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Loginはこちら【2867】[3330]コロナ愚策をやめた英国
田中宇さんの「コロナ愚策をやめた英国」を紹介します。
https://tanakanews.com/220120corona.htm
我が国でも子どもたちに被害が及ぶ前に考えてほしいです。
【2866】[3329]コロナ詐欺を始めたイギリスが、一番最初に手じまい開始
皆様と同じように、私もジョンソンのコロナ詐欺終了宣言に注目しました。私は、コロナ詐欺を始めた主催国のイギリスが、一番最初に手じまいを始めたことに対して、その清々しいまでの極悪ぶりに、笑いが漏れてしまいました。2023年の治験終了まで、各国、ディープステイトの指示にしたがって段階的に終息していくでしょう。本当に腹立たしいことに、とうに消滅しているウイルスが最終的には5類扱いとされ、予定通り、インフルエンザとごちゃ混ぜのうやむやにされて、コロナ詐欺は完全犯罪となるでしょう。また、最悪の悲劇として、幼児虐待趣味のディープステイトによって、子供を使ったワクチン実験が承認されてしまいました。
【2865】[3328]英ジョンソン首相のことで
数日前、退勤途中のカーラジオで、
私もジョンソン首相の、↓〔3327(一会員様投稿)〕にあるような
『対』コロナ狂騒宣言のニューズを耳のにしました。
ディープ・ステイトのお膝元でのコレは
どのような大地殻変動が生じているのか、と、胸弾む思いでした。
しかし、すぐさまHNKで彼に対する不信任投票にまつわるニューズがアナウンスされました。
そしてつい先ほど、
『BBC NEWS JAPAN(英国版NHK)』にて
下記添付の記事を確認しました。
あえて憶測は記しません。
わたしたちのような者が最も恐れるべきは
後生の歴史家の眼差しだと思います。
https://www.bbc.com/japanese/60078504
『『英政権に不満もつ与党議員、「政府に脅された」 ジョンソン首相は「証拠ない」』
イギリスの与党・保守党の議員は20日、ボリス・ジョンソン政権に不満を持っている保守党議員が、政府関係者から脅迫を受けていると発言した。ジョンソン首相は、証拠を確認できないと述べた。
ジョンソン首相はこのところ、新型コロナウイルス対策の各種制限が敷かれていた間に首相官邸を含む政府機関で複数のパーティーが開かれていたことが発覚し、与野党から厳しい批判を受けている。
首相の辞任を求める一部の保守党議員は、ジョンソン氏に対する不信任を表明する書簡を提出している。
そうした中、保守党のウィリアム・ラグ議員は、不信任の書簡提出を考えている議員が政府側から脅迫を受けていると発言した。悪いうわさを流す、選挙区への補助金を削減するなどと言われたという。
その上で、脅威を感じている議員は警察に連絡するよう呼びかけた。
前日の19日には、クリスチャン・ウェイクフォード議員が保守党から労働党にくら替えすると発表。その後、自身も保守党時代に脅迫を受けたことがあると述べた。
ジョンソン首相は一連の報告について、「そのような証拠は見たことも聞いたこともない」と述べた。
一方で、報告について「もちろん」調査すると話した。
【2864】[3327]イギリスのボリス・ジョンソン首相が、ここまで明確に、マスクとワクチンの強要(義務化)を止める、と発言した。
イギリスのボリス・ジョンソン首相が、ここまで明確に、マスクとワクチンの強要(義務化)を止める、と発言した。日本のメディアは報道しない。ジョンソン首相がどういう意図で、どういう立ち位置で、この発言をしているのかまだ分からない。
●「<拡散希望>イギリス:ボリス・ジョンソン首相 口オムツ(=フェイスマスク)義務化・ワクチン・パスポート 終了 これが、”実際のスピーチ” 日本はいつまで、567ごっこやってるの?」
YouTube から
JT3 Reloaded 2022年1月19日
【2863】[3326]次の天皇は、愛子(あいこ)さまである。愛子天皇で決まりだ。
副島隆彦です。今日は、2022年1月14日(金)です。
愛子さまが、次の天皇になるだろう。日本の国家体制として、このように決まったようだ。
「愛子天皇待望論」が、昨年末、12月から沸き起こっている。岸田内閣の意向が裏にある。
私、副島隆彦も、「現天皇の長子で長女である 愛子(この人たちには、名字、姓がない)が次の天皇になる」で、いいと思う。いやあ、実にめでたい。めでたい。日本国として大いにお祝いすべきことだ。
天皇の直系には、何とかの宮という呼び名もないので、「天皇家の愛子」と呼ぶのが正しい、ということになる。キング・ジョン(ジョン王)、ヘンリー7世、王女メアリーとか、女王(クイーン)エリザベス と同じで、国王の名は、ファースト・ネイムで呼び捨てにするのが、ヨーロッパの伝統である。日本はこれに倣(なら)う。
(ここに愛子の 普段着の写真と、ローブデコルテでの、12月5日の宮中成人の儀式の姿の写真を貼ってください)
ちょっと鼻が団子鼻で、鼻ぺちゃで、オカメ顔だが、丸々とふくよかな、お多福(おたふく)顔が、いかにも、日本人族の代表の立派な顔立ちをしている。一重(ひとえ)のすっとした細い目も日本人だ。お祖母(ばあ)さん(美智子上皇后)に似て、もう少し美人に育つかな、と、皆で期待したが、まあ、これぐらいでも、きれい、綺麗な日本女性だ。
