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六城雅敦 投稿日:2011/05/21 02:26

【487】[539]トーマス・ラッキー(ミズーリ大学名誉教授)2008年の論文より

微量放射線の健康への好影響を30年前から研究している有名なT.ラッキー博士の最新論文(Dose-Response,2008)を読んだので、かいつまんでまとめます。

本文中には日本人研究者の論文からの引用も多数あります。電力中央研究所(ここから研究者や政治家へ金がばらまかれている)は電力会社の設立なので差し引いても、放射線影響研究所(広島と長崎にある日米共同運営機関)が綿密に収集したデータベースを用いて導き出されたヒバクシャの結果には一瞥する価値があります。

論文中にで近藤という名前がしばしば出てます。
大阪大学近藤宗平教授もラッキー教授と同様の指摘をされています。
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub081128kondo.html

(貼り付け始め)
日本人の放射線怖がりすぎの原因は何であろうか?
それは、一つには、放射線取締りの行き過ぎである。日本の法律では、一般公衆の被ばく限度は1年間1mSvで、放射線職業人の被ばく限度は5年間100mSvである。他方、米国の保健物理学会の声明は次のようになっている。「放射線の健康影響は100mSv以下ではでは認められていない。放射線のリスク評価は年間50mSv以上の被ばくに限定すべきである。」
 米国保健物理学会の声明は放射線は年間50mSv以下は安全という主張。この主張に賛成する運動を国内で広げたい。この運動が広がれば日本人の放射線怖がりは治るだろう。
(貼り付け終り)

収集されたデータによれば低線量の放射線は有害ではない、いや実際には人間の健康に明らかに有益であることが多い。近藤宗平(1993)

「結論として、低量放射線(100mSv未満)更には超低量放射線(10mSv未満)の発ガン性リスクの評価にあたり、LNT仮説があてはまるとは考えにくい」フランス科学アカデミーおよび国立医学アカデミー(2005)
注:LNT仮説:Linear No Threshold 被曝量を直線で表すと発ガンリスクも比例する仮説

■■■■ T.ラッキー教授の論文(2008)のまとめ ■■■■

1.胎児への影響

先天性欠陥、死産、白血病、癌、死亡率、男女割合、幼少期の成長・発達度、遺伝子異常、突然変異から血清タンパク中のDNAを50年にわたり調査した結果
(1)広島・長崎298,868名の子供達からは何の影響も見いだされなかった。
(2)1Sv以下で10-90mSvを浴びた胎児の方が死産・先天性異常・新生児死亡率が低かった。
(3)3Sv以上浴びた胎児に小頭症や知的障害が発生している。

2.癌(白血病)発生率
(1)長崎で310-690mSvの被曝をした人々(2,527名)に白血病での死者は0
(2)長崎で390mSvの被爆者(25,643名)に白血病での死者は0
(3)広島・長崎で260mSv以下の被爆者は白血病死亡率は平均値(1万人に18名)以下
(4)1950-78年でガン死亡率は1.2Sv以下の被爆者は年平均(2.3人/1000人)以下の年2.1人/1000であった。
(5)1950-78年で広島・長崎の250mSv以下の被爆者のガン死亡率は一般平均を1とすると0.9となる。
(6)長崎では3Sv以下の被爆者のガン死亡率は一般平均を上回ることはなかった。
(7)広島・長崎でのガン死亡率は60mSvを被曝したグループ23,000名は一般平均より低く、かつ平均寿命が長い。
(8)広島・長崎でのガン死亡率は20mSvを被曝したグループ7,400名ではさらに著しい低下があった。

3.寿命について
(1)100mSv~1Svの被爆者の子供50,689名の死亡率は一般平均より低い。
(2)同年齢のグループとの比較では癌を除く死亡率では1.8Sv以下の被爆者は65%であった。
(3)広島・長崎で2Sv未満の被爆者20,000人の平均寿命の短縮は認められなかった。
(4)1950-85年の死亡率は700mSv以下の被爆者で相対的な低下が認められた。最小値は140mSvの被爆者。
(5)45歳から75歳の年齢では、5mSvよりも10mSvの被爆者の方が死亡率が1~3割少ない。(より強い放射線の方が長寿であったという意味)

3.水爆とチェルノブイリ
1954年(昭和29年)のビキニ環礁で被曝した第五福竜丸の乗組員23名中、6.7Sv被曝した一人は206日後に死亡した。
しかし他の2~5.75Svの被爆者は(論文作成時1993年までの)40年間癌の発生はない。
第五福竜丸はチェルノブイリの場合と酷似している。つまり2Sv未満の作業員209名は誰も死亡していない。

4.考察
引用した論文によると、急性の低線量放射線は日本の原爆生存者へ生涯にわたり健康に寄与したことを示唆している。広島と長崎の人々が浴びた放射線は、いわば「放射線ワクチン」と言える。

一時的に浴びるにせよ、慢性的に受けるにせよ、動物を使った1991年の実験によれば、たとえば以下のような長期的効果があることが判明した。

 1)大量の電離放射線への抵抗力
 2)傷の治癒が早いこと
 3)ミクロではDNAや細胞の修復力の改善
 4)免疫力の強化
 5)罹病率の低下(特に感染症からの)
 6)健全な子孫
 7)死亡率の低下
 8)平均寿命の伸び
など

原爆による放射線の影響を総括すると、結果的には「電離放射線は生命体には不可欠なもので、我々はその不可欠な物質が不足しているかもしれないという仮説」を裏付けるものである。原爆生存者に関する諸研究により、放射線には有益と有害の境界があることが明らかになった。この結論によりフランスの権威ある委員会も全ての放射線は有害であるという考えは間違っているというという確証を発表した。

