重たい掲示板

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泉 浩樹 投稿日:2011/03/19 04:09

【261】[282]福島原発:ロシア科学者たちの分析

福島原発:ロシア科学者たちの分析 で翻訳文がありました。
ほおじろえいいち氏 のメルマガをお読み下さい。
副島先生の[273]ECCS(緊急の炉心冷却装置)の電源回復、冷却ポンプが作動することが一番、重要だろう。
中部大学の武田邦彦(たけだくにひこ)教授の見解に近いものかと思われます。
http://www.eiichihojiro.jp/blog/?p=149

風が味方をしてくれています。
風の神様がいらっしゃるのならば感謝いたします。
ありがとうございます。

湯浅 投稿日:2011/03/19 02:12

【260】[281]最悪シナリオ

湯浅(ユアサ)と申します。

現在、東京在住で大手振るって日常的なサラリーマン生活を過ごしています。
福島の原発事故ですが、まだまだ気を抜いてはいけませんが、判る人には分かる凡そのシナリオが見えて来たかと思います。
私の思うこととしては、使用済み核燃料プールの問題は全く楽観してはいませんが、炉心の問題に関しては大きくは悲観していないという感じです。

むしろ、私が考える最悪シナリオは、官房長官の枝野が謀らずも次期首相候補になってしまったのではないかと云うことです。
テレビをリアルタイムで視聴してないので分からないのですが、USTREMやYouTubeで枝野の会見を見た限りでは、彼はかなりのB層(マスコミ報道を疑わない人と考えてください)の心証を掴んでしまったのではないでしょうか?
福島第一原発1号機の爆発後以降の記者会見では、情報公開は遅延しまくりのクソなタイミングでしたが、一応首相である管を基準に枝野を比較すると、官房長官は落ち着いた対応をしていた印象を受けたのではないでしょうか?
あくまで仮定の話ですが、原発の問題に目途(東京に人が戻りだすタイミングぐらい)がついた時、多くのB層に形成される心象としては、映画インディージョーンズで死線をくぐり抜けた主人公とヒロインが惹かれあうそれが、枝野とに形成されるのではないでしょうか?

また、この掲示板の書き込みに、東北地方で被災した方々の気持ちを思う書き込みが少ないのも気になりました。
被災していない住み慣れた家屋の中、暖房を使わず福島の原発ニュースを考えるだけでこれだけ精神衛生上よくないのですから、被災者の生活はどれだけ大変かは推し量るに至りません。
私は被災者の方々のためにも、ピンはねが少ない募金先にできる限りの喜捨をし、日本の復興のためにも今後の政治をしっかり監視しようと思います。

まだまだ余震が多いので地震に気をつけ、人災を発生させない気持ちを持ち、被災者のために戦いましょう。

湯浅

田中一郎 投稿日:2011/03/18 23:59

【259】[280]経済への影響

はじめまして、サラリーマンをしているものです。
副島先生の本はおおかた読んでいると思います。
世界中のマスコミが原発危機を固唾を呑んで報道しているときに、日本でだけ峠は越したかのような通常モードでナイターを始めるかどうか議論している異常さに滅入ります。
ところであまり報道されていませんが、現在日本産スクラップの引き取り拒否、コンテナ船の寄港拒否などが発生しているようです。
放射性汚染物質を怖れてのこということで、現時点では風評被害的かもしれませんが、これが爆発などなれば、東京ですら微量とはいえ被曝するでしょうし、世界中の人たちは日本製品を疑うでしょう。
その時に日本からの工業製品の輸出、食料を含めた原材料の輸入は円滑に行われるのでしょうか。

やまもとたけし 投稿日:2011/03/18 21:40

【258】[279]韓国での報道

韓国の報道
現在、ソウルにいます。 韓国が報道している内容を以下にまとめます。
・各国の大使館が閉鎖、または大阪移動を準備をしております。
 閉鎖:イラク、バーレーン
 移動検討:オーストラリア、ドイツ

