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磯貝 太 投稿日:2016/08/24 13:21

【1637】[1972]メールが公開されると、11月8日の大統領選の行方に影響を及ぼす可能性がある。

色々出ているようです。

「The Huffington Post | 執筆者: Kazuhiko Kuze」からの引用貼り付けです。

ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題は終わらない 新たに1万5000通の文書公開を求められる

投稿日: 2016年08月24日 09時27分 JST 更新: 3時間前

アメリカ大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に公務で私用メールアドレスを使っていた問題で、ワシントン連邦地裁は8月22日、国務省にアメリカ連邦捜査局(FBI)の捜査で新たに発見された1万4900通の文書の公開を指示した。文書の大半は、クリントン氏が国務長官としてプライベートのメールサーバーを使用して送受信したメールとみられる。ロイターなどが報じた。

クリントン氏の私用メール問題をめぐっては、2015年3月、国務長官在任中に公務で使用していたメールアドレスが国務省のアカウント「.gov」ではなく、クリントン氏が自宅でサーバを運用していた個人用アカウント「clintonemail.com」を使用していたことが発覚し、セキュリティ上の懸念が指摘されていた。

文書は、FBIがクリントン氏の私用メールに関する捜査が終了した後、国務省に返還したデータに含まれていた。FBIのジェームス・コミー長官は7月5日、「クリントン氏らは非常に慎重に扱うべき極秘情報の取り扱いを極めて軽率に行っていた証拠があるが、告発するのは適切ではない」と述べて、司法省にクリントン氏を刑事訴追する勧告は行わないと発表していた。

ABCニュースによると、今回の判断は、保守系の市民団体「ジュディシャル・ウォッチ」の請求による。地裁は国務省に対し、9月23日までにこの文書を再点検し、公開日程を報告するように求めた。国務省は22日、すべてのメールを「ジュディシャル・ウォッチ」に開示すると表明している。

メールが公開されると、11月8日の大統領選の行方に影響を及ぼす可能性がある。

http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/23/clinton-mail_n_11668948.html

副島隆彦 投稿日:2016/08/22 17:28

【1636】[1971]ヒラリーよ、お願いだから、病気で倒れて緊急入院、と言う逃げ方はやめてくれ。

副島隆彦です。  今日は、2016年8月22日(月)です。

 まず冒頭で、私の素朴な、きわめて率直な考えを書きます。 ヒラリーよ、よくもお前は、その68歳の老婆(ろうば)、老女(ろうじょ)の現実を無視して、大統領になろうなどと、よくも考えたものだ。 女という生き物の浅ましさ、思慮のなさを、満天下に晒(さら)している。

 68歳という年は、男たちの中の、生来、頑強な体をした者でも動きがきつくなり始める歳だ。それなのに病気がちになるに決まっている女の体で、よくも大統領という、神経を普通の人の数十倍は使う、キツい仕事を今からする、などど、何を大きく、このバカ女は、勘違いして、ずっとこの「権力者への道」を歩み続けたものだ。 

 女は、68にもなればあちこち、体が痛くなって、きつくなるものなのだ。それをまわりがいたわってあげて、それで世の中は、回っている。

 それを、「台頭する女の時代」という標語に自分たちで狂ってしまって、 ヒラリーは、マデレイン・オルブライト(元国務長官)の“女学校”の優等生として、愚かにも、頭のてっぺんから信じ込んで、動いてきた。メラニー・ヴァヴィーア、ミシェル・フロノイ、シーラ・スミス、キャシー・マツイ(松井)、スージー・ジョージ、ヴィクトリア・ヌーランドたちと一緒にだ(出典。拙著『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』講談社刊、2015年3月刊 P108)。

 これまでに、ヒラリーは、何度、脳振盪(のうしんとう)やら、脳血栓(のうけっせん)で倒れたか、分からない。それなのに、今のこのザマだ。 68歳のヒラリー婆さんが、どうして、大統領選挙に当選して、来年から米大統領をする、などど、正常な頭をした人間なら、考えもしないことだ。 

 人類という お猿(さる)さん以下の、愚かな生き物は、巨大な集団になればなるほど、正常な判断力を無くす。 

 まともな判断力を持って、冷ややかに世の中を見つめる力のある人なら、「そんな、69歳のバアさんが、大統領なんかに、なってはいけない」 と、分かる。 

 それが分からないのは、バカ女の群れと、それに追随するバカ黒人たちの群れだ。南米系のヒスパニックたちは、もっと冷たく、「自分たちは、もっと、もっと北アメリカに浸食(しんしょく undermine アンダーマイン  )して行ってやる」と考えている。

 それは、古代ローマ帝国を、下から浸食して、突き崩していったゲルマン民族(オドアケル、ゲルマン傭兵隊長がローマ皇帝を名乗った、時にローマは滅んだ)のような感じだろう。

 私が、今もアメリカの大統領選挙の“最有力候補”である(笑)ヒラリー・クリントンのことで急いで、このことを書いておかなければいけない。ヒラリーは、すぐにでも病気で倒れて入院しそうだ、ということだ。

 ヒラリーよ、お願いだから、病気で倒れて入院、ということはしないでくれ。あなたが急病で病院に担ぎ込まれて、皆に心配を掛ける、ということだけはしないでくれー。ということだ。今、ヒラリーに病気で倒れられたら、私、副島隆彦は、本当に困る。

 ヒラリーよ、貴女(あなた)には、あと2ヶ月半(正確には残り大統領選まで78日。11月8日が投票日)元気でいてもらわないと、私が困る。貴女には、きちんと逮捕されて、きちんと牢屋 ( jail 、ジェイル) 正確には、拘置所(detention ディテンション)に入って貰(もら)わないと、私の言論予定が狂って、本当に困る。

 日本人の多くは、アメリカの大統領選挙のことなど気にも掛けていない。どうせヒラリーが当選する、と思っている。なぜなら、オリンピックの結果の発表ばっかりで(なんで、あんなにいろいろのお笑いのような競技、種目 がたくさんあるのか、いい加減にしろ)、アメリカのことなどどうでもいい、という感じだ。 

 それでも、ヒラリーが優勢だと、ほとんどの人は思っている。なぜなら、日本のメディア(テレビ、新聞)が、そのように、「7ポイントの差で、クリントン氏が、トランプ氏よりも支持率で上回っている」と、ウソ八百の報道ばっかりしているからだ。

 それはアメリカの大メディア( ABC,NBC,CBSの3大テレビネットワークが、今も、なぜか強い)が、そういうインチキ報道を繰り返すからだ。  日本の週刊誌も、黙ってしまって、トランプの悪口や弱点の論(あげつら)いさえ、全く書かなくなった。というよりも、トランプのことを無視していて、触りたくない、という感じだ。

 日本操(あやつ)り班(=ジャパン・ハンドラーズ)である、ディック・アーミテージや、マイケル・グリーン の子分を長年やり過ぎて、頭がおかしくなっているから、週刊文春も週刊新潮も、今さら、正常な、正気(しょうき)の報道を出来なくなっている。 

 あるいは、木村太郎 や 春名幹男(はるなみきお)のように、CIA東京支部(Tokyo precinct トーキョー・プリーシンクト)所属の、CIAの下級職員たちからの受け売り情報で発言しているジャーナリストたちでさえ、もう、何を言っていいか、分からなくなった。

 私、副島隆彦の書いていることを、こそこそ盗み読んで、肝を冷やすぐらいしか、アメリからの正確な情報など何も入ってこない。なぜなら、首都ワシントンの、アメリカの国家情報部員や軍関係の情報部員と、その幹部たちが作っている、インテリジェンス・コミュニティ 自身が、自分たちが政府の公務員だものだから、一体、自分たちの運命が、これから、トランプ政権が出来たら、どういうことになるのかで、右往左往して、冷静な判断力を失っているからだ。

 他人事(ひとごと)なら、冷静に、冷(さ)めた感じで、世界中を見下ろす、あるいは、見下(みくだ)して、あやつり技(わざ)で分析して語ることが出来るくせに、自分たち自身の職と首が、トランプが大統領になると、掛かってくるものだから、冷静さを失って、頭が朦朧(もうろう)となっている。 私、副島隆彦には、この“感じ”がよく分かる。 ざまあ見ろ、である。

 「ヒラリーは、どうも病気だ 」 という噂は、一年前から、ずっとザワザワとアメリカ国民の間で囁(ささや)かれていた。ヒラリーは頭(あたま、脳)の病気( mental disease あるいは、brain disease ブレイン・ディズィーズ )だ、ということは、ネット上でもずっと書かれてきた。

 ヒラリーは、歓声をあげたときに、頭を何度も上下にがくがくと揺らす独特の症状が動画でも流れている。 そのとき目がぐるくると回っている。

 この病気は、dysphasia 「ディスファシア」 という 神経症の一種らしい。詳しいことは私には分からない。いわゆるパーキンソン氏病 だと言われることも多い。あるいはバセドー氏病(甲状腺肥大症)を併発しているとも言われる。

 あるいは、myoclonus 「ミオクローヌス」という病名が、英文の記事の中に出てくる。  私は、「このディスファシア や、ミオクローヌス という病気は、一体、どういうものなのか」と不思議に思いながら、これまで、ヒラリーの言動を、映像を通してずっと見ていた。そしたら、一昨日になって、ようやく まともな 記事が出てきた。

それは、 以下の記事の中にあるとおり、 

“ Hillary Clinton has brain damage that impairs her ability to communicate …..has a disorder called dysphasia, a condition brought on by brain trauma that erodes a person’s ability to speak or comprehend language.

「 ヒラリー・クリントン氏は、脳に障害があり、意思疎通の能力を低下させている。 それは、ディスファリア と呼ばれる症状である。この症状は、脳が受けた外傷(トラウマ)から引き起こされるもので、人の会話能力や理解能力に障害を受ける病気だ」 

となっている。 

以下に載せる「ヒラリーは、脳に障害があるようだ」という意見表明(claim、主張)は、何と、敵対候補である トランプ陣営の有名な女性スポークス・ウーマンのカトリーナ・ピアソン Katrina Pierson という広報担当者が発言したものだ。数日前の8月18日の発言だ。ピアソンは、やや浅黒い肌をした南米系の女性だ。

こういう場合には、ヒラリー陣営から、即座に激しい反論と、反撃が起きて、「こんな失礼で、非常識な発言をするとは」と、大手メディアまで巻き込んで、カトリーナをぶったたいて辞めさせる、という形になる。

ところが、その気配がない。どうも皆が、ヒラリー寄りのメディア関係者も含めて、当然のように「ヒラリーは頭の病気だ」と分かっているからだろう。何ともはや、困った事態だ。 

以下の英文の中に、ヒラリーの主治医の女性まで、出てきて、「クリントン長官は、極めて良好な健康状態にある 」 “ Secretary Clinton is in excellent health .” と 穏やかに反論している。 とりあえず、まず、以下にこの英文の記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

Trump spokeswoman claims Clinton has rare brain disease

08/18/2016 THE HILL

http://thehill.com/blogs/ballot-box/291922-trump-spokeswoman-claims-clinton-has-rare-brain-disease

A top spokesperson for Donald Trump claimed Thursday(8月18日) that  Hillary Clinton has brain damage that impairs her ability to communicate.

Speaking on MSNBC, Katrina Pierson alleged that Clinton, the Democratic presidential nominee, has a disorder called dysphasia, a condition brought on by brain trauma that erodes a person’s ability to speak or comprehend language.

“What’s new are the other reports or observations of Hillary Clinton’s behavior or mannerisms … as well as her dysphasia, the fact that she’s fallen, she has had a concussion, there are really interesting things out there,” Pierson said.

Trump has long claimed that Clinton lacks the physical stamina to be president and has stated repeatedly that she takes weekends off to catch up on her sleep.

But the GOP nominee and his campaign have not directly engaged with conspiracy theories, circulated on ultra-right wing blogs and talk shows, that Clinton’s health is badly deteriorating and that the media is complicit in a cover-up.

There is no evidence to back those claims up, and Clinton’s physician, Dr. Lisa Bardack, has repeatedly stated that the former secretary of State is fit to serve.

Recently, Bardack released a statement to address the conspiracy theories around apparent falsified medical records with her name on them saying that Clinton has dysphasia.

“These documents are false, were not written by me and are not based on any medical facts,” Bardack said. “To reiterate what I said in my previous statement, Secretary Clinton is in excellent health and fit to serve as President of the United States.”

Pierson on Thursday said Clinton could clear up the confusion by holding a press conference in which she shows she’s capable of fielding questions.

“It’s important to note that Hillary Clinton has taken a lot of time off the campaign trail,” Pierson said. “It’s something that needs to be addressed, she’s taken a lot of time off the campaign trail. She hasn’t held a press conference this year. Why don’t we just have Mrs. Clinton have a press conference and she can answer all of these questions.”