以上

※全訳文の入手先は 茂木弘道氏 http://hassin.org/まで

会員番号5980番 投稿日:2011/05/20 20:41

【486】[538]山下俊一氏講演

山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【前半/講演】
http://www.youtube.com/watch?v=7364GahFWKI&feature=related
山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【後半/質疑】
http://www.youtube.com/watch?v=ZlypvPRl6AY

副島隆彦 投稿日:2011/05/20 05:23

【485】[537]放射線医学者・山下俊一長崎大教授を私たちは強く支持します。

 副島隆彦です。 以下の 長崎大学教授で、現在、放射能の健康被害の問題で、原発事故のあとの早い時期から、福島県放射線健康リスク管理アドバイザー に 就任している、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 研究科長 の 山下俊一(やましたしゅんいち)教授の 現地・福島での 果敢な闘いに、私たち学問道場は、一丸となって、強い 支持をしたいと思います。

 以下の山下教授の 二本松市での 講演のあとの 聴衆との 激しいやり取り(応酬)を読んでいますと、血沸き肉躍(おど)るという感じです。 私は、以下の山下俊一という徹底的に冷静で、かつ峻厳な人格者 の姿に 深く胸を打たれます。 

以下の 受け答え(質疑応答)の中の 山下教授の 次の 

「私の孫を福島に連れてこい、というのなら、そうします」以下の

「・・・・もし私がそれをしたら信じてくれますか?  私 は基本的に被ばく二世で、親戚郎党(ろうとう)みんな原爆で亡くなりました。 親たちの代は 私たちを連れて、みんな汚染された水を飲み、復 興してくれました。広島の方々も一緒だと思います」 

と話している。 この山下教授の言葉に、私は涙が流れる。

 長崎、広島の人たちよ。山下教授と共に、もっともっと本当のことを、現地の福島の人たちに、そして、「放射能こわい、こわい」でヒステリーを起こしている愚か者たちに、どんどん、本当のことを話してやってください。

 この 過剰反応の 放射能恐怖症の 愚か者たちのその扇動者たちを 私たちは、徹底的に 順次実名の名指しで、撃滅(げきめつ)しなければいけないと思います。

 長年の”原子力村”の原発御用学者(げんぱつごようがくしゃ)たち(東電からものすごいカネを、一人当たり、何億円も長年もらって汚れまくっている)とは全く違って、放射線医学、放射線防護学 の 医者たちの ほとんどは、まじめで誠実だ。

 彼らは放射線治療の現場にいるから真実を知っている。彼らは、今も本当のことを言いつ続けているのに、扇動者たちから、まとめて袋叩きにされている。

 彼ら放射線医学者たちを、私たち日本国民が守らなくてはならない。

原発・放射能恐怖症(こわい、こわい派)の 扇動者の愚か者ども。お前たちを、正義の言論戦で打倒してみせる。

 その中でも、特に薄汚(うすぎたば)いのは、長年、原発推進派だったくせにコロリと態度を変えて、今は原発反対派のリーダーになりおおせている愚劣極まりない者たちだ。私、副島隆彦はこの 変節漢(へんせつかん)たちを絶対に許さない。 お前たちが、”波乗りサーフィン”よろしく、コロコロ態度を変えて、次の時代の寵児(ちょうじ)になることを全力で阻止する。 

以下の山下俊一教授の以下の講演会場での聴衆(参加者)との、丁々発止(ちょうちょうはっし)の受け答えに、私は、我がことのように 胸はすく思いがする。

 日本政府 (その実態はバカ官僚ども )自らが、「放射能、こわい、こわい」の風評被害をまき散らすことで、日本国の信用と国力を落としている現状に、私は、大きな危機感を抱いている。 このままでは、日本は没落して、三等国に転落して今う。 この危機を跳ね返して、私たち国民が、団結して乗り切らなければならないと真剣に思います。  

私は、この山下俊一教授の 放射能の人体(生体)への影響の論文を、3月の早い時期に、私たちの会員で、たったひとりで、原発10キロ圏の双葉町、浪江町の 犬猫たち を助けるために、何度も自力で現地に入った 川本さん(女医さん)から送ってもらって読みました。ありがとうございます、  

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

 副島隆彦さまへ

 さきほど電話でお話しした山下俊一教授のネットの記事です。二本松市 での講演会の質疑応答がまとめられていますが、きわめて適切で誠実な回答ぶりだと感心 しました。  ****から

(以下引用)

●「「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏に苦言殺到 」

2011年5月6日

 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・山下俊一長崎県大学教授が、就任以降、福島県内のメディアや講演で、「100ミリシーベ ルトは大丈夫。毎時10マイクロシーベルト以下なら外で遊んでも大丈夫」と発言してきたことに対し、3日に福島県二本松市で開催され た講演会で、住民から次々と厳しい意見が飛んだ。
 
 これに対し、山下氏は「今でも100ミリシーベルトの積算量にリクスがあるとは思っていない」としながらも、「(原子力安全委員会か ら)私は多分指導されるでしょう。甘んじてそれを受けなくはいけないと考えます。」と回答した。
 
 また「将来、子どもたちに何か影響があった場合に、責任がもてるか」との質問に対しては、「将来のことは誰も予知できない」とした上 で、起こった病気が放射線のせいかどうかを調査するには、福島県民全員による、何十年間もかけた疫学調査が必要と回答した。
 

 質疑応答(一部抜粋)

質問:先生にも覚悟をもっていただきたい。安全というなら、お孫さんを連れて砂場で遊んで頂きた い。
 
山下:もし私がそれをしたら信じてくれますか? 私 は基本的に被ばく二世で、親戚ろうとうみんな原爆で亡くなりました。親たちの代は私たちを連れて、みんな汚染された水を飲み、復 興してくれました。広島の方々も一緒だと思います。 

