重たい掲示板

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。
旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

5980 投稿日:2015/10/06 05:58

【1491】[1822]8年前に、日本人は足を踏み外した。

2007年 イーホームズ 藤田東吾氏の言葉(9条は、ドラえもん)
https://www.dropbox.com/s/bj2rsycjng0i7mb/fuzita.mp4
(貼り付け開始)
ところで、「耐震偽装事件」から今年の秋で10年となります。
あの事件はいったい何だったのか?
僕は2011年夏の終わりに早稲田で開催された「日本建築学会大会」の「構造部会」に出席しました。
そこで先生方から次の言葉を言われました。
「藤田君は会社を失ったけど(東北震災で)沢山の子供の命を救ったね」
http://ameblo.jp/togofujita/entry-12065420853.html
(貼り付け終わり)

4年前に日本ERIの買収を考え、山本繁太郎さんに会いにいった話し・・・
http://ameblo.jp/togofujita/entry-12061030432.html

税金で、できた。身体の結末

相田英男 投稿日:2015/09/30 00:25

【1490】[1821]真相はこちらです・・・

相田です。

下の投稿では怒りのあまり、うろ覚えの記憶で書いた箇所がありました。
元資料をあたった処、以下の文章を見つけました。本件の私の記述は全て下記の引用文に依るものです。以下の内容が正確です。

-引用始め-

サン・オノフレ原発は、全米でも特殊な原発で、Combustion Engineering(CE社)と言う会社が建設したもの。その蒸気発生器は、ウェスチングハウスが作った加圧水型原子炉では通常4つ付いている蒸気発生器が2個しかなく、同じ発電出力を得るために、ウェスチングハウスの加圧水型原子炉のものと比べて50%程度大きさが大きくなっている。だから、多分、三菱重工にこの手の蒸気発生器を造った経験はなかったはず。Combustion Engineeringの原子力部門はウェスチングハウスに2000年に買収されている。

米国内にある104基の原子炉の内、たったの14基がCE社の原子炉であり、なぜ、三菱重工にこの仕事が発注されたのか、それがまず疑問だ。次に、蒸気発生器にかなりの設計変更がされているという。当然、それは、発注側の注文であり、三菱重工はそれに従っただけだ。更に、発注側であるエジソン社はNRCに対して、蒸気発生器の設計変更を正確には伝えず、もともとあった蒸気発生器とほぼ同等のものを新たに据え付けると主張し、検査期間の短縮を図った様子だ。

この事件、かなりいろいろな事情が入り混じったもののように思える。

-引用終り-

上の文章を書いたのは、私がむかついた爺さんとの対談相手を務めていた、堀潤氏というライターの方である。堀氏は三菱の問題を下記に詳しくまとめている。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36079?page=4

実は堀氏の記事の最後には、本来は上の引用文があったのだ。しかし、堀氏のブログから現代ビジネスに内容が転載される際には、最後の追記文は何故か削除されてしまっている。元のブログ記事は読めなくなった。私がコピーしておいたテキストを上には載せた。

私は(もう読めなくなった)、上での追記文が、今回の一件での最も重要な記載をしていると思う。三菱の設計ミスと大騒ぎされているものの、相当にきわどい改造工事であったことを、エジソン社も重々承知だったのだ。さらには発注側(エジソン社)の依頼で、蒸気発生器にかなりの設計変更がなされたという。作った実績のない三菱に対して、エジソン社はさらに追加設計をさせたのだ。

最後の「発注側であるエジソン社はNRCに対して、蒸気発生器の設計変更を正確には伝えず、もともとあった蒸気発生器とほぼ同等のものを新たに据え付けると主張し、検査期間の短縮を図った様子だ」という記述については、もはや説明は不要だろう。

三菱は、記録しているエジソン社との打ち合わせ議事録を全て公開すれば、おそらく裁判に勝つだろう。筋が通っているのはどう見ても三菱の方だ。但し、裁判はアウェー開催なので、彼(か)の地のルールでやられる可能性もあるだろうが・・・

爺さんの発言にあった「川内原発を再稼働した九州電力と、サンオノフレ原発を廃炉にしたアメリカの電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン社の、危険性を防止する思想の違いが、これほど明確に出ている。日本の電力会社は、大事故が起こる可能性を承知で、原発を運転している。もはや、狂気としか言いようがない」というのは、一体何をいっているのだろうか?

 原子力規制委員会に虚偽の書類を申請するアメリカの電力会社の方が、日本の電力会社よりも素晴らしい会社なのだ、というのが爺さんの主張なのだ。流石になんとも立派な、見上げた「モノの見方」ではある。

たいがいにせいよ、全く・・・・

爺さんの思考能力の基準を見極めるのに、今回の一件は大変参考になった。やっぱりこの程度の洞察力の人なのだ。

相田英男 拝

相田英男 投稿日:2015/09/26 23:10

【1489】[1820]結局のところはこうなのだろう・・・・

相田です。

 酔っ払った訳ではありませんが、以下のあの爺様の発言を読んで、書かずに居れませんでした。

-引用始め-

(以下の引用元はこちらです↓)
http://diamond.jp/articles/-/78689

ほんの3年前の2012年1月31日、アメリカのカリフォルニア州のサンオノフレ原発で、蒸気発生器の細管が破損したため、原子炉が緊急停止し、放射性物質が大気中に漏れた。サンオノフレ原発では、この写真の、三菱重工が納入したばかりの最新の蒸気発生器細管が穴だらけで破損していたことが明らかになったのだ。

 アメリカのNRC(原子力規制委員会)が、三菱重工の兵庫県の工場に抜き打ちの立ち入り検査をした、そして2基の原発が「廃炉になった」という大事件は、そういうことだったのだ。しかも、この蒸気発生器は2009~2010年に設置されたばかりで、稼働して1年たたずに事故を起こした。

つまり新品が事故を起こしたのだ!

加えて、日本の低レベルな原子力規制委員会や電力会社と違って、アメリカのNRCは、メカニックな問題に関して、きわめて高度な技術的能力を持っている。その頭脳集団が「三菱重工は信用ならない業者だ」と判定を下して、廃炉になったのだから、決定的である。

アメリカの電力会社が「廃炉」を決断したのは、三菱の欠陥製品を使って運転すれば、大事故を起こす、それがこわかったからである。莫大な損失となる「廃炉」より、大事故を起こした時の損失のほうが、桁違いに大きい。

だから、三菱重工に対して、9300億円、およそ1兆円というトテツモナイ巨額の損害賠償を7月に請求したのである。東芝が不正会計によって隠していた金額どころではない。

川内原発のメーカーは、サンオノフレ原発と同じ「三菱重工」なのである。再稼働した川内原発1号機はすでに新しい蒸気発生器に交換しているが、アメリカの事故が証明した通り、新品に交換してから大事故を起こしたのだ。つまり、鹿児島県では、もうまもなく大事故を起こす可能性がきわめて高い、という結論になる。

さらにひどいことに、10月にも再稼働しようとしている川内原発2号機は、新品の蒸気発生器を持っているが、交換しようとしていたところにフクシマ原発事故が起こったため、交換できないまま倉庫にしまった状態である。30年前に製造されて使ってきた、老朽化した巨大装置を、そのまま使う予定になっている。こちらは、すでに細管の破損を、山のように抱えているはずだ。交換しなければならないにもかかわらず、交換しないで運転しようとしている。

分りますか。

絶対にあってはならないことが、目の前で進行しているのだ。八重洲ブックセンター本店講演会での演題が、「川内原発は、ほどなく大事故を起こす!!」とは、そういう意味なのである。

 川内原発を再稼働した九州電力と、サンオノフレ原発を廃炉にしたアメリカの電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン社の、危険性を防止する思想の違いが、これほど明確に出ている。

 日本の電力会社は、大事故が起こる可能性を承知で、原発を運転している。もはや、狂気としか言いようがない。問題は、このような大事件が、日本のテレビと新聞で、まったく問題になっていないことだ。

-引用終り-

相田です。

 イカれた爺さまが、また叫んでると今まで見過ごしてきたが、今度の話は流石に頭に来た。この件は、私もネット等で追いかけていたが、実情は広瀬の話とはかなり違う(筈だ)。