母親の雅子(まさこ)皇后にもそっくりで、どっしりとした、ぽちゃを通り越した、堂々たる長い団子鼻だ。口元も雅子皇后にそっくりだ。父親の徳仁(なるひと)天皇にもそっくりで、ゆったりとした笑顔をしている。血統も、遺伝子もきちんと直接、直接、上皇の明仁(あきひと)天皇を受け継いでいる。
私が、明仁(あきひと)とか徳仁(なるひと)天皇と、尊号をつけずに書いたり、今上天皇(きんじょうてんのう)と書かないのは、不敬で、誤用の文だ、と言う者がいる。馬鹿を言うな。
明仁天皇は、諡号(しごう)、おくり名 であって、辞(いみ)な、イミナ、緯(この漢字の、言弁)だから、まだ生きている上皇に対して使ってはいけない、と、私、副島隆彦に、自分の知識をひけらかして、言ってくる者がいたら、私は即座に蹴倒す。その、お前の古式ゆかしい教養などは、もう、とっくに滅んだのだ。
今頃、天皇家への最高尊敬語など使う必要はない。陛下も、殿下も、猊下(げいか)も閣下も要らない。全部、使う必要はない。今や死んだ言葉だ。日本の大新聞たちも、この40年間で、天皇陛下、と書かないで、ただ、すっきりと天皇 とだけ書くようになった。
人間は皆、平等だ。日本人族の、劣性の表れである、ヘンな奇形の民族語である敬語はもう使わない方がいい。やたらと難しいヘンな敬語は、なるべく廃止すべきだ。誰も正しい丁寧語の使い方なんか、もう出来ない。やっていない。学校時代に、勉強ができなかった者たちが、わざと敬語を使おうとすると、全部、使い方が間違っているから、却(かえ)って恥をかく。
それでも、わざと旧式の雅語(がご)や、旧文の擬古文(ぎこぶん)の送り仮名を使い続けようとする、バカ右翼のヘンな男( 産経の「正論」とかの右翼言論誌の読者たち)が一時、居たが、もうこいつらも消えてしまった。日本語は、なるべく、すっきりと簡潔に平叙体で書くのがいい。
だいたい、国語学者というバカたちが、敬語を、謙譲語(けんじょうご)と尊敬語と丁寧語の3つに分けて、私たちに教えた。高校時代の国語の教科書に載っていた。ところが、敬語をこの3つに分けることは厳密には出来ないのだ。尊敬語と丁寧語の区別はつかない。「目上の者に遜(へりくだ)ってい言うコトバが謙譲語だ」など根拠はない。
国語審議会という体制派の威張り腐った国語学者という愚劣な学者たちの、理論やら論文やらは大間違いで、あちこち綻(ほころ)びが出て破綻した。その責任を取ろうともしない。恥を互いに掻きあったまま静かに消えていった。
2021年12月5日 皇居での成年行事 朝見の儀
左から雅子皇后、徳仁天皇、愛子内親王
2021年1月
このようにして、女性天皇、女系天皇を絶対に認めないと、この20年間、ずっといきりたって騒いできた、日本のバカ右翼、国粋主義者 たち の大きな敗北だ。
安倍晋三と、三浦瑠璃(みうらるり)たち、統一教会(Moonie ムーニー。本当の真実の反日人間たち)たちは、自分が天皇制翼賛(よくさん)右翼のふり をしながら、本当は、徹底した今の天皇家ぎらいの、反(はん)日本の奇怪な宗教集団だ。
だが、日本の反共右翼で、自分では、伝統重視主義者だと、言い張っているジジイ(爺)たちが、どんどん死んで、もうほとんど残っていない。
だから、私、副島隆彦が、一切の敬語を 天皇家に対して使わないで、平常の文体で書いても、もう私に向かって「お前の反天皇の言論 は、不敬(ふけい)だ」と言って、私を攻撃する者も、もういなくなった。いいことだ。不敬罪(ふけいざい)という刑事犯は、77年前の日本の敗戦で、刑法典の中から削除され、廃止された。
だから、今の日本国には、不敬罪というのは存在しない。 だが、天皇家への不敬(ふけい)は有る、と、バカ右翼たちは、もともと頭の悪い、学校の勉強が出来なかった低能(ていのう)たちであるから、思い込んでいる。
第2次大戦(WWⅡ、ワールド・ウオー・ツゥー)は、連合国(ユナイテッド・ネイションズ)側から、悪者、悪人の国家にされて、大きく騙されて嵌(は)められた、日、独、伊の3国(the Axis ジ・アクシス。枢軸国=すうじくこく=と言う)が戦った。そして大敗北した。
この時、世界基準で、「ヒトラー、ムッソリーニ、ヒロヒト (の世界の3大悪人) 呼ばれた。天皇裕仁(ひろひと)が、昭和天皇であるが、このように、戦争中も、その後の敗戦の後も、世界中ではずっと「ヒトラー、ムッソリーニ、ヒロヒト」と 戦勝国側である圧倒的に多数の国々で言われたのだ。それでは、まずいなあ、と日本国内でだけは、それを、勝手に変更して、「ヒトラー、ムッソリーニ、トウジョー(東条英機大将、首相)」という呼び方に変えた。
昭和天皇を、裕仁天皇と、皆が平気で呼べるように、私たち日本人は、ならなくてはいけない。天皇に対する、ヘンな気の使い方や、遠慮やくだらない遜(へりくだ)った、下人(げにん)が這いつくばったような、ことば遣いは、もう、全廃にすべきだ。もうこのことに文句を言うような、偏屈(へんくつ)じじいたちは、死んでしまって、いなくなった。
