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終夜 投稿日:2010/06/14 20:51

【14】[16]小沢前幹事長の熊野古道散策について

一般会員の終夜と申します。

副島先生が(11)の記事の10で書かれているように、温首相の緊急来日以降の日本政界の動きに強い不安を持っております。

6月9日に小沢前幹事長は、「一兵卒として(中略)微力を尽くしたい」と発言されています。

また、6月12日には熊野古道を散策されました。

「よみがえり」信仰の願掛けをしているような報道が一般的ですが、気になったので検索してみると、毎日jpでは、「参院選後には体を鍛えて、本宮(熊野大社)まで歩きたい。」との談話が載せられています。

また、これも気になったので調べてみたのですが、熊野大社の神徳の第一は「国土安穏」であるとのことです。

合わせると小沢前幹事長の行動は、あたかも「戦争責任者はやらない。」と、アピールしているかのようにも思われるのです。

「馬鹿馬鹿しいこじつけだ」と一笑されるかとも存じますが、米国が戦争経済で国家財政を立て直すというヴィジョンが否定できない情勢のようにも思われますので、杞憂であることを願うばかりです。

余談ですが、普天間基地も問題ですが、それよりも、首都圏に米軍基地があることのほうが、はるかに深刻な問題だと愚考しております。普天間のような地政学上の理由があるとしても、アジア大陸から遠いということくらいしか考えられませんので、主たる理由はやはり、東京を押さえるということ意外には考えられないからです。

姜浩 投稿日:2010/06/14 17:40

【13】[15]補足

植草先生と天木先生のご意見というのは、
以下のブログ記事です。

「対米隷属勢力に乗っ取られた国民主権政権」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-b478.html

「小沢一郎は民主党を割って究極の政界再編をめざせ」http://www.amakiblog.com/archives/2010/06/11/#001629

姜浩 投稿日:2010/06/14 17:16

【12】[14]これはあなたのご意見ですか?

小坂タカシさんは、田中良紹氏のブログ記事を転載しておりますが、これはあなたのご意見と全く同じなのですか?

私には、田中良紹氏のブログに対して云々するほどの情報を持ち合わせていませんが、副島先生の書いた文章には、国対委員長になった樽床伸二議員を(スパイ)と認定してます。

そうなると「菅総理は総裁選挙で対立候補となった樽床伸二氏を国対委員長に就けた。思わず「えっ!」と思った。国対委員長と議院運営委員長には腹心を配するのが当然で、敵側の人間を配するのは異例だからである。議院運営委員長はそのまま、国対委員長に小沢グループの支援を受けた樽床氏が就任した事は、これも民主党が変わっていない事を示している。」と田中良紹氏がブログで述べている事は根底から崩れますね。

私は菅総理の人事や財務省の喜ぶ財政再建、消費税増税を主張したり、普天間基地の問題でもアメリカの言いなりになったとしか思えないし、郵政民営化を見直す法案を今国会で成立させないと決めて亀井大臣が辞任する等、どう考えても単なる選挙対策とは思えない。

第一、消費税増税なんて言って選挙に勝てるのでしょうかね。
私は、副島先生、植草一秀先生、天木直人先生のご意見の方に共鳴します。

小坂タカシ 投稿日:2010/06/14 09:32

【11】[13]政治を知らない「政治のプロ」たち

小坂タカシです。

 現下の政治状況を理解する上で、私にとって最も説得力があった論考が、以下に転載する田中良紹さんのものです。民主党の各位は、参議院選挙に勝利するために、「鳩山・小沢カード」、「消費税増税カード」を最大限に利用していると私も思いますし、民主党は意見の違いはあるのでしょうけれど、分裂などしていないと思っております。そして、「多くの参議院議員を束ねた者が日本政治を制する」とのことで、いずれ小沢氏が復活すると見ています。

(転載開始)
政治を知らない「政治のプロ」たち

 シルクロードから帰国して見たこの国の新聞、テレビ、雑誌の政治解説は、私の見方とことごとく異なる。私がこの政局を「民主党が参議院選挙に勝つための仕掛けで、将来の政界再編を睨んだ小沢シナリオだ」と見ているのに対し、新聞やテレビに登場する「政治のプロ」たちは「民主党内で反小沢派が権力を握り、小沢氏の政治力が無力化された」と見ている。

 私の見方が当たっているか、「政治のプロ」たちの見方が当たっているかはいずれ分かるが、困るのは「みんなで渡れば怖くない」で書いたように、日本の新聞やテレビは間違いを犯しても「みんなが間違えたのだから仕方がない」と何の反省もせずにそのままにする事である。だから何度も誤報を繰り返して国民を惑わす。私は間違えたら反省するし、なぜ間違えたかを分析して次の判断に役立てる。

 ところでここで問題にしたいのは政局の見方の当否ではない。「政治のプロ」を自称する人たちの解説の中に、まるで政治を知らない「素人」の議論が多々ある事である。それだけは訂正しておかないと国民に誤った認識を与える。

 「政治のプロ」たちは、「権力の中枢を反小沢派が占めた事で小沢氏は無力化された」と見ている。官房長官も幹事長も反小沢派の急先鋒で、財務委員長も反小沢派だから、小沢氏は金も動かせないと解説している。「建前」はそうかもしれない。素人ならそう思う。しかし多少でも政治を知る者は、それが「建前」に過ぎない事は分かっている。総理、官房長官、幹事長のポストに権力がある訳ではない。本人の資質と政治力がなければただの「操り人形」になる。

 アメリカのレーガン大統領はアメリカ国民から「父親のような存在」として敬愛されたが、彼が真の権力者であったと思う「プロ」はいない。見事に大統領を演じてみせただけで、シナリオを書いたのは別の人間である。中曽根康弘氏も総理在任中は権力者であったとは言い難い。ひたすら田中角栄氏の考えを忖度し、それに逆らわぬ範囲でしか政治を動かせなかった。そして田中氏が病に倒れた後も金丸幹事長の意向に左右された。中曽根氏が政治的に力を持つのは総理を辞めてからである。

 田中角栄氏も実は総理在任中より辞めてから、しかもロッキード事件で刑事被告人となってからの方が強い権力を握った。と言うと素人はすぐ「金の力で」と下衆な判断をするが、金の力だけで権力は握れない。田中氏の力の源泉は人を束ねる力、すなわち「数の力」である。それも「参議院議員の数の力」であった。

 私は再三に渡って日本政治の特殊性を論じてきた。その時にも説明したが、日本政治の特性の第一は参議院にある。日本国憲法では衆議院から総理大臣が選ばれ、衆議院が参議院より優位にあると思われるが、実は参議院の方が力は強い。参議院で法案が否決されると再議決には衆議院の三分の二の賛成を要する。与党が三分の二の議席を持つ事は滅多にない。従って法案の帰趨を握るのは参議院である。参議院の協力なしに法案は成立しない。参議院には総理、官房長官、幹事長のクビを飛ばす力がある。

 そのため昔から参議院の実力者は陰で「天皇」と呼ばれた。総理より偉いという意味が込められている。戦後の総理在任最長記録を誇る佐藤栄作氏は「参議院を制する者が日本政治を制する」と言った。角栄氏は参議院の多数を束ねた。つまり参議院選挙は衆議院選挙よりも重要なのだ。民主党は去年衆議院で政権交代を果たしたが参議院で単独過半数を得ていない。実は本当の意味での政権交代はまだ終わっていないのである。だから小沢氏は何よりも参議院選挙に力を入れてきた。

