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副島隆彦  投稿日:2021/08/24 20:51

【2784】[3239]次の日本政治の山場は、11月初旬の総選挙(衆議院議員選挙)である。それと私の金融セミナーのお知らせ。

副島隆彦です。 2021年8月24日(火)です。

 8月22日の横浜市長選挙は、立憲民主党や共産党が推した、山中竹春(やまなかたけはる)氏が圧勝で当選した。小此木八郎(おこのぎはちろう)は、18万票差で負けて、政界を引退した。

私は、菅義偉首相が推して、自民党が総力で応援した、小此木が勝つだろうと予測していたが負けた。私のハズレだ。 その最大の、理由は、「ラムダ型の 変異種の コロナウイルスの 感染拡大が猛威を振るっていることへの 菅政権の 対応のまずさ、失政への 批判だ」と。そして、このことを菅自身も翌日の政権内の総括、講評でまとめたものを認めた。

 (副島隆彦が8月29日に加筆。山中が、50万票で、自民党が全力で応援した小此木がたったの32万票。林文子が20万票だ。ちょっとあり得ない奇妙な結果だ。投票が締め切られた午後8時過ぎにただちに「山中、当確」が報道された。どうもおかしい。不正選挙用のソフトが使われたのではないか)

 私の考えでは、コロナウイルス、ワクチンの 大騒ぎは、ディープ・ステイト ( the Deep State  世界を頂点で支配している者たち。陰に隠れている)が、決定して世界中、世界各国の政府に命令し強制している、世界民衆への洗脳支配の 手法であり、悪魔のような連中による、人類全体への恫喝(どうかつ)と脅迫である。

 だから、自民党や菅政権も、その奴隷となって、嫌々(いやいや)ながら、言うことを聞かされいる、哀れな国の権力に過ぎない。このように厳格に判定、断定している。だから、コロナ、ワクチン失政は菅政権の責任ではない。愚かなのは、コロナ、ワクチン、恐怖、恐慌(パニック)状態に自ら、陥っている国民の方だ。まず、このことを書いておく。

 私の今日の文は、8月18日(水)に書いてここに載せた、「横浜市長選(22日)が自民党内の“7.21反菅(はんすが)クーデター”の勝敗を決める」の続きである。

 私たちの学問道場は、コロナ、ワクチンの 世界規模で仕組まれた謀略政治を知っている者たちの集まりだから、こんな民衆扇動、民衆脅迫に動揺しない者たちの集まりである。このことを2番目に確認しておく。

 菅義偉は、何ら動じることなく、予定通り着々と、このあと来月末の9月29日(水)に実施される 自民党総裁選で勝って再選される。安倍晋三と麻生太郎、甘利明の 3A は、菅と二階(2F)幹事長の勢力に公然と逆らうことはできない。だから安倍たちは不愉快で仕方がない。

 そこで、彼ら3Aは、 下 ↓ の方に載せる記事の通り、高市早苗(たかいちさなえ。奈良県。松下政経塾出身 。前総務大臣)という、チンパンジーというよりもオランウータンのような顔をした女を、総裁選に出す、と決めている。しかし安倍も麻生も、「首相を続投すべきだ」と公言しているから、自分たちが自民党内の権力闘争に負けて腹の底が煮えくり返っているとしても、簡単には動けない。

(転載貼り付け始め)

●「二階氏「選挙戦えないは失礼」 菅首相の総裁再選、改めて支持」
2021年8月24日 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ebb962e34175dadb4acf90ead8145609f66dae

 自民党の二階俊博幹事長は24日の記者会見で、菅義偉首相の党総裁選での再選を支持する考えについて「変わりはない」と述べ、首相続投が望ましいとの意向を改めて表明した。

 二階派として再選を支持するかについても「当然のこと。愚問だよ」と強調。「誰々さんでは選挙を戦えないというのは失礼な話だ」とも述べ、次期衆院選に向けて党内で浮上している首相交代論をけん制した。

 9月17日告示、29日投開票を軸に検討されている総裁選の日程については「予定通り淡々とやるべきだと当初から考えている」と述べ、先送りはしない考えを示した。衆院解散の時期については「首相が判断する」と述べるにとどめた。

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。安倍の派閥である、細田派(清和会。せいわかい。100人ぐらいる大派閥)から、下村博文(しもむらはくぶん。現在、自民党の3役のひとつ政調会長)が、「私も出る」と言い出している。下村にしてみれば、安倍をさっさと棚上げ、引退にして、自分が派閥の長になりたい。下村の親分は森喜朗(もりよしろう)だが、両者はケンカ別れもしている。

 ここで、下にのせる記事の通り、極右(きょくう)女の稲田朋美(いなだともみ。本当に狂っているヒドい女だ。彼女が防衛大臣のときの言動のあまりの突拍子の無さに軍人たちが怒っている)と 高市早苗の、女どうしの派閥内での抗争がある。このことがさらに不愉快である下村博文(東京の板橋区が選挙区)は、彼女らを上から押さえつけたい。

 ここではっきり教えておきますが、下村博文は、公明党(創価学会)に近い自民党員であり、2009年の小沢旋風、小沢革命(鳩山由紀夫政権。たったの8か月間だった)が有ったときに、東京23区で、唯一生き延びて当選した政治家だ。 創価学会の応援がしっかりしているからだ。だから下村博文は、公明党と太いパイプを持つ二階(2F)幹事長とも仲がいい。

 こういう自民党内の派閥抗争と駆け引きが有るので、いくら菅義偉と二階俊博への、怨念と憎しみで満ちている3Aたち安倍勢力であっても、足元がぐらついているので、菅義偉に勝てない。

 私、副島隆彦は、今こそ、安倍晋三(岸信介の孫)の統一教会( 今は、「世界統一平和何とか家族連合」と名乗っている。英語では、世界で通用するMoonie ムーニー。反共、反中国の極右宗教)の勢力を、日本で崩壊させるべきであると強く主張する。これを言う(書く)と、みんなが白(しら)けて、私に近寄ってこなくなるが仕方がない。私は、自分の強固な主張と信念を貫く。

 だから、日本政治の次の天王山は、さ来月11月の中旬に予定される、総選挙(衆議院選挙)である。10月21日が、憲法が定める4年間の任期切れだ。その直前辺りで、菅が臨時国会を開いて、衆議院解散、選挙を決める。菅と二階にしてみれば、着々と粛々と何も動じることなく「国民の厳粛な判断を仰ぐ」である。

 現在の自民党の衆議院議員は、276名だ。定数は465議席だから過半数は、233議席だ。自民党内では、「選挙の結果、負けて50議席 減って226議席になっても 大丈夫。菅政権が続く」と言われている。なぜなら、公明党の議員が、29議席あるからだ。
 合計すると255議席で過半数を超える。だから菅政権がさらに続くのだ。

 だが、コロナ、ウイルス対策の大(だい)失策は、菅政権の所為(せい)だ、責任を取れの、動揺する国民感情が、荒れると、自民党は50議席減どころか、さらに減る可能性がある。さらには、「菅。何あの人。あの貧相で、イやな感じ。田舎者」と自民党を支持している金持ち女たちが菅を嫌っている、と言うことが現にあって、自民党内に菅(すが)嫌いがいる。 
 現実の世の中の穢(きたな)らしさと、下層(下流)の人々の人生の苦労を知ろうとしない、イやな女たちだ。金持ちの娘たちがそのまま婆(ばばあ)になった時の姿だ。石原慎太郎や小泉純一郎が、ハンサムだったから好きだ、という イケメン主義者たちだ。女の愚かさと、衆愚政治(しゅうぐせいじ)の最(さい)たるものだ。

 だから、ここで、私たちが強く希望するべきは、このほぼ確実に落選する50人の自民党議員たちは、「安倍チルドレン」であるべきだ。 もう9年前の、2012年末の謀略選挙で大量に受かった「安倍チルドレン」たちだ。彼らは、ほとんどが統一教会と日本会議(にほんかいぎ)に所属している、気持ちの悪い、若い議員たちだ。彼らが今度の選挙で落選する。 いいことだ。

 そうだ。2012年12月の2回目の安倍政権誕生のときは、ディープ・ステイトが、去年の11月に米大統領選挙で、トランプ潰しのために強引に使った不正選挙ソフトの「ドミニオン」の日本版である「ムサシ」を使ったのだ。

 今度の総選挙では、彼ら「安倍チルドレン」たちに代わって、優れた見識と汚れていない人生態度の、政治家志望の、元気な若い人間たち( 官僚中退ではなく、出来れば、自力で這い上がって、企業経営の苦労を知っている者がいい)を、どんどん当選させるべきだ。

