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会員番号1149番の茂木です。
以前この掲示板でも紹介のあった西原克成博士の研究について、私のブログ
http://celadon.ivory.ne.jp
でも論じましたので、記事を転載しておきます。ご意見などいただければ嬉しく思います。
—————————————-
重力進化学(9/14/2010)
“生きもの上陸作戦”中村桂子・板橋涼子共著(PHPサイエンス・ワールド新書)を楽しく読んだ。サブタイトルに“絶滅と進化の5億年”とある。
(引用開始)
絶滅が大きな進化をうながす
今日、私たちが地上で目にするさまざまな樹木、美しい草花、周りを飛びかう虫たち、そして動物たち。こうした豊かな生態系の出発点はいまから5億年前――地球に生物が誕生して33億年、生き物たちが住み慣れた「水圏」を離れ、陸に上がることを決意したときのこと。まずは植物、そして昆虫、脊椎動物が上陸。5億年で5度の大きな絶滅を乗り越え、たくましく進化する生物の一大イベントを活き活きと描く。
(引用終了)
<同書カバーより>
ということで、この本は、胞子体の大型化、維管束の登場、花づくり遺伝子、翅ができる仕組み、植物と昆虫の共進化、魚類と顎の誕生、鰭から足へ、手はどうやって出来たのか、ゲノム重複、五回の絶滅、マントルプルーム、恐竜から鳥へなどなど、興味深いテーマについてわかりやすく説明してある。巻頭の「生きもの上陸大作戦絵巻」も楽しい。
本書のテーマは多岐に亘っているから、さまざまな「興味の横展開」が可能だけれど、ここでは、脊椎動物の進化における「重力」の影響について考えてみたい。このテーマについては以前「脳について」の項のなかで、
(引用開始)
「内臓が生みだす心」西原克成著(NHKブックス)によると、脊椎動物の進化には大きく分けて三つの段階があったという。第一段階は、海中移動による「口肛分離」、第二段階は、上陸劇による「造血の骨髄腔への移動」、第三段階は、哺乳類の誕生による「歯の発達」。いずれの段階も重力が強く影響を及ぼしているという。
(引用終了)
と書いたことがある。西原克成医学博士については「免疫について」の項でもその著書を紹介したけれど、氏は、「脊椎動物の進化が重力を中心とした物理的・化学的要因によって起こる」ことを発見、以降これを「重力進化学」と名づけ、提唱しておられる。氏の重力進化学については“生物は重力が進化させた” 西原克成著(講談社ブルーバックス)に詳しいが、ここでは、“究極の免疫学”西原克成著(講談社インターナショナル)から、関連箇所を引用しよう。
(引用開始)
生物の上陸にともなって、その身体には劇的な十二の変化が発生しました。それは、1.骨髄造血の発生 2.硬骨の発生 3.心臓脈管系の冠動脈の発生 4.鰓から肺への変容 5.赤血球・白血球の分化 6.リンパシステムの発生 7.大脳新皮質の錐体路運動神経の発生 8.毛細血管の発生 9.交感神経の発生 10.恒温性の発生 11.主要組織適合抗体の発生 12.楯鱗(皮歯)の獣毛への変化です。
これらの変化は、重力作用が六倍になり、酸素の濃度が三十倍になり、生活媒体が比熱一の水から零に近い空気へと変わり、比重の面でも一から八百分の一へと変わったことで、もたらされました。
(引用終了)
<同書119ページ。引用者により一部漢字を数字に置換>
免疫学で重視される自律神経(交感神経と副交感神経)のうち、交感神経そのものが「重力」によって発生したという指摘はとても興味深い。西原氏は、この本のなかで重力と免疫の関係について、「水中から陸上への生物の進化が免疫系を進化させた」、「重力が細胞消化システムとしての免疫系をつくった」とさらに指摘しておられる。
免疫系、なかでも交感神経の発生・発達が「重力」の影響であることについては、以前同じく「免疫について」の項でその著書を紹介した、新潟大学大学院の安保徹教授も指摘しておられる。同氏の“50歳からの病気にならない生き方革命”(だいわ文庫)から引用しよう。
(引用開始)
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで調節しています。血液の循環を調節しているのは交感神経です。交感神経は脊髄から出て、血管のまわりをとりまいて全身に行き渡っています。
脊椎動物になってから血管が生まれ、そのあたりで交感神経ができ始め、血管とともに進化して上陸した時点で全身に一気に広がっていったと考えられます。
単細胞生物から多細胞生物へ進化するときに、すべての細胞を調節する自律神経ができたのですが、初めから交感神経と副交感神経があったわけではありません。生物は食べると一応生きられるので、消化器官を動かす副交感神経から始まったと考えられています。(中略)
ところが、上陸するとじっとしていては食べられないし、危険が迫ると逃げたり、あるいは攻撃するようになって、食べること以外の調節がとりわけ必要になったので、交感神経ができたと考えられます。(中略)
前からあった副交感神経は、生きる環境が水中から陸上に変わり、活動量が飛躍的に増えたので、頸部と仙骨に追いやられ、交感神経が全身に広がったと考えられます。
(引用終了)
<同書109-111ページ>
交感神経と副交感神経のバランスによって我々の健康が保たれていることは免疫学のよく教えるところだが、全身に広がった交感神経によって、人間文化の発生の基となる「食べること以外」の調節が行われるようになったということであれば、改めて、人間の進化における「重力の影響の大きさ」について考えさせられる。
【96】[109]中国の内蒙古から(フフホト通信)
非常に重たい内容が続いている中、軽い話題で恐縮です。中国の内蒙古からフフホト通信をお伝えします。
今回は、私が10月19日から25日まで日本に一時帰国した際に感じた「違和感」のようなものをレポートさせて頂きたいと思います。
さて、まずは「尖閣諸島」問題における中国国内での反日運動が、中国全国各地で連日行われているという報道を日本国内で見聞きしました。
私は、半月ほど前に中国の大連にある日本食レストランで、大変美味しく和食を頂きましたが、そのレストランが反日活動家に襲撃にあったような印象はどこにも伺えませんでした。また、今回の日本出張の帰りに上海に2泊しましたが、その上海の日系企業もレストランも元気に営業されておりました。むしろ、5年前の反日運動の方が酷かったように思います。当然、内蒙古では未だかつて「反日運動」そのものに出くわしたことがありません。何を隠そう、今回の日本出張に同行した中国人(中国建機メーカーの社長)は、日中の政治的な衝突についてもあまりピンときていないようでした。ちょっと笑えたのは、道すがらのパチンコ店の宣伝用のノボリの中に「激突必至!○○」みたいなものが垣間見えた時、「あれは今の日中の状態を表すものか」と尋ねられたことでした。そのノボリの意味を説明すると苦笑されておりました。
また、その中国人社長に日本の素晴らしさを知ってもらおうと、日本人の技術者が颯爽と用意してくれたのが「新幹線のグリーン車」というのも腰が抜けそうになってしまいました。曰く「どうですか、日本の新幹線は。走行中でもコップの水がこぼれないでしょう」と自慢げに言うので通訳に困ってしまいます。どうも彼は、中国の高速鉄道の実態を知らないのですね。時速350kmでビックリする程快適な旅を提供してくれる乗り物が中国にあることをご存知ないのです。あれに比べてしまうと、今の新幹線の乗り心地は過去の遺物です。
更に、いざ商談の席でも一番大事なお金の話はさておいて、「後は全て俺に任せておけ、俺が居れば大丈夫、貴方を中国でナンバーワンにしてやる」とやる始末です。現物主義の中国人に精神論から入っていこうとする戦略にも首を傾げざるを得ませんし、無論効果がある筈もありません。何より、相手(今回の中国人社長)がどれだけ忙しい最中にあって、どれほどの覚悟を持って日本に来ているのか(本当は現物を買って帰りたい)、そんなことはお構いなしのジャパニーズスタイル商法の押し付けに終始しているような状況です。
今回、彼(中国人社長)がポロっと漏らしました。「今、中国では三菱重工からだけはモノを買わない。彼等の技術が素晴らしいのは認めるが、売る気も誠意も全く感じられないからだ。」
