日本政界●情報メモ

1094 投稿日:2020/10/07 17:29

【759】古九谷の暗号:加賀藩主・前田利常がつくった洗礼盤 孫崎紀子 (著)

古九谷の暗号:加賀藩主・前田利常がつくった洗礼盤 単行本 - 2019/1/29
孫崎紀子 (著)

加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)

【目次】

第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと

第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷

第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影

第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち

第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……

第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎

第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり


加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)

【目次】

第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと

第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷

第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影

第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち

第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……

第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎

第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり

出版社からのコメント
石川県九谷焼美術館館長 武腰潤氏推薦!
「古九谷誕生の謎に迫る。知られざる加賀キリシタンと利常の智恵。こんな切り口があったのか!驚きがとまりません。」
著者について
一九四八年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、一九七一年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。
「マンナ」「ムミヨとウズベク語」「日本語とウズベク語の比較」「舎衛女のうた」などのエッセイ・論文がある。
二〇一四年から二〇一七年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた。
著書に『「かぐや姫」誕生の謎――渡来の王女と"道真の祟り"』(現代書館)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
孫崎/紀子
1948年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、1971年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。2014年から2017年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報
* 発売日 : 2019/1/29
* 単行本 : 208ページ
* ISBN-10 : 4768458432
* ISBN-13 : 978-4768458433
* 出版社 : 現代書館 (2019/1/29)
* 言語: : 日本語

1094 投稿日:2018/11/07 13:51

【758】村上篤直×橋爪大三郎=対談 〈人間・小室直樹〉を探す旅へ

読書人紙面掲載 特集
更新日:2018年10月26日 / 新聞掲載日:2018年10月26日(第3262号
村上篤直×橋爪大三郎=対談
〈人間・小室直樹〉を探す旅へ
https://dokushojin.com/article.html?i=4469

昭和と平成を駆け抜けた稀代の社会学者・小室直樹。多くの著作を残し、社会学者の橋爪大三郎をはじめ、宮台真司、大澤真幸、副島隆彦ら今、日本の社会学研究の最前線で活躍する多くの弟子たちを輩出した彼の生涯を村上篤直氏が上・下巻一五〇〇頁超にわたり綴った『評伝 小室直樹』がミネルヴァ書房から刊行された。

過激な発言ばかりが注目される小室直樹の実像、学問の真髄とは? 小室と面識がないにも関わらず綿密な取材を重ね、これほどの大著を書き上げた村上とは何者か。本書刊行を機に伝説の「小室ゼミ」で塾頭を務めた橋爪氏と村上氏に対談をお願いした。
(編集部)

目 次
第1回
奇跡のような評伝
2018年10月26日
第2回
小室直樹の著書に命を救われる
2018年10月27日
第3回
真面目な近代人としての共通点
2018年10月28日
第4回
小室直樹本人さえも知らない小室直樹像
2018年10月29日
第5回
会津藩士の血脈
2018年10月30日
第6回
「学問をしている人」
2018年10月31日
第7回
「社会科学の復興」を合言葉に
2018年11月1日

第1回
奇跡のような評伝
橋爪 大三郎氏
橋爪 
 本書は上・下二巻で各巻七〇〇頁を超える大変なボリュームです。これだけ膨大な原稿になりそうになったら、ふつう、編集者が黙っていないでしょう。「四六判で四〇〇頁以内にしてください」と注文が入るはずだ。それが今回、著者の情熱そのままの分量で出版になった。ミネルヴァ書房は偉い、とまず言いたい。小室直樹博士をテーマにするなら、中途半端でなく、きちんとした形で出しましょうと、出版社が覚悟を決めた。その思い切りが功を奏して、素晴らしい本になったと思います。
村上 
 ありがとうございます。出版社のお力添えのおかげで素晴らしい本に仕上げていただきました。それに、この本は自分ひとりの力だけでは到底書き上げることは出来なかったわけで。担当編集の水野安奈さんの叱咤激励をはじめ、多くの方に支えていただき完成に至りました。ただ、当初の予定では「二五〇から三〇〇頁くらいの内容で」と言われていたのは事実です(笑)。
橋爪 
 これだけ分厚い二冊本ですが、各冊が一五章ずつにまとめられているでしょう。これが読むのに、絶妙なバランスなんですよ。それに、小室先生の生涯を時系列に追ってはいるのだが、単なる一本道ではなくて、小室先生が少年時代を過ごした会津でのエピソードとか、京大に進学して以降の学業に勤しむ姿、破天荒な私生活、編集者との交流、などなどのテーマがうまく切り替わっていく。そもそも誰の人生だって、時系列ではうまく語りきれないいくつかのテーマがあるわけで、そこをバランスよく、巧みな筆致でうまくかき分けている。

