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守谷健二 投稿日:2016/10/17 07:05

【1680】[2017]祝、新潟県知事選挙

 今回の米山くんの勝利は、米国による唯一の日本国民政治家田中角栄首相抹殺、官軍(薩長軍)による長岡藩(新潟)蹂躙に対する反撃の狼煙(のろし)である。

相田英男 投稿日:2016/10/15 18:06

【1679】[2016]小林よしのりのアンチ・シン・ゴジラ論に反論する

相田です。

これは映画板に書くつもりでしたが、小林よしのりが、相変わらず反シン・ゴジラのプロパガンダをやってるので、ここ重掲で、以下に引用の上で反論します。映画「シン・ゴジラ」の公開とその後の一連のアフターマスは、2016年を代表する事件の一つだといえます。まだしばらくは上映されるみたいなので、観ていない方はリアルタイムで体験してみるべきです。(今日は菅官房長官も見たというニュースがネットに載ってました)

(引用はじめ)

愛国心むき出しの国家主義的リメイク
小林よしのり

『シン・ゴジラ』のアメリカでの映画評は、かなり厳しい。

「愛国心むき出しの国家主義的リメイク」
「おしゃべりが過ぎる」
「日本のひどく不快な軍国主義の過去が蘇る」
「セリフが多く、ゴジラのアクションが少ない」
「会議室での会話が多過ぎてわかりづらい」
「大量の地名や登場人物の肩書きがスクリーン上に現れる」
「アメリカ人が傲慢で高圧的に描かれている」
石原さとみの英語力が「説得力に欠ける」
「米公開の際には英語の吹き替えが必要かも」

相当にフラストレーションが溜まる映画だったようだ。

しかしこの評価、まるでわしの評価と同じではないか。するとわしはアメリカ人のメンタリティーに近いのか?だがわしはナショナリズムが強い人間だと日本では思われていて、わし自身もそれを自認している。そのわしが『シン・ゴジラ』はオタクの無意識の国家主義だと批評した意味を考えた方がいい。

(引用おわり)

相田です。小林よしのりの反論は私には理解に苦しむ処が多いが、アメリカ人に受けないことがそんなに大問題なのかね。あの映画は映像自体は別に大した物ではないよ。所詮CGをちょこっと使った特撮に過ぎないしさ。だけども、映像の裏ある「憑きモノ」が我々日本人には強烈なインパクトがを与えるのだ。あの「憑きモノ」は、3.11を経験した日本人の深層心理に刻まれたモノなので、反応せずには居られないのだ。普通の映像であっても観る者の印象を増幅するように、シン・ゴジラは計算されてつくられている。

そんな映画を外国に持ってっても受けないことは、最初から明らかじゃん。3.11を知らない外人には「憑きモノ」なんて見えないよ。

そもそもが最初のゴジラにしても、東京大空襲と広島、長崎の原爆被害と、ビキニの水爆実験への恐怖と抗議を、モチーフとして作られた映画なのではないか?最初から強い「反米」 主張が込められていたんだよ。怪獣が暴れまくるから相手も深く考えなかっただけで。シン・ゴジラはその第1作のモチーフを純化させている訳だからさ、アメリカ人が観ていて気分良くなる筈がないだろう。

そんなにアメリカ人の御機嫌を取るのが大事なのかね?サブカルが絡むと、いきなり主張がポチ化するのは一体どういうことかね?

(引用はじめ)

そのわしが『シン・ゴジラ』はオタクの無意識の国家主義だと批評した意味を考えた方がいい。

(引用おわり)

小林よしのりは、この映画の解釈を間違えている。小林は世代が違うので知らないのだろうが、シン・ゴジラのテーマは庵野監督が大ファンだった、昔の特撮テレビ「帰って来たウルトラマン」の、いくつかのストーリーを組み合わせて作られている。

別に私はサブカル評論家になるつもりなどないが、怪獣の名前だとグドンと、シーゴラスと、テロチルスが登場する話になる。この時の話はいずれも前後編2週になっており、1週目の終りでウルトラマンが負けるか怪獣を倒すのに失敗して、次の週には怪獣が東京を蹂躙して廃墟にするという、恐ろしい展開だった。最後はウルトラマンが怪獣をやっつけるので救われるのだが、小学生の子供にはテレビを見ながらすごく怖かった記憶がある。月に一回くらいは東京が滅茶苦茶になるのに、いつの間にか復旧してるなあ、とか番組を見ながら疑問を感じたものだった。