トヨタのカンバン方式が世界の製造業を席巻し、レクサス商法が一斉を風靡した中で、日本人の中にはまだまだ「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の精神が息づいているようです。勿論、自らの国に自信を持つのは良いことですが、相手を知らずした「過信」になってしまっていては如何かと思うのです。経済の状態にしても技術レベルの評価にしてもそれは「相対的」なものの中で良し悪しが生まれてきます。経済大国2位という座に長年座り続けてきた日本は、そのことを忘れてしまっているのではないでしょうか。
中国と日本を繋ぐことを目的の今回のビジネスマッチングで、双方の意識のズレを大きく再認識させられたような思いです。果たしてこの溝をどこまで埋めていくことが出来るのか、肝心要の私自身は既に諦めモード全開です。「何?日本の技術が欲しい?そりゃ売ってやらないこともないけどよぉ、ただ、カネじゃないんだよな。カネじゃ日本人は動かない。ハートなんだよ、ハート!」
売買の対価を気持ちで表せ、という日本人からモノを購入する方法が、この日本人の私にも判りません。最早、私も中国人になってしまったのでしょうか。坂本竜馬の才能を羨ましく思った今日この頃でした。
【95】[108]デモ参加しました
わたなべさんと同じく、私もデモに行きました。
ネットでつのったデモですから、一体どのくらい参加するのか、せいぜい
百人から二百人の間だろうか、五十人足らずということもあるかもしれないと不安で一杯でしたが、まずは決心したことを遂行しようと思いました。
結果は、わたなべさんも書かれているように、実に素晴らしいものでした。
日比谷到着後は、流れ解散でしたが、参加者の膨れ上がった熱気や想いは止まらず、あちこちで議論の輪ができました。
私は公園を一周して戻ると、まだ皆さん話してらっしゃいます。
それぞれの強い想いを持って参加したのですから、立ち去り難いわけです。
連れ立って公園内のティー・ルームに行き、10人くらいの知らない同士で
お喋りを続行しました。皆さん、中高年のおじ・おばです。
政治、マスがコミ、検察等々に不信と怒りを感じている所までは一緒です。
ただ情報源が狭く限定されてる感じで、少々床屋談義風(スミマセン)というか・・・。副島さんの本とかお読みですか、と聞くと「はあ、
名前は知っていますが」という程度です。(左右の方)
学問道場を少し宣伝してきました。でも、そんなに本を沢山読んでる風でもない、なのに何かおかしいと腹が立ってしょうがない、ただ新聞やテレビで
いってることと、自分が感じてることが違うので、大っぴらに言えなくて
ますます面白くない・・そういう人達っぽい印象を受けました。
もちろん色んな方が参加なさっただろうし、床屋談義風に怒っての行動も、大きなパワーです。ただ副島さんの読者としては、少々物足りない気持ちで
議論の輪の中におりました。
とは言っても、この前代未聞のデモに参加できたことが誇らしく、ぜひこの体験をこれきりで終わらせたくありません。
また東京のど真ん中で、沿道の人に向かって「小沢さんは無罪だー」「マスコミは真実を報道しろー」と声が枯れる程叫ぶって、とても気持ちよかったです。ご報告まで、失礼しました。
【94】[107]10月24日 検察・研審を糾弾するデモ
昨日、表記の『検察・研審を糾弾するデモ』に参加してきました。
内容は言うまでもなく、小沢一郎氏に対する冤罪への抗議です。
東京都中央区にある宝町駅近くの公園から、日比谷公園までを
デモ行進してきました。
参加前は100名くらいかと思っていましたが、いざ開始すると
最低でも600名、多ければ1000名弱くらいの参加規模でした。
今回のデモはネットで少しだけ情報が出ただけなのに、これだけの
有志が集まるのには勇気が湧きましたし、小沢一郎氏の人気の高さを
思い知らされました。
次回は11月2日の夜、都内でまた開催されるそうです。
主催・・・権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会
今回まで小沢氏は土地取得時期が少しずれていた事で、単純ミスから
強制起訴になったと勘違いしておりました。
今回のデモで配られたチラシなどを読み、小沢氏には何の落ち度もない
完全無欠な無実であると確信しました。
以下は私が書いたブログを転載しますのでご参照下さい。
【転載開始】
昨日『検察と検審を糾弾するデモ』に参加してきました。
小沢氏に対する冤罪を糾弾するものです。
少しだけネットでデモ開催を情報が出ただけにも関わらず
推定700名もの有志が集まってのデモ行進になりました。
お昼過ぎに都内の宝町から日比谷公園まで行進し、全員で
『小沢は真白だ!』
『検察は真っ黒だ!』
『マスコミは真っ黒だ!』
『マスコミは真実を報道しろ!』
と大声で訴えながらの行進は、まだ小さいですが
国民のパワーを感じましたね。
参加者も私が確認できただけでも首都圏だけでなく
北海道・青森・岩手・名古屋・大阪・広島と遠方からの
参加も見受けられました。
次回は11月2日(火)の夜に開催予定だそうです。
(場所と詳細な時間は後日ネットで発表)
小沢氏への今回の検察審議会による強制起訴は
全く冤罪であると確信しました。
詳しくは下記を参照下さい。
・ 完全なる冤罪『小沢氏とカネの問題』を斬る
http://www.youtube.com/watch?v=VrA9ajh3eK8
・ 小沢氏と陸山会の、土地取引をめぐるQ&A
http://www.youtube.com/watch?v=DrhpefW0g-U
・ 【図解】陸山会問題: 石川、大久保、池田各氏も『完全無罪』
http://www.youtube.com/watch?v=fvDJzjfHUfw
私が理解したところでは、以下の通りです。
① 秘書達の数が増え、寮を作ろうと思い、土地購入を決める
② 土地の売主である『東洋アレックス』は世田谷の土地を
個人小澤一郎と売買予約をし、2004年10月5日に個人小澤一郎が
売主に手付金1000万円を支払う。この土地は地目が『畑』です。
陸山会が使用する土地を個人小澤一郎氏がお金を払うのは、陸山会は法人ではなく、任意団体なので印鑑登録できる実印を作る事ができない。
そのため陸山会の代表である個人小澤一郎名で土地を取得し、陸山会に
貸すという手法を取らざるを得ないからです。
③ 2004年10月29日に一旦、陸山会の口座から立替し、個人小澤一郎が
売主に3億4200万円を支払う
④ 同日、『所有者』としてではなく『権利者』として個人小澤一郎が
仮登記(世田谷法務局に記録あり)
ここで仮登記をしているが、所有権の移転はまだである。
陸山会が購入しようとした土地は地目が『宅地』ではなく『畑』で
農地法という法律で売買の手続きが非常に面倒なのが特徴。
特に農地法第5条の手続きには約40種類の書類が必要で、2004年11月2日以降に世田谷農地委員会に提出し、所有権の移転を認めてもらおうとしている。
しかしこの世田谷農地委員会は不定期開催で、承認を得られるのはかなり時間がかかり、今回は2005年に越年している。
⑤ 2005年1月に売主である東洋アレックスが世田谷農地委員会から 事前届け出の『受領書』を受け取ったので1月7日に個人小澤一郎がその
写しを受け取る。
⑥ 同日世田谷法務局に土地の所有権移転を登記、同日個人小澤一郎と
陸山会の間でこの土地の使用権に関する確認書を締結
ここで初めて陸山会が登場します。
つまり土地取得の『期のズレ』も存在しない全くの冤罪なのです。
お金についても全額銀行からの融資で賄っており、西松建設からの
不透明な資金が入り込む余地すらありません。
私は小沢一郎氏の信者ではありませんが、意図的に小沢氏を潰そうとする
闇の力が許せません。
まさに検察は自分たちに都合の悪い人物を全て冤罪で葬ろうするのが許せません。
今回のデモ参加で小沢氏の無実を確信しました。
皆さんよろしければ、今回の日記を広げて下さい。
また小沢氏は、残念ながら強制起訴される予定です。
これは現行法では何ともしがたいのです。
民主主義世界では起訴段階において『推定無罪』です。
判決で小沢氏が有罪と確定するまで『推定無罪』です。
この『推定無罪』の間、小沢氏の衆議院議員としての身分を
保障してもらうべく署名に協力して頂けませんか?