 こういう風に、このあとも日本政治は続いてゆく。
 私は、金融・経済の専門家だ、と一般には思われている。私が、アメリカ政治や、欧米白人文明の政治思想の各流派の研究の専門家だと、知っている人は、今でも相当に頭のいい、読書人(ブック・リーディング)階級の人たちだ。 人はそれぞれ、自分が持って生まれた、知能、才能、思考力で生きている。

 それでも、私の金融・経済の話を聞きたい、という人は全国にたくさんいる。私がする、最新の金融・経済の予測、予言。そして、これからの近(きん)未来の世界の動きの話を聞きたい人は、どうぞ、以下の集まりに来てください。 

(貼り付け始め)

副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第22回

*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2021年9月26日(日)
*開場・受付11:00~ 開演12:00~ 終了17:30(予定)
*受講料:15,000円(税込)
*受講方法 オンライン受講
*動画配信期間 2021年9月27日(月)午後 ~ 10月3日(日)23時59分 まで

お申し込みは、コチラ ↓↓↓
https://kokucheese.com/event/index/610208/

(貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この金融セミナーで、私は5時間たっぷり、日本と世界の、政治、経済、金融の話を、力いっぱい話します。 
 ところが、今のご時世(じせい)の、世界規模で扇動されている、コロナ馬鹿騒ぎの、「コロナ、コワい、コワい」の狂騒(きょうそう)のために、又しても、狂ったような「新たに緊急事態宣言が出されました」で、会場は、またまた、「半分しか入れません」になりました。<s>残りの席はあと少ししか有りません。</s>
他の多くの人は、「オンライン配信」に切り替えています。世界中から見に来ています。ですから、このオンライン配信に申し込んでください。

 満席のため、ホールでの受講を希望の方は、キャンセル待ちになります。申し込みページのメッセージ欄に「ホール希望」と書いてください。

お申し込みは、コチラ ↓↓↓
https://kokucheese.com/event/index/610208/

副島隆彦です。それでは上記の文の中で書いた内容の記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

●「総裁選を前に「安倍ガールズ」高市早苗と稲田朋美のバトルが、いまいち盛り上がらないワケ」   2021年8月22日 週刊現代
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86340?imp=0

「総裁選に出馬します!」高市早苗前総務相が、今月発売の『文藝春秋』でこう宣言をした。高市氏は「日本経済強靭化計画」を提唱し、「基本路線は『ニュー・アベノミクス』」と書いている。

 ところが、自民党内での反応は冷ややかだ。「7月ごろから、高市氏が周囲に煽られて総裁選を目指すという噂が流れていました。高市氏を担ぎ出したのは、47名の中堅・若手議員が所属する『保守団結の会』ですが、この勉強会自体が’20年にできたばかりで、党内での存在感も薄いのです」(自民党閣僚経験者)

 この『保守団結の会』は’06年設立の『伝統と創造の会』から分かれた新しい組織だ。分裂のきっかけは、会長である稲田朋美(いなだともみ)前幹事長代行の「路線転換」だった。「前回の総裁選で推薦人20人を集められなかった稲田氏は『シングルマザー支援』『LGBT支援』といったリベラル寄りの政策を掲げるようになりました。これに反発する議員たちが、新たな勉強会を組織した」(同)

 当の稲田氏自身は自らを「多様性と寛容を掲げる『保守』」と称し、総裁選にも意欲を示す。とはいえ結局は、どちらの勉強会も安倍晋三前総理が顧問を務めているのは変わらない。

 火花を散らす「安倍ガールズ」に対し、党内の眼はシビアだ。「本当に女性総理を目指すなら、党内の39人の女性議員が団結すればいい。結局、実力者に気に入られたい目立ちたがりレースでしかない」(同)。女性総理誕生への道のりは遠そうだ。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 最後に、どうしても書いておきたいので載せる。どうも今度、横浜市長に当選した山中竹春氏には、このあと、すぐに経歴詐称スキャンダルが出てくるらしい。彼は、横浜市大医学部教授という肩書が有るだけで、医師でもなければ、感染症の専門家でもない。統計学者らしい。それを「コロナの専門家」と自称した。有権者を欺く行為である。


郷原信郎 66歳

 この記事を書いている、元検察官の郷原信郎(ごうはらのぶお)氏の主張が正しいようだ。
 私は、ここで、初めて書くが、今の日本で、一番、能力があり、強力な言論人かつ知識人は、郷原信郎だと思う。彼のこれまでの政治、言論活動には何の間違いもない。

 彼は本当に強靭な精神をした、かつ真に頭のいい人だ。彼のような人が日本国民の指導者のひとりになるべきだ。私は、郷原信郎のこれまでの行動を遠くから見ていて、この人には、間違いがない、と、太鼓判をそろそろ、押すことに決めた。あとの人たちも郷原氏の生き方に学ぶべきだ。 

 郷原氏は、自身が、本気で横浜市長になろうとしていた。彼は、長年、横浜市の行政のコンプライアンス(法令遵守)委員である。横浜市政のことをよく知っている。それなのに7月7日に、立候補を取りやめている。何かがあったのだ。郷原信郎は、ただの口ばかりの評論家であることから脱して、政治家を目指したのだ。だから私は彼を応援しようと思った。

副島隆彦 記

(転載貼り付け始め)

【横浜市長選挙】山中竹春候補「圧勝」が立憲民主にもたらす“最悪の結果”
https://go2senkyo.com/seijika/181361/posts/291197
選挙ドットコム 郷原信郎 (ごうはらのぶお) 2021年8月22日

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。それでは、最後に再び、私の「“予言者”金融セミナー 」のお知らせをします。 お金に余裕のある人は集まってください。

副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第22回
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2021年9月26日(日)
*開場・受付11:00~ 開演12:00~ 終了17:30(予定)
*受講料:15,000円(税込)
*受講方法 オンライン受講
*動画配信期間 2021年9月27日(月)午後 ~ 10月3日(日)23時59分 まで

お申し込みは、コチラ ↓↓↓
https://kokucheese.com/event/index/610208/

副島隆彦 拝

佐藤義孝 投稿日:2021/08/24 01:06

【2783】[3238]脱炭素社会

 7月31日放送のアナライズプラスによると、環境規制の緩い国からの輸入品に事実上の関税を課す国境炭素税が導入されれば化石燃料割合の高い日本では車の生産が出来なくなる可能性があるそうです。

(引用始め)
アナライズ・プラス(2021年7月31日放送「マーケット・アナライズ plus 」
https://www.youtube.com/watch?v=Gdo-dzRUaBs
(引用終わり)

 (7分頃から)co2を出す火力発電の割合が高い日本より原子力発電の割合が高いフランスのほうが税金が安いので競争上フランスで生産することになり日本では生産出来なくなるとのことです。

 番組でも紹介されてましたがトヨタの社長も脱炭素に危機感を抱いています。

(引用始め)
CO2と雇用の関係 豊田章男の危機感
https://toyotatimes.jp/insidetoyota/130.html
日本では、化石燃料を使った火力発電比率が75%と非常に高く、コストも非常に高く、(表の中にあるように)再エネのコストが火力よりも唯一高い地域になっています。

かつてクルマのグローバル化が進んだときに、自動車各社は「より売れるところでつくろう」「人件費がよりコンペティティブなところでつくろう」と海外に生産をシフトしたこともありますが、これから先はCO2排出の少ないエネルギーで(クルマを)つくれる国にシフトする動きが出てくる可能性があります。

自工会各社は、国内生産約1,000万台の約半分に相当する482万台を輸出しています。LCAで見ると、この輸出分の生産が、再エネ導入が進んでいる国や地域へシフトすることが予想されるわけです。

日本の再エネ導入が進まなければ、この輸出の482万台をつくったとしても、使えなくなります。

トヨタの例では、東北とフランスでつくったヤリスを比べた場合、クルマとしては同じであっても、日本生産のクルマは使っていただけなくなると思います。

そうなると、輸出で自動車業界が稼いでいる外貨獲得15兆円が限りなくゼロになり、自動車業界550万人のうちの70万から100万の雇用に影響が出てくると思います。
部品、機械、素材など、自動車産業はすそ野が広い。国内生産の減少が日本経済に及ぼす影響は甚大だ。
(引用終わり)

 トヨタは他社と比べて、国内生産比率の割合が高いので、国内で生産出来なくなると産業の空洞化を招き企業城下町が消えてしまいます。そうなると、関連企業や飲食店や宿泊施設に対する多大な影響をもたらします。かつて日産の工場が閉鎖された例です。

