重たい掲示板
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Loginはこちら【2974】[3463]医師の反乱が始まったのか?
z会員8373です。今日は8月29日です。
https://gettr.com/post/p1nkh9z47b9
上記のリンクに「mRNAワクチン接種者は3~5年以内に死亡」と云う記事が掲載されています。英国保健省はワクチン接種を中止し、死亡者への補償を開始したようですし、米国CDCも事実を認める方向になったようです。日本でもこの情報に接して病院の玄関に「コロナワクチンはこれ以上絶対打たないで下さい」と云う張り紙をした医師がいるようです。ロシアのウクライナ侵攻(解放)に始まりNY株の暴落、FBIによるトランプ邸襲撃など、どうやら山が動き始めたのではないかと感じています。
【2973】[3462]NY株の暴落が始まった。それと、恒例の私の金融セミナーのお知らせ。
副島隆彦です。今日は、2022年8月27日(土)です。
私は、今朝、5時に起きて、NYの株価の動きを、見たら「おお、1,000ドルの暴落だ。ついに始まった。予言者 副島隆彦が言ってきたとおりだ。私の勝利だ。5月に引き続いて、千ドルの下落が起き始めた」となった。
NY株の暴落、1000ドル下げ。 FRBパウエル議長の、26日(金)の、ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、「インフレ退治(消費者物価の高騰を抑える)ために、さらに政策金利(短期金利)を上げる方針に変わりはない」発言が、金融市場に嫌われた。
パウエルは、自分が金融タカ派(フィスカル・ホーク fiscal pocicy hawk ) の姿勢を採って強気で、さらなる金融引き締め策を発表して、政策金利(FFレート)をさらに上げる(今は、年率2.5%)と市場を誘導しても、何とか、アメリカの金融市場は持ちこたえるだろう、と判断したが、裏切られた。パルエルたちは甘かった。これで、9月の株の市場は、暴落相場だ。日本もこれに引きずられる。この件の新聞記事は、うしろに貼る。
FRBは、一般庶民の食料品の値段が高騰しているから、インフレ対策をやる、のではなくて、本当の狙いは、一戸建てで、3億円、5億円(3百万ドル、4百万ドル)で、中間層が、平気で、売り買いしている。この緊急事態への対応だ。
このアメリカの住宅価格の、異常な不動産バブル、狂乱地価が、今のアメリカの最大の問題だ。パウエルたちは、利上げと、金融引き締め(フィスカル・タイトニング fiscal tightenning )で、なんとかして、食い止めたいのだ。このことで必死なのだ。
そうしないと、アメリカ経済は崩壊する。だが、コロナ、ワクチン対策で、2020年から初めてしまった、ジャブジャブ・マネー(金融緩和。イージング・マネー)を止(や)められない、のが、今のアメリカの苦悩だ。
翻(ひるがえ)って日本では、新築の高層鉄筋アパート(タワー・レジデンス、80平方mぐらい)が、7千万円の安さだ。中国人、台湾人、香港人たちが、「日本は、安い、安い。3分の1の値段だ」で、買いに来ている。日本の不景気の苦境も続く。
副島隆彦です。そこで、です。この時期を絶妙にとらえて(この動きを、私は確実に予想していた)、副島隆彦の予言者金融セミナーが、来たる、もうすぐの、9月18日に、開催されます。席はまだ空いています。 詳細は、以下の通りです。 インターネットのオンライン配信もあります。どんどん参加してください。
格闘技の 世界の、 朝倉未来(あさくらみくる) 対 フロイド・メイウエザーの、 さいたまスーパーアリーナでの、9月25日の試合 に負けたくない。副島隆彦の 言論(げんろん)格闘技の凄さを、お見せします。
9月27日の、国民に大嫌(だいきら)われの、武道館での、安倍晋三の国葬にも負けない。
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「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第24回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2022年9月18日(日)
開場・受付/11:00~ 終了/17:30 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/指定席 または オンライン
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申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/f079e44f6671f3045e8fb34b484ed002/
以上です。
副島隆彦です。 ここの掲示板の、下 ↓ の「3460 」番の記事を使って、私が、解明したとおり、
金(きん)の価格は、世界値段 で、すでに、1グラム=10,000円を超しています。小売りなら、1万1千円だ。 ロシアと中国が主導する、BRICS(ブリックス)価格では、金(きん)1オンス(31.1グラム)= 2,440ドル になっている。
みんな、元気を出して、この厳しい時代を、私、予言者(プレディクター)の言うことを信じて、生き抜きましょう。 お金のある人は、集まってください。
副島隆彦 拝
(新聞情報の 転載貼り付け始め)
〇 「 NYダウ1000ドル超安、FRB議長講演受けリスク回避 」
2022年8月27日 5:05 日経新聞
米株式市場ではリスク回避の売りが広がった
【ニューヨーク=大島有美子】 8月26日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比1009ドル(3%)安の3万2282ドル(速報値)で終えた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、インフレ抑制対策を「やり遂げるまで続ける」と述べた。早期の利下げ転換を否定した形となった。市場は金融引き締めの継続を折り込み、リスク回避姿勢を強めた。
ダウ平均は5月18日(1164ドル安)以来の下げ幅となった。米主要株式指数はそろって下落し、S&P500種株価指数は約3%、ハイテク株の比率が大きいナスダック総合株価指数は約4%それぞれ前日の終値と比べ下落した。
〇 「 株高期待を打ち砕いた パウエル講演(NY特急便) 松本清一郎 」
2022年8月27日 6:35 日経新聞
8月26日のダウ工業株30種平均は1008ドル安と急落した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が同日、恒例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演に臨んだ。市場の想定以上にタカ派寄りの内容と受け止められ、利上げを警戒した売りが出た。
わずか8分40秒の短い講演だったが、市場の株高期待を打ち砕くには十分だった。「歴史は時期尚早の金融緩和を強くいさめている」「(物価上昇を2%に戻すという)我々の仕事が完了するまで金融引き締めを続けなくてはならない」。議長が発したメッセージは、今後の利上げだけでなく、高い政策金利が長期にわたって続くとの警告だ。・・・・(以下、略)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。再度、金融セミナーへの申し込みは、こちらへ
申し込みは、コチラ ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/f079e44f6671f3045e8fb34b484ed002/
副島隆彦 拝
【2972】[3461]STOCKVOICE TV
STOCKVOICE TVですが会員登録してもどこに動画ああるのかわからないしYouTubeにも投稿されてません。
直接のURLを貼り付けてもらえませんか?
