ふじむら掲示板
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Loginはこちら【195】本日(2022年2月23日)に発信されたツイッターから、ポーランド・ウクライナ関連で気になった情報(および意見)を抽出した。
かたせ2号です。
本日(2022年2月23日)に発信されたツイッターから、ポーランド・ウクライナ関連で気になった情報(および意見)を抽出しました。よろしくご参考ください。
積極護国情報ウクライナ情報トランプ情報新型コロナさん。
https://twitter.com/ActiveCPI/status/1528439193499709440
(引用開始)
ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は、「世界がウクライナの運命と発展を心配していることを示すプログラムを作成する必要がある。ウクライナは、ロシアの賠償で再建されなければならないことは明らかである。ロシアの凍結資金は、さまざまな国際金融機関で使用されなければならない」と述べた。
https://twitter.com/EuropeanPravda/status/1528390999407460352
(引用終わり)
テッチャンねるさん。
https://twitter.com/Vf1rrJiyXIZLKMk/status/1528609048341643264
(引用開始)
ゼレンスキー:国境手続きを加速し、汚職を減らすためのポーランドとの共同税関管理。
ヴォロディーミル・ゼレンスキー大統領は5月22日、「歴史的な」二国間協定はウクライナの「欧州連合の共通税関空間への統合」の始まりを告げると述べた。
https://twitter.com/KyivIndependent/status/1528522138973622272
(引用終わり)
La monde さん
https://twitter.com/jft_monde/status/1528575677162991616
(引用開始)
親友の元ウクライナ軍人、戦争の1ヶ月前にポーランドに移住したが、ポーランド当局に拘束され、徴兵制の一環としてウクライナに送還されているとのこと
兄弟分のロシアと戦いたくないウクライナ人は、ポーランドは安全ではないので、親ロシア国や中立国に避難して下さい!アゾフが降伏しちゃったんで必死
https://t.me/wakeupjapancomeon/3784
(引用終わり)
八木剛司さん。
https://twitter.com/yagi6895/status/1528657123911299072
(引用開始)
西ウクライナはポーランドに東や南ウクライナ等ノヴォロシアはロシアが事実上併合しそうですね
(引用終わり)
Enigmaさん。
https://twitter.com/enigma_Germany/status/1528608928740745216
(引用開始)
ポーランド軍が4つ部隊に分かれてウクライナ西部を防衛する準備ができているという情報が先々週Telegramで流された。おそらくこの法案はこれを正当化するためのものだろう。しかし、ポーランドが進駐した時点でドイツ、フランスなどは離れていくと思う。
(引用終わり)
どらごんずさん。
https://twitter.com/kuru4232/status/1528668467116662784
(引用開始)
2014年侵攻時のミンスク合意までひっくり返すとなれば、5年や10年では終わらない。
イスラエル・パレスチナと同じ。永遠に続くよ。
記事名:ウクライナ、領土割譲を含む停戦には「合意しない」 キーウではポーランド大統領が演説 (BBC News)
https://news.line.me/detail/oa-bbcnewsjapan/5y5yv65435as?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none
(引用終わり)
藤原直哉さん。
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1528516231464366080
(引用開始)
WarGonzo「ポーランド歩兵2個大隊がウクライナのPavlogradに到着」。
https://military.pravda.ru/news/1711321-dva_batalona_polskoi_pekhoty/
これは、ドニプロペトロフスクのSemyon Pegov氏のWarGonzoプロジェクトの情報筋が伝えたものである。
戦場記者からの情報によると、ポーランド歩兵の2個大隊が前日キエフから進軍し、すでにパヴログラドに到着していたとのことである。各大隊は4挺のラピラ対戦車砲、APC、米国製装甲車などを保有している。
ポーランド歩兵は現在、アヴディフカ戦線への再展開の準備中である。
正規軍か傭兵かは今のところわからないと特派員は報じている。いずれにせよ、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が、敵対行為への外国部隊の参加についてヴェルホヴナ議会と「ダンス」したことを背景に、この情報が登場したことは、極めて論理的であるとペゴフ氏は言う。
(引用終わり)
Akira Makinoさん。
https://twitter.com/maquino/status/1528673309251862528
(引用開始)
「ドイツは旧型のレオパルド提供を提案したがポーランドは最新モデルを提供して欲しいと要求」
「レオパルド2A7 は旧式からのアップグレードで少量しかなく、製品デモや各国への売込に使用されている。直ぐに提供できる在庫はないため、ドイツはポーランド側の要求を拒否」
(引用終わり)
以上
【194】速報:「ロシア国防省は、最後のグループの工場から500人以上の武装勢力が降伏したと発表した。」(タス通信)。「アゾフスタルにいたNATO将校は、アゾフによって殺され、切断された可能性がある」(プラウダ)
かたせ2号です。
表題に関連して、藤原直哉さんの今朝(2022年5月21日)のツイートから、2つの記事を引用します。
(藤原直哉さんのツイートは、わたしにとって「信頼の置けるニュース速報番組」になっています。ありがとうございます。)
1.