そして各章の長さ。長すぎる章もなく短すぎる章もなく、うまく釣り合いがとれている。丹念な取材が掘り起こしたエビデンスも盛り沢山で、資料価値も極めて高い。まさに奇跡のような本だと言えますよ。
村上 
 本書を読んでいただく方には小説を読むような読み物を楽しむ感覚で読んでもらいたいと思いながら筆を進めました。小室先生ご自身がまさに物語の主人公のような人物ですから。少年時代から片鱗をみせる破天荒さも面白いし、御本人は茶化して自分のことを語っていらっしゃいましたが、その反面とても生真面目な顔をもっていらっしゃる。そんなギャップもまた面白い方なんですよね。

小室先生の人生を多くの方に知っていただきたいので読みやすい構成という点は心がけました。章の長さ然り、文体然り。それに改行も多くしたんですよ。決して小室スタイルを踏襲したというわけではないのですが、読みやすさを意識したら自然とこのような内容、形式になりました。
橋爪 
 村上さんのご本は、小室博士の経歴をトレースするだけではなくて、博士がのこした著作のそれぞれに記されたメッセージをしっかり正確につかまえている。これは本当に容易ならざることです。『評伝 小室直樹』を書くのに、ここまで深く小室博士の内面に分け入り、しかも細かなディーテイルをおろそかにせず、隅々まで相当のエネルギーをつぎ込んでいるのが伝わってくる。小室先生もさぞお喜びになっていることでしょう。

これだけの内容の書物は、言うまでもないことですが、書きたいと思っても一朝一夕で書けるものではありません。だからこそ、この仕事をなし遂げられた作者の村上さんも、極めて稀有な存在だと言えます。本書を手にした読者の皆さんは、小室博士その人に驚くと同時に、博士と一面識もない村上さんがなぜ、これほどの情熱を傾けてこれだけの大長編を書くことになったのだろう、と不思議に思うことでしょう。
第2回 小室直樹の著書に命を救われる >

1094 投稿日:2018/11/07 13:32

【757】評伝 小室直樹 上・下 村上篤直

読書日記
著者のことば 村上篤直さん 型破りの学者の生涯

毎日新聞2018年11月6日 東京夕刊

 ■評伝 小室直樹 上・下 村上篤直(むらかみ・あつなお)さん ミネルヴァ書房・各2592円

 昭和・平成を駆け抜けた破天荒な天才学者の生涯を関係者のインタビューや資料などを通して丹念に描いた。弁護士業務の傍らで本書の取材活動を続け、4年をかけて書き終えた。

 なぜ、小室直樹にひかれたのか。「先生は私の命の恩人だからです」。東大大学院で政治学を専攻し、学者を目指したが、学問に挫折し、夢が絶たれて自殺を考えるまでに落ち込んだ。「死ぬ前に学ぶべき学者はいないか。最後に確認してから死のう」と思い図書館などで本を片っ端から読んだ。その時に小室直樹の「田中角栄の呪い」を読み、自殺を思いとどまった。「マンガのようにわかりやすい本だが論理的に政治学を解ききっている。この人はすごい。そこで先生の本を全て読破した」

 小室は1932年に東京で生まれ、第二次世界大戦が始まると母とともに福島県の会津に疎開する。中学1年の時に皇国と信じていた日本は敗戦。圧倒的な軍事力、経済力で負けたと考えた少年は、徹底的に勉学に励む。