(副島隆彦が、ここに、加筆します。8月27日。 ご自分で、日産証券に問い合わせてください。おそらく、何でもタダで、見れる ユーチューブではないと、思います。少しは、お金を払って、見なさい。「タダより高いものは、ない」 という、重要な、この世の切実な、格言(かくげん。マキシム)を、いつも、しっかり、自分の胸のあたりに置いていなさい。)
【2971】[3460]商品先物会社のインターネットTVに出ました。そのやり取りの文。ユーチューブの格闘技の番組のこと。
副島隆彦です。 今日は、2022年8月21日(日)です。
私は、先々週、8月12日に、東京の金融の街、兜町(かぶとちょう)の中心である 東京証券取引所(JPX)内にある、
商品先物(しょうひんさきもの)会社で、今や、金(きん)の卸売り市場で、最大の会社になっている日産証券の、インターネットテレビに出演しました。その時のことの、担当者とのやりとりのメールを載せます。 今朝、書いたものです。
(転載貼り付け始め)
日産証券株式会社 菊川弘之 さまへ
2022年8月21日
副島隆彦から
こちらこそ、大変、お世話になりました。8月12日に、東証(JPX)のかつての場立ちの場所をずっとご案内いただき、静かな感激です。私にとって一生に一度の東京証券市場の見学です。菊川さんと久しぶりに、親しくお話しできて楽しかった。東証内のMXテレビの御社の番組に出していただいてありがとうございます。
そして、以下のzerohedge 誌の 情報記事をお送りいただきありがとうございます。 世界の金(きん)市場で ロシアが主導権(中国と一緒に)を取りそうな勢いの 貴重な情報をありがとうございます。
このアメリカの業界紙の記事で。ロシア政府が、今の金価格を、2440ドル/オウンス で、実質、固定していると知りました。ところが、西側諸国の金の値段(LBMA,ロンドン金属取引所、現物 )
と、シカゴの先物市場(CME)によって、金(ゴールド)の値段は、政治値段で、無理やり下げられていて、1760ドル (NYMXも、ロンドンの直物も。 1グラム55ドル)です。 実勢価格よりも、3割も下落させられている。
米ドルの世界支配 を守るために、金(きん)を故意に痛めつけています。
ロシア価格を 1グラムに直したら、なんと 78ドルです。驚いたことに、 「1米ドル=31.1 ロシアルーブル 」 であることを、私は以下の記事から、自分で計算して突き止めしました。プーチンは、アメリカとイギリスを大きく、上から舐(な)めている。お前たちは、これから、没落してゆくのだ、と。正しい。
この「 31.1 は、まさしく、1 金 ounce のグラム表示」の数字です。笑ってしまいました。 ロシア中央銀行は、この 高価格で、ロシア国内の鉱山企業と、金持ちたち(オリガルヒ)から、金を買い取っています。欧州の金持ちも、この値段なら、喜んで金をロシアに売るでしょう。
西側(欧米)の為替では、「1ドル=50ロシアルーブル ぐらい」ですから、それが、31.1と自己評価しているということは、ロシア政府は、自国通貨を、4割も、西側値段よりも高く、見積もっています。しかし、どうせ、近いうちに、このようになるでしょう。ロシアの国力の、底力(そこじから)は、こんなものではありません。
ウクライナ戦争で、ロシアが、ゼレンスキーたちに負ける、と、ふざけたことを言っている連中は、そのうち、見ていろよ、吼え面(ほえづら)をかくかな、です。
金(きん)の、この2440ドル/オンス の ロシア価格で、現在の「1ルーブル=2円」の値段で、計算したら、おお、10,045円 / g です。 丁度、「 卸値で、金1グラム=1万円 」です。ついに,
ここまで来ました。今度の、私の金融本に、この世界基準の知識、情報を書きます。 いよいよ、世界が変わって行きます。
私は、菊川さんと番組、直前に、お話ししていた時に、菊川さんの前歯(差し歯)が、急に取れて、「 番組で困る。昔、アメリカで、空手で対戦した時に折った」 と言われました。それでも、番組は始まりました。
私は、この数日、ユーチューブで、300万人とかが見ている(ダウンロード回数で) 竹原慎二( たけはらしんじ、50歳)というプロボクサー(WBA 世界ミドル級チャンピオンに1995年になった) という人の、番組を見ていて、感心、感動していました。
喧嘩自慢(けんかじまん)という、入れ墨(タトウー)をしたような不良青年たちを相手に、ユーチューブで、対戦して、「ヘッドギアを付けなさい。死んじゃうよ」と、言いながら、竹原は、次々に、不良の猛者たちをKOしてゆきました。「50のジジイには負けないぜ」と粋がっていたのに。 それを、今も、ユーチューブでずっとやっています。感動ものです。
そして、昨日、「なんだか、この兄ちゃんはなあ」と、思って、ネイル先から入って、私が、見始めたのは、朝倉未来(あさくらみくる。30歳)というプロ総合格闘家の ユーチューブです。これを、ずっと30本ぐらい見ました。今の、若い、10代、20代の若者(女性の一部を含む) も、物凄い人気が有るようです。私は、知らなかった。 菊川さんは、きっと、格闘技の人だから、ご存じでしょう。
私は、20年ぐらい前に、年末の、NHK紅白の裏番組で、K-1(石井館長。藤原紀香を長いこと愛人にしていた) とか、プライド とか、グレーシー柔術とか、面白れーなーと見ていた。当時、観戦記とかもネットに書きました。
ユーチューブの時代になって、2019年から、こういう人たちが、出てきていたのです。驚きました。 今の若者は、圧倒的にこっちです。 私は、彼らのリングでの打撃戦を見ていて、涙が出そうになりました。竹原と朝倉から、打たれても、打たれても、がむしゃらに食らいついてゆきます。
朝倉未来(あさくらみくる)は、自分も膝の半月板を割りながらも、相手の前歯を公式戦の激しい試合で折っています。 このことを知ったので、菊川さんのことを、思い出しました。がむしゃらに格闘技をする若者は、「俺が一番、強い」と、少年時代を生きるものだと思います。
