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Loginはこちら【1157】[1327]人類の新時代
人類の新時代
大城義和です。
人類の新時代=ネクスト・ヴィジョンを提示します。
人類、人間は、モダン・サイエンスにより、合理/ラチオと理性/リーズンで、意志決定の最適化を、OR/オペレーションズ・リサーチ=多変数解析してゆく。
そして、世界政治金融経済圏という、世界を政治/ポリティックスと金融/フィナンシャルと経済/エコノミーにより、構造/ストラクチュアを、有機的にシステム化する、知のジオポリティックスがある。
つまり、世界は、今後、BRICS新世界体制になり、世界覇権国・中国/ユーラシア大陸時代へと移行する。
人類、人間は、世界像が変容する瞬間について、大きな枠組みの真実から、思考を最適化する重要性があり、実際に行動の最適化も行うプロセスが、大切であると、認識すべきである。
そのプロセスを再検証する際、我々、人類、人間は、頭脳を何者かにコントロールされている事実に気付く、その、コントロールというプログラム・コードの謎を解読し、何者にもコントロールされない頭脳で、物事を判断しなくてはならない。
人類、人間は、最終的に、モダン・サイエンスにより、合理/ラチオと理性/リーズンで、意志決定の最適化を、OR/オペレーションズ・リサーチ=多変数解析してゆき、世界の偽善や欺瞞という、共同幻想コントロール・プログラミング=アルゴリズム データ構造の暗号を解く。
その時、人類、人間の新しいルネサンス/ネオ・プラトニズム、素晴しい新時代が到来するであろう。
大城義和拝
【1156】[1325]日本の経済大国への復帰について
日本の経済大国への復帰について
大城義和です。
日本は技術立国、ハイテク国家日本といいたいところですが、日本に技術などひとつもないのではないか。デバイスがあるといっても、時間の問題、いずれ、日本製のテクノロジーは、存在しなくなるだろう。日本の技術の現状を、考えてみれば、このことは、非常に恐ろしいことだと思います。日本は、この先、どうやって、経済をつくりだして、生き延びるのか、本当は、絶望的であると、指摘致します。
今、日本は軍事衝突の危機、戦争の一歩手前、しかし、戦争にはならないだろう、だが、最も困難な状況が、来つつあると思うのです。どう考えても、独立国家、民族独立の可能性など、どこにもない、不可能になりつつあると、悲観的にならざるを得ません。
日本国民は、今、目の前にある大きな事実を、よく確認し、検証すべきです、なぜなら、日本の自前の経済源である、技術が全く存在しないのですから。
この先、日本の未来は、明るいはずがない、国民が餓死するほど、貧しくなるのではないか、今はその光景を想像すら、出来ないけれども。
日本は技術立国として、経済をつくりだすべき、また、特別な技術を持っている、才能ある人間が、集結しています、ですから、テクノロジー戦略を、再度構築し実行すべきだと、断言致します。
私、大城義和は、純粋にいつも思うのですが、ソニーとかパナソニック(松下)、ホンダのような、創業者が一代で築き上げ企業が、もうかれこれ、50年くらい、出現していない、これが、技術における最大の弱点だと思います。つまり、組織に所属することが目的であるなら、生産性というものは、絶対に向上しないからです。
これから、日本に新しい素晴しい時代が到来するのなら、日本国民、ひとりひとりが、生産性を重視し、努力と創意工夫によって、経済をつくりだすべきです。
人間には、ひとりひとり、それぞれ、必ず天職と適性を持っているはずであるから、自分に合ったものを、自分の頭で考えて、選択する必要性が、大いにあると思います。
現代の平和で豊かな時代を生きてきた、我々、日本人は、現在の<自分>を、再考しなくはならない、特に生産性という概念を、もっと戦略的に思慮深く、認識すべきです。
日本国民は、輝かしい日本の新時代、独立国家、民族独立、経済大国への復帰へと、前進する目標を、野心を持って、共有すべきです。
大城義和拝
【1155】[1324]要するにこういうことです。これが今の日本の縮図です。
【1154】[1323]世界政治金融経済圏アルゴリズム データ構造
世界政治金融経済圏アルゴリズム データ構造
大城義和です。
まず、私は、構造<ストラクチュア>は、人間の主観や願望では変化しない、と宣言し、文章を書き記す、それは、徴=記号=Signでもある。
