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Loginはこちら【867】[980]架空対談「副島隆彦氏vs広瀬隆氏」続編
架空ケンカ対談 副島隆彦氏vs 広瀬隆氏
田中進二郎です。ケンカ対談というのを春に二回「今日のぼやき」に掲載していただきました。学問道場サイト運営のかたがた、ありがとうございます。今日掲載する文章は、4月末に完成したのですが、学問道場に載らなかったので、「まあいいかな」と私も思っていたのですが、次に投稿する予定の文章の見通しがついたので、「重掲」にまずこちらを発表することにいたしました。賞味期限切れの感も強いのですが、先日原発事故についての憤りを述べられていた方もいましたので、「ああ、私と同類のひともいるんだな。じゃあこの原稿もまるきり無意味ではなさそうだな。」と思い、投稿することにしました。
4月にこの文章を終わらせたあとしめくくりに副島先生主催の「福島原発難民ツアー」に参加、原発事故後の行政がいかに国家官僚の主導で粛々とすすめられているかについて、理解を新たにしました。副島先生が何ゆえに「福島の現場に来るように。」と繰り返しおっしゃっていたのか、そのことの意味を痛感しました。
福島に行った後と、行く前の自分が変質していることも事実ですが、自分としては愛着がある、このケンカ対談を未完で終わっていると思われたくなくて発表します。最終回(その5)が自慢です。今日載せるのは故吉本隆明氏が日本人への最後の遺言として、「原発を
危険だからやめるというのは、人間が猿に戻るに等しい」という趣旨のことを訴えた、それを架空副島氏が架空広瀬氏に言ったあとのところからです。
これより架空ケンカ対談
(その4続き)
広瀬氏「今、あなたが言われた吉本隆明さんの発言を石原都知事が引用してひどいことを書いています。(産経新聞2/6朝刊1・2面)全く絶句してしまう内容なのです。後半の部分を読んでみましょう。
(これより石原慎太郎の文章より引用)
『人間の進化進歩は他の動物は及ばない人間のみによるさまざまな技術の開発改良によってもたらされた。その過程で失敗もありその超克もあった。それは文明の原理で原子力もそれを証すものだ。そもそも太陽系宇宙にあっては地球を含む生命体は太陽の与える放射線によっても育まれてきたのだ。それを人為的に活用する術を人間は編み出してきた。その成果を一度の事故で否定し放棄していいのか、そうした行為は「人間が進歩することによって文明を築いてきたという近代の考え方を否定するものだ。人間が猿に戻るということ」と吉本隆明氏も指摘している。
人間だけが持つ英知の所産である原子力の活用を一度の事故で否定するのは、一見理念的なものに見えるが実はひ弱なセンチメントに駆られた野蛮な行為でしかありはしない。
日本と並んで原子力の活用で他に抜きんじているフランスと比べれば、世界最大の火山脈の上にあるというどの国に比べてももろく危険な日本の国土の地勢学的条件を斟酌せずにことを進めてきた原発当事者たちの杜撰さこそが欠陥であって、それをもって原子力そのものを否定してしまうのは無知に近い野蛮なものでしかありはしない。
豊かな生活を支えるエネルギー量に関する確たる計量も代案もなしに、人知の所産を頭から否定してかかる姿勢は社会全体にとって危険なものでしかない。』(引用終わり)
広瀬氏「浜岡原発の全面停止の市民の要求に対しても、石原都知事は危険なんてないと、強弁してきた。浜岡の地勢条件から見た危険性について完全無視を貫いた石原慎太郎。その彼が厚顔無恥にも吉本氏を自分の勝手な脈絡に取り込んでいるわけですよ。吉本氏の発言は政府や東電が喜んで援用するだろうなあ、と思っていたら、よりによって、石原が言い出すとは思いませんでした。産経新聞を読む自民党支持者数百万の大衆がこんなのを読んで「さすがは文学者石原慎太郎だ。いいぞ。」なんて頷いている姿を想像するとおぞましいの一言です。」
副島氏「石原慎太郎は吉本隆明氏が亡くなったときにも、『戦後最大の思想家』などと賛辞を新聞に載せていた。生きている間は吉本氏に発言の場を与えなかった敵がである。許しがたい。石原はとっくの昔に老害そのものになっている。どうせここまで追い詰められたのなら『今こそ東京に原発を!』ぐらい言え!(笑い)2月になって、東電バッシングが解禁になって政府やメディアは東電をスケープゴートにする姿勢がはっきりした。当然こうなるだろうという予想通りの展開だ。経済産業省+保安院や政治家は解禁日に合わせて、メディア工作をしていることが見え見えだ。自分たちは東電を隠れ蓑にこそこそ国民の怒りから逃れようとしている。」
広瀬氏「石原都知事は、反原発運動のことを、福島原発事故が発生したから気が動転して集団的ヒステリーに陥っている、と言ってるけど、ほとんど半世紀かけて日本国民全体が、原子力発電の存在に対して無意識になるように仕組んできたこと、これに対して国民は怒っているわけでしょう。それなのにね、石原は『一度の失敗ぐらいで多くの国民が感情的になっている』と二重の嘘をついているんです。東海村JCOの臨界事故すら国民の記憶から抹消しようとしているのではないか。そのように読めます。」
副島氏「吉本隆明さんが言っていることは、スリーマイル島事故やチェルノブイリ事故、そしてこの福島原発事故でも、原発推進派と反原発も双方とも非民主的であること、これを訴えておられたのです。原発推進派は権力と金を使って事を押し進めようとするし、反原発は恐怖心を煽って国民の支持を集めようとする。どちらも人間の良心を麻痺させる方法であるという点では共通している。左翼運動ひいては反原発運動の中にあるスターリニズムこれを批判してきたのが、吉本さんですよ。反原発運動はいまだに教条主義とヒステリー、という手法から卒業できていない。
たとえばですよ、福島の被災地なんかをずっと、ガイガーカウンターで計ってみると、日に日に放射能が弱くなっているのです。昨年3月の爆発直後は福島市は3月13日に24マイクロ・パーアワーと『非常に高い数値』だったがストンと放射線量は落ちて、5月・6月には1.4マイクロシーベルト・パー・アワーぐらいの平均値になっている。けれども放射能コワイコワイ派は3月とか4月(2011年の)に測定した放射能被曝の測定値、たとえば20マイクロシーベルト、パーアワー(一時間当たり)だったらそれに24時間×365日(8760倍)を掛けないことには気がすまないのです。それで年間累積被曝量175ミリシーベルト・パーイヤーというのを出して、『信じられないくらいにこの土地は汚染されてしまいました。もう、ここには当分人は住めません。子供は絶対に避難すべきです。』と言う。飯館村がまさにそうだった。
