重たい掲示板
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Loginはこちら【1037】[1179]国債の税金での返済、社会保障と税の「非」一体改革
【社会保障と税の「非」一体改革!】【増税に反対か賛成か!】
社会保障を人質にした、消費増税の議論は、国民への詐欺行為である。
一緒くたにした言いかた自体が、国民への口封じであり、思考停止への誘導だ。
「老後」や「次世代へのつけ」という言い方に、騙されないようにしたい。
国債の負担を税金に求めるならば、詐欺的ないい方はしないで欲しい。
社会保障は行い、その資金は、まずシロアリ退治で捻出する。
この思いは、選挙が終わっても変わらない。
なぜならば、シロアリ退治がまだ不十分だと思うからだ。
「16兆8千億円」の捻出は、今回の選挙結果として、
「出来ない事を言っただけ」という総括で良いのだろうか。
「天下り」「わたり」「シロアリ退治」、「特別会計」で、「16兆8千億円」。
私は、それ以外にもシロアリはいると思う。
病院に行って、欲しくもない薬を渡される時、
道路工事で渋滞を体験する時、
無駄じゃないの?と疑問を抱く事がある。
実は、無駄では無いかもしれない。
本当に無駄なのかもしれない。
私達みんなが、シロアリとなりうる。
わたし自身が、シロアリなのかもしれない。
事業仕分けでは、問題の深堀りが不十分だと感じる。
社会保障改革は必要だ。税金とは切り離して考えれば良いのではないか。
社会保障や公共事業でも、無駄がないか、
別のやり方、別の事業がないか、見直しは必要だ。
既得権益が勝手に人のお金を略奪して、恣意的に使う事は許される事ではない。
ろくな使い方をしないなら、盗らないほうがよい。
増税と歳出削減はダブルパンチとなる。
では、減税とシロアリ削減ならばどうだろう。
シロアリ削減が間に合わないのなら、税ではなく、いままで通り国債で補えば良い。
ただし、日銀外債購入はしない。金利の問題や、実質踏み倒しにあう恐れがあるからだ。
アベノミクスはなぜ消費増税なのか。なぜインフレターゲットなのか。
法人減税という考えがある。
法人減税は、外資の呼び込み?設備投資への誘導?
「株式投資家の立場から見ると」
配当金の確保の為。と言ったほうが、すっきり理解できる。
自分にとって、その「権威」が有益かどうかは、自分自身で考えよう。
いま、労働者でもあり、株主でもある人は多い。
年金生活をして、資産運用を誰かにお任せしている人もいるだろう。
庶民への「生活」圧迫が、格差意識をつくりだす。
格差意識は、金持ちに向けられているものではない。
格差意識は、大資本に漠然と向けられている。
議会制民主主義は上層市民だけのものなのだろうか。
(以下引用)
「特権階級との妥協が、いつのまにか、その特権階級による市民の支配となり、
その市民が民主的な力と対立するものになっていった。」
以上引用:『都市の論理 第一部歴史的条件』 羽仁 五郎 V自由都市とその崩壊 より。
戦後レジームの脱却とは、
資本主義体制(影響下)での、天照神(カミ)権、立憲君主、官僚専制政治を目指しているのだろうか。
その権力の暴走を防ぐ装置として、日本の民主主義は機能していけるのだろうか。
民主主義が根付く前に、都市崩壊のときにみられる状態に導かれ、芽が、目が、潰されている。
庶民・平民には、政治は似合わないのだろうか。
「庶民」は簡単に「おかみ」に脅され、懐柔され、喰いものにされてしまうのだろうか。
【1036】[1178]日本国債に今何が起きているのか(3)
副島隆彦先生より、再度コメントを頂きましたので共有します。
みなさまも、日本国民にとって重要な事実をどんどん投稿して頂きたいと思います。
(転載はじめ)
鈴木さまへ
副島隆彦から
重たい掲示板への ご投稿をありがとうございます。きっと 鋭く注目する人たちが数百人は
いるでしょう。
私が、その後、このNHKの番組について 調べましたら、どうやら 財務省が やらせて 作らせた番組だそうです。 日本国債の暴落(金利の上昇)が やがて起きることを 国民を脅迫するかのように 作為的に放送したようです。 アメリカが日本政府に強制的に大量の米国債を買わせている裏の大きな事実と、 このために増税しているのだ、ということには、一切、この番組は触れていません。
私、副島隆彦は、このことを怒ります。
