重たい掲示板

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田中三郎 投稿日:2016/09/29 12:07

【1671】[2008]中国は今何を目指そうとしているのだろうか?

中国は今何を目指そうとしているのだろうか?

日中戦争をしていたころは、中華民国が日本と戦っていた。その中の反乱分子に毛沢東がいた。
毛沢東はゲリラ部隊の大将ぐらいだったが、ソ連のスターリンからの冷遇、隷属に対しノーを言って、中国を守ろうとしたところから、周恩来とかが、皇帝としての存在を認め、いままで、たいして学識があるわけでもない者であったが、周恩来のような優秀な人が、皇帝として、崇めることになった。(副島氏の日本が中国の属国にされるときp237より)
それは共産主義とは関係ない、その反対発言は西欧列強によって長い間アヘンで国を収奪されてきたそれを跳ね返すだけのエネルギーを持っていた。だから多くの漢民族は従った。そのための犠牲もすごくあった。
毛沢東の文化大革命によって、4~5千万人のひとが民衆の陰口とか、つげ口とかで、殺されていった。それでも毛沢東に対する天子様に寄せる信頼は変わらなかった。
それでも従った周恩来や鄧小平らの力によって、まずは一部ものが裕福になり、それから全体につなげようという考え

やまぼうしのブログより引用
中国の経済成長は、鄧小平の「先富論」から始まりました。

1980年代後半、中国の鄧小平は、「まず富裕な地域や富者をつくり、次に落伍した地域・人に富を再分配する」という思想を掲げて資本主義を導入しました。先富論は鄧小平理論とも呼ばれ、それまでの毛沢東や華国鋒が提唱した「横並び路線」とは全く異質な思想でした。
引用終わり

そして今がある。だからそれらの先人のお蔭で今の中国の繁栄がある。
今まで歴史を振り返ると中国は匈奴とか蒙古とか外敵により何度も国家が消えては起こりした国である。一方の日本は周りを海に囲まれ外敵に襲われない環境にあった。それゆえに、皇紀2600年とか言われるほどに歴史ある国となった。それは世界に誇れるところではなかろうか。
さて最近の日本と中国の関係は非常に悪くなっている。お互いに悪く言う。中国は日本によって4~5千万人が殺されたという。一方日本は、大東和共栄圏を作るために中国の占領をしたと言って、お互いに議論がかみ合わないままで今に至っている。
お互いの立場を尊重しながら、もっと歩み寄れる方法はないのだろうか?昔、日中が国交正常化したころは毛沢東周恩来、田中角栄と親密な関係を築きあげてきた。どうしてそんなにいがみ合わなければならないのだろうか?
一つにはアメリカCIAによるプロパガンダによって、日本と中国が対立するように働いているといううわさもある。
尖閣諸島で戦争が起きたら、
互いの敵対国に住んでいる中国人日本人は財産の没収を受け、丸裸で放り出されてしまうことになる。
どうしてそんなに?無理をするのだろうか?
中国は今何を目指そうとしているのだろうか?自国の利益を得るためにはチベットなどを有無を言わさずに、自国のものにしようとして、昔の西欧列強が歩んだ道を歩もうとしているのではなかろうか?13億人とも18億人ともいう人口を食わせるためには、そんなに無理なことをしなければならないのだろうか?

副島隆彦 投稿日:2016/09/29 08:05

【1670】[2007]鳩山由紀夫元首相を招いての定例会に結集せよ。トランプ勝利の波に日本からも乗ろう。

副島隆彦です。 今日は、2016年9月29日(木)です。

トランプと ヒラリーの 大統領選の候補者対決のテレビ実況ディベイトが、26日(アメリカの現地)であった。

私、副島隆彦が、これに何か発言するか、と、多くの人が関心をもったようだ。私の考えは、いつもどおり、「トランプで決まり」 これだけだ。 他に言うことはない。

ヒラリーの顔はこわばって、目が引き攣(つ)って、表情がおかしかった。今にも倒れそうだった。みんな、このことに気づいたはずなのに、誰もこのことを書かない。「ヒラリー氏、優勢」だ、と。バカか。 この米大統領選のテレビ討論のことは、あとで続けて書きます。

その前に。学問道場の会員たちに、9月15日から、今日のぼやき で、アルル(中田安彦)君が、公表してお知らせしたことを、こっちの重たい掲示板でも、私、副島隆彦が知らせます。

私たちの次の定例会(自力での講演会)がある11月20日(日)に、鳩山由紀夫(はとまやゆきお)元首相をお招きして、お話ししていただく、ということです。以下の取りです。

hatoyamaY

(転載貼り付け始め)

今日のぼやき
「1927」 来る11月20日に私達の秋の定例会を特別ゲストを呼んで開催します。今回は、鳩山由紀夫元首相をゲストにお招きして、世界の行方、東アジアの今後、日本の将来についてじっくりお話をうかがいます。2016年9月15日

◯講演会の詳しい日程は、以下のとおりです。
◯講演会名:「鳩山由紀夫元首相が見た、『属国・日本』の真実」(仮)
講師:鳩山由紀夫元首相、副島隆彦、中田安彦(司会進行)
日時:2016年11月20日(日)
開催場所:三井住友銀行東館 ライジング・スクエア「SMBCホール」
住所:東京都千代田区丸の内1−3−2 地下鉄「大手町駅」C14出口直結

https://www.rising-square.jp/access.html

◯進行(講演会の形式・当日の予定)

開催日:2016年11月20日(日)

12:15 開場
13:00 開演 鳩山由紀夫先生 講演(30分)
13:30 第一部 終了(15分休憩)
13:45 第二部 パネルディスカッション(鳩山、副島、中田)(75分)
15:00 第二部 終了(15分休憩)
15:15 第三部 質疑応答(鳩山、副島、中田)(30分)
15:45 第三部 終了
15:50 当日のまとめなど(副島)
16:20 終了の予定
※終了時刻は、当日の都合により、延長などで変更になることもございます。

講演会費
会員:5000円   非会員:6000円

●11/20講演会お申込みはコチラ↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 参加したい人は、どうぞ上記のとおり申し込んで下さい。
今日のぼやきの、アルル君の、鳩山元首相をゲストに呼ぶと決まった、お知らせの文をもう一度読んでください。会員は、ご自分の友人、知人も誘って、どうぞ、奮(ふる)って大勢、御参集下さい。

これは、私たちの学問道場の この秋の大会であり、「日本国民は、これから反撃に出るぞ」の決起集会です。いつまでも、私たち、最も優れた日本国民が、知恵の足りない、愚劣なだけの、今の安倍政権という、権力簒奪者(けんりょくさんだつしゃ)たちに負けたままでいるわけには行かない。学問道場は、反撃に出る。

アメリカでドナルド・トランプという、「アイソレイショニストで、ポピュリストで、リバータリアン的で、泥臭い」 正直者の 民衆指導者が出てくるのに、合わせて、私たちも決起しましょう。 ワシントンを牛耳っている グローバリスト(globalist  地球支配主義者)どもは、一気に追い詰められる。

私は、日本国内に今も多くいる、フニャフニャ(ふにゃふにゃ)人間たちが嫌いだ。あれだけ、副島隆彦が、「ヒラリーはどうせ捕まるのだ。その前に入院する。それでも起訴される」と、予言して書いた。

それなのに、また、動揺して、「討論会の結果は、ヒラリーが12ポイントのリードだそうだ」とバカなことを言い合っている。あるいは、「両者互角だが、トランプの方が発言を控えめにして、落ち着いていた」とか、「過激な発言をしなかったトランプ候補への、この人でいいんじゃないか、とアメリカ国民がトランプ支持で前向きになった」とか、ほざいている。

