日本政界●情報メモ
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2010年09月16日
「希望」
昨日の本ブログ「菅内閣で日本は破滅へ」にいくつかコメントをいただいた。
Caccyo様にはコメント欄でお答えした。つづけて500様からも心肝を叩かれるようなコメントを頂戴したので、こちらで回答する。直接には14日の民主党代表選における菅直人が不正選挙で首相再任になった絶望的状況をどう捉えるか、でありつつ、深くは絶望にはどう向き合うかをしたためて500様へのお答えとしたい。
Caccyo様からは、「我々の子供たちに明るい未来は来るでしょうか?」と、胸に突き刺さるようなお言葉をかけていただいた。
それに対して私は、以下のようにいささか冷めた返事を書いた。
「明るい未来は来ないでしょう。
なぜかなら、それは古代社会からずっと現代まで、民は虐げられ、外国勢力やときの政権に押さえ込まれてきているからです。
しかし、われわれはその虐待にめげずに闘ってきた先人に連なろうと思うのみです。
希望はほとんどが打ち砕かれる運命にあるのですが、「にもかかわらず」希望を後世に託して生きられるかどうかが、人間の価値を決めるのだと思います。
人間はプライドです。勝てなくとも、絶望でも、プライドを堅持することのみ…。」
この回答では短すぎると思いつつ、続けて500様への返事をコメントしようとしたが、長くなるのでこちら本欄に書く事にした。あわせてCaccyo様への追伸である。
500様のコメントの一部をこちらに書いておく。
* * *
昨日の民主党代表選に落胆し絶望していたところこの項を読み、日本人としてこの時代の苦難にどう向き合っていけば良いのかのヒントを得たような気がします。所詮力をもたない一庶民にできることもないと悶々としていましたが、日々自分を高めていく努力をしていくことが今の自分にできることなんですね。毎日をもっともっと大切に過ごしていこうと思います。
* * *
14日の民主党の(菅支持者の)裏切りは、小沢氏に大きな希望を託していた、誠実な、理非のわかった人たちに衝撃を与えた。多くの方はこの500様のように、打ちひしがれているのかもしれない。
昨日の阿修羅掲示板を見ると、怒髪天を突く怒りをぶちまけている人もいる。
「国民は、幾ら言葉を尽くしても言うことを聞けないことが良く解った。つくづく日本に、日本人に愛想が尽きた。言葉を弄して国民を欺き、官僚、アメリカにへりくだる菅一派を斯くのごとく支持する、民主党員、サポーターの愚劣さは吐き気を催す。
そういうクソ集団が支持する民主党など自民党よりも汚く、幼稚性は将来何の希望ももたらさない。今は、ともかくクタバレ民主党。クタバレ日本、と言う以外の気持ちが起こらない。」(天橋立の愚痴人間)
気持はよくわかるけれど、ここで地団駄踏んでもしょうがない。昨日もブログに書いたが、たとえ14日に小沢氏が勝利しても、首相にしないどんでん返しが待っているように私は予想していた。ユダヤ・マフィアが小沢首相実現を許すわけがないからである。
昨日も書いたが、副島隆彦氏が言う、ここは悲観せず、絶望的にならず、自重して生き残っていかねばならぬという主張に賛同する。しかし副島氏は、いざとなったら直接の街頭行動も辞さないなどと読者を煽っておきながら、これでいいのかとはおもうけれど…。
話を戻せば、500様の意見は「所詮力をもたない一庶民にできることもない」と、落胆して書いておられる。
悔しいことながら、これはそのとおり、力をもたない一庶民には「できることもない」のである。仮に何か成功しかかっても、次の瞬後には潰されるのだ。
なぜ潰されるかといえば、あまりにユダヤの力は強大で、しかもその陰謀を信じないノー天気な大衆が圧倒的多数を占め、簡単にだまされているからだ。
希望は砕かれる。必ず。いっとき解放されることがあっても、すぐ潰される。それが人類の歴史であった。清教徒革命だろうがフランス革命であろうが、みな同じ。大きくはこうした革命はユダヤ・マフィアが仕組むからだ。
日本でも西郷隆盛が「首相」の時代に、庶民解放が矢継ぎ早になされたが、あっという間にユダヤ・マフィアらによって潰され、西郷は追放され、最後は報復として殺された。
しかし、われわれは500様が愚痴るようには「悶々として」はならないはずである。
なぜかはただ一点、人間はプライドなのだから。
歴史には、悪と闘った先人の屍が累々と続いている。映画の題名を借りるなら「長い灰色の線」が続く。映画の意味はアメリカ陸軍の制服の色を灰色と言っているのだが。
悪と闘った先人の屍は我らの誇りである。聞く耳(心)があれば彼ら偉人たちが、「俺たちの屍を超えていけ!」と叫んでいる声が聞こえるであろう。
このことから学ぶべきは、以下のことではないだろうか。
「希望」とは“今”で捉える場合は、乙女が希望に胸を膨らませるとか、夢は必ずこわされるとか捉えるような辞書的な意味だけではなくて、「生活と生活過程の違い」(2010.9.2~4)で説いたように、「希望」はいわば「希望過程」としても捉えるべきと言えよう。「 悪と闘った先人の屍が累々と続いている」とは、彼らが希望に殉じて、途半ばで殺されたり、自殺したりして果たせなかった歴史が連綿と続いているけれど、それを人類史の栄光の過程を捉えることこそ弁証法的な捉え方であり、「希望過程」と言ってよいように思う。
14日の最後の候補者演説で、小沢一郎氏はテロに倒れた石井紘基氏の遺志を継ごうと語りかけたそうだ。石井紘基を裏切って殺した(?)菅直人は知らぬ顔。
石井紘基は「悪と闘った先人」であり、彼も「俺の屍を超えていけ!」と叫んでいるはずだ。やがて小沢氏も、「私の屍を乗り越えて行け」と叫ぶ側になるであろう。
彼ら「悪と闘った先人」がわれわれに遺しくれたものは、ひとことで言えば人間としてのプライド、その把持である。
唐突な例であるが、特攻隊で戦死した英霊たちは、後世のわれわれに何を残したであろうか。そのことを私はよく考える。
彼らは、死を前にして必ずしもお国のためにとは思っていなかったのではないか。戦士たちは、きっと、なにかを後世に残したいと念願して逝ったと思う。みなさんはそう思いませんか? それを見事に書き留めたのが、吉田満の『戦艦大和の最期』であった。
彼らはむろん大東亜戦争が八百長であることなど知るよしもなかったが、虫けらのように殺されていく己が身の運命を受け入れざるを得ないなかでも、彼らはきっと「人間とは何か」「どう死ぬ事が人間なのか」「どうすることが自分というの人間が後世につながっていくのか」と問うていたのではないだろうか。
なぜかならば、そう問えることこそが、人間の人間たる証だと、彼らは知っていたと思うからだ。また、そう捉えることが彼らとココロでつながることだし、「希望過程」となるのだ。
われわれも彼ら特攻隊の英霊と同じように、今、ユダヤ・マフィアや、トーイツや、官僚や、電通や、マスゴミや、政治家らによって、財を奪われ、生命力を奪われ、希望を取り上げられている。昨日ブログで説いたように、日本人を乗せた列車は線路の途切れた断崖に向かってますます加速して突っ込んでいくだろう。
しかし そんななかにあっても、われわれがなすべきはかの特攻隊の先達と同じように、人間としての矜持を堅持することではないだろうか。
むろんそれが現政権への抵抗運動であってもいい。打倒民主党もあり得よう。
それを止めはしない。けれど、必ず失敗すると覚悟を決めてやることだ。それで誰を恨んでも始まらない。正義は負けるのである。
私は何度かこのブログで説いたが、あの南北朝時代の光厳(こうごん)天皇の生きざまからそれを学んだ。勝者(?)は後醍醐天皇だとなっていて、同情もこの男に集まる。光厳院は名前さえ知らされない。
が、それは違うと思っている人間は、日本中探してもおそらく100人にも満たないだろう。
そのことを本ブログ「常照皇寺の“正気”」(2007年1月1日)や、「『風雅和歌集』論(1~13)」(2008年1月7日~19日)などで論じた。
光厳院は、何度も書くが、歴代の天皇のなかで唯一、戦争責任をとった偉人である。ヒロヒトのように卑劣な責任逃れをしなかった。光厳院は敗れた人であり、隠遁した方である。誰も注目しない。たぶん短歌に詳しい好事家くらいしか名前を知られていまい。
けれど、私の心のなかでは光厳院は燦然と輝く、希望の星であり続けている。これが「希望過程」という。
14日の政変でなぞらえるなら、菅直人が後醍醐で、小沢が光厳院なのである。
