の5日目、6月29日(金)に、クレムリンで、自分の部下のワグネル幹部35人と共に、プーチンと会談した。そして、今後の、ワグネルの待遇のことで、3種類の提案を、プーチンから受けた。その詳細のことは、今日は書かない。

     大事なのは、このあとの、7月23日の、サンクトぺテルブルクでのプーチンと、ベラルーシの大統領のルカシェンコの会談だ。これが重要だ。ルカシェンコが、プーチンに、「友人のプリゴジンを、うちで客分として引き受けた。わが軍(ベラルーシ国軍)の軍人たちを実践並みの訓練をしてくれるからありがたい。

     だけど、プーチンよ、こんなことを話していいのか、私は分からないが、プリゴジンが、(ワグネルの軍隊を率いて)ポーランドのワルシャワまで進撃したい、と言うんだよ。
    (どうも困ったなあ)。オレは、プリゴジンが好きだから、その考えを何とかやめさせようと、説得したんだけどさ」と、ルカシェンコは言った。この情報は、そのうち載せる。プーチンは、その時は何も言わなかった。ただ、笑っていたようだ。

     この事が、私、副島隆彦は気になっている。これ以上の詳しいことは、今は書かない。
    ポーランドの首都ワルシャワには、NATO軍の反共右翼の各国の将軍たちが揃(そろ)っている。
     この他に、スバウキ地溝帯(ちこうたい。ギャツプ)という、リトアニアとポーランドとの隙間(すきま)の長さ70キロの地帯 で、NATO軍の最精鋭の戦車隊と、ロシアの戦車隊が、一触即発で睨み合っている。その先に、カリーニングラードという、ロシアの飛び地(ストリップ)がある。ここには、ロシアのバルト海艦隊(バルチック・フリート)の司令部(鎮守府)がある。

     プリゴジンのワグネル軍が、ポーランド国境線を踏み越えて、ポーランドの諸都市で、市街戦の白兵戦を行えば、それは、まさしく第3次世界大戦である。ポーランド軍の中の強硬派は別として、NATO軍はそこまでやる覚悟はない。ドイツもフランスもロシアと戦争をする根性は全く、ない。だからNATO(ネイトー。北大西洋条約機構)はもうすぐ壊れる。

     アメリカ合衆国は、国家が内部分裂している。トランプ派の勢力は、すでに、東部(ワシントンやニューヨーク)からの、分離独立の国家の形成をしつつある。トランプ派の軍人たちは、外国で戦う気が全く、無い。このアメリカ国内の、激しい政治的な、ひび割れ 問題に、知らん顔をして、世界の政治問題を、偉そうに、自分に都合のいいように、ヘラヘラ書いている者たちは、すべて無能な知識人、専門家として、やがて歴史の藻屑(もくず)となって消えるだろう。 

     アメリカ政府も、ペンタゴンも、「そこまでの計画はない。武器援助までだ」となる。自分たちが、プーチンを策に陥れて、嵌(は)めようとして始めた戦争のくせに。
      プリゴジンを、一番、恐れて、嫌(いや)がっていたのは、まさしく、西側のデープステイトの勢力だ。ポーランドのモラエウィツキ首相(こいつはMoonie だ)などは、ワグネル軍が、自分たちの正面に、今や世界最強のワグネル軍が、出現した(今は、まだ1万人)ので、小便をちびりそうになっている。 

     私、副島隆彦は、プリゴージンを暗殺したのは、イギリスの国家情報部のMI6(エム・アイ・シックス)と、アメリカの特殊軍(スペシャル・フォーシズ。これには CIAの工作本部が合体している)が、モスクワに送り込んでいるスパイの組織だ、と思う。プーチンではない。ロシア軍の上層部でもない。

     日本の反共右翼たちは、アメリカに倣(なら)って、24日に、即座に、「プーチンがやった。プーチンは、そういう冷酷な男で、自分にわずかでも楯突いた(反抗した)者は、許さない」と書いた。私はそうは思わない。この件は、そのうち情報がもっと集まってから書く。これは、歴史の審判 に掛けられることだ。

     それで、世界の金融、経済が、これからどうなるのか、の話を、私は、書かなければいけない。この下の方に、ずっと、私の金融予測を、ブルーンバーグの記事を一本、まるまる使った。みんなが、何とか、分かるように、ずっと説明した。私が、この記事の書き手と、合体して、この書き手(ブルーンバーグのアナリストの Edward Harrison エドワード・ハリソン)の文に、どんどん加筆をしてゆく、という書き方をした。 長文になったが、これを、我慢して、皆さんは、最後まで読んで下さい。これがまさに、金融、経済の、本当の専門家の文章だ。 

    その前に、9月10日に迫って来て、「副島隆彦の “予言者” 金融セミナー」の宣伝、広告を再度します。 詳細は以下の通りです。

    (ここに画像を貼る)

    ===============================
    「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第26回」
    *会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
    *日時:2023年9月10日(日) 
     開場・受付=11:00~ 
     開演=12:00~
     終了=17:30 (予定)
    *受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
    ===============================
    「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、
    ショッピングカートに入れてください。
    副島先生への質問は「備考欄」に入力してください。
    申し込みは、コチラから ↓↓↓
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    副島隆彦です。以上の通りです。5時間、私が、目いっぱい、元気よく、てきぱきと、話します。質問にも答えます。おカネと時間に余裕のある人は、来てください。
     
     それでは、金融、経済のこれからのことを、今日は、少し難しい文を読んでもらうことで、皆さんの勉強になるようにする。私を含めて、日本の金融の専門家が、何か偉そうな、難しそうなことを、書いても、日本人は全く信用しない。

     日本の金融専門家や経済学者たちは、何の信用もない。それからテレビに出て、偉そうなことをしゃべっている連中も、信用がない。 政府に好かれそうな、テレビ局に逆らわないのが、出ているだけだ、と、皆、もう分かっている。
    金融、経済の話を、私がちょっと専門用語を使ってすると、「あー、そうですか。むずかしいですね(私には、よく分かりません)」という、反応しかしない。世の中、そういうものだ。

     だから、本場のアメリカの金融評論家(アナリスト)の文章を、そのまま使って、それを、土台にして、それに、私、副島隆彦が注記で、加筆して、書き加えることで、どうですか、これで、何とかむずかしい、金融の話が、ちょっとは分かりますか。 それを、今日は、実験的にやってみる。すべては日本人の、金融、投資、経済問題に強い関心のある人たちの為(ため)だ。

     私、副島隆彦は、勿体(もったい)ぶった、偉そうな態度は一切しない。どこまでも分かり易く、正直に、本気で話したい。だから、以下の文を、我慢して最後まで、読み終わりなさい。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「 誰も恐れていない(時に)リセッション(は来る)、米国債利回り急上昇で、年内到来も 」
    Yield Jump May Cause the Recession Few Now Fear: Everything Risk 

    Edward Harrison   (副島隆彦注記。私は、このエドワード・ハリソンの文が気に入った。私と同じ考えだ ) 2023年8/24(木)   Bloomberg

    この論文(記事)の、英文の原文は以下です。
    https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-08-22/rising-yields-on-averted-recession-may-just-cause-one

    (ブルームバーグ)  誰もがリセッション(景気後退)は訪れないと考え始めた矢先、長期の米国債利回りが、(急に)上昇を始めた。これは全ての資金の借り手にとって悪いニューズであり、先送りされていた信用サイクルの、痛みを伴う局面をもたらすだろう。
    言い換えれば、市場が「来ない」ことに賭けている景気縮小(不景気)が始まる可能性が高くなっているということだ。

    奇妙な世界
     皆が債券市場(の動き)について(関心を集中して)話しているというのは奇妙だ。だが、利回りが至る所で大きく上昇し10年物米国債利回りが16年ぶりの高水準( 利回りが、年率4.3%になった)を記録している 今は、そういう奇妙な世界だ。

    (副島隆彦から。ここに、10年ものの米国債のグラフを貼る)

     その背景にあるのは、実質利回り( real yields リアル・イールド) の上昇、すなわち、インフレ調整後(インフレ率を引いたあと)の利回りの上昇だ。 インフレ期待(副島隆彦注記。もっと景気が良くなること)は、上昇しておらず、現実のインフレ率自体も下がっている。 問題は実質利回り(real yields リアル・イールド)だ。実質利回りは(どんどん)上昇し、あらゆるものを巻き込んでいる。

    (債券の)利回りが上がると、問題になるのは、低金利時代(副島隆彦注記。10年前、2013年)に発行された債券資産の価格が下がることだ(副島隆彦注記。 古米のように、古い米国債が満期を迎えて、償還させる。その表面金利はものすごく低い。1%とかだ)。

     米連邦準備制度(FRB  アメリカの中央銀行) 

     が昨年、異例のスピードで金利を引き上げた。(副島隆彦注記。2022年3月から、一気に政策金利を、急激に上げ始めた。ウクライナ戦争に勝って、ロシアのプーチン体制を倒すことが出来る、と想定していた。)

     この(急激な金利の上昇の)ために、米地方銀行のローン債権(副島隆彦注。企業への貸付と住宅ローンを含む)や、保有米国債の価値 は
     ( 副島隆彦注記。古い、中古の国債であるために、劣化して、目減りしていて、実質で大きな評価損を出している。銀行の帳簿上だけ、立派な金額だ。だが、すでに、その資金は、内部に寝かしていた間に、腐っていた。これらを投げ売りすると、地方銀行たちは、大損を出す) 

     は、大きく下落し、相次いで経営が悪化した。
    (副島隆彦注記。それが、この3月からの、シリコンバレー・バンクを筆頭とする、全米の有力な地方銀行の 連鎖破綻だった)長期債利回りが2022年10月に付けた高水準を突破した今、地銀にとってはさらなる痛手となる。

      現在、長期(米国)債の保有者(投資家と、米地方銀行たち)が感じている痛み は、数カ月後には、地銀やクレジット市場(各種の金融市場)、そしてその他の経済(実体)全体にまで波及することになり、(アメリカの経済)成長の足かせとなるだろう。

    (副島隆彦から。ここに、NYの株価のグラフを貼る)

      一方、(2023年の)年初から7月半ばまでで40%余り上昇したハイテク株のようなリスク資産(まさしく、株式のこと)の値上がり(があった。こ)の動きに乗り遅れた投資家たちは、(自分は、儲けられなかった、と焦(あせ)って)、最悪のタイミングで(ハイテク買いという)後追いをしている。

      リスク資産(株式の株価のこと)の価格は(すでに)高過ぎるように(私には)見える。1990年代後半(に起きた。日本ではビットバレーと呼ばれた、孫正義のソフトバンクの前のヤフーの株式)の ドットコムバブル末期(2000年の1月に、弾(はじ)けて、大暴落した) と同じように、(今度も、もうすぐ)景気循環( けいきじゅんかん。 副島隆彦注記。大きな周期での景気の波。その下落方向 )が、リスク資産に追い付くと見込まれる。

    (副島隆彦から。ここに、世界の金(きん)の値段のグラフを貼る)

    景気循環は教科書通りにはならない
      新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)を経た米経済の本格再開(2022年からの)、そして インフレ急上昇、米連邦準備制度(FRBの利上げ)の対応から解説しよう。
     コロナのワクチン接種(が始まったこと)により米経済が再開した(2022年秋)とき、米国の多くの家計は、比較的潤沢な資金を持っていた(副島隆彦注記。コロナ給付金を貰って、ジャブジャブ・マネーになった)。しかし、(コロナ騒ぎで)サプライチェーンは寸断され、パンデミックによって旅行業など多くの産業が、大きな打撃を受けた。

     つまり、需要(余ったおカネの使い道を求めた)が、供給 を上回り、超高(ハイパー)インフレに見舞われたのだ。 始めのインフレは一時的なものだった。だが、われわれアメリカ国民が経験したインフレの波は、すぐに持続的かつ広範囲に及ぶようになり、金融当局(FRB)は、アメリカの(加熱した)景気を減速させるために、金利(短期金利)を引き上げざるを得なくなった。 (副島隆彦注記。それが、今、5.25%まで来た)

    (副島隆彦から、ここに、アメリカのFRBの政策金利のグラフを貼る)

     問題は、金利政策が(アメリカ経済にとって)「鈍器(どんき)」だということだ。(副島隆彦注記。徐々にしか効果を生まない) (FRBの)金利(あげ)政策は、主にクレジット(与信。資金を世の中に出すこと) へのアクセスを抑制することによって経済の減速をもたらす。(副島隆彦注記。すなわち、 金利が高くなると、資金の借り手が減る。安価な資金が手に入らなくなって、さらなる投資に向かわない)

      金利が上昇すると、銀行は信用に値する顧客(すなわち、資金を貸したいと思う企業)を減らし、潜在的な借り手(銀行融資を受けて、ビジネスを始めようとする者たち)は金利が高過ぎるために、(今、抱えている以上の)借金を増やすことを敬遠する。

     しかし、それが行き過ぎると、(企業や投資家=ばくち打ち=は)資金調達ができない。ために優良企業が事業を縮小したり、あるいは倒産したり、事業の縮小や倒産によって、人々が職を失うなど、多くの巻き添え被害が生じる。

     このプロセスはすでに(アメリカ社会で)始まっている。一部の人々が理解していないのは、金利上昇が経済に(抑制的に)波及する経路は、これだけではないということだ。
    金利が上がるということは、銀行やその他の金融機関、債券投資家(博奕打ち)、あるいは金融機関や金融市場にとって重要な資金の源(みなもと)である一般の貯蓄者(預金者)など、貸し手の資金が膨らむ(副島隆彦注記。すなわち、金利が上がって預金者の資金が増える)ことを意味する。

    (副島隆彦注記。ただし、日本はインフレではない。日本は、日銀が、ゼロ金利政策を続ける、と断固たる決意だから、銀行預金・郵便貯金の金利は、ほとんど、ゼロのままだ。この政策を、もう、1999年から、アメリカに押し付けられて、もう24年間も、続けている。

     だが、この日本の日銀と財務省(大蔵省)の、「ゼロ金利と 金融緩和をやめない。いざという時は、日本政府が、資金を供給して、地方銀行でも、大企業でも救済する。という政策を、強い決断で続けている。アメリカとイギリスに逆らっている。

      だが、この英米への反抗こそは、日本政府の優れた、決断だ。「お前たちが、日本に、ゼロ金利を24年間も、強制したくせに。今頃になって、急に、金利を上げろ、だと。ふざけるな。そんなことをしたら、今、発行して抱えている、日本国債の利払いさえできなくなる(長期金利=10年物国債の利回りは、0・5%が限度だ。これなら、何とか払える。それを、黒田から植田に替わって、1.0%までなら上げてもいい」とした。

     この日銀の、前、黒田東彦(くろだはるひこ)の金融政策の決断は、「日本は、焦土作戦(しょうどさくせん。 scorched earth policy スコーチド・アース・ポリシー)で、自分の国を焼け野が原にしても、敵に資源を与えないことで、我慢に、我慢で、ゼロ金利を続ける、ということだ。

     そして、来年(2024年)に、アメリカの金融市場がおかしくなって、米国債が暴落を始めて(今の10年ものが、8%とか10%になる)、ドルが暴落して、それが、NY発の世界大恐慌になる、ことを、日本の日銀と財務省は、口には、絶対、出さないが、その時の為に、日本国内の金融を厳しく管理している。

     銀行・郵便貯金の金利がほとんど、ゼロで、日本の金持ち層には、大変な苦難と苦労を掛けているが、それは、我慢してください、ということだ。それが、日本が取っている、焦土作戦だ。 ドル覇権の崩壊、アメリカ帝国の崩壊を、じっと、待っている、ということだ。これを見抜いたのが、天才(バカボン)である副島隆彦の眼力だ。)

     つまり、(FRBによる)金利上昇は、景気刺激策にもなる(預金者の受け取り金利があがるので)ということだ。(だが、)金利上昇の純効果が、景気抑制になる(副島隆彦注記。これは、博奕打たちに、余計な資金を出さない。バブル経済をやめさせる)ためには、信用力の枯渇(副島隆彦注記。もう、これ以上、銀行が、危険な客には貸さないということ)が、金利上昇による(預金者たちの)収入(増)よりも、大きな影響を与える必要がある。

      しかし、これまでのところ、それは見られない。(副島隆彦注記。 FRBが、いくら政策金利(1年以下の短期金利)を上げても、それでも、博奕打ちのニューヨーク金融ユダヤ人や、欲ボケの、バブル不動産投資をやめないで、もう5棟も10棟も、住宅を、住宅ローンで買っている者たち。アメリカでは、こういう住宅ローンが許されている。
     前に買った家たちを、さらに担保=抵当権に差し出して、こういう危険な資金の借り方をする。これで、自分の資産が、1千万ドル、2千万ドル(10億、20億円)になる。すなわち「住宅(不動産)博奕」だ。 こういうことをしている、中産階級の上層の者たちが、アメリカには、数百万人いる。彼らのことを、FRBのパルエルたちが、物凄く、嫌いなのだ。彼らに、金融博奕(ばくち、ギャンブル)を止(や)めさせるために、FRBは、金利を上げているのだ)

     誰もが驚いたことだが、(今年)2023年は、米国の消費者が極めて強靱(きょうじん)で、信用不安も発生しなかった。その結果、(FRBによる、景気引き締め。QT キュー・ティ政策)の、金利上昇という止血帯(しけつたい)が、信用を圧迫している(余分は資金を溢(あふ)れさせない) にもかかわらず、米経済は力強さを増しているように見える。

      人々(アメリカ人)は、リセッション(景気後退。本当は、不景気への突入 と訳すべき)はないと予測し、投資家(博奕打ちたち)は、最もリスクの高い資産に投資している。
    そしてここ数週間で、リセッション(不景気突入)の先触れである、逆(ぎゃく)イールドが縮小し始めた。 利回り曲線はまだ反転している(ままだ)が、長期金利が急速に上昇している。 

    (副島隆彦注記。 逆イールドというのは、10年ものの米国債よりも、長期の30年ものは、買った人にとって、長期に資金が寝込むので、金利は、ケインズの流動性選好利子説(るうどうせい・せんこう・りしせつ)によって、長期金利の方が、高くなければいけない。

      ところが、それが、ひっくり返ってしまって、2年ものの方が、5年ものよりも、金利が高い、と言う現象が起きていた。この3年間ぐらい、この逆イールドが、騒がれた。逆イールドは、金融恐慌への突入の合図で、不穏な予兆だ、と、金融世界では、過去の経験から、言われている。今もそうだ。 

     ところが、この7月から、逆イールドが、改善して、長期金利が、健全に、上がりだしている。これをとらえて、「ほら、アメリカ経済は、強い。景気はこのまま続く」が、今、8月末での、アメリカ経済の、全体の、楽観論だ。

    副島隆彦に予測、予言では、9月に入ったら、急激に、雲行きが怪しくなって、アメリカは、金融市場が、おかしくなってゆくだろう。)

    逆張り指標と平均回帰
      しかし、これ(現状での債券市場の健全化の動き)は良い状態ではない。
    年初には、(金融の専門家たちは、)2023年に景気が緩やかに減速し、株式は一時的な弱気相場になると想定していた。ところが、われわれ(のアメリカ経済)は、はるかにひどいハードランディング と、もっと深刻な景気減速(不況入り)の条件を整えてしまった。(なぜなら)超過(ちょうか)リターン が平均へと回帰するからだ。

    (私、エドワード・ハリソンは、)1800年代までさかのぼり、あらゆる市場価格と経済データを測定したスプレッド(利差)シートを、この20年間に保管している。

      このデータの一貫したパターンは、「 好況時には市場のリターンが高まり、不況時には下がる」というものだ。さらに重要なことは、「(景気の)上昇局面が顕著であればあるほど、下落局面も激しい」ということだ。

     例えば、S&P500種株価指数(インデックス)や、ダウ工業株30種(しゅ)平均 のような株式バスケット(インデックス商品を買うこと)を、保有する投資家のリターンを見てみる。

     すると、インフレ後は、 約200%のリターン(10年間で)の後に、平均に回帰している。5年または10年のインフレ調整後リターンがその水準に達すると、一般的には頭打ちになり、その後は大きく下落する。

     ダウ工業株30種平均を見ると、1928年から1929年、1959年の短期間、1997年から2000年、そして2019年のごく短期間に、10年間の実質リターンは200%を上回った。
    いずれの場合も実質リターンはその後に大きく低下した。

     最初のケース(200%の超過リターン)は世界大恐慌が止めた。2回目は1960年代にゆっくりと、そして1970年代には急速に悪化した。ドットコムバブルは2000年1月に崩壊した。そして現在、ダウの実質リターンは、2019年に始まった下落トレンドの真っただ中にある。

      1950年からのデータしかない(私は、持っていない)が、S&P500種も、これと同じパターンだ。その意味で、リスク資産(危険も大きい株式買いのこと)の超過リターンは“逆張り指標 ”と見ることもできる。(副島隆彦注記。そうだ、今こそ、先物(フューチャー)の売りを立てて=プット・オブションを買う=、暴落が始まるのを待つ手法。すでに、ヘッジファンの大手たちが、この手を始めている)

     数値が極端であればあるほど、平均への回帰は近い。そしてもちろん、こうした回帰は、(急激な市場の変化で)人々が悲観的になるにつれて、下方にオーバーシュートする傾向がある。(副島隆彦注記。オーヴァーシュートとは、パニックに陥った、一般投資家たちが、恐怖に駆られて、自分の保有株の投げ売りを始めて、さらに、株価が下落すること。これが、金融恐慌になる。)

    実質金利の上昇と信用サイクル
      今回の(景気循環の、信用供与の)サイクルにおいて、最も重要なのは、実質金利だと、(私は)思う。昨年までの10年半にわたって見られた(アメリカの)ゼロ金利環境は、実質リターンを抑制すること(副島隆彦注記。だから、FRBが、ゼロ金利で、資金需要を引き締めて、バブル経済をやめさせたこと) で、

     あらゆるリスク資産(が、暴走することしないようにしたことで、市場の安定)を助けた。しかし、この(アメリカのゼロ金利政策は)マクロ的な異常事態であり(副島隆彦注記。大きな見方からの国民経済からは、ゼロ金利は、やるべきでない。金利は、3%ぐらい付いていることが健全)、その結果、人々はより良いリターンを得るためにリスク資産に逃避した(株式の方へ、資金を回した)。

      例えば、2013年5月に10年物米国債を購入し(た人は)、今年初めに(10年の)満期を迎える。(ところが、その )インフレ調整後のリターンは、マイナス(実質で損)になる(副島隆彦注記。こんなもの、買うんじゃなかった、と)。 同様に、今年5月の10年債利回りは、3.57%だったから、個人消費支出(PCE)コアのインフレ率が4.62%だったことを考慮すると、実質利回りは(その差の)マイナス1.05%となる。

     今はそれが一変している。コアPCEインフレ率 が4.10%であるため、10年債利回り4.30%はわずかではあるが、(その差は)ようやく実質プラスに転じている。

     ニューヨーク連銀総裁だったビル・ダドリー氏は、「インフレ率が例えば2.5%まで低下すれば、名目利回り4.5%の実質リターンは2%になる」と計算する。だがしかし、2%はマイナス(実質、損)や、現在のわずか0.20%よりはずっと良いが、リスク資産(株式のこと)にとってはマイナス面が多い。

      一つは、実質的な借り入れコスト が上昇することだ。これに対処できない借り手はデフォルト(債務不履行)する。低スプレッドとデフォルトの少ない時代が終わろうとしているのはそのためだ。 (副島隆彦注記。アメリカの欲ボケ投資家の2大、博奕、ギャンブルは、危険な株を買うこと、と、 住宅投資だ。

     高級一戸建てで、300万ドル(4億円)の物件が、400万ドル(5億円)、600億ドル(8億円)になった、と、今も、騒いでいる。この話が、日本には、まったく伝わらない。 私以外は、このことを、誰も書かない。FRBのパウエルたちが、ニガニガしく思い、イヤなのに、政策金利を、上げて、「インフレ対策だ」と、言っているのは、この強欲人間の、博奕好きたちの、資金需要が、低金利の為に、いつまでも続いているからだ。だから、どうせ、アメリカの金融恐慌、経済破綻は、もうすぐ、起きる)

      実質金利が意味のあるほどにプラスになるということは、金融政策が景気抑制の為になる、いうことだ。そして、金利上昇という(本来なら)信用(副島隆彦注記。資金が世の中に流れること。しかし、過剰になったらいけない。)を阻害する力が、これから働くことになる。 それは(過剰な)住宅所有者にとっても、企業の借り手にとっても同じことだ。例えば、(アメリカの)住宅ローン金利は2002年以来初めて7%を超えた。

    (副島隆彦注記。日本の住宅ローン金利は、日銀のゼロ金利政策の為に、今も、25年物の固定で、1%台だ。高くても2%台だ。歴史的には、これは、ものすごいことだ。本来なら、有りえないことだ)

      しかし、現在の(FRBの) マイルドな景気抑制政策 は、過去60年間の平均的政策ですらないことも忘れてはならない。10年物国債の実質利回りと実現利回りを、分析したところ、1959年以降の平均は、ダドリー氏が保守的に見積もっている2%よりも3%の方に近いことが(私は)分かった。 実質利回り3%に、当局(FRB)の目標である「インフレ率2%」 を加えると、10年債の名目利回りは5%になる。
    ということは、(米の)住宅ローン金利も8%に近づくだろう。

    株式について
     (1株当たりの)株価収益率(PER、ピー・イー・アール。 パー)が、ドットコム時代(2000年1月に破裂した )に、近づけば近づくほど、より急激な巻き戻しのリスクが高まる(副島隆彦注記。こんなに、異常に高いPERは、どうせ、低下してゆく)。

      人工知能(AI)の寵児(ちょうじ)であるエヌビディア(NVIDIA)や、電気自動車(EV イー・ヴイ )のリーダーであるテスラ・モーター のような「未来の企業」を見てみると、(この2社の)PERは、まさにドットコム(バブル)的だ。

    エヌビディアの株価評価は、過去の利益の225倍以上で、将来利益の57倍以上。
    テスラはともに65倍以上で取引されている。1999年のドットコムバブル期のマイクロソフトと同様だ。
    (副島隆彦注記。エヌビディアという急成長した会社は、本当は、台湾の会社で、GPU(画像処理半導体)という半導体を作って、一気に、大企業になった。画像処理とか、動画の配信とかの技術の、特許をたくさん持っている。)

