日本政界●情報メモ
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Loginはこちら【385】「関ヶ原合戦と民主党代表選は相似形、菅首相と小沢前幹事長のどちらの味方か、負けた民主党議員は、斬首!」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年09月02日 20時30分22秒
「関ヶ原合戦と民主党代表選は相似形、菅首相と小沢前幹事長のどちらの味方か、負けた民主党議員は、斬首!」
◆「民主党代表選は、天下分け目の関が原合戦の様相だが、勝算と戦略を聞きたい」といった趣旨の質問が投げかけられた。9月2日午後1時すぎから3時すぎまで、日本記者クラブで民主党代表候補公開討論会が行われ、NHK総合テレビで約2時間中継された。同じ党内での代表選なのに、いかにもライバル政党・自民党との間で繰り広げられる政権争奪戦でもあるかのような質問の仕方であった。
菅直人首相は「全国のみなさんの激励を受けて戦いたい」と、小沢一郎前幹事長は「代表選が戦いであるとすれば、勝利をめざして戦う。勝敗は別問題で、結果はどうあれ、挙党一致でいく。アメリカでは、オバマとヒラリーが大統領選挙戦中は、お互いに罵り合っていたのに、終われば仲良くやっている。そのようにしたい」とそれぞれ答えていた。
◆しかし、日本の場合、現実には、選挙の後、そううまくはいかない。とりわけ小沢前幹事長は、一旦敵に回った者に対しては、厳しく報復するのが、常である。これは、師匠の田中角栄元首相譲りのところがある。その最たるものが、選挙において「刺客」を送って落選させる手法である。
たとえば、師匠・田中元首相は、「おじいちゃん」の愛称で知らた西村英一(1897年8月28日 ~ 1987年9月15日、運輸官僚出身、自民党副総裁)を信頼しご意見番とし、田中派(七日会)の初代会長に充てていた。だが、1979年10月の総選挙後、大平、田中の主流派と福田、三木武夫、中曽根康弘ら反主流派は四十日抗争を繰り広げていたなか、西村副総裁は両陣営の調整役を務めた。1980年6月の総選挙(衆参同時選挙)中に大平が急死し西村副総裁は自民党総裁代行として総理大臣臨時代理の伊東正義と二人三脚で選挙運動を遂行していた最中、田中元首相の知らないところで、大平政権の後継として西村副総裁の名前が上がったことから、怒った田中元首相が、秘書の佐藤昭子を使い、西村副総裁のライバル田原隆前衆院議員を実質的な「刺客」に仕立てて積極的に支援、このため西村副総裁は落選(次点)、その後、政界引退に追い込まれた。たとえご意見番であっても、「背いた者」には容赦はしなかったのである。
◆弟子の小沢前幹事長は、師匠の手法を踏襲している。「来る者拒まず、去るもの追わず」をモットーにしながら、とはいえ、「背いた者」には、師匠同様に容赦はしない。この点から、小沢前幹事長は9月1日、自分の陣営と菅陣営がそれぞれ開いた「総決起集会」に参加した顔ぶれに神経を集中していた。読売新聞は2日付け朝刊6面「国際面」に「菅・小沢両陣営 総決起集会の参加者」(菅氏は読売新聞調べ、小沢氏は小沢陣営調べ)を掲載している。
総決起集会の参加者は、菅陣営は120人、小沢陣営130人。全議員412人なので、態度を決めていても何かの都合で参加できなかったり、様子見の中間派(勝ち馬に乗ろうとしているで者を含む)であったりの国会議員は、162人(39・3%)ということになる。
両陣営が狙っている陣笠・新人衆院議員は全体で143人、このうち菅陣営に37人、小沢陣営に49人が駆けつけた。ただし、両陣営ともに、スパイを送り込んでいると見られ、実数には、増減がある。態度が不明の陣笠・新人衆院議員は、残り57人ということである。
◆民主党代表候補公開討論会のなかで、小沢前幹事長は、「衆参ねじれ」を解消するための方法として「他党との連立、組み換えを想定しているか」と質問を受け、「いまは選挙戦が始まったばかりで、選挙後のことを言うのは不謹慎。もし、勝利したときは、スカッと申し上げます」と答えていた。これは、小沢前幹事長が代表選挙に勝利すれば、直ぐにスカッと言えるところまで、連立組み換えの下準備を済ませていることの証拠でもある。事実、小沢前幹事長は、参院選後、水面下に深く潜り、各党トップクラスとの折衝を進めていた。自民党の一部、みんなの党、たちあがれ日本、新党改革、国民新党、公明党である。
各党は、菅政権は「左翼政権」と感じて、菅首相との連立を嫌っており、連立は難しく、「衆参ねじれ」の解消は絶望視されている。このためか、菅首相は、公開討論会での質問に対して、「野党時代の民主党が作成した金融再生法案を自民党に丸呑みしてもらった。本当に国民ために謙虚に話し合い、共に責任を感じて行けば、合意形成はあり得る。政策合意して法案を成立できる」と延べ、熟議の民主主義による合意形成に期待していた。だが、自民党は、政権奪還を激しく対抗してくる可能性が大であり、連立組み換えにより参院で過半数確保ができなければ、2011年度政府予算案の国会審議がヤマ場を迎える2011年3月に民主党政権は、デッドロックにぶつかる危険があるということだ。
こうした危機状態を回避するには、どうしても他党との人脈豊富な小沢前幹事長の手腕が欠かせない。たった一人しか当選できない衆院小選挙区制下での連立組み換えは、本来は難しいけれど、他党とバッティングする候補者との調整に当たって、小沢前幹事長が、菅首相支持に回った陣笠・新人衆院議員を他党候補者に差し替えて支援することは、十分あり得る話である。当事者の1人として初めての権力闘争に加わる陣笠・新人衆院議員のこれからの命運を左右する代表選でもある。菅首相が勝利すれば、立場は逆転する。
1600年9月15日の関が原合戦の人間模様は、410年の時空を超えた2010年9月14日の民主党代表選の人間模様とは、実に恐ろしく相似形である。菅首相と小沢前幹事長のどちらを支援するか、負けた民主党議員は、斬首!