私、副島隆彦は、日本の言論界の ストリート・ファイターのようなものです。メジャーには相手にされません。
もう70歳前のジジイですが、思想、政治問題の言論で、格闘技をやるには、やはり、大量の本を読んで、かつ、厳しい文章修行の修練を積まないといけないので、 どうしても40代からあとが勝負になります。スポーツの世界とは違います。
今の私と、日本で言論戦の格闘技をやって勝てる者は、いないでしょう。30分で、リングに沈めるでしょう。 その自信が私にはあります。
それでも、私が政治思想と言論の、世界試合に出たら、簡単に負けるでしょう。この業界は、言語(ランゲッジ)と文化(カルチュア) の壁が有るために、世界試合はありません。それでも、私がきちんと英文で書いて、公平な判定を受けたら、世界で16位とかに、入るのではないか。日本人の思想力と、言論を世界は軽く見るなよ、ということです。
朝倉未来 は、15歳で地元の名古屋のとなりの 豊橋(とよはし)の、暴走族の総長で、やんちゃ(名古屋弁)とか、大阪なら、ゴンタ(ゴンタロウ)というようです。
朝倉未来
16歳で、高校に入って、すぐに傷害罪で少年院です。1年半だったか。彼は、自分の人生を隠しません。 それから、格闘技を目指した。 地下格闘技の黒王(くろおう)とか、アウトサイダーそして、RIZIN(ライジン。 雷神?)の アマチュア試合を勝ちあがって、19歳でプロデビューしている。
上記の、朝倉よりも20歳年上の プロボクサーの 竹原慎二も、そういうケンカ少年の経歴です。彼は、もう、50歳だから、日本初の、ミドル級世界チャンピオンになった(25歳)。
竹原慎二
そのあと、苦労が始まります。網膜剥離(もうまくはくり)を起こして引退。アルバイトで生活して、夫婦で飲食店をやったり、芸能人デビューしても売れない。癌になって。
そのあと、2019年から、ユーチューバーの時代が来て、彼のジムに、次々と押しかけて来るケンカ青年たちを、実力で負かして、深く尊敬されている。2人とも、見ていると、人格がものすごくいい。 このことに、今の日本の青少年が、感動している。
私は、菊川さんに、このことを、お伝えしたかった。
神田の藪そばで、おそばをごちそうになりました。ありがとうございます。 また、お会いしましょう。日産証券から出演料を早々といただきました。ありがとうございます。 副島隆彦拝
(副島隆彦です。日産証券の 菊川氏の番組に、私が、出演した、インターネットテレビの番組の宣伝を、以下に載せる)
(副島隆彦から。 ここに、URLを貼ってください)
いつもお世話になっております。日産証券です。
このたび当社はSTOCKVOICETVにて特別放送番組を放送させていただきます。
講師に当社アナリスト菊川に加え副島国家戦略研究所を主宰、副島隆彦氏を迎え目まぐるしく動く世界情勢の中で「金」の今後の動向について解説していただきます。
また、視聴者の方に抽選で20名様に副島氏の著作「有事の金。そして世界は大恐慌へ」をプレゼント。
ご応募の方全員に菊川著「金投資原論」をプレゼントいたします!
登録・番組視聴はこちらから
( URLを貼ってください)
https://willap.jp/t?p=AAAELLue1rKtqPy7zByZEc.6n6g…
内容 「資源 対 ドルの戦い 金価格はこれから3倍に!」
講師:副島 隆彦 (評論家、副島国家戦略研究所(SNSI)主宰)
菊川 弘之 (日産証券アナリスト)
開催日時・配信
第1回:2022年8月18日(木) 17:00~
第2回:2022年8月19日(金) 17:00~
配信:STOCKVOICE TV(パソコン・スマホ・タブレットから視聴いただけます)
※放送終了後はyoutubeストックボイスチャンネルにて配信いたします。
参加料 無料
※ストックボイスの会員登録が必要です。(無料)
登録・番組視聴はこちらから
講師紹介 副島 隆彦(そえじま たかひこ) (略)
菊川 弘之(きくかわ ひろゆき)
日産証券アナリスト/NPO法人国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)
NY大学留学中にはGelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーも経験。帰国後は商品投資顧問会社などでのディーリング責任者等を経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。また近年では、中国、台湾、シンガポールなどに招かれ、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。自身のブログ“菊川弘之の「月月火水木金金」でも日々のマーケット情報を配信中。
(副島隆彦です。次に、冒頭で書いた、記事を貼り付けます)
Sent: Thursday, August 18, 2022 9:55 AM
To: gze03120@nifty.com
Subject: RE: 参考まで(菊川)
副島隆彦様
先日は有難うございました。
金市場に新たな動きが出始めているようです。
(副島隆彦が、以下にその原文を貼り付けた)
Russia Proposes New Standard To Compete With RIGGED London Bullion Market Association (LBMA)
BY CAPITALIST EXPLOITS
TUESDAY, AUG 16, 2022 – 20:50
A NEW FINANCIAL INFRASTRUCTURE
I’ve just finished a report on this (if you are a Capitalist Exploits subscriber then it will be in your hands shortly), but I’ll touch on this here.
