重たい掲示板

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副島隆彦 投稿日:2025/02/20 04:51

【3176】金と銀のこと。トランプ動乱(turmoil 革命)のこと。3月16日に私の金融セミナーがある。

副島隆彦です。今日は、2025年2月20日(木)です。

世界情勢(ウクライナ戦争の停戦へ。ゼレンスキーは遂に捨てられた。18日)と アメリカ国内の政治動乱(turmoil ターモイル)が続いています。これらへの私の考えは、あとの方で書きます。まず、私の金融セミナーの開催のお知らせをします。

(貼り付け始め)

副島隆彦の”予言者”金融セミナー 第29回

お申し込みは、コチラ↓↓↓
「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、カートに入れてください。
https://soejimayogen.cart.fc2.com/

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「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第29回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2025年3月16日(日)
開場・受付/11:00~ 終了/17:30 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
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副島隆彦です。以上の通りです。いつものとおり私が、5時間、ガンガン、話し続けます。特に、金の値段が上がって、自分の保有している金で大きな含み利益を出している人たちが、深刻に心配している。この心配に私が、真剣に答えることを、今度の金融セミナーは、主眼にします。

金(きん)の国内卸(おろし)価格のグラフ 2025年2月14日 )

( NYの金先物(さきもの)価格 のグラフ  2025年2月14日 )

副島隆彦です。 この2つの金融グラフから分かるように、金(きん)は、この2週間ぐらい、NYの先物市場で、1オウンス(31.1グラム)=2,940ドルぐらいで動いていて、3,000ドル 直前で足踏みしている。

日本国内の金の値段も、小売りの値段で、1グラム=15,800円ぐらいだ。16,000円の 大台乗り(突破)の直前で、うろうろしている。

それでも、最新のニューズでは、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行BOEバンク・オブ・イングランド)に、100年以上退蔵(隠匿)されてきたらしい古い黄金の金塊(ゴールド・インゴット)が、今、緊急で、アメリカに、大量に5千トンぐらいが空輸されている。

アメリカのニューヨーク連銀(れんぎん)で保有されていることになっている、合計8,100トン余の黄金の延べ棒(ブリオン)は、どうやらほとんど無くなっている。このことがバレて、満天下に晒(さら)される前に、何とか一部でも、イギリスから、市場値段の2%安(1オウンス当たり5ドル)で、特別に、金塊の飛行機での移送が行われている。このことが14日から騒ぎになっている。後ろに載せる記事の通りだ。

だから、金(きん)の値段は、これから、まだまだ上がる。今の倍の1グラム=3万円になるだろう。私が、2年前の自分の金融本の『 ・・・金は3倍になる』(祥伝社刊、2023年12月)で書いた通りだ。

(この本の表紙とアマゾンリンクをここに貼ってください)

金融恐慌が始まるので 金は3倍になる(ここをクリックするとアマゾンが開きます)

副島隆彦です。2023年の8月に 金の値段(小売り)は、1グラム=1万円 を突破した。その後、去年の2月からガンガン上がって、14,000円台になったかと思ったら、もう16,000円だ。だから、このあと、さらに2倍の1グラム=3万円になるだろう。私、副島隆彦の言うことを信じて、私の本を買って読んで、それで、20年前、10年前から、金(きん)を買って儲かった人々が、全国に最低でも10万人ぐらいいる。

もしかしたら100万人ぐらいいる。その人たちからの私への感謝の気持ちが、私に、どんどん寄せられている。私はそれを自分の肌でひしひしと感じている。

だから、今度の3月16日の私の金融セミナーに来なさい。あるいは、オンライン配信で、インターネットでも見れますから、年配の人たちは若い人に頼んで申し込みなさい。

どれぐらい、私、副島隆彦は、世界で最先端の情報、知識そして深い知恵を持っているか、分かるだろう。分かる人たちはもう分かっている。だから、金で儲かった人たちは集まりなさい。ところが、私の本の読者や、私の書いているネットの文章を、もう、5年も10年も読んでいるのに、それでもまだ金を買わないままの、人たちがいる。

彼らは、本を買って、自分の頭で考えながら、じっくりと読むのが好きな読書人階級(ブック・リーディング・クラス)の人たちだ。だが、この人たちは、あまりおカネを持っていない。はっきり言えば、貧乏である。貧乏人(貧困層)というほどの不幸な人たちでは無くて、それなりに生活はしっかりしている。

それなのに、これまで、これだけ金(きん)が上がり続けたのに、そして、副島隆彦の本を読み続けたのに、金も銀も買っていない。自分の毎月の収入が、自分の生活費でほとんど消えてしまう人たちだ。真面目で善良な人たちなのだが、ちょっと考えが足りない。生来のインテリで、世の中のことに関心を持つだけの余裕を持っている(すなわち、おカネのことと自己欲望にしか興味のないキツイ 性格の人たちとは、まったく違う)。

それなのに、少しも良い暮らしが出来ない。自分の将来に向かって、自分の生活を豊かにする、という発想と精神(スピリット)が全くない。こういう人たちが、私の本の読者の3割、います。私は、私、副島隆彦の考えの理解者であるこの人たちを、助けたい。

だから、まず、金貨(1オウンス=31。1グラムの金ぴかの硬貨)を一枚、何としても、急いで買いなさい。まず、それだけでいい。それが、今は、もう金貨1枚で小売りで52万円(田中貴金属などで。これを野口コインで買うと、1.4万円安く買えます)もする。グダグダ言わないで、とにかく、1枚、買いなさい。

株なんか買うな、バカめが。あんなものは損をするためにある。騙(だま)されるだけだ。だから、金貨(ゴールドコイン)1枚買ったあとは、そのあとは、銀(シルバー)を買いなさい。今から、銀が上がる。おそらく

銀は今の10倍になる。副島隆彦が、そのように金融の予言者(プレディクター。predictor  預言者はプロウフェット。prophet こっちは神の言葉を人々に伝える人。両者は似ているが違う)として、断言する。

だから、これからは、銀貨(シルバーコイン)を買いなさい。なぜなら金に較べて、銀は、これまであまりに放置されて、ずっと安いままになっていた。

20年前から、ずっと、1グラム=60円台、という恐るべき安値だ。その昔は、「銀は、金の50分の1の値段」だった。幕末から明治に掛けて、日本だけでなくて、世界中で、「銀は、金の5分の1」だった。ところが、今は、銀は、「80分の1」だ。 だから、これを水準訂正して、まず「銀は50分の1」に戻る。そして、100年前の 「銀は金の5分の1」に、徐々に戻って行くだろう。

目下、アメリカで吹き荒れ始めた トランプ革命(動乱だ)でも、それでも、ドルと米国債は、これまでの、死ぬほど大量に発行されて、各国政府間での秘密の分が、もの凄く大きいのだが、あまりにも多すぎて、やっぱり、ドルと米国債は10分の1に暴落する。その時、金と銀が、本来の実物資産(タンジブル・アセット tangible asset  )の力で、大きく盛り返す。

アメリカ国内で、10ドル、100ドル紙幣に代わって、銀貨(シルバー・コイン)が使われるようになるだろう。金貨(  ゴールド・コイン)では、1枚が今は50万円相当だから、とても持ち運びできない。それに対して、銀貨は、その50分の1だから、1万円ぐらいだ。だから、これからは、銀貨が使われる。それは、江戸時代に、江戸の庶民は、銅貨(どうか。銭=ぜに=と言う)を使った(そばが一杯、200文とか)が、商人たちは、もっぱら、二朱銀(にしゅぎん)とか一分銀(いちぶぎん)を使ったのである。

私は、はっきり書く。私の真の読者で対して財産も持てなかった人は、今からでいいから、こつこつと 銀を買いなさい。はっきり書く。「銀は、貧乏人の金」なのである。

( 銀=ぎん=の国内小売価格のグラフ 2025年2月19日 )

副島隆彦です。このような次第だから、私の3月16日(日)の金融セミナーに結集しなさい。今の、本で、この世の本当のことを書き、今、世界で起きていることの大きな真実を、ガツガツ、ズケズケと、皆に、分かるように書けるのは、私、副島隆彦だけだ。だから、みんな集まれ。私が語る真剣な言葉に耳を傾けよ。

(転載貼り付け始め)

〇 「金や銀が米国に続々流入、関税に備え空輸急ぐ-「極めて異例」との声」
Traders Load US-Bound Planes With Gold and Silver in Tariff Bet
2025年2月1日  ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-31/SQYKPODWRGG000

ロンドンからニューヨークへ向かう民間航空機に、厳重に梱包(こんぽう)された木箱が積み込まれるという動きが過去数カ月にわたって続いている。米国に到着すると、トラックがそれらを回収する。ドライバーのほとんどは何を運んでいるのか知らない。

中身は銀の延べ棒だ。米政府による関税発動が迫っていると懸念する取引業者らが、米国に急いで輸入している。金はロンドンやニューヨーク、チューリヒ、香港、上海など世界の主要な取引拠点間を空輸されるのが一般的だが、より安価な銀は海上輸送されるのが通常だ。

しかし、トランプ米政権による関税の脅威が前例のない混乱を引き起こしている。米国の銀先物は1オンス当たり1ドル超のプレミアムに急騰しており、空輸が可能になっていると、取引業者らは明らかにした。新たな貿易措置が発表される前に、米国に急いで輸送しているという。

「極めて異例だ」と業界のベテランで、コンサルタント会社メタルズ・フォーカス創業パートナーのフィリップ・ニューマン氏は指摘。「ロンドン-ニューヨークの路線に関して、こうした話を聞くのは初めてだ」と語った。 金と銅も米国に流入している。昨年11月の米大統領選でのトランプ氏勝利以降、先物価格は国際的なベンチマークを上回っている。大量の金属を短期間に米国に移送することができる一握りの商社や銀行にとっては好機となっているが、そうでない投資家には大きなリスクをもたらしている。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の保管庫には選挙日以降に、1400万オンス近い金(380億ドル相当=約5兆8900億円)が流れ込んだ。銀は4300万オンスが流入した。金(きん)スポット相場は今週、最高値を更新。トランプ政権の関税引き上げが迫る中、安全逃避先とされる金が買われた。

もう一本載せる。

〇「英中銀保管の金、大幅ディスカウントで取引-トランプ関税巡る懸念で」
Gold Dealers Sell BOE Bullion at Big Discounts on Tariff Jitters
2025年2月6日 ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-05/SR83MPT1UM0W00

イングランド銀行(英中央銀行)の金庫に保管されている金塊は、市場全体を下回る価格で取引されている。トランプ米大統領による関税発動を巡る懸念から、金塊への需要が殺到しており、引き出しに数週間を要しているためだという。 事情に詳しい関係者によると、ディーラーは英中銀に保管されている金について、ロンドン現物市場の水準を1オンス当たり5ドル余り下回る価格を提示している。

通常は英中銀とロンドン市場の間で価格差はなく、今回のような乖離(かいり)は異例だ。過去に起きた価格差は中央銀行の取引活動に起因するもので、通常は1オンス当たり数十セント程度どまりだと、市場関係者は話している。

背景には、トランプ米大統領が関税を課すシナリオに備え、世界から米国に金が流入していることがある。トランプ氏が貴金属を関税の標的に挙げているわけではない。しかし、ディーラーの間では、トランプ氏がちらつかせている一律関税に貴金属が含まれる恐れがあると警戒している。

トレーダーが先手を打とうと急ぐ中、英中銀のスタッフも対応に追われている。引き出しまでの待ち時間の長期化により、英中銀の金庫に保管されている金塊は、より利用しやすいロンドン周辺の商業用金庫に保管されている金塊よりも妙味が薄れている。英中銀は現時点でコメントの要請に応じていない。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。それでは、ここからは、簡単に世界情勢の話。あのゼレンスキーのバカタレが、遂に世界から捨てられた。昨日(18日)にサウジアラビアのリヤドの 米ロ(べいろ)の外相会談(ロシアのラブロフと、アメリカのマルコ・ルビオ)で決まった。

ゼレンスキーと言うイギリスのタヴストック心理戦争研究所に連れて行かれて、8年前に、脳を狂わされて、洗脳されて、完全にデープステイトのあやつり人形となって送り返された、このキチガイが、ウクライナ国民を悲惨な目に遭わせるために、動き回れるのも、あと一か月だ。