光厳院は最後に現在の京都京北町の山中に庵を編んで住み着き、そこで亡くなって、寺は常照皇寺となった。現在の常照皇寺を訪ったとき、同寺のご住職を話をすることができた。住職は淡々としてこう言った「正しいほうがいつも負けるのだよ」と。
万感の思いがこもっていた。私にとって忘れられない言葉となった。
負けていいとは言っていない。Caccyo様のおっしゃるように、明るい未来を子どもたちに残してあげたい。その戦いもやらねばなるまい。しかし、と私は言いたい。
打倒民主党も結構であろう。政治的行動が意味が無いとは言わない。
だが、そうでなくても何か人類の歴史性に棹させるものを後世に残せれば、それで良しというべきか、後世の人たちは必ず認めてくれるものだと思う。
最後にわが師の“メッセージ”をご参考までに載せておきたい。
* * *
読者のみなさん。
また新しい年を迎えました。昨年の日本のというより全世界の自然的社会的な大激動の影響をみなさんも受けていることと思います。端的には生活が突然レベルで苦しくなってきているみなさんも数多くいるはずです。
でも、苦しい、辛いとの弱音は吐かないで(吐いてもよいのですが)人間としての生きる意義だけは忘れないでほしいものです。
少し、むごい発言ととられるみなさんもいることと思いますが、私はそれでも自らの人生構築のために頑張ってくださいといいたいのです。(「綜合看護」2010年1号 南郷継正「なんごうつぐまさが説く看護学科・心理学科学生への“夢”講義」45)
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(転載貼り付け終了)
【462】「「小沢さんの敗北は直接民主制の祝砲」 by インナーマザー」
「日々坦々」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010/09/15(水) 12:38
「「小沢さんの敗北は直接民主制の祝砲」 by インナーマザー」
また、インナーマザー様のコメントを転載させていただきます。
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小沢さんの敗北は直接民主制の祝砲
10年前と比べて、思考する世論の階層が増えて来ました。小沢さんは代表戦で負けましたが、眠っていた国民を目覚めさせました。
私は小沢さんに感謝しています。討ち死にした小沢さんの理想を国民として引き継ぎます。
官報複合体との戦いは、代議制では限界があることを小沢さんは教えてくれたのです。
私は今、官僚機構の弱点を思索しています。そのヒントが「村木裁判」の村木厚子さんにあると思っています。
村木氏という官僚のおかげで、検察官という官僚の特信性が崩れました。
村木氏の冤罪が可視化したのですから、村木氏の希望通りに職場復帰出来ることを心から祈っています。
そして、職場復帰したらしっかりと部下の監督責任を取って欲しいと願っています。
部下の単独犯行だったのですから、村木氏の共犯関係はなくなりました。これで堂々と上司としての監督責任を取れるわけです。
役所で部下が証明書を偽造する犯罪を犯したら、上司の監督責任は重大です。これは冤罪とは別の問題です。
村木氏は冤罪被害を受けたのですから検察は償わねばなりませんし、村木氏が奪われた名誉と時間を回復させねばなりません。しかし不正を見逃した上司としての監督責任は別です。相殺される問題ではありません。ここに官僚機構のトリックがあるのです。
この視点から類比的に考えると、小沢さんの敗北責任と国民が引き継いだ責任は別です。
小沢さんは討ち死にすることで見事に責任を取ってくれました。小沢さんがアシストしたボールは思考する国民の心に届きました。次は国民の責任です。情報操作、恫喝、買収、スキャンダルリーク、閉ざされた夜中のサポーター開票作業、機密費の目的外使用などが横行する我が国の代議制には限界があることが分ったので、直接民主制に重心を移して国民は責任を取るステージに入ったということだと思います。
直接民主制とは国民が一人ひとり自分の領域で行動を起こすということです。
職場で、学校で、飲み屋で、家庭で、サークルで、街頭で、電車の中でさえ出来ることはあります。
人間が体が楽器です。表現は無限です。つながりは見えない世界に至ります。
いま、じっくり思索しています。
(転載貼り付け終了)
【461】「菅直人は、何故、顔面蒼白なのか?」
「毒蛇山荘日記」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010-09-16
「菅直人は、何故、顔面蒼白なのか?」
菅直人が、民主党代表選挙に圧勝し、続投が決まってホッとしていたのは当日だけで、何があったのかしらないが、一夜明けると途端に元の木阿弥、顔面蒼白になっている。その生気のない「うつろな目つき」は、民主党代表選挙前のものと変わりはない。元気だったのは選挙期間だけだったというわけだ。おそらくあれも、その時だけの「空元気」だったのだうろと思われる。僕は、菅直人は、安倍晋三と同じような運命をたどるだろうと予測すする。それにしても傑作だったのは、民主党代表選挙の最後の演説で、小沢一郎がこの選挙機関にキャッチアレーズとして多用していた「私には夢がある」というキング牧師の有名な言葉を、ちゃっかりというか、恥ずかしげもなくパクッて、「私にも夢がある」と語り始めたことだった。これまでも、密に小沢一郎の政策をパクッていたが、最後の最後に堂々とパクルのを見て、菅直人という政治家は、パクルことを政治戦略としているのではあるまいか、と思わないわけにはいかなかった。菅直人よ、そこまでやるか、というわけである。さて、昨日は、菅直人続投が確定すると円高がさらに更新したことに対して一兆円を越える大金を投入し、つまり「円売り、ドル買い」という為替介入し、円高に歯止めをかけようとしたようだが、この6年ぶりとかいう大胆な為替介入という円高対策なるものも、小沢一郎が民主党代表選挙期間中に目玉政策として主張していたことであり、文字通り「パクリ」である。ここまでは、パクリでどうにか誤魔化せたようだが、小沢一郎が沈黙した今、はたして次に打つべき政策が、あるいは国外国内を問わず、山積する難題の解決策が、菅直人政権にはあるのか。目が泳ぎ、顔面蒼白になるのも当然か。昨夕は、内閣改造や人事問題を念頭に、小沢一郎と会談したようだが、わずか十分の会談で物別れに終わった。小沢一郎が意気揚々と引き上げたのに対し、菅直人の顔色は冴えなかった。どつちが総理なのか。はたして、総理の椅子はは死守できたものの、精神状態は大丈夫なのか。
(転載貼り付け終了)
【460】「尖閣列島での日中衝突:米国戦争屋による小沢氏の入亜脱米妨害か」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月14日 No.193
「尖閣列島での日中衝突:米国戦争屋による小沢氏の入亜脱米妨害か」
1.深刻化する尖閣列島領土争いの背景
2010年9月8日、沖縄県尖閣列島近海にて、海保巡視船と中国漁船が衝突、海保は、中国人乗組員を逮捕しました。中国政府は、日本政府に猛抗議、日中外交にヒビが入っています。
筆者の仮説はズバリ、この漁船の背後に、米戦争屋の中国人エージェント(法輪功など)がいて、意図的に、海保巡視船を挑発したのではないでしょうか。つまり日中が対立するのを狙ったものです。なお、米戦争屋に関しては、本ブログNo.190の注記を参照ください。
もし、小沢氏が復活すれば、入亜脱米路線に再度、舵を切り直し、東アジア共同体宣言に再び、行くことははっきりしています、それは、2009年9月、小沢・鳩山政権誕生直前の鳩山宣言(注1)から明らかです。
仮に小沢政権が誕生すれば、米戦争屋は、日中連帯を絶対に妨害するはずで、上記の事件はその第一弾とみなせます。
2.尖閣列島の歴史
中国、台湾が尖閣列島を自分の領土と主張しているのは、この海域に、1000億バレルというイラク並みの海底石油が眠っているといわれているからです。この問題がこじれると戦争に発展するのは間違いないほど、重大な問題です。膨大な石油資源利権がからむだけに、話し合いで決着することはあり得ないでしょう。中国は、自国の経済成長に石油資源が不可欠ですから、日本と戦争してでも、尖閣列島を横取りするはずです。
しかしながら、中国が軍事的に横取りできたとしても、海底油田の開発は技術的にも、経済採算的にも、海洋環境保全的にも、極めて難題であって、課題は山積みです。