ロシア・タス通信の記事
https://tass.ru/armiya-i-opk/14689499?utm_source=t.co&utm_medium=referral&utm_campaign=t.co&utm_referrer=t.co
を機械翻訳した藤原直哉さんのツイートを引用します。
記事名:アゾフスタルでの作戦完了とマリウポルの完全解放をプーチン大統領に報告するショイグ国防相。ロシア国防省は、最後のグループの工場から500人以上の武装勢力が降伏したと発表した。
2022年5月21日ツイート
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1527752357827977216
(引用開始)
「ロシア国防相のセルゲイ・ショイグ陸軍大将は、ウラジーミル・プーチン大統領に、作戦の完了と、ウクライナの武装勢力からのコンビナートとマリウポリ市の完全解放を報告した」とコナシェンコフは述べた。彼によると、2022年4月21日からナチスフォーメーション・アゾフのウクライナ人武装集団が阻止していた工場の領域は完全に解放されたとのことです。最新のグループの一部として工場から500人以上の武装勢力が金曜日に降伏しました。「今日、5月20日、531人の武装勢力の最後のグループが降伏した」とコナシェンコフは述べた。
「アゾフ・ナチのいわゆる「司令官」は、マリウポリ住民の憎悪と、数々の残虐行為を行った彼を虐殺したいという町民の希望により、特殊装甲車で工場の領域から連れ出された」と、ロシア国防省は述べている。
コナシェンコフ氏によると、武装勢力が潜伏していたコンバインの地下施設は、ロシア軍の完全な支配下に入ったという。ロシア国防省報道官は、「今年5月16日以降の作戦で、工場内に封鎖されたアゾフのナチスとAFUの軍人計2439人が武器を捨て降伏した」と述べた。
(引用終わり)
2.
ロシア・プラウダの記事
https://pravda.ru/world/1710979-oficery_nato_v_azovstali/
を機械翻訳した藤原直哉さんのツイートを引用します。
記事名:米教授「アゾフスタルにいたNATO将校は、アゾフによって殺され、切断された可能性がある」
2022年5月21日ツイート
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1527758490261143552
(引用開始)
ピッツバーグ大学(米国)のマイケル・ブレナー国際関係学教授は、マリウポルのアゾフスタルで、アゾフ民族反乱軍に殺されたNATO将校が数人いて、「西側諸国の政府を困惑から救う」ためにその死体を切断したことを否定していない。
ブレナー教授は、『Veterans Today』の編集者であるケビン・バレット氏とのインタビューで、自身の意見を述べました。
彼によれば、アゾフスタルには外国人傭兵部隊だけでなく、「各国政府からキエフを支援するために送られた」部隊全体があったと考える根拠があるという。
「個人のボランティアの場合、何もかもがシンプルで、誰も出自を気にしない。しかし、いきなり全部隊があることが判明すれば、ウクライナ国内でもロシアと西側諸国との間でも、今後の外交関係に終止符が打たれることになる」とブレナー教授は説明した。
そして、なぜ彼らを殺すのか?
ブレナー教授は、「アゾフスタルの守備隊」の大量降伏という選択肢は、長い間考慮されなかったと強調した。おそらく「NATO幹部」による暴露を、西側諸国政府や同盟指導部が恐れたからにほかならない。「面目を潰したくない」という思いがあったのでしょう。
降伏する必要があることが明らかになったとき、つまり、ロシアは出てきた人々をふるいにかけて、NATO部隊の存在を示す反論の余地のない「生の」証拠を得ることになるが、それがモスクワの切り札になるだろう」と教授は言い、「西側の軍人がアゾフスタル工業団地に隠れていようと、彼らはおそらく死んでいる」と示唆している。アゾフ旅団やその他の関連ネオナチグループによって殺害され、遺体が発見・特定できないような方法で処分された。
教授の見解では、このような命令は「西側諸国政府が紛争に交戦していたことが証明された場合に生じるであろう政治的コストを避けるため」であった可能性が高い。
「いずれにせよ、無能な西側補佐官を排除する決定は、ゼレンスキーのキエフのキャラクターの意向を無視して、アゾフスタルを動かしていた冷酷なファシスト指導者が下したのだろう 」という。
もし、教授の説が正しければ、アゾフスタルのダンジョン(難問)の謎は解ける見込みのないまま尊重された(終わった)ことになる。
「ロシアが残骸を調べれば 西側軍人の存在を証明できるのでは? ありえない。これらの死体はおそらく破壊され、モスクワは西側軍事施設のDNAデータベースにはアクセスできない」とピッツバーグに本拠を置く国際派は考えている。
アゾフスタルでの出来事に関する彼の説明として、彼は「バンデル派は感傷主義者ではなく、プーチンとの戦争でウクライナ人を冷血に使っているバイデン派と同じだ」と念を押している。
(引用終わり)
以上
【193】原伸一ブログ記事を引用する。「プーチンに軍配 西が「NATOは1インチも東方拡大しない」と言った言わない論争 米国の公文書よりその該当箇所」
かたせ2号です。
貴重な記録なので、引用する。
原伸一さんブログから。
記事名:プーチンに軍配 西が「NATOは1インチも東方拡大しない」と言った言わない論争 米国の公文書よりその該当箇所
2022年5月15日
http://hara.livedoor.biz/archives/52323379.html
(一部、抜粋引用開始)
2022年5月9日ロシア戦勝記念日のプーチンの演説の中の、この部分:
「国際関係におけるあらゆる立場の違いにもかかわらず、ロシアは常に、平等かつ不可分の安全保障体制、すなわち国際社会全体にとって必要不可欠な体制を構築するよう呼びかけてきた。
去年(2021年)12月、われわれは安全保障条約の締結を提案した。
ロシアは西側諸国に対し、誠実な対話を行い、賢明な妥協策を模索し、互いの国益を考慮するよう促した。
しかし、すべてはむだだった。
NATO加盟国は、われわれの話を聞く耳を持たなかった。