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 やはりヒラリーは病気のようだ。・・・・ということは、もうすぐ、選挙遊説の間に、これからの78日間の間に、どこかでブッ倒れる、そして入院する、ということだ。

私、副島隆彦にとっては、それは、本当に困るなあ、 ヒラリーには、きちんと逮捕 arrest されてきちんと 拘置所 detention に入って貰いたいのだ。そして、拘置所の中から、「ハーイ、国民の皆さん。私は、元気で、拘置所から、大統領選挙を続けます。この逮捕は、違法です。私は、無罪です。みんな私を信じて下さい。そして、私に投票して下さい」 と、鉄格子の後ろから、元気よく、テレビを通してアメリカ国民と、それから世界中の人々に、優雅に挨拶をしてもらいたいのだ。

そうしないと、私、副島隆彦が、急いで書いてこれから出版する、本の企画が台無しになる。予定が狂って、9月の終わり頃とかに、「ヒラリー入院」ということになると、もう、鉄格子の向こうで悠然と構える女帝(エンペレス)という構図、図式が壊れてしまう。

 「ヒラリーは、拘置所の中の病院の特別病室にいます」では、立派で壮麗な政治ドラマにならない。 そうなると、ヒラリーのせいで、ヒラリーが命令して、CIAの特殊部隊(スペシャル・フォーシズ special forces )を使って、2009年から計画的に引き起し続けた、「アラブの春」 Arab‘s Uprising (アラブズ・アップライジンブ。仕組まれたアラブ諸国の民衆反乱。アラブに春があるのか?) で、エジプトでも、リビアでも、シリアでもイラクでも、本当に、それぞれ 数百万人の戦争難民が出て、それぞれ数十万人の 戦死者を出して、アラブ世界(中東)で、人々を 大混乱と戦乱の中で、逃げ惑わせ、地雷や爆弾に当たって死なせた、その元凶の 戦争犯罪人 ( war criminal ウォー・クリミナル)としてのヒラリー・クリントンを、世界が、世界人類が、きちんと裁(さば)きに掛けることが出来なくなる。

 本当に、ヒラリーが捕まって、正しい罪名で、多くの罪状が逐一、満天下に読み上げられて、正しく裁かれることがないと、私たち日本人も困る。本当に、こうなったら、もう米大統領選挙どころの騒ぎではないのだ。 それどころではなくて、焦眉(しょうび)の中心は、「ヒラリーがいつ捕まるか」よりも、「ヒラリーはいつ病気で入院するか」なのである。

 それでも、世の中は、今も「ヒラリーが当選する」で動いている。だから、いまのうちに私はこのことをはっきりと書いておかなければいけないのだ。このことは近(きん)未来予言者を名乗っている私、副島隆彦のなすべき義務だ。

 日本の新聞でも、9月の末頃になると、「クリントン氏、逮捕か」と出るようになる。「クリントン氏、私用メール問題で、偽証罪(ぎしょうざい perjury パージュリー)および、違法な利益供与(賄賂罪)で、逮捕へ」と 載るようになると、世の中は、一斉に、「へー。ヒラリーは何か悪いことをしてたんだ」で、「ヒラリー逮捕、裁判だって」、「え? それって当たり前でしょ」 「みんな知っているよ」と、いつの間にか、考えが変わる。

 何の反省(リフレクション reflection )、過去の自分の言動への自省、振り返り(リフレクション)もない。人間というのは、その程度に、浅はかで浅ましい生き物だ。

 私は、言論商売人で、言論予言者業をやっているから、自分の近(きん)未来予測を外(はず)す訳にはゆかない。自分の言論を自分で裏切るようなことはしない。 私はがっしりと自分が打ち立てた立論(りつろん)を、頑固に守り続ける。

 それでも、私の本が、出るのが遅れて、「ヒラリー逮捕へ」どころか、「ヒラリー、入院」ということになって、病院に逃げ込まれると、本当に、私は、自分の本出しの予定が狂って、出版社と一緒に困ってしまう。
チラッとだけ、日本でも関連する記事が出た。

(転載貼り付け始め)

●「ヒラリー氏を標的、偽診断書がネット上に出回る」

2016年8月19日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160819-OYT1T50128.html

 米大統領選民主党候補のヒラリー・クリントン氏(68)が深刻な健康不安を抱えているとする偽物の診断書がネット上に出回り、ヒラリー陣営が火 消しに追われている。

 出所不明の偽診断書はここ数日間にソーシャルメディアを通じて拡散した。ヒラリー氏が脳しんとうの後遺症で「失神、制御不能のけいれん、記憶障 害」に苦しんでいるとする内容だ。

 ヒラリー氏は実際、国務長官時代の2012年12月、脳しんとうを起こして約1か月療養したことがある。偽診断書にはヒラリー氏の主治医の氏 名、住所の記載もあり、本物に見えるよう細工されていた。

 共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)も15日の演説で、ヒラリー氏について「この国の課題に立ち向かうには精神と身体のスタミナを欠いて いる」と健康不安を連想させるような発言をした。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。上記の 診断書は偽物ではない。本物だ。

 「偽診断書にはヒラリー氏の主治医の氏 名、住所の記載もあり、本物に見えるよう細工されていた」とまで、読売新聞は、アメリカのニューズソースからの受け売りで、根拠もなしに書いている。 診断書を書いた主治医の氏名や住所の偽造など出来ることではない。調べればすぐに分かることだ。

 次に、以下の記事は、「米共和党は、ヒラリー・クリントン氏 に対して、重大な偽証罪(ぎしょうざい、議会侮辱罪)の適用を準備中である」という内容だ。最近は、この The Hill (ザ・ヒル)とPolitico ( ポリティコ) というネットの政治記事の評判がいい。ニューヨーク・タイムズや、ワシントン・ポスト紙のような、ゆがんだ偏向が少ない。

(転載貼り付け始め)

GOP preps tough perjury case against Clinton

「 米共和党(グランド・オールド・パーティ)は、クリントン氏に対して、重大な偽証罪での刑事訴追を準備中」

08/19/16 THE HILL

http://thehill.com/policy/national-security/291884-gop-preps-tough-perjury-case-against-clinton

  House Republicans are doubling down in their effort to bring perjury charges against Hillary Clinton over her testimony last year to the House Select Committee on Benghazi.

 GOP lawmakers have claimed that the Democratic presidential nominee broke the law by lying under oath about her private email setup during her marathon appearance in October.

  Next month, Republicans on the House Judiciary Committee plan to make the issue a central part of a hearing with senior officials from the FBI, a committee aide said on Thursday. Legally, the GOP faces a tough case. Politically, however, raising the perjury allegations would be a way to keep the issue of Clinton’s truthfulness in the public eye throughout the fall as she battles Republican nominee Donald Trump for the White House.

 Proving that someone committed perjury means overcoming a high hurdle: that the person knowingly told a falsehood under oath.

 Convincing lawyers at the Department of Justice to take the case would also be difficult, because prosecutors would have to prove that what the former secretary of State said during the 11-hour hearing was directly at odds with the truth.

 “There is no case,” said Stephen Ryan, a former federal prosecutor and general counsel for the Democratic-run Senate Government Affairs Committee, bluntly.

 “Even if you tried to step back from the politically laden nature that this was the Democratic presidential nominee and you look at it, there’s no way the Department of Justice would touch a case like that.”

 “There’s just no appeal to this case, other than the political appeal,”  added Ryan, who said he is not involved in the presidential race.

 Politically, hearings, letters and the other trappings of Washington could be useful for the GOP. Polls have consistently shown that voters have doubts about Clinton’s honesty and trustworthiness.

 New Hampshire Gov. Maggie Hassan, the Democratic candidate for the Senate in her state, even was tripped up this week. On three occasions, she sidestepped questions from CNN about whether she believed Clinton was honest before her campaign released a statement underlying her trust in the presidential nominee.

 Even if the perjury allegations don’t save Trump, they could help down-ballot Republicans fighting against the current. Polls in Virginia and Colorado, both battleground states, have shown Trump running behind Clinton by double-digits.

 The GOP heads of the House Judiciary and Oversight committees outlined the potential case against Clinton in a joint letter this week to Washington’s top federal prosecutor.

 In their six-page letter, Reps. Bob Goodlatte (Va.) and Jason Chaffetz (Utah) pointed to four instances during which the former secretary of State “appear[ed] to implicate” two criminal laws barring perjury and false statements.

 “The evidence collected by the [FBI] during its investigation of Secretary Clinton’s use of a personal email system during her time as secretary of State appears to directly contradict several aspects of her sworn testimony,” they told U.S. Attorney Channing Phillips.

 The Justice Department decided last month not to press charges against Clinton for mishandling sensitive material after a yearlong FBI investigation.

 Goodlatte and Chaffetz, in their letter, noted that the FBI discovered classification markings on three of the emails in Clinton’s inbox, seemingly disproving her assertion that “nothing was marked classified at the time I sent or received it.”

 But in a letter to Capitol Hill this week, the FBI’s congressional liaison noted that those markings were incomplete, might have been made in error and were buried in a chain of emails.

 The fact that Clinton received messages with those partial markings, Jason Herring wrote, “is not clear evidence of knowledge or intent.”

 In another case, the GOP chairmen point to Clinton’s claim before Congress that her attorneys “went through every single email” while deciding which emails belonged in a federal storehouse and which could be deleted.

 Comey later said that, in fact, her attorneys “did not individually read the content of all of her emails” but instead looked at “header information” and “search terms” to separate the roughly 30,000 emails that Clinton claimed were work-related from the similarly sized batch of messages that she said were personal.

 Comey said that the FBI discovered “several thousand” allegedly personal emails that were actually related to her official duties.

 Those two statements are not necessarily at odds.
“’Went through’ and ‘read’ are two different things,” said Stephen Gillers, a law professor at New York University.

 “There’s some ambiguity there,” he added. “Consequently, there’s some uncertainty about whether the fact she was asserting ? ‘went through’ ? is false, since it doesn’t necessarily mean ‘read every email.’”

 Partly because of those types of ambiguities, it’s not common for perjury charges to be brought over testimony before Congress.

 “The questions of the witnesses in Congress tends to be sloppier and looser,” said Charles Tiefer, a law professor at the University of Baltimore and former lawyer for both the House and Senate, who recently wrote a book called “The Polarized Congress.”

 “Congressmen leave far more wiggle-room than professionals like prosecutors questioning witnesses on the witness stand.” Rep. Trey Gowdy (R-S.C.), the chairman of the now largely defunct Benghazi committee, is a former prosecutor who is known for approaching congressional witnesses with precise, strategic lines of questioning.

 But other Republican members of the committee don’t have the same background.

 Spokespeople for Chaffetz and Goodlatte did not respond to inquiries about the merits of the legal arguments. 

 Democrats have written off the GOP’s call for a prosecution, insisting that the move is merely a political gesture meant to attack Clinton’s credibility.

 “It is clear that Secretary Clinton was telling the truth based on the facts she had at the time, and this Republican perjury referral is making a mockery out of congressional authority and trivializing our procedures for political purposes,” Rep. Elijah Cummings (D-Md.), the ranking member of the Oversight panel, said in a statement.

 To be sure, Clinton has repeatedly made statements about her email system over the course of the last year and a half that were later proven false by the FBI.

 She has been forced to walk back her claims that there was no classified information on the messages she sent and received. A total of 113 emails contained information that was classified at the time the messages were sent, Comey asserted last month.

 She also insisted that all of the work-related emails were given to the State Department for safekeeping, though in fact thousands were marked as personal and deleted.

 The FBI has every right to launch a preliminary investigation into allegations that she lied to Congress based on the recommendation of the GOP chairmen, noted Gillers, the professor from New York University.

 But unless they can dig up concrete proof that Clinton knew she was lying under oath, the probe might end there.“If the case were just, ‘Did Hillary Clinton tell things to Congress that turned out not to be true?’ I think the answer there is, yes,” said Tyler Doyle, a partner at the Houston-based law firm Smyser Kaplan & Veselka.

 “Can it be said with certainty, beyond a reasonable doubt, that she willfully made such a statement?” he added.“That’s tougher.”

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 ヒラリーが、病気で倒れて、大きく予定が崩れて、それで、「両者、互角の闘い」にならななくなったら、どうなるか。そのときは、共和党のトランプの「不戦勝」での勝利、ということになる。 トランプも人気が無い、信用されていない、不支持率が高い、などと言っていられない。 つまり、もうトランプの勝ちが、決まったようなものなのだ。

 だから、先週あたりから、トランプの演説の様子が変わった。もうアメリカ国民に、演説で、人気取りをする、という感じが、どんどんなくなりつつある。 

 「俺は、もう大統領になったも同然だ。だから、もう、余計なことを話しているヒマは、ないのだ。俺は、大統領としての仕事をする。だから、お前たち(米国民)も、さっさと、自分の仕事を真面目にやれ・問題は山積みなのだ。一つずつ片付けて行かなければいけない。

 オレは、経営者だから、ずっと、こういう厳しい仕事をしてきた。目の前の仕事にひとつずつ対応して、何とかしなければいけない。『 問題 に 解決、などということはない』ということを一番知っているのもオレだ。 何とかしてゆくだけだ。 

 お前たち、国民を、何とか食わしてやる。その代わり、働け。給料を、半分にする、とは言わない。1割とか、2割とか削ることになるだろう。 それでも、文句を言わないで、オレの言うとおり、仕事をしろ」 と、トランプは、全身で訴えている。

 先週の 水害の時には、大河ミシシッピ河の河口にある、ルイジアナ州にトランプは、災害救助に行って、「しょうがないなあ」と、ブスッとした顔で、水浸しになっている低所得者層( 金持ちたちは、どこの国でもしっかりした土地か、高台=ブレント・ウッズと言う=に住んでいる )の地区で、不機嫌そうに、救援物資の食料の小箱を配っていた。 「大統領になったら、こういうことばっかり、させられるんだろうなあ」と、体で分かったようだ。 

 テレビの報道は、「人気取りで、災害地に来なくていい。カネを持って来てくれ」と厭(いや)なことを言っていた。 トランプは、このまま大統領になって、来年から、ずっと、アメリカのメディアに、ずっと、毎日、毎日、叩(たた)かれ続けるのだろう。大新聞、大テレビのやつらめ、この野郎どもが最悪だ、とトランプは知っている。 

 こいつらを、そのうち策略に嵌(は)めて、まんまと陥(おとしい)れてやる、とトランプはじっと考えているはずだ。ABCの花形司会者で、ヒラリー応援に熱心な、クテファノポロスあたりから、血祭りにあげてやる、と不敵な感じで、トランプは構えている。

 さて、そうなると、ヒラリーが病気で入院して、だからと言って、起訴猶予(きそゆうよ)で、偽証罪(ぎしょうざい。perjury 議会侮辱罪 )と、クリントン財団(Clinton Foundation 、クリントン・ファウンディション)による利益供与(賄賂罪)での、FBIと司法省による 合同の犯罪捜査(investigation インヴェスティゲイション) が終了、ということには、アメリカではならない。 ヒラリーは、どの道、逮捕、勾留、そして裁判に掛けられる。