一番、ふざけているのは、「専門家たちの間では、ヒラリーの勝ちが圧倒的。しかし、民衆(アメリカ国民)は、その反対でトランプを支持している。専門家の意見と民衆が対立することはよくあることだ」というものだ。 よくもこんなことを平然と言えるものだ。

何なのだ、この「政治や経済・金融などの専門家」と称する、アメリカの言論統制、国民抑圧の道具たちは。

「今、私たちの国(アメリカ)で、最悪なのは、 あなたたち、① メディア(テレビ・ネットワーク、大新聞)と、②pollster (ポウルスター。世論調査会社 ) それから、③ ワシントンのロビイスト( lobbyist 政界仲介者たち。圧力団体。院外団。政治ゴロたち ) 」だ、と、

勇敢なアメリカの女性言論人の ローラ・イングラハム と 裁判官上がりジーニー・ピロウ(黒人女)と、真正の保守評論家アン・コールター(ガリガリの反共右翼) が、叫び声を上げているとおりだ。この3人の先鋭な女性評論家たちが、今のアメリカで、一番、輝いている。

アメリカの主要な世論調査会社(ポールスター pollster )が 出す 「ヒラリー42%、トランプ38%」とかの、支持率の数字の、異常で異様なおかしさは、これは問題である。国家体制と制度の病気である。 異常な状態にある、アメリカ帝国の病状の現われである。

ヒラリーの 本当の支持率は、5%である。アメリカで暮らしていれば、誰でも分かることだ。ヒラリー支持を公言するアメリカ人は、とんと聞かない。ほとんどのアメリカ人は女たちを含めて、トランプ支持だ。 だから、真実のトランプ支持率は、80%ぐらいある。

それなのに、「ヒラリー42%、トランプ38%だ」とか恥知らずにも公表する。トランプの遊説先の集会には、7千人どころか、1万2千人とかが集まる。先日も、大スタジアムに入りきれないほど集まった。 それに対して、ヒラリーの各地の集会には、200人ぐらいしか集まらない。

これが、本当の本当だ。ヒラリーには200人しか集まらない(笑い)、と、アメリカ国民は、皆、知っている。それなのに、それなのに、5大テレビ局、大新聞は、揃(そろ)って 「ヒラリー優勢」と書く。私、副島隆彦は、一体、アメリカという国を、支配し握りしめている者たち、というのは、何なのか、と考え込んでしまう。

アメリカは、全体主義(トータリテリアニズム)の国であり、旧ソ連や中国と同じような、政治的な自由のない国だ。 あるいは、金持ち、富豪、富裕層たちと、民衆、労働者(サラリーマン階級)の非和解的な闘いが続いている国なのだ。それがグロテスクに、ねじ曲がって、奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)になっている国だ。

本来なら、貧しい層と、移民(非白人)と労働者たち、リベラル勢力の代表である米民主党(デモクラッット)が、奇っ怪な、権力簒奪に遭(あ)って、グローバリストに乗っ取られている。人権(ヒューマン・ライツ)と福祉優先(ウエルフェア) という、貧しい者たちの旗頭(はたがしら)が、恐ろしく変質して、巨大な悪に転化した。

その反対に、元々、穏やかな保守の人々の政党である共和党(リパブリカン)が、怒れるアメリカ国民の意思が台頭して、表面に出現して、党中央(とうちゅうおう)を代表する 富裕層、大企業経営者層の 意思を、打ち破り、乗り越えて、「本来のアメリカン・デモクラシーに戻れ。私たちの真の代表をリーダーにする」と アメリカ民衆が、共和党に結集して、暴れ出した。

討論会

トランプ集会に、参加する、18歳ぐらいの、かよわい、質素で、つつましやかな、まじめな女性たちが、集会場にゾロゾロと向かう途中で、「なぜトランプ氏を支持するのか?」とインタビュアーに聞かれて、戸惑って、分からない、おどおどとしている。隣りの母親か友人の顔を見たりして助けを求めながら、ただ、一言、「トランプさんは、正直だから」 ” He is honest.(ヒー・イズ・オネスト)” と言った。

何人ものまだ少女のような若い女性たちが、そのように言った。「トランプ氏は正直者だ。私たちの暮らしを何とかしてくれそう。ヒラリーさんは、ウソつきだ ( liar ライアー) 」と言った。これが、アメリカ政治の神髄だ。デモクラシー(代議制民衆政体)の凄(すご)さだ。これが本当の国民政治だ。

ヒラリーを何が何でも、支えるのは、大労組の執行部(専従活動家)たちや、各種の福祉=利権=活動家たち、や黒人の反差別運動団体などの、アメリカで強固な利権集団と化している者たちの勢力だ。

従来、 民主党内のリベラル派、人権派、左翼 である者たちが、世界政治の新段階の、新しい渦(うず)の中で、奇妙な変質をとげて、頑迷な反動勢力(はんどうせいりょく。reactional リアクショナル)に転落している、ということだ。

ヒラリーが、直接、自分が命令を下して、リビアの首都トリポリまで乗り込んで、2011年10月に、リビアのカダフィを殺した。そしてリビアの国家資金(200億ドル。2.4兆円ぐらい)を奪い取り、それで、アルヌスラ戦線やISIS(アイシス。IS「イスラム国」)というならず者の凶悪な人殺し傭兵(ようへい。マーシナリー mercenary )集団7万人を育てた。

そして北イラク、とシリアに、突如、出現させた(2013年6月10日)。それで、リビアとシリアとイラクから、それぞれ400万人ずつの戦争難民(レフュジー refugees )が出た。そして、それぞれの国で70万人ぐらいが死んだ。

だから、ヒラリーは逮捕され、投獄されなければ済まないのだ。この女は、大量人殺しの 戦争犯罪人=戦犯(せんぱん。war criminal ウォー・クリミナル)だ。

凶悪な戦争犯罪( せんそうはんざい。war crime)を仕組んで、着々と準備して実行した。 中東全域を、動乱状態に陥れた。アメリカ帝国は、5年に一度はどこかで戦争を起こさないと、生き延びることが出来ない。軍産複合体(ぐんさいふくごうたい。ミリタリー・インダストリー・コンプレックス)、軍需産業の売り上げ、大量の兵器の消費(売りさばき先)が、どうしても必要なのだ。

そのために、アラブ・中東世界の民衆が、この5年間だけでも、どれほど、ひどい目に遭ったことか。 彼ら中東地域の民衆の苦しみと、あたり一面に死体が散乱する、血だらけの苦難を思うと、私、副島隆彦は、本当に号泣したくなる。

その狂気の 頭目(グランド・リーダー)である、ヒラリー・クリントン という凶悪な女のことを、「ディベイトで、ヒラリーは、しっかりと発言した」とか、「冷静にトランプを追い詰めていた」などと、したり顔で言い続ける、お前たち、「お茶の間の評論家、政治談義好き」という 人種は、一体、何者なのだ。

私は、極東(ファー・イースト。東北アジア。中・日・朝・韓・台の五カ国)の一部である日本にも、やがて戦乱と動乱 の日が近づいているのだ、と、ずっと書いてきた。

私たち日本国民にも、もうすぐ迫っている金融崩壊、経済破綻、社会混乱 のあとに押し寄せるであろう、戦争の時代を、少なくとも、ドナルド・トランプという 苦しい企業経営という難業を、自分の能力と運を頼りに、長年やってきた人間が、少なくとも、この3、4年間は、迫り来る戦争の時代を、先延ばしにしてくれることが、嬉しい。

11月8日に、大統領選挙で勝利した途端(とたん)に、その日から、上記の ①、②、③ の薄汚い者どもが、一斉にトランプ攻撃を 始めるだろう。トランプの資産や、過去の経営の傷をほじくる。メディアは、トランプになったら、自分たちが思うように、民衆(国民)洗脳と扇動を、これまでとおり出来なくなる、と知って、苛(いら)立って、トランプ攻撃に執念を燃やす。