Russia proposes a new international standard for trading in precious metals: the Moscow World Standard (MWS) which will become an alternative to the London Bullion Market Association (LBMA) which systematically manipulates precious metals markets to depress prices. According to Russia’s Finance Ministry, this new, independent international structure is necessary for “normalizing the functioning of the precious metals sector” and its creation is “critically important.”
“The basis of this new structure will be a new, specialized international precious metals brokerage headquartered in Moscow, which will rely on the MWS. Also proposed is a committee for fixing precious metals prices composed of central banks and largest banks of countries that are members of the Eurasian Economic Union (Armenia, Belarus, Kazakhstan, Kyrgyzstan and Russia) that currently have a presence on the precious metals market.
According to the Russian Finance Ministry, precious metals prices will be fixed either in the national currencies of key member-countries or using new monetary units used in international trade-for instance, the new BRICS currency proposed by Putin.
The Finance Ministry wants to make membership in this organization attractive to all market participants, especially China, India, Venezuela, Peru and other South American countries, as well as Africa. It aims to swiftly destroy the monopoly of LBMA and to provide for stable development of the precious metals sector.
In essence, Russia proposes to create a market for gold, platinum, etc., which will be regulated by countries that control the resources for these metals. This would be, simply put, a revolution. On the basis of this new market, it intends to further the system of bilateral trade in national currencies that specifically excludes dollars, euros and pounds.
And now, some statistics on the world gold supply. The production share of the US and other hostile nations* produce a grand total of 22% of the world’s gold. Eurasian Economic Union, BRICS and Africa, together, produce 57%-already a controlling share. Now add Peru and Venezuela, and the number goes up to 62%.
To put it in the plainest terms possible, Russia is colluding with a number of other countries to exclude the dollar, the euro and the pound from the system of international settlements, starting with precious metals but not necessarily stopping there. These countries control a lion’s share of gold production. For starters, Russia has fixed the price of gold in rubles at 5000₽/g, which works out to $2,447.17 per troy ounce. This compares rather favorably to the current LBMA fix of $1737.84. The days of LBMA’s ability to drive down gold prices using paper gold manipulation appear be running out.
Willy Waggledagger makes a great point!
Despite having a mullet, Willy has a very good point.
The proposed currency system is going to be backed by commodities, and the BRICs cannot be a system that is under the control of the LME. Remember when we wrote about the fiasco of the cancellation of $4bn of nickel trades and how the LME did so to bail out the CCP?
Good ol’ Cliffy was livid, but you know what. Even though he’s a titan in the industry, he couldn’t swing any changes.
Hedge fund titan Clifford Asness leads trader fury after LME cancels $4bn in nickel tradesCancelling the trades helped Tsingshan Holding Group. The China-based stainless steel producer is estimated to have lost $8bn on its short position. Because the LME cancelled trades, Tsingshan losses are potentially less severe than if the trades had stood. The holding group’s chair, Xiang Guangda, is reportedly still holding short positions on nickel.
Now if Cliff couldn’t swing changes… and he’s a billionaire, then what hope do we have?
Anyway, the point is that when the LME did that they destroyed their credibility and trust. The only question in my mind was, at the time, what replaces it and where. Well, I think we now have the answer.
Remember, the UN/NATO Western crowd are championing “you’ll own nothing and be happy.” If you can’t own precious metals then what is the point of backing a currency with them? The answer is none.