(引用始め)
巨大工場が消える計り知れないダメージ! パジェロ製造やホンダ狭山工場の閉鎖で「城下町」への影響とは
https://www.excite.co.jp/news/article/Webcartop_587939/
不可抗力的に厳しい状況に追い込まれたのは、工場周辺の飲食店などだろう。工場には社員だけでなく納入に来た業者やさまざまな出入りがあり、そうした人の流れは飲食店にお金を落とすことになる。しかし、工場閉鎖となれば売上が下がることは必至であり、村山工場の周辺でも9割近い飲食店が姿を消したという。
(引用終わり)

 こうなると自然エネルギーの割合を上げるか他国みたいに原子力に力を入れるかだと思いますが、冒頭の動画によると例えば、風力の導入には環境評価して設置、建設までに8年かかるそうです。

 他国は小型炉の建設に動いてます。

(引用始め)
中国が海南島に小型原子炉を建設~その「思惑」を探る~
https://zuuonline.com/archives/231382
去る2021年7月13日(北京時間)、中国は海南島に世界初の商用モジュール式小型原子炉である「Linglong1」の建設を開始した。そもそも、「小型原子炉」とはどういったものなのか。またなぜ北京や上海ではなく海南島なのか、その思惑を探りたい。

いわゆる「脱炭素化」に向け、エネルギー分野で様々な技術開発が進められる中で、より安全で経済的な原子力発電ということで、原発業界が力を入れているのが「小型原子炉(小型モジュール炉、SMR)」である。
(中略)
米国だけではない。英国ではロールス・ロイスが主導して「SMRコンソーシアム(小型原子炉開発企業連合)」を立ち上げ、小型原子炉に参入している。
(引用終わり)

 日本では原発事故もあり拒否感が強いと思います。また最近では柏崎原発の不祥事もありました。

(引用始め)
柏崎刈羽原発のテロ対策欠陥を生んだ背景事情
https://toyokeizai.net/articles/-/418736
問題の悪質性では、IDカードの不正使用は検知設備の機能喪失放置よりもむしろ重大であり、東電社内のモラルの低下を浮き彫りにしている。東電は社員がどのような職務に携わっていたかについて詳細を明らかにしていないが、意識的にルール違反する社員が原子炉の運転に関わっていたとしたら、重大事故を招きかねない。

(不正を行ったのが)運転機器の日常点検や保守点検に携わる職員だった場合には、記録改ざん行為を引き起こす恐れがある。いずれにしても恐ろしい事態だ。
(引用終わり)

 冒頭の番組では他に排出権取引についても取り上げられてました。ゲストのニッセイ基礎研究所チーフエコノミストの矢嶋康次さんによると環境問題は産業政策そのもだそうです。

 どの国も企業も個人も環境問題をやればやるほどコストがかかりコストを回収できないとどうにもならないので競争政策が起きるそうです。その中で勝ち組と負け組が生まれると言っていました。

 要するに環境問題にかこつけたお金の分捕り合戦ですね。欧州のやることはとんでもないですね。私はこうなると国・企業・国民が一丸になって考える必要があると思います。

中山裕之 投稿日:2021/08/23 14:36

【2782】[3237]横浜市長選と厚生科学審議会

横浜市長選直前の8月18日の厚生科学審議会 でのワクチン副反応検討会を、わざわざ非公開。極右系の高市政権で、コロナ詐欺で国民統制しつつ、中国敵視路線へ。

アフガニスタンの撤退も、お仲間のマスコミ批判も茶番劇

コロナ詐欺にしろ、中国敵視政策にしろ、マスコミの悪質さに気付く人も増えてきたので、混乱しなから進行するでしょう。

川本真都 投稿日:2021/08/23 11:35

【2781】[3236]追加の情報です。

8月22日、23時55分時点での、新型コロナ死亡者数は15638人と発表されています。
昨年1年間の死亡者数が3466人とすると、今年は8月22日までで12172人、死亡です。
8月/12月で12172人ですから、単純に掛け算すると年末には18258人です。
データや状況は常に変化しています。常にアップデートが必要です。

はぐらめい 投稿日:2021/08/23 05:51

【2780】[3235]請願活動にご協力を! 「指定感染症二類相当から五類感染症に」

山形県では、県内市町村議会に対して「新型コロナウイルス感染症の取扱いを指定感染症二類相当から五類感染症に引き下げることを求める意見書提出についての請願」提出に向けて動き出しています。全国にも広がって欲しいです。→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-08-23 ご連絡いただけば資料等送ります。oshosina@omn.ne.jp 南陽市議高岡です。
以下、請願内容です。
       * * * * *
新型コロナウイルス感染症の取扱いを指定感染症二類相当から五類感染症に引き下げることを求める意見書提出についての請願書  

 コロナ禍をいかにして収束させるかは全国民最大の関心事であり願いです。目の前の報道に一喜一憂するのではなく、足元から現状を正しく見つめ、ひとつひとつ解決の方途を探ってゆかねばなりません。
 そもそも新型コロナの騒ぎの拡大は、未知ゆえの過剰な恐怖から、コレラ(三類感染症)より危険な二類相当の指定感染症とされたことに由来します。そのことによって、無症状の病原体保有者も含めた感染者には入院勧告、就業制限、濃厚接触者の外出自粛要請といった規制が生じるとともに、社会的には緊急事態宣言発令等による行動制限措置が可能になり、全国民的に社会活動が著しく制限されることになりました。新型コロナが二類相当の指定感染症であっていいのかどうかの検証こそが、コロナ禍収束に向けての第一歩です。
 新型コロナで騒がれるようになって1年半、令和3年8月19日現在の山形県内感染者数は2,660人(0.25%)、死者数は47人(0.004%)、致死率1.7%です。99.75%の県民は感染していなくて、99.996%の県民は新型コロナで死んでおりません。全国もほぼ同様の数値です。
 明治時代前半、日本はコレラに苦しみました。明治19(1886)年の山形県のコレラ患者数2,217人、そのうち1,510人が亡くなっています。致死率は実に68%でした(全国患者数155,923人 死者数108,409人 致死率70%)。
 これに比して新型コロナでは、検査で陽性とされて社会生活上大変な思いをする人はあっても、実際に新型コロナ感染症という病気に罹って苦しむ人を見ることは滅多にないというのが現実です。
 五類感染症である季節性インフルエンザは、特効薬やワクチンがある中で、毎年1千万人を超える患者が発生し、関連も含めて死亡者は約13,000人です。比較して新型コロナの昨年1年間の死亡者数は3,466人、割合も全死亡の0.25%であり、冷静に判断すれば、感染症としてはインフルエンザと同じ五類感染症相当で良いことはだれの目にも明らかであり、多くの専門家の意見でもあります。
 五類感染症であれば、医療機関指定の制約も外れることで、治療を必要としている方はどの医療機関でも受診できるようになり、人口当たり世界一のベッド数を誇る我が国において、医療崩壊は起こり得なくなります。また国民も、指定感染症二類相当ゆえの諸々の規制から自由になることで、正常な経済社会活動を取り戻せる道筋が開けてくることはまちがいありません。
 以上の事から、一日も早い国民生活正常化のために、新型コロナウイルス感染症を現在の指定感染症二類相当から五類感染症にすみやかに変えることを、貴議会として国に対して要望する意見書を提出していただくことを、地方自治法第124条の規定により請願いたします。

佐藤義孝 投稿日:2021/08/22 20:23

【2779】[3234]アフガニスタンと米軍需産業

 米軍がアフガニスタンから撤退しタリバンが制圧しました。タリバン政権の制圧があまりにも早くまた米軍の撤退が稚拙だったためにバイデン政権が内外から批判されてます。
 
 アフガ二スタン政府の腐敗やアフガニスタンの複雑な歴史など、中には米中覇権争いに絡めてタリバン政権樹立が中長期的にはどちらに有利に働くかの議論が活発にされてます。

 私が疑問に思ったのは何故アフガニスタン軍が自立出来なかったかです。

(引用始め)
アフガンの米国依存、遠い自立 数カ月で軍用機使用不能に
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041500822&g=int
 「アフガン復興支援の中で、アフガン軍への支援が群を抜いて高額だ」。米政府のソプコ特別監察官は3月、米シンクタンクでの講演でこう断言した。
 米国は2001年のアフガン侵攻でタリバン政権を倒し、民主政権樹立を後押しした。一環として、治安維持や対テロ戦を担うアフガン軍の設立を援助。装備品の提供や兵士の訓練などに投じた国費は、昨年末までに約883億ドル(約9兆6000億円)に上る。