歴史的にみると、戦前まで、ここは日本の領土であり、戦後、沖縄を含めて、尖閣列島は、米国(実際は、米戦争屋)の占領地となり、1972年、沖縄返還の際、沖縄といっしょに尖閣列島も日本に返却されています。ここは、中国、台湾と地理的に近いため、彼らが勝手に不法な要求をしているだけですが、欲に目のくらんだ中国人や台湾人に国際法もへちまもないのです。
3.米国戦争屋はなぜ、元占領地・尖閣列島に関心を示さなかったのか
尖閣列島近海に海底油田があることは、69年から70年の国連調査でわかった話で、その時点では、ここは米国領だったわけです。石油のためなら、イラクを先制攻撃するほど、石油に目敏い(めざとい)、あの戦争屋が、72年、尖閣列島をあっさり日本に返還しているわけです。
たとえば、アメリカ沖のメキシコ湾の海底油田を米戦争屋配下のエクソンではなく、英国BPが開発しているのと同じで、尖閣列島の海底油田は経済的採算性がないと、戦争屋は興味を示さないのです。つまり、尖閣列島にはたいして価値がない、だから、日本に返還したのです。
一方、中国は、石油に関して、喉から手がでるほど、欲しがっていて、経済採算性はハナから頭にないので、尖閣列島の石油に目がくらんで強欲むき出しなのです。
ところで石油資源開発の技術やノウハウに関して、米戦争屋配下の石油資本および、欧州寡頭勢力配下の石油資本は、日本、中国、台湾をはるかに凌駕します。彼らが食指を動かさない海底油田は、現実的には、ないに等しい。
4.尖閣列島は、日本、中国、台湾のアジア兄弟ケンカに利用される対象である
埋蔵量はともかく、この近海に実際、海底石油・ガス田があるのは確かです、なぜなら、この海域で、中国は石油ガスを採掘しているからです。しかしながら、イラク並みの埋蔵量(国連調査)というのは、“まゆつば”だと思います。仮に埋蔵量が十分あったとしても、技術経済的に十分採掘できないのではないでしょうか。なぜなら、米戦争屋が、まったく関心を示していないからです。
さて、このオイシそうな情報を流したのが、あの国連とのことですが、国連というのは、その敷地、建物を戦争屋ボス・デビッドRFが寄贈していることからわかるように、事実上、戦争屋の私有物と言ってよいでしょう。要するに、国連と戦争屋はグルです。
戦争屋は、72年、沖縄返還直前に、尖閣列島近海にイラク並みの石油埋蔵量発見と大ボラ吹いて、日本に返還すれば、中国、台湾がだまっていなく、日本にチョッカイ出してくることは、ミエミエでした。その通り、中台は、石油があるとわかってから、尖閣列島にチョッカイを出し続けて、今日に至っています。要するに、尖閣列島は、米戦争屋にとって、日中台を連帯させないための兄弟ケンカのネタにされているとわかります。欲深い中国人と台湾人のメンタリティをよく研究した上での撒き餌です。彼らはまんまと、踊らされています。戦争屋は、今回の日中台の兄弟ケンカを横目でにらんで、高笑いでしょう、欲張りめ、まんまと引っ掛かっていやがると・・・。
5.米国戦争屋の極東戦略とは、アジア兄弟ケンカを維持すること
石油を武器のひとつとみなす米戦争屋にとって、最優先の戦略はいうまでもなく、石油の宝庫である中東の支配です。彼らのセカンド・チョイス、それがわれら極東です。彼らの戦略を長期的に観察すると、中東戦略と極東戦略はつねに連動しています。
中東で計画した戦争が起こせなかったとき、準備した兵器を在庫処分するのに確保してある地域が極東です。
そのための彼らの極東戦略とは何でしょうか、それは、日本、中国、韓国、台湾、北朝鮮を絶対に連帯させないで、対立させ続けることです(注2)。極東で戦争の火種を常時つけておけば、いつでも、セカンド・チョイスの戦争が起こせるからです。
そこで、彼ら戦争屋は、国連を利用して、尖閣列島近海にイラク並みの石油資源眠ると大風呂敷を広げたのです。そして、アジア兄弟ケンカの絶好のエサにしています。親が隠し遺産をもっていた場合、親の死後、すさまじい兄弟ケンカが起こるのとまったく同じパターンです。
戦争屋の極東戦略、すなわち東アジア分断統治戦略における、もうひとつの狙い、それは、とくに日中が連帯すると、アジア太平洋地域で、米国にとって、軍事脅威となるからです。国連戦勝国の中国は核をもち、国連敗戦国の日本は高度の技術をもっており、日中が連帯すると、米戦争屋の軍事的脅威そのものです。
その観点から、小沢・鳩山政権を振り返ると、同政権は、戦争屋の極東戦略に反旗を翻した画期的政権だったのです。戦争屋から猛攻撃に遭ったのは無理もありません。
この度、小沢氏復権の芽がでたことで、戦争屋として、小沢氏の入亜脱米戦略を妨害するため、尖閣列島利権が利用されています。
戦争屋の戦略発想をちょっとでも知れば、彼らの魂胆は容易に読むことができます。われわれ国民は、彼らに踊らされないよう十分、注意しましょう。
注1:本ブログNo.16『喝采!:戦争屋=CIAを挑発する画期的な鳩山宣言』2009年8月30日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/521057.html
注2:ベンチャー革命No.132『アジア兄弟げんかの顛末記』2004年12月19日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr132.htm
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【459】「小沢一郎が言う「一兵卒」は、「米国CIAに言いなりの傀儡・菅政権に協力せんぞ」というメッセージ」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年09月15日 23時33分09秒
「小沢一郎が言う「一兵卒」は、「米国CIAに言いなりの傀儡・菅政権に協力せんぞ」というメッセージ」
◆菅直人陣営で選挙対策本部長代理を務めた石井一・民主党副代表が15日民放テレビに出演し、代表選で小沢支持派から寝返りが出始めたのが、「14日午後0時15分ごろからだった」と明かしていた。「小沢支持派5人から電話が入り、そちらに入れると言ってきた」という。
一説には、「党員・サポート票」の開票結果が開票作業場から漏れ出始めてから、寝返りが続出するようになった模様である。その規模は「およそ50人前後に及んだ」と見られている。関ケ原合戦のときの小早川秀秋とは違い、徳川家康軍から裏切り者が出て石田三成軍に駆け込んだような感じである。「カネやポスト」に釣られて動く浅ましい人種は、いつの時代にもいるという証だ。それでも、敗れたとはいえ、敗戦の将と知りつつ、小沢前幹事長支持者が、民主党を二分する「200人」もいたいたということは、大変な驚きであった。
◆私は14日、国会議員が投開票される前の午後2時ころに、ある報道機関から、『菅首相が勝ったということで、コメントをいただきたい』という連絡を受け、私なりの話をした。さらに実は、板垣英憲マスコミ事務所にもう1つ別の報道機関から取材の申し込みがあり、話をしていた。それは午後1時過ぎだった。報道機関は既に、「党員・サポート票」の開票結果を漏れ聞いて知っていたのである。
臨時党大会(東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京)では14日午後2時すぎから、立候補届出順に、小沢前幹事長、菅首相が、国会議員を前にして演説したけれど、実は、この両人も知っていたと思われる。菅首相の心なしか「うす笑い」がこぼれる顔の表情がそれを感じさせていた。そうした中、小沢前幹事長は、こう力説した。
「みなさんにこうして訴えられるのも、私にとっては最後の機会になるかも知れません。従って、もう1つ付け加えさせてください」
ここの部分は、おそらくは演説原稿にはないアドリブだったのではないか。そんな思いがして仕方がない。
「私にとっては最後の機会になるかも知れません」というのは、すでに「党員・サポーター票」の開票結果を聞いており、「敗戦」を覚悟していたような物言いであった。と同時に、心に秘めていた「代表選後の民主党離党」の決意を暗に示す響きが感じられた。これは、もはや決別宣言以外の何ものでもない。それだけに、小沢前幹事長の力強い言葉の一言一言に、決別に際しての万感の思いが込められていた。
「私は、代表となっても、出来ないことは出来ないと正直に言うつもりです。しかし、約束したことは必ず守ります。しかし、こう断言できるのは、官僚の壁を突破して、国民の生活が第一の政治を実現するのは、最後には政治家の志であり、改革の絆で結ばれている皆さんとなら、長い時代の壁を突破できると信じているからであります。そして、私自身は民主党の代表、すなわち国の最終責任者としてすべての責任をとる覚悟があります。