 そもそもこのアメリカの原発は、PWR(加圧水型軽水炉)とはいえ、三菱がライセンスで作って来たウエスティングハウス(WH)製ではなく、コンバッションエンジニアリング(CE)という別のメーカーが作った装置らしい。それが古くなって来たので、電力会社が改造して新しくしたいと思ったのだが、CE社はとうに無くなっていたので、代わりに三菱が改造を受け持ったという。

 三菱は当初はこの改造を受注するのに慎重だったのだが、電力会社からどうしてもと強く要請されて受けたらしい。同じPWR型とはいえ、WHとCEでは設計思想がかなり異なっている。別会社が設計したシステムに合わせて作るのに、三菱は相当に苦労したという。おそらくは、トラブルが生じる可能性も、契約時に十分に話し合った上で、改造工事に着手したのだろう。難しい工事を気楽に請け負うほど三菱は無責任な会社ではない。

 ちなみに受注契約が成立した後も、かの電力会社は、細かな仕様の変更を色々と三菱に要求したらしい。なんやかんやとすったもんだの上に、作ってみたら、トラブルが起きた、というのが、実情だという。

 NRCは電力会社に、運転開始に必要な安全対策の条件を提示したが、それに掛かる費用よりも、廃炉の方が安く上がるため、結局廃炉に決めたのだが、電力会社は腹いせに責任を全て三菱に押し付けたのだ。9千3百億というのは、アメリカのメーカー得意のハッタリだ。

 三菱はこれまでの経緯をきちんと踏まえた上で、冷静に裁判に対処していると思う。大人の対応だ。安易に挑発に乗らないのだ。マスコミが取り上げないのは、実情がはっきりしていないので判断出来ないからだ。多分、三菱側に分があるのだが、このご時世なので三菱の応援に二の足を踏んでいるのではないか。

 おい、爺さまよ。一体どういう風に見れば、上であんたの言うような話が作れるのだ?

 別会社が設計した原発システムに、後付で設備を加えるのがどれだけ技術的に難しいか、わからないのか?
あんたは技術の素人だよ。

「川内原発は、ほどなく大事故を起こす!!」だと?

 本当なのか???!

 鹿児島のほうは元々のWH流の設計で、アメリカの方はCEの設計ではないのか?設計が違うプラントの話を同じ土俵で何で議論できるのだ。何も考えずに、思いついたことをただ口から出しているだけでは無いのか、あんたは?

 爺さんよ、あんたにはまだ言いたいことがある。
 東芝のことだよ。

 東芝では、WHののれん代の話ばかり話題にされるが、火力事業の話も実は問題だ。東芝の火力発電事業は、GEと一体化していることは「当然あんたも」知っているだろう。何せあの広瀬さんなのだから。

 それなのに、東芝の火力事業が全く利益を上げていないのは、どういう訳なのだ?是非説明してもらいたいものだ。

 東芝は自分では蒸気タービンをこしらえて、GE様が設計なされた高性能ガスタービンと組み合わせて、世界最高性能のコンバインド発電システムを、大々的に売りさばいていたのではないのか?所謂H−systemというやつだ。

 H−systemについては、10年位前からあんたが盛んにヨイショしていたのを、私は忘れないぞ。今でも事あるごとにヨイショしてるよな?「原発は古い、これからはコンバインドだ」とかな。何回言ってるやら・・・

 さて、10年前からあんたがヨイショし続けている、このシステムを作っている東芝の火力事業が赤字続きなのは、一体なぜだ?10年間はダメでしたが、これからは売れます、ということなのか?

 結局東芝は、あんたが一押しの「世界のGE様」にひたすら騙され続けた挙句が、今の体たらくでは無いのか?火力でも原子力でも?

 あんたは日本の会社を無茶苦茶けなすくせに、アメリカの会社ばかりヨイショし続けて、一体何処の国の味方なのだ?あんた達は日本の「原子力ムラ」については嵩にかかって責め立てるくせに、「アメリカの原子力ムラ」のことは全く責めないのは、どういうつもりなのだ?

 「アメリカの原子力ムラ」の連中が何を企んでいるのか、この際、はっきりさせようではないか。

 それは、日本の重電メーカーを全て潰すことだ。
手始めに東芝で、次は本丸の三菱だ。日立は取り敢えずどうでもいいのだろう。正確には、日本のメーカーの原子力部門を潰して、技術を根こそぎ中国に持って行くつもりなのだ。違うのか?

 日本は福島ショックでしばらく立ち直れないので、サッサ見切りを付けて、これからは中国でがめつく稼ぐつもりなのだ。「アメリカの原子力ムラ」の連中は。船橋洋一がいきなりカウントダウンなんとか、なんて本を書き始めたのが、いい証拠だよ。

 あんたも、菅直人も、河野太郎も、大江健三郎も、みんな「アメリカの原子力ムラ」の提灯を担いでいるだけではないのか?ワザと気付かないようにしてるのか?

 本気だったらもう潮時ではないのか?これからは中国の原発と、どうやったら上手くやって行けるかくらい、少しは考えてくれたらどうかいな?

・・・・・・

 何だか太宰の「如是我聞(にょぜがもん)」みたいになってしまった・・・・
私は太宰のファンです。何十年も読んでないですが・・・・

相田英男 拝

守谷健二 投稿日:2015/09/24 13:02

【1488】[1818]天武天皇の正統性について

   正統性の創造者としての柿本朝臣人麿

 『万葉集』巻第三(235)
   天皇(すめらみこと)、雷丘に御遊(いでま)しし時、柿本朝臣人麿の作る歌

 大君は 神にし座(ま)せば 天雲の 雷の上に 庵(いほ)らせるかも

 「大君は 神にしませば」のフレーズは、『万葉集』巻第三の柿本人麿作の歌に初めて登場する。それ以前にはない。故に、人麿の発明と考えることが出来る。

 『万葉集』巻第二(167)
   日並皇子尊(ひなみしのみこのみこと)の喪仮(もがり)の宮の時、柿本朝臣人麿の作る歌

 天地(あめつち)の 初の時 久方の 天の河原に 八百万(やほよろず) 千万神(ちよろづかみ)の 神集(かむつど)ひ 集ひいまして 神分(はか)り 分かりし時に 天照らす 日女(ひるめ)の尊 天をば 知らしめすと 葦原の瑞穂の国を 天地の 寄り合ひの極み 知らしめす 神の命(みこと)と 天雲の 八重かき分きて 神下(かむくだ)し 座(いま)せまつりし 高照らす 日の皇子は 飛ぶ鳥の 浄(きよみ)の宮に 神ながら 太敷きまして 天皇(すめろき)の 敷きます国と 天の原 岩門(いはと)を開き 神あがり あがり座しぬ わご王(おほきみ) 皇子の命の 天の下 知らしめしせば 春花の 貴(たふと)からむと 望月(もちつき)の 満(たたは)しけむと 天の下 四方(よも)の人の 大船の 思ひたのみて 天つ水 仰ぎて待つに いかさまに 思ほしめせか 由縁(つれ)もなき 真弓の岡に 宮柱 太敷きいまし 御殿(みあらか)を 高知りまして 朝ごとに 御言問はさぬ 日月の 数多(まね)くなりぬる そこ故に 皇子の宮人 行方(ゆくへ)知らずも

 この歌は、持統三年(689)に亡くなった草壁皇子を悼んだ挽歌である。草壁皇子は、天武天皇と皇后(後の持統天皇)の間の生まれで、天武天皇の存命中に皇太子に立てられていたのだが、どうした訳があったのか天武崩御から三年たつのに即位することはなかった。皇太子のまま崩御してしまったのである。それ故、母である皇后が即位して持統天皇となる。そして、持統十年に草壁皇子の遺子・軽皇子(文武天皇)に譲位するのです。
 この歌のストーリーと修飾の仕方は、『日本書紀』『古事記』の天孫降臨神話、天照大神が天孫・瓊瓊杵尊に豊葦原瑞穂(とよあしはらみずほ)の国を与えたあの神話に瓜二つなのです。この王朝の最大のテーマは、天武の即位の正統性を創造することであったのです。そのためには神話さえも作り替えられたでしょのでしょう。天孫降臨神話は、人麿の「日並皇子尊(草壁皇子)」に捧げた挽歌が元だったのではないかと考えています。天皇は、人麿によって神に昇華させられたのではなかったか。