 他にチョイスがない、逃げられない人たちはそこで自分で自分の 道を切り開いていったんですね。もちろん、今、住職さんの言われた私への期待は重いほどよくわかります。私がそれに応えて、孫を連れ てきて砂場で遊んで、みんなが信じてくれるのだったら、お安い御用だと思います。私は住職さんとのお約束を守りたいと思います。
 
質問: これまで、福島は安全です。安全ですと言い続けてきたが 将来、子どもたちに何か影響があった場合に、責任がもてますか?イエスかノーでお答えください。
 
山下: 基本的に大切なことは、将来のことは誰も予知できないんですね。神様しかできないんです。 彼の質問に答えるには、膨大な数の疫学調査がいるんです。
起こった病気が放射線のせいかどうかを調査するには、福島県民全員の協力が必要となります。

 正しい診断をし、正しい経過を把握するには、何十年間も必要なんです。数年、5年、10年ではなかなかその結果はでない。そのレベル の話ですので残念ながら、今の質問にはイエスともノーとも答えられません。
 
質問:市政だよりなどに、マスクもしなくても大丈夫だと先生の話が書かれていて100ミリ先生の 言葉を信じて、戻ってきている人もいる。20ミリが最大だ、その下は自己責任になりますところっと話が変わっている。今までが間違っ ていたのか、話して欲しい
 
山下: これがみなさんの混乱の一つの原因だと思います。私は、みなさんの基準を作る人間ではあり ません。みなさんへ基準を提示したのは国です。私は日本国民の一人として国の指針に従う義務があります。

 科学者としては、100ミリ シーベルト以下では発ガンリスクは証明できない。だが 不安を持って将来を悲観するよりも、今、安心して、安全だと思って活動しなさ いととずっと言い続けました。ですから、今でも、100ミリシーベルトの積算線量で、リスクがあるとは思っていません。これは日本の 国が決めたことです。私たちは日本国民です。
 
質問:文部科学省は、先生が100ミリ以下は安全だと言っているということに対し「指導する」と 昨日、テレビで言ってましたよね。
 
山下:私は多分指導されるでしょう。甘んじてそれを受けなくはいけないと考えます。
 
質問:マスクはしなくていいんですか。先生は気休めだと言っている。
 
山下:はい、今の状況はまったくそうです。大気中に放射線ヨウ素はもうありません。ほぼ放射線セ シウム137です。

 衛生上、それをきちんとするということは、子どもたちに注意を喚起する用心するということでは非常に重要だと思います。ですから、私 ともう一人の放射線アドバイザー神谷先生は、しっかりとそのことをご説明していると思います。
 
質問:布団は干しとか、洗濯物を外に干すのは大丈夫か?
幼児に対する日常生活の注意点は?
 
山下:こうした個別の質問、たくさんあると思います。当初は数字が提示されていませんでしたか ら、単純に10μSv/h以下になればそんなに心配はないですよ。1μSv/hだったら全く心配ありませんよ。その間は、明確な結論 が出せずに、話をしていました。

 しかし国は20mSvをもって、3.8μSv/hというのを出しましたからやはり測って、それのレベ ルを遵守するということが重要になります。
私は皆さんとずっとお話して来た当初は、クライシスコミュニケーショんといって危機をいかに未然に防ぐかという話をきてきました。し かし、今日、皆さん方が来てよくわかるように、具体的にどうするか放射線とどう付き合うかということが、皆さんのメインのテーマだと 思います。

 先ほどの質問で「二本松は危険だから逃げろ」というのがありましたがとんでもない話です。今のレベルは全く心配ありません。その保証 を、私の首をかけろというならかけますが、私は子どもたちよりも早く死にます。

 もし文科省が私を喚問するのであれば、私はそれに行かなければならないと思います。ただ伝えたい根拠は理論ではありません。現実で す。皆さん、現実、ここに住んでいる。ここに住み続けなければなりません。

 広島、長崎もそうでした。チェルノブイリも550万人もそ ういう状況で生活しています。そういう中で、明らかな病気は、事故直後のヨウ素による子どもの甲状腺がんのみでした。私はその現実を 持って皆様にお話をしています。ですから国の指針が出た段階では国の指針に従うと、国民の義務だと思いますからそのような内容でしか お答えできません。

 今の環境庁がもし、年間20mSv以下であれば外に布団を干すということもご自由ですし、何もしても自由です。国がその線引きをし ちゃったのです。線引きをした段階でちょっとでも超えると危ない、問題だということに対してじゃあこれをどう考えましょうか。

 ということを私は皆さんと一緒に問おています。お母さんのご心配も十二分に分かります。でも、この二本松で、3.8mSv/h以下で あれば、そこで干そうが子どもを遊ばせようと問題ないと思います。
 
質問:私は学校に勤めていて、文科省が出した3.8mSv/hという基準に悩んでいる。もうヨウ 素はないと言われているが、土壌の検査の結果では、ヨウ素6200ベクレル、セシウムは16900ベクレルある。飯館はホットスポッ トだが、それ以外で見ると中通の線量が高いが線量が非常に高かった3月15日頃、みんな知らずに、マスクさえつけなかった。年間20 ミリシーベルトという指針が出されているが文科省の累積に3月23日までの線量、内部被ばくも入っていない。

 年間20ミリシーベルトになるのではないかと心配だし、その基準にも疑問。山下先生はアドバイスをする立場にいるので県なり、文科省 なり、行政に私たちが安心して暮らせるようなアドバイスをしていただきたい。
 
山下:過去の積算が出されていないというのはまさに仰る通り、3月12日から3月いっぱいのデー タも当然公開されると思います。それを踏まえた上で、20mSvについて安全か、安全でないか議論されます。