ICRPが昨年の大震災後3月の終わりに住民の被曝限度は20ミリシーベルト・パーイヤーまでと変更した。本当はこんな程度の被爆は、ちょうどいいホルミシス効果が表れて長生きできるんですよ。ICRPの放射線医学の専門家は中村仁信氏をはじめとして、山下俊一氏も中川恵一氏もみんな、こんな程度は安全だと言っている。しかし放射線医学の専門家でもないあなたたちは、彼らを『御用学者』よばわりし続けて医学者の社会的信用を失墜させる言動をはたらいている。御用学者は原子力工学や核物理学が専門の連中なのである。かれらと放射線医学の専門家たちを意図的に混同して、アジテーションしているのがあなたたちのやりかただ。
また事故直後に測定した高い数値を8760倍した年間積算放射線量の放射能汚染マップみたいなのを、ばらまいて日本国民を福島に入れないようにしている。これが教条主義でなくて何なのだ。」(筆者注 一例としてオークラ出版「放射能ホットスポットマップ」)
広瀬氏「教条主義をいうのなら、東電をはじめとする電力会社の方ですよ。彼ら東電社員は、現在では原発のプラントをただ動かしているだけで、もうほとんどのひとが故障したらどうすればいいのかについての経験も知識もない一介の労働者ですよ。、原子炉という巨大装置は、テレビ解説やインターネットで検索したら出てくるような模式図なんかと全然異なる、複雑に入り組んだ仕組みになっている。田中三彦氏のような、原発を造った設計技師でないとわからないですよ。ところがすでに現在造られてから40年を超えてきて、日本人として設計に加わったひとの多くが定年を迎えて、現場を去ってしまっている。原発は急速に斜陽産業になりつつあるのです。
内部が腐食した組織では教条主義がはびこります。原発が事故を起こしてもきちんと原因を調査しない。だからわれわれのような本来門外漢である人間がなんとか情報を共有し合って、東電の事故の責任を問うていかなくてはいけない。彼らは東電敷地内で900ミリシーベルト・パーアワーの放射性瓦礫がみつかっても、それがどうしてそんなに高い数値なのかを説明することもできない。これはMOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)との関連があるからですね。使用済みの核燃料プールが水素爆発を起こしたためだと考えられるんですが、マスメディアで絶対に口にしてはいけないのが、プル・サーマル計画とMOX燃料とプルトニウムという言葉です。
確かに武田邦彦氏のように原子力村に片足を突っ込みながらものを言ってる人間には真実は語れないと思いますよ。武田氏はご自身のブログで『プルトニウムの危険についてはそれほどの心配はいらない。』と書いていますが(筆者田中注 グーグルで「プルトニウム」を検索すると武田邦彦氏のこのコメントがでてきます。)ま、つまり庶民の不安や怒りを代弁しながら、本当のタブーについては適当なことをいって、ごまかすこと。これが最初から原子力村から武田氏に与えられていた役割なのかもしれませんね。はじめからそういう戦略が練られていたと。
また彼はぺらぺらと聞かれもしないのに原子力安全委員にいた当時のことを語っているが、安全委員会が原発周辺の各市町村にヨウ素剤を配らなくてもいい、どうせ原発は安全だからと全員賛成で決定したときに、彼は一人で反対したというのですね。でもそれじゃあ、市町村に「ヨウ素剤をもらいに行きなさい」とかなんか、独力で行動したのかというと、何にもしてない。そういう中途半端な性格なんです。足尾銅山鉱毒事件の田中正造のように権力の横暴や怠慢をみても行動に移そうとはしない。でもね、それこそ彼みたいなのが原子力帝国の要請する人間像なんですよ。アメリカなんかでは原発労働者に対してストレス・テストをする。原発の耐性審査じゃありませんよ。性格が反抗的でないか、とか秘密を暴いたりする人間じゃないか、とかね。そういう精神的傾向をも職員や労働者に対してテストします。まあ、私とあなたは絶対にアメリカの核処理施設や原発で働いたりできません。(笑い)」
副島氏「たしかにあの男は優柔不断そのものです。今でもはらわたが煮えくり返ってくる。私が信頼しているのは放射線医学総合研究所や、放影響研究所の放射線医学の専門家たちですが、武田邦彦はICRP(国際放射線防護委員会)の山下俊一氏や中川恵一氏は嘘を言っている、と私の前ではっきりいった。それは『原発事故、放射能、ケンカ対談』のp85を読んでいただければわかる。ところが私が『嘘をついている』と復唱したら、『しまった、こういうと後で小宮山宏に叱られる』と思ったのでしょう、必死に前言撤回しようとしている。ここらへんは私の読者たちはにやにやしながら読んでくれているでしょうけどね。武田の化けの皮はとっくにはがれている。よくあんなにもころころ意見を変えれるもんだ。彼のブログの文章はひとつの文章の中で考えが変わる。あれでは、かなり頭の悪いラドママ(放射能コワイコワイ症の母親)ですら、武田はおかしいと気づくだろう。」
広瀬氏「日本の放射線医学者も、1950年代前半までは世界のトップクラスの研究者が数多くいました。しかし1960年代に入り、中曽根康弘をリーダーとする推進派にパージされてしまいました。放射線医学総合研究所には木村真三氏のように、福島の事故の直後に深刻な放射能汚染の実態を調査をした方もおられます。しかし研究所は事故後勝手な行動は慎むようにと指示を出して、研究者たちを牽制したのです。木村氏は辞職願いを出して、福島に行ったのです。放医研とはこのような組織です。東海村JCO事故のときも同じだったと木村氏が語っています。真の研究など許されてないのです。まともな放射能の専門家などほとんどこの組織の中にはいません。(『原発の闇を暴く』p176より)