今回の選挙の結果は私にはわかりません。皆さんに、こうして訴えるのも、私にとっては最後の機会になるかもしれません。したがって最後にもうひとつ付け加えさせて下さい。
明治維新の偉業を達成するまでに、多くの志を持った人たちが命を失われました。また我が民主党においても、昨年の政権交代を見ることなく、志半ばで亡くなった同志もおります。このことに思いを馳せる時、私は自らの政治生命の総決算として最後のご奉公をする決意であります。 そして同志のみなさんと共に、日本を官僚の国から国民の国へと建て直し、次の世代にたいまつを引き継ぎたいと思います。そのために私は政治生命はおろか、自らの一命を賭けて全力で頑張る決意であります。」
◆小沢前幹事長は14日夕、国会内の会合で、「また一兵卒として民主党政権を成功させるために頑張ってきたい」と述べている。この言葉に対して、マスメディアの大半が「小沢前幹事長は敗れれば、側近議員を連れて党を飛び出し、政界再編に突き進むのではないかと代表選前に流れていた憶測を打ち消した」と報じていることについて、小沢前幹事長に近い筋は、次のような、まるで真逆の解説をしている。
「『一兵卒』というのは、『何か処遇を求められても受けない』、『米国CIAに言いなりの傀儡政権には協力せんぞ』という強いメッセージだ。『頑張りたい』というのは、『自分なりの民主党をつくりたい』という決意表明であり、菅政権は、本来の民主党政権ではないという意味である」
菅首相と小沢前幹事長が15日午後、民主党本部で会談した。その時間はわずか10分程度だった。
◆菅首相陣営が、小沢前幹事長に協力した鳩山派を小沢前幹事長から引き剥がす工作を始めているのに対し、小沢前幹事長は、「第2幕」で早くも動き始めているという。ドラマ展開の向かう先は、一軍団を率いての離党、すなわち、「民主党分裂→政界再編」である。離党の時期としては、次のようなタイミングが想定されいる。
①2010年10月に召集の臨時国会冒頭に野党が菅内閣不信任案を提出した際、賛成に回る。
②11月の沖縄県知事選挙の後、普天間飛行場の辺野古への移設が困難になったうえに2011年度政府予算案の年内編成が難しくなった年末。
③2011年春、国会での予算案審議、採決がデッドロックに乗り上げたころ。衆院解散総選挙となれば、統一地方選挙とのダブル選挙もあり得る。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
ディビッド・ロックフェラーが「小沢を議員辞職に追い込め」「小沢を刑務所にぶち込め」と手下に命令
◆米国ディビッド・ロックフェラーとその走狗たちが、民主党代表選で小沢一郎前幹事長が、党を二分する「国会議員200人から支持を集めた」という事実を突きつけられて驚愕している。このため、デイビッド・ロックフェラーは、第5東京検察審査会に「起訴相当」の議決が出るよう動きかけているという。小沢前幹事長抹殺に狂奔しているのだ。
(転載貼り付け終了)
【458】「「代表選」を示唆する「辻元事件」。「看板議員」の「社民党離党」の背後に「政権右派」の影。「民主内紛」の原因は「現実主義の台頭」だ!」
「森永卓郎「厳しい時代に『生き残る』には」」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年 9月14日
「「代表選」を示唆する「辻元事件」。「看板議員」の「社民党離党」の背後に「政権右派」の影。「民主内紛」の原因は「現実主義の台頭」だ!」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20100913/245054/?P=1
代表選の「原点」ともいうべき「小さな事件」
本日(2010年9月14日)、民主党代表選挙(国会議員投票)が行われる。
本コラム執筆時点では、残念ながら、菅直人首相と小沢一郎・前幹事長のいずれの候補者が新代表に選出されているかは明らかでない。
したがって、代表選の結果に関する論評はいずれ稿を改めて行うことにしよう。
ただし、本コラムは事実上の次期首相を選ぶ代表選当日付の記事である。
コラムの内容もやはり代表選に絡むものにしたほうがよいだろう。
そこで思い出されるのが、今回の代表選の「背景」というか、「原点」ともいうべき「小さな事件」である。
(政治の大勢に影響がないという意味で、敢えて「小さな事件」と表現させてもらった)
辻元氏離党の背景に、同氏特有の選挙事情も
その事件というのは、1カ月半ほど前に起きた、辻元清美・衆議院議員の社民党からの離党である(同氏の離党表明は2010年7月27日)。
ご存じの方も多いと思うが、辻元氏は土井たか子・元社会党委員長の秘蔵っ子であり、鳩山政権では国土交通副大臣を務めていた。
また、社民党内では福島瑞穂党首の後継者として将来を嘱望された「看板議員」でもあった。そのため、辻元氏離党によって社民党の受けた衝撃は大きかった。
では、その辻元氏離党の理由とは何か。
1つは、選挙事情にある。
辻元氏は、民主党と国民新党の選挙協力の下、大阪の小選挙区から選出されている。
社民党の連立政権離脱で民主党と国民新党の選挙協力が得られなくなれば、次期衆院選(総選挙)での当選がおぼつかなくなる。
「批判だけでは、日本を変えることができない」
いま1つは、辻元氏が「現実主義に傾いた」ということである。
そして、実はこちらのほうがより本質的な理由といえる。
辻元氏は離党表明会見で次のように語っている。
「批判だけでは、日本を変えることができない。いろんなことを具体的に解決していく政治を進めたいとの思いが強くなった」
本人は明言こそしていないが、この発言は明らかに福島党首との路線対立を示している。
私は福島氏とも辻元氏ともわりと親しく、両氏とは何度も議論を重ねてきた仲だ。
その私から見ると、福島氏は明らかな理想主義者である。
だからこそ、鳩山由紀夫・前首相が連立政権の合意(本人の事実上の政権公約)を破って、沖縄・米軍普天間基地の移設先を同・辺野古沿岸に決めたとき、福島氏は迷うことなく社民党の連立政権離脱を決断したのだ。
「理想」と「現実」のどちらを優先すべきか
辻元氏は、そのあおりを受けて国交副大臣を辞めざるを得なくなったわけだが、同省を去るときには涙を流して辞任を悔しがった。
外にいて叫んでいても、何も変わらない――。
どんなに批判を受けても、政権内に残って、中から1つずつ変えていくべきだ――。
恐らく、それが辻元氏の本音なのだろう。
福島氏が普天間問題でスジを通して(あるいは理想を貫いて)政権離脱を決断したのと比べると、その対照性が際立つ。
理想と現実のどちらを優先すべきか――。
それは誰もが直面する難題であり、どちらが正しいとは一概にはいえない。
「政権右派」の思想・政策に染まってしまった
しかし私は、「現実」はもちろん重要だが、「理想」を掲げる人(なかんずく政治家)がいなくなったら、世の中は決して良くならない、と思っている。
その意味では、福島氏のほうにシンパシーを感じている。
やはり今回の「事件」の本質は、辻元氏が政権に入って「変わった」ことだ、と思う。
もっと直截にいえば、辻元氏が前原誠司・国交大臣と一緒に仕事をするうちに前原・野田グループの思想に染まってしまったのだ。
前原・野田グループとは、この連載で何度も述べてきたように、「政権右派」ともいえる集団だ。その基本思想は自民党政権下の小泉内閣に近い「構造改革・対米追従路線」である。
そして、それは辻元氏の「師匠」である土井たか子氏の思想とは対極にある。
にもかかわらず、辻元氏は前原・野田グループの思想に染まってしまった……。
「リベラル派」とは思えない過酷なリストラ策
その「証拠」はいくらでもある。
たとえば、辻元氏は国交副大臣として日本航空(JAL)の再建案の策定に深く関わった。
その再建案は、かつて辻元氏が属していた「リベラル派」が到底容認できないような厳しい内容だった。
まず、38万にのぼる株主に100%減資を求め、個人株主の「最大の目的」ともいえる株主優待の権利も切り捨てた。
あの「ダイエー再建」のときですら、99%減資にとどめて株主優待の権利は残したのに、である(ちなみに、ダイエーはJAL同様に公的資金を投入した企業再建例)。