・各大使館は在日に避難勧告発令
 韓国は、一人残らず出国させる用意あり。 軍用機の使用を視野に入れている。
 全員避難終了後、大使館閉鎖を検討している。

・現在、韓国入国の際、放射能検査を実施、数名被ばくとされ、入院中。

・各国が日本政府に対して正確な情報開示を要求しているが、日本政府の対応が遅く
 顰蹙をかっている。

山形・川本 投稿日:2011/03/18 17:53

【257】[278]本日の報告

 きょうは朝から灯油を18L買い求め、それからヨーカドーに買出し。
朝10時の開店時には30人以上が並んで待っていた。

スーパーに行くのは15日の火曜日以来だが、商品は相当数ある。
日配品などはほとんど入っていないが、それでも納豆、こんにゃくなど、
一人一個までと制限はあるが手に入る。野菜はかなり豊富。肉、魚も十分。
卵もたくさんある。生麺類が、大量にある!生そばに、ラーメンが山積み。
数は少ないものの、惣菜や、なんとお鮨まであった!かなりの充実ぶり
でした。米も買えた。トイレットペーパーやボックスティッシュはなし。

 東京から戻ってきた家人と出かけましたが、その充実ぶりに驚いていた。
東京のイオン(江東区)ではここの10分の1しか物がない!と言っていた。

 それから銀行にいって、資金移動。みずほと違って山形銀行はいまの
ところ普通通りお金は動かせた。みずほは火曜日に全部引き出しておいた
ので(といっても大した額は入ってなかったのだが・・・)助かった。
いったい、なんのオペレーションをやっているのか・・・。とても気に
なる、というか怪しいよね。

 スーパーでお鮨を見たら食べたくなって、昼ごはんは「旨い鮨勘」に
決定、11時に着いたが、なんと12時開店と言われて、きょうは諦めた。
いったいどんな商品があるのか、明日確かめに行くことにしました!

 午後から、いつも配達に来てくれる燃料やさんの灯油のローリーが来た!
でも、残念ながら、4日間かけてタンクは満タンに回復していて、
ゼロ配達になってしまった・・・。おじさん、ありがとう!いま、灯油の
確保が日課になっているんだよね・・・。必死で頑張ったんだよ~!
 報道では来週中には通常通りの配送・・・とかいっているので、
もしかしたらこんな苦労は今週中で終わるのか?(でも予断は許さない
よね、もちろん。だから備えているんだもの。)

 帰りにマックスバリュに寄ったら、ヨーカドーよりは商品が少なかった。
でも野菜は潤沢だった。それに、ボックスティッシュが大量にあった!
なんとトイレットペーパーもあるではないか!助かった~。でも、紙類は
ひとり一包までの制限つきでした。いろいろな制限は、ヨーカドーの
方がゆるかった。ヨーカドーでは2Lペットの天然水6本入りの箱が
山積みだったりした。どうやら、イオングループの方が日ごろの在庫を
可能な限りスリムにしているように見受けられる。セブンアンドアイは
コンビニを展開しているので、イオングループとは在庫管理が違うのかも
しれない。

こんなに燃料も材料も確保が難しい中で、近隣のそばやさんやラーメン屋
さん、居酒屋さんといったお店は頑張って営業しています。偉いなあ~と、
家人が感心しきり。

あとは原発さえなんとかなれば・・・。でも、わたしらにできることは
日々の生活を立て直すこと。逃げる支度も整えつつ。詮索しても消耗する
だけなので、いまはこの戦後の闇市の買出し部隊みたいな生活に集中!
です。

あとはちょっとしたゆとりも忘れずに。甘いものを補給してあげたり、
燃料は大切だけれど、あったかいお湯につかったり。気力を養わないと
続きません。忍耐と、持久力の勝負なのです。緊張しっぱなしだと、
どこかで抑うつ状態とかになってしまいますからね!

崎谷博征 投稿日:2011/03/18 17:30

【256】[277]放射線被曝による健康被害とその予防

崎谷です。

日経メディカルオンラインの記事から
原発事故対策で重要な文章を勝手に転載いたします。
皆さまのお役に立てればと幸いです。

(転載開始)

ヨウ素補給にうがい薬や昆布が不適な理由
 
震災に伴う原子力発電所の事故をきっかけに、放射線被曝による健康被害と、その予防について関心が高まっています。

 原発事故で漏洩し得る放射性物質には、様々なものがありますが、特に健康への影響が大きいとされるのが、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムです。これらは、呼吸などを介して体内に取り込まれ、内部被曝の原因になります。