 それを、新大統領のトランプは、2017年から、どうするか、だ。 いつまでもダラダラと、自分の政権(執行部)が、始まったのに、2年も3年も、ヒラリー裁判で、騒がれている訳にはゆかない。と、判断するだろう。 おそらく、だから、「半年で、裁判も決着を付けて、さっさとヒラリーを過去の人にしろ。騒ぎは、もう終わり、終わり、終了だ」と トランプは、考えている。 このことを、ヘンリー・キッシンジャーと真剣に交渉している。

どうやって、“幕引き”をするか、だ。

 それを議会での証言の偽証罪 (2015年10月の下院のベンガジ特別委員会の公聴会での偽証)と、クリントン財団の違法な利益供与での犯罪、だけで済まそうとしている。

 だから、ヒラリーの真の罪状である、 重大な国家機密に指定( classified state secrets ) された、リビアの独裁者カダフィ (リビア国民にとっては、優れた良い指導者だった。ただで住居もくれた、安定した国だった)を殺した後の、リビア国家の資産をを、200億ドル(2.4兆円)ぐらいを強奪して、米海軍の艦船と米空軍の輸送機で、深夜に密かに、どんどん運び出して、イスラエルのハイファ港に入れて、そこから、ゴラン高原(シリアからイスラエルが占領支配している地域)を通って、密かに、シリアのど真ん中の都市ラッカ Ar-Raqqah と、それから、北イラクの中心都市である モスル Mosul (ここが本当はクルド人の首都)にまで運んだ。

 そして、IS「イスラム国」の過激な7万人の傭兵部隊の人殺し、テロリスト勢力を 作った。 この 犯罪の責(せ)めを、ヒラリー・クリントンは、 国務長官として、即ち、アメリカ合衆国の対外的な政策の責任者として、行った。

 これは、アメリカの国家としての犯罪 、すなわち 国家犯罪(state crime ステイト・クライム)である。 この巨大な犯罪を、ヒラリーが、米国務省の高官たちに内緒で、だから、国務省の厳重に管理された暗号化された、メールを使わないで、私用メールで、CIAの特殊部隊(スペシャル・フォーシズ special forces )の 非合法部隊を勝手に使って動かして、ISを創作、創業、設立して、その資金と兵器、武器弾薬( それから、テキサス州のサンアントニオで作られている トヨタのピックアップ・トラックを2千台も、持ち込んで、あのISが、示威行進をしていた。あれらの、あまりにもあからさまな、アメリカという国がやっている 国家犯罪が、ヒラリーeメールの公開と共に、満天下に晒(さら)されるのは、アメリカ政府=トランプ大統領=現執行部 としても、堪えられないことだ。

 だから、ニューヨーク・マフィアの現職の総帥(そうすい)でもあるトランプは、アメリカの恥が、この問題で、これ以上、世界にバレてしまうことには、当然、反対する。それで、何度でも、キッシンジャー(およびその背後にいるデイヴィッド・ロックフェラー101歳)との交渉になる。ここで世界の動きは決まってくる。

 トランプは、交渉ごとの歴戦の強者(つわもの)だろうから、交渉だけで、数百億円どころか、数千億円のお金をこれまでに相手から巻き上げて来たような男だ。だから、中小国や、属国(日本のような)を、いいように手玉にとって、動かしてきた、foreign policy experts フォーリン・ポロシー・エキスパート「外交問題の専門家」と呼ばれる、ワルたち(アメリカの政府高官をやった者たち。「安保マフィア」)が、数百人束(たば)になってトランプに掛かっても、トランプは負けない。 トランプの方が、格(かく、クラス)違いで、こんなアーミテージ(国務副長官までした) や、マイケル・グリーン(NSC=国家安全保障会議=の上級顧問をした)程度の連中は、トランプから即座に投げ飛ばされる。

 今や、トランプは、キッシンジャー(93歳)と同格なのだから。「なあ、ドナルド(・トランプ)よ、アメリカは、今のまま世界を動かすということは、もう無理だと、君も僕も分かっているとおりだ。 それでも、急激な国力衰退を露呈させたらいけないのだ。何とか、少しずつ徐々に、アメリカのデクラインをバレないように、上手に国家運営しなければいけないんだ。ドナルド、分かるだろ。君が大統領になったら、君の肩にすべてが掛かってくるんだから 」 と、キッシンジャーが教え諭(さと)す感じだろう。

 トランプは、ただの経営者から国家経営者としての自覚を持って、これまでの厳しさの数十倍は重たい荷物を、ずっしりと肩に背負わなければ済まない。

だから、ヒラリーの件は、「ISを作って(2012年から作り始めた。カダフィを殺害したあと。2014年6月10日に、ISは、北イラクのモスルに突如、出現した )、そのそうやってアラブ、イスラム世界をヒドい動乱状況に追い込んだ」責任を負っているのだが、これは、これで、これ以上騒ぎにならないように、アメリカ国内で押さえ込まなければいけない」 という判断になる。 

 だから、ヒラリーたちの重大犯罪である、リビアの国家資産(それは、決して、カダフィの個人資産、私腹ではない)を奪って、ISの凶暴な殺し屋集団を、育てて、出現させた 犯罪は、これ以上、問題にならないように、急いで、始末しなければいけない。

 そのためには、形だけの パージュリー( 議会での偽証罪)とクリントン財団での悪事を裁くだけのことにして、臭(くさ)いものには蓋(ふた)をして、トカゲの尻尾切りではなくて、トカゲの頭(ヒラリーとビル・クリントン)を、始末してしまおう。ということになる。そのように事態は進むだろう。そのように、副島隆彦は、予測、予言する。

 なぜ、この時期に、トランプが、自分に助言(ご進講)しに来た核問題の専門家に、「持っている核兵器は使えないのか」と3度、確認するかのように、聞いた、という記事や、「オバマ大統領が、ISの創設者だ。 ヒラリー・クリントンは、それと共同設立者(コウファウンダー)だ」と、危険な発言を、わざと、故意にするのかを、私たちは、真剣に考えなければいけないのだ。

 トランプは、ついに、オバマ大統領の責任、 ということまでを言い出した。そうなのだ。オバマは、ずっとヒラリーのことが大嫌いで、ずっと、この8月の党大会まで、ヒラリーを自分の後継者指名(オバマの場合は、アノイントメント anointment 終油の儀式、と言う。普通は、エンドースメント endorsement 支持表明 である) しなかったのか。その後の、オバマの感情的なトランプへの名指しでの攻撃は、異常な感じだ。

 それは、トランプが、グサリとオバマの心臓に匕首(あいくち)を突きつけて来たからだ。それは、これまでは、リビアのカダフィ殺し(ここまではアメリカの国益)のあとヒラリーたちが、恐ろしい違法行為をやっていても、オバマは、我れ関せず、で、自分のせいではない、ヒラリーが勝手に暴走してやっているだけだ。

 オレは知らない、で押し通してきた。自分は、清潔で、善良な、世界の正義を守る 立派な大統領だ、ということで、済んできた。それが、「オバマ・ドクトリン 」(高級誌のアトランティック・マンスリー・レヴュー誌 
の2016年5月号に載った。古村治彦氏が精密に書評した)という、オバマへの世界中からの高い評価と、賞賛になってきた。

 ところが、オバマにしてみれば、黒人の自分には、ヒラリーたち獰猛(どうもう)な連中のやっていることを止める力は無い。知らん顔をしているしか出来ない。自分が知らないことには、自分は犯罪に荷担したことにはならない、と ずっと考えてきた。

 ところが、トランプが、「オバマ、お前の責任だぞ」と、言い出した。これにはオバマも焦った。たしかに、国務長官だったヒラリーの暴走による違法行為だとしても、自分の政権の中で行われたことだ。 自分にも責任がある、ということになってきた。雲行きが、どんどん怪しくなってきた。それで、オバマとミシェルは、トランプに怒り出した。

 自分を守るための、自己保身での動きだ。オバマにも、もう、これまでのような、我レ関せずでやっている余裕はなくなった。 なぜなら、リビアから、米軍の艦船と輸送機を動かして、物資や武器弾薬をシリア、北イラクにまで運ぶために米軍を動かす時には、大統領の許可、承認が無ければいけない。

 国務長官の署名だけでは軍隊は動かせない。アメリカの国家体制上「軍の最高司令官(コマンダー・イン・チーフ)」は、大統領である。これは、オランダの独立戦争以来の、シュターツホルダー(国家総督。国王と類似するが、国王ではない。共和政体=リパブリック republic = には、国王はいてはならない )の制度を引いているからである。

 このようにして、オバマまでが、「ISの設立者だ」という宣告を、トランプがした(8月10日、発言)。この発言は、決定的である。これは、王手(おうて。チェックメイト・キング)という感じだ。これでオバマ政権は死ぬ。

 トランプの、この「オバマとヒラリーは、IS「イスラム国」の共同設立者だ」という宣告は、もう、これ以上のコトバはない、というぐらいにずば抜けて、世界史の時代の最先端を行くコトバだ。 ここまで、トランプが、言い切ったものだから、ワシントンの官僚どもは、腰が抜けそうになって、驚いて、そして、狼狽(うろた)えている。

 事情を知らない人たちは、「トランプが、また、暴言を吐いているなあ」という程度の受け止め方だ。世界中の、自分はちょっとは政治の世界を知っているよ、と自惚(うぬぼ)れている程度の、三流知識人たちは、「トランプというのは、ほんとうに、どうしようもないことをいう奴だな」という反応をしてそれで終わりにする。 

 このトランプ発言が、アメリカのすべての既得権益層に対する、正面からの大鉈(おおなた)であり、利権の奪い取りだ、ということを、傍観者たちには、分からない。

 ワシントンと、それから、ニューヨークのメディア界で、世界をいいように管理して、洗脳して、あやつっている連中にしてみれば、「トランプは、恐ろしい。ここまで本当のことを、言うのか。これだと、私たちの首まで危なくなるぞ」と、冷や汗を流している。

 トランプが、なぜ、ここまで、危険なことを言い放つのか。その理由は、私が、何とか9月末頃には、急いで書いて出版する本の中の、大きな結論として、書く。だから、今は書かない。

 以下の、トランプ“暴言”発言のを巡る記事を載せる。これらの記事を、じっと見つめるように読んでいるだけで、世界の最先端での動きが分かる。

(転載貼り付け始め)

「 「オバマ大統領がIS創設」トランプ氏、また暴言 」

ワシントン 時事通信 2016年8月11日

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が10日のフロリダ州での集会で、過激派組織「イスラム国」(IS)について「オバマ大統領に敬意を払っている。彼がISの創設者だからだ。共同創設者はひねくれクリントンだ」と語る場面があった。

 トランプ氏は最近の世論調査で、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(68)に大きくリードを許している。トランプ氏の発言はオバマ氏とクリントン氏の失策がISの台頭を招いたと訴える趣旨とみられるが、再び暴言と受け止められ、物議を醸す恐れもある。

●「「トランプ氏は無自覚のロシア工作員」痛烈批判 元米CIA高官 」

時事通信 2016年8月6日

米中央情報局(CIA)のマイケル・モレル元副長官=2012年11月、ワシントン(AFP=時事)

 マイケル・モレル元米中央情報局(CIA)副長官は5日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、ロシア寄りの発言を繰り返す共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏(70)について「ロシア政府の無自覚の工作員」だと痛烈に批判した。その上で、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)の当選に向け「私にできることは全てするつもりだ」と記した。

 モレル氏は寄稿で「ロシアのプーチン大統領は個人の弱点を特定し、利用するよう訓練された専門の情報部員だ」と指摘。自身を称賛したプーチン氏を持ち上げたり、ロシアにクリントン陣営へのサイバー攻撃を促したりしているトランプ氏は「既にプーチン氏の計算通りに反応している」と強調した。

 同時に(1)自己顕示欲(2)批判への過剰反応(3)直感に基づく判断(4)自分の意見への固執(5)事実関係への無頓着-などがトランプ氏の特徴だと分析。「トランプ氏は大統領職に不適格なだけでなく、国の安全保障を脅威にさらす。貧弱で危険な最高司令官になる」と結論付けた。

 さらに「私はCIAでの33年間、両党の大統領たちに仕えてきた。これまで私は大統領への好みを口にしたことはなかった。が、もはやこれまでだ」と記している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このマイケル・モレルCIA副長官が、まさしく、殺されたクリス・スティーブンス大使と共に、2011年、12年、13年に、ベンガジで動き回っていた責任者であることが、最近、発覚した。

 この男もヒラリーの直属で、凶悪なのだ。だから、「トランプは、プーチン・ロシアのスパイだ」論が、急激に色褪(いろあ)せた。このことは、私は、今日のぼやきの「1920」番で書いた。

 そして、この「オバマとヒラリーが、ISの共同設立者だ」は、奇妙な、“落ち”を見せた。それが次の記事だ。

(転載貼り付け始め)

●「トランプ氏、「オバマ大統領はIS創設者」発言は皮肉 」

2016年8月13日 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3097369

 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は12日、バラ ク・オバマ(Barack Obama)大統領と民主党候補のヒラリー・クリントン
(Hillary Clinton)前国務長官がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を 創設したとの発言について、皮肉(サーカスム 、 sarcasm )を言っただけだとして、これを撤回した。

その 一方で、例によって、自身の発言を曲解したとメディアを非難した。

 ISとオバマ大統領を関連付けたトランプ氏の発言はさまざまなメディアに取り 上げられた。にもかかわらず、同氏がやり玉に挙げたのは米CNNテレビだった。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)で、「視聴率が良くないCNN が、オバマ 大統領(とクリントン氏)はISIS(ISの別称)の創設者だという私の発言を大真 面目に報じている。皮肉も分からないのか? 」と投稿している。

 トランプ氏は、クリントン氏が国務長官を務めていた時期にオバマ大統領が米
軍をイラクから撤退させたせいで軍事的な空白が生まれ、イラクとシリアでISが 台頭したとする議論を踏襲しようとしたとみられるが、発言の真意については詳 しく説明していない。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このトランプのCNNだけを、からかって、「私は、オバマとヒラリーがISISの創業者だと、」皮肉(サーカスム 、 sarcasm )を言っただけだ」とした、と記事はなっている。が、ここが大事なのだ。

