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Loginはこちら【1713】[2050]放射線医学の権威、長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏が死去。深く追悼します。
副島隆彦です。 今日は、2016年11月15日です。
さっきNHK のニューズで、長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏が死んだ、と聞いた。84歳だった。
私は、遂にお会いすることはなかったが、日本の 戦後の 放射線医学の権威の死去に際し、彼が
本当の専門家として、日本国民に訴え続けたことを思って、深い哀惜の念を覚える。
民衆、国民の方が、あまりにバカが揃(そろ)っていた。
長瀧重信氏を追悼する。
(転載貼り付け始め)
●「長崎大名誉教授の長瀧重信さん死去 原発事故の被害調査」
2016年11月15日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJCG61Z0JCGULBJ013.html
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に伴う健康被害調査などに取り組んだ長崎大学名誉教授の長瀧重信(ながたき・しげのぶ)さんが12日、胸部動脈瘤(りゅう)破裂のため東京都内の病院で死去した。84歳だった。
通夜は16日午後6時、葬儀は17日午前10時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻幸(ゆき)さん。葬儀委員長は佐々木康人・元放射線医学総合研究所理事長。
東京大医学部卒。長崎大医学部長、放射線影響研究所理事長などを歴任した。長崎大時代に原爆被爆者の調査にあたり、その経験を踏まえてチェルノブイリ事故での支援活動や、茨城県東海村で起きたJCO臨界事故での周辺住民の健康管理にかかわった。
東京電力福島第一原発事故では、内閣府の有識者会議「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」の共同主査として報告書をとりまとめた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 長瀧氏は、「福島の原発事故で、100ミリシーベルト以下なら、全く体に心配はいりません。みんな安心して下さい 」と 日本の放射線医学の、最高の学者として、日本国民を説得し続けた。
それなのに、国民の側が、知恵の足りない恐怖心に囚われて、長瀧氏を頂点とする日本の射線医学者たちの総体(ほとんど全員)の意見に、静かに耳を傾けなかった。本当に、今からでも、日本人は、深く反省すべきだ。
長瀧重信が、敗戦後の東大の放射線医学を作った人であり、広島、長崎の原爆の人体への被害の研究者として、草分けである。山下俊一(やましたしゅんいち、長崎大学)、佐々木康人(ささきやすひと、アイソトープ協会常務理事)、神谷研二(かみやけんじ、広島大学)、中側恵一(なかがわけいいち、東大)たちを育てた先生である。
長瀧重信は、確かにずっと体制側、権力側の人である。しかし、科学=近代学問(science サイエンス、スシャンス)としての放射線医学( もう一つが、原子力工学) が築いてきた学問上の諸事実を、突き詰めてきた人だ。
何十年も研究してきた専門家たちの意見を、国民が、しっかりと聞かないから、大きな混乱が起きたのだ。
体制側であれ、反体制(反権力)側であれ、 前提としての 学問上の諸事実(facts ファクツ)を確認することから始まって、思考を積み上げなければ、一体、何に依拠して、自分の思考を作るのか。
日本政府は、原発事故の直後に、正しく判断して、長崎大の山下俊一を、放射線医学の専門家の最高人材として、緊急出動した自衛隊のヘリコプターで長崎から福島に運んだ。そのあと山下俊一が、福島県立医大で陣頭指揮に当たった。 彼らの判断がすべて正しかった。
「放射能、コワイ、コワイ」で騒いだ愚か者たちは、福島の現地でも、山下俊一を、いたぶって虐(いじ)めた。「お前の孫を連れてきて、福島で暮らさせろ」 山下「はい、その通りにします。もう大丈夫です。子供たちも、みんな外で遊んでもいいです」と、山下は専門家として、説得を続けた。
「放射能、コワイ、コワイ」で、恐怖心に囚われて、何の学問的な基礎も、知識も、経験のない者たちが、専門家たちの言うことをきかず、逆に襲いかかった。ネット上には、今も、それらの証拠が、ずっと残っている。
これらの間違った意見表明をした人たちは、今からでもいいから、自分の間違いを認めて、反省と謝罪の文を書くべきだ。 自分の名前と職業も書かないで、匿名で書き散らす者たちの、自分自身の その臆病者の生き方を、反省しなさい。 これが、民衆、国民の側の 総敗北(そうはいぼく)をもたらした。
「甲状腺癌で、10万人の福島県人が死ぬ」と、書き続けた者たちを、私たちは、処罰しなければいけない。 誰一人、作業員ひとり、幼児ひとり、福島原発の事故で死んだ者はいない。発病した者もいない。 私、副島隆彦と、このことでケンカしたい人は、今からでもいいから、私に メールなり、電話なり下さい。お相手します。