 今回、このヨウ素、セシウム、ストロンチウムについて、資料を調べましたのでお知らせします。
※資料の中では、複数の単位が用いられています。一般には、1Gy[グレイ]=1Sv[シーベルト]で換算していますが、資料によっては、1Gy[グレイ]=0.8Sv[シーベルト]で換算しているものもあるようです。

■放射性ヨウ素(131-I)の危険性

  ヨウ素は、甲状腺に集積する性質があり、摂取された10~30%くらいが甲状腺に沈着します。放射性ヨウ素が甲状腺に多く取り込まれると、甲状腺癌を発症する可能性があります。実際、チェルノブイリの原発事故では、当時0~5歳だった人の甲状腺癌発症率が高いことが報告されています。これは事故により、 131-Iが大量に散布され、それを乳牛が食べてそのミルクを摂取し生物学的濃縮が起きたのだと考えられています。

 なお、この甲状腺癌は、予後が非常に良いことも報告されています(5年生存率98.8%、10年生存率95.5%)。

■安定ヨウ素剤の効果、必要量、副作用について

 安定ヨウ素剤による甲状腺癌の発症予防効果については、次の二つのメカニズムが紹介されています。

【1】非放射性ヨウ素を投与してその血中濃度が高まることで、相対的に放射性ヨウ素の血中濃度が低下し、甲状腺への取り込みが減少する(競合的阻害)

【2】血中の非放射性ヨウ素の濃度が上昇することで、甲状腺ホルモンの合成に抑制がかかり、ヨウ素の取り込みが減少する

 安定ヨウ素剤によるブロック効果は、被曝24時間前摂取で93%、被曝2時間後摂取で80%、被曝8時間後摂取で40%、被曝24時間後摂取では7%と、時間により大きな差があります。

 必要量は、年齢によって異なります。 ※ヨウ化カリウム丸は1錠50mg。

1)新生児:ヨウ化カリウムとして16.3mg(ヨウ素として12.5mg)
2)生後1カ月~3歳未満:ヨウ化カリウムとして32.5mg(ヨウ素として25mg)
3)3歳以上~13歳未満:ヨウ化カリウムとして50mg(ヨウ素として50mg)
4)13歳以上40歳未満:ヨウ化カリウムとして100mg(ヨウ素として76mg)
5)40歳以上:不要 妊婦の場合は4)と同様

 副作用は、この量では大きなものはないとされています。
 
 3月12日に、日医工が約25万人分のヨウ化カリウムを福島県の卸に無償で出荷したことが報告されています。ですから現時点では、他の地域では品薄になっている可能性が高いと考えられます。

  ちなみに、2001年の論文には、敦賀湾での事故を想定して、「ヨウ化カリウム錠26万錠、ヨウレチンは0.75mg錠相当で2万8000錠など、10万 8000人分が備蓄されている」と書かれています。有機ヨウ素であるヨウレチンでも、ヨウ化カリウムを代替できる可能性が示唆されていますが、具体的な摂取量については触れられていません。
■うがい薬や昆布が予防に不適当な理由

 インターネットなどで、安定ヨウ素剤の代わりに、ヨウ素を含むOTC薬や食品を摂取すれば甲状腺癌が予防できるという“俗説”がありますが、いずれもこの目的で使用するには適当ではありません。

  「うがい薬」に含まれるポビドンヨードは、経口摂取(飲み込むこと)は認められていません。そもそも37%程度のアルコールを含んでいますし、添加物が消化管を荒らす可能性もあります。さらに有効量を取るには、14.3mLも服用する必要がありって現実的ではないので、不適切とされています。

 「ヨードチンキ」にも、エタノールが70%以上含まれていて、小児の服用には適しません。しかも、単体のヨウ素(I2)が含まれるため、消化管を荒らすなどいろいろな悪影響が考えられるので、避けるべきとされています。

 「消毒用イソジン」も、ポビドンヨードやマクロゴールを含むことから適さないとされています。

 「ルゴール液」には、フェノールが含まれるので、不適当です。

  「コンブ」にはヨウ素が多く含まれているため、予防に有効なのではないかとする意見もありますが、成人での有効量を摂取するには、産地にもよるようです が、乾燥コンブを50g程度を摂取する必要があり、現実的ではありません。ましてや、本当に必要な小児には適さないでしょう。