これらの前半部のあまりにハードな展開に子供が引いてしまったため、しばらくして、ウルトラマンのピンチの時にウルトラセブンが助けに来るという、テコ入れがされて人気が復活したらしい。さて、怪獣の事は別にどうでも良く、大事なのは、この時期のウルトラマンの一連のシナリオを手がけたのが、上原正三さんという沖縄出身の脚本家だったことだ。

上原氏は太平洋戦争の終盤に沖縄が本土の捨て石にされて、焼け野原にされた恨みから、ウルトラマン中で怪獣達に東京を襲わせて廃墟にさせるという話を、何度も繰り返したらしい。あのドラマの裏にあったのは故郷を焼かれた脚本家の、反戦と、本土への恨みと、そして反米メッセージだったのだ、と今になってから自分にはしみじみと実感できる。

庵野監督はこのドラマから強い影響を受けて、特撮作家を目指したのはオタクの世界では常識なっている。要するに、監督はゴジラを作る際に、自分が最も大事にしているウルトラマンのドラマのモチーフを惜しげも無く投入して、その結果できたのがシン・ゴジラということだ。トッポいオタクの映像作家が、気まぐれの、興味本位で、政治的な主張を入れたのではなく、自分が子供の頃から温めて大事にして来た、ウルトラマンの話を骨格として使った結果が、あの映画の内容になったのだ。実はその裏には沖縄出身の作家の強い反戦、反米メッセージがあったと私は考えている。

シン・ゴジラのストーリーには数十年間わたって受け継がれ、温められた骨格が存在するのだ。小林よしのりが批判するような、底の浅い安易な映画では無いのよ、全くね。だから、観る人の感動を呼ぶのではないのかね。なんでそんなことがわからんかね?要するに感性が衰えてるんじゃないのかね?

(引用はじめ)

だがわしはナショナリズムが強い人間だと日本では思われていて、わし自身もそれを自認している。

(引用おわり)

本当はあんたは、そんな人間ではないのではないかね?別に映画が面白くなければ、文句だけ言って、後は無視すれば済むのではないか?それを件のアニメ映画を引き合いに出して、どっちが出来がいい、だのと論じたり、アメリカ人様達にウケない映画はツマラン、などとケナしたりする処は、あまりに不可解で見苦しい。ナショナリズムが強い人の対応とは、とてもではないが思えないよ。

自分が政治漫画でばら撒く毒よりも、更に強力で影響力の強い毒気を発するシン・ゴジラが登場してしまったため、アタフタしてるだけなのではないかね?ツマランと思うのならほっとけばいいよ。でもひいき目でなくみても、シン・ゴジラの発する影響力は、あんたの一連の本よりも遥かに上回ると、私は思うよ。

これからもアンチ・シン・ゴジラ活動に頑張るかね?でもあの映画をよく見れば、何が本当なのかは一目瞭然だと思うよ。DVDが発売される時には、今度は不買運動でも展開するかね?

相田英男 拝

守谷健二 投稿日:2016/10/13 20:06

【1678】[2015]天武天皇の正統性について

〔2006〕に書いた『万葉集』第三巻、大伴坂上郎女が尼理願に奉げた挽歌について。

〔2006〕で、小生は、この尼理願は新羅王朝が日本の王朝と婚姻を結ぶために送られてきた新羅王女だったのではなかったか、と推察した。尼理願が亡くなったのは天平七年(735)です。
『万葉集』第十五巻に天平八年の遣新羅使の歌が残されている。この遣新羅使たちは、新羅王朝に入国を拒否された、門前払いを食わされのだ。
天平七年と云うのは、新羅王朝の唐への朝貢がようやく復活した年です。
 西暦668年、新羅と唐は協力して高句麗を滅ぼすことに成功しましたが、朝鮮半島経営を巡り、両者には対立が生じていました。新羅は善戦奮闘し、唐軍を半島から一掃することに成功を収めた。両者の敵対関係はそれ以来六十年余りも続いていたのです。
 新羅王朝が、背後に控える日本国に心を砕いていたのは当然でしょう。しかし、日本国は大宝三(703)年に唐への朝貢を復活させていたのです。
 今日書きたいのは、東アジアの国際関係ではなく、尼理願に奉げられた挽歌の左注にある大納言大将軍大伴卿と大家(おほとじ)石川命婦についてです。