署名はネットからできるようになって簡単です。
・ 小沢一郎議員の民主党議員としての地位保全を求める署名
http://www.shomei.tv/project-1619.html
日本の民主主義が本当に死なないうちに、少しだけ目を向けてほしいです。
【転載終了】
皆様もご協力頂けるのなら、
『小沢一郎議員の民主党議員としての地位保全を求める署名』に
署名をお願いします。
【93】[106]小室直樹氏
小室直樹氏が亡くられました。
私は個人的に会ったことはありません。講義・講演会を聴いたこともない。一回でいいから、生の本当の姿を見て、どんな話でもいいから聞いておけば良かったと、今になってつくづく思います。
小室直樹氏の本はたくさん読みました。といっても、私は、副島先生に「小室直樹氏というすごい先生がいるんだ」と教えていただいたので、私が読むようになった2000年過ぎからです。小室直樹氏の新刊は、ほとんどありませんでした。だから、いつも、ブックオフに行くと必ずカッパブックスのコーナーにいって、小室直樹氏の本がないか物色していました。
下記のように小室直樹氏の追悼のためのトーク番組がインターネット上であるようです。
<引用開始>
追悼特別番組
巨人、逝く 小室直樹が残した足跡
マル激トーク・オン・ディマンド
第495回(2010年10月09日)
追悼特別番組
巨人、逝く 小室直樹が残した足跡
ゲスト:橋爪大三郎氏(東京工業大学教授、社会学者)
プレビュー
「近代とは何であるか」を問い続けた稀代の学者小室直樹氏が、先月4日、この世を去った。大学など研究機関に属さず、「在野」の研究者としてわれわれ一般市民に向けて語り続けた小室氏の功績は、余人をもってしても代えがたい。また、小室氏は、マル激の司会者宮台真司が最も大きな影響を受けた学者でもある。そこで今回マル激では、追悼特別番組として、小室氏のもとで学んだ社会学者の橋爪大三郎東京工業大学教授と宮台真司の両名とともに、小室氏の追悼特別番組をお送りする。
<引用終了>
残念ながら上記の番組は見ていません。
しかし、上の番組のプレビューに「「近代とは何であるか」を問い続けた」とあります。「近代とは個人主義を中心とした社会のことをいうのだ」ということを、副島先生と小室直樹氏に、何度も何度も繰り返して教えていただきました。
その成果が「悪魔の政治用語辞典」の私が書いた項目「啓蒙(enlightenment)」です。実は「近代(modern)」と「啓蒙」は同じことばなのです。ただ見方が違う。近代は社会から見たときの表現であり、個人からみれば、それは「啓蒙」なのです。だから、小室直樹氏から習った「近代」を、そのまま「啓蒙」に書きました。
最近の検察の暴走をみると、小室直樹氏は30年以上前にすでに現在の検察を予言していたことがわかります。「民主主義は死んだ」とまで書いていた。あの時はみんながみんな、検察が正しいものだと信じていた。ただ小室直樹氏と彼の偉大さがわかっている人たちだけが、真実を見抜いていた。
このことが下記の投稿から、ものすごくよくわかります。上の番組のコメントにあった投稿のうちのひとつです。
<引用開始>
小室直樹氏への評価
むかし、ロッキード事件のとき 小室氏は一貫して田中角栄を訴追した特捜検察や裁判所を批判した。たしかに、田中角栄氏をかばう小室氏に、若すぎた私は奇異に感じた。
むしろ田中角栄を叩く側であった立花隆氏に喝采していた。
しかし、今は評価が真逆になった。ああ、ぼくは小室先生に詫びなければならない。誤解していた。先生が心配していたことが当時の国民には分からなかったのだと思う。
小室先生の熱情には、高級官僚たちが「主人であるはずの市民を甘く見ている」ことへの怒りがあった。
そのことが、今、現実になった。「検察暴走」「検察崩壊」。「検察依存のスルーパス裁判所」・・・でたらめ偽造証拠、恫喝誘導調書、によって国民をだましてきたのである。権力に邪魔な人物は「検察ハンター」が狙い撃ちする。その邪悪なものが明らかになって、正義の旗印が色あせるどころか「ニセの正義」だった。小室先生は、そのことを真剣に捉え、今日の悲劇を的中させました。
小室直樹氏こそ知の巨人である。小室先生の本を読みたくなった。歴史は皮肉だ。庶民は後で、その偉大さに気付く。
投稿者: むかしの若人 | 2010年10月10日 09:59
<引用終了>
副島先生が「人間というのは、死んだとき、棺桶に足を入れたときに、その評価が決まる」とどっかで書いておられました。
私はその偉大さを今ひしひしと感じています。
下條竜夫拝
【92】[105]法務省のサイトで消えた女性検事の写真 http://www.moj.go.jp/keiji1/kanbou_kenji_02_02_05_index.html
【91】[104]中国の内蒙古から(フフホト通信)
中国、内蒙古在住の石井裕之です。しばらくバタバタしておりましたので、情報の投稿が出来ておりませんでした。
副島先生の「新疆ウイグル旅行記」楽しく拝見させて頂きました。私は「銀川」にはこの間行きましたが(不動産開発の案件の確認を依頼されて)、西安や敦煌、はたまたその先まではまだ未知の世界です。先生のご指摘のように、内蒙古だけでも大変広いところでして、実際、フフホトから外に出る機会はめったにありません。仕事の関係で、天津や北京に行くことはあっても、西安に行く機会というのは進んで作らないと出来ないものですね。
以前、フフホトでカメラ店を営んでいたときに、新疆ウイグル出身の男の子を雇っていたことがありました。モンゴル語を上手にしゃべる(中国普通語は苦手)鼻筋の奇麗に通った「トルコ系」の顔立ちが妙に印象的でした。フフホトにも「新疆ウイグル」の料理店がいくつかあるので、彼に案内してもらって行ったことがありますが、店に一歩足を踏み入れると中の店員からお客さんまで全て「トルコ系」の顔立ちの人ばかりで、同じ中国(内蒙古)ながら異国に紛れ込んだような錯覚を覚えたものです。
実は私は最近、石炭関係の仕事を始めました。その関連で内蒙古のオルドスという街にも行くことがあります(オルドスは石炭成金の街)。10年前まで砂漠の農村だったところに、正に一夜にして今の大きな街並みが出来てしまっているのです。ちょっと趣きは違いますが、アメリカのラスベガスのような感じでしょうか。また、走っている車ときたら、ベンツ、BMW、ポルシェ、レンジローバー等日本円に直して3000万円級の高級車(SUVが多い)ばかりが目立ちます。それでも3000万円というと不当に高いようにも思われますが、中国は乗用車の保護貿易政策を採っていますので、完成車輸入にはビックリするような関税が掛けられます。30年前の日本でも見られた状況ですね。それでも進んでそのような高額車を買う人が沢山いるのが今の中国の底力なのでしょう。
内蒙古の石炭の炭鉱の風景写真が欲しい方はメール下さい。露天掘りですから日本の炭鉱とは趣が多少異なります。過酷な労働環境であることには変わりありませんが、バックホーに代表される重機が使えるので案外普通の「建設現場」のようでもあります。
中国の北方地域では、10月15日を境に各家庭に暖房が入ります。ボイラーで温められた温水の配管がインフラの一部として水道や下水道と同様張り巡らされていて、昼夜問わず家の中がポカポカ状態になるのです。冬には氷点下20度も珍しいことではないのでヒトが生きていく為には必須うのインフラと言えるでしょう。日本だと北海道に同様のオンドル設備があると聞きました。
その熱源として重宝されているのが石炭です。ですから、10月の声を聞き始めると、前述の炭鉱には、大型トレーラーが数珠繋ぎ(文字通り)になります。車線もないような細い道の左右にトレーラーの列が(ビクとも動かない)延々100kmくらい繋がって、自分の番が来るのを昼夜兼行で待っているのです。勿論、炭鉱の石炭供給側も24時間体制でやっていますが、とても間に合うものではありません。この間、オルドスからフフホトに帰るのに、高速道路で石炭コンボイの渋滞に捕まってしまい、19時に帰れる筈が深夜の26時になってしまいました。