つまり実際には、全く別の計画を持っていたということだ。」
上記の「去年(2021年)12月の安全保障条約締結の提案」は、これのこと。下はブルームバーグの昨年(2021年)12月22日の記事:
「ロシアは先週、新たな安全保障条約に関する提案の一部として、NATOに1997年の状態へと駐留軍を後退させるよう要求した。これは、NATOが東欧の旧ソ連諸国の加盟を認めて勢力を拡大する以前の状態を意味する。」
これを突き付けた上で、NATOの東方拡大に対しては軍事的な対応も辞さないよと警告しました。そんなムチャなと一見思いますが、この論拠というのがかつてゴルバチョフの時代に西側首脳が「NATOは1インチも東方拡大しない」と言ったではないかということ。
で、そんな約束はないだのあるだの、色んな人が色んなことを言っています。
これですが、東京外国語大学の伊勢崎教授はじめ気付く人は気付いていて、実は米国では2017年に公文書開示されジョージワシントン大学が公文書アーカイブサイトに掲載しており、確認できます。
1990年2月9日のゴルバチョフソ連書記長とベイカー米国務長官のモスクワでの会談の記録。全体を概説したページがこちら。
https://nsarchive.gwu.edu/briefing-book/russia-programs/2017-12-12/nato-expansion-what-gorbachev-heard-western-leaders-early
当該箇所のページがこちら。
https://nsarchive.gwu.edu/document/16117-document-06-record-conversation-between
ページを下にスクロールしてDocument6をクリックしpage5。該当部分だけ下に転載します。この赤線部。
https://livedoor.blogimg.jp/hara047/imgs/0/1/0130fb2d.png
ソ連シュワルナゼ外相の「東西が統一された後のドイツが何を要求するかわからない」という質問に対して、ベイカー米国務長官:
【ソビエト連邦だけでなく、他のヨーロッパ諸国にとっても、このことを保証することが重要であることを理解しています。米国がNATOの枠組みの中でドイツに駐留し続けるならば、NATOの現在の軍事管轄は1インチも東の方向に広がることはありません。「2 4」メカニズムの枠組みの協議と議論が、ドイツ統一がNATO軍事組織の東への拡大につながらないことを保証するはずであると私たちは信じています。 】
本件について、「その発言は東ドイツについてのものだったのだ」と解説する評論家が居るようです。確かに東西ドイツの統一について話をする文脈で出た発言ですが、前後を読むとNATO全体の軍事管轄区域であることが解ります。統一ドイツが何を言おうと、米国が駐留する限りドイツは抑え込める(NATOは拡大しない)と。
これに基づいて、ソ連は東西ドイツ統一を了承したのでした。
という訳で、ベイカー米国務長官の「NATOは1インチも東方拡大しない」発言は「あった」で確定です。この投稿をお読みいただいたみなさまは、貴重な歴史の目撃者・証言者です
(引用終わり)
以上
【192】DS(ディープステート)という言葉の意味が日本中で通用していることが確認できたので、今日はまことにめでたい日である。
かたせ2号です。
本日(2022年5月19日)の京都新聞から、ある記事をご紹介します。
京都新聞サイトから。
記事名:観光大使はウクライナ侵攻で物議醸した元外交官(馬渕睦夫さん) 任命した京都府南丹市「問題ない」
2022年5月19日配信
https://nordot.app/899799178700128256?c=39546741839462401
(引用開始)
ロシアによるウクライナ侵攻に関連して「陰謀論」との指摘もある言説を展開している元外交官を、京都府南丹市は2022年5月18日までに「文化観光大使」に任命した。市は「問題ない」とするが、識者は「市民を陰謀論に誘導する恐れもある」と指摘する。
文化観光大使は、市ゆかりの人を通してまちの魅力をPRする目的で、2022年4月からスタート。著名人や芸能人ら9人を選び、2年間委嘱し、大使の名刺を持って活動してもらう。
元外交官は同市八木町出身の馬渕睦夫さん。1968年に外務省に入り、ウクライナやキューバ大使などを歴任し、2019年には市の名誉市民にも選ばれている。「ディープステート 世界を操るのは誰か」など、多数の著作を持ち、インターネット上で自説を語る動画の一部は計10万回を超える視聴数を誇る。
以前から世界を陰で操る勢力・ディープステート(DS)が存在するとの持論を持ち、ウクライナ侵攻にも関わっていると主張する。侵攻直前に収録された2月下旬の動画では「反プーチン勢力にウクライナは乗っ取られた」とし、プーチン大統領が侵攻せざるを得ないように仕向けていると説明している。
陰謀論に詳しい評論家古谷経衡さんは「根拠は何一つなく、DSは存在しない。(陰謀論が流布すると)間違った考えを一部に植え付け、一部が過激化する。委嘱は取りやめるべきだ」と、観光大使任命の影響を危惧する。
市は市役所に募金箱を置くなどウクライナ支援の意志を示している。山内守副市長は「馬渕さんは市民が世界で活躍する道しるべとなった人。観光大使に適任で、委嘱を取りやめる考えはない」とする。
京都新聞社は市を通じて馬渕さんに取材を申し込んだが、「取材には対応していない」と回答した。
(引用終わり)
かたせ2号です。
以下の2点、感想を述べます。
1.
記事中にある「世界を陰で操る勢力・ディープステート(DS)が存在する」という主張が、一般の日本人にも正しくその意味が認知されていることが確認できたので、まことにめでたい。
ドナルド=トランプは、2017年にアメリカ大統領に就任して、得体の知れない怪物退治の手始めとして、とりあえずその怪物に「ディープステート(DS)」という名前をつけてみたのである。その瞬間、その怪物(ディープステート、DS)は、「人間はそれに対して闘うすべもなく、ただおびえる以外になかった」存在から、「いくら手強い相手だと言え、いずれは撃ち斃すことの可能な獲物」に変化したのだ。
まことにめでたい。この業績があるからトランプはDSと本気で対決している人だと、かたせ2号には判定ができる。
2.