 大納言大将軍大伴卿は、和銅七(714)年五月一日正三位で亡くなった大伴宿祢安麿です。彼は「壬申の乱」の際、大和古京で天武方に就く大伴氏を中核とする決起を成功させ、それを不破関(現在の関ヶ原)に本陣を敷く高市皇子(天武の長子で「壬申の乱」の首謀者、天武・持統朝の真の主宰者)に報じた人物です。
 高市皇子は、この一報を受けて全軍に進軍を命じました。高市皇子の大伴安麿に対する信頼は篤いものがあった。天武・持統・文武・元明朝での重臣です。その安麿が、新羅尼理願を預かっていたのです。

 大家(おほとじ)石川命婦は、大伴安麿の奥さんです。結婚する前は、石川郎女(いしかわのいらつめ)と呼ばれていました。石川郎女と云うのは、石川氏のお嬢さんと云う事です。
 石川氏と云うのは「壬申の乱」以前は、蘇我氏です。蘇我氏は、七世紀前半で大和王朝の最有力豪族です。第41代持統天皇、43代元明天皇は、天智天皇と蘇我氏の娘との出生です。
 石川郎女と云うのは、蘇我氏の出自と云う事です。持統天皇・元明天皇と極近い近親者と考えられます。
 この石川郎女と大伴安麿の間に生まれたのが、大伴坂上郎女です。石川郎女は、大伴安麿の二度目の奥さんです。最初の奥さんの間には、三人の息子が誕生しています。『万葉集』の歌人として名高い大伴旅人・大伴田主・大伴宿奈麿です。
 
 石川命婦は、元明天皇・元正天皇に深く信頼されていたことが解る歌が『万葉集』第二十巻に残されています。
 石川郎女は、普通の庶民ではない。まぎれもない日本のエリート貴族です。
 次回は、大伴安麿の最初の奥さんの事を書きます。

古村治彦(SNSI・副島隆彦の学問道場) 投稿日:2016/10/13 13:33

【1677】[2014]『ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ』(副島隆彦著、光文社、2016年10月)が発売になりました(学問道場・古村)

SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。

たびたびのお知らせで恐縮ですが、今回も書籍販売のお知らせをいたします。

2016年10月12日に副島先生の最新刊『ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ』が発売になりました。


ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ

インターネットの販売サイト最大手の「アマゾン」では、現在在庫品切れ状態となり、ご迷惑をお掛けしております。申し訳ございません。本はすぐに補充されると思います。書店でも既に販売が開始されております。

今回の書籍のタイトルについている「ロック・ハー・アップ(彼女[ヒラリー]を監獄に閉じ込めろ!)」という言葉が、トランプ支持のアメリカ国民の合言葉になっている様子を以下の動画からご覧いただけます。


55秒過ぎから人々の「ロック・ハー・アップ!(Lock her up!)」の声がはっきりと聞き取れます。

2016年10月9日にミズーリ州セントルイスで行われた第2回討論会の最大の見せ場は以下の動画のシーンでした。トランプは自分が大統領になったら、司法長官(Attoney General)に命じて、特別検察官を任命して、ヒラリーのEメール問題について徹底的に調査すると述べました。それについてのやり取りが以下のものです。


ヒラリー:「ドナルド・トランプのような人物が我が国の法を執行する立場に就く資質を持たないこと(大統領にふさわしくないこと)は大変に素晴らしいことだ」

トランプ:「それはそうだろう、なぜなら、あなたは、(私が大統領になったら)刑務所の中なのだから」

聴衆:歓声と拍手

アメリカ国内で何が起きているのか、その先が分かる一冊、是非お求めください。


FLASH(フラッシュ) 2016年 10/25 号 [雑誌]

2016年10月11日(火)に光文社発行の雑誌「フラッシュ」の2016年10月25日号に、『ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ』発刊に合わせて、副島先生が緊急寄稿をしております。タイトルは、「緊急仰天レポート 副島隆彦 それでもヒラリー崩れトランプが勝つ!」です。雑誌の26―27ページに掲載されています。お近くのコンビニエンスストア、書店、駅売店などに揃えてあると思いますので、ぜひ手にとってご覧ください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