(転載貼り付け終了)
【384】「共同記者会見 菅首相と小沢前幹事長を判定」
「ゲンダイネット」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月2日
「共同記者会見 菅首相と小沢前幹事長を判定」
「政治とカネ」しか材料がない菅直人と民主党政権の理念の実現約束を強調した小沢一郎
民主党の代表選は1日、菅首相と小沢前幹事長が正式に立候補し、2週間の戦いが始まった。
さっそく両者は共同記者会見に臨んだが、呆れ返ったのが菅の言い草だ。「政権発足してまだ3カ月」「これから政治主導を本格化する段階に入ってきた」とか、言うのである。
政権発足後3カ月間、ナーンにもしなかった菅政権への評価は市場が雄弁に物語っている。政治主導はガタガタになり、役人の高笑いが聞こえてくる。これじゃあ、国が滅びてしまう、と小沢が立候補を決めたのである。その小沢はこう決意表明した。
「政治主導、国民主導の政治をつくらなければならない。政権交代以来の主張と実態が少し違う。そこに国民の期待が薄れている原因がある」
これに対して、菅は「自分はまだ3カ月じゃないか」とばかりに居直ったのだ。経済アナリストの菊池英博氏は仰天していた。
「この3カ月間に菅政権は参院選で惨敗し、円高を放置し、財務省主導で歳出1割カットという政治主導とは程遠い予算編成方針を決めました。国家戦略室も棚上げし、民主党らしさは完全に失われた。これから政治主導を本格化させると言われても、口からデマカセにしか聞こえません」
菅が財務官僚に籠絡されていることは、国民だって知っている。唐突な消費税増税発言からも明らかだ。こうした批判を意識してか、会見で菅は「財務省こそが野放図な財政を放置してきた張本人」とか力んでいたが、こういう発言も空々しい。だったら、どうやって政治主導を確立するのか。その具体的処方箋がないのである。
●攻め手がないから揚げ足取りの醜態
政治ジャーナリストの野上忠興氏は「菅氏は現職総理なのにみっともなかった」と切り捨てた。
「空き菅といわれるように、菅首相には『これをやりたい』というものがない。だから、何かを打ち出すのではなく、相手への非難になってしまう。1日の会見でも小沢氏への当てこすりや皮肉、中傷がやたら目立った。現職の首相なのに余裕がない。権力にしがみつきたいのでしょうね。それがトロイカ体制をいったん受け入れながら、やっぱり、拒否するというブレになる。会見でも、いかに追い詰められているかがよく分かりました」
菅は冒頭、「カネにまつわる古い政治から脱却したい」と強調、「小沢さんは(政治とカネについて)しっかりとした説明が必要だ」と攻めた。
「小沢さんが予算委員会で何時間も座っている場面は想像しにくい」と健康問題まで匂わせた。攻め手が「相手の揚げ足取り」しかないのだ。
これに対し、小沢は政治主導とマニフェスト順守の必要性を堂々主張、さらに予算の組み替えによる財源の捻出方法、その額など、具体的に語った。こうなると、軍配は歴然ではないか。
「世論が頼みの菅氏ですが、小沢氏への攻撃は品がなかった。裏目に出たんじゃないですか」(政治評論家・山口朝雄氏)
2人が並ぶと菅の薄っぺらさばかりが目立つ。菅に勝ち目なしである。
(転載貼り付け終了)
【383】「見識・能力・人物の格差歴然の代表選公開討論」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月 2日 (木)
「見識・能力・人物の格差歴然の代表選公開討論」
民主党代表選に向けて小沢一郎氏と菅直人氏の公開討論会が行われた。
小沢政権樹立妨害を目的に行動するマスゴミが主催する小沢一郎氏にとってはアウェイの討論会であったが、小沢氏の受け答えは堂々としたもので王者の風格を漂わせるものであった。
菅直人氏の発言は小沢一郎氏に対する「カネと数の力にものを言わせる古い政治家」などの非礼な誹謗中傷に終始する痛すぎるものだった。小人の風情を如何なく発揮していた。総理の職にあるのだから総理の職をまっとうするのは当然のことで、このことをオウムのように繰り返し強調するのは恩着せがましい
マスゴミ記者は「政治とカネ」問題で、懸命に小沢氏のイメージを貶(おとし)めることに注力したが、小沢氏の清々とした説明に一蹴され、結局、小沢氏を攻撃する具体的な根拠を持たないことが明らかになった。
それでも一般国民は、まだ問題の詳細を掴みかねているものと思われる。
小沢氏は検察当局の1年半に及ぶ捜査にも拘わらず、犯罪の発掘ができなかった事実を改めて指摘した。しかし、マスゴミが検察審査会の問題、秘書逮捕の問題を強調しているため、一般国民はこれらの問題を誤解したままになっているかも知れない。
つまり、秘書が何人も逮捕されたから、何か大きな悪事が存在したのではないか、そのことに小沢氏が関わっているのではないかとのイメージが一般市民に植え付けられてきたのである。偽黄門のように「悪いことをした人間」などの言葉を吐いて低能をさらけ出す人物さえ存在している。
ここが問題の核心である。秘書の問題がすべて明らかになっているが、これらが、すべて取るに足らない、通常であれば報告書の修正で済まされる問題、あるいは、逮捕そのものが誤認逮捕であったという「知られざる真実」がまだ、一般市民に周知徹底されていない。これが問題なのである。
小沢一郎氏は極めて遠慮深い人柄であるので、このことをこまごまと説明していない。この部分をこまごまと説明すれば、間違った一般市民のイメージは払拭されるはずのものである。
それでも、記者クラブの討論会では、卑劣な悪徳ペンタゴン走狗の記者たちが、事実を捻じ曲げて4対1で小沢一郎氏に襲いかかるから、今回の小沢氏のようなさらりとした説明が正解だったのかもしれない。
しかし、小沢一郎氏陣営はこの点を留意しなければならない。テレビ朝日番組に出演した海江田万里議員は、この点について、北野大氏が間違ったイメージを植え付けられている一般市民をそのまま代表してこの質問を示したから、この点についてきちんとした説明を示す絶好のチャンスを得た。
それにもかかわらず、海江田氏がまったく説明を示さなかった。海江田氏が詳細をしっかりと把握していなかったのではないか。このような対応の不備が大きな失点を生んでしまう。これを上手の手から水が漏れるという。
小沢一郎氏選対は、この点で早急に綿密な対応策を講じる必要がある。
公開討論会のポイントは以下の三点だった。
第一は、普天間問題について、小沢氏があくまでも沖縄県民の意思尊重を重視したのに対し、菅直人氏は沖縄住民の意向を切り捨てる決定を固守することを改めて明言したことだ。私は日本国民が菅直人氏に対して不信任を突き付けたのは当然のことだと判断する。
第二は、菅直人氏が政策の第一の柱として提示する「雇用、雇用、雇用」が意味不明であることが改めて明らかになったことだ。雇用量は経済活動規模そのものである。経済活動規模の拡大策を提示せずに雇用、雇用と叫ぶのは、人をレストランに招待して、お金を出さずに「何でも好きなものを食べていいよ」と勧めるのに等しい。詳しくは
「代表選:雇用重視を掲げ雇用悪化推進の菅直人氏」
をご高覧賜りたい。
第三は、菅直人氏が小沢氏に対して「金と数の力にモノを言わせる古いタイプの政治家」と、根拠不明な誹謗中傷を浴びせる一方で、自身が招いた参院選大敗北の結果を、「天の配剤」などと、あたかも自分が良い結果を生みだしたかのような詭弁を弄して素知らぬ顔を示し続けていることだ。参院選前に参院選が菅政権に対する信任投票だと言い切ったことなど、おくびにも出さない。
人間を見抜く人は、例外なく宰相として小沢一郎氏を選択するだろう。
この討論を見てなお菅直人氏を選択する人は、その人物自体が菅直人氏レベルということになるのだろう。
見識、専門能力、人物を基準に宰相を選ばねばならない。上記の三つのポイントは、小沢一郎氏と菅直人氏の、見識、専門能力、人物をそのまま示すものである。
今日の質問者のようなマスゴミで働く人は、金で雇われている悲しい人々である。雇い主の意向には逆らえない。こうしたすべての構造をしっかりと認識して、日本の将来を委ねる宰相には、正しく小沢一郎氏を選択しなければならない。