戦争は、いつの時代もどこの国でも、3年半ぐらいだ。太平洋戦争も3年半だった。始めは、国民も狂騒状態で、洗脳されて、集団発狂状態に陥って、戦争にのめり込む。だが、3年も経(た)つと、多くの国民が死んで、まわりの知人たちも死んで、本当にイヤになる。それで、3年半で停戦(シース・ファイア)する。ゼレンスキーは、ウクライナ国民からも捨てられて、激しい憎悪の的となる。そして、

イギリスのSAS(エスエイエス スペシャル・エア・サーヴィス特別空挺部隊) という007のジェームズ・ボンドのような連中70人に守られながら、緊急脱出してロンドンに亡命(アサイラム)してゆくだろう。トランプとプーチンがリヤドで首脳会談をして、このウクライナ和平(ピース・トークス)の手順をこれから詰めて行く。

(転載貼り付け始め)

〇 「 米ロ、関係修復を優先 対話継続へ枠組み構築 」
2025年2/19(水)   時事通信

(副島隆彦から。ここにこの記事に付いている写真を貼ってください)

2月18日、リヤドで会談するルビオ米国務長官(左側中央)、ロシアのラブロフ外相(右)ら(AFP時事)

【ワシントン時事】米国とロシアの両政府高官は18日、サウジアラビアの首都リヤドで会談し、ウクライナ戦争終結に向け、対話の枠組みを構築することで合意した。 ロシアのウクライナ侵攻以降、米ロ間では本格対話が途絶えていたが、約3年ぶりとなった高官協議で関係修復を優先する姿勢を鮮明にした。

「真剣なプロセスに取り組む用意があると確信した」。ルビオ米国務長官は高官協議に出席後、記者団に対し、ウクライナ戦争終結に向けた対話に応じたロシア側の姿勢をこう評価した。ロシアからはラブロフ外相、ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が出席した。

米ロ両政府によると、18日の高官協議では、双方がそれぞれ早期に大使を承認するほか、在外公館の業務正常化に向けて次官レベルで協議を開始することなどで合意。ルビオ氏は「意思疎通を確立することが目標だった。長く困難な旅の第一歩だ」と強調した。 戦争終結を巡っては高官級協議を立ち上げることで合意。ルビオ氏はウクライナや欧州諸国もこの協議に関与すると説明している。

ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)は時期には触れなかったものの「領土や(ウクライナへの)安全の保証に関する議論もあるだろう」と語った。 米ロ高官が開いた最後の本格協議は2022年1月にさかのぼる。ロシア軍がウクライナ国境に集結する中、ブリンケン前米国務長官がラブロフ氏とスイス・ジュネーブで会談。だが、ロシアは翌2月にウクライナ侵攻に踏み切った。

3年余りの間、米ロの高官や軍幹部の電話会談などはあったものの、本格対話は実現しなかった。過去に制裁の応酬で互いに大量の外交官を追放し、領事館などが閉鎖や業務停止に追い込まれたことも対話停滞に拍車を掛けていた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。再度書くが、どんなに藻掻(もが)いても、これで ゼレンスキーは終わりだ。捨てられた。もう誰もこいつを助けない。ヨーロッパのフォンデアライデンEU委員長も会談に呼ばれなかった。ヨーロッパ人も、もう何の力も無いことが満天下に晒(さら)された。

ヨーロッパの指導者たちも自分たち自身も立場が危ない。ドイツでは、今のシュルツが終わりで、23日の 総選挙で、AfD(アーエフデー)という親(しん)ロシアの愛国者たちの党が躍進するだろう。昨日、トルコの アンカラでゼレンスキーの横に座っているトルコのエルドアンも困った顔をしている。

ゼレンスキーは元のお笑い芸人に戻れ、と言いたい、がもうそれは出来ない。このキチガイの顔を、3年間、散々、私たちは見せられたから不愉快だ。生きていればイギリスに逃げるだろう。この3年間、ずっとゼレンスキーを堅く護衛して、次々に命令を出してた英SAS(エス・エイ・エスペシヤル・エア・サーヴィス 英軍の特別空挺部隊。007ジェームズ・ボンドと同じ殺しのライセンスを持つ連中)70人に守られながら、これから1か月以内に、キエフを脱出するだろう。

14日のミュンヘン会議(欧州全体の安全保障の会議)で、ヴァンス副大統領が、「現実を見よ。欧州は、力がない。ロシアに大きく譲歩せよ」と激しい演説をした。ヨーロッパの指導者たちは、これに激しく反発した(イタリアのメローニ以外は)が、もう、どうにもならない。

副島隆彦です。次に、アメリカ政治で、一気に、吹き荒れている、首都ワシントンで、100万人の 官僚たちが、一斉に、大量解雇される。集団で、各省ごとに、2万人とかが、クビを切られる事態になっている。この大騒動を、どうしても詳しく書いて、私、副島隆彦の考えを書きたいのだが、今日は、もう出来ない。

1枚だけ、写真(画像)を貼る。この 日本のテレビ局でも報道された、イーロンマスクが、トランプ大統領の横に立ったまま、25分間ぐらい、ずっと話した。それは、アメリカの財政赤字は、もの凄い額だから、そのために、おかしなことばっかりやって来た、ワシントンの官僚たちを、一気に、廃棄処分にする、

という説明をイーロン・マスクが、デープステイト側からの叫び声に近い抗議に対して、熱心に行っている。2月11日だ。

この動きは、1月20日の、トランプの大統領就任の直後から、始まっていた。USAID(ユー・エス・エイ・アイ・ディ 世界中で悪いことをした組織 )と OPM(国家人事局)と 米財務省(トレジャリー・デパートメント)に、イーロンマスクのDOGEのチームが、突入して、トランプ派の軍人の最強の部隊と共に、中に入って、国家最高機密の情報が管理されているコンピュータ・システムをこじあけて、アカウントを奪い取って、それらをDOGEの管理下に置いた。これは、イーロンマスクの電撃作戦である。

このことで、首を切られる、100万人(230万人の連邦職員=国家公務員のうちのデープステイト側の官僚たち)の国家の寄生虫(パラサイト)が、一気に、1月28日の 一斉メールで、クビを切られた。

(副島隆彦から。ここに 例の X君が写っている写真を貼る)

2月11日に全米で放送された大統領執務室からの、この写真が、大事だ。日本のテレビ局の文が入っていて、日本の読み手たちの理解を得るだろう。イーロンマスクの12番目の息子である、 X 君が、鼻をほじっている picking  nose  しているものとかも、そのうち貼る。X君は、やがて疲れて父親に抱っこされて、それから肩車されて眠りんでしまった。

ワシントン政府の財政の無駄を省く、消す、ための 100万人の官僚ども(230万人の連邦 公務員のうち)をクビを切る話を、ここで、イーロンとトランプはしているのだが、アメリカ国民は、みんな、もう、X君(5歳になった)の方ばかり見ていただろう。

私、副島隆彦 も自分の息子を肩車して、家族でNYの街を歩いたことを思い出した。みんなX君の 仕草と動きを、ずっと追いかけている。イーロンとトランプの話なんか、あーいつもの演説だ、もう分かってるよ、頑張ってくれ、あなたちに任せた。何でもやってくれ、で聞いていない。X君の動きにしか興味、関心は無い。

こういうことが平気で出来るのが、イーロン の 偉大さだ。これは今の地球上の誰も真似は出来ないし、相手にならない。だから、イーロンは、オートウラット、autocrat  すなわち、「民衆(国民)の大きな支持のある 優れた専政君主、政治指導者」だ。

もう今日は、これぐらいにします。3月16日の、私の金融セミナーに参加してください。たくさんの話をします。特に、金をたくさん買っていて、大きく儲かった人たちの苦しみについて、私が対処して、本気で相談に乗ります。    副島隆彦拝

副島隆彦 投稿日:2025/02/08 02:29

【3175】 腹立たしいので、まずこの記事「 農林中金の4〜12月期、最終赤字1.4兆円 外債13兆円売却 」

副島隆彦です。今日は、2025年2月8日(土)です。

私は、急いで書く。トランプ動乱(=トランプ革命)の 断行で、まず首都ワシントンの 230万人の連邦政府の全職員(その半分弱の 100万人が上級職。うち10万人がキャリア。うち 政治任命 political appointee  ポリティカル・アポインティ の 高官 が 1万人 )のほぼ全員に、退職勧奨(実質、首切り)が出された。

このイーロン・マスク戦略の発動で、デープステイトの下部組織であるワシントンの帝国の寄生虫(パラサイト)たちと、その奥さんたちが、今、失業して、泣き叫んでいる。たくさん記事になっているが、日本人には、実感で伝わっていない。このワシントンの官僚たちの大量の首切りの嵐については、最後の方に、記事を貼り付ける。

次に。金(きん)の価格 が、毎日、暴騰(ぼうとう)を続けていること。今は、何と、1オウンス(31.1グラム)= 2,870ドルになっている。2,600ドル、2,700ドル台をあっさりと突破して、もうすぐ2,900ドルだ。 あーあーあー、で、この私、副島隆彦でさえ、驚くような、金(ゴールド)の急上昇である。

(副島隆彦が追加で加筆する。2月11日に、NYの金の先物市場で、瞬間の高値だが、

金1オウンス=2,968ドル を付けた。その後は、2920ドル台を続けている。)

日本国内の価格でも、もうすぐ、小売り価格で、1グラム=16,000円 台である。為替(円ドル相場)が、円高の 1ドル=151円 になろうが、こんなものを蹴散らして、金の値段は、暴騰を続けている。

( 金の国内小売り価格のグラフ 2025年2月3日 )

( NYの金先物(さきもの)価格 のグラフ  2025年2月3日 )

副島隆彦です。ワシントン政治と、金(きん)の動きの、上記の 2点を、私は、急いでこの重たい掲示板に書かなければ、と足掻(あが)いているうちに1週間が過ぎた。

もうちょっと待っていてください。皆が、私、副島隆彦の発言に、注目していることを、私は分かっている。だが、私も苦しい。いろいろと、自分の頭(知能、思考 intellect インテレクト。 ×インテリジェンス intelligence ごとき低次元の言葉とは違いますぞ)が苦しんでいる。

私が、今朝1時半に、発奮(はっぷん)したのは、農林中金(のうりんちゅうきん)という 日本の農業者たちの中央銀行の、大損害、大損失。そして、誰も責任を取らないで、居直っている、その記事のことを書いて、ここに載せる。

農林中金は、以下の記事から、「外債13兆円の売却での損切りの赤字決算 で、最終損1.4兆円」で、すべてを終わりにするようだ。だが、まだ、この他に、30兆円ぐらい、外債(がいさい。ジャンクボンド、ボロくず債券を持っている)。そして、誰も責任を取る気がない。ふざけた野郎どもだ。

更に居直って、ゴールドマンから、このあと、まだ、運用担当の役員を、理事会に入れる、という決議を、この記事の最後に書いている。とんでもない 恥知らずの連中だ。敗戦後に、アメリカさま(マッカーサーさま)のお蔭で、昭和21(1946)年2月の農地解放(自作農創出法=じさくのうそうしゅつほう=。これは軍政府(占領軍政府) の命令。まだ敗戦後の日本の国会は出来ていない。

この 農地解放で、日本の600万人の小作農(こさくのう)の貧農(peasant  ペザント ドン百姓)たちが、耕作地を、自分の所有物に出来て、それで、仕合せになった。今の農協の幹部たちは、戦前は、小作農で貧農だった連中だ。

農地解放は、財閥解体と併せて断行された。このことで、すっかり保守化した農民たちによって、日本の政治が安定して、それで日本は、東アジア地域(regionリージョン)での 反ソ、反中国の「反共(はんきょう)の防波堤」bulwark against communism  になった。このことの アメリカ様(さま)への大(だい)恩義が、日本の農民(自分たちでは農業者と言う)にある。

だから、まだまだ、このあとも アメリカ帝国の日本支配が終わるまでは、全中(ぜんちゅう。農協のトップ組織)と共に、農林中金、共済連、信連、全国に500個あるJA(農協)は、アメリカに資金(運用資産 まだあと45兆円有る、と)を貢ぎ続ける、ということだ。監督庁である農水省から、歴代次官たちが、農林中金に天下っているから、話にならない。だから、大損を出しても、誰も自分の腹を切る者がいない。 ケロケロケロの カエルの合唱隊だ。