鈴木さん、今後も、どんどん 遠慮無く、重掲(おもけい)に投稿してください。
今後とも「副島隆彦の学問道場」をよろしくお願いします。
副島隆彦拝
(転載終わり)
以上です。
【1035】[1177]格差について今何が問われているのか
格差は必要だ。
競争が経済発展に有効だからだ。
しかし、格差の固定化は良くない。
努力しても無駄だという事になるからだ。
格差が拡大しすぎるのは良くない。
貧乏人が医者に診てもらえない世の中、
ホームレスがあちこちに見られる世の中、
治安や衛生を考えて、住みやすい世の中ではなくなるからだ。
格差の是正は共産体制への移行を意味しない。
資本主義と自由主義の限界を補うだけだ。
中道・中庸、あまり極端すぎない政策の選択が望ましい。
We are the 99%運動は階級闘争である。
そういった意味では共産党員が離党して、
格差是正的なことをうたう党にすれば、
新たな第三極になりうるのではないか。
今回の米国財政の崖回避法案の、
ブッシュ減税恒久化と富裕層への課税で落ち着いた事など、
採用された政策をみる事は、今後日本が米国の後を追い、
格差の拡大と固定化が進むとした場合の、
支持されやすい政策として参考になる。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90101T20130102?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
私が政府に望む税金に対する考え方は以下の通り。
①勝手に人の金を奪わない
②余計な事はしない
③ひとりで解決しない事には、みんながそれぞれ出せるお金をだしあって使う。
①②と③の両立は矛盾や各人考え方の違いを生じるとしても、
中道・中庸の考えで、妥協が必要な事もあると思う。
努力してどうにもならない事がある現実、
最初から与えられた条件が違う現実がある。
私はロックフェラー家に生まれたわけではない。
私は大学教授が専属の家庭教師であったわけではない。
格差の問題意識とは、
単に比較上位になりたいという人間の欲の問題なのであろうか。
わたしは自家用ジェットの購入を検討しているわけではない。
私はお隣さんよりも高い車に乗りたいわけではない。
私は友人よりも美味しいものを食べたいと言っているわけではない。
私が危惧するのは、現状の格差ではなく、
進行している格差の拡大と固定化である。
所得格差により、子供に与える教育格差が広がる。
現に学校教育以外の習い事をさせている親は多い。
努力したら報われるかもしれないが、努力の後押しと、
努力する場の確保で、既に差がつく。
学校教育は落ちこぼれをつくらない事を旗印に、
格差を固定化しているのではないか。
努力するものには努力できる機会が必要だ。
同じように努力しても、雇用機会が時代によって異なれば、
報われ方も異なる。
中途採用でキャリアアップを目指しやすい風土なのだろうか。
システムに組み込まれた社会人が、
再度教育を受け格差から抜け出す事が可能なのだろうか。
毎日の日当でその日その日の食べ物を確保する生活で、
機会が得られるのだろうか。
そうならないように、小さな頃から勉強すればよいと言っても、
教育格差の問題で、最初から機会の土俵が異なる場合もあるのではないか。
そこで、教育は習いごとなどが不要となるぐらい出来るだけ機会は平等にし、
競争は激しくし、飛び級制度などで努力したもの、
能力のあるものは公正に格差がつく仕組みを目指すべきだ。
社会人でも教育を受けやすい機会をさらに増やすべきだ。
そして、それでも機会の平等は得られない、不十分となるだろう。
努力しても不慮の事故などで望ましい結果にならない事もあるだろう。
それを救済する制度は必要だ。
社会保障や国民皆保険は問題を抱えていて不十分だとしても、
日本が世界に誇るべき制度だ。
TPPの推進などで保険に入れない人が、
たくさん発生するような国になる様な事態は防ぎたい。
格差の問題は、なんでもかんでも平等という事ではなく、
機会の確保と救済の問題である。
【1034】[1176]日本国債に今何が起きているのか(2)
下記の投稿について、副島隆彦先生から以下のコメントを頂いています。
(貼り付け始め)
鈴木さまへ
副島隆彦から
メールをありがとうございます。