 そして今すぐ何ができるかという問題を提言されました。残念ながら、この福島の中通り地区も、みんな汚染をしました。放射線物質が降 り注いだという非常事態にあります。その渦中で、そういう措置をすることがすることが本当に適切か。自分のところだけで済まない、多 くの方々の対応をどう統合していくかということを早急に多分、教育委員会や県、国が対応して回答を出すだろうと思いますのでこれはし ばらくお待ちいただきたいと思います。
 
質問:国の基準に従うしかないというお話をされたのですが、先生は、県を通して国に提案する立場 にはないでしょうか。
 
山下:直接国に話をできます。話をしています。
 
質問:原子力安全委員会の防災対策で示されている基準は10ミリシーベルトというのが一つの規準 なっている。しかし、現在、私達に関しては、屋内退避も退避勧告もない以上、逃げても国からの保障が一切無い。逃げることに対しての リスクを全部自分で背負わなければならない。

 福島市の積算量は10ミリシーベルト超えることが予想されているが、これに対して、屋内 退避の勧告をして、原子力事故に対する保障の対象にすれば、住民の選択肢が広がると思う。それに対して提言はしていただけないか。
 
山下:極めて重要なポイントで、どこまでを原子力災害損害賠償紛争審査会に取り上げるかというこ とになります。精神的な障害と風評被害にみえるということも、当然そこに入ってきます。今後第二次指針の中でそういうの議論がされて いくと思うので、私自身は何もお約束できませんが、自主非難に対する保障というのは重要な問題だと認識しています。
 
質問:現在の規準は20ミリシーベルトですが、原子力安全委員会の今までの取りまとめをみると、 緊急時、高い線量が観察されたとしても、数日中に必ず何らかの手立てが採られるはずだから、これぐらいの規準でかまわないということ がレポートに書いてある。実際、福島原発に関しては、東電のスケジュールをみても6ヶ月から9ヶ月かかるという。原子力安全委員会の 10ミリシーベルトでもかまわないという前提と大きく違うのですが、これに関して考え直す必要があるのでは。
 
山下:これはまさに議論されているところです。私の言える立場ではありませんが、整合性をいかに つけるか、そして説明をどのようにやっていくか、ということがこれからなされると思います。
 
質問:放射線に対する子どもの感受性が高いことから、子どもの安全をいかに守るかということを大 人がまず最初に考慮しなければいけないと思う。空気中に漂う放射性物質は爆発直後に比べて落ちているんが、土に落ちているものも含め て、塵となって吸引する可能性がある。

 塵も水も食べ物も、すべて内部被ばくが子どもに対して重要になってくるわけですが、それぞれの 基準がばらばらに設定されていて、内部被ばくの総合的なリスクに対する提言が何もされていないことに非常に不安がある。
 
山下: これは出来ないですね。内部被ばくを細かく検証することは、それぞれ分けて計算ができない ので、今は出せませんが、唯一チェルノブイリの経験で、いくつかの式が出来てます。理論値です。

 そういうものが、それぞれ複合的なも ののパラメータを入れて、どのくらいってのは計算されると思うのですが、1パーセントから数十パーセントまで非常に誤差があります。 ですからこれをどうにかしてみなさまにお見せするかということに関しては、厚労省、農水省も含めて時間がかかると思います。
 
質問:最終的には100ミリシーベルトを基準にして概算法で、しきい値はないとする考え方と、し きい値以下ならほとんど健康に害がないという考え方という、二種類の対立する考え方がある。しかし、基本的にはしきい値がない考え方 のほうが、リスクを考える上では安全だと思う。テレビに出られる先生方の話を聞いて気になるのは、0.5~1パーセントがんの発生率 が高まるだけと言っているんですけど、それは1000人いれば、5~10人発症するということ。

 確率論から言うと0.5から1という 数字なのかもしれないけど、その5人10人というのは人間。その人間は本来放射線被ばくを受けなければがんというリスクを負わなくて 良かった人です。少なくともリスクがある以上それを排除するのが国や自治体の姿勢だと思うんですけど、それに対して先生は「これくら いの線量だったら遊ばせていいんですよ。

 マスクもする必要ない。」と言っている。しかし、もう少し「守る」ほうの意見を出していただ けると安心だと思う。先生があまりにも「安全だ」と言い過ぎるものですから、それについては異論がある以上一番安全なラインでお話し ていただかないと困ると思う。
  
山下:おっしゃるとおりで、「安全」という言葉を安易には使いません。皆様方に少しでも「安心」 してもらえればということで話をしています…
 
会場:「安全」と「安心」とどう違うの?…

山下:まったく違います。「安全」は誰が見ても安全ということを認知できます。「安心」は一人 一人全部違うんですね。リスクの認知の仕方っていうのは、まったく個人によって異なります。この3.8マイクロシーベルト/hという のが絶対安全域かというと一つの大きな問題。

 これは基準値であって、参考値なんですね。これで一ヶ月過ごしましょうってことで、当然 日にちが経てばこのレベルを下げてくると思うんです。今はしかし、これを採った以上は、これで行動規範をつくる必要があるというふう に考えます。ですからおっしゃるように、防護策をもっと提出していけということですよね。それはもうこれからもずっとされていくと思 います。
 
質問:チェルノブイリの後に、オーストリア政府はオーストリア国民が受けた損失額の見積もりを出 して、空間線量からの被ばくが15%、直近からの内部被ばくが80%と出しましたが、先生はどういった割合で内部被ばくと外部被ばく があると考えますか。
  
山下:今、チェルノブイリの人たちは、内部被ばくと外部被ばくはほとんど無視できるくらいです。 事故直後、1991年から95年、96年の間は、実は内部被ばくの方が少し多かったですね。放射性セシウムというのがずーっと入って ましたから。ただその被ばく線量年間にすると、だいたいレントゲン数枚程度です。これは非常に低い。ミリシーベルトに届かない量であ るので、食べ物と外からの比はなかなか出しづらいというのが今までの見解です。
  