    これらの企業の規模を考えれば(副島隆彦注記。企業としては、そんなに巨大ではないのに、株価だけが異常に高い。 エヌビディアでさえ、株式時価発行額が、1兆ドル(140兆円)になった。トヨタの倍だ )、この倍率を正当化するものは何もない。実質金利と名目金利が上昇し、信用サイクルが変わりつつある今の世界で、あまりにも高い期待に基づく株価になっている。(副島隆彦注記。 だから、もうすぐ下落する。その時は、大暴落となる)

     あらゆるサイクルがそうであるように、今回も信用サイクルの変化とともに変わっていく。地銀と商業用不動産に注目しよう。家計のピンチにつながるから、住宅ローン金利の上昇にも注意が必要だ。(このように考えると、)将来の収益成長に対する楽観的な予測は、打ち消されるだろう。完璧を想定した価格設定が、不完全な現実にぶつかるのはその時だ。

      それはいつだろうか。ドットコムバブルが崩壊した(あとの)2000年の実質金利は4%だった。 現在との差がまだ大きいことを考えると、(この株式下落は)しばらく先になるかもしれない。筆者が予測しようとするならば、(アメリカの)リセッション(不景気突入)はわれわれが考えているよりも近く、恐らく2023年後半になると思う。ということは、米国株のピークは、恐らく(すでに付けた)7月(の最高値)だったということになる。

    (副島隆彦注記。 NYダウ平均株価が、8月1日に付けた、35,630ドルのことを指している。 エドワード・ハリソンは、もう、アメリカの株価は、この36,000ドル よりも。高くなることはないだろうと、予測している。私、副島隆彦も同感だ。 )

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。 以上ですが、どうですか。少しは、金融の分析と予想の、優れた文の内容が、分かりましたか。
     このエドワード・ハリソン論文(記事)の英文の原文に、付いていた、別の見出しと、
    重要なグラフの中の表題(見出し)になっている 英文 を、以下に示して、その、私、副島隆彦による日本語訳を、書いておきます。じっくり読みなさい。

    この論文(記事) 全体 の 表題 
    “ Rising Yields on Averted Recession May Just Cause One ”

    (その日本語訳) 「 実質金利 ( Real Yields リアル・イールド)から、目を逸らして(背けて)いると、そのことが、 まさしく  Recession (リセッション 。不況への突入)を引き起こす(cause one = it )」 

     次に、この論文(記事)の中の、重要なグラフの中の 見出し 
     “ Real Yields Are Only Back To the 2000s Level
    We saw 4% in 1999 and 3% is the average since 1959  “

    (その日本語訳) 「 実質金利( Real Yield リアル・イールド)は、Only ( 残念なことに、結局は) 2000年代の(10年間の)水準(Lebel )に戻ってしまっている 。 我々は(統計数値から)、1999年には、実質金利( Real Yields
    リアル・イールド )が、4% 有り、(アメリカの景気が絶好調だった)1959年以後は3% あったことが、分かる(それが、もう 2%も 無い)」 

    副島隆彦です。 それでは、最後に、資料 として、冒頭に書いた、BRICS会議 の概要の記事です。

    (転載貼り付け始め)

    ●「BRICS、サウジなど6カ国が来年加盟 歴史的拡大と習中国主席」
      2023年8月24日 ロイター
    https://jp.reuters.com/article/brics-summit-ramaphosa-idJPKBN2ZZ0JI

     ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議は、6カ国の加盟を決定した。議長国南アフリカのラマポーザ大統領が24日、発表した。

     大統領によると、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国が2024年1月1日にBRICSに加わる。

     ヨハネスブルクで3日間にわたって開かれた首脳会議では、加盟国の拡大が中心議題となった。5カ国全てが拡大への支持を表明する一方で、新規加盟国の数やペースについては意見が分かれた。

     南ア政府筋によると、40カ国以上がBRICS加盟に関心を示しており、22カ国が正式に加盟を希望した。西側先進国中心の国際機関のリバランスを図るというBRICSの姿勢への共鳴が背景にある。

     ラマポーザ氏は「BRICSは公平な世界、公正な世界、包摂的で繁栄する世界の構築に向けた取り組みで新たな門出を迎えた」と表明。「われわれは拡大プロセスの第一段階で合意した。今後さらなる段階が続く」と述べた。

     ブラジルのルラ大統領は、グローバル化は約束を果たせなかったとし、今こそ途上国との協力を再活性化すべきだと訴えた。「核戦争のリスクがある」とも指摘、ウクライナ戦争を巡るロシアと西側諸国の緊張拡大に言及したとみられる。

     中国の習近平国家主席は、今回の決定はBRICSの協力メカニズムに新たな活力を注入する歴史的な拡大だと指摘した。

     加盟国の拡大は、他の途上国と団結し協力するという決意を反映するとし、「国際社会の期待に応えるもので新興市場と発展途上国の共通の利益に資する」と述べた。「(BRICS諸国は)いずれも大きな影響力を持つ国であり、世界の平和と発展に重要な責任を担っている」との認識も示した。

     習主席は別の演説で、中国は「昔も今も、これからも発展途上国の一員」と述べ、2021年に開始した経済・社会開発促進プログラムの「世界開発イニシアティブ(GDI)」に向け、中国の金融機関が100億ドルの特別基金を間もなく立ち上げることを明らかにした。

     インドのモディ首相は、BRICSの拡大は、20世紀に設立され時代遅れとなった他の国際機関の模範となるはずだと主張。「BRICSの拡大と現代化は、世界の全ての機関が時代の変化に合わせて形を変えていく必要があるとのメッセージだ」と述べた。

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦拝

    タイトル
    [3584]BRICS会議のこと、プリゴジンの死。これからの世界の金融、経済の動き
  8. 古典回帰
    2023-08-19 08:07

    小室先生、副島先生に学んだことのまとめと、私見です。
    福沢諭吉は、偉かったのですね。彼のおかげで、近代化できた。しかし、小室先生のご本によると、日本はまだ、民主主義・資本主義・近代法が不徹底なのだそうです。
    これが、日本の課題なわけですが、ときに、ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルは、倫理資本主義」をとなえています。(『現代用語の基礎知識2023』283ページ)資本主義にも、倫理が必要だというわけです。

    ウェーバーの『プロテスタンティズム……』というのは、ウソで(羽入論文)、実は、ユダヤ教が元だったと、副島先生とお弟子さんの本で学びました。ユダヤ教が元の資本主義に対して、ドイツの哲学者は、倫理性が不十分だと、言っています。

    それは、それとして、小室先生の先生、森嶋通夫先生は、「儒教資本主義」という言葉を使用されていました。
    これは、哲学者のように、頭の中でつくられた観念ではなく、具体的な日本の経済活動の中の要素を、指摘されたものです。昔の経営者は、漢文も読んでいた(あるいは一部は今も)わけです。それを、実践していた。

    民主主義・資本主義・近代法のシステムは、小室先生のおっしゃる通り、今のものを、さらに、徹底化するとして、そこに欠けてきている、あるいは、西洋には無かった、知恵として、リーダーのための学問「儒教」を、日本の先輩にならって、実践、体現すればよいと考えます。

    お粗末でした。

    タイトル
    [3573]小室先生、副島先生に学んで
  9. 副島隆彦
    2023-08-18 09:51

    副島隆彦です。今日は、 2023年8月18日(金)です。
     断続的な、雨と嵐のなかで、お盆が過ぎた。天気、天候に、人口移動の大動脈の、交通機関が左右されるので、人と会ったり、お出迎えするだけでも、大変な気(注意力)の入れようだ。 それだけで疲れる。
     
     「嵐(あらし)も吹けば、雨も降る、女の道 よ なぜ険(けわ)し・・・・ここに幸(さち)あり ・・」という、確か大津美子(おおつよしこ)というシャンソン歌手が歌ったヒット曲がった。40年前には、結婚式で、よく歌われた曲だ。あとでお見せします。

     私は、ユーチューブを、ずっと見て、暮らした。仕事の原稿書きと資料調べも有るのだが、その合間は、ずっと、ユーチューブの歌を、聞いていた。 もう1か月、例の フランスの歌手、女優の ジェーン・バーキン Jane Birkin (76歳で、7月16日に死去)の「ジュ・テーム・モア・モン・プリュ」 以来、
    ずっと、そこから導かれて、ずーっと You Tube を聴いて見て過ごした。

     このことはここの、ずっと 下 ↓ の方に書いた。 その途中で、4日間は、スーパーモデルの冨永愛(とみながあい)の追っかけをやりました。冨永愛(身長 179センチ) は、18歳で、パリコリ・デヴューしたとき、世界と世界水準を見て、知った。

     だから、もう日本国内基準の芸能界をすべて見破って、水準を知った。大地震、原発事故(2011年)のあと山本太郎(すでに国会議員)と数年、付き合っているから、日本政治の真実も、しっかり教えられたはずだ。私の冨永愛論は、そのうち発表する。

      私は、 ユーチューブを、ジェーン・バーキンから始まって、ずっと、その下のサムネイル (thumb-nail 親指の爪。~ sketch 寸評 。)たちを、次々に導かれるように開いていって、多くの動画に出会った。 まず、イタリア女優の大御所のソフィア・ローレン(まだ存命。80歳ぐらい)の 、この映画の公式プレビューを見て下さい。 みんな泣きますから。

    (1)「 ソフィア・ローレン、Sophia Loren 「ひまわり Sunflower I girasoli~Love Theme~」ヘンリー マンシーニ Henry Mancini 」 110万回視聴 1年前にアップロード
     
    https://www.youtube.com/watch?v=ElQzsTo2qoc

     副島隆彦です。この イタリア映画 「ひまわり」 I girasoli (イ・ジラソリ)は、旧ソビエトで、1970年に、始めて西側世界( the West ) が現地撮影を許されて、作られた映画だ。
     監督は、ヴィットリオ・デ・シーカ監督だから優れているに決まっている。 50年前に、日本人の多くを感動させた大作だ。今の若い人も見るべきだ。
    この映画は、今、全国あちこち で、ウクライナ側を支援している人たちの間で、自主上映会が開かれていると聞いた。 この「ひまわり」は、1943年の冬に、スターリングラード(今はボルゴグラード)の戦いのあとの映画だ。

    「ひまわり」

      旧スターリングラードは、今のウクライナ(ドンバス)を更(さら)に東の方に400キロぐらい行ったところにある。このスターリングラードの攻防戦で、ドイツ軍と一緒に、ファシスト同盟(日本もこれに参加の3国軍事同盟)で参戦したイタリア軍が、ボロボロになって敗戦して、退却する途中の、今のポルタヴァ あたりで、雪の中で倒れたイタリア軍の敗残兵たち、の中の生き残りと、それを家族が探し続けた話だ。
    何とか夫の生存を探し当てて、行ってみたら。もうそこで新しい家族を作っていた。それを、大根役者のマルチェロ・マストロヤンニと、ソフィア・ローレンが演じた。

      ここで、出て来た、ロシア人女優で、小柄で真っ白い顔の女性が、リュドミラ・サーベリワエ だ。日本人で西洋映画の相当の訳(わけ)知りたちでも知らないだろうなあ。

     彼女は、このあと、ロシア版の「戦争と平和」にも主役の女優として、出ている。この映画の話も、そのうちします。オードリー・ヘップバーン主演のハリウッド版「戦争と平和」(1812年のナポレオンのフランス軍のロシアへの、愚かな侵略戦争)の向こうを張って、「こっちが本場、本物(トルストイ原作)だ」とソビエト政府が、頑張って作った映画だ。これも、私は、公立中学校の2年生の時に、ぞろぞろと街の映画館まで連れられて行って観ている。

     私、副島隆彦は、これまでに4冊、政治映画(ポリティカル・ムービ―)の専門家として、映画評論集を4冊出している。私は、映画評論もやっている物書きだ。政治映画の中に、当然、いろいろの国にとっての大戦(たいせん)である、歴史上の戦争を扱った映画がある。その国が国力を投入して作った歴史大作がたくさんある。

     ウクライナのドニエプル川の東の都市ポルタヴァは、ここは、1709年に、バルト海=大北方(覇権)戦争で、スウエーデン軍カール12世が、ロシアのピョートル大帝に大敗した場所。日本の知識人程度では、この重要なポルタヴァの戦いを知らないだろうなあ。

     今の南部、ザポリージャ州の戦闘地 のすぐ北だ。・・・戦争と言うのは、本当に悲惨なものだ。さっさと停戦(シース・ファイア)すべきなのだ。だけども人類は戦争をやめない。地球上のあちこちで、次々と起きる。いや、計画的に起こされる・・・。

     私のPCは、音声に簡単なスピーカーを付けているので、音質がかなり良く、かつ大きく出ることが分かった。昔の(今も)、ラジオを掛けっぱなしで、車を運転したり仕事をしたりしている人たちと、同じことが出来る。 昔の簡単なステレオ並みの 音が出る。

     今日は、私は、自分が、ユーチューブで次々に、見つけて、びっくりして、50年ぐらい前を、思い出して、感傷的になっているユーチューブ動画を、何本か貼り付ける。それぞれ、開いて動画を見て歌も聴いてください。 私、副島隆彦が、厳選したものだから、いい加減なものではない。 

     次が、私が死ぬほど感動した、かつての名曲と映画だ。ヒット曲だから、皆、メロディ(旋律、せんりつ)だけは、耳の残っている。

     私は、幼少から、ずっと文学少年だったから、今でも文学作品(小説)と西洋映画にはかなり執心(しゅうしん)している。だけど、日本の芸能界と大衆文化 を低俗文化だ、として、小馬鹿にして、相手にしないのが、私が属した、“ 朝日・岩波文化 ”だから、歌謡曲(ポップス)は聴かない。

     「巨人、大鵬(たいほう。有名な相撲取り)、卵焼き」のスポーツも嫌いだ。 相手にしない、というのが、日本のインテリ(知識人階級)の生き方の流儀であり沽券(こけん)である。

     ところが、それらの、自分と同時代のヒット曲のメロディが耳に残っている。街で流れている曲を、何気なしに聴いたその曲と、テレビ番組の断片と、名作映画のストーリーが、頭に残っている。それらを、今や、日本国民の総合文化研究家にもなった、私は、どうしても、ずっと取り上げて行かなければならない。これは私の運命だ。そうしたら、ユーチューブの出現があった。

     ユーチューブ(13年ぐらい前の、始めの頃は、私の弟子たちは、ユーツベと呼んでいた。まだ大した量は無かった。8年前からのスマホ文化で大爆発した )は、ただで、どれだけでも、私たちに過去の文化遺産の、映像と、歌を見せて聴かせてくれる。 まだ音楽会社が生きている場合は、勝手なアップロードに対して、著作権侵害だ、と、どんどん削除している。

     だが、もう、レコード会社(テイチクや、キング、キャニオン、コロンビア、グラモフォンや、東芝EMI、まだ有るの? たち)も、それから外国からの映画配給会社(ヘラルドやRCAやMGMや)も、撤退したり、廃業して、多くが無くなった。

     それで、これらの複製芸術(ふくせいげいじゅつ)の、映像や歌は、人類(人間全部)の、公共財産 (パブリック・プロパティ public property 1)だ、文化遺産(アーカイーヴ、archive  古文書館、記録文献保管所 )だ、ということで、 Google=YouTube が、自分たちの隠れ子会社たちを使って、「どんどん、載せてしまえ」で、著作権保護の法理を、突き破って、今の、誰でも、いつでも見れる ユーチューブになった。

     ネット(ウエブ Web )とメモリーと動画配信(エヌヴィデア。台湾の会社)の技術の進歩(このせいで、テレビ、新聞、出版業が、今や、存亡の危機だ)で、こんなことにになってしまった。

     それなら、私、副島隆彦は、それを逆手に取る。ユーチューブ上の作品たちを、どんどん、自分の言論の補強材料にして、自分の思想表明の道具(インスツルメント)してしまう。そのように決めた。私は、文字(文章)を書くしか他に脳(能力)が無いから、ここで勝負して、自分の思想と言論の生き残りをかける。

     次に、載せるのは、私にとっては、54年ぶり(高校一年生だった)以来の、感動の再会の作品だ。これとユーチューブで出会えて、私は、呆然(ぼうぜん)となった。
     
    (2)「 愛は限りなく 原タイトル  “ Dio , Come Ti Amo “  「ディオ・コメ・ティ・アモ」 歌 ジリオラ・チンクエッティ 」  モダン・カンツオーネ 

    https://www.youtube.com/watch?v=xwdZ_TnbsaA
    愛は限りなく Dio come ti amo (1966)翻訳-感動のラストシーン

    副島隆彦です。 この映画、Dio Come Ti Amo は、1966年制作のイタリア映画だ。この 「ディーオ・コメ・ティ・アーモ」は、直訳では、「神さま。私はこんなにあなたを愛しています」だが、イタリア語で、男女の愛のことを指す。日本語訳では、「愛は限りなく」となっている。  

    「愛は限りなく」

     空港の管制塔から歌って(普通はあり得ないが)、旅客機で飛び立とうとする恋人を、最後に、飛行機を止めさせて、降りてきて、滑走路で二人で抱き合う、という映画の最後のシーンだ。 主役を演じて、歌っているのは、ジリオラ・チンクエッティだ。彼女の名前を知っている音楽ファンも、相当に減っている。最後に、2017年に来日して公演をしている。 

     私は、ずっと彼女の行方を知らなかった。この50年間の間に、何とか、あの映画と歌を手に入れようと探したが、CDやDVDは見つからなかった。ところが突然、このユーチューブで、54年ぶりに、私は、再会した。 涙が出て仕方が無かった。

     この歌を理解してもらう、即席のやり方は、以下の、日本人の歌手たちによる、カヴァー曲を聴くことだ。これで、一気に、この歌と、 原曲(元歌)を歌っている、ジリオラ・チンクエッティに接近できる。 このユーチューブ動画の下の方のサムメネイルを、探してゆけば、日本人の歌手たちのカヴァー曲に出会える。

     その中で、ピカ一、断トツにすばらしいのは、次の 倍賞千恵子の 「  愛は限りなく 」だ。これはすばらしい。倍賞千恵子の歌唱力に凄(すご)さに、きっと気づいている人は、気づている。全身、全力で歌っている。オペラ歌手たちに近づいている。

     倍賞千恵子は、映画「男はつらいよ」のフーテンの寅さん、妹のさくら役だけの女優ではない。生涯、真面目で、「下町の太陽」そのものだ。 聞いてください。これで、元歌の イタリアの 1966年の、Dio Come Ti Amo 「ディーオ・コメ・ティ・アーモ」のすばらしさに、一気に、接近できます。

    (3) Dio Come Ti Amo  倍賞千恵子  愛は限りなく  Baisho Chieko カンツォーネ

    https://www.youtube.com/watch?v=IMxupa1ZyGA

    副島隆彦です。 もの凄く、上手いでしょう。すばらしい曲で、かつ、歌い手の倍賞美津子が、何といってもすばらしい。これで、「愛は限りなく」と、日本では呼ばれているイタリアの現代の歌のメロディをみんな、思い出したでしょう。

     私、副島隆彦が、この映画 Dio Come Ti Amo と歌を、見て聞いたのは、1969年で、高校一年生(16歳)の時だった。私は、この映画を、封切(ふうぎり)館の立派な映画館ではなくて、裏通りの いわゆる、「名画座」と呼ばれた、もうフォルムが擦り切れたような、粗い、白黒の映画の過去の作品を、全国巡回で放映している場末の映画館だった。300円ぐらいだったと思う。新作の人気作は、その頃でも千円ぐらいした。

     それ以来、私の脳の中に、ジリオラ・チンクエッティのことが残っていて、ずっと気になっていた。そうしたら、彼女が歌ってる様子が、ユーチューブの中で、どんどん見つかった。私は、ほぼ、一週間、これらの作品を狂って見ていた。

     本当は、この「愛は限りなく」Dio Come Ti Amo よりも、その2年前に、彼女が、16歳でデヴューしたときの、ユーロビジョンコンクールでの優勝したときに、歌の方が、私にとっては重要だ。それは、「ノ・ノ・レタ」Non ho l’età という曲だ。 
    「ノ・ノ・レタ」とは、「私は、まだ若すぎる。あなたを愛するには、若すぎる。だから…待っていてください」 という歌だ。 これもすばらしい。この歌も、上の方に挙げた、映画の中で、ジリオラが、歌っていた。

    (4)  [VIDEO] Gigliola Cinquetti   “Non ho l’età” (ESC 1964 Italy) – YouTube

    https://www.youtube.com/watch?v=iPykrIVrrsk

    副島隆彦です。この 「ノ・ノ・レタ」については、今日はもう書きません。
    それよりも、「愛は限りなく」に戻って、以下の日本の歌手たちによるカヴァー曲も、
    自分で、倍賞美津子の 下の方に、必ず、探せば出て来ますから、次々に探して聞いてください。布施明、 と 岩崎宏美が歌っています。

    〇 dio come ti amo<愛は限りなく>(布施明)
    saku Sakura   9.2万 回視聴 6 年前 (自分で探してください)
    〇 岩崎宏美「愛は限りなく」
    hirorin2012   8.6万 回視聴 8 年前  (自分で探してください)

    この他に、伊東ゆかりと西城秀樹も歌っている。皆、日本のポップス界で、番を張った人たちだから、それぞれに上手い。 この他に、シャンソン歌手の金子由香里(ゆかり)が、歌っている。私は、閉店する前の、銀巴里(ぎんぱり)で、金子由香里を、一度だけ聴いていてよかった。美輪明宏(みわあきひろ)は聴いていない。死ぬ前の三島由紀夫も出入りしていた。他に、シャンソン歌手の伊藤愛子と、佐藤まゆみ、と 茅(かや)俊子も歌っている。

    この他に、このdio come ti amo<愛は限りなく> のフランス語版 や スペイン語版もあって、Paolo Turci パオロ・トゥルチ が歌っている。英語では、・・・が歌っている。Domenico Modugno ドメニコ・ドモウーニオという男のカンツオーネの大歌手も歌っている。

      ユーチューブは、世界基準だから、30年、40年前の現地のテレビ番組でジリオラ・チンクエッテイが歌っている映像もたくさん有った。彼女は、1947年生まれだ。だから、私よりもたった6歳上だった。みんな、こんな感じだ。

     世界中の大(だい)歌手も、有名な映画俳優たち も、みんな、私よりも10歳ぐらい上の人ばっかりだ。ジリオラも、もう76歳だ。 5年ぐらい前の大きなフェスティバルで歌っている動画も有った。もう70歳のおばあさんだ。ジリオラ・チンクエッテイは、言ってみれば、イタリアの美空ひばり のような立場の歌手なのだ。だけど、日本ではもう、ほとんど、誰も、知らない。

      彼女は、他に「悲しき天使」を歌ってヒットしている。 これは、日本語では、森山良子(もりやまりょうこ)が、日本語版で歌っている。森山良子も、上品な洋物の歌を歌った人だ。 演歌(えんか)や 演歌ぽいポップス、の俗っぽさが無かった。だから、その分
    、人気が無かった。 そういう一連の歌手たちがいいる。歌手稼業も、まさしく人気商売だから大変だ。ヒット曲がないと生きてゆけない。

     ジリオラ・チンクエッティには、この他に、「ラ・ピヨージャ」 La Pioggia 「雨」という元気いっぱい行進曲のような、ヒット曲がある。「女の子は、(人生の)雨なんかには負けない 」という歌だ。これもいい。・・・もう、これ以上は、今日は紹介しません。

     上記の歌たちを、ユーチューブを開いて、何回も聴いてください。 みんな、いい歌だ。
    私は、54年前にワープして(時空を超えて)、16歳だった自分に戻って、この映画と歌に再会した。 他に人たちも、きっと同じような体験を、今、しているのだろう。
     次回は、私は、「シェルブールの雨傘」と「ロシュフォールの恋人たち」とかを、紹介したい。 映画ならジュゼッペ・トルナドーレ監督の Malena 「マレーナ」だろう。

    私は、一体、何をやっているのだろう?  副島隆彦拝

    タイトル
    [3572]ユーチューブに有る、感動の映画と歌たち。
  10. 副島隆彦
    2023-08-11 05:54

    副島隆彦です。今日は、2023年8月11日(金)です。

    金(ゴールド)の世界価格と、日本国内での最新の価格の高値は、以下の通りである。7月31日、「 (1オンス=31.1グラム で) NY金 、小幅高で2009.20ドル、一時2010ドルを上回る」 である。この記事は、今日の私の文の、一番最後の方に載せる。

    8月1日の 日本国内の 卸売り価格(TOCOM、今は大阪市場)は、1グラム=8977円である。小売価格 (田中貴金属、税込み) は、1グラム=9,946円 である。
      もうあと僅(わず)かで、1グラム=1万円だ。 本当は、1グラム1万円を越しているのだが、意地でも、1万円を突破させない。 

     真実の金(きん)の世界値段は、すでに1グラム1.2万円である。ロシアとの貿易決済では、この価格で取引している。 米と英の今の世界体制(先進国G7体制)の 動揺が激しいが、それでもまだ、自分たちが、世界の王者だと、精一杯の虚勢を張っている。彼らの時代は、早晩、終わる。

      次に、来たる 9月10日(日)、1か月後、に開かれる、私、副島隆彦 の「予言者金融セミナー」(第26回)が、東京で開かれる。その詳細は、この文の 終わりの方でお知らせする。時間とお金に余裕のある人は参加してください。

    副島隆彦です。今日は、いよいよ、8月22日(火)に発表されるであろう、BRICS(ブリックス)通貨(カレンシー)のことを書く。
     今は、奇妙に静まり返って、音無(おとな)しの構えで、世界中が、何喰わぬ顔をして、知らん顔をしている。それでも、この秋からの世界の金融・経済の動きの中心は、このBRICS通貨と、BRICS債券(ボンド)の制度の誕生、発足、運用開始 の発表である。