副島隆彦 投稿日:2015/09/21 13:05

【1487】[1817]さて、これから何が起きるか。それに備えましょう。

副島隆彦です。今日は、2015年9月21日です。

19日の未明、午前2時18分に、安保関連法案が参議院を通過しました。
これで、安倍内閣は、アメリカの命令通りに、東アジア(から中東にまで)に
おける戦闘行為に参加できる法律を手に入れた。

私は、条文を細かく読んでいないので、よくは分からないが、概要は次のとおりだ。

①「武力攻撃事態(ぶりょくこうげきじたい)法」 と
②「重要影響事態(じゅうようえいきょうじたい)法」(これは、これまでの「周辺事態法」の替り、拡張)と、
③「国際平和支援法」と
④ 「国連平和維持活動(PKO)協力法」の強化 の 4つの法律からなる

ということが、私の頭で分かった。

講談社黄

①は、日本国の「存立危機事態(そんりつききじだい)」 という言葉を新設して、他国、つまり、中国、ロシア、北朝鮮から( これにアメリカからも含むのか?)の日本国領土への侵略があったときに、「自衛隊が武力行使できる」とする法律である。これに規制をかけて「他に取りうる手段がないときに」としている。これで、憲法9条の「交戦権の否定」を脱法(だっぽう。コトバのくぐり抜け)をした。

②の「重要影響事態」法 というのは、これまでの「日本の周辺(すなわち、東アジアの海域ぐらいまで)の戦争事態だった」ものを、インド洋から先のホルムス海峡(イラン、中東)にまで、自衛隊を派遣できる。これまでような、掃海艇(そうかいてい。マイン・スウイーパー、機雷除去作業)だけでなく。

③の「国際平和支援法」で、これまではそのたびに特別法を通していたのに、それをやめて、包括法(ほうかつほう)一本で、「世界各地で戦争している他国軍(すなわちアメリカ軍)を、いつでも自衛隊が後方支援できる」とした。

これが、いわゆる後方支援活動(こうほうしえんかつどう)の中心だ。つまり歴史的には、戦場人足(にんそく)であり、荷物運び係(小荷駄方=こにだがた=)や、輜重兵(=しちょうへい=と言った)を日本の自衛隊がやる、ということだ。

④の「 PKO(ピー・ケイ・オウ)協力法 の改正」は、国連のPKO(平和維持活動=国際的な強制執行、警察活動)への参加につき、これまでは、後方での各国軍隊のウンコ処理(ゴラン高原PKOでやっていた。各国からの派遣軍の便槽≒べんそう=を集めてシドン、サイダの港まで捨てにいっていた)とか、水運び(イラク戦争で、東レの技術で海水の真水化したものを、南部バスラの港で作って、それを日本の航空自衛隊のC130輸送機で、米軍のイラク中の各基地に運んだ。ものすごく感謝された)だけでなく。

今後は、自衛隊員が自分の機関銃をもって、撃って、「他国軍(すなわちアメリカ軍)の“駆け付け警護”」が出来るようにした。

だから、③と④は、米軍の補助機関となって、「他国軍(すなわち米軍)を、いつでも自衛隊が後方支援できる」というコトバで総称して使うようになる。

ここまでの私、副島隆彦の説明を ぎゅっと纏(まと)めると、以下の朝日新聞の最近の記事の一部になる。 これぐらいは、私の上記の解説、説明に何度でも戻って、両方を読み返して理解してください。そうしないと、「安保法制って、何だったの」と人から聞かれたときに、もの知り、インテリとは言われない。

(転載貼り付け始め)

朝日新聞  2015年9月20日

・・・・安保関連法は、改正武力攻撃事態法、改正周辺事態法(重要影響事態法に名称変更)など10本を一括した「平和安全法制整備法」と、自衛隊をいつでも海外に派遣できる恒久法「国際平和支援法」の2本立て。「日本の平和と安全」に関するものと「世界の平和と安全」に関係するものにわかれる。

「日本の平和と安全」については、改正武力攻撃事態法に集団的自衛権の行使要件として「存立危機事態」を新設した。日本が直接、武力攻撃を受けていなくても、日本と密接な関係にある他国が武力攻撃されて日本の存立が脅かされる明白な危険がある事態で、他に適当な手段がない場合に限り、自衛隊が武力行使できるようにする。

また、朝鮮半島有事を念頭に自衛隊が米軍を後方支援するための「周辺事態法」は「重要影響事態法」に変わる。「日本周辺」という事実上の地理的制限をなくし、世界中に自衛隊を派遣できるようにした。後方支援の対象は、米軍以外の外国軍にも広げる。

「世界の平和と安全」では国際平和支援法で、国際社会の平和と安全などの目的を掲げて戦争している他国軍を、いつでも自衛隊が後方支援できるようにする。この際、国会の事前承認が例外なく義務づけられる。

これまでは自衛隊派遣のたびに国会で特別措置法を作ってきた。国連平和維持活動(PKO)協力法も改正。PKOで実施できる業務を「駆けつけ警護」などへ拡大。自らの防衛のためだけに認められている武器使用の基準も緩める。

( 朝日新聞 2015年9月20日  午前2時20分 )

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 ここで必ず、「日本はこれで ”集団的自衛権” が行使できるようになった」という主張が出てくる。集団的自衛権とは何だ? と 聞かれて、すぐに答えられるインテリや、法律家(弁護士たちを含めて)、いない。なんて国だろう。

私、副島隆彦のような、総合知識人で、世界基準(ワールド・バリューズ)で、コツコツと知識を積み上げることのできる人間が増えないと、日本は、知能をヤラれている点で、ますますジリ貧だ。

アメリカ政府や、米軍の幹部たちは、日本政府(安倍政権)が、「これで集団的自衛権の行使を可能にする」というコトバを使うものだから、イヤがっている。

「なんで、日本軍ごときが、我が米軍と共同行動とかできるんだ。そんなことができるわけがないだろ。お前たちは、荷物運びの、私たちの後方支援活動で十分だ」、「集団的自衛権 ( collective defense right 国連憲章51条にちょろっと2行書いてある )というのは、欧州の各国の合同軍であるNATO(ネイトー)軍のようなものを言うのであって、敗戦国である日本政府が行使していい権利ではない」と考えている。 そういうものなのだ。

同じく、日本側の官僚トップの、内閣法制局の横畠裕介(よこばたけ・ゆうすけ)長官やら、元最高裁の長官だったちょっとは頭のいい、まだ良心のある 法律専門家や体制派の憲法学者たちが、今度の安保法制を物凄(ものすご)くイヤがったのだ。

彼ら法律家たちは、「日本には、個別的自衛権(こべつてきじえいけん)しかないし、これを十分に活用するかたちの法律改正でいい。それなら私たちは法律作りに懸命に従う。 もし、どうしてもというのなら、どうぞ憲法改正をしてください。そうすれば私たち法律屋は、憲法の下僕(げぼく、しもべ)ですから、それに従います」という態度だ。

だから、彼ら法律屋たちは、「法の“法的安定性”がない」、「“立法事実”がない」、「だから条文の案を作れない」という専門用語を使って激しく抵抗した。 だから、今度の安保法制は、日本側の誰たち(法律家たち)が作ったのか、今も不明だ。

横畠裕介は、「私には政府から連絡がない」「私は、承知していない」という国会答弁を繰り返していた。法制局の民事法制官も刑事法制官たちも知らないところで、法律の条文が作られた。だからアメリカの命令で動く特殊な連中が作文したのだ。

私、副島隆彦は、これから、このあと、安倍政権は、アメリカの凶暴な日本操(あやつ)り班の アーミテージ(タコ坊主。世界の真の麻薬王。米軍特殊部隊とCIAのウラ資金を作っている)や、ジョセフ・ナイや、マイケル・グリーンたちの命令で、中国の公船(中国海洋局)の船に、日本か、フィリピンか、ベトナムの公船(日本なら海上保安庁の船)をぶつけて、それで、軍事衝突(ミリタリー・コンフラグレイション)を起こすだろう。それはもうすぐだ。

9月16日ごろ、フィリピンの軍事(ただし文官=シビリアン)・警察の最高幹部たちが日本に来ていた。それからベトナムの政権党の書記長が来ていた。どうも、これらと日本政府が連携して、アーミテージの命令で、中国の公船(中国海洋局艦)にぶつけてゆく、という動きをしている。おそらく南シナ海だろう。 オバマは、それを「絶対にやるな」と制止している。