■放射性セシウム(137-Cs)の危険性と排泄促進剤

 セシウムは癌治療のガンマ線源として重要なものですが、被曝の程度がひどいと致命的となります。半減期が8日間のヨウ素と比して、セシウムは半減期が30年と非常に長いため、摂取してしまうと人体への影響も大きくなります。

 こちらは、体内への取り込みを防御するための薬剤はありませんが、排泄を促進する薬剤はあります。昨年12月に発売されたばかりの、放射性セシウム体内除去剤であるラディオガルダーゼ(一般名:ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物)です。

  高校の化学で習ったことを思い出す方も多いでしょう。青色の色素でもあります。イオン交換および結晶構造内への吸着の原理でセシウムと結合し、腸管からの 再吸収を妨げることによってセシウムを体外に排泄します。そうした薬ですので、ラディオガルダーゼを服用した患者の排泄物には、放射性物質(放射性セシウ ム)が多く含まれることになります。

 製造元の日本メジフィジックスは、本剤をドイツから緊急輸入し、福島に送ることになっています(2011/3/14時点の情報)。

 酸化還元型のイオン交換能を利用し、放牧飼育される家畜(牛など)の飼料に加えると、乳や肉の汚染を抑えることができるので、チェルノブイリ原発事故の後、土壌処理が困難な牧草地で家畜に投与されました。この薬剤は、原発近くの人しか用いることはないでしょう。

■放射性ストロンチウム(89-Sr、90-Sr)の危険性

  ストロンチウムにも健康被害のリスクがあるとされていますが、摂取の防御も排泄促進も難しいようです。90-Srに関する情報はあまり得られませんでし た。89-Srは医薬品として存在し、骨転移による疼痛緩和に用いられますが、骨髄抑制の副作用があります。放射性でないものは、骨粗鬆症薬として開発されています。

《参考資料》
『安定ヨウ素剤取扱いマニュアル』財団法人原子力安全研究協会(2003)
医学のあゆみ 2009;234(4):306-310
日衛誌 2008;63:724-734
臨床と研究 1997;74(7)
日本集団災害医学雑誌 2001;6:100-104
ラディオガルダーゼ 添付文書、インタビューフォーム
メタストロン 添付文書、インタビューフォーム

(転載終了)

以上のように汚染地域では、水、野菜、魚だけでなく家畜の肉や乳製品も危ないのです。

3316 投稿日:2011/03/18 17:05

【255】[276]原子力

今大いなる国難に於いて自己の自立が求められます。
使命感と行動で日本を自立した国に生まれ変わらせる
時です。
未来とは子供達と女性が穏やかに住める国を作る事です。
原子力発電の真実をしりこれからすべての原子力発電を
停止する運動を全国で広めましょう。男達で、、、

使命感こそが必ず天命に繋がるとしんじております。
以下のHPをじっくり読んでみて下さい。行動はこれからです。

原発がどんなものか知ってほしい
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

崎谷博征 投稿日:2011/03/18 14:08

【254】[275]原発は最悪の選択である

下記文章の一部訂正です。

●被ばく量は距離の2乗に比例します
→被ばく量は距離の2乗に反比例します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私たちの体内の半分は水分です。この水分子に放射線が作用するとヒドロキシラジカルというフリーラジカルの中で最も反応性が高い物質が生成されます。これが怖いのです。

化石燃料に代わるエネルギーは水力、火力以外にも太陽光を利用したマグネシウム発電や石油産生する藻類の大量培養による抽出など、原発にかかるお金の何千分の一でできることがたくさんあります。

これを邪魔しているのはすべて「利権」です。

原発による日本の総電力供給は30%程度です。地震大国日本で原発を日本列島覆い尽くすように貧しい農漁村に建設した意図は一体何だったのでしょうか?