 京大理学部数学科を経て、大阪大大学院で経済学を学び、アメリカに留学し、サミュエルソン博士(ノーベル経済学賞)などに師事。帰国後、東大大学院で政治学を専攻し、丸山真男、大塚久雄などの下で学び、同大で博士号を取得。しかし、ポストに恵まれず、質素な生活から「ルンペン学者」などと呼ばれた。

 その後、ソ連崩壊を11年前に予測した「ソビエト帝国の崩壊」を出版するなど、多種多彩なテーマでベストセラーを連発した。田中角栄元首相の裁判についてテレビ番組に出演し、「田中を起訴した検察官が憎い!」と絶叫するなど型破りの学者として世間の注目を集めた。2010年没。

 「小室先生の発言の背景には必ず理論があった。社会学の基礎的な概念を使い現在の社会を論じていた。基礎がしっかりしていたから論理をいかようにも組み立てられた」

 初の著書だが、ミネルヴァ書房の70周年記念企画に選ばれた。「私には小室先生しかないので、20年後くらいに今回未収録の取材を加えた決定版を出したい」と語る。<文と写真・山口敦雄>

1094 投稿日:2017/03/29 03:21

【756】菅野完氏の最新講演ビデオ(2017/3/25@浦和)「森友学園問題から森友事件へ」

菅野完氏の最新講演ビデオ(2017/3/25@浦和)
「森友学園問題から森友事件へ」
https://www.youtube.com/watch?v=vCKNvMTp8vI

1094 投稿日:2017/01/15 22:41

【755】小沢一郎発言 第27回党大会/4野党来賓挨拶 日本共産党

貼付
https://www.youtube.com/watch?v=ejZ_3f64iBA
2017/01/15 に公開
民進党代表代行・安住淳さん
自由党代表・小沢一郎さん
社民党党首・吉田忠智さん

1094 投稿日:2017/01/13 12:28

【754】小沢一郎 2016.12・25【野党・市民共闘大街頭演説】@京都

貼付
https://www.youtube.com/watch?v=VYZky99rMaM

2016/12/25 に公開
【野党・市民共闘大街頭演説】@京都
2016年12月25日、京都市で開催された、民進党、共産党、自由党の野党3党国会議員合同による【野党・市民共闘大街頭演説】動画です。弁士は小沢一郎自由党代表、松野頼久民進党衆院議員、福山真劫総がかり行動実行委員会共同代表、こくた恵二日本共産党衆院議員・国対委員長です。司会は倉林明子参議院議員です。

0:00~ 松野頼久 民進党衆院議員
4:55~ 福山真劫 総がかり行動実行委員会共同代表
14:10~ 穀田恵二 日本共産党衆院議員・国対委員長
25:25~ 小沢一郎 自由党代表

https://youtu.be/VYZky99rMaM

1094 投稿日:2014/10/11 09:25

【753】2015 世界大恐慌の足音が聴こえる 著者:大竹愼一 出版社:李白社

2015 世界大恐慌の足音が聴こえる
著者:大竹愼一
出版社:李白社/徳間書店
発売日:2014年9月10日
1600円(税別)
<内容>
日本の経済新聞の落とし穴は記者に大局観がなくユダヤ人が経営する外国大手の報道を真に受けなんら疑問を挟まないことである。従って常にユダヤ人の罠にはめられ日本人向けに誤った記事を書く。そしてそれを読んだ日本人は大損をする。著者はその悪魔のサイクルを断ち切るべく米国に住み来日時に全国の日本企業を取材し自分の眼で確認したことを書く。トップクォーターたるゆえんである。その著者が2015年の不吉な予兆を詳述する。
<目次>
まえがき
第一章 遅すぎたアベノミクス
破綻した日銀理論
10年前に始めるべきだった異次元緩和
海外勢の円キャリに使われる日銀マネー
日本のゼロ%金利がもたらしたもの
つい本音を漏らしたFRBイエレン議長
股裂き状態にある日本の財政政策と金融政策
実体経済に翻弄される日本人
住友商事「ミスター5%」の限界
誰も期待していないアベノミクスの特区構想
本来の「規制緩和」とは何か
「1+1=5」の乗数効果がわからない官僚
岩盤規制を突破できない限りアベノミクスなど信用しない
いいところ取りだけはできないカジノビジネス
アベノミクスに対する海外勢の評価