トランプ大統領は、彼ら謀略人間=アメリカ・メディアによって、ボロボロにされるだろう。

私たち日本の、愛国者の国民指導者だった田中角栄(たなかかくえい)を、1970年代に、一体、どういう連中が、勢力が、追い詰めたのであったか。私、副島隆彦は、すべてを暴き立て書き続ける。今は、あのときと全く同じだ。

私たち日本国民の希望だった、日本人の自立と、アメリカからの一定の独立を目指した、2009年8月30日勝利の、鳩山由紀夫首相(小沢一郎幹事長)を、わずか、9ヶ月(2010年6月2日、鳩山辞任)で、謀略(ぼうりゃく)政治で叩き壊した 者たち。

アメリカのCIAの言いなりになって動いた者たち。鳩山・小沢に「反米、親中国」の臭いをかぎ取って、竹崎啓允(たけざき・ひろのぶ)最高裁長官を筆頭にして、裁判所・検察・法務省の司法官僚まで使って、違法な攻撃を加えて、鳩山政権の引き倒し、破壊、倒壊を実行した者たち。

私、副島隆彦の目が黒いうちは、お前たちの、あの犯罪者体質の、悪辣(あくらつ)な所業を許さない。お前たちは、まさしくヒラリーの子分であり、その日本での破壊活動者たちだ。 私、副島隆彦は、お前たちの悪事を、真実の言論の力で、名指しでこれからも、ずっと摘発、露出、糾弾し続ける。

あの討論会で、ヒラリーの様子がおかしかった。ヒラリーは青ざめていて、表情が強張(こわば)って、目がつり上がって、いまにも倒れそうだった。やっぱりヒラリーは病気だ、とアメリカ国民は皆、改めて気づいたのだ。だが、このことはメディアの表面で言われない。どこの国も、国民の中の本当の声は出ない。重苦しい、いつもながらの、政治的な抑圧(よくあつ)の中で、民衆(国民)は沈黙したままだ。

私、副島隆彦の 「トランプ大統領と アメリカの真実」(日本文芸社刊、この7月1日に刊)を今からでも買って読んで下さい。アメリカの政治について、すべて重要なことは書いてあります。

それから、もうすぐ、次の本が出る。 その書名は、「 「Lock Her Up !」ロック・ハー・アップ  ヒラリーを逮捕、投獄せよ 」(光文社刊、この10月7日から首都圏から配られ、順番に全国で販売される)である。緊急出版で、私が気合いを入れて書いた。

この 「 Lock Her Up ! ロック・ハー・アップ !」「 ヒラリーを逮捕、投獄せよ!」の 怒りの唱和(しょうわ、chants チャント)、怒号は、7月19日の 米共和党の 党大会に集まった、7千人の共和党の全国からの党員の代議員(デレゲイツ)たちが、一斉に、会場で、鳴り響かせた言葉である。このことの 重みを、私たち日本人は知らなければいけない。 今のアメリカの政治の大きな真実を、私たちは絶対に知らなければいけないのだ。

それから、前出した、 「 ポールスター pollster 世論調査会社 」 と似ているが、「 polarstar ポウラースター 、北極星 」 というコトバがあって、この北極星( 常に、polar  北極点 を指し示す 恒星 スター star ) に関わる。 「天皇(てんこう。天のかがやき=皇、煌=)とは 北極星のことである」という本だ。 日本の天皇というコトバの使い始め、起源 についての本を出版する。

それから、「ニーチェという思想家の本当の姿 」の本も書いている。それから、新家父長制論(しんかふちょうせいろん)( へ 国家体制を変えよ)」も私は書いている。

トランプがどうせ勝つのだ、は、なんと、イスラエルという、小さいくせに(人口700万人)異様に恐ろしい国が、いろいろ深く、逡巡(しゅんじゅん)、内訌(ないこう)したくせに、遂にトランプ支持を決めた、次の動きから分かる。

(転載貼り付け始め)

トランプネタニエフ20160925NY

●「トランプ氏、エルサレムをイスラエルの首都と認めると首相に約束」

2016年9月26日 ロイター

http://jp.reuters.com/article/usa-election-trump-netanyahu-idJPKCN11V0WV

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は25日、イスラエルのネタニヤフ首相とニューヨークで会談し、自身が大統領に選出された場合、米国はエルサレムをイスラエルの首都と認めると伝えた。トランプ陣営が明らかにした。

イスラエルはエルサレムを首都と主張しているが、米国をはじめとする大半の国がこれを認めず、テルアビブに大使館を置いている。米国がエルサレムをイスラエルの首都と認めれば、政府の大きな方針転換となる。パレスチナ自治政府は1967年の第三次中東戦争でイスラエル側に占領された東エルサレムを首都と主張している。

トランプ陣営によると、トランプ氏はネタニヤフ首相との1時間以上に及んだ非公式の会談で、中東和平は「パレスチナ人が憎悪と暴力を放棄し、イスラエルをユダヤ人の国家として受け入れたときに」実現するとの見解で一致。

自身が大統領になった場合、米国はエルサレムを「イスラエルの、分断されていない首都とみなす」と語った。会談では、イスラエルが国境に設置したフェンスについて長い時間を割いたほか、過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いや、米国のイスラエルへの軍事支援、イランとの核合意などについても話し合われたという。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 あれこれ、書きたいことはたくさんあるが、どうも自分の頭がまとまらない。私は、目の前の今度の自分の金融本「ユーロ恐慌」書きで、追い詰められてるので、これぐらいにする。 私は、自分が 予言者、国家占い師(国師) である運命 をいよいよ強く自覚しつつある。

副島隆彦 記

守谷健二 投稿日:2016/09/23 13:31

【1669】[2006]天武天皇の正統性について

新羅との関係

 『万葉集』第十五巻の前半は、天平八年(西暦736)の遣新羅使節の歌で作られている。この派遣が決まったのは、この年の四月で、使者たちは秋には帰ってこられると気楽に考えていた。

  君が行く 海辺の宿に 霧立たば 吾が立ち嘆く 息と知りませ(3580)

  秋さらば 相見むものを 何しかも 霧に立つべく 嘆きしまさむ(3581)

  わが故に 思ひな痩せそ 秋風の 吹かむその月 逢はむものゆゑ(3586)

 しかし、この使節の旅程は嵐などに会い大きく遅れ、対馬を発った時には黄葉の散る季節になっていた。

  あしひきの 山した光る もみぢばの 散の乱(まが)ひは 今日にもあるかも(3700)

  もみぢばは 今はうつろふ 吾妹子が 待たむといひし 時の経ゆけば(3713)

 使者たちは、新羅に派遣されるのを、はじめ気楽に考えていたらしいが、旅が進むにつれて気が重くなり、進行が遅々としてくる。行きたくない気分が充満してくるのである。
 結果を急ぐと、この使節団は新羅に入国を拒否された。門前払いにあったのです。
 異例、非礼な扱いを受けた。帰朝した使者の報告を受けた日本の王朝には、新羅討伐軍を起こすべきだ、という意見も出たと『続日本紀』に記される。

 日本の使節を門前払いにしたことは、新羅王朝が日本の王朝に対し「怒り」を抱いていた結果だろう。
 天平八年(736)と云うのは、新羅の唐に対する朝貢が復活した翌年です。それ以前は、唐と新羅は緊張関係(一触即発)にあったのです。
 日本の朝貢が復活したのは大宝三年(703)でした。それ以来、日本は唐の藩屏国(属国)になっていたのです。この大宝三年から天平八年までに、日本の王朝には新羅を怒らせる何かをやった、と考えられます。