 今回の政変で総理、官房長官、幹事長は代わったが、参議院執行部は誰一人として代わっていない。つまり民主党の権力構造は底流で変わっていない。「プロ」ならそう見る。人事権は総理にあるから菅総理は参議院執行部を自分に都合良く代える事は出来た。しかし参議院選挙直前に参議院の人事をいじるのは常識的でない。このシナリオはそこを読んでいる。小沢氏が敷いた参議院選挙のレールも取り外して敷き直す余裕はない。

 もう一つ総理、官房長官、幹事長の「寝首」をかく事が出来る重要ポストがある。国対委員長と議院運営委員長で、国会運営の全てを取り仕切る。菅総理は総裁選挙で対立候補となった樽床伸二氏を国対委員長に就けた。思わず「えっ!」と思った。国対委員長と議院運営委員長には腹心を配するのが当然で、敵側の人間を配するのは異例だからである。議院運営委員長はそのまま、国対委員長に小沢グループの支援を受けた樽床氏が就任した事は、これも民主党が変わっていない事を示している。

 日本政治の特性の第二は、こちらの方が重要なのだが、権力が国民に与えられていない事である。権力は霞ヶ関とアメリカにあって国民の代表である政治家にない。つまり政権与党に権力はなかった。かつての自民党は霞ヶ関やアメリカと戦う時には野党の社会党と水面下で手を結んで抵抗した。しかしここ20年は自民党が戦う事をやめて霞ヶ関やアメリカの言いなりになった。それが国民の信頼を失わせ、去年の政権交代となった。国民が初めて権力を発揮した。

 国民が選んだ政権を潰しにかかってきたのは霞ヶ関とアメリカである。霞ヶ関を代表するのは検察権力で鳩山・小沢両氏の「政治とカネ」を追及し、アメリカは普天間問題で鳩山政権を窮地に陥れた。しかし国民が選んだ政権を潰すか潰さないかは国民が決めるのが民主主義である。検察や外国に潰されたのでは「国民主権」が泣く。この政権の是非は選挙で国民に判断させるべきである。そこで民主党は参議院選挙で勝つための条件整備をした。

 野党自民党が今度の選挙で民主党を攻撃する材料は三点あった。「政治とカネ」と普天間と民主党の経済政策である。「政治とカネ」では小沢・鳩山両氏が、普天間では鳩山氏がターゲットになり、経済政策では「バラマキで財政が破綻する」と批判される筈だった。自民党はそのために消費税増税を選挙マニフェストに掲げる予定でいた。

 それが今回の政変で鳩山・小沢の両氏が辞任し、「政治とカネ」と普天間が攻撃材料になりにくくなった。次に菅政権は「財政健全化」に政策の力点を置いた。さらに将来の消費税増税に積極的な玄葉氏が政調会長に就いた。これで三点への防御態勢を固めた。自民党の谷垣総裁は民主党の路線転換を「抱きつき作戦」と批判したが、その通りである。しかしそう言って批判しても始まらない。これから選挙までの短い間に違う攻撃ポイントを見つけなければならない。困っているのは自民党である。

 選挙の公示まであと1週間余りしかない。もはや選挙戦は事実上の後半戦である。政治を知らない「政治のプロ」たちが解説をすればするほど、また素人にも分かるように「建前」に終始した話をすればするほど、民主党は「変わった」という話になり、参議院選挙は民主党に有利になる。2人擁立が批判されていた2人区で小沢・反小沢がしのぎを削れば2人当選する可能性もある。そして選挙後に「多くの参議院議員を束ねた者が日本政治を制する」のである。
(転載終了)

田中良紹の「国会探検」
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/06/post_222.html 

ライジング・サン 投稿日:2010/06/12 15:18

【10】[12]ニューヨーク州政府:来週にもデフォルト?

会員番号4758 ライジング・サンです。 今日は6月12日です。

副島先生が述べているように、ダークサイドに堕ちた菅(官)内閣が暴走前にアクセルを吹かせているようです。 また亀井金融相が辞任しましたが、竹中を主謀に作られた日本振興銀行に強制捜査が入り、それに繋がるであろう悪事がバレるのかどうか、はたまた茶番で終わるのか注目されるところだと思います。

さきほどツイッターで拾った情報ですが、来週に米国ニューヨーク州がデフォルトするような記事がありましたので貼り付けます。 おそらくこれも一時的な金融・財政破綻の1部であり、このようなことがこれから所々において発生するでしょう。 副島先生の予言するように今年の終わりから来年の頭あたりにかけて本格的な米国破綻が襲ってくるのではないかと思います。

以下貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

NY Government Shutdown Possible

http://www.wbng.com/news/state/96036239.html

(参考)

Thirty-Two States are Now Officially Bankrupt
$37.8 Billion Borrowed From US Treasury To Fund Unemployment Insurance

http://www.globalresearch.ca/PrintArticle.php?articleId=19292

(転載終わり)

副島隆彦 投稿日:2010/06/12 08:04

【9】[11] 「6.2反小沢クーデター」に対する副島隆彦からの反撃と防御についての続きを書きます。

 副島隆彦です。 今日は、2010年6月12日です。  私は現下の 政変(せいへん)劇に、今も怒り心頭に発しています。 それでも、この数日、あまりにも怒ったので、今は、気が少し萎(な)えて落ち着いて、静かになりました。

 私は、6月8日にここに書いた、「6.2反小沢クーデターが起きたのである」論の続きを書きます。 

 ここの掲示板の投稿文の ↓ 「9」番(6月11日投稿文)の、会員の松氏 の考えも私なりに分かります。 今は、静かにして、来たる7月11日の参議院選挙の結果を見るべきで、ひとまず菅直人政権を支えるべきである、とするものです。 小沢一郎を排除して、民主党の国民的な人気が上がったのだから、それに便乗して、参院選に勝利して民主党が、最低62議席(この他に改選なしで60議席がいる。合計で、過半数の122議席。議長を含む) を取ればいいのだから、とする、穏(おだ)やかな人々の考えです。 私たちの学問道場の会員でも、そのように考えている温和な人々が多いでしょう。

 だが、副島隆彦は、それに対して、それは甘い考えであり、甘い考えをしている人間たちは、あとで、痛い目にあうのだ、と申し上げておきます。 私は、イザヤ書エレミヤ書の 予言者の気持ちになってこのように、忠告しておきます。 一番、危険な攻撃に遭(あ)ったときには、ただちに、反撃に出るか、厳しい防御態勢を敷かなければいけない。

 このままでは、小沢一郎が育てた、資質のある優れた優秀な若い政治家たちの頭にまで、毒がまわって、身動きが出来なくなる。 内部にまで、深く潜り込んできている、敵のスパイたち( 「反小沢7奉行」の一人、樽床伸二=たるとこしんじ=(案の定、国対委員長になった) が、送りこんだ21人の議員たち、元財務省官僚が多い) に脳をやられる。 いろいろと翻弄されて、身動きできなくされる。

 今度の政変劇である、6.2反小沢クーデターは、5月27日に、これも「7奉行」のひとり、玄葉光一郎 が仕組んだ「日本財政を考える会」に集まった、118人の民主党議員たちの会から開始された(その名簿が、どうしても手に入らない)。 細野豪志(ほそのごうし、38歳)は、その会合の入り口で、参加者たちの顔ぶれを、うろうろしながら、見ていたそうだ。 

 馬鹿なことに、松本剛明(まつもとたけあき)は、小沢一郎派の幹部でありながら、この玄葉の企みに同調している。 それと、老練なはずの三井ワキ雄と、小沢秘書軍団の筆頭に近い樋高剛(ひだかつよし)が、スパイ樽床を担いで、3日の夜の、一新会(いっしんかい、小沢派の若手の会合)に、参加させようとした。
 もうひとり、松木謙公(まつきけんこう、筆頭副幹事長を首になった。小沢側近のひとり)までが、樽床に騙されて担いだ。 これを、一新会の会長の鈴木克昌(すずきかつまさ)らが、押しとどめて、内部へのそれ以上の攪乱参入を許さなかった。