今一度、これから復興する新しい日本で日本国民すべてが、米国ロックフェラー体制の庇護でいい思いをしてきた官僚や読売グループなどの既得権限者を切り捨てて真剣に考え出直すべきです。

私が以前にこの掲示板に書いた文章を思い出しました。

あらゆるエネルギー政策の中で「原発は最悪の選択である」。

崎谷博征 投稿日:2011/03/18 13:27

【253】[274]これからが本当の人災被害がおこる

崎谷です。

このたびの東北地方太平洋沖地震および二次災害の原発事故による被害を受けられた皆さまに、謹んでお見舞いを申し上げます。ご家族・ご親族・ご友人の方々のご無事と一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

核分裂反応が本当に止まっているのかは現場の人間にしか分かりません。また、素人考えで現場に出向いても、現場の迷惑になるだけですので、身の引き締まる思いをしながら今まで事態の推移を見ていました。

そして昨日朝、副島先生とお電話でお話し、現在の私の懸念をお伝えいたしました。

それは鉛の防護服を着ても防げない放射性物質の飛散による「内部被ばく」の心配です。

現在計測されている放射性物質(核物質)による放射性線量(人体への影響を考慮した「実効線量」でシーベルトという単位を使います)はあくまでも福島原発の核物質から放射されている線量を不定期に計測したものです。継続的に計測した値は発表されていません。

急性放射線被ばくは、4シーベルトが半致死量(100人のうち50人は4シーベルトで急死する)になっています。そして血液などの分裂がさかんな臓器に影響を及ぼす線量は200~500ミリシーベルトとされています。

今回の原子力発電所から漏れている線量が福島で1時間あたり1ミリシーベルト(埼玉でもこれ以上の値が計測されているという報告がありましたのでこの値も怪しいですが)であるという報道からは、「急性放射線被ばく」についてはまだ余裕があるように思えます。

しかし、これはあくまでも「急性」の放射線被ばくであって、累積のものではありません。ここが一つ目のポイントです。このまま放射線を密閉できなければ、1年間つまり 24(時)×365(日)=8760倍(8760ミリシーベルト=8.8シーベルト)しなければなりません。
8シーベルトは半致死量の倍です。

これはチェルノブイリで行ったように、コンクリートや鉛で密閉することで防ぐことは可能です。核分裂が停止したのであれば、一刻も早く原子炉そのものを密閉すべきです。

しかし、これよりももっと深刻なのがすでに原子炉の天井、弁、あるいは底から漏れ出ている放射能物質(セシウム137、ヨウ素131などの気体放射線物質、ウランの核分裂で生じガンマ線、ベータ線といった電離放射線を出す)そのものが飛散していることです。

これを肺に吸ったり、汚染された水・食物から腸管内に入り込んだ場合を「内部被ばく」といいます。セシウム137の半減期(半分の濃度になる期間)は30年です。つまり、死ぬまで体内に入った放射能物質が電離放射線を出し続けるということです。

電離放射線の「電離」とは、原子核の周りの電子が放射線で弾き飛ばされ、その電子は他の原子の電子に連鎖的に衝突します。このときにできた不安定な物質(フリーラジカル)が私たちの体内の遺伝子やタンパク質を傷つけます。このことによって発がんが起こるのです(癌抑制遺伝子をオフにしてしまうことが多い)。

とくに細胞分裂が盛んな臓器や子供、あるいは妊娠中の女性は発がんのリスクが非常に高まります。

この放射能物質の飛散については線量計で測って安心できるものではありません。現在、線量計で計測して安心しているのは、福島原発の炉心内からの放射線量であって、それは距離の2乗に比例しますから、離れれば離れるほど線量が少なくなるのは当たり前なのです。すでに飛散している放射能物質を測っている訳ではありません(風向きが頻繁に変わるので飛散した放射能物質を測ることは不可能です)。

シュピーゲルが掲載している放射能物質の飛散地図シュミレーション(http://www.spiegel.de/panorama/0,1518,bild-190807-751072,00.html)では、風向きによっては日本列島すべて覆いつくす範囲です。よくご確認ください。それで海外の駐在員や日本のVIPは慌てて、海外へ逃げているのです。関東でRI(ラジオアイソトープ)を扱っている学者も逃げ出しています。

特に太平洋にはかなりの放射能物質が飛散していますので、太平洋側の魚介類は壊滅的になるでしょう。

ですから、なるべく炎上している原発から離れろという副島先生のご指摘が一番正しいのです。

この「内部被ばく」の影響は、急性の放射線障害とは違い数年~数十年後に甲状腺がん、白血病といった形で出てきます。したがって、官僚や現在の政権の中枢の人間たちは今だけごまかして逃げ切ったらOKなのです。