この右翼ジジイたちは、本当は、自分は戦場で戦っていない、生き方上手の、ズルい臆病者たちだったのだ。いろいろ調べて分かった。私、副島隆彦は、日本の ごく普通の、平民(へいみん)の立場と感情から、天皇と天皇家についての自分の考えを、さらさらと書いてゆく。ただし、私が所属する佐賀の副島の家は、尊王(そんのう)の家系である。
昨年10月30日の総選挙に自民党が勝って、11月7日から岸田政権になった。岸田首相は、前の安倍晋三たちのような反共右翼で気色の悪い宗教団体の考えをとらない。だから、じわっと女性天皇を認める、という立場に変わった。岸田政権が続く間に、皇室典範(こうしつてんぱん)を改正できるか、はまだ分からない。
現在の憲法は、男女の平等(憲法24条。両性の平等)を定めているから、「天皇は男しかなれない」という現行の皇室典範は、憲法違反である。このような解釈を、内閣法制局は、すでにしているはずなのだ。だが、この内閣法制局の判断は、隠されていて、時期が来るまで公表しない、ということになっているようだ。
これは嘘(うそ)ではない、真実の国民調査で、「女性の天皇でいい」という数字は、つねに80パーセントを超えつづけている。この日本国民の圧倒的な多数意思を、愚劣な反対派が押しつぶすことが出来るわけがない。
だが、岸田に、そこまで一気にやりきる力はないだろう。むくつけき生来の右翼体質のごろつき人間たちが、まだまだ500万人ぐらいいる。だから、岸田は、不用意に「女性、女系天皇を認める」の法律改正の議論を、自民党内で簡単に始められないだろう。岸田は、優柔不断に決まっている。それでも、与野党合わせて、先を急いでいるように見える。
皇室典範は、敗戦で憲法(明治憲法、大日本帝国憲法)を始め法律体系が大きく変わったときに普通の法律になった。だから、この法律を国会で多数決で、改正、変更して、今の1条の「皇統は男系の男子が継ぐ」という文字を変更して、「女性および女系の皇統も認める」とかに、改正すればそれで済むことだ。
12月1日が誕生日で、愛子内親王(ないしんのう)は、儀式上の成人(20歳)になった。このあとの12月5日が、愛子の、大きなお披露目(ひろめ)となった。上記の写真は、実に堂々と、「次の天皇になる人はこの人だ」の、日本国民への公式の宣言だ、と受け止めることができる。日本の国家体制は、着々と次の天皇を愛子にする、で動き出している。
愛子はもう20歳(2001年12月1日生まれ)だからすぐに結婚の話が出て来る。愛子が、今から20年後ぐらいに 女帝になる(父親の徳仁=なるひと=天皇が、死去するか天皇定年(笑い)で退位したら)。
そのずっと前に、結婚をする相手を決めなければいけない。相手を、皇族の血を引く者にして、旧皇族らしき男を養子にして婚姻を結ぶ、ということにしようとしている。
そのように宮内庁と皇室会議は動いている。相手の男が、旧皇族(マッカーサー占領軍が、皇族から枝払いして廃止にした。いいことだ) の出であるなら、それで、男系天皇の血が繋(つな)がるから、それで妥協して、それなら愛子天皇を認めてやる、という風に、伝統重視主義の保守派の男たちは、すでに納得したのだろう。
だが、そのように愛子自身が、承諾して、妥協して、うまく運ぶか分からない。天皇家も普通の人間だから、好き嫌いがあって、かつ、自分の体調や、軽度の頭の病気の問題もある。
私は、これまでの20年間ですでに3本、天皇家の継承の問題について、論文を書いている。一本は、「雅子妃の頭のご病気問題について」である。もう一本は、「カルト・オブ・ヤスクニ(靖国)に怒った昭和天皇。天皇が、戦犯合祀を誰よりも一番嫌って、1978年以後、靖国参拝をやめたのだ」論だ。そのうち、ここの学問道場にも載せよう。私の天皇論を、ここで細かく書くことはしない。すでにかなりのことを書いている。
昨年まで、3年間ぐらい、天皇の弟の 秋篠宮(あきしののみや)の長女の眞子(まこ)内親王の結婚のことで、ドタバタした。コロナ、ワクチン騒ぎもなんのその、皇室の結婚問題になったら、大騒ぎになって、眞子が、小室圭(こむろけい)という大学時代の友人を好きになって、その小室の家が、釣り合いの取れない下賤の出のように、書かれ続けて、それで、天皇家は、散々に週刊誌とテレビで描かれて「大変な目に遭った」と自分たちでは思っている。
しかし、そこは日本の体制の頂点にいる人たちだから、眞子と小室の結婚の報告の儀式(ぎしき。リチュアル ritual ライト rite )に仕立てて、最後は上手に乗り切った(11月26日)。 内親王(女の皇族)が、結婚によって民間人に天下ることを、臣籍降嫁(しんせきこうか)と言って、それで、完全にその女子は皇族から離れる。眞子は、3億円ぐらいを嫁入りの経費として貰っただろう。このあとは、NY のリトルイタリー地区の、ワーフ(桟橋)近くの小ぎれいな高層アパートで暮らして警護の者がそれとなくずっと付くのだろう。
眞子の芯(しん)の強さが、最後の勝利を勝ち取った。あれほどに、さんざん悪口を書かれても、秋篠宮家は団結して、誹謗中傷に耐えて、乗り切った。見事だった。天皇両陛下への眞子だけの婚姻の報告の儀式があって、その後の記者会見で、小室圭が、ぼーっとではあるが、堂々と、「私は、眞子さんを愛しています」と言った。この瞬間に、日本国民は、一斉に和(なご)やかになった。
この瞬間に、全国の女たちが、少女も、若い女も、主婦も、老婆たちも「ああ、これが人間の幸せなんだー」と思った。女たちは、この時、眞子を許した。