    「 BRICS currency (ブリックス・カレンシー) が、今の米ドルに取って替わる、新しい世界通貨になる」という噂が、さらに広がっている。

      その発信源で、震源地(エピセンター)は、日本では、私、副島隆彦が、この件について、7月11日に、この下 ↓ にある、重たい掲示板「3562番」 に載せた、ジム・リカーズ氏の論文の記事と、私の解説文である。これは、以後、歴史に残る文となるだろう。 

     まさしく、この「BRICS通貨が、8月22日から始まる。それは、1971年8月15日の、“ ニクソン・ドル・ショック” 以来の、世界通貨体制の大変動である。

     今から52年前の “8.15の ニクソン・ショック” とは、「アメリカ政府は、今後は、金(きん)とドルの交換(兌換、だかん)を停止する(もう出来ない)」というドル防衛策の発表だった。これが、現在もまだ一応、続いている、IMF世界銀行(世銀)体制(ブレトンウッズ体制。1944年7月、開始)である。 金ドル体制とも言う。これが、この日をもって、終焉(しゅうえん)終了して、世界(すなわち人類)は、次の新しい世界通貨体制(ニュー・ワールド・カレンシー・オーダー new world currency order )に向かってゆく、ということである。

     このことを、私は、この重たい掲示板の7月11日に載せて、詳しく書いて説明した。この情報を、世界中に一気に広めたのは、ジム・リカーズという人物だ。この人のことについて、このあと説明する。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新通貨が、8月に登場する」
    デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日  筆者 ジム・リカーズ

    (ジム・リカーズ氏の顔写真をここに貼る)

    ジム・リカーズ

    〇  (原文) BRICS Gold-Backed Currency Coming in August
    Tuesday,  6/13/2023   Daily Reckoning   by James G. Rickards
    http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。 このBRICSカレンシー の誕生(おぎゃーと生まれる)と 制度発足のことで、すでに新興大国の首脳たちが、一昨日(9日)から続々と、南アフリカ共和国 のダーバンに集まっている。そして、この世界新通貨体制のことを真剣に話し合っている。

     これは世界史上の大事件だ。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)の5首脳に他に、40カ国の、首脳たちが、「私の国もBRICS に 入れてくれ。この歴史的な大変動に、私も加わりたい」と、どんどん集まってきている。それを、日本のテレビ、新聞は、意図的に、報道しようとしない。「プーチンは、指名手配の犯罪容疑者だから、南アに来れない。代わりにラブロフ外相が来る。プーチンは、オンラインで参加する」という枝葉末節の記事ばかり報道する。

     西側(ザ・ウエスト the West )のG7の先進国体制(米と英が主導。日本も入っている )にしてみれば、自分たちが、世界支配の根拠、土台を失い始めるのだから、不愉快で仕方がない。だから、「BRICSで、世界新通貨が発表される」を、西側メディアには、報道管制、規制を掛けて、報道させない。

     そのあと、22日から開会される、BRICSの年次総会で、発表される。本当に、このBRICSカレンシーが、今の基軸通貨(key currency キー・カレンシー あるいは、reserve currency リザーブ・カレンシー。準備通貨)である米ドル の地位を脅かして、もうすぐ、その地位を奪い取り、取って替わるか。この試練の時が、一気に近づいている。このことについて、私がさらに説明する。

     ジム・リカーズ氏が、6月6日に、DAILY RECKONINGデイリー・レコニングという情報紙に載せた記事から 後、世界中の、どこにも、ほとんど新しい情報が発表されていない。

     あまりにも恐ろしいテーマだから、西側(ザ・ウエストG7体制)側の金融評論家や学者たちは、ほんの僅(わず)かも、触れることができない。世界中の金融、経済の予測が、凍りついた状態になっている。猛暑のさ中で、「みんな、世界中、夏休みだー」で、胡麻化(ごまか)している。 こういう時にこそ、世界史が動くのである。

     私、副島隆彦は、その後、ジム・リカーズのThe Coming Shock to the Global Monetary System 「ザ・ カミング ・ショック・ トゥー・ ザ・ グローバル・ マネタリー・ システム」「世界通貨体制 に向かって襲い来る衝撃 」という副(ふく)表題のこの論文以外のものを探したが、ロシア政府とRT(エルティ。ロシア・トゥデイ)というロシア政府広報紙以外に、この「BRICSカレンシーの開始」に言及している記事や表論文は見当たらない。ジム・リカーズ論文 以上の内容以上のものは、どこを探してもまだ出て来ない。

     それなのに、8月22日(あるいは24日までに)に予定されているBRICSカレンシーの誕生の発表、導入、開始の噂(うわさ)が、世界中を駆け巡っていて、日本国内でも、嗅覚(きゅうかく)の鋭い、金融人間や、博奕打(ばくちうち、ギャンブラー)たちの間では、ひそひそと語られている。 

     このBRICSカレンシー(通貨)の始まり、が、どれほどの影響を世界金融体制にもたらすかは、今のところ予測の範囲を出ない。

     私が、7月11日に載せた、ここ ↓ の文で、ジム・リカーズの英文原文に手を入れて、分かり易い、説明文の翻訳文にした。いろいろな箇所で手を入れて、私が、加筆した、この文をしっかり読んでください。この下 ↓ の文を、きちんと読みもしないで、あれこれバカなことをあっちこっちで言いふらして回るのをやめなさい。

     出来れば、その後ろに載せた英語の原文もしっかり読みなさい。「英文は読めないよ、俺(おれ)、馬鹿だからさー。学校時代に、勉強が出来なかった」という人は、正直に、そのように、周りの人に言って、少しでも自分より、頭のよさそうな人に、これを読ませて、感想、解説をして貰(もら)いなさい。・・・誰も出来ないから。日本(人)は、その程度の、みっともない国民だ。そのように、敗戦後のこの78年間で、洗脳されたのだ。学校教育その他で。

     私、副島隆彦によるジム・リカーズ Jim Rickards 論文の 翻訳と解説抜きで、日本国内で、これから、新しい世界通貨になるであろう、そして、現在のドルによる世界支配を打ち壊す、新通貨(しんつうか)の誕生という大きなテーマについて、あれこれ言うことは無駄である。

     ここで、急いで、解説しておくが、この新しく誕生するBRICS通貨は、表面上は、今のドルの紙切れ体制と同じく、fiat moneyフィアットマネーである。すなわち、「金にいつでも 兌換(交換)してもらうことはできない、紙切れの新通貨」である。だから、すぐに、金本位制度(きんほんいせいど。gold standard ゴールド・スタンダード )になる、ということではない。

     ただし、このBRICS通貨の信用は、加盟国たちが。合計で保有する 金(きん)によって、その通用力が、保証、担保(たんぽ)される、ということである。政府間の取引では、金(きん)で決済する、という制度になるだろう。

    今回の新通貨の導入では、その信用の保証、裏打ち(pledge プレッジ)では、コモデティ・バスケット(地球上の、すべての基本物資=商品=コモディテイの総合的な金額換算による通貨体制)は、導入できなかった。そのように ジム・リカーズが書いている。だから、
    まず、金(ゴールド)だけを保証とする通貨体制に、移行してゆく、ということである。

     だから、このBRICS通貨では、紙の紙幣(ペイパー・マネー)が、直(ただ)ちに、BRICS加盟国によって発行されるのではない。あくまで政府間での取引の時の通貨だ。
    今のIMFの、特別引き出し権( special drawing right スペシアル・ ドローイング・ライト)のようになるだろう。 
     その代わりに、BRICS債券(ボンド、bond )という、今の各国の国債(こくさい。国家債券。ナショナル・ボンド。真実は、国家借金(しゃっきん)証書を発行する。 これは、アメリカでは、財務省証券 TB、ティー・ビー。 トレジャリー・ビルと言う)に近い、債券(証券)の形で発行される。

      それをインドやブラジル、そして中国、ロシアの新興大国の金持ち層の人たちが、競って、どんどん買い始めるのである。例えば、今の中国は、政府(財務省)による、中国国債なるものを発行していない。ずっと発行してこなかった。だから、中国の金持ち層は、株式(ストック、シェア)か、不動産への投資しか、投資手段がなかった。そこへBRICS債券が登場すると、ものすごい勢いで、これを中国人の投資家と富裕層が、買うだろう。インドとブラジルでも、それがすぐに起きる。

     そして今回は、南アフリカも、ラマポーザ大統領が、一所懸命に音頭(おんど)を取って、このBRICS通貨と、BRICS債券(ボンド)の両方を、自分が所属するアフリカ会議の54カ国のアフリカ諸国に対しても、「積極的にこれに加わるように」と、説得している
     分かり易く言えば、「君たちも、こっちに来なさい。こっちに来なさい」で、「これまで、200年間、イギリスとフランスとベルギーとかの西ヨーロッパの大国と、アメリカの植民地(支配)主義で 、私たちアフリカ人は、どれぐらい酷(ひど)い目に遭ってきたlことか 」という、世界政治の駆け引きが、この場で行われている。南アがアフリカ代表だ。だがアフリカ諸国は、まだまだ桁(けた)違いに貧しい。

     それで、実は、BRICsのSは、最近まで小文字で書かれて、5番目が、サウス・アフリカの S なのだが、最近は、このSが、サウジアラビアのS を指すようになっている。サウジアラビアと、インドネシアとトルコ、ナイジェリアなどの新興国の、経済成長が著(いちじる)しい。

     これら地域大国(ちいきたいこく。リージョナル・パウア regional power )の新興大国たちを、さらに加えて、彼らを前面に押し立てて40カ国の新興国が、我も我もと、「私の国も、BRICSに入れてくれ」という動きになっている。世界の政治勢力の様子は、まさしく、大きく変わりつつある。欧米先進国が中心の今の世界は、急激に終わりつつある。

      いつまでも、「このまま、アメリカ様(さま)にしがみついて、くっついていれば、日本は安泰(あんたい)だ、大丈夫だ」と考えている、愚か者の日本の金持ち層は、もうすぐ落ちこぼれていくだろう。
     いや。彼らも馬鹿ではない。彼らは金持ち層だから、生来、物事(ものごと)を、正しい間違い、正義か悪か、好きか嫌いか、などの女・子供の理屈で判断しない。金持ち層は、常に、お金のことを中心に動いて、冷静で、ずる賢(がしこ)い。おカネに正しい間違いはない。だから、

     「あら。どうも中国やロシアの方が強くなって来たなあ」と思い出して、自分の考えを、微妙に変化させ変更して、「どうやら、形勢がアメリカとイギリスに不利になってきたなあ」と判断したら、コロリと態度を変えるだろう。いつの間(ま)にか、周(まわ)りに、悟られないように、ササッとこれをやる。 だから、日本の金持ち層も、やがて日本でも販売されるようになる、BRICS債券(ボンド)を進んで買うようになるだろう(笑)。

     日本(人)は、どうあがいても、帝国(大国)にはなれない。大国と大国に挟(はさ)まれた風の谷のナウシカ(原作。宮崎駿 みやざきはやお)として、我慢強く生きてゆくしかない。 だから、世界政治で、大きな力の変化があれば、それにずるずるとひきずられて、いつの間にか自分の考えや、態度を変えているだろう。ここでは、「いつの間にか」というコトバが大事だ。

     ロスケ(ロシアのこと)、チャンコロ(中国のこと)、チョーセン人と、軽蔑して、毎日のように、悪口を言っていたのに、コロッと態度を変えて、何喰わぬ顔をして、
    「そうかい。いよいよ、BRICS通貨の時代か」と、まるで、自分は、昔から、何でも知っていたかのような態度を取る。

      こらー。そういう金持ちども。お前たちも、私が、ガーガー、5時間、喚(わめ)き続ける、9月10日の 東京の日比谷公園の南側の、イイノホールで開かれる、「副島隆彦の予言者金融セミナー」に、そろそろ、頭を丸めて、聞きに来なさい。別に私が取って食う、という訳(わけ)ではないのですから。

     これまで、一度も、私の金融セミナーに、来たことがない人たちに、訴えます。一度、顔を出して、実物の副島隆彦を見て置きなさい。私だって、いつまでも生きているわけではありません。 

     「オレはいいよ。お前の本を読むからさ」と、はっきり言いきれる、生来の頭のいい人間なら、それでいいのだが。本当は、ほとんどの人は、本を読む力がない。一冊の金融本を、しっかりと読むのは、大変なことなのだ。私たち、プロ(ウ pro- )の物書き、言論人でも、大作の、世界で評価のある本を一冊、きちんと読むのは大変なことなのだ。 だから、私の話を、直接、聞き(聴き)に来なさい。

      この「人間は、いつの間にか態度と考えが変わっている」というのが、ミソである。私、副島隆彦は、いつも、この辺りのことを凝視(ぎょうし)している。私は、いつも、自分の目の前にいる人間に対して、「この人は、いつ自分の考えをコロリと考えを変えるのかなぁ」という目でまじまじと見ている。私は、恐ろしい人間なんだぞ。

      このジム・リカーズという特異な人物について、説明する。彼は1951年生まれ(私、副島隆彦よりも2歳、年上だ)で、今、72歳である。1973年に、ジョンズ・ホプキンズ大学を卒業。ここは、首都ワシントンDC(ディ・シー)となりのメリーランド州にある。

     このあと、ポール・ニッツェ・スクールという政治学の大学院を出ている。彼は、思想家のノーマン・ポドーレツから指導を受けている。ノーマン・ポドーレツこそは、アメリカのネオコンサヴァティブ(ネオコン neo – conservatives )の思想の産みの親の一人だ。

     したがって、故ヘンリー・“スクープ”・ジャクソン上院議員(戦略爆撃機を作っているボーイング社が資金を出した。ランドRand  研究所も) の系統に属する。

      これらアメリカの現代の政治思想の系譜、流派のことについて、そろそろ本気で勉強する気があったら、私、副島隆彦の主著である、『世界覇権国アメリカを動かす 政治家たちと知識人たち』(初版1995年刊)をしっかり読みなさい。この本が読めないようなら、今の日本で頭のいい人(学歴は関係ない)と言えない。

     日本土人の国の、土人知識人としてさえ通用しない。私が馬鹿にしている、今の東大教授どもであっても、50歳代から下は、全員、この本を読んでいる。

    だが、「俺はお金(資産を増やすこと)のことしか興味がないよ。政治思想なんか、かんけーねー」という人は、それはそれでいい。別に頭が良くなくったって、鋭い嗅覚さえあれば金儲けはできる。

     ジム・リカーズは、このあとシティバンクの投資部門に勤めていた。政治的にはネオコン(新左翼崩れ)だから、強硬な反ソビエト思想を持っている。そして、リカーズは、金融戦略家として、有名な、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙のルー・カイザーの教え子でもある。 

     ただし、ジム・リカーズは、2009年に書いた本で、「アメリカを筆頭に世界は、いよいよ、ハイパーインフレに突入する」と書き過ぎて、未来予測を外したという悪口の評価を受けた。だが、リカーズの方が、大きく正しい。

     なぜなら、この同じ時に、2008年9月15日に起きた“リーマン・ショック”を、正確に予言して当てた私、副島隆彦と同じことを、主張しているからだ。
    この日本土人の国の言論、出版業界でも、私の本はたくさん売れた。けれども、私への冷静な客観評価は全くなく、無視された。私は、今もずっと怒っている。

     私、副島隆彦の墓碑銘(ぼひめい。epitaph エピタフ 死んだ後に、石に刻んで残す言葉)は、「あーあ、こんな国に生まれちゃったよ」である。この私の墓碑銘は、2000(平成12)年に、弟子たちとの会議で決定してから、変えることはない。

      ジム・リカーズは、日本の、私、副島隆彦と同じで、激しい、近(きん)未来予測の言論を行う。だが、それでも、ネオコン(新左翼くずれ。若い頃、トロツカイト Trotskyite、トロツキー主義者たち)であるから、アメリカ国防総省(ペンタゴン)やアメリカ財務省も、彼の言論を注視し、高く評価している。

     だから、政治思想の系譜からも超一流の言論人だ。 今回、リカーズが、「BRICS通貨が、誕生する。これが新世界通貨になるだろう。それは8月に登場する」と、6月6日に、ぶち上げて、書いたことで、世界中を震え上がらせた。

     まー、カンタンに言えば、私は、日本のジム・リカーズのようなものだろう。向こうは世界基準(ワールド・ヴァリューズ)だ。それでも、今では、日本国内言論は、あらゆる場面で、私、副島隆彦の発言を抜きでは動かない。そのようになっている。

      もうすぐの、再(さ)来週の、8月22日に、BRICS通貨と、BRICSボンドの発表 があって、世界中が大騒ぎになる。いや、日本国内では、極力この報道をせずに抑え込んで無視するということも考えられる。そんなことは、も無理だろうに。

     ここで大事なことは、このBRICS通貨の発足の発表があった後、アメリカ政府として、どうしてもそれに対応し、反応しなければ済まない。その役割(役目)を、一体、誰が演じるか、である。

     その人物は、すでに決まっている。それは、現在のSEC(エス・イー・シー。 証券取引委員会。 ストック・エクスチェインジ・コミティ)の委員長である、ゲイリー・ゲンスラー Gary Genslerである。彼が、アメリカ政府を代表して、この緊急事態に、体を張って、矢面に立って、対応しなければいけない。

     そして、このゲイリー・ゲンスラーが、来年、2024年に起きる、激動のアメリカ金融市場の崩壊(ほうかい。collapse コラプス)の時、責任を取らされるだろう。今から15年前の、2008年9月の“ リーマン・ショック”の10倍ぐらいの、金融恐慌が、NY(ニューヨーク)で起きる。


    SEC委員長のゲイリー・ゲンスラー

     だから、この8月末までには、ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長が、「アメリカの今後の金融政策を発表する」として、連邦議会に呼ばれて説明することが、すでに決まっている。
    その時、このBRICS通貨の誕生、出現、発足に対して、アメリカ政府としての態度を表明する。そのように決まっているのである。

     去る 7月7―9日に、中国に、ジャレット・イエレン財務長官(あの、どうしようもない、チビで、ふんわり真白髪(しらが)頭の婆さん。前はFRB議長だった。アメリカのディープ・ステイトには、人材がいない)が行った。 イエレンは中国の首脳たちとの会談の前後で、異様なまでにペコペコと、あのチビな体で頭を下げていた。見苦しい限りだった。まるで日本の政治家のようだった。あそこまで、米財務長官が、ヘコヘコするとは、と、皆が驚いた。 一体、アメリカ政治に、本当は何が起きているのか、だ。

     イエレンは中国に、何をしに行ったのか。それは、ただ一点。「お願いだから、ニューヨークの債券市場(ボンド・マーケット)で、中国政府が持っている米国債を売らないでください 」 を、必死になって、言いに行ったのである。アメリカ財務省としては、ここで、米国債が暴落する、のが死ぬほど恐い。

      財務長官の婆さんのジャネット・イエレンも、ボケ老人のバイデン大統領も、このことで、自分が責任を取る気がない。全く無い。誰も相手にしていない。だから、ゲイリー・ゲンスラーが、アメリカの財政と金融の手綱裁(たずなさば)きの、最後の大物として、矢面(やおもて)に立つ。アメリカの大人の男たちは、指導者(リーダー)である、このゲンスラーの発言に、耳を澄ます。

     まさか、ゲンスラーが、「アメリカは、もう駄目(だめ)です。諦(あきら)めましょう」と、言う筈(はず)はない。

      だが、コトバの端々(はしばし)で、そのように、言うかも知れないのだ。 アメリカ国民と言うのは、開拓農民の伝統を持っている。だから、幌(ほろ)馬車隊の、隊長(リーダー)の言うことを聞く、と育てられた人間たちだ。だから、BRICS通貨が誕生した後の、このゲイリー・ゲンスラーの発表(議会証言)が、物凄く重要なのだ。

     中国は、公表されている、表面の外貨準備(フォーリン・リサーヴ)の10兆ドル(140兆円)の米国債を保有しているとする統計数値は、大ウソである。本当は、中国は、その20倍ぐらい(20兆ドル、2800兆円)ぐらいの米国債を持っている(華僑系の中国人の資産も含む)。

     だから、この米国債を中国政府他が、市場で1割でも売却すると、米国債は、大暴落する。このことは、そのまま長期金利の、金利の急上昇を意味する。今の「10年もの米国債」の金利(イールドyield)の、年率4.02%が、急上昇して、6%、8%、10%になることが、アメリカ政府は、死ぬほど恐いのだ。米国債の暴落とは、すなわち、ドルの暴落である。
     
     これが起きると、アメリカのNYとシカゴの金融市場全体が、機能マヒを起こして、市場停止になる。 それは、他の為替市場と、株式と、不動産市場と、商品先物(しょうひんさきもの)市場などにすぐに撥ね返る。 そして、この9月に強く予想されている、アメリカの中堅の地方銀行(地銀。ちぎん。リージョナル・バンク。regional banks 全米50州の各州を代表する地銀たち)の経営破綻とも関わる。 

     米の有力地銀、30行から40行が、連鎖破綻しそうだ、と言われている。今、これらの銀行の預金の減少と、株式の下落と、発行済(すみ)の債券の下落が、起きている。 

     このことについては、私、副島隆彦は、「お金も、倉庫に、寝かして置くと、劣化する、腐(くさ)るのである。古米、古古米になる」理論として、これからも、ガンガン説明する。この前の、私の最新刊の 『米銀行破綻の連鎖から 世界大恐慌(世界大恐慌)の道筋(みちすじ)が見えた』(徳間書店、2023年6月末刊)でも書いたのだが、どうも、この「他の商品と同じく、お金も腐るのだ」を、うまく説明できなかった。

    (ここに、この本のアマゾン・リンクを貼ってください)

      アメリカは10月1日からが、財政の新年度( fiscal year フィスカル・イヤー)である。だからそれまでの、9月中に、激しい変動がどうせ起きる。小中高と大学も、アメリカの新年度は、10月からだ。だから、それに合わせて、その前に、世の中の変動が起きる、と決まっているのである。 

     今から15年前の 2008年の、リーマン・ショックは、9月15日に勃発した。その前年の、2007年の7月18日に、その予兆(よちょう)であり、前哨戦であった、サブプライム・ローン崩れ(貸してはいけない、超低収入のサブ・ヒューマンたちにまで、住宅ローンを貸した)であった。だから、この9月に、15年ぶりの大変動が起きる。

     だからアメリカ政府代表(ゲイリー・ゲンスラーSECチェア )が、どの程度の激震で、これを食い止められるかが、現在の焦点である。FRB(米中央銀行)のジェローム・パウエル議長も、この世界通貨体制に関わる経済変動については関わりたくない。イエレンも、どうせ逃げ回って責任を取らない。

      ゲイリー・ゲンスラーは、1957年生まれで、66歳だ。私、副島隆彦よりも4歳下だ。彼は、最近までゴールドマン・サックスの重役を務めた、インベストメント・バンカー(金融投資のプロウ)だ。 この男が、最終的に責任を取らされて首を切られる係だ。

     ゲンスラーは、何と、32歳で、CFTC(シー・エフ・ティー・シー。 商品先物=しょうひんさきもの=取引委員会 ) の委員長になった男だ。まさしく2008年のリーマン・ショックの後である。ゲンスラーは、このときは、グラム=ラドマン=ホーリンクズ法(アクト)による、金融業界への法規制が正しいと発言した。

     その前にCFTC委員長だった女性の、ウェンディ・グラムにとって替わった。彼女は、たしか米議会の重鎮のフィル・グラム上院議員 の一族の女だ。 ゲンスラーは、そのあと、MIT(マサチューセッツ工科大学)のスローン・スクール(経営大学院)の教授をしていた。父親は、ピンボール業界(日本で言えば、大手のパチンコ業者。セガサミーだ)の大物だ。フィラデルフィア州出身のユダヤ人である。 

     ゲンスラーは、この血筋としても、十分に泥臭い金融市場の実態をよく知っている男だ。今のアメリカの金融業界の、まさに重鎮(アンカー)である。業界人たちから尊敬されている。だから、ゲイリー・ゲンスラーがBRICS通貨とボンドに対して立ち向かって闘う最前線司令官となる。

     それから、Gary Gensler ゲイリー(ギャリー)・ゲンスラー は、デジタル人民元 digital Yuan の研究家としても有名だ。すでに論文をいくつか書いている。デジタル人民元 と主要各国の中央銀行(セントラルバンク)デジタル通貨(CBDC シー・ビー・ディー・シーと言う)が、一体、これから、どういう風に発達して実用化するものか。ブロック・チェーンの技術をどのように、世界新(しん)通貨体制が、その内部に組み込んでゆくのか。私、副島隆彦もずっと考えている。

     私たちは8月22日からの激動の世界金融情勢を見るときには、このゲイリー・ゲンスラーSEC委員長の発言を注視しなければいけない。
    今日は、もう、これぐらいにしましょう。

      そこで、来る9月10日に以下のとおり、第26回の副島隆彦の“予言者”金融セミナーが行われる。

    ===============================
    「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第26回」
    *会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
    *日時:2023年9月10日(日) 
     開場・受付=11:00~ 
     開演=12:00~
     終了=17:30 (予定)
    *受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
    ===============================
    「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、
    ショッピングカートに入れてください。
    副島先生への質問は「備考欄」に入力してください。
    申し込みは、コチラから ↓↓↓
    https://soejimayogen.cart.fc2.com/

    副島隆彦です。これまで書いてきたとおり、8月22日を区切りにして、世界の金融体制は変わる。私の本を、きちんと1ページずつ読んで、赤線を引っ張って、自分の頭に詰め込む、のは、とても出来ない人を、中心に、この金融セミナーに来てください。

     私が徹底的にわかりやすく、今日、ここまでに書いたことを含めて、これからの大きな金融経済の動きを予言も含めて解説します。5時間、ずっと、大声で、しっかりと、(最近、加齢、老化で、かすれ声になって来ました)話します。

      最後に、はっきり書く。金(ゴールド)の値段は、今の3倍になる。以下に記事を載せるとおり、先週、7月31日に、1オンス(31.1グラム)=2010ドルまで行った。ところが、日本国内の発表では、その日の終値は、1960ドルとなっている。国内価格では、8月1日に、卸値(TOCOM価格 )が、1グラムが8977円で、田中貴金属が発表して小売り価格は9,946円である。ほんの、あと少しで1万円である。