 ただ、ソプコ氏によれば、アフガン軍はいまだ米国をはじめとする外国の請負業者に装備品の維持整備や訓練などを頼っている。米軍撤収に伴ってこうした業者がアフガンから引き揚げれば、アフガン軍は壊れた装備品を修理することができなくなる恐れがある。

 特に、アフガン空軍は多目的ヘリコプターUH60と輸送機C130、軽戦闘機の整備をほぼ完全に民間業者に委託している。ソプコ氏は「業者がいなくなれば、軍用機は数カ月以内に戦闘で使えなくなる」と警告する。
(引用終わり)
 
 一方でこのような話もあります。

(引用始め)
ニュースの疑問「混迷アフガン情勢! バイデン大統領の誤算」
https://tver.jp/corner/f0081574
(引用終わり)

 (13分30秒頃から)ゲストの国際政治学者の高橋和夫さんによると20年もやってて米軍はアフガン空軍のパイロットは養成してるが飛行機の整備は米国人しかできない不思議な軍隊を造ったと語ってます。

 アフガン政府の汚職は当然あるがこの戦争で一番儲けたのは米軍事関連企業で、このような状況にしたことを反省してほしいと言っていました。

 私は上記の時事ドットコムのニュースと比べて高橋さんの言ってることの方が正しいと思いました。昨年、東京新聞もコラムにこのような記事を書いてました。

(引用始め)
アフガン和平 歴史的な好機を逃すな
https://www.tokyo-np.co.jp/article/57662
米国内の不協和音も不安材料の一つだ。軍需産業にとってアフガン内戦は格好の市場で、イスラムを嫌悪する「人権派」も少なくない。六月には米有力紙に「ロシアがタリバン系勢力に米兵殺害の資金を供与している」という米中央情報局(CIA)の情報(米国家安全保障局は内容に異議)が載った。和平交渉を妨げたい勢力が意図的に流したという観測がある。
(引用終わり)

 今回の撤退で国防長官に有力視されてたミシェル・フロノイさんが就任出来なかった理由がわかりました。

(引用始め)
国防長官人事に二の足 党内左派の反発で―次期米政権
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112700605&g=int
「アフガニスタン撤収を実行できるのか」。民主党のカンナ下院議員は23日、「フロノイ氏は過去にイラクとリビアでの戦争を支持し、アフガンへの増派を後押しした」とツイッターで批判。国防長官に推す流れに「待った」をかけた。
 フロノイ氏はオバマ前政権2期目の国防長官候補に浮上したものの、要請を辞退。クリントン元国務長官が2016年大統領選で勝利していれば、国防長官就任が確実とみられていた。
 バイデン次期政権でも早くから有力視されたが、23日に発表された外交・安全保障チームには含まれなかった。国防総省筋は「フロノイ氏はヒラリー氏と親密な関係にあるが、バイデン氏との個人的関係はそれほど強固ではない」と語る。
 左派勢力は、フロノイ氏が創設者の一人として名を連ねるシンクタンクが軍需産業から資金提供を受けていることや、フロノイ氏の戦略コンサルティング会社と軍事企業のつながりを問題視。米メディアによると、バイデン氏はこうした事情から他の人材起用も検討中で、ジェイ・ジョンソン元国土安全保障長官の名前が浮上している。
(引用終わり)

 引用したニュースの疑問は8月28日までの配信です。

末席の新参者 投稿日:2021/08/18 23:24

【2778】[3233]AIについて

結論から書くと、AIは実現できないと思います。なぜなら知能の仕組みそのものはいまだに解明されていないからです。解明されていないものをコンピューター上で再現できるはずもありません。現状のように、画像認識や物体検出のようなタスク特化型の疑似知能がいいところです。

一歩で、新しいAIアルゴリズムも登場しています。その一つにXGBoostというものがあります。しかし、XGBoostは従来から存在する「決定木」アルゴリズムと「勾配ブースティング」という手法の組み合わせであり、より高い精度を誇っても人間の脳の構造に更に近づいたわけではありません。

一方、「東京大学のデータサイエンティスト育成講座」(マイナビ出版)という書籍があります。手に取って中身を見ると、Pythonというプログラミング言語を用いて機械学習アルゴリズムを学ぶ内容になっています。これならタイトルを「東京大学のAIエンジニア育成講座」に変えてもいいくらいです。

データサイエンスとは、Wikipediaによると以下の通りです。
「データサイエンス、またはデータ科学とは、データを用いて新たな科学的および社会に有益な知見を引き出そうとするアプローチのことであり、その中でデータを扱う手法である情報科学、統計学、アルゴリズムなどを横断的に扱う。」(Wikipediaより引用)

データサイエンスの本には統計学に比重を置いたものも多くあります。統計学もAIアルゴリズムも包括した概念のようです。
AIと書けば、ドラえもんのように感情があって知的な思考ができるロボットを想起します。AIでドラえもんが実現できないなら研究者にとって不都合です。しかいデータサイエンスなら、あくまでデータ分析なので、ドラえもんが作れなくても問題ありません。

そのうちAIという言葉は使われなくなって、データサイエンスという用語に一本化されたほうが学者にとっても無駄な意地を張らずに済むと思います。

副島隆彦 投稿日:2021/08/18 09:26

【2777】[3232]横浜市長選(22日)が、自民党内 ” 7.21反菅(はんすが)クーデター” の勝敗を決する。

副島隆彦です。今日は、2021年8月18日(水)です。

 「横浜市長選(22日)が、自民党内の“7.21反菅(はんすが)クーデター” の成否を決める」と題して、私は、日本の政治状況への最新の 分析を公表する。
 私の判断では、9月末(29日)の自民党総裁選(そうさいせん)で、菅義偉が首相に再選されるだろう。その背後に大きな政治ドラマがあった。 この流れを決めるのは、22日に迫った横浜市長選挙である。「菅(すが)が、自分の地元で負ける」という新聞の 世論調査の結果が次々と出ている。

(転載貼り付け始め)

●「自民党で現実味を帯びてきた菅退陣とポスト菅 横浜市長選で野党候補がまさかのリード」
2021年8月17日 AERA ( アエラ 朝日新聞のネット版)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a0f60b3fb0599b49c247afe701098db56752f20

 8月22日に投開票が行われる横浜市長選がとんでもない展開になってきた。8人の候補者が出馬しているが、菅義偉首相の「盟友」、小此木八郎前国家公安委員長(56)と立憲民主党が推薦する横浜市立大学教授だった山中竹春氏(48)の一騎打ちの様相となってきた。

 当初、菅首相のお膝元でもある横浜市で圧倒的な知名度、強固な地盤を誇る小此木氏が楽勝かと誰もがみていた。しかし、マスコミなどの世論調査、期日前投票の出口調査では、山中氏が先行。小此木氏が追う展開になっている。「まったくの想定外の展開だ」  (以下、略。URLを開いて読んで下さい)

(転載貼り付け貼り終わり)

副島隆彦です。 日本でオリンピックが開かれている最中に、日本の政界では激しい大きなドラマが展開していた。今から私が書くことは、とてもそんなことは信じられない、というような事実の羅列となる。私が、この文を書いている8月18日(水)で、私は「菅政権の継続」と予想、予言している。

この22日の横浜市長選挙で、上記の通り、朝日新聞でも、上記のアエラでも、「自民党が負けて、立憲民主党の候補が勝つ」という出口調査の結果が、発表されている。

 新聞各紙と文芸春秋までが、「予想外の展開で、菅首相にとって手痛い打撃となる。首相が推す、小此木八郎氏(6月18日まで、国家公安委員長だった)が負けると、菅政権が受ける打撃が大きい。だから菅政権は倒れる」という論調が出ている。私は、そうは思わない。これはあくまで政治評論における予測、予言に属する。
 さあ、これから、私、副島隆彦が縷々(るる)解説する。当否は読み手の皆さんが自分で判断してください。「それは、いくら何でもありえない」と思う人は、そのように思っていていてください。

 始まりは、7月23日の東京オリンピック開会式の前々日(7月21日)の真夜中に起きた。現職の中山泰秀(やまなかやすひで)外務省副大臣(50歳)が、ユダヤ人差別のホロコーストをコントのジョークをたった一言しゃべっただけ(23年も前の古いもの)が、Youtubeで流れたという理由で、この小林賢太郎というコメディアンあがりの舞台演出家が、やり玉に挙がった。

 これを中山副大臣は、21日の真夜中、午前1時に、日本政府にこの問題の自分の意見を言うべきなのに、いきなりアメリカのユダヤ人種差別糾弾団体のSWC(サイモン・ヴィーゼンタール・センター)に通報、告げ口した。