古来、政府(政権)の言うことを聞かないで、軍隊が勝手に暴走した形にして、軍事衝突の事件を引き起こした事例は山ほどある。日本の安倍政権は、アメリカ政府(オバマ政権)の強い意思に反抗して逆らって、アメリカの国内の軍事凶暴派と連携して動こうとしている。 かなり危険な行動に出そうである。

軍事衝突(ミリタリー・コンフラグレイション)で、双方で4,5人ずつの兵隊が死んで、これで日本国民が震えあがる。 日本は、安倍政権とタコ坊主の予定通り、一気に準(じゅん)軍事国家になる。国民生活に激しい統制と規制がかかるようになる。

第1段階である軍事衝突 のあとが、第2段階の事変(じへん。ミリタリー・コンフリクト)である。
ここで数百人の兵隊が死ななければいけない。それが、「事変(じへん)」という段階だ。ノモンハン事変とか、満州事変、日華事変、とかと同じ水準だ。これは今から数年先だ。今のウクラナイナの情勢は、この「事変」が終わって、停戦(シーズ・ファイア)している段階だ。

そのあと、ようやく、いよいよ、第3段階の 本格的な本当の戦争(warfare ウォーフェアー)になる。

私たちは、着々とこの道を歩かされている。「中東(ミドルイースト)だけでなく、極東(ファーイースト)でも戦争を起こさせろ。そうしないと、アメリカが帝国として生き残れない」という考えである。

この9月の25日、26日に、習近平が訪米してオバマに会いにゆく。この米中首脳会談で、今後一年間の世界が決まる。いろいろと駆け引きが有るようだ。
アメリカの金融崩れを中国が引き金を引く(すなわち、中国が持っている米国債を売る)ことを「やめてくれ。その代わりに」 という 交渉をする。

それでもオバマと習近平と(それから韓国の朴槿恵=パク・クネ=の3人)は、仲がいい。彼らは世界政治の王道に従って、「北朝鮮の核兵器を取り上げる」という東アジア戦略で動く。

この平和派(ハト派、dove )のオバマの決断を、アメリカの軍事凶暴派(タカ派 hawk ホーク)は、どうしても阻止して邪魔したい。だからイスラエルとネオコン派は、オバマを殺したい。オバマが大統領でいる間(来年末まで。より正確には再来年=2017年=の2月まで)は、オバマは、絶対に大きな戦争への OK の署名はしない。

だから、軍事凶暴派が、たとえ、オバマを暗殺してもバイデン副大統領がいる。バイデンは、11月までには大統領選挙に立候補するだろう。ヒラリーが弱体化するのをじっくりと待っている。 アメリカの軍事凶暴派(タカ派)の勢力は、なんとしてもヒラリーを勝たせたい。

アメリカ共和党(リパブリカン)は、ドナルド・トランプという下層白人大衆にものすごく人気のある、本音で本気で、大衆政治をやろうとする、まさしくポピュリスト populist ( 下から吹き上げる民衆の怒りと熱狂の政治)の男が出てきて、毎日、ゲラゲラの大衆政治をやっている。

トランプの、まるで、漫才そのものの劇場政治に、今のアメリカ人は酔っている。トランプ(NYの不動産王の、一代で這い上がった泥臭い男)を、テキサス州の上院議員のテッド・クルーズが支持表明した。リバータリアンで根性の有る、旦那とサケ漁の漁船にも乗っていた、元アラスカ州知事のサラ・ペイリンも「私もトランプの政権に入れててね」と支持表明した。

どうやって、来年の4月前までに、トランプたちポピュリストの勢力を、世界権力者たちが、押さえ付け、脅(おど)し上げ、叩き潰すのか。私は、今、その手口をシミュレーションしている。

アメリカ国内が弛緩(しかん)したお笑い政治をやっている間に、冷酷な軍事凶暴派が、戦争の2歩手前である軍事衝突を着々と仕組んでいる。それに私たち日本国民は引きづられて利用される。たまったものではない。

私は、以上のことを、自分の世界政治分析と近(きん)未来の予測の本である、『日本に恐ろしい 大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社、2015年3月刊)に詳しく書いた。日本を含めた今後の世界の政治の動きのスケジュールを正確に知りたい人は、私のこの本を読んでください。

あるいは、北朝鮮が弾道ミサイル(核兵器の模擬爆弾)を日本海の、福井県の若狭湾の、領海(領土から22キロ)ぐらいのところに打ち込むかもしれない。北朝鮮の軍の中にも、アメリカのネオコン派や特殊な宗教団体の、凶暴な軍人スパイたちが入り込んで、世界戦争(ラージ・ウォー)が起きるように仕組んでいる。もし凶悪なヒラリーが、次の米大統領(2017年の2月から)になると、世界は確実に第三次世界大戦である。そのように、私は、私の前掲書の一行目に書いた。

だから、「これからこうなる。その次はこうなる。日本はこうなる。アイツらは、その次はこういう手に出てくる」と私は書いた。先へ先へ、近(きん)未来を予測、予言、先見(せんけん)することで、私は、日本国民が、急に慌(あわ)てないで済むように、書いた。

次に起きることを十分に予測して、それに備える、準備する、用心するべきだ。突発的に起きる(ように権力者たちは、見せかける)ことに対して私たちが予(あらかじ)め、注意深く、賢明に見抜いて対処することによって、私たちは自分自身の危機を乗り切ることが出来る。

急に起きる、たかが、軍事衝突(ミリタリー・コンフラグレイション military conflagration )で、南シナ海や東シナ海(尖閣諸島の海域)で、海上保安庁や自衛隊の軍事公務員が、数人、死ぬぐらいの事件で、私たちが、気が動転して、狼狽(うろた)えて、冷静な判断力を失うことが、彼らタカ派権力者、軍事凶暴派の、思う壺(つぼ)だ。

もう4年半前になる、2011年の3.11の大地震、大津波の後の、福島の原発事故で、これが起きた。動転した日本国民は、コワイ、コワイと大騒ぎして、自分の脳に突き刺さった恐怖心で、冷静な判断力を失った。私、副島隆彦が、真に頭のいい人間なら、「待てよ。ここで、アイツラの手に乗ってはいけない」と、放射能コワイの馬鹿騒ぎに加担してはいけないと、あれほど、福島の現地から、真剣に、皆を説得したのに。 頭の悪い人間たちは、「私はインテリよ。放射能を怖がるのは世界中のインテリの特権よ」みたいな低能(ていのう)状態をさらけ出した。

この手にハマることを” ショック・ドクトリン”と言うのだ、と、 私、副島隆彦は、2011年の4月から、ここの重たい掲示板に、ずっと書いたでしょう。真に頭のいい人間とは、何か、誰なのかを、(そして自分がアホだったのだ)と、しっかり事実に照らして、そろそろ認めなさい。

自分の頭が策略に載せられたときが、自分の負けだ。アイツラは始めから着々と、そういう手順で、このあと軍事衝突を画策し実行する。その突発ニューズに嵌(は)められて自分が錯乱状態になって取り乱して、根拠の無い恐怖心に捕(とら)われたら負けだ。 その時が、またしても日本国民の側の大敗北だ。

私、副島隆彦は、そのように前掲書『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』 に徹底的に詳しく一冊まるまるで書いた。

この本では、大震災や、戦争2歩手前である、大惨事(ディザスター)型の突発事故を起こさせて、国民にショック(衝撃)を与えて、それで、国民を脅して、恐怖のどん底に叩き落として、それで、自分たち権力者が、いいように、緊急事態での支配と統制(コントロール)を行うのだと説明した。これを“ショック・ドクトリン ”という。

ショックドクトリン

あるいは、「大惨事便乗(びんじょう)型の資本主義(ディザスター・キャピタリズム)」という。これは、真の能力と勇気のある、カナダ人のジャーナリストの ナオミ・クライン女史が書いた本の書名だ。日本では、2012年に、東日本大震災の後に岩波書店から翻訳書が出版された。