(転載貼り付け終了)
【382】「弥生杉の下で考える。今日は屋久島・宮之浦港から、山登りと白谷雲水峡へ…」
2010-09-02
「弥生杉の下で考える。今日は屋久島・宮之浦港から、山登りと白谷雲水峡へ…」
いよいよ、民主党代表選挙がはじまったようであるが、マスコミの世論調査によると、「支持率80パーセント」とか持て囃してきた菅直人候補だが、選挙にいたるまでの言動において、そのあまりにも優柔不断、軟弱、女々しい人間性を、さんざん見せつけられて、語る意欲すら失ないそうであるが、そうとばかりはいっていられない。僕は確認していないが、噂によると、菅夫人は、「余りにも短い、もう少しやらせてほしい…」「駄目だったら私が辞めさせる…」とかなんとか言っているそうであるが、馬鹿も休み休み言いたまえ…、もう十分、やったではないか…、これ以上、何をやるというのか…、まだ居眠りでもやりたいというのか…、居眠りなら政界を隠退後にゆっくりやりたまえ…、公私混同もいい加減にしてくれ……とでも言うほかはない。それにしても、首相という職業を、菅夫妻は、甘く見すぎているのではないか。不適格者は、即、追放するべきである。甘い同情や憐憫は禁物である。
(転載貼り付け終了)
【381】「民主党代表選報道:本質論議をとことん回避する大手マスコミの卑怯」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月2日 No.184
「民主党代表選報道:本質論議をとことん回避する大手マスコミの卑怯」
1.民主党代表選:争点を必死で隠す大手マスコミ
2010年9月1日、9.14民主党代表選が告示され、小沢vs菅決戦の火ぶたが切って落とされました。大手マスコミは、これをプロ野球のセパ日本シリーズ決戦のような感覚で取り上げています。大手マスコミはもちろん菅支持で一貫しています。読売ジャイアンツと西武ライオンズの日本シリーズ決勝戦を中継する日本テレビのようなものです。
筆者からみれば、小沢vs菅の対立軸は明確ですが、民主代表選に関する大手新聞の報道内容からは、その対立軸がさっぱり見えてきません。大手新聞は、日本を支配するステルス勢力を国民に気付かせないよう、実に巧妙な争点隠しに余念がありません。
大手マスコミに依存する圧倒的多数の国民目線から、民主代表選は、小沢派と菅派が対立して、権力争いを行っている、国民は置き去りにされている、と感じるでしょう。まさに、大手マスコミは、国民がそう感じるように報道しています。
2.米国戦争屋と悪徳ペンタゴンを国民からひた隠す大手マスコミ
筆者の持論、それは、戦後日本は、米国戦争屋(注1)(特記なければD系)と悪徳ペンタゴン(注2)にステルス支配されてきて、政治家は単なる彼らの傀儡であった。そのことに、国民の大半は気付いていない、というものです。なぜなら、国民に向けて政治報道する大手マスコミ自身が、悪徳ペンタゴン一味であるからです。
戦争屋と悪徳ペンタゴンの傀儡・自民党があれだけ長期に政権党でいられた理由、それは、国民の大半が、大手マスコミの政治報道、政治コメントを頼りに投票行動してきたからであるとつくづく思います。
さてそれでは、今回の民主代表選の本質とは何でしょうか、それは、小沢氏に権力をもたせ、戦争屋と悪徳ペンタゴンの正体を暴いて、退治することです、実に明快です。
その観点から、戦争屋と悪徳ペンタゴンにまったく言及しない大手マスコミの政治報道、政治コメントは、まったくナンセンスの極みです、アホらしくて聞いてられません、見てられません。
3.ネットの発達で、大手マスコミの国民だましが通用しなくなっている
今回の大手マスコミの民主代表選報道姿勢は、まったく従来通りです。変化しているのは、むしろ国民サイドです。周知のように、ネット社会の発達で、大手マスコミではなく、ネットから政治情報を取る国民は急増中です。しかし、現時点では、残念ながら、国民全体からみれば、少数ですが・・・。
それでも、今回の民主代表選に関して、ネット世論と大手マスコミの世論調査結果の乖離が極限に達しており、真逆の結果がでています。そして、ネット世論のパワーが日々、強くなっています。
大手マスコミの政治部幹部は、ネットを見ないようですが、パソコンが苦手だからなのでしょうか。こんな人たちの言っていることは、ネットアクセスする国民から見れば、アホらしくて相手にできません。それでも、大手マスコミの若手ジャーナリストは、少なくとも、ネットは覗くでしょう。彼らはネット世論をどう思っているのでしょうか、知りたいところです。
4.民主代表選の争点は実に明確:菅では政権交代の意味がない、この1点
菅氏の方が、小沢氏より総理大臣にふさわしいと答える大手マスコミ世論調査国民のみなさん、わかっていますか、菅氏では、政権交代の意味がない!ことを・・・。イメージだけで答えるのはいい加減止めてください!小沢氏があえて、立候補した理由は、菅氏では政権交代した意味がない!実に明確でシンプルです。
こんな簡単なことがわからない国民がまだいっぱいいるのには、驚かされるとともに、愕然とします、まったく・・・。
総理大臣になった後の菅氏の政治言動は、本人の本意ではないかもしれませんが、要は、米戦争屋サマと悪徳ペンタゴン・サマの言いなりになります、というものです。ところで、国家の資産(1500兆円規模)は国民のものですが、戦争屋と悪徳ペンタゴンは、それをできるだけおのれのものにしたいのです。だから、戦争屋と悪徳ペンタゴンのいいなりになるということは、とりもなおさず、国民の利益に反するのです。これほど簡単な理屈はありません。
戦争屋も悪徳ペンタゴンも、自分の行動が、国民の利益に反することを、よく認識しています。だから、彼らはステルス化して、国民に見えないようにしているのです。
悪徳ペンタゴン一味である大手マスコミが政治に関して、国民に真実を報道するはずがないのです。彼らが吼えていることは常に、その真実は真逆とみて間違いないでしょう。国民の皆さん、今後、そのような習慣を身につけるべきです、さもないと、自分が損するばかりです。
5.菅氏の表情から、国民を裏切っていることにうしろめたさを抱いていることがわかる
大手マスコミが暗に菅氏を応援しているのはなぜでしょうか、それは、菅氏は、戦争屋と悪徳ペンタゴンに都合のよい総理だからです。つまり国民には不利な総理であると考えて間違いないでしょう。菅氏自身が、そのことをわかっています、彼の脅えた表情からそれは伺えます。彼の言っていることは実に空虚ですが、間接的に、国民にわからせようとしているのかもしれません。彼には、小泉氏や竹中氏のような確信犯的悪徳性を感じませんから・・・。
菅氏を応援する国民のみなさん、あなた、マジですか。菅氏の一挙手一投足を見て、わかりませんか。彼はいやいやながら、戦争屋と悪徳ペンタゴンに妥協しているに過ぎません。
もし、菅氏が、過去、総理大臣になった自民党の御仁と同じく、総理大臣病にかかった俗人ならば、菅氏は、タナボタ式に総理大臣になってから、総理大臣の地位に安住するには、戦争屋と悪徳ペンタゴンのいいなりになればよいと知ったのです。
戦争屋と悪徳ペンタゴンと対峙するのがいかに大変か、それは、過去、田中真紀子・元外務大臣(外務省は悪徳ペンタゴンの権化のような官庁)の苦労を思い出せば、すぐわかります。
戦争屋と悪徳ペンタゴンの言いなりになっている方が、政治家は、はるかに楽なのです。要するに、菅氏はサラリーマンの息子(ビロンガー、Belonger、注3)なのです。菅氏を応援するあなた、自分と同じビロンガーで、親近感が湧くのですか。今の日本は、苦境米国に振り回されており、抱きつかれ心中の危機(有事)にあります。こんなとき、ビロンガーが総理大臣になったら、国はどうなるか、わかりませんか。
ちなみに、ビロンガーとは何かに興味ある人は本ブログ(注3)をご覧ください。
注1:米国戦争屋(D系)とは、