副島氏「むちゃくちゃなことを言うな。放医研や放射線影響研究所のいってることが正しいのである。チェルノブイリでもスリーマイルでも急性放射線障害を除いては、小児甲状腺癌以外の健康被害はほとんどでていない。ロシア科学アカデミーのアルチュニアン博士もチェルノブイリ周辺で、甲状腺癌を発症したのは740人で死者はないといっている。事故の作業員48名が急性放射線障害で亡くなった以外では、80人が白血病でなくなった。けれども白血病はどこででも起こっている病気です。(『放射能のタブー』より)」
ただし、今のICRPの委員会組織には複数の指令系統があるんでしょう。笹川財団などが研究費を出している山下俊一氏や中川恵一氏のような旧来の保守系にもつながりが深い放射線医学会の勢力と、彼らのいうことは嘘だと、1ミリシーベルトでも危険だと言えというグループ。ICRPは医学者の中でコンセンサスがあるという表看板の裏に回ると、旧勢力はもういらないという考えの人間もいるでしょう。私は武田邦彦のような人間を新体制派であると、はっきり彼の目の前で言ってやりました。
彼ら新体制派の特徴とは庶民の味方の、ふりをすること、それと近代的人権論をふりかざそうとすることです。小佐古敏荘(菅内閣での内閣参与で,ICRPの基準値引き上げにともない、福島の児童に20ミリシーベルトまでの被曝までを許容するとした内閣の発表に抗議して内閣参与を辞任した。)にも同じことが言える。今回の原発事故でマスメディアの前で泣いたやつはみんなうそつきだ。そのことを私は真実言論派の人間として暴く。小佐古も、今中哲二もそしてあなたも泣いた。
話を戻すと、武田のような人間の人権思想には、日本の家族制度というものに対する理解がない。日本の家族というのは一蓮托生の運命共同体的な側面を持っている。父親が福島を離れられない以上、子供たちも福島を離れることはできない。これは第一義的には経済的な理由からなのですが、日本の家族特有の性格からくるところもある。それらを無視して、子供が大人同等の人格と権利を持つとみなすのは、現実にまったくそぐわない。
そういえば水俣病問題でも同じようなことがあった。有機水銀中毒になった魚を食べた母親の胎内にいた胎児が有機水銀に冒された。その結果生まれたときにすでに水俣病に罹患していて、その後死亡した。この問題に裁判所は、堕胎罪は故意犯なので適応できない。しかし当時の法感情に照らしてなんとか有罪にしたい。そこで裁判所は業務上過失致死罪を適用した。刑法学者や裁判官たちは、胎児にも人権があるとみなしたのである。
(副島隆彦、山口宏共著『法律学の正体』第四章 刑法を参照)
今あげた例ほど、放射能こわいこわい派の害は微妙ではない。あなたたちリベラル派の抽象的な愛からくる『子供も老人も放射能から守らなければならない』という主張ははっきりと非現実的なもので、百害あって一利なしだ。まさに地獄への道は善意で舗装されている、の格言通りだよ。
今回のような緊急事態において、社会が構成員すべてを守ろうとするのは土台無理な話だ。現実社会を冷酷に見つめると、逆説的にではあるが、ハリウッド映画の自然災害もののようなものの方がずっと真実を衝いているように思える。映画と同様、実際には日本の裕福な層から順に『ノアの方舟』に乗るチケットを手に入れ、海外に移住していっているのだ。
その一方、最も放射能汚染の被害を受けた、福島県民は東京に一時避難するための新幹線代すらままならない人もいるのである。そして福島の一般市民の大部分が福島を離れては食っていけない。こういう現実を無視して、子供たちをとにかく守れということになんの意味もない。もうあらかた原発事故の危機は終わった。これからはショック・ドクトリン政策に惑わされずに少しでも明るく家族一丸となって、生活の立て直しを進めていくことだ。山下俊一氏のいう『放射能は笑っている人にはやってこない』というのは名言だな。ヨウ素剤の問題だって、日本人の食卓には海藻類がたくさん入ってるから、ヨウ素剤を飲まなくても大丈夫、という意味でしょ。ただ、あのタイミングでいうのはさすがにまずかったと思う。けれども今なら彼の言葉も見直されるのではないか?」
広瀬氏「・・・それは一定のヒバクシャのでてくることを前提にした上での話ですね。」
副島氏「だから、言ってるだろう。今回の福島のレベルでは被爆者はでてこないんだって。」
広瀬氏「あなたの言いたいことは大体わかりました。福島の家族を引き裂いてしまったら、それはもう家族ではない、ということですね。けれども旧約聖書にでてくるある一つの逸話を思い出していただきたい。ソロモンの叡智といわれているものですが、ソロモン王のもとへ二人の女が駆け込んできて、賢明なソロモン王に裁きを求めた。二人の争いというのは、ひとりの赤ん坊をめぐって、どちらもその子が自分の子だと主張して譲らないのであった。
そこでソロモン王はこういった。『では、この赤ん坊を真っ二つにして二人に分けて与えよう』と。するとひとりの女がこういった。『そうするくらいなら、その赤ん坊をあの女に与えてください』と。それを聞いたソロモン王は「お前が本当の母親である」と言って、その女に赤ん坊を返したという。(列王記 上 第三章より)
家族愛とはこういうものではないですか?たとえどのような代償を払おうとも、子供が生き延びることを願うのが、普遍的な親の愛というものでしょう。子供を避難させなかったばっかりに、甲状腺がんや白血病にさせてしまったと、悔やむ母親の悲しみはどんなに悲痛であることか。このような母親はどうしても自分がわが子を殺してしまったという、罪悪感にさいなまれるケースが多いのです。チェルノブイリはまさにそういう母親の嘆きの大地と化したのです。これから3年後の福島がこうならないことを祈るのみです。」
(その4了)
【866】[979]激怒すれど、我が身の力のなさ
ここ一年、体調を崩して投稿から遠ざかっていました。本調子ではありませんが、福島の避難住民が東電を訴えたという新聞記事を見て、応援したくなりました。物品を買ったり、観光旅行ぐらいしか貢献できないけど東北よ!がんばれ!
史上最大の人災を日本全国に振りまいておきながら、自然災害だからしょうがないでしょと居直る東電。オリンパスであれだけ騒がれたのに、治外法権的存在なのでしょうか。警察の捜査が入ったとはついぞきいたことがありません。
焼肉チェーンで人が死ねば、店は潰れ、社長は自己破産する時代。電力会社はアンタッチャブルと言わんばかりに、一切の責任追及から免れ、さらに値上げまでお手盛りで要求する。もう、国民一同が暴動を起こしてもおかしくないのではないでしょうか?