 他のメディアは、黙りこくって、もうトランプ叩きなどやっていられない状況だ。いいかと思って、トランプを上から目線で見下して、思慮の足りない“暴言おじさん“扱いしていたら、いつの間にか、自分たちの方が、知恵の足りない、愚か者の集団になり下がりつつある。

 トランプは、ずば抜けて剪(き)れる頭をしている奴かもしれない。自分たちよりも、頭がいい、のではないか。と ニューヨーク・タイムズや、ウォールストリート・ジャーナルの“番を張っている”第一線記者(いわゆる大物記者)たちが、気づきつつある。

 「俺たち自身が、トランプの仕掛けた罠(わな)に嵌(は)められそうだぞ」と、気づきつつある。それが、2016年8月末の、時点での トランプのすばらしい快進撃の動きだ。

 加えて、以下の記事は、さらに、ものすごく重要な記事である。ヒラリーメール事件(ベンガジ事件)での、決定的な動きだ、と言って過言でない。

(転載貼り付け始め)

●「米連邦地裁、メール問題でクリントン氏に書面での証言命じる判決」

2016年8月21日 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3098222

 米大統領選の民主党候補であるヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が、国務長官在任中に私用メールアドレスを公務に使用していた問題をめぐる裁判で、連邦地裁のエメット・サリバン(Emmet Sullivan)判事は19日、クリントン氏に書面での証言を命じる判決を下した。

 保守系の行政監視団体「ジュディシャル・ウオッチ(Judicial Watch)」が情報開示を求めて起こした裁判で、サリバン判事はクリントン氏本人が出廷して証言するよう命じることは避けたものの、メール問題に関する 同団体の質問に対して30日以内に文書で回答するよう命じた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。上記の記事については、私は、もう今日は、ここでは説明できない。物凄く重要である、決定的だ、ヒラリーにとっては、致命的な判決が、ワシントンで出た、ということだ。

 ヒラリーの病気での倒れが、加速しつつある、と言える。 この「保守系の行政監視団体「ジュディシャル・ウオッチ(Judicial Watch)」」が、要求して、それに対して、裁判官が、ヒラリーに対して、証言台に立たなくていいから、「 メール問題に関する 同団体の質問に対して30日以内に文書で回答するよう命じた」(2016年8月19日)となっている。ということは、その30日の期限である 9月16日までに、何かが起きると言うことだ。

 ヒラリー、お願いだから、その日までに、病気で倒れて緊急入院、というのだけは、やめてくれ。

副島隆彦 拝

伊里友一朗 投稿日:2016/08/22 14:01

【1635】[1970]副島先生の転載記事和訳(一部)

こんにちは。会員の伊里(いざと)友一朗です。
副島先生が添付した記事を一つ、和訳してみました。私は翻訳家でも政治評論家でもありませんので、固有名詞や表現がおかしなところがあると思いますが、ご容赦ください。なおかつ、私の英語の成績はずっと悪かったので、誤訳もあると思います。古村さんは、わかりやすい言葉で正確にいつも翻訳されていて素晴らしいな、と私は思います。

先日まで、ある学会に参加するために1週間フロリダに行っておりました。TVでは、毎日大統領選挙に関するNEWSがやっておりました。制空権を握られているTVメディアでは、Lock her up!がTVに映ることはありませんでした。しかしメール問題に関する続報は毎日報道されており、報道が終息する様子は全くありませんでした。

あとはイーストウッドがトランプ支持に回ったことや、トランプが過去の発言に対する後悔を述べたこと、クリントン財団はヒラリーが大統領になった場合は寄付金集めを改める、などが主なNEWSでした。TVの英語は速過ぎて全く分かりませんので、詳細は不明ですが。

ホテルで仲良くなった黒人の料理配膳のにいちゃんは「俺はトランプに投票する。そのほうがいい。」と言っていました。

以下、転載と記事の和訳です。

“State Wants to Review FBI’s Notes on Clinton Before Congress ”

国務省がFBIのクリントン氏の調査記録を議会提出前に再確認の要求をする。

http://www.nytimes.com/aponline/2016/08/15/us/politics/ap-us-campaign-2016-clinton-emails.html?smprod=nytcore-iphone&smid=nytcore-iphone-share&_r=1

NEW YORK TIMES
By THE ASSOCIATED PRESS AUG. 15, 2016, 5:58 P.M. E.D.T.

WASHINGTON - The State Department wants a chance to review notes and other materials from the FBI’s probe of former Secretary Hillary Clinton’s email use before any documents are provided to Congress, a spokeswoman said Monday.

ワシントン―国務省は、FBIによる前国務長官ヒラリー・クリントン氏のEメール使用に関する調査記録および他の(証拠)資料が議会に提出される前に再確認する機会を要求している、と広報官が月曜日に述べた。

 House Republicans are pressing the FBI to release notes from its agents’ July interview with the Democratic presidential nominee. FBI Director James Comey subsequently criticized Clinton’s use of a homebrew email server to handle sensitive work-related emails as “extremely careless,” but said his agency’s yearlong investigation found no evidence of criminal wrongdoing.

 共和党はFBIに対して、FBI調査員による民主党大統領候補者(ヒラリー・クリントン)に対する7月の調書記録を公開するように圧力をかけている。FBI長官James Comeyは、即座にクリントン氏が公務に関する重要なEメールを自宅Eメールサーバーで取り扱ったことを「不注意の極みだ。」と非難した。しかし、彼はFBIによる1年にわたる犯罪調査は、犯罪に値する誤使用の証拠は何も見つからなかったと述べた。

 Furious the FBI didn’t press charges against their political rival, Republicans now are demanding that the Justice Department open a new investigation into whether Clinton lied during testimony last year before the House Benghazi panel.

 逆上したFBIが彼ら(共和党)の政敵を告発しなかったので、共和党は現在、司法省に対して、昨年のベンガジ大使館問題調査委員会における証言においてクリントン氏が虚偽の発言をしていることに関する新たな調査を開始するように要求している。

 They claim the FBI notes, which are typically kept confidential after an investigation is closed, may show Clinton provided inconsistent answers to questions about her handling of emails containing classified information. House Republicans made a similar request last month. They also sought, unsuccessfully, to deny classified intelligence briefings to Clinton during the campaign.

 民主党は、FBIの調書記録(それは調査終了後に、通常通り、機密扱いとなっているものである)は、クリントン氏が自身の機密情報を含んだEメールの取り扱いに関して矛盾した証言をしてきたことを示すだろう、と主張している。共和党は同様の要求を先月も出している。彼らは、大統領選挙戦期間中はクリントン氏に対して機密情報説明会議(訳者コメント:機密情報をレクチャーする会議でしょうか?だれか教えてください。)を行わないようにも求めている。

 Congressional aides told The Associated Press on Monday that they expect to receive the FBI’s notes from Clinton’s interview “at some point.” They spoke under condition of anonymity because they had not been authorized to publicly discuss the issue.

 ある議員らが月曜日にAP通信に、我々はFBIのクリントン氏への調書記録を“ある時点で”受け取ることを期待すると、述べた。彼らは、本件に関して公的な意見を述べる権限を持っていないため、匿名にて発言している。

 State spokeswoman Elizabeth Trudeau said her department has asked the FBI to keep it apprised of any documents provided to Congress that contain sensitive information.

 国務省広報担当官Elizabeth Trudeauは、国務省はFBIに対して、議会に提出する取り扱いに注すべき情報を含んだすべての資料について、国務省に通知するように求めている、と述べた。

 ”The State Department respects the FBI’s desire to accommodate the request of its committees of oversight in Congress, just as we do with our oversight committees,” Trudeau said. “We have cooperated and we will continue to cooperate with the FBI every step of the way.”

「国務省は、議会においてFBIがその監督委員会の要求に従うことを尊重する。それは我々が我々の監督委員会に従うのと同様だ。」とTrudeauは述べた。「我々は今まで協力してきた、そして、そのFBIとの協力関係は今後も継続していくだろう。」

 Oversight and Government Reform Committee Chairman Jason Chaffetz, R-Utah, and Judiciary Committee Chairman Bob Goodlatte, R-Va., sent a letter to the Justice Department on Monday outlining what they see as a case for charging Clinton with perjury over her sworn testimony before the Benghazi panel last October.

 政府改革小委員会委員長Jason Chaffetz(ユタ州共和党)、下院司法委員会委員長Bob Goodlatt(バージニア州共和党)らは、司法省に月曜日に書簡を送った。そこには、去年10月のベンガジ調査委員会前の宣誓証言に偽証があったことでクリントン氏を告発する可能性に関して書かれていた。

 Though the Republicans failed to find evidence to support their claims that Clinton was negligent in preventing or stopping the deadly 2012 terrorist attack on the U.S. diplomatic facility in Benghazi, Libya, they are now focusing on questions surrounding the Democratic nominee’s haphazard handling of emails containing government secrets. Republican presidential nominee Donald Trump, currently lagging in opinion polls, also routinely attacks Clinton over her email use.

 共和党は、2012年に発生したアメリカのリビア大使館に対するテロリスト攻撃を阻止もしくは予防できなかった過失がクリントン氏にあるとする主張を裏付ける証拠を発見することはできなかったが、彼らは今、共和党大統領候補者(クリントン氏)の政府の機密情報を含んだEメールの取り扱いに関する不注意に対する追及に集中している。共和党大統領候補ドナルド・トランプは、現在世論調査で後れを取っているが、クリントン氏のEメール使用問題について度々攻勢をかけている。

 Democrats, meanwhile, accuse congressional Republicans of spending millions in taxpayer money on what they argue is a political witch hunt.

 一方で、民主党は、共和党集会にて100万ドル単位の税金が使われていることを非難しており、彼らの議論は政治的な魔女狩りだ、としている。

 Rep. Adam Schiff of California, the top Democrat on the House Intelligence Committee, warned that providing the FBI’s confidential notes to the Republicans will discourage witnesses from cooperating with future investigations.

 下院議員であり下院司法委員会に所属する民主党議員の代表であるAdam Schiffは、FBIが極秘調査資料を共和党に提供することは、将来の調査において証言者の協力を妨げることに繋がると警告した。

 ”The history of the partisan Benghazi investigation made it clear that any information that can be leaked by the majority to the prejudice of Secretary Clinton, will be leaked,” Schiff said.
___
Associated Press writer Mary Clare Jalonick contributed to this report.

 「ベンガジ・パルチザン調査の歴史が明らかにしてくれる。クリントン国務長官に対する偏見を有した多数派によって公開させられる、そのあらゆる情報はいずれ公開されるということを。」とSchiffは述べた。

AP通信 記者 Mary Clare Jalonick

以上、和訳終わりです。

自分で頑張って訳してみると理解も深まるものですね。このように皆で少しずつ、勇気を出して協力して訳出していけば、副島先生の負担も減るはずである、と提案します。

伊里友一朗拝

副島隆彦 投稿日:2016/08/17 09:56

【1634】[1969]「ヒラリーが、IS「イスラム国」に武器を売却」 の記事が出たことで。

副島隆彦です。今日は、2016年8月17日です。

私が、「今日のぼやき」1920番 8月11日に載せた 「Lock Her Up ! ロック・ハー・アップ 「ヒラリーを 逮捕せよ、投獄せよ」の怒号 がアメリカ全土で、わき起こっている、 の 続きを急いで書かなければいけない。

「米国務長官ヒラリーが、ISIS(アイシス) 「イスラム国」に武器を売却していた」

Hillary sold weapons to ISIS .「ヒラリー・ソールド・ウエポン・トゥ・アイシス 」

という、恐るべき、直截(ちょくせつ)の 記事が、どんどん欧米で出るようになった。

副島隆彦は、予言する。 ヒラリー・クリントンは、大統領選挙の、終盤の盛り上がりの、真っ盛りの 10月末に、逮捕され、勾留(こうりゅう)される。そして日本語で言えば、拘置所(こうちしょ) detention ディテイン、custody  カストディ (これなら、警察署の留置場)に入れられる。

ヒラリーは、急病で、ぶっ倒れて担ぎ込まれない限り、この拘置所から、大統領選挙を、やり続けるだろう。 これは、お笑いの、巨大な漫才ですか、ということになる。  世界中は唖然となる。

私、副島隆彦は、「ヒラリーは捕まる」と、ずっと書いてきた。私にとっては、4年前のリビアのベンガジ事件の発生(2012年9月11日、セッテンバー・イレブンだ) 以来の、アメリカ帝国の 首都ワシントンで、徐々に真実が剥がれ落ち、ガラガラと崩れてゆく大きなドラマだった。 その終盤、大団円が、始まった。 もう ヒラリーと、ビル・クリントンの 終わりだ。

私が、「ヒラリーは10月末」に逮捕状を執行される、と予言、予測するのは、ヒラリーが大統領選挙に負ける 11月8日(投票日)のあとに、ヒラリーの逮捕arrest 、勾留の手続きを始めると、それは、「選挙に落ちた 哀れな婆さん(69歳)を、皆で寄って集(たか)って虐(いじ)める」という 最悪の 政治ドラマになってしまうからだ。

それよりは、華々しい光芒(こうぼう)一閃(いっせん)を放って、アメリカ帝国の衰退衰亡(デクライン・アンド・フォール)を象徴する巨大な政治ドラマとして、牢屋(ろうや、jail )の中から、悠然とした態度で、選挙を続ける女帝(じょてい)ヒラリーという構図を作ってあげた方が、ずっと すばらしい歴史的光景となるからだ。彼女のために、そのようにしてあげるべきだ。

だから、11月8日の大統領選挙の日よりも、直前の10月の、それも、末頃に、FBI( 連邦警察)とIG ( Inspector General インスペクター・ジェネラル 、 監察長官 )によって、この逮捕・勾留(拘置)が行われるのが、 正しい政治セレモニーの手続きだ。