(上記の英文の記事の 自動翻訳の文)
〇 「ロシア、RIGGEDロンドン地金市場協会(LBMA)と競争するための新基準を提案」
火曜日, 8月 16, 2022 zerohedge
新しい金融インフラ
私はちょうどこれに関するレポートを終えました(あなたが資本主義エクスプロイト加入者であれば、それはすぐにあなたの手元にあります)が、私はここでこれに触れます。
ロシアは貴金属取引の新しい国際基準を提案している:モスクワ世界基準(MWS)は、貴金属市場を体系的に操作して価格を押し下げるロンドン地金市場協会(LBMA)の代替となる。ロシア財務省によると、この新しい独立した国際構造は「貴金属部門の機能を正常化」するために必要であり、その創設は「極めて重要」である。
「この新しい構造の基礎は、MWSに依存するモスクワに本社を置く新しい専門の国際貴金属仲介会社です。また、現在貴金属市場で存在感を示すユーラシア経済連合(アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、ロシア)に加盟している国々の中央銀行と最大の銀行で構成される貴金属価格を固定するための委員会も提案されています。
ロシア財務省によると、貴金属価格は主要加盟国の自国通貨で固定されるか、国際貿易で使用される新しい通貨単位、例えばプーチンが提案した新しいBRICS通貨のいずれかで固定される。
財務省は、この組織のメンバーシップをすべての市場参加者、特に中国、インド、ベネズエラ、ペルー、その他の南米諸国、アフリカにとって魅力的なものにしたいと考えています。LBMAの独占を速やかに破壊し、貴金属セクターの安定的な発展を提供することを目指しています。
本質的に、ロシアは金、プラチナなどの市場を創設することを提案しており、それはこれらの金属の資源を支配する国によって規制されるだろう。これは、簡単に言えば、革命です。この新しい市場に基づいて、それは特にドル、ユーロとポンドを除外した国内通貨での二国間貿易のシステムを促進するつもりです。
そして今、世界の金供給に関するいくつかの統計。米国と他の敵対国*の生産シェアは、世界の金の22%を生産しています。ユーラシア経済連合、BRICS、アフリカを合わせると、57%を生産しており、すでに支配的なシェアを占めている。ペルーとベネズエラを加えると、その数は62%に増える。
可能な限り平易な言葉で言えば、ロシアは他の多くの国々と共謀して、貴金属から始めて、ドル、ユーロ、ポンドを国際決済システムから除外しているが、必ずしもそこで止まるわけではない。これらの国々は、金生産の大部分を支配しています。
まず第一に、ロシアはルーブル単位の金の価格を5000₽ / gに固定しており、これはトロイオンスあたり$ 2,447.17に相当します。これは、現在のLBMA修正の1737.84ドルとかなり好意的に比較されます。LBMAが紙の金操作を使って金価格を押し下げる能力の時代は尽きつつあるようだ。
( 転載貼り付け 終わり)
副島隆彦拝
【2970】[3459]Re:『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』の疑問点
kona様
丁寧な解説どうもありがとうございます。小林恵子説よくわかりました。
>小林説では、邪馬台国は複数あり、卑弥呼も複数いるということになります。
そうなんですね、私は昔小林恵子の本を読んだだけなので誤解していました。
二重説(あるいは多重説)ということですね。
あと『三国史記』がそれほど信頼性が高い文献なのも初めて知りました。
小林恵子の本は一時真剣に読みました。聖徳太子が王子タルドウ
とか、おもしろかったですが、邪馬台国のところは残念ながら
ついていけませんでした。読み直してみます。
>ただ、果たして「魏王朝との縁戚関係」がなければ贈られないものなのでしょうか?
私はそう思っておりますし、そう考えないと説明できません。
以上です。
下條竜夫拝
【2969】[3458]『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』の疑問点(続)
konaです。下條先生、丁寧なご返信をありがとうございました。
私の説明が稚拙で誤解を生じたと思いますので、補足をした上で、下條説への疑問を追加で提示したいと思います。
(1)小林説による邪馬台国の比定について
下條先生は「奄美大島とすると狗奴国をどう説明するか疑問」であるとしています。しかし、それは小林説への誤解です。
小林説では、第一の邪馬台国を奄美大島としていますがそれは紀元前後の話です。魏志倭人伝では気候風土や邪馬台国への道程については紀元前後の倭人(南西諸国の倭人)についての伝承を記載したのだと思います。しかし、それは3世紀中頃の邪馬台国とは別物です。
魏志倭人伝の国々の関係の条では「北に奴国、南に狗奴国(熊本県菊池市)がある」とあるため、明らかに奄美大島ではありません。邪馬台国はその間の伊都国あたりとしており、奄美大島からは切り離しています。つまり狗奴国の比定については小林説は下條先生と見解が一致するはずです。
ただ、この南方の奄美大島に(第一の)邪馬台国が存在したとすれば、下條説では整合的な説明ができなくなります。第1の邪馬台国が奄美大島であれば、卑弥呼も奄美大島に存在したことになります。この卑弥呼は何者なの?という問題を避けて通れなくなります。
下條説では邪馬台国を「太宰府」と決め打ちしますが、それでは、魏志倭人伝の気候風土の説明は無視することになります。奄美大島と比定すれば、邪馬台国への道程も論理の飛躍を少なくして説明可能です。下條説での読み替え(20日を20里を読み替えるなど)は無理矢理の解釈のように思います。
なお、小林説では、邪馬台国は複数あり、卑弥呼も複数いるということになります。
(2)新羅本紀について
小林恵子によれば『三国史記』は一級の史料となります。
(引用はじめ・『海翔ける白鳥・ヤマトタケルの景行朝』p61)
12世紀成立の『三国史記』は、「新羅本紀」・「高句麗本紀」・「百済本紀」・「雑志」・「列伝」に別れている。『三国史記』は、中国の『三国志』・『晋書』はもとより『記紀』よりもはるか後年に完成したので、とかく軽視されがちである。それぞれの国に原史料(旧三国史記)があり、それをもとに編纂されたと考えられているが、そのせいか、私のみるところ、建国伝説や国王の血脈など、故意に隠蔽したり、捏造したりしている部分もあるが、それ以外は実に正確に当時の歴史事実を記録した一級の史書である。」(引用終わり)
邪馬台国当時の「日本列島の国際的位置を知るには、中国、朝鮮半島の史料と『記紀』の綿密な読み合わせが必要」(「江南~神武」p12)とするのが小林説における古代史アプローチ方法になります。下條先生はいかがでしょうか。
(3)金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう)について
確かに下條説の通り、王室との縁戚関係があればこの鉄鏡を贈られることは自然です。しかし、その1点だけでは「間違いなく正しい」と首肯するのもできません。
私には評価判断するだけの知識はありません。ただ、果たして「魏王朝との縁戚関係」がなければ贈られないものなのでしょうか?