貴女が至急で投稿なさりたい 以下の情報と URL は、私も 大変、重要だと思います。
日本国債暴落( 金利の 上昇) の ジム・オニール と 大蔵官僚どもの 悪だくみは、 目下の 金融評論業界で公然と 大騒ぎになっていることです。 私も、 この 仕組まれる 国債暴落 の シナリオ (インフレ、そして ハイパーインフレへ)
こそは、来年、日本が直面する 「財政の崖からの転落」でしょう。 すべては、アメリカの道連れにされる 日本の 「目 (指導者たち) を潰された 哀れな
羊たち( 日本国民。 株高・円安の あめ玉をしゃぶらされている バカ経営者ども ) に 迫り来る道です。
(貼り付け終わり)
以上です。
【1033】[1175]日本国債に今何が起きているのか
マスメディアもたまには、まともな番組を流すようです。
しかし、こういったこともいつまで出来るのかわかりません。
1日に2万アクセスあるこのサイトに訪れる人々に、こうした情報を知らせることができるのも
今のうちなのかもしれません。
初詣に並んでいる時に、お笑いタレントだらけの正月番組に飽きた時に、
すきま時間にお手持ちの端末でぜひ見て頂きたいと思います。
日本国債に今何が起きているのか、ドラマとドキュメンタリーで描く。
NHKスペシャル「日本国債」2012年12月23日放送。
1/6 (12分)
http://www.youtube.com/watch?v=qtz7zIWF2jQ
まほろばの国?、日本
2人のサラリーマンが立ち寄ったバー「MAHOROBA」
2/6 (12分)
http://www.youtube.com/watch?v=VmxhUtmo3ps
資金運用のために日本国債を買う銀行
日本国債価格暴落を狙う米ヘッジファンド
狙うは金利1.8%~3%
3/6 (11分)
http://www.youtube.com/watch?v=TG3HhF-6-qg
財政に対する信任が得られるか
金利上昇により国家、企業、家計の資金繰り悪化
4/6 (11分)
http://www.youtube.com/watch?v=ZzYQH74UKqA
財政悪化から金融緩和(量的緩和)へ
日銀による国債買入れ、通貨供給量の増加
デフレ脱却と国債買入れの副作用
物価上昇と円安で、景気回復か円信用不安か
日銀 白川総裁インタビュー
衆議院総選挙での自民党勝利と公共事業投資と日銀金融緩和政策
5/6 (5分)
http://www.youtube.com/watch?v=E7F7ZWSXtCA
バーのお会計は時価500万円?!
6/6 (8分)
http://www.youtube.com/watch?v=F820bP3nfvs
伝説の投資家ジム・ロジャース氏インタビュー
日本国債を売るタイミングは近づいている
長期国債保有リスクを避ける銀行
日銀の国債買入れ規模増加
以上です。
【1032】[1174]シュテファン・ツヴァイクを読みながら
あけましておめでとうございます。旧年中は副島学問道場の皆様のご厚情賜りましてありがとうございました。入門して一年が過ぎました。副島先生の執筆活動、講演活動のものすごい勢いに圧倒された一年でした。
これまで書かなかったのですが、『隠されたヨーロッパの血の歴史』を読んだときに瞬間的に思い出した本が、シュテファン・ツヴァイク著の『魔神との戦い』(1925年刊、邦訳は秋山英夫 角川文庫)でした。「ニーチェのローマ・カトリック教会に対する批判を理解できてこそ、日本人は土人(どじん)から卒業することができる。」というテーゼの過激さはどこからきたのか?副島先生のこの主張も真の反逆精神をもたない日本人にとっては、『馬
の耳に念仏』ではなかろうか。さてツヴァイクのニーチェ評はこうだ。
(『魔神との戦い』p59より引用開始)
「ニーチェとともに初めて、黒い海賊旗が、ドイツの認識の海洋上にあらわれる。肌合いの違った、別の種族の人間が登場してきたのだ。英雄主義の新種、もはや学者らしい教授服をまとわぬ哲学、戦士のように甲冑(かっちゅう)で武装した哲学である。彼以前のほかの哲学者たち、同様に大胆で英雄的だった精神の航海者らも、いくつもの大陸や国々を発見していた。しかし、その意図は、いわば開化主義、実利主義を出でず、それらの土地を人類のために征服し、思惟の未知の国に踏み入って、新しい地図を加えようとしたに過ぎぬ。彼らはその新領土に、『神』あるいは『精神』の旗を打ち立てて、この新しい未知の土地に、都市や寺院や新しい道路を作る。そして、彼らの後から、総督や管理人、註釈者や教授たち、教養の人間たちがやってきて、獲得されたものを耕し収穫する。ところで、彼らの労苦の究極の意味は、いつでも休息、平和、安全であった。(中略)