 すると、SWCの所長が即座に、真夜中に声明文を出して、「ホロコースト問題を笑いの種にするような人物が、オリンピックの主催者側にいることは許しがたいことだ」と発表した。これで、日本政府とJOC、大会組織委員会が大騒ぎになって、この小林賢太郎は、即座に解任され、橋本聖子大会組織委員長が悲痛な謝罪声明文を出した(22日)。その翌日が開会式なのである。 開会式が中止にある可能性が、この時、本当にあったのだ。 だから、安倍は開会式に自分は出ない、と言ったのだ。

それは菅首相の責任となって、日本だけでなく、世界中から非難轟轟(ごうごう)の嵐となって、それで菅政権が倒れる、という事態になっていた。
私は、だから、これを、“ 7.21 反菅(はんすが)クーデター ” と名付けた。このクーデターを仕掛けたのは、誰あろう安倍晋三である。

 ところが、この直後、22日から、日本国内のテレビ新聞、週刊誌、ネットニューズが、一斉に「中山泰秀副大臣のとった行動はおかしい」と報道を始めた。日本国内のメディアが全く同じ論調になったことは極めて珍しいことである。及ばずながら、私、副島隆彦が22日の早い時間に、この中山泰秀事件のひどさと謀略性について、急いで書いて公表した。これが影響を与えたようである。

 この直前に、安倍晋三前首相は、「自分は開会式に参加しない」と表明していた。このことは、極めて異常なことなのである。なぜなら、安倍晋三は、首相だった2016年にブラジルのリオデジャネイロの閉会式で、自らスーパーマリオの恰好をして出てきて、次の東京オリンピックの宣伝をぶちあげた。彼は、2013年9月のアルゼンチンで、東京オリンピック誘致が決まったときの「ばんざーい」以来の、開催の責任者だ。だから、安倍が、名誉顧問になっていたのに、開会式に出ないと周囲に漏らしたことで、激しく非難された。

 安倍は、この時、東京オリンピックの開会式が流れて、オリンピックがぶち壊れなることを想定して、菅義偉にクーデターを仕掛けたのだ。

 安倍晋三の勢力が、東京オリンピックを妨害することで、菅首相に大打撃を与えることを計画していた。オリンピック終了後に行われることになっている自民党総裁選挙(9月29日予定)と衆議院選挙(11月中旬だろう)で、菅義偉に対する国民からの大きな失望と激しい責任追及の嵐が起きることを想定しての安倍たちの行動であった。私は、これを7月21日の“安倍の反菅クーデター”と命名した。

 そして、これは見事に失敗した。なぜなら中山泰秀は、激しく国内メディアから非難され、それと連携して動いた安倍晋三への批判も沸き起こった。だから菅首相と二階自民党幹事長の勝利である。二階俊博は、自民党内で権力闘争が起きるときに、必ず、「上等、上等」と言い放って受けて立つ。

 このあと、安倍晋三クーデターが、成功して、彼が首相に再び返り咲いて「安倍再々登場」など、許されざることである。 あれほど、7年8ヶ月も(2020年8月まで)ヒドい政治を行ってきた人物が、再び首相に復帰するなど、日本の政治が許していいわけがないのである。

 私が、あのとき(7月22日)、もっとも強く警告を発したのは日本の左翼リベラル派の人たちに対してである。彼らの知恵の足りない見方では、現職の自民党の首相を引きずり降ろすことが常に念頭にある。ということは、菅内閣が倒れると安倍晋三が復帰することになるのである。このことは、日本の左翼リベラル勢力が、安倍晋三の勢力に利用されることになるのだ。このことを分かってほしい、と私は訴えた。 それは、今度の22日の横浜市長選挙でも起きている。

 私の大きな見方では、安倍の勢力は、中国と戦争しようという危険な思想の集団である。このことは、そのお仲間である櫻井よしこ氏の「今こそ中国と戦おう」というような本たちのタイトルを見ていると分かる。
 私たちの日本国はアメリカとも、中国とも仲良くやって、世界情勢の厳しいところを、うまく生き延びていかなければならないのである。だから私は7月21日の安倍クーデターが失敗して本当に良かったと思っている。

 そして23日の開会式を菅義偉政権は、無事なんとか乗り切った。何が何でもとにかく世界との約束のオリンピックを、どんなにみっともなかろうが「無観客」ででも、乗り切って、開催し、終了させなければならなかったのだ。
幸い、日本国民はオリンピックの試合をテレビでずっと見て、大いに楽しんだ。テレビの視聴率はかなり高かった。私がこれで菅義偉が勝った、と判断した。国民には、お楽しみであるタダで貰える「パンとサーカス」を与えれば、それでいいのである。それが、政治というものだ。

 このあと、菅義偉と二階俊博からの安倍晋三への激しい反撃が起きた。このことが今日の私の主題である。前置きが長すぎたて、あまりにもダラダラと書き過ぎると、読み手がきついので、このあとは要点だけをサクサクと書く。

 菅政権を倒そうとしていた安倍勢力の主要人物が、一人ずつ引きはがされるように安倍から離れて菅首相についていく姿が如実に見られた。
その始まりは、7月30日に起きた。例の法務省、検察庁の 検察審査会による、安倍晋三の後援会の「桜を見る会・前夜祭パーティ」(2013~2019年の開催分)でのお金の動きについて、安倍晋三を不起訴にした検察庁の判断があった(2020年12月24日)。
 
 それをひっくり返す議決が行われた(7月15日らしい)。検察審査会が下した「不起訴不当の議決である。これで安倍晋三は再び公職選挙法と政治資金規正法の2つの違反での被疑者の立場に戻った。このあと、安倍晋三議員は検察庁に数回、呼ばれて厳しい取り調べを受ける。この7月30日の決議の公表が、政治的にものすごく大きい。菅と二階の側からの、「7.21オリンピック・クーデター」への強い反撃と逆襲である。このあと安倍晋三は、黙りこくって表に出られなくなった。このあとの動きを時系列で書く。

 この7月30日に、なんと3A(安倍、麻生、甘利明)の同志である、① 麻生太郎副総理が、安倍前首相の自宅へその日の夜、走り込んだ。そして2人で何を話したかである。この時から、まるで煙幕を張るがごとく女性議員の高市早苗(たかいちさなえ)を総裁選挙に出そう、という妙な動きが表に出た。すでにこのとき、麻生と安倍は腰砕けになって、もう菅・二階ラインを崩すことはできないと分かったのだ。だが、まだ横浜市長選挙がある。

●「自民総裁選 高市・岸田氏出馬は安倍・麻生氏の思惑通りの展開か」
※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号
https://www.news-postseven.com/archives/20210817_1683581.html

 この7月30日の検察審査会の不起訴不当は、オリンピックの最中であったから新聞各紙の社会面の本当に小さな記事でしか扱われなかった。朝日新聞だけが比較的大きかった。この記事のことで私はすでに評論を1本書いている。

 そして、月が替わって8月3日に菅首相は、ずっと犬猿の仲で口もきかないと言われていた ② 加藤勝信官房長官を自室に呼びつけた。そして2人で話し込んだ。それまでは周りの番記者(ばんきしゃ。メディアの政治部記者の若手)たちに、加藤は、「首相は会ってもくれない。意見を言おうとしても『うるさい、出て行け』 と言われる。これじゃやってられないよ」と、ぶつぶつと発言している。

 おまけに官房機密費も菅に取り上げられて、使わせてもらえず、“名ばかり官房長官” と政治部記者たちから呼ばれている。ところが、菅首相が加藤官房長官を呼びつけて話し込んだのだ。菅は加藤に何といったか。

 翌日、8月4日にフジテレビ(FNN)の番組だけに、なぜか加藤官房長官が出て来て、「今の菅政権を支えるのが、私の仕事であります」と、いつもの、記者会見での、昼行燈(ひるあんどん)のボソボソとした口調では違って、ペラペラと能弁な感じで話していた。

●「加藤官房長官「菅首相への信頼つくる」 自民党総裁選めぐり」
2021年8月4日 FNN
https://www.fnn.jp/articles/-/219162

 加藤勝信は安倍晋三の直系の子分というよりは、さらに晋三のお母さんの洋子(ようこ。93歳)に、いちばん気に入られて、かわいがられて育った政治家である。元は岸洋子で、岸信介の長女である。写真でも、見るからに恐ろしい鬼のような女だ。このゴットマザーが安倍政権を裏から操っていたと言われていた。


