重たい掲示板
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Loginはこちら【1167】[1338]Re : [1336]
横槍で申し訳ありません。
私も何度かDVDを購入させていただき、また、今回の音声配信も拝聴させていただきました。時折ですが、正直、私の許容範囲も超える酷さでした。
配信するのであれば、外付けマイクくらいは使ってください。
また、講演の際は、もう少し機材などを揃えてはいかがでしょうか。完全に経費として賄える性格のものと思いますし。長期的にDVDの価格に転嫁することだってできると思います。そもそも、高額な機器を揃えなくても何とかなるレベルの話だとは思うのですが。
どうも、気に入らなければ返金しますと開き直っているようで、非常に不快感を感じました。
そもそも、これだけ過去から音声が酷ければ、なぜ酷くなるのだろうか? とか、改善するにはどうしたら良いのだろうか? とか、考えを巡らすのが、学問的立場だと思うのですが?
何か学問道場を運営している人達の本質が見えたような気がします。
以上
【1166】[1337]Re:[1336]Re : [1334]音なんとかしてください
須藤さま
澤田です。
音声への対処の件ありがとうございます。
いちおう、そっち方面の技術を少しは知っている私からのアドバイスを数点。
現在の御社の製作物の雑音の原因は、
○時分物の近くにレコーダーを置く事で、ガタッとか、ドンドンなどの人間の動き関連を拾ってしまう。
○携帯電話の電波
の二つです。
なので、あまり後援者の口元にレコーダーを持っていくのはよくないです。
これらに対処するには、
○ヘッドフォンで聞きながら収録し(ヘッドフォンをしててもトークは無問題)
○ノイズが発生したら対処する(少しずらす、携帯の電源を切る)
これにプラスして出来たら、ICレコーダーようの別マイク(アマゾンで3000円くらいのでも)を買ってください。
マイクが機器から離別しているだけで、雑音は飛躍的に消えます。
それが出来なくても、
○ヘッドフォンを聞きながら収録する
を鉄則としてください。
位置を調整しながらやれば、最悪何とかなります。
DVDですが、イライラしながらも一応情報は全部受けとりましたので、
返金は必要ありません。
今後、もしこの手のお悩みがございましたら私の会員登録の連絡先にご連絡ください。
例えば日程があえば、収録場所にノーギャラでお手伝いに行ってもいいです。
では、今後とも応援しています。
よろしくおねがいします。
【1165】[1336]”Re : [1334]音なんとかしてください
澤田さま
副島隆彦を囲む会の須藤と申します。
音声配信の音声に関しまして、また私共のDVDの音声に関しまして、
ご満足のゆく品質を提供することが出来ず、誠に申し訳ございません。
音声配信につきましては、現在の収録方法は、
ごく普通のICレコーダーを使用しているだけでございます。
速報性や機動性を大切にしておりますので、これ以上の、
重い機材を使用する等のハード面での改善は難しいのが現状でございます。
しかし「収録環境に気を使う」「レコーダーの位置を、なるべく口元に近くする」
等の改良を試みて、更に音質を向上いたしますよう、努力して参ります。
DVDにつきましても、誠に恐れ入ります。
こちらの収録方法は、講師が使用されるマイクから
ライン入力で直接、音声を収録しております。
最低限、お話の内容は聞き取れることを優先させてDVDを作成して参りましたが、
視聴された方からのご評価を重大に受け止め、
今後の改善を目指して参ります。
折角ご視聴、お買い上げをいただきましたにもかかわらず
ご不快の念、重ねてお詫び申し上げます。
DVDのご返品・ご返金に関しましても、承ります。
私共の事務所のメール
snsi@mwb.biglobe.ne.jp
宛に、商品名とともにお申し出下さい。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
副島隆彦を囲む会
須藤喜直拝
【1164】[1335]オモシロ映像
広島の西です。
遅ればせながら、福島活動本部の閉鎖式典に参加できず残念でした。
吉見さんは2年余、孤独を友としてよく頑張られましたね。本当にお疲れ様でした。