 では新羅を怒らせた原因とは、その痕跡は残されていないのか。
 『万葉集』第三巻の挽歌の部に興味深い歌が残されています。

    七年(天平)、大伴坂上郎女、尼理願が死去(みまか)れるを悲しび嘆きて作る歌

  たくづのの 新羅の国ゆ 人言を 良しと聞こして 問ひ放(さ)くる 親族(うがら)兄弟(はらから) 無き国に 渡り来まして 大君の 敷きます国に うち日さす 京(みやこ)しみみに 里家は 多(さは)にあれど いかさまに 思ひけめかも つれもなき 佐保の山辺に 泣く児なす 慕ひ来まして しきたへの 家をも造り あらたまの 年の緒長く 住まひつつ 居まししものを 生けるもの 死ねとふことに 免(まぬ)かれぬ ものにしあれば 頼めりし 人のことごと 草枕 旅なるほどに 佐保河を 朝川渡り 春日野を 背向(そがひ)に見つつ あしひきの 山辺を指して くれくれと 隠りにしかば 言はむすべ せむすべ知らに たもとほり ただ一人して しろたへの 衣手干さず 嘆きつつ わが泣く涙 有馬山 雲ゐたなびき 雨に降りきや(460)

    右は、新羅の尼、名を理願といふ。遠く王徳に感じて聖朝に帰化す。時に大納言大将軍大伴卿の家に寄住して、既に数紀(あまたとし)を経たり。
 ここに天平七年を以て、にはかに運病に沈みて、既に泉界に赴く。ここに大家(おほとじ)石川命婦、餌薬(にやく)の事に依りて有馬の温泉に往きて、この喪に会はず。ただ郎女独り留まりて屍柩を葬送する事すでに終わりぬ。よりてこの歌を作りて温泉に贈り入る。

 以上この歌は、題辞と、挽歌と、左注からなっている。
 左注には、新羅の尼理願は、日本の王朝の聖徳を聞き、はるばる奈良の京にやって来て帰化した、と書くが嘘であろう。
 この理願は、新羅王朝の王女だったのではないだろうか。新羅王朝と日本の王朝が婚姻を結ぶ為に送られてきた王女だったのではあるまいか。
 時は、大宝三年以前である。日本も唐と緊張関係にあったのである。新羅と友好関係を結ぶことは、国益にかなっていた。
 日本王朝の皇子の結婚相手として新羅王女を要望したのかもしれない。
 しかし、大宝三年に、日本国の朝貢が受け入れられ、日本が唐の藩屏国になるや、状況は一変したはずである。
 新羅の朝貢が復活するのは天平七年であった。新羅と唐は依然として敵対関係にあったのだ。
 日本の王朝は、唐の目を憚り、新羅王女に出家してもらったのではなかったのか。出家は、世俗の幸せを捨て去ることである。生きながら死んでいることだ。
 新羅国王は、日本の背信を怒り、深く恨んでいたのではないか。
 日本の王朝は、新羅王女(尼理願)の死を、新羅王朝に報告しなければならなかったのではないか。
 この天平七年に、新羅の唐への朝貢は復活していた。日本国への遠慮も必要無くなったのだろう。積年の恨みを天平八年の遣新羅使節にぶっつけたのではなかったか。
  

澤田正典 投稿日:2016/09/21 14:39

【1668】[2005]地震と火山爆発は同じ(ラスト)

会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年10月21日です.
 今年五月まで,「地震と火山爆発は同じ」と題して,解明できる範囲で,地殻活動のメカニズムについて述べました.その中で,気象兵器についても後日,述べる旨,書いた記憶があります.地震と台風,そして火山爆発からは,日本国民は歴史的に非常に重大な影響を受けてきました.たとえば,鳩山由紀夫首相のような立派な先生が国民政権を誕生させてくれても,世界覇権国の凶暴な連中が,日本国民のまじめな人たちの思いを踏みにじるようにして,総攻撃で破壊してしまい,日本国民が精神的に再起を図ろうとするタイミングを見計らったかのように,巨大地震が襲ってきたりするわけです.そして,そのタイミングが,あまりにも世界覇権国の凶暴な連中たちにとって都合の良すぎるタイミングで行われる.まるで支度していたみたいに.

 従って,地球物理学兵器について調査研究する必要は,あるわけです.これを解明して,対抗できる力を持たなければ,日本国民は,いつまでたっても同じ手口でひどい目に合わされることになる.はっきりいえば,これから株価大暴落も国債大暴落も預金封鎖も年金崩壊も日銀信用喪失も日本国破産も,当たり前だけれど,起きるでしょう.そのたびに,日本国民が,これ以上は許せない,これ以上は日本国民は辱められる訳にはいかないと,一斉に意識を揃えて立ち向かおうという機運が,できるわけです.それを,マスコミはむしろ,あおるでしょう.そのタイミングを見計らって,これからも巨大地震や火山爆発,巨大台風を,ドッカンドッカンと,何度も何度も,もう嫌と言うほど,仕掛けられるでしょう.そうやって,無理矢理日本人は黙り込まされるわけです.日本人全体として最低限の要求をかなえるていどの社会利益を求める政治的な活動を進めることが阻害されて,世界覇権国の凶暴な連中に日本国の財産を蚕食される.阪神大震災1995年1月17日から,ずっと,同じパターンですよ.そのようにして,日本人は理性的な知能活動と健全な精神をぐちゃぐちゃにされてきたのだ.

 よく,副島先生が,日本人なんてモルモット扱いされているんだ,猿扱いされているんだ,大事なことは何にも教えられていないんだと,著書や講演会で教えてくださいます.その意味が,私も年を重ねるごとに,じわりじわりと思い知らされてきています.こりゃたまらんなあと,思う.副島先生のお陰で,少なくとも私は,自分が世界レベルでは猿扱いされているかわいそうな国の国民なんだという自覚くらいは,持つことができるようになってきました.ああ,俺は動物扱いされていたのかあ.まあ,そうだろうなあ,そんな気はしていたけど.

 世界最大の対外債権国は,今も日本国でしょう.ということは,対外債務国にとっては基本的に,債権国日本は,嫌な存在なんですね.日本国民や日本人が,そういう嫌がられる立場にあることを,認識する必要がある.ただ,日本国は取立てをしないから,憎まれずに済んでいる.取り立てるどころか,アメリカ合衆国の極悪人たちに,まだまだ雑巾のように絞られて盗られる一方ですから.富の蓄積を国家単位でできないから,活力が湧いてくる,訳がない.馬鹿馬鹿しくて,やってられない.日本国民としての共同体として,日本国という仕組みが機能不全に至っている.私は現役の国家公務員(とはいっても下っ端の低学歴のノンキャリアで出世の見込みゼロ)として,沈うつな気持ちにならざるを得ない.

 今後,どうやって日本人が,日本国民の共同体として日本国を維持していくことができるのか,議論したほうが良いです.再び鳩山由紀夫先生のような立派な方が日本国の首相になってくれる日は,必ず来るけれども,次は,さすがに,同じ手口でひっくり返されるわけにはいきません.そういう成長の無いことは,やるべきではない.

 ひとつひとつ,戦略を立案していく必要が,あるのだけれど,とりあえず,気象兵器のメカニズムについて簡略に考えを述べます.まず,空を浮かんでいる雲は,マイナスの電気に帯電していることを知識として覚えていて欲しい.そして,電離層にはプラスの電気が蓄積されているのです.電離層は,大気分子のせいぜい,1パーセント程度しか電離していない.これは宇宙放射線などによって電離しているのですが,ここにマイクロ波を照射すると電離度がどんどん上昇するわけです.電子レンジの中で起きていることと同じ現象が発生する.これによって,大気の絶縁が弱くなって大気電流が大きく流れ始める.