そして、Sign=記号=徴を、人間の頭脳=CPU/Central Processing Unitに置き換える。
さて、ここで、パーソナル・コンピューターのプログラミング的方法論により、
世界を、モダン・サイエンスで、解読する。
プログラミング・データ、もしくは、アルゴリズム データ構造///////世界が存在する。その世界という論理ゲームにおける、像=イメージ、そこに投影される<私>と、その<私>を、主体=Subjectと客体=Objectで、構造的に機能分析してゆく、思考の建築的なアーキテクチャが、動いている、と仮定してゆく、知のジオポリティックス。私=主体/Subjectが見ているような感覚と感性、すなわち、<私のイメージ|Subject-Object|私のイメージ>、による、世界圏、それを、世界政治金融経済圏、つまり、世界を、ポリティックスとフィナンシャルとエコノミーで、論理構築する有機体の思考、世界が存在する、という、世界という論理ゲームに置換する、イメージとイメージの、方法論的解体学///////
さて、世界政治金融経済圏のプログラム・コードは、実はイメージのメタ化、あるいは、ハイ・イメージと呼ばれる類いに、気付く事が出来るであろう、なぜならば、世界、あるいは、政治/ポリティックス-金融/フィナンシャル~経済/エコノミーによる、世界政治金融経済圏の構造/ストラクチュアは、人間の主観や願望では、変化しない、つまり、感覚的または感性的な像/イメージ、が、変化してゆく、ダイナミックかつスタティックに、だから、モダン・サイエンスの法則性、そして、神の予定調和=市場=疎外という、構造/ストラクチュア=Sign=徴=記号、が導かれるのである、故に、我々人間がSubject/主体とかObject/客体とか、認識しているもの、そのもの自体は、実は疑わしい、すると、人類の世界<主体/Subject-Object/客体>は、全てイメージ/像であると、解読可能になる。
今まで上記で述べた論理処理系による、プログラムの思考製品、そのSign=記号=徴、つまり、アルゴリズム データ構造の答えは、構造<ストラクチュア>は、人間の主観や願望では変化しない、となる。
ここで、アルゴリズム データ構造から、もう一つの知性的記号が導かれてゆく。それは、世界は、BRICSを中心に動いてゆくのだ、そこに、我々、モダン・サイエンティストは、BRICSのさらに次の時代まで、ネクスト・ヴィジョン的思考をすべきである、というプロセスである。そして、モダン・サイエンティストは、サイエンスにより、近未来予測をする重要性を、常々認識すべきなのだ。
人類は、人類自体、驚異的といえるほど、危機に直面している、だからこそ、人間は、知性により、サイエンスによって、明確かつ確実な真実の情報を、技術として活用する必要性がある。
大城義和拝
【1153】[1322]精神異常者からのご挨拶
私は精神異常者かもしれません。
私の表現は精神異常だと、とらえられる可能性があるでしょう。
“表現”は読み手にとって理解しにくいということを反省し、
今後は個人的ブログで表現することにします。
~坂(さか)の本(もと)の空(くう)~
私の文章に気分を害するかたは読まない方が良いでしょう。
危険ですので絶対に見ないでください。
論文教室「0009」 論文 和解(わげ)ということ 鴨川光(かもがわひろし)筆 2009年3月17日
を読んで、そのなかにある、
「あれはヴァーズだな」
といわれた言語表現がどのようなものであったのか、
読んでみたいなあと思いました。
日本語は“説明”よりも“表現”に、
適している言語なのかもしれないと思いました。
いままでどうもお騒がせしました。
【1152】[1321]モダン・サイエンス
モダン・サイエンス
大城義和です。