あれほどまでに、身分が違う、ヘンな男を選んだ、とかで、眞子の悪口を、それこそ朝から晩まで言い続けた、生来、性格の悪い女たちは、全国で数百万人はいる。だが、彼女たちは、、咄嗟に、口を噤(つぐ)んだ。 以後、もう一切、小室圭と妻の眞子の悪口を言わなくなった。自分の非を、今は、ひとりづつ静かに認めているだろう。
もうひとつのシーンは、ご一家の別れの様子で、東宮御所の一角にある秋篠宮邸の玄関で、妹の佳子(かこ)と、姉妹の柔らかい抱擁(ハグ)をしたときの映像を見て、この家族愛にため息が出て、日本全国で、この立派な「娘が嫁入りして、実家を出て行くときの儀式」を見て、日本国民は大きく承諾した。これで眞子の大勝利となった。
(ここに、小室圭 と 眞子 の結婚の報告の儀式 のあとの記者会見の写真を貼ってください。11月26日)
しかし、考え方によったら、100年後には憲法が改正されて、体制変更が起きて、憲法が変わって、今の天皇制は国家制度の中から取り除かれる時代が来る。何事も、永遠に今のまま変わらない、ということはない。
言っておくが、日本の天皇は、国王である。皇帝ではない。日本は、帝国(エンパイア)ではないから、皇帝はいない。日本は、王国(キングダム kingdom )であって、その頂点に国王を置いている国である。そして、その内側が、かなり、接合面が悪くて、ギクシャクするが、民主政(デモクラシー)になっている。
このように、日本は、王政と、民主政が、2重の入れ子構造になっている、いびつな国だ。 この大きな真実を、私、副島隆彦以外は、誰も指摘しない。私は、このことの研究もしてすでに論文にしている。
日本国は、外側は、王政の、王国なのである。諸外国の、世界中の外国人たちから見たら、日本は、タイ国や、サウジアラビア国 と同じ、国王のいる王国、君主制国なのだ。ところが、、その内側が、民主政になっている、おかしな2重構造の国なのだ。
だから、女子中学生が、母親に向かって、「いいなあ。私も、眞子様のような、あんな、きれいなドレスを着たい。どうして、あの人たちだけ特別なの? 」と、 聞く。
母親は、「そんなことを言っていけません。世の中は、そうなっているの。特別な人たちがいるものなのよ」 娘 「でも、学校では、人間は皆、平等だ、と教えるよ」と反論する。
だから天皇家を嫌う、リベラル派の女たちが、「どうして、眞子に、結婚するときに、何億円も国のお金をあげるのよ。腹が立つ」となる。女は、カネのことにうるさい。
デモクラシー(民主政。代議制民主政体。平民たちの代表者が権力を握る体制。 X 民主主義という訳語は間違い。デーモス・クラティーア demos – cratiea は、主義ではない )は、共和政よりも、ヨーロッパで、その200年後に現れた政治体制だ。人類史に、初めて完全に民主政(かつ、共和政)が実現したのは、1776年独立宣言のアメリカ合衆国だ。アメリカは、英国王の支配を否定して、大統領(選挙で選ばれた指導者)の下に結集する民主国家となった。
日本が、形の上だけでも、民主政(これを、本当は、デモクラタイゼイションと言う)になったのは、ほんの77年前の敗戦のあとの、新憲法体制のときだ(1946年公布)。この新憲法の1条で、天皇を、国民統合の象徴(シンボル)だと、決めた。
この今の憲法体制を、いくら安倍晋三たちが、改正して徴兵令を憲法の中に入れたくて、あがいて策動しても、簡単には出来ない。日本は、戦争が出来る正常な国になるべきだ、という考えは、危険であり、大きなダマシだ。安倍晋三たちの、邪悪な憲法改正の策動に乗ってはいけない。
天皇は、日本国民の団結の象徴である、という考えで、このあとも、日本国民は、動いてゆく。天皇がいてくれたほうが、日本民族は一致団結して、国難に立ち向かえる、という素朴な、しかし強固な民族感情の上になりたっている。これを壊す必要はない。
日本の天皇家は、戦後は、ヨーロッパ各国の愚劣で、国民の評判が悪い王政国家とは違う。イギリス国王の藩屏(はんぺい)で、あるスウエーデンも、オランダも、ベルギーも、スペインも、国王たちは、ものすごく評判が悪い。 日本は、敗戦後の昭和天皇の深い反省をしっかり受け継いでいるから立派な王室だ。
慰霊祭の場で、安倍首相を厳しく睨みつける天皇と美智子皇后
明仁上皇と、美智子上皇后 が、毎回、壇上の貴賓席から、厳しく睨みつけて、ずっと激しく怒っていたのは、安倍晋三に対してである。 安倍晋三たちぐらい、天皇家を蔑(ないがし)ろにして、昭和天皇の 「日本は、2度と戦争をしない。騙されて、愚かにも、戦争に引きづり込まされた。私は、バカだった」という固い不戦の誓いを、一番、毛嫌いして、一番、今の天皇を憎んでいるのは、安倍晋三たち、統一教会のキチガイたちである。
統一教会(帝都ワシントンでも猛威を振るっている)の世界最大の資金源である、笹川財団(英語では、the US -Japan Foundation 、ザ・ユーエス・ジャパン・ファウンデイション)は、朝鮮系の団体だ。 ドンの笹川良一は、統一教会と同様に朝鮮人である。このことは韓国、北朝鮮では公然の秘密である。誰でも知っている。現在は、日本財団、東京財団を名乗っている。