質問:今現在、(チェルノブイリの時の)オーストラリアの見解が適用されたとして、空間線量は 15%と考えて行動したほうがより安心であるといえる。そういうことですか。
  
山下:マイクロシーベルトは内部も外部も含めて出しているんですね。分けられないんですよ。そう いう基準値だと思ってください。ですから安心安全ということではなくて、これそのものがそういう基準であると考えてもらったほうがい いと思います。
  
質問:モニタリングポストで出ているデータは外部だけですよね。考えうる内部被ばくの割合はどう あるべきなのか。今ここの空間線量で被ばくする状態というのは、内部被ばくよりもさらに低いと見積もって、それ以上に被ばくする。足 し算的に被ばくしていく。というふうに考えることがより安全に近い考え方だ、ということには、どう思われますか。
 
山下:環境放射線と人体の影響のパラメータで議論して計算して出しますから、私はこのプロではあ りませんから、簡単に回答できませんが、いろんな考え方があると思います。しかしそれをすぐに肯定することはできません。
  
質問:子どもが転んで怪我をし、傷口から地表に体積した放射性物質を取り込んでしまい、放射線の ゼロ距離射撃にあってしまう。ゼロ距離射撃とそうでないときは、人体への影響が違うわけなんですけど、そのようなケースの話をあまり 聞かないんですけど、これはどうされるべきだとお考えですか。
  
山下:一番わかりやすいのは、原発の作業労働者が怪我をして、汚染地域で皮膚を汚染したという場 合はたいてい洗うと流れてしまいます。血液に入る量はほとんどありません。ですからそういう心配に対してすぐに対応する必要はないと 考えます。
  
質問: 原発の作業労働者に適用された労災の表を見ると、一番低い人で、4ヶ月くらいで40ミリ シーベルトかそんなもんで、骨髄性の白血病だとかなんかで労災を受けてるんです。40ミリシーベルトということ、20ミリシーベルト なら2年ですよね。そこに居続けるならということですが、これについて先生の学者としての見解についてお聞きしたいです。
  
山下: 今のは労災との関係ですよね。これは裁判の事例になりますので、この値についての検討は個 別の症例になりますから出来ないと思います。裁判の結果に従うしかないんだろうというふうに思います。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

原 正寛 投稿日:2011/05/18 23:09

【484】[536]5月16日(月)河野太郎議員の講話

原です。
2011年5月16日に開催された、河野太郎氏緊急講演会 「日本は『フクシマ』を乗り超えられるか?」のUstreamアーカイブです。(IWJより)
http://www.ustream.tv/recorded/14745486#utm_campaign=synclickback&source=http://iwakamiyasumi.com/&medium=14745486
 前半1時間ほどに「核燃料サイクル」に関してホワイトボードを用いながら河野議員がとてもわかりやすく解説してくださっています。

 メディアなどでは今後のエネルギー政策の課題として「発電量」「コスト」などを特にあげています。しかしこの「核燃料サイクル」に関しては、あまり扱われていないと思います。
今後原発の問題を議論するうえでは、
「日本が保有している(海外に預けているものも含め)45tものプルトニウムをどうするか」
「高速増殖炉は少なくとも2050年までは稼動しないのに、使用済み核燃料を再処理して毎年8tものプルトニウムをつくる(作ろうとしている)のはどうか」など、「核燃料サイクル」について知ることが必要不可欠だと感じました。
 実際河野議員の話を聞いて、「一貫して反原発(核燃料サイクルに生じる矛盾)を唱え続けている、数少ない議員の1人なんだろうな」と感じました。
 あと、ユーストリームだから流せる内容なんだろうなって思いました。

川端優美子 投稿日:2011/05/18 21:25

【483】[535]原発に呼び戻されるときは「赤紙」が来るんだと。

群馬のゆみこ(川端優美子)です。
こないだ電話で聞いたんだけど、避難している原発作業員が原発に呼び戻されるときは、封筒も中身も赤い紙の通知が来るんだと。電話の主は、その作業員と避難所で仲良くなって、ちょっと家族みたいな気分になっているから「本当に戦場に送り出すようだ」と言ってたぃな。すこしふざけて「最後の晩餐(ばんさん)だ」っつって、その人だけ一品多くつけて、お酒もつけてやったんだと。その人は「俺、国のために頑張ってくるよ」と言い、周りは「一回行って、帰ってきて、もう行くな」と言ったんだと。

赤馬 投稿日:2011/05/18 08:47

【482】[534]RE:RE;[530]「半減期」について

六城様

ご丁寧なご教示を戴き、有難うございました。六城様は現場経験が豊富な
方と拝察いたしました。

「よくわかりました」と申し上げたいのですが、恥ずかしながら素人には
完璧な理解まで至っておりません。

  ご例示戴きましたリンクなどにより、勉強いたします。

六城雅敦 投稿日:2011/05/17 13:50

【481】[533] Re:[530]「半減期」について

赤馬様

慌てて書いたので言葉足らずでありました。
なんせこの掲示板はあとからは修正できませんので。

指数関数のイメージを捉えやすく、発言したつもりでいました。
実際に書き込むときに頭の中で描いていたのはべき関数です。
ビジネスの世界ではロングテールの法則(20:80)の法則というやつです。http://ja.wikipedia.org/wiki/冪乗則

普通に指数関数では
半減期が30年であるので、経過時間をX、その時の線量をYとすると
Y=(1/2)^(X/30)
対数をとって
LogY=-(X/30)Log2