これに反し、ニーチェがドイツ哲学に闖入(ちんにゅう)していったありさまは、16世紀の末、スペインの領海に出現した海賊さながらなのだ。眼中、国家も支配者も、王も旗も、故郷も居住地もなく、野生的で向こう見ずな、放縦で命知らずな暴徒の群れ。この海賊一味と同様、ニーチェが征服するのは、自分のためではない、自分に続く後世の人のためでもない。(中略)鈍い褐色の睡眠が平和の徒輩には貴重なように、同じように彼にとって貴重なものである覚醒を、炎と威嚇をもって広めることだけである。大胆にかれは出現し、道徳の要塞を攻撃し、信仰の柵に殺到する。どこに行っても、人の命など助けてやることはない。
彼の通ったあとには、かの海賊一味が通り過ぎたあとのように、教会は破り開かれ、数千年をけみした聖堂はけがされ、感情は凌辱され、確信は虐殺され、倫理の囲いは破られ、地平線に火の手はあがる、大胆と力との巨大な狼煙(のろし)である。・・・(以下略)」
(引用終わり)
『隠されたヨーロッパの血の歴史』も『隠された歴史』(仏教とは何ものか?)もこうしたジャンルに属する書物である。これらの書物は惰眠をむさぼるあらゆる階層に向けて放たれたミサイル攻撃である。(ルネサンスの時代は書物が武器であった。活版印刷術の発明によってルネサンス運動、宗教改革はヨーロッパ全土に広がっていった。とはいえ現在、日本では書籍の売り上げががた減りしているようですが・・・)
同じくツヴァイクの『エラスムスの勝利と悲劇』(みすず書房)には活版印刷術の登場とともに、ヨーロッパ精神界(知識人)の帝王の座についたエラスムス(1466-1536)の執筆活動のものすごさが書かれている。エラスムスは『痴愚神礼賛』、『キリスト教兵士提要』、『ヴルガタ聖書注解』
の三書によって、エラスムスはその時代を制覇した。当時の名声は数百年このかた、ヨーロッパが知らなかったほどであった。デューラー、ラファエロ、レオナルド、パラケルスス、ミケランジェロなど、同時代人のいかなる名前も、彼の名声には比肩しなかったという。16世紀初頭の20年ぐらいである。しかし、1517年にルターが95か条の論題をヴィッテンベルクの教会を掲げて闘争を開始する。ビラが手から手へわたされ、一夜にしてドイツにルターの名がとどろく。エラスムスのライヴァルが登場する。シュテファン・ツヴァイクはこの二人の対決の時代を『人類の星の時間』と名づけている。
文人エラスムスの栄光の座は本来なら、ピーコ・デラ・ミランドラが長生きしていれば手にしていただろう。けれどもピーコはロレンツォ・ディ・メディチの死(1492年)により、庇護を失いローマ・カトリック教会の陰謀によって、砒素を盛られ死んだ。(1494年)わずか31歳だった。
『隠されたヨーロッパの血の歴史』では「ルネサンスという思想運動の戦闘隊長」と名づけられている。「ピーコのような人間に私の脳は自然に同調しようとする。」と講演会でも副島先生は本音をもらされた。戦いが常であると、そういう風に瞬時に判断できるのであろう。戦いというのはもちろん言論を通しての戦いのことである。
ピーコとエラスムスは、ルターに先立って宗教改革の先駆者とよべる二大知識人だろう。けれども、エラスムスとルターが性格的に対極であったのと同様、ピーコとエラスムスもまた両極の言論人であった。エラスムスは高邁な世界普遍精神(ヨーロッパ普遍思想)を、現世をオブラートに包みながら痴愚神の舌を借りて教会権力を批判した。ローマ教皇権力にとってこれは痛くもかゆくもないものとうつったことだろう。だからこそ、教皇や王侯貴族はエラスムスを「偉大なる教師」とあがめたて、競って彼を晩餐に招待しようとした。
人文主義(フマニスム)の栄光に少しでもあずかりたいと殺到したのである。これは一時代のファッションの側面も強い。
もちろんエラスムスは偉大な教師であった。といってもひ弱なからだに鞭打って一日に3、4時間しか睡眠をとらず、残りの20時間を六本目の指になったペン先に集中させて書いた