だから、私は、このように予言する。 そうなると、日本のバカ新聞、バカ・テレビ局(アメリカの忠実な手先ども )でも、9月の末ぐらいから、「ヒラリー逮捕か」と大きく報道するようになる。

そのときは、私、副島隆彦の、日本での先駆的な、先へ先への未来予測は、全く顧(かえり)みられ、評価されることなく、忘れ去られる。「そんなことは、私たちは、副島隆彦の文を読むまでもなく、知っていたよ」と、こいつらは、言う。そういう恥知らずたちだ。

ヒラリーが当選して、アメリカは今のままのグローバリズム (地球支配主義 globalism )を続けるのだ、と高(たか)をくくっていた自分を、一気に捨て去って、事態の進行の方に身を任せる。

そうはさせるか。日本のテレビ、新聞が、9月末頃に、「ヒラリー逮捕か」という記事を載せ始めるよりも前に、私の本を出す。 そうやって、私は、私の地歩(ちほ)を固める。私たちの学問道場に結集している 会員たちだけが、日本人として時代の最先端を生きるのだ。その孤立の栄光を、どうぞ皆さん、一人ずつが噛みしめてください。

私の文の 一つ前の、下 ↓  に、 アルル君が、ロンドンのタブロイド紙(日刊の新聞)の「デイリー・サン」 Daily Sun の 記事を載せてくれた。

Wikileaks confirms Hillary sold weapons to ISIS

「ウィキリークス・コンファームズ・ヒラリー・ソールド・ウエポンズ・トゥ・アイシス」 すなわち、ウィキリースクのジュリアン・アサンジ氏が、ヒラリー・クリントンが国務長官時代に、IS(アイエス、「イスラム国」)に米軍の兵器を売却していた事実を、入手したヒラリー・eメール3万通のうちの、1700通を、公開することで、証明prove する、と発表」 という内容である。 再度、以下のURLを開いて、簡単で短い英文ですから、読んでください。

http://www.daily-sun.com/post/157634

私、副島隆彦は、急がなければいけない。世界史の大きな変動期に入って起きつつある今の事態を先へ先へと予測、予言してゆく。 ここに集まっている人は、もう一度、今日のぼやきの「 ロック・ハー・アップ !」 “ Lock Her Up ! “ 「ヒラリーを捕まえろ、牢屋に入れろ」のアメリカ全土を揺るがしている アメリカ国民の叫び声を、聞いて下さい。

あそこに貼り付けてあり、ユーチューブ you tube の動画のサムネイル を次々に開いていって、アメリカ国民の怒りを、テレビ番組の司会者や、コメンテイターたちの、怒鳴り声でのヒラリー糾弾 の様子を見て下さい。

私が、一番、感動したのは、ジーニー・ピロウ  Judge Jeanie Pirro ( FOX Channel) の 黒人女で、裁判官・検事あがりの女性 の 番組での彼女の、「ヒラリー, You are guilty . お前は、有罪だ」 の 怒りの判決言い渡しだ。

それと、 共和党大会(RNC、リパブリカン・ナショナル・コンベンンション)での、ラジオ・パーソナリティのローラ・イングラハム Laura Ingraham 女史 の 激しい、ヒラリー糾弾の大演説だ。その終盤で、「ハイ・ハニー。ハイ、マイ・フレンズ, ( この党大会の会場に一番上の階にいる あなたたち、私の友人もたくさんいます。 あなたたち、アメリカのメディア、報道の人たち、) お前たちが、一番、腐敗しているんだ。 お前たちが、この国で最悪なんだ。お前たちが、真実を報道しないで、ウソばっかり報じている。 お前たちが、一番、責任がある」 と 全身で怒号した。  この女性ふたりが一番、今のアメリカで強い、言論人だ。

「ヒラリー・お前が、(最大の)問題なのだ」 “ Hillary , you are the problem . “と 指さしながら、大声で言った。 このとき、アメリカの空気が、さらに、一枚、変わった。

そして、党大会の2日目(7月19日)に、登壇して、トランプ支持を明らかにしたことで、ヒラリーへの糾弾の、 模擬裁判(もぎさいばん)をやった、クリス・クリスティ Chris Christy ニュージャージー州知事(現職)の、すばらしい、ヒラリーへの 有罪の 裁判だ。 クリスティは、おそらく200キロぐらいある、デブの巨体だ。この体を揺すりながら、しかし、時々、会場に向かって、頷(うなず)くように、微笑(ほほえ)みながら、激しくヒラリーの罪状読み上げ、をしていった。 “ Is she guilty , or not guilty ? “と 会場に向かって聞いた。 そうしたら、会場から、逐一、 ”Guilty “  「ギルティー」の大合唱が、沸き起こった。

この直後から、 “ Lock her up ! Lock her up ! “ 「ロック・ハー・アップ。ロック・ハー・アップ」 の大唱和が、起きて、それが、今や、アメリカ全土を席巻している。だから、ヒラリーは、必ず、逮捕、拘留、勾留、そして、裁判に掛けられるのだ。もう、この動きは止まらない。

FBI も、 米司法省(検察庁でもある) も、国務省の中の、まともな連中も、CIAの高官たちでも、あまりの自分たちの外国での破壊工作の違法に、恥じている者たちでも、彼ら、 強行法規(刑事法)の法執行官 (ラー・エンフォースメント・オフィサー law enforcement officers ) たちも、怒っている。

だから、ヒラリーの逮捕、勾留は近いのだ。 もう この動きは避けられない。日本国内には、ちっともこの動きの報道が、まだ、なされない。日本のメディア(テレビ、新聞、雑誌)も腐り果てて、歪(ゆが)みつくした、偏向報道の、さらには、日本国民をめくら、つんぼにするために、洗脳の道具だからだ。

私は、日本のメディアに向かって、ローラ・イングラハムに倣(なら)って、 「お前たちが、一番、悪いんだ。最悪の人間どもだ。いくら、安倍政権というヒラリー派の、ネオコン、奇っ怪な宗教団体、の手先になり尽くした権力独占体に、にらまれているからと言って、それで、これほどの 偏向報道を続けていいのか。恥を知れ !」と、 私、副島隆彦も、最大級の声で怒りを表明する。

私が、以下に、「ヒラリー逮捕へ」の記事を、どんどん、貼り付けようと思ったが、それらは、ほとんど、英文だということに気づいた。だから英文をここに、ズラズラ貼り付けても、ほとんどの人は、読めないから、だから、意味が無い。 困った。 私は、これらの中の重要な部分を、日本語に訳して、それらを並べて貼り付けて、皆に、読ませるべきなのだか、その時間が今は無い。 困った。

まず、アメリカのクサレ(腐れ)大新聞の筆頭である、ニューヨーク・タイムズ と ワシントン・ポスト の最新の、昨日、おととい(8月15日)の最新の記事を載せる。

これらは、再開されたヒラリー・e メール問題の犯罪捜査(インヴェスィゲイション investigation )での FBIと 国務省、 そして 米議会(ヒラリー・ベンガジ事件特別委員会、および、クリントン財団に対する 調査 の始まり) の 合同、連携での動きである。

(転載貼り付け始め)

“ State Wants to Review FBI’s Notes on Clinton Before Congress ”
「 国務省は、FBIに対し、米議会に調査資料を提出する前に、自分たちに提出してほしいと要請」

http://www.nytimes.com/aponline/2016/08/15/us/politics/ap-us-campaign-2016-clinton-emails.html?smprod=nytcore-iphone&smid=nytcore-iphone-share&_r=1

New York Times
By THE ASSOCIATED PRESS AUG. 15, 2016, 5:58 P.M. E.D.T.

WASHINGTON - The State Department wants a chance to review notes and other materials from the FBI’s probe of former Secretary Hillary Clinton’s email use before any documents are provided to Congress, a spokeswoman said Monday.

House Republicans are pressing the FBI to release notes from its agents’ July interview with the Democratic presidential nominee. FBI Director James Comey subsequently criticized Clinton’s use of a homebrew email server to handle sensitive work-related emails as “extremely careless,” but said his agency’s yearlong investigation found no evidence of criminal wrongdoing.

Furious the FBI didn’t press charges against their political rival, Republicans now are demanding that the Justice Department open a new investigation into whether Clinton lied during testimony last year before the House Benghazi panel.

They claim the FBI notes, which are typically kept confidential after an investigation is closed, may show Clinton provided inconsistent answers to questions about her handling of emails containing classified information. House Republicans made a similar request last month. They also sought, unsuccessfully, to deny classified intelligence briefings to Clinton during the campaign.

Congressional aides told The Associated Press on Monday that they expect to receive the FBI’s notes from Clinton’s interview “at some point.” They spoke under condition of anonymity because they had not been authorized to publicly discuss the issue.

State spokeswoman Elizabeth Trudeau said her department has asked the FBI to keep it apprised of any documents provided to Congress that contain sensitive information.
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“The State Department respects the FBI’s desire to accommodate the request of its committees of oversight in Congress, just as we do with our oversight committees,” Trudeau said. “We have cooperated and we will continue to cooperate with the FBI every step of the way.”

Oversight and Government Reform Committee Chairman Jason Chaffetz, R-Utah, and Judiciary Committee Chairman Bob Goodlatte, R-Va., sent a letter to the Justice Department on Monday outlining what they see as a case for charging Clinton with perjury over her sworn testimony before the Benghazi panel last October.

Though the Republicans failed to find evidence to support their claims that Clinton was negligent in preventing or stopping the deadly 2012 terrorist attack on the U.S. diplomatic facility in Benghazi, Libya, they are now focusing on questions surrounding the Democratic nominee’s haphazard handling of emails containing government secrets. Republican presidential nominee Donald Trump, currently lagging in opinion polls, also routinely attacks Clinton over her email use.

Democrats, meanwhile, accuse congressional Republicans of spending millions in taxpayer money on what they argue is a political witch hunt.

Rep. Adam Schiff of California, the top Democrat on the House Intelligence Committee, warned that providing the FBI’s confidential notes to the Republicans will discourage witnesses from cooperating with future investigations.

“The history of the partisan Benghazi investigation made it clear that any information that can be leaked by the majority to the prejudice of Secretary Clinton, will be leaked,” Schiff said.
___
Associated Press writer Mary Clare Jalonick contributed to this report.

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 続けて、同じ内容の、一昨日15日の、ワシントン・ポスト紙の記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

https://www.washingtonpost.com/news/post-nation/wp/2016/08/15/fbi-plans-to-release-summary-of-clinton-interview-other-materials-to-congress/?utm_term=.b236bb172724

” State Wants to Review FBI’s Notes on Clinton Before Congress ”

Washington Post

By THE ASSOCIATED PRESSAUG. 15, 2016, 5:58 P.M. E.D.T.

WASHINGTON - The State Department wants a chance to review notes and other materials from the FBI’s probe of former Secretary Hillary Clinton’s email use before any documents are provided to Congress, a spokeswoman said Monday.

House Republicans are pressing the FBI to release notes from its agents’ July interview with the Democratic presidential nominee. FBI Director James Comey subsequently criticized Clinton’s use of a homebrew email server to handle sensitive work-related emails as “extremely careless,” but said his agency’s yearlong investigation found no evidence of criminal wrongdoing.

Furious the FBI didn’t press charges against their political rival, Republicans now are demanding that the Justice Department open a new investigation into whether Clinton lied during testimony last year before the House Benghazi panel.

They claim the FBI notes, which are typically kept confidential after an investigation is closed, may show Clinton provided inconsistent answers to questions about her handling of emails containing classified information. House Republicans made a similar request last month. They also sought, unsuccessfully, to deny classified intelligence briefings to Clinton during the campaign.

Congressional aides told The Associated Press on Monday that they expect to receive the FBI’s notes from Clinton’s interview “at some point.” They spoke under condition of anonymity because they had not been authorized to publicly discuss the issue.

State spokeswoman Elizabeth Trudeau said her department has asked the FBI to keep it apprised of any documents provided to Congress that contain sensitive information.
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“The State Department respects the FBI’s desire to accommodate the request of its committees of oversight in Congress, just as we do with our oversight committees,” Trudeau said. “We have cooperated and we will continue to cooperate with the FBI every step of the way.”

Oversight and Government Reform Committee Chairman Jason Chaffetz, R-Utah, and Judiciary Committee Chairman Bob Goodlatte, R-Va., sent a letter to the Justice Department on Monday outlining what they see as a case for charging Clinton with perjury over her sworn testimony before the Benghazi panel last October.

Though the Republicans failed to find evidence to support their claims that Clinton was negligent in preventing or stopping the deadly 2012 terrorist attack on the U.S. diplomatic facility in Benghazi, Libya, they are now focusing on questions surrounding the Democratic nominee’s haphazard handling of emails containing government secrets. Republican presidential nominee Donald Trump, currently lagging in opinion polls, also routinely attacks Clinton over her email use.

Democrats, meanwhile, accuse congressional Republicans of spending millions in taxpayer money on what they argue is a political witch hunt.

Rep. Adam Schiff of California, the top Democrat on the House Intelligence Committee, warned that providing the FBI’s confidential notes to the Republicans will discourage witnesses from cooperating with future investigations.

“The history of the partisan Benghazi investigation made it clear that any information that can be leaked by the majority to the prejudice of Secretary Clinton, will be leaked,” Schiff said.
___
Associated Press writer Mary Clare Jalonick contributed to this report.