デビッドRFが実権を握るRF財閥を頂点に形成されてきた米国の軍産複合体を指し、米国の軍産政官学に広く分布する米国覇権主義者で構成される。戦後日本は、米国戦争屋によってもっぱらステルス支配されてきた。米国寡頭勢力を構成する米国覇権主義者には他に銀行屋(欧州寡頭勢力含む)がいて、彼らは国際金融資本や米国中央銀行FRBを支配しているが、戦争屋に比べて、極東では中国に関心があって、日本支配への執着心が薄い。なお、戦争屋ボス・デビッドRFは、軍産複合体に加えて、金融機関も所有している。彼は元々、チェイス・マンハッタン銀行(現・JPモルガン・チェイス)頭取経歴の銀行家の顔ももっている。ところが2010年6月に、95歳を迎えて、デビッドRFの健康状態が悪化、米戦争屋覇権が、デビッドの甥・ジェイRF(銀行屋系)に移りつつあるとみられている。つまり、米戦争屋覇権は、D系からJ系に移る可能性が高まっている。なお、ジェイRF(RF4世)にとって、デビッドRFは亡き父(RF3世)の仇(かたき)である。
オバマ米民主党政権は、これまで米国主流であったデビッド率いるD系戦争屋(共和党系)というより、どちらかといえば米民主党上院議員・ジェイRF率いる銀行屋系に属しているが、D系戦争屋の謀略部隊から常時、監視を受けてきた。そのため、オバマ政権がD系戦争屋の意図に逆らうと、必ず何らかの妨害工作が行われ、その証拠はいくつも観察できる。しかしながら、米戦争屋覇権がD系からJ系に移れば、オバマ政権は実質的に、晴れて米国覇権全体を掌握できることになる。そうなれば、J系戦争屋の対日戦略は大きく変化する可能性が高い。
なお、日本において、ジェイRFとの太いパイプをもつのは、小沢氏やトヨタなど、一部に限られる。
注2:悪徳ペンタゴンとは、
元・早稲田大教授・植草一秀氏の造語である。日本に蠢く一部の(1)政治家、(2)官僚、(3)マスコミ人、(4)財界人を指し、日本国民の利益より、米国寡頭勢力(主にD系米戦争屋)の利益を優先する(あるいは優先させられる)買弁家的日本人、および(5)米国ジャパンハンドラー(買弁日本人をコントロールする戦争屋系米国人)を指す。彼ら悪徳ペンタゴンは、アンチD系戦争屋の小沢・鳩山コンビや亀井・国民新党を目の仇にしている。
日刊ゲンダイを除く日本の大手マスコミはことごとく悪徳ペンタゴン化していることが、2009年9月の政権交代によってあらわになった。それは、以下の背景を知れば当然である。
すなわち、戦後、GHQ占領時代、自民党および読売・日テレは、D系戦争屋の対外工作機関CIAによってつくられたという過去をもつ。また、戦後日本の大手マスコミを仕切る電通も、読売・日テレ同様、CIAおよびGHQのテコ入れでつくられているので、日本のマスコミは親・D系戦争屋となっている。そしてD系戦争屋のつくった自民党に経営人事を握られてきたNHKも、今は親・D系戦争屋となっている。
注3:本ブログNo.51『見苦しい対米従属主義者:ビロンガー根性の権化』2009年12月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/5277190.html
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【380】「代表選:雇用重視を掲げ雇用悪化推進の菅直人氏」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月 2日 (木)
「代表選:雇用重視を掲げ雇用悪化推進の菅直人氏」
政府の活動とGDPの間の関係は次のように理解できる。
いま、プールに500の水が入っているとする。ここから水を150抜き取ったあとで、200の水を注入したとする。水の量は550になる。
元に戻して、同じく150抜き取るけれども、注入する水を180にすると、水の量は530だ。
これとは別に、やはり元に戻してから150抜き取り、220注入したら水の量は570になる。
上記の三つの例では、
①150抜き取り200注入=50の注入超
②150抜き取り180注入=30の注入超
③150抜き取り220注入=70の注入超
の違いがあるわけだが、結果としての水の量は
①550
②530
③570
である。
読者はすでに気付かれていることと思うが、
①50、②30、③70の注入超が財政赤字を意味している。
抜き取る水が税や社会保障負担などで、注入する水が財政支出だ。
財政活動を含めた経済活動規模が、
①550,②530,③570である。
菅直人氏が「雇用、雇用、雇用」と唱えるが、
雇用量の全体は、経済活動規模によって決まる。
①550、②530、③570の経済活動規模は、そのまま雇用量を意味している。経済活動規模が大きくなれば雇用量は拡大し、経済活動規模が小さくなると雇用量は縮小する。
ある年の雇用量が上記①のケースに該当して①550だったとしよう。
翌年の経済活動規模、雇用量は財政赤字を①50から②30に圧縮する場合、②530に減少し、③70に拡大する場合、③570に拡大する。
これは財政以外の他の条件が不変の場合の数値になるが、政策の効果を考えるときには、他の条件一定で考えなければ分かりにくくなる。
2010年度の財政赤字は予算書の上では44.3兆円だが、2009年度第2次補正予算のうち、4兆円分が2010年度に入っての執行であるので、2010年度の実際の財政赤字は48.3兆円になっている。
したがって、2011年度予算編成においては、国債発行金額を48.3兆円にしたときに、景気への影響が中立になる。
48.3兆円よりも大きくすれば景気刺激予算、48.3兆円よりも小さくすれば緊縮予算になる。
菅直人氏は2011年度予算の財政赤字を44.3兆円以下にとどめる方針を示している。つまり、4兆円の緊縮予算を編成する方針を示しているわけだ。
財政活動がGDPを1%弱押し下げる効果が生まれると予想される。
菅直人氏はNHK「ニュース9」に出演して、緊縮財政にはしていないと発言したが、これは事実に反している。財務省の官僚が、2011年度財政赤字が2010年度当初予算の財政赤字と同額だから緊縮財政ではないと説明し、それを鵜呑みにしたのだと思われる。
「雇用、雇用、雇用」と叫びながら緊縮予算を組むことは、南へ進むと言いながら、実際には北に進路を取っているようなものなのである。
財政政策以外の政策手段に金融政策と構造政策があるが、いまの状況では金融政策は効かない。経済学を理解していない経済学者が激増しているが、最近の論壇では野口悠紀雄氏がまともなことを述べている。つまり、ゼロ金利=流動性のわな状況にあるときには金融政策は有効でなく、財政政策しか有効でない。これが正しい。
構造政策は経済の効率を高める政策で重要だが、短期で効果を発揮する奇策はない。
「雇用、雇用、雇用」と叫ぶのなら、経済活動を拡大させる具体策を伴わないと、まったく無意味であるか詐欺になる。
北半球を航海する船の船長が、暖かいところに向かうと乗客に宣言しながら、北極に向けて船を操舵しているようなものだ。
何も分からない乗客は暖かいところに行けるものと思ってしまうかも知れないが、一番大事なことは、この船長がどちらの方向に船首を向けて航海しているのかを知ることである。
菅直人氏が政策の筆頭に挙げたのが「雇用」で、「第一に雇用、第二に雇用、第三に雇用」というのが、代表選に向けての政策の第一の柱だそうだ。しかし、具体的な政策の中身は、明らかに雇用を減少させる政策になっている。
これが菅直人氏の実情だ。こんな船長が操舵する船に乗ったら、全員凍死は必至だろう。すでに、乗客の多くが凍傷にかかり始めているのだ。
乗船3ヵ月で、幸いなことに乗客の意向によっては、船長を交代できる機会がやってきた。船長を代えずに航海を続ければ一菅の終わりだ。
菅直人氏選対には経済学を理解する人が一人もいないのだろう。財務省職員は法律や行政に詳しいが、経済学は完全など素人である。
船長を交代しないと、小泉政権のときとまったく同じで、地獄に連れて行かれてしまうだろう。
(転載貼り付け終了)
【379】「会見の二人をみて「月とスッポン」「天と地」その差は歴然だが心配が一つ」
「日々坦々」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010/09/02(木) 08:24
「会見の二人をみて「月とスッポン」「天と地」その差は歴然だが心配が一つ」