そういうことに腹を立てる自分の頭がおかしいのか、それともみんな忘れたいのか、原発事故に対する関心は急速にさめつつあります。
【865】[978]『今月の弟子』が読みたい
群馬のゆみこ(川端優美子)です。
あー、さみぃ。
「顔無し番号5980」に対して「おみゃあ、誰だ!あたしの文章、みしめて読んだんきゃあ!」と思ったけど、すぐに、いろいろとご事情がおありなんでしょう、と思い直しました。そして、「多様性」がこの地球のいいところだしね。
そんなことより、わたし、いーこっと、かーんげーえたー♪
お弟子さんを順番に紹介していく、『今月の弟子』というコーナーを作ってほしいです。読みやすいものを自分で書いてもいいし、インタビューも面白い。それで、原稿料もらえば楽しいがね。お弟子さんは60人もいる(先生がそうにゆってた)んだから、ひとまわりするのに・・・ご・・・五年!こんな提案お弟子さんに負担かな、とちょっと思ったけど、大丈夫ね。10回も書かないうちに、みんな死んじゃうわよね。
いいなー、お弟子さんのコーナー。スター弟子のひとり、吉田祐二さんが2011年2月に出した、日本のタブーに迫る衝撃作、『天皇財閥』で(まだ途中までしか読んでないのですが)、わたしが一番おもしろかったのは、吉田さんのお母さんが皇室ファンで、「皇室アルバム」を毎週見ていること。そして、吉田さんも子どものころから一緒に見ていた、というところ(たしか、あとがきに書いてある)。みなさん、笑うけどね、これぐらいのレベルのファンも、学問道場には一定の割合で居ると思うのよ。
先生、スター弟子のみなさん、『今月の弟子』、ぜひ一度お考えください。
じゃっ、そろそろ行ってみるかな~。(=I gotta go. )
【864】[976]お弟子さんのファンを増やす
群馬のゆみこ(川端優美子)です。
はい、先生!
わたしは思うのですが、掲示板で「アルル君」とか「よしなお君」とか呼ぶのは、お止めになったほうがいいのじゃないでしょうか。(先生の投稿文【[973]スペイン、イタリア調査ののち、次の 金融セミナーを開きます。] )
なぜなら、まず、事情を知っている人でないと、誰のことだか分からないからです。
副島先生のお考えに、新しく興味を持った人がこの掲示板にやってきて、「アルル君」とかいうのを読んだとき、きっと、訳が分からなくてイライラしたり、「ここは何だ?変な団体なのか?」と思ったり(特に年配の人は)、なんか内輪の人だけしか相手にしていないような感じがして、もう読みに来なくなることがあると思います。わたし自身も、「アルルの男・ヒロシ」が中田安彦さんだと分かるまでにしばらくかかりました。
それに、呼び名に重みがなくて、お弟子さんが育つのが遅れそうだと感じます。
中田さんのことは、先生がどこかで「中田安彦君は私を超えた」とお書きになっていたと思います。それに、先生はお弟子さんたちの前で中田さんのことを時々「中田先生」と呼ぶ、とお弟子さんに聞きました。また、中田さんは「中田安彦」という立派なお名前で、すでに何冊もすばらしい本をお書きになっています。ですから、学問道場でも「アルル君」より、「中田安彦」さんで認知されたほうが、中田さんにとっても得だと思います。
中田安彦、中田安彦、中田安彦! 何度もお名前を目にすれば、人は中田安彦さんになじみを持って、中田安彦さんの本を手に取る機会が増えると思います。
「よしなお君」は「SNSI研究員の須藤喜直(すどう よしなお)君」としたほうが、ぐっと重みが出ます。
それから、誰がSNSI研究員なのか、よく分からない、という疑問が前からありました。
先生の「前途ある貧しい若者たちを「人材育成」する志にご賛同ください」というお言葉に共鳴して学問道場の会員になり、会費を払っているわたしは、お弟子さんを応援しているし、お弟子さんが立派になっていかれるのを楽しみにしています。掲示板などでも、お弟子さんの書いたものはどれなのかなあ、と思っています。だから、重たい掲示板に書くときは、自分は弟子である、とか、SNSI研究員である、とか表明してもらえると、「ああ、さすが先生のお弟子さん」とか、「このお弟子さんはまだ若くて、フレッシュな感じがするなあ、将来が楽しみ」などと、より楽しめます。
それと、「お弟子さん」と「SNSI研究員」の違いは何なのか知りたいです。お弟子さんは、先生が弟子と認めた人たち、というのは分かりますが、SNSI研究員は、やっぱり、学問道場の会員から集めた会費から「研究費」をもらっている人、ということですか?