 小沢一郎は、自分が育てた弟子たちのだらしなさに愕然としただろう。いざという時に、まとまって、次の自分たちの代表(次の首領)を自分たちで決めることが出来ない。弟子たちを育てるということは、大変なことだ。いざという時に、自分の能力と、実力で這い上がって、全体を指導する人物が出てこなければいけないのだ。いちいち、小沢一郎が、指図しなければ、動けない集団と言うには実に情けない。私は、小沢の深い絶望感が分かる。 次の指導者たるものは、自分の力でなってゆかなければいけないのだ。

 私、副島隆彦は、とりあえず、細野豪志と、岡田克也と、原口一博(はらぐちかずひろ) の3人だけは、今後の立派な指導者として、ボナパルティズム(今は、この政治思想用語については説明しません)ででも生き残ってほしい国民政治家として、私は態度を見守ろうと思います。

 案の定、11日の午前1時 に、 亀井静香・金融担当大臣が、辞任した。 国民新党は、連立政権からの離脱まではしなかったが、亀井自身は、「閣外に去った」。 愛国者・亀井は、小沢一郎と同格の、国民指導者だから、すべての事態を深く理解している。
 郵政見直し法案は、これで、流産させられた。 菅直人、と仙石由人の悪人の頭目は、「小泉郵政改革」を押しとどめて、日本国民への郵貯・簡保(350兆円)と郵便振替決済制度という国民の必死のインフラ制度財産をり抜こうとする 人々の夢を打ち砕いた。 この事実を軽視する人びとは、あとで本当に痛い目に合うだろう。すべては、アメリカが仕組んでいるからだ。

 近くに迫っているNY発の世界恐慌の突入の激震の影響を、日本が防御壁 を作って、防御態勢に入らなければならないのに、アメリカに魂を売った極悪人どもが阻止しようとしている。アメリカ帝国は、日本を自分たちの道連れにしたいのだ。・・・・

 それで、私は、弟子たちと相談して、今日のぼやきの 会員ページ に、 6月7日に 私が緊急で録音した、考えを今日のぼやき の会員ページに載せます。 そして、今、政治分析を行える私の弟子たちが討論を行い、今のこの緊迫した 「6.2反小沢クーデター」以降の 一週間の動きをまとめて考察します。 それを、ぼやきの広報ページに急いで載せるでしょう。

 私の突発的な怒りは、やや収まったが、それでも、今も、目先の他の仕事に追われながらも、書いて残して おかなければいけないことがたくさんあると、強く思った。それで以下に、私の今日、11日の時点での私の考えを、どんどん書いてゆきます。

 
1. 「6.2反小沢クーデター」 を決行した実行犯の、 菅直人、仙石由人、枝野幸男 の 3人の首謀者の 中で、仙石と 枝野の 口論、内部抗争がすぐに起きるだろう。 増税、増税、 と言い出したことの自分たち自身の、脳のおかしさ、を自分たちで、少しは反省し始めている。 新聞が、増税と書かなくなった。

2.11日の菅直人の所信表明演説は、まず、「政治とカネ」(小沢一郎の追放)と、日米同盟(日米安全保障体制の最優先)、と増税(消費税の値上げ) の 3つを柱としていた。
 しかし、増税をあまり言うと、国民に嫌われる、だから、この問題は、「財政、社会保障の一体的立て直し」という、誤魔化(ごまか)しのコトバに置き換えている。新聞報道は、すべて、そのようになった。 
 首謀者の一人の玄葉( 政調会長 兼 公務員制度改革「しない」担当相 になった) が、調子に乗って、6月6日の、クーデター 勝利後 の、テレビの番組で、例の目と歯を、ダーズベーダのようにぎらぎら輝かしながら、増税する、増税すると、怒号したものだから、 「あれ、変だな。こいつら」と全国で、感の鋭い国民が、民主党内クーデターの発生に気付いた。 だから、玄葉を、このあと、テレビ新聞に出さなくなった。お前の突撃隊長としての役目はひとまず、終わった、うしろに引っこんでいろ、ということだろう。 
 玄葉は、正体はチンピラやくざ者である石原のぶてる、と番組 で目配せし合って、郵政法案を、葬り去ることを画策していた。

3. クーデターの指令本部は、電通(でんつう)と共同新聞の建物の中にある。なんと、早くも、5日には、例のインチキ 世論調査 の 発表が あって、「菅直人政権 への支持率が、61%に急上昇」という 奇怪な報道が即座に行われた。 このあと、10日に、新聞各社の横並びの、奇妙に数字が一致している新政権への支持率、61から68%( 日経新聞が68% ) という、日本国民を扇動する、巨大な虚偽の 世論調査結果の、 嘘八百を報じた。

デイヴィッド・ロックフェラー系統が日本のテレビ・新聞をすべて上から押さえていることで制空権(せいくうけん)を、敵に握られている。私たち愛国者は原住民としての横の連帯を大事にして、ヒソヒソ話で、真実を伝えあわなけれなならない。  昨年の12月から開始された、鳩山・小沢打倒のクーデター計画の司令部は、テレビ・新聞11社の政治部長会議 プラス、検察・警察の最高幹部たち、とオール官僚のトップのアメリカの手先連合である。

 読売新聞、産経新聞の政治部の記者たちであっても、鈍感な下の連中は、6日まで、一体何が起きているかを理解できない者たちがいた。 だから、農水官僚上がりのねずみ男の、荒井聡(あらいさとし)と蓮船(れんほう)を攻撃するために、調べ上げていた、事務所費用の政治資金規正法違反の攻撃を、間違って実行してしまって、それで、荒井とレンホウという準首謀者(論功行で、官房長官になりたがっていた。国家戦略相になった)の行動を抑制してしまった。 敵どものすべてに、計画が明らかになっていたわけではない。

4.自民党の執行部(谷垣 も 大島 も) と 、みんなの党 (渡辺善美が代表)も 何も知らされていなかったのだろう。クーデター直後には、豆鉄砲を食らったような顔をしていた。 アメリカは、もう自民党を見捨てているから、相手にしていない。

 クーデターの指令本部を上からあやつっている、マイケル・グリーンと、ジェラルド・カーティスと、カート・キャンベルが率(ひき)いる100人ぐらいのCIAの日本管理・謀略実行部隊は、それぞれが、2,3人の日本人工作員を抱えている。この者たちが深く連携して、前原誠司(まえはらせいじ)、長島昭久(ながしまあきひさ)らと連携して、反小沢の民主党議員たちを、背後からあやつってクーデターを決行させた。

 菅 と仙石(せんごく、官房長官になった)は、これまでの貧乏で、資金がないから、アメリカから数百億円の資金をもらって転んだのだろう。 売国奴の完成である。

5. アメリカと、OECD(ヨーロッパにある国際機関) とIMF( というヨーロッパの中のアメリカの手先派も多い)が、共同して、日本に増税を強要する声明を、順番に出してきていた。 それが、5月中旬である。日本政府に増税(消費税を10%あげること) を呼号することで、日本国民に重税を敷いてでも、資金をアメリカに貢がさせる気である。 

 金融担当大臣を兼務することになった仙石が、必死で亀井が阻止してきていたアメリカへの資金提供(米国債買い)を、どんどん、なりふり構わず、大臣署名をしているだろう。 おそらく20兆円ぐらいの米国債買いを、目下、緊急で、行っているだろう。夜も寝ないで署名をしていることだろう。  これが、アメリカが、今度の反小沢クーデターを教唆(きょうさ)し実行させた本当の理由である。潰(つぶ)れかかっているアメリカの財政は、こういう、非道で、惨(むご)いことを属国に強制して、それで資金を奪いとってゆく。