私は常々、中国の高速道路網計画が「縦横無尽」に張り巡らされるのを不思議に思っておりましたが、この「流通」を目の当たりにして、必ず必要なインフラである、と確信するに至りました。北京から内蒙古に至る高速道路の渋滞情報が、毎年の恒例行事の如くテレビで報道されているのが、日本人の私の目からするととても新鮮です。差し詰め、日本のゴールデンウィークや盆暮れ正月の首都圏近郊の高速道路の渋滞情報のようなものですが、こちらでは期間中(10月から3月頃まで)毎日その状態が続くのが違いと言えば違いでしょうか。高速道路で、ハザードランプを焚きながら反対車線を直走るという貴重な経験をこちらで初めて体験しました。勿論、交通渋滞の状態が激しすぎるので、こちらの警察もそれを黙認しているような状況です。大型の貨物車はきちんと車線を守り、小型乗用車は空いた車線を臨機応変に走り回っております。一般的な乗用車だと路側帯を乗り越えるとき等に底を擦る恐れがあるので、こちらではオフロードもこなすSUVタイプの乗用車が人気を集めています。これは北京・上海と言った大都市圏とは違う傾向かもしれません。場合によっては舗装の無い、ちょっと砂漠も走らなければなりませんので。
また、先日も日本の友人と話しておりましたが、5年前であれば、日本円で2~3千万円あればそれなりの商いが出来ておりました。今では最低でも億単位の元手が無いと、大きく儲けることは難しい状況になってきつつあります。我々の居るフフホトには、ちょうど5年前に大理石の鉱脈が発見されたばかりでした。ちょっと小ぶりの鉱脈であれば、数千万円でその開発の権利が手に入ったのです。勿論、今ではそんな少額で大きく儲かる話はありません。それにつけても、中国の経済発展を肌でひしひしと感じているような次第です。今は、内蒙古の地方都市でも、札束で頬面を叩きながら商売している成金が続々と出現してきております。面子を重んじる彼等の買い物をする時の合言葉は、「おい、そこにあるモノの中で一番高いものをくれ!おう、それそれ、それを全部だ!!」。
中国のGDPに何かしらの貢献を果たしている訳ですね。今の日本とはエライ違いです。質素倹約は、経済活動には逆効果ですものね。
【90】[103]会員からの質問に答えます。
副島隆彦です。 書きたいこと、書くべきことは、たくさんあるのですが、自分の生活と目先の仕事に追われて、なかなか「自分の考えをどんどんネットにも書いて発表する」ことは出来ません。
そろそろ、動画配信(ニコニコ動画や、ユーストリームの技術が出現しましたので)を、会員向けに限定で始めて、私が強く感じていることを、どんどん話す「副島隆彦の日常身辺雑話」を始めようと、弟子たちと動いています。お待ちください。
以下のような、会員からの質問が来ましたので、即座に、お答えしました。
納得が行かなければ、何度でもどうぞ。
私は、昨今(さっこん)のネット言論の切実な展開を見ていて、やっぱり、私、副島隆彦が、強固の唱えてきたとおり、投稿、書き込み、意見表明は、どんな人でも、実名、本名(たかか記号のような自分の名前だ)で、するべきだと、思います。
私は、ずっと、このことを言い続けます。一歩の後(あと)には退(ひ)きません。相手が、どんな人であっても、私は、言い続けます。 匿名、仮名、名無しの権兵衛で 偉そうなことを書くな。それでは、堂々たる意見表明にはならないのです。 ただし「諸般の事情があって実名は名乗れません」という人は、そのように書けばいい。
以下の会員の奥迫一樹(おくさこかずき)氏は、きちんと本名で質問してきて、私に、重たい掲示板で回答せよと、してありますので、偉いと思います。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
From: ********
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Sent: Sunday, October 17, 2010 9:11 PM
Subject: 講演会の参加費について
副島隆彦 様
初めまして。
奥迫一樹(会員番号****番)と申します。
お忙しい中、突然のメール失礼致します。
講演会の参加費について、質問させていただきます。
率直に申しまして、講演会の参加費五千円(会員の場合)というのは、
少々高すぎるのではないかと思います。
副島様に限らず有名人の講演会では、通常五千円程度の参加費を徴収しますが、講演会を実施するには、それほどまでに多大な費用(会場費や運営費など)がかかるのでしょうか?それとも参加費を高く設定することで、本気で講演を聞きたい方だけに来場してもらうことが狙いなのでしょうか?
これは私が前々から気にかけていた疑問です。もしよろしければ、他の会員の方が見られるように、「気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板」にでも、ご教示していただきたいと存じます。
奥迫一樹 さまへ
副島隆彦から
メールをありがとうございます。私たちが集めるお金のことでの、ご質問をいただきました。 奥迫さま。 私たち、学問道場は、非営利団体ですが、そこらのきれい事を言う、市民団体や、福祉団体ではありません。 私たちは、人間世界の真にキタナイことを見抜いて、それを堂々と 世の中に知らせるための知識・思想・学問のための、民間の在野の小さな集団です。
江戸時代で言えば、長屋暮らしの 貧乏な傘張(かさは)り浪人のような集団です。私以外は、定収入と呼べるような収入の無い若者たちの集まりです。 江戸時代の仕官(しかん)先のない浪人たちは、一応漢文、漢字が書けるから、町内の寺小屋の先生として町会で雇ってもらえるぐらいの人間たちです。私は、そういうのを育てることを目標にしています。
幕末の大坂(おおざか)の蘭学塾(らんがくじゅく)だった、緒方洪庵(おがたこうあん)に滴塾(てきじゅく)を、見本、鑑(かがみ)にして作りました。
私たちは、世界で通用する最も高度の政治諸思想を、日本国内に、日本語という 民族言語のひとつに置き換えて、導入(輸入)することを 志してきた集団です。 難しい 政治思想や高級な知識 を扱うけれども、絶対にきれい事は言わない、という態度(方針)で、私はやってきました。
奥迫さまは、私、副島隆彦の本を、まだ本気で読んでいません。 私が、どれぐらい、はっきりと諸真実を暴(あば)いてきたか、を分かっていません。 そして、私の貧しい弟子たちが、生活してゆく上での、生活費を集める、投げ銭でいただくということの、切実さを理解していません。
貴兄は、学問道場から、「自分の知りたい情報を買っている。とくに金融情報が欲しい」ぐらいに思って近寄ってくる人間の一人でしょう。だったら、さっさと会員をやめて、どこか他の金融情報屋さんのところに行って下さい。
たった5千円(と言ったら失礼ですが)の会員集合の参加費を貰(もら)うだけでも、「高い」と言われ、その金額の理由を説明せよ、と、言うのですか。会場費のホールの借り賃だけで、ちょっと立派な(今回は、立派です。椅子が堅くて、狭いと、お年寄りの参加者が、お尻が痛いと、嘆くのです) 会場だと100万円するのです。 おんぼろの築40年の大型ホールだと40万円です。 いろいろのことをすると、どうしてもお金がかかるのです。
貧しい若者たちを集めて、勉強会、研究会をするだけでも、彼らの飲み食い代を払ってあげる、ぐらいの度量がないと、若者は集まりません。 私に向かって、「副島さん。私塾(しじゅく)をやるなら、集まってくる若者たちから、お金を集めなくては」 と私に、10年前に、平然と言った人間たちを、私は、深く軽蔑しています。だから、お前たちは、評論家、言論人、知識人としても、成功せず、人も集まらずに、結局、失業していったのだ、と私は、腹の底から思っています。
人を育てるだけでも最低限度の、月にひとり15万円ぐらい生活費の面倒(めんどう)をみる、ことから始まって、お金がかかるのです。
奥迫さまは、あなた自身は、一体、どういうご職業で、どういう収入を得て暮らしていますか。私、副島隆彦は「お金の話が一番大事。自分自身のお金、収入のことを無視して、きれいごとの政治談議や、天下国家を論じる ことをするな」 と、弟子たちに教えています。
私は、きれい事で、何かをいう人が嫌いです。 役人(官僚)根性の人間が大嫌(きら)いです。 アメリカで生まれたリバータリアンたちの生き方 Libertarianism を、私の本から、もっと学んでください。そんな、難しい言葉など聞いたことも無い、知る気もない、というのでしたら、どうぞ、学問道場から去ってください。