さて、以下、皆さんにご覧頂きたい映像をご紹介します。
プロットも映像も出来が良いのに、何故か再生回数が少ないので、
作り手に了解を取ることもなく、勝手ながらこの場でご紹介したいと思い至りました。
1本が長くても4分程度ですので、「時は金なり」を座右の銘とし、
1秒も無駄にしたくない企業戦士の方々でも十分視聴していただけるはず、、、。
私なぞ、あまりの面白さに過去映像を2時間以上かけて全て視聴してしまいました。
そういう場合の注意点としては、いくつかはライブ活動の告知が含まるということです。
ここに貼り付けるのはTPP関連ですが、これら以外にも膝を打っての爆笑映像がいくつもあります。「時が金」じゃない方は色々視聴して観てくださいませ。
らっきーデタラメ放送局★第33回 『アメアメフレ~フレ~TPP』
http://www.youtube.com/watch?v=pK4XjlZC6AU
らっきーデタラメ放送局★第10回 『愉快なツージー・ショー』
http://www.youtube.com/watch?v=IcPB66k3khM
らっきーデタラメ放送局★第48回 『誰かが得してるぞ!TPP/多国籍・・・
http://www.youtube.com/watch?v=eX92BL_g3wY
らっきーデタラメ放送局★第54回 『あぶねーぜ!TPP』
http://www.youtube.com/watch?v=c1w3du54r_8
以上
【1163】[1334]音なんとかしてください
会員のみなさまお疲れ様です。
あの、唐突ですみませんが、音声配信やら公演DVDの音声録音が酷すぎます。ブツブツきれたり反響したり、イライラしてまともに聞けません。DVDに関しては金返せ的な感もあります。なんとかしてください。素人でもヘッドホンで聞きながら録音すればまだマシにやれます。よろしくお願いします。
【1162】[1333]ビル・ゲイツが軽井沢に別荘
はじめまして、宮澤と申します。
副島先生の5月の交流会にも参加させていただいた者です。
交流会では、副島先生や、古村研究員様といろいろ話せて、
感無量でありました。ありがとうございました。
副島先生の著作に触れたのは恥ずかしながら、1月ですが、
その後、学問道場に登録して、先生の著作も20冊以上読みました。
いま、35歳なのですが、学生時代は左翼がかっていて、
戦前の左翼の文献など、趣味で読んでいました。
副島先生の著作を読んで、戦後の思想史も文学史も
なんでこんなダメだったのかが、不思議だったのが、
霧が晴れ渡るように理解できました。
『属国 日本論』は、素晴らしい著作だと思います。
それ以上に、副島先生の『日本のタブー』の
カフカの『変身』の批評は、度肝を抜かれました。
目からウロコでした。
さて、私の地元は長野なのですが、
ビル・ゲイツが、軽井沢に引っ越してくるという噂があり、
地元ではかなり有名になっています。
一応別荘とのことですが、80億円かけて
地下には核シェルターもあるそうです。
まさか酔狂で建築しているわけでもないのでしょう。
http://matome.naver.jp/odai/2133423618952754801
ジム・ロジャースの新刊も、この掲示板でおすすめされていて
発売と同時に買ってすぐ読みました。
副島先生と意見がかぶっていて、
ジム・ロジャースも、なかなかだなと思いました 笑
アメリカの資産家がみんな、アメリカから脱出しているのですね。
そういえば、お笑いコンビのさまぁ~ず深夜番組を観ていたら
最近ニューヨークに行ったけど、タイムズ・スクエアの雰囲気が
上野みたいで、全然おしゃれじゃなかったと言っていました。
崩壊の跫音がひたひた、聞こえてくる感じです。
【1161】[1332]下↓の1326番と1331番の投稿を見ての感想
滋賀県に住んでおります片岡と申します。首都圏に30年住んでいましたが七年前に喘息の発作で呼吸困難になり救急車で病院に運ばれるという事があり、その事がきっかけで、現在病気療養を兼ねて滋賀県に住んでおります。副島先生との出会いは「預金封鎖」を読んだことが始まりです。
その後、先生の金融関連本を何冊か読み、「属国日本論」を古本屋で手にしてから、私のアメリカに対するイメージは一変した事を思い出します。先生のお書きになる日本語の力強い表現が好きです。