農中の、まだあと残っている、以下の記事の中の45兆円のうちの「 51 %が、債券での運用」と言うのだから、おそらく、半分は、日本国債で運用している、などと言うのもではなくて、おそらく まだ、このうちの6割ぐらいの30兆円分を、外債(総称でファンド。投資信託。実際は、ゴールドマンが売っている RMBS や CDO や CDS 。危険なハイリクス債。ゴミくず債券、ジャンク債(ボンド)だ )で、保有している。

私は、これらの農林中金の問題を、3日前に発売された 私の新刊本の 『金(きん)は、下がったら買う。トランプ派ドルを切り下げる』(祥伝社、2月3日刊)の、P159から後に、詳しく書いた。買って読んで下さい。この本の宣伝も、急いでやらないといけない。

(そうだ、ここにこの本の表紙と、アマゾンへのリンク先 を貼ってください)

金は下がったら買う。トランプはドルを切り下げる←クリックするとアマゾンのページに行きます

トランプ時代になって、トランプは、「背に腹は代えられない。自分(アメリカ)が生き残るためには、友人(同盟国)から、さらに 巻き上げる」の戦略だ。これが、トランプの、商売人、実業家、NYマフィアかつ、隠れユダヤ人 closet Jew  クローゼット・ジューの本性(ほんせい、nature ネイチュア)だ。暴力団とユダヤ人は、自分が生き延びるために、自分の友人や近親者たちからさえ、奪い取る。食い殺す。だから、日本からも、さらに、数百兆円(数兆ドル)を、毟(むし)るだろう。

だがね。日本国民よ、こうやって、脅迫されて、大金を奪い取られて、貢がされている国は、その分、安全で、安泰なんだよ。グズグズ言わないで、お金を出す人が、一番、偉いのだ。村祭りでも、町内会の催(もよお)しで、献金者の板の筆頭で、「100万円の人」のところに、名前がある人が一番、偉いのだ。あとの貧乏人たちは、だからの村人、住民だ。

嫌々(いやいや)ながらでも、自腹を切って、大きなおカネ出す人を誰も悪口を言わない。言えない。それが、人間世界を貫く、一番、大事な原理、法則だ。分かりなさいね。だから、日本は、安全保障(軍事、国家としての安全)で、大丈夫なの。石破茂首相は、堂々として、トランプと会って、「うん、うん」と頷(うなず)いてればいいのだ。だが、この仕草(しぐさ)は、決して、

「ハイハイ、何でも、アメリカ様の、要求通りに払います」ということではない。「あなたの話は聞きました I hear you . あとは、私が自分で判断、決断します 」という態度のことだ。従って、これが、副島隆彦が公表している  日本の戦略の「 Ⅱ の トランプ、この野郎!」だ。

それに対して、前述の、ワシントンの官僚100万人が、今、首切り(退職勧告)の嵐で、泣き叫んでいるから、こっちが、私 の戦略の「 Ⅰ の トランプ頑張れ」だ。このように、私は、これからの時代と世界を、硬軟 取り揃えて、自分の言論人としての生き残りを賭ける。   副島隆彦記

 

(転載貼り付け始め)

〇 「 農林中金の4〜12月期、最終赤字1.4兆円 外債13兆円売却 」

2025年2月7日   日経新聞

農林中央金庫が2月7日発表した2024年4〜12月期の連結決算は、最終損益が1兆4145億円の赤字(前年同期は970億円の黒字)だった。含み損を抱えた低利回りの外国債券などを12兆8000億円売却し、損失確定を進めたことが背景だ。赤字額は同年4〜9月期の8939億円から拡大した。

2024年度中に完了するとしていた、JAなどを引受先とした資本増強の金額の詳細も明らかにした。一般企業の普通株に近い「後配(ごはい)出資」での調達は、2024年9月に7360億円実施した。25年3月に新たに411億円の出資を受ける。6000億円規模としていた期限つき劣後ローンでの調達は6428億円となる。合計の資本増強額は1兆4000円強になり、24年8月に示していた約1兆3000億円からやや上振れする。

農林中金は米連邦準備理事会(FRB)が過去数年で進めた急速な利上げなどで保有債券の価値が下がって含み損が拡大したほか、調達金利が運用利回りを上回る逆ざやの債券が運用収支を圧迫している。このため、低利回りの債券の売却を進めており、損失確定によって通期の最終赤字が1兆5000億〜2兆円規模になるとしている。

(ここに、この記事に付いている図表を貼る)

24年12月末時点の債券含み損は1兆5701億円だった。米金利の上昇で3カ月前に比べてやや拡大した。株式などを含めた運用資産全体では8859億円の含み損だった。

外債の売却を進めたことで運用資産の残高は約45兆円と、3カ月前に比べて2兆円弱減少した。運用資産に占める債券の割合は51%で、3カ月前の57%から低下した。株式はやや上昇して4%、企業向け融資を束ねたローン担保証券(CLO)は14%から18%に上昇した。

農林中金の巨額赤字を巡っては農林水産省の有識者会議が1月、運用改善に向けた提言を公表した。農水省は提言を受け、運用などに関する意思決定機関である理事会に外部人材を参加させられるよう、理事の兼業を禁止している農林中金法を改正する方針だ。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。続けて冒頭に書いたワシントンで、目下、吹き荒れている、200万人のデープステイトの子分の高級公務員たちほぼ全員 への 大量解雇(首切り)の嵐 の記事を、のちの資料として貼り付ける。

(転載貼り付け始め)

〇 「 米国際開発庁USAID は「犯罪組織だ」「狂人が運営」 トランプ、マスク両氏がやり玉に」
2025年2/3(月)  AFP = 時事通信


トランプの選挙集会でキングコングのように腕を振り上げるイーロン・マスク(2024 年10 月 27 日、マディソン・スクエア・ガーデンで)


マスクは、トランプが主宰する大晦日のパーティに、息子の X AE A-Xii を肩車してやって来た(2024 年 12 月 31 日、マール・ア・ラーゴで)

米国のトランプ新政権で政府効率化省(DOGE)を率いる実業家のイーロン・マスク氏は2月2日、対外人道支援を管轄する米国際開発庁(USAID)について「犯罪組織」と呼び、やり玉に挙げた。

ドナルド・トランプ大統領もこの日(2月2日) 、USAIDは「過激な狂人たちによって運営されてきた。われわれは彼らを排除する。今後、(USAIDの将来について廃止の)決定を下す」と述べた。マスク氏はトランプ氏が新設した政府効率化省において、両氏が無駄な支出と見なす政府機関を再編するための前例のない権限を付与されている。

マスク氏は自らが所有するX(旧ツイッター)上で、USAIDが「CIA(米中央情報局)の不正活動や インターネット検閲に関与している」とする動画を肯定する反応をして、「USAIDは犯罪組織だ。アメリカ国民の税金を使って、USAIDが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含む生物兵器研究に資金を提供し、何百万人もの命を奪ったことを知っているか? 」と、2億1500万人のフォロワーに問い掛けた。

ここから副島隆彦が注記。  この DSAID(ユーエス・エイド)と言う、人道支援のふりをして、世界中で謀略政治を実行して来た、CIAの手先の米国家機関 である。この記事に有る通りイーロンが、2月2日に、「USAIDは、犯罪組織だ。COVID-19 を含む生物化学兵器の研究をして来た」と断言したXを書いた。

同日トランプ大統領も「 USAIDは狂人が運営してる。組織として解体する」との発言をした。これは記者会見ではない、ホワイトハウス執務室からのテレビでの声明だ。

この 2人の決断に基づく、同時の発表は、ものすごいことだと、私、副島隆彦は、判断する。やはり、これはデープステイトの解体に向けた、 国内戦争の開戦にも等しい一連の決断の重要なひとつだ。  副島隆彦注記終わり。

 

〇 「 FBI捜査官の粛清(purge パージ」本格化 トランプ政権、数千人規模 」

時事通信  ワシントン 025年02月01日

米NBCテレビは1月31日、トランプ政権が2021年1月6日の連邦議会襲撃事件の捜査に関わった連邦捜査局(FBI)の職員数千人を審査していると報じた。同時に、FBI本部の上級幹部と地方局長、連邦検事の計20人以上が解雇されたという。

トランプ大統領は自らを訴追した司法当局(司法省)に対する報復を誓ってきた。政権は既にトランプ氏の事件の捜査官を解雇した。さらなる大規模粛清に乗り出した。

報道によると、ドリスコルFBI長官代行は今年1月31日に職員宛ての電子メールで、「トランプ政権から議会襲撃事件に関わった捜査官全員のリストを要求された。数千人に及ぶと理解している。私もその一人だ」と述べた。ドリスコル氏はさらにメールで、「FBIの上級幹部たちが解雇される」と報告した。

トランプ氏は1月31日にホワイトハウスで記者団の取材に応じ、「あそこ(FBI)には非常に悪い連中がいる。何人か解雇されるなら、それは良いことだ。私は(解雇に)関与していない」と強調した。

 

〇 「 米CIA、全職員に早期退職を提案 」

WSJ ウォール・ストリートジャーナル紙  2025年2月6日

【ワシントン】米中央情報局(CIA)は2月4日、全職員を対象に早期退職勧奨を実施した。当局者らによると、ドナルド・トランプ大統領が掲げる優先事項に沿った体制にするための動きだ。

連邦政府の縮小を推進するトランプ氏の方針の一環。CIAは退職と引き換えに約8カ月分の給与および福利厚生を提供すると職員に通知した。情報機関の中で早期退職を提示したのはCIAが初めて。米政府は1月に、大半の連邦職員に早期退職を提案したが、国家安全保障分野などの職員は対象外としていた。

ジョン・ラトクリフCIA長官の補佐官によると、CIAは条件付き内定者の採用も凍結。トランプ大統領が重視する貿易戦争や中国の弱体化など、CIAの新たな目標に適した経歴を持たない内定者についても採用を取り消す。

政権当局者は、「この提案はトランプ氏の政策に反対する人たちに別の仕事を探すよう促すためのものでもある。ラトクリフ長官はホワイトハウスにCIAにも他の政府機関と同様の退職勧奨パッケージを提供するよう求めた」と述べた。

 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

守谷 健二 投稿日:2025/02/07 13:09

【3174】柿本人麿とは何者か、4・天武天皇(大海人皇子)が倭国(筑紫王朝)の人物と考える根拠

守谷健二です、ふじむら掲示板に書きました読んでください。

六城 雅敦 投稿日:2025/01/22 12:37

【3173】アニメ「千。」で異端(heresy)を許さない権力の残虐に震え上がる

土曜の深夜にNHKで放映されているアニメ「チ。ー地球の運動についてー」が話題になっています。

ストーリーはこちらで読めます。
https://anime-chi.jp/story/

正直しっかり見ていないのでざっくり書きます。
16世紀のヨーロッパの架空の国が舞台です。そこには異端(heresy)として残虐な迫害をうける修道士たちを追います。

異端(ヘレシー)とは何か?

それは支配のために国民に根付かせている”神”を否定する考えのことです。

アニメでは断言していませんが要するにカトリックを指していることは明白です。

異端狩りや魔女狩りと称して、異端審問という残虐なショーで民衆を黙らせることをする。

理由はなんだっていいんです。ここでは地動説ですが、髪の毛の色が違うとか、男色(ホモ)であるとか、ありとあらゆる口実で集団リンチを行うことが16世紀から17世紀の初めのころまで確かにあった。

言論の自由などもなく、当然ながら「地動説」は従来のアリストテレスの宇宙観に対して、神を冒涜することだとして弾圧を執拗に加えていく。

このアニメ「チ。」では修道士らが秘密裏に研究していた地動説を何としても残すための物語から始まりました。

原作は魚豊(うおと)というペンネームの27歳。2020年から2年間ビッグコミックで連載されていた漫画なんだそうです。

科学(science)は宗教の理神論(かみさまの存在をしらべる学問)から分岐したものです

日本の研究者や科学者は”科学的”という言葉の本質をよく知らない

実は国や大学の研究機関で働いている友人に会った際に、(私が言っていた)宗教と科学の関連が最近になって肌で理解できるようになったと言われました。

たぶん、研究対象が先端的になるほど人の思想の本質に近づき、目に見えぬ壁となっていくからでしょう。

アニメ「チ。」は禁断の研究対象であった”太陽を中心とする地球の運動”がどれほど支配者たち(つまりはローマ教皇を頂点とする支配階層)に危険視されたかを人物群のストーリーとして描かれています。

まっ余談ですが実際、敵対視されたのは地動説だけではなく、ダーウィンの進化論もそうだし、一部の数字でさえ危険思想だと糾弾されていたのです。

有理数と無理数という数字の区別は神学論からうまれた

かつては数字には神から与えられたもので、当然円周率(パイ)や2の二乗根(ルート2)といった延々と小数点以下が続く数はあってはいけないとされたのです。

少数点以下の数は絶対に限度があるか、1/3のように分数で表せられるものでなければならないと神学者たちは決めつけたのです。

だから「神が宿る数」という意味で「有理数」と名付けられた。

そして「神がいない数」は「無理数」として蔑まれたのです。

でも、円周率や二乗根や三乗根など幾何学的(つまり図形の学問)には表せても、代数学(数式で表す学問)では重要になっていくのです。

無理数は他にも対数(log)や自然数(e;ネイピア数)といったものへとどんどん拡張して専門化していきます。(そして終始概念的だからだから数学嫌いが生まれるんです)

天文学から始まった物理学は巨大な宗教権力の反勢力へとなっていったこれがアニメ「チ。」のテーマです。弾圧される主人公たちの残酷な処刑で一幕が終わりました。

さて、この続きはどうなっていくのでしょう?