書物は、ルターが引き起こした宗教改革と宗教戦争の時代の間は静かに身を潜めていたが、やがてスピノザやレッシング、ヴォルテールにその批判精神を継承され、詩的な文体はハイネに継承されたという。(『エラスムスの勝利と悲劇』p20より)
しかし本当に現世を揺さぶったのは『雲上帝国』の皇帝エラスムスではなく、やはりルターであった。エラスムスが謝肉祭の仮面の裏側で仕組んだ爆薬は、ルターの主導する民衆の怒りとなって爆発する。言い換えれば、エラスムスの蒔いた種をルターが収穫したのである。ルターの人物像についてもツヴァイクの筆は生き生きとしているが、ハイネの著した『ドイツ古典哲学の本質』(岩波文庫)のルターも面白い。ドイツのシュマルカルデン同盟が戦闘に入る際に軍歌をつくって、民兵を鼓舞したとある。このゲルマン民族の魔性こそローマ・カトリック権力がもっとも恐れたものであった。
日本でいえばやはり浄土真宗の中興の祖、蓮如(れんにょ)だろうか。ルターの軍歌の内容は一向一揆の筵旗(むしろばた)に書かれていることと同じである。でも親鸞(しんらん)の和讃(わさん、短い章句で布教したもの)の中にも、やはり民衆を突き動かしていく音楽的なものを私は感じております。やはり人間というものは呪術的な音楽性にはひきつけられていくのではないだろうか。
羽仁五郎著『ミケランジェロ』(岩波新書p216~220)でドイツ皇帝カール5世が外征にむかわせたランドスクネヒテ農民兵がフィレンチェ攻撃をやめてローマを攻撃したローマ劫掠(ごうりゃく 1527年の春)が描かれている。副島先生は11月講演会でも「この農民あがりの傭兵、言ってみれば足軽だ。彼らがローマのサンタンジェロ城に逃げ込んだ教皇クレメンテ7世を追って城を囲み『ルターを教皇に』と叫んで選挙を行ったこと、ここが重要だ。」と力説されていた。「時代を動かすのは熱狂である」という副島熱狂史観である。
もちろん『隠されたヨーロッパの血の歴史』でも特筆されています。
ちなみに、先月の中ごろに『ミケランジェロの暗号』について書きましたが、この本にはミケランジェロもフィレンチェ自治共和国の最後の戦い(1530年)ののち、プロテスタントの秘密結社「スピリチュアル」に加入していたようです。だから、ピーコだけでなく、『最後の審判』にはその指導者たちも複数描かれているそうです。
というわけで敗れても敗れても、「敗北を抱きしめて」雄雄しく前に進む一年でありたいものです。どうぞ今年もよろしく。
田中進二郎拝
【1031】[1173]新しい強い日本
新しい強い日本
日本国。技術。敗北。韓国サムスン、LGが世界最高峰の技術を持っている。中国も、世界最高技術をもっている、これは、ものすごい事だ。確実に、中国の時代が到来した。韓国も負けてはいない。日本の技術も素晴らしいが、何かが足りない。日本人は、個性的でいられない。日本人は、待つ事ができない。日本人は、我慢する事ができない。しかし、こうして、日本は、立派に存在している。日本は、衰退した。しかし、新しい日本を、国民全員でつくるのだ。日本人は、優秀であり、絶対に復活する事ができる。一人一人が這い上がるべきだ。絶対に負けないで、日本を愛し、日本人自らを誇りに思うべきだ。しばらく、暗黒の時代がくるが、だが、日本を強い国に、変革してゆく。何事も、要諦とは我慢である。そんなに、日本人は、中国や韓国を、認めることができないのか?日本人の嘘つきどもめ、文句があるなら、俺みたいに、体を張って生きてみろ。自分では、何もできないくせに。文句ばかりいいやがって。副島隆彦先生や小沢一郎先生を、見習え。日本は、敗北した。技術もない。国家体制も機能していない。だが、日本人は最後まで、聡明であった。だから、日本人は復活する。みんなで、日本を世界一の国家にするのだ。頑張りましょう!皆さん、それぞれ、自分のために。
大城義和拝
【1030】[1172]政策の検証