このように、私、副島隆彦が、書くと、ひどい人種差別の人間に私がなってしまうことを私は分かっている。だが、朝鮮人、韓国人を、あれほどに軽蔑して、見下(みくだ)して、チョーセン人、チョン公、嫌韓(けんかん)を言い続けた、日本のバカ右翼、言論人どもに、私は腹の底から怒っている。アジア人どうし尊敬しあって、仲良くしなけばいけない。
だから、私が、「お前たちの大親分の、笹川良一こそは、おまえたちが、大嫌いな、朝鮮人じゃないか。お前たちの頭は、一体、どうなっているんだ。 なあ、橋下徹よ、曽野綾子よ」と、私は、書く。だから、私は、安倍晋三たち、統一教会の バカ右翼たちに、大きなケンカを売る。
もう時間がない。残りを急いで書く。
その前に、日本の天皇制を、明治の初めに、創作したのは、イギリス王室(イギリス国教会 Anglican church アングリカン・チャーチ。聖公会 )だ。こいつらが、人類の諸悪の根源である、現在の ディープステイト deep stateそのものだ。ローマ教会(ヴァチカン)と並ぶ、人類の凶悪な、大悪魔たちだ。
今日は、もう詳しくは書かないが、英王室は、「父(パテル、デウス)と、子(フィリウス。イエスのこと)と、聖霊(スピリタス)」の、三位一体の、聖霊(ホウリー・スピリット)のところに、英国王を入れた。それが英国国教会(アングリカン・チャーチ)だ。だから、「父と子と英国王」と、三位一体(トリニティ)を作り替えた。つまり英国王は、神の一部、神そのものになったのだ。
そして、それを、明治の初めに、巧妙に、英国が、日本の天皇を創作したときに、同じように、日本の天皇を、現人神(あらひとがみ)にした。この時に、日本の天皇は、生神(いきがみ。living god リヴィング・ゴッド)さま になったのだ。そのように、イギリスが作ったのだ。それまでの日本の天皇は、御門(みかど)、スメラギであり、太陽の子である日嗣(ひつぎ)であり、中国式の天子とは違う天子だ、とされていた。
だから、日本の天皇は、明治の初めに、イギリスによって作られたものだ。この理論を、私はもっと、もっと、これから徹底的に書く。
最後に。 日本の昭和天皇 はじめ、4人の 皇族の 本当の父親は、誰か。
それは、日本国民に嫌われた、極悪人の政治家だった、 山県有朋(やまがたありとも)である。長州閥を作った張本人だ。長州閥(ちょうしゅうばつ)の政治家たちが、現在に至るまで、日本の政治を、本当に悪くした。戦後も、まさしく今に至る、岸信介、安倍晋三の血統だ。長州閥を、今こそ、私たちは、根絶やしにしなければいけない。
(ここに、例の 画像を一枚貼ってください。)
【2862】[3325]ウクライナ、カザフスタン、地球規模の世界政治
2019年末頃に国際金融が起こした、中国のコロナデマが、実質的な第三次世界大戦への誘導の契機だと考えています。2023年のワクチン治験終了まで、悪質な財政支出を行い、2024年の世界的なデフォルト(国家債務踏み倒し)は、やはりデープステイトの計画でしょう。
現状、英米強硬派が、ウクライナやカザフスタンで戦争誘導を始めていますが、プーチンがうまく対処している。3大帝国の最高指導者の習、プーチン、トランプは、世界政治の最高レベルの駆け引きにおいて、それぞれの自国民を最小被害で守ろうとしている。
しかし日本にとって最大の問題は、地球規模レベルで世界政治を把握している政治家がいないことです。具体的な戦略を立てるには、まず冷静で的確な全体像の把握が必要不可欠ですが、やみくもに中国を敵視する危険な政治家ばかり目立ちます。
「鬼畜英米!」で民族消滅の危機まで突き進み、敗戦後は「米国様様!」の愚行をまた繰り返すつもりなのだろうか。
【2861】[3324]ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』の謎を解く(2)
前回はヴィトゲンシュタインが哲学の成立する範囲と境界を決めることに成功したことを述べた。
以下にこれによって解決した哲学問題を記しておこう。
1)17世紀から18世紀にかけての近代哲学には、認識を「経験」に求める英国系の議論(イギリス経験論)と、「理性reason」に求める欧州大陸系の議論(大陸合理論というらしい)の2つがある。イギリスチーム(ロック、ヒューム、バークリー)対大陸チーム(デカルト、スピノザ、ライプニッツ)の議論だ。人間のreason(理性)と経験では、どちらが重要かという問題でもある。
ウイトゲンシュタインによればイギリスチームの圧勝である。なぜなら、命題のかたまりがその人の思考だからだ。だから、経験(事実)によって思考が形成される様子がはっきり描かれている。ヒュームの「causality(原因)とはただの経験による推測に過ぎない」もバークリーの「知覚の束」も見事にその中に取り入れられている。
2)ドイツ哲学といえば、カントとヘーゲルが有名だが、この二人の理論(弁証法的論理学とanalytic propositions)も事実に基づかないから無意味となる。
3)エルンストマッハの言った「感覚できるものだけが正しい」という科学哲学の最先端の思考法も前回の考え方で理解できる。感覚として得られた経験的事実から、「射影」されない命題は「語ることができない」。