研究費をもらっているとなると、学問道場のサイト上に「研究費をもらっているのは次の弟子たちである」と、ずらっと書いてあるのがいいと思います。
そして、研究員全員が、生まれ年と、自分の興味や研究課題、自分はこういうことを考えていて、こういうことをしたい、などを書く。すると、会員はその研究員の重たい掲示板での発言に注目します。会員は「この人が気に入った。特に応援しよう」とか、野球選手のファンみたいになるんじゃないでしょうか。その人の本が出れば、「ああ、古村治彦(ふるむら はるひこ)研究員が、ついに自分の本を出さはったんやなあ」と、感慨もひとしお、みたいな感じになります。
なんていうか、会員が、副島先生と同じような気持ちで、お弟子さんを「育てている」という感覚を持てると、会員をやっているのがより楽しくなると思うんです。例えはよくないですが、むかしはやった「たまごっち」です。自分の意識を長時間たまごっちに向けて(手をかけて)、たまごっちが育っていく様子を見るのが楽しい、という人間の心理です。
それに、研究員の方々も、名前を出して、決意表明とかもするとなると、会員から注目されて、嬉しいし、また、気持ちが引き締まると思います。別に、今が引き締まっていないというのではありませんが、やっぱり違うんじゃあねんだんべかなー、と思うんです。(そういう様子が分かるほどには、わたしはまだ学問道場を知りません。)
先生がいつもおっしゃるように、やっぱり、ここでもお金のことが重要なんだと思います。会員からお金を集めても、それをもらっている人が名前を出さない、というのは良くないと思います。名前を出さない、というのは責任を持たない、ということですから、やっぱり、何というか、ぼんやりしてしまいます。(わたしは何人ものお弟子さんたちと何度かお会いして、お友達になってきているので、こういうことを書くのが本当はちょっとつらいのですが・・・でも、男の子にはちょっと厳しくてもいい、とも思います。)
けっして過度になってはいけませんが、適度なプレッシャーは人間を成長させます。たぶん、快感ホルモンとかも出ると思います。
お金のことを書いてみて、やっぱりこの話はまずいのかなー、となんとなく思ったりしますが、先生が「学問道場の大方針 、それを「真実暴(あば)き教」という宗教だとすれば、その 教義は、(中略)4.お金の話を嫌(いや)がるな。」と、【[966]私の私的なことを含めた、ご報告です。】でお書きになっていたので、いいかなー、とも思います。
副島先生は日本一の先生です!そして、そのお弟子さんたちは、日本の将来のためにとても大事な方たちです!より多くの人が学問道場を見に来やすくなり、応援してもらえるように、また、お弟子さんたちには、「自分はあの副島隆彦の弟子であり、いつか先生を超えていくのだ」という気概を持ってもらえるように、と思って書きました。あまりうまく書けませんでしたが、なんとか書きました。ヨーロッパ調査ご旅行中のお忙しいときに、大変失礼いたしました。
あらあらかしこ
川端優美子
【863】[975]古道への訪問
会員番号5533と申します。先日,一泊で福島復興本部に行って参りました。急なお願いでしたが,現地の吉見さんに親切にしていただきました。空気がとてもきれいな気がして,大変,よく眠れました。吉見さんからは,お疲れですね,と言われましたが,たしかに,疲れていたのかもしれません。
夕食前に,電動自転車をお借りして,検問所の手前まで,サイクリングを楽しみました。道場の事務所からは,30分くらいです。小さい頃の夏休みを思い出しました。行き交う車も多くなく,電動機付きだったので楽だったです(検問では,自転車で来た人は初めてだ,などど言われましたので,奥までは,行かない方がいいと思います。)。
道場に戻ってからは,共同で夕食を作り,所蔵のお酒などを楽しませていただきました。豚肉も野菜も,みなおいしかったです。食後は,檜のよい香りのする露天風呂にも入れていただき,少しお話をした後,ぐっすり眠りました。
吉見さんは,早朝から朝御飯の支度などに精を出され,旅館の様な立派な朝食をいただきました(写真を撮りましたが,貼り付け方がわかりません)。
私は,まだ,投稿をしたことがなかったのですが,この報告を初めての投稿にしようと,現地で思いつきました。お世話になりまして,感謝いたします。吉見さんは,「ここは,学問道場会員の保養所ですから」と言われていましたが,また,機会があれば訪れたいと思います。また,私が見聞きする旧ソ連のことなども,少しずつでも投稿できればと思います。
【862】[974]フフホト通信(山東省青島市から)
中国の内蒙古自治区から、石井がフフホト通信をお伝えします。
この間から繰り返しお伝えしていますが、今少しづつ山東省の青島市に引越しを行っています。今月中には家族も全て合流出来る段取りになっております。
さて、本日は石炭のお話です。
日本に居る皆さんにとって、石炭は馴染みの薄いものではないでしょうか。
しかし、世界では実に多くの石炭が今でも沢山掘られ、消費されています。
中国も例外ではありません。火力発電のほとんどは今でも石炭に頼っています。
その強大な石炭需要を支えている巨大な炭鉱が内蒙古には沢山あります。私は先日来、青島と内蒙古のフフホトをよく自動車で往復しています(1200kmの行程)が、時間帯や曜日に関係なく、フフホトから北京までの500kmほどが一番渋滞しています。石炭を満載したトレーターが文字通り数珠繋ぎ状態なんですね。
では、石炭の値段は如何程だと思われますか?
実は、今では輸送コストの方が高くなっています。
例えば、日本が15000円/トンという単価で海外から仕入れをしている石炭の、炭鉱出し価格は、5000円/トンほどです。
ただ、露天掘りといって所謂普通の掘削機械で簡単に採取出来るものですから、採取に掛かるコストはほとんど無視出来るほど低いでしょう。
日本の炭鉱は、トンネルを掘っていって目的の石炭を採取しなければならなかったものですから、コストが高くついた訳ですね。
要するに、5000円/トンのほとんど全てが儲けという訳です。
石炭の炭鉱を買うのにどの程度のお金を用意すれば良いでしょう。
これは地域によっても違いがあると思いますし、お願いする相手にもよりますから一概には言えませんが、想定埋蔵量が1億トンの炭鉱で200億円前後でしょう(あくまで参考価格です。勿論日本人が買える筈もありません)。
5000億円の資産価値のある炭鉱が200億円で買える、という訳です。
今、中国では不動産関連事業が足踏み状態になっています。
本来なら不動産開発に注ぎ込まれていたお金が、石炭に代表される資源開発にどっと向かっています。ですから、内蒙古や新疆ウイグルに温州や福建省の金持ちが引切り無しに訪れているのです。また、それが為に炭鉱の購入価格がどんどん上がってきています。
そうです。ちょっと前までもっと安かったのです。