私は、最近は、仏教や、神道や、キリスト教、儒教 などを調べていて(研究でもある)います。彼ら宗教集団が、ブッダやキリストの教祖たちのすばらしさを忘れて、自分たちが、大教団を作って、僧侶として、供養、喜捨(きしゃ)、お布施 として、信者から お金を集めてそれで食べるようになったことが、この世の偽善(ぎぜん、ヒポクリシー)の始まりだ、と分かりました。
仏僧も、キリスト教の司祭たちも、儒教から生まれる中国の高級官僚(君子=くんし=という)も、日本神道の神官(しんかん)たちも、「お金のことはキタナイ、卑(いや)しいことだから、自分は話さない」という態度です。 それで、偉そうな、立派な高級思想である宗教を説きます。
だから、金銭欲望を、初めからはっきりと肯定したユダヤ教(ユダヤ思想、Judaism ジュダイズム)に負けたのだ。
仏教の僧(坊主たち)も、キリスト教の僧(司祭から上)も、神道の神官たちも、儒教の官僚たちも、それなのに、裏では、きちんと、子分たちに、たくさんのお金を集めさせます。今の日本の官僚たちがやっていることも、これと同じです。 自分たちは、裏金や、高級ポスト(高収入が保証されている)のやりとりを散々やって、汚(よご)れまくって、汚れ尽くしているくせに、「自分たちはヨゴレていない」と思い込んでいる。
彼らは、実質で、ものすごく腐敗しています。おカネのことの真実を、全部隠(かく)して、きとんとすっきりと正直に言わないから。 ですから、「まず、なんでもいいからお金の話から始めよ」 と、私、副島隆彦は、教えます。そして、「人間が、生きていること自体から穢(きたな)いことかもしれないので、一番、キタナイお金の話を、堂々とせよ」と 唱えます。
この点、道教(どうきょう。うらない、まじないの道でもある) は、ウソをつかない。金儲けを堂々と公言して、人間の諸欲望を大事にしている。先祖崇拝と、一族繁栄・健康第一と、男女関係の性欲肯定 をしている。だかあ中国の民衆はずっと道教(道観、どうかん、道教寺院。関帝廟。浅草の浅草寺などもそうだろう )を今も拝んでいます。民衆は孔子(こうし)様など崇拝しない。
ですから、道教や、それが日本化した陰陽道(おんみょうどう)や、風水、易 などが、一番、正直でよろしい、 と、私は、考えるようになりました。
奥迫さん。あまり、けち臭い人間にならないように心がけてください。今の、作られた「アメリカに巨額のお金を貢(みつ)いで、官僚どもが、あれをするな、これをするな、と法律をたくさん作るから、天性の経営者たちが創意工夫を発揮できないから起きている」日本の今の大不況のせいで、人間、自分の生活が追い詰められると、お金のことで、みみっちくなります。 何があろうと、大盤振る舞いで、自分の友人たちに、たくさんご馳走してあげるような人間でありたいものです。 みなが、消費しなくなったら、いよいよ、世の中が暗くなって、貧乏臭くなります。女たちに、たくさん買い物をさせなければ(これが女の本性にあります。「男の性欲、女の物欲」と副島隆彦は言います)、世の中が明るくならない。
私たち、学問道場は、今こそ、元気を出して、皆で、カラ元気でもいいから、大声で、「人生は、楽しむためにある。自分の楽しいことをする。ウソばっかり教えられて、苦しむことはしない。大きな真実をたくさん知って、賢くなって、だまされない、余裕のある生き方をする」 と言い合いましょう。
副島隆彦拝
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【89】[102]私たちの小沢一郎と小沢派国民2千万人の反撃がこれから始まる。
副島隆彦です。
10月4日に、突如、我らが指導者 小沢一郎を 「強制起訴」などという、訳(わけ)の分からないコトバを、使って、再度、再度、我らが小沢一郎を、苦しめようとして、「検察審査会」なる制度を悪用して、敵たち(アメリカの日本あやつり対策班=ジャパン・ハンドラーズ= と、日本官僚と腐った日本メディアの連合 Japan’s Media Bureaucracy Complex と、それから、小沢一郎への激しい憎しみを示す親米富裕層国民500万人 ) が、新たな攻撃をかけてきた。
昨日、10月7日の夕刻に、小沢一郎たちが、堂々と記者会見に応じて、反撃に出た。これからが、私たち 小沢派国民 2千万人 の 反撃、反攻の番だ。
(転載貼り付け)
● 「 検察審の議論「国民にも分からぬ」=小沢氏が批判 」
時事通信 2010年10月7日
民主党の小沢一郎元代表は7日午後、記者団に対し、自らを起訴議決とした検察審査会について「どういう議論がなされて結論がなされたのか、一般の国民の皆さんにも全く分からない」と批判した。
検察審査会は議決書が公表されるだけで、審査の過程や、誰が審査に加わったかなどは一切明らかにされていない。 小沢氏は 「11人の委員ということと、平均年齢30歳ということしか分からない。全く秘密のベールに閉ざされている」 と指摘した。ただ、制度改革の必要性については、「そのことを言っているわけではない」と述べた。
● 「小沢氏の弁護士 法的措置を検討 」
2010年10月7日 NHK
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101007/t10014451041000.html
民主党の小沢元代表が強制的に起訴されることになった検察審査会の議決をめぐって、小沢元代表の弁護士は「告発されていない内容が議決に盛り込まれているのは違法だ」と主張して、今後何らかの法的な措置を取る考えを明らかにしました。
民主党の小沢元代表の政治資金をめぐる事件で、検察審査会が「起訴すべきだ」と2回目の議決をしたのを受けて、小沢氏は、政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴されることになりました。2回目の議決では、土地の購入資金を平成16年分の収支報告書に記載しなかったなどの告発内容だけでなく、小沢氏から借りて土地の購入資金に充てた4億円についても、うその記載をしたと認めました。
これについて小沢氏の弁護士は、7日、「告発されていない内容が議決に盛り込まれているのは違法だ」と主張し、何らかの法的な措置を取る考えを明らかにしました。これに関連して、小沢氏は7日朝、弁護士に電話で「法律的なことなので弁護士が最善だと考える対応をしてほしい」と話したということです。
検察審査会法では、議決について不服を申し立てる手続きはありませんが、弁護士は、どのような対抗策を取るか来週にも決めたいとしています。
● 「起訴議決に重大な欠陥」=異議申し立てを検討―小沢氏側 」
時事通信 10月7日(木)18時55分配信
小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、小沢氏側は7日、東京第5検察審査会の起訴議決について、「重大な欠陥がある」として、訴訟手続き上の異議申し立てを検討する方針を明らかにした。
小沢氏は、陸山会が2004年に土地を購入したのに、同年分の政治資金収支報告書に記載せず、05年分の収支報告書に記載したとして、同法違反容疑で告発された。同審査会は、4月公表の議決で、告発内容をそのまま「犯罪事実」と認定したが、今月4日公表の2回目の議決はこれに加え、陸山会が小沢氏から借り入れた4億円を収支報告書に記載しなかったことも認定した。
小沢氏側は、2回目の議決が、告発内容や1回目の議決に含まれていないことを認定している点について、違法性が強いと主張。「異議申し立てを含め、何らかの法的措置を取りたい」としている。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以上の新聞記事のとおり、私たち小沢派日本国民2000万人は、さらに団結して、小沢革命政権の実現に向かって、闘い続けなければらならない。 どんなに苦しくても、私たちが掲げる、民族自立、国民団結、見本民主革命の達成の為に、闘い続けなければならない。私たちは、200人もの小沢派国会議員という優れた指導者たちを持っている。
このほかの、同じく小沢一郎が育てた66人の若手の(そのほとんどが、一年生議員)が、 「次の選挙で、菅直人政権から公認をもらえないで落選するのがコワい」と、小沢一郎に泣きながら電話をして、小沢一郎だけは、あの9月14日の民主党代表選挙は、不正選挙(という権力犯罪)で、罠(わな)に掛けれられることに気付いていたので、「いいよ。いいよ。自分で決めなさい」と、この若い国会議員たちの離反を許した。小沢一郎というのは、そういう立派な人間だ。 まさしく、西郷隆盛の再来だ。