表題の話に移ります。下↓の[1326]日本銀行について副島先生はどう思っているんですか? と [1331]春山満とは何者ですか を見た時、突然五年くらい前に出会ったある体験を思い出しました。
県下のある市が運営する牧場に遊びに行った時の事です。牛や馬や鶏や豚やウサギやヤギなどがのんびりと草を食(は)んでいる様な山の中腹にある牧場です。写真などを撮っているうちに、用を足したくなり屋外にあるトイレ棟(一昔前によくあった少し臭いにおいのするような便所)で小便をしていたら、なんの前触れも少しの音もなく突然私の隣に男が現れて用を足し始めたのです。余りの不意打ちに私は驚いて半歩横にずれたほどでした。
この牧場は少し対人関係に問題がある様な若者(動物に対しては普通の人よりも愛情を持って育てる美徳を持っている)を雇用している事を私は想い出し、すぐ納得しました。私自身が若いころから対人関係の距離がうまくとれない人間だったのでよくわかるのですが、このような人は全く悪気が無いのですが何の音も立てず声も出さず(出せずと言った方がいいかも知れません)に人に近ずくことがあります。
しかし、このような時には先客が居ようが居まいが入る前に咳払いをするとか、足音を少し大きくするとか、声をだすとかして自分の存在を示してから入るのが礼儀であり、またその様にしないととても危険な目に会うのです。
もしこれが昔の戦国時代や幕末の京都であったなら、この若者は私に斬られても文句は言えません。そのくらい重要な礼儀作法なのです。
下↓の二人の人はこの掲示板の投稿規程である「簡単な自己紹介をして、自分の関心あることを限定してみんなに提起する」を忘れています。以前に投稿した事があったとしても常連でない限り、初めての投稿と同じで何らかの挨拶が必要ではないでしょうか?
恐らくこの二人の質問にまともに回答する気になる人は居ないと思います。もし、この二人の投稿者が真剣に心からご自分の疑問に答えてもらいたいと思っておられるなら、投稿の礼儀を思い出して、再度投稿してみて下さい。
それが出来ないのであれば、どうでもいい質問を気まぐれで投稿したと思われるだけです。
【1160】[1331]春山満とは何者ですか
春山満とはどういう人間なのでしょうか、10日の一燈照隅塾のyou tube
で言っていることと、本に書いていることは整合性があるのかなと思いますが
どうなのでしょうか。
【1159】[1329]マレーシアの英語(語学)教育に、日本の希望が見える!
会員番号1654番のNです。
6月に、マレーシアの首都、「クアラ・ルンプール(KL=「ケイ・エル」という愛称、都市圏の総人口約730万人)」へ、リタリア後の移住を計画している知人と、都心部の<賃貸物件>を探しに訪れました。
そのときに、賃貸物件の紹介をしてくれた地元のマレーシア人の、不動産エージェントの女性と話をいろいろ話をしました。彼女は、日本に2年間留学したことがあるということで、きれいな日本語をしゃべりました。
その際に、「大部分のマレーシア人は英語をしゃべれるのに、日本人の大部分は、なぜか英語がしゃべれない」 という話題になりました。
その不動産エージェントの女性は、幼稚園のお子さんがいらっしゃると言われたので、「マレーシアでは、シンガポールや香港と同じように、幼稚園から英語の授業があるのでしょう」とたずねました。
すると、英語どころか、マレーシアでは何と幼稚園から「英語」「中国語」「マレー語」の3ヶ国語を、【義務教育】として教わります、と言われました。
一緒にいた知人と私は、一瞬、唖然として言葉を失いました。
「日本では、英語は、中学校に入ってからじゃないと教わらないのですよ」と伝えたところ、「それじゃ、遅すぎますね」 と、上手な日本語で、即座に切り返されました。
このマレーシアの、たくましい語学教育の実態をもうご存知の方もいらっしゃるかと思います。
しかし、私と知人は、二人で顔を見合わせて、「これじゃ、もう日本人はかなわないな・・」と、思わず考え込んでいました。
私は、私の持論として、「日本人は間違いなく、英語をしゃべれないようにするために、わざと、意図的に、おかしな英語教育を受けさせられている」と確信しています。