 電離層内部は,どこでも同じように大気電流が流れているわけではなく,電流密度には疎密があります.もともとは大気は絶縁体ですから,部分的に電気抵抗の小さな部分に大気電流は集中するわけです.それは,具体的には積乱雲や低気圧や台風が発達している部分です.もし特定の積乱雲や低気圧や台風を発達させたければ,その上空の電離層にマイクロ波を照射すればよい.その技術は既に人類は持っています.名目上は宇宙で発電した電力を送信する手段として.人工衛星を使わなかった時代では,陸上にある大規模なアレイアンテナで構成されたマイクロ波送受信施設を使ったでしょう.波長は0.7GHz~3GHz程度の範囲で,どれか無難な周波数帯を選べばよい.これくらいの範囲の周波数帯であれば,電子レンジで水分子を震動させるために使用可能です.これで大気を電離させることができる.

 一般的に,電離層はマイクロ波を透過してしまうことになっていますが,実際には,迎え角を小さくすれば,全反射をおこすと思われます.光ファイバー内部でレーザー光線が全反射しながらどこまでも伝達していくのと同じ原理が,電離層とマイクロ波に対しても当然,働くはずです.マイクロ波のビームを,地平線スレスレくらいに放射すると,台風の上空とか,積乱雲の上空といった,大気電流の大きいところで反射して,レーダーに戻ってくるわけです.このようにして,地球全球を対象にして電離層のスキャニングができます.すると,びっくりするような,地球という天体における電離層の電離度の疎密分布がわかるのでしょう.

 で,たとえば,八丈島付近の海洋の上空に,ちょっとした低気圧なり積乱雲があったら,その上空の電離層にめがけてマイクロ波を照射します.すると,電離層の電気抵抗が下がりますから,その部分で大気電流がどんどん流れ始めます.雲は海面や地面から水蒸気が蒸発した時点でマイナスに帯電していますから,そういった雲がどんどん,新しく生まれながら集まってくる.そして,マイクロ波の照射地点を少しずつ移動させていくと,それにあわせて台風や積乱雲や低気圧の進む方向を制御できる.人工衛星を使えば,照射地点をピンポイントで制御できますから,単純に照射地点をずらしていけばよい.地上設置したアレイアンテナのビームを使うならば,ビームを数本にして,狙った地点でビームを交差させます.そして交差した地点をずらすことで制御します.そして,大東島諸島の南くらいで,海水温も高いですからね,熱力学的な力も当然使えますから,幾らでも発達させることができます.900hPaくらい,いやもっと.あとは,好きなタイミングで,関東地方に近づけるもよし,東北地方や北海道地方に太平洋側から上陸させるもよし.

 日本列島くらいまでくると,海水温も赤道付近よりは十分に下がりますし,陸上に上陸すれば,海水面と比較すれば大気電流の供給量が減少しますから,台風は一気に勢力を弱めていきます.大気電流の電極としての働きが弱くなっている部分では,一気に台風は勢力を失います.電灯のスイッチを切るのと同じ原理ですから.で,どうしてそこで大気電流の供給が止まってしまったのかというと,地殻内部にそのような電気的な仕組みができてしまっているということなんです.地殻電流が流れないように地殻内部の電流経路が切断されてしまっていて,地殻内部にコンデンサができてしまっている.電荷が蓄積されてしまっているポイントだということです.そこに,台風から供給されたプラスの電荷が流れ込んで,台風は勢力を一気に衰えさせる.

 気象兵器なんて,この程度の仕組みに決まっている.ほとんど高卒程度の知識しか持たない私でも,この程度には解明できるのだから,気象学者は,ちょっとだらしないと思う.地震学者も火山学者も,地球物理学者も,いくらなんでも,もうそろそろしっかりして欲しい.あなたたちに給料を払っている日本国民の身に,なってください.客を守りなさい.客が何万人も死んでいるんだぞ.ちゃんとやらないとお前たちが天罰を受けるぞ.

 あと,物理学者も,しっかりして欲しい.常温核融合のメカニズムくらい,サッサと解明しなさい.電荷が電極に蓄積されると,原子核と,その周りの電子との間に,強いクーロン力が働くのです.クーロンの法則は,高校物理で,ちゃんとやったよね.このクーロン力に対抗する力は,物理学の4つの力のどれも,該当しませんね.だから,存在しないのです.そんな力は.

 陽子と電子の間に,コンデンサの電極に蓄積された電荷が働くと,電位は重ね合わせの法則が働きますから,乾電池を直列でつないだのと同じですから,強いクーロン力が発生して,電子捕獲が発生するのです.水素吸蔵合金であるパラジウム電極を用いて水を電気分解すると,マイナス極側で,原子核と電子の距離が一番短い水素原子から,電子捕獲が発生して中性子ができて,この中性子が他の原子核に捕獲されることで核反応が発生するのです.これが,常温核融合の原理でもありますし,地殻内部の核反応の発生メカニズムでもあります.ただ,必ずしも核爆発=地震になるわけでもない.なぜなら,中性子を吸収する仕組みがあるからです.地殻内部において,発生する中性子の量が,吸収される中性子の量を上回った瞬間に核爆発=地震=火山爆発が起きる.地殻は天然の制御棒みたいなものです.

 雷雲の内部からは,雷が落ちる一分くらい前から,強いガンマ線や,中性子線が放射されていることが観測されているようです.電荷が蓄積されることで,核反応は発生するのでしょう.

 ついでにいえば,火山ではプラス極側で酸素原子核同士が合体して硫黄が生成されるのだ.もともとのマグマの中には硫黄は全く含まれていない.その証拠に深成岩にも火成岩にも硫黄は全く含まれていない.なにが,マグマの中の揮発成分の中に硫黄が含まれて脱硫されている,だ.うそをつくな.これ以上は日本人は騙されないからな.ついでに言えば,エーテルとは電子のことだ.

 アメリカのプライマリ・アジェンダが核不拡散の安全保障だと聞いても,私は,正直,ケッて思います.もうアメリカなんかが科学技術の最先端を独占できた時代は終わっている.だから,ヒラリーの時代は来なくて,凶暴な女たちの時代も来なくて,トランプ大統領の時代が来るのだ.それでいいんだ.どうせ覚せい剤で凶暴化したシャブ中の女たちだったのだから.副作用も一気にでてきたんだろう.薬物なんてそんなものだ.

 究極的には,日本国には,エネルギー不足も資源不足も存在しない.このくらい,プロの理系の学者であれば,さっさと解明してほしい.私は,ここまで全部,独学で解明したんだ.私みたいな下っ端の国家公務員が,高卒程度の人間が,国家機密なんか知っているものか.だいたい,高校レベルの学力で解明できる程度のことが秘密であるわけが無い.私みたいな下っ端の公務員は,官僚なんか大嫌いなんだ.でも普段は私でもなるべく大人しくしています.

 あと,微分積分という数学で使っている無限大という概念は,大嘘だ.無限大は,ゼータ関数によって,マイナス1/12であることが証明されている.高校生がやらされている微分積分の教科書は,すべて誤りだと思う.私は高校三年のとき微分積分の無限大が全く理解できなくて,大学にいけなかったのだ.だから微分積分と無限大には恨みがある.(まあ・・・私が勉強もそんなにしなかったし,馬鹿だっただけだが).あと,微分積分で使っている無限大については全くの大嘘ではあるが,そのかわり,極限の考え方までは,演算手法として,便利だとは思う.limまでは,わかる.