敵どもの攻撃は、こういう風に、次から次に、私たちの指導者たちに掛かってくる。これからもずっと続くのだ。 それに対して、私たちが出来ることは事態をしっかりと見つめることだ。 そして、いざというときに備えなければならない。
これほどの、不正と、それから、インチキきわまりない、嘘八百の、テレビ・新聞の各社の、「政治家・政党への世論調査の結果」 を、発表し続けていると、本当に、日本のテレビ各局・大新聞、週刊文春、新潮 には、天罰(てんばつ)が、落ちるだろう。 私たちの我慢にも限度がある。 私は、彼ら、売国奴でアメリカに洗脳され尽くした者どもは、日本国民の激しい非難の怒号の中で、自滅、倒産してゆくと、予言(プディクト)します。 これほどの、ウソの報道を、毎日、毎日、流し続ける者たちは、本当に、何の尊敬も名誉も与えられないで、恥ずかしい末路が待っている。
新聞各社は、世論調査など全くやっていない。世論調査の結果なる、数字、それは、いつもいつも、決まって、「菅直人 68%、小沢一郎 18% 」という、各社勢ぞろいでの、バカみたいな数字だ。 いつもいつも、「菅直人 68%、小沢一郎 18%の支持」なのだ。 この数字を作っているのは、電通の 第16局という秘密組織と共同通信で、アメリカの南青山の東京本部との合同部隊だ。 だから、5大新聞、6テレビ局(NHKを含む) の中の誰も、世論調査をする部局そのものが存在せず、すべては経営幹部たちへのお達しだけで、勝手に行われている。
そして、今度の、検察審査会なる制度を悪用しての、新たな小沢攻撃である。この手口は、小沢一郎政権が、万一、9月14日に生まれていたら、その際の、攻撃手法として、すでに決められていたものだ。
すべては、おそろしいアメリカの謀略人間であるリチャード・アーミテージと、その子分のマイケル・グリーンが指揮して、(悪の女、ヒラリーの承認を得ながら) 、日本をあやつる戦略の一環として、実施されてている。このふたりは、今のオバマ政権での、正式の対日本の交渉高官としての肩書きは、一切ない。それなのに、CIAと米特殊軍の合同部隊での、裏の作戦指揮官の資格を有しているという。まさしく、ナイト・アーミー( Night Army 、夜の軍隊。夜やってくる軍隊。非合法の軍事謀略部隊)である。これが、前原誠司(まえはらせいじ)、長島昭久(ながしまあきひさ)たち、アメリカの手先どもを、あやつっている。
もうひとつの攻撃手法が、9月7日に、アメリカ主導で計画的に実行して、日本人の「反中国感情を、掻き立てて、アメリカに再度、べったり付けるための」 あの、尖閣諸島周辺での中国漁船の計画的な拿捕(だほ)事件だ。 おそるべきことに、アメリカの計画は功を奏した。 日本国民の実に、6割ぐらいが、あの事件は、中国の漁船が、故意に、日本の海上保安庁の巡視船(相当の大型である)にぶつかって来たのだと、信じている。 そして、「日本はナメ(舐め)なれている。中国は態度がでかい」と、誤った、あやふやな事実認識を行い、情緒的に、反中国感情、および、「中国が攻めてくる」という被害感情を持たされている。
この事態は、今後も、おそるべき日本国民煽動となる。 仕組まれてやらされる戦争につながる。アメリカ帝国というのは、世界中でこういうことをやっている。
真実は、二隻の大型の日本の巡視船が始めから、仕掛けたのだ。その巡視船の名前も始めのうちは、新聞に書いていた。そして、「接触」としていた。この二隻に、ぶつかりながら、中国漁船は、挟み撃ちで追い込まれてて、そして停止させられている。 だから二隻の巡視船の鑑側に傷がついている。そのうち一隻の存在を、日本政府は隠した。
必死で逃げようとする漁船を捕まえるには、このようにするしかない。そして、海の上では、距離を置いて、警告をするだけでなく、自分の方から、故意に近寄ってゆく船が、重大な危険行為なのだ。日本全国の、漁船を動かしている漁民たちが、皆、このことに、気付いている。ここの読者で、漁民の知人がいたら、直接、聞いてみるべきだ。 アメリカにあやつられて動いたのは、日本の海上保安庁の最高幹部たちである。彼らの先輩は、敗戦後に、アメリカの言いなりになった、日本帝国海軍の、臆病者の生き残りの帝国軍人どもである。恥を知れ。 ) だから、例のその、 中国漁船の拿捕(だほ) ビデオ証拠の83分間をいうのを、世界に向けて、公開せよ。 そうすれば、世界中から、日本は袋叩きにされるだろう(すべてを仕組んだアメリカを除いて)。
この文のうしろの方に、宋文州(そうぶんしゅう)という、日本でビジネスをやっている中国人の発言をのせる。この文が、一番、妥当性を持っている。私は、宋文州という人は、企業経営やお金儲けの本ばかり書くのであまり好きではないが、今の中国人で日本で活動している人間たちの意見として、穏やかで説得力があると思う。
小沢一郎への、「起訴相当」という決議をした、検察審査会の内情は、今から、どんどん明らかなるだろう。 今の、日本のおバカの検察庁は、満天下に恥をさらしているので、「私たちは、もう、小沢裁判などは、できないです。私たちが、いいように、変な勢力に利用されて、国民の信頼を完全に失って、本当に愚かでした。ですから、小沢裁判(公判の維持)など出来ないのです」と、何度も何度も、誤っているのに、一部の暴走分子が、まだ、検察庁の中に残存している。
以下に、転載する情報分の中の、 弁護士の吉田繁實(よしだしげみ) という男が、検察審査会の「審査補助員」 という決議をする係りで、すべてを、捏造、自分で何でもやっている。検察審査委員に選ばれたという覆面の11人の若い人間たちをふくめて、もうすぐ名前が出るだろう。吉田繁寛弁護士が、審査補助員 に任命されたのが9月8日で、議決は、そのわずか6日後の、9月14日に出ている。審査もへったくれもない。この12人が集まって検察庁の中で会議を開いたのかさえ、怪しいものである。
この吉田繁實や、検察審査会員に選ばれた者たちは、統一教会という恐ろしい宗教政治団体のメンバーだろう。そして、この統一教会が検察庁や警察庁の幹部たちの中にまでたくさん潜り込んでいる。英語名では、Moonist (ムーニスト)という。現職のアメリカの国務省の国務次官補のひとりまでいる、潜り込んでいるおそろしい集団である。 あの日本で言えば「 (拓大(たくだい)右翼、国士舘(こくしかん)右翼の元締め」のようであるディック・チェーニー副大統領(当時)が、「なに。アベ( 安倍晋三首相のこと)は、ムーニストか。だったら、オレはイヤだから、会わない」と、この男でさえ、避けたのだ。 そういう連中だ。
これからも、私たち日本国民の、独立自尊(どくりつじそん。偉大だった福澤諭吉=ふくざわゆきち=先生が唱えた) の闘いは続く。 できれば、小沢一郎ギライの、日本の骨の髄(ずい)から自民党支持の主に富裕層の、日本人たち500万人の同胞たちを、私たちは、静かに説得して、彼らに、多くの真実を知らせる運動を始めるべきだと思う。 あの菅直人や仙谷由人のような、アメリカと官僚たちからの、ただの、あやつられ人間たちであるあお軽薄な人間たちを、支持している日本のリベラル派国民というのが、本当に、勢力として存在するのか。私にはこっちの方が謎だ。
小沢一郎の偉大さは、すでに、266人の国会議員を自分の跡継ぎの後継者として、育てたことだ。次の時代を担ってゆく人間を育てることが大事なことだ。いい歳(50歳からあと)になって、人を育てられないのは、たいした人間ではない。自民党の政治家たちや、テレビ、新聞で、ちゃらちゃらしている人間たちは、誰も、人を育てていない。いつもいつも自分のことばっかりで、自分のことした考えていない。 だから、元々、たいした人間たちではないのだ。
小沢一郎のすごさは、人を育てたことだ。 「私の屍を乗り越えてゆけ」と言える人間だけが本物だ。 小沢に忠実な弟子の政治家が、能力に見劣りがあるとしても、彼らを守り育てて、次の時代に、私たち日本国民は生き延びて行かなければ済まないのである。
副島隆彦 拝
(資料の新聞記事の転載貼り付け始め)
● 「検察審2度目の「起訴議決」、小沢氏強制起訴へ」
2010年10月4日 読売新聞
小沢一郎・元民主党代表(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は 4日、小沢氏を起訴すべきだとする「起訴議決」をしたと公表した。