この事実を主張する知識人や評論家は決して少なくありません。
副島隆彦先生の著作の初期のベストセラーで、いまでも「ちくま新書」で購入できる『英文法の謎を解く』(ちくま新書、1995刊)のシリーズ全三巻を始め、日本の戦後の英語教育のおかしさや間違いを指摘する著作は、多数、書かれています。
戦後の日本は、アメリカに敗れて、占領され、ダグラス・マッカーサー(1880-1964)元帥の率いる進駐軍(GHQ、正確には「SCAP=スキャップ、連合国軍最高司令官」)によって、日本国憲法ばかりではなく、その他の法制度や各種メディア(マスコミ)の報道体制、そして、日本の教育制度まですべてを検閲(けんえつ)され、監督、指導されて作られました。
この過程を、社会学・政治学では、「社会的外科手術(ソシアル・エンジニアリング)」と呼びます。
植民地や奴隷制が制度的には廃止されている現代の世界では、政治的にも人道的にもやってはいけない【タブー】の、他国への<介入政策>とみなされています。
しかし、アメリカの占領政策では、この「禁じ手」を用いて、戦後の日本人を徹底的に「ひ弱」で「大人しい」国民へと<改造>し、二度とアメリカに歯向かって来いようにすることを目論みました。
日本の軍事力や経済力を弱体化させるだけでなく、マスコミ情報の統制(コントロール)や、教育制度への介入によって、日本人の内面にまで影響をおよぼす「洗脳」とも呼べるやり方です。
だから「日本人を英語を話せない国民にする」ということも、アメリカ側の大きな判断であったはずです。
こうした事実は、もと外務官僚で、現在は積極的にその内情や歴史的な実情を暴(あば)き続けている孫崎享(まごさきうける、1943-)氏の、最近の戦後史に関連する多数の著作でも論証されたりすることで、日本国民に浸透し始めた「真実の歴史認識」となって来ました。
日本人が、義務教育の中で、ろくな英語教育を受けさせてもらえないことや、英語を習い始める時期そのものを、わざわざ中学生になるまで遅らせているという事実を見ても、明らかに、日本人には英語を話せる教育をしないという大きな意図が、戦後アメリカの占領政策から現在まで続いていると考えるべきです。
そうでなければ、マレーシアでも、シンガポールでも、国民の大部分が英語を話せる国の英語教育制度をそのまま取り入れて、日本の英語指導のカリキュラムや教科書に応用すればいいはずです。
ついでに、英語教師まで、そのまま日本に来てもらって、英語で授業をしてもらえば済む話です。
日本人だけが特別に、人種的・民族的に、マレーシア人やシンガポール人に比べて言語能力が劣っている、などということはありえません。
あきらかに、教育制度、教育内容の問題です。
戦前の「旧制高校」の教育レベルは、はるかに世界基準に通じていて、世界に通用する英語力や幅広い教養をそなえた立派な人材が、日本の政治家や有力者の間にもたくさんいた、という歴史の事実があります。
このあたりの、明治から大正、戦前までの日本が、どれだけ優れた教育制度や生活レベルに達していたかという事実を、誰も教わっていないので、現在の日本人はこの戦前の時代の、本当の様子を何も知りません。
私は、このあたり時代のことを、今後、詳しく調べてみたいと考えています。
日本の英語教育が、他のアジア諸国と比べてこれほど劣っているという明確な実態を、ほったらかしにしている日本の文部省、政府、日本の政治家、官僚たちは、つまり、「意図的に無視している」ということです。
日本人を「英語力ゼロ」の国民のままにして、世界からの重要な情報も、政治的な交渉力も、事業・ビジネスの機会や可能性からも、「蚊帳(かや)の外」に置いておこうと画策しているとしか考えられません。
この考えは、マレーシアやタイ、シンガポール、香港など、一定の教育を受けた国民が、当たり前に英語を話すアジア諸国を訪れるたび、ますます強くなり、今では確信になりました。
若いお子さんがいる方々には、目の前の現実問題として、日本の現在の学校教育の堕落した現状に、強い不満・不安を抱いている方がたくさんいらっしゃいます。
かつてマレーシアは、「反米・反ユダヤ」であり「親日派」であったマハティール首相(1925- )が、1970年代、80年代に、<ルック・イースト(日本に見習え)政策>で、日本から一生懸命、色々な技術や社会システムを学ぶことで、現在の繁栄を築きました。