本日(2022年5月19日)の、重たい掲示板「[3400]定例会は無事、終わりました。ウクラナイ戦争。16本目。投稿者:副島隆彦先生」も合わせて読んで強く思ったこと。
今の世の中にあって一番むずかしいのは、人から偉く思われたい気持ち、人の上に立ちたい気持ち、そういう気持ちを捨てることです。
副島隆彦先生も上記記事の馬渕睦夫さんも、そういう気持ちを捨てておられることはわかるので、お二人とも偉い方たちだと思います。
以上
【191】「フレシェット弾」のCNN記事を(証拠付きで)拡散しよう。
かたせ2号です。
DS最高幹部が許可を出したとは思えませんが、CNNから「フレシェット」に触れた記事が昨日(2022年5月16日)出てきました。
この記事がロイターによって配信されれば、DSの最高幹部の許可は出ており、そうでなければ許可は降りていない、と判定できます。いまのところ配信はされておりませんが、結果はもうすぐ出るでしょう。
さて、このCNN記事は、記事中にある「2010年にはイスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ地区で民間人に対して(フレシェットを)使用し、国連人道問題調整事務所(OCHA)がこれを非難した。しかし、それらを除けば(フレシェット)は現代の戦争で使われたことはほとんどない。」を崩せば、CNNの目論見とはまったく逆の印象になるのです。CNNは、その危険性に気づいているのか?
以下、まずCNN記事を引用したあと、上記の記載の通りではない(ウクライナ軍の使用による)と主張する証拠(反論)を4つ提示します。証拠(反論)の3つ目と4つ目は、かたせ2号としては新たに提示するものです。
特に4つ目の証拠(プラウダからの反論、2022年4月25日)が強烈です。この反論が出たからDS最高幹部は沈黙せざるを得なくなったのだとわかりました。
このCNN記事を証拠付きで拡散しましょう。
<まずCNN記事の紹介>
CNN(日本語)サイトから。
記事名:民家を襲った「フレシェット弾」、ロシア軍撤退後の町で無数発見 ウクライナ
2022年5月16日配信
https://www.cnn.co.jp/world/35187521.html
(引用開始)
ウクライナ軍が首都キーウ(キエフ)郊外のイルピンをロシア軍から奪還して以来、1カ月あまり。住民のボロディミル・クリマシェフスキさん(57)の自宅では今も、庭に散乱したり家の壁に食い込んだりした釘のような金属片が見つかるという。
「素手では抜き取れない。ペンチがいる」。壁にダーツの矢のように突き刺さった無数の金属片を指さしてクリマシェフスキさんが言った。
この鋭利な金属片は、フランス語で「小さな矢」を意味するフレシェット弾と呼ばれる。第1次世界大戦中、できるだけ多数の敵兵を攻撃するために連合国軍が開発した兵器で、薬莢(やっきょう)に込められて戦車から発射されると、数千本の金属片が広範に飛び散る。
フレシェット弾は無差別的な性質をもつことから、民間人のいる場所で使うことは人道法で禁じられている。人に当たれば身体を引き裂き、ゆがんだり曲がったりして命取りになることもある。
米国務省によると、フレシェット弾は米国がベトナム戦争で使用。このほか、2010年にはイスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ地区で民間人に対して使用し、国連人道問題調整事務所(OCHA)がこれを非難した。しかし、それらを除けば現代の戦争で使われたことはほとんどない。
だが3月にロシア軍が占拠していたキーウ北部の町や村から撤退した後、ロシア軍が攻撃にフレシェット弾を使用していた痕跡が浮上した。
イルピン西部の村で農業を営む男性も、自宅前の道路にフレシェット弾が散らばっているのを見つけたと話す。男性は妻と共に地下室に隠れていたが、自宅は砲撃されてほぼ全壊したという。
ウクライナの人権団体によると、キーウ郊外のブチャで殺害された犠牲者の遺体からもフレシェット弾が見つかった。
「法医学の専門家が、ブチャとイルピンの住民の遺体からフレシェット弾を発見した」と同団体は述べ、ロシア軍が住宅をフレシェット弾で砲撃したと主張する。犠牲者がフレシェット弾のために死亡したのかどうかは分からないとしている。
クリマシェフスキさんによると、フレシェット弾が雨のように降り注ぎ始めたのは3月5日だった。クリマシェフスキさんは自宅で窓から離れ、床の上に突っ伏していた。隣家に砲弾が当たったが、爆発はしなかった。
辺りは一面、金属片に覆われ、クリマシェフスキさんの車の窓は破壊された。
2020年3月に戦闘が続くイルピンから逃れ、数週間後に戻ったという近隣の住民も、自宅の庭や屋根の上で無数のフレシェット弾を見つけたと話している。
(引用終わり)
かたせ2号です。
以下、2014年から現在にかけて、ウクライナ軍がフレシェットを使用している証拠(反論)を4つ提示します。この4つの証拠(反論)を提示した上で、上のCNN記事を紹介すれば、破壊力抜群です。
日本で最初に(2022年4月27日)PICKUPさんがTwitterで紹介した
https://mpr21.info/fue-el-ejercito-ucraniano-quien-cometio-la-matanza-de-bucha/
の記事は十分に正しいことも確認できました。
<証拠の提示>
1.