以上です。
【2968】[3456]Re : 『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』の疑問点
Kona様
私の拙本『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』をお読みいただきどうもありがとうございます。また長文の御批評もありがとうございます。
物理学者が解き明かす邪馬台国の謎 卑弥呼の本名は玉姫であり、邪馬台国は太宰府にあった
以下、私の答えうる範囲の返答を記します。
1)小林恵子(こばやしやすこ)説は、確か奄美大島を邪馬台国と比定していると記憶しています。確かに風俗がそれであうのでしょうが、狗奴国をどう説明するのかなど疑問が多いと私自身は思いました。
2)
>173年に卑弥呼が存在しているならば、張氏一族が倭国に渡海する「前」となる。この新羅本紀については>下條氏の著作では言及がありませんが、新羅本紀の記載を正しいことを前提にした場合、卑弥呼を張玉蘭>とするには疑問が残ります。
>小林説は、黄巾の乱に先立つ巫術者の反乱である許氏の乱(172年)に着目し、卑弥呼を許氏一族(具体的>には許黄玉)としている。許氏一族も張氏一族と同じく、中国大陸の貴種であり、巫術の名門である。新>羅本紀にあるとおり、当時、半島南部で勢力を持った狗邪韓国の阿達羅王と呼応したと考えると年代も一>致します。
新羅本紀は読んでおりませんでした。ので、非常に参考になりました。
ただし、新羅本紀は1150年ごろに書かれたものと理解しております。ほぼ同時代に書かれた三国志の方が文献としては信頼性が高いと思いますがどうでしょうか?
>下條説では、「何年に何があった」という史料の記載に合致しないため、許氏一族ではなく張氏一族であ>る理由を説明する必要があるように思います。
道教であることは確かであるが、張氏とは認められないとの意見理解しました。
それでは、金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさくがんしゅ りゅうもん てっきょう)が、なぜ日本にかるのかを考えていただきたいと思います。
この鏡は大分で発見された魏の王朝の鏡です。大分の日田(ひだ)という所で見つかった鉄製の鏡を調べたところ、中国の魏の王室で使われていた鉄鏡と酷似するものであるということがわかりました。
<引用開始>
卑弥呼の鏡「可能性高い」 大分・日田で出土の鉄鏡「金銀錯嵌珠龍文鉄鏡」 中国・曹操(そうそう)陵の発掘責任者が見解
「三国志の英雄」として知られる曹操(一五五~二二〇年)の墓「曹操高陵」を発掘した中国・河南省(かなんしょう)文物考古研究院の潘偉斌(ハン・イヒン)氏が、大分県日田市のダンワラ古墳出土と伝わる国重要文化財「金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう)」を、邪馬台国の女王・卑弥呼がもらった「銅鏡百枚」の一枚である可能性が高いとする見解を明らかにした。佐賀新聞社の取材に応じた。
卑弥呼がもらった鏡は、邪馬台国の謎を解明する重要な鍵とされており、今回の指摘は邪馬台国論争に一石を投じそうだ。
ダンワラ古墳の鉄鏡は直径21・1センチ。鉄の鏡体の背面に金や銀を埋め込む象眼「金銀錯」が施され、朱色のうるしで彩色した珠がはめ込まれている。手足の長い龍のような怪獣が多数描かれ、銘文は「長冝■孫」(欠落部分の■は「子」と推測される)の四文字が刻んである。九州国立博物館が管理している。
(佐賀新聞より引用)
<引用終了>
この発見は最近なので、誰もなぜ大分にこの鏡があるのか説明できていません。
実は、曹操が漢王朝にこの鏡を贈っており、上の直径21・1センチは「貴人・公主(姫)」クラスの人への贈り物です。魏王朝でも同じかどうかはわかりませんが、同様に考えれば、曹操の息子か娘しか、この鏡は持てないことになります。なぜそんな貴重な鏡が日本にあるのか?この事実をぜひじっくり考えていただきたいと思います。
3)気候風土に関しては、私もおかしいとは思いますが、Konaさんが指摘のように2つの報告書をくっつけたところからきていると思います。それ以上にはわかりません。
>(2)邪馬台国は「間違いなく」太宰府にあったか?
>下條説では「間違いなく」太宰府としているため、本当に間違いはないのだろうか?