小沢氏は今後、東京地裁が指定する弁護士によって、政治資金規正法違反(虚偽記入)で強制的に起訴される。最高裁などによると、昨年5月の改正検察審査会法施行後、「起訴議決」はこれまでに兵庫県明石市の歩道橋事故とJR福知山線の脱線事故などで少なくとも3件あるが、国会議員が強制起訴されるのは初めて。
第5審査会は4月、小沢氏を「起訴相当」と議決し、小沢氏を強制的に起訴するべきかどうかを判断する第2段階の審査を進めていた。検察審査会法の規定では、第2段階の審査で11人中8人以上が「起訴すべきだ」と判断した場合に、審査対象者は強制的に起訴される。
●「20日後公表「ふに落ちない」=亀井氏 」
時事通信 2010 年 10 月 05 日
国民新党の亀井静香代表は4日夜、BS11の番組で、小沢一郎民主党元幹事長に対する検察審査会の議決が同党代表選の投票日に行われながら、20日後の公表となったことについて「ふに落ちない。何か事情があったのか」と疑問を呈した。小沢氏の対応については、「一貫して潔白だと主張してきたわけだから、そういう立場で行動していくと思う」と語った。
また、「証拠判断の訓練も受けず、法律判断をしたことのない人の判断は情緒的に流れやすくなる。制度論として検討の余地がある」と述べ、強制起訴制度を見直す必要があるとの考えを示した。
● 検察審査会法第41条7に、 「検察審査会は、起訴議決をしたときは、議決書に、その認定した犯罪事実を記載しなければならない」とある。今回の議決書には、検察審査会が認定した具体的犯罪事実はない。これを裁判所が受理したのだから、日本の司法は崩壊している。
● 検察審査会への検察及び弁護士の説明がおかしい。 検察審査会の平均年齢が30.9歳というのにも疑問を感じる。
● 日弁連会長の宇都宮健児 ? 氏 が仙谷由人 に政治献金していることを知ったときから、もしかしたらこうなるのではないかと危惧していた。
● 2010年10月04日 審査会で説明・補助した人物
東京地方検察庁 検察官検事 斎藤隆博(さいとうたかひろ)
議決書の作成を補助した審査補助員 弁護士 吉田繁寛(よしだしげのり? 城山タワー法律事務所)
弁護士 吉田繁寛 主担当分野:不動産事件全般、刑事事件全般)
http://www.shiroyama-tower.com/02.html
● 2010年10月05日
郷原信郎(ごうはらのぶお) さん のツイッターから
http://twitter.com/nobuogohara
(以下転載)
nobuogohara 私が(弁護人を) やることもないでしょう。誰が弁護人やっても無罪です。 RT @yoshitomoy 起訴されることになってしまった小沢先生の弁護団だが、やっぱり筆頭は 郷原信郎先生だろうなぁ yoshitomoy宛
.(続き) この議決書に基づいて起訴すると言っても、その前提となっている解釈がおかしいので、証拠を取捨選択しようがない。結局、指定弁護士は、検察から提供された証拠を手当たり次第証拠請求するしかないのではないか。それは、石川氏らの公判にも影響する。今回の議決は検察にとっても深刻な事態。 .今回の検察審査会の議決書、理屈にも何もなっていない。虚偽記入罪の共謀がどのような場合に成立するのか、斎藤検事は、どういう説明をしたのか。補助弁護士の吉田という人は、政治資金規正法をどう理解しているのか。 強制起訴になっても証拠がないのでまともな公判にはならない。(続く)
● 「小沢氏への検審起訴議決要旨」
2010/10/04 共同通信
民主党の小沢一郎元幹事長に対する東京第5検察審査会の起訴議決要旨は次の通り。
【再捜査】 検察官は再捜査において、小沢氏、元公設秘書大久保隆規被告、元私設秘書の衆院議員石川知裕被告、元私設秘書池田光智被告を再度取り調べているが、いずれも形式的な取り調べの域を出ておらず、本件を解明するために、十分な再捜査が行われたとは言い難い。
【石川被告の供述】 石川被告の供述は、4億円の出所や土地取得資金の記載を翌年にずらした偽装工作の動機に関する供述に不合理・不自然な点もみられるが、4億円の出所、偽装工作の動機に関する供述は真の動機を明らかにできないことから、苦し紛れの説明をせざるを得なかったものだ。小沢氏に報告・相談などをしたことに関する供述とは局面を異にする。
石川被告は小沢氏を尊敬しており、小沢氏を罪に陥れるための虚偽の供述をするとはおよそ考え難い。再捜査でも、検察官から小沢氏に不利となる報告・相談などを認める供述をした理由を聞かれ、合理的に説明し再捜査前の供述を維持していることなどから、石川被告の供述には信用性が認められる。
(収支報告書について)小沢氏に報告・相談したとの供述について、小沢氏の了解を得たとする場面での具体的なやりとりがなく、迫真性があるものとまで言えないとして、また、石川被告の説明に対する小沢氏の反応も受け身のものであるとして、石川被告の供述の信用性を消極的に評価することは適切ではない。
【池田被告の供述】 池田被告は「2005年分の収支報告書を提出する前に、小沢氏に土地代金を計上することを報告し、了承を得た」旨の供述をしていたが、再捜査でこの供述を翻し、これを完全に否定するに至っている。
石川被告からの会計補助事務の引き継ぎにおいて、本件土地代金の収支報告書での処理に関する方針についても引き継ぎがなされていることは、石川被告の供述と符合する。池田被告も小沢氏を尊敬しており、小沢氏を罪に陥れるための虚偽の供述をすることは考え難いことから、池田被告の変遷前の供述には信用性が認められる。
池田被告は再捜査で供述を翻し、否定しているが、その理由として、明確な記憶があったわけではなく、あいまいな記憶に基づいて話してしまったが、冷静になって記憶を呼び戻した結果、はっきりなかったと思い至ったと言うほかない旨の説明をしている。
池田被告は逮捕前から、大久保被告への報告を否定しつつ、小沢氏への報告、了承を供述しており、記憶に従って供述していたと認められるから、不合理な説明だ。再捜査での取り調べでは、自らの供述が小沢氏の刑事処分に影響を及ぼしかねないことを恐れていることが明らかで、変遷後の供述は信用できない。
【小沢氏の供述】 土地購入資金4億円の出所について、小沢氏の当初の説明は著しく不合理なものであって、到底信用することができないものである上、その後、説明を変えているが、変更後の説明も著しく不合理なものであって、到底信用することができない。小沢氏が4億円の出所について明らかにしようとしないことは、小沢氏に収支報告書の不記載、虚偽記入に係る動機があったことを示している。
小沢氏は、土地購入の原資を偽装するために、銀行から陸山会の定期預金4億円を担保に小沢氏個人が4億円を借り入れるに際して、融資申込書や約束手形に署名・押印したことに関し、「石川被告から特に説明を受けることなく、求められるままに署名した」旨の供述をしている。
小沢氏は、土地購入資金として4億円を自己の手持ち資金から出したと供述しており、そうであれば土地購入資金として銀行から4億円を借り入れる必要は全くなかったわけであるから、年間約450万円もの金利負担を伴う4億円もの債務負担行為の趣旨・目的を理解しないまま、その融資申込書や約束手形に署名・押印したとの点については、極めて不合理・不自然だ。
土地購入資金の原資を隠すために偽装工作として、4億円の銀行借り入れを行ったのであれば、原資の4億円については収支報告書に記載されないことになる。その偽装工作のために収支報告書の不記載・虚偽記入がなされることは当然で、このような銀行借り入れを行うことを了承して自ら融資申込書等に署名・押印している以上、当然に不記載・虚偽記入についても了承していたものと認められることになる。
【状況証拠】 定期預金担保貸し付けが行われた際に、小沢氏が融資申込書や約束手形に署名・押印していることのほか、4月27日付検察審査会議決において指摘されているように、04年10月29日に売買代金を支払い取得した土地の本登記を05年1月7日にずらすための合意書を取り交わし、合意書どおりに本登記手続きを1月7日に行うなど、土地取得の経緯や資金についてマスコミなどに追及されないようにするための偽装工作をしている。