     ところが、何が何でも絶対に、1グラム=1万円の大台には乗せさせたくない、という、強い政治的な力が働いている。 だが、実質的な金(きん)の世界値段は、すでに 1オンス= 2,700ドルになっている。私の言うことを信じて、まだまだ、金を今からでも、買いなさい。

    (転載貼り付け始め)

    ●「NY金 、小幅高で2009.20ドル、一時2010ドルを上回る」
    2023年8月1日 フィスコ
    https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/9205c79ed883ceeeb198b0fc75b0e4cffa044061

     NY金先物12月限は小幅高(COMEX金12月限終値:2009.20 ↑9.30)。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比+9.30ドルの2009.20ドルで通常取引終了。

     時間外取引を含めた取引レンジは1986.70ドル-2010.90ドル。ロンドン市場の序盤にかけて1986.70ドルまで売られたが、米長期金利の低下を想定した買いが入ったことで米国市場の序盤にかけて2010.90ドルまで買われた。
     ただ、その後は伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に2004ドルを挟んだ水準で推移。

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。ここの 下 ↓の 7月11日の、ジム・リカーズ論文と、それへの私の解説文を、しっかり読みなさい。  副島隆彦拝

    タイトル
    [3571]8月22日に、BRICS通貨の世界通貨体制が始まる。それと9月10日の、私の金融セミナーのお知らせ
  11. 古典回帰
    2023-08-10 16:48

    小室直樹先生のいわゆる「全体救済」(儒教)とは、弊政改革のことです。

    大げさに言ったり、理想化されていて、わかりづらいですが、その部分を

    除けば、それだけのことです。

    無名の人の仕事も含めて、過去に、いくらでも実例があります。

    一方、「個人救済」は、パウロの単なる口約束=観念=信仰にすぎません。

    「予定された者」に限定しても、その全てが救済された例は、副島先生の

    ご指摘の通り、過去に、1例もありません。

    それを信じたい人は、「これからだ」と思うのでしょう。

    単なる口約束=観念=信仰(共産主義もです)に過ぎないものでもって

    (それを信じるのは自由ですが)、過去に実例のある「全体救済」という

    現実にケチをつけるのは、誤りです。

    そこに、「個人救済」が、完全には行われなかったと言って、ケチをつける

    のは、誤りです。

    口先だけのきれいごとに騙されるのは、もうやめましょう。

    現実と取り組んで、そこから、可能性のあることについて、

    「より良くしよう」というのは、もちろん大切ですが。

    タイトル
    [3570]「全体救済」=弊政改革=現実
  12. 古典回帰
    2023-08-09 00:54

    先日投稿した曲ですが、

    今だけ、ユニバーサル ミュージック合同会社から、

    税込み1046円の廉価版CDが出ています。

    宇崎竜童&R・Uコネクション with井上堯之 ゴールデン☆ベスト

    UPCI90208

    (元は、TOCT‐11113 東芝EMIでした)

    何人か、配ってみます。

    タイトル
    [3569]OUR HISTORY AGAIN
  13. 古典回帰
    2023-08-06 06:52

    最近の入会者です。すべてに素人です。勉強には、あまり向きませんでしたが、学ぶ心は、持っています。情報源として、入会しました。

    このサイトを見て、昔のことを思い出しました。
    いろんな方がすでに他に投稿されていますが、「獅子の時代」という大河ドラマの、挿入歌で、いいのがあったんです。
    それを、思い出しました。

    OUR HISTORY AGAIN―時の彼方に―(ダウンタウンブギウギバンド)
    (作詞:阿木耀子、作曲:宇崎竜童)

    金が仇の世の中で
    夢を追いかけて行く奴がいる
    ……

    15で世の中を解っちまったような
    奴らから見れば馬鹿げた話さ
    日々の暮らしは晴れた日ばかりじゃないが
    明日が雲間に見え隠れ

    ああ 繰り返す時を見逃すな
    熱く燃えて生きる
    our history again

    人の命は束の間で
    星の一瞬のまばたきのようさ
    無限のものさしで
    計ってみれば誰だって
    点にもみたない
    長さだよ
    ……

    ネットで聴けます。
    日高茂和さんという方のブログ(2008.2.18)で、歌詞や、CD等の情報を見ました。

    今の状況にぴったりの曲だと思います。
    いま、頑張りどきです。
    よかったら、聴いてください。

    タイトル
    [3568]昔の大河ドラマ挿入歌
  14. 副島ファン
    2023-08-05 09:23

    偉大なる一流言論人に学ぶ喜びをかみしめている、読者です。
    先生のご先祖の副島種臣にも学びたいと思い、『蒼海詩選』を購入しました。漢文は、読めませんが……。

    パラパラめくっていたら、

    吏民殊弗〇(りっしんべんに匧。音キョウ)
    莫使国家危

    とありました。「(大変な状況だが)みんながビビらなければ、乗り切れる」ということのようですが、間違っていたら、わかる人、直してください。

    (原文)
    草死風猶在、波生勢已馳、
    玄陰凝朔氣,素景薄西〇(やまへんに、茲)、
    大澤龍蛇鬪、嚴城〇(たけかんむりに、加)角悲、
    吏民殊弗〇(りっしんべんに、匧)、莫使国家危。
    (『蒼海詩選』大東文化協会、巻4、石田羊一郎選))

    タイトル
    [3567]蒼海詩選より
  15. うなぎ
    2023-08-02 04:07

    初めまして。地方在住の、中年です。国文科卒。習字と漢文が大事だと思っています。石川九楊の読者ですが、共産主義者ではありません。現体制、法体系を、否定しません。
    皆さんに、『気候変動から読みなおす日本史第1巻』28ページのグラフを見ていただきたくて、投稿します。
    グラフ(d)と(a)を見てください。水温、気温(偏差)の目盛りは、0.5℃刻みなので、注意してください。
    (d)は、広島県のデータです。800年過ぎと、1400年過ぎを見て、2000年と比較してください。
    (a)は、東アジアのデータです。色の薄い線が、年ごとの気温(平均・偏差)です。色の濃い線は11年の平均値ですので、だまされないようにしてください。
    スキャナーがないので、どなたか取り込んで、解説してください。
    私は、『エコロジーという洗脳』成甲書房、157ページの、廣瀬哲雄氏の結論を支持します。

    タイトル
    [3566]温暖化関連データ
  16. 副島隆彦
    2023-07-23 20:14

    副島隆彦です。今日は、2023年7月23日(日)です。
     私は、フレンチpop(モダンなシャンソンと言ってもいい)の 歌手の ジェーン・バーキン Jane Birkin の死のことがずっと気になって、もう一週間が過ぎた。

     この7月16日に、76歳で死去した、ジェーン・バーキン Jane Birkin は、フランスの アイコン(icon   現代のミューズ。女神さま。元々は英国人 )として、フランス国民、いやフランス語が少しでも理解できるヨーロッパ白人たちすべてに 憧(あごが)れられ、尊敬され続けた歌手で映画女優だ。 以下の記事の写真のように、最後は、にっこり微笑(ほほえ)んでいる、お婆(ばあ)さんだった。  

    (転載貼り付け始め)

    〇 「ジェーン・バーキンさん死去 エルメスのバッグ「バーキン」由来 」
    2023年7/16(日)  朝日新聞

    2021年7月、カンヌ国際映画祭で写真撮影に応じるジェーン・バーキンさん=ロイター

     英国生まれの俳優で歌手のジェーン・バーキンさんが7月16日に亡くなった。76歳だった。フランス文化省が同日、発表した。
    フランスメディアなどは、近親者の話として、バーキンさんはパリの自宅で亡くなっているところを発見されたとしている。バーキンさんは以前から心臓病を患っており、2021年には軽い脳卒中を起こした。  

     2人目の夫、セルジュ・ゲンズブールとともにヒット曲を生み出し、過激な性描写でも話題になった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」(1969年)は世界的ヒット曲に。

     同曲をモチーフに、同じタイトルで夫が監督した映画も話題を呼んだ。ほかにもヒット曲「無造作紳士」、カンヌ国際映画祭最高賞の「欲望」など幅広く活躍し、ファッションモデルとしても活動。

     仏ブランド「エルメス」の人気バッグ「バーキン」の名前の由来にもなった。同社の公式ホームページによると、バーキンさんとエルメスの会長が飛行機に乗り合わせたのがきっかけで誕生したという。  
      
     東日本大震災の翌月に来日し、その後も世界各地でチャリティーコンサートを開いた。娘のシャルロット・ゲンズブールも俳優で、初監督作で母の素顔に迫るドキュメンタリー「ジェーンとシャルロット」が8月に公開を控えている。 朝日新聞社

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。この記事を私は、早朝ネットで読んで、彼女の死を知って、私は、涙ぐんだ。彼女の死への哀悼(あいとう)と共に、過ぎ去っていった自分の過去の30年前への哀感(あいかん)だ。

     今の私は、古びた新左翼(しんさよく new left ニュー・レフト)のままの政治知識人 であり、金融・経済の予言の本を書いて食べている日本の言論人だ。私も老い浚(さらば)えた。ジェーン・バーキンは、私よりもたった7歳上だった。

     私にも普通の日本人の若者としての、50年前の青春があった。数人の女性との深い付き合いがあった。地方出身の貧乏な青年だったから、女性関係では、いつも相手を傷つける形での残酷な終わり方をした。どんな人にとっても、青春はきっと惨(みじ)めで、愚かで、残酷で、甘酸っぱいものだろう。 

     若い男女が愛し合って、そして分かれる(決裂と離別)という体験は、その2人だけのものだ。だが多くの男女が、過去に苦(にが)い思い出として経験している。一緒に生活出来なければ、分かれるしかない。ただし、人(他の人たち)にあれこれ言うことではない。私生活の秘密( privacy プライヴァシー)に属する、private プライヴェット なことだ。それでも、自分のごく身近な長年の友人たちは、それを知っている。 2つ目の新聞記事を貼る。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「 発禁 「性交ソング」 で時代に衝撃 バーキンさん死去 」
    2023年7/17(月) iza (産経新聞のウェブ版)  パリ 三井美奈 筆

     フランスの歌手で女優のジェーン・バーキンさんが、7月16日、76歳で亡くなった。日 本では、高級ブランドのバッグ「バーキン」の由来となったことで知られる。フランスでは1960年代、事実婚の夫、故セルジュ・ゲンズブールとともに「性解放と自由」のシンボルとなったことで、国民の記憶に刻まれている。

    【写真】2011年4月、東日本大震災支援のチャリティーコンサートで来日したジェーン・バーキンさん

     仏テレビ各局は、7月16日、バーキンさんを悼み、69年のヒット曲「ジュ・テーム・モワ・ノンプリュ」を流し続けた。 題名は「 愛しているわ。(あなたは? )さあ、どうかな、俺はもう愛していない (副島隆彦が、挿入し、加筆した訳。本当は愛している)」の意味。ゲンズブールと2人で性交中の男女の会話を歌い、喘ぎ声まで挿入されている。

     エロティックな歌詞は欧州でセンセーションを起こし、バチカンのローマ教皇庁は「性の逸脱」と非難した。イタリアでは(当時)放送が自粛された。バーキンさんは当時、22歳だった。
     ロンドンで英軍人の家庭に生まれ、女優としてデビュー。最初の夫と離婚後、パリに活動拠点を移し、ジャン=リュック・ゴダール監督の映画「右側に気をつけろ」にも出演した。    ゲンズブールとは1968年、映画共演で知り合った。 有名なバッグ「バーキン」は、1984年、高級ブランド「エルメス」社長が飛行機内でバーキンさんの隣に座ったのがきっかけで生まれた。

     エルメスのバッグは、モナコのグレース・ケリー王妃が愛用した「ケリー」が代表的だったが、3女の母親だったバーキンさんが物がたくさん入るよう、「4倍大きいバッグを作って」と提案したという。

     抜群のスタイルと都会的なジーンズ姿で、女性たちのファッション・リーダーとなった一方、人権、社会活動にも熱心だった。2011年4月、東日本大震災から1カ月も経たないうちに訪日し、東京で復興支援コンサートを実施。「みなさんの冷静で、隣人を思いやる振る舞いに、みんなが心を打たれています」と被災者にエールを送った。
    (副島隆彦加筆。さらに12月にも東京国際フォーラムCホールで、チャリティ・コンサートを開いている)  (パリ 三井美奈)

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。次の一枚の写真が、その後の楽しそうな家族全員の再会を撮っている。

    (副島隆彦から。ここに、画像を一枚貼る 私のGZEにある ) 

     1986年2月27日、シャルロットはクロード・ミレールの『なまいきシャルロット』の 役でセザール有望若手女優賞を受賞した。ケイト・バリー、ジェーン・バーキン、セルジュ・ゲンズブールに囲まれるシャルロット。  photo : PAT/Getty Images

    副島隆彦です。次に、いよいよ、この曲(1969年)の 最高の、ユーチューブの公式版を見て下さい。今聞いても物凄いです。このパリのエッフェル塔の下とか、シテ(中の島)のポンヌフの辺りで、ふたりで抱き合って歌う様子が、すべてを突き抜けて、すばらしい。

    〇 Serge Gainsbourg Jane Birkin Je t’aime, moi non plus Subtitles – YouTube

    https://www.youtube.com/watch?v=dn7-jOgiP14
    Serge Gainsbourg Jane Birkin Je t’aime, moi non plus Subtitles

     この「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、屹度(きっと)今の 10代、20代の若い人たちにも、受け継がれて、今から日本でも、再(さい)大ヒットすると、私は確信する。
     早くアメリカのくだらない、あのハリウッドのバカ映画たちの時代が終わって欲しい。50年前(1970年)までは隆盛していた、フランスとイタリアと、ドイツとスウエーデン(例えイングール・ベルイマンの)ヨーロッパ映画たちの時代が、戻って来て欲しい。

     やっぱりフランス文化が最高だ。もうこれ以上のものは人類にはない。
    そして、さらに真実は、この Serge Gainsbourg セルジュ・ゲンズブール と Jane Birkin ジェイン・バーキンの愛(1968年から1980年までの12年間。あとは家族愛として)が、人間の生(なま)の生(せい)のプロモーションとして最高だ。

     私たち人類(人間)の芸術と 文学と 政治のすべては、共同の幻想( mass illusion マス・イルージョン)だ。すべては、人間と言うおかしな生き物が、集団で、共同で作り出す、幻想だ。生(なま)の現実の、私たちのそれぞれの、生活の外側のすべては。 
     このすべては共同幻想(きょうどうげんそう)である論は、私、副島隆彦の先生だった、日本の思想家の吉本隆明(よしもとりゅうめい、2012年3月、87歳で死)が作って唱えた理論だ。例えば、宗教 とか、国家そのものが、人間の共同幻想だ。

     ジェーン・バーキンから、生まれた「エルメスの “バーキン”バッグ の始まり」の私なりの理解は、あとの方で書きます。

     私は、この数週間で、次々と語り下ろしで、重要な人たちの一生を振り返っている。去年死んだ、フランスの偉大だった、アヴァンギャルド(前衛)で、ヌーベルバーグの旗手の映画監督、ジャン・リュック・ゴダール のこと。 
     それから、天才芸術家の、パブロ・ピカソが、なぜ人類の大(だい)天才の画家だったのか、を最後まで生きた、愛人のフランソワ・ジローの101歳の死(6月6日)に触発されて、ピカソのことを、私は大きな謎解きとして語った。 それから、アラン・ドロンの、老体の老醜の話も聞いた。
      アラン・ドロンの映画「太陽が知っている」(1968年)に、何と、ジェーン・バーキンが出ていた。セルジュ・ゲンズブールと出会う直前だ。
      
     ゴダールの出世作 「勝手にしやがれ」(1960年作)でデビューした、ジャン・ポール・ベルモンドも、去年の9月に死んだ。アラン・ドロンが、老骨に鞭打ってその葬儀に出来てきた。そこに例のヒロミという、ドロンの別荘(ビッラ)で20年以上、家政婦としてドロンの身の回りの世話をした(共棲でもある)日本人女性が背後に写っている。

     アラン・ドロンの、衝撃的な映画「太陽がいっぱい」(ルネ・クレマン監督。ああ、これも「勝手にしやがれ」と同じ1960年作だ)のことも、どうしても書かなければ。

    副島隆彦です。 私の頭が、いろいろとこんがらがって、私の脳がおかしくなりそうだ。次に、この「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」の曲の6年後に、そのまま、セルジュ・ゲンズブールが監督して、映画(1975年制作)にした。そしてジェーン・バーキンが、主演した。この大(だい)問題作になった映画の、 ユーチューブ版の プレヴュー(宣伝版)を載せます。開いて見て下さい。息をのみます。

     〇 【5/29(土)公開】セルジュ・ゲンズブール没後30年記念 初監督映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』予告編 – YouTube

    https://www.youtube.com/watch?v=KMs0IuA_hGA
    【5/29(土)公開】セルジュ・ゲンズブール没(1991年)後30年記念 初監督映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』予告編

    副島隆彦です。私は、久しぶりに、実に38年ぶりに、この映画の情景(シーン)を見て、泣き出した。 私にとっての38年前だ。私はこの問題作の映画を、確か1985年に見たから、私は32歳だった。この映画は、1976年にフランスで制作されたのに、日本ではずっと公開禁止だった。それが公開されたのが、確か10年遅れの1985年だ。私は、勘の鋭い、ちょっと精神的に不安定な女性に強く誘われて、この映画を渋谷に見に行った。評判になっていたのだ。

     当時、原宿に「ピテカントロプス」という最先端のファッション・リーダーたちが集まる店が有って、そこは、エディターや、テレビのディレクターや、芸術家たちのたまり場だった。裏の方では、大麻(ハッシッシ)を飲み回ししていた。そういう世界を、私も微(かす)かに知っている。私は深入りはしなかった。

     この映画は、はっきり書くと、若い女性が、ゲイ(同性愛者)のキレイな青年と、肛門性交(アナル・セックス)をする映画だ。そこに上記の、ジュテーム・モワ・ノン・プリュの曲が、全体に流れて使われていた。監督と主演が、だから、Serge Gainsbourg と  Jane Birkin だった。 きっと今から、今の時代の、まさしく「やおい」そして「ボーイズ・ラブ」の世代の、日本の女の子たちが、この映画を必ず、見るだろう。

     この映画に、ジェーン・バーキンが、まるで少年のアドニス のような感じで、登場して、ハンサムの頂点のゲイの若者と、性交をして愛し合う。そして周りから心配される。ゲイにはゲイの男どうしの血の掟(おきて)があるから、このあとが大変だった。愛する人に裏切られたと感じたゲイの少年は相手を殺すことが多い。この映画では、最後は男どうしで、去ってゆく。

     今から50年前の、フランス人の芸術家たちは、さっさとここまで突き抜けていた。時代の先端を生きる、ということは、大変なことで、その最先端を生きる芸術家たちが、それを実行し実践する。体制派からの激しい非難 と、社会からの顰蹙(ひんしゅく)買いと 人々からの軽蔑の果てのところで、次の時代が形作られてゆく。

     今はこの映画は、完全版が買えるし、ダウンロードも出来るだろう。私は、もう見なくていい。あの時代を、思い出して、泣くぐらいで、もう十分だ。
     愛する人との、それそれの時に、愛し合った気(け)だるい時間が、たくさん過ぎ去っていったので、もうそれでいい。いや、それでも、人間にとっては、幾つになっても、今この時の、今の愛も大切だ。

    副島隆彦です。次に。さっきネットを開いたら、この「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の曲の和訳(日本語訳)が載っていたので、ビックリしたので、転載する。 きっとフランス語が良くできる、優れた女性のウエブサイトだ。
     
     私、副島隆彦が、さらにこの訳に、フランス語が良くできる人に、しつこく聞きだして、ようやく(なんと、38年かけて)分かった、より 正確で、精密な日本語訳を、書き加える。 
     こんな加筆は余計なことかもしれない。だが日本で、誰かが、これをやらないといけない。外国の文化を、理解し、移植(いしょく。 transplant トランスプラント)し、受け入れ、受容(じゅよう)する、というのは大変なことだ。長い時間がかかる。

    (転載貼り付け始め)

     「 調子はずれに日々は過ぎゆく  気の向くままの好きなものブログ 」 から
    https://ameblo.jp/yy-anette/

    「 ジュテーム・モワ・ノン・プリュの和訳 」
    2011-06-22   テーマ:フレンチPOP

       ≪ 和 訳 ≫
     愛してる Je t’aime  ジュ・テーム 愛してる Je t’aime ああ…愛してるわ・・・・
    あなたは? 俺? さあね? moi non plus  モワ・ノン・プリュ
    ああ…わたしの恋人  oh , mon amour オ・モ・ナムール

    打ち寄せるさざ波 la vague のように 俺は Je vais きみの 腰の間  entre tes reins を行ったり来たり  きみの腰の間 を寄せてはかえす  まだ大丈夫さ

    愛してる 愛してる ああ…愛してるわ・・・・
    (あなたは?) 俺? さあね?
    ああ… わたしの恋人

      (ここで、副島隆彦が、執拗に割り込み解説。 この entre tes reins 「アントレ・テ・リアン」 の 「君の腰の間を」 というのは、女性の外(がい)生殖器のことの、フランス語の、婉曲的な表現。 
     だから、「君の股(また)の間 antre ( アントレ between ) のあそこの部分に、僕の性器を挿入していて、それを、波 la vague  ラ・ヴァーグ のように、押したり引いたりする、の意味。副島隆彦の割り込み解説、終わり)

     あなたは  tu es  チュ・エ 、波 la vague ラ・ヴァーグ 、わたしは moi 裸の島  moi lile nue モア・リル・ニュ
    わたしの腰に向かって あなたは押し寄せる、そして押しかえす
    わたしの腰に向かって 寄せてはかえす

    (繰り返し。リフレイン)
    Je vais … Je vais et Je Viens ジュ・ヴェ ジュヴァ・エ・ジュ・ビアン
    Entre tes reins  アントレ・テ・リアン
    et je me retiens  私は、もう抑えきれない。我慢できない エ・ジュ・ム・レ・ティアン
    (ここで、ライム rhyme  韻=いん=を踏んでいる)  

    そして 一緒に‥…
    愛してる 愛してる ああ…愛してるわ・・・・
    (あなたは?) 俺? さあね?
    ああ… わたしの恋人

     肉体の愛 l’amour physique ラムール・フィジーク は 抜け道がない sans issue  サン・スエ 終わることがない。出口がない  
    俺は きみの腰の間 entre ttes riens アントレ・テ・リアン を行ったり来たり
    きみの腰の間を寄せてはかえす  まだ大丈夫だよ

    ああ… わたしの腰に向かって あなたの波は、押し寄せる、そしてかえす
    わたしの腰に向かって 寄せてはかえす
    そして 一緒に‥…(行きましょう)
    愛してる 愛してる ああ…愛してるわ・・・・
    (あなたは?) 俺? さあね?
    ああ… わたしの恋人

     肉体の愛は 抜け道(出口)がない
    俺は きみの腰の間 を行ったり来たり
    きみの腰の間を寄せてはかえす まだ大丈夫さ

    イヤ、今よ!  non! mintenant ノン・マンテナン 
    はやくきて! Viens !   ヴィヤン   あああ・・・・ 

    (転載貼り付け終わり)

    〇Serge Gainsbourg&Jane Birkin /Je t’aime moi non plus(セルジュゲンスブール&ジェーンバーキン ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ)歌詞付 Lyrics

    https://www.youtube.com/watch?v=UatSXpRJ98Q&list=RDEMfrH84jLWBgJWlITvAb3VcA&index=3

    副島隆彦です。以上です。スゴいでしょ。以上が、上に載せた、ユーチューブの、この2人のデュエットの歌詞(リリック lyric )と、その日本語訳、および、私、副島隆彦による、しつこい解説の加筆です。

     これで、分かったかな。この曲のすばらしさが。私たちは、今から54年(1969年制作)のこの曲に圧倒される。もっと本当は、この曲は、実は、女優のブリジット・バルドー Bregitte Bardot  が、当時、愛し合っていたゲンズブールに作らせて、自分で歌ったのが初め(1968年)だ。54年、経(た)った、今だからこそ、今の若い人たちが、この歌を平気で、自然に、歌えるようになって欲しい。

    副島隆彦です。 私は、エルメス Hermes の バーキン Birkin のバッグの話も、このあと書きたい。短く書く。

    私は、「高級品のブランド・バックの世界」のことも、すでに先月、語り下ろしている。それは、学問道場の会員ページに載せる。

     ここで、副島隆彦は、「(フランス、イタリア製の)ブランド・バック」と書く。日本の女たちは、ブランド・「バック」 brand back と、敢(あ)えて、無意識に言う。バッグ bag とは、言わない。「バック」だ。このことの深淵(しんえん)に、私、副島隆彦は気づいている。

     フランス製の高級ブランド・バックたちは、東京の銀座に、お店が有って、その支店が、日本全国の地方都市のデパートにまで有る。 
    それらには、超一流から、2流、3流の、さらに 日本国産品の、ほとんど、真似(コピー商品ではない。コピーものの輸入、販売は、日本では犯罪になる)の、どんどん安くなる。一個3万円とかの、まあ、それでも、とってもかわいい日本国内ブランドのバッグたちだ。

     その頂点に、エルメス Hermes のバックがある。モナコ公妃(こうひ。プリンセス)になった米女優のグレイス・ケリー Grace Kelly から、作られた ケリー・バッグが、今は、400万円だ。 クロコ(ダイル。最高級の わに革)だと、2千万円する。

    〇ケリーバッグを持つ、グレース・ケリー

     その次が、シャネル Chanel で、例の C  のマークを組み合わせたロゴだ。
    シャネルのバッグが、30年前には、20万円、30万円台 だった。今は、私が、今回、調べて、わかったことだが。はっきりと、135万円から140万円(税別)だ。と言うことは、シャネルのバッグ一個で 丁度、ピッタリ、1万ドル だ。このことが分かった。