第二章 高速道路を逆走する安倍政権

安倍晋三首相がガエル男である理由
本来すべきは消費税増税ではなく大型減税だった
供給を減らし人口を減らすための戦争リスク
国内要因と海外要因の両方が襲いかかってくるリスク
大失敗に終わった前回の消費税増税
面倒だから軽減税率の導入に反対する官僚
日本を食いつぶす「三悪」
付加価値税から生まれたミニスカートファッション
消費税とパラレルな関係にある失業率
シルバー層と若者層の格差は拡大する
崩壊したスウェーデン型福祉社会
増収増益に湧く輸出大企業の裏側

第三章 熱くも冷たくもないアメリカ

アメリカが経験した三度の大恐慌
今回の恐慌は10年サイクルの波の恐慌ではない
急速には上がらないアメリカの長期金利
失業率が下がればアメリカ株は暴落する
FRBはほんとうにQEを終了してもいいのか?
ITに仕事を奪われ所得を減らしている中間層
可処分所得と消費の伸びが落ちている
すでにピークアウトした住宅産業
活況を呈するシェールガス生産地
GEの強みを日本企業は見習うべきだ
大型株が強くなるのは相場終了のサイン
収益が悪化するナスダックハイテク企業
太陽光発電でなく石炭化発電が買いだ
次々と生まれる金持ちだけが住民の自治体
さらに意思決定がしにくくなるオバマ政権

第四章 デフレの恐怖に怯える欧州

デフレ現象が起きやすい状況にある世界経済
インフレ懸念よりもデフレ警戒を優先すべき
逆イールドカープになると景気は失速する
イールドカープを無視してきた紙パルプ業界
「平成の鬼平」三重野日銀総裁の不明
世界はコンドラチェフの波のボトムに向かっている
ドイツの要求で「預金封鎖」となったギリシャ
欧州をより難局に招くドイツ人の頑迷さ
さらに貸し渋りを強める欧州の銀行
北ユーロと南ユーロ
ウクライナ問題とシェールガスを巡る思惑
マイナス金利を発動したECB

第五章 中国崩壊のプロセス

中国のワナに嵌った日本企業
とっくに降ろしている「世界の工場」の看板
中間層がこれ以上増えない理由
史上最大のケインズ政策がもたらしたもの
すでに始まっている不動産バブル崩壊
シャドーバンキングの原資となった海外逃避マネー
日米台と入れ替わりに中国に前のめりになるドイツの不思議
共産党王朝は秦・隋に倣う短命タイプ
歴代王朝が経験した版図拡大路線の破綻
日本にとって理想は「南北朝」分裂のような形
いつかは朝鮮半島も版図にしたいという妄想
2015年に堰き止めていた歯止めが外れる
中国クラッシュの工程表

第六章 焼け野原となる前の日本の現実

日本の主力輸出メーカーの技術が伸び悩んでいる
円安になっても日本企業が日本回帰しない理由
値下げしてシェアを奪おうとしない日本企業
成功体験を捨て切れない日本企業
日本のエネルギー輸入価格上昇と商社の投資下手との関係
廃炉コストに膨大な費用がかかる原発
シェールガスに匹敵する資源を宝の持ち腐れにしている日本
警察と泥棒が一緒になって仕事をしているようなJ-REIT
10年かけて1トロイオンス5、600ドルまで下落していくゴールド
公的年金の積立金を株式に回す運用政策はアメリカでもご法度
ビットコインが市民権を得れば銀行は潰れる
復活させてくとも復活できない消費者金融
TPP参加は日本企業にとりブレイクスルーの絶好のチャンス
現状にぶら下がる農業は一掃すべき
マイノリティだけに見えるものがある
共同体の結束の仕組みを考え直す必要がある日本人