小沢氏と石川、大久保、池田の3被告の間には強い上下関係があり、小沢氏に無断で3被告が隠ぺい工作をする必要も理由もない。小沢氏は、07年2月20日に事務所費や資産等を公開するための記者会見を開くに当たり、同年2月中旬ごろ、池田被告に指示し、土地の所有権移転登記が小沢氏個人の名義になっていることから、土地が小沢氏個人の財産ではなく、陸山会の財産である旨の確認書を05年1月7日付で作成させ、記者会見の場で小沢氏自らこの偽装した確認書を示して説明を行っている。この確認書の作成年月日の偽装は事後的なものであるが、収支報告書の不記載・虚偽記入についての小沢氏の関与を強くうかがわせるものだ。
【まとめ】 以上の直接証拠および状況証拠に照らし、検察官が小沢氏と3被告との共謀を認めるに足りる証拠が存するとは言い難く、結局、嫌疑不十分に帰するとして不起訴処分としたことに疑問がある。
検察官は、起訴するためには、的確な証拠による有罪判決を得られる高度の見込みがあること、すなわち、刑事裁判において合理的な疑いの余地がない証明ができるだけの証拠が必要になると説明しているが、検察官が説明した起訴基準に照らしても、嫌疑不十分として不起訴処分とした検察官の判断は首肯し難い。
検察審査会の制度は、有罪の可能性があるのに検察官だけの判断で有罪になる高度の見込みがないと思って起訴しないのは不当であり、国民は裁判所によって本当に無罪なのかそれとも有罪なのかを判断してもらう権利があるという考えに基づくものだ。そして嫌疑不十分として検察官が起訴をちゅうちょした場合に、いわば国民の責任において、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度であると考えられる。
● 題名 宋メール 「日中の間、国の間 」
Mon 10/04/2010
宋 文洲
先週から東京に居ます。友人知人に会うと必ず領土問題について聞かれます。昨日、日経BP主催の経営者向けセミナーで講演しましたが、予定のテーマの前に「ぜひ触れて欲しい」と言われたのもこの問題です。
ロシア、インド、ベトナム・・・あの北朝鮮さえも中国と領土問題を抱えています。私にしてみれば領土問題はいわゆるお隣さんの証拠でもあるのです。この種の揉め事はよくありますが、ここまで拗れたのは確かに珍しいです。
実は、私は靖国神社の問題の時を思いました。あの頃、私はまだ北京に移住していないので生活のベースは東京でした。多い時には一日3、4回も講演に呼ばれていましたが、質問時間になるといつも「靖国についてどう思うか」と聞かれました。
はっきり言って疲れます。日中の間で生きてきた私ですが、何も思わない訳がありません。思うのですが、はっきり言ってその思いが揺れるうえ、自信もないのです。ちょっとでも気をつけないとすぐ「中国の肩を持つ」とか、やっぱり「中国人的発想だ」とかと言われるのです。
私は中国の政治家と過激派だけの話を信じないのですが、だからといって日本の政治家と過激派を信じる必要もどこにもないのです。自分の独自の方法で事実を調べたいのですが、不可能です。だから本音はどうでもいいと思ってしまうのです。
この原稿を書いている時にテレビに前原大臣が昔の人民日報を出して「日本の領土だと認めた」と言いましたが、先々週の中国のテレビでは著名学者が昔の日本地図を出して「中国の領土と書いた」と言いました。どちらを信じるかは問題ではなく、どちらの国民も一部の情報にしか触れず、相手の主張の詳細を知らないのです(興味がない)。企業間のトラブルも同じです。まずい結果が出ると全部部下や相手のせいにしてしまいたいのは無能無責任の管理職です。
領土問題になると過激派に引っ張られるのは中国も日本も同じです。だから普通の人は勇気を持つ必要があります。自国民としてやすやす相手の領土として認めるのは無理でしょうが、相手の国民もまったく同じ立場であることに留意したいと思うのです。
私個人としては早く通り過ぎたいと願っているのみです。日中は、無人島のためにこれ以上揉めてもどちらも損するだけです。それでも人気を博したい「愛国者」達が盛り上がりたいならば、彼らだけが集まってどこかの星にいって戦争でもしてくれればいいと思います。我々を巻き込まないでほしいものです。
しかし、国と国の間に生きることはこういうことに慣れることです。いちいち過剰に反応していたらやっていられません。皆さんはこれこそチャイナリスクと仰いますが、リスクのない国はありません。
武富士の創業者の武井さんに会ったのはつい最近のことのように思えます。小雨の中に到着すると守衛さんにタオルを渡されました。感動しました。彼の躾でしょう。立場も違う、年も違う、国も違うのですが、彼ととっても通じ合いました。帰りに強壮剤を渡されました。「まだ必要ではありませんが」というと「実は私も使っていない」とにっこり。
素晴らしい会社があっという間に潰れましたのはなぜでしょうか。
日本にもリスクがあるのです。規制のリスク、不況のリスク、「空気」のリスク・・・我々がグローバルに生きると決めた以上、まず個人として強くなることです。一ヶ所ではなく複数個所に市場、資金そして仕入れを分散させ、その変化に機敏に対応するしか方法がないのです。
日中の間に生きてきた私ですが、日中の全てを受け入れることにしています。悪いことも良いことも、嫌なところも好きなところも。国と国の間に行ったり来たりすることはとても広い心を持たないと自分がどんどん辛くなるので損です。
日本の若者が外国に行きたくないとよく聞きますが、本当かどうかはわかりません。ソフトブレーン中国では若い日本人社員が元気よく働いているので実感がありません。彼らは皆自分の意志で来ていますし、楽しんでいます。
しかし、もし統計的に本当に若者が外国に行きたくないならば、それは日本社会に何か問題があるというしかありません。一つの国だけでやっていける時代は、もう、ないでしょう。国としても、個人としても。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【88】[101]政治掲示板から
[477]最高裁判事は気楽な稼業:スーダラ節 投稿者:上田浩之 投稿日:2010-09-22 04:02:42
今日のぼやき1155の以下の記述を読んで昔、学生時代今は亡き憲法の教授が講義で言っていたことを思い出した。大変印象深く以前から思っていたのですがようやく言える気になりました。
(引用開始)
判決文といっても、郵便で、ぺらっと、紙切れが、一枚送りつけられるだけである。最高裁判所で、公判(こうはん、公けの場での裁判の審理) さえ、一回も開かれないで、こういうことをする。 こういう、ひどいことを、日本の裁判所は、現に、日本国民にしている。
しかも、現職の日本国の重要な政治家に対してでさえ、裁判官どもというには、このような、下がら上(あ)がってきた書面審査だけの、非道(ひどう)な取り扱いをする。
(引用終了)
その亡くなった憲法の教授がこう言いました。
「最高裁の裁判官は自分で判決を書かない。予め調査官が書いてくれるからいい」と。
要するに自分で書かなくてもいい訳です。調査官に丸投げです。植木等もビックリ!気楽な稼業ですね。これで年収数千万もらえるんですから成り手が多いはずです。官僚の天下り先としては、ここは外務官僚の指定席?中には調査官に下調べだけしてもらってちゃんと自分の手で判決文は書かれた裁判官もいるでしょう。しかし、それでも事務総局所属の調査官に頼らねばならないのが動かざる現実。どうにもならないんですよ。紋切り型ワンパターンの決まり文句が多い判決は調査官がワードのテンプレートで書いていると断定していいですね。だから殆ど最高裁の判決文を書いているのは調査官だという事。つまり判決は予め決まっているのです。「鈴木宗男よ、お前はもう死んでいる」ということです。
最後に9月12日、衆院議員:小宮山洋子がおかしな事を言っていた「地方では私たちが推す管さんが勝っていますから」とNHKの日曜討論で言ったとその日正午のNHKニュースで伝えていた。ユーチューブにそのシーンがあればいいのですが。こんな事言っていいのかというのがその時の率直な感想でしたが先生の重たい掲示板で不正・イカサマ選挙疑惑を指摘されていたのでこの事実を伝えておきます。ああそういうことか。電通の世論調査だけで断言したのではないんだな、911同様事前に知っているどころか密議・謀議・コンスピラシーだったんですね。宗男の後釜の衆院外交委員会委員長になり損なったのはこの失言・うっかり口を滑らせたのが原因でしょう。以上です。