実はこのアニメの題材は天文学からカネに移ります。

次の主人公に神の言う平等は正しいのかという疑問が小さな共同体制(村社会)の枠組みに綻びを生じさせます。

実力あるものが富を得るべきだという信念が、教義(ドグマ)に縛られている社会に楔を打ち込んでいくという話へとつながります。

中世の資本主義はどのように発生したのかを宗教的な視点から描かれていく

資本主義はマックス・ヴェーバー(Max Weber 1864-1920「プロテスタント発生説」)によってプロテスタントにより生み出されたとしたり顔でいう人がいます。

学問道場では20年前に、『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』(2005年 祥伝社 2018年文庫化)でこの学説を全力否定しました。

ウェルナー・ゾンベルト(Werner Sombart 1863-1941)の「ユダヤ教発生説」が正しかった。

さあ、アニメ「チ。」では資本主義の発生がこれからどのように描かれ、封印された天動説はどのように暴かれていくのか楽しみです。

副島隆彦先生の著作群を多く占めるこれら人文社会分野の中枢を知るきっかけに、ぜひアニメ「チ。」をお勧めします。

副島隆彦 投稿日:2025/01/19 10:00

【3172】明日20日から始まる トランプ動乱 (大統領就任演説から)の中味を予言する。

副島隆彦です。今日は、2025年1月19日(日)です。

明日の1月20日の大統領就任式の日から 始まる “ トランプ動乱 ”

について、私は、急いで、簡単に書かなければいけない。私は、年明けからのこの3週間、ずっと焦っていた。早く重たい掲示板に書かなければ、書かなければ、と。その時間がなかった。

トランプは、就任演説(エノギュレイション・スピ―チ)と同時に、300本の 大統領命令(executive order ケクゼクテイブ・オーダー)を一斉に発表する。これでトランプ革命の開始の号令とする。特に、そのうちの9本を、mandate  「マンデイト」 として、緊急に強制力を持つ大統領命令として、これを目玉にして、一気にアメリカ革命を推進する気だ。

このマンデイトの大統領命令 は、古臭い言葉だが、威厳がある。「最初の100日」 the first 100 days  ザ・ファースト・ワン・ハンドレッド・デイス が、勝負だ。即ち4月20日までだ。それまでに勝敗の決着を付けないと、トランプ政権の負けとなる。

この「最初の100日」は、ナポレオンが初めて使ったコトバだ。そして、それがドイツで、電撃作戦(でんげきさくせん) Britz Krieg ブリッツ・クリーグ という軍事用語になった。 この「最初の100日が大事だ」を、今回、アメリカ政治で政権の戦略(ストラテジー)として提言して、使ったのは、ピーター・ナヴァロだ。

ナヴァロは、通商担当のNo2の高官になったが、真実の役職は、トランプが放つ 大目付(おおめつけ)だ。ナヴァロが、新任の内閣(キャビネット・メンバー)の長官たちの業務査定、能力評価 をして、トランプに、「この者は、しっかり、矢面に立って闘っている。この者は、あまり働きがよくない」と報告する係りだ。御庭番(おにわばん。公儀隠密)のトップである。

(ここにピーター・ナヴァロ の顔写真を貼る)

このナヴァロが、トランプ派の高官の中で、一番、最後まで闘い続けた。立派な学者(カリフォルニア大学アーバイン校経済学教授)なのに、最後は、連邦刑務所に入れられた。そして、刑期満了で釈放されたその日に、8月の共和党大会の会場に駆けつけて、万雷の拍手を受けた。

ナヴァロ教授は、全米の学生や若者たちから支持され尊敬されている。彼が書いた2冊の、2020年11月の不正選挙による、トランプ大統領の引きづりおろしのあとの、トランプ勢力の激しい闘いについて、しっかりと書いている。

その他、もろもろの私が知っていることを、私はたくさん書きたい。ところが、次々と社会事件、政治事件 が起きるものだから、それらを私が追っかけて、理解し咀嚼(そしゃく、大きく掴む)することに時間が掛かる。だから、以下は、いつものポイント・フォームでどんどん書いてゆく。

1.まず、今日のぼやき「2174」番 に載せた最新の、私とベンジャミン・フォルフォード氏との対談本の紹介の文を、読みに行きなさい。昨日(18日)に全国の書店でも一斉に発売だ。 書名は、「宇宙通信戦争(スペイス IT アイティ・ウオー) で 勝利した トランプ革命」(秀和システム刊)である。

(ここに表紙とアマゾンリンクを貼る)

宇宙通信戦争で勝利したトランプ革命←←クリックするとアマゾンのページに行きます

副島隆彦です。この本の、大切な部分である p46,47 を、私が弟子たちに指示して、両面見開きで、新たに貼り付けて置いたので読みに行きなさい。この本、丸々一冊で、日本国民が知るべき重要なことをずっと書いてある。

2.私は、11月からずっと、熊本県にある 崇城(そうじょう)大学という気色の悪い、統一教会が経営してる大学の事を、書かなければ、と思っていた。ここがあの「日韓トンネル」を掘っていた曰く付きの大学だ。かつては熊本工業大学だった。

(ここに崇城大学の写真を1枚だけ貼る。出来れば、あの記者会見に出て来た、学長の 統一教会幹部 の顔写真も貼る )

崇城大学の滑走路と格納庫

中山峰男学長

この崇城大学には、航空自衛隊のジェット戦闘機乗りを養成する学科がある。以前は、専門学校レベルだった。このジェット戦闘機乗りが、南西航空集団(なんせいこうくうしゅうだん。沖縄の軍民共用の那覇=なは=空港にいる。私はここに自衛隊の広報部の招待で行ったことがある。ここから スクランブル発進する)にたくさん潜り込んでいて、このジェット戦闘機乗りたちが、台湾有事(たいわんゆうじ)を発動して、中国の戦闘機に向かって、自分から空中で体当たりする。

そうやって、日中戦争を始めさせようとして、ずっと蠢(うごめ)いて来た危険極まりない連中だ。それと海上保安庁(海保 かいほ)の中にも、まだ、800人ぐらい、統一教会員が潜り込んでいて、やっぱり同じように、中国の海警(かいけい)の船に体当たりして行って日中戦争を起こそうと画策してきた。あのならず者の一色正春(いっしきまさはる)と同じ人間たちだ。

これらの軍事公務員たちの危険な動きを内部から、厳重に統制(とうせい)して、軍事衝突を、必死に食い止めようとして、自衛隊の中の、まともな、かつ正常な、穏健派の幹部たちが頑張っている。そして石破首相や中谷元(なかたにげん)防衛大臣たちが、この事でもの凄く苦労している。日本国民がこの動きを、よく分からないといけない。私たちが、石破政権を真剣に支えないといけない。こういうことを、何も日本国民は知らされていない。

統一教会(大きくは、欧米のデープステイトの下部組織)の一部である、産経右翼(反共右翼)の新聞記者や、笹川財団(日本財団)の研究員を名乗る統一教会の札付きのワルたちが、「石破政権の弱腰、とか 低能力」とかを盛んに書いている。この者たちを、アメリカのトランプ動乱の開始に合わせて、彼らを日本で摘発して、私たちは、徹底的に叩かないといけない。

「アジア人どうし戦わず。戦争反対。平和憲法を守れ」の旗を、大きく立て続けながら。

去年の 7月4日に、海自(かいじ)の護衛艦(本当は、駆逐艦=デストロイヤー級 5000トンぐらい)の「すずつき」の艦長が、自分で勝手に、中国の領海(りょうかい)を侵犯した。中国政府は厳しい警告を直ちに発した。焦った海自の幕僚幹部が、この暴走を引き変えさせた。この艦長は、岸田政権によって、左遷(させん)、降格された。この艦長は、統一教会員だ。このことを、どのメディアも、なかなか書こうとしない。

これらの、日本国内の 統一教会の勢力の、蠢(うごめ)きの中でも、最大級の問題については、近いうち詳しく書きます。なかなか書けない。私はもどかしくて仕方がない。

3.トランプ政権で、どの閣僚が、政権が始まって、すぐに、一番、暴れるか。誰が、一番槍(やり)を付けるか。私が、息せき切って、書いて置く。

① “ Border Tzar ”   ボーダー・ツアーリ「国境線の皇帝」と呼ばれている移民局の執行官の大(おお)ボスの トム・ホーマン Tom Homan(ICE  アイス 局長)。この ICE(米移民・関税執行局)の局長になる トム・ホーマン が、アメリカの違法入国の移民たちを、強制的に国外追放(deportation   デポーテイション)する係りだ。アイス(ICE)すなわち 凍り付くような厳しい対応を、違法にアメリカで暮らす者たちを捕まえて、強硬に強力に叩き出す。もうこれまでのようなアメリカ合衆国とは違う。

(ここに トム・ホーマンの 執行官姿のキャップを被った 顔写真を貼る)

まず始めに強制送還(=国外追放)する 100万人を、すでに拘束している者たちを含めて、移民局の執行官たちが、強制力を使って、飛行機に乗せて、それぞれ出て来た自分の国に送り返す。

合わせて1100万人いるとされる不法移民(イリーガル・マイグラント。違法入国、居座り滞在者たち)を、すべて追い出すことは無理だろうが、とにかく、こいつらをアメリカの外に追い出す。多くは中南米諸国に送る。このトム・ホーマンが、連日事件となってテレビで騒がれて、暴れないと、トランプ革命は、動き出さない。

② 国防長官になる ピート・ヘグセス(44歳)が、国防総省(ペンタゴン)内の、デープステイト側(反トランプ)の軍人高官たちを、まず、3千人ぐらい首を切る。この騒動が始まる。

(ピート・ヘグセス 国防長官の顔写真を貼る)

それよりも下級の一般職員(下っ端)を、rank & files ランク・アンド・ファイルズ と言う。この者たちでも、素行の悪かった者や、LGBTQ(オカマたち)の軍人(下士官から上)と兵士は、クビを切られる。それ以外で、デープステイト側について公然と動いた者たちは、アラスカ州送り(日本で言えば、網走出張所  に左遷、島流し)になる。

その為に奥さんたちが、泣き叫んでいる。「もう、貴方とは離婚する。私は、ワシントンを離れません。あなただけ、僻地(へきち)に行きなさい」、となって、夫婦で大喧嘩している。こういうことはニューズにならない、が、アメリカ国民は、皆、知っている。

そして、皆で、「いい気味だ」と思っている。これを英語で、“( It )Serves  you right ”

「サーヴァズ・ユー・ライト」 まさしく、いい気味だ、である。これまで散々、高級公務員でいい思いをして来た者たちだ。アメリカ国民の怨嗟(えんさ)の声が、重低音で上がっている。

あんな、やらせ臭い、LAの大火災、山火事(1月7日から。12000戸の高級住宅が消失した)なんか、ハリウッドの マリブ地区の 芸能人、俳優たちが、デープステイトの手先をやり過ぎたことの証拠隠滅か、あるいは、始めから高額の火災保険に入っていて、そのカネを握って、国外に逃亡するための 企てだったろう。

11月22日からの スマップの 中居正広の性接待だか、性処理だか、女子アナの献上品(けんじょうひん)だか、分からないが、日本国身からの、こいつら、女子アナという、第2芸能人や、第2タレントの女たちへの、怨嗟の火が、もっと燃え盛って、フジサンケイのテレビ局(お台場に有る)を、燃やし尽くせばいいのだ。もう、お前たちのような、芸能人、有名人と言う、共同幻想(きょうどうげんそう。mass  illusion   マス・イルージョン)は、人類は、要らないのだ。さっさと滅びて、消滅してしまえ。