数年して明らかになった被害については、また国民の税金で支払うだけでなにも彼らの腹は痛みません。そのときには、当時の責任者たちも天下りしていないでしょう。

さらに彼らは復興債として日銀に金を余分に刷らせて、どさくさまぎれに懐に入れるかも知れません。度し難い連中です。官僚から日本を取り戻さなければならないと先生が仰っている理由がおわかりになったと思います。

ですからこれからが本当の放射能汚染との闘いが始まるのです。

広瀬隆さんのテレビ出演でも内部被ばくの怖さについて触れられていますので、ご参考にされてください。

http://www.youtube.com/user/chorochannel#p/u/2/veFYCa9nbMY

副島隆彦 投稿日:2011/03/18 08:04

【252】[273]ECCS(緊急の炉心冷却装置)の電源回復、冷却ポンプが作動することが一番、重要だろう。

副島隆彦です。 今は、2011年3月18日 午前7時です。

私は、都心で国会議員たちを説得して、現地視察をすることを強く勧めています。国会議員たちでないと、福島県境の 東北縦貫道の警察の制止線を越えられない。

すべてのメディアが、ここでストップさせられているようです。警察の通行許可がなければ30キロ圏と、幹線道路は、通行止めになっている。海岸線の方の、常磐自動車道 (勿来なこその関)から行けるのか、分かりません。防衛省が、防護服を貸してくれるかにかかっています。簡単なものと鉛入りの重量のものとが有るそうです。

 政治家たちが動かない、ということになったら、私は、自分と弟子だけで、現地に向かって、出来る限り福島第一の現場の近くまで行きます。

 日本国民が、民族の存亡を賭けて、見守っているは、今日の 自衛隊の 3号機の使用済み核燃料プールへの 水の注入次第でしょう。うまくゆけば高濃度の放射能の拡散は防げるでしょう。 

 それよりももっと、一番、大事なことは、ECCS(イーシーシーエス、緊急の炉心冷却装置)を復旧させることです。これで、津波で、壊れて流れた電源の復旧が出来れば、そしてポンプがうまく動き出せば、炉心を冷やす水(ウォーターサイクル)が、確保できる。そうすれば、なんとか危機は、脱出できるでしょう。 本当は、何よりも早く、11日の津波の直後の時点で、このECCSの復旧を目指すべきだったのです。

 私は、少し古い(4日前の 13日の文)ですが、やはり、武田邦彦(たけだくにひこ)氏の、以下の文を、一番、信頼します。武田先生は、本当に優れた学者です。 私、副島隆彦も、核分裂はまだ起きていない。従って、再臨界(さいりんかい)による、メルトダウン後の 水蒸気爆発は、なんとか阻止できるのではないか、と考えます。

(転載貼り付け始め)

中部大学の武田邦彦(たけだくにひこ)教授のHPから

原発 緊急情報(2)

2011年3月13日

http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html
(略)
 まず第1に重要なのは、福島の原子力発電所が「核分裂反応」が止まっているかどうかということです。
 もし核分裂反応が止まっていなければ極めて危険で、避難する地域も20キロとか10キロというのではなく、福島県全体というような範囲です。

 もしも核分裂反応が止まっていれば、炉の中に残っている放射性物質の熱だけが出ているわけですから、これは自然になくなってしまうということを意 味しています。政府や原子力保安院からはまだ核分裂反応が停止しているかどうかについての説明がありません。もっとも肝心なことが発表されていないのです。

 普通に考えると核分裂反応は止まっていると考えられますが、地震が起こって緊急に挿入する制御棒(せいぎょぼう)が入ったのか、それが心配です。核分裂反応が少しでも継続しているとすると、炉内の水が少なくなっていくと核分裂反応が進んでチェルノブイリのようなことになるからです。

 繰り返しますが、政府はまず制御棒が順調に入り核分裂反応が止まっているのかを発表すべきです。しかし、今の政府にそれを要求しても無理でしょうから、わたくしが推察するところ、「核分裂反応は停止している」ように見えます。ただわたくしは テレビの報道を見て推定をしているだけなので、できれば政府が直接的に核分裂反応が停止していることを発表するのが一番いいと思います。