こういった状況を鑑みて思うのは、本当のお金持ちになるのに頭の良し悪しは関係ない、ということです。何故なら中学校しか卒業していないような普通のオジサンが、ベンツやレクサスといった高級車を日替わりで利用出来るような環境が今の中国なら作られているのですから。
考えてもみて下さい。資産総額で数百億円というお金持ちが至るところに居るような国に中国がなるなど、つい20年ほど前までは想像も出来なかった訳です。
と、するとお金持ちになるための方程式は次のようになりますね。
適切な時期に、適切な場所で、適切な行動をすること。
クソ坊主の作ったどうでも良い習慣に縛られ(法事や装飾過多な葬式など)、腐れ外道の官僚どもに自由を奪われている日本に適切な場所があるのかどうか、甚だ疑問ですね。
【861】[973]スペイン、イタリア調査ののち、次の 金融セミナーを開きます。
副島隆彦です。今日は、2012年6月5日です。
6月2日に、私たち学問道場の定例会が無事に終わりました。
私は、金融・経済のこと以外で 私が一番気になっていた、政治思想、宗教の話などを4時間、思い切り話しました。
前半は、橋下徹(はしもととおる)の登場、出現問題をアルル君が詳しく話して、そのあと、よしなお君が、イタリアを率いた、独裁者ムッソリーニの記録映像を お見せしました。 ヒトラーとちがって、ムソリーニは、自力で這い上がって、そして 第二次大戦の地獄の時代を、ファシストとして、多くのイタリア人を、戦禍の中に放り込み、かつ、熱狂の歓呼の中で、その原因を作ってゆきました。
今の元気のない 日本人のすべてに元気を出す、道を、私も考えなければと、すこしだけ、ムッソリーニが乗り移ったようにして、激烈な扇動演説風に話しました。
さて、私は、自分のイタリア、ヨーロッパ調査旅行から戻りましたら、7月1日には、金融講演会(セミナー)を開きます。以下の要領です。 自分の資産の保全、防衛のことがきになる人は、この金融セミナーに参加してください。私が、力いっぱい話します。
6月4日の 日経平均 の終値は、さらに下落が続いて、8,295円でした、ドル・円は、78円前半です。NY金(きん)の1トロイオンスの値段は、1600ドル台を回復しました。さぁ、これから、どうなるか、です。
私の金融予測・予言は、7月1日に東商ホールで開催する、
「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第4回」で、たっぷりお話します。
質問にも、可能な限り全部に答えます。この金融講演会では、ギリシャ、トルコ、イタリアの現状も報告します。
“予言者”金融セミナーへ、電話かメールか、FAXで申し込んでください。
問い合わせ:ブレイントラスト企画(成甲書房内)
電話:03-3292-8401(平日:午前10時から午後6時まで)
FAX:050-3156-3040
email: seminar@seikoshobo.co.jp
開催日:2012年7月1日(日)
開演:午前11時(開場・受付:午前10時)
終了:午後5時30分(予定)
受講料:15,000円(税込)/全自由席
会場:東商ホール(東京商工会議所ビル4階)
アクセス:JR有楽町駅・・・5分、地下鉄千代田線二重橋駅前・・・2分、都営三田線日比谷駅・・・2分
副島隆彦です。以下の記事が重要だと、私は、考えます。 私の新刊本『欧米日 やらせの景気回復』(徳間書店、2012年4月末発売)で書いたとおり、5月、6月には、金融市場は、いったん、下落させられる。 そのあと、再び、ゴールドマンサックスが筆頭になって、アメリカのヘッジファンドどもが、金融市場をあやつって、上昇させるでしょう。
そして、それが、アメリカの最後のあがきとなるでしょう。 以下の、日本のゴールドマンサックスの スポークスマンの 松井という男の 表明をじっくりと、よく読んでください。ここに大きな仕掛けがあります。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「ゴールドマン松井氏:日本株は夏に上昇転換、米経済加速や業績堅調」
2012年5月31日 ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M4PY0K1A1I4H01.html
ゴールドマン・サックス証券のチーフストラテジスト、キャシー・松井氏は日本
株について、早ければ夏ごろにも上昇基調に転換し、TOPIXがこと し終盤
に900ポイントを回復するとみている。米国経済の再加速や、国内企業業績の堅
調な伸びを見込んでいることが主な理由だ。
松井氏がこのほど、ブルームバーグとのインタビューでこうした見解を示した。
欧州情勢の混迷や中国の成長鈍化などを背景に、短期的には日本株に対 し慎重
な見方を示すものの、中期的な強気見通しは変わらないと強調。6カ月先の
TOPIX目標水準を900、12カ月先は970と予想している。 TOPIXの30日
終値は723.62。
日本株市場を20年以上調査してきた松井氏は、「最終的に日本株市場を左右する
のは米国経済だ。日本国内の状況がどうあれ、米国経済が堅調なら日 本株は上
昇する」と指摘。家計のバランスシートの悪化など、米国が抱える多くの構造的
な問題は解決し始めており、「経済指標の改善でマーケットの 霧が晴れ、市場
も上昇に転じる」と読む。
欧州情勢の落ち着きや米経済の回復、2月中旬の日本銀行の追加金融緩和などを
材料に、TOPIXはことし1-3月期に17%上昇し、2009年 4-6月期以来
の高い上昇率を記録した。しかしその後、中国の成長率鈍化やギリシャのユーロ
離脱懸念などから下落基調に転じ、第1四半期の上昇分 をほぼ相殺した。
◆米住宅はゆっくり確実に改善
米経済指標は雇用関連を中心に足元で改善ペースが鈍り、4月以降の株価急落の
一因となっている。非農業部門雇用者数の伸びは1月に27万5000 人増まで拡大
したが、4月は11万5000人増まで鈍化。米統計の実際の数値とエコノミスト予想
との差異を示すシティグループ経済サプライズ指数 は、5月に入りマイナスに
転じ、統計内容が市場の想定ラインを下回ってきている。
ただ松井氏は、米経済が夏ごろにも再加速すると予想。特に住宅市場に関しては
「底打ちした。ゆっくりだが、確実に改善している」と分析した。米中 古住宅
販売数が10年7月の339万件を底に、ことし4月には462万件まで回復してきてい
る。
いったん日本株が上昇に転じれば、国内企業の堅調な収益や株価の割安感などが
正当に評価され始めると松井氏。ゴールドマン証では、東証1部企業の 連結純
利益は13年3月期で前期比49%増、14年3月期で同15%増を想定。主要なアジア
新興国を含め、カバーする市場の中で日本は最も増益率 が大きいという。会社
側の今期計画は保守的で、世界経済の見通し改善や円安進行の可能性から上振れ