 あと,ヒラリー・クリントン本人は死んでいる可能性はあると思います.少なくとも,本人ではない,替え玉っぽいのが出てきている.と思う.似てないもん.そもそも,被支配者は,支配者である権力者について本人確認できない.古来より,権力者はすりかえられることが多いものです.権力者本人よりも,それをつくってささえている組織の方が重要なのだ.だから本当は彼らにとっては,人で無くてCGでも影武者でも人形でも,なんでもいいくらいな感覚なのだろうと思う.アメリカだけではない.日本国内でも,同じようなことがリアルタイムで行われている可能性は,疑っています.どのみち,騙されてたまるかって,思います.

 澤田正典 拝

副島隆彦 投稿日:2016/09/21 07:00

【1667】[2004]ヒラリーに、嫌々(いやいや)ながらNYで会った安部首相。

副島隆彦です。今日は、2016年9月21日です。

 台風16号は、昨夜、名古屋のあたりから木曽山脈にぶつかって消えてしまった。温帯低気圧に変わったのだそうだ。嵐(あらし、大風)がなくなってただのじゃぶじゃぶ雨になっ
た。 台風は、日本列島を過ぎたあたりで、力がなくなって消えてしまうもののようだ。

 私は、3年前に、台湾に行った時に聞いたが、台湾や、フィリピンそれから、沖縄などは、台風が生まれたばっかりだから、物凄い風だそうだ。生まれたばっかりの台風の強大なエネルギーを、日本本土の人間たちは、知らない、らしい。台風は、日本まで来ると(あるいは、中国大陸に上陸すると) 一気に、力がなくなるものらしい。それでも、あの強さだ。

 自然との付き合いでは、とても人間は未(いま)だに勝てない。 自然(災害)をサイエンスの力で、制御しようとする試みはこれからも、じわじわと進んでゆくのだろう。

 台風(タイフーン)というのは、北米大陸の東岸では、これをハリケーンという。名前が違うだけで、まったく同じ現象だ。インド亜(あ)大陸の東岸にも熱帯性のモンスーンがある。きっとアフリカ大陸の東岸にもあるだろう。

 さて、以下に載せる記事は、日本時間で、昨日20日の午前7時ぐらいだろうから、ニューヨークでは、午後5時ぐらいだと思うが、安倍首相が、ニューヨークで、ヒラリーに会った、という。記事を読むと、「ヒラリーの方から要望があって」、「ヒラリーの方から、ホテルに会いに来た」 という形になっている。 中身なんか何もない。

 ヒラリーにしてみれば、「せめて、日本 (安倍政権) だけは、私を見捨てないで」という感じだ。 ヒラリーは、国際社会(=世界政治)では、もう誰からも相手にされていないのだ。それなのに、日本の安部晋三だけは、義理立てして、自分が所属する 世界ネオコン勢力の、弱々しい、今の代表である ヒラリーからの誘いが有れば、会わないわけにはゆかない。

 安倍たちは、日本国内は、自分たちのやりたい放題の、いつもの謀略政治で、圧倒的に強い。しかし、日本を一歩出たら、何の力も無い。貧乏な国にお金をばらまいて歩かないと、どこの大統領も相手にしてくれない。

 安倍晋三だって、いくら、アホでも、「次はトランプ大統領で決まり」(日本では私、副島隆彦がこの5月から使い始めた標語)だ、と分かっている。だから、なんとか次のトランプ政権との人脈作りのために、動き回らないと、いけないのだ。 

 それなのに、日本の首相はヒラリーと会ったそうだ、となったら、トランプ派の高官や、米財界人たちから、疑われる。日本は何を考えているのだ。世の中の動きが、何も分かっていないのか、と。

 次はトランプだ、と判断したら、トランプとNYで、会うのが筋(すじ)だ。それを、負け犬の老女(ろうじょ)のヒラリーと会う、会わざるを得ない、ということは、安倍政権にしてみれば、イヤなことなのだ。 第一、トランプ政権になったときに、東アジア政策の安全保障(=軍事、国防 )チームになるであろう 高官たちから、ものすごく嫌われる。

 もう、リチャード・アーミテージ(たこ坊主の、外国謀略の親玉)とマイケル・グリーンは、お払い箱だ。安部晋三の 助言者たちは、もうワシントンで失業するのだ。

 3月2日と、8月に、この二人は、それぞれ、100人、50人の、外交政策の専門家集団 (foreign policy experts フォーリン・ポリシー・エキスパート)として、オープン・レター (公開意見表明)に自分も参加して、「トランプ氏は大統領にふさわしくない。その能力が無い」と公然と叩いて、反旗を翻した。だからワシントン政治で、お払い箱だ。

 次の東アジア政策の主要な人物は、マイケル・フリン(中将。DIA=防衛情報研究所長官あがり)だ。こういうことを、私の「トランプ大統領」本(7月1日刊)で細かく、書いた。

そのあとのことは、この10月11日には、全国で発売される「(入院しても)ヒラリーは逮捕、投獄される」本(光文社刊)に書いた。 たった3週間の 突貫工事=緊急出版で、この「副島隆彦のヒラリー予言本」を書いた。この3ヶ月の間に大量の情報をアメリカから入手して必死で分析して書いた。そのために、かなり体に無理が出た。が、もう元気になった。私の次の予言 が当たるか、乞うご期待だ。

 だから、安倍晋三たちは、世界から見たら、ただの“お上(のぼ)りさん”の“田舎者”だ。田舎者(いなかもの)は、なぜ、田舎者であるか。 私、副島隆彦は、10年前に、九州の福岡で講演したときに言った。「なぜ、田舎者は田舎者であるか。 それはですね。田舎に住んでいるからです」と。 

 ただし、私はそのあと、急いで付言(ふげん、付け足し)して、「私も九州の出身です。九州から東京に出て苦労しました。なぜなら、何の伝手(つて)も、守ってくれる人たちも、所属する集団もなかったから。自力で這い上がるしかなかった。だから、私が田舎者をただ、軽蔑する、ということはありません」と。 
 日本国政府は、アメリカから命令で、「アメリカ研究( American studies 、アメリカン・スタディーズ)をさせて貰(もら)えないのだ。ウソだと思うだろうが、本当だ。日本には、現在のアメリカを、最先端の世界基準での研究をしている者はいない。外務省の中にもいない。だから、アメリカの政治世界の本当のところを、誰も何にも知らないのだ。

 だから、首相が ニューヨークとワシントンに行くと、世界の田舎者(かっぺ)だから、何にも知らない。どうしていいか、分からなくて右往左往する。 「誰か、本当にアメリカの政治の動きを知っている日本人はいないのか。ヒラリーはどうもダメじゃないか。トランプが勝つじゃないか」と、補佐官たちが大慌てだ。だから、彼らは、私、副島隆彦の本を読むしかないのだ。 それが、今の日本の 国際政治であり、外交の実態だ。哀れなものだ。 

 日本でも「アメリカ学」 や、「日米外交史」をやっている学者たちがいて、日本の主要な大学に必ず居ることになっている。が、実際にはいない。暗愚(あんぐ)の人間たちだけだ。もし、いるのなら、私、副島隆彦の仕事がなぜ必要なのか。

 誰も本当のアメリカ政治分析、アメリカ国内の政治勢力、政治思想 の動向調査を、全くやってないから、出来ない、から、その穴を埋めるために、仕方なく、私がやっている。  これが現実だ。  副島隆彦 記 

(転載貼り付け始め)

●「 首相、ヒラリー・クリントン氏と会談 日米同盟の重要性確認 」

2016/9/20  日経新聞、ニューヨーク
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS20H08_Q6A920C1EAF000/

 訪米中の安倍晋三首相は19日午後(日本時間20日朝)、米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン前国務長官とニューヨーク市内で会談した。首相は「安全保障環境が厳しさを増し、日米同盟の重要性は高まっている。さらに強化したい」と指摘。日本側によると、クリントン氏は「日米関係は地域、世界の平和や繁栄にとって重要だ」と応じた。