③ アメリカの官僚組織の中でも、とくに 司法省(デパートメント・オブ・ジャスティス DoJ  日本の法務省と最高検察庁に相当する)で、トランプをたくさん、いやがらせの裁判に掛けて、痛めつけた者たちは、全員、首だ。4千人ぐらいがクビになるようだ。この DoJ(ディ・オウ・ジェイ)を、一旦、廃止する、という案もある。ここでもやっぱり 奥さんたちが、泣き叫んでいる。夫婦喧嘩の最たるものだ。このことは、今度の、金融本(1月末発売)の、「金(きん)は 下がったら買う。トランプはドルを切り下げる」(祥伝社刊)にも、たくさん書いた。司法長官には、若い女の パム・ボンディがなる。

(ここにパム・ボンディの顔写真を貼る)

彼女は、フロリダ州の検事総長(アトーネイ・ジェネラル)として、幼児誘拐、人身売買シンジケート( human traffickers  ヒューマン・トラフィカーズ)の 一斉の大量逮捕、摘発 で、5年間の実績がある。この女が、どこまで暴れて、デープステイトの富豪(大金持ち)の ぺド pedophillia  幼児異常性愛症たちを、どれだけ逮捕して、人類の正義の裁判に掛けられるか。謹厳実直の女の パム・ボンディが、案外、頑張って、男では出来ない腕前を披露するかも。

④ 厚生長官になった、ロバート・ケネディJr(70歳)頑張れ、である。

(ここにケネディの写真を貼る)

このケネディ が、コロナウイルスを製造して撒き散らし、さらにコロナワクチンを作って、何兆円もの利益をあげた、ビッグ・ファーマ(巨大製薬会社)たちを叩きのめす。経営トップたちを裁判に掛けて、牢屋送りにする、かだ。このことは割りと日本でも皆が知っていて、注目しているから、私は、これ以上書かない。ケネディは、暴れるだろう。日本でも反コロナウイルス、反mRNAワクチン運動を、必死でやってきた人たちは、このケネディの活躍に、涙を流して喜ぶだろう。

⑤ 米軍の軍人トップの中で、統合参謀本部議長(ジョイント・チーフ・オブ・スタッフ)のチャールズ・ブラウン(1962年生。米空軍のトップの空軍参謀長だった)と、宇宙軍(スペイス・フォース)トップの宇宙司令部司令官のジョン・ウイリアム・レイモンド(1962年生)は、隠れトランプ派であることが、判明して留任するだろう。

(そのうちで、いいですから、この2人のアメリカの軍人トップの顔写真を貼る)

チャールズ・ブラウン

ジョン・ウイリアム・レイモンド

このふたりが、宇宙軍と空軍の中の、対(たい)テロ特殊通信部隊を使って、ずっと密かにトランプのために、イーロンマスクのスターリンク衛星群(7千個)と組んで、ドミニオン・ソフトを積んだ選挙泥棒衛星を攻撃して破壊した。このことを、前記の私の本に書いた。

この「不正選挙を宇宙空間で阻止したイーロンの大勝利」については、私、副島隆彦が、昨年11月16日(「3164」トランプ勝利から10日が経った…)に、ここの重たい掲示板に書いて、日本で一番乗りした。今、日本国内で、ざわざわとこの噂(うわさ)が、インテリ階級の間で広がっている。

⑥ 国家情報官(DNI ディー・エヌ・アイ)になった、ハワイ出身のまだ若い女のTulsi Gabbardd トルシー・ギャバード(1979年、45歳)が、どれだけ、デープステイトのこれまでの国家犯罪を暴き立てることが出来るか、まだ、分からない。

この女は一度下院議員になってからの軍歴が長い。民主党を糾弾して、共和党に移った。

(ここにトルシー・ギャバードのか写真を貼る)

このトルシーの大人気 に対して、NYで、プエルトリコ系の あの「労働者や若者を大事にせよ」の演説で有名になった若い女のAOC(エイ・オウ・シー、アレキサンドリア・オカシオ・コルテス)は、今、下院議会で、トランプ弾劾(インピートメント、引きづりおろし)演説をやり過ぎて、「このバカ女めが。デープステイトの子分だと正体がバレたな」と、若者たちから怒られて、今、針の筵(むしろ)だ。

⑦ その他、主要閣僚の、ひとりひとりについても、私は、「こいつは、これから、こういう仕事をする」で、トランプが、「お前にこの仕事を任せた」で、まかされた職務を全うして、ケンカ腰で、闘うかを、書かなければいけない。だが、それらは、私が12月に書いて今月末に出る、金融本の「金(きん)は、下がったら買う。トランプは、ドルを切り下げる」(祥伝社刊)に書いた。

私、副島隆彦のこれからのアメリカ分析の 大方針は、「 Ⅰ トランプ頑張れ」

アメリカ国内でデープステイトども(大富豪の連合体)を、犯罪の明確な証拠が挙がり次第、今から焼き殺せ、だ。

それと、「 Ⅱ トランプ、この野郎!」 である。トランプが、これから、MAGA(マガ。メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン の アメリカ復興計画)を実行するために、世界中に対して、「アメリカは大変なんだ。諸外国は、もっとアメリカにカネを払え」で、ギュウ ギュウ と、いじめに来る。日本も、またふんだくられる。だから、外国、対(たい)世界では、「 Ⅱ トランプ、この野郎!」である。

私、副島隆彦のこれから4年間の アメリカ分析の 基本戦略は、この「Ⅰ トランプ、頑張れ と Ⅱ トランプ、この野郎!」 の 相矛盾する 2本立てである。

⑧ 新任の上記の長官たちよりも極めつけで、おもしろいのは、FBI 長官になるカシュ・パテル(44歳)である。

(ここに カシュ・パテルの写真を貼る。以下の12月1日の ロイターの記事に付いているもの)

このカシュ・パテルが、明日(20日)から FBI本部(エドガー・フーバー・ビル)に新長官として乗り込んで何をするか。かれは、7000人いるFBI (米連邦犯罪捜査 フェデラル・インヴェスティゲイション・局 ビューロウロ)の本部職員を、全員、建物の外に追い出す。

それから全員を、全米各地に、分けて飛ばして、配分する。「お前たちは、警察官なのだ。首都ワシントンで、ふんぞり返って威張り腐って、いるんじゃない。ちゃんと犯罪者どもを取り締まれ」と命令する。おそらく、トランプに密かに忠誠を誓っていた、1割ぐらいの FBIの本部職員を残して、彼らを出世させて、高官の地位に付ける。それからだ。

( 転載貼り付け始め)

米FBI長官にカシュ・パテル氏を指名、トランプ氏に忠実な元NSC幹部

2024年12/1(日)    ロイター Reuters

トランプ次期米大統領は30日、連邦捜査局(FBI)長官に元国家安全保障会議(NSC)幹部で自身に忠実なカシュ・パテル氏(写真)を指名した。アリゾナ州プレスコットバレーで10月撮影(2024年 ロイター/Go Nakamura)

Sarah N. Lynch [ワシントン 30日 ロイター] –

トランプ次期米大統領は30日、連邦捜査局(FBI)長官に元国家安全保障会議(NSC)幹部で自身に忠実なカシュ・パテル氏(44)を指名した。 パテル氏は1期目のトランプ政権で国防長官の補佐官も務めた。FBIから情報収集の役割を取り上げ、トランプ氏の計画を支持しない職員を追放するよう求めている。

9月には保守系の番組で、「FBIが抱えている最大の問題は情報部門にある。私ならその部門を切り離す。初日にFBI本部ビルを閉鎖し、翌日にディープステート(闇の政府)博物館として再オープンさせる」と発言。

「そしてあのビルで働く7000人の職員を米全土に配置して、現場で犯罪者を追い詰めよ。警官になれ。君たちは元々、警官なのだ」とも語った。 パテル氏の指名は上院で民主党だけでなく、一部の共和党議員からも反発を招く可能性がある。

トランプ氏は、パテル氏の指名によって、1期目に自身が指名したクリストファー・レイ現長官を更迭すると話した。トランプ氏は、自身の2016年大統領選キャンペーンを、調査したコミー前長官を2017年に解任した。その後に指名したレイ氏については、機密文書持ち込み・保管事件を巡ってトランプ氏の邸宅を捜索するなどしたため、トランプ氏支持者が怒りを向けている。

FBI長官は10年の任期で任命される。 トランプ氏はまた、フロリダ州ヒルズボロ郡の保安官チャド・クロニスター氏を麻薬取締局(DEA)局長に指名した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この記事から分かる通り、カシュ・パテル新長官は、FBI本部ビル である「エドガー・フーバー・ビル」の、高官どもを追い出して閉鎖したあと、この100年(1914年から)の歴史の有る建物を The  Deep State  Museum  「デープステイト博物館」にする、と選挙運動の最中に演説で言った。抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)のすばらしいアイデアだ。本当にできるかなー?

このロイターの記事を、もっと詳しく説明すると、FBIは、去年の4月に大統領選挙が始まったあと、トランプに対する 最大級の嫌(いや)がらせとして、「トランプが、大統領時代の国家文書をホワイトハウスから去った時に、違法に持ち出した」という容疑の裁判を、司法省がワシントンDC で起こした。

その裁判の手続きを口実として、デープステイト側は、FBIの捜査官たち400人を使って、フロリダ州のパームビーチの超高級別荘通りのマール・ア・ラーゴの邸宅(トランプの住居)に、一斉の強制捜査(バステッド)の家宅捜査を実施した。

その時にFBIの一部の札付きの反(はん)トランプの職員(連邦捜査官)たちは、夫人の メラニアの寝室にまで押し入り、侵入して、メラニアの衣装棚(ワードローブ)の パンティまで押収した(そしてきっと臭いを嗅いだ)。

この者たちを、トランプは絶対に許さない。名前は全部分かっている。だから、このあと、まさしく ヴェンデッタ vendetta イタリア・マフィア式 の復讐が、行われる。で、いくら地球の反対側まで、逃げても、こいつらは追跡して来た同じ FBIのかつての同僚たちに、静かに処刑されるだろう。「 ICPO(国際刑事司法機構)の国際指名手配をする」などという、なまやさしいことはしない。まさしく、ヴェンデッタの 復讐である。

⑨ 今度 CIAの長官になる ジョン・ラトクリフ については、前の方で紹介した、私の新刊本のフルフォード氏との対談本の P46,7 に、書いた。この両ぺージ見開きを、今日のぼやきに載せたので、しっかりと読みなさい。 ラトクリフは、「人身売買、幼児誘拐、ペドフィリアの連中の 宣誓供述書(アフデイヴィット)付きの証拠 30万件 」を、 国家情報官

( D.N.I )として、2021年1月 の辞任直前に、連邦議会に提出している。これからそれが生きて来る。 CIA職員 の中のペドの 犯罪者たちも、厳しく摘発される。

このFBI やCIAの中の デープステイトに忠実な実行部隊(オップ・センター Ops center  破壊工作本部)の主要なメンバーは、すでに、 トランプ当選が、決まった11月6日に、600人ぐらいが、一斉に、「長期休暇 long vacation  ロング・ヴァケイション を申請します」と、ただちに海外逃亡している。これは、もう、2度と家族の下に帰ってこれない「死出(しで)の旅」である。

この者たちが、どこまで逃げても、南米だろうがアフリカだろうが、どうせトランプ派の捜査官たちに追跡され発見される。そして銃殺される。これがアメリカだ。真実のアメリカ政治だ。私たちは、こういうことを知らなければいけないのだ。

綺麗(きれい)ごとの、立派な訳(わけ)の分からない、記事とか評論文なんか、いくら読んでも、本当の本当は、分からない。だから、私、副島隆彦の本を読め。他に、この日本土人(どじん)の国で、外側世界の大きな真実を分かり易く書いている本は無い。

分かるだろ。あとは、明日から始まるトランプ動乱を、皆、テレビやネットのニューズ記事でぼーっと見るだろう。それでいいんじゃないんですか。この貧乏垂れた国で、ボケーっと。ああ、楽しいな。 副島隆彦拝