>下條説は大きくは北九州説ですが、北九州説では、気候風土が合わないという致命的な問題点がある。魏>志倭人伝にある邪馬台国の気候風土は熱帯から亜熱帯であり、近畿は寒すぎて話にならないし、北九州だ>としても特に冬はやっぱり寒い。
ただ、考えていただきたいのは、実は私が使っている二十日を二十里に、一月を一里に変換しているやり方は歴史学では許されないらしい(タブー)ということです。だから、誰もそういう読み替えはしてきませんでした。歴史は文があって初めて議論できます。それが間違いというならば相当の根拠が必要ですが、同時代の違う文書がないのでそれができません。
これは卑弥呼の本名もいっしょで、私は
王卑弥呼(=王姫巫女)
を
玉姫巫女(たまひめみこ)
と読みかえました。これも歴史学では多分許されないことでしょう。
私はこの変換が可能であれば「間違いなく」邪馬台国は大宰府だと思います。
4)縁戚関係では弱いということですが、これも、金銀錯嵌珠龍文鉄鏡を中心に考えていただきたいと思います。
>(3)卑弥呼への金印紫綬の理由について
>Konaです。当時、魏の内部では、司馬懿と王室(明帝)の権力闘争があり、その魏の政争が朝鮮半島や日>本列島にも影響を与えていたことは想像に難くありません。そのため、単なる「縁戚関係による温情」で>はなく、自勢力を補完するための懐柔策とすることは合理的な理由として納得できます。
5)
>なお著作全体を通じてですが、岡田先生や引用する他の先生方を「大家、有名、知識を縦横無尽に駆使、>中国の指導者が絶賛」などと修飾されている表現がかなり見受けられます。私はそういう表現は多用すべ>きではないと思います。
岡田英弘氏は残念ながら、その業績に見合った評価を受けていません。私の本の最初の批評が「岡田英弘の理論をつかっている時点でこの本は駄本である」でした。そんな感じですので、敢えて称揚しました。ご理解ください。
今後とも学問道場をよろしくおねがいします。
下條竜夫拝
【2967】[3455]裕仁天皇(昭和天皇)の戦後(修正・再送)
[3449]裕仁天皇(昭和天皇)の戦後 を修正の上再送します。
佐々淳行(さっさあつゆき)著「東大落城」を読むと、東大紛争のときに東大全共闘を抑え込む警察の警備の作戦が終了後、首相がことの顛末を天皇に上奏したおり、昭和天皇が
「人死(ひとしに)は出なかったか」
とおたずねになり、死者は出なかったとの報告を聞き
「ああ、それはよかった」
と昭和天皇が喜ばれた、との記述が出てきます。
戦後20年以上を経てなお、戦争で多くの国民を死なせたことに対する深い反省を忘れることなく過ごしておられたことが垣間見えるエピソードだと私は理解しています。
この観点に立つと、裕仁(ひろひと)天皇(とその子孫である現在の皇族の方々)が
「戦争を準備し、憲法を改正し、さらには残虐なる核兵器まで持とうと企てるなど決して許せぬ」
との意志をお持ちだろうと副島先生がおっしゃることは当然ですし、私もその見解に同意します。
【2966】[3453]『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』の疑問点
Kona(会員番号2054)と申します。
下條竜夫氏の著作『物理学者が解き明かす邪馬台国の謎』を読みました。下條氏の著作(以下、「邪馬台国の謎」とする)について疑問に思う点を挙げてみたいと思います。
私自身は専門家でも何でもない一般読者に過ぎませんが、小林恵子(こばやしやすこ)の見解を(現在のところ)正しいと判断しているため、その著書『江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武』(以下、「江南~神武」とする)と比較しながら疑問点を挙げたいと思います。なお、長くなるので3点に絞りました。
(1)卑弥呼は「張玉蘭」か。
下條説では卑弥呼は張氏一族の「張玉蘭」とする(「邪馬台国の謎」p62)。しかし、その場合、新羅本紀の173年に倭の女王卑弥呼が使者を遣しているという記述に合わない。
(wikipedia「新羅本紀」より引用はじめ)
新羅本紀 173年 倭女王卑弥乎が使者を遣わして交際を求めて来訪した。「(阿達羅尼師今)二十年,夏五月,倭女王卑彌乎遣使來聘。」
(引用おわり)
Konaです。173年に卑弥呼が存在しているならば、張氏一族が倭国に渡海する「前」となる。この新羅本紀については下條氏の著作では言及がありませんが、新羅本紀の記載を正しいことを前提にした場合、卑弥呼を張玉蘭とするには疑問が残ります。
小林説は、黄巾の乱に先立つ巫術者の反乱である許氏の乱(172年)に着目し、卑弥呼を許氏一族(具体的には許黄玉)としている。許氏一族も張氏一族と同じく、中国大陸の貴種であり、巫術の名門である。新羅本紀にあるとおり、当時、半島南部で勢力を持った狗邪韓国の阿達羅王と呼応したと考えると年代も一致します。
(引用はじめ 「江南~神武」p172)
当時、列島は奴国の権威が弱まり、国々が互いに紛争を繰り返していた“倭国の乱”といわれる時代だった。後漢に追われての海外逃亡とはいえ、江南の巫術の名門で知られた許氏一族が到来したのである。しかも一族には巫術の心得に長じた女性許黄玉(卑弥呼)もいた。その頃の列島内の小国王たちにとって、海外からの為政者の渡来は珍しくなかった。卑弥呼の場合、戦いがあった様子もなく「魏志倭人伝」に倭人たちが共立したとある。列島の人々にとって江南の許氏一族は貴種中の貴種であり、倭王たちが擁立することに反対の余地はなかったようである。そして先に述べたとおり、伊都国王の難升米が率先して卑弥呼を擁立して九州一帯に覇をとなえたのだろう。
(引用ここまで)
Konaです。許氏にしても張氏にしても、両者の宗教的な教義の違いは私には判断できませんが、いずれも類似していると判断できます。つまり、両者とも中国に土着した道教系の呪術信仰を背景にしており、張氏一族の五斗米道は許氏一族の教義の延長線上にあるとも考えられます。そうだとすると許氏一族が日本列島に伝来した道教が例えば日本の神道のルーツの一部になることも考えられます。また、下條説では、「何年に何があった」という史料の記載に合致しないため、許氏一族ではなく張氏一族である理由を説明する必要があるように思います。
(2)邪馬台国は「間違いなく」太宰府にあったか?
下條説では「間違いなく」太宰府としているため、本当に間違いはないのだろうか?
