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Loginはこちら【784】新刊 「吉本隆明が語った 超資本主義の現在
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
【783】新刊 「吉本隆明が語った 超資本主義の現在
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
【782】新刊 「吉本隆明が語った 超資本主義の現在
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
【781】新刊 「吉本隆明が語った 超資本主義の現在
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
【780】新刊 「吉本隆明が語った 超資本主義の現在
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
【779】古九谷の暗号:加賀藩主・前田利常がつくった洗礼盤 孫崎紀子 (著)
古九谷の暗号:加賀藩主・前田利常がつくった洗礼盤 単行本 - 2019/1/29
孫崎紀子 (著)
加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)
【目次】
第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと
第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷
第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影
第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち
第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……
第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎
第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり
加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)
【目次】
第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと
第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷
第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影
第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち
第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……
第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎
第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり
出版社からのコメント
石川県九谷焼美術館館長 武腰潤氏推薦!
「古九谷誕生の謎に迫る。知られざる加賀キリシタンと利常の智恵。こんな切り口があったのか!驚きがとまりません。」
著者について
一九四八年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、一九七一年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。
「マンナ」「ムミヨとウズベク語」「日本語とウズベク語の比較」「舎衛女のうた」などのエッセイ・論文がある。
二〇一四年から二〇一七年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた。
著書に『「かぐや姫」誕生の謎――渡来の王女と"道真の祟り"』(現代書館)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
孫崎/紀子
1948年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、1971年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。2014年から2017年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
* 発売日 : 2019/1/29
* 単行本 : 208ページ
* ISBN-10 : 4768458432
* ISBN-13 : 978-4768458433
* 出版社 : 現代書館 (2019/1/29)
* 言語: : 日本語