今度は日本が、マレーシアから、有効な英語(外国語)教育のノウハウを謙虚に教わって、私たちの教育カリキュラムに取り入れるべきです。
日本の江戸時代の「識字率」は5割以上あり、当時の世界でもかなり高い方だったという報告があります。当時の日本人の二人に一人が、読み書きができました。都市の住人については、8割近い識字率だったようです。
国民の基本的な実務教育レベルの高さが、その後に続く明治維新と、日本の近代化の原動力になったという歴史の事実があります。
現代世界の「識字」とは、明らかに【英語】です。
もし日本人の二人に一人が、英語の読み書きが当たり前にできれば、平成のあとに続く日本の新しい時代を切り開く、大きな原動力になります。
日本政府も官僚制度も、教育制度の改革もできないほど硬直し、腐敗しています。日本国民は自力で、自分の子息を積極的にアジアの新興諸国へ留学に送り出すべきです。
幸いアジアの新興国では、日本の経済レベルと比べて、授業料や生活費が安くて済みます。
教育レベルは、かつての植民地時代の宗主国であるイギリスから直接導入しているため、世界基準で、質の高いカリキュラムの授業を行っています。
イギリスの一流大学や一流高校の教育の「質」をそのまま持ち込んだ、欧米の一流教育機関のマレーシア分校が多数あります。
しかし、「授業料」はイギリス本土の本校のおよそ半分だということです。
それから、学生の家賃や食費などの生活費も、日本の3分の1から半分ほどの予算で、留学生活が送れます。
イギリスやアメリカに留学させるよりも、距離的にも日本からはるかに近く、留学中に家族が遊びに行く、ということもより簡単にできます。
もっとも重要なことは、東南アジアの新興の経済圏のど真ん中に開校した、これらの名門大学には、アジア各国の王族(ロイアル・ファミリー)や有力者、政治家、一流企業の創業者ファミリーなど、アジアの権力者たちの子息が留学して来るという事実です。
アメリカのハーバード大学やプリンストン大学やイェール大学などのいわゆる「アイビー・リーグ」の米私立名門8大学が、なぜこれほど世界中の留学生を集めるのか。
それは、大学のブランドや教育の質などももちろんありますが、その大学に通うことで、世界の「権力者・有力者(エスタブリッシュメント)」の子息たちと<学友>となり、一生続くビジネスや政治的な<人脈>を築けるということが、最大の目的です。
だから、これからの日本を担(にな)う若い日本人に、世界的な有力者たちとの人脈を築けるような留学先を考えるのならば、衰退が始まったアメリカでも、イギリスでも、ヨーロッパでもなく、アジアの重要拠点に開校される名門大学にするべきです。
アジア人の留学生の多い大学では、華僑系の学生どうしは「中国語」を話します。
「英語」はアジアの共通語であり、授業もすべて英語で行われます。
「英語」と「中国語」と、アジアへ進出する強力な「人脈(コネクション)」を学生時代に獲得した留学生たちこそ、日本がこれからの「アジアの時代」「ユーラシア大陸の時代」生き残るために必須の、重要な人材となって行きます。
海外(とくにアジア地域)にも、英語や中国語などにも抵抗が無く、国外へ当たり前に出て行けるように育てられた日本の若い人材であれば、「中国」と「インド」と「東南アジア(ASEAN)」だけで35億人もの人口が、まさに成長を続けているアジアに進出することで、あらゆる仕事に就けるでしょう。
日本のマスコミは、「就職難だ」「不況だ」などと、どこを見て話しているのか。
日本のマスメディアの目は、インターネット上の情報も含めて、みな節穴(ふしあな)です。
若い日本人は、いまからどんどん、マレーシアを始めとする、アジアの一流大学にこそ、積極的に「留学」に出て行くべきである。
今後の日本にとって重要な【国家戦略】として、私はここに主張します。
会員番号1654番 N拝
【1158】[1328]私の中国調査旅行
副島隆彦です。
私は、6月29日の定例会が終わって、翌日から1週間、中国への調査旅行に行っていました。今日帰りました。
今回は、日本人にとっては、旧満州(きゅうまんしゅう)である、東北三省(トンペイサンジョウ)である、黒竜江省(こくりゅうこうしょう)と、吉林省に行ってきました。