下條説は大きくは北九州説ですが、北九州説では、気候風土が合わないという致命的な問題点がある。魏志倭人伝にある邪馬台国の気候風土は熱帯から亜熱帯であり、近畿は寒すぎて話にならないし、北九州だとしても特に冬はやっぱり寒い。
(引用はじめ「江南~神武」p133)
魏志倭人伝の記述にある、一年中緑の野菜があること、海水に潜って魚貝を捕ること、裸足でいられることなどから、少なくとも温帯地方であることをうかがわせているが、庶民の男子が上半身裸だったことは、奄美大島から沖縄にかけての東南アジアの関連を感じさせる。(中略)つまり「魏志倭人伝」にみえる男性は上半身を様々な文様の入墨で飾り、下半身はサロンのように、布を腰に巻いていたのである。また女性の来ている貫頭衣が南方系であることはすでに定説となっている。人々がこのような姿でいられるのは、熱帯から亜熱帯地域に限られるであろう。
(引用終わり)
Konaです。気候風土の問題を脇に置くとしても、邪馬台国の距離と方角についてはどう考えるべきか?
下條説では岡田英弘氏の見解に沿い、邪馬台国の距離と方角について魏志倭人伝は「記述がでたらめ」(「邪馬台国の謎」p101)としている。そして邪馬台国の位置が分からない理由は、「魏志倭人伝」が司馬懿の実績を高く評価するために改ざんされたからとしている(同書p105)。
この点、小林説は邪馬台国の所在地を不明確にしている最大の理由を魏志倭人伝が紀元前後から3世紀後半までのことを3世紀前半の記述の中に「同時に押し込めたから」としている。
(引用はじめp142)
邪馬台国の所在地にしても、紀元前後の奄美大島と、3世紀中頃までの伊都国の2箇所が同時に記載されている。「魏志倭人伝」は行程において邪馬台国が最初に都した奄美大島までの日数を記したが、政治経済については邪馬台国が北九州に移動し、伊都国がその主体となった3世紀前半の実情を記録しているのだ。その上、3世紀後半、倭国の主体が近畿の大和地方に移って、大倭と国名を変えた後のことも紛れ込ませている。
(引用終わり)
Konaです。小林説によれば、前述の気候風土の問題は奄美大島の記述として問題を解消でき、政治経済については北九州とすることでこちらも矛盾が起こらないことになります。小林説でも下條説でも結果としては近畿ではなく、北九州に邪馬台国があることでさほどの違いはない(伊都国なのか、太宰府なのかはおきます)。しかし、単に司馬懿の実績のためにデタラメを記載したとして邪馬台国の位置を推論していく下條説(岡田説)よりは小林説のほうに説得力があると私は思います。
(3)卑弥呼への金印紫綬の理由について
卑弥呼は「親魏倭王」として金印紫綬を受けている。当時は楽浪太守でも銀印で、金印は諸侯クラスの非常に格式の高い品である。莫大な返礼品もそうだが、辺境の邪馬台国に金印を与える理由は何だろうか?
下條説でははっきりとした言及は見受けられなかったが、莫大な返礼品を邪馬台国側が受け取っていることと同様に、卑弥呼が魏の皇帝と縁戚関係にあったからの厚遇であると解釈しているだろう。
しかし、小林説では金印紫綬の理由は当時の東アジアの国際情勢を踏まえた周辺諸国への「懐柔策の一環」ということになります。
(引用はじめ「江南~神武」p155)
魏は倭の女王に対してクシャン王と同格に待遇した。このことは倭女王卑弥呼への「親魏倭王」の称号も金印も莫大な贈物も大月氏への称号と同じ理由によることは間違いない。つまり、魏にとっては倭国は辺境の地にあり、邪馬台国の軍事力も取るに足らない国ながら、呉と連合すれば、そのルーツからみても江南の諸勢力との関連はあなどれない。それだけではない。やがて魏に反抗して戦うようになる実力派の東川王の高句麗と連合して共闘する場合もありうる。魏の邪馬台国への厚遇の裏にはこのような事情があった。
(引用終わり)
Konaです。当時、魏の内部では、司馬懿と王室(明帝)の権力闘争があり、その魏の政争が朝鮮半島や日本列島にも影響を与えていたことは想像に難くありません。そのため、単なる「縁戚関係による温情」ではなく、自勢力を補完するための懐柔策とすることは合理的な理由として納得できます。
以上です。なお著作全体を通じてですが、岡田先生や引用する他の先生方を「大家、有名、知識を縦横無尽に駆使、中国の指導者が絶賛」などと修飾されている表現がかなり見受けられます。私はそういう表現は多用すべきではないと思います。
岡田先生が一流の学者であることは論を俟たないところですが、著作の中で、仮説を根拠づけるのは権威ではなく論理の説得力のはず。下條先生の著作は限られた紙面の中で、おそらく読者が理解をしやすいようにという意図があると推測していますが、それでもやっぱり、いくら著名な先生の著作であってもそれが正しいとは限らず、仮説に対する検証は価値中立的に判断したいと思うからです。
以上です。
【2965】[3451]移動、異動についての感覚
以下の[3450]副島先生がお書きになった記事に
”「気に入らないから、他所の土地に、まとまって、ぞろぞろ移住してゆく」という考えは、島国の人間、島嶼(とうしょ)人にはあり得ない。”
との指摘が出てきます。言われてみると、これは日本社会のいろいろなところで移動あるいは異動について皆に本能的に染みついた感覚になっていて、それを無視した人事のシステムを作って運営しようとすると、身の丈に合わずうまくいかないということではないかと思います。
大学改革が一例で、研究者の流動性をあげるためと称して任期つきポストで研究者や教員を雇用するわけですが、「長期的に取り組む必要があるテーマには手をつけられない」「任期のうちに論文になる小粒のテーマが選択されることが増えた」など、成果があがる向きには機能していない、との批判があちこちにくすぶっていると思います。これも、気に入るところに移住する習慣がない文化のもとで生きていることを自覚せず、形だけ人の移動を強制するシステムを作ってしまっているところが賢くないということではなかろうかと思います。