古村治彦拝

群馬のゆみこ 投稿日:2016/10/10 16:44

【1676】[2013]女もみんなマザコンよ

浅川京華さんの [2009]「男はみんなマザコン」は本当か? の返歌 『女もみんなマザコンよ』 を歌います。

皆さんが勘違いしているのは、マザコンは男性だけだと思っていること。男性はもちろん、女性もみんなマザコンです。

だって、みんな、生まれたときにお母さんのおっぱいを飲んでいたのだから。それがなければ飢え死にしてしまう、でもひとたび乳房を口に含んで吸い始めれば、甘露、甘露、まるで酔っ払いか薬物をやった人のように目がとろんとして極楽行き。そのようにすごい「お母さん」という人の影響から、どうして逃れることができるでしょうか。

だから、女性の場合は、お母さんといい関係なら問題ありませんが、関係が良くないと、必要以上に怨んだりなんかして、たとえば上野千鶴子みたいになってしまう。もし相手が「お母さん」でなければ、「ああ、そういう人もいるよね」とあまり関らないようにすればいいだけなのですが、なにせおっぱい時代からの執着があるので、平静ではいられないくなる。

そういうことで、簡単ですが、「人は(性別に関らず)皆マザコンだ」というわたしの主張です。

ところで、今度の学問道場の定例会は、鳩山由紀夫さんがゲストなんですね!すごいですね!それに、会場がまたすごいですよね!SMBCのホールですって!https://www.rising-square.jp/floor03.html

超きれい!鳩山さんをお呼びするのにぴったり!ぜったい行きたい!そして、本物のお金持ちの波動をナマで受けてきたい!

当日会場でわたしを見かけた方は、お声掛けください。ビッグ・ハグをプレゼントしま~す(希望者のみ)。

古村治彦(SNSI) 投稿日:2016/10/06 21:26

【1675】[2012]学問道場からお知らせ(学問道場・古村)

SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。

今回は、この場をお借りして、2つのことをお知らせいたします。

1.2016年11月20日の定例会(講演会)について

来たる2016年11月20日に定例会(講演会)を開催いたします。既に多くの方々から参加お申し込みをいただきまして、まことにありがとうございます。今回は、鳩山由紀夫元首相をお迎えすることになりました。参加申し込みページに鳩山元首相への質問を書いていただく欄を設けましたところ、たくさんの質問をお寄せいただき、参加される皆様の真剣な思いが伝わってまいります。まだまだお席はございますので、ご出席を検討していただけますように、宜しくお願い申し上げます。

hatoyamaY

◯講演会名:「鳩山由紀夫元首相が見た、『属国・日本』の真実」(仮)
講師:鳩山由紀夫元首相、副島隆彦、中田安彦(司会進行)
日時:2016年11月20日(日)
開催場所:三井住友銀行東館 ライジング・スクエア「SMBCホール」
住所:東京都千代田区丸の内1−3−2 地下鉄「大手町駅」C14出口直結

https://www.rising-square.jp/access.html

開催日:2016年11月20日(日)

12:15 開場
13:00 開演 鳩山由紀夫先生 講演(30分)
13:30 第一部 終了(15分休憩)
13:45 第二部 パネルディスカッション(鳩山、副島、中田)(75分)
15:00 第二部 終了(15分休憩)
15:15 第三部 質疑応答(鳩山、副島、中田)(30分)
15:45 第三部 終了
15:50 当日のまとめなど(副島)
16:20 終了の予定
※終了時刻は、当日の都合により、延長などで変更になることもございます。

講演会費
会員:5000円   非会員:6000円

↓定例会お申込みはコチラ↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html

既に参加申し込みをいただきました方々で、私どもから何の連絡もない場合には、恐縮ですが、その旨をお知らせください。参加申し込みをいただきますと、こちらから自動で、当日のスケジュールや開催場所、参加費振込先口座番号が書かれたEメールをお送りするようになっております。しかし、このEメールがはじかれてしまったり、迷惑メールやスパムメールに分類されて受信メール欄に届けられなかったりする場合がございます。

●問い合わせ先

SNSI・副島隆彦の学問道場
・電話:048-788-1837
・ファックス:048-788-1854
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp

参加費の事前振込みをお願い申し上げます。参加費の振込を済ませて、【1週間】経ってもこちらから返事がない場合には、お手数ですがお知らせをいただけますようにお願い申し上げます。