4)ウィーン学団(Vienna Circle)のつくった科学哲学とは、すべてヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』からのパクリである。このことが前回の文を読むとよく理解できる。
3人の主要人物がいる。シュリックは物理学者だから、ヴィトゲンシュタインの思想に忠実だったが、ルドルフ・カルナップとオットー・ノイラートはヴィトゲンシュタインの思想を捻じ曲げた。ただし、現代の自然科学はカルナップの思想に、社会科学はノイラートの思想に従っているように見える。
5)同様に考えると、ポパーの「反証可能性」もヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』からのパクリであるとわかる。だから、このことを知っていたヴィトゲンシュタインは火箸でポパーに殴りかかった。自分の理論を改悪したのが、よほど腹に据えかねたのだろう。
さて、もう一度前回のせた図を見ていただきたい。
3つの括弧がある。
事実のかたまりが現実で、命題のかたまりが思考である。したがって、右の括弧には「現実」が左の括弧には「思考」が入る。
命題のかたまりがその人の思考をつくる。だから「私の世界」とは左の括弧である。ここに「思考」が存在する。一方、現実は(reality)は右の括弧の中に存在する。
ただし、「私の世界」は左側にしかない。そして、命題のかたまりがその人の「思考」だから、命題を表現する言語が、その人の世界の限界を決める。
哲学では、右の括弧の世界から、左の括弧の中の世界を作る人はノミナリスト(唯名論者)、左の括弧の中でのみ思考するひとはイデアリスト(理想主義者))と呼ばれる。大雑把にいえば、左の中の括弧に存在する猫がa catで、右の括弧の中に存在する猫がthe catとなる。こうすれば日本人でも冠詞と定冠詞のちがいがわかってくる。
以上です。
下條竜夫拝
【2860】[3323]結果」には必ず「原因」がある。
1年の計は元旦にある。
2022年1月4日テレビ東京WBS(朝のワールドビジネスサテライト)から。
アメリカ国債10年物(金利) 1.635% プラス0.137% しょっぱなからこれだ。
経済評論家が4人登場。2022年の経済の悲観論をテーマに4人の経済のプロが出席。なのに、誰ひとりアメリカ国債の暴落の事を発言しなかった。
債権の金利の急上昇は 債権の暴落を意味する。こんなことは経済の素人でも分かることだ。
去年の暮れの12月20日に ここの(3310)で私は「コロナ集団ヒステリーと検閲と言論封殺」の中で、大本営メディア筆頭のNHKをこき下ろした。
だが、東京12チャンネルの日本経済新聞もなかなかどうしてディープ・ステイト(陰に隠れた世界エリート層)やカバール(バチカンのイエスズ会、ローマ教会、及びにイギリス王室を始めとするヨーロッパ王室)のちんころ(手先)ぶりは徹底している。
話は戻って、1月7日朝のWBSでは米国債の10年物金利はなんと 1.75%に急上昇(ザラバ)。それでも”国債暴落”の言葉は箝口令(かんこうれい)で一切報道されなかった。
去年2021年の11月10日 祥伝社から副島先生の本「コロナ対策経済で大不況に突入する世界」の33ページから。
「金利がじわじわと上がり出している。これが危険信号だ」
主要各国の10年物国債の利回りの一覧が出ている。そのなかで2021年10月5日のアメリカの10年物金利1.57%とある。(ブルームバーグのデータから)
国債利回り(=長期金利)に異変が起きている。お札と国債を刷りすぎたので 金利が上がりだした。(福松割り込み。これが正しく「結果には必ず原因がある」ということだ。割り込み終わり。)
インフレ懸念に対抗して、中央銀行は政策金利(=短期金利)で、この舵取りをする。この舵が壊れたら、船(国家)は漂流する。
以上、引用終了。
「”結果”には必ず”原因”がある」
コロナワクチンの副作用についても、これが言える。以下のことで反論があるなら 「自分はこう考える(思考)」をはっきり明示して、根拠を示して反論するべきだ。
去年2021年ネット上の日経平均のコメント欄(ワクチン接種強要派と反ワクチン接種派の決戦場のようになっている)で、ハンドルネーム「考えるな感じろ@俺は…」氏のコメントから。
12月18日。ワクチンに入っている成分の一部。
・ホルムアルデヒド、ホルマリン……毒性の高い全身性の毒物及び発ガン性物質。
・ベータプロピオラクトリン……有害な化学物質、及び発ガン物質。死亡、永久障害を引き起こす可能性あり。腐食性化学物質。
・水酸化ナトリウム、りん酸アルミニウム、アルミニウム塩……神経毒。長期的な脳の炎症、腫れ、神経障害、自己免疫疾患、アルツハイマー病、認知症、及び自閉症のリスクを伴う。
それは脳に浸透し、無期限に持続する。
・チメロサール(水銀を含む防腐剤)……神経毒。細胞の損傷を誘発し、酸化還元活性、細胞の変性、及び細胞を減少させる。神経障害、アルツハイマー病、認知症及びに自閉症に関連。
・ポリソルベート80.20……血液脳関門を通過し、アルミニウム、チメロサール、及びウイルスを運ぶ。それが脳に入ることを可能にする。
・グルタルアルデヒド……熱に敏感な医療機器の消毒剤として使用される有毒化学物質。
・牛胎児血清……屠殺前に妊娠中の牛から採取した牛の胎児から収穫。