まさしく『ショック・ドクトリン』であり、『ショック(を与えて、支配する)ドクトリン』である。

今の日本国民の多数意思は、「備えあれば憂いなし」と「しっかり戸締まりする必要がある。隣(とな)りに、中国と北朝鮮戦という ヘンな、危険な隣人がいるから」という感情操作で、出来上がっている。

属国日本論

私、副島隆彦が、長年、唱えてきた「アジア人どうし、戦わず。戦争だけはしてはいけない」 と「日本は、アメリカの属国である(『属国・日本論』1997年刊)。出来る限りの努力をして、敗戦によるアメリカの支配から私たちは徐々に独立しなければいけない。自分たちの運命を自分たちで決めることのできる国民にならなければいけない」と書いた。この私が築き上げてきた政治思想から、日本はほど遠いとこに今もいる。だが、私たち日本人の不屈の独立自尊(どくりつじそん。偉大だった福澤諭吉先生のコトバ)への努力は続いている。

最後に、書いておくが、9月19日の安保(あんぽ)法制法の可決に与党として賛成した 公明党(創価学会)は、池田大作名誉会長(まだ死んでいないのだろう)を始め、大きく脅迫されているのだ。だから公明党は法案に反対できないように、始めから締めあげられていて、出来上がっているのだ。 反対に回ったら、組織を叩き壊してやる、という大きな脅迫がある。

現実政治(リアル・ポリティックス)というのは、それぐらい恐ろしいものなのだ。こういうことを普通の頭をした人間たちには分からない。 日本共産党であっても、元気よく法案に反対しているように見えるが、「それ以上やったら、幹部たちを一斉逮捕で、組織を潰すぞ」という長年の脅迫が有る。だから、志位和夫(しいかずお)委員長以下、威勢は良さそうでも、組織だってはなにもやらない。衆議院議員が21人にもなって本当に良かった、という感じだ。 自分たちも、小沢一郎がやられたように、東京地検特捜部と 最高裁判所の”法の番人”の アメリカの手先の、”法律という刃物”を持っている連中に、やられたくない。 だから、共産党も、「アメリカは日本から出てゆけ。帰れ。対米従属論(たいべいじゅうぞくろん)は、共産党の十八番(おはこ)だぞ」 と、、近年、一言も言わない。

日本の大企業の労働組合も、「あんまり騒いだら潰(つぶ)すぞ」と脅されているから組織としては動けない。

あとの国民政党の皆さんは、お上品で立派な人たちだが、勢力としては力にならない。彼らは、立派なリベラル派の清潔で賢い国民だから、脅されることはない。だが、現実政治なるものの 泥臭い、真の恐ろしさを何も知らない。

今度の反対運動で、シールズ SEALDs という名で、生来の優れた学生たちが団結して現れた。これに全国の大学の感覚の鋭い、清新な学生たちが結集しつつある。 彼らはこれから気をつけなければいけない。自分たちの新生の組織を、内部に潜り込んでくる政治警察と、奇妙な宗教人間たちと、政治活動で長年の怨念を背負っている人間たちに、壊されないように、私たち、年長組の、このことに深い自覚が有る、強い人間たちが、しっかり見守って育てて守ってあげなければいけない。

私、副島隆彦は、「(19)60年安保闘争」(今から、55年前)の時に、国会正門前どころか、西門から、議事堂の内部もおびき寄せられて、そのあと、警官隊の一斉襲撃で、蹴散らされて、皇居のお堀の方に、雪崩(なだれ)を打って潰走(かいそう)させられた 学生たち2万人 の指導者だった者たち、 ひとりひとりの 運命を、ずっと調べてきた人間だ。この40年間の間に、彼らと会って、ズケズケと質問してきた人間だ。

たとえば西部邁(にしべすすむ)は、あの時、6月15日に、東大の駒場の一年生、2年生の ヒヨコ学生たちの部隊の指揮者だった。それで、逮捕されて長いこと裁判をやらされて傷めつけられた。それで、そのうち中曽根康弘という邪悪な政治家の家来、子分にになって、東大教授(駒場の教養部)にまではしてもらった。こういう知識人たち数百人の人生の遍歴を、私、副島隆彦は、彼らに20年遅れてやってきた後進の知識人として、ずっと観察して保存している。ここでの政治研究は、私の専門分野だ。

安保ブントの最高幹部だった、島成男(しましげお)に向かって、私は、彼が沖縄の精神病院の医師として死ぬ2年前に、 「島さん。 安保ブント(いわゆる、全学連という、過激派の日本での始まりの団体の上部組織)は、アメリカのCIAから資金を貰いましたか」 と、聞いた。 島成男は、「今は言えない。迷惑をかける人たちがいるから。 それでも、私たちは、ソビエトの大使館にいる、KGB(ケージービー)から殺されるとは思っていた」 と、私に証言している。

日本の秘密

こういう おそろしい真実を、私は、自分の 『日本の秘密』(2010年6月刊、PHP研究所 から復刊) に書いている。本当の政治なるものの片鱗の、おそろしい裏側を知りたい人は読んでください。私のこの本を読んで、外務官僚のイギリス派の国家情報官を務めた孫崎享(まごさきうける)氏が、大いに参考にしてくれたのだ。

今から、55年前の60年安保闘争 ( その10年後が、1970年「大学闘争」で、これで日本の学生運動は終わり。自滅、崩壊していった )の中から、出てきた、日本の政治人間たちの 過激派の学生運動の指導者たちに、私の先生である 吉本隆明(よしもとりゅうめい)は、 「そこらの商店街のオヤジたちからさえ、ただの青二才(あおにさい)の若造としか思われていない程度なのに、自分たちの頭の中でだけ、思い上がって、革命家(かくめいか)を気取る、この タルチョフたちは・・・」と、厳しく批判された。

学生運動が、大衆や労働組合と連帯できるのは、自分たちが知識人として自立したときだけだ。知識人として(職業として)自立せよ。そうするしかないのだ、と思想家・吉本隆明(2012年3月16日、87歳で逝去)は書いた。 私、副島隆彦は、この吉本のコトバを今も守っている。

この吉本の家の千駄木の小さな家に、のちに日本の過激派の各派の幹部になった者たちのほぼ全員が顔を出していた。吉本隆明は、文字通り、”日本の過激派の教祖”と呼ばれた人だ。たった数人しかいない私の先生のひとりだ。
私は、この人はすごい、と自分が判断したずば抜けた能力のある人しか、自分の先生にはしない。

副島隆彦拝

守谷健二 投稿日:2015/09/14 12:33

【1486】[1816]天武天皇の正統性について

  修史事業の中心にいた柿本朝臣人麿

 天武天皇の命令で始まった修史事業は、天武天皇の正統性を創造することであった。「壬申の乱」は、倭国の大皇弟による近畿大和王朝乗っ取り事件であった。戦いに勝利した天武には、正統性が絶対に必要であった。この正統性の創造を命じられたのが柿本人麿であった。ご存知のように人麿は、正史『日本書紀』『続日本紀』に一度も登場していない。故に謎の人物と云われ『万葉集』から奈良遷都以前に、石見国で下級地方官吏亡くなったと云われている。
 冗談ではない、人麿が地方の下級官吏などであったはずがない。天皇信仰の中核をなす万世一系(神代から天照大神の子孫である天皇が絶ゆることなくこの芦原の瑞穂の国を治めてきた)の創造者である。この王朝の最大の事業が、この修史である。その中心にいた人麿が、地方の下級官吏であったはずがない。奈良遷都(和銅三年、西暦710)以前に、柿本人麿としての役割を終えていた。人麿自身が、奈良遷都以前に死んだことを装ったのだ。人麿は、正史に全く登場しない、それは本名でないからだ。仮の名、ペンネームなのだ。人麿自身も、この修史は、歴史の捏造であることを自覚していたのだろう。神をも恐れぬ行為であることを。これから何回か人麿の歌を見てゆきたい。

 『万葉集』第一巻、29「近江の荒れた都を過ぐる時、柿本朝臣人麿の作る歌」

 玉襷(たまたすき) 畝傍の山の 樫原の 日知(ひじり)の御代ゆ 生(あ)れましし 神のことごと 栂(つが)の木の いやつぎつぎに 天の下 知らしめししを 天(そら)にみつ 大和を置きて あおによし 奈良山を越え いかさまに 思ほしめせか 天離(あまざか)る 鄙にはあれど 石走(いはばし)る 淡海(あふみ)の国の ささなみの 大津宮に 天の下 知らしめしけむ 此処と聞けども 大殿は 此処と云へども 春草の 繁く生ひたる 霞たち 春日の霧れる ももしきの 大宮処 見れば悲しも