初めての投稿です。入会時に政治的思考は明らかにしていますので、自己紹介は省略させて頂きます。私は無知なサラリーマンです。自らの啓蒙の一助として入会しました。以下の理解に至らない点があれば、御指導頂きたいです。よろしくお願い申し上げます。 【国債】国が国民から借金をして、その借金の返済を国民の税金で行う仕組みの事。 【日銀外債購入】国民から借金をして外国(主に米国)にお金を貸す事。貸した金はインフレや円高で目減りする。 【円安誘導】外資(主に米ドル)を買い支えて、資産流出すること。米国はマネーで潤い、米国民は自分が住まない投資住宅を買ったり金融賭博を行う。 【TPPによる新しいグローバルな枠組み】医療・保険・行政サービス・農業などの統治を海外に分業化させ、日本の仕事では無くす事(大資本による支配とする事)で、国力低下により日本の発言力が弱まる事。 【戦後レジームからの脱却】米国による日本属国支配から独立する事。米国を必要以上に買い支える(貢ぐ)政策をとらない事。 【インフレターゲット】経済指標値向上、量的緩和による株高、企業の増収増益、配当金増となっても、労働者や消費者を賃金微増と物価高に挟みこむ事で、そのしわ寄せを国民に負担させる技術。国は企業の責任に転化できる。 【消費増税】今後も拡大する国債費(歳出に占める割合が高い)を、国民が負担する為の増税の事。 ※以下は未解決な疑問点です。 Q1.レーガノミクスは減税なのに、なぜアベノミクスは増税なのだろう。(国債費の負担の為?) Q2.消費増税は景気回復が条件として、アナウンス効果による駆け込み需要か景気回復かどの様に判断するのだろう。(どちらにしても増税?) Q3.高橋是清の時代と違い、資本投資防止法で資本流出を防ぐのではなく、逆に外債購入を推進した場合、日本国民が単に海外、主に米国に貢ぐだけとなり、返ってこないのではないか。(確信犯?) Q4.出口戦略としての財政再建を考えた場合、軍事費の圧縮による財政再建を狙い、2・26で暗殺された事と対比して、民主党でも不十分だった歳出削減を、自民党で行うことが可能なのだろうか。(増税ありき?) Q5.歳出で国債費の構成比が高いにもかかわらず、さらに国債や外債を購入する事は政策として正しいのだろうか。(やっぱり増税ありき?) ※サラリーマン浮動票の覚醒の為、日本での簡潔な啓蒙活動の発展を期待します。インターネットやフライヤー活用による、簡潔な表現が有効だと思います。脱御用メディア洗脳の対抗策として、政治家のサイトが有効に機能しているとは思えません。更新状況や政策の説明文などをみてそう思いました。参院選に向けてまずは、労働者である前に市民として、政策を検証したいと思います。
【1029】[1171]日本は、海外に乗っ取られました。
日本は、海外に乗っ取られました。
大城義和です。
日本は、海外に買収されました。2012年、7月から、飛行機の音が、ずっとなっていました、そして、韓国人が、大量に日本に住むように、なったようです。つまり、以前、私が提唱した、飛行機の音=戦争論も、もちろん、存在しますが、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アフリカ、東アジア諸国が、飛行機で日本に続々と、来ているようです。日本は、外国に乗っ取られました。今は、動乱状態です。終電もやたらはやいし、深夜、駅のシャッターは、しまっていますね。日本人は、馬鹿ですし、体力もないですね。中国と全面戦争になったら、日本人は、皆殺しにされます。一刻も早く、国家体制を立て直さなければ、ならないと思います。今の内に、中国人に恩を売るべきです。日本の飲食店は、オーナーとか調理人は、中国人です、一番こき使われるレジカウンターは、何と全員、日本人です。しかし、悲観的になることは、ないと思います。この2年間位、日本人は、次の戦争に備えて、団結すべきです。実際、一番重要なことは、何を信じるかです。日本の危機の本質は、サイエンスの力で、解読できます。今こそ、共同幻想を解体するべきであり、いい加減、日本人は、目を覚まさいといけません。人間、常に、危機感を認識するのが、知性でしょう。今の日本人は、バカな民族ですね。日本人は、本来は、優秀な人間だと思いますが。
大城義和拝
【1028】[1170]ボッティチェリ「プリマヴェーラ(春)」に表現された新プラトン主義
ルネサンス絵画の中に隠された新プラトン主義(ネオ・プラトニカ)思想について
田中進二郎です。こんにちは。12月15日に重たい掲示板に投稿された、小沢博幸さんと副島先生のメールで、ボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」が出てきていました。
ルネサンス絵画の傑作といわれているものでも、作品の中に隠されたメッセージが解読されていないものが多いということを、私も『隠されたヨーロッパの歴史』を読んで知るにいたりました。