・ヒト2倍体線維芽細胞……流産した胎児細胞。(略)
・アフリカン・グリーンモンキー腎臓細胞……既に約3.000万人のアメリカ人を汚染しているSV-40発ガン性ウイルスを運ぶことが可能。
・アセトン……腎臓、肝臓、神経の損傷を引き起こす可能性あり。
・大腸菌
・豚サーコウイルス1型からのDNA
・ヒト胚性肺細胞培養……流産した胎児から(略)
↑電通の”宮崎 勤”はこれ(の)否定コメントをしてみてwww
とある(笑い)。以上引用終了。
「カバール(世界人類の99.99を支配する)の正体」 副島先生の監修 西森マリー氏著 2021年7月10日 秀和システム発行
裏帯から引用。
諜報機関が報道機関を使って偽情報をばらまいているわけではなく、報道機関自体が元々カバールにとって都合のいい情報を流して世論捜査をするために作られた組織であり、そこから国家諜報機関が生まれた。
以上 引用終了。
【2859】[3322]あーろんるっそ
謹賀新年。今年もよろしくお願いします。
アーロンルッソと云う人へのインタビューです。内容が面白いので紹介します。下記URLから行ってください。
http://www.youtube.com/watch?v=WiTY5lf9Cxg
因みに僕はこのアーロンルッソ当人のことは全く存じません。偶然見つけました。
【2858】[3321]ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』の謎を解く(1)
新年あけましておねでとうござます。今年もよろしくおねがいします。
さて、少々昔であるが、副島先生が「今日のぼやき」の中でルードビッヒ・ヴィトゲンシュタイン(1889- 1951)について書いている。ルードビッヒ・ヴィトゲンシュタインとはウィーン生まれの20世紀最大の哲学者である。哲学の問題すべてを一挙に解決したともいわれている。
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(1889~1951)
私は前からヴィトゲンシュタインに興味をもっていたが、このぼやきの文章を読んでなるほどなあということがいくつかあった。ここでは、ヴィトゲンシュタインが用いた用語の解説をし、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』がなぜ重要なのかを、副島先生のぼやきの文章を補完する形で説明しようと思う。
というのは、既存の『論理哲学論考』の解説書では、どの哲学問題を、どう解決したのかという点について、なにも説明していないからだ。ある解説書の表紙には「哲学の問題すべてを一挙に解決するという野心的な試み」と書いてありながら、中ではこれについて言及していない。したがってヴィトゲンシュタインが何をやったのか、やろうとしたのかは、さっぱりわからない。
ちなみに、副島先生のぼやきでは、「精神と物体の二元論の問題について」解決したことがわかる。ここでは、別のことについてふれる。
さて、ヴィトゲンシュタインは『論理哲学論考』という本の中で、命題(proposition)、表現(representation)、射影(projection)、演算(operation)ということばを用いている。これらのことばは、実は数学用語である。特に表現(representation)は、数学で用いられる特殊な用語である。ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』はなかなか理解されていないが、それは数学との類似性を使わないとうまく説明できないからだ。
表現(representation)というのは、表現論(representation theory)という形で数学の理論で用いられる。表現論は空間の線型変換を研究する数学の一分野である。例えば、高校の数学の範囲で言えば、三次元空間の平面や形を、別の空間に写像する場合が一番簡単な表現(representation)である。
ヴィトゲンシュタインは、この数学の「表現」を用いて、言語と事実で構成された「論理空間」を構築しようとしたが、実はそれは線型写像の行列による表現と非常に似通ったものである。
今、三次元の空間を行列で変換する場合を考えよう。式で表すと次のようになる。
3つの括弧がある。実は、この真ん中の3行3列の行列が「表現」である。
そして、この式をじっくりと眺めてほしい。今、右のx、y、zというのは普通は座標である。3つしか入っていないが、実際は、空間でなくてもいいので、拡張していくらでも大きくすることができる。また、右と左の括弧には、座標以外の何が入ってもいい。ベクトルが入る場合を「ベクトル空間」、関数が入る場合を「ヒルベルト空間」という。
ヴィトゲンシュタインはこの右の括弧に事実(facts)を入れ、「論理空間」と名付けた。つまり、右の括弧に事実(fact)を入れた。これをatomic facts、つまり「原子のように無数にある、これ以上分解できない事実のかたまり」という。人間は生まれてから死ぬまで様々な経験をする。そのひとつひとつを拾い集めた経験的事実がこのatomic factsである。
このatomic factsを先ほどの行列という「表現」をつかって左側に変換する。