 亀井大臣が、「年次改革要望書」というアメリカの日本への強制政策に、抵抗して、押しとどめて来た。小沢から一切の財政政策を頼まれ任されて、やっていたのだ。 その歯止めが、亀井の辞任で壊された。日銀 をアメリカの攻撃( 武藤敏郎=むとうとしろう=財務省のアメリカの手先のドンが、この場面の頭目)から守るために育てられ、民主党に送られてきて、亀井の下についていた、有能で立派な大塚耕平(おおつかこうへい)は、我が身の危険を察知して、さっと後ろに引いた。暴風雨が襲ってきたら、とにかく逃げて生き残るのが一番、大事なことだ。

5. この大不景気の日本で、今、消費税を上げたら、国民の消費がもっと伸びなくなって、もっとさらに景気が悪くなる。 これは 日本国にとって、致命的な打撃となる。 「増税は、日本にとっていいことだ。貧困層にとってもいいことだ。増税は弱者の味方(細野真宏=ほそのまさひろ=) 」など と、一斉に、メディアを使って、国民洗脳を行いだした。この売国奴たちは、許しがたい。その手先となって、利用される 経済・金融の言論人たちも愚か者である。 

 「消費税の値上げは、国民生活にとって良いことだ」 と、少しでも本気で言う者がいたら、その者は、アメリカの手先の、確信犯人たちである。 今でさえ、サラリーマンたちは、重税にあえいで、ボーナスからも、たくさんの税金を取られて、手取り額(テイク・ホーム・インカム)は、すずめの涙のようになっている。給与総額は、45歳で55万円でも、手取りは35万円ぐらいだ。これでは、子供の塾の費用さえ出せない。国民は、重税にあえいでいる。

 だから、鳩山・民主党は、亀井・国民新党との連立合意書でも、「今後4年間は、増税をしません」と、国民に約束したのだ。 それを、菅直人と仙石由人は、欧米の最高支配者どもという悪魔に魂を売って、日本国民を、今以上の苦しみに陥れようとしている。 許し難い者どもだ。

 私たちの国民のための、最後の希望であり、夢の実現であった、民主党を乗っ取った、この悪魔どもは、日本国民に重大な危害を加えようとしている。
仙石由人、枝野幸男、玄葉光一郎、樽床伸二、野田佳彦(のだよしひこ)、菅直人 らの極悪人を、国民への反逆者として糾弾しなければならない。

 仙石由人と、( 古川元久(ふるかわもとひさ、国家戦略室長となった、財務省スパイの筆頭。菅を垂らし込んだ というのワルがいる)  菅直人が、 行政刷新相、 国家戦略省の大臣(国家戦略相)となって、 財務省官僚をはじめオール官僚の、各省の幹部たちを次々に呼びつけて、首実験をして、「国民との約束である、マニュフェストに従いますか。いやなら辞めていただきます」と、引導を渡す係りの筈(はず)だったのだ。
そして、前回も書いたが、最低206兆円あることが民主党の調査ではっきりした 特別会計(埋蔵金、まいぞうきん、旧財投 ) から、1年分の20兆円を、財務省官僚たちから奪い取って来て、それで、予算の不足分を補うというのが、鳩山民主党の 大きな計画だった。

 この計画がすべて、阻止され、破壊された。財務省官僚どもも必死である。土壇場でのギリギリの時期での逆転劇だった、と彼らも胸をなでおろしているのだろう。 仙石と、菅は、財務省官僚ども(その元締めのひとりは、竹中平蔵 を国内から育てた 富永祐一郎=とみながゆういちろう=。現在、パソナの 顧問) である。許し難いことである。 官僚たちも必死だ。 

6.郵政法案が、流産させられて、日本国民の中の賢明な人々にも失望と、かすかな危機感が広がっている。
 しかし、それ以上に、大事だったのは、同じく審議未了で廃案にされることが決まった(昨日)、公務員制度改革法案である。それと、派遣法の改正だ。あまりにもひどい派遣労働者たちへの待遇をなんとか法律で救い出そうとするものだ。労働基準法を元に戻して、奴隷労働と、ピンハネを許さない法理念に戻そうという正常な感覚の行動だ。

 公務員制度改革法 こそは、日本官僚たちの 息の根を止めるものであった。 各省の官僚のトップである事務次官と、それぞれ8人ぐらいいる局長たちを、すべて部長(級)までとする。そして、次官、局長の職は、国民に選ばれた、若い政治家たちで、有能である者たちが就く、という制度改革 であった。それは、英国のBBCの連続テレビドラマの、「イエス・ミニスター(さようでございます、大臣閣下殿)」で、英国民が、学んだ、官僚どもによる、政治の実権の掌握と、政治家(国民の代表)の、ないがしろ、無力化を、阻止する、という重大な、デモクラシー(民主政治)の  存亡に関わることを、 本気で、日本でも断行しようとした、のである。 自民党の政治家たちでさえ、この「イエス・ミニスター」”Yes, Minister “の 重要性は、死ぬほど分かっている。 官僚たちから馬鹿にされつくして、首相辞任した安倍晋三(あべしんぞう)でさえ、官僚たちを本気で押さえつけて、公務員制度の改革をしようとしたのである。

 みんなの党の 渡辺善美(わたなべよしみ)も、「役人天国を許さない」という、重要な標語で、今も闘っている。 だから、奇妙なことに、みんなの党を攻撃する、5億円とかの企業献金のスキャンダルを、アメリカと官僚どもが、クソ・メディアに書かせている。 日本共産党までがグルである。日本共産党も、今は、志位和夫(しいかずお)たち一番上の方から、アメリカに買収されている。恐るべきことだ。 

 だから、最後の最後では、小沢一郎に、まだ命が続いたら、自民党の中の、ヨゴレ たちを除いた、愛国者たちとの、連携、連帯で、日本国民の愛国派が、大同団結(民族防衛戦線)を作って、 民主党を乗っ取った、洗脳元新左翼 (菅直人は、ベトナムに平和を市民連合=べ平連=べへいれん の活動家あがりである。 かつての仲間たちが、豹変した菅に、驚いている。 あるいは、アイツは、もともとああいう権力志向の人間だった、市川房江さんも、菅の正体を見抜いていた、と吐き捨てている。) たちの思想転向(てんこう)が起きて、アメリカと官僚どもへの奇怪な隷従が起きた。この売国政権を、作り直さなければならない。
 
7. 私、副島隆彦は、市井(しせい)の一介の評論家でしかないが、自分の予言者、国家戦略家 としての全能力をかけて、目下、進行しつつある恐るべき事態の、本当の姿を、暴き立て続ける。

8. 菅が、財務省官僚たちのいいなりになった、決定的な日は、 菅直人が、この1月26日の 国会答弁で、有効需要の創造 と 乗数効果(マルチプライアー・イフェクト)のケインズ経済学の基礎知識が無いことがバレて、答弁が中断して、しどろもどろになって、、大恥を掻いたものだから、以後、財務官僚たちの作文を読み上げるだけになった。 自分の無知と学力の無能が露見して、恥をかくのが心底いやになったのだろう。

 菅は、財務官僚たちに頼らないと何もできない、自分に気づいたのだ。つまり、能力のない自分が、このあと 生き残るには、 ダークサイド(邪悪の側)に転落してでも、何をやってでも、政治家として、生き延びるぞ、と決めたのだ。人間の能力劣等感と、見栄はりの性格からでも、人格の荒廃は始まる。