『隠されたヨーロッパの歴史』の中で、副島先生はミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなど「芸術家」と一般に言われている人物たちが極秘裡に行っていたこととして、人体解剖があることを指摘しておられます。ローマ・カトリック教会は人体解剖を厳しく禁止していたため、ダ・ヴィンチもミケランジェロも危険を賭して、解剖を行ったようです。そうして得られた研究成果は、実はルネサンス絵画の中に『だまし絵』として描きこまれているのである。
『ミケランジェロの暗号』(副題:システィーナ礼拝堂に隠された禁断のメッセージ
早川書房 ベンジャミン・ブレック、ロイ・ドリナー著、飯泉恵美子訳)ではボッティチェリ、ミケランジェロが極めてたくみに人体構造を絵画の中に描きこんだために、ほとんど500年間も誰も気づかなかったと、書かれている。以下に3つの例を引用します。
(『ミケランジェロの暗号』p71より引用開始)
・ボッティチェリ『春』の最大の秘密
「これまで、作品中央にある奇妙な形をした枝の隙間について誰も論じてこなかった。だが、これがまさにボッティチェリが絵画に仕組んだ最大の秘密であり、作品全体を理解するヒントとなるのである。愛の女神(ヴィーナス)の背後の二つの空間の形、角度、並びを注意してみてほしい。非常にはっきりとした人体構造のイメージが浮かび上がってくる。-肺だ。ルネサンス時代に戻って、秘密の研究所で違法な解剖をしている場面に立ち会っているようではないか。」
「春」の絵を閲覧できるサイトを書き込んでおきます。↓絵をご確認ください。
http://www.project-primavera.net/
(引用続き)
「結婚の贈り物だったこの作品は、生命のサイクルをたたえている。ユダヤ教やカバラの言い伝えによると、生命はそもそも「聖なる風」とか、「聖なる息」から創造された。この作品を額縁から取り出して、二つの端をあわせて筒状にしたところを想像してほしい。メリクリウス(ヘルメス:左端)が払った雲が、右側で春風のファオゥ二ウスとなり、聖なる風すなわち命の息が途切れることなく繰り返される。ちょうど中央では、ヴィーナスが心臓を象徴するかのような赤いペンダントを胸元につけ、人間の左右の肺がその背景をかたどっていることから、ここでも愛と命のつながりが表現されている。つまりこの名作は依頼主だったメディチ家のもと、自由を謳歌した当時のフィレンチェで形成されつつあった新プラトン主義らしい神秘的な比喩的表現を利用された初期の作品例といえるのだ。」
・ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画に大脳の断面図や、心臓や腎臓の形状が
描きこまれている。
(以下引用続き p249より。 一部改めました。)
「ミケランジェロがトーラーを題材にした天井中央部の部分、創造の場面をみてみよう。
ミケランジェロが尊敬するピコ・デラ・ミランドラが天地創造の物語を研究していたことから、ユダヤ神秘主義から創造を理解していたことは確かだろう。(中略)
神が実際にその手で、天を分離しているのがわかる。ヘブライ語聖書によると、神は世界を分離と区別の手法で創造した。この神聖な手法にならい、トーラーの後半ではユダヤの民にも同様に、安息日と労働日、清浄な食べ物と不浄な食べ物、善なる行いと不道徳な行いなどを分離、区別することを命じる。(田中注 ユダヤの二元論である。)
『天体の創造』は神が昼には太陽を、夜には月を創造する場面である。(中略)ところで太陽を創造する神は後ろを向き、紫の衣は見事にめくれあがっている。神が教皇ユリウス二世に向かって、20メートルの上空から尻を見せているようではないか。ここまで下品なメッセージをどんなに言葉のオブラートで包もうとしても無理だ。
『大地と水の分離』では、海水から硬い大地を分離する場面が描かれる。主題は神が水を操っている姿であるからして、自然の要素に対する神の力であることは明らかだ。ここでミケランジェロはガレノスに賛辞を送っている。すなわち、腎臓が体内で液体(つまり尿だ)から固形の老廃物を分離するというガレノスの学説をミケランジェロは知っていて、
この場面で神を包んでいる紫のケープに注目してみると、人間の腎臓の明確な形状と特徴が見て取れるのではないだろうか。