左側には1つの命題(proposition)がくる。図にすると下のようになる。
命題が「赤」とか「高い」とか、単純な単語である簡単な場合を考えてみよう。小さいころから我々は様々な赤いものを見てきている。赤い旗、赤い血、赤で塗られた皿・・・・・・。これらが原子的な事実である。そしてそこから、「赤」ということばが命題として構成される。「赤」という概念を抜き出しているわけだ。つまり、経験的事実から、「赤」ということばを抽出しているわけである。
このことをヴィトゲンシュタインは「射影」(projection)と名付けた。三次元のベクトル空間なら、球を平面に押し付けてつぶして二次元上で円にすること、一次元上で線分にすることを「射影」という。この性質の類似性をつかって、多数の事実(fact)から、「赤」という一次元のことばを「射影」しているわけだ。これがヴィトゲンシュタインのアイデアである。
ここまでは数学がわかっている人ならばなんとなくわかってもらえるだろう。問題はなぜこんなややこしいことを考えなければならないかということである。
それは、数学で、きちんと射影できない場合、「潰れている」と表すからである。逆にきちんと射影できた場合faithful(忠実)であるという。
この類似を使って、ヴィトゲンシュタインは諸事実からきちんと「射影」できた場合、その命題文は真(true)であるとした。逆に「射影」できない場合、それは偽(false)であるとした。
つまり、この方法で真偽が判定できる。
ただのことば遊びに見えるかもしれない。しかし、科学はこれと同じ仕組みで出てきている。例えばF(力)=m(質量)×a(加速度)という命題を考える。この物理の命題は様々な実験的な事実(experiments)や経験的事実(experience)から抽出して得られた式である。物が落下する、物体を動かすなどの多くの実験的事実から、この式(命題)が得られるわけだ。ヴィトゲンシュタインはこれを抽出ではなく「射影」という数学用語で表した。
つまり、事実からきちんと導出される命題のみが真である。様々な実験事実から理論を導く。このとき、諸事実からきちんと射影できれば、その命題は真である。逆に矛盾があれば偽(false)となる。例えば「風が吹けば桶屋が儲かる」という格言がある。それ格言自体は論理的におかしくない。ではそれが真かというと、その事実がない。だから、これは、論理的に正しくても真とはならない。
簡単にいえば、ヴィトゲンシュタインはこの数学の表現(representation)をつかって、「真と偽はどうやってきまるのか=論理とは何か」についての答えを導いたことになる。
ヴィトゲンシュタインはラッセルとフレーゲが「論理とは何か」に悩んでいるときに、数学に興味を持ち、ラッセルの追っかけみたいなことをやっていた。困ったラッセルにヴィトゲンシュタインは「私をきちがいだと思うか?」とラッセルに尋ねた。その時、ラッセルは「わからない、何か文章を書いて見せてくれ」といった。その時に書いた文章がこの「論理とは何か」についてだといわれている。
さて、この「諸事実が射影されている(反映されている)命題だけが真である」というのは、様々な諸学問を否定している。だからものすごく重要な概念である。
特に、数学にとってこれが意味することは非常に重要だ。数学では1 1=2になる。1 1=2となるのはそう決めた(公理)からではなく、ひとつのリンゴとひとつのリンゴをあわせるとふたつのリンゴになるという事実から発生していることを意味する。この考え方からすると「無限」「4次元空間」などはみんなあやしいものとなってしまう。諸事実が反映していない(射影されていない)命題は偽となってしまうからだ。
ただし、真の命題から別の命題を導くことは可能である。ウィトゲンシュタインはそのために、どのような場合にこれが成立するかもきちんと議論した。事実からえられる命題を基本的命題とか要素命題(elementary proposition)という。基本的命題を発展させれば別の命題を証明することができる。例えばF(力)=m(質量)×a(加速度)から、衛星は恒星のまわりを回転しているという別の命題が導ける。
しかし、それでも決まらない場合がある。つまり事実から「真」と「偽」が決まらない場合がある。これは、「真」か「偽」を決めるための事実がなにもない場合だ。「神が存在する」「無限は存在する」などがこれにあたる。
この場合は、「沈黙しなければならない」。これがウイトゲンシュタインが『論理哲学論考』の最後に述べたことば、「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」の意味である。すべてここに帰着できる。
そして、これによって哲学が扱える範囲と境界が明確にできたわけだ。
つまり、ヴィトゲンシュタインはこのように哲学の成立する範囲と境界を決めることに成功した。このことを、「ボトルの中にいるハエを外に出して飛ぶようにする(To show the fly out of the fly bottle)」と表現する。ハエ(fly)は飛ぶ(fly)からハエ(fly)である。哲学も知識を愛するのだから、わからないことを議論していては哲学にならない。
以下続く