     ここで、天才(バカボン)副島隆彦は、鋭く気づいた。これは世界中の女たちにとっての、「価値の基準だ」。 この、No2 ( 他に、カルティエ Cartier もある。だが、カルティエは時計が主。アメリカのティファニーは宝石が主 ) のシャネル Chanel のバッグが、1万ドル。というのが、世界中の女たちの「価値の基準」だ。次の、 Gucci グッチと、ルイ・ヴィトン Louis Vuitton は、それぞれ  3位、4位だ。そのあと、ずっと、セリーヌ、イヴ・サンローラン、プラダ・・・20位まで。

     私は、これまで、この事に気づかなかった。だが、気づいている男は、すべての経済学者や社会学者を含めて世界中にいない。私、副島隆彦だけが鋭く気づいた。

     私は、世界中の、金持ちの女たち(つまり、金持ちの男と結婚できた女たち、ということ)と、その予備軍、および、その下の方に付いている、「死ぬほど、ブランド・バックが欲しい」 世界中の女たち。今は、新興国の女たちも。中国人も、イスラム教徒のアラブ世界の女たちも。

     彼女たちが、この「価値の基準」 value judgement あるいは、world values ワールド・ヴァリューズ 「世界普遍価値」を作って、堅く守っている。このことを、私は、これまで40年間、分からなかった。 それで、私は、自分の奥さん(になった女性)に、これらのバッグのことで、ヒドイことをした。私の奥さんは、これらのブランド・バックが、大好きな人だった。そしておそらく、今も。

     彼女は、「 ブランドバックなんか、ブルジョワ bourgeois  趣味よ」と言って、見向きもしない、左翼あるいは、リベラル派の女では、まったくなかった。私は、このことに気づかなかった。私の奥さんは、まったくの非政治的( a-pollitical エイポリティカル )の 保守( conservatives コンサーヴァティヴ)だ。私は、本当にこの事実に何年も気づかなかった。このことは私の人生の悲劇のひとつだ。

     彼女にとっても悲劇だ。右(保守)と、左(左翼、リベラル派)は、一緒に暮らして、夫婦になっても、どうしても話が合わない。おそらく必ずケンカ別れする。

      新婚旅行のハワイでも、そのあとの香港でも、ロスアンジェルズでも、私は、彼女に、Duty Free shop (当時は、アゼリア。一流ホテルの横に付いていた)で、自由に買ってあげることが出来なかった。それで激しく大ゲンカになって、それで、彼女を、ひっぱたいたこともある。今のDV(ディ・ヴイ。domestic violence )だ。 私と奥さんに深い亀裂が入り始めたの、その時からだ。 それでも私たちは、離婚はしない。しても仕方がない。あとは、家族愛と、人生の共同体だ。

     私は結婚が遅くて、確か38歳だった。物書き、言論人で何とか、自力で食べられるようになるまでは結婚しない、子供を作らない、と決めていた。それまでにいろいろとあったから。 私も、まだ貧乏だった。だから、そんな、当時一個100万円(今は400万円になっている)もした、ケリー・バックや、バーキンを 買ってあげることが出来なかった。今から考えると、本当に泣きたくなる。 

     だから、ジェーン・バーキンの、以下にたくさん載せる、写真(画像)たちの、バーキン( このバック が彼女の為に出来た 1984年よりも前は、彼女はいつも、必ず便利で軽い、藤(とう rattern ラタン)の丸いバスケット・バッグ を持ち歩いている)の姿を見て、私は、深く思いつめる。

     ところが、ところがだ。私の奥さんも、なかなかしぶとくて、おそらく、私が、何とか買ってあげた(許可を出した)バッグや時計や服以外 に、ちゃんと、ケリー(ケリを入れてやる、と、昔、私は喚(わめ)いたことがある)も、バーキンも、ちゃっかり持っている。 いつの間にか、数個ずつ買って密かに持っているようだ。それ以外のものも少しづつ買って貯め込んでいる。詳しいことは知らない。彼女のクローゼットは開けられない。女は、決して、男に負けていない。私は唖然とする。

     リスが、巣穴にどんぐりや栗の実を、着々と貯め込むように。女たち(全部とは言わない)は、しぶとくブランドバックを蓄(たくわ)える。これは、世界基準の女たちの行動であって、日本だけではない。

     今なら、「買いたいなら買いなさい」と、私が、奥さんに言えるか。と言ったら、言えるわけがない。一個、400万円だぞ! みんな、ブランド品を、バカバカ買えるほど、金持ちではない。日本は、この30年で、本当に貧乏なのだ。金持ち層まで貧乏になっている。アメリカさまに、日本政府が、ふんだくられて、裏金で貢がされるからだ。その総額は、この40年間で、残高 1800兆円(16兆ドル)だ。

     その代わりに日本に担保(保証)として渡されているのが、紙切れの米国債だ。金融では、貸借は売買の形をとる。アメリカは、これらの大借金を、1円、1ドルも、日本に返す気がない。 いざという時には、全額、踏み倒す。その時に、米ドルの大暴落を起こす。
     私、副島隆彦は、日本一優れた頭脳で、ずっとこのことを自力で、計算して来た。これらのことは、自分の本に書いてきた。

     思い出したが、私の奥さん( 配偶者。今はすっかり仲が悪い。あまり口も利かない)が、20年ぐらい前に、ぽつりと言ったコトバがある。「このバーキンの、この品番のものは、サウジアラビアの(首都の)リヤドのお店にあるの」 と。
     本当に、この「女たちの価値の基準」は、それぐらい世界規模で、世界基準なのだ。今は、もっと厳しく管理されて、自社の製品のすべての所在を新製品なら把握している。

    今や、店舗の前に、列を作らせて、入場制限をして、さらには、なかなかブランド・バックを売ってくれない、という事態にまでなっている。 これまでの、すべての客は管理されていて、バーキンとケリーは、ひとり年に2個までしか売らない。

     
     色や素材違いでたくさんの“バーキン”を所有しているヴィクトリア・ベッカム。
    副島隆彦注記。ベッカムの奥さんのヴィクトリアのように、最後まで、気取り続けて・ファッション・モデルをやり続ける女もいる。

     そして、これらの高級時計と宝石と、バックと洋服(プレタポルテ、高級既製品)は、実物資産(じつぶつしさん)だ。まさしく、私、副島隆彦が躍起(やっき)になって、「今のうちに買いなさい。どんどん買いなさい 」と、奨めている、実物資産(タンジブル・アセット tangible asset )なのだ。だから、今頃にになって、私は、ヨーロッパ製のブランドバックに目覚めたのだ。 やがて紙切れになると決まっている、ドル紙幣や、米国債とは違うのだ。

     30年前(1993年)に、30万円だったシャネルの、使い古したバッグは、リサイクルショップにもって行くと、おそらく元の値段の2割の6万円ぐらいだろう。だが、箱に入って、保証書が付いていて汚れていないと、おそらく20万円で売れる。

     バーキンとケリーなら、30年前に、100万円(約1万ドル)だったものが、もしかしたら、200万円で、売れるのではないか。いや、希少価値(スキャーシティ・ヴァリュー scarcity value )が出て、300万円かもしれない。
     エルメルもシャネルも、カルチエも、自社の製品の違法コピー商品が、世界中で荒れ狂っていることもあって、どんどん生産を厳しく縮小している。そうすると中古品の値段が、跳ね上がる。

     トヨタの「アルファード」(安いので600万円。高いと1千万円) の、新製品の供給が間に合わなくて、2年待ちとかになっているという。そうすると中古のディーラーも、トヨタの系列だから、トヨタは、アルファードの中古がどんどん高くなることを喜んでいる。

     だから、ジェーン・バーキンの、これらの写真のように、気さくで、庶民的で、気取らない、高級毛皮(ファー)服反対運動(飼育され、撲殺されるミンクやテンが可哀そう)や環境保護運動や政治運動にも参加した女性のことを、人々は知っている。 
     ジェーンは、頭のいい、リベラル派の女性だ。そこらのアホの、パープリンの女優や歌手たちとは違う。

     日本の東日本大震災の直後に、ひとりで急いで飛んで来て、ジェーンは、被災地の現地を見て回った。支援のコンサートも開いた。渋谷のパルコの前でも歌った。 ジェーンは、自分のバーキン( 赤ちゃんの哺乳ビンが入って、持ち歩ける、大きな手提げバッグが欲しい、から始まった。旅行バッグほどではない大きさ)が古くなると、オークションに出して、チャリティ(寄付)する。

     ジェーンが、フランスの周りの人たちに、「危ないから、日本には行かない方がいい」と止められたのに、行くと言って聞かなかった。そして実行した。 津波と原発事故に、世界中から、「日本人はかわいそう」と同情と憐(あわ)れみが集まった。募金もたくさん来た。しかし、私たち日本人は、それどころではなかった。自分たちの安全と、現地の被災者たちの話で、溢(あふ)れていた。同情と連帯の音楽家たちのコンサートなんかピンとこなかった。

    それでも、ここからが大事なのだ。現地にいる、原住民である私たち日本人が、どう思っているか、ではないのだ。 世界中の、まわり、が、どう思うかが、重要なのだ。日本人には、知識層を含めて、「まわり(世界)が、日本をどう思っているか」の視点が抜けている。

    私、副島隆彦の才能は、いつもここを凝視する。 今回、ユーチューブの、古いニューズ動画のひとつを見て、分かった。 ジェーン・バーキンが、2011年の4月(3.11の1か月後)に、渋谷のパルコ前で、アカペラで歌った後、ボランティアのいかにも、活動家の日本人女性が、ジェーンをバンに載せようとして、英語で、「今から、福島に行きます」と、言った。そうしたら、ジェーンが、さすがに、「大丈夫なの」と英語(彼女は、もともとイギリス人)と、小声で聞いた。 

    日本人のボランティアの、あまり格好も気にしていない女性が、「大丈夫ですよ」と言った。ジェーンは、もう肚(はら)を決めているから、そのままバンに乗り込んだ。
    このあとも、ジェーンの動きは、フランスでも、ネットで報道されたらしい。

    そうしたら、ここからが、大事なのだが、「おお、ジェーンが、フクシマ に行ったぞ。福島の原発事故の、放射能の被害はたいしたことはないようだ。現地の人間が元気で生きている」と、ヨーロッパの優れた知能の、知識人たちは、分かったはずなのだ。

    大きく外側から見ること(自分たちの外側の目を分かること)の大事さ、として、何かあったら、とにかく現地に入ること。このことの重要性が、分かっていないと、超一流の人間にはなれないのだ。 ジェーンが、「大丈夫?(フクシマに行っても)」と一言、言って、車に乗りんだ、ときに、ジェーン・バーキンは、人類の超一流の人間であることが、証明されたのだ。 だから、私、副島隆彦は、ジェーン・バーキンを、腹の底から尊敬し、自分の同志だと思う。


    〇2020年イギリス、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催された「バッグ:インサイド・アウト」展で。ジェーン・バーキンが愛用し使い古した“バーキン”も展示された。

     日本の大地震、津波の時のバーキンのバッグは、記事にもあるとおり、チャリティで、1200万円になって、日本赤十字に寄付した。ジェーンは、歳を取った40代からは、コンサートで歌う時も、ただのジーンズにTシャツだ。娘たちを愛して、3回、事実結婚をした以外は、ヘンなスキャンダルは起こしていない。

     やっぱり、Serge Gainsbourg セルジュ・ゲンズブール の音楽家(シャンソンの作曲、かつ歌う。映画監督も。元々はロシア系の移民)としての才能が、素晴らしかったのだ。彼は、アル中(酒乱と薬物 )で65歳で死んだ(1991年)。 ジェーン・バーキンの、あのちょっと出っ歯というか、すきっ歯(真ん中の歯にすき間が有る)の、あの表情が、庶民受けする。

     上の方に載せた、映画の ユーチューブと曲 を、もう一度、皆さん、見て下さい。何度でも見て下さい。私は、見るたびに泣き出す。 自分の過ぎ去っていった昔でもある。 

     この映画にも、少しも威張っていない。気取っていない、生(なま)のママ のフランスがある。それでも映画だから、キレイに描いている。この映画(1975年)を作った時、ジェーン(1947年生)は、もう28歳で2児の母だ。 監督したゲンズブール(1926生)が49歳だ。ジェーンは、ハンサムなゲイの男と深く愛し合う、まるで18歳の少年のように登場した。

     この映画は、必ずしも、若者たちの愛を描いていない。苦しい現実の中で、ありったけの貧しい生活の現実を引き受けながら、それでも、がむしゃらに、自分たちの愛を実行している。
     まさしく、私たちが、毎日やっていることそのものだ。汗臭い、泥だらけの愛だ。忙しい生活の中の、私たちの現実そのものだ。このことを、私、副島隆彦は今、はっきりと分かった。

    副島隆彦です。さらに、資料として、ジェーン・バーキンの 姿の写真を、どんどん載せます。 

    (転載貼り付け始め)

    (ここに、バーキンの膨らんだバッグを持っている、ジェーン・バーキンの ELLE(エル)誌の写真付き記事を、貼ってください)

    〇 「 永遠のアイコン、ジェーン・バーキン。愛と栄光、そして波乱に満ちた人生を振り返る 」
    2023年7/20(木)  ELLE (フランスのエル)誌

     2023年7月16日、ジェーン・バーキンが76歳で息を引き取った。ファッションと芸能の関係者だけでなく、世界中が今、悲しみに明け暮れている。希代のアイコン、歌手、俳優、母親、そしてアクティビストとして活躍した彼女の人生をここに振り返る。

    仏版『エル』から。

    【写真】ジェーン・バーキンを物語る、”フレンチロリータ”ファッションを総覧 俳優として前途有望なスタート


     Getty Images 『欲望(Blow Up)』のワンシーン。
    (ここに、この記事の彼女の 画像=写真 を、以下同じく、貼る)
     
     1946 年12月14 日にロンドンで、イギリス海軍軍人の父と、俳優の母の間に生まれたジェーン・バーキンは、俳優のキャリアに転向する前にモデルとして第一歩を踏み出した。  

     1965年にリチャード・レスター監督の映画「ナック」(Le Knack… et comment l’avoir)にシャーロット・ランプリングと共演したとき、彼女はまだ20代だった。 銀幕でのデビューの 2年後の1967年に、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の 「欲望 」 Blow Up に出演。
     同年、(英国人の)ミュージシャンのジョン・バリー(副島隆彦加筆。映画「007」の主題曲を作曲した)と結婚し、第一子ケイト・バリー出産をした(21歳)。だが、その後すぐに別居した。

     そのとき、この若手俳優は、母国イギリスを離れてフランスに定住することを決心し、映画の世界で名を上げたいと考えた(副島隆彦注記。フランス映画のオーディションを受けた)。 このときのジェーンは、ひとつの出会いが、以後の自身の人生を一変させるだろうとは全く思っていなかった。

    セルジュへの第一印象は「傲慢な人」

    (ここに画像) Getty Images
      ピエール・グリブラット監督の映画「スローガン」Slogan のキャスト(主演)に選ばれたジェーンは、共演するセルジュ・ゲンズブールと、視線を交わすことになる。 若かった彼女の目に、彼は “複雑で傲慢(ごうまん)な人” に映り、一目惚(ほ)れではなくとも、2人の出会いは、後に芸術界の最も象徴的なラブストーリーの始まりとなった。

    「 突然、私はこの(男の)傲慢さが内気(うちき)からくるものだと分かり、彼の性格の複雑さを理解した。それは愛くるしいものよ。 面白くて、魅力的で、思いやりがある」とジェーンは振り返った。これが、このあと12年間にわたる 神話的で情熱的な愛の始まりとなった。

    ジェーンとセルジュ、伝説的なカップルの誕生

     (ここに画像)Getty Images
    1971年、ジェーンとセルジュにとって第一子となるシャルロットが誕生
    2人は一緒に「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t’aime, moi non plus…)」を歌い(1968年)、1971年7月に、シャルロット・ゲンズブール(次女)が誕生した。

     ジェーンは、セルジュのミューズとなり、同時に( 副島隆彦注記。フランスのそして欧米世界の)全世代のアイコン的女性のシンボルとなった。この魅力的なカップルを、誰も否定することはなかった……ひとつのことを除いて。 ( 副島隆彦注記。それが、このあとの1975年制作の、同名の映画が持つ、激しい内容 )

     マスコミから「ゲンズバール」 と挑発された彼の、度重なる過剰行為に疲れ果てた若かりし頃のジェーンは、ヴェルヌイユ通りにある自宅を、2人の娘とともに離れる以外に解決策がないと考えた( 1980年、ジェーンが33歳の時。ゲンズブールが酒乱で暴力も振るったらし )。「ジェーンは私のせいで去ってしまった」とセルジュは告白したが、(その後も)仕事のパートナーであるジェーンから離れることはなかった。(その後も、2人は一緒に仕事をした。娘たちとも交流した)

     セルジュと別居中にもかかわらず、ジェーンは、楽曲「ラ・ジャヴァネーズ」 La Javanaiseでもコラボレーション(共同制作)を続けた。特に1978年にリリースされたアルバム「想い出のロックン・ローラー」 Ex-fan des sixties) で一緒に仕事をしたジェーンだが、ジャック・ドワイヨン(フランスの映画監督)の腕の中で、再び愛を見つけることなる。1982年、彼女は娘ルー・ドワイヨンを腕に抱き、新たな幸せをつかんだ。(副島隆彦注記。ジェーンは、3人目の女の子を産んだ。この監督とは3年間だけ。そして以後はひとり )。

    成功と波乱
     私生活と並行して、ジェーンは歌手としてのキャリアを積み上げ、「追憶のランデヴー」Versions Jane)、「ラヴ・スロウ・モーション」 A la lumière 、「ランデ・ヴー」 Rendez-vous、 さらには「フィクションズ」 Fictionsなど、長年にわたっていくつかのアルバムを発表している。 しかし、彼女は映画への思いを忘れてはいなかった。

     90年代、俳優としてのキャリアを追求しながら、カメラの裏側に立ち2つの短編映画を監督。 一般公開されている作品は、「ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー」36 vues du Pic Saint Loup(2009 年)、 Si tu meurs, je te tue(原題011 年)だけでなく、Quai d’Orsay(原題 2013 年)も鑑賞できる。

    (画像を貼る)2021年8月、カンヌ国際映画祭『ジェーンとシャルロット』上映会のフォトコールにて、次女シャルロットとツーショット

     俳優業の成功の裏で、プライヴェットでは悲劇にも見舞われた。1991年にセルジュ・ゲンズブール(65歳死)と、彼女の父デヴィッド・バーキンを相次いで亡くした。

     013年に、長女であるケイト・バリーの悲劇的な喪失(副島隆彦注記。飛び降り自殺)を経験することに。当時46歳だったケイトは、パリ16区にあるアパートから転落し、意識不明の状態で発見された。この信じがたい出来事に対してジェーンは、「娘が亡くなったとき、私の人生は終わった」とラジオ「フランス・インテル」のマイクで打ち明けた。

     しかし、ジェーン・バーキンは、愛する人たち、そして何よりも娘のシャルロットとルーに支えられ、何年もかけて立ち上がる力を見つけた。次女のシャルロットは、彼女(母親)に、フィーチャーしたドキュメンタリー『ジェーンとシャルロット』Jane par Charlotteも製作し、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で共同上映された。 

     人生に輝きを取り戻したかのように見えたジェーンだったが、数カ月後には健康上の問題が彼女を襲うことに。 2021年9月、ドーヴィル・アメリカ映画祭への出席が予定されていたが、ジェーンは脳卒中を患い、訪米はキャンセルされた。彼女は2021年の予定を全て延期した。

     2022年と2023年は、「ごめんなさい、寝ていたの!」と、ジェーンらしいジョークを言いながら、療養を続けていた。2023年7月の3週目の日曜日、ジェーン・バーキンは忘れられないアイコンとしての記憶を残して永遠の眠りについた。
    translation :ELIE INOUE from elle.fr

    ・ジェーン・バーキン、フォーエバー! 記憶に残る永遠のフレンチスタイルをプレイバック
    •ジェーン・バーキンに学ぶ! フレンチシックな愛されフェイスの6か条
    •神話的カップル、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの不都合な真実?
    •ジェーン・バーキンがお手本! 定番&ヴィンテージでつくる小粋な妄想パリスタイル
    •今すぐ真似したい!ジェーン・バーキンのデニムスタイル
    最終更新:7/20(木) 19:20  ELLE DIGITAL

    〇 「【追悼】ジェーン・バーキンの“フレンチシック”を物語る、5つのキーアイテム 」
    2023年7/22(土)
    <https://www.elle.com/jp/>
    フレンチシックを体現する
      ジェーン・バーキンは、白Tシャツやかごバッグなど、ベーシックなアイテムをおしゃれ名品にアップデートさせたスタイルアイコン。いま見てもフレッシュな彼女の装いを紐解くべく、ジェーンのマストハブなアイテムをお届け。ジェーン流“レス・イズ・モア”をつくる、5つのベーシックアイテムとは? <https://bit.ly/3OotaIr> 【写真】ジェーン・バーキンを物語る、”フレンチロリータ”ファッションを総覧

    【1】さらっと着こなす、白Tシャツ

      白いTシャツにデニムパンツは彼女のワードローブに欠かせない存在。切りっぱなしのデニムが70年代らしさ満点! 足もとはこれまた彼女のシグネチャーアイテム、バレエシューズを合わせて。

    【2】カットオフされたデニム

      ジェーンが好んではいていたリメイク風のデニム。そこに真っ赤なサンダルを合わせれば、パリシックなお出かけスタイルの完成! コンパクトな白Tシャツにかごバッグは、“ジェーン・バーキンと言えば”のお約束アイテム。

    【3】スラックス&「コンバース」のマニッシュコンビ

      ジャケットを羽織ったマニッシュスタイルは白T&白パンツの潔いコーデが鍵。こんなハンサムなコーディネートでも、かごバッグ&スニーカーでハズすのがジェーン流。

    【4】ガーリーなミニドレス

     来日した際は、ヴィンテージライクなミニドレス姿を披露し、とびきりキュートだったジェーン。ドレスには、ロングブーツとかごバッグを合わせたアイコン的スタイルで、世界中のファンを魅了。
     (副島隆彦注記。この1971年の来日の時、ジェーンのおなかはカエルさんのように膨らんでいた。妊娠7か月だった。娘のシャルトッロを身ごもっていた。映画「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」は、この4年後に作られた。)

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦拝

    タイトル
    [3564]ジェーン・バーキンの死(76歳)から思うこと。
  17. 副島隆彦
    2023-07-18 21:57

    副島隆彦です。今日は、2023年7月18日です。

    日本の国内政治のことで、ちょっと気になったことを書く。
    この4月まで明石市長で、地方政治で業績を上げた、私も次の野党の政治指導者として期待してる、泉房穂(いずみ・ふさほ)氏の本が出た記念のエベント(講談社主催)があった。
     そこに、あの橋下徹(はしもととおる)氏が招かれた。トークショー(討論会)が、先日7月15日に東京の池袋のエベントevent ・ホールであった。その記事を一本、載せる。

     これは、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(講談社、5月1日刊 )の発刊発売記念の催し物である。ここには、朝日新聞政治部記者あがりの鮫島浩(さめじまひろし)氏(53歳)も司会者として壇上にいた。

     私は、討論の内容を、参加した人から詳しく聞いた。「安倍政権と岸田政権は、どちらがマシか」から始まったそうだ。私、副島隆彦は、今日は、この文章では、政策論議や、日本の政党の再編問題(これを政局=せいきょく=ともいう)については書かない。

     私がカチンときたのは、橋下が、以下のスポニチの記事にあるとおりのことを、泉房穂に向かって冒頭から言ったことだ。事前の打ち合わせも無かったそうだ。記事をまず読んでください。

    (転載貼り付けはじめ)

    ●「橋下氏 ギャラ90分100万円!? 元明石市長が著書発売記念イベントで暴露」
    2023年7月16日 スポニチ
    https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/07/16/kiji/20230716s00041000074000c.html


    トークショーで激しく応酬する泉房穂氏(右)と橋下徹氏

     兵庫県明石市の元市長、泉房穂氏(59)が7月15日、都内で著書「政治はケンカだ! 明石市長の12年」(講談社)発売記念のトークショーを行い、ゲストに迎えた元大阪市長の橋下徹氏(54)に“公開説教(こうかいせっきょう)”された。
     事の発端は、7月14日の泉氏のツイッターの投稿。「前半の1時間半限定、対談動画は橋下事務所で再利用を条件に100万円と聞いています」と、橋下氏のギャラを暴露。自身については「お金は気にしないと言っていたら、“3時間フル参加で5万円”と(主催者から)連絡がありました」とつぶやいた。

     これが、橋下氏の逆鱗(げきりん)に触れた。冒頭 「僕は社会常識と人間性って重要だと思う。泉さんはひどい。報酬を公にするのはダメですよ」と非難。「民間人(みんかんじん)の報酬をべらべらしゃべるのは社会常識に反する」とまくし立てた。先制パンチを浴びた泉氏は「今日は政策論争をやりたい。よろしくどうぞ」と 反論せず。2人はその後、安倍、岸田両政権の評価や野党の今後などについて激論を交わした。

    (転載貼り付けおわり)

    副島隆彦です。この記事から分かることは、橋下は、90分間の登壇で、講談社から100万円をもらった。それに対して相手の泉房穂は、本人が「お金のことは気にしない(いくらでもいい)」と言ったのだろう、5万円だった。このことを泉房穂 本人が、前日にトゥイッターで書いた。このことに橋下が不快で、始めから泉に文句を言って「民間人の報酬をベラベラしゃべるのは社会常識に反する」と言った。

     ここで私、副島隆彦は、橋下という人間の悪質(あくしつ)さを改めて、強く感じた。このとき泉は、「政策論争をやりたい」と受け流した。

     橋下徹は、15年前から政治家(大阪市長と、府知事)をやっていたから、政治家の実績と経験を積んでいる。だから百戦錬磨で何でも分かっている。こいつは自分のことを「今は、芸能人だ」と戦略的に防御する態度で押しまくっている。そして始めの方で、「自分は政界復帰する気はない」と言い切った。

     ところが、橋下徹は、今も有力な国民政治家なのだ。ただ、公職(こうしょく。みんなの代表)にないだけだ。そして今も必ず週刊誌等が「橋下は政界復帰するのではないか」と書く。