安倍(岸)洋子
 だから菅が呼びつけて、口もききたくない関係の加藤と2人で何を話したか。ここを考えるのが政治を見る重要な目である。かなりの政治分析ができる者たちであっても、まさかそんな、という事態が起きたのだ。

 菅は加藤に直接、「これからも、私を支えてくれますね」と切り出したはずなのである。これは加藤にとって相当に堪える。加藤は、このとき「はい、そうします」と答えたはずだ。このとき加藤は、自分を育てて引き上げてくれた、安倍(岸)洋子と安倍晋三を裏切ったことになるのだ。これが政治の世界である。

 加藤勝信 は、どうやら、もう菅の方が強いと思い知って、自分の政治家生命を守るために菅につくと決めたのだ。ここが見えなければ、自分には床屋政談、政治談議をやる能力などないと思ったほうがいい。

 その前から3A(安倍、麻生、甘利明)が、激しく菅義偉を激しく揺さぶって、「俺たちの言うことを聞け。そうしないと首相は続けられないぞ」と言い、その為には、「二階俊博を幹事長から下ろせ。辞めさせろ」と圧力をものすごく掛けていた。

 春ぐらいから3Aが2F(二階)に勝ちそうな勢いだった。しかし、7月21日クーデターが見事に失敗して、安倍晋三は、もんどりうって倒れた。そして、2週間後に、オリンピックは何とか終わった(8月8日)。

 それでも、菅はオリンピックは失敗、コロナ対策でも失敗していると言われて、「菅内閣は、国民の不興を買い、世論調査の数字もひどくて、29%の支持率しかない」と言われた。しかし、こういう記事を書いている者たち自身が安倍晋三の勢力のジャーナリストや、記者たちであり、安倍勢力の引力に引きずられているのだ。それでも彼らも、どうせ自分たちの勢力がどうも負けたと自覚せざるをえない。

 ただし、左翼リベラル派は、全く、その人生が汚れていない人たちなのだが、ちょっと頭が弱い人たちだ。だから、「とにかく自民党を倒せ」のスローガンしか言えない。
 彼らの目には、菅・二階と安倍勢力の激しい戦いが見えないのである。私は、自分の身近の人たちであり、何かの時には、一緒に闘わなければいけない人たち(彼らが、私を呼んでくれれば、だが。笑い)なのだが。

 私は、彼らに対して、「もう少し頭が良くなりなさいね。その代表が日刊ゲンダイだ」と書いてきた。本当に、自民・公明党連立政権と官僚政治を うち倒して、立憲民主党を中心とするリベラル政権を作りたいと考えるならば、まず為すべきことは、真っ正面から「枝野幸男立憲民主党・党首がおかしい」と彼を批判することなのだ。

 枝野幸男のやっていることは、裏側で自民党や財界とつながって、野党勢力の統一と、政権奪取のための努力をないがしろにし、削ぎ落としている。私たちは枝野幸男を激しく批判し、党首から引きずり降ろす運動をしなければならないのである。この本筋を忘れて、菅政権打倒ばかりを言っているのは、頭が足りないのである。

 話を元に戻すが、この ② 加藤勝信がひっくり返ったと思われる8月3日の同日に、菅首相は、③ 山口那津男(やまぐちなつお)公明党党首と45分間、食事をして話し込んでいる。ここで菅首相は、「公明党も私を支えてくれますね」と言ったはずなのだ。ところがその翌日、8月4日に、公明党の遠山清彦(とうやまはるひこ)元議員の秘書たちが、取り調べを受け、事務所にガサ入れ(家宅捜査)が入った。

 この遠山元議員は、安倍政権のとき(第4次安倍第2次改造内閣)に財務副大臣を経験している。だから、公明党の中でいちばん安倍に近くて、おそらく菅政権倒しを公明党の中で行っていたのであろう。そこに突如、検察庁がガツンとくらわして、汚職の容疑で捜索した。これで公明党は震え上がって「はい、菅首相の言うことを聞きます」と完全に折れたはずなのである。

 ここで、はっきり書いておくが、政治評論や、政治談議をしたい人に教えておく。公務員は、そのときの首相の言うことを聞く。命令に従う。公務員の上のほうである官僚たちも、「自分たちの首を切る権限を持っているのは首相である」と死ぬほどよく分かっている。上司の命令に従う、のが、公務員の本能であり生態である。警察や検察庁といえども、行政官であるから、内閣の指揮、命令に従う。この政治体制の基本を甘くみてはいけない。

 だから「検察庁は、政権とは別個独立に司法の権限として、犯罪捜査をしています」と、あまりキレイごとは言えないのである。どこの国の政治もこうなっている。
 とりわけ今の検察庁(林眞琴=やはしまこと=検事総長の体制 )は、とにかく安倍晋三前首相と統一教会(ムーニー Moonie) という特殊な宗教団体に激しく怒っている。

 検察庁は法務省と内側が同じ組織なのだが、その中に何十人もの統一教会のメンバーが入り込んでいて、それが例の河井克行・案里事件を起こした。河井克行(かわいかつゆき)は、たった1ヶ月で辞めさせられたが、安倍が任命して法務大臣にまでなったのである。これらのゴタゴタの激しい内部の事件は、すでに私は別で論じた。

 さらに続いて、文科大臣を務める ④ 萩生田光一(はぎうだこうちいち)がいる。彼は東京の西のはずれの、八王子市を地盤とする政治家で、市会議員あがりの、たたき上げだ。まるで暴力団かと見紛うがごとき傲慢な政治家である。彼もずっと安倍晋三の最側近として支え続けた。

 だが、萩生田は 統一教会員ではないようだ。だから安倍晋三への忠誠心と言っても、政治信念(イデオロギー)を共にしていないので、必ずしも安倍と一蓮托生ではない。忠誠心にも限度がある。 8月11日の日経新聞が、大きく萩生田が、「私は自民党幹事長になりたい」というインタビュー記事を載せた。

●「雌伏の安倍氏最側近、「いつかは幹事長」 萩生田光一」
2021年8月11日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA124UP0S1A710C2000000/

 何か異様な感じのするインタビュー記事だ。なぜ、このような時期に二階幹事長を押しのけ、「私が幹事長になりたい」と奇妙なことを言い出したか、である。この真実は、8月11日の時点で、「すでに萩生田は菅義偉の軍門に下っている」としか言いようがない。「私は菅首相と二階幹事長の言うことを聞くので、順番が回ってきたら私を登用してください」と懇願しているとしか思えない。すなわち萩生田も安倍から取り上げられて菅の側についたのである。

 さらにもう1つ重要なことは、この間近の22日の横浜市長選挙の投票日で、 ⑤ 小此木八郎(おこのぎはちろう)が当選するか、の問題になる。冒頭で載せた、アエラ誌の8月17日が、大きく投票予想で、野党が勝つ。自民党が負ける、という投票率予想を大きくだした。

●「自民党で現実味を帯びてきた菅退陣とポスト菅 横浜市長選で野党候補がまさかのリード」
2021年8月17日 AERA
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a0f60b3fb0599b49c247afe701098db56752f20

 立憲民主党から出ている山中竹春氏(やまなかたけはる。元横浜市立大教授)が当選しそうだと書いた。「そんなことはない」と私は予言しておく。この横浜市長選挙は、複雑な構造が背景にある。現職で再選を目指す林文子(はやしふみこ。75歳)のばあさんは、今回で、お払い箱である。彼女は、キレイさっぱり責任を取らされて捨てられる、その係である。

 IR(アイ・アール。カジノを含む統合型リゾート施設)というカジノを横浜に持ってくるという話がずっとあって、もうカジノ場は横浜には作られない、ということはハッキリしているからだ。その責任を一身に取ってやめる。

 なぜなら、シェルダン・アデルソンという、むくつけき顔をした「ラスベガス・サンズ」のカジノの大物が、1兆円(100億ドル)を持ち込んで、東京お台場の「船の科学館」に、カジノビルを建てることになっていた。ところが、アデルソンは、マカオ(澳門)のカジノ場が、中国の習近平による腐敗摘発の締め付けを受けて儲けが出なくなった。シンガポールのあのビルの上に船が乗っているようなカジノ場もうまくいっていない。そしてアデルソン自身が死んでしまった(2021年1月11日)。 だから東京と同じ運命で、横浜も大阪のカジノ場もできないのだ。

 アメリカの命令でIRを推進してきたのは、安倍政権とそれを受け継いだ菅政権である。だから、菅としては林文子に責任転嫁して、自分はコロリとIR反対派に回ってしまった。これが政治家の絶妙な動きである。