 環太平洋経済連携協定(TPP)を巡っても意見を交わした。会談後の日本側の説明によると「それぞれの基本的な立場を述べた」という。首相が早期承認をめざしているのに対し、クリントン氏はTPPに反対の立場をとっており、こうした姿勢を示し合ったとみられる。
 
 北朝鮮の核実験や中国による海洋進出問題などでも意見交換した。ニューヨークで起きた爆破事件を巡り、首相は「犠牲者が出たことにお見舞い申し上げる」と伝え、クリントン氏は「直面する脅威への取り組みを強化しなければいけない」と語った。

 会談はクリントン氏側が申し入れた。クリントン氏が大統領選に勝利した場合に備え、関係を深める狙いがあるとみられる。両氏は2014年9月にも国連総会を利用し、女性関連イベントで対談した。クリントン氏は内閣改造などで積極的な女性起用をしている首相を「有言実行の人だ」と評価していた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 記 

六城雅敦 投稿日:2016/09/19 14:23

【1666】[2003]Re:『明治を創った幕府の天才たち』誤記訂正

六城雅敦です。

第三章でP67に和算学者(天文学者)の一覧表があります。

江戸時代の暦の変遷に
宣命暦(862-)→貞享暦(1683-)→宝暦暦(1755-)→天保暦(1844-)→太陰暦(1872-)とありますが

明治4年(1872)の改暦は太陽暦(グレゴリオ暦)です。

お詫び申し上げます。

守谷健二 投稿日:2016/09/19 14:02

【1665】[2002]天武天皇の正統性について

   唐と赤色の関係

 640年代の前半、高句麗、百済の侵略に苦しめられていた新羅王朝は、唐に救援を願い出た。
 それに対し唐の太宗は三つの策を示した。(朝鮮史書『三国史記』による)

 第一策「契丹(きつたん)や靺鞨(まつかつ)の兵を遼東半島に入れよう。それで新羅は一年ぐらいは楽になるかもしれないが、平和な二国を戦争に巻き込むし、恒久的な解決にはならない。」

 第二策「唐の標識である赤い上着と赤い旗を数千あげよう。戦争にこれを用いれば唐軍が援軍に来たと思い敵は逃げるだろう。」

 第三策「まず百済を攻めよう。ただし新羅は女王国である故、隣国から軽視されている。自分の一族を送るから新羅の国王にしてはどうか、王一人だけを送るわけにはいかないから軍隊を派遣し、これを守ろう。そうすれば新羅国は安泰であろう。」

 このような三策を唐の太宗は新羅に提示したと『三国史記』は記している。当時の東アジアでは、赤色が唐のシンボルカラーであることが常識であったことを示している。唐は帝国であった。世界の中心であったのです。その赤色を周辺の属国群が勝手に使用することなど許されることではなかった。

 「壬申の乱」で美濃・尾張両国で近江朝・大友皇子が徴集していた二万の兵が唐軍を助けるための援軍ではなかったかと考える根拠は、彼らが赤色をシンボルカラーに用いたことです。

 天武天皇の勝利は、一にも二にもこの大友皇子(弘文天皇)の徴集していた軍隊を、何の抵抗も受けずに手に入れたことにあります。
 天皇制の歴史の研究は「壬申の乱」を基点に始めなければなりません。天武の王朝は、大きな不安を抱えて出発しました。唐との約束を反故にしたのです。唐の襲来に備えなければなりませんでした。
 早急に日本国内を団結させなければならなかったのです。いつまでも倭国勢力だ、近畿大和王朝だ、といがみあっている余裕はなかった。天武の王朝は強い危機感、緊張を以て出発した。
 
 そんな中で天武天皇を正統化する歴史・神話は創られていきました。

 

六城雅敦 投稿日:2016/09/19 05:14

【1664】[2001]Re:『明治を創った幕府の天才たち』誤記訂正。執筆者のひとりより

田中進次郎さん

六城雅敦です。訂正箇所の指摘ありがとうございます。

開陽丸が沈没したところは江差(函館の西側)でしたね。車で札幌から小樽を経て江差はすぐという感覚があったので、こんな勘違いをしてしまったのですね。
たしかに沈没した場所は江差(今では小さな港しかない寂しい町)沖でした。

千利休がプロテスタントかという点は、時期的に確かにおかしいく先走った記述でした。

当時の堺では千利休の屋敷のそばに、フランシスコ・ザビエルが大阪の布教の拠点としていた日比屋了慶という豪商の屋敷(現在ザビエル公園となっている)があります。
商人でもあった千利休との交流もあったでしょう。鎖国前の人ですから。

西洋数学が輸入されて算学好きの大坂商人らによって伝播していったのが、早くても1700年以降、八代将軍吉宗(在位1717-1745)の洋書解禁の時期以降です。

千利休=堺の鉄砲商人=西洋科学信奉=プロテスタント?

非常に雑な連想でした。
信長=秀吉時代はイエズス会、フランシスコ会といったカトリック海外布教を目的とした組織が日本国内では力をもっていたのですから、カトリックの影響が大なのは当然ですね。

私の感覚では雑器や雑木を見立てる茶の湯のわびさびは、内村鑑三らがひろめようとしたプロテスタントの反権威主義に重なって見えてしまうのです。

皮肉にも利休は茶道具の目利きの権威となってしまったのですが・・・

私はクリスチャンではないので、浅はかで短絡的な感覚で判断してしまいました、反省します。
「プロテスタントだったろう」は削除です。

> P95 「江戸時代の蘭学者の系譜」の図より
> ×古河謹一郎 →○古賀謹一郎(こが きんいちろう)

提出した原稿は古賀でしたが、写植時で誤変換されたようです。気づきませんでしたorz

田中進二郎 投稿日:2016/09/19 02:19

【1663】[2000]清野眞一さま 名前間違えて失礼しました。

↓の投稿で肝心の清野眞一さんの名前を間違えてしまいました。お詫びして訂正します。

田中進二郎 投稿日:2016/09/19 02:11

【1662】[1999]『明治を創った幕府の天才たち』誤記訂正。執筆者のひとりより

新刊『明治を創った幕末の天才たちー蕃書調所の研究』の誤記訂正  筆・田中進二郎
2016年9月18日

本日は副島隆彦先生の金融セミナーに参加できず、誠に残念でした。副島先生ならびにスタッフの方々お疲れさまでした。次回の鳩山由紀夫・元総理をお招きする定期講演会には必ず出席いたします。大いに楽しみにしております。

さて、成甲書房刊・SNSI第8論文集『明治を創った幕府の天才たち』が発売されてから1週間がたちました。すでに、この本を読んで頂いた方々、ありがとうございます。
↓の清野眞一様の誤記訂正を読みまして、私田中進二郎も、執筆陣の一人(第3章を担当)として、この本に間違いは他にないか、よく見直してみました。以下、明らかな誤記または事実誤認と思われるところをあげておきます。(1~4章まで)

第1章石井利明氏 ー「尊王攘夷」から「開国和親へーその歴史の秘密」ーより

清見眞人氏の指摘された個所については省略。そのほか明白な間違いは見つからなかった。

第2章六城雅敦氏 ー明治の国家運営を担った旧幕臣の数学者たちーより

P95 「江戸時代の蘭学者の系譜」の図より
×古河謹一郎 →○古賀謹一郎(こが きんいちろう)

P99 ・・・逃走した榎本(武揚)の開陽丸(幕府の主力艦)は、残念ながら、×小樽沖で座礁し沈没してしまった。・・・
→○江差(えさし)沖で座礁し沈没してしまった。