副島隆彦 投稿日:2025/01/15 12:32

【3171】三菱UFJ銀行の 女子行員による貸金庫(かしきんこ)窃盗の事件について

副島隆彦です。今日は、2025年1月15日(水)です。
三菱UFJ銀行の 女子行員による貸金庫(かしきんこ)窃盗の事件は、重要です。
下 ↓ の「3170」番の 会員の中村寛氏からの、「この事件を解説してください」に、私、副島隆彦が、どうしても本気で、大きく解明、解説しなければいけない。ことの重要性を私は分かっています。

私の本の読者や、会員の多くが、全国のたくさんの銀行の支店にある貸金庫に、金(きん)を保管している。この現実は重い。 三菱UFJ銀行の頭取CEO以下、坊主懺悔(ぼうずさんげ)に、記者会見で謝罪していた。おそらく謝罪では済まない。事件が発覚して、ずるずると内部で数か月騒がれた後、銀行自身が記者会見で白状した。

(転載貼り付け始め)

〇 「 三菱UFJ銀行員、貸金庫から現金・貴金属盗む 十数億円分 」

2024年11月22日  日経新聞 (他、各紙一斉の報道 )

三菱UFJ銀行は22日、東京都内の2つの支店の貸金庫から顧客の現金や貴金属を盗んだとして、貸金庫の管理を担当していた行員を14日付で懲戒解雇したと発表した。同行は盗まれた資産が顧客約60人分で被害総額は十数億円に上るとしている。

同行によると、懲戒解雇されたのは店頭の業務責任者だった行員。2020年4月〜24年10月、練馬支店(旧江古田支店を含む)、玉川支店の2支店で貸金庫を無断で開け、顧客の資産を繰り返し盗んでいた。
10月末に貸金庫を使っている顧客からの指摘によって発覚した。行員は一連の行為を認め、「大変申し訳ないことをした」と話しているという。

同行は問題の発覚を受け、警視庁に相談するとともに全ての支店の緊急点検を実施。2支店のほかに被害は確認されなかったとしている。「厳格な管理ルールを定めていたが未然防止に至らなかった。事案を厳粛に受け止め、信頼回復に努める」という。

貸金庫は個人や法人の顧客の重要書類や貴金属、思い出の品などを盗難や災害から守るため、銀行が金庫を貸し出すサービス。暗証番号や専用の鍵などによって開閉する。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 三菱UFJ銀行のトップたちのクビが今から飛ぶだろう。今も銀行全体が、てんやわんやで大騒ぎだろう。大銀行が、世の中からの信用を著しく落として、こんな、地べたを這(はっ)たような、「行員の女による客の金(きん)の板たちの窃盗という、恐ろしく原理的な事件で、今年は、金融業界全体が揺れ動く。金融庁の検査がこれから始まる。それと、国税庁がどう動くか、だ。

なぜなら、これらの全国の銀行の貸金庫を上から撮影している監視カメラの映像を、これまで、散々(さんざん)、国税庁が、納税者の脱税事件で、銀行に命令して提出させて見ているからだ。 国税庁までも震え上がっているはずだ。事件の全容の解明、など、出来るのか。誰が、どれだけ。 この愚劣な女子行員は、1月14日にようやく刑事事件として逮捕された。以下に記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

〇 「 逮捕の元行員は支店幹部 入行25年以上、鍵を管理 」

2025年1/14(火)     共同通信
(副島隆彦から。ここに、容疑者の逮捕時の、髪だけが写っていて表情は分からない写真を貼る)
警視庁練馬署を出る今村由香理容疑者=14日午後8時8分

貸金庫から顧客の金品を盗んだ疑いで逮捕された三菱UFJ銀行の元行員今村由香理容疑者(46)は、入行25年以上のベテランで、支店の営業課長や支店長代理を担っていた。2024年11月に懲戒解雇されるまで問題を起こしたり、処分を受けたりすることもなかった。貸金庫の管理者として保管していた鍵を扱うことができる立場で、予備を悪用したとみられている。 【写真】今村由香理容疑者、盗んだ貴金属などを売却し投資に

銀行関係者によると、今村容疑者は短大を卒業後の1999年、合併前だった東京三菱銀行に入行。旧江古田支店に着任した20年4月以降に窃盗を始め、支店統合に伴い異動した練馬支店や、その後に在籍した玉川支店でも繰り返したとされる。  貸金庫の解錠には、銀行側の「銀行鍵」と顧客が持つ鍵の二つが必要になる。紛失などに備え、顧客の鍵は支店が予備を保管しており、今村容疑者は立場上、いずれも手に取ることができた。  子会社が半年ごとに予備鍵の保管状況や個数をチェックしていたが、確認が十分ではなく、不正利用を見抜けなかった。

(転載貼り付け終わり)


逮捕された三菱UFJ銀行の元支店長代理・今村由香理容疑者(46)

副島隆彦です。この事件は、このあとも騒がれるだろう。次第に事件の中心部分が、日本の金融業界の あり方問題にまでなるだろう。行員の内部での管理不行き届き(監査態勢の不備)問題では済まなくなって大きくなる。
私、副島隆彦はこの問題を真剣に追跡します。なぜなら、私は、これまでに、自分の本たちで、「銀行の貸金庫に預けてある金の延べ板は、銀行によって監視されています。それは国税庁にも伝わっている。だから危険です」と書いて来た。

「だから、これからは、私の本の皆さんは、信用のおける大手の倉庫業者の個人用のレンタルボックスに、預け直しなさい」と書いて来た。5年ぐらい前からだ。

この問題は、3月16日(日)に開かれる私の金融セミナー(29回目。東京の日比谷のイイノホールで)で、徹底的に私が話します。その裏側に隠されている真実までも。それまでお待ちください。このあと、すぐに、私は、この重たい掲示板に、目の前の重要な 喫緊(きっきん)の政治問題をかかなければいけない。 副島隆彦拝

中村 寛 投稿日:2025/01/09 21:33

【3170】UFJ銀行貸金庫窃盗事件に関して

どうか、どなたか、教えてくれませんでしょうか。

犯人は逮捕もされず普通にく暮らしているのでしょうか。

 

 

群馬のゆみこ 投稿日:2025/01/02 16:46

【3169】町内の新年会で、田中角栄に会った話を老人から聞く

 群馬のゆみこです。今日は2025年1月2日(木)です。明けましておめでとうございます。年末に下條さんが投稿してすっきりしているのを読んで、下條さんばっかりすっきりしてずるい、と思ったので、わたしも投稿します。

 去年から、わたしは町内の役をやっており(そういう歳になりました)、元旦(1月1日の朝)から町内の新年会に出ました。人はたくさん住んでいるはずですが、やってきたのはいつものメンバーと思われる20人弱の年寄りたち(男衆・おとこし・ばかり)(わたしも初めて出るので、例年どうなのかはっきりと知らない)。

 わたしは、ほっぺたがつやつやの80歳代の年寄りの隣に座り、お酌しながらお話を聞きました。その人のご先祖は京都から開拓民として新潟に送られ、柏崎に住み着いたそうです。ご本人は雪が嫌で、群馬に出てきたそう(群馬はいつも晴れています)。

 それで、田中角栄に会ったことがあるそうで、角栄はすごいんだ、と。ほかの人とやり方が全然違う、と。赤鉛筆を持って、地図の真ん中にすーっと線を引く。それが新しく引く道路だ、と。つまり、街の真ん中に新しい道路を通す。すると、道路で潰される土地の住民は文句を言う。が、待て待て、あんた達に良いようにするから、と。

 街の真ん中に道を通せば、そこが再開発されて、工事でお金が回る。新しいお店が出来る。角栄は、街の経済を活性化するのを、こうやってやるんだ、と。

 また、角栄の喋るのは、ものすごいパワフルで「#&%*〇&@△#%!!」と、すごいんだそうです。

 その年寄りは、わたしが注ぐお酒をどんどん飲み、また、わたしにどんどん注がせるので、大丈夫かな(この人帰れるかな)とわたしが心配するほど飲んでいました。

 田中角栄の書も貰ったそうです。今度お宅に伺って、見せてもらいたいと思っています。しらふの時に、田中角栄の話を、もっとちゃんと聞きたい。

 愚痴になりますが、一緒に役をしているわけえし(若い衆)は(わたしが一番年上なわけではありませんが)、末席に固まって食べて飲んで・・・わたしのように年寄りにお酌しに行って話を聞く、というようなことをやりません(男衆なのにさあ)。席を用意したり、食事を完璧に並べたり、お酒を準備したりと、やるべきことはきっちりやってくれるのですが、お接待をしない。「おめえら、何しにきたんだや?」とわたしは言いたい。食事を出すことが仕事じゃないんさ。ああいう宴席は、年寄りが若いエキスを吸いに来てるんだがね!年寄りの話を聞いてやらなきゃ。

 次回の宴席は、年寄りとわけえしを交互に座らせることを画策しています。

 みなさんも、本ばかり読んでいないで、わたしのように世間に出て、年寄りの話とかを聞いてみてください。そして年寄りの知恵をもらい、互いの波動を交流させて、より良い人生を作っていきましょう。ネットなんか、誰も見てないから。 終わり

ジョー(下條竜夫) 投稿日:2024/12/26 12:36

【3168】アガペーとグレイスの違いを説明する

少し前に私は『スピリチュアリズムと自己信頼』という文を、このぼやきに掲載した。副島先生にも読んでもらったが、「お前は全然わかっていない」と、おしかりのメールをもらった。その時、「これを勉強しなさい」と郵便で送ってもらったのが、『アガペーとグレイスの違いを説明する』という、雑誌に掲載された記事のコピーである。

せっかくなので、これをデジタル化した文章をここに貼り付けます。といっても商業雑誌の文なので引用という形で一部のみを貼り付けておきます。

<引用開始>

誰も書かない世の中の裏側(197)

アガペーとグレイスの違いを説明する(前編)

ザ・フナイ vol.206 2024年12月号

副島隆彦

 私にとって重要な学問的課題を書く。これが普通の人に興味があるかは分からない。

 ギリシア語で「アガペー」 agape とは、「神からの愛」と普通は訳される。もう一つ、「グレイス」 graceという英語がある。 グレイスは優美さとか上品さと訳される。これも愛、大きくは神からの愛を指す。 これの区別が私はこの30年つかなかった。

 それで、ようやく分かった。 大きくこのグレイスという言葉は、グラティア gratia なのだ。 グラティアは今のスペイン人と、イタリア人でもこのグラッチェをサンキュー (thank you)、ありがとうという意味で日常頻繁に使う。 「あなたに神の思し召しを」の意味を持つ。

 キリスト教は、イエスという人間の男がエルサレムで処刑された紀元30年(35歳で死)のあとその10年後ぐらいにローマで成立した。パレスチナではない。これがいわゆる原始キリスト教だ。この中でも非常に重要な思想が、グラティア、グレイスだ。

 それに対してアガペーというのは、古代ギリシアの神から、人間に対する大きな愛だ。 神、 この場合はギリシアの神々は、人間に対して何も要求しない。全く何も要求しない。一方的な神々からの人間(人類)への愛(アガペー)だけだ。これが紀元前400年代のプラトンたちの時代の話だった。ところが、それから600年後の紀元後200 ~ 300年のローマの街で、ローマ・カソリック教会がものすごい力を持った。

 古代ギリシアの諸都市と文明を焼き払い破滅、消滅させたのは、実は、ローマ兵と初期のキリスト教徒たちだ。キリスト教徒たちはギリシアの神々の大理石の彫像たちの首を刎ねて、破壊することをした。キリスト教のもつ怨念と恨みの思考で貧乏人たちの、現世に対生きてする憎しみや不満、(ルサンチマン。英語でリゼンメント resentment)、つまり、貧困者たち(下層の大衆)が、生きていることの苦しみと劣等感を、宗教組織としてかき集めていったのがローマ教会だ。

 フリードリッヒ・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche、1844-1900年、55歳で死)がこのことをものすごく強く研究して解明した。 ローマ帝国の支配階級の人々への憎しみの念を、ローマ教会という坊主の集団が握りしめ、改造して、作った言葉がグラティア(グレイス)だ。

 元々はギリシアの愛であるアガペーから泥棒した思想が、ローマ時代に奇妙な変造を遂げた。このことを私が解明し大きく断言する。

 ローマのグレイスも神から人間への大きな愛だ。 だがこの場合の神は、ギリシアのオリュンポスの12神のうちの大神(筆頭)であるゼウス (Zeus・天帝)を、デウス(Deus)に作りかえた。