代表選での共同記者会見は、ちょうどオンタイムで最初からテレビで観ることができた。
大きく二つの感想を持っている。
一つ目はその印象からである。
二人が並んだ画像を見た瞬間から、その力の差は歴然と顕(あらわ)れていた、ということだ。
以前、ヒクソン・グレイシーという、とんでもなく強い格闘家がいた。
当時、「400戦全勝で負けなし」というキャッチコピーがついていて、日本では高田延彦氏と対戦した相手ということで知っている方もいると思う。
アメリカでブラジリアン柔術を広めるためにグレイシー一族が立ち上げたといわれる「UFC」という興行団体で何回も優勝したホイス・グレイシーが「兄はオレより10倍強い」と言ったのをきっかけに、一躍有名になった。
そのヒクソンは、山に籠もって瞑想したり、ヨガのような独特な呼吸法をしたりして、強靱でしかも柔らかい肉体と共に、身体からあふれ出ているような、強い精神力が伝わる、心技体を兼ね備えた最強の格闘家といわれていた。
何故こんな話を出すかというと、昨日の二人の代表選における記者会見でヒクソンを思い出したからだ。
高田延彦がヒクソン・グレイシーと戦いたい、ということを実現するため、彼の周りにいた人達が「PRIDE」という興行団体をつくりイベントを行った。
最初の対戦は圧倒的強さでヒクソンが勝ったが、その一年後、高田がリベンジとして再度、ヒクソンと戦った。
ちょうどその試合をリングサイドから観られる機会を得て観戦したが、二人がリングに揃った瞬間に、既に勝負あったと思った。
ヒクソンから出ている動物的とも言えるものすごいパワーや、落ち着いた中で虎視眈々と狙いを定めている、その立ち居振る舞いなど、余裕からかもしれないが、高田延彦氏には悪いが、その差は歴然、小学生と大人がやるような、試合前から勝負はあったと感じた。
試合内容は1戦の時よりもよかったが、ヒクソンが手加減をして、少し高田選手にやらせてあげていた、という印象だった。
余談・前置きが大変ながくなってしまったが、この絵を小沢さんと菅さんが並んだ時に、思い出したのだ。
二人が並んだのを見た時に、40年の議員生活の中の20年間、だた、ひたすら日本を普通の国にするために走り続け、何度も打ちのめされて、それでもなお立ち上がり、昨年ようやく政権交代を達成した。
その政権交代に対する思いや政治改革に対する執念、国民との約束に対する信義の捉え方、国家ビジョンなど、全てにおいて「月とスッポン」比べ物にならない。
小沢さんにとっては政権交代が目的ではなく、その上で政治主導で国民のための政治にすることであり、今までの官主導で疲弊した社会システムを改革しつつ、二大政党制をつくることにある。
カンさんにとっては政権交代は、ただ権力を奪うことだと考えていたのだろう。
この違いは、まさに天と地ほどの差がある。
********** ******
もう一つの感想としては、カンさんの話の中に流れる仕掛けが計算しつくされているということだ。
政策などを淡々と語る小沢さんに対して、カンさんのは、誹謗、中傷、悪意を内に含んだ、聞いていても気分が悪くなるようなものばかりだった。
そのカンさんの隠れている言葉を文字化してみると、
≪私は清廉潔白な市民運動家出身でクリーンだけど、あたなはあのロッキードでつかまった田中角栄を師と仰いでいるんでしょ。そもそも出自が違うんですよ。≫
≪消費税でよく私が批判されますが、小沢氏が代表の時にはしっかりマニフェストに書かれてますよね。あなたも増税論者じゃないんですか≫
≪参院選には負けましたけど、ねじれになったことは結果的に良かったと思っています。≫
≪小沢さんが総理というイメージがどうもわかない。予算委員会に座っている場面が想像できないなんですよ。お体は大丈夫ですか?心臓は耐えられますか?本会議をよく欠席してますが持ちこたえられますか?≫
もう、書いててイライラしてきた。
そこには政策を語るというよりも、全てにおいて小沢批判を言葉の端々に含め、あるいは批判に繋がるものを連想させる言葉を意図的に出している、ということがよくわかった。
まず、カンさんは「クリーン」と言う言葉を多く使い、暗に小沢さんをダーティイメージを浮き立たせる。
また、世論調査の結果を後ろ盾に、小沢さんには国民の支持はないから、総理の資格はない、と印象づけている。
これに呼応するかのようにメディアがその部分を大きく取り上げている。
姑息ではあるが、「メディアリテラシー」や「スピンコントロール」に長けた人物が、しっかり戦略を立てていることがよくわかる。
それに対して小沢さんは、あくまでも淡々と述べ、政策重視だが、そこにはメディア戦略というものがなかった。
同じ土俵に乗ることはない、と言われそうだが、これも今や考えていく必要があると思う。
「小沢総理」を確実なものにしていくためにも、誰かしっかりコントロールできる側近はいないのか?
(転載貼り付け終了)
【378】「前原誠司国土交通相が、小沢一郎前幹事長と菅首相が代表選に突入した裏でニンマリ、漁夫の利を得んとする」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年09月01日 21時28分00秒
「前原誠司国土交通相が、小沢一郎前幹事長と菅首相が代表選に突入した裏でニンマリ、漁夫の利を得んとする」
◆菅直人首相はこの間、様々な策を弄して「無投票再選」による続投を目指してきた。早々に敗北を認め、「何でも言うことを聞くので助けてほしい」と泣きついてきたのが混乱の発端である。しかし、菅首相が望む無投票による首相続投の命乞いは、ことごとく木っ端微塵に粉砕された。小沢一郎前幹事長を「静かにしていて欲しい」と事実上「蟄居謹慎」状態に置いておいて、「脱小沢」政治を行おうとしておきながら、続投の命乞いを求めるだけでも見苦しいものを、仙谷官房長官にそうした姑息な裏切りを見透かされて、交渉を反故にしてきたのである。
民主党内で40%の大勢力を率いる小沢前幹事長を「最高顧問」という名誉職として「神棚」に祭り上げ、棚上げして「封じ込め状態」にしたうえで、「トロイカ+1」による挙党態勢をいくら叫んでも、それは所詮、論理矛盾、無理な話である。そもそも左肺のみの片肺飛行で航空機を飛行させようとしても、安全航行は難しいからである。はっきり言って、菅機長では、この日の丸飛行機は墜落の危険が極めて高い。いく古狸に見えようとも、百戦錬磨、海千山千の実力者を文字通り「抜き」にする。つまりは小沢前幹事長及び小沢派を疎外して政権を維持しようという考え方が、いかにも幼稚であった。
◆菅首相の計算違いは、本人のあまりにも欲どうしく、ご都合主義が禍した結果であった。感極まって菅首相が示していた「トロイカ体制に戻りたい」との意向を鳩山前首相と小沢前幹事長、それに輿石東参院議員会長が受け入れ、小沢前幹事長に幹事長を委ね、挙党態勢を築く強力な人事案を提示していたのに、これを拒み、続投のみを図ろうとしたことで、皮肉にも菅首相がもっとも嫌っていた代表選に突入せざるを得なかったのである。
◆代表選突入は、これまた皮肉なことに、菅首相を支持している前原誠司国土交通相、蓮舫行政刷新担当相らが、「トロイカ+1」による「話し合い」を「密室談合」と嫌い、オープンな代表選による代表選出を強く求めざるを得ない流れになったことから、菅首相は、意に反して選挙突入の決断に追い込まれたのである。
代表選実施により、「漁夫の利」を得たのは、意外にも前原国交相だっただろう。あくまで「小沢外し」の路線を貫かせ、「密室談合」を嫌い、オープンな代表選を強く求めたことが、結果的には、菅首相が代表選出馬を決意させたのは、まさに我田引水的な発言であったと見える。早い話が、このまま菅首相に続投されては、前原国交相自身が総理大臣に就任できる時期が、遠のくからである。
つまり、仮に小沢前首相が要求する幹事長と法務大臣のポストを了承して菅首相を続投させた場合、まかり間違えれば小沢前幹事長の手腕で「ねじれ」を克服して長く政権を維持するやもしれない。その後に小沢前幹事長が総理に就任して、前原国交相がそのまた次を狙うというのは、かなり不確定となってくる。しかも近頃では小沢前幹事長から将来の総理の座を約束されたという渡辺喜美も気にかかるところだ。ここは、菅首相をとっとと降ろして小沢前幹事長に早々に首相になってもらったほうが、自分の出番が早まるというもの。そんな強かな計算が「小沢外し」の発言として代表選を促す結果に導いたのではないかと見える。