第七章 知恵のあるものが生き残る

企業戦略が実現できるかどうかはBSが教えてくれる
投資家にとりもっとも重要な財務諸表はBS
チェック機能が働かなかったバブル時代
会社を救った「内規」
バブル後の難平は絶対に間違いである
正反対の動きを示す景気循環株とバリュー株
儲かった株を全部売るのは浅はか
いまはバリュー株中心にポートフォリオを移すべき
投資とは欲望と恐怖の闘い
生き残りのためには最低でも三本足打法が必要
視野に入れなければならない預金封鎖
敵預金ほど恐いものはない
投機に通ずる預金封鎖対策としての食品在庫保有
現状の日経平均の実力は1万円そこそこがいいところ
クライマックスは必ずやってくる

あとがきにかえて
おカネの使用価値を求めて
大竹愼一の4つの推奨銘柄(袋とじ)

1094 投稿日:2014/10/02 17:30

【752】やっぱりドルは強い (朝日新書) 新書 – 2013/4/12 中北 徹 (著)

やっぱりドルは強い (朝日新書) 新書
– 2013/4/12
中北 徹 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
米国が絡まない第三国間の取引でも、決済は必ず「ドル」を介して行われる。北朝鮮の金正日も、太平洋戦争直前の日本も、ドルの強大な権力にひれ伏してきた歴史がある。過去の事例を解説しながら、世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。
新書: 190ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2013/4/12)

目次
第1章 世界を震え上がらせるドルの威力(すべての国際取引はドルが媒介する
北朝鮮・金正日総書記を苦しめた金融制裁
真珠湾攻撃も金融制裁が引き金だった)
第2章 基軸通貨の本質(クロスボーダー決済の仕組み
媒介通貨としての米ドルの役割)
第3章 米国の「金融権力」の内実(決済と取引情報の関係
スイスで進行中の「スケープゴート」劇
国際決済の仕組みとその問題点
決済リスクと中央銀行の役割)
第4章 基軸通貨国の特性(アメリカの経常収支赤字とファイナンス
IMFの「二枚舌」政策
基軸通貨国が持つ特権
アメリカでは通貨危機は起きない)
第5章 基軸通貨制度の現状と将来(米ドルはいかに強いか
ドルに対抗できる通貨はない
基軸通貨国の経営収支赤字は、本当に問題なのだろうか?)

1094 投稿日:2014/09/30 09:28

【751】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 – 知的人生設計のすすめ 旧版 

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 – 知的人生設計のすすめ
橘玲
幻冬舎
A5判 264頁 2002年12月発売
本体 1,600円 税込 1,728円
品切れのためご注文いただけません。 (発送可能時期について)
日本人には役に立たない「金持ち父さん貧乏父さん」は今すぐ捨ててください!!

日本という国は、黄金の羽根を撒きながら堕ちていく天使に似ています。ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終結した後、日本は長い衰退の時代を迎えました。しかしその巨大な身体からは、いまでも大量の黄金の羽根が零れ落ちています。こうした黄金の羽根は、国家だけでなく、株式市場や不動産市場など、経済活動をともなうすべての場所に落ちています。歪みのない完璧な制度など、どこにもないからです。しかし、誰もがこの天使の黄金の羽根を拾うことができるわけではありません。羽根の枚数は限られており、うかうかしているとあっという間になくなってしまいます。他人よりも早く黄金の羽根を見つけるためには「知識」が必要です。これから述べるように、ほんの少しの工夫で、人生を劇的に変わるのです。(本書のIntroductionより)
目次
Part1 人生を設計するための知識

世界にひとつしかない金持ちの方程式
ルール1 純利益の確保こそが重要である。
ルール2 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む。
ルール3 十分な元金がなければ運用しても意味がない。
ルール4 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと。
ルール5 他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう。
ルール6 サラリーマンが金持ちになる方法は3つある。
ルール7 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと。
ルール8 家計のリストラは住宅コストと生命保険から。
ルール9 投資のコストに気づかない人は金持ちにはなれない。
ルール10 最速の資産形成法は税金を払わないことである。
資産運用についてのよくある誤解
常識1 投資をしないのが最高の投資である。
常識2 バブル崩壊で日本人は豊かになった。
常識3 日本人は大きなリスクを取ってきた。
常識4 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり。
常識5 長期投資が成功するとは限らない。
常識6 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している。
常識7 経済学者の予測は当たらない。
常識8 適正株価は誰にもわからない。
常識9 チャートで未来は予測できない。
常識10 短期投資は最高のギャンブルである。