参加費を事前に振り込んでいただきました方々には11月に入りましたら、入場券となるハガキをお送りいたします。それまでお待ちくださいませ。

2.書籍について

2016年10月12日に副島隆彦先生の最新刊『ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ』(光文社)が発売になります。「彼女(ヒラリー)を投獄せよ!(Lock Her Up!)」という言葉は、2016年7月に開催された共和党全国大会で、ニュージャージ州知事クリス・クリスティの演説中に、参加者たちから巻き起こった言葉です。

ヒラリー・クリントンが国務長官時代(2009年から2012年まで)が如何に悪辣なことをしてきたのかということを、副島先生はこの本で明らかにしています。2016年10月11日発売の光文社の雑誌「フラッシュ」でも詳しく取り上げられる予定になっております。併せてお読みいただけますようにお願い申し上げます。


ヒラリーを逮捕、投獄せよ Lock Her Up ! ロック ハー アップ

また、弟子たちがそれぞれの章を担当しました『明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所の研究』(副島隆彦 副島国家戦略研究所、成甲書房、2016年)も発売され、1カ月ほどが経過しました。こちらも是非宜しくお願い申し上げます。


明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所の研究

以上、宜しくお願い申し上げます。

(終わり)

守谷健二 投稿日:2016/10/03 12:31

【1674】[2011]天武天皇の正統性について

  『古事記』偽書説について

 『古事記』序文は、和銅五(西暦712)年正月二十八日に、太(おおの)朝臣安麻呂が「稗田阿礼の誦(よ)む所の勅語の旧字を撰録して献上せしむ」と記す。

 一方、『日本書紀』は、日本国の二番目の正史『続日本紀』に養老四(720)年五月に撰上記事がある。
 つまり、『古事記』の方が『日本書紀』より八年前に完成されていたというのである。
 しかし、二つの史書を比べると、『古事記』の方が簡潔でスッキリしており、あたかも『日本書紀』の記事を参考ににし、それを整理抽出して書いたかの印象を与える。この為『古事記』は、『日本書紀』より後に書かれたのだ。
 『古事記』序文の、和銅五年に完成したと云うのは【偽作】だ、本当は平安時代に入ってから書かれたのだとする『古事記』偽作説が、度々唱えられてきた。

 私は、『古事記』と『日本書紀』の二つだけを比較検討する事には、落ち度があると考える。
 『旧唐書』「日本国伝」も併せて考える必要があるのだ。
 何故なら『旧唐書』「日本国伝」は、大宝三(703)年の遣唐使・粟田真人の報告で作られているのです。和銅五年の十年前です。
 この報告が、それまで中国に蓄積されていた日本列島情報と、あまりにもかけ離れていた故に、唐朝の史官たちは信ずることが出来なかった。

 「・・・その人、入朝する者、多く自ら矜大(誇り高く堂々としている様)、実を以て対(こた)えず。故に中国是を疑う。・・・」『旧唐書』日本伝より

 日本国の歴史(由来)創造は、大宝三年にはすでに完成していたのである。粟田真人は、それを唐朝に報告するために派遣されたのである。
 しかし、粟田真人は唐の史官たちを説得することが出来なかった。当然である、僅か四十年前に朝鮮半島で倭国と唐は戦争していた。倭国の派兵は三万と、倭国総力を挙げての大戦争であった。
 倭国の惨敗の後から、六七二年(壬申の乱の年)までの十年間に、唐使・郭務宋は四度も筑紫に来ていた。唐朝は、豊富で詳細な日本情報を持っていたのである。
 唐の史官たちを納得させることに失敗した日本の王朝は、天武天皇の命で作られた歴史に修正を加える必要があった。
 唐では、魏徴により最新の正史『隋書』が既に撰上されていた。粟田真人は、必ずこの『隋書』手に入れて帰朝したはずである。日本の歴史編纂は『隋書』を研究し参考にして修正の手を入れられたのである。

 『隋書』倭国伝で特筆すべきは「対等外交の国書」を隋の煬帝に送った倭王・多利思比孤(たりしひこ)の記事である。

 「大業三年(607)、その王多利思比孤、使を遣わして朝貢す。使者いわく、「聞く、海西の菩薩天子、重ねて仏法を興すと。故に遣わして朝拝せしめ、兼ねて沙門数十人、来たって仏法を学ぶ」と。その国書にいわく、「日出処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙(つつが)なきや、云々」と。
 帝、これを覧(み)て悦(よろこ)ばず。鴻盧卿にいっていわく、「蛮夷の書、無礼なる者あり、復た以て聞するなかれ」と。(『隋書』倭国伝より)