     私は、こいつは、本当にタチの悪い人間だと腹の底から知っている。だから騙されない。もし橋下が、今後、政治情勢が煮詰まって、政治家(国会議員)になることがあるとしても、こいつは、カエルのツラにしょんべんでケロケロ笑いながら、「そのときは、そのときですよ。事情が変わったんだから」と居直るだろう。周りを煙(けむ)に巻いて、一言も反省なんかしない。こいつは腹の底からこういう男だ。

     私は、15年前に「橋下徹の出現は、日本版ムッソリーニだ(つまり笹川良一だよ)」と予言した人間である。 2008年1月に、急激に出現して、大阪府知事選挙に当選(このとき38歳)して、登場したときから、このことを予測して、その出現の危険性を、私なりに分析して主張した。私の本にも書いた。今もこの考えに変わりはない。橋下徹は、本当に危険な人間だ。


    2008年1月の大阪府知事選挙での橋下徹(38歳)

    1922年に、イタリアで政権を握った時の、「戦闘集団ファッシ」を率いたムッソリーニ

     日本維新の会(党)は、実質的に、今も橋下徹が党首である。そのことを本人も維新の会(党)も徹底的に否定するだろうが、私は信じない。まわりの人たちも信じない。

     橋下徹の 根本的な悪質さは、「今は、私は政治家ではなくて、民間人(芸能人)ですから、私が何をしゃべっても、私の自由だ。私は公職に無いから、私は何でも言っていい。個人の言論の自由だから、責任を追及されることはない」という、ずる賢さの極みの、謀略政治が出来る天才だ。一般人(民間人)と政治家(公人、こうじん)を、上手く使い分けて、変わり身の術で、人々を欺(あざむ)く。

     日本国民がこの男の、弁術(べんじゅつ)爽(さわ)やかに、コロリと騙されて、話に引き込まれて、洗脳されたら、日本国は、どこまででも悲惨な道を歩まされる。

     私は、この橋下徹から5年前に名誉棄損(あるいは営業妨害)で訴えられている。その裁判の経過については、そのうち公表する。こいつは、自分にとって気に入らない人間を、次から次に訴えて、これまでにおそらく100人ぐらいを訴えて、相手を委縮させる効果を狙う(そのうち60回ぐらい敗訴している)。私の場合も、出版社と込み(共同被告)で訴えられた。

     私が、こう書くことで、橋下が、再び訴えてくることも有り得る。やってみろよ。受けて立つから。この男は、大阪のいちばんドギタナイ地区と、ドキタナイ業種(業界)の顧問弁護士をしてきた男だ。

     大きな意味で、東京の人間たちが橋下を嫌って、東京進出をさせなかった理由が、このへんにある。 石原慎太郎と、新党をつくったり、ケンカ別れしたりしながら、くだらない日本政治の引きずりまわしを、これまでに散々やった。被害者は私たち日本国民だ。ハッキリ書くが、日本の民衆(国民)は、少しバカだから、こいつらにすぐ騙される。私は、腹の底から、このことが分かる。

     橋下は、芸能プロダクションの「タイタン」に所属していて、いわゆる芸能人値段でテレビに出ている。だから、芸能プロダクションが交渉して当然のように出演料が100万円になったのだ。このことに私、副島隆彦が文句をつけてもどうにもならない。「こんなに大きなお金を、有名人たちは、毎回、毎回、もらっているんだー。有名人というのはスゴイなー」と貧乏人(お庶民)のひがみ根性で、言うことに意味はない。こんなことは今の人は皆、知っている。

     有名人とパンピー(庶民大衆)の違いを前提として、今の世の中は厳然(げんぜん)と成り立っている。この実質的な収入差別の問題は、あまり議論しても意味(生産性)がないことになっている。しみったれたテレビ出演料とかのお金の話をすると、芸能人、俳優、スポーツ選手(あがり)たちの、年収何億円の高収入の話にすぐなるので、人々は黙ることになっている。さらには憧(あこが)れの対象になる。

     「他人の職業を羨(うらや)むことは、人間としてやってはいけないことだ( 自分の職業に打ち込みなさい)」と福沢諭吉(ふくざわゆきち)先生が昔、書いていた。それはそうだ。だが、今の日本の芸能人どもは、制度としての身分差別(士農工商)がなくなった大衆社会における現代の特権(とっけん)階級だ。かつての平安、室町時代の貴族や、戦前まであった華族(かぞく。元大名や公家たち)が、占領軍(米軍)によって根絶やしにされて消えた後の、現代における貴族さま たちだ。本当は、参議院というのは貴族院(きぞくいん。House of Peers  ハウズ・オブ・ピアーズ 上院とも言う)のことだ。それが今は、宗教団体の利益代表や、芸能人たちがたくさん当選している。

     だから自分は、「公人(public personage パブリック・パーソネッジ)ではない。選挙で選ばれた、皆の代表)ではない。だから、民間人(一般人)である(芸能人の)報酬をべらべらしゃべるのは社会常識に反する。泉さん、あなたはこの社会常識に欠けるよ」と、まくしたてたと、上の記事に書いてある。

     私、副島隆彦は、そんなことはないと思う。泉房穂が、「自分が貰うのは5万円だ」と正直にトゥイッターで書いたのは、私は正しい行動だと思う。まさしく泉房穂の登場が、貧困層の日本国民の代表である、という強い意思で、自然に書いたことである。だから私はこの泉の態度は素晴らしいと思う。

     これこそ、まさしく民衆(みんしゅう)主義者( ポピュリスト、populist  アメリカの長い政治で生まれた )である。日本では、ポピュリストと言うと、必ず頭ごなしに、大衆煽動(せんどう)家 と訳すことになっている。アメリカ政治思想の研究者である私、副島隆彦は、アメリカ政治の大きな太い流れを全部知っている。

     泉房穂は、まさしく日本のポピュリスト(民衆主義者)である。アメリカの政治の中で、どれほどの優れた真の民衆主義者たちが、次々と登場し、そして暗殺されてきたことか。このことを、私は自分のアメリカ研究の本にも書いてきた。ウイリアム・ジェニングズ・ブライアンや、ヒューイ・ロング Huey Long や チャールズ・リンドバーグたちだ。

     だから橋下ごときの、姑息で、猪口才(ちょこざい)な、「目くらまし」の「7変化(へんげ)」の カメレオン人間の手口なんかには乗せられない。橋下のような、生まれながらの本物の、ファシスト(国家社会主義者)で、幼いころからの苦難の人生で、歪んだ精神をしている男は、自分に不都合な真実がバレそうになると、ビリビリと即座に反応する。頭がいいといえば確かに頭がいい。そして橋下は、口からペラペラと何とでも、その場の雰囲気をひっくり返すだけの力を持っている。

     今から30年ぐらい前は、私もたまにテレビに、若手の評論家として出させられたことが何十回かある。だから、このときの経験で分かる。私のような若い評論家や大学教授たちは、いわゆる「文化人枠(わく)」であって、出演料は5万円だった。

     この金額は、今も変わらないだろう。それに対して、100万円というのが、一流有名人の値段だ。いわゆる芸能人たちは1番組30万円ぐらいだろう。2流、3流の芸能人、漫才師(お笑い)になると、テレビに出して貰いたいから、2、3万円か、タダみたいな人たちもいる。田原総一朗や、林真理子クラスだと、冗談でなく、景気のいい頃は、一回の講演料で500万円だった。

      ここに仲介(斡旋)する、芸能プロダクションというのが存在して、その真実の真実は、暴力団が背景にいる人たちの世界だ。まさしく橋下徹が、その甘いマスク(顔つき)で、世の中を誑(たら)し込んでいる、その裏側の真実の姿だ。恐ろしい世界だ。そこは、健全な国民や、まじめなリベラル派(自民党政治が嫌い)の人々は、とても近寄れない世界である。たしかに近寄らない方がいい。

     いわゆる、それらアンダーグラウンド(暴力団の世界、かつナマの現実政治)を少しでも垣間見て、恐ろしい目に遭った人々は、二度と近寄ることをしない。
    若い女たちでも、調子に乗って、自分の性の解放ぐらいに思って、変なパーティーに連れてゆかれて、実質、集団強姦されて、ひどい目に遭ったら、もう二度と近寄らないだろう。

     橋下徹というのは、そういう大阪という土地柄の、地底(じぞこ)の穢(きたな)いところから這(は)い上がってきた男だ。やしきたかじんたち の応援団と、笹川財団(米国では、ザ・ユーエス・ジャパン・ファウンデーション)の力 を背景にして計画的に押し上げられた男だ。

     戦前は、英、米帝国を敵に回して、威勢のいい民族主義者を気取ったのに、敗戦したあとは、卑屈に生き延びて、変節して、反共右翼(はんきょううよく)として、アメリカの下僕、手先になりきって、反共の防波堤(ぼうはてい。bullwork against Communism ブルワーク・アゲインスト・コミュニズム) )の尖兵(せんぺい)になった者たちだ。だから、統一教会(世界反共同盟)のメンバー(構成員)たちだ。橋下徹よ、こう書いたことで、もう一回、私を訴えるか。やってみろ。

     このような次第で、私は、上掲したスポニチの記事に強く反応した。だから、私が言いたいのは、「泉房穂氏と、鮫島浩氏は、こんな恐ろしい男に騙されないようにしてください。このまま言っては何だが、あなたたち程度では、橋下にダマされる。自分たちでは、逆に、橋下を取り込んで、反自公の政治勢力に維新(橋下)を巻き込もうとしている」のだろうが。

      あなたたちよりは、私の方が年齢からいっても、自民党政治の裏側の恐ろしさや、泥臭い生の政治のところをチラチラと目撃して、イヤな目に遭いながら、政治知識人としての自分の仕事を築いてきた。泉房穂が、簡単に橋下徹に騙される、とは思わないけれども、「やっぱり、こいつには、十分、気をつけてください」と申し上げるしかない。

     泉房穂よ、あなたは、これからの日本政治の改革勢力の大事な人なのだから、私は、老婆心から遠くの方から心配しながら、見ている。イザとなったら私も駆けつける。このトークショーの前日の7月14日には、岩手県の盛岡市で「いわて県民集会」があった。そこは実質的には小沢一郎を応援する人たちが結集した会だ。

     主催者は、岩手県知事の達増拓也(たっそたくや)で、この男は、なかなかしっかりしている。「希望郷いわて、その先へ。」 「岩手県から日本の政治を変えよう」が標語(スローガン)だったはずだ。詳しくは分からない。

     この集会に泉房穂が呼ばれて演説している。今から急いで日本の政治改革のための勢力を結集して、自民党、公明党の与党の今の体制をひき釣り下ろして、新しい政治をつくらなければいけない。それは世界政治の動き(ウクライナ戦争もある。アメリカ発の世界の金融崩れも起きる。アメリカ国内の政治の大分裂も起きている)と、それに対応した、世界各国のそれぞれ政治の変動 に連なるものである。個別、いろいろな国で起きている、最新の急激な情勢変化は、ここでは書かない。

     確かに日本は、その中の落ちこぼれであり、日本の野党勢力など、バラバラ状態で、見るも無残な、ヒヨコちゃんたちの集まりになっている。立憲民主も国民民主も、一回、解体、解党 しなければ済まない。たとえどんなに無力でお金がなくて、ヒヨコのような集団になり果てているとしても、そこから新しい国民の力が生まれてくるのである。そのとき、維新の会(党)をどういうふうに処遇するかで、日本国民自身が、考え込んでいる。

     私は、維新の会(党)は危険な集団だ、とはっきりと判断している。小沢一郎と泉房穂の考えは一致していて、「自民党に投票しない人たちは、みんなで野党の統一候補を決めることで、それぞれの選挙区で、投票してくれるだろう。そうしたら日本政治を変えられる」という大きな戦略で今は動いている。これは正しい考えだ。絶対的に正しい考えだ。

      だが、橋下徹と、吉村洋文(ひろふみ、1975年生。48歳)大阪府知事と、前の党首の松井一郎たちは、本当にワルたちであるから、ここと一緒に動こうとする甘い考えは捨てた方がいい。必ず騙される。今の維新の党首(代表)馬場伸幸(1965生。高卒、市会議員上がりの 朴訥=ぼくとつ=なやつ)を、見ていても、橋下が遠隔操作で、維新を操(あやつ)っていることが如実に見て取れる。

     今の日本国民の多くは本当に、貧乏だ。そして野党の政治家たちも、権力に近くないので、おカネが回ってこないので、本当に貧乏だ。貧乏だ、貧乏だ、と自虐的に喚(わめ)くことは、みっともないことだが、そんなことは言っていられない。ヘンな気取りを、もう、止(や)めなければならないぐらいに、貧乏だ。

     マレーシアやインドネシアからも、大量に来ている旅行者 や、いかにも貧乏そうなヨーロッパの下層白人たちの旅行者と、ちょっと口をきくと「日本は物価(買うもの、食事)が本当に安い」と言う。1日10ドル(1380円)で、十分に食事をとれる。本当に日本は貧しい国になったのだ。1億2000万人の国民のうちの、下の6000万人は、おそらく年収300万円以下で、手取り20万円ぐらいで生きている人がたくさんいる。その子どもたちと、老人たちがいる。 

     何とか国を立て直さなければいけない。そのためには、民衆を代表する、優れた指導者が出現しなければいけない。それをまわりから支えなければいけない。だから、貧乏人(貧困層)の国民を本気で大事にしようとする、泉房穂に、私は期待している。 

     この貧乏人主義の立場から、私はハッキリと書く。泉房穂が5万円しか貰(もら)えなくて、橋下徹が100万円というのは、やはりおかしい。対等なトークショーにならない。やはり、このことに文句を言わなければいけない。「(自分は、始めから芸能人値段だから)民間人なのだから、社会常識に照らして、そのギャラ(報酬)のことをバラシてはいけない」と、橋下が言うのは、やはり、自分が、民間人と準公人(じゅんこうじん。 今は政治家ではないが、実質的には政治家。選挙応援も、ガンガンして回る)を、巧妙に使い分ける、その大策略がバレることへの防御策でもある。私は、そのことに勘(かん)付く。

     「テレビのギャラのことを番組で口にするなよ」と、まるでビートたけしが言うようなことを橋下徹が言うからと言って、それに騙されてはいけない。泉房穂よ、もっともっと本当のことを書け。そして、もっともっと本当のことを、国民に向かって、言い続けろ。それを日本国民、民衆は、腹の底から待ち望んでいる。あんなやつらに遠慮なんかする必要はない。

     最後に書くが、今の日本の支配階級(ルーリング・クラス ruling class )は、橋下のようなファシスト(国家を下から破壊するために動く不満分子の糾合)のガラの悪いのも含めて、大きくはアメリカ、ヨーロッパの超財界人層(ちょうざいかいじんそう)によって、上から操(あやつ)られている手駒、手下(ヘンチマン henchman )に過ぎない。CIAやローマ・カトリック教会の手先たちだ。

     日本国民の本当の利益を裏切って、英米支配層の、気色の悪いやつらに奉仕している人間たちにすぎない。ちっとも偉くない人間たちだ。だから日本国民から本当の尊敬と敬意を得ることはない。橋下徹は、この程度の男だ。自分の主観(しゅかん)では、相当に自分では優れた言論を披露している積(つも)りなのだろうが。

     ベニート・ムッソリーニは、最後は、世界政治の大きな力で、ミラノで公開の銃殺刑にされ、逆さ吊りにされた歴史事実(1945年4月28日)を、橋下徹よ、よく考えろ。 ヒトラーは、その2日後に、ベルリンの首相(ヒューラー)官邸の地下壕で、愛人と服毒自殺した(4月30日、あるいは5月1日)。 橋下よ、お前の真の親分で、お手本の笹川良一(ささがわりょういち)が、一体、ずっと何をやって来た男か、考えろ。

    一体、誰が、誰たちが、お前たちが敬愛した安倍晋三を殺した(処分した)(去年の7月8日。一周年私笑)のか。この世界政治の大きさなるもの を、よーく考えろ。何が、「安倍政権の方が、今の岸田政権よりも、ずっと優れていた」だ。バカヤローどもめが。この、狂った反共政治宗教団体の統一教会( Moonies  ムーニー)の片割れどもめが!

     私が以上のことを書くと、すぐに極端言論(過激派 extremist エクストリーミスト の思想 )として体制と大勢(たいせい)から排除される。このようにして、私の40年間が過ぎた。それでも、私は「この世の大きな枠組みの中の真実」を暴き立てて、日本国民に教え続けることを死ぬまで、やめない。   副島隆彦拝

    タイトル
    [3563]泉房穂(いずみふさほ)が、橋下徹と遣(や)り合った討論のことで。
  18. 副島隆彦
    2023-07-11 13:27

    副島隆彦です。今日は、2023年7月11日(火)です。

    この8月22日から、世界が変わる。
     この日をもって、米ドル(同じく米国債 ) の世界的な通用力が落ち始める。すなわち「ドルの暴落」 The Dollar  Falls 「ザ・ダラー・フォールズ」 の事態が急激に始まる。以下に載せる記事は、極めて重要である。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新通貨が、8月に登場する」
    デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日  筆者 ジム・リカーズ

    ジム・リカーズ

    〇  (原文) BRICS Gold-Backed Currency Coming in August
    Tuesday,  6/13/2023   Daily Reckoning   by James G. Rickards
    http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

    (転載貼り付け終わり)

    という記事である。この記事の日本語訳を、後ろに全文載せる。英文の原文も載せる。今日、私が、以下に載せる長文の記事 は、のちのち時代を先駆した金融評論文として、世界史で高く評価されるだろう。

    BRICS(ブリックス)の新興5大国が、現在の米ドルによる世界一極支配を、この
    新しい世界通貨の作成、誕生、導入によって、突き崩してゆくだろう。

    この「金(きん)を保証(プレッジ)とするBRICS新通貨(ニュー・カレンシー new currency ) という世界通貨(ニュー・ワールド・カレンシー)」の出現によって、私たちが住む今の世界は、根底から変化する。
    まさに、私、副島隆彦が、この17年間(2006年から)ずっと唱えて来た、
    「ドル覇権(はけん)の崩壊」 “ The Collapse of US Dollar Hegemony “ 「 ザ・コラプス・オブ・ユーエス・ダラー・ヘジェモニー」 である。

      これは、この8月22日から24にまで、南アフリカの都市ダーバンで開かれる、BRICSの首脳会議の、今年の年次総会で決定され発表される。だから、この会議の開会の日で、ある、8月22日に、さっさと この「金(きん)で裏打ちされる 新世界通貨」すなわち、「BRICS 通貨(カレンシー)」の出現と開始である。
    だから、この8月22日をもって、世界通貨体制(ワールド・カレンシー・オーダー)が変わる。

    1971年8月15日の、“ニクソン・ドル・ショック” と 呼ばれる、「米ドル紙幣を、外国政府からの要求であっても、金の地金(じがね)に、アメリカ政府は交換しない(出来ない)」という 事態が起きた、今から52年前 のことだ。
    それでも、このあと持続したのは、やっぱり米ドルを基軸通貨(key currency キー・カレンシー) とする 「修正IMF体制」( 別名、「ドル・石油通貨体制」)であった。米ドルは金(きん)との兌換(だかん。交換)を自ら拒否したのに、それでも、「ワシントン・リヤド密約」で、世界中の原油(クルード・オイル)の取引は米ドルで決済すること、を決定した。

     これは、IMF・世界銀行体制(ブレトンウッズ体制。WW2の終戦前の1944年7月から発足)への、約束違反だ。金との交換を停止した米ドルは、大きく信用をなくした筈(はず)なのに、その後もこの52年間、世界の貿易決済で支配的な通貨であり続けた。

     この米ドルによる世界支配が、遂に8月22日に、終焉(しゅうえん)を迎えるのである。 ドル覇権がこの日をもって終わり始める。

     米ドルの信用は、この日から、急激に衰退し、下落してゆく。このことは、ほぼ確実な事である。「ドルの暴落」が始まる。アメリカ合衆国国内では、激しいインフレ(ハイパーインフレ)が始まる。それに対応して、日本なども、新しい通貨を発行する緊急の準備態勢に入る。

    私、副島隆彦は、この予測(予言)を、自分の毎年2冊出し続けた金融本で、ずっとこの16年間、書いてきた。だから、もう、これ以上、あれこれ言わない。

     米国務長官のトニー・ブリンケンに続いて、米財務長官のジャネット・イエレンが、この7日から9日まで、北京にいた。何を慌てて、この2人が、中国の首脳部に頭を下げて、これほど、中国叩(たた)き、虐(いじ)め、制裁による包囲網、そして、台湾での戦争の嗾(けしか)け をやってきたのに、なぜ、あんなに卑屈なまでの低姿勢で、中国に行ったのか。

     新聞記事どもの書くことは、すべて外(はず)れだ。何も本当のことを書いていない。私、副島隆彦が、はっきり書く。ブリンケン と イエレンは、「中国よ、もっと、米国債を買ってくれ。世界の秩序の為に、仲良くしようよ」と言いに行ったのではない。

     アメリカにはもうそんな余裕もない。真実は、「中国よ、その保有する米国債を、NYの市場で売る、ということをしないでくれ (それだと、ドルが世界中で暴落を始める)」 と、懇願(こんがん)しに行ったのだ。中国は、言を左右にして、相手にいい返事はしなかった。少しだけ相手の惨状に同情するふりだけをしただろう。

     アメリカ政府は、この8月22日の、「BRICS新世界通貨」の発表、誕生のことを事前に知っている。だから、大慌てで、その対策を立てているのである。

     以下に載せる 重要な、6月6日付けの、Daily Reckoning デイリー・レコニング誌の、有名な金融アナリストの James G. Rickards  ジム・リカーズによる の文を、私が、初めて読んだのは、6月23日である。 

     日本の金融アナリストで、やがてトップの地位と信用を持つであろう人から、送られてきた。その後、私は自分でも調べて、この記事の信頼性の高さを、多角的に確認した。

     ここでは、コモディティ・バスケット commodity basket 方式も、ずっと研究されたのだが、「まだ間に合わない」ということで、金(きん)だけを、評価して、それを担保、保証、裏打ちとする新通貨の発行に踏み切る、ことが、決定されたようである。と言うことは、金(きん)の世界値段は、今から、もっと、もっと上がる、ということだ。

    政治の力(アメリカによる)で、徹底的に押さえつけられている 日本国内の金の価格も、屹度(きっと)跳ね上がる。 今の数倍の値段になる。これ以外には、私は考えようがない。

     以下のとおり、 元の 英文の原文を、自動翻訳機に掛けた。が、それでは、とても8割ぐらいしか、読めなかったので、それを私が、手直しするのに手間取った。 最後は、私の弟子の金融の専門家が、やってくれた。さらに、それに、私が、もっと分かり易くするために、手を加えた。
     
    (転載貼り付け始め)

    ●「BRICSによる金(ゴールド)を裏打ちとする新通貨が、8月に登場する」

     デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日   ジム・リカーズ 筆 
    http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

     今日から約2ヶ月後の、8月22日に、国際金融で、1971年以来もっとも重要な進展が発表される、とジム・リカーズ氏は『デイリー・レコニング』誌に書いた。

     それは、世界的な決済でドルの役割を弱める。最終的には、現在の主要な決済通貨であり、基軸通貨としての地位を持つ、米ドルに、BRICS新通貨が、置き換わる可能性がある、新しい主要な世界通貨の登場である。それは、これから数年のうちに起こるだろう。

     この大変化が起こるプロセスは前例がない(アンプレシデンテッドである)。世界は、ここから起きる、地政学(ジオ・ポリティカル geo-political )的な巨大な衝撃波に対する備えをしていない。

     この金融ショックは、BRICS(ブリックス)と呼ばれるグループによってもたらされる。BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字をとったものだ。

     BRICSによる世界基軸通貨(ワールド・キー・カレンシー)の地位獲得の劇は、世界貿易、海外直接投資、投資家のポートフォリオに、劇的で予期せぬ影響を与えるだろう。

     現在のBRICSシステムの発展で、最も重要なことは、今もBRICS加盟国数が拡大していることだ。拡大した組織は、非公式に BRICS+(プラス) という名称で呼ばれている。

     現在、BRICSに正式に加盟を申請しているのは8カ国だ。その他に17カ国が加盟希望を表明している。正式に加盟申請している国は以下の8カ国、 アルジェリア、アルゼンチン、バーレーン、エジプト、インドネシア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦である。

     それ以外で関心を表明している17カ国は以下の通り。アフガニスタン、バングラデシュ、ベラルーシ、カザフスタン、メキシコ、ニカラグア、ナイジェリア、パキスタン、セネガル、スーダン、シリア、タイ、チュニジア、トルコ、ウルグアイ、ベネズエラ、ジンバブエ。
    このリストには、今後のBRICS会議への参加人数を増やす、という以上の意味がある。

     サウジアラビアとロシアは、世界3大エネルギー生産国のうちの2カ国だ(エネルギー・ビッグスリーのもう1カ国は米国だ)。 ロシア、中国、ブラジル、インドの4カ国は、国土面積で、地球の陸地の30%を占め、同じく埋蔵する天然資源を保有する。

     世界の小麦と米の生産量のほぼ50%、世界の金(きん)埋蔵量の15%(公表されている分だけだ)が、BRICSのなかに入る。一方、中国、インド、ブラジル、ロシアは、地球上で最も人口の多い9カ国のうちの4カ国である。合計の人口は32億人(世界人口80億人のうちの)だ。BRICSが、地球の人口の40%を占める。

     中国、インド、ブラジル、ロシア、サウジアラビアのGDPは合計29兆ドルで、名目上の世界GDPの28%を占めている。しかし、購買力平価(こうばいりょくへいか。 purchase-power parity パーチェス・パウワ・パリティ) で、GDPを換算すれば、BRICSのシェアは、世界の54%を超える。
    また、ロシアと中国は世界3大核兵器保有国のうちの2ヶ国である(もう1つは米国)。

     人口、国土、エネルギー生産高、GDP、食糧生産高、核兵器など、あらゆる指標から見ても、BRICSは、単なる多国間の討論会ではない。BRICSは、欧米の覇権主義に対する、実質的で確実な見込みの高い選択肢だ。BRICSは共同で行動することで、新たな多極化、あるいは二極化する世界の一極となる。