アメリカのヤフーニュースの記事から。
記事名:2014年10月21日、ウクライナのドネツクで、フレシェット砲弾の矢を見せる親ロシア分離主義者の戦闘員(A Pro-Russian separatist fighter shows a dart from a flechette shell on October 21, 2014, in Donetsk, Ukraine)
2014年10月22日配信(AFP)
https://news.yahoo.com/surgeons-ukraines-rebel-donetsk-confirm-cluster-bomb-usage-205747600.html?guccounter=1
(翻訳、引用開始)
ドネツク(ウクライナ)(AFP=時事) – ここ数週間、市民数十人が死亡しているウクライナ東部の反政府勢力の拠点ドネツクの外科医らは24日、ヒューマン・ライツ・ウォッチが主張するように、一部の患者がクラスター爆弾の犠牲になっていることを確認した。
キエフは、東部で親ロシア派の反政府勢力と戦っている自国軍が、論争の的になっている無差別クラスター弾を使用していることを激しく否定したが、医療関係者は、ウクライナ軍に落ち度があったと主張した。
ドネツクのカリーニン病院の外科医は、「私は何十回となく、ウクライナ軍が使用した子弾の破片を負傷者から取り除いてきた」と述べた。
世界的な権利団体HRWは今月初め、非常に不正確なこの弾丸によって、スイスの援助関係者を含む6人が死亡した12の事件を特定する調査報告書を発表している。
クラスター爆弾は、数十から数百の小さな爆発物を含む弾薬で、爆弾やロケットで運ばれ、「広範囲に、しばしばサッカー場ほどの大きさに無差別に撒かれる」とHRWの報告書は述べている。
「カリーニン病院に勤務する外科医は、名前を明かさず、「これらの武器は建物を破壊するためではなく、人を殺すためだけのものだ。
「小さなダーツは重大な傷害を引き起こす」と彼は言った。「一人の人間に20本、30本と刺さった例もある。
世界の大半の国はクラスター爆弾禁止条約に署名しているが、ウクライナは署名していない。
しかし、キエフはこの兵器の使用を否定し、分離主義者を非難し、この報告について完全な調査を開始することを約束した。
ウクライナ国防省のボグダン・セニク報道官は、「これらの告発は根拠がない」と述べた。
– 反体制派は「戦争犯罪」を非難-。
カリーニン病院から数キロ離れた隣の都市マキィフカへの検問所で、地元の親ロシア派反乱軍リーダーがAFPに、2センチほどの鋭い破片が詰まった不発弾を見せた。
「この砲弾はマキイェフカを襲った。ドネツク空港付近の地区には、ほぼ毎日、同様の砲弾が落ちている」と、40歳の反体制派、アレクセイ氏は語った。
彼は、ウクライナ軍は「戦争が始まって以来」、郊外からクラスター弾で街を攻撃し、グラドやウラガンのトラック搭載システムでそれらを発射してきたと述べた。
ニコライと名乗る第17病院の外科医は、AFPに対し「私は、これらの弾丸で負傷した患者の手術をしたことがある」と語った。「10日ほど前のことだ。このようなケースは1件だけだった」。
ドネツク州内の他の病院では、症例は報告されていない。他の3つの病院でAFPのインタビューを受けた複数の外科医は、このような武器で負傷したケースを見たことがないと述べた。
「このようなことはテレビで見たが、私の外科医としてのキャリアでは一度もない」と、地方病院の外科医で緊急対応担当のイゴール氏は述べた。
分離主義者の拠点であるドネツクを拠点とする自称ドネツク人民共和国の指導者たちは、キエフによるこうした武器の使用は戦争犯罪に相当する、と述べた。
「DNRのアンドレイ・プルギン副首相は、「この種の兵器が使用された事例は数十件にのぼる。
「これは戦争犯罪だ。このような犯罪の調査が行われ、国際法廷が有罪、つまりウクライナ国家を裁くことを望んでいる」と述べた。
(引用終わり)
2.
かたせ2号です。
1.の証拠写真がこちら。
https://codename-it.livejournal.com/953562.html
合わせて、投稿された写真の下につけられたコメントを拾っておきます。
(コメント抜粋開始(翻訳))
(質問者)(2015年3月16日)父が職場で釘の木箱を盗んだことがあるんですが、3枚目の写真にあるようなものがあったんです。ネイルの代わりにはならないよ。その内容や名前を教えてください。
(写真の投稿者)(2015年3月16日)矢のような形の発射物。
(質問者)(2022年4月24日)最初の写真に写っている砲弾のある塹壕は誰の塹壕なのか、わかっているのでしょうか?
(写真の投稿者)(2022年4月25日)(ウクライナ東部)ルハンスク州のPeremozhnoye村付近でAFU(ウクライナ軍)の拠点を破壊したとのことです。
(質問者)(2022年5月2日)ここにある記事は、ドンバスでの戦争でウクライナ軍が小さな金属製のダーツを使用した証拠として、「2015年のウクライナ砲による空襲後、ドネツク人民共和国のスラビャンスク市でもダーツを発見」とあり、あなたの記事へのリンクが貼られています。この記事(「mpr21」の記事)は正しいと思いますか?
(写真の投稿者)(2022年5月2日)(私が投稿したうちの)最初の3枚の写真は、ルハンスク近郊のAFU(ウクライナ軍)の砲兵陣地と、その砲兵が割った砲弾のダーツです。当時はよくあったことですが、国防省やロシア連邦からの砲撃が陣地を覆っており、その中から問題の砲弾が発見されました。2014年に使用されたかどうかは、そのような事実を客観的に証明するものがないため、はっきりとはわかりません。
(コメント抜粋終わり(翻訳))
3.