加えて、1万6000人の人員削減や国際線28路線・国内線50路線の撤退(事業規模では国際線4割減・国内線3割減に相当)など、「過酷」ともいえるリストラ策を盛り込んだ。
ことほどさように、辻元氏が策定に携わったJAL再建案は、極端な縮小均衡を図るという、およそ社民党の政策とはかけ離れた内容だった。
「高速道無料化」にブレーキをかけてきた
辻元氏と社民党の政策のズレは、それだけではない。
辻元氏は「高速道路の無料化」にも反対の立場で、国交省内では同政策にブレーキをかける役割を担ってきたのだという。
周知のとおり、高速道無料化といえば、歴史的な政権交代につながった昨年(2009年)の総選挙で民主党がマニフェストに掲げた看板政策である。
そして、同政策を巡っては、福島氏(社民党党首)と親しい小沢氏が実施に積極的で、「反小沢グループ」を率いる前原・国交大臣が実施に消極的、といわれる。
つまりは、辻元氏は「現実」から世の中を変えようとしたのではなく、思想・政策面でも既に「現実」に転換(あるいは転向)していたのだ。
そして、その思想・政策は自身の属する政党より政権右派のそれに近づいていたのだ。
「思想は違うけれど、きちんと議論ができる人」
とすれば、もはや社民党に辻元氏がいる場所はなかったはずだ。だからこそ、辻元氏は社民党を離党せざるを得なかったわけだ。
では、なぜ辻元氏は変わってしまったのか。
一番大きかったのは、やはり前原・国交大臣と一緒に仕事をしたことだろう。
離党表明後のテレビ番組で、私は辻元氏に聞いた。
「なぜ安全保障面で思想が180度違う前原大臣と仲良くなったのですか」
辻元氏はこう答えた。
「思想は違うけれど、彼はきちんと議論ができる人だった」
朱に交われば赤くなる――。
とりわけ、「ベース」のない人は、周囲に感化されて、その思想に染まりやすい。
辻元氏も国交副大臣になるまでは国土交通行政に携わった経験がなかった。であるからこそ、やすやすと周囲に取り込まれてしまったのではないか。
鳩山政権は「理想主義」、菅政権は「現実主義」
さて、ここまで長々と辻元氏の「事件」に紙幅を割いてきたのは、冒頭で述べたように、それがある意味では今回の民主代表選を象徴しているからでもある。
前回のコラムで指摘したように、代表選を通じて民主党内の路線対立が鮮明になった。
世上、鳩山政権の「理想主義」に対して、菅政権は「現実主義」ともいわれる。
周知のとおり、鳩山政権を支えたのは小沢氏であり、菅政権を支えているのは前原・野田グループである。
そして、今回の代表選は菅首相と小沢氏の一騎打ちとなった。
換言すれば、民主党を二分する「現実主義派(菅氏支持派)」と「理想主義派(小沢氏支持派)」の争いでもある。
昨夏のマニフェストは「理想主義的内容」
もっとも、小沢氏支持派を「理想主義派」と位置づけることに違和感を覚える向きもあるかもしれない。
ならば、こう考えてみてはどうだろうか。
昨年の総選挙のマニフェストは、その個別政策については議論の余地もあろうが、全般的に見れば、この連載で何度も述べてきたように、「国の仕組み」あるいは「国のあり方」を変えようとする意欲的なものだった。
その意味では、「理想主義的」な内容だった、といえる。
だからこそ、多くの有権者が民主党を支持し、歴史的な政権交代につながったのだ。
そして、その理想主義的なマニフェストの策定を主導したのが、ほかならぬ小沢氏であった。
菅首相と辻元氏の姿がダブって見えないか
ところが、政権運営の稚拙さからか、リーダーシップの欠如からか、鳩山政権ではそのマニフェストを十分に履行できなかった。
そのせいか、あとを襲った菅政権は、当事者の弁を借りれば、「現実主義」に立脚して、その内容を修正・変更したのだという。それが今年の参院選のマニフェストである。
このような視点で眺めてみると、どうだろう。
現実主義派ともいえる菅氏支持派と「現実主義に傾いた」という辻元氏の姿がダブって見えないだろうか。
とりわけ、菅首相の姿と辻元氏の姿が。
(この連載で以前も指摘したが、消費税を巡る発言のブレに象徴されるように、菅首相には経済の「ベース」がないように思われる)
権力掌握後に「右派的言動」を弄するように
いずれも左派(そして市民運動家)出身でありながら、権力掌握後に右派的言動を弄するようになったところも共通している。
両氏によれば、それが「現実主義」なのだという。
その結果、菅政権および辻元氏(国交副大臣当時)の思想・政策が自民党政権のそれに似通ってきているのは、どうしたことか(例えば、前々回のコラムを参照)。
もっとも、菅政権を支える前原・野田グループの基本思想がもともと小泉政権のそれに近いのだから、それもやむを得ないことなのかもしれない。
しかし、だとすれば、なぜ前原・野田グループは自らの思想・政策と相容れない(と思われる)昨年の総選挙のマニフェストを容認したのか、といった疑問も残る。
ともあれ、民主党内における「現実主義の台頭」、あるいは党内一部勢力の「現実主義への転向」が、今回の代表選で露呈した「内紛」の大きな原因の1つになっていると思う。
そして、その「現実主義」なるものが、どのようなものであるか。辻元氏の「事件」は、実に示唆に富んでいると思う。
(転載貼り付け終了)
【457】「「代表選」を示唆する「辻元事件」。「看板議員」の「社民党離党」の背後に「政権右派」の影。「民主内紛」の原因は「現実主義の台頭」だ!」
「森永卓郎「厳しい時代に『生き残る』には」」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年 9月14日
「「代表選」を示唆する「辻元事件」。「看板議員」の「社民党離党」の背後に「政権右派」の影。「民主内紛」の原因は「現実主義の台頭」だ!」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20100913/245054/?P=1
代表選の「原点」ともいうべき「小さな事件」
本日(2010年9月14日)、民主党代表選挙(国会議員投票)が行われる。
本コラム執筆時点では、残念ながら、菅直人首相と小沢一郎・前幹事長のいずれの候補者が新代表に選出されているかは明らかでない。
したがって、代表選の結果に関する論評はいずれ稿を改めて行うことにしよう。
ただし、本コラムは事実上の次期首相を選ぶ代表選当日付の記事である。
コラムの内容もやはり代表選に絡むものにしたほうがよいだろう。
そこで思い出されるのが、今回の代表選の「背景」というか、「原点」ともいうべき「小さな事件」である。
(政治の大勢に影響がないという意味で、敢えて「小さな事件」と表現させてもらった)
辻元氏離党の背景に、同氏特有の選挙事情も
その事件というのは、1カ月半ほど前に起きた、辻元清美・衆議院議員の社民党からの離党である(同氏の離党表明は2010年7月27日)。
ご存じの方も多いと思うが、辻元氏は土井たか子・元社会党委員長の秘蔵っ子であり、鳩山政権では国土交通副大臣を務めていた。
また、社民党内では福島瑞穂党首の後継者として将来を嘱望された「看板議員」でもあった。そのため、辻元氏離党によって社民党の受けた衝撃は大きかった。
では、その辻元氏離党の理由とは何か。
1つは、選挙事情にある。
辻元氏は、民主党と国民新党の選挙協力の下、大阪の小選挙区から選出されている。
社民党の連立政権離脱で民主党と国民新党の選挙協力が得られなくなれば、次期衆院選(総選挙)での当選がおぼつかなくなる。
「批判だけでは、日本を変えることができない」
いま1つは、辻元氏が「現実主義に傾いた」ということである。
そして、実はこちらのほうがより本質的な理由といえる。
辻元氏は離党表明会見で次のように語っている。
「批判だけでは、日本を変えることができない。いろんなことを具体的に解決していく政治を進めたいとの思いが強くなった」
本人は明言こそしていないが、この発言は明らかに福島党首との路線対立を示している。
私は福島氏とも辻元氏ともわりと親しく、両氏とは何度も議論を重ねてきた仲だ。
その私から見ると、福島氏は明らかな理想主義者である。
だからこそ、鳩山由紀夫・前首相が連立政権の合意(本人の事実上の政権公約)を破って、沖縄・米軍普天間基地の移設先を同・辺野古沿岸に決めたとき、福島氏は迷うことなく社民党の連立政権離脱を決断したのだ。
「理想」と「現実」のどちらを優先すべきか
辻元氏は、そのあおりを受けて国交副大臣を辞めざるを得なくなったわけだが、同省を去るときには涙を流して辞任を悔しがった。
外にいて叫んでいても、何も変わらない――。