見渡す限りの どこまでも トウモロコシか、稲作(田んぼ)が、整然と、果てしなく続いていました。 哈爾浜(ハルビン)から、700キロ東まで車を飛ばして、 松花江(しょうかこう)沿いに、アムール河(黒竜江)のロシアとの国境近くまで行きました。 南に下れば ウスリー河ですが、 さすがに、中露戦争の 珍宝島(ダマンスキー島)までは行けなかった。
それこそ果てしなく穀倉地帯が続いていた。 おそらくアムール河の北辺まで、ずっと畑が続いている。品種改良された 稲(米)が、おそらく、日本のコシヒカリに近いものまでが、ものすごい勢いで生産されている。
土砂降りの雨が降った。ということは、5月に田植えをして9月に収穫するから、これだけの夏の暑さがあれば十分だ。 7、8月は、日本の夏と変わらない暑さだ。 ハエや蚊は、全くいなかった。100年前からの漢民族の入植者である、貧しい農民たちの 村が、10キロ置きぐらいに、数百戸(2千人ぐらい)ずつまとまって点在していた。
農民ひとり 1 ヘクタール(10000平方メートル)ずつ国からもらえる。
貧しい農民たちなのだが、農繁期が終わったのか、のんびりしていた。農業税(のうぎょうぜい)が、2003年に廃止になって( 胡錦濤=こきんとう=が政権を握って実施、断行した偉大な政策だ) 農民は豊かになったそうだ。 漢(かん)の時代からの過酷な農民税が、廃止されたのだ、という。
若い子供たちは、いなかった。彼らは、おそらく都会の工場や料理屋とかに働きに行くのだろう。旧正月(2月)には帰ってくる。 最低労働の賃金で、月給1500元( 日本円で2万円)にはなる。 だから、コツコツ貯めたら、それなりのお金になる。
冬は、零下30度( 記録的な寒さは、零下39度だそうだ)になるから、今の日本人は、冬の旧満州には、近づけない。だから、夏の今の時期にようやく私はこの極寒の地に行けた。 それなのに夏はこんなに暑い。 黒土(くろつち)の立派な土壌だ。 これなら東北三省で、中国全土の穀物を十分に供給できるだろう。
中国人は、食事にお金をかける。友人たちと毎夜のように外食して、300元(5千円)ぐらいを、誰かが出す。 日本人は、夕食の定食を、駅前のレストランで、ひとり800円の定食とか、食べる国民になった。私は、新潟空港から、2時間半で、ハルビンに飛んだのだが、新潟に帰り着いて、日本人の貧しさに、暗澹(あんたん)とした。
中国でも最下層の人や、若者は、一食5元(80円)ぐらいで食べて、それで十分に生きている。中国の消費者物価は下がっている。 贅沢をいえば、すれば、きりがない。 今の日本の貧困層は、コンビニ弁当一日、200円を一個で済ませているという人たちが存在している。私は、今の日本の衰退国家、落ちぶれ続ける様子に、本当に、絶望的になる。
中国の地方都市は、まだまだ穢(きたな)い。きたない建物が、そこらじゅうに建っている。だから、中国に行きたがらない人が多い。だが、上海では、日本の銀座通りよりも綺麗(きれい)な、そのうえ豪華に輝いている、ショッピング・ストリートが、20ぐらいある。高層ビルの建築のすごさは、今もちっとも衰えていない。
地方都市でも、郊外の開発区には、数百本の、40階建てぐらいのタワー・レジデンスが、そこらじゅうで建設中だ。 地方では、そういう新築の高層アパートが、床面積100平方メートルで 丁度100万元(1600万円)ぐらいだ。中国の不動産バブルは、終わっている。もう3年前までのことだ。狂乱地価は中国にもう起きないだろう。 中国政府は、地方や農村で、一戸10万元(160万円)で買える、質素だがそれなりにきちんとした住宅を、数億戸、作ろうとしている。すべて 40階建てぐらいの高層アパートだ。
中国の富裕層と共産党の幹部たちの、裏側での蓄財と腐敗(ふはい)の問題は、私の 次の6冊目の中国研究本で、徹底的に書く。 中国の 政府を、徹底敵に批判し続けている、知識層や 若者たちは、統一用語として、「権貴経済(けんきけいざい)」という言葉を、インターネット上で使う。この「権貴(けんき)」とは、権力者と貴族官僚たちで中国の支配者たちによる経済という意味だ。