政府の発表は遅れるようでしたら、東京電力自体が核分裂反応について詳細に説明をしたほうがいいでしょう(データの発表が良い)。
・・・・・・・・・仮に核分裂反応が停止しているとすると、後はそれほど難しいことありません。残っている放射性物質が過熱の原因になりますがそれは徐々に少なく なっていきます。放射性物質で強い熱を出すものは半減期の短いものですが、半減期の短いものは1日もたつと減っていきます。従って少しずつ待っていればだんだん安 全になっていくということを示しています。

 東京電力はホウ素の注入を始めたようです。このことは東京電力が「お金より安全」を採ったということでとても良いことでした。つまり、ホウ素を原子炉に入れるということは、福島の原子力発電所をあきらめるという意味があり、東京電力の幹部は原子力発電所を運転する事の経 済性よりも、付近住民のことを考えていると思います。従って、その点では国民は東京電力の対応を評価するべきだとわたくしは思っています。

・・・・・・・・・放射線・・・原子力発電所から漏れている放射性は協会でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています。放射線としてはわずかな量なので、このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。記者会見では変化が問題になっていますが、それは放射線と 健康の関係を知らないからです。

人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。現在の200倍ぐらいに相当しますので、人間に直接的に影響 が及ぶということはありません。さらに放射線で死ぬということを考えますと、1シーベルとぐらいですから、その点ではまだ1000倍程度の余裕があります。ちなみに、4シーベル トぐらいになると半分ぐらいの人が放射線で死にます。

 現在の状態では、原子力発電所の横に1時間ぐらいいても大丈夫でしょう。・・・・・・・・・それでも心配な人は福島の原子力発電所付近の風向きをに注目すべきです。10キロとか20キロという避難地域はあまり意味がありません。まずは風向きだけです。それは、放射性物質というのが気体だったりもしくはミスト といって非常に細かい粒子なので、すべてが風で運ばれると考えて構いません。

(転載貼り付け始め)

副島隆彦です。 以上のように、武田説では、核分裂反応 は止まっている、 それが、1、2,3の全てでか? は、私も分かりません。 が、決死隊となっている 給水の自衛隊と、東電の320人の社員たちの、鉄塔からの電源の確保でしょう。これが、いまくゆけば、ECCSが動いて、そして冷却水がうまく流れる。 

 放射能漏れの程度は、まだ、直接に重大ということはないだろう。私は、現場に近いところまで行きますが、無謀なことはしません。自分の手持ちのガイガー・カウンターで、100ミリシーベルト毎時(100mSv/h )が出たら、その場所から、引き返します。

 何が起きるかは分かりませんが、私は、津波に向かって、黒煙を激しく上げながら、エンジン全開で、津波に、真正面から、直角に 立ち向かっていって、うまく、乗り切った、漁船の映像を、見ました。逃げるだけではだめです。 正面から、ぶつかっていって、活路を見つける、という考えがいつも正しいと思って生きてきました。

 最後に、炉心がある程度冷えて、核分裂が無い、と分かったら、今以上の放射能の漏れを、拡散を 防ぐ作業になります。放射能を漏れを 石棺(せきかん)で、どんどん、上から、ヘリコプターとかで、鉛や鉄やコンクリートで、チェルノブイリの時にやったように埋めるのでしょう。 私は、その時に、私たちの 普通の国民の、決死隊が出て行く時だろうと、思っています。

 従って、応募してきた皆さん、もうしばらく待機していてください。 私たちは、同族の者たちを救けるための 日本国民としての責務を果たすだけです。 福島第一原発の現場にいる 東電の社員、作業員、そして、自衛隊、消防の人たちの、決死の活動に深い敬意を表します。 

女川(おながわ)原発は、無事、冷却停止しているそうです。福島第二も、大丈夫でしょう。 静岡の御前崎(おまえざき)の 浜岡(はまおか)原発が、もし、このあと東海地震が起きたら非常に危険です。それでも、中部電力が必死の態勢を敷いているだろう。

今も地獄の淵にある 日本国 に 幸運あれ。  副島隆彦拝