すらいと.Slightさんのツイートから。
2022年5月12日配信
https://mobile.twitter.com/slightsight/status/1524681967647617025
(引用開始)(インク先に画像あり)
左) 英国メディアが、ロシアのものとする、ブチャの殺害された市民から出てきた砲弾片
右) 陥落したポパスナヤで、ロシア軍がウクラ軍から受けた砲弾片
(引用終わり)
4.
プラウダ(英語版)のサイトから。
記事名:ブチャの大虐殺。ガーディアンはフェイクニュースの取り扱いに失敗した
2022年4月25日配信
https://english.pravda.ru/news/hotspots/151417-bucha_massacre/
(引用開始)
2022年4月24日に、ブチャの市民がロシア軍に殺害されたとガーディアンが発表した。(根拠:法医学専門家は犠牲者の遺体から金属製のフレシェットを発見した。このようなフレシェットは122ミリZSH1砲弾に使用されるものである。)
ガーディアンの主張は、フェイクです。事実は以下の通り。
ガーディアンは、ブチャへの砲撃は、集落がロシア軍の支配下にあった時に行われたとはっきり書いている。しかし、ロシア軍は駐留している領土に砲撃を加えることができなかっただけである。
砲撃は、金属製の小さな「ダーツ」である金属フレシェットを詰めた122ミリZSH1砲弾で行われた。このような弾薬を使用するのはウクライナ軍である。
軍事専門家のボリス・ロジンは、122ミリ砲弾はD-30榴弾砲で使用されていると指摘した。ウクライナ軍はロシアの特別作戦開始時に、ソ連の兵器庫から少なくとも350挺のD-30榴弾砲とそのための弾薬を大量に保有していた。
「これはウクライナ軍の主力野戦兵器であり、ゴストメル、ブチャ、イルピンで戦った第4即応旅団も例外ではなかった」と専門家は書いている。
2014年のドンバスへの砲撃でも同じ弾薬が使われた。
ロシア連邦では、そのような兵器は廃棄され、Msta-Bと口径の大きな152mmの他の砲弾と交換された。
(引用終わり)
以上
【190】情報の取り扱いには慎重に:この写真は、2022年4月14日のルハンスクのものです。
かたせ2号です。
スプートニクの写真サイトから。
http://sputnikimages.com/story/list_264787293/8165247.html
現在上記写真を元に、
「アゾフスタリ地下深くに住み着く米特殊作戦指揮官の米海軍大将エリック・オルソン特殊作戦指揮官が拘束された」という情報が世界中に流れています。
この情報が正しければ、私も興奮するところなのですが、
ただし、上記リンク先の情報の通り、根拠となる写真は、2022年4月14日にルハンスクで撮影されたものですので、この情報の取り扱いは慎重にしてください。
以上
【189】ランド研究所:「日本が地上配備型対艦ミサイルの兵器を開発するのを支援することが、日本がより射程の長い同様のミサイルを調達するよう促す、米国の長期的な戦略の第一歩となるだろう。」(2022年4月28日)
かたせ2号です。
J Satoさんのツイッターから。
2022年5月12日のツイート。
https://twitter.com/j_sato/status/1524621290899853312
(引用開始)
アメリカ軍事政策シンクタンクのランド研究所が、対中代理戦争に向けての地上配備型中距離ミサイルを配備する国として、日本が一番有望と評価。オーストラリア、韓国、フィリピン、タイはチャイナ刺激の矢面に立つことを拒否するが、日本はそこまででもないと。ポチ度が高評価。東アジアのウクライナとして選ばれそうですよ!
(引用終わり)
かたせ2号です。
参照先のランド研究所の記事を引用します。
記事名:インド太平洋における地上配備型中距離ミサイル米国の同盟国の位置づけを評価する。
2022年4月28日付報告
https://www.rand.org/pubs/research_reports/RRA393-3.html?utm_campaign=&utm_content=1651274518&utm_medium=rand_social&utm_source=twitter
(引用開始)
米国は2019年に中距離核戦力(INF)条約を脱退し、射程500~5500kmの地上型ミサイル(本レポートでは地上型中距離ミサイル(GBIRM)と呼ぶ)を開発・配備する機会を自らに開いた。しかし、米国の撤退は、そのようなミサイルをどこに配備するかという議論も呼び起こした。なぜなら、中国はINF条約に加盟していないため、米国が禁止しているさまざまな能力を開発することが可能だからである。
この脅威を考慮し、米国は新たな通常兵器のGBIRMを開発し、インド太平洋に配備することを望んでいるが、米国の同盟国がGBIRMを受け入れるというワシントンの申し出にどう反応するかは不明である。
筆者は、インド太平洋地域における米国の条約上の同盟国であるオーストラリア、日本、フィリピン、韓国、タイが米国のGBIRMをホストする可能性を分析する。これらの国々が同意する可能性は低いため、著者は同盟国の領土にミサイルを恒久的に配備する代替案も検討している。(1)米国が同盟国と GBIRM を共同開発し、同盟国に GBIRM を売却して指揮統制する、 (2)危機時に同盟国の領土に GBIRM を展開する、 (3)peacetime rotational deployment、 (4)Guam または Compact of Free Association に配置される、など。それぞれの選択肢には欠点があるため、著者は最初の選択肢のバリエーションとして、日本が地上発射型対艦スタンドオフミサイルの兵器を開発するのを支援することを推奨している。