では数値が半減ではなく、Y=3/4になる時間Xは
X=30(Log3-2Log2)/(-Log2)
X=12.4年
最初に半分の半分(75%)に要する時間は15年ではなく12.4年です。
同様に計算して半減期の半分の半分(62.5%)になる時間は20年です。直線で低減する場合との差は3年です。

あくまでも時間の経過30年毎に半分(50%)、半分(25%)、半分(12.5%)・・・となると赤馬さんの考えでおかしくないと思います。

ここからは言い訳です。
半減期が30年ですが、この半減期が短いものはどんどん<えぐれた>グラフになります。http://ja.wikipedia.org/wiki/指数分布
(半減期が短い→λが大きくなる)

実際、非破壊検査の現場でコバルト60やイリジウム192といった<人工的な>放射能物質では理論値よりももう少し大きな割合で減少しているという話を聞いたことがあります。
もし実際には30年で1/3になってしまったら、12年ではなく8年程度で25%が消えることになります。
理論と現場感覚の違いですね。

副島隆彦 投稿日:2011/05/17 13:46

【480】[532]福島の東電・原発ビジネスは綺麗(きれい)事ではありません。 福島の会員からのメールを載せます。

副島隆彦です。 

 私たち学問道場の主要な読み物である「今日のぼやき」の方に、昨日、福島の現地に復興のための活動本部を作りましたことのお知らせを載せました。6月4日(土)、5日(日)に 事務所開きをします。会員は来てください。

以下に載せるメールは、私たちの会員で福島市に在住する人からのものです。世の中の裏側や、かなりの奥深い真実を知っている人です。 甘(あま)ちゃんの キレイごとの表面でしか物事(ものごと)を考えられないような人は、結局、いくつになっても子供さんで、お子様ランチです。

暴力団(やくざ者)と政治、官僚、大企業の裏の繋つながりまで実感で知っていて、それなりに分かって、それで初めて一人前の大人(おとな)です。

福島の原発事故の前からの、現場の原発作業員たち という人々が一体、どういう人たちなのかを、薄ら薄らと皆、わかる。

 どうして彼ら作業員たちが、今も原発の裏の事務所の床や 土間に雑魚寝をして、レトルト食品ののようなものばかりを食べて生きているか、を週刊誌のグラビアとかで見ることになった。 そして皆で驚いたふりをしている。

すべては、手配師(てはいし)と呼ばれる広域組織謀略団と、東電の人事・労役担当の部署が、長年、作ってやってきた「タコ部屋」、「ひと買い」強制労働の実態が大事故のあおりで チラリと表に出たのだ。

 長年やってきた刊行を、急に原発事故で”英雄”にされて、それで、急に原発作業員たちを、立派なベッドで寝せるわけには、東電としてはできないのだ。長年の慣行というのは恐ろしいもので、ちょっとぐらいの大きさのボロ隠しでは、とても覆い隠せない。

「そうでっか。サラ金のカネ600万円、返せない言うのでんな。いいやろ。そんなら ゲンパツに行ってもらおうか。しっかり働いてや 」 というようなものだ。マンガの劇画「難波金融道(なにわきんゆうどう)」の世界そのままの世界だ。

福島原発のひどい労務実態が、どんどん口伝え、ネット伝えで、世の中に噂(うわさ)として広がったので、あわてたのは、厚労省の 労働行政の 労働基準監督署の 幹部どもである。 自分たちの監督責任が問われる、ということになって、あわてて、泥縄で、こういう新聞記事になる。

●「【雇用】 だまして原発で働かせないよう、東電などに要請 厚生労働省  大阪労働局 が 職業安定法違反の疑いで調査」 
2011年5月12日 

という新聞記事だ。役人たちは自分の保身と責任逃れしか考えない。

 こういうことは世の中を実感で生きている人たちなら、全員知っている。それが現実の下層社会に人間たちの世界だ。 きれいごとばかりで世の中を見ていると、勘違いをする若者が出てくるので、本当の実社会というのも、私は教えたい。

○○さん。あなたは仮名でいいですから(他の人はダメです。実名で書きなさい)、今後とも実感のこもった真実の福島を、和たちに教えてください。 お願いします。  副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

From:************
Sent: Monday, May 16, 2011 10:37 PM
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Subject: 福島市の****と申します。

副島隆彦さまへ

○○です。 最近、福島市でも地元でやくざがらみの話をよく聞くようになりました。

掲示板に投稿されたの皆さんの安全が心配ですのでご報告します。
私が日ごろ親しくお付き合いしています 今年**歳になる元自民党福島県議会の***だった方から5月始めにお聞きした話です。

 内容は、福島原発立地の話が出た約40年前のことです。元県議が**歳頃でこの人の絶頂期の頃の回顧話です。 当時の福島県知事は木村守江(、きむらもりえ)氏でした。

 あの悪名を馳せた政商の福島交通のドンで、現在も地元ナンバーワンの地方紙の福島民報のオーナーだった小針暦二(こばりれきじ)氏とつるんで、木村知事はやりたい放題をやっていた頃です。全くとんでもない知事でした。

 とはいえ、今の佐藤雄平 知事よりは、人間味があってまだましでした。
小針氏は、栃木県の渡辺美智雄(わたなべみちお、ミッチー)代議士のスポンサーでもありました。ミッチーのの黒幕も、巨万の富を築いた小針暦二氏でした。 余談ですが小針氏の愛人は女優の池内淳子さんです。

 元県議によると、福島原発の作業員たちは、今回の原発事故で現在大変な活躍をしていますが、どうして大活躍するかというと、これは山口組が元締めだからだそうです。

 自己破産で窮地に追い込まれた人や、ホームレスたちを、東電が、山口組を使って恫喝し、原発事故の最先端での仕事を強要しているからだとのことです。

 これは、原発ができた昭和40年始め頃からずっと続いていることだそうです。現場から逃げようとすると殺されてしまうそうです。ですので、本気になって仕事をするとのことです。