私、大城義和は、全人類は、精神異常者である、という問題を提起する。まずは、どこまでが、正常で、どこまでが、異常であるか、モダン・サイエンス的な根拠など、あるはずがない、と断定する。人間にとって、クレイジーな問題は、存在する、それは、異常であると、確定出来るであろう。しかし、病気とか病とか精神異常とかは、メタファーであり、人間の建築、つまりは、論理的な設計図である、だから、思想であるのであって、それらを、病気というタイプの枠組みでとらえるから、皆、おかしくなってしまう。今や何でも病気にされてしまい、人間たちは、自身が怯えている毎日である。近代資本主義において、人類は、契約という素晴しい概念を創造したが、病という契約は、人間自体が、首を絞めてしまう、絶大なる恐怖である、そして、世界という思想そのものが、病気に変換可能になる、だから、宇宙全体は、病んでいる、と仮定しても、そんなに的外れでもないであろう。人間は、概念を定着させる、それは、合理と理性から、必然的に構築し、制度として、活用するが、物を考える際に、規定のルールを採用すると、生産的にはならない、けれども、オーソドックスなマニュアル的決まり、は大切であり、それを、基礎とか基盤とかいう。冒頭に戻るが、全人類は、精神異常者である、という問題提起を、再考するにあたり、厳密なる検証の名の下の、狂っている、という現象は、どうも暗喩とか隠喩とかに違いない、であるから、人間という生物は、常に正常な状態にはいない、それだからこそ、生き物である、つまり、人間は、誰しも精神異常者の、一面を持っている、故に、全人類は、精神異常者である、と定義出来るのだ。そして、学問的に、あなたは、精神異常ですね、とか、狂っている、とかいう議論は、幼稚園レベルであり、人間の正常な状態というコトバを、もっと疑うべきである。世界は、プロビデンスに満ちている、モダン・サイエンティストは、真実を暴く使命がある。
大城義和拝
【1151】[1320]権力者トランプのアイデア
前の小林倫和氏の「日本版図鑑」のアイデアは良いと思います。
どういうコンセプトで作成するかを考えましょう。
今度の講演会でもお話しますが、マイケル・グリーンのお仲間とか、中曽根系の政治家・知識人とかのリストアップは有りだと思います。
外務省官僚の分類とかも。企業財界人も。
私はジャパン・ハンドラーズトランプというのを考えていました。
アメリカのネオコントランプのアイデアのそのままパクリですが。
書籍よりももはや今の時代、どうもトレーディングカードとかでゲーム感覚で学んでもらったほうがいいんじゃないか。
でもトランプってお金がかかるんですよね。今の学問道場の会員さんがもう少し増えてくれればその余力も出てくるんですけど・・・。
とりあえず、そんな感じです。
【1150】[1319]「日本裏権力者 人物図鑑」作成
日々思いますが、真正面から「日本の自主」をいくら訴えて続け、たくさんの賢人や人々が努力しても
結果いつも何かに情報操作され貴重な人材を次々と葬られて
しまうだけの歴史なのだなと感じています。
(過去の多々の暗殺、人格崩壊含め)
そして戦後ますますそれが完成、自己成長すらしている。
過去の賢人の中に「自主を守る為に自分がつぶされても
それを他の誰かが続けることが大切と言った政治家がいた」と孫崎先生がおっしゃっていました。
ただ、それだけでは大切な賢人を多数失い結果、
恐怖と絶望あるいは洗脳教育から徐々に士気も下がりただ騙される事を選択する
国民を育成してしまう結果になっています。
(余談ですが、一人づつ銃殺されても歩き続けるチベットの人の行列を思い出します。)
アメリカだけ批判をする事は、ただナショナリズムを煽るだけの思想にまぎれ誤解されます。
(目をそらすため日本批判を誘う中国のナショナリズムのように)
まずは日本人自体の中の、自主化を阻む仕組みを壊す「具体的な運動」を第一段に
強力に集結しなければならないと思います。
「具体的にとは」
最近は副島先生方の努力のおかげで、ジャパンハンドラーの名前も具体的に多くの人に知られてきましたが、次の段階として
政治家や官僚に着眼し過ぎず、強力に以下の人名を明らかにし続ける。
イメージとしては副島先生の「世界権力者 人物図鑑」の日本人版データベースの共有
「経済界、マスコミ界(記者クラブ、通信社、電通等)、検察他、勝手な利権の為に現在裏工作、暗役している、”具体的主要民間日本人名リスト作成と流布”」これらの人間達にに対し隠れ
場所を作らないでもっと広く知り渡らせ、「暗役するお前をたくさんの国民の目が見ている」という状況を作っていき、マスコミ界、財界の力等を本当の表現の自由、活動の場に近づける
。
「日本裏権力者 人物図鑑」作成とでもいいましょうか。こういった動きもまず重要な第一歩だと思います。
そういった流布活動が現在いる本当に国民の利益追求のために活動されている「大切な本当の愛国賢人の先生方の身を守る」ためにも
少しでも気づいている人達が広め、できる使命のような気がします。
そのリストを作りたくても具体的知識と力がまだ足りない自分自身が残念ですが、ここに集まる皆さんには知識もっている方々が沢山いるでしょう。