 それから、4月22日に、ワシントンで、アーリントン墓地で、神妙そうな顔をして、無名戦士の墓 Tombs of Unknown Soldier に花輪を捧げた日だ。 この時に、菅は、最終決断として、アメリカに魂を売ったのだ。 あの神妙な表情を、私は、ニューズ映像を通して、ちらりと見ただけだが、アナキン・スカイウォーカーが、ダーズベーダーになってゆく(地獄に堕ちてゆく。 スターウォーズ、エピソード3) おぞましさを、表(あらわ)していた。 

9. おかしなことに、今年の一月の、スイスでのダヴォス会議( 世界経済フォーラム。 世界の最高支配者たちが一堂に集まるビルダーバーグ会議の表の顔)に、普通は、日本は首相が参加するのに、なんと、仙石由人が日本政府代表として参加した。 ここで、奇怪な儀式か何かに参加させられて、仙石は脳におかしなものを吹き込まれたのだろう。  「センゴクよ。 今後は、お前が中心となって私たちに、日本の資金をもっと貢げ。いいか」 と。 この世には、本当におそろしい世界があって、地獄の釜が開いているのだろう。

10. 5月31日(月)に、突然と言っていいぐらいに緊急に、中国の 温家宝(おんかほう)首相が、訪日した。そして、鳩山と深刻に会談している。おそらく、温家宝は、「鳩山さん、日本は大丈夫か。アメリカは、凶暴になって、(統合参謀本部議長のマイケル・マレンという海軍提督が、)がむしゃらに、東アジアでも、戦争を始めようとしている。非常に危ない。(表面だけの公式発表とは別に) 中国と、韓国と一緒になって、戦争突入を阻止しなければいけない。 北朝鮮には、アメリカの手に乗るなと、言い聞かせている。あなたも注意してほしい」 と、温は、言いに来たのだろう。

 そうしたら翌日、6月1日に、鳩山首相に、相当に、恐ろしいことが起こっている。それが何なのか、歴史の審判にかかることだろう。だから、このとき鳩山は辞任を決めた。

 小沢一郎との刺し違え、道連れで、「幹事長も、私と一緒にやめてください」と言ったというのは、”官邸の支配者” 松井孝治(まついこうじ)官房副長官(名古屋、参議院議員、元通産官僚)が作った、ウソの公表を記者たちにしたからだ。 鳩山は悪くないし、国民を裏切っていないことは、やがて、もっとあとになって分かる。 最後の演説で、最後に、涙ながらに近い感じで、「日本は、そのうちに真の独立を勝ち取る日が来るでしょう」 と結んでいる。 鳩山にかかったアメリカからのおそろしい重圧の中身は、そのうち分かる。

11. イスラエルは、9月のラマダン明けの 10月に、イランの核施設を爆撃するだろう。 その準備を急いでいる。イラン国内の 4か所ぐらいに一気に襲いかかって、そのうちの半分は失敗するだろう。 
爆撃機の航続距離の問題などで、米空軍の支援(空中給油機など) が必要だ。  凶暴になっている マイク・マレンが、ロバート・ゲイツ国防長官、 ヒラリー と組んでやる。  「もう、戦争をしないと、アメリカの金融恐慌突入は、避けられない」 と考えている。やっぱり、ウォー・エコノミー(戦争刺激経済、戦争経済)である。   

 だから、極東(東アジア)でも、戦争を起こしたいのだ。 「飛行機のアラブ・テロリストによる爆破・墜落の事件」を何回も、この極悪人たちは、仕掛けるのだが、毎回失敗している。 

 3月26日に、マレン海軍提督の指示で、米原潜を、韓国の哨戒艦に激突させて、真っ二つにして、46人の韓国兵の死者を出した。マレンは、対潜水艦攻撃(アンチ・サブマリーン)の専門の海軍軍人である。 

12. 今度のクーデターの実行部隊長である、玄葉光一郎(げんばこういちろう)も 「反小沢 7奉行(ななぶぎょう)」のひとりである。 7奉行も、その他のクーデター実行犯も、やはり、多くは松下政経塾(まつしたせいけいじゅく)の出身者である。松下政経塾は、日本の秘密結社である。 日本国に害毒をもたらす者たちである。徹底的に、粉砕して、成敗しなければいけないと、私は、本気で考える。そのように公言する。この公言を避ける人々が多いが、私はもう黙らない。  彼らが、ついに今回、共同謀議(コンスピラシー)で、示し合わせて決起したのだ。

13. 小沢一郎が育てた、すぐれた若い政治家たちの集まりである、一新会(いっしんかい)に中に、計画的に潜り込んできた、スパイ 樽床伸二(たるとこしんじ)が、案の定、このあと 国会対策委員長になった。あの、目のつりあがった、にやけ顔で、玄葉や、枝野 と 目で合図を送り合っていた。 

 自民党政権時代からの悪弊だから、作らなくてもいい政策調査会(政調会、せいちょうかい)を無理やり作ることに動いた。そして 事実、8日の 組閣の際に 、玄葉が、政調会会長 兼 公務員制度改革「をしない」担当大臣になった。  このクーデターの中で以下に名前の出た面々が、玄葉光一郎 と安住淳 の動きに同調する者たちだ。 

(転載貼り付けはじめ)

時事通信  2010年6月5日 

◇民主会合出席の有志議員

 民主党政策調査会(せいさくちょうさかい) の復活を求める4日 の会合に出席した有志議員は次の通り(丸囲み数字は当選回数)。

 【衆院】土肥隆一(7)、玄葉光一郎、藤村修=以上(6)、 安住淳(あずみじゅん) 、小林興起、筒井信隆(つついのぶたか)、平岡秀夫(ひらおかひでお)=以上(5)、石毛◆(金へんに英)子、 生方幸夫(うぶかたゆきお) 、奥田建、小宮山洋子、吉田公一=以上(4)、岡本充功、菊田真紀子、篠原孝(しのはらまきこ)、首藤信彦(すどうのぶひこ)、田嶋要、田村謙治(たむらけんじ)、手塚仁雄(てづかよしお)、寺田学、和田隆志=以上(3)、稲見哲男、城井崇、郡和子(こおりかずこ)、中川治、中根康浩、藤田一枝、本多平直、三谷光男、村越祐民(むらこしひろたみ)、森本哲生=以上(2)、斎藤勁(1)

 【参院】岡崎トミ子(3)、大河原雅子、風間直樹、金子恵美、鈴木陽悦、徳永久志、白眞勲、松浦大悟、松野信夫=以上(1)

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。 以上の議員たちが、玄葉と、樽床に騙されたか、すでに、確信犯としてクーデターに参加している者たちだ。上記のうち、私が、カッコで、ひらがなで、名前をいれた者たちが、共同謀議者だ。 安住淳(あずみじゅん、宮城5区) は、首謀者のひとりである。   村越祐民(むらこしひろたみ)は、札付きの反小沢主義者だ。田村賢治とともに、平岡英夫も、大蔵官僚(財務省官僚)で、法制局参事官、国税庁の法人税課長 までやった人間で、財務省が、民主党に送り込んだスパイのひとりだ。こういうのが10人もいる。

 私が、彼らをここまで、口汚く罵(ののし)らなければ済まないのは、現下の緊急事態で、日本国民の多くが、「消費税が上がるのは、仕方がないのかも。いやだけど。それらの増税が、福祉や社会保障のために使われるのなら我慢する」 という、愚かな考えに染まりつつあるからだ。地獄への道は、己れの善意と愚かさによって敷き詰められている。 