る可能性は高く、「7月から8月に発表される第 1四半期決算の内容を見て、
投資家は企業業績について確信を強めるだろう」と、同氏は話す。
中期注目は自動車や銀行、短期は収益とBS重視
一方、ブルームバーグ・データによると、30日時点の東証1部の株価純資産倍率
(PBR)は実績ベースで0.84倍、今期の予想株価収益率 (PER)は12倍で
「08年も割安だったが、また割安感が強まっている」と松井氏は指摘。ただ、か
つて世界をリードした電機セクターの競争力低 下も低バリュエーションの一因
で、今後バリュエーションが割高に振れる可能性は縮小しているとも見る。
同証では、中期的には自動車や銀行、運輸、メディア、食品セクターを「オーバーウエート」判断とし、自動車に関しては昨年の東日本大震災やタイ洪 水などから復活し、コスト削減やアジアでの販売成長などから、大手8社の今期営業利益が前期比2倍以上になると予想。銀行については、アジアの ローン市場の拡大などを背景とした海外向け貸し出しの増加を受け、収益性の改善を見込む。
短期的には「シクリカル、ディフェンシブ一辺倒ではない」戦略が望ましいとする松井氏は、収益見通しが良く、バランスシートが健全な銘柄がアウト パフォームすると予想。前期収益や今期計画が市場予想を上回り、負債株主資本率が100%未満などを条件に選別した結果、JTや京セラ、ダイキン 工業、リコーなどに注目するとした。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【860】[971]サクランボ が 収穫されます。
「学問道場」会員 泉浩樹です。ごぶさたして居りました。
季節が移り変わり、さくらを眺めている間に 初夏となりました。
忌まわしくもある 震災と原発事故から1年が経ち、その現地を確認するため 私達が今年4月末に決行した「福島原発難民ツアー」も無事終えることができました。
現地 福島の地は ”人々”から”遠目”で観察され、好きな事を言われながら 今も「福島の土」の上に立ち、同じ日本の血をもつ人々が 暮らしています。
さて、昨年の夏からご案内を差上げている「福島の農産物を食べる」を 今年も始めます。
昨年は、皆様から大きな反響をいただき、ご紹介しました農家にとって この上ない励みになった模様です。
お買い求め頂いた方々からは 生産者が提供する「味」の良さと良心的な「価格」で 沢山のリピートをいただきました。
この場をお借りし、再度お礼を申しあげます。
*『果樹王国福島』から 『サクランボ』の収穫のご案内です。
昨年は時期を逃し ご案内できず「風評」により出荷できずに終わった「有我果樹園」のサクランボをご紹介いたします。
有我果樹園から報告が有りましたので、第一報です。
「サクランボ」は高い栽培技術が要求され、大きなビニールハウスの中で丹精込めて栽培されます。
本場と云われる山形県産に負けず劣らぬ品質と自負いたします。
こちらの須賀川市浜尾地区、震災事故当時は 風が回り込まなかったため、放射性降下物の影響も見られない場所でもあり、サクランボはビニールハウスの中の環境です。
昨年のりんご「サンふじ」には「放射性物質/不検出」のプリントを全てに 入れさせて頂きました。
放射性物質の話は「学問道場」の皆様でしたら、深い理解をお持ちなので割愛いたします。(『放射能のタブー』が私達の教科書)
みよし
昨年の写真
紅さやか、山形美人
昨年の写真
以下、有我果樹園 有我和晃よりの電子メールをそのまま転載致します。
(転載はじめ)
いつも実家がお世話になっております。
遅くなりましたが、さくらんぼの情報をお送りします。
6中旬~7月上旬は農作業の最盛期で、特にさくらんぼは毎日収穫に追われる日々です。
さくらんぼは、りんごのように日持ちしないため、予約という形をとらせていただいております。
注文の先着順に朝収穫したものを即日発送いたします。ですので配達日指定はなるべくお断りしています。
どうしてもというお客様は電話にてご相談ください。ただし時間指定は承りますのでよろしくお願いします。
なお、収穫時期は以下のように品種別にご紹介しますので、発送の目安にしてください。
3品種ともに1kgバラ詰め3500円プラス送料で承ります。
なお、代金は昨年と同様に請求書と郵便振込用紙を同封いたしますので、お振込をよろしくお願いいたします。
*紅さやか 「佐藤錦」×「セネカ」
完熟すると紫黒色になり、果汁が多く糖度は14~17度。収穫時期は6月上旬~中旬。
*紅さとう(山形美人) 「佐藤錦」の着色系
大きさ、形、食味は「佐藤錦」とほぼ同じ。収穫時期は6月中旬~下旬。
*紅秀峰 「佐藤錦」×「天香錦」
日持ちが良く、大玉で、糖度は20度位。酸味は少なめ。「佐藤錦」に劣らない有望品種。収穫時期は7月上旬。
以上です。
先日、副島先生の講演会のお誘いをいただいた件ですが、行けそうにありません。
ニュースでご存知かと思いますが、連休中に栃木県では大雨や竜巻が発生し、建物や園芸施設、収穫間近の麦に甚大な被害があり、損害評価で☉☉職員や☉☉会職員は毎日精一杯です。
また、実家のさくらんぼ雨よけハウスのビニール張りが毎年6月の最初の土日でやっているので手伝いに行きます。
残念ですが栃木県の農家のために働く責任もあり、職員の方との土日のお付き合いもあり、以前のようにいつでも実家に帰れるような自由がきく身ではないので、
親もかわいそうなんですが、お互い頑張っていこうと決心しているところです。もちろんパソコンなど、親にできないことはサポートしていきます。
また☉☉会や各☉☉の職員の方にも果物を買っていただけることになり、感謝しているところです。
最後になりますが、今後とも実家の方をよろしくお願いします。
☉☉☉☉☉とちぎ
有我 和晃
情報の更新の件ですが、勝手ながらyahooで簡単なブログを開設しましたので、そちらで情報のアップをしていきたいと思います。リンクをしていただければ幸いです。
有我果樹園のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ariga0729
(転載終わり)
*出荷の時期の見通しがつき次第 新たに情報をアップ致します。
今年も順次農産物をご紹介致します。おたのしみに。
泉浩樹 拝
【859】[969]リアリズム的国際関係
会員の加地 龍太(かじ りょうた)です。
以下に思考したことを記述します。
「リアリズム的国際関係」
国家と国家は対等な関係か。
経済力、軍事力、資源の量、シンクタンクの知的実力などの総合的国力に差異がある国家同士が平等で対等な関係であると考えるのは、現実的ではない。
リアリズム上の国家と国家の関係は、宗主国(世界帝国、世界覇権国とも言う)と属国の関係である。
リアリズムとは現実主義のことであり、国際政治上のリアリズムとはパワー・ポリティクスを肯定する立場のことである。