どんなに批判を受けても、政権内に残って、中から1つずつ変えていくべきだ――。
恐らく、それが辻元氏の本音なのだろう。
福島氏が普天間問題でスジを通して(あるいは理想を貫いて)政権離脱を決断したのと比べると、その対照性が際立つ。
理想と現実のどちらを優先すべきか――。
それは誰もが直面する難題であり、どちらが正しいとは一概にはいえない。
「政権右派」の思想・政策に染まってしまった
しかし私は、「現実」はもちろん重要だが、「理想」を掲げる人(なかんずく政治家)がいなくなったら、世の中は決して良くならない、と思っている。
その意味では、福島氏のほうにシンパシーを感じている。
やはり今回の「事件」の本質は、辻元氏が政権に入って「変わった」ことだ、と思う。
もっと直截にいえば、辻元氏が前原誠司・国交大臣と一緒に仕事をするうちに前原・野田グループの思想に染まってしまったのだ。
前原・野田グループとは、この連載で何度も述べてきたように、「政権右派」ともいえる集団だ。その基本思想は自民党政権下の小泉内閣に近い「構造改革・対米追従路線」である。
そして、それは辻元氏の「師匠」である土井たか子氏の思想とは対極にある。
にもかかわらず、辻元氏は前原・野田グループの思想に染まってしまった……。
「リベラル派」とは思えない過酷なリストラ策
その「証拠」はいくらでもある。
たとえば、辻元氏は国交副大臣として日本航空(JAL)の再建案の策定に深く関わった。
その再建案は、かつて辻元氏が属していた「リベラル派」が到底容認できないような厳しい内容だった。
まず、38万にのぼる株主に100%減資を求め、個人株主の「最大の目的」ともいえる株主優待の権利も切り捨てた。
あの「ダイエー再建」のときですら、99%減資にとどめて株主優待の権利は残したのに、である(ちなみに、ダイエーはJAL同様に公的資金を投入した企業再建例)。
加えて、1万6000人の人員削減や国際線28路線・国内線50路線の撤退(事業規模では国際線4割減・国内線3割減に相当)など、「過酷」ともいえるリストラ策を盛り込んだ。
ことほどさように、辻元氏が策定に携わったJAL再建案は、極端な縮小均衡を図るという、およそ社民党の政策とはかけ離れた内容だった。
「高速道無料化」にブレーキをかけてきた
辻元氏と社民党の政策のズレは、それだけではない。
辻元氏は「高速道路の無料化」にも反対の立場で、国交省内では同政策にブレーキをかける役割を担ってきたのだという。
周知のとおり、高速道無料化といえば、歴史的な政権交代につながった昨年(2009年)の総選挙で民主党がマニフェストに掲げた看板政策である。
そして、同政策を巡っては、福島氏(社民党党首)と親しい小沢氏が実施に積極的で、「反小沢グループ」を率いる前原・国交大臣が実施に消極的、といわれる。
つまりは、辻元氏は「現実」から世の中を変えようとしたのではなく、思想・政策面でも既に「現実」に転換(あるいは転向)していたのだ。
そして、その思想・政策は自身の属する政党より政権右派のそれに近づいていたのだ。
「思想は違うけれど、きちんと議論ができる人」
とすれば、もはや社民党に辻元氏がいる場所はなかったはずだ。だからこそ、辻元氏は社民党を離党せざるを得なかったわけだ。
では、なぜ辻元氏は変わってしまったのか。
一番大きかったのは、やはり前原・国交大臣と一緒に仕事をしたことだろう。
離党表明後のテレビ番組で、私は辻元氏に聞いた。
「なぜ安全保障面で思想が180度違う前原大臣と仲良くなったのですか」
辻元氏はこう答えた。
「思想は違うけれど、彼はきちんと議論ができる人だった」
朱に交われば赤くなる――。
とりわけ、「ベース」のない人は、周囲に感化されて、その思想に染まりやすい。
辻元氏も国交副大臣になるまでは国土交通行政に携わった経験がなかった。であるからこそ、やすやすと周囲に取り込まれてしまったのではないか。
鳩山政権は「理想主義」、菅政権は「現実主義」
さて、ここまで長々と辻元氏の「事件」に紙幅を割いてきたのは、冒頭で述べたように、それがある意味では今回の民主代表選を象徴しているからでもある。
前回のコラムで指摘したように、代表選を通じて民主党内の路線対立が鮮明になった。
世上、鳩山政権の「理想主義」に対して、菅政権は「現実主義」ともいわれる。
周知のとおり、鳩山政権を支えたのは小沢氏であり、菅政権を支えているのは前原・野田グループである。
そして、今回の代表選は菅首相と小沢氏の一騎打ちとなった。
換言すれば、民主党を二分する「現実主義派(菅氏支持派)」と「理想主義派(小沢氏支持派)」の争いでもある。
昨夏のマニフェストは「理想主義的内容」
もっとも、小沢氏支持派を「理想主義派」と位置づけることに違和感を覚える向きもあるかもしれない。
ならば、こう考えてみてはどうだろうか。
昨年の総選挙のマニフェストは、その個別政策については議論の余地もあろうが、全般的に見れば、この連載で何度も述べてきたように、「国の仕組み」あるいは「国のあり方」を変えようとする意欲的なものだった。
その意味では、「理想主義的」な内容だった、といえる。
だからこそ、多くの有権者が民主党を支持し、歴史的な政権交代につながったのだ。
そして、その理想主義的なマニフェストの策定を主導したのが、ほかならぬ小沢氏であった。
菅首相と辻元氏の姿がダブって見えないか
ところが、政権運営の稚拙さからか、リーダーシップの欠如からか、鳩山政権ではそのマニフェストを十分に履行できなかった。
そのせいか、あとを襲った菅政権は、当事者の弁を借りれば、「現実主義」に立脚して、その内容を修正・変更したのだという。それが今年の参院選のマニフェストである。
このような視点で眺めてみると、どうだろう。
現実主義派ともいえる菅氏支持派と「現実主義に傾いた」という辻元氏の姿がダブって見えないだろうか。
とりわけ、菅首相の姿と辻元氏の姿が。
(この連載で以前も指摘したが、消費税を巡る発言のブレに象徴されるように、菅首相には経済の「ベース」がないように思われる)
権力掌握後に「右派的言動」を弄するように
いずれも左派(そして市民運動家)出身でありながら、権力掌握後に右派的言動を弄するようになったところも共通している。
両氏によれば、それが「現実主義」なのだという。
その結果、菅政権および辻元氏(国交副大臣当時)の思想・政策が自民党政権のそれに似通ってきているのは、どうしたことか(例えば、前々回のコラムを参照)。
もっとも、菅政権を支える前原・野田グループの基本思想がもともと小泉政権のそれに近いのだから、それもやむを得ないことなのかもしれない。
しかし、だとすれば、なぜ前原・野田グループは自らの思想・政策と相容れない(と思われる)昨年の総選挙のマニフェストを容認したのか、といった疑問も残る。
ともあれ、民主党内における「現実主義の台頭」、あるいは党内一部勢力の「現実主義への転向」が、今回の代表選で露呈した「内紛」の大きな原因の1つになっていると思う。
そして、その「現実主義」なるものが、どのようなものであるか。辻元氏の「事件」は、実に示唆に富んでいると思う。
(転載貼り付け終了)
【456】「菅内閣で日本は破滅へ」
「心に青雲」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年09月15日
「菅内閣で日本は破滅へ」
昨日の民主党代表選で、おそらくは大きな不正が行われて、菅直人が代表に再任された。
また不正だけでなく、官僚どもとマスゴミが結託して卑劣で汚いネガティブキャンペーンが執拗に繰り広げた結果、これに惑わされた地方議員とサポーターたちが「やっぱりクリーンな菅でないと」と思ってしまった結果が出たのだと思う。
仙石官房長官がずいぶんと官房機密費を使ったことだろう。選挙だからお互い様、ということもあり得ようが、著しく民意を踏みにじった選挙結果となった。
私は仮に小沢一郎氏が代表になっても、首相にはなれないどんでん返しを予想していた。
それは何かというと、仙石がポロッと漏らしたが、国会での首相指名選挙で民主党の菅支持派が小沢氏に投票しないことである。それで例えば、みんなの党の渡辺喜美あたりを、自民党と結託して首相に推してしまうのだ。
むろんそうなれば民主党は分裂であるが、小沢にだけは政権を渡さない、という目的は達成される。たぶん菅直人や仙石、枝野らはそこまでやるだろうと読んでいた。
私は国会議員票すらが、予想に反して菅直人多数になったのは、この脅しが半端な議員どもを恐怖させたのだと思う。
そうした買収や脅迫に耐えて代表選で小沢氏に投票した民主党の議員の勇気は賞賛してよい。