まずは小石を投げる事しか自分には現在できませんが、こういう活動どうでしょうか?。
【1149】[1318]バッグ届きました。有難うございます。
副島先生へ
ただ今「福島復興活動本部」に忘れてきたバッグが届きました。有難うございます。
22日(土)「復興活動本部」にたどり着いた時は、常磐自動車道を飛ばし、そのあと細く険しい曲がりくねった山道をカーナビ頼りにやっとの思いで着きました。
明るい内に「本部、」だけは確認しておこうと駐車場に乗り入れた時、思いがけず先生が出迎えて来てくれたのでびっくりし頭が混乱して碌な挨拶も出来ませんでした。失礼をお詫びいたします。
思い起こせば2011年の3,11の日より早2年と3カ月が過ぎました。
あの地震から津波、それに次ぐ“原発”の大爆発。日本中が大パニックの中、ただ、先生だけの素早い対応だけが力強い頼りでした。恐ろしい放射能に怖気づき
何人も原発へ近づけない時期に単身“原発”のゲート前から放射線量を測り写真をブログにアップしてきた時は正直涙が出てきました。
「福島復興本部」もあっという間に立ち上げものすごい行動力でした。
嘘もお世辞もなく、1億2000万人も住むわが国で原発爆発の大惨事の最中、単身現地入りしたのは2,3の弟子を引き連れた先生だけでした。老人部隊のボランティア「決死隊」を募る話を読んだ時は身につまされました。(私は62歳です。)
これから先“原発”の収束はどう落ち着くのか、国の政策はどこへ向かうのか、世界の金融じゃぶじゃぶの付けは何時どのようなかたちで現れるのか、日々緊張感の中で暮らしていると月日の経つのはあっという間です。
「復興本部」へは訪れる事も出来ませんでしたが、撤退式だけは会員の端くれとして是非現地に行かなければいけないと思っていました。先生や弟子の方たちと気軽に歓談出来なかった事は悔まれますが、どう言う訳かきっかけが作れませんでした。
吉見君もあの小さな山里の寒村でよく頑張ってくれました。一言声をかける事ができてよかったです。
最後に一言、手短に自己紹介をいたします。
1951年沖縄県宜野湾市普天間の生まれです。中学校は「普天間基地」のフェンス脇にありました。(校舎の窓から米軍のパラシュート訓練が毎日見えました。)高校2年(17歳)の時、基地撤去運動からベトナム反戦運動に加わり、琉球大学の学生たちのいわゆる学生運動に合流しました。
1970年、当時の佐藤総理が安保自動延長のため羽田から飛び立った時私の学生運動は終わりました。
会社とか組織に加わった事はありません。人前で話すのは苦手です。(訛コンプレックス?)
23年前から妻と小さな婦人衣料品店を経営して現在に至ります。
子供は無く、かわいい2匹の猫(ボニーとフランキー)と一緒に暮らしています。
2008年の初旬頃、何気なく本屋で見つけた森田実氏との対談本を読んで先生の存在に気付きました。
リーマンショック後会員になり、世の中で起こることの裏側、隠された真実など、経済、政治、歴史、文学などあらゆるジャンルで目から鱗が落ちるように勉強になりました。 以上、ちょっと長くなりました。
どうぞ先生もお体に気を付けてご活躍ください。
琉球の風拝
【1148】[1316]通商国家日本とオランダの衰退の原因 『決然たる政治学への道』を読み直して
オランダ史に日本が見える 投稿者田中進二郎
六月の定例会が近づいてきました。今回の定例会の第二部では、
「ミケランジェロ、フィレンツエ、メディチ家、ルネサンス」研究を 引き継ぐものとして、副島先生が6月に、、出かけて調べて回った「15,6世紀の 北方(ノーザーン)ルネサンス」である、オランダ、ベルギー、フランドル絵画の 大きな謎を解明する話をされるということで、実は私は定例会に行けないのですが、オランダ史に関連する本を読んでおりました。
副島先生の御著書の『決然たる政治学への道』(新版 PHP )の第10章(終章)に「オランダ論-ヨーロッパとは何か」があるということを長井大輔さんにご教示いただきました。
それと、この本の中で紹介、解説されている、岡崎久彦著『繁栄と衰退と』(副題:オランダ史に日本が見える 文芸春秋 1991年刊)を読んでいると、オランダ独立戦争史の面白さや、通商国家の繁栄から衰退の大きな流れなどが見えてきます。
岡崎氏の『繁栄と衰退と』という本は1906年にエリス・バーカーというイギリス人によって著された『オランダの興亡』という大著を下敷きにしたものです。大英帝国の衰退の予兆を感じ取ったエリス・バーカーが、「警世の書」として世に問うた書である。