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。次に載せる、日本語での 記事は、ドナルド・トランプが、8月10日に、「オバマ大統領が、IS「イスラム国」の創設者だ。ヒラリー・クリントンは、その共同創設者だ」という 驚くべき、注目すべき 発言 の あとの記事だ。

“ President Obama is the founder of ISIS , Hillary Clinton is the co-founder of ISIS . “ と、なぜ、トランプが、わざとアメリカのメディアを挑発するようにいったのか。トランプはすでに、ヒラリーメールで一番重要な、22通の、最高度の機密指定を 受けた、最高度の 国家機密 (こっかきみつ)に関わる メールを入手したのだ。

これが、表に出ると、アメリカ合衆国は、世界から糾弾される、国際法違反の、犯罪国家 ( crime state クライム・ステイト)であることも証拠が、満天下に明らかになる。

それだけは、させてはならないと、最高度の判断で、議員や、国家指導者たちが真剣に話し込んでいる。なんとか、ヒラリーの国務長官としての、暴走による、国家犯罪 state crime だった、として、「トカゲのしっぽ切り」ではない、「トカゲの頭切り」(ああ、気持ち悪い)で、ヒラリーと、その周りの補佐官たちと、それからCIA特殊軍の犯罪実行の責任者たちまでを捕まえて、裁判に掛ける、だけで何とか済ませたい、と思っている。

さあ、それで済むか。 それだけで済ますことが出来るか。

最高度の国家機密 (マークド・クラシファイド・ステイト・シークレット marked classified sate secrets ) とは、何か。それは、2011年の10月20日に、リビアの指導者カダフィを、虐殺したあと (ここまでは、アメリカの国益=ナショナル・インタレスト)だから、いい、アメリカ国民は知らん顔をする。だが、このあと、200億ドル(2.4兆円)ものリビア国の 国家資産を 強奪したことは、国際法に照らして許されないことだ。このことが、ヒラリー・メールで、どんどん明らかになりつつある。

殺された クリス・スティーブンス大使と同様の、実行責任者の一人だったシドニー・ブルメンソールの、ヒラリーとのやりとりもまた、明らかに、証拠になる。私は、この文面を持っている。 ブルメンソールは、ビル・クリントン政権の時の大統領補佐官だった男だ。こいつが、ヒラリーの「お庭番」として、リビアからの資産強奪を実行していた。

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マイケル・モレル元CIA副長官

それと、マイケル・モレルという男がいる。 この Michael Morrell マイケル・モレル は、Ex- deputy CIA Director エクス・デピューティ・CIA・デレクター CIA副長官(長官の次の次長)だった。 この男たちが、その数ヶ月、盛んに、「トランプは、ロシアのスパイだ。プーチンが操(あやつ)っているロシアの人形(パペット)だ」と宣伝、攻撃していた。 ところが、このマイケル・モレル自身が、ベンガジ事件の実行責任者であり、現地で動き回っているたことが、明らかになった。 その英文記事も、次の日本語記事の次に載せる。ガラカラと、悪人どもの、工作が崩れ落ちてゆく。

(転載 貼り付け始め)

「 「オバマ大統領がIS創設」=トランプ氏、また暴言-米 」

ワシントン、時事通信 2016年8月11日

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が10日のフロリダ州での集会で、過激派組織「イスラム国」(IS)について「オバマ大統領に敬意を払っている。彼がISの創設者だからだ。共同創設者はひねくれクリントンだ」と語る場面があった。

トランプ氏は最近の世論調査で、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(68)に大きくリードを許している。トランプ氏の発言はオバマ氏とクリントン氏の失策がISの台頭を招いたと訴える趣旨とみられるが、再び暴言と受け止められ、物議を醸す恐れもある。

●「無自覚のロシア工作員」=トランプ氏を痛烈批判-元米CIA高官

時事通信 2016年8月6日

米中央情報局(CIA)の マイケル・モレル元副長官=2012年11月、ワシントン(AFP=時事)

【ワシントン時事】 マイケル・モレル元米中央情報局(CIA)副長官は、8月5日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、ロシア寄りの発言を繰り返す共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏(70)について、「ロシア政府の無自覚の工作員」だと痛烈に批判した。その上で、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)の当選に向け「私にできることは全てするつもりだ」と記した。

モレル氏は、寄稿で「ロシアのプーチン大統領は個人の弱点を特定し、利用するよう訓練された専門の情報部員だ」と指摘。 「 自身を称賛したプーチン氏を持ち上げたり、ロシアにクリントン陣営へのサイバー攻撃を促したりしているトランプ氏は既にプーチン氏の計算通りに反応している」と強調した。

同時に(1)自己顕示欲(2)批判への過剰反応(3)直感に基づく判断(4)自分の意見への固執(5)事実関係への無頓着-などがトランプ氏の特徴だと分析。「トランプ氏は大統領職に不適格なだけでなく、国の安全保障を脅威にさらす。貧弱で危険な最高司令官になる」と結論付けた。

さらに「CIAでの33年間、両党の大統領に仕えてきた。大統領の好みを口にしたことはなかったが、もはやこれまでだ」と記している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 上記の記事を、叩きのめすだけの内容の記事が次の英文だ。このマイケル・モレル元CIA副長官も、ヒラリー逮捕に続いて、議会に召喚、喚問(サピーナ)されるだろう。

(転載貼り付け始め)

“ Ex-CIA Chief Who Labeled Trump an Agent of Putin Led the Benghazi Cover-Up ”

07.08.2016 SPUTNIK

http://sputniknews.com/us/20160807/1044018334/michael-morell-clinton-benghazi.html

Ex-deputy CIA Director Michael Morell who has presented himself as non-partisan, endorsed Hillary Clinton after he had been caught covering up the Benghazi attacks saying that they were the result of a spontaneous protest in response to an anti-Islamic video rather than a terrorist attack that the Obama administration should have been prepared for.

In his op-ed released on Friday, ex-deputy CIA chief, who was said to have voted for Republicans in the past, expressed strong support for Clinton. While trying to express his loyalty to Democrats in his statement, he called the Republican candidacy of Donald J. Trump “not only unqualified for the job, but he may well pose a threat to our national security” and claimed that Trump was an “unwitting” agent of Russian President Vladimir Putin.

However, a recent media investigation revealed that he worked with Clinton when she served at the State Department and played a critical role in the Benghazi cover-up.

Morell lied about his role in preparation of notorious CIA talking points for US Ambassador Susan Rice’s address to Sunday morning talk shows in the wake of the Benghazi attack that left four US citizens, including Ambassador Chris Stevens, dead while the survivors languished against a brutal band of terrorists for thirteen hours without any aide from the State Department or Pentagon.

Rice blamed the attacks on a YouTube video that alleged triggered a spontaneous protest in Libya. After that Congress pressed her to provide sources from which she determined that the incident was traced to the anti-Islamic video. In the process, it was revealed that her talking points had been prepared by a joint team of intelligence services, the White House and Hillary Clinton’s staffers. It was also revealed that in the blueprint of the talking points al Qaeda had initially been mentioned before Morrell scrubbed reference to the terrorist group for presumably political purposes.

In an interview with the New York Post, Sen. Lindsay Graham revealed that Morell tried to conceal that he was the person who was behind the editions of the Rice talking points spoken before Congress and the media. The Deputy CIA chief shuffled the blame onto the FBI in an attempt to pass the buck and in hopes of emerging from the incident unscathed politically.

“So I called the FBI,” Graham recalls. “They said, no, they didn’t change the talking points. They were furious.”

“At 4 p.m. that day, the CIA called me and said Morell ‘misspoke’ in his meeting with me, and that the CIA deleted [the reference to al Qaeda], but they couldn’t give a reason why.” In the aftermath, Morell testified before the Benghazi Select Committee to give an answer of why had eliminated all the mentions about al Qaeda. He ended up stating that he did it because the media said the protests in Libya had been sparked by a video, although he had information from intelligence sources that was contrary to his claims.

According to the Frontpage, the CIA Chief of Station in Tripoli reported to the CIA brass bulletin about the situation on the ground in Libya the day after the attack and clearly indicated that a video was not a reason for the attack.

Graham gave an unvarnished explanation for what prompted Mo rell to ‘correct’ the talking points: “If the truth had been known that al Qaeda killed four Americans seven weeks before an election, it would have been a different political story.”

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 私は、書いて伝えたいことが、山ほどある。日本国民に、何が起きているのかを、知らせなければいけない。だが、それらを逐一、ずっと書いてゆくのは、大変な手間だ。英文の重要な箇所を翻訳して、載せてゆくだけでも大変だ。 追々(おいおい)やるさ。

不審死4人

最後に、5人の ヒラリー問題の、関係者が、この7月にワシントンで、次々に殺されている。

民主党の全国委員会の幹部職員で、見るからに真面目そうな、28歳の、 セス・リッチ Seth Conrad Rich が、FBIの捜査官と会うために、向かう途中の車で、縦断を数発受けて死んだ。 7月12日のことだ。このセス・リッチは、民衆党本部の腐敗と、選挙妨害と、それからヒラリー・メール問題の内部 証拠を、外に漏らした、ホイッスル・ブロウアー(内部告発者)だったようだ。それで、デボラ・ワッサーマン・シュルツたちに口封じで殺されたのだ。

それから、 ジョン・アッシュ John Ashe というワシントンの国連職員が、民主党本部とヒラリーのことで、宣誓供述を議会で行おうとしていた前日に、死んだ。6月22日だ。

それから、ヴィクター・ソーン Victor Thorn が死んだ。作家で、クリントン財団の秘密を暴いた本を書いた人だ。自分の家のそばの山で、銃弾を浴びて死んでいるのが発見された。8月1日だ。 そして、何と、この ヴィクター・ソーン氏は、私、副島隆彦が、2004年に、翻訳出版した、 『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』 原題 “ New World Order Exposed ” の 著者である。私は、ヴィクター・ソーン氏とメールで交信しながら、この本を翻訳した。 だから、人ごとではないのだ。私は、彼を同志、仲間として、追悼する。

それから、ショーン・ルーカス Shawn Lucas 氏が死んだ。8月4日の自宅で死んでいるのが見つかった。ショーン・ルーカスは、民主党内のサンダーズ支持者で、クリントン財団 と民主党本部(DNC)の秘密 の利益供与疑惑 fraud フロード を調べていた弁護士だ。

このように、 「ヒラリー・ファイブ・ボディズ 」(ヒラリー関連の5人の死者)という問題が、犯罪事件として、今、アメリカで騒がれている。もう、このまま何もないでは済まない。 いよいよ、 「ヒラリー逮捕、投獄」に向かって、秒読みが始まっている。

米大統領選挙 どころではなくなっている。オリンピックどころでもない。だが、この大統領選挙 が最大に盛り上がったところで、ヒラリー逮捕の大イベントが、行われれば、それは、オリンピックの 聖火台への点火のように、大空に舞い上がる大きな炎となって、人類史の大事件として記憶されてゆくだろう。

トランプが、だから、5月17日に、同じニューヨークのアッパー・イースト(元々は、ジャーマン・タウン。ドイツ系移民の生活地帯)の超一流の住宅街に住む、ヘンリー・キッシンジャーに、呼ばれて、訪ねて、ふたりで、「ヒラリーの問題で、アメリカが大変な窮地に陥ることになってはいけないのだ。

ドナルド(・トランプ) よろしく頼む」と、同じドイツ系移民の血筋を引く誼(よしみ)で、深刻に話し込んだのだ。 さあ、それでもトランプが、あっさりキッシンジャーからの頼みを聞き入れるかは、分からない。トランプは、ずば抜けて頭のいい、ニューヨーク・マフィアあがりの大親分だから。

これで私、副島隆彦が抱えていた 謎がまた一つ解けた。 私が、7月1日に発売した、『トランプ大統領 と アメリカの真実』((日本文芸社 刊 )で書いたことの続きが、こうして、進行してゆく。この本を今からでも買って読んで下さい。

ヒラリーは、だから、この10月末に (病気でぶっ倒れて病院に逃げ込まない限りは、)逮捕されて、拘置所 detention から、 「ハーイ、アメリカ国民の皆さん。 私は、元気で、牢屋の中から、選挙戦を続けます。 私は当選する 」 と、 気丈に、不貞不貞(ふてぶて)しく、だが優雅に、高雅 に、悠然と、誇らしげに、あの高慢女の、鼻っ柱の強い感じのまま、鈍感きわまりない態度で、鉄格子の後ろから、微笑み返すだろう。

ああ、これが、悪業の限りを尽くした 女帝 というものの、末路だ。 民衆は、歴史の中で、そうやって、断頭台に送られた権力者たちの姿を、「ああ、あの人も遂に、京の四条河原に、首を晒(さら)されなさったか」と 見送る。

日本の忠実なヒラリー派(ネオコン、統一教会=Moonie 、グローバリストの手先)である、 安倍晋三も 稲田朋美も、自分の首のあたりを優しく摩(さす)っていた方がいい。

人間世界は浅ましくも、このように連綿と続いてゆく。 私は、続けて、どんどん、「ヒラリー逮捕へ」を書く。 そして、来年のヒラリー裁判の行方までを、どんどん予言してゆく。

副島隆彦 記

アルルの男・ヒロシ 投稿日:2016/08/16 12:52

【1633】[1968]アメリカ大統領選挙の帰趨を決める、ジュリアン・アサンジの「メール爆弾」

アメリカ大統領選挙は外交政策(過激イスラム主義、移民規制政策)が表の大きな争点ですが、裏の争点というか本当の争点は「オバマとヒラリーの外交政策の失敗」です。それが「アラブの春」を引き金とする中東のブッシュ政権終了時以上の混乱です。それは何かというと、エジプト、リビア、エジプトの政権転覆で、これにアメリカ国務省が関わっていたのではないかとするものです。

ずい分前からアメリカがシリアの反体制派に武器を供与していて、その結果として、アルカイダよりも更に恐ろしいISIS(イスラム国)が生まれたということは言われてきました。「いや、アメリカは穏健派の反アサド大統領派にだけ武器を供与するんだ」と言っていましたが、実際はそうではなくものすごく過激な勢力に武器を与えていたのではないかという疑惑。

それがまさしくリビアのベンガジ領事館襲撃(2012年9月11日の事件)ですが、ここのオペレーションヒラリー・クリントン国務長官が関わっていたのではないかと言われていた。ただ、いまままでは断片的な状況証拠やメールしかなかった。

その証拠となるメールを、ウィキリークス代表のジュリアン・アサンジが持っていると発言しました。発言した場所は、日本でもよく知られる「デモクラシーNOW」という番組でのインタビューの中で、ヒラリーとリビア関連のメールは1700通あるそうで、これをしかるべくタイミングを見て、検索できる形で公開するとアサンジは言っている。