 ゼウスとデウスはちがうのだ。このデウスという、ローマ・カソリックのキリスト教の根本のところにいる神からグレイスgratia という人間への大きな愛がある。

 ところがローマ教会は、神に対して人間から見返りを求める。無限の愛を神が与えるのだから、地上の人間どもも神に対して無限の愛で返せとなった。お返しをせよ、とここのところが、ものすごく質(たち)が悪い。これが現在に至るキリスト教神学の根本である。

 さらに真実は、ローマ教会の坊主たち(神父)に対して人間どもは信者としてドネーション (donation)、捧げ物をせよ、ということだ。ローマ教会は、人間に見返り(恩義)を要求した。このことがどれぐらい人類の歴史を悪くしたか。私はようやく分かった。 神からの無限の愛に対して、人間も限りない返礼をせよという思想がグラティア grace 即ち恩寵、グレイスである。さらには命までも差し出せという思想になった。ここがキリスト教神学の最大の問題だ。キリスト教は人間(人類)を圧迫する宗教である。人間にこの世の苦しみからの救済 (サルヴェーション)を説きながら、 その一方で、神父たちは、献げものを要求した。

 それに対してギリシアのアガペー agapeは神々から人間への愛だけで、一方的でありそれ以上何も求めなかった。ギリシア神話 Greek myths では、神々は女神と男神たちの間で愛し合う。 性行為をする。さらにはギリシアの男神たちは人間のきれいな女ともつき合い、そこでほかの女神たちと争いになって、いわゆる男と女の愛憎関係の物語になっていった。だから古代ギリシアの神々は泥臭い。人間味がある(笑)。だけどギリシアの神々は一方的に愛を人間に与えるだけであって、見返りは求めない。

 それに対して、ローマのカソリックのキリスト教の愛 (グレイス、グラティア)は恐ろしいぐらいに人間に命令、要求を出す。ローマ・カソリック教会の坊主ども、神父(司祭)から司教、大司教それから枢機卿、そして法王(ポープ pope 現在は教皇と訳す。 パパとも言う)、これらがどれぐらいたちの悪い人間たちであるかが、ようやく私は実感を伴って分かった。

<引用終了>

下條竜夫です。以上が前半部分で、ここから『惜みなく愛は奪う』というタイトルで有島武郎の人生の話につながる。この文もすばらしい。そのうち掲示板に貼り付けようと思っています。

さて、ここからは、私が調べたことを簡単に書いておく。興味のある人は読んでください。

もともとギリシャ人の身に着けるべき重要な徳(virtue)と言われているものが4つある。

Justice(正義、自分と他人との関係で釣り合いをとること)、Wisdom(英知、知識を持つこと)、Courage(またはfortitude、勇気)、Temperance(自分の欲をコントロールすること)

この4つである。これらは何かといえば、動物にはない人間だけがもつ優れた気質のことである。この4つを身に着ければ、豊かな人生(ユーダイモニア)が歩めるとした。だから、「徳」ではなく「卓越性」と訳す本もある。藤森かよこ先生は、virtueを「気概」と名訳した。

キリスト教は、この4つの徳の意味を変えた。Justiceは神の正義に、Wisdomはprudence(思慮深さ)に、Courageは(時には命をかけて)神に奉仕する勇気に、Temperanceは禁欲に変わった。

さらに、これに3つの徳を加えた。加えた徳とはFaith(信心)、Hope(希望)、Charity(慈愛)である。あわせて7つの徳とした。そして、「この7つの徳を実践することで、神の恩寵(グレース、grace)が与えられる」とした。これで副島先生の『アガペーとグレイスの違いを説明する(前編)』につながる。Charity(慈愛)が、日本語ではきちんと「寄付」と訳されている。上の副島先生の「献げものを要求した」という文に相当するだろう。

 

さて、こんな暗い苦しい状況で出てきたのが、我らが、ルネ・デカルトとその著の『方法序説』にある「我思う、故に我あり」という格言である。この「我思う、故に我あり」は副島先生が『教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実』の中で徹底的に詳しく解説している。ここでは、違う観点から「我思う、故に我あり」を解説する。上の『アガペーとグレイスの違い』が理解できると、「我思う、故に我あり」がどんなにすごい思想か実感をもってわかる。

私は、7年前に出した本『物理学者が解き明かす思考の整理法』の中で、哲学をわかりやすく理解するための方法を取り上げた。その時にルネ・デカルトの「我思う、故に我あり」について次のように書いた。

<引用開始>

だから、「我思う、故に我有り(I think, therefore I am.) 」とは「私は思考することができる、この思考こそが『第一』だ、だから神がいなくても私は自分で存在する」という意味になる。「人間は考える葦である」(ブーレーズ・パスカル)も同じように考えることができる。人間の思考こそが『第一』なのである。(29-30ページ)

<引用終了>

ただ、副島先生が指摘したように、この「我思う、故に我あり」が神を否定するところまで意味するとは、私は思い至らなかった。また、副島先生がデカルトを最も偉大な思想家と絶賛する意味もよくわかっていなかった。

ここでは、引用した上の文を、別のことばでわかりやすく解説しよう。それは「「我思う、故に我あり」という文(命題)は認識論(Epistemology)ではなく存在論(Ontology)である」ということだ。

デカルトの「我思う、故に我あり」は「認識論(Epistemology)」の原点とされている。どの哲学者も「我思う、故に我あり」は認識論であると理解している。「私は思考する、よし、わかった、確かにそうだ、では一体どうやって外界を認識して理解しているのだ?」と発展していった。ロック、バークレー、ヒューム、カント、と偉大な哲学者が認識論として理解し、それに続けて自分の哲学を展開している。

だが、私の考えでは、「我思う、故に我あり」は「存在論(Ontology)」の文だ。これは以下の2つの文と比較してもらうとわかる。

 1.我思う、故に神が存在する。

 2.神が存在する、故に、私は存在する。

2はその当時の常識(共通の認識)だっただろう。副島先生も『教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実』の中でそう書いている。デカルトも別の本で、この2の文を記述している。

1の文は奇異におもえるかもしれない。しかし、これはアンセルムスというカンタベリー大司教の神の存在証明(Ontological argument)である。「神は我々が考える完璧な存在である、だから神は存在する」とした。デカルトも『方法序説』の中で、同じ議論をしている。

重要なのは、デカルトが1の文も2の文もはっきりと記述しているということだ。

そこで、まず、1の文と2の文をそのままくっつける。そして、「あれ、これいらないんじゃねえ」という感じで「神が存在する」という重なった部分をカットする。すると、「我思う、故に、私は存在する」となる。つまり、A→BかつB→C、ならばA→Cである。数学者デカルトなら、当然そういう発想になる。だから、「私は思考する、したがって、神ではなく、私は自分自身で存在する」という意味になる。これは存在論そのものだ。

ところが、「「我思う、故に我あり」は存在論(onthology)である」とは、どこにも書いていない。存在論を調べても、デカルトは出てくる(二元論で有名だから)が、「我思う、故に我あり」は取り上げられていない。

実は、この存在論としての「我思う、故に我あり」をメチャクチャにしたのがスピノザである。デカルト哲学の解説までしたのに、神=自然とか汎神論とか、ふつうの人には理解できない不可思議な存在論を展開した。以下、副島先生の『教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実』から引用する。

<引用開始>

ここで急いで、スピノザのデカルト思想への大裏切りのことを書いておかなければいけない。スピノザは本当にとんでもないユダヤ=カトリック知識人でデカルト思想の大破壊者である。

(中略)

このようにスピノザは、デカルトの「我思う故に我有り」の大命題を変造し始める。デカルト思想を少しずつ内側からずらして変質させ、破壊を開始する。デカルトが打ち立てた、「この世界は、物質と霊魂(思考)だけから成る。故に神は要らない」をすぐに叩き壊し始めた。

(中略)

これが(引用者注:エチカの神に関する文のこと)スピノザだ。デカルト思想を賞賛し、紹介し、解説していた者が、このようにして、デカルト思想を破壊し、暗殺したのである。

<引用終了>

ニーチェとハイデガーだけは「我思う、故に我あり」を、実際、存在論として取り上げているらしい。百年前かそこらの出来事だ。では、その前、キルケゴールやショーペンハウエルら、存在論を扱った哲学者はいったい何を元に論じていたのか?以下に副島先生からもらったおしかりメールの一部をはりつける。

<引用開始>

私、副島隆彦は、ヨーロッパの優れた思想家たちが、デカルトの後の、エマーソンが習いに行った、カーライルからショーペンハウエルから、キルケゴールから、そしてニーチェ、そして、ロシアのドストエフスキー、トルストイもユニテリアンであり、ローマ教会や、新教徒の 福音派(エヴァンジェリカール。ドイツではルター派)と闘って、激しく抗議して、このことで、ヨーロッパ政治思想の全体像を作ったのだ、と、考えます。

<引用終了>

ショーペンハウエルの有名なことばに「カントは存在論を認識論に変えてしまった」というのがある。だから、ショーペンハウエル、キルケゴール、そしてニーチェも、みーんな、デカルトの「我思う、故に我あり」を存在論の踏み台として、自分たちの存在の哲学を築きあげていった、そして、それはイコール=反ローマ教会かつ反新教徒だったのだ、と私は考える。

これで、最初の『アガペーとグレイスの違いを説明する』とあわせて、およその西洋思想の流れがわかると思います。

あー、年末に頭がすっきりした。副島先生、どうもありがとうございました。

下條竜夫拝

副島隆彦 投稿日:2024/12/17 06:02

【3167】15日に昭恵がトランプに会った意味を、世界基準で解読する。

副島隆彦です。 今日は、2024年12月17日(火)です。

私は、今は金融本を書き上げることで忙しい。この本を何とか1月に出さないといけない。内容は、「金(きん)の値段が、少しでも下がったら買い増しなさい。どうせ今から倍(どころではない)の値段になるから。それから、これからは、銀(ぎん、シルバー)も買いなさい。じっと持っていたら10倍ぐらいになるだろう」という内容の本です。

それからシリア国の複雑な暫定政府のことの他も、すでに書いているので追々(おいおい)載せます。

ドナルド・トランプ(新年の1月20日が就任式 エノギュレイション アメリカの政治動乱の新たな始まり)と妻のメラニアが、私邸のフロリダの マール・ア・ラーゴ で、15日に、安倍昭恵に会った。夕食を共にしたそうだ。

このことへの私の考えを書いて公表しておく。ちょっと難解(なんかい)な文なので、知能(思考力 intellect インテレクト)が足りない人たちには読めない。だが副島隆彦の本の熱心な読者だったら、何とか我慢して読んで、理解するだろう。

トランプは、日本にまだ500万人いる(残存している)反共右翼勢力 に配慮した。それを束ねて代表しているのが、昭恵だということをアメリカ側は分かっている。大きな政策判断(ポリシー・ジャッジメント)というのはこういうことだ。

この日本の反共右翼(統一教会でもある)は、世界の大きな政治勢力 分類としての、アメリカの思想派閥として共和党7派の中の ⑤ の チャイナ・ロビー派 China Lobby に属する。

(ここに私の「覇権アメ」の冒頭の、アメリカ政界の思想派閥の全体像」(1995年、© 副島隆彦 )
を、あとで貼り付けてください)

副島隆彦です。上掲 ↑ の私の主著の「権アメ」を参照すること。この思想派閥の創立者は、Time誌を WWⅡ(第2次大戦)の最中(さなか)に興した ヘンリー・ルース である。戦死した米軍兵士の死体をたくさん報道写真として載せてドカーンと創刊した。米国内に反共と反ドイツ、反日本の思想をしっかりと植え付けた。蒋介石(しょうかいせき)の妻、宋美齢(そうびれい)を全米ラジオで使って「私たち中国人を助けてください。日本の侵略から守ってください」と 宣伝(プロパガンダ)させて、大きく功を奏した。これが戦後世界で台湾支援の勢力となった。

世界中と同じく、日本に「も」現存する、反共(はんきょう)右翼の勢力は、アメリカ国内の反共の政治勢力のチャイナ・ロビー派(上院議員に今も数人いる)である。このアメリカの思想派閥は、台湾国民党を支える勢力として厳然として存在する。だが、今は複雑になって、このチャイナ・ロビー派は、民進党の台湾人(タイワニーズ)の独立運動を強固に支持している。