14. 今や 危険な事態だ。私たちは、「増税反対、消費税率値上げ反対」の国民運動を起こさなければならない。
増税こそは、日本国民に向けられた刃(やいば)だ。これを、財務省(税金取り、税金ドロボーの親玉たち) に洗脳されて、いいように、脳をあやつられると、私たち日本国民は、本当に地獄にまで連れて行かれる。すべてアメリカに貢がされる。

 再度、さらに同じことを書く。 私が、6月8日に、この掲示板に、前に、書いたとおり、大蔵官僚たちが、特別会計(埋蔵金)に、隠(かく)してある206兆円のうちの、今年の分だけとして20兆円を、探し出してきて、官僚たちから奪い取って、日本国民のために使えばいいのだ。 小沢一郎たちは、正しく そのようにやろうと言って、それで、政権交代をしたのだ。マニフェストにそのように書いてある。 鳩山首相が、国民新党(亀井静香代表)との連立政権合意として、「今後、4年間は、増税はしない」とはっきりと国民に約束して、宣言したものだ。

 それを、この反革命の、 国民への裏切り クーデターを決行した者たちは、「マニフェストを急いで、大幅に書き換えて、消費税を10%にする」 と、書きかえる、と言い出した。今日明日にも、行うだろう。日本国民への恐るべき裏切りと、反逆行為である。

 今日は、ここまでにしておきます。日本人よ、騙(だま)されるな。   副島隆彦拝

投稿日:2010/06/11 14:13

【8】[9]菅政権について

こんにちは、名古屋の松です。

菅政権と民主党の方向性についての判断にはもう少し時間がかかると思う。
たしかに、副島先生がおっしゃるように民主党の内部攪乱を引き起こし鳩山元首相と小沢元幹事長を落とすために、たくさんの官僚スパイや隠れアメリカ隷属派が送り込まれているのだろう。

しかし、菅首相が就任後に増税容認発言をしたり、これまでの鳩山元首相や小沢元幹事長らの脱官僚政策の修正をして官僚とともに歩む姿勢をみせたり、沖縄県民よりアメリカ政府に配慮した普天間基地問題の発言をしているのは、これはひとえに参院選で勝利するための戦略かもしれないのである。

鳩山元首相や小沢元幹事長が大マスゴミ(大新聞)や暴走検察やアメリカに追い詰められ、そして、テレビ、新聞、週刊誌を鵜呑みにして、いいように操られる大バカ一般大衆からの支持率低下を仕向けられた状態ではとてもじゃないが参院選には勝てない。

最も重要なことは、民主党が参院選に勝つことである。その次に自民党を壊滅させることだ。そのためには、まずは大バカ一般大衆からの支持率を上げなければならない。支持率上昇に必要なのは、悲しいことだが鳩山元首相と小沢元幹事長が一旦身を引くことでしかなかった。人事に於いてもなるべく小沢氏と距離を置いた印象のものにした。
これで支持率上昇という第一目標は達成した。

そして、大マスゴミ、官僚、アメリカが喜ぶ発言を連発して、宗旨替えしたように見せかけているのでなないか。これらの発言がある以上、悪徳ペンタゴン(植草氏)らは、菅政権を攻撃できない。
菅首相の目標はただひとつ参院選に勝つことだ。

亀井静香氏が閣僚を辞任するのは想定外だったかもしれないが、国民新党が連立政権にとどまるのも、ただ鳩山政権の足を引っ張っただけの社民党とは違うし、枝野幹事長も企業献金の前面禁止を堂々と発言している。蓮舫氏も今後も特別会計をねらって事業仕分けを活用すると発言されている。埋蔵金の存在はすでに周知に事実である。増税議論が活発になれば、特別会計が再度注目されもするだろう。民主党にはまだまだ期待したいのだ。

しかし、このようにわたしの儚い(はかない)願望を書き綴ってもなお、菅首相はもしかしたら本当に、官僚とアメリカ隷属派に取り込まれて魂を売ってしまったのではないかという疑いは強く残る。まだわからない。

敵を欺くにはまず味方からとはよく言うが、菅首相はこれを実践しているのかもしれないのだ。いや、是非そうであって欲しいのだが・・・。  (了)

会員番号5251 投稿日:2010/06/10 20:26

【7】[8]Re : 私の堪忍袋の緒が切れた。もう、許さん。

副島先生の著書・講演等の「真」の言論活動から、世の中の構造の真実と憂いを授かりました者にとり、今回の先生の激怒が幾許の強さかは、推して知るところでございます。

師への恩義、家族を友人達を、守るべき者を守るために、その時には自身も師の後に続く覚悟であります。本気です。

どうか先生、具体的行動等があればこのサイトでの告知、或いは会員宛てへの呼びかけをいただきたく存じます。

副島隆彦 投稿日:2010/06/08 06:04

【6】[7]「6.2 反小沢クーデター」 に対して、私たちは、厳しい防御の態勢に入らなければならない。騙(だま)されてはならない。

 副島隆彦です。 私は、この数日、今、激しく怒っています。

 「 6・2 反小沢クーデター 」 を決行した 者たちを 許さない。彼らを、徹底的に批判する。

 玄葉光一郎(首謀者)、樽床伸二(スパイ)、松井孝治(官邸の主)、大串博志(財務省、主計官あがり ?) 古川元久(財務省が古くから民主党に送り込んだスパイ)、田村賢治(財務省スパイ)、荒井聡(じじい)、佐野忠克 (鳩山を丸裸にした官僚、裏切り者) 、小野善康(阪大教授、増税主義者) ・・・この者たちを、副島隆彦は、徹底的に糾弾する。 このことを、近日中に、今日のぼやきで説明して、日本国民にコトの真実を伝える。事態は、急を要する。

 この者たちが、民主党内のクーデターで政権を握るや、とたんに、増税、増税 と言い出した。 消費税を10%に上げる、と怒号(どごう)している。 国民を苦しめる、増税を、なぜ、こんなにも、この 国民の裏切り者たちは、叫ぶのか。 

 菅直人は、アメリカ様(さま)に因果を含まされて、自分が首相になりたいものだから、ダークサイドに堕ちたのだ。 菅は、 本来、 官僚どもを、叩きのめし、官僚どもの首を切り散らすための、突撃隊長として、行政刷新相 になったのだ。 

 それが、財務省官僚どもに、取りこまれて、アメリカの言う事をなんでも聞く 極悪人に墜ちた。  財務官僚どもが隠し持っている、206兆円の特別会計(埋蔵金、旧財投=ざいとう=)から、20兆円だけ、ふんだくってきて、足りない予算を穴埋めする係りだった。 そうすれば、増税など必要ない。 

 それが、どうだ。 菅は、アメリカと官僚どもの 奴隷 となって、国民に、増税で襲いかかってきている。 これは、許しがたい 日本国民への 暴虐だ。 ワルたちが、私たち日本国民の 清廉潔白なる民主党を 乗っ取ったのだ。 私は、断じて、この者たちを許さない。 徹底的に糾弾する。

 我らが小沢一郎を、対日本謀略家マイケル・グリーンの戦略に乗って、追放して、自分たちが、今、やろうとしていることが、一体、どれほどの、 国民への反逆罪 行為 であるかを、本気で考えろ。何が、増税、増税だ。馬鹿野郎ども。

 枝野幸男(かつて 東北大学 革命的マルクス主義者=革マル=派、JR東日本に今もいる)は、自分の暗い怨念で動く人間だ。 仙石由人(徳島県社会党委員長だった。東大闘争の頃の、共労=フロントという過激派と日本共産党の合いの子のカモノハシのような集団の出 ) も、アメリカの下僕となることをなんとも思わない人間だ。さすがに、新左翼の中のユダと呼ばれた集団の出身である。  菅直人よ。 市川房江さんが、泣くぞ。 国民も泣いているぞ。