選挙上手である横綱級の小沢前幹事長に比べて、菅首相は、ふんどし担ぎにも等しい。月とスッポンである。という現実をよく見極めているのが、まさに前原国交相なのである。
どう見ても、選挙上手の小沢前幹事長が勝ち、菅首相は負ける。前原国交相は、そう予測しているはずである。ここで、菅首相が政権の座から引きずり降されれば、自分に総理大臣の座がめぐってくる時間がぐ~と早まる。表向き、菅首相支持を表明しながら、その裏では、小沢前幹事長が代表選に勝利することを願っている。前原国交相自身、口の堅い同志に「小沢一郎」に投票を指示することは、十分あり得るのである。正確な意味の「漁夫の利」(互いに争っている間に第三者が利益を横取りすること)とは、違うものの、やや似たような状況になっている。はたまた関が原合戦に準えば、石田三成軍の小早川秀秋か。位置的に菅首相=石田三成軍に属しながら、小沢前幹事長=徳川家康の中間に立っているのが、前原国交相である。小沢前幹事長からも、小泉純一郎元首相からも寵愛される「現代の小早川秀秋」のポジションにいる。だからこそ、前原国交相が玉虫色に見えるのかも知れない。
◆さて、 菅直人首相と小沢前幹事長は1日午後、東京都内のホテルで共同記者会見を行い、14日の投開票に向けた論争が始まった。小沢前幹事長は、参院選で首相が掲げた消費税率引き上げに対して「予算の優先順位をつける、行政の無駄を徹底的に省くことにまず全力を挙げるのが国民との約束だ」と批判した。菅首相は「政権は本格稼働の時期に入った。一に雇用、二に雇用、三に雇用だ。経済成長にもつながる」と雇用創出に努める方針を表明したものの、雇用創出の具体策は不明。小沢前幹事長は、米軍普天間基地移設問題について、事前に発表した政見で沖縄県や米政府と「あらためて話し合う」とし、その具体的な処方箋についても、具体的な内容は今は明かさせないとしながらも、自信のほどをしっりと見せていた。
あらためて小沢前幹事長は、力強く自信あふれた実に能弁だった。対する菅首相は、外交防衛政策の片鱗もなく、国の宰相の貫禄が微塵もなかった。政策も抽象的で弱弱しく、小沢前幹事長に終始圧倒され気味であった。それは、この日、両陣営から発表された政見に如実に表れていた。
【菅直人首相が仕掛けた「小沢一郎前幹事長封じ込め作戦」が大失敗】
①菅直人副総理・財務相は6月3日夜、民主党本部で記者会見を開き、「昨年秋に国民が託した日本再生のたいまつを鳩山前首相から引き継ぎ、実現させる」と述べ、4日の民主党代表選への立候補を正式表明した。小沢前幹事長については、「ある意味、国民の不信を招いた。しばらく静かにしていただいた方が、本人にも、民主党にも、日本の政治のためにも良いと思う」と語った。小沢氏には面会を要請していた。だが、まだ返事はなかった。
②鳩山由紀夫前首相のグループの研修会が19日、鳩山前首相の別荘がある長野県 軽井沢町で行われた。9月の代表選に向けた“党内政局”が過熱するなか、小沢一郎前幹事長や小沢グループも含む150人以上の国会議員が大集結。
③鳩山前首相が8月23日、仲介に動き出している。鳩山前首相は菅首相から託された小沢前幹事長に向けてのメッセージを電話で伝えた。メッセージは「元の鞘(トロイカ体制)に収まりたい。左翼政権と言われるのが、耐えられなくてなっている。仙谷由人官房長官が好き勝手やっているのが、内心面白くない。しかし、自分を担いでくれているので、言えない。とにかく小沢さんに心より謝罪申し上げ、補佐していただきたい」という内容だったようである。いくつかの折衷案として「菅首相・小沢代表」案を提示して、「時期を見て小沢さんと交代したい」伝えた。自民党政権時代に派閥激突を回避するために考案・模索されたいわゆる「総・総分離論」(総理大臣と総裁を別々の政治家が分けて担当する方法)の民主党版である。小沢前幹事長が望めば、幹事長でもよいという。小沢前幹事長は「困ったな」と言っていた。
④鳩山前首相が提示したのは24日夜、ホテルニューオータニ6階ダイニングバーの個室で小沢前幹事長と約3時間会談し、「菅首相続投、強力内閣・役員人事案」として作成した。
⑤民主党の小沢前幹事長は25日午前、自ら主宰する「小沢一郎政治塾」で講演。小沢前幹事長は「この政治塾は下世話な政局話をする場ではない」と語り、円高や政治理念などについての見解を披露。9月の代表選に向けた自らの対応には触れなかった。
民主党本部で代表選の立候補者説明会が25日午後1時から行われ、菅グループ、小沢グループ、旧民社党系の議員らが出席した。鳩山前首相に近い中山義活前首相補佐官がこの日午後、都内で小沢前幹事長の側近・山岡賢次副代表に会い、小沢前幹事長への出馬要請を避けるよう求めた。
また、菅直人首相は25日午後、民主党の鳩山前首相と首相官邸で会談。9月の党代表選をめぐり、鳩山前首相は、菅首相と小沢一郎前幹事長の仲介に乗り出す意向を示しており、党内対立回避に向けて調整。「脱小沢」の代表格である仙谷官房長官もすでに鳩山前首相と接触を済ませていて、菅首相は、最終的には鳩山政権時代まで党運営の中心となってきた「菅、小沢、鳩山、輿石」の「トロイカ+1」による4者会談で挙党一致を確認したいと考えていた。だが、鳩山前首相が、菅首相に「菅首相続投、強力内閣・役員人事案」を提示したところ、これに仙谷由人官房長官が強く難色を示して抵抗した。このため、99%実現すると思われた人事作業が土壇場でオジャンとなり、菅首相と小沢前幹事長が激突することになる。鳩山前首相この日夕、会談後「私は、脱小沢を快く思っていない」「明日また小沢さんと会談する」と話した。
⑥小沢前幹事長が26日午後、代表選挙出馬決意を発表する。その前に鳩山前首相が「小沢支持」を表明。鳩山前首相は、この日、ロシアに向かった。
⑦菅首相が、ロシア滞在の鳩山前首相に頻繁に電話。それは、ストーカーまがいの激しさだったという。
⑧菅首相は29日夕、ロシアから帰国した鳩山前首相と会談し、その後、再度会談を希望した。
⑨小沢前幹事長・鳩山前首相・輿石東参院議員会長が8月30日に会談した結果、小沢前幹事長・鳩山前首相・菅首相・輿石東参院議員会長のいわゆる「トロイカ 1」を31日に「トロイカ 1」をセットして覆水を盆に返らせようとした。
⑩菅首相は30日、鳩山前首相との会談で「トロイカ 1に賛同した」と語った。そもそも自分から「トロイカ体制に戻りたい」と泣きついたのが始まりだった。すなわち、「トロイカ体制復活」は、菅首相の発案だったにもかかわらず、「トロイカ体制に同意した」と言い、いかにも鳩山前首相・小沢前幹事長サイドからの提案の如く摩り替えていた。
⑪だが、小沢前幹事長側から提案された「幹事長ポストを小沢前幹事長に渡せ」に加え、さらに「法務大臣も小沢陣営に」(小沢前幹事長が東京地検特捜部と東京検察審査会の動きをいかに気にしてるかの表れ)という要求に対して、菅首相は、「嫌だ。幹事長は渡さない」と明確に突っぱねたという。 ⑫鳩山前首相は31日午後、、小沢前幹事長、輿石参院議員会長と会談して、菅首相の意向を伝えた。この結果、小沢前幹事長は、要求は拒否されたと受け止めて、「話し合いにならん」と折衝決裂を自覚したようである。「後は君に任せる」と鳩山前首相にいい残して会談の場を去った。その際、記者団から「菅さんとの会談はあるのか」との質問に、「ありません」と答えた。 ⑬小沢一郎前幹事長が8月31日午後5時45分、民主党本部で記者会見で、代表選出馬を正式表明し、続いて菅直人首相も改めて出馬表明した。これで、民主党代表選は9月1日告示を前に事実上、火ぶたが切られた。菅直人、鳩山由紀夫、小沢一郎、輿石東の「トロイカ 1」構想は、脆くも崩壊した。ここにおいて、菅直人首相が仕掛けた「小沢一郎前幹事長封じ込め作戦」は、大失敗に終わった。
(転載貼り付け終了)