ヨーロッパには繁栄の歴史よりも、衰退の歴史に重きを置く伝統があることはよく知られている。エドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』やモンテスキューの『ローマ盛衰起源論』がある。もっとずっとさかのぼっていくと、ツキディデスの『戦史』も古代ギリシャの盟主であった通商国家アテネがペロポネソス戦争(紀元前431年~404年)を通じて、三つの軍事大国、すなわちスパルタや、アケメネス朝ペルシャ、そして(最終的にはギリシャ都市国家群全体が)、マケドニア帝国の軍門に下るまでの流れの中の、最初の20年(紀元前411年まで)を記述している。
実に古代のアテネと、近世・近代のオランダ、そして現代の日本には「通商国家」として繁栄し、軍事大国によって衰退させられてしまうという共通点が存在するのだ。
そしてその衰退は繁栄の絶頂のさなかに始まるということも、歴史の法則であるかのように一致している。
アテネの場合、衰退のきっかけはペロポネソス戦争であり、オランダの場合はイギリスの極端な保護貿易主義立法であるところの航海条例(1651年)と、それに続く三度の英蘭戦争(①1652-54、②1665-67、③1672-74)であった。ここでかりに、オランダ独立戦争を1568年のオレンジ公ウィリアム(オラニエ公ウィレム)の挙兵から、1648年のヨーロッパ初の国際条約であるウェストファリア条約でのネーデルラント連邦共和国の正式な承認までの八十年戦争と定義するならば、オランダは正式に成立した途端に衰退への道を歩んだということができる。ちなみに有名なチューリップ・バブルは1637年にオランダで起こっている。
では日本はというと、冷戦体制終了後すぐに始まった、日米の経済・貿易の対立の激化が今から20年以上前に起こっていることを想起せねばならないだろう。
岡崎氏は『繁栄と衰退と』(1991年刊)の中で東西冷戦が終了したことで、日米間の安全保障問題がより重大な問題になるだろう、と記述している。そして17世紀のオランダの政治家たち(本当は大商人たち)は、中央集権を行いうるオレンジ公家(歴代当主は、①ウィレム1世 沈黙公~②マウリッツ~③フレデリック・ヘンドリック~④ウィレム2世~⑤ウィレム3世)や将軍たちの勢力の増大を阻止しようと躍起になって、イギリスとの戦争などはありえない、と閑却していた。この経済繁栄のものでの平和主義外交と、冷戦終了後の日本の状況が同じであることを指摘している。
さて、副島先生は『決然たる政治学への道』の中で、さらに厳しく1990年初めの日米間の政治、経済問題を分析・解剖されていることは、私が言うまでもないだろう。
『決然たる政治学への道』はあとがきによれば、旧名を『政治を哲学する本』と言い、1994年に総合法令から出版された、とある。(p363)
この当時はまさに、日米構造協議(ストラクチュラル・インペディメント・イニシャチブ)が開かれた後である。(1989年~1990年。ただし93年に「日米包括経済協議」と名を変え、94年から2009年の民主党の鳩山政権ができるまで、「年次改革要望書」という形で続いた。
:ウィキペディア参照)
このことについて『決然たる政治学への道』(第1章 p26より)では次のように書かれています。
(引用開始)
協議のあとの報告書で、日本国は、米国政府高官や、日本分析の専門家たちによって完膚なきまでに真っ裸にされて、まるで、X線写真にかけられたかのように、国内の政治体制や社会構造をアメリカに見透かされてしまった。
(中略)
日本が近代学問(サイエンス)の対象にされることが決まってしまった以上、彼らがとことん日本を丸裸にしてしまうことに、何の躊躇(ちゅうちょ)もないはずだ。
アメリカ人は、日本をこれまでに二度、丸裸にしている。第一回目は、ペリー来航の「強制的開国」のとき。第二回目は、日本の敗戦、連合国側の勝利の時である。だから、日本に対して、何の幻想も持っていない。
(中略)
日本は、1989年に日米構造協議が行われたあの時、真っ裸にされたのである。現代日本の希有(けう)の思想家・吉本隆明がこのことを指摘した。このことにきづいている知識人は、今でも日本では少ない。あれは確かに、第三の敗戦だった。
(引用終わり)