 中国で最も有名な日本人は「対等外交の国書」と呼ばれている書を送った倭王・多利思比孤だったのです。日本の歴史の中に多利思比孤を取り入れて作る必要が生じたのです。これが聖徳太子のモデルです。
 粟田真人は、当時長安に到着していたキリスト教の知識も持ち帰ったのではなかったか。聖徳太子の幼名を、厩戸皇子(うまやとのみこ)と言います。

 大宝三年の粟田真人の報告、『古事記』『日本書紀』の三者を比較すると、真人の報告が、一番単純でスッキリしていたのではなかったか。『隋書』にすり合わせる必要が出来たために混乱が生じたのではなかったか。

副島隆彦 投稿日:2016/10/01 08:28

【1673】[2010]「トランプが勝った」マイケル・ムーア監督が断言 アメリカ大統領選・テレビ討論

副島隆彦です。 今日は、2016年10月1日です。 ああ、もう10月か。
中秋だ。

私は、人間の思考変更、思考転換、ある人の考えがあるときに、がらがらと変わること、思想転向( conversion 、コンヴァージョン、recantation リカンテイション、turn-over ターンオウヴァー)改心、改宗、回心、の研究者であり、綿密な観察者である。

私は、人々が、微妙に、自分の考えを 変更させてゆく途中を、いつもじっと見つめている。私は、自分のまわりにいる人間たちを、モニターリング monitoring する。 私から、実験材料にされ、観察されているのだとも気づかないで、私のまわりの人間たちは、複雑なおのれ(自分)の 揺れ動く、考え、意見、感情を吐露する。

まず、1.自分の限られた範囲からの、情報と知識と、事前からの刷り込み(インプリンティング)に従って、自分の意見を形成する。

2.自分の生活に密接に関係しない、他人事(ひとごと、たにんごと)であれば、嘲笑(ちょうしょう)するか、どうでもいいことだから、鼻で嗤(わら)って、冷酷な判断をする。「この女優も有名人(ベッキーとか )も、これでおしまいだな」(ところが、ベッキーは悪役として復活する。皆の気になる存在として )、 「こいつ(プロの運動選手)も、(能力で)これぐらいが限度だったんだ」とか、「この政治家もやられちゃったよ」 と。

3.自分の情報、知識の収集は、実に限られた範囲だから、そのあと、自分の思考( thinking ability スイインキング・アビリティ) を使って、少しだけ、思考の積み上げをする。 これは、分析(analysis アナリシス)である。

4.ここで、自分の判定 判断 が生まれる。  この判断(judge ジャッジ)は、出来るだけ客観的であり、周囲の人間たちと調和の取れたものでなければいけない。そうしないと、まわりとの1.の意見、考えに、齟齬(そご)、食い違い、意見の対立が生まれて、自分の生活に小さな波風(なみかぜ)が立つ。
それを、普通の人は嫌う。

5.自分の判断、判定は、やがて「やっぱりそうだ」という 信念(belief 、ビリーフ)にまで自然に高まる。

この5.の信念が、 6.確信( confidence 、コンフィデンス、assurance 、アシュランス )まで高まると、政治場面では、党派的になる。これには、強い感情)(feelings フィーリングズ)が加わる。

このあとは、7.信仰(faifh フェイス )、宗教的な信念(religious belief レリジャス・ビリーフ)の段階に入ってゆく。 信仰、宗教の領域にまで入ると、もう、簡単には引き返せない。

1.の情報、知識の収集の段階から、随分と遠いところに来てしまう。あるいは、意識的に、相当の高みにまで到達する。  このあと、その人は、一体、どういう人生を送ることになるのか。

私、副島隆彦は、ずっとこういうことを、毎日、考えて生きてきた人間だ。私の専門(proper プロパー)のひとつは、人間観察(学)である。人間(人類、人 ひと、 human species ヒューマン・スピーシーズ、mankind 、マンカインド )という 奇妙な生き物への 冷ややかな観察に終始する。