(田中進二郎注 この開陽丸の謎の沈没については、本書の姉妹編『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』成甲書房2014年刊 の長井大輔氏の『榎本武揚』の章で論じられています。榎本脱走艦隊は、勝海舟に説得されて、江戸の品川沖で待機を続けた。奥羽越列藩同盟の敗色が濃くなったところで、敗残兵を仙台で拾って、箱館に向かった。
開陽丸を温存したのちに、戦略的に意味のない江差攻撃に向かわせ、これを沈没させた。)

P83 ・・・(千利休の)茶の湯にはキリスト教(それもプロテスタント)の影響があると言われている。たぶんそうだ。・・・

ーここは、六城さんの見解であり、間違いというわけではないが、かなり唐突に思える。千利休は当時急速に信者を増やしていた、キリスト教(イエズス会)の洗礼の儀式を真似て、茶の湯の作法を作った、という説が近年注目されている。ローマのバチカンには、日本の茶道成立についての文書が保管されているそうだ。
千利休はイエズス会の巡察使・オルガンティーノのつながりが疑われる。副島隆彦先生著『信長はイエズス会に爆殺され、家康はすり替えられた』(PHP刊)には、本能寺の変(1582年)の直後、オルガンティーノがポルトガル語の手紙を高山右近に送った。そこには「明智光秀につくな。光秀を討て!」と書かれていた。高山右近は、大返しをしてきた秀吉軍の先陣をつとめ、光秀本隊を撃破した。と副島先生はお書きになっている。これは、明智憲三郎氏の著作『本能寺の変 431年目の真実』を下敷きにしている。
でこの時、高山右近の茶の湯の師であった千利休(宗易 そうえき)はどこにいたかというのを調べてみると、山崎の天王山のすぐ南にいた。合戦後、秀吉から山崎の土地を拝領している。ということは、高山右近をはじめとするキリシタン大名とイエズス会と秀吉の間の連絡係を務めていたのではないか?と私田中は考えている。
ということで、千利休がプロテスタントという根拠を六城氏に示していただきたかった。

第3章 田中進二郎 -蕃書調所の前身・蕃書和解御用(わげごよう)と初期蘭学者たち
より

P108 ・・・徳川吉宗自身が、江戸の×浅草(鳥越)に天文台を作って天体観測を行った。
    
→吉宗自身が天文台を○神田・佐久間町に新たに設計し、移した(1746年)。また江戸城内にも天文台を設計した、といわれている。浅草(鳥越)に天文台が移されたのは、前章・六城氏が記述されているように、1782年である。
つまり、幕府の天文台(天文方)は、新宿牛込~神田~神田佐久間町~浅草鳥越と移転している。

P110 松平定信は8代将軍吉宗の×息子といわれている。

→松平定信は、徳川吉宗の○孫である。吉宗の子・田安(徳川)宗武の三男(あるいは七男)である。

P139 (山田方谷は) ×1876(明治9)年に没するまで毎年、閑谷(しずたに)学校で陽明学を講義している。
→「1877年に没するまで」に訂正。

P140  海老名弾正(えびな だんじょう 明治時代のプロテスタント)は、横井小楠の肥後実学党で学んだことについて、のちに次のように述懐している。

→海老名弾正はクリスチャンになってから、横井小楠の実学精神をまなんだ。そして肥後実学党の設立者・小楠の教えを次のように述懐している。
( 田中進二郎注 横井小楠は1869年に京都で暗殺されている。当時まだ海老名弾正は13歳なので直接の面識はなかった、と考えられる。)

第4章 津谷侑太氏 ー幕府の科学研究所・蕃書調所で起きていた権力闘争ーより

P160  古賀謹一郎(蕃書調所の初代所長)の父親の×(古賀洞庵の影響が強い。
→○古賀侗庵(とうあん)

P160 ×鳥居輝蔵
→鳥居燿蔵(とりい ようぞう)

この章については、津谷氏の言葉の使い方、あるいは記述方法に疑問を感じざるを得なかった。
津谷氏の論文には、これまでの彼の「今日のぼやき」掲載論文と異なり、大げさな形容が多い。そのことで論旨が見えにくくなった。前半部分の古賀謹一郎が昌平坂学問所と蕃書調所の両方で活躍した才人であったことを、もっとシンプルに書けばよかっただろう。これは彼の大きな発見である。私田中が趣旨をまとめると、こうなる。

ー寛政の改革を行った老中・松平定信は、最近では評価が低い。重商主義政策を行った老中・田沼意次の評価が近年高まっているので、緊縮政策を実施した松平定信は旗色が悪い。
定信は「寛政異学の禁」を行って、昌平坂学問所での朱子学以外の講義を禁じた。幕府体制の引き締めだ。だから徳川家の支配を強化しただけのように見える。

しかし、定信は、確かに徳川吉宗のDNAを受け継いでいた。さすがに吉宗の孫だけのことはある。彼は吉宗と同様に蘭癖(らんぺき)大名の一人だった。
1790年に定信が江戸の昌平坂学問所を正式に幕府の学問所とした。このとき、林羅山以来の官学の権威であった林家(りんけ)のほかに、全国から優秀な儒学者(漢学者)を招いた。この中に古賀精里(せいり)がいる。彼は佐賀藩から招かれた。佐賀藩は長崎の防衛役にまかされるなど、海外の状況に鋭敏であった。長崎に入ってくる輸入の漢籍を読むのが、古賀精里の仕事だった。この中には、漢訳洋書も含まれていた。長崎経由の漢籍を通じて、西洋の情報がもたらされていた。古賀精里はただの儒学者ではなく、国際情勢に通じている知識人だった。

古賀精里ー侗庵(とうあん)-謹一郎の三代が、昌平坂学問所の教官として、漢訳洋書の研究を行っていたのだ。林家の朱子学は、表向きの昌平こう(学問所)の姿であって、奥では教官たちが洋学を学んでいたのである。実は、昌平こうの内部が『陽朱陰王』(ようしゅいんおう 昼間は官学を講義し、夜になると人が変わったように陽明学を教える)だったのである。
この流れは西洋列強の脅威が増すにつれて、本格的になる。

蕃書調所ができると、そこで翻訳された書物は昌平こうで教えられていたのである。
だから、儒学者たちが蘭学者(洋学者)とどんどん交流を深めている。そして、1856年古賀謹一郎が初代蕃書調所の頭取になっている。これは、勤一郎が押しも押されもしない洋学者であったことを意味している。

(以下は田中進二郎の考察)

1854年に幕府の能吏・川路聖謨(かわじ としあきら 当時勘定奉行)が日露和親条約の交渉のために、長崎に行った。そして、ロシア人プチャーチンと交渉した。その後、川路聖
謨は通訳だった箕作阮甫(みつくり げんぽ)とともに、魏源の『海国図志』を見つける。これは、当時最先端の東アジアで最初の地政学の書物だった。この書物の意義を察知した川路は、江戸に持ち帰ると、漢文で書かれた『海国図誌』に訓点を打つように儒学者・塩谷宕陰(しおのやこういん)に命じた。塩谷は昌平坂の教官であった。蘭学者・箕作阮甫と塩谷が仲良く仕事をして、『海国図志』が出版されている。

この例のように、昌平こうの教官たちが漢訳洋書を翻訳できたのは、昌平坂学問所内で、古賀謹一郎たちの指導のもと、西洋学問が学ばれていたからだろう。
蕃書調所との知的な分業体制があった、ということだ。そのことを津谷侑太氏が明らかにした。

冷静な津谷君に早く戻って、斬新な論文で刺激を与えて欲しいと思っている。
最後に皆さん、『明治を創った幕府の天才たち』をどうぞよろしくお願いします。

田中進二郎拝