そのことは大手メディア(ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストやCNN)はほとんど報じませんが、ネット上でこのアサンジのインタビューを報じた記事ではかなり報じられています。

海外のメディアでも、アメリカのそういう系統のネットニュースサイトを転載する形で、報道するところは出てきました。以下に転載するのは、バングラデシュの地元紙の「Daily Sun」という新聞の電子版の記事です。もともとは「US24.co 」というアメリカの非主流系のニュースサイトで書かれた記事ですが、そのまま転載されています。ただ、大元は「デモクラシーNOW」ですから、ソースとしては問題ありません。

ジュリアン・アサンジは今はイギリスのエクアドルの大使館で匿われており、それにもかかわらず、結構いろんなインタビューに出ています。CNNにも出ています。http://edition.cnn.com/videos/tv/2016/07/29/wikileaks-hacked-dnc-emails-julian-assange-intv-ac.cnn

以下に転載するのはバングラデシュの新聞の記事と、もともとのデモクラシー・ナウ!の記事です。

つまり、アサンジの持っている情報が10月辺りに公開されると、いわゆる「オクトーバーサプライズ」になって、ヒラリーの支持率を直撃する事になります。これが大統領討論会でトランプに取り上げられて、ヒラリーがしどろもどろになるという可能性が予想されます。ベンガジ事件のオペレーションはかつてレーガン政権に起こった「イラン・コントラ事件」を想起させるとも、デモクラシー・ナウ!には書いてあります。外交とは別の秘密工作で国を転覆させるというアメリカの闇の部分がリビアのカダフィ政権転覆にもあります。

それと関連し、ドナルド・トランプ候補は、激戦州であるオハイオ州で演説し、先週までとは打って変わって、テレプロンプターで原稿を読みながら、過激イスラム主義にどう対抗するかというテーマで演説を行いました。この演説は原稿も公開されており、きちんと情報の出典に脚注がついているものです。つまり、シッカリした内容の演説です。

(転載開始)

Update : 2016-08-09 00:06:23
Wikileaks confirms Hillary sold weapons to ISIS
US24.co
http://www.daily-sun.com/post/157634

Wikileaks confirms Hillary sold weapons to ISIS
Although Hillary Clinton has repeatedly denied that she sold weapons to the Islamic Stats while serving as Secretary of State, Wikileaks founder Julian Assange claims he has proof to the contrary. Thepoliticalinsider.com reported: In Obama’s second term, Secretary of State Hillary Clinton authorized the shipment of American-made arms to Qatar, a country beholden to the Muslim Brotherhood, and friendly to the Libyan rebels, in an effort to topple the Libyan/Gaddafi government, and then ship those arms to Syria in order to fund Al Qaeda, and topple Assad in Syria. Clinton took the lead role in organizing the so-called
“Friends of Syria” (aka Al Qaeda/ISIS) to back the CIA-led insurgency for regime change in Syria. Under oath Hillary Clinton denied she knew about the weapons shipments during public testimony in early 2013 after the Benghazi terrorist attack. In an interview with Democracy Now, Wikileaks’ Julian Assange is now stating that 1,700 emails contained in the Clinton cache directly connect Hillary to Libya to Syria, and directly to Al Qaeda and ISIS.

試訳:「ウイキリークスがヒラリーがISISに武器を売ったことを証明した」

ヒラリー・クリントンは、国務長官在任中にISISに武器を売ったのではないかとの疑惑を繰り返し否定してきたが、ウイキリークス創始者であるジュリアン・アサンジはその反証となる武器売却へ関与した証拠を持っていると主張している。

Thepoliticalinsider.comが報告したところでは、国務長官であったヒラリー・クリントンは、オバマ政権の第二期に、アメリカ製の武器を、イスラム教徒の兄弟分と言える国でリビアのカダフィ政権転覆を図る反政府勢力と友好的であったカタールに輸出し、さらにそれらの武器をシリアに送ってアルカイダとシリアのアサド政権に対抗する反政府勢力を支援する動きにお墨付きを与えた、とのことである。

クリントンは、いわゆる「シリアの友人(アルカイダ/ISISとして知られている)」をシリアの政変を目的としたCIA主導の反乱に戻す組織的活動の指導的な役割を担っていた。

ヒラリー・クリントンは、ベンガジでテロリストによる攻撃があった後、2013年初めの公的に証言をする機会では、武器の輸出について知らなかったと宣誓した。

Democracy Nowのインタビューで、ウイキリークスのジュリアン・アサンジは、ヒラリー・クリントンのキャッシュディレクトリには彼女とリビア、シリア、そして直接アルカイダおよびISISとのつながりを示す1700通の電子メールが含まれている、と語っている。

(試訳をお送りいただいたのは、会員番号7327番宮林氏です。ありがとうございます。―副島隆彦の学問道場・古村)

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thepoliticalinsider.com

WikiLeaks CONFIRMS Hillary Sold Weapons to ISIS… Then Drops Another BOMBSHELL! Breaking News
Kosar Featured Contributor
http://www.thepoliticalinsider.com/wikileaks-confirms-hillary-sold-weapons-isis-drops-another-bombshell-breaking-news/

Julian Assange, the founder of WikiLeaks, is a controversial character. But there’s no denying the emails he has picked up from inside the Democrat Party are real, and he’s willing to expose Hillary Clinton.

Now, he’s announcing that Hillary Clinton and her State Department was actively arming Islamic jihadists, which includes the Islamic State (ISIS) in Syria.

Clinton as repeatedly denied these claims, including during multiple statements while under oath in front of the United States Senate.

WikiLeaks is about to prove Hillary Clinton deserves to be arrested:

The Reagan administration officials hoped to secure the release of several U.S. hostages, and then take proceeds from the arms sales to Iran, to fund the Contras in Nicaragua.

Sounds familiar?

In Obama’s second term, Secretary of State Hillary Clinton authorized the shipment of American-made arms to Qatar, a country beholden to the Muslim Brotherhood, and friendly to the Libyan rebels, in an effort to topple the Libyan/Gaddafi government, and then ship those arms to Syria in order to fund Al Qaeda, and topple Assad in Syria.

Clinton took the lead role in organizing the so-called “Friends of Syria” (aka Al Qaeda/ISIS) to back the CIA-led insurgency for regime change in Syria.

Under oath Hillary Clinton denied she knew about the weapons shipments during public testimony in early 2013 after the Benghazi terrorist attack.

In an interview with Democracy Now, Wikileaks’ Julian Assange is now stating that 1,700 emails contained in the Clinton cache directly connect Hillary to Libya to Syria, and directly to Al Qaeda and ISIS.

via The Duran

Here is the incredible transcript:

JUAN GONZÁLEZ: Julian, I want to mention something else. In March, you launched a searchable archive for over 30,000 emails and email attachments sent to and from Hillary Clinton’s private email server while she was secretary of state. The 50,547 pages of documents span the time from June 2010 to August 2014; 7,500 of the documents were sent by Hillary Clinton herself. The emails were made available in the form of thousands of PDFs by the U.S. State Department as the result of a Freedom of Information Act request. Why did you do this, and what’s the importance, from your perspective, of being able to create a searchable base?

JULIAN ASSANGE: Well, WikiLeaks has become the rebel library of Alexandria. It is the single most significant collection of information that doesn’t exist elsewhere, in a searchable, accessible, citable form, about how modern institutions actually behave. And it’s gone on to set people free from prison, where documents have been used in their court cases; hold the CIA accountable for renditions programs; feed into election cycles, which have resulted in the termination of, in some case-or contributed to the termination of governments, in some cases, taken the heads of intelligence agencies, ministers of defense and so on. So, you know, our civilizations can only be as good as our knowledge of what our civilisation is. We can’t possibly hope to reform that which we do not understand.

So, those Hillary Clinton emails, they connect together with the cables that we have published of Hillary Clinton, creating a rich picture of how Hillary Clinton performs in office, but, more broadly, how the U.S. Department of State operates. So, for example, the disastrous, absolutely disastrous intervention in Libya, the destruction of the Gaddafi government, which led to the occupation of ISIS of large segments of that country, weapons flows going over to Syria, being pushed by Hillary Clinton, into jihadists within Syria, including ISIS, that’s there in those emails. There’s more than 1,700 emails in Hillary Clinton’s collection, that we have released, just about Libya alone.

It appears that Hillary Clinton committed perjury, just like her husband was caught doing as President.

This is a breaking news story. We will update this as more details become available.
(転載終わり)
デモクラシー・ナウ!  Assange: Why I Created WikiLeaks’ Searchable Database of 30,000 Emails from Clinton’s Private Server http://www.democracynow.org/2016/7/25/assange_why_i_created_wikileaks_searchable
トランプのオハイオでの外交演説
FULL Event: Donald Trump Foreign Policy Speech at Youngstown State Unive… https://youtu.be/M_tifPMzerA https://assets.donaldjtrump.com/DJT_Radical_Islam_Speech.pdf

相田英男 投稿日:2016/08/11 22:02

【1632】[1967]庵野カントク、アンタはエライ

 相田英男です。
 今回は原発ではありません。

 ここのサイトとリンクしている(私が尊敬する)藤森かよこ先生のブログで熱く取り上げられていたので、私も観に行った。シン・ゴジラだ。

 感想を正直に言おう、全くもって藤森先生の推薦の通りだと。凄い映画だよ、これは。

 この映画、2時間の中でゴジラが登場して動き回るのは、30分位ではないのか?そのうちの半分は、未成長のヘンテコな形だから、ちゃんとしたゴジラのあの姿で動くのは、15分位しかないだろう(実は動かないで寝ている時間の方が長かったりする)。残りの時間は、大人の役者達が部屋の中で早口で議論し合うだけという、異様な構成だ。子供向け内容では全くなく、そもそもが怪獣映画ですらない。

 一体この映画は、何を言おうとしているのか?

 答えは簡単だ。これは、子供向けの怪獣映画を装った、真実暴き系の映画なのだ。少し前の阿部寛と広末涼子が主演した「バブルへGO」と同じパターンだ。池上明がNHKの「週間子供ニュース」の時代にやってたことでもある。

 テキストで書いたり話したりすると、問題にされて潰される内容を、「子供向けの番組ですから」、とか、「怪獣が出ますから」、とかいう理由を付けて、サラリと、そして堂々と正面から訴えたのが、この映画なのだ。

 「シン・ゴジラ」が訴える内容とは何か?それは、日本という国がアメリカにより上から押さえつけられて、真実が語れなくなっていること、そのために、重要なことがなかなか自分たちで決められずに、一般市民に大きな犠牲を強いる、ということだ。即ち、副島隆彦の「属国日本論」が「シン・ゴジラ」の「真の」テーマなのだ。
 
 映画を見た人は、私の主張が荒唐無稽な電波発言ではないことがわかるだろう。庵野カントクは、副島先生の本を相当に読み込んでいる筈だ。その影響が、意図的かどうかはわからないが、映画の中に色濃く出ている。たぶん間違いないと思う。

 とはいえ、この映画はエンターテイメント性も抜群だ。今放送中のテレビドラマで見かける名のある役者さん達が、チョイ役で続々登場するので、会話シーンばかりでも、華があって飽きさせない。ストーリーもよく練られていて秀逸だ。「子供にわからないだろう」とはいっても、アニメでありながらも何が言いたいのか内容がさっぱりわからんかった「もののけ姫」とか、「千と千尋の神隠し」よりは、百倍くらい良い映画だと私は思うけど。

 前の日にテレビでやってたアメリカ版ゴジラ(渡辺謙のやつ)をチラと見て、「気色悪い」とチャンネルを変えたカミさんが、食い入るように、最後まで映画館で見てたよ。

 この夏の最大の話題作で、客も相当入ってそうにもかかわらず、この映画のテレビの宣伝はあまり見ないように思う。「スターウォーズ フォースの覚醒」に較べると、相当に控えめだ。宣伝費用のせいなのだろうが、試写会で初めて観た連中が、「しまった、こんなヤバい作品だったとは … 」と、気づいて電通に宣伝を減らすように圧力を掛けたのか? などとつい妄想してしまう。

 ともあれもう遅い。この映画は出来てしまった。ゴジラの名を冠した、こんなにも内容テンコ盛りの映画を無かったことにするなど、最早出来ない。日本は「シン・ゴジラ」を得たのだ。ザマアミロ、である。

 小学生には無理でも、中学、高校生の少年少女達は、内容を何とか理解しようと、この映画を必死で見直すに違いない。そして、この映画が訴える真のメッセージに、いち早く気づくだろう。現実の大人の社会の惨めさと、自分の力でそれを乗り越えられるかもしれない可能性があるのだと。

 問題から逃げても、人のせいにしても、何も解決しないのよ、サヨクの皆さんよ。

 庵野カントク、アンタは良くやったよ。この映画に触れた子供達が、大人になる日が楽しみだよ。日本はまだ捨てたもんじゃないよね。

相田英男 拝

守谷健二 投稿日:2016/08/11 15:42

【1631】[1966]天武天皇の正統性について

1963のつづきです。

 副島先生の後に書くのは、大きなプレッシャーを感じます。
このまま書き続けて良いのか、常に自問自答しています。
 日本人がありがたがている「天皇の万世一系」は、易姓革命を無かったことにしただけの論理ではなかったのか。
「壬申の乱」は、明らかに「易姓革命」でした。
王朝の簒奪事件でした。

 しかし、日本の修史は、この明らかな「王朝の簒奪(易姓革命」」を、なかったとしたのです。
 これが「万世一系」の論理です。「革命はなかった」、と云うのが日本教の根本教義(ドグマ)です。