【377】「小沢氏菅氏共同記者会見に示された三つの論点」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年9月 1日 (水)
「小沢氏菅氏共同記者会見に示された三つの論点」
小沢一郎氏と菅直人氏による共同記者会見が行われた。
事前に示されていた主張と大きな違いはなく、目立ったサプライズはなかった。
共同記者会見でので特筆すべき点は以下の三点である。
第一は、参院選の責任について問われた菅直人氏が何も答えなかったことだ。小沢一郎氏は日本の民主主義制度において国政選挙は最重要であることを強調したが、正論そのものである。
マスゴミは「ミンイ」だの「セロン」だのを強調するが、国政選挙こそ、主権者国民が民意を表明できる唯一にして最大の重要行事である。
菅直人氏は総理に就任して3ヵ月足らずであることを強調し、これから本格的に活動を始めたいとの願望を主張するが、その前に、自分が参院選の前に主権者国民に何を言ったのかをよく考えてもらいたい。
菅直人氏は参院選に際して、「菅政権に対する信任投票」であると明言したのである。政権は民意を反映するものでなければならないというのが菅直人氏の持論なのだろう。だからこそ、参院選で主権者国民から信任を得ない限り、政権には正統性がないことを発言したのではないか。
その参院選で民主党は大敗北を喫した。主権者国民は菅政権に対して不信任を突き付けたのである。したがって、菅政権が存続する正統制は消滅した。菅直人氏が自らの言葉に責任を持つなら、総理を辞任する以外に道はない。
それでも、何らかの特別な理由があって、総理の座に居座りたいと言うなら、その事情を主権者国民が納得できるように説明する責任がある。今日の記者会見でこの点についての質問があったにもかかわらず、菅氏は何も答えなかった。
国民に総理大臣を選出することを依頼する前に、参院選で主権者国民が菅首相=NOとの意思表示を示したにもかかわらず、首相の座にとどまろうとすることについて主権者国民が納得できる説明を示すのが先である。小沢一郎氏に説明責任を求めるなら、まず自分自身が説明責任を果たすべきだ。
第二は、沖縄普天間問題についての基本姿勢に明確な相違が見られたことである。小沢一郎氏は地元住民と米国の両者の意向を尊重する必要性を訴えた。
これに対し、菅直人氏は沖縄の主権者国民の意向を完全に無視した、米国の意向だけを反映した日米合意をてこでも動かさないことを主張し続けている。菅直人氏が沖縄の主権者の意向を完全に無視する姿勢が改めて鮮明に示された。
菅直人氏は日米合意を決定した時点で小沢一郎氏が幹事長であったことを理由に、小沢氏にも決定に責任があるとの趣旨の主張をしたが、完全な誤りである。
鳩山政権の時代、小沢氏が政策について意見を述べることを強く批判したのが菅直人氏自身だった。政策決定は政府に一元化するとの方針で、党務を担当する幹事長には政策決定に関与させなかった。したがって、菅氏の主張は完全な誤りである。小沢氏が指摘したことが100%正しい。
第三は、菅直人氏が「雇用重視」と発言したことの根本矛盾である。
菅直人氏は「雇用、雇用、雇用」と発言したが、菅直人氏が推進している財政再建原理主義の経済政策が、現在の日本経済を悪化させている主因である。このために、株価が9000円を割り込んだ。
代表選との関連で言えば、小沢氏出馬辞退観測が強まると株価が下落し、小沢氏出馬観測が強まると株価が上昇するとの市場の反応が観測されている。
このまま菅政権が存続するなら、日本経済が「菅製不況」に突入することは間違いない。追加金融緩和政策は効果がない。「流動性のわな」に直面した状況では、財政政策しか景気を支持する方策はない。そのなかで、菅直人氏は緊縮財政を推進しているのである。この政策を進めるなかで「雇用、雇用、雇用」と主張するのは完全な自己矛盾である。
(転載貼り付け終了)
【376】「黙々とビジョン・政策を語る小沢、端からネガキャンに走る菅」
「世相を斬る あいば達也」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年09月02日
「黙々とビジョン・政策を語る小沢、端からネガキャンに走る菅」
打ち合わせの真っ最中だったが、先方さんの了解を得て小沢一郎・菅直人の共同記者会見を最初から最後まで視聴することが出来た。うっかり見逃すとNHKはじめ腐れテレビ局の継接ぎだらけの誘導編集ニュースを見る破目になるのだから、大変ありがたかった。
小沢一郎と菅直人のツーショットが画面に出た瞬間に、この二人勝負する関係か?と我が目を疑うくらい勝負がついていた。会見が始まってから、その差はどんどん開くばかりで、もうニヤニヤ笑いながら視聴する愉快な時間だった。「横綱とふんどし担ぎ」と昨日のコラムで揶揄したのだが、巡業中横綱に遊ばれる子供のようであった。「褌かつぎ」は少なくともプロだ、大変失礼した次第である。(笑)
記者会見の冒頭発言から、両者の違いは鮮明だった。「日本社会を立て直し、経済を再生していくためには、国民主導、政治主導の政治を実現しなければならない。官僚任せではない、政治家が自らの責任で政策、予算を決定できる体制をつくらなければならないと強く感じ、代表選に立候補した」と真面目に立候補の趣旨を語った小沢に対し、菅は「クリーンでオープンな民主党をつくり、カネがまつわる古い政治から脱却しなければならない」と端からネガキャンを開始した。
もうこの時点で、菅直人には総理としての理念・政策がない馬脚が現れてしまった。 菅は昔、色男だったかもしれないが、半端な二枚目俳優が老いて無惨でだらしない顔に変わる好例を見る思いだった。小沢の方は生まれた時からの顔に、人生の経験が重みとなって現れ、逆に色男を逆転する渋みと重厚さのある良い顔になっている。まぁ筆者の欲目もあるだろうが、そう感じる人多いだろう。
会見の内容は、時事通信や産経新聞に詳しく載っているので、そちらを参考にしていただくことにする。筆者の会見内容の両者の印象は、「ビジョンと具体性が小沢、相手の弱味をチクリと突き、野党政治家となって、政策は抽象論に終始が菅」、「革命的改革に着手する小沢に対し、菅は持続的継続堅守がすべて」、「普天間問題で菅は当時幹事長だった小沢の責任もあると責める、小沢は内閣の政策決定には関与していないと切り返す(内心オマエ副総理だったろうと思ったが口にはしなかった)」、「小沢はネジレ国会乗り切る方法論で、政界再編など考えてもいない、国民の為の政策を実行すれば乗り切れると言えば、菅はネジレは天の配剤・日本の政治の象徴だと言い放つ」。
最終盤では「小沢がどういう首相になるのか?体力は持つのか?と菅は恥じる事もなく相手候補者への個人攻撃で締めくくる始末、どうにもならない。小沢はあくまで国民の命を守る理念政治をする首相だとかわす。
2日は日本記者クラブ主催の討論会があるのだが、菅陣営の心ある応援団は気が気ではないだろう。菅直人のぬいぐるみに前原が入って、ヘラヘラ代弁したいに違いない。(笑)それとも、ネガキャンにかけては菅直人が最右翼のグループかもしれない。しかし、討論会方式となると昨日の会見馬脚バレバレに火がつく心配はしているだろう。経済も外交も実は全然判っていない領袖の言動に、菅陣営はハラハラドキドキなことは明白だ。
毎日討論されたら、菅直人は神経衰弱になるのではないだろうか?討論会の席上の菅の耳元をたしかめておかなければいけないな、小さなイヤホーンが埋め込まれているかもしれない。(笑) 無線で指令が出る!(笑)それでも菅直人は頑張るだろう。「絶対に朝日と毎日がクロスオーナーシップの強みを生かし、徹底的反小沢キャンペーンをする約束になっている。もう少し菅直人礼賛の記事も欲しいところだ。それだけの事を要求する権利はあるぞ」そんな事を心で思っているのかもしれない。
「何が何でも小沢には勝たなければならない。小沢が勝ったら、官房機密費を全部公開するに違いない。そんなことになったら、俺も仙谷も枝野も政治家どころか人生オシマイだ。HもTもFもNもGもマスコミの奴らだって必死の筈だ、記者とか評論家の人生を失うんだからな、ウン絶対に俺は勝てる、勝たなければならない」そう菅直人はイメージ・トレーニングをしているのかもしれない?