 この歌が『万葉集』に登場する人麿の最初の歌である。万世一系の思想が語られた最初の歌である。

「橿原の 日知の御代ゆ(神武天皇の時から) 生れましし 神のことごと(全ての天皇が) 栂の木の いやつぎつぎに 天の下 知らしめししを(絶ゆることなく天下を治めてこられたのを) 天にみつ 大和を置きて あおによし 奈良山を越え 」

 人麿以前の歌には、この「万世一系」の思想はない。

    

副島隆彦  投稿日:2015/09/14 11:39

【1485】[1815]私は、今日(9月14日)国会正門前に様子を見に行ってきます。

副島隆彦です。  安倍政権が、「日本の 隣(となり)近所に、 危ない国があって、日本は しっかり戸締まりをしなければいけない。そうしないと国民生活の安全が守れない」 という 理屈=理論 で、国会を通そうとしてる 「安保法制関連法案(すべてで 20本か?) 」が、参議院を通過しそうである。 

 参議院で、9月17日(木)には、この法案を強行採決(すなわち野党は欠席)しそうだ。16日(水)には、横浜で、参議院の安保法制特別委員会の主催する公聴会(パブリック・ヒアリング、広く国民の意見を聞く機会の場)が持たれるようだ。 その次の日である17日に、この委員会で、さっさと決議をしてこの法案を おそらくその日のうちに、参議院の本会議を開いて、採血じゃなかった、採決をするようだ。

 ということは、17日、あるいは18日が、この法案が可決して法律になる(衆議院はすでに通っている)ようだ。 

 私、副島隆彦は、今日(14日)、月曜日)の 夕方6時半から国会正門前で、開かれる SEALDs (シールズ、 盾=たて=という意味にひっかけている)の 若者たち(ほとんどは、まだ大学生であるようだ) の集会を見学というか、様子を見てきます。 

 私が、知るかぎりでは、この SEALDs という 学生が中心の団体は、しっかりした学生たちの集まりである。  明治学院大学や日本大学の学生たちを中心にした団体で、この2年間に安保法制反対、戦争(に向かう日本)反対 の運動をしてきた。

 私は、遠くから、彼ら学生たちの様子をネット(ユーチューブとか)で見てきたが、真面目でしっかりした若者たちだ。 ゆがんだ考えをしていない。私は、彼らの行動を支持することに決めた。 それに呼応した、 野党(民主党、社民党、共産党、生活の党)の4つの党首=代表たちの 演説も 見た。  

 私は、シールズの運動を自主的、自然発生的に始めた学生たちを支持する。これに全国の大学の敏感な学生たちが、参加して、集まってきている。彼らは優秀な若者たちだ。今の日本が生んだ、緊要に必要な若い人間たちだ。

 彼らを育てて 見守っているのは、高橋源一郎(たかはしげんいちろう)という作家だ。彼は、明治学院大学の教授をしている。それから、内田樹(うちだたつる、神戸女学院の教授をしていた)と、上野千鶴子(うえのちずこ、東大の女性学の指導者)たちだ。 おそらく山口二郎(長いこと北海道大学にいた。今は、法政大学のようだ)もこれに加わっている。

 この人たちは、日本の急進リベラル派 の代表的な知識人、学者たちだ。私、副島隆彦よりも、数歳上で、 1969年、70年の東大闘争(学園紛争)を、20歳の若いころに経験している人たちだ。 

 私は、1970年から、45年経って、再び、アタマのいい、感覚の鋭い、時代の風を強く受け止めることの出来る、若い人たちが、こうやって出現して、日本人の結集軸となって、まとまって街頭に出てきたことを、大変うれしく思う。

 彼らが、今の日本で、一番、頭のいい若者たちだ。 彼らの顔は、きっと光り輝いているだろう。 私が、応援に行かなけば、私が時代から取り残される。

 だから、彼らの様子を 今日、午後6時半かららしいが、国会正門前に見に行ってきます。もし、時間の暇のある人は、来てください。 今日は、学問道場の旗は、持ってゆきません。が、私の顔を見たら、声をかけて、学問道場の会員だ、と言ってください。 

 以下が、情報です。 状況次第では、私たちも集団として行動しようと思います。  副島隆彦拝 

(基本情報です。転載貼り付け始め)

SEALDs
http://www.sealds.com/#upcoming-actions
9/14(月)18:30~ 戦争法案に反対する国会前大行動

デモ・抗議開催情報まとめ(戦争法案・安倍退陣等)
http://www57.atwiki.jp/demoinfo/pages/1.html

9/14( 月 ) 東京 千代田区議会 超党派有志 戦争法反対リレートーク(神保町交
差点) 17:30~ https://twitter.com/ic142373/status/639396341081178112

〃 東京 戦争法案廃案!9.14国会正門前座り込み行動 13:00~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 戦争法案廃案!安倍政権退陣!9.14国会包囲行動 18:30~ 告知 お願
い Blog 行動予定 案内チラシ 告知2
〃 東京 ミドルズ街宣チーム 街宣(お茶の水駅お茶の水橋口) 12:00~
https://twitter.com/MIDDLEs_gaisen/status/641822473990746112

〃 東京 第26回「安倍政権にNO!」街宣(JR有楽町駅日比谷口) 15:00~
https://twitter.com/soranoMasumi/status/642366561936764928

〃 東京 戦争法案廃案を求めるスタンディング行動(中村橋駅前) 16:00~
https://twitter.com/nerimapeace/status/642963643064152064

〃 東京 許すな!戦争立法 9.14国会行動(参院議員会館前) 18:00~ 告知 Blog
Labornet

〃 東京 “安倍政権は全国の市民の声を聞け!”国会正門前集会 11:00~ Blog

〃 山口 9.14 アベ総理の地元事務所に「戦争法案はヤメロ」と訴えに行こう!
12:20~ https://twitter.com/Bole3kio/status/641079219171160064

9/14-18 東京 国会前1週間連続座り込み闘争{国会前正門(国会に向かって左側
歩道)} - 告知 詳細

9/15( 火 ) 山形 安保法案に反対する山形緊急アクション 17:30~
https://twitter.com/SEALDs_Tohoku/status/641182997471866880
〃 茨城 参議院での戦争法案強行採決はゆるさない!いばらき総がかり行動
17:30~ https://twitter.com/raindrops98/status/639379733868756992

〃 東京 沖縄連帯「15日」宣伝行動(新宿駅西口) 12:00~
https://twitter.com/japanpeacecom/status/639984886653124608

〃 東京 中央公聴会開催抗議緊急行動(国会正門前) 12:30~ 告知 詳細
〃 東京 戦争法案廃案!9.15国会正門前座り込み行動 13:00~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 戦争法案廃案!9.15国会正門前大集会 18:30~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 戦争やだね!9.15緊急中野アピール『強行採決は許さない』(中野駅北
口) 18:00~ 告知 フライヤー
〃 東京 全国いっせい宣伝行動(上野駅マルイ前) 17:00~ Blog
〃 東京 安倍政権&メディア仲良しアピールin新橋(新橋SL広場) 18:30~ 告知
場所変更
〃 神奈川 リレートークとシール投票(大和駅) 16:30~
https://twitter.com/Standup_Kana/status/641151586702503937

〃 大阪 Stop!辺野古埋め立て 中央開発抗議 大成建設抗議 → 告知 詳細

9/16( 水 ) 千葉 戦争法案阻止 市原市民パレード 16:00~
https://twitter.com/wataame_hare/status/640129784224153600
〃 東京 戦争法案廃案!9.16国会正門前座り込み行動 13:00~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 戦争法案廃案!9.16国会正門前大集会 18:30~ 告知 Blog 行動予定
〃 神奈川 戦争法案廃案!9.16横浜・地方公聴会抗議行動 12:15~ 告知 詳細
Facebook
〃 神奈川 湯河原リレートーク(湯河原駅前) 14:00~
https://twitter.com/Standup_Kana/status/642280035236184064
〃 滋賀 戦争法案に反対する街宣行動@滋賀(JR南草津駅) 18:00~
https://twitter.com/shi_cop/status/642137928571817984
〃 大阪 戦争法案廃案!安倍ヤメロデモ! 18:00~ 告知 Blog