     この8月22日に発行が発表されるその新通貨は、何もない場所に生み落とされるわけではない。ブリックス新通貨は、すでに資本と流通・通信が洗練されている、現在の新興大国の国際ネットワークに投入される。この新興大国のネットワークが、新ブリックス通貨が成功するチャンスを、さらに大きく高めるだろう。

     BRICS諸国はまた、加盟国を結ぶ光ファイバーの海底通信システムの開発も進めている。これは「BRICSケーブル」という名称で開発されている。 BRICSケーブルを開発し始めた理由のひとつが、米国家安全保障局(NSA)による、既存のケーブルネットワークを経由するメッセージ通信へのスパイ行為を阻止することにある。

     このブリックス新通貨で、ドルを捨てようとする試みの背景には、いったい何があるのか。その答えの主な部分は、米国が経済制裁という手段を使って、ドルを武器化(weaponization、ウエポナイゼイション)している現実にある。

     2007年から2014年にかけて、私は何度も財務省、国防総省、情報機関の米政府高官たちに、「ドル制裁(サンクション sanctions )の乱用は、敵対国が制裁の影響を避けるためにドルを放棄することにつながる」と警告してきた。

     制裁を受けた国が米ドルを放棄することは、アメリカによる制裁の効力を弱める。米国に予期せぬコストを課し、最終的には、ドルそのものの信頼を崩壊させることになる。この私の警告はほとんど無視された。 私たちは今、私のこの予測の第1段階と第2段階にすでに到達しており、第3段階に危険なほど近づいている。

     長年にわたり、米国はイランのような国々を罰するために制裁を行ってきた。しかし昨年のウクライナ侵攻後、米国とその同盟国(西側同盟 the West ザ・ウエスト)が、ロシアに課した制裁は、これまでの制裁体制をはるかに超えていた。前例のない大きさだった。

     他の多くの国々は、この事態を見て、ある問題でアメリカの逆鱗(げきりん)に触れれば、次は自分たちの番だ、という結論に達した。そしてその恐怖は、ドル体制から完全に脱却しようとする動きを大きく加速させた。

     この願望は、ロシアなど現在のターゲット国に限ったことではない。中国、イラン、トルコ、サウジアラビア、アルゼンチンなど、潜在的なアメリカによる経済制裁のターゲット国にも共有されている。

     BRICS+は、世界の決済、ひいては世界の外貨準備を脱ドル化( de-Dollarization ディー・ダラーライゼイション)させる、現実的な取り組みを実行しているのである。

     私は、何年も前から、多くの人が考えているよりも長い間、ドルは世界の主要基軸通貨であり続けると主張してきた。

     だが、私は(大きく考えを変えて)この記事では、「 BRICS+(プラス)の新通貨が、世界の新しい主要基軸通貨になって、ドルの終焉を大きく加速させる可能性がある」と書いている。その理由を紹介する。

     私が以前まで考えていたよりも、なぜ、脱ドル化がこれほど早く実現できるのか。国際貿易で、モノやサービスの決済通貨(ペイメント・カレンシー)としてのドルから脱却したい、という世界的な(多くの国の)願望は、決して、今に始まったことではない。

     今日では、このドル回避の動きは、新たな機軸を必要とする議論ではなく、短期間で出現しつつある、現実そのものである。

     ドバイと中国は最近、ドバイからの石油輸出の支払いに中国人民元(レンミンビ)を受け入れる、という取り決めを結んだ。ドバイは、その人民元を使って、中国から半導体や製造品を購入することができる。

     サウジアラビアと中国は、石油と人民元の交換について同様の協議をしている。まだ決定的な結論には至っていない。サウジアラビアは、長年にわたってアメリカと石油・ドル協定を結んでいる。そのため、こうした話し合いは複雑になっている。しかしながら、この方向に向けての進展が大いに期待されている。

     中国とブラジルは最近、貿易において各国が相手国の通貨を受け入れるという、広範な2国間通貨協定に合意した。一方、中国とロシアの間には、2つの超(ちょう)大国が、共同で米国に立ち向かうという、戦略的関係を広げている。

     両国間の貿易では、ロシアは、中国の製造品やその他の輸出品に対してルーブルで支払うことができる。いっぽう中国は、ロシアからのエネルギー、戦略金属、兵器システムに対して、人民元で支払っている。

     しかし、こうした取り決めもすべて、8月22~24日に、南アフリカのダーバンで開催されるブリックス(BRICS)首脳会議で発表される、BRICS+(プラス)の新通貨に引き継がれ、取って代わられることになるだろう。

     このブリックス+(プラス)の新通貨は、加盟国間の貿易で、実際に取り引きされる商品(コモディティ)のバスケットにペグ(連動)される。最初の議論では、BRICS+(プラス)新通貨のためのコモディティ・バスケットには、石油、小麦、銅、そのほかに、世界的に一定の量が取引されている必需品が、含まれた。

     おそらく、BRICS+(プラス)の新通貨は、日常的な取引に使用する紙幣のような形では、利用できないだろう。新しいBRICS+(プラス)の金融組織が管理する、許可制の、台帳(レジャー、ledger 勘定元帳) 上のデジタル通貨となる。

     暗号化された情報伝達網によって、参加する当事者(国)が支払い、支払われるべき取引が記録される。しかし、これは暗号通貨(クリプト・カレンシー)ではない。非(ひ)中央集権的(すなわち分散型)でもなく、ブロック・チェーン上で管理されるのでもなく、承認の無いすべての参加者に開示されている訳でもない。

     BRICS新通貨の作業グループから(私にもたらされる)最新情報では、この商品(コモディティ)バスケットの価値の評価方法について、1944年の、ブレトンウッズ会議で、ジョン・メイナード・ケインズ卿(きょう)が、遭遇したのと同じ問題に遭遇しているという。

     ケインズ卿は、当初、バンコール( bank-all )と呼ばれる世界通貨のために、商品バスケット方式を提案した。しかし、バスケットに含まれる国際的な商品(コモディティ)も、完全に代替可能(同価値とする)ではない。例えば、原油には、粘度(ねんど)や硫黄分などの属性によって70以上の細かい等級分けがある。

     最終的にケインズ卿 は、商品(コモディティ)バスケットは必要なく、利便性と統一性の理由から、単一商品である金(ゴールド)(だけに依る)の方が、通貨を固定する目的に適していると考えた。

     統一的な価値を評価・維持する基準として、コモディティ(商品)バスケットは非現実的であることから、今回のBRICS+の新通貨は、金(ゴールド)の重さだけに連動することになりそうだ。

     これは、BRICSのメンバーであるロシアと中国の強みを生かす。ロシアと中国は、世界の2大金(きん)産出国であり、金準備高の上位100ヶ国の中で、それぞれ6位と7位にランクされている。

     こうした動きや関連する動きは、しばしば「基軸通貨としてのドルの終焉 」
    The end of the dollar as a reserve currency. 「ジ・エンド・オフ・ザ・ダラー・アズ・ア・リザーブ・カレンシー」 と 喧伝(けんでん)される。このようなコメントには、国際通貨や為替のシステムが、実際にどのように機能しているのかについて、その理解不足が表れている。

     このような分析のほとんどに見られる重要な間違いは、決済通貨(payment currency)と基軸通貨(reserve currency リザーブ・カレンシー )のそれぞれの役割を、区別していないことである。決済通貨は財とサービスの取引に使われる。各国は自分の好きな法定通貨(リーガル・テンダー legal tender  ある国の貨幣 )で取引することができ、米ドルである必要はない。

     いわゆる「基軸通貨」は違う。基軸通貨は、国家にとっては、貿易黒字によって獲得した余剰利益の「貯蓄口座」なのである。この残高は、通貨ではなく証券(国債)の形で保有される。

     金融アナリストたちが、「 米ドルが主要な準備通貨である」 と言うとき、彼らが実際に意味するのは、「各国がその通貨建ての証券(債券、bond ボンド)を保有している」ということだ。世界の外貨準備(フォーリン・リザーブ)の60%は、ドル建ての米国債(べいこくさい)である。外貨準備とは、実際には米ドル通貨ではなく、(ドル建て)証券(債券)なのだ。

     その結果、大規模に発達した国債取引市場 がなければ、基軸通貨にはなれない。規模、多様な満期、流動性、決済、デリバティブ、その他の必要な機能において、米国債の市場に匹敵する国は、今のところ世界中どこにもない。

     つまり、ある国の通貨を「基軸通貨」にしようとするとき、本当の障害は、その通貨を投じるだけの規模がある、各国政府が発行する国債(ナショナル・ボンド)の取引市場が存在しないことなのだ。

     そのため、準備資産として、その国の通貨を、国債に置き換えることは、望んでも難しいのである。この点では、世界のどこの国も、まだアメリカの足元におよばない。

     しかし、ここからが面白い。この点にこそ、米ドルが、主要な準備通貨(リザーブ・カレンシー)としての地位を、考えられていたよりも、ずっと早く失う、その理由がある。

     BRICS+(プラス)の新通貨は、NY(ニューヨーク)の米国債市場を飛び越えて、世界の舞台で、国債に対抗できるほど深くて、流動性のある新しい債券市場(ボンド・マーケット)を、ほとんど何もないところから作り出す機会を提供するからである。

     重要なのは、一度に20ヶ国以上で、個人投資家たちに自国通貨で、BRICS+(プラス)の新規国債を買ってもらえることだ。

     BRICS+(プラス)債 は、銀行や郵便局などのリーテイル(小売りの)金融機関を通じて販売される。このブリックス債 は、BRICS+通貨建てである。しかし、個々の投資家は、自国の通貨建てでこの債券を購入できる。それを通貨市場の為替レートで換算できる。

     BRICS+の新通貨は、金(ゴールド)に裏付けられているため、ブラジルやアルゼンチンのようなインフレや債務不履行(さいむふりこう。default デフォールト)に陥りやすい国の通貨に比べ、魅力的な価値の貯蔵手段となる。

     とくに、中国人は、これまで海外市場への投資をほとんど禁止されており、中国国内の不動産や株式に過剰投資してきた。だから、このような新しい投資先に魅力を感じるだろう。

     この新らしい市場が、魅力的な運用先として機関投資家に受け入れられるには、時間がかかるだろう。しかし、BRICS+(プラス)の新通貨建ての投資対象に、インド、中国、ブラジル、ロシアなどの、すさまじい規模の個人投資家の資金が投資される。だから、BRICS加盟国の間での、貿易で積み上がる貿易黒字の余剰資金を、吸収することができる。

     つまり、即席の「基軸通貨」を作る方法は、自国民を買い手として、即席の「債券市場」を作ることだ。

     アメリカは、1917年に、同じようなことをした。1790年から1917年まで、アメリカの債券市場(ボンド・マーケット)は、専門家たちだけのものだった。小売(こうり。retail リーテイル)の金融 市場は存在しなかった。
    それが変わったのは、第一次世界大戦中にウドロウ・ウィルソン大統領が、戦費調達のために自由国債(Liberty Bonds、リバティ債。戦時公債 )を発行したときだ。

     アメリカのすべての主要都市で、債券購入促進集会や、リバティ債のパレードが行われた。リバティ・ボンドを買うことが、愛国者の義務になったのだ。
    この努力は功を奏し、金融市場 を一変させた。アメリカ国民が、個人投資家として、株式や債券、証券を購入するようになった。

     BRICS+(プラス)が、リバティ債のような愛国心を盛り上げるモデルを採用すれば、(欧米)先進国の金融市場の支援がなくても、BRICS+(プラス)の新通貨建ての世界準備資産 を作ることができるだろう。

     金(ゴールド)で裏打ちされたブリックス新通貨の導入、その「決済通貨」としての急速な利用、さらに、「準備資産=基軸通貨」としての段階的な使用という、この一連の流れは、これまでの数年間の開発期間を経て、来たる2023年8月22日から始まるのである。

     BRICS+(プラス)の直接の加盟国を除いて、世界は、この見通しをこれまでほとんど無視してきた。その結果が、これから数週間のうちにおとずれる。それが国際通貨システムの大変動なのである。

     筆者のジェームズ・リカーズ氏について。 弁護士、エコノミスト、投資銀行家、金融作家。ジェームズ・G・リッカーズは、現在、アメリカとイギリスの投資家向けに発行されている、「アゴラ・ファイナンシャル」 の主要ニューズレター「ストラテジック・インテリジェンス」の編集者である。
     ニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーに入った “ Currency Wars(通貨戦争、つうかせんそう)」(2011年刊)、 「The Death of Money(ドル消滅 ザ・デス・オブ・マネー)」(2014年刊)、 The Road to Ruin(ザ・ロウド・トゥ・ルイ―ン)」(2016年刊 ) を、ペンギン・ランダムハウスから出版している。

    〇 ( ここから、英文の原文 を載せる )

    ● ” BRICS Gold-Backed Currency Coming in August”

    Daily Reconing JUNE 6, 2023  by  Jim Rickards  
    https://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

    On 22 AUGUST – about 2 months from today – the most significant development in international finance since 1971 will be unveiled, reckons Jim Rickards in The Daily Reckoning.

    It involves the rollout of a major new currency that could weaken the role of the Dollar in global payments and ultimately displace the US Dollar as the leading payment currency and reserve currency.

    It could happen in just a few years.  The process by which this will happen is unprecedented, and the world is unprepared for this geopolitical shock wave.

    This monetary shock will be delivered by a group called the BRICS. The acronym BRICS stands for Brazil, Russia, India, China and South Africa.
    This play for global reserve currency status by the BRICS will affect world trade, direct foreign investment and investor portfolios in dramatic and unforeseen ways.

    The most important development in the BRICS system concerns the expansion of BRICS membership. This has led to the informal adoption of the name BRICS+ for the expanded organization.

    There are currently eight nations that have formally applied for membership and 17 others that have expressed interest in joining. The eight formal applicants are: Algeria, Argentina, Bahrain, Egypt, Indonesia, Iran, Saudi Arabia and the United Arab Emirates.

    The 17 countries that have expressed interest are: Afghanistan, Bangladesh, Belarus, Kazakhstan, Mexico, Nicaragua, Nigeria, Pakistan, Senegal, Sudan, Syria, Thailand, Tunisia, Turkey, Uruguay, Venezuela and Zimbabwe.

    There’s more to this list than just increasing the headcount at future BRICS meetings.

    If Saudi Arabia and Russia are both members, you have two of the three largest energy producers in the world under one tent (the US is the other member of the energy Big Three).

    If Russia, China, Brazil and India are all members, you have four of the seven largest countries in the world measured by landmass possessing 30% of the Earth’s dry surface and related natural resources.

    Almost 50% of the world’s wheat and rice production as well as 15% of the world’s gold reserves are in the BRICS. Meanwhile, China, India, Brazil and Russia are four of the nine highest-population countries on the planet with a combined population of 3.2 billion people or 40% of the Earth’s population.

    China, India, Brazil, Russia and Saudi Arabia have a combined GDP of $29 trillion or 28% of nominal global GDP. If one uses purchasing power parity to measure GDP, then the BRICS share is over 54%. Russia and China also have two of the three largest nuclear arsenals in the world (the other leader is the United States).

    By every measure – population, landmass, energy output, GDP, food output and nuclear weapons – BRICS is not just another multilateral debating society. They are a substantial and credible alternative to Western hegemony.

    BRICS acting together is one pole of a new multipolar or even bipolar world.
    When the new currency launch is announced in August, the currency will not fall on an empty field. It will fall into a sophisticated network of capital and communications. This network will greatly enhance its chances of success.

    The BRICS are also developing an optical fiber submarine telecommunications system that would connect its members. It is being developed under the name BRICS Cable. Part of the motivation for BRICS Cable is to foil spying by the US National Security Agency on message traffic carried through existing cable networks.

    What’s behind this quest to ditch the Dollar? In no small part the answer is US weaponization of the Dollar through the use of sanctions.

    On numerous occasions from 2007-2014, I warned US officials from the Treasury, Pentagon and intelligence community that overuse or abuse of Dollar sanctions would lead adversaries to abandon the Dollar to avoid the impact of sanctions.

    Such abandonment would lead to the diluted potency of sanctions, unforeseen costs imposed on the US and eventually to the collapse of confidence in the Dollar itself. These warnings were mostly ignored.

    We have now reached the first and second stages of this forecast and are dangerously close to the third.
    For years, the US has used sanctions to punish nations like Iran. But the sanctions the US and its allies imposed on Russia after it invaded Ukraine last year went far beyond previous sanctions regimes. They were unprecedented.

    Many other nations began to conclude that they could be next if they run afoul of the US on certain issues. And that fear has greatly accelerated the push to opt out of the Dollar system entirely.

    This desire is not limited to current targets such as Russia but is shared by potential targets including China, Iran, Turkey, Saudi Arabia, Argentina and many others.
    The BRICS+ present a realistic effort to de-Dollarize global payments and eventually global reserves.
    For years, I’ve argued that the Dollar would remain the world’s leading reserve currency for longer than most people think.

    But below, I show you why a new BRICS+ currency could greatly accelerate the demise of the Dollar as the world’s leading reserve currency.

    How could it happen so much faster than I previously thought?

    The global desire to move away from the Dollar as a medium of exchange for international trade in goods and services is hardly new. The difference today is that it’s gone from a discussion point to a novelty to a looming reality in a remarkably short period of time.

    Dubai and China have recently concluded an arrangement whereby Dubai will accept Chinese Yuan in payment for oil exports from Dubai. In turn, Dubai can use the Yuan to buy semiconductors or manufactured goods from China.

    Saudi Arabia and China have been discussing similar oil-for-Yuan arrangements but nothing definitive has yet been put in place. These discussions are made complicated by Saudi Arabia’s long-standing petro-Dollar deal with the US Still, some progress along these lines is widely expected.

    China and Brazil have recently reached a broad-based bilateral currency deal where each country accepts the currency of the other in trade. Meanwhile, there’s a growing strategic relationship between China and Russia as the two superpowers jointly confront the United States. In the trading relationship between the two nations, Russia can pay in Rubles for Chinese manufactured goods and other exports while China pays in Yuan for Russian energy, strategic metals and weapons systems.

    Yet all these arrangements may soon be superseded by a new BRICS+ currency, which will be announced in Durban, South Africa, at the annual BRICS Leaders’ Summit Conference on Aug. 22-24.

    The currency will be pegged to a basket of commodities for use in trade among members. Initially, the BRICS+ commodity basket would include oil, wheat, copper and other essential goods traded globally in specified quantities.

    In all likelihood, the new BRICS+ currency would not be available in the form of paper notes for use in everyday transactions. It would be a digital currency on a permissioned ledger maintained by a new BRICS+ financial institution with encrypted message traffic to record payments due or owing by participating parties. (This is not a cryptocurrency because it is not decentralized, not maintained on a blockchain and not open to all parties without approval.)

    The latest information from the BRICS working groups is that this basket valuation methodology is encountering the same problems that John Maynard Keynes encountered at the Bretton Woods meetings in 1944.

    Keynes initially suggested a basket of commodities approach for a world currency he called the bancor. The difficulty is that global commodities included in any basket are not entirely fungible (there are over 70 grades of crude oil distinguished by viscosity and sulfur content among other attributes).

    In the end, Keynes saw that a basket of commodities is not necessary and that a single commodity – gold – would better serve the purpose of anchoring a currency for reasons of convenience and uniformity.

    Based on the impracticality of commodity baskets as uniform stores of value, it appears likely that the new BRICS+ currency will be linked to a weight of gold.

    This plays to the strengths of BRICS members Russia and China, who are the two largest gold producers in the world and are ranked sixth and seventh respectively among the 100 nations with gold reserves.

    These and related developments are frequently touted as the “end of the Dollar as a reserve currency.” Such comments reveal a lack of understanding as to how the international monetary and currency systems actually work.

    The key mistake in almost all such analyses is a failure to distinguish between the respective roles of a payment currency and a reserve currency. Payment currencies are used in trade for goods and services. Nations can trade in whatever payment currency they want – it doesn’t have to be Dollars.

    Reserve currencies (so-called) are different. They’re essentially the savings accounts of sovereign nations that have earned them through trade surpluses. These balances are not held in currency form but in the form of securities.

    When analysts say the Dollar is the leading reserve currency, what they actually mean is that countries hold their reserves in securities denominated in a specific currency. For 60% of global reserves, those holdings are US Treasury securities denominated in Dollars. The reserves are not actually in Dollars; they’re in securities.

    As a result, you cannot be a reserve currency without a large, well-developed sovereign bond market. No country in the world comes close to the US Treasury market in terms of size, variety of maturities, liquidity, settlement, derivatives and other necessary features.

    So the real impediment to another currency as a reserve currency is the absence of a bond market where reserves are actually invested. That’s why it’s so difficult to displace Treasuries as reserve assets even if you wanted. Again, no country in the world can come close to the US in that regard.

    But here’s where it gets interesting, and why the Dollar could lose its leading reserve status much faster than previously thought.

    That’s because the BRICS+ currency offers the opportunity to leapfrog the Treasury market and create a deep, liquid bond market that could challenge Treasuries on the world stage almost from thin air.

    The key is to create a BRICS+ currency bond market in 20 or more countries at once, relying on retail investors in each country to buy the bonds.

    The BRICS+ bonds would be offered through banks and postal offices and other retail outlets. They would be denominated in BRICS+ currency but investors could purchase them in local currency at market-based exchange rates.

    Since the currency is gold backed it would offer an attractive store of value compared with inflation- or default-prone local instruments in countries like Brazil or Argentina. The Chinese in particular would find such investments attractive since they are largely banned from foreign markets and are overinvested in real estate and domestic stocks.

    It will take time for such a market to appeal to institutional investors, but the sheer volume of retail investing in BRICS+ instruments in India, China, Brazil and Russia and other countries at the same time could absorb surpluses generated through world trade in the BRICS+ currency.

    In short, the way to create an instant reserve currency is to create an instant bond market using your own citizens as willing buyers.

    The US did something similar in 1917. From 1790-1917, the US bond market was for professionals only. There was no retail market. That changed during World War I when Woodrow Wilson authorized Liberty Bonds to help finance the war.

    There were bond rallies and Liberty Bond parades in every major city. It became a patriotic duty to buy Liberty Bonds. The effort worked, and it also transformed finance. It was the beginning of a world where everyday Americans began to buy stocks, bonds and securities as retail investors.

    If the BRICS+ use a kind of Liberty Bond patriotic model, they may well be able to create international reserve assets denominated in the BRICS+ currency even in the absence of developed market support.

    This entire turn of events – introduction of a new gold-backed currency, rapid adoption as a payment currency and gradual use as a reserve asset currency – will begin on Aug. 22, 2023, after years of development.

    Except for direct participants, the world has mostly ignored this prospect. The result will be an upheaval of the international monetary system coming in a matter of weeks.

    ABOUT JAMES RICKARDS : Lawyer, economist, investment banker and financial author James G.Rickards is editor of Strategic Intelligence, the flagship newsletter from Agora Financial now published both in the United States and for UK investors. A frequent guest on financial news channels worldwide, he has written New York Times best sellers Currency Wars (2011), The Death of Money (2014) and The Road to Ruin(2016) from Penguin Random House.