<検討して発見した内容>
・同盟国がGBIRMを恒久的にホストすることに同意することに依存する米国の戦略は、意欲的なパートナーを見つけることができないため、失敗するリスクがある。
タイが中国との関係を緊密にしようとする軍事政権である限り、米国はタイにGBIRMを受け入れて欲しくないだろうし、タイが受け入れる可能性は極めて低いだろう。
・米国のフィリピンとの同盟関係は流動的である。ロドリゴ・ドゥテルテ大統領のような対米・対中政策が続く限り、フィリピンが米国のGBIRMを受け入れる可能性は極めて低い。
・韓国が米国の防衛ミサイルシステムを受け入れることに対する中国の反発、韓国が中国の圧力に弱いこと、米韓関係が悪化していることなどから、韓国が米国のGBIRMを受け入れる可能性は極めて低いと思われる。
・豪州は米国との歴史的なつながりが強いため、米国のGBIRMを受け入れる可能性は否定できな いが、恒久的な外国基地の受け入れに歴史的に消極的で、アジア大陸から距離があるため、可能性 は低い。
・日本は米国との同盟関係を強化し、防衛力を強化する意欲があるため、日本は米国の GBIRM を 受け入れる可能性が最も高いと思われる地域の同盟国である。しかし、その可能性はまだ低い。
<結論>
米国がインド太平洋地域で GBIRM (地上型中距離ミサイル)を追求し続ける場合、最も成功する可能性が高い戦略は、日本が地上配備型対艦ミサイルの兵器を開発するのを支援することであろう。
これは、日本がより射程の長い同様のミサイルを調達するよう促す、米国の長期的な戦略の第一歩となるだろう。
(引用終わり)
以上
【188】ジャック・ボーの論説を紹介する(その1)
かたせ2号です。
ジャック・ボーの論説を紹介します。その第1回目。
なお、ジャック・ボーの論説をきちんと最初に紹介した日本人インフルエンサーは以下のお二人です。記して感謝します。
・田中宇さん:https://tanakanews.com/220421kramatorsk.htm
・岩上安身さん:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504779
<フランス語原文から英語文への翻訳したデータ>
Postil Magazineのサイトから。
記事名:The Military Situation In The Ukraine April 1, 2022
https://www.thepostil.com/the-military-situation-in-the-ukraine/
<日本語への翻訳文>
世相徒然ブログから。
https://ameblo.jp/docomo1923/entry-12740288218.html
かたせ2号です。ここのブログ主さんによる解説文(のみ)を以下に引用します(翻訳文そのものは上記リンク先を参照ください)。また、日本語に翻訳くださったブログ主さんに感謝します。
(一部引用開始)
このブログでも幾つか紹介したように海外発信された論考は優れたものが多く、正しくウクライナ戦争の原因を突いている。
そんな中、ブログ「阿幾左与庵」Akiさんから、とても分かりやすく優れた分析の論考を紹介していただいた。
ジャック・ボー「ウクライナにおける軍事情勢」(2022.4.25)である。
(表題が少し大人しすぎる。「ウクライナ戦争の正体)又は「ウクライナ戦争の真実」がいいかも)
ジャック・ボー氏は、67歳のスイス陸軍の元大佐、戦略アナリスト、諜報とテロリズムの専門家で、NATOの勤務経験がある方だ。だから現場を知って中立的な分析が可能な信頼できる評者だといえる。
この論考はウクライナ侵攻せざるを得なかったロシアの事情、特に2014年以降のウクライナドンバス内戦やゼレンスキー内閣やNATOの動きから説く。
ボー氏の分析はその経歴からロシア寄りではなく非常に客観的であると捉えてよいだろう。
ロシアに理解を示したからといってそれはロシアのプロバガンダではないのだ。
長めの論考は三部に分かれており、第1部: 戦争への道、第2部:戦争、第3部 結論という構成である。
まず、ウクライナ紛争の根源から説き始める。そしてウクライナ軍の実態からウクライナ軍がなぜナチ化していったか。そのナチ化への米英の関わり。第2部では戦争の勃発として、ほとんど知られていないウクライナ政府の動きが暴きだされている。つまり、ロシア軍のウクライナ侵攻以前にもうウクライナ側はドンバス地方を攻めようとちょっかいを出していたのだ。アメリカのプロパガンダを信ずる者は見たくない不都合な真実だろうが。
ここでプーチンは岐路に立たされる。軍事介入すれば経済制裁や熱い戦争になりうるし、介入しなければドンバス地方の住民を見捨てることになる。そこで決断がなされたのだった。
そのため、プーチンは作戦を2つの目的に限定した。ウクライナの「非軍事化」と「非ナチ化」だ。つまり、ウクライナを征服するのではなく、おそらくは占領するのでもなく、破壊するのでもない。これがロシア軍の戦い方だった。(しかし、このことがアメリカ・ウクライナ側のプロパガンダにいいように利用されてしまうのだ)
一方ゼレンスキー・ウクライナの戦い方について、ボー氏は鋭い指摘をして批判する。
「軍の指揮系統とは、軍隊の本質であり、武力の行使を目的に向けて方向付ける機能である。現在のように無計画に市民を武装させることで、市民を戦闘員にしてしまい、結果的に市民を潜在的な標的にしてしまうことになるのだ。さらに、指揮もなく、作戦目標もなく、武器を配ることは、必然的に決闘や盗賊行為、効果的というより致命的な行動につながる。戦争は感情の問題になる。武力は暴力となる。
…EUは、ベルリンの戦いの最後の時間における第三帝国の悲惨な経験を繰り返そうとしている。