パワー・ポリティクスとは「軍事的もしくは経済的な力の使用もしくは脅迫的使用に基づく国家間の関係」を肯定する考えである。
リアリストとは、以上の考えが現実的であると考える人々である。
私もリアリストであるから、「人類(白人も黒人も黄色人種も)が皆 平等で国家同士も対等である。差別や偏見を一切せずに地球はまわっていく方が良い。」と軽々しく言う気にはなれない。無論、実現可能ならば人類が皆 対等に暮らす世界の方がより良いに決まっている。が、それは絵空事であり現実的ではない。
過去に「皆を平等に生活させること」を唱えたソヴィエト・ロシアのスターリニズムの実態が、国内に言論統制、思想統制などの政治弾圧を敢行し、中央政府の方針に違反した人々を強制収容所に投獄するという恐怖政治であったという事実が、それ(人類が皆 平等に生きるというのは絵空事だということ)を物語っている。
ソヴィエト・ロシアだけでなく、アドルフ・ヒトラーのナチス・ドイツも同じである。
以下、引用。
(引用始め)
私にとっての理想的な共同体は、あなたにとってのユートピアとはおそらく違うだろう。
地上に天国を創ろうとするような試みは、失敗に終わる運命にある。それは、天国がどんなものか、個人個人の捉え方が異なるからである。我々の社会が多様化すればするほど、国全体のために立てた一つの計画に我々皆が同意する可能性はさらに小さくなっていく。
デイヴィッド・ボウツ氏 著作「リバータリアニズム入門」 P377
副島隆彦先生 翻訳
(引用終わり)
加地龍太です。以上のように、人類を全て平等に生活させるなどという絵空事は、個人の尊厳、個人の自由を蔑(ないがし)ろにし、個人が自分の自由意志に基づき自らが持っている才能を発揮することを否定することになるのである。
それゆえ私は人類を全て平等にするという考えは現実的に宜しくないと考える。
これは、個人だけの話ではなく単位を国家にしても同様である。
現実世界では、世界覇権国の世界戦略と各国に権益を確保しているコングロマリット(複合企業)の経営戦略が世界を経営・運営しているのである。
以下、引用。
(引用始め)
国際政治における”リアリズム”Realismというのは、簡単に言えば、「ある国の国内問題のゴタゴタの内容がどのようなものであれ、そのことと国際政治とは無関係だ。それらの国内問題とは無関係に、その国の国家的運命は周りの国々、とりわけ強大な国との関係によって決定される」という理論である。
要するに、「小国や普通の国の運命は、アメリカやソヴィエトという覇権国どうしの国際的な覇権抗争の中で決定されてゆくのだ」という冷酷な理論である。
つまり国家というのは、それぞれひとつずつがビリヤードの玉のようなものであって、他の玉がぶつかってくるとピーンとはじき飛ばされて別の玉にぶつかって行く。
その国の国内の事情がどのようなものであろうとも、それらの内部関係とは無関係に外部的な理由だけで決定されるのである、とする理論である。
日本が戦後半世紀にわたって西側世界(自由陣営)に組み込まれ、アメリカの核の傘に守られてきたという冷厳な事実も、このリアリズム(現実主義)によって実践され、かつ、この理論からのみ説明がつくのである。この真実を、日本の国際政治学者たちの多くは、おおいかくしてきたか、あるいはきわめて歯切れ悪くしか日本国民に伝えて来なかった。
日本は情報統制国家である。
副島隆彦先生 著作「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」 P114
(引用終わり)
以上のように、リアリズム的には、個人がそれを好むか好まないかは不問とされ、国際関係は世界覇権国側の世界戦略によって決定されるのである。
従って、国家と国家は対等な関係ではない。
これがリアリズム的国際関係の理解である。
この現実を受けとめ、日本はどうするべきか。
私は、「世界帝国の世界戦略に沿った独自の国家戦略を日本が持つこと」が大切だと考える。
副島隆彦先生の著作「新版 日本の秘密」にも同様のことが書いてある。
現実的に属国である国家は、覇権国と親交を結ぶことが大切である。
なぜならば、経済面をはじめとする総合的国力で覇権国に劣っている国家は、親覇権国であることが国家経営に取って不可欠だからである。
それゆえ私は、日本は今後少しずつ「親中国」になる必要があると思う。
尤も、ただ単に覇権国に金銭を貢ぐだけの国家であってはならないと思う。
日本は、独自の国家戦略を持ち、世界帝国やその他の国家と関係してゆくべきである。
最後までお読み下さり、感謝致します。
何かご意見がありましたら私のアドレスにメールを送って下さい。
宜しくお願いします。
加地龍太 拝
【858】[968]静かに、しかし確実に忍び寄る金融統制
おはようございます。山形の川本といいます。
群馬のゆみこさんの、久々の「ゆみこ節」が痛快でした。
「まあ、なんだいのぅ。人が本音を出してるんを見るんは、すがすがしいもんだいのぅ。」
うはははは!です。
さて。ここの掲示板をご覧になってる皆さまはご存知の方も多いかもわかりませんが、
住友金属鉱山株式会社 銅・貴金属営業部(純金積立)
からのお知らせが届きました。以下、抜粋します。
(抜粋ここから)
1 金地金売買手数料について
1)金地金加工費について
お客様が金地金現物をご購入される際の手数料となります。
金地金重量 現行 変更 備考
(2012/7/31迄)(2012//8/1迄)
1kg 無料 無料
500g 無料 無料
100g 1785円/本 4200円/本 (税込み)
20g、10g、5g 1785円/本 2625円/本 (税込み)
*当面の間、100g以下重量の金地金の現物販売については、1日の
お取引に上限(お客様ごとに各重量とも10本まで)を設定させていただきます。
2)金地金現物買取手数料について
お客様が金地金現物をご売却される際の手数料となります。
100g、20g。10g、5gのいずれかの金地金がご売却に含まれる場合、
2100円/件 → 4200円/件 (税込み) (2012/8/1~)
<1kg、500kgの金地金重量の種類のみの場合は無料となります。>
2 金地金引出手数料について (2012/8/1~)
金地金保護預かりにあわせ、今後、純金積立における金地金の残高の
中から、金地金現物をお引き出しされる場合も、100g以下の金地金に
ついては引出手数料として上記の金地金加工費がかかります。
(以下、省略)
(抜粋ここまで)
ATMで現金での送金上限が10万円に制限されたときも「ぞっ」としましたが、
今回もこれをみて、背筋が「ぞぞぞぞ」としました。常識では考えられない
幅で手数料の値上げをして、小口の金の売買や引き出しを大きく制限する。
表面的には普通の生活が続いているように見えるけど、「気分はもう戦争」。
できるときに、できる準備を怠りなくしていかなくては、と気を引き締めています。