9/17( 木 ) 東京 戦争法案反対国会前集会(国会正門前) 18:30~ 告知 Blog スケ
ジュール
〃 東京 戦争法案廃案!9.17国会正門前座り込み行動 13:00~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 せたがやピースアピール(三軒茶屋駅周辺) 16:00~ Blog Blog2

9/18( 金 ) 東京 戦争法案に反対する国会前抗議行動(国会前北庭エリア)
19:30~ 告知 Website Facebook
〃 東京 戦争法案廃案!9.18国会正門前座り込み行動 13:00~ 告知 Blog 行動予定
〃 東京 チトフナ Kyodo DEMO 18:00~ フライヤー
〃 岐阜 9条壊すな!戦争させない!レッドアクション(名鉄岐阜駅前) 17:00~
https://twitter.com/GifuDatu/status/635987930285117440
〃 京都 もう黙ってられへん戦争法案廃案まで下京昼休み連続デモ 12:05~
Facebook

9/19( 土 ) 北海道 戦争法案に反対する怒りの緊急サウンドドラムデモ 14:30~
https://twitter.com/AFMA_asahikawa/status/641974088680890368
〃 埼玉 戦争反対!川越平和パレード第二回 17:00~
https://twitter.com/nonukeskawagoe/status/636331619574398977
〃 東京 戦争いやだ!共同大型宣伝(西新井・アリオ前) 14:00~ 告知 Facebook
〃 東京 もう黙ってられない!今の政治に物申すデモ 15:00~ 先行告知 Twitter
Blog
〃 東京 防災航空祭抗議情宣(立川駐屯地ゲート前)&C-1デモ → 告知 Blog ML
〃 神奈川 里山の秋❤お散歩デモ(雨天中止) 11:30~ 告知 Blog
〃 京都 戦争法案に反対する高校生京都デモ 15:00~ 告知 Twitter

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

澤田 正典 投稿日:2015/09/10 20:48

【1484】[1814]まさかとは思うが・・・

 澤田正典です.今日は平成27年9月10日です.
 
 平成18年当時の,第一次安倍内閣のときの安倍晋三首相と,今の安倍晋三首相のお顔の輪郭,おそらく微妙に違います.お声も,体格も,雰囲気も,平成19年当時とは少し違うように,平成24年以降,特に最近は強く感じています.テレビで拝見しているだけですから,はっきりとはわかりませんが.
 現在の整形医学であれば,相当なことができるはずです.また,声紋については,映画の吹き替えなどで民生レベルでも高い技術が使用され始めていると思われます.そして,だんだん,徐々にすり替えていくと,どこで変化したのか,わからない.モーフィングの技術と同じ原理です.加齢や体重の増減,体調の良し悪しといった擾乱要因も加わりますから特定が難しくなる.
 もしかしたら,戦後の日本国の一般的なパターンから逸脱して,かつてない,より深刻な事態が現在の日本国に発生しているのかもしれない可能性が感じられます.極めて高度なレベルのソーシャルエンジニアリングが他の兵器とセットになって日本国民に使用されているのかもしれません.
 日本国の恒久なる平和と安寧と発展を祈ります.そして,このたびの水害で被災された皆様に心よりのお見舞いを申し上げます.
 日本国に住むすべての皆様は,お互いに慎重に行動して,御自分と御家族の身の安全と安心を精一杯智慧を絞り守り抜きましょう.

 澤田正典 拝

古村治彦 投稿日:2015/09/02 15:55

【1483】[1813]2015年8月30日国会前抗議活動の様子を投稿します

副島隆彦を囲む会・古村治彦です。

長らくお待たせを致しました、講演会・定例会DVDの発送は昨日から開始いたしました。お届けまでもうしばらくお待ちくださいませ。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。ご注文はまだまだ受けつけております。

※以下のアドレスからご注文いただけます↓

https://www.snsi.jp/shops/index#dvd

2015年8月30日(日)に日本各地で安保法制反対の集会やデモ行進が行われました。東京にある日比谷公園や国会議事堂前には、主催者発表で12万人、警察発表で3万人の人々が集まったということです。

その時の様子が分かる写真と動画を貼り付けます。

●写真

●動画(リンクをクリックしていただくと動画が始まります)

①日比谷公園から国会前の様子

https://www.youtube.com/watch?v=6ohr-TAI14M

②抗議集会の様子(5分過ぎから各野党党首の演説があります)

https://www.youtube.com/watch?v=qim1R1fEvEk

※いずれも「真実を探すブログ」(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7814.html)から転載を致しました。

古村治彦拝

副島隆彦 投稿日:2015/09/02 08:49

【1482】[1812]私の金融セミナーは満員御礼。 世界株崩れ が続いて、2番底 ができつつある。

副島隆彦です。  今日は、2015年9月2日です。

 ついに世界的な金融崩れが始まったようだ。 日経平均は、1日、724円下落して終わった(18165円)。そして、今朝の5時に、NY株式市場は、469ドル下落で終わった(16000ドル割れがあった)。 

 一回目の8月24日崩れ(1番底)、を、政府たちは買い支えきれなかったようだ。これは2番崩れの発生である。

 下↓ の 「1809」番でお知らせした 「 9月6日。副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第10回 」は、申込者があふれて、満員御礼となりました。

 まことにありがたいことです。多くの人がキャンセル待ちになっています。それで、私は、追加公演を計画したのですが、そうではなくて、もっと本格的に、なんとか10月の頭(あたま)に、次の 金融セミナーを、今度は、東京体育館のような大会場を借りきって行なおうかと目論(もくろ)んでおります(笑)。

 従いまして、今から、会場に出かけようとお考えの皆様は、どうか、もう少し情勢をじっと見て、お待ちください。すべては目下の“世界金融崩れ”の成り行き次第です。

 私が、近著「官製相場 の 暴落が始まる」(祥伝社)と 「熱狂なき株高 で踊らされる日本」(徳間書店) で予測してきて通りの事態になった。 サブプライム危機(2007年8月)、翌年のリーマン・ショック(2008年9月)から8年だ。 

 あれから8年が経ったのだ。 噫(ああ)、あれから8年だ。私は、6年目ぐらいで大暴落、大恐慌突入 を予測していたのだが、そのあと2年、粘られて遅れた。ようやく、私が予測(予言)した通りに大暴落が始まった。私は、急いで今の事態を分析し、これからの激しい動きを予想、予見しなければいけない。

私は、ここの「今日のぼやき、1551番」で、8月25日に、次のように書いた。

(転載貼り付け始め)

  昨日(24日) 、日本の株価(東証の平均株価)が、895円 暴落しました。先週末(金曜日)の600円下落を引き続いたものだ。 NYの株価も落ち続けている。 昨夜、10時半に、「NYダウ 取引開始直後、1000ドル下げ」というニューズがあった。終り値は、400ドルぐらいの下げだろう。 

 この動きが今週、ずっと続くようだと、世界経済はいよいよ停滞し、大不況に突入する。この動きをなんとか阻止しようとして、現在、米・欧・日の先進国3地域で、深刻に連携、談合をやっているだろう。

 計画的な “株価吊り上げ” を、このあとも、政府資金の投入でやって乗り切ろうとするだろう。株価の大暴落を喰い止めようという必死の弥縫策(びほうさく)だが、この 統制経済(コントロールド・エコノミー)の・・・・市場操作 に失敗するようだと、今の動きは、確実に「ドル覇権の崩壊」に繋(つな)がる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 日本政府と、アメリカ政府(米財務省とFRB)が、この2回目の株崩れを買い支えて阻止できないようだと、本格的な世界的な株の大暴落の始まりとなる。

 2回目の株暴落を 日本の政府資金(年金=GPIF、日銀ETF、郵貯)で買い支えて、ヘッジファンドたちの 日経平均先物(にっけいへいきんさきもの)の売り崩しを阻止できないようだと、さらなる“連鎖する大暴落”となる。