次の『アダムの創造』はシスティーナ礼拝堂の天井画の中で一番有名な作品だろう。ダ・ヴィンチの『モナリザ』、『最後の晩餐』と並び最も有名な作品だろう。
最初の人間、アダムが力なく横たわっているわけは、まだ決定的な「命の息」である」聖なる命の力を吹き込まれていないからだ。アダムは最初の人間であるだけではない。新プラトン主義とカバラ思想のコンセプトによれば、原初の人間アダム・カドモンであり、すべての人間生命の原型、全世界の小宇宙的モデルなのである。
(田中注:ピコ・デラ・ミランドラの影響がここにも見られるのだ。11月の定例会で、副島先生はこの絵の中のアダムに生命を吹き込もうとしている神はデウス=大日如来(だいにちにょらい)だと解説しておられた。確かに人格神というか、おやじっぽく描かれている。ついでにミケランジェロの『最後の審判』の渦巻きの構図はそっくりそのままチベット仏教の曼荼羅(まんだら)絵にとりいれられたのだ、と断言されたのには度肝を抜かれた。19世紀以降のチベットの曼荼羅絵には確かに構図がそっくりなのが多いようだ。イエズス会士がチベットまで伝えたのであろうか。中国各地を転々として、布教をつづけたマテオ・リッチ(1552-1610)がミケランジェロの絵を使ったという可能性はないだろうか??これは私田中の憶測に過ぎませんが。それとももっと大仕掛けなのか?たとえば大英帝国がチベットという僻地の神権国家を操っていたとか・・?)
(『ミケランジェロの暗号』引用続きp256)
「ミケランジェロはいったいなぜ『アダムの創造』を必要以上に多い人数、ケープ、たなびく布地など入り組んだ構図にしたのか。
1975年ユダヤ人の外科医フランク・メッシュバーガーは、『アダムの創造』の色彩と人物像を消した状態を想像してみた。そしてそれが大脳、小脳、後頭葉、皮質、脳幹であること、また右脳の断面図であることがわかった。(中略)
カバラの神秘主義的な観点からすると、脳は知恵(コクマー)に関連した臓器である。またこの知恵をつかさどるのは右半分だけであるという大きな真理もミケランジェロはつかんでいたと考えられるのである。」
(田中注:確か私の記憶では18世紀にウィーンの科学者が脳の機能の局在説を唱えて始めたのではなかったか。16世紀といえばまだナポリの骨相学=頭の形で人格や脳の不出来を判断する分類学さえも始まったかどうかというところだろう。ミケランジェロの医学的知
見というのがどれぐらい先駆的かということが伺えよう。また脳の中に人間が住んでいるという考え方は20世紀からなのではないのか?)
(引用続き)
「専門家の中には、神をとりまくように雑多に配置された人物たちは、脳の中心部と神経節(神経系の高速道路のようなものだ)だと考えるものもいる。
だが神秘主義的に考えると、ミケランジェロがカバラの「隠された脳」のコンセプトを把握していたことは確かだ。ユダヤ教徒には「神の御業(みわざ)は人間には計り知れぬもの(mysterious=ヘブライ語のnistarに由来)である」という、人間の理解を超えたカムフラージュされた神の計画への信仰というものがある。この「隠された脳(隠された知恵ともいう)」は人間の中に創造の意志を吹き込む(インスパイヤーする)。創造主を真似て世界に意味と目的を与えたいという人の思いを駆り立てる源である。カバラによると、命の木から流出する二つの感情の組み合わせによってそれは人間に注入されるそうだ。
ひとつは崇高で卓越し、自己制御的な「上位の感情」で「年長のイスラエル」(イスラエル・サバ)と呼ばれる。
対して、物質的で、利己的、衝動的な「下位の感情」は「小イスラエル」(イスラエル・ズタ)と呼ばれる。ミケランジェロのような、絶え間のない創造の意志に駆り立てられるような、きわめて情熱的な天才の中では、こうした上位と下位の二つの感情が常に働いていたに違いない。」
(引用終わり)
田中です。『ミケランジェロの暗号』の著者は最後に「アダムの創造」のアダムは創造する人間ミケランジェロの魂の自画像であると結論付けています。
なお『アダムの創造』をググると、「脳が描かれている」という記事は山ほどでてくるのですが、自分として書きたい気持ちが強かったのであえて『暗号』をまとめてみました。
あとミケランジェロが尊敬していたピコは『最後の審判』の天国上部キリスト(?)の右上に描かれているそうだ。(「え、これが本当にピコか?」といいたくなるけれども。)
田中」進二郎拝