私は個人的にはそれなりになるほどなあと思い、納得しています。

 3月11日の大震災では、各地に「神戸」「なにわ」ナンバーの重機、クレーン車が続々と被災地に入ったそうです。目撃者も多数います。

 阪神大震災で培ったマニュアル通り、被災地での強奪の限りをつくしたそうです。3月11日の大震災当時は、携帯電話、固定電話も通じなく、停電でテレビ情報も全くありませんでした。

 私も原発被災で福島市の避難所に逃げて来ていた人たちから話を直接聞きました。 3月12,13日当たりは、大窃盗団がはいってきた(原発事故の情報は当時はありません)ので、自分たちは避難することになったのだと話している人が多数いました。

このあたりのこと私が直接聞いたのでおそらく間違いはありません。
着の身着のまま避難された人の多くは、全くの情報切断状態でえすから、かえって原発事故のことはほとんど知らない人が多かった。

 山口組(らしい)の窃盗団が、福島県にある東邦銀行、福島銀行、大東銀行、相双信用組合やらの各支店の場所を探して、それらの金庫ごと重機を使って根こそぎもっていってしまったそうです。そこからが大変です。

 原発半径20?圏内は、ただちに 一般住民が表向き立ち入り禁止の無法地帯になったので、彼らはやりたい放題になってしまったようです。

 ところで、大熊町、双葉町の住民の7割近くが原発関連業務に勤務し、避難した先の町々の人たちよりも、年収が3倍ぐらいあるということが最近わかってきました。

 地元で頑張って被災者と避難民を助けたボランィアの人たちの年収を聞いて彼ら原発城下町の人たちから小馬鹿にされることも多々起きています。

 大熊町、双葉町、浪江町、富岡町 の住人たちは、今でも東電関連の企業から給与が出ていて、ほかにも漁業権や 定住による裏補償などで1人3000万円ぐらいの収入があったそうです。1世帯4人だと実に1億2000万円になります。

 その人たちが体育館などの1次避難所から、会津磐梯山の温泉街など1人あたり3食付きで1日5000円の補償がある2次避難所に避難しています。

ここからが、頭が痛い話です。
 磐梯山の温泉街の従業員の所得と、避難してきた人たちとの収入は
かけ離れています。
避難してきた人たちのかなりの人が昼間はパチンコ屋に入り浸りで、夕方からは、飲み屋街で飲みまくる、などあまりいい話を聞きません。

 こうなると、避難者たちを精一杯助けてきた私などは、一体何がいいのか、悪いのか全く訳がわからない状況になってしまいました。 失礼します。

****

福島市の ****さまへ

副島隆彦から

 丁寧なメールをありがとうございます。
貴重な真実の情報をありがとうございます。

 遠洋漁業のマグロ漁船に乗るか、ダム現場に行くか(今はもうダム建設はあまりありません)、それとも原発に行くか と暴力団サラ金から聞かれて、それで 原発に来たという 作業員たちがゲンパツにたくさんいるのだ と私も聞いています。

 私が聞いた大阪の人の話では、原発事故のあった日から一週間目の3月19日には、特別仕立ての 夜行高速バスが列をなして、福島からやってきたそうだ。大阪にまで直通で、多くの労働者が福島の原発周辺からやってきて、無料券のサウナのカプセルホテル で 一週間ぶりの風呂に入っていたと聞きました。 

 考えてみれば、これも山口組が組織決定で動かして、仕立てた 緊急の災害、原発救援活動だったのでしょう。自分たちの配下にある労働者たちを急いで救出した、ということでしょう。さすがです。

 綺麗ごとだけの表面の話でなく、こういう裏の話も、私たち学問道場は どんどん書いて発表したいと思います。 しかし、私以外は、書き手がまだ30代の ガキばかりですから、学問道場は、どうしても インテリ・ボンボン風の集団です。 

 それでも、あまり 暴力団(ヨゴレ)たちに近寄ると いいことはない、と私は腹の底から知っていますから、痛い人生の教訓としても、「絶対に あんな連中とは関係を持たない」と決めています。 それは人生を難なく生きる鉄則だと思っています。 

 それよりも やはり、国家暴力団、国家ヤクザ組織である 官僚どもや、警察たちや国税庁 の方が、ずっと きたないし悪いことをしていると 私はずっと考えています。

 ですから生き方がものすごく下手な 落ちこぼれの人間たちが寄せ集まって作ったのが 下層民の 自衛組織としての 自主的な 社会福祉団体 暴力団と言うのだと、私は、ずっと昔に書きました。 」

 そして、彼らの為に 国家がやっている公式の福祉施設の方を刑務所というのでしょう。 この考えの方が奥行きがあると 私は思っています。

 **さんが ここまでなら危なくないと思われるギリギリのことろで、これらの真実の話を どうか重掲に どんどん書いていただきたい。それが出来なければ、私が伏字にして、**さんの文だと分からないように工夫して、重掲に転載しようと思います。 いかがでしょうか。

浪江、双葉、大熊、富岡 の 住民たちの多くがが 東電から落ちてくるカネで、汚(よご)れているのだ、という、あちこちからこぼれ落ちてくる話も、真実である限り、私たちは一切、臆することなく書かなければいけないと私は考えます。 

 日本の下層社会の間でだけ、風評として広がる、「 原発の世話にさんざんなった くせに、今頃になって埼玉まで 逃げて来るなよ。放射能を持ってくるな 」という ひどいコトバも 下層の 人間たちは平気で吐くようです。 そういうことも 隠さないで、書くべきだと、私は思います。

 真実は、多重の構造をしていて、多くの層からなっているのだと思います。それをキレイにまとめようとすると大事なことが隠されて見えなくなります。  私、副島隆彦は、一切の言論規制をするな、すべてを書くべきだ、といつも言っています。