私は、日本の在日のカルトが、そしてそれを操るアメリカが(つまりユダヤ勢力が)、小沢氏の首相実現を絶対に許すまいと睨んでいたから、代表選そのものはどう転ぶかわからなかったが、その後に絶対に小沢氏を潰す動きがやってくると予測していた。
こうなると、次は菅・仙石らによる鳩山や小沢支持議員への粛清が始まる。次の衆院選や参院選で、今回小沢指示を表明した議員は、公認されないなどの報復措置をとられるだろう。
そうなれば3年後に民主党は第一党から転落するが、あと3年はそれでやればよいとアメリカは考えているのだろう。3年のうちに「郵政民営化」を完璧に実現させて、郵貯・簡保の350兆円を奪ってしまう。そしてアメリカの経済崩壊に日本を道連れにするのだ。
その目的を邪魔しにきた小沢とその一派は、彼らにとって、ゆるしがたい対象であったろう。先の参院選でも国民新党が一人も当選できないという不正が行われたのだ。
その結果をみれば、アメリカが(在日カルトが)、何をしてでも小沢一郎氏や亀井静香氏らを潰す気できていることは明白であった。
アメリカ=ユダヤ金融資本の仕掛けに、なんとか民主党内の愛国者が抵抗してくれるのを期待したが、儚い夢だった。民主党も自民党も、やはり同じユダヤとカルトの下僕なのだ。
代表選における不正の可能性については、植草一秀氏のブログ(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/)や、小野寺光一氏のメルマガ(http://archive.mag2.com/0000154606/index.html)で詳しく触れられている。
また、今度のカンカラ缶内閣とは何かを植草氏がブログでまとめておられるが、まったく同感である。
* * *
政権交代によって達成するべき課題は、この基本構造の打破であり、
①対米隷属からの脱却
②官僚主権から国民主権への転換
③政治権力と大資本の癒着排除
④市場原理主義・財政再建原理主義の排除
⑤警察・検察・裁判所制度の近代化
の五つが日本政治刷新のテーマだった。
これらのテーマにつき、新政権は具体的に目標を定めた。
①沖縄普天間基地問題の解決
②官僚天下りの根絶
③企業団体献金の全面禁止
④セーフティネットの整備、国民生活第一主義
⑤取り調べ過程の全面可視化
である。
鳩山政権はこれらの課題実現に取り組んだが、米官業のトライアングルによる抵抗はすさまじかった。マスゴミは米官業トライアングルの意向を受けて、激しく民主党の鳩山-小沢体制を攻撃した。
その結果、6.2クーデターが発生して、悪徳ペンタゴンが政治の実権を主権者国民から奪取してしまった。このクーデターによって樹立されたのが菅直人政権である。
具体的に見れば良く分かる。
①沖縄普天間基地の辺野古海岸への移設
②官僚天下りの温存
③企業団体献金全面禁止法案の封印
④消費税大増税公約の提示
⑤取り調べ全面可視化法案の封印
あっという間に、すべての政策が転覆されているのである。
これでも、人々はこの政権を主権者国民政権と呼ぶのだろうか。
* * *
このたびの代表選でもサポーター票で票のすり替えなどが行なわれたと見るべきであろう。そのすり替えた結果を小沢支持の議員に密かに知らせ、菅直人に寝返るよう働きかけたと思われる。
アホな民主党サポーターも多かっただろう。直前の小沢氏と青木愛氏のデッチアゲのスキャンダルや、官僚の意図的な鈴木宗男収監などの手にコロッとだまされて、やはり小沢は悪だと洗脳されたのであろう。これからその判断が自分にかえってきて、失業したり、家族離散や自殺、地域の崩壊が身近に起きる。中小企業や銀行の倒産などが今後続発するだろう。
10年もしたら、終戦直後のような浮浪児が巷に溢れる社会になる。それを決定づけたのが、今度の民主党代表選であった。
国民のことを一顧だにしない官僚どもによって、日本は破滅させられる。ただ、首相を短期間に取り替えるのはみっともない、というくだらない理由によって、日本は崩壊への道を歩むことになった。戦死した英霊たちはどんな思いでいるだろう…。
さっそく昨日の株価、主要銘柄は総崩れ起こした。これからもっと下がるだろう。円高も進んでいる。菅直人を首相にした人たちは、どう責任をとるつもりか。
トヨタが49円安、ソニーが17円安、任天堂が安10円、ユニクロが30円安、パナソニックが7円安 など。
菅は消費税増税が批判に晒されたので、いったん消費税論議を中止するふりをしている。だが菅内閣は来年度予算編成を行うか財源が示せない。税収はもはや40兆円もなく補正も入れれば100兆円近い予算を組んでいる今、無い袖はふれず財源はないのだ。
来年度から「子ども手当」は官僚によって取り上げられてしまう。
小沢氏の説いたごとくに、財務省がかかえる隠し資産を吐き出させる以外に、財源は出てこない。だが菅内閣はなんと「一律1割の削減」しか言えない。
副島隆彦氏の本を最近批判したが、今度の代表選に関しての彼の見解を「学問道場」で見るかぎりは、彼の意見には同感である。
「次の時代の到来に備えてほしい。厳しい政治反動の時期に政治謀略を仕掛けられて次々に落選させられることなく、私たち国民が彼ら、小沢一郎が手塩にかけて育てた政治家たちを守りぬかなければならない。」
(「今日のぼやき」2010年9月3日 https://www.snsi.jp/tops/kouhou/1419)
このところ、振って湧いたように日中間の雲行きがあやしくなっている。尖閣諸島周辺の日本領海内で海上保安庁巡視船に衝突した中国漁船船長を逮捕した事件である。
中国当局が日本の大使を午前3時に呼び出して詰問するとは、非常事態である。宣戦布告とでも解するしかないほどの危険な状態に陥った。
なのに中国大使は民間人の丹羽宇一郎(伊藤忠商事の元社長)がやっていて、これまた菅内閣には危機感がみじんも感じられない。丹羽宇一郎にこの緊急事態が対応できるのか? 岡田外務大臣のような小物ではこれも対応できまい。岡田が行ってはかえって火に油をそそぐことになろう。
外務省の担当は言わずと知れた「チャイナスクール」で、日本のためより中国のために動く者どもだ。自衛隊の情報などは、彼らを通じて筒抜けになるだろう。
田中眞紀子氏を特命大使にして交渉に当たらせるのも一案だが、彼女が小沢支持だったからそれも不可能。
まるで日米戦争直前の近衛内閣みたいだ。無能で、なすすべもなし。
日中戦争となれば、こんなに財力的にも、兵力的にも、政治家の人材でも弱っている日本に勝ち目はない。アメリカも、ことの発端が安保条約の範疇に入っているかいないかでもめている日本の尖閣諸島や日中中間線の問題だから、絶対に米軍を中国に向けない。
尖閣諸島のような境界がはっきりしないところが日米安保の対象になるかどうかと議論が起きたこと自体で、ここが戦争のキッカケとされると見ておかねばならなかったのだ。
そして案の定…。
こういう事態が襲ってきているのに、「菅さんはまだ3か月しかやってなくてかわいそう」とか「小沢は“政治とカネ”だから」などと、きいたふうなことを言っているバカどもには、日本が対米や対中でここまで追い込まれている状況が本当にわかっていない。
クリーンかどうかなんてこの際、どうでもいい。中国に行って、話をおさめてこれる胆力のある政治家に託さなければならないのだ。
ただちに収束させないと、あっという間に尖閣諸島を占領されて、領土を奪われることで日本は降伏しなければならなくなる。石垣、宮古も奪われてしまう。うっかりすれば沖縄にも手をだしてくるだろう。
そうなれば、シーレーンは破壊され、東シナ海にも「支那の官許海賊」が出没することになる。
沖縄にはアメリカが守っているなどと思ってはならない。アメリカ軍はもうグアム島へ移転することになっているのだから、沖縄に未練はない。
まあそうなれば、尖閣諸島をうしなって菅内閣は総辞職か。
で、総選挙をやって民主党が下野して、みんなの党と自民党で連立組んで、そそくさと日本の資産を破滅寸前のアメリカに差し上げることとなるだろう。
そうなるかどうかは分からないが、ロックフェラーどもはそこまで仕掛けるのだ。
ウソ八百の新聞の効用は、行間を読むと、やつらの陰謀が透けて見えるようになることである。
作家の林秀彦さんが書いていたように、日本はこの先、線路の途切れた断崖に向かって列車を走らせているのであって、もうそれを止めることは不可能に近い。
菅内閣が続くと決まって、その破滅へのスピードが増したのだ。列車に乗っている日本人の多くは、そんなことを見抜けるアタマはない。マスゴミによって窓の外はみえないように操作されていて、もうすぐ列車が谷底に落とされることを知らないで、天下太平を信じている。