それにしても、小沢一郎にとって議院内閣制が幸運だったとも言える。このような日本のマスメディアの状況だったら、首相公選制だったら流石の小沢もネガキャンに対抗し切れなかったかもしれない。
それでも菅直人が縋るものは捏造報道とB層国民への訴え、世論政治家の面目躍如だ、選挙の民意なんて時の運、作られた世論が一番確実だ。「国民のみなさんも選択に参加し、議員であれ党員であれ、どちらが首相に相応しいかアドバイス?」もう馬鹿丸出しだ。(笑)
世論に阿る風見鶏国会議員であっても、流石に両者の会見や討論会くらいは見るだろう。どちらが首相に相応しいか、民主党が政権を維持していく為に必要な人は誰か、選挙の際に力になってくれるのはどちらか?馬鹿じゃないのだから、選択するだろう。死活問題だからな!(笑)
それに党員やサポーターになっている人々は政治に興味がある人々で、タレントテレビ報道を鵜呑みにする一般的B層国民とは自ずと異なるわけで、捏造や改竄報道には一定の知識を持っている人々である。仮に菅直人が、このような党員・サポーターにどちらが相応しいか伝えてくれ等と本気で思っているのなら、キチガイだね。党員・サポーターが自分で考え、自分の意志で投票する邪魔立てしてくださいB層さんと言っている事に気づいていないのが素晴らしい。
最後に、少々乱暴な文章だが産経新聞の両陣営の動きを観察した記者の記事を参考掲載しておく。どちらの陣営にも加担していない分、まっとうな記事に思える。(笑)最近の朝日新聞、毎日新聞の選挙妨害に近い報道は最悪だ。公職選挙法とは関係がない選挙だと言っても、それこそ日本の総理大臣を実質的に決める選挙。朝日などは、代表を選ぶだけではなく総理も選ぶ選挙、小沢の出馬には「あいた口がふさがらない」とまで言い放った。そうであるなら、公職選挙法に則った中立性を堅持するのが新聞社の矜持ではないのだろうか?
≪【民主代表選】菅陣営「これは戦争。小沢をつぶす」
「この官邸は近代的で美しい。ここの主人になるには、かなりの競争がある でしょう」(サパテロ・スペイン首相)「今も競争しています。あははっ」(菅直人首相)
1日夜、日本・スペイン 首脳会談でも民主党代表選が話題になった。前幹事長の小沢一郎との決戦に突入した菅の興奮はまだ冷めていな かった。同日夕、都内で開かれた菅と小沢の共同会見は、いきなり「ネガティブキャンペーン」の場となった。 「小沢さんの国会での首相としての行動も、率直に言って想像がつきにくい。予算委員会に長い間、座っているなんて、なかなか想像 できないものですから」菅は、衆院本会議で長く座っていることが少ない小沢に強烈な 皮肉を放った。内心ムッとしたに違いない小沢だが「私も20年以上前に閣僚を経験し、長時間予算委に座って、いろいろ答弁してまいりまし た」と、笑顔で切り返す。
参院選に大敗したばかりの菅が自身の政策を押し出してもインパクトに欠ける。小沢の「政治とカネ」の問題や政治行動への批判を通じ、「脱小沢」路線を掲げた方が、世論や党員・サポーター、そして議員に訴えやすい。「脱小沢」路線の是非が最大の争点かと記者から問われた小沢は 「間違いだ。マスコミの諸君も、政策論争の観点でとらえてほしい」と反論したが、代表選は「親小沢」「反小沢」で推移しそうだ。
菅は1日夜、都内の中華料理店で、自身を支持する野田グループにあいさつし「明治維新に西郷隆盛の力は必要だったが、西南戦争があって本格的な明治政府ができた」と語っ た。菅陣営幹部は解説する。
「代表選は西南戦争なんだ。小沢をつぶす」明治 10年の西南戦争では維新の功労者の西郷が敗れた。官軍と「菅軍」をもじり、政権交代の立役者の小沢を重ね合わせたのだ。
だが、野田グルー プ議員の間では、山口県出身の菅にちなんで「長州征伐になったらいけないよなあ…」とのヒソヒソ話も出た。
小沢は1日夜、国会近くの居酒屋で、選対政策班長の中塚一宏らと、2日の日本記者クラブ主催の菅との討論会について協議した。
「オレは政局の人間と思われてるが、政策の話は大好きなんだ。どんな質問が効果的かな」政策班の1人が「首相が菅のままだったら、離党しようかと思います」と思い詰めたように語ると、小沢は「フフフッ」と笑った。小沢の戦闘意欲も増している。
この日、民主党議員らが意識したのは2人が発表した政策などではない。双方の総決起集会の数だった。午前 11時、衆院第2議員会館の会議室で開かれた小沢の総決起集会には 125人が出席した。廊下で出番を待つ小沢に、参院議員会長の輿石(こしいし)東(あずま)が駆け寄り、がっちり握手した。菅の総決起集 会は午後5時から。直前まで選対事務総長の鉢呂吉雄らは電話をかけまくった。「あまり少ないと大変」(鉢呂)だからだ。出席は114人。鉢呂は「(出席しなかった)閣僚たちには公務もある。国民の支持率は7、8割もある」と声を張り 上げた。
双方の集会に現れた議員は少なくとも3人いた。偵察なのか、迷いなのか…。両陣営の間では、熾(し)烈(れつ) な情報戦も始まった。
「菅陣営はしょせん風頼み。こっちが勝つぞ」
「某幹部が1人300万円配っているらしい」
「小沢の集会に出た若手にも『菅と書く』と確約したやつがいる」 対立は修復不可能だ。 =敬称略(産経新聞:榊原智) ≫
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