ただし、この場合、この愚か極(きわ)まりない人間という、共同幻想(きょうどうげんそう)に支配されている、集団生活をする 生き物に、自分が含まれる。このことを私は十分に自覚している。 自分(おのれ)もまた、自分自身の実験材料であり、冷酷な観察の対象である。 ただし自己愛( 種の保存の欲求)があるから 自己破壊には簡単には至らない。自己破壊まで至ると、8.狂気、狂信 の問題が出てくる。

ニーチェという思想家が、この問題をずっと考えた。

人間の思考は、どんな人にとっても、ぐるぐると円環(えんかん)して、1.から8.までを毎回、毎回たどっている。それを無自覚に、一瞬のうちにやっているか、自覚して、ゆっくりと 緻密な自己観察(省察、しょうさつ)、自己分析、自己解剖としてやるかの違いだけだ。 後者を、優れた人間という。

だから、大切なことは、対象の問題を、じっと考えることだ。 自分自身の思考、判断 を、自分自身で、まるで、外側から観察するように、何回も何回も反芻(はんすう)することだ。私は、街を歩いている自分を、そとがわに、外側に、「あ、あそこに自分が歩いている」と、最近、見えるようになった。 これは、1.から8.のうちの、どこかでの思考作用だろう。 「私たちは、永遠に何度も、何度も 今、を繰り返す」。

副島隆彦 記

(転載貼り付け始め)

「 「トランプが勝った」マイケル・ムーア監督が断言 アメリカ大統領選・テレビ討論 」

The Huffington Post ハフィントンポスト紙  執筆者: Ron Dicker

投稿日: 2016年09月29日

http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/29/michael-moore_n_12242176.html

「我々は負けた」。9月26日に行われた共和党候補ドナルド・トランプと民主党候補ヒラリー・クリントンのテレビ討論終了後に、リベラル派のドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアがツイートした。

トランプを大統領にさせたくないムーアなのに、トランプがクリントンに勝ったと発言している。「もう終わりだ」と投稿したムーアのツイートは、メディアでも波紋を呼んでいる。

もう終わりだ。エゴイスト、人種差別主義者、ナルシスト、嘘つきのトランプが「勝利した」。我々は負けた。トランプの支持率は上昇するだろう。ヒラリーは真実を語った。何が悪いんだ?

マイケルムーア1

ムーアは、勝利したと思ってお祭りムードになっているクリントンのサポーターに対し、アメリカンフットボールになぞらえた警告を鳴らした。

満足気なヒラリー派は、まだ50ヤード地点にいるのにエンドゾーンで踊るようなダンスをしている。エンドゾーンまでボールを持ち込まないと、トランプが勝って好き勝手にやらかすぞ!

ムーアは、ハフポストUS版に投稿したブログですでにトランプ勝利を予想している。しかし、トランプが大統領選を闘う上で重要な勝利を収めたとするムーアの最新の発言は、左派、右派どちらのメディアでもニュースとして取り上げられた。

ムーアは26日、クリントンのパフォーマンスを称賛し、「絶妙なユーモアセンスがある」と強調した。ムーアはしかし、クリントンの熱烈なファンたちにも、クリントン勝利のために何か個人的に行動したかを問いかけた。「そうでなければ、クリントンは負けだ」、とムーアはツイートした。

マイケルムーア2

マイケルムーア3

大事な話 : そこの君、クリントン勝利のために今日何かしたか? そうでなければ、クリントンは負けだ。勝ったと思って、安心していい気になっていたなら、クリントンは負けだ。

もちろん、ムーアの予想が外れたこともある。2012年、共和党候補ミット・ロムニーが大統領のバラク・オバマに勝てると予想していた。

ハフポストUS版編注 : ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた、嘘ばかりつき、極度に外国人を嫌い、人種差別主義者、ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサー(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 記

浅川京華 投稿日:2016/09/30 07:40

【1672】[2009]「男はみんなマザコン」は本当か?