今は、インターネットでの告発が、ものすごい勢いで起きているので、中国の、公務員(ものすごい数でいる。若者は公務員になりたがる。収入が安定しているから。日本と同じだ。このこと自体が、実は、人間の腐敗だ) たちや、警察や、役人たちの不正や、庶民いじめが、そんなには簡単に出来なくなっている。 記者(きしゃ、ジャーナリスト)が、記事として、新聞やテレビで、取り上げたら、即座に、腐敗して裏金を受け取っている公務員たち数百人が、一瞬で職を失う。どうかすると、投獄される。 中国の、この 官僚政治批判の、民衆の力のすごさと、不満の表明を、 日本の 反中国主義者(中国キライ人間たち)は、自分の目で、その「中国は崩壊する」を確認しに行けばいい。
中国の成長は、まだまだ続く。それは、アメリカを鼻で嗤(わら)って、見下すほどのものになっている。それでも、中国社会の厳しさと、16億人もいて、彼らが、それぞれが必死に豊かになろうとしている様子に、外側からの目でしかない、私は、じっと考え込む。 すでに 個人資産で、日本円で、100億円ぐらい蓄財している富裕層の中国人が、500万人ぐらいいるだろう。 これが、まさしく 「権貴(けんき)経済」で、権力者化した共産党官僚たちとそれと深く結びついている私企業(民間企業)の一挙に成り上がった経営者たちの姿だ。
だが、習近平(しゅうきんぺい、シー・チンピン)国家主席の号令一下で、公務員たちが、私企業に集(たか)って飲み食いすることは、出来なくなっている。 それでも、長い歴史を持つ(共産主義の、1921年からの90年の歴史など短いものだ)奥深い中国的な 社会の病巣と懊悩(おうのう)も続くのだろう。
日本もひどいものだ。日本の官僚たちは、小沢一郎革命を、自分たち、「法の番人たち」が自ら、法律を刃物に変えて、犯罪者となって、非合法で、勝利して、今も安倍晋三(あべしんぞう)のような、頭の軽い政治家( ボンボンの三代目)たちを、あやつって、自分たちの栄華を極めている。その罪の深さを、彼らは、そのうち思い知るべきだ。 私の 彼らへの憎しみは深い。
中国は、どの国も持つ、腐敗の形を抱えたまま、今、「和諧(わかい)社会」なるコトバで、貧富の差の少ない平等社会を、目指している。それを、庶民たちが、笑いながら支持している。 貧富の差は、なくならない。どの国でもなくならない。なくそう、と安易に言う者は、知恵の足りない人間だ。貧富の差とは、その、真実は、就職差別の時に、現れるのだ。私たち、ひとりひとりの日本人も、学校を出て、就職しようとした時に、おそろしい就職の機会の無さと、裏口入学ならぬ、裏口入社(コネ入社) を味わった。 公務員試験に、堂々と受かったと言うようなものたちでも、本当は、コネ採用の公務員たちだ。
それは、どこの国にでもある、格差社会(貧富の差がある社会)の真実の姿だ。中国にも、これがあって当たり前だ。
私は、今の日本で「格差社会を無くそう」というスローガンを、故意に、ばらまいているのは、財務省=国税庁=税務署であると、深く知っている。それは、格差の是正のことを言う振りをしながら、日本の資産家、金持ちたちから資産を税金で取り上げようとしている 悪どい 政治策略だと 分かっている。金持ち層を殺したら、その国に、文化と教養と芸術が育たない。余裕のある人間たちの穏やかな物腰、人間の優雅さ、というものが、死に絶える。だから、私は、「格差社会 は有って当たり前だ」という本も今、書いている。私の、日本の官僚(上級公務員)たちの実質支配のコンスピラシー(権力者共同謀議) への怒りは、深い。
中国の、旧満州が、ここまで豊かな穀倉地帯だったとは、行って見るまで分からなかった。 人間は、やはり現地に言って、現場を自分の目で見て、それから何かを言うべきだ。 毛沢東(あの残忍だった。しかし中国人の多くは複雑に彼の存在を国家の建設者として認めている) が、 「調査なければ判断なし。情報なければ判断なし」と言ったことを、日本人の知識層でも、軽く見ている。
中国人の深い知恵を、甘く見ている・
ロシアとの西の国境の満州里(まんしゅうり、マンジューリ)が今、栄えているそうだ。そこから、ハルビンまで一直線に鉄道をロシアは引いて、それをさらに、ウラジオストクまで通した。 1898年から1902年ぐらいのことだ。
現在、この一週間、ロシアの極東艦隊と中国の海軍が、ウラジオストクあたりで、合同の軍事演習をやっている。この報道は日本ではわずかにしかしないだろう。