菅義偉と小此木八郎
 ⑤ 小此木八郎は、横浜を地盤とする有力政治家の小此木彦三郎(おこのぎひこさぶろう)の息子である。彼は、なんと6月18日に突然、国家公安委員長を辞めた。菅首相に直接、「横浜市長選挙に出ます」と言いに行った。このとき2人に緊張が走った。両者にらみ合いである。なぜなら、菅は長い間(20年以上)、横浜で小此木彦三郎の秘書を務めていて、それから横浜市議になり、そして衆議院議員になったからだ。ここには深い深い因縁がある。そのことは私はここではもう書かない。

 小此木八郎を支えていたのは、横浜の“港湾のドン”と呼ばれる藤木幸夫(91歳)である。なんと、この 横浜の沖中士(おきなかし)組合の大親分の藤木は、今は、コロリと立民の山中を推している。 それなのに、「(小此木)八郎の名付け親は、私ですよ。八郎が、どうせ当選するだろう。IRをやるなら、私は切腹する」と言っている。もう、めちゃくちゃな選挙なのだ。


山中竹春(左)と藤木幸夫
 これを言うと、嫌われるだろうが、横浜は、「ブルーライト ヨコーハマ―」というような綺麗な港湾都市だ、というのは表面のきれい事で、裏側は、汚れ切ってものすごくキタナイ都市だ。いろいろの古くからの恐ろしい勢力がいる。これ以上は書けない。

 藤木と菅は、この数年、激しく対立し、仲が悪くなっていた。ところがなんとこの土壇場で、菅が7月29日の神奈川新聞に出たのだが、小此木八郎を支持する、と言ったのである。こういう離れ業の、すごい態度転換ができるのが、菅義偉である。大喧嘩をしているはずの相手と簡単に手が組める。
 この離れ業のようなことを菅がするから、みんなが判断を誤るのだ。しかも、菅は、このカードを土壇場の一番最後で切る。すべてのカードが出揃って、手口が見えたところで、自分は最後に出てくる。そして事態をひっくり返す。政治家でずば抜けた頭脳をしている者はこの「八艘(はっそう)とび」ができる人間だ。それが本物の職業政治家だ。

 だから、⑤ 小此木が勝つことで、菅が勝つのである。左翼リベラル派は、こういうところで大きく判断を間違える。自分たちがいいように、自民党内の抗争に利用され、使われるのだ。 菅首相が、自分に逆らった小此木を支持すると言った瞬間に、横浜市どころか、神奈川県全体の、自民党が一斉に小此木支持で動きだした。だから、自分の横浜の叛乱も菅が抑えた。このように私は考える。しかし、まだ、安倍晋三の残党たちの動きがある。

 菅義偉を熱心に支えているのは、同期で国政に出てきた(衆議院議員になったという意味)、本当に泥臭い、寝業師の、ドブ板政治をずっとやってきた政治家たちである。彼らが菅を強く支えている。彼らの動きのことはここでは書かない。

 私、副島隆彦は、安倍晋三と統一教会の勢力を叩き潰さないと、日本のためにならないと強く考えている。ここで、政権を奪い取れないと分かった安倍勢力が、バラバラに壊れつつある。しかし、安倍(岸信介)の統一教会の勢力を、簡単に瓦解させることは出来ない。私の希望、願望が急に実現することはない。
 
 なぜなら政治は闘いだからである。これ以上は言いようがない。しかし、ここまで私が解説してきたことで、質の高い、政治談議というものは、どういう風にするものなのか、を分かってもらいたい。 どうせ、私たちは、事態の傍観者(ぼうかんしゃ)であり、戦いを遠くから見ているだけだ。

私たちは、自分の運命を自分たちで握ることのできない哀れな人間たちだ。 
副島隆彦拝

守谷健二 投稿日:2021/08/17 12:07

【2776】[3231]天孫降臨神話について

(3229)の続きです。
大津皇子は、大海人皇子(後の天武天皇)と天智天皇の娘・大田皇女の間に筑紫の那の大津で生まれました。
西暦661年正月の斉明天皇の筑紫行幸は「新羅討伐を自ら指揮するため」と教科書には書かれています。百済王朝を援けるため、と。そんな旅に、どうして臨月の皇女を帯同する必要があったのでしょう。

中国正史『旧唐書』は、この当時日本列島には、筑紫に都を置く『倭国』と近畿大和に都を置く『大和王朝(日本国)』が並立していたと書きます。
「倭国」は、百済、新羅の対し宗主的立場にあった。
『隋書』は、次のように記す。

《新羅・百済、皆倭を以て大国として珍物多しとなし、並びにこれを敬仰し、恒に通使往来す。》

倭王朝と新羅・百済王朝は、君臣の関係にあった、と言う事です。それを中国統一王朝隋も認めていた。
その新羅王朝が、650年唐に走り、唐の完全な臣下となったのです。これは倭王朝に対する裏切りでした。看過できない行為です。
この時から新羅討伐は、倭王朝の喫緊の課題となっていたのです。新羅討伐の準備は着々と進められていました。機は熟していた。
しかし派兵に踏み切ることが出来ずにいた。日本国内に問題がありました。

背後に控える大和王朝の同意を取り付けることが出来ずにいた。大和王朝は新羅の背後には中国統一王朝唐が控えていることを理解していた。大和王朝が新羅と手を結ぶことも十分にあり得たのです。

そんな折、大和王朝を説得する切り札として派遣されたのが、倭国の大皇弟・大海人皇子(天武)でした。何とか説得に成功したのでしょう、中大兄皇子(天智)の娘・大田皇女との結婚は、その結晶です。

斉明天皇の筑紫行幸は、大海人皇子に嫁ぎ、身籠っていた大田皇女を無事筑紫に送り届けるのが目的でした。それは倭国と大和王朝同盟締結の象徴でした。

661年八月に始まった倭国の朝鮮出兵は、663年八月の白村江の戦の大惨敗で終わります。三万余にも及ぶ大軍の海外派兵でした。それが大惨敗で終わった。唐軍は、筑紫に押し寄せ、倭国王を拘束し、唐の都長安に連行している。
倭王朝に対する国民の信頼は、崩壊壊滅した。倭国内には王朝に対する怒り恨みが渦巻いていた。
国王不在時、倭国の最高責任者は大皇弟・大海人皇子でした。彼は、王族たちの身の安全を図るため、筑紫を離れ大和王朝の天智天皇を頼ったのでした。条件は、大和王朝の下風に就くことでした。誇り高き倭王朝は、大和王朝(日本国)の臣下になった。

大海人皇子たちが大和王朝に身を寄せた時、大来皇女と大津皇子も一緒でしたが、母の大田皇女の姿はありませんでした。そこで所望したのが大田皇女の妹の鵜野皇女(後の持統天皇)でした。太田皇女と持統天皇は、両親を同じくする姉妹です。
草壁皇子は、天武と持統の間の出生です。持統が皇后になっていましたから草壁が皇太子に立てられて(天武十年二月)いましたが、世間には、大津皇子の方に正統性があるはずだ、と云う噂が絶えませんでした。

その上、石川郎女が皇太子・草壁皇子の求愛を退け、大津皇子を選んだように、大津皇子は見目麗しくたくましい美丈夫に成長していた。周りには慕い集まる者が多くいた。
持統天皇は気が気ではなかったでしょう。我慢の限界を超えてしまった。天武天皇が崩ずるや、直ちに大津皇子を殺害してしまったのです。これが最高権力者・高市皇子の逆鱗に触れたのです。草壁皇子の即位のことなど口に出すことが出来なくなってしまった。即位することなく689年四月草壁皇子は亡くなってしまう。
持統天皇の即位は690年正月です。

草壁皇子亡き後、持統天皇の願いは、草壁の忘れ形見・軽皇子(後の文武天皇)を即位させることでした。しかし、高市皇子健在な内は、それも口に出すことが出来ませんでした。
696年七月、高市皇子崩御。持統の後の天皇の事は何も決めずに突然亡くなりました。

持統天皇は、主だった皇族、主だった貴族を宮中に呼び、皇太子の事を諮問しました。この時天武天皇の皇子の何人か皇位に色気を示した、と『懐風藻』は伝える。ここで葛野王(壬申の乱で滅ぼされた大友皇子(弘文天皇)の子、母は、天武と額田王の間の出生)が立ち、「我が国では、神代より親から子へと天位が相続されると決まっている。もし兄弟間の相続など行われれば、そこから世の乱れが生ずるのだ」と喝破した。
この葛野王の一言で、皇太子であった草壁皇子の子・軽皇子(文武天皇)の立太子が決まり、持統天皇は大いに喜び、葛野王に多くの褒美を与えた、と云う。