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。以下に、私の最新刊の本の宣伝をします。これを読めば、上記の記事の重要性が、さらによく分かります。
    (ここに 私の本の表紙と、アマゾンのページへのリンク を貼ってください)

    米銀行破綻の連鎖から世界大恐慌の道筋が見えた

    米銀行破綻の連鎖から世界大恐慌の道筋が見えた

    副島隆彦です。 前の方で書いた、ロシア政府が、7月7日に、この「BRICS 世界新通貨」の重要性を、確認した、という記事である。

    (転載貼り付け始め)

    〇 「 ロシア政府、BRICSが金裏付け通貨を立ち上げることを確認 」
    WORLDHAL TURNER   07 JULY 2023
    https://halturnerradioshow.com/index.php/en/news-page/world/breaking-news-russia-confirms-brics-to-launch-gold-backed-currency
    国営ロシアテレビ(RT エル・ティ)は、「ロシア政府は、BRICSとして知られるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが、金に裏打ちされた新しい貿易通貨を導入することを明らかにした」と伝えた。

    正式な発表は、今年8月22日に、南アフリカのダーバンで開催されるBRICS首脳会議で行われる予定だ。

    これが実現すれば、米ドルのような「不換紙幣(フィアット・マネー)」の終焉を意味する。世界中の国々が、この新しい金の裏付けのある通貨を対外貿易に使用することに、どれくらいのスピードで切り替えるかはまだわからない。

    この新しい通貨を使う国が増えれば増えるほど、対外貿易のために米ドルを保有する必要がなくなった国から、外国で保有されていた米ドルが、アメリカに戻って行くことになる。 米ドルがアメリカに戻ってゆくと、アメリカ国内では、かつてなかったようなインフレが起こるだろう。

    アメリカは、現在もうほとんど何も製造していない。 アメリカで売買されるものは、ほとんどすべて海外で製造されている。 米ドルが海外から戻ってゆくと、米ドルの価値は他の通貨に対して急落する。つまり、外国から商品を買うのに、より多くの米ドルが必要になる。したがってアメリカ国内では突然、劇的なインフレが起こる。
    アメリカは、この事態を食い止めるために、過去に何度も実際の戦争に踏み切った。 最近の例としては、リビアとイラクが挙げられる。
     
    リビアでは、指導者のモハマル・カダフィが、金(きん)の裏付けのある全アフリカ通貨を作ろうと提案した。 彼の提案の発表から1ヵ月も経たないうちに、リビアでは暴動と反乱が起こり、最終的にカダフィは暴徒化し、路上で残酷に殺された。

    イラクもサダム・フセイン大統領の下で同様の努力をした。 彼は、「イラクは石油を米ドル以外の通貨で売り始める」と発表した。このことがアメリカをイラク戦争2(2003年3月20日 )へと駆り立て、フセインを政権から引きずり下ろした。フセインは地面の穴に隠れているところを発見され、逮捕され裁判にかけられ、首を吊られた。

    米国は、世界の事実上の基軸通貨(キー・カレンシー)である米ドルの信用を失墜させるようなことを世界中の誰かがしようとすると、それを深刻に受け止める。

    アメリカはすでに、ウクライナ紛争をめぐってロシアと直接、自分が戦争したくてうずうずしている。 今日のBRICSの金(きん)取引通貨に関する発表で、アメリカの新通貨構想の「グローブ」が外されるのは論理的だと思われる。ロシアとBRICS諸国が、8月に発表することを実行に移せば、アメリカの世界支配は完全に崩壊する。

    アメリカ政府内部には、「世界の支配権を失うくらいなら、むしろ世界全体を焼き尽くすことを、自分たちは望む」という人々が大勢いる。 簡単に言えば、彼らは「自分たちの金融支配力を維持するためなら手段を選ばず、自分たちの権力を脅かすあらゆるものを、積極的に、悪意を持って、残忍に、破壊する」と言う。

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。 以上の通りだ。 英文と、その日本語訳の文を、しっかりと読むことは、大変、手間(てま)かかるのことであり、大変だ。自分の知能、思考力への大きな負担となる。だが、この作業は、大きな世界の真実を知りたい人々にとっては、避けて通れない道だ。
    この学問道場に集まる人たちは、皆、ひとりで、コツコツとやってください。自分の為(ため)なのだから。    副島隆彦拝 

    タイトル
    [3562]「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新世界通貨が、8月22日に登場する」を載せる。
  19. 副島隆彦
    2023-07-02 08:03

    副島隆彦です。 今日は、2023年7月2日(日)です。

    副島隆彦です、7月5日に、追加で、2人の対談の3本目をうしろに付け加えた。

     以下に、私が、貼り付ける記事は、6月13日に発売された、 
    『問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界』(朝日新書)に伴って、対談者である、イマニュエル・トッドと 池上彰(いけがみあきら)の 発言の一部を、 本の中身をそのまま、屹度(きっと)この本を売る宣伝の意味もあるのだろうが、最近、しつこくネットで読めるようにしている。これを、私が、ここに転載する。
    ただし、E・トッドの主張である、「このウクライナ戦争では、ロシアが問題なのではない。アメリカが問題なのだ」に、池上が、突き動かされて、「ロシアの戦略が成功しつつある(のかも)」 と、ここで池上の大きな、思考転換(しこうてんかん)、思考の変更が、如実に見られる。だからこの対談文 の 記事を、 ここに貼り付ける。

     ここで、私、副島隆彦は、ここで、評論、言論業界でやってっはいけない、極(きわ)めて異例なことを、引用文に対して敢えてやる。上記の池上彰の主張の中心点である、「ロシアの戦略が成功しつつある・のかも」の「のかも」を、私が省いた。消した。

     このように、 2人の対談者の語りの文を、私が、私の能力、知能を使って、勝手に縮めて、短くする。 
    どうも、だらだらした 読みにくい、トッドの英語(トッドは、フランス知識人だが。きっと英語で話した。この英語が実は聞きづらいのだ。とてもフランス語で話したとは思えない、分かりにくい 翻訳文だ )の翻訳者が、きっと 苦労したであろう日本語訳文だ。 池上の語りの日本文の方は、正確に起こしているようだ。それも、だらだらと、読みにくい。

     だから、それらを、私が、ばっさりと、ガツンと、言い切り、断定の文に、切り詰めて、縮めて、明瞭にした。 接続詞も ほとんど、すべて削った。
    今の私たちが話す、現在の日本文の「・・・ではなかろうかと思う」とか、「・・・ということではないだろうか」とかの、不要な、言葉は、すべて私の判断で削除した。

     その方が、トッドと池上にとっても、主張が明確になっていい。 現在の日本文は、だらだらと不要な間投詞と接尾部が多く煩雑だ。現在の私たちが書く、日本文は、まさしく劣等言語(れっとうげんご)だ。私たちは、「〇〇は〇〇だ」と、断言、言い切りの、もっと文を約(つづ)めた断定の文にしないといけない。

     この考えは、私、副島隆彦の最近の大きな信念だ。日本文の、曖昧(あいまい)表現の、知恵遅れにしか見られない、不明瞭な文を、絶滅したい。その人が、何を言っているのか、をはっきりさせる。 異論、反論、当事者たちからの抗議を、私は、受け付けます。
     
     以下、私が、具体例として、訂正した ネット上の 2人の発言の文の訂正、修正 は、きっと、あとあと重要な主張になるだろう。 
    元の2人のしゃべり文を読みたい人は、以下のURLに、戻って原文と、私、副島隆彦による 縮(ちじ)め文と、照らし合わせて、確認してください。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/68c151d38f171b4f35fe573a04153b86dca62f35

    (転載貼り付け始め。ただし、副島隆彦が、加筆、短縮、修正してある)

    〇 ウクライナ戦争の裏で進む「アメリカの危機」 池上彰「結果的にロシアの世界戦略が成功しつつある」  アエラ誌 

      2023/06/30   筆者:エマニュエル・トッド,池上 彰

     1年以上たった現在でも激しい戦闘が続く、ウクライナ戦争。すでに世界情勢に多大な影響を与えているが、その行く末はどうなるのか。対外的な戦争を行っている状況で、各国とも内政に問題を抱えている。特に注意しておきたいのがアメリカ国内の分断だ。

    フランスの歴史人口学者であるエマニュエル・トッド氏とジャーナリストの池上彰氏が対談。『問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界』(朝日新書)より一部を抜粋、再編集し、紹介する。


    問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

        *  *  *

    池上彰 この先、この戦争はどうなるか。ウクライナはロシアを国内から追い出すまで戦争を続けると言う。プーチン大統領は、ドネツクやルハンスクなどウクライナ4州から撤退しない。

     アメリカも、この戦争から抜け出すことは難しい。ヨーロッパ諸国も、ロシアに経済制裁をした結果、天然ガスが入ってこないことで経済的打撃を受けている。この戦争に勝者はいない。延々とみなが負ける負け戦が続く、この未来が来るのでは。

    エマニュエル・トッド この戦争が始まったとき、私は地政学の本を書いていた。世界は中国対アメリカという構図で見ることができると考えた。アメリカの生産力がひじょうに弱まっている。中国も出生率が低下している。だが、この構図だけで世界を見るのは正しくないことに気づいた。 

    私は焦点をロシアに移した。すると、ロシアは保守的だが、たとえば乳幼児の死亡率を引き下げた(副島隆彦注記。これはプーチンのすばらしい業績だ。これと、ロシアの男たちの死亡年齢を5歳上げた)。乳幼児の死亡率がアメリカを下回った。だから社会として安定した国であると分かった。

    ロシアの人口は減少傾向にあり、ロシア的な帝国主義を世界に広めていくほどの
    勢力ではない。中国も同様に出生率が低下している。だからこの2国が、今の世界システムで問題(災難、危険)なのではない。

    ヨーロッパは、混乱しつつも、社会的にはまあまあ安定している。イギリスが危機的な状況にあるから、私は、アメリカの問題に向き合うことになった。
     世界のシステムを考えていくうえで、どの国が問題か。世界が不安定化していく中心はアメリカだ。世界がこれから先に向き合うのは、アングロサクソン圏、とくにアメリカの「後退のスパイラル」だ、と私は気づいた。問題は、ロシアでも中国でもなく、アメリカだ。

    いまの人類が直面している問題は二つ。地球温暖化と、アメリカだ。この戦争がどういう形で終わるか、あるいは終わりがあるか分からない。その理由は、不確実性(uncertainty アンサーテンティ)だ。 ロシアと アメリカの軍需生産力が不確実だ。どう終わるのかは、なかなか見えづらい。

    さまざまな終わり方の可能性を考えていくと、アメリカ社会が貧困化などの問題で後退のスパイラルにますます入り込んでいく。このことに因(よ)る「アメリカの崩壊」があり得る。

     フランスのジャーナリストたちは、ロシアが50%くらいの確率で崩壊すると見ている。だが私は5%だが、アメリカが崩壊すると見ている。イギリスもおそらくこれから後退し、崩壊を迎える。この可能性がある。

    池上 番の危機は、アメリカの危機だ。みんなロシアが危機だ危機だと、日本ではいろんな人が言っている。しかし実はアメリカが大変な危機的な状況なのだということですね。
     確かに、アメリカ国内での分断ということは、明らかに進んでいる。共和党の内部が分裂をしている。下院の議長が15回も投票しなければ決まらなかった。ト

    ランプが
    「選挙に出る」と言ってしゃしゃり出ている。共和党も、トランプについていくという人ばかりではない。
    じゃあバイデン大統領は大丈夫なのか。機密文書の問題が出てきたり高齢で。アメリカ自身が迷走している。アメリカ自身が危機的な状況にあると考えなければいけない。

    ロシアがこの戦争の前から、「世界でアメリカが唯一の大国であってはいけない。多様な世界でなければいけない」と言っていた。今回のウクライナ戦争をきっかけに世界がさまざまに分断し、多様になっている。これでロシアの世界戦略が成功するかもしれませんね。

     ウクライナは大変な苦戦をしている。私たちはそこだけを見てしまうが、もっと広く長く見ると、ロシアの世界戦略が成功しつつある。

    トッド この分断した世界が、必ずしも不安定な世界だ、とも限らない。
     分断した世界が不安定だと言い切るのは間違いだ。人口の面から停滞した国があって、ある程度、平和的で安定した社会(国)もある。アメリカがただ1国の世界覇権国家として存在し続けるといった世界のほうがむしろ危(あやう)い。世界の不安定化を招く。分断された世界の方が、不安定ではない。

    池上 なるほど。メディアが一方的に伝えていることに対して、「ちょっと待て。いやいや、問われているのは実はアメリカなんだ」という、オルタナティブな別の見方も提示すべきだ。そして冷静な視点でこの戦争を見るべきだ、とトッドさんから教(おそ)わっている。
    この戦争はどういう形で終わるか。この戦争の終わり方が私は見えない。どういう形で広がるか、あるいは終わるか、を(あなたは)どう考えるか。

    トッド そうですね……。この戦争は「終わらない」と思う。 私は5年だと思う。(私の専門である)人口動態(学。 じんこうどいたいがく。demography デモグラフィー)で見ると、ロシアの人口が減り始めるのが5年後である。第1次世界大戦、第2次世界大戦ともに5年ほどで終わった。

    池上 私の予測では、プーチン大統領の頭のなかに、4年間の「独ソ戦」(ロシアでは大祖国戦争と言う )がある。第2次世界大戦中の1941年6月から45年5月にかけて「独ソ戦」があった。

    ドイツの侵略で、現在のウクライナの土地で大戦車戦をやった。4年かかってドイツを追い出した。だから、少なくとも4年は続くだろう、とプーチン大統領は考えているだろう。

     だから、少なくともあと3年間くらいは、やはり私たちも残念ながら、覚悟しなければいけない。結果は勝者がいないという戦争だ。私たちはこう認識すべきだ。
    この戦争が終わったとき、中国、インド、サウジアラビアといった国が勝者として生き残ると考えられるか。

    トッド 2つの大国が対決すると、その後にその周りにいた国が台頭してくる、ということが人類の歴史のなかである。
     第1次世界大戦もヨーロッパのなかで対立が起き、ヨーロッパは自殺するような形で崩れた。この対立のなかからアメリカの世界覇権というものが生まれた。
     この意味で、池上さんのおっしゃった、その他の国々が勝者のようことがあり得る。ただし、これらの国は世界の覇権を取るほどではない。

     インドという国は、人口が多い、ひじょうに多様な国で、ムスリムの人口も多い多宗教国家で、本当に不確実だからわからない。世界を支配するほどの力は
    ない。サウジアラビアもない。

     むしろロシアが勝者になる可能性がある。この戦争は単なる軍事的な衝突ではなく、実は価値観の戦争(the war of values ザ・ウォー・オブ・ヴァリューズ 。大きな価値 が対立する戦争。どちらも後には引けない戦いになる )だ。西側の国(the West ザ・ウエスト)は、アングロサクソン的な自由と民主政治 が普遍的で正しいと考えている。
     一方のロシアは、権威主義でありつつも、あらゆる文明や国家の特殊性を尊重するという考えが正しいと考えている。中国、インド、中東やアフリカなど、このロシアの価値観のほうに共感する国は意外に多い。

    〇 「 エマニュエル・トッド×池上彰対談 ウクライナ戦争、中国の参加で見えた「米国の凋落」 」

    2023/06/14    アエラ誌 朝日新聞 (の中の、まだ生き残っっている左翼インテリ記者の残党たちの活動による よい仕事だ。副島隆彦)

     歴史人口学者・家族人類学者 エマニュエル・トッドさんEmmanuel Todd 1951年、フランス生まれ。家族構造や人口動態などのデータで社会を分析、ソ連崩壊などを予見。近著に『トッド人類史入門 西洋の没落』

     ジャーナリスト・池上 彰さん(いけがみ・あきら) 1950年、長野県生まれ。名城大学教授、東京工業大学特命教授。主な著書に『池上彰の「世界そこからですか!?」』など

     ウクライナ戦争の終わりが見えない。各国の思惑も絡むなか、注目すべきは「アメリカの凋落」だと指摘する歴史人口学者のエマニュエル・トッドさんと、ジャーナリストの池上彰さんが語り合った。AERA 2023年6月19日号の記事を紹介する。

          *  *  *

     ウクライナ戦争が始まって1年3カ月余。ゼレンスキー大統領が「反転攻勢」の開始に言及するなど、依然として出口は見えない。ロシアを抑え、軍事費で世界1位と2位は、アメリカと中国だ。その中国はなぜ、このところウクライナ戦争に仲介の動きを見せているのだろうか。エマニュエル・トッドさんと池上彰さんは6月13日に、『問題はロシアより、むしろアメリカだ』(朝日新書)を出版する。ウクライナ戦争を「終わらない戦争」とみる2人の対談内容を本誌で緊急報告する。

    池上:中国の習近平国家主席が、2023年3月20日にロシアを訪問して、プーチン大統領と会った。この動きを(トッドさん、あなたは)どう見るか。
    トッド:ロシアがこのウクライナ戦争で分かったことは、ウクライナが軍事面でNATOに支えられている。

    ロシアは、戦争経済(ウォー・エコノミー)の段階に入った。この戦争はもう消耗戦だ。たくさんの兵士が死んだ。資源面においても、たとえば軍事品、大砲etcが重要になった。この分野で、ロシア側も西側(the West ザ・ウエスト。欧米)も、「アメリカの弱さ」に気づいた。アメリカの生産面における弱さを知って、「中国がロシア側で参加する」ということが明らかだ。

    ■米が負ける可能性
     グローバル化した世界で、工作機械の分野で、中国は世界の約30%だ。日本は約15%、ドイツも同じ約15%。イタリア、アメリカは7%、8%だ。これは私の仮説だが、アメリカとNATOの国々の負けが見える。
     中国の態度は、中国はこのウクライナ戦争が始まった時点から、常にロシアを支えた。ロシアが負けると、アメリカは次は中国を攻撃すると、中国にはわかっている。だからロシアを支える。

      中国がここ最近、態度を少しずつ変えてきている。アメリカとNATO側が、この戦争に負ける、と中国は気づいたのではないか。中国はウクライナ戦争で、アメリカが、この戦争を台湾まで広げることで決着となると、最初は厳しく見ていた。ここ最近は、「このヨーロッパでの戦争は台湾までは来ない。ロシアとウクライナの地で終結する」と見ている。

    ■産業生産力の戦争
     この戦争を産業生産力の面から見よう。アメリカは爆弾や大砲を十分に生産できない状況になる。アメリカは、同盟国の工業国にプレッシャー(圧力)をかける。どこの国か。ヨーロッパではドイツ、アジアでは韓国と日本、とくに日本だ。
     アメリカ側についている国で、産業国家は、日本とドイツだ。アメリカがこの2国にプレッシャーをかけ始める。

    池上:態度を少しずつ変えてきている中国は、23年2月24日に、ロシアとウクライナの、停戦に向けての仲介案を出した。これをどのように評価するか。中国の狙いは何か。(あなたは)どう見るか。

    トッド:世界レベルで、「中国は仲介国である」と、自身を位置付けた。
    23年3月10日に、外交関係を断絶していたサウジアラビアとイランが、中国の仲介で外交関係を正常化する合意をした。サウジアラビアの同盟国であるアメリカは蚊帳の外だ。

    この「世界の地政学ゲーム」に中国が入ってきた。先ほど触れたが、「ロシアがこの戦争で負けることはない」とわかったからだ。中国は、「アメリカはだんだん傾いていく大国だ」と見ている。そして中国が世界政治の中心に近寄る。だからこその3月10日の行動(サウジとイランの国交回復、和解を仲介した)だ。

    ■NATOを潰す目的
     世界的なアクター(役者)の一つとなった中国は機会があるたびに、「アメリカに取って代わろう」としている。ここには、「真の和平案はない」と私は考える。

     中国とロシアの同盟関係の目的は、NATOを潰すことだ。アメリカの産業界が非常に弱くなっているとすでにわかっている。
    私の悲観的な見方を話す。ロシアと中国は、この戦争をやめることに利益がない。続けることにこそ意義がある。逆にアメリカは、自分のしかけた罠にハマってしまった。
     この戦争は近い将来どうなるか。ロシアと中国は人口的な面、人的資源の面で、だんだんと人口が減ってくる。

     ロシアの人口ピラミッドから、5年後に人口が減るという時期が来る。これからの10年ぐらいで中国も労働人口の30%が縮小する。だからロシアと中国にとっては、今がアメリカのヘゲモニー(覇権)を崩壊させるチャンス、時期だ。  (構成/編集部・小長光哲郎、通訳・大野舞)※AERA 2023年6月19日号より抜粋

    「 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 」 (朝日新書)
    エマニュエル・トッド,池上 彰  2023年6月13日 発売 

    ●エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)
    歴史人口学者・家族人類学者。1951年、フランス生まれ。家族構成や人口動態などのデータで社会を分析し、ソ連崩壊などを予見。主な著書に『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』(文芸春秋)『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書)など

    ●池上 彰(いけがみ・あきら)
    ジャーナリスト。1950年、長野県生まれ。NHKの記者やキャスターを経て、フリーに。名城大学教授、東京工業大学特命教授。主な著書に『世界史を変えたスパイたち』(日経BP)『第三次世界大戦 日本はこうなる』(SB新書)など

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦です。どうやら、トッドの主張に押されて、 池上彰 が、私、副島隆彦の影響を受けだした。 池上は、「どうもロシアの世界戦略が成功しつつある」
    西側(the West ザ・ウエスト)ではない、非(ひ)欧米諸国の、団結をようやく受け入れ出した。最近の言葉でいえば、非(ひ)西側は、インド、サウジと中東諸国、ブラジルと南米諸国として、アフリカ54か国、など のglobal south 「グローバル・サウス」である。ここには、ロシアと中国がはいる。 

     私、副島隆彦は、池上彰が、「どうも、ロシアが勝ちそうだ。アメリカの国内が危ない。ロシアよりも、アメリカが先に崩壊するのではないか」と、この対談本で、言い出したから、と言って、急に驚かない。 私にとっては、西側=G7体制は、the Deep State デープステイト = cabal カバール の 極悪人(ごくあくにん)たちが、頂点で支配する体制だから、世界人民によって、打倒されるべきだ、と、ずっと主張してきた。池上彰が、ここまで来るとは微(かす)かにも思っていない。

     それでも、この2人の発言に、日本のインテリ層は驚かなければいけない。自分の頭が少しでも良くなるためには。そう思うので、対談での主張を勝手に、約(つづ)め言い切り、断定の文にすることで、明瞭にした。日本語(文)の、今の、劣等、欠陥言語 の巨大な欠点を、私たちは、なんとかしないといけない。  副島隆彦拝 

     副島隆彦です。今日は、2023年7月5日(水)です。さらに追加で、3本目の、トッド・池上対談の ネット上の、アエラ AERA 誌の 文章を、以下に転載します。

    〇 「 アメリカがドイツに戦争をしかける理由 ウクライナ戦争で見えた「保護国」に依存するアメリカ 」〈AERA〉

     2023年6/27(火)   アエラ誌 朝日新聞出版  
      (副島隆彦注記。私が、この対談へも、手を加えて、だらだらとしたおしゃべり文章を短く縮(ちぢ)めて、断言、言い切りの明瞭な文にした )

     ウクライナへの最大の支援国としてロシアの軍事侵攻を阻むアメリカ。しかし、アメリカにはドイツへの介入の目論みがある。こう語るのは、フランスの歴史人口学者であるエマニュエル・トッド氏だ。その背景をジャーナリストの池上彰氏との対談をまとめた 『問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
          *  *  *
    池上彰 トッドさんはドイツについて、アメリカは、実は、今回ロシアにだけでなく、ドイツにも戦争をしかけていると言う。ロシアとドイツを分断して、ドイツ経済を破綻させようとしていると指摘している。なぜ、アメリカはその必要があるのか。その試みは成功するのか。

     エマニュエル・トッド そうですね、アメリカが、ドイツ経済を完全に破壊させるというのは正確ではない。あくまでも自分たちアメリカ、そして西側のためのものとしてだけドイツ経済を保ちたい、ということだ。  ロシアの補完的なものにドイツがなるのではなくて、あくまでもアメリカのためにドイツはあるべきだ、とアメリカは見ている。私は、アメリカがドイツ経済を破壊しようとしているとまでは言わない。

     それでも、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム」が人為的に爆破された(副島隆彦注記。これは、アメリカ軍とノルウエー軍の水中工作部隊がやったことが、ほぼはっきりしている。

     アメリカは今もしらを切っている。副島隆彦注記)この出来事を見ても、アメリカがそういう、ドイツ経済を破壊したい思惑を持っていることがわかる。  アメリカがいまの戦争に勝つためには、ドイツの産業と工業の力、そして日本や韓国の工業の力がなくては勝てないん。これらの国々が、軍需品を生産してくれることが必要。

     つまりこれらアメリカの「保護国」( ほごこく。Protectorate プロテクタレット。従属国と同じ意味。副島隆彦注記) が、軍需品の生産をしてくれる必要があるん。  この状況は、始まったばかりだ。もし、ウクライナ軍が負けてしまったら、NATOはいまの状況をコントロールできなくなる。もしそうなったら、ドイツがアメリカに従わなくなることも想定できる。状況はますます複雑になっている。

    ポーランドの大使が「もしウクライナ軍が負けたら、今度はポーランド軍が戦争に突入する」と発言した。このことからも、ひじょうに状況は複雑になる。ポーランドという国は、ヨーロッパの歴史を眺めてみると伝統的に、無責任なところがある。ひじょうに複雑化してしまう。いろいろと想像はできる。

     18世紀のヨーロッパでは、ドイツとロシアが、ポーランドを潰(つぶ)すこと(領土を分け合って、ポーラントを国家として消滅させた。副島隆彦注記。 )をした。ポーランドを分割した。 予測であり、考えたくもないようなことなので、私も話すのがとても難しい。

    ドイツ自身が何を考えているの、全くわからない。私自身、このウクライナ戦争で、ドイツがアメリカに非常に従順であることに驚いた。  ノルドストリームをアメリカが破壊したことに対しても、されるがままだった(副島隆彦注記。一片の抗議声明もドイツ政府は出さなかった)。

     この状態は、1812年にナポレオン軍がロシアへ侵攻してきたときを、私たちに思い出させる。 あのときナポレオン軍が次第に勢いを失って、どんどん後戻り(撤退。withdraw ウイズドロー) をせざるを得なくなった。あの時代は、フランスとロシアは人口がほぼ同じだった。ナポレオンが率いるフランス軍の下には、ひじょうに多くのドイツ人も含まれていた。  

     ロシアに対してフランスとドイツは同盟国だった。ところがフランスがだんだんと敗北して、戦況が怪しくなった。このときに、ドイツは、フランスを見棄てて(離反して)ロシア側についた。 このことからも、ドイツが今後、どういった行動に出るか、見えない。もしかしたらアメリカがナポレオンのときのフランスと同じ目に遭う。この意味で「ナポレオン=バイデン」と言うことができる(笑)。

     いまの状況を見る限り、戦況はアメリカに完全に優位だと言えない。いろんな国がそれを感じ取って動き始めている。今、私が言っていることはあくまでも予測でしかない。半分冗談として捉えていただきたい。

     私はこれらの要素を考えて分析をしていこうと思う。いまの時点では、こうなるだろうと、予測はできない状況だ。 ここで私は、ひじょうに断定的なものの言い方を、つまりいわゆる西洋のディスクールで聞かれ考え方とは少しズレた、かなり断定的な言い方をしている。

     実は、西洋のディスクール(discourse 言説。げんせつ。英語ではディスコース。講演。談話。 コトバによる思想の伝達のこと。副島隆彦注記)はひじょうに偏(かたよ)っている。だから、私のものの言い方もひじょうにエクストリーム(過激 extreme )になり、断定的な言い方になる。 話の全体(コーパス corpus ) つまりいろんな議論に関する分析(アナリシス analysis )と ディスクール(議論)の全体で、そのなかのマジョリティー(多数派意見)はどのようなものなのか。

     そのマジョリティーの人が何を言っているかに配慮するので、私のこの(ヨーロッパ知識人としては過激な)言い方がある。 西洋では、「プーチンはモンスター(怪物、妖怪)だ。それに対して、アメリカは自由の擁護者だ」とよく言われる。この意見は、西洋ではどこでも誰でも、言っている。みなが目にする話だ。
     それに対して、私の意見はマイノリティーだ。だが、誰から何かを奪う意見ではない。私は、意見の多様性、多元性というものを擁護したい。

    池上 トッドさん自身は、「ちょっと断定的な言い方をしますが」とか、あるいは「私は、アメリカフォビア( America phobia 米国嫌い)だ 」とちょっと冗談めかして言う。このような保留(りゅうほ。reserve 限定条件。差し控え) をしつつも、このウクライナ戦争は多様な見方が本当に必要だ思うのですね。

     メディアが一方的に伝えているなかで、「ちょっと待てよ(問題はアメリカだ)」という視点が、非常に大事である。このとき極めて知的レベルの高いトッドさんの視点が、私には大変参考になる。このウクライナ戦争の今後を見ていくうえで、とても大事な視点だと思った。

    (転載貼り付け終わり)

    副島隆彦拝

    タイトル
    [3561]E・トッドと、池上彰の対談を、私が、縮(ちぢ)めて載せる。「どうもロシアが勝ちつつある」と。
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