戦争は軍に委ねられ、一方が負けたときには、それを認めなければならない。そして、もし抵抗があるならば、それは指導され、組織されたものでなければならない。しかし、私たちは正反対のことをしている。私たちは市民に戦場に行くよう促し、同時にFacebookでは、ロシアの兵士や指導者の殺害を呼びかけることを許可しているのだ。」
日本の保守の一部は熱狂して、ウクライナの義勇軍化と徹底抗戦を愛国的と称賛するが、軍事専門家ボー氏に言わせればとんでもないことなのである。
「戦争は軍に委ねられ」ねばならず、そうでなく「市民を戦闘員にしてしまい、結果的に市民を潜在的な標的にしてしまうことにな」り、「指揮もなく、作戦目標もなく、武器を配ることは、必然的に決闘や盗賊行為、効果的というより致命的な行動につながる。戦争は感情の問題になる。武力は暴力となる。」という混沌とした悲惨な状況が現出してしまうとの指摘だ。
こう言えば、恐らく有本らの興奮した右翼は、「侵略を許せと言うのか、抵抗してはいけないというのか」と吼えるだろう。しかし、ウクライナ戦争の経緯をキチンとみれば必ずしもその愛国心は正しいとはいえないことがわかるだろう。
結論部分では、「欧米の政治家の中には、明らかに紛争が起こることを望んでいる者がいる」とボー氏はいい、戦争は政治の延長であるというものの、余りの政治優位つまり戦争を泥沼化したい米英のためにそして当亊者ゼレンスキーがロボットのため、停戦に持ち込めない状況に陥っている。
ボー氏は「プーチンの非難は、私たちへの非難でもある」と言う。
「…明らかに、この紛争は私たちをヒステリーに導いている。もし、我々が交渉し、承認したミンスク合意をウクライナに遵守させるよう主張していれば、このようなことは起こらなかっただろう。プーチンの非難は、私たちへの非難でもある。もっと早くから行動すべきだったのだ。」と。
この戦争を世界の人々は終わらせたくても、終わらせたくないアメリカとEUとウクライナがいる。戦争を泥沼化させたい勢力!ヘタをすれば第三次世界大戦!もう少しは突入しているのだが。
アメリカのプロパガンダに賛意を示す人々もまたこのウクライナ戦争を長引かせることに貢献しているのだ。
本当の気持ちは、早く戦争を終わらせたいはずなのに、ロシアが悪というプロパガンダを鵜呑みにして、戦争長期化に心ならずも加担しているのだ。
そして罪なきウクライナ人を結果的に死に追いやっている。死神ゼレンスキーと同じように。
そこから抜け出すには、正しい認識が必要だ。このジャック・ボー氏の論考はそのための一助になるはずだ。
ロシア寄りの論考なんて信用できん、と言わずに、まずはじっくり読んでから、それからテレビの毎日のプロパガンダを聞いてみよう。見方が変わっているに違いないのだ。ナザレンコ・アンドリーの嘘はたちどころにわかること請け合いなのだ。
前置きが長くなってすみません。ではどうぞ。
(一部引用終わり)
以上
【187】ジャック・ボーの論説を紹介する(その2)
かたせ2号です。
ジャック・ボーの論説を紹介します。その第2回目。
日本語に翻訳くださったKfirfasさんに感謝します。
<フランス語原文から英語文への翻訳したデータ>
Postil Magzineのサイトから。
記事名:The Military Situation In The Ukraine April 11, 2022
https://www.thepostil.com/the-military-situation-in-the-ukraine-an-update/
<日本語への翻訳文>
KfirfasさんのNoteから。以下のリンク先を参照ください。
記事名:スイスの元軍事情報将校「ウクライナの軍事状況、2022年3月25日」
https://note.com/14550/n/nbcebd70d9726
以上
【186】ジャック・ボーの論説を紹介する(その3)
かたせ2号です。
ジャック・ボーの論説を紹介します。その第3回目。
日本語に翻訳くださったKfirfasさんに感謝します。
<フランス語原文から英語文への翻訳したデータ>
thegrayzoneのサイトから。
記事名:US, EU sacrificing Ukraine to ‘weaken Russia’: fmr. NATO adviser
https://thegrayzone.com/2022/04/15/us-eu-sacrificing-ukraine-to-weaken-russia-fmr-nato-adviser/
<日本語への翻訳文>
KfirfasさんのNoteから。
記事名:スイス元軍事情報将校 NATO顧問:ロシアを弱体化させるために米国とEUはウクライナを犠牲にしている(2022年4月15日)
https://note.com/14550/n/n6603d32072eb
かたせ2号です。
翻訳文の一部(のみ)を以下に引用します。全文は上記リンク先を参照ください。
(一部引用開始)
AARON MATÉ:最後に、最近報道された残虐行為についてお聞きしたいと思います。 ブチャの町ではロシアが民間人を大量に殺害し、ウクライナ軍も殺害されたと報告されていますし、クラマトルスクでは駅が襲撃されました。 あなたはこの2つの事件を評価し、どのように受け止めているのでしょうか。
JACQUES BAUD : そうですね、その中には2つのことがあります。第一に、両方の事件について私たちが持っている兆候は、ロシア人がその責任を負わなかったことを示しているということです。しかし、実際私たちはわかりません。これは言わなければならないと思います。つまり、正直なところ、私たちは何が起こったのか知りません。私たちが持っている兆候、すべて、私たちが持っているすべての要素は、ウクライナの責任を指摘する方向にあります。でも私たちは知りません。
(一部引用終わり)
以上