民進党を構成する本省人(ほんしょうじん)たちは、「私たちは、中国人(チャイニーズ)ではない。台湾人(タイワニーズ)だ」と強固に唱えている。

現在の2400万人の台湾の人口のうち、民進党(密かな、しかし公然の台湾独立派)の強固な支持者は、200万人にまで減っている。やがて4年後の2028年に、台湾が、親(しん pro- プロウ)中国(チャイナ)の政権になった時に、「自分たちは、中国の一部の台湾省(たいわんしょう)になる」と、台湾国民の8割の支持で、決断してゆく。

この時に、台湾独立派は、中国共産党に支配を拒否して台湾を脱出する。そして日本やカリフォルニア、カナダに移住する。その準備が開始されている。この所為(せい)で、東京の湾岸の高層アパート(タワー・レジデンス tower residence )の価格が、一部屋(床面積で30坪、100平方メートル)が2億円以上に急騰(きゅうとう)している。台北(たいぺい)では、同じような高級高層アパートが5億円ぐらいする。

私は12年前に、台湾に調査に行ってこのことを調べて来た。香港でも、北京、上海の四環路(よんかんろ、中心部)でも同じく5億円である。

台湾華僑(かきょう)の娘である櫻井よしこ(母親は台湾に渡った日本人)とそれから、台湾人の金美齢(きんびれい)がいる。金美齢は、日本に逃げて来た台湾人である。

蒋介石の直属の派遣将軍による、台湾人2万人の大虐殺があった。1947年の「2.28事件」である。この台湾で起きた悲惨な大事件は、今の台湾人すべてにとっても最大級の歴史事実である。これを知らなければ、現在もなお台湾を論じることができない。この民族的悲劇は、のちに 映画「悲情城市(ひじょうじょうし。1989年に台湾で制作された)」で世界中に明らかとなった。金美齢は、この事件の時、日本に逃げてきた女性だ。だから彼女と安倍昭恵のふたりが、日本で、反共右翼の日本の表(おもて)の顔である。

あ、他にもバカ女があと2人いる。小池百合子と高市早苗だ。誰でも知っている通りだ。

あ、みんな女じゃないか。もう、日本の反(はん)共産主義右翼には、大物の男はいないのか。情けない国だなあ。

1947年(日本の敗戦の2年後)、この時、上海からボロボロの敗軍の姿で移動して来ていた国民党軍によって、「台湾人1.8万から2・8万人が死亡(殺害)された」と、1992年に台湾人(タイワニーズ)の大統領である李登輝(りとうき リートンホイ)の政権ができた時に発表した。私、副島隆彦は、これらの事実を、自分の台湾調査で、現地で細かく調べて来た。

この時台湾で殺された2万人の台湾人たちは、日本統治時代の豊かであった台湾で日本贔屓(びいき)に育てられた上品な人々だった。彼らは、捕まって、残虐に両手のひらに穴を開けられて針金を通され、ぞろぞと繋がれて行った。そのあと○○広場で、集団で全員銃殺されて埋められた。

前年の1946年6月から、国民党と共産党の全面戦争となった。国共内戦(こっきょうないせん)が始まり、蒋介石の国民党軍は、翌年、延安まで侵攻、占領したが、毛沢東の共産党軍はうまくそれを回避(かいひ)して、大きな反撃を開始した。武器と兵員では、国民党軍が数十倍、優位だった。

毛沢東の共産軍は、世界中のどこからも支援してもらえず、貧弱な武器だった。このあと、アメリカ(ジョージ・マーシャル大将)が意図的に、降伏した日本軍の武器弾薬を、共産軍に渡した。ここに、ひとつ隠された歴史がある。

ジョージ・マーシャル大将は、毛沢東たちのいた延安(えんあん)に行って、国共内戦を、休戦、調停するためとしながら、真実は、降参した日本軍からソビエト軍に渡っていた武器を、毛沢東の共産軍に与えた。 ジョージ・マーシャルは、国務長官になって、あのマーシャル・プラン(飢えていてドイツや日本に貧しい食糧を供給した。ガリオア・エロア基金)で有名だ。

このマーシャル(ローズベルト大統領。その背後にいたデイヴィッド・ロックフェラーに引き上げられた将軍)とトルーマン大統領たちの、この奇妙な動きを、ジョゼフ・マッカーシー(その後、赤狩りで有名)上院議員が、議会で糾弾した。

世界史では、この1946年の3月のチャーチル英首相のアメリカでの「鉄のカーテン(が敷かれた)」演説と、10月のトルーマン大統領の「ヨム・キプール声明」(「米国は、ユダヤ国家の建国(ベングリオンらの英国の植民地からの独立)を支持する」)宣言があった。このあと1950年6月から朝鮮戦争が勃発して、1年後に膠着(こうちゃく)、停戦(シース・ファイア cease fire ) して、このあと、世界は、米ソ2大国が対立する世界冷戦(れいせん)構造 the Cold War になってゆく。

それから、丁度50年目の 1991年12月のソビエトの崩壊で、アメリカおよび西側同盟(ザ・ウエスト the West)の勝ち となる。

ところが、それから更(さら)に33年が経(た)って、今度は、アメリカ帝国の方が内部がガタガタ、支配階級の恐るべき腐敗(ふはい corruption)、就中(なかんづく) pedophillia ペド。異常小児性愛症の大量の幼児虐と待儀式殺人 と 麻薬の蔓延(中国の清朝=大清(だいしん)帝国 を滅ぼしたイギリスが持ち込んだ阿片 オピアムへの逆襲である)で、衰退に向かっている。トランプがこれからどんなに頑張っても、このアメリカ帝国の衰亡史(デクライン・アンド・フォール decline and fall )は、避けられない。

私、副島隆彦の先生の 稀有(けう)の天才学者 小室直樹(こむろなおき)先生は、1992年〇月に、私の目の前で「今こそ、マルクスの研究をする。ソビエト崩壊の次は、アメリカ資本主義が崩壊する」と叫んだ。そして、ドイツから新メガ版のマルクス全集(ドイツ語原文)を直ちに取り寄せた。

台湾での、この1947年の「2.28(台湾人の大虐殺)事件」の時に、金美齢(きんびれい)たちが、殺害を逃れて、命からがらCIAの船で、台湾から日本に脱出して来た。そして早稲田大学留学生になった。この金美齢が、安倍晋三の育ての親のひとりである。

蒋介石自身は、(ワイカイ会戦のあとの)1949年3月の毛沢東共産党との和平交渉(ピース・トークス)に失敗して、上海に共産党軍が侵攻(占領する)直前に、米海軍の駆逐艦数隻で、紫禁城(故宮)の美術品、国家財宝(これが今の台北の故宮博物館) と共に上海を脱出して、台湾に到着した。そして同3月、台北(タイペイ)を、中華民国(国民党政府)の臨時首都 とした。

安倍晋三が、2022年7月8日に、アメリカの国務省の中のキッシンジャー勢力(アメリカの共和党の7大思想派閥では、大きくは 前記の表の中の ③ 現実保守=保守本流 YAF のビル(ウイリアム)・バックレ―派である。バーキアン Burkean エドマンド・バーク主義者)によって、殺害、抹殺された。安倍晋三が、密かに日本の核保有を始めたからだ。アメリカの最高意思決定によって、それは絶対に許されない。

だから、もう日本人の政治家で、岸信介 中曽根康弘(この男はキッシンジャー直系。ナベツネ渡辺恒雄と共に、育てられた)のような、アメリカのチャイナ・ロビー派 にもつながる 大物の男の指導者(アメリカの手先代表)は、いなくなった。

日本の反共右翼(はんきょううよく)勢力が、500万人の残党(remains リメインズ)として、産経(さんけい)右翼 と笹川財団(まさしく 統一教会、勝共連合、原理研である)として、今後も頑強に抵抗する。だから、トランプは、今後、中国を厳しい交渉相手とするために、まず昭恵を呼び付けることで、日本の反共右翼の勢力、500万人を自分の掌中(しょうちゅう、手の平の中)に収めた。

この日本の反共右翼は、ロシア、中国に対する 反共の防波堤 bullwork against communism 「ブルワーク・アゲインスト・コミュニズム」として作られ、育てられたものである。トランプは、これを自分の手駒(てごま)として、中国に嗾(けしか)けるための道具として使うということだ。そのための昭恵のトランプ面接である。食事会など30分で終わりだったろう。メラニアは、モデル笑いをしたあと、さっさと自分の部屋に帰る女だ。

それでも 中国とロシアの ユーラシア同盟(これにインドとブラジルとサウジの貧乏大国たちがじわじわと加わる)が、今後、勢力伸長することで、アメリカの世界覇権は終わってゆく。

このアメリカ帝国(世界覇権国 the world hegemonic state )の歴史的な衰退は、トランプがこれからの4年間、どんなに頑張っても起きる。この大きな世界史(人類史)理解 を、私、副島隆彦は、絶対に手離(てばな)さない。

私が、このように頑強にこのように書き続ける限り、日本国内の言論は、私が、最高度の管制高地(かんせいこうち。commanding height コマンディグ・ハイト)を握りしめる。

昭恵が、トランプに会えた、実際上の手蔓(てづる)は、韓国の統一教会の最高指導者の韓鶴子(かんつるこ、ハン・ハクチャ 亡き文鮮明=ぶんせんめい、Moon Sun Myonn ムーン・サンミョン。岸信介と同格)である。今から丁度8年前の、2016年11月に、安倍晋三が、当選したばかりのトランプにが会えたのも、トランプの娘婿(じょせい)のジャレット・クシュナー(今やニューヨークユダヤ人の大親分。reformed リフォームド。 ユダヤ教改革派、穏健派)が、韓鶴子からの頼みで安部をトランプに合わせたのだ。

あの時も、今も、「小判(こばん。日本の金貨のこと)、小判」とニューヨークで噂が立った。安倍晋三は、トランプに20億円分のドルの紙幣を積むことで、トランプに会えた。今度はそれの倍ぐらいだろう。麻生太郎が、〇月にトランプに、いかにも卑屈(ひくつ)そうに、畏(かしこ)まって、あのボルサリーノのマフィア帽子を脱いで頭を下げて会った。このときにも、このルートを使っている。これが真実だ。

こういう穢(きたな)いカネをアメリカ側に絶対に払わない、石破茂首相は偉い。これが日本人の矜持(きょうじ)だ。民間人の昭恵が会って食事をしてポーズを取って、それで産経右翼たち500万人を喜ばせた、からと言って、何になる。日本政府は、1月になってから、正式に日米首脳会談のトランプ・石破会談をやればいい。   副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

〇 「 トランプ夫妻、安倍昭恵さんと面会 フロリダ州の私邸で 」

2024年12月16日   日経新聞

(ここに記事の画像を貼る。これは公式発表のものだろう)
トランプ次期米大統領(左)、妻メラニアさん(右)と面会した安倍昭恵さん(15日、米フロリダ州、メラニアさんのXから)=共同

【パームビーチ=共同】トランプ次期米大統領の妻メラニアさんは12月15日、故安倍晋三元首相の妻昭恵さんが米南部フロリダ州を訪れ、トランプ氏の私邸で夫妻と面会したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。夕食会を共にしたとみられる。石破茂首相とトランプ氏の会談予定が立たない中、昭恵さんの動きが注目されていた。

メラニアさんは「安倍元首相をしのび、素晴らしいレガシー(政治的遺産)をたたえた」と書き込んだ。

CNNテレビによると、安倍氏が2022年7月に銃撃され死亡した後も、トランプ氏は昭恵さんに電話して近況を尋ねることがあった。今回は両政府を通じてではなく私的な関係で夕食会が決まったという。

安倍氏は16年大統領選でトランプ氏が勝利した後、他国の首脳に先駆けてトランプ氏とニューヨークで会談した。トランプ氏の1期目に、同氏とゴルフを楽しむなどして親密な関係を築いたことで知られる。

石破氏は今年11月に南米を訪問した際、帰国途中にトランプ氏との会談を模索したが、トランプ氏側から法律上の制約で就任前はどの国の首脳とも面会しないと説明され、実現しなかった。

日経の滝田洋一  3人とも実に和やかな表情。しみじみと話し合ったのでしょう。メラニア夫人の投稿が、その雰囲気を伝えます。「安倍元首相をしのび、素晴らしいレガシー(政治的遺産)をたたえた」。原文は、

We fondly remembered her late husband, former Prime Minister Abe, and honored his remarkable legacy.(https://x.com/melaniatrump?lang=ja )。情感がこもっている・・・・。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