田中進二郎です。この日米構造協議によって、日本はものづくりや、アメリカに先立つ情報ハイウェイの整備などに使うはずであった、630兆円もの国家予算を、公共事業にふりむけさせらてしまった。(現在のデフレ下の日本のお金に直すと、200兆円ぐらいの価値かもしれませんが)これは、米国が「日本政府は公共投資を国民総生産(GNP)の約10パーセントに増額すべきこと」と勧告したためだ。
故・吉本隆明氏は「こういった指摘や勧告は単に正確だというだけでなく、日本の社会・経済にとって、いずれも決して悪くない勧告といっていい。」(吉本隆明著『大情況』1992年、弓立社刊)と書いている。(『決然たる政治学への道』p52の注より)
でも私はここのところは釈然としない。二十年以上たった今、日本はこのときから衰退の道へアメリカにずるずると引きずり込まれているのではないか、という気がするからだ。
(副島先生だったら、「こんなことは本当はもっと前から日本は何度もずっとやってきた。」とおっしゃるかもしれませんが・・・。)
冷戦終了によって、これと同時に日本は国際情勢の荒波に洗われることになった。しかし、多くの日本人はそのことにきづかなかった。今の今でさえも「アベノミクスで経済の繁栄
の夢をもう一度」と夢想している人たちが圧倒的多数であることが、6/23の都議選の結果などをみても分かる。
ところで上の観点は、副島先生、岡崎氏のみならず、小室直樹氏も同じくしていることが『決然たる・・・』を読めば、わかってくる。
(p355~p359)より引用します。
(引用開始)
岡崎氏の本から再度引用するならば、自由貿易論のチャンピオンであり、イギリスの初期の経済学というよりも、経済学そのものを創った人である、アダム・スミスでさえもが、イギリス政府の航海条例を支持したそうである。
(田中進二郎注:ここから岡崎久彦著『繁栄と衰退と』p24あたりを副島先生が引用されています。ちなみにアダム・スミスの『国富論』第4編の第2章に以下の内容があります。中公文庫では『国富論』Ⅱのp136になります。引用続けます。)
アダム・スミスは『国富論』の中で、貿易に対する国家の制限は、必ず経済にとって有害であることを繰り返し説きながら、それが国家の安全保障に関する場合は例外であるといっている。
アダム・スミスは「国の安全は国の繁栄よりもはるかに重要であるのだから、航海条例は、英国のあらゆる貿易規制の中で、おそらく最も賢明なものである」と述べ、航海条例が英国のオランダに対する敵対感情は「より深い考慮に基づく英知が勧告したであろうものと、まさに同一の目的、すなわち英国の安全を危うくする唯一の海軍力であるオランダの海軍力を減殺するという目的に向けられたものであった。」と言っている。(中略)
ここで、自由貿易(経済)と、国家の安全保障(政治)という、二つの大問題が天秤にかけられているのだ。
国家安全保障(ナショナル・セキュリティ)という考えが前面に出てくる時は経済問題は二次的な問題に過ぎなくなる。「国家を守らなければならない」という問題が出てきたら、経済的な損失のことなど構っていられなくなるのだ。経済(金儲け)のことしか頭になくなってしまっている今の日本人には、これはなかなか分かりづらくなっている考えである。
(中略)
小室直樹の対談相手のアメリカ人学者ジョージ・フリードマンは、『ザ・カミング・ウォー・
ウィズ・ジャパン(日米戦争)』(1991年 徳間書店刊)の著者である。この本は、このままゆけば、日米交渉がこじれて、やがて不可避的に日米は戦争にまで行き着いてしまうしかない、と予測した本である。
この米国人学者に対して、小室直樹は、アメリカの機動部隊(タスク・フォース 戦前の日本の連合艦隊に匹敵する)のうち五つを雇ってしまえ、すなわち、傭兵にしてしまえと主張している。そこまで巨額の金を払ってでも、日本にとって自由貿易体制というのは生命線なのである。
(副島隆彦著 『決然たる政治学への道』 第10章より 引用終わり)
田中進二郎です。上の引用箇所は小室直樹著『国民のための経済原論Ⅱ アメリカ併合編』
に書かれている。
引用の仕方がへたくそで申し訳ありませんでした。
副島先生は次の定例会で、これよりもさらに新しい文明論(オランダ論)を展開されるということで、「信じられへんなあ。」という感じです。 「衰退国家日本論」がどーんと出てくるのかなという感じを抱いています。
最後になりましたが、福島支部の活動に当たられた方々、および都議選を戦われた方々、お疲れ様でした。
田中進二郎拝