中国とロシアは、私が思っていたよりも、仲よくしている。ロシア人のビジネスマンたちが、ハルビンにも大連にもたくさん来ている。国境の町で、物々交換のような貿易を盛んにやっている。もう米ドルなしで、ルーブルと人民元での通貨決済が行われ始めたようだ。
中国の銀行員の女性事務員で、月給7000元(10万円)になっている。この金額は、熟練工の大工場の労働者たちと同じだ。公務員の幹部たちは、12000元(18万円)ぐらいになっている。公務員の方が、かならず民間企業(私企業)の従業員たちよりも月給が高くなるように、中国は、なぜか出来ている。
しかし、私企業では、ボーナス(特別収入)が、個人差もあるようだが、給料の一年分とか平気で出る。 本当だ。 だから、お金に関しては、中国人は、今の私たち日本人のようにしみったれていない。 おそらく、もう逆転したのではないか。 前述した、定食代の、食事代の逆転でも表れている。
今の日本は、中国よりもみじめだ。企業にしがみついて、働かないと、首になったらどうしょう、と若い人は、皆、悩んでいる。中国では、一番下の、お店の従業員たちで、おそらくこき使われている人たちがいるだろうが、しかし、彼らは、そんなお店は、すぐに辞めてしまう。 だから、経営者の方が、気を遣って、労働者を引き留めようとする。 二交代制で働くようだ。朝の8時から働いている者は、昼にそばの自分の部屋に戻って、昼寝をするようだ。それから、また出てくる。夜勤の12時までの従業員も同じく昼寝時間があるようだ。ということは、日本人の、昼寝なしの12時間勤務のような、きつさは中国にはない、ということだ。
中国の大都市は、どこでも、今は、レインジ・ローバーのようなSUV(スポーツカーのアウトドア用の車)が大量に走っている。日本円で400万円ぐらいする高級車だ。 交通事故の 接触事故も、すべて自動車保険で解決している。
中国ほど、高級車が走り回っている国はもうない。
この5月に私が行った、オランダやベルギーでも、庶民はほとんどが、日本の軽自動車を少し大きくした程度の1000CCぐらいの小型車だ。そうしないとあの中世以来の石畳(いしだたみ)の道をガタガタしながら走れない。黒塗りのレクサスような大型車は、いかにもお金持ち、経営者たちしか乗っていない。車で階級が分かるのが今の、貧乏垂れた、ヨーロッパだ。日本は、まだまだ大型車が走っている。しかし地方や田舎にゆけば、ほとんどが軽自動車だ。通勤用に使うと燃費の問題がすべてに優先する。
中国人はほとんどがスマホを持っている。私は、弟子たちが、「どうせ無理だから、先生は使わないほうがいいですよ」と言うので、今も携帯電話しか持っていない。実質的にスマートフォンは、すべて中国で作っている。高層ビルも自動車も中国がもう一番だ。 多少、粗悪そうに見えるが、そんなことは、あと10年すれば、もう解決しているだろう。
私は、満州里(まんしゅうり)の南の、ハルハ 川のあたりで1939年に起きたノモンハン戦争の戦績にも行きたかった。 もう30年昔に、ノモンハンて、どんな遠方の僻地(へきち)だ、と思っていたのが、もう遠くない。新潟から、2時間半で、そこから電車で、5時間も行けば、ノモンハンの地だ。
それから、長春(ちょうしゅん、旧「満州帝国」という世界の笑いものの旧新京) にも行って、731部隊(石井四郎中将の 細菌・化学兵器開発、実験、の舞台)にも行った。それなりに 証拠が集まっていた。戦争の時代の医師の軍人たちの狂気の状態での、国家作戦と命令であるとはいえ、本当に、人間が、国家と共に狂うと、ここまで残虐なことをするものだと、反省した。 生体実験で3千人ぐらいを殺している。 産経新聞右翼の、ザ・カルトオブ靖国(ヤスクニ)の、維新の会万歳の、「日本は中国で何も悪いことはしてない。すべては共産赤匪(せきひ)のやったことだ」の連中も、こういう戦蹟 めぐりをするべきだ。森村誠一の「悪魔の飽食」が出て騒がれたのが、1981年だから、もう32年になる。
私は、高句麗(高句理)と渤海(ぼっかい)国の歴史、それから、契丹(きったん)・遼(りょう) のことと、金(女真=じょしん=族)のことも、知りたかった。朝鮮半島の歴史と、満州のあたりの歴史が、実感で分からなかった。それが、こんどの旅で分かった。ようやく東アジア史のすべてが、これで、私の頭の中で完成した。
副島隆彦拝