私はどうするかと言えば、日本が破滅するまでは、黙々と権力者どもの非をあばき、本当のあらまほしき日本の姿を、書き続けるのみである。
(転載貼り付け終了)
【455】「悪徳ペンタゴン工作活動に敗れた主権者国民勢力」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月14日 (火)
「悪徳ペンタゴン工作活動に敗れた主権者国民勢力」
民主党代表選の投開票が行われ、菅直人氏の代表続投が決まった。
焦点の国会議員票では
小沢一郎氏 400ポイント
菅直人氏 412ポイント
と、菅直人氏が僅差で小沢一郎氏を上回った。
地方議員票では
小沢一郎氏 40ポイント
菅直人氏 60ポイント
党員・サポーター票では
小沢一郎氏 51ポイント
菅直人氏 249ポイント
となった。
党員・サポーター票は小選挙区ごとの総取り方式である。このため、大量の死票が生まれ、また、選挙区ごとの投票数の差もまったく調整されない。したがって、党員・サポーター票もドント方式で集計する方式への変更が実施されるべきである。ポイント数と得票率との間に大きな差が生じている可能性もある。
(追補)党員・サポーター票の得票比率は小沢一郎氏40%対菅直人氏60%だったとのことである。これをポイント数に換算すると、
小沢一郎氏 120ポイント
菅直人氏 180ポイント
になり、ポイント総合計は
小沢一郎氏 560ポイント
菅直人氏 652ポイント
で、その差は92ポイントということになる。
(ここまで追補)
今回の代表選は主権者国民と悪徳ペンタゴンとの闘いであった。
より端的に言えば、米国と官僚の言いなりになる首相と米国と官僚の言いなりにならない首相のどちらを選択するのかという選挙だった。
問題は悪徳ペンタゴン一味のマスゴミが戦前同様の狂気とも言える情報工作を展開し続けたことにある。さらに、党員・サポーター票投票・集計の方式を不正が介在する余地を大きく設定したため、党員・サポーター票の集計に信用が置けなくなったことも問題である。
今回の代表選により、当面菅直人政権が維持されることになったが、これは日本の政治史に極めて大きな汚点を残すものになる。なぜなら、菅直人氏が参院選前に参院選が菅政権に対する信任投票であることを明言し、その参院選に大敗したにもかかわらず総理の座に居座ることになるためだ。政治家が自分の言葉に責任を持たないことが歴史の事実として残されてしまうことになる。
今回の代表選により、民主党が水と油の集合体であることが明確になった。
①対米隷属 VS 自主独立
②官僚主権 VS 国民主権
③大資本との癒着VS大資本との癒着排除
④市場原理主義 VS 共生重視主義
⑤検察ファッショVS警察検察民主化
の二つの勢力が同居している。
昨年の政権交代は、悪徳ペンタゴンから主権者国民が政権を奪取したものだが、本年6月2日後の政権交代は、悪徳ペンタゴンが主権者国民から政治権力を奪還したものだった。
この意味で、民主党は二つに分裂することが合理的である。
今後、政界全体が主権者国民勢力と悪徳ペンタゴン勢力とに二分される大再編に進む可能性が高く、そのことが日本政治を分かりやすいものにするうえで好ましいと言える。
代表選は主権者国民勢力にとって容認できないものになったが、主権者国民による政権奪還に向けて、直ちに再出発しなければならない。
(転載貼り付け終了)
【454】「官房長官・仙谷由人のダーティな陰謀・謀略工作を徹底的に暴き出せ」他
「毒蛇山荘日記」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010-09-15
「官房長官・仙谷由人のダーティな陰謀・謀略工作を徹底的に暴き出せ」
自民党の政治家たちも真っ青の、史上稀に見る醜い、ダーティな陰謀・謀略選挙が展開されたという意味で、今回の民主党代表選挙は異色であり、おそらく歴史に残るだろうと思われるが、その主役はといえば、言うまでもなく、むろん、現官房長官で、菅直人続投政権でも留任確実と見られている仙谷由人官房長官、その人である。仙谷由人が、この選挙戦で、いったい、何をやったのか、何をやらなかったのか、いいずれ近いうちに明らかになるだろうが、いずれにしろ、日本は、それほどのダーティな選挙を必要とするほどの後進国ではないのだから、今後の日本の政治のためにも、徹底的に暴き出すべきだろう。仙谷由人が今回の民主党代表選挙において果たした役割とは、小泉純一郎政権時代の秘書官飯島某の役割だった。菅直人グループは、この民主党代表選挙を通じて、小泉政権時代の「悪習」を徹底的に模倣し、反復していた。菅直人政権が、自民党崩壊の原因となった小泉政権を模倣・反復しているのは皮肉だが、逆に考えれば、民主党政権もそう長くは無いということであろう。とこで、菅直人の顔色が冴えないが、菅の顔が冴えないのは、菅が誰かに実権を握られ、誰かの演出で踊る道化師にすぎないということに原因があると言っていい。むろん、演出しているのは仙谷由人であろう。菅直人続投政権は、秘密警察が跋扈するダァーティな政権であることを忘れるなかれ。身辺に注意せよ。尾行を警戒せよ。そして、仙谷由人のダーティな陰謀・謀略工作を徹底的に暴き出せ。
「サポーターの投票率66%の謎。「3分の1」のサポーターが棄権なんて嘘でしょう。小沢一郎票は廃棄処分? 仙谷由人なら、やりかねないか…(笑)」
以下は読者からの投稿コメントより。
猫公爵 2010/09/15 04:01
いーのさんに賛成です。
きっこさんも仰っています(以下、引用)。
そして、他の人からは、こんなツイートも回ってきた。
@hatakezo 党員・サポーター票。有権者342,493人なのに投票数229,030票!投票率が66%?残りの34%は投票しなかったのか?
@kamitori ハガキは丸見え、捨てられたのでしょう。
もちろん、何の証拠もないことだけど、これほど全国の人たちが注目してる選挙で、党員とサポーターの投票率が66%ってのは、あまりにも低すぎる。
それも、一般の選挙における一般の有権者の投票率ならともかくとして、わざわざ会費を払って民主党の党員やサポーターになったりしてるほど民主党に思い入れがある人たちなのに、そんな人たちの3人に1人が、党の代表でありニポンの総理大臣を決める大切な選挙を棄権するなんて、普通じゃ考えられない。
だけど、その次のツイートが推測してるように、届いたハガキの中から「小沢一郎」って書いてあるハガキをカタッパシから捨ててれば、これくらいの低い投票率になるだろうし、結果も8対2っていう極端なものになるだろう。
逆に、棄権したことになってる11万3000票が、すべて「小沢一郎」と書かれてたと仮定すると、トータルでは45%対55%で、小沢さんが逆転する。これは、大手のポータルサイトが実施した世論調査の結果とピッタリ合致する比率だ。
ちなみに、サポーターの票は、全国300の地域で、それぞれ「菅」の票と「小沢」の票とをカウントして、少しでも多いほうの勝ちとする方式だ。
たとえば、ある地域の党員とサポーターの総数が1000人だとして、菅さんへが501票、小沢さんが499票なら、この地域は菅さんの勝利になり、菅さんに1ポイントが入る。つまり、菅さんは、全国300の地域で、249もの地域を制したことになる。
そして、この党員とサポーターの投票率が、100%とは言わなくても、せめて90%くらいあったら、あたしは何も文句は言わないし、別に疑問にも思わなかった。だけど、投票率が66%しかなかったってのは、やっぱり変だ。
さっきの党員とサポーターの総数が1000人の地域なら、トータルで660票しか投票されなかったことになる。トータルで660票だから、菅さんが360票で、小沢さんが300票なら、菅さんの勝ちってワケだ。
実際には、菅さんが360票で、小沢さんが400票で、小沢さんが勝ってたのに、何者かが「小沢一郎」って書かれてるハガキを100枚捨ててたとしたら?‥‥って想像しちゃう。だって、こんな想像でもしなかったら、あまりにも偏った結果の謎も、あまりにも低い投票率の謎も、どっちも解けないからだ。
(引用終わり)
今時、記入後の候補者名欄に遮光シールを貼って隠せないような投票ハガキをなぜわざわざ作るのかから始まって、集開票プロセスをすべてきちんと公表してもらい、一点御曇りも無い公平な選挙であると説明してもらえないと国民は納得がいかない。
(転載貼り付け終了)