686年九月、天武天皇薨去。
      大津皇子殺害。
689年四月、草壁皇子(日並皇子尊)薨去。

696年七月、高市皇子(後の皇子尊)薨去。

697年二月、軽皇子立太子。
   八月、持統天皇譲位。文武天皇即位。

まさにこれこそ『天孫降臨神話』ではないか。柿本人麿は、持統朝、文武朝前半に活躍した歌人である。目の前で展開された現実を歌っていたのである。遠い古の事ではなく、目の前の現実を正統化するために「天孫降臨神話」は創られた。 

副島隆彦 投稿日:2021/08/16 09:45

【2775】[3230]天下のNHK発表「 東京都 コロナ 3人死亡 4295人感染確認 重症者6日連続最多更新 」だとさ。

副島隆彦です。今日は、2021年8月16日(月)です。

 3日前から、日本列島に横に一線で梅雨前線のようなものが停滞(ていたい)していて全国で雨が降り続いている。世界中の各地で見られる、集中豪雨(どしゃ降り)で、小さながけ崩れと川の氾濫が起きている。 あと数日、これが続くのか。そうしたら、もう秋の気配となる。

 NHKが、戦争中の 昭和19年(1944年)ごろの、大本営(だいほんえい。陸軍と海軍の統合本部のこと) の発表とそっくりで、国営放送局だから、律儀そうに、
「臨時ニューズを発表します。臨時ニュースを発表します」 の 感じで、「首都圏に、空襲警報が発令(はつれい)されました」 の 発表を、今、やっている。
 NHK(犬(いぬ)HKか?)が、「東京で、コロナ感染者数が、5千人になりました」と毎日、発表している。これで日本国民を脅(おど)し上げている。以下の通り。

「 東京都 コロナ 3人死亡 4295人感染確認 重症者6日連続最多更新 」
2021年8月15日  NHK   

である。この記事は、まとめて後ろに載せる、のちのちの証拠とするために。
 国民の方は、もう、すっかり飽き飽きして、厭(イヤ)になって、聞く耳持たない、の感じで、全く白けている。それなのに、それなのに、国民は、ほぼ全員が、実に律儀(りちぎ)に、実直に政府の言うことを聞いて、外ではマスクをしている。

 ごくたまに、ヘンなじいさんが、ふらふらとマスクをしないで、歩いている。私、副島隆彦は、この変な爺(じじい)のひとりである。 よろよろと、衣服もだらしない感じで東京駅の当たりを、用事で歩いている。

 オリンピック(7月23日が開会式だった)が、始まった途端に、「東京の感染者数が一日に5千人」を、やりだした。 世界命令(せかいめいれい)なのだろう。小池のワルは、平然と、この世界命令(ジョンズ・ホプキンス大学が、作って、「この国は、今日は、これぐらいの数字にしよう」で創作、捏造している数字)を、毎日、さらさらと手慣れた感じで発表している。

 オリンピックの選手たちが、六本木のアメリカン・センターとかに、繰り出して、酒を飲んで大騒ぎをする、そして日本人とトラブルを起こすのを、IOCとして、杭(くい)止めるのが、目的だったろう。晴海(はるみ)の選手村という収容所に隔離して、コンドームだけは一万個も、各部屋ごとに配って、それで選手たちをおとなしくさせた。よかった、よかっただ。 テレビの視聴率が高くて、東京オリンピックは、閉会式で、不気味な異様な感じで、「大成功」だったのだ。

 私、副島隆彦は、昨日、歩いていて立ち止まって、以下の詩(し)のようなものを諳(そら)んじた。

  暴力団も、不良少年たちも、みんなマスクをしている。「コロナの拡大感染」え? もう、「第4波 」の次の、「第5波」なんだって。 ワクチン接種は、3回目の次の4回目が決まった、と。どこに、そんな一日で5千人の感染者なんかいるんだよ。
 重傷者が250人だよと。コロナのインチキを唱え、ワクチン反対を主張している人たちもマスクをしている。ああ、なんていい国なんだろう。

 平和で秩序が保(たも)たれて、みんな、政府の言うことを聞く。いい国だ。
どんなド田舎の人たちも、畑仕事をしていても、皆、平等にマスクをしている。
ああ、もう丁度10年前だ。(2011年3・11の翌日から)の「放射能、コワい、コワい」の時と全く同じ、「コロナ、コワい、コワい」を、みんなで、まるで、盆踊りの大会のようにやっている。ああ、平和で、だらっとした、いい国だ。

 私は、マスクをしない。それで時々、今も特定の建物に入ろうとして、羽交い絞めにされて、無理やり紙マスクをさせられる。感染拡大で、さらに第5波が来た、だからだ。

時々、小さな子供を連れた若い母親のような女たちに睨みつけられる。「キタナイ。こっちに近寄らないで」という顔をされて避けられる。

 私は、安倍晋三が配った、ガーゼ(布)のマスクが好きだ。まわりの人たちから、貰って集めている。自分の慢性気管支炎対策で、家の中でしたりする。
ああ、なんていい国なんだろう。 平和で、だらっとして、秩序が保たれていて。

 お店でお酒も飲ませない。酒は、麻薬(ドラック)に次いで、民衆の脳を狂わせる薬物だとディープステイト(陰に隠れた世界支配者たち)が、イスラム教に学んで、決定したのだろう。 これで、みんな、もっと健康になる。ああ、いいことだ。いよいよ、地上の楽園になりつつある。

 そして、次の大(だい)戦争に、「ああ、コロナ、コワい、コワい」のコロナ音頭(おんど)」を踊りながら、人類(私たち)は、連れて行かれるだろう。
ああ、よい、よい。 さあ、それから、どした。の夢の世界だ。 副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

〇 「 東京都 コロナ 3人死亡 4295人感染確認 重症者6日連続最多更新 」
2021年8月15日  NHK 
 
 東京都内では8月15日、日曜日としてはこれまでで最も多い4295人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたほか、都の基準で集計した重症の患者は250人を超えて251人となり、過去最多を更新しました。また、自宅で療養していた50代の男性が亡くなり、第5波で都が把握した自宅療養中に死亡した人はこれで5人になりました。

 東京都は、8月15日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて4295人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の日曜日より229人増えて、日曜日としてはこれまでで最も多くなりました。8月15日までの7日間平均は4263.9人で、前の週の105.6%です。

4295人の年代別は
▽10歳未満が212人、
▽10代が413人、
▽20代が1320人、
▽30代が877人、
▽40代が706人、
▽50代が505人、
▽60代が152人、
▽70代が63人、
▽80代が36人、
▽90代が10人、
▽100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている1683人の内訳は
▽「家庭内」が最も多く1094人、
▽「職場内」が241人、
▽「会食」が73人、
▽「施設内」が67人などとなっています。

 このほか、複数の家族で別荘に行き、40代の男性と子ども2人が感染したケースなど夏休み中の旅行やレジャーに関連した感染も報告されているということです。
 都の担当者は「デルタ株への置き換わりで災害レベルで感染が猛威を振るっている。いま人と人との接触があればどこで感染してもおかしくない状況なので、旅行やお盆休みの帰省、不要不急の外出は控えていただきたい」と呼びかけています。

 東京パラリンピックの関連では外国人の競技関係者1人の感染が確認されました。これで都内で感染が確認されたのは、27万9132人となりました。
 一方、15日時点で入院している人は3749人で、14日より13人減りました。「現在確保している病床に占める割合」は62.8%です。また、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、250人を超えて251人となりました。14日より6人増え、6日連続で過去最多を更新し、増加が続いています。都が、現在確保している重症患者用の病床の使用率は64.0%となりました。

重症患者の年代別は
▽10代が2人、
▽20代が5人、
▽30代が23人、
▽40代が53人、
▽50代が94人、
▽60代が48人、
▽70代が21人、
▽80代が5人です。
 また、都は、感染が確認された50代の男性と女性、それに80代の男性の合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。
このうち50代の男性は1人暮らしで、自宅で療養していましたが、今月3日に家族が本人と連絡がとれなくなったため自宅を訪れたところ、亡くなっていたということです。
 
 保健所が亡くなる前日に行った健康観察では、異常は確認できなかったということです。都によりますと、男性は、陽性がわかった時に発熱やせき、けん怠感の症状がありましたが、都が入院先を探す対象にはなっていなかったということです。第5波で都が把握した自宅療養中に死亡した人は5人になりました。これで都内で感染して死亡した人は2335人になりました。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