6月4、5日に、都路でお会いできますことを大変 楽しみにしています。  
副島隆彦拝 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

川端優美子 投稿日:2011/05/16 22:25

【479】[531]福島旅行報告4: 1号機の炉心のフタをもちゃげる でっけぇクレーンが、地震でぼっこれて、ぶっ倒れてるんだと。

群馬のゆみこ(川端優美子)です。[516][518][526]に続けて、GWに行った福島旅行報告4をします。5月4日の午後に、原発20km圏内(浪江町など)から福島県内に避難している知人を訪ねました。そこで知人を含め、何人かの避難者(原発で働いていた人もいる)から聞いた話です。

○事実として避難者から聞いたこと

・原発から20km圏内が立入禁止(罰則付き)になる話は、新聞やラジオで初めて知った。役所(県)からの連絡は、そのあとに来た文書のみ。

・浪江町長は原発事故後、へこたれて、鬱病(うつびょう)で入院。最近退院してきた。

・一人が4月23日に町長に会いに行ったが、来客中ということで、面会できなかった。
(これは、「避難区域に指定する権限はその自治体の長のはずだ」と大川さんが言い、では集団で町長に文句を言いに行けば良いのではないかという話になったときに出た話。)

・福島第一原発の1号機は工事も杜撰(ずさん)でボロボロ。2,3,4号機とはぜんぜん違う。

・うまく燃料棒の冷却ができても、そのあとに、重たい炉心の蓋(ふた)を開けて燃料棒を引き抜いて移動させなくてはならない。1号機では、その蓋を開けるための大きなクレーンが地震のときに壊れて倒れている(原発の上に倒れているのだったかな?)。

・今も原子炉の現場で復旧作業をしている作業員から聞いたが、上から「何もしゃべるな」と言われている。

・津波は1号機の5階建てのリアクタービルの2階まで来た。正門までは津波は来ていない。
(海→5mの防波堤→循環水ポンプ→ECCSの燃料タンク→タービン建屋→リアクタービル→すごい法面(のりめん・人工的な斜面)→(ずっと上に)正門)

・タービン建屋の緊急用冷却装置(ECCS)のディーゼル発電機は地下にあり、そこへ入るドアは普通のドアであり、防水ではなかった。燃料タンクは津波で流された。

・「マグナ通信」という会社が電気系統の修理をする仕事をしている。
(これは、こちらの「マグナという会社が入っているか」という質問に答えて。)

○避難している人たちの意見や気持ち

・冷却装置の電源はまだ回復していないので、まだ爆発するかもしれないという不安がある。だから、家に帰りたい気持ちもあるが、原発から離れていたいという気持ちもある。

・1号機の炉心の蓋(ふた)を持ち上げるクレーンが壊れており、クレーンなしでどうやってあの重たい炉心の蓋を持ち上げるのか。代用のクレーンを設置するとしても、建屋が吹っ飛んでいるあのような状態でどうやって代用品を設置するのだろうか。建屋があれば、まだ何とかなる(放射能が外に漏れないように蓋を開けられる)だろうが、建屋も吹っ飛んでしまっているから、冷やした燃料棒の移動をどうやってするのか疑問だ。

・9ヶ月で原発事故を終息させるのは不可能であろう。

・東京電力の社員はたくさんいるのだろうから、避難者を一軒一軒(一人ひとり)訪問して、現状と今後の見通しを説明して回るべきだ。そんなことは常識だろう。

・農作物をいつ植えられるようになるのか知りたい。

・牛のことが心配だ。

・副島先生の「20km圏内に金網を張って、放射性廃棄物処理場にするのではないか」という話を読んで、それは無理だと思った。なぜなら、20km圏内の山や土地、そのほかの財産をすべて東電が買い上げるということは、金銭的に無理であろうから。

・ヨウ素が何ミリシーベルトとか言うけど、ほかの物質がどれくらい出ているのか知りたい。MOX燃料についても不安。そういうことが分からないと、帰れるか帰れないか決められない。

・とにかく腹が立つ。いつ帰れるのか分からないので、いらいらする。

タイトル解説:「1号機の炉心のフタをもちゃげる でっけぇクレーンが、地震でぼっこれて、ぶっ倒れてるんだと。」=「1号機の炉心のフタを持ち上げる大きいクレーンが、地震で壊れて(ぶっ壊れて)倒れているそうだ。」

以上

赤馬 投稿日:2011/05/16 22:08

【478】[530]「半減期」について

会員番号4513 赤馬と申します。初めて投稿致します。

527 六城様の御投稿中「半減期」のご説明を拝読致しました。

以下引用

放射能の減少(放射性崩壊)は指数関数的に減っていきます。簡単に言えば最初に一気に減って、やがて徐々に減るカーブを描いたグラフになります。
直線で徐々に減っていくわけではなく、あるていど半減期の始めの一割や2割程度の期間でドカーンと減ってしまいます。ですから半減期が30年でも、わずか数年でほぼ半分になることが予想されます。

引用終り

 上記のご説明中「半減期が30年でも、わずか数年でほぼ半分になる」という点がよくわかりません。

 私は、放射能が半分になるまでの期間が「半減期」と理解しています。更にそのまた半分(つまり4分の1)になるまでに同じ期間を要し、以下同様に繰り返すのではないでしょうか。

 従って引例の「半減期30年」で考えますと、90年経過しても初期の8分の1、180年でやっと64分の1に減衰するものと考えております。

 計算上は、値は極めて僅かになってもゼロにはならず、未来永劫に放射能を出し続ける(最初にドカーンと減るのは間違いありませんが)のではないでしょうか?

 間違っておりましたらご教示ください。