昔からある男性蔑視に、男はみんなマザコンだ、というのがある。私はこれについて、迷信じゃないかと思っていたが、あるテレビ番組を見て、ひょっとしてこれは、かなり真実ではないか?と思った。その番組は、彼女の作った料理を食べた男が「お母さんの味と違う」と言った。この男をマザコンと思うか?という街頭インタビユーで、女は一様に「そんなマザコン男絶対イヤだ」と答えていたが、男は全員「マザコンと思わない」と答えている様に唖然とした。男の一人が「それは長年慣れた味がお母さんの味というだけで、お母さんが好きだという事ではない(だからマザコンと思わない」と答えたのを聞き、あっ!と思った。なるほど、男の多くは、こういう風にマザコンなのか、と。つまりマザコンとは、母親が好きだという事ではなく、母親の影響から抜け出せていない、そのことに気付かないことを言うのだ、と。「副島隆彦の人生道場」中に、政治活動の為、高校を中途退学処分になった副島先生に御母堂が「もうあなたの好きなように生きていきなさい。お母さんはあなたを信じているから」と言った、という記述に続けて「女は、こういう時が一番偉大だ。母親なるものの偉大さの前に、全ての男は、頭を下げる。子供を産もうともせず、子供を産む事を怖がる性質(傾向)が強いから、フエミニストのイライラ女たちには、この母親なるものの偉大さが分からない」とある。これは、前述の「お母さんの味と違う」同様の、典型的なマザコン男のセリフである。それ以上でもそれ以下でもない。「僕のお母さんはエラい、僕のお母さんのようでない女はエラくない」というマザコン男の発想以外の何者でもない。

田中三郎 投稿日:2016/09/29 12:07

【1671】[2008]中国は今何を目指そうとしているのだろうか?

中国は今何を目指そうとしているのだろうか?

日中戦争をしていたころは、中華民国が日本と戦っていた。その中の反乱分子に毛沢東がいた。
毛沢東はゲリラ部隊の大将ぐらいだったが、ソ連のスターリンからの冷遇、隷属に対しノーを言って、中国を守ろうとしたところから、周恩来とかが、皇帝としての存在を認め、いままで、たいして学識があるわけでもない者であったが、周恩来のような優秀な人が、皇帝として、崇めることになった。(副島氏の日本が中国の属国にされるときp237より)
それは共産主義とは関係ない、その反対発言は西欧列強によって長い間アヘンで国を収奪されてきたそれを跳ね返すだけのエネルギーを持っていた。だから多くの漢民族は従った。そのための犠牲もすごくあった。
毛沢東の文化大革命によって、4~5千万人のひとが民衆の陰口とか、つげ口とかで、殺されていった。それでも毛沢東に対する天子様に寄せる信頼は変わらなかった。
それでも従った周恩来や鄧小平らの力によって、まずは一部ものが裕福になり、それから全体につなげようという考え

やまぼうしのブログより引用
中国の経済成長は、鄧小平の「先富論」から始まりました。

1980年代後半、中国の鄧小平は、「まず富裕な地域や富者をつくり、次に落伍した地域・人に富を再分配する」という思想を掲げて資本主義を導入しました。先富論は鄧小平理論とも呼ばれ、それまでの毛沢東や華国鋒が提唱した「横並び路線」とは全く異質な思想でした。
引用終わり

そして今がある。だからそれらの先人のお蔭で今の中国の繁栄がある。
今まで歴史を振り返ると中国は匈奴とか蒙古とか外敵により何度も国家が消えては起こりした国である。一方の日本は周りを海に囲まれ外敵に襲われない環境にあった。それゆえに、皇紀2600年とか言われるほどに歴史ある国となった。それは世界に誇れるところではなかろうか。
さて最近の日本と中国の関係は非常に悪くなっている。お互いに悪く言う。中国は日本によって4~5千万人が殺されたという。一方日本は、大東和共栄圏を作るために中国の占領をしたと言って、お互いに議論がかみ合わないままで今に至っている。
お互いの立場を尊重しながら、もっと歩み寄れる方法はないのだろうか?昔、日中が国交正常化したころは毛沢東周恩来、田中角栄と親密な関係を築きあげてきた。どうしてそんなにいがみ合わなければならないのだろうか?
一つにはアメリカCIAによるプロパガンダによって、日本と中国が対立するように働いているといううわさもある。
尖閣諸島で戦争が起きたら、
互いの敵対国に住んでいる中国人日本人は財産の没収を受け、丸裸で放り出されてしまうことになる。
どうしてそんなに?無理をするのだろうか?
中国は今何を目指そうとしているのだろうか?自国の利益を得るためにはチベットなどを有無を言わさずに、自国のものにしようとして、昔の西欧列強が歩んだ道を歩もうとしているのではなかろうか?13億人とも18億人ともいう人口を食わせるためには、そんなに無理なことをしなければならないのだろうか?