Part2 人生の大きな買い物

不動産という呪縛
法則1 家を買うのは、株式に投資するのと同じである。
法則2 家の値段は、家賃から合理的に決まる。
法則3 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である。
法則4 不動産はリスク商品である。
法則5 住宅ローンは株式の信用取引と同じである。
法則6 住宅ローンの返済は「貯金」ではない。
法則7 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない。
法則8 「家賃より安く家が買える」ことはない。
法則9 30年後に手に入った「我が家」に価値はない。
法則10 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない。
コラム ワンルームマンションほどバカな投資はない
生命保険は損をすることに意味がある
損をすることに意味がある宝くじ
長生きするリスク
生命保険で資産運用はできない
生命保険のリフォーム
コラム 変額保険の謎
見えない「貧困化」が拡がっている

Part3 惜しみなく奪われる人々

黄金の羽根を撒きながら堕ちていく天使
国家に惜しみなく奪われる人々
厚生年金と国民年金
天国と地獄
健康保険を払わない人々
サラリーマン教養講座(1) 年金制度が破綻する理由
サラリーマン教養講座(2) 厚生年金基金が破綻する理由
サラリーマン教養講座(3) 健康保険制度が破綻する理由
サラリーマン教養講座(4) サラリーマンの実質税負担

Part4 黄金の羽根の拾い方

「法人」の不思議
法人がわかれば人生が変わる
ルール1 所得税の発生しない範囲で給与を決定する。
ルール2 所得税の発生しない範囲で家族を雇用する。
ルール3 生活費を法人の経費に振り替える。
ルール4 個人資産を法人名義で運用する。
コラム 最適年収の計算方法
不可能を可能にする奇跡のファイナンス
子どもを“担保”に融資を受ける
法人によるファイナンス
奇跡の融資支援制度
信用保証協会のダブルバインド

Part5 税金について知りたい本当のこと

裏金とは何だろう?
税務署の表と裏
税務調査
税務署の裏事情
税務署と税理士の怪しい関係
信用崩壊
コラム 長者番付の論理

Part6 もうひとつの人生

海外投資の基礎知識
税金とは何だろう?
タックスヘイヴン
海外投資のすすめ
資産運用の税コストが軽減できる。
格付の高い金融機関を利用できる。
資産の守秘性が守られる。
海外投資と税金
銀行預金の利子
株式・債券・ファンドの配当
債券の売却益
株式の売却益
ファンドの売却益
為替損益の扱い
海外投資の原則
永遠の旅行者
国家の破産
PTの基本戦略

エピローグ 新宿中央公園のホームレス

1094 投稿日:2014/09/29 15:25

【750】『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』橘 玲

『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』
http://www.tachibana-akira.com/2014/09/6551
橘 玲
単行本: 262ページ
出版社: 幻冬舎 (2014/9/26)
内容紹介
お金持ちになった人続出! ! 30万部を超えるベストセラーになった『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を12年ぶりに全面改訂。

「『黄金の羽根』を読んで人生が変わりました」という人、「この本に触発されて会社を辞め、いまは赤坂にビルを3棟持っています」という人などなど、この本を読んで経済的独立を手にした人が続出したベストセラー『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を12年ぶりに全面改訂。リーマンショックや安倍バブルなどそのときどきで経済環境の浮き沈みはあったが、原理的なことはなにも変わっていない。経済的に成功するためには、経済合理的でなくてはならない。国家とは人生を最適設計するための道具にすぎない。東日本大震災と福島の原発事故が起き、日本の社会が大きく変化したように見えても、じつは制度の歪みはほとんどそのまま温存されている。だからこそ12年前の“黄金の羽根”をいまでも同じように拾うことができる