 では革命の有無は、どのような歴史をたどるのでしょう。
「易姓革命」の論理は、徳の有無にあります。
有徳の者が政治を執れば、世は平和で豊かな社会になる、
一方、徳を失った皇帝が政治を執ると、世は乱れ、国民は飢えに苦しむ。
 故に、徳を失った皇帝を倒し、天に有徳の者と認められた者が、新たな王朝を立てるのは、天命に叶った行為である。(つまり、革命の肯定です)
 これが中国の基本的な政治思想である。中国は、徳の有無で政治倫理を律していた。 

 七世紀後半から八世紀にかけて、日本列島に何が起きたのか、『古事記』『日本書紀』『万葉集』の関係は、どのようなものであったのか。
 
 おかしなことではあるが、万葉集の歌を当時の社会状況と無関係に理解出来る、と、考えている学者たちがいることです(まるで芸術至上主義者のようです)

 人麿の作歌活動と、天武の王朝に於ける「修史事業」は、完全に重なり合っている〔同時進行〕です。

 あまり共感していただけないようですが、中国正史に書かれている「倭国」は、全て(筑紫王朝)の事です。

 ああ!今回は、人麿の「辞世の歌(」を中心に述べる予定でした。
 
 (223)
 鴨山の 岩根しまける 吾をかも しらにと妹が 待ちつつあらむ
   
柿本朝臣人麿、石見の国に在りて臨死(みまか)らむとする時、自ら傷みて作る歌。
 という題字を持っています。

 万葉学の主流の学者たちは、人麿を、石見国の下級地方官吏、と位置付けます。
 しかし、『万葉集』を読んでごらんなさい。

人麿の圧倒的な迫力を。
無名の無学な人間に、人麿の歌が創れた、と云うのだろうか。
 
 天武の命で始まった「修史事業」と「人麻呂の作歌活動」は、完全に重なり合うのである。

 これも偶然と云うのか。

 中国では、徳が在るかないかで倫理が生じます。それが易姓革命の論理である。
しかし、日本では、政治を徳の在る無し、倫理とは無関係にしたのです。
 「壬申の乱」は、明らかに易姓革命でした。大和王朝を倭国の大皇弟(天武天皇)が乗っ取った(簒奪)事件でした。
 しかし、日本の修史は、革命を無いことにしたのした。あったことを無いことにしたのです。
 この修史事業の中心にいたのが柿本人麿です。
人麿以外にこの難事業を遣り遂げられた人材など見つけることは出来ません。
 修史事業は、言語に絶する難事業でした。中国語の漢字の音と訓とを借りて、日本語を書くのです。
 漢字だって、時代と地方で違うのです。
『万葉集』が滅びずに現代に伝えられたのは、本当に奇跡です。日本人は、もっと一生懸命『万葉集』を読むべきなのです。
『万葉集』は、単なる抒情歌集ではありません。より大きくは、叙事歌集です。歴史を秘めているのです。 
 その叙事をこれまでの研究者は誰も理解できなかった。
 当然でしょう、本当の歴史(王朝簒奪)を、無いことにしたのですから。
人麿の長歌は、歴史(真の叙事)と響きあっています。
 日本人は、もっと一生懸命『万葉集』を読まなければなりません。秘められた歴史を暴かなければなりません。
 

副島隆彦 投稿日:2016/08/11 09:01

【1630】[1965]今日のぼやき に、 ” Lock Her Up ! ” 「 ヒラリーを逮捕せよ、投獄せよ !」の嵐が全米で起きている、を書いた。

副島隆彦です。  たった今、私は、今日のぼやき 「1920」番として、 長い文を書いて載せました。 タイトルは、 “Lock Her Up ! ” 「ヒラリーを逮捕せよ、投獄せよ」です。読んで楽しんでください。

 以下に載せるのは、今日のぼやきの方の内容に関係する、最新の新聞記事3本だけです。 

(転載貼り付け始め)

●「息子の死「ヒラリー・クリントン氏に責任」」

2016年8月10日 共同通信
http://this.kiji.is/135906365592274421?c=39550187727945729

 リビア東部ベンガジで2012年に起きた米領事館襲撃事件で犠牲になった政府関 係者の家族が、事件の責任はクリントン前国務長官にあるとして同氏をワシント ン連邦地裁に訴えたことが9日、分かった。

 米メディアによると、訴えを起こしたのは事件で一人息子を亡くしたパトリシ
ア・スミスさんら2人。当時長官のクリントン氏が公務で私用メールを使ってい
たことから、同氏が重要情報の管理を怠ったことが原因で「犠牲者の所在が実行
犯に漏れた」と主張しているという。

 クリントン氏側は「遺族の心痛は図りしれないが、過失がなかったことは証明
されている」とのコメントを出した。

●「ロシア・トルコ首脳会談 関係修復を確認」
 Putin mends broken relations with Turkey’s Erdogan

2016年8月10日 BBC
http://www.bbc.com/japanese/37030957?ocid=bbc-japan-twitterjapan

 ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は9日、ロシアのサンクトペテルブルクで会談し、昨年11月にトルコ軍がロシア軍機を撃墜して以来、断絶状態にあった関係の修復を確認した。

プーチン大統領は、トルコに対する経済制裁を「段階的に」終わらせると述べた。「優先すべきなのは協力を危機以前の水準に戻すことだ」と述べた。

 エルドアン大統領にとっては、先月のクーデター未遂事件以来、初めての外国訪問になる。事件以来、トルコ国内では軍や政府機関で広範囲にわたる粛清が行われている。

 エルドアン大統領は、事件直後にプーチン大統領から電話会談の申し入れがあったことについて、「心理的に大きな助けになった」と謝意を表し、「ロシアとトルコの友好的枢軸は回復される」と語った。

 昨年11月のトルコ軍によるSu-24攻撃機の撃墜を受け、ロシアはトルコに貿易制裁を科し、トルコにとって大きな収入源となっている団体旅行を停止した。
ロシアは団体旅行の再開を決めている。

 内戦が続くシリアについては、プーチン大統領はトルコと大きな意見の隔たりがあると認めた上で、「解決策を探る」と述べた。

●「露トルコ大統領、関係正常化で合意 貿易・エネルギーで協力加速」

2016年8月10日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/russia-turkey-idJPKCN10L07R

 トルコのエルドアン大統領は9日、前月の軍部によるクーデター未遂後初の外遊でロシアを訪問し、プーチン大統領と会談した。両首脳は、ロシア軍機撃墜で冷え込んだ関係の正常化に向け、貿易やエネルギー分野の関係強化を表明した。

 9カ月前、ロシアは、シリア国境近くで同国軍機がトルコ軍に撃墜されたことを受けトルコに対する制裁を発動した。

 プーチン大統領は会談後、対トルコ制裁を段階的に廃止する方針を示し、両国関係を危機前のレベルに回復させることが最優先事項と表明した。

 エルドアン大統領は、ガスパイプライン事業や、トルコでの原発建設などのプロジェクトとともに防衛分野でも両国が協力を強化していくと述べた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 記

げ浅川京華 投稿日:2016/08/09 05:11

【1629】[1964]人間の原型は女であるという事実・おまけ

私は、人間は死ぬまで現役が一番良いのではと、一応考えているが、現役のままで死ぬと、周りの人間が迷惑する、つまり、この人がいなければ、というままで死ぬと、後に残る人間が困ると気付き、ある程度の年になったら、現役を退いて、生きてるのか死んでるのか分からないような存在になる、つまり、いつ死んでも、周りが困らない存在になるのも、悪い事ではない、一つの選択だと思うようになったが、今上天皇の退位希望表明を見て、そんな事も思い出した。話は変わるが、赤石様、私の「人間の原型は女であるという事実」に頷いて下さり、ありがとうございます。日本の最高頭脳集団である学問道場の会員仲間に誉めていただき、嬉しいです。人間は、母親の体内に出来た最初はみんな女、という事実は、猿の惑星が、実は地球だった、というくらいの衝撃だと思うのですが。で、ふと思い出したが、従軍慰安婦の話をしていて、戦争中、女だけでなく、男で強姦された人も本当はいたらしい、でも、そういう男が、戦後、賠償しろだの、謝罪しろだの、全く言わない、女は、80になっても90になっても、強姦された罪を問えるが、男はそんな事は、恥ずかしくて出来ないのかと、ゲラゲラ笑った。日本人で、父親が戦死している人なんてのは、戦後70年もたつ今だに、戦没者年金だかを貰っている。私は、そのおかげで、遊んで暮らせるくらいの金持ちの婆さんを、実際に知っている。はっきり言うが、韓国とかの元慰安婦と言う人たちも、日本国内の、前述のような人たち同様、遊んで暮らせるくらいの年金を、日本から70年間ずっと払い続けられていたら、文句など言わないだろう。こういう事を言うと、金が欲しいのではない、とかの、お決まりの罵声がとんできそうだが、もちろん、金ではない。でも人間に出来る正式な賠償方法など、金しかない。戦争責任などと言うが、戦争など、責任の取り切れるものでは、そもそもないだろう。だからみんな、戦争などしてはいけないと言うのだろうが。

守谷健二 投稿日:2016/08/04 12:28

【1628】[1963]天武天皇の正統性について

柿本人麿の正体(その7)
 
 会員番号3260さん、ありがとうございました。大変励みになります。
 
 前の「人麿の悲劇」のシリーズで「柿本朝臣人麿、妻死(みまか)りし後、泣血哀慟して作る歌」(207~216)を検討しました。
 その結果、人麻呂の妻は普通の死ではなく、覚悟の失踪を遂げたのだと結論付けるしかなかった。
 三つの長歌(207,210、213)の後半は、全て人麿が必死で妻を捜し求めている様が歌われている。

  …大鳥の 羽易(はがひ)の山に 汝(な)が恋ふる 妹(いも)がいます 人の言えば 岩根さくみて なづみ来し 好けくもぞ無き うつせみと 思ひし妹が 灰にてませば(213)

 《訳》大鳥の羽易の山で、あなたの奥さんを見かけた、と人が云うので、岩を踏み砕き難儀して捜しに行ったが、良い事なんか何にもなかった。生きていると信じている妻を、この灰がそのなれの果てだというのだもの。

 妻が失踪せねばならなかった原因もちゃんと書いている。

  天飛(あまと)ぶや 軽の路は 吾妹子(わぎもこ)の 里にしあれば 根もころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多(まね)く行かば 人知りぬべみ さねかづら 後もあはむと 大船の 思ひたのみて 玉かきる 岩垣淵(いはがきふち)の 隠(こも)りのみ 恋つつあるに・・・(207)

 《訳》(天飛ぶや)軽の路は、吾妻の里がある土地だから、訪ねて行ってじっくり細やかに見ていたいのだけれど、いつも行けば人目が多い、しょっちゅう行けば人にばれてしまう。さねかづらの蔓が分かれても、また一緒になって絡み会うように、しばらくすればまた逢えるようになるだろうと、大船に乗っているような気持ちで安心していた。心の中では変わらずにずうっと愛し続けていたのに、・・・

 人麿は、妻の下を訪れたくても訪れることが出来ない状況が生じていたのです。人の目を恐れた。世間に知られるのが恐ろしかった。
 ほとぼりが覚めたらまた逢えるようになるさと、大船に身を任せるように安心していた。心変わりなどしたのでは無い、心の内ではずうっと愛し続けていた、のに。・・・

 人麿の妻は、何か異様な事件に巻き込まれていた、としか考えようがないでしょう。
 そんな折、妻の里から使者が来て、あなたの妻は「もみち葉の 過ぎていにき」と告げられたのです。
 人麿は、愕然とし、妻のお気に入りの場所であった軽の市に走って行き、妻を捜したが見出すことが出来なかった、のです。人麿は、必死になって妻を捜し求めている。妻の死を受け入れていない。

 しかし、私が目にした注釈書の全ては、題詞「妻の死(みまか)りし後、」に囚われて、人麿の妻は既に死んでしまっていることを前提に解釈しているのです。例外はありませんでした。
 だったら、「あなたの奥さんを見かけた」と聞くと、どうして難儀して必死になって捜索に出かけて行くのですか。
 人麿は、容易には妻の死を受け入れることが出来なかったのです。
 
 この連作に続く「吉備津の采女が死りし時、柿本朝臣人麿の作れる歌」(217~219)「讃岐の狭岑(さみね)の島に石の中の死(みまか)れる人を見て、柿本朝臣人麿の作る歌」(220~222)は、失踪を遂げ、何処で果てたかしれない妻に奉げたレクイエム(鎮魂歌)である。
 ここのシリーズは、数ある人麿の作歌中でも特に感動的な歌です。間違いなく日本詩歌の最高峰の一つです。

 問題は、この歌群の直後に置かれている歌です。あまりにも有名な歌です。

   柿本朝臣人麿、石見国に在りて臨死(みまか)らむとせし時、自ら傷(いた)みて作れる歌

  鴨山の 岩根しまける 吾をかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ(223)

 《訳》鴨山の岩根を枕にして横たわっている私を、妻はそうとも知らず待ち続けているのでしょうか。

 人麿の辞世の歌として世に知れ渡っている歌です。しかしですよ、この歌の直前まで人麿は、失踪を遂げ、何処で果てたかしれない妻(吾妹子)にレクイエム(鎮魂歌)を捧げ続けていたのです。
 では「鴨山の歌」で人麿が語り掛けている妹(妻)とは、いったい何者なのだ。当時は、複数の妻を持つのは珍しい事ではなかった、とでも言うのだろうか。
 しかし、この直前に置かれている歌群は間違いなく人麿の絶唱です。歌聖人麿が精魂尽して歌い上げた日本詩歌の最高峰です。人麿にとって亡き妻への鎮魂慰霊は、何よりも大事であった。

 鴨山の 岩根しまける 吾をかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ

 この歌の妹(妻)も、失踪を遂げ、何処で果てたかしれない妻ではないのか。
 鴨山の岩根を枕にして旅を続けている私を、そうとも知らずあの世の妻は、待ち続けているのでしょうか。
 
 次に置かれる「柿本朝臣人麿の死りし時、妻依羅(よさみの)娘子の作れる歌二首」(224~225)の妻も、あの世の妻が、この世の人麿に応える形に作っているのです。
  このことは、次回詳しく述べます。