政府が、「どれどれ権力者であるオレさまたちが 」と 自分でバクチを張ると、失敗するに決まっている。
軍隊とか警察とか、税務署とかの権力機関を自由に動かせる、と 思って、市場(マーケット)という、人智(じんち)を越えた世界に、いいかと思って、嵌(はま)り込むと、動きを見透かされて、ヤラれるに決まっている。本当に愚か者たちだ。 

 アメリカのFRB議長のジャネット・イエレン 婆さんは、恒例の8月末の、ワイオミング州ジャクソンホールでの会合を欠席して逃げまわっている。表に出てこない。怯(おびえ)まくって、どうしていいか分からなくなっている。 

 「9月の米の政策金利(短期金利)の0.25%の引き上げ」どころの騒ぎではない。 そんなことをしたら、アメリカから資金が一斉に逃げるから、NYの株価がさらに暴落を続ける。

 それよりも怖(こわ)いのは、米国債(ナショナル・ボンド、財務省証券)の大きな崩れである。一番恐ろしい、この「債券バブルの崩壊」、「緩和(かんわ)マネーの終わり」の話はここには書かない。
 
 「中国の景気減速が世界に悪い影響を与え」と、すべて、中国のせいにして、今の世界株崩れを説明しようとする。なんというワルいやつらだろう。あれほど中国のことを長年、腐(くさ)して見下(みくだ)して、軽蔑してきたくせに。

 今頃になって、「世界の経済は、実は(実需中心である。世界の実物経済を支えてきた)中国を中心に動いているのだ」ということを、いつの間にか、認めている。 

 中国は強いから、株式(上海総合指数)が、3000ポイントを割って、2500近くまで崩れても平気だ。 中国人は、天性の博奕(ばくち)打ちだから、平然としている。暴落したら、そこから買い上げる。 日本人のように、これぐらいのことでは脅(おび)えない。 

 私は、『中国、アラブ、欧州 (ロシアもインドも)が手を結び ユーラシアの時代 が 勃興する』(ビジネス社刊、2015年8月初 刊) を出した。 その中で、「(7月に)中国株の 一番底だ。 この先の動きを見極めて、人民元預金をして、中国株を買うべきだ。中国は強い。中国は勝つ」 と書いた。 この本を買って読んでください。  

 中国は、「社会主義的な特色のある市場経済 」を 実行しているから、いつでも統制経済(とうせいけいざい、コントロールド・エコノミー)に移行できる。先進国は、「自分たちは近代人で、法の支配(ルール・オブ・ラー)を大事にするから、株式市場の閉鎖 とか株式の取引停止などということは出来ない。法律違反だから」 と 強がりで言っている。

 どうせ、このあとは、取引停止の連続的な嵐が 世界中の各市場で 起きるのではないか。

 GPIF (114兆円。年金資金投資運用 なんたら)は、日本国民の大事な、年金の積立金を、株というバクチに突っ込んで、「15兆円、儲かった」と宣伝したばかりだが、この8月末からの 株崩れで、痛手を受けて、もう20兆円ぐらいの評価損 を出しているようだ。

 ということは、「あと11兆円あるはずの、日本国内株式 への投資余力(よりょく)」が消えてしまっているようなのだ。 彼らが、(政府の機関のくせに)発表しないから、真実が分からない。 のたうち回っているのではないか。あの GPIFの建物から、飛び降り自殺する責任者が、数人、出ることを私は希望する。

 公的資金から利益を出す、というのは禁止である、と全国の公務員は、頭の芯(しん)から、叩きこまれた重要な、「公務員の服務規程、教育勅語、戦陣訓」だったはずだ。それを、竹中平蔵たちが、「公務員も 利益出せ、利益を出せ」と喚(わめ)いて、法律違反をたくさんやって、今の事態だ。

 アメリカさまに 日本国民の 大切な資金を貢ぎ続けることしか頭にない、本当に、悪魔の様なやつらだ。“インタゲ”の旗振り人、伊藤隆敏(いとうたかとし)、西室泰三(にしむろたいぞう)たちも同罪となる。 日本国民の年金が、吹き飛んだら、お前たちは、本当に、国民から石を投げられるでは済まない。縛り首だ。
 
 日本政府とアメリカ政府とEU(ヨーロッパ)政府が、目下の株崩れを、買い支えることが出来ないと、何が起きるか。このあとどうなるか、だ。やっぱり、中国と同じで、ゆくゆくは、・・・市場統制、取引停止、市場閉鎖 ということになるのではないか。バカな奴らだ。

 私、副島隆彦 の友人のひとり は、「副島。このあとは、ずっと暴落だから、日本版のVIX(ヴイアイエクス、恐怖指数)を買うよ」 と言った。以下の 「株が暴落しそうになったら、激しく跳ね上がって儲かる」日本版の VIX(恐怖指数)のURLを載せます。 天性、博奕打ちの素質のある人は、参考にしてください。

1552 国際のETF VIX短期先物指数
http://www.nikkei.com/markets/company/index.aspx?scode=1552

2030 iPath VIX短期先物指数連動受益証券発行信託
http://www.nikkei.com/markets/company/index.aspx?scode=2030
 
副島隆彦です。 以下は、最新の新聞記事だ。

(転載貼り付け始め)

●「 NYダウ終値、469ドル安…1万6058ドル 」

読売新聞  2015年9月2日(水)5時58分配信

 【ニューヨーク=越前谷知子】1日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)は大幅下落し、前日終値比469・68ドル安の1万6058・35ドルと3営業日連続で下落して取引を終えた。ナスダック店頭市場の総合指数は、140・40ポイント安の4636・11で取引を終えた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 お、この読売新聞のNYにいる 越前谷知子(えちぜんやともこ)という記者は、愛国者・中川昭一(なかがわしょうち)の失脚と死に関係している女だ。死ぬまで、中川の亡霊の追いかけられるだろう。 

 「この300億ドル(3兆円)は、ヨーロッパの貧しい国々に、日本からのプレゼントです」と、ストロスカーンIMF議長(当時、後に、女性問題スキャンダルでアメリカの計略で失脚させられた。フランス大統領になるべき人だった)を喜ばせた。中川昭一財務大臣(当時)は、「日本の外貨準備高から、切り取って与えた」のだ。これにアメリカ財務省が怒り狂った。それで、中川昭一は、殺された。

 (転載貼り付け始め)

● 「 日経平均大引け、大幅続落 700円超下げ、中国景気への警戒感 」

2015/9/1  15:07  日経新聞

 9月1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落した。終値は前日比724円79銭(3.84%)安の1万8165円69銭で、直近の安値を付けた8月25日以来の低水準だった。東証1部の95%以上の銘柄が下げるほぼ全面安の展開だった。

 きょう午前発表の8月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の分かれ目である50を下回ったことで、中国景気の減速懸念が再び強まった。

 投資家の運用リスクを回避する動きが続き、外国為替市場で円相場が1ドル=120円台半ばまで円高・ドル安が進行。輸出企業の採算悪化を懸念する売りも重なった。終盤には株価指数先物に断続的に売りが出て下げ幅を広げ、きょうの安値で終えた。

●「 日経平均先物、夜間で一時300円超下落 欧州株安、円高で売り加速 」

2015/9/1  18:02 日経新聞

 9月1日夕刻 の大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物が一段と下げ足を速めた。中心限月である2015年9月物は一時、同日の清算値に比べ320円安い1万7790円まで下げた。

 日中と夜間取引を合わせて8月26日以来の安値水準。欧州株式相場が軒並み下落したことを嫌気した売りが続いた。

 外国為替市場で円相場が対ドル、対ユーロともに円高が進み、日本企業の輸出採算の悪化を懸念して売りの勢いが増した面もある。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 現在の 朝8時30分の 「日経平均先物」は、17,880円で、995円安だ。▲5.07%だ。 暴落が続いている。

 しかし、 「24時間市場」の「日経平均CFD」の方は、17,845円 の 安値から切り返しつつあって、318円安だ。 ▲1.78%だ。 アメリカのヘッジファンド=国際投機筋=どもは、“日本売り”を続けるつもりだ。

 このあと、今日の東京市場が開くのだが、安値から始まり、もみ合うだろう。日銀は、日銀ETFを、義理堅く、336億円今日も投入するかもしれないが、政府の主力艦であるGPIFが、 2000億円ぐらい突っ込んで、一個師団投入で、「何がなんでも吊上げてやる」と出るか、見ものである。

副島隆彦拝