 樽床伸二と一緒に動いて、正体を表した、20名の者たちよ。小沢派に潜り込んで、内部から攪乱(かくらん)する任務を、誰から教唆されたのだ。

 国家戦略家 副島隆彦の目が黒いうちは、お前たちごとき の所業は、軽く見抜いてやる。 私の堪忍袋の緒が切れた。もう、許さん。

副島隆彦記

副島隆彦 投稿日:2010/06/04 10:19

【5】[6]現下の事態への私の考えを書きます。そして、佐藤優氏との緊急の対談本の出版。佐藤氏の優れた文章。

 副島隆彦です。 6月2日(水)の午前9時半の鳩山首相の突然の辞任がありました。小沢一郎幹事長「あたなも辞めてください」という鳩山発言が、新聞・テレビ報道のとおり本当にあったか無いかは分からないが、この事態に対して、私の考えを、書いておきます。これで、「党・幹事長の再任なし」を既成事実化しての、小沢一郎との刺し違(ちが)え、道ずれ であろうかと、議論されている。

鳩山・小沢体制を破壊しようとする、日本のオール官僚たちのクーデターの悪だくみが、実現しつつある。これにテレビ・新聞(マスゴミ)からの 包囲網からある。そして、それらを大きくアメリカの日本謀略部隊が、上から指揮している。 

 今日6月4日に、民主党の 衆議院・参議院の両院議員総会で、次の代表(党首)が正午過ぎには決まります。菅直人(かんなおと)氏で決まりだろう。 そして菅氏 は、小沢一郎を幹事長に再任しない。

 菅直人新代表は、増税(消費税の値上げ)を言うことで、財務省とアメリカの言う事をよくきく人間になった。 それで、愛国者・亀井静香大臣とケンカになった人間だ。ダークサイドに落ちたのだろう。これ以上は、今は、書きません。

 私は、佐藤優(さとうまさる)氏との共著の対談本を、 緊急出版するべく、目下急いで仕上げています。 早ければ、20日ぐらいには、発売になるでしょう。 まだ仮のタイトルですが、「小沢革命政権で日本を救え  日本の主人は官僚ではない」 となるでしょう。

 私、副島隆彦の今の時点での考えは、以下のとおりです。  

 「小沢一郎を 前面に押し立てて、正面突破を図る」 という作戦は今は採(と)るべきでない。敵の術中に嵌まる決戦主義(けっせんしゅぎ)の無謀 は避けるべきである。 南北戦争の時の、南軍(コンフェデレーション)のリー将軍は、メキシコにまで戦略的撤退をして逃げ伸びるべきだったのだ。 そうしたら、北軍は、兵站線(へいたんせん、補給路、ロジスティックス)が続かなくて、2年で退却してゆく。 

 原住民による持久作戦こそは、人民戦争の基本だ。それを、リー将軍は、決戦主義に陥って、敵陣深く、なんと首都ワシントンDC のすぐ近くの、ゲティスバーまで攻め込んで完璧に敗北した。 決戦主義は採ってはならない。

 今が、日本国民の踏ん張りどころだ。 敵たちの幾重にも敷かれた、包囲網の外側に逃げなければならない。 

 アメリカによる 菅直人氏 や 岡田克也氏までもの 取り込みによる、日本の国民革命派 への包囲網は、 7月11日(日) 参院選 の結果としての民主党の一定の勝利までは、じっとして甘受すべきだ。

 大事なことは選挙での勝利です。そして さらにあるという 9月の代表選まで、雌伏(しふく)するべきである。 今は 静かにしていて動かないという 小沢一郎 の決定にすべての、こころある人々が忠実に従うのが、正しいと思います。 

 ですから、私は、佐藤氏が、以下で書く、「小沢一郎は、太平記 の中の、悪党(あくとう)楠正成(くすのきまさしげ)に成りきる」という大方針に私も賛成です。  悪党とは、当時の勝者であった、足利尊氏(あしかがたかうじ)と戦った近畿の地侍(じざむらい)たちの連合体です。 鳩山由紀夫は、新田義貞(にったよしさだ)となって先に斃(たお)れた。 ですから原住民が、最後までしぶとく 柔軟に闘い抜くということが、大事だと思います。

 まわりの人々を、同族の人間として、 説得し続けることが大事だと思います。時期が来たら、政治家(国民の代表)たちを支えるべく、私たち国民も動き出しましょう。  


副島隆彦拝

以下に、佐藤優氏の、公表されている 最新のすぐれた 情勢分析の文を載せます。

(転載貼り付け始め)

ライブドアニュース
「佐藤優の眼光紙背(がんこうしはい 第74回):小沢一郎が『平成の悪党』になる日」(仮題)

2010年5月31日 脱稿

 近日中に民主党の小沢一郎幹事長が 「平成の悪党(あくとう) 」になるような予感がする。
ここで筆者が言う 「悪党」 とは、犯罪者という意味でない。 南北朝時代の南朝の忠臣・楠木正成(くすのきまさしげ) が 「悪党」 と呼ばれたことを念頭に置いている。 

 手元にある『岩波古語辞典』(1974年版)で「悪党」を引くと、 

<中世、荘園領主や幕府の権力支配に反抗する地頭・名主などに率いられた集団。>(13頁) と説明されている。 「悪党」とは、既成権力と戦った・・・・・・の強い武士の集団のことだ。

 南北朝時代、日本国家は南朝と北朝の2つに分裂した。 足利尊氏によって代表される武士(軍事官僚) による北朝(ほくちょう) が、京都に偽王朝(ぎおうちょう) を置いていた。 これに対して後醍醐天皇(ごだいごてんのう)によって開始された 建武の中興(国家の建て直し)を断固支持する集団は、奈良の吉野に南朝(なんちょう、吉野朝) を置いた。 

 武士では新田義貞(にったよしさだ) が、後醍醐天皇側について 戦ったが、足利尊氏によって打ち負かされた。 そこで、悪党の楠木正成が登場し、大暴れする。

 5月28日、鳩山由紀夫総理は、沖縄の米普天間飛行場の移設先を名護(なご)市・辺野古(へのこ)周辺とすることを明記した閣議了解を行った。 それに先立ち、日本の外務大臣、防衛大臣、米国の国務長官、国防長官による日米安全保障協議会の共同発表が行われた。 

 鳩山総理は、移設先について 「最低でも(沖縄)県外」 としていた約束を反故にした。

 沖縄のマグマがこれに対して爆発している。このマグマは、これまでと質が異なる。 産経新聞の宮本雅史(みやもとまさし)那覇支局長の以下の記事が状況の深刻さを鋭く指摘している。  

<ある県会議員は「県民の大半も国外・県外はありえないと感じていたが、鳩山首相は裏付けのないまま期待を持たせ、簡単にほごにした」 と指摘した上で 「首相が県内移設を言うようになってからは一般県民のマグマをも動かしてしまった」 と話した。

 約束を守らなかった鳩山首相の“裏切り”が県民の怒りを招いたのだ。困惑も広がる。「(結果は)基本的には予想通り」 とする財界関係者は 「本心では賛成だが、県内情勢をみると賛成とは口に出せない」 といい、「経済援助の条件闘争という声もあるが、今は条件面の話し合いをできる状態ではない。

 それをすると、県民から沖縄を売ったと批判される。自分の意見を言えなくなっている」と説明した。ある革新系議員は過去に一般住民が武装闘争を展開したことをあげ「活動家は排除できても、一般の県民は排除できない。

 沖縄の保守のマグマは革新よりも過激だ。鳩山首相が議員辞職しても、このマグマを消せない」と語った。

 また、保守系議員は鳩山首相の議員辞職を最低条件にあげ、「責任を取ろうともしない民主党政権は言語道断。
普天間問題の早期解決には今こそ原点に戻って防衛議論を重ね、 県民に理解を求めるべきだ」と訴えた。>
(5月29日産経新聞)

 沖縄で一般住民による武装闘争が展開されたことに言及し、「沖縄の保守のマグマは革新よりも過激だ」という沖縄の政治エリートの発言に注目した宮本支局長の記事は問題の本質を衝いている。沖縄の地元紙を読むと事態の深刻さがよくわかる。

 これまで、最終的には基地問題で東京の中央政府の意向を受け入れた沖縄の経済界が次のような反応をしている。

<普天間飛行場移設問題 県内経済界、実現不可能で一致 普天間固定化を懸念 日米両政府が米軍普天間飛行場の移設先を名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部 と隣接する海域とする共同声明を発表した ことに、県内経済界は高まる県民の反対運動から「実現は不可能」との見方で一致した。

 基地受け入れの見返りとされる経済振興策については「基地に依存して飯を食おうとは思っていない」など強い調子で否定する声が相次いだ。一方で移設作業停滞による普天間飛行場の固定化への懸念も出た。

 県商工会議所連合会の国場幸一(こくばこういち)会長 は「反基地運動は今まで以上に激しくなる。嘉手納(かでな)基地の返還運動にまで発展する可能性を米国も恐れているはずだ」 と指摘。 

 沖縄観光コンベンションビューロー の 平良哲 会長も「9万人が集まった県民大会や名護市長や関係市町村長の反対でも県民の意思は明らか。翻すことは厳しい。日米両政府の進めるこの計画はお先真っ暗だと思う」と話す。

 振興策がリンクされることについては、異口同音に強く否定した。県建設産業団体連合会の 呉屋守将 会長は「変な経済振興策に妥協すると、現在の ウチナーンチュ が次世代の ウチナーンチュ に批判される。県民のプライド、自尊心、自立にかかわる問題で、妥協するわけにはいかない」 と強調。 

 国場会長は「以前は北部の土建業者のメリットになるとして工法の話も出たが、今度はどんな工法であっても受け入れとはならない」と拒否の姿勢を強調した。

 知念栄治 県経営者協会長は 「基地に依存して飯を食おうとは思っていない。沖縄は基地依存、財政依存を経て自立経済を考える時期だ。基地建設は一時的には潤うかもしれないが長期的には生産性を落とす」と説明。

 「嘉手納より南の基地の返還が遅れることのほうが経済損失は大きい」と述べ、「移設先が定まらず普天間が固定化されるのが最も問題だ。政府の認識を問いたい」と懸念を示した。>(5月29日琉球新報電子版)

 これはかつてない事態である。それは、沖縄 が 普天間問題を東京の政治エリート(国会議員・官僚)による沖縄に対する差別を象徴する事案と認識しているからだ。そして、差別に対する怒りと悲しみが沖縄全体に広がっている。この状況を、政治エリートは 客観的に認識すべきだ。 

 かつてのような「アメとムチの政策」で、基地問題を軟着陸させる可能性はない。辺野古への基地建設を強行すれば、反対派の住民が座り込みをする。それを強制排除すれば、負傷者が出る。そうなると基地反対派だけでなく、保守派を含め、沖縄のマグマが噴き出す。そして、日本の国家統合が危機に瀕する。

 閣議了解には、閣僚の署名が必要だ。福島瑞穂少子化担当大臣が署名を拒否したので、罷免された。この結果を受け、30日、社民党は連立政権から離脱することを決定した。

 筆者は、社民党が沖縄のためだけに行動したとは思っていない。もし、社民党が沖縄の負担軽減を真剣に考えているならば、福島氏や辻元清美(つじもときよみ)国土交通副大臣 (衆議院議員) らの社民党議員が、普天間の移設先を探すために、死ぬ気で努力したはずだからだ。その形跡は認められない。

 さらに社民党は、沖縄に対する東京の政治エリートによる差別の問題に言及しない。 沖縄の立場を代弁して筋を通したという要因よりも、福島氏が罷免され、連立を離脱した方が参議院選挙で少しでも得票を上乗せできるという計算によってとられた行為と筆者は見ている。社民党は、沖縄のためでなく、自分のために目的合理的に行動しているだけのことだ。

 本5月31日から政局が流動化する。この原因を社民党の連立離脱に求めては、事態の本質を見失う。今回、なぜこのようなことになってしまったのか?  

 筆者の見立てでは、起きている国家権力内部の権力闘争で、鳩山総理が官僚に譲歩しすぎたからだ。 

 現下の日本には、目に見えない2つの国家が存在する。一つは、昨2009年8月30日の衆議院議員選挙(総選挙)で、国民の多数派によって支持された民主党連立政権の長によって国民を代表する国家が存在する。もう一つは、官僚によって代表される国家だ。

 内閣総理大臣の職に就いている鳩山由紀夫という1人の人間に、国民の代表という要素と官僚の長という要素が 「区別されつつも分離されずに」混在している。官僚と国民の利害相反が起きるときに、総理のアイデンティティー(自己同一性)の危機が生じる。

 官僚は、国民を無知蒙昧(むちもうまい)な 有象無象(うぞうむぞう) と考えている。有象無象によって選ばれた国会議員は無知蒙昧のエキスのようなものと官僚は見下している。そして、国家公務員試験や司法試験に合格した偏差値秀才型のエリートが国家を支配すべきだと自惚れている。 
  
 自民党政権時代は、「名目的権力は国会議員、実質的権力は官僚」 という実質的な棲み分けができていたのを、民主党連立政権は本気になって破壊し、政治主導を実現しようとしていると官僚は深刻な危機意識を抱いている。 

 この危機意識は、実際は官僚が権力を大幅に削減されることに対する異議申し立てに過ぎないのであるが、官僚の主観的世界では 「このような輩(やから)が国家を支配するようになると日本が崩壊する」という「国家の危機」という集合的無意識意識になっている。

 官僚は、現在、2つの戦線を開いている。第1戦線は、検察庁による小沢一郎潰しだ。 第2戦線は外務官僚と防衛官僚による普天間問題の強行着陸だ。特に外務官僚は、「アメリカの圧力」 を巧みに演出しつつ、自民党政権時代に官僚が定めた辺野古案が最良であることを鳩山総理が認めないならば、政権を潰すという勝負を賭けた。 

 鳩山総理は、現状の力のバランスでは、官僚勢力に譲歩するしかないと判断し、辺野古案に回帰した。鳩山総理の認識では、これは暫定的回答で、段階的に沖縄の負担を軽減し、将来的な沖縄県外もしくは日本国外への模索を実現しようとしているのであろう。

 しかし、この状況を官僚は「国家の主導権を官僚に取り戻した象徴的事案」と受けとめている。

 しかし、この象徴的事案は、官僚勢力に対する敗北になり、民主党連立政権が政治生命を喪失する地獄への道を整える危険をはらんでいる。筆者は、小沢幹事長がそのような認識をもっているのではないかと推定している。

 小沢幹事長が「鳩山総理が平成の新田義貞になった」という認識をもつならば、自らが悪党になり、政局をつくりだそうとする。小沢氏が直接政権を握ろうとするか、自らの影響下にある政治家を総理に据えようとするかは本質的問題ではない。

小沢一郎氏が 「平成の悪党」になるという決意を固めることが重要だ。

 小沢氏が「平成の悪党」になる決意を固めれば、官僚に対する決戦が始まる。 参議院選挙はその露払いに過ぎない。今後、天下が大いに乱れる。 

(2010年5月31日脱稿)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