私たち学問道場は、原発事故のあと、ただちに動いて、福島の現地に向かった。事故を起こした第一原発の正面玄関で、放射線量を量ったりした。そして、原発から20キロの田村市都路(みやこじ)に現地活動本部を置いて、現地の様子をずっと記録した。これらのことは、ここの 「今日のぼやき」の6年前から 文章と 画像にすべて残っている。
国民生活にとって重大なことが起きたら、そのことが気がかりなら、その真偽を確かめるために、優れた人間なら、まず、現地、現場に行かなければいけない。絶対に行かなければいけない。として自分の目と体で現地の真実を、自分で確認しなければいけない。
恐ろしいもの、怖(こわ)いものには、立ち向かってゆかなけばならない。逃げてはいけないのだ。 逃げて、脅(おび)えと恐怖心に駆られて、自分の臆病者(おくびょうもの)と怠惰(たいだ)を、恥じないで、居丈高に、
「放射能、コワイ、コワイ」の絶叫をやった。 その次は、「政府は、国民に真実を隠している」の大合唱だ。
あのとき、おのれの臆病と恐怖心を棚に上げて、集団ヒステリーの渦の中に嵌(は)まった者たちは、深く反省せよ。
私たち学問道場は、事故現場の事実を確認するために、自分の命を賭けて、現地に行った。
東京まで高濃度の放射性物質が広がってくるのなら、それを阻止する工事の手伝いにゆく、と、私、副島隆彦は決めたからだ。 私は、何も危険は無い、安全と分かった、3回目には、若い人たちを引き連れていったので、中には、ぶるぶる震えていた者もいた。そうしたら、「副島は、若者たちを殺そうとしている。死にたければ、自分だけ死ね」と悪口を書いた者たちがいた。
「キャーキャー、コワイコワイ。放射能は目に見えないからコワイ」と言い続けた、愚か者たちは、社会的な弱者である。 特に生来、頭の悪い女たちと、女の腐ったような奴らに多かった。 自分の知能の低さが、「放射能、コワイ、コワイ、キャーキャー」になって顕(あら)われた。
民衆、国民の側が、専門家のコトバを聞かず、何の知識も無く、キャーキャー、コワイ コワイで騒ぐことで、民衆の側が敗北したのだ。 人々を現地に近寄らせなくして、福島の人たちを孤立させることで、(ただし、福島の親分衆には、ひとり数億円ずつ出した。国民に課した復興税を東電経由で出した )、廃棄物処理のために、異常な高額の資金は掛かる、ということで、また、GEとかアレヴァ社に、多額の不必要なカネを払い続ける仕組みを作った。 ワルいやつらの考えることだ。
民衆の側が、恐怖心で脅(おび)えたら、その根本のところで、闘いにならない。最後は、「カネをくれー」、「哀れな私たちを大事にしてくれー 」の 物取り運動になる。この社会的な弱者の運動は、絶対に駄目なのだ。 愚かな弱者たちのひがみ根性と、ねたみ、恨み根性(これがニーチェが言ったルサンチマン、resentment リゼントメント)を組織する者たちの運動は、絶対的に悪(あく)なのである。 社会的弱者の、一番、よくない面が出る。
ドナルド・トランプが、今度の大統領選挙で、一番、厳しかった、10月10日に、自分を裏切って、自分に対する包囲網の謀略に加わった、ポール・ライアン下院議長(46歳の若造)に向かって、
“ You are weak , and inefficient . “ 「ユー・アー・ウイーク・アンド・インイフィーシエント」 「お前は弱い。そして、能力が無い 。私が、本当の戦いというものを、そして、勝ち方を教えてやる」と 言い放った。
弱い人間が指導者になってはいけない。弱者は、後(うし)ろに引っ込んでいなければいけない。そういう臆病者の、知能の足りない、ひがみ根性の人間たちが、人類のあらゆる営みの中で、しゃしゃり出てきて、大切な国民運動を内部から、腐(くさ)らせる。
私は、福島原発事故について、「これは、日本の民衆、国民の側の敗北である。真実を皆で追求しようとせず、愚かな恐怖感に囚われて、騒いだ時に、大きな敗北が起きたのだ」と書いた。
私と私たち学問道場の弟子たちが13人で、書いて出した『放射能のタブー』( 2011年11月刊、KKベストセラーズ )を今からでも読んで下さい。
長瀧重信 と 山下俊一の 悪口を、バカのくせに書き続けた者たちは、ひとり、ひとり、原発事故から6年後の今、出頭して、名乗り出て、反省の文を書きなさい。愚か者の、知能の足りない者たちの、知能弱者たちが、大手を振って、いつまでも、「自分たちが正しい。絶対に正しい」などと言えないことを、私、副島隆彦が、徹底的に、お灸(きゅう)を据えてあげます。
以下は、「長瀧重信」で、ネットで検索したら出てきた文章たちの一部だ。ここに載せて、纏(まと)めて、折檻(せっかん)、成敗(せいばい)してくれる。
副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
#山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追及せよ hashtag on Twitter
twitter.com/…/山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追… – キャッシュ
福島原発の被害が顕著 甲状腺癌の増加が顕著で被害が拡大中。国と東電は因果関係 がはっきりしているので、治療・入院・通院費用と見舞金を支給すべきだ。 #この状況で 再稼働ができるのか? #山下俊一・長瀧重信・高村昇の責任を追及せよ …
放射能からの避難区域は年間20ミリシーベルト: もと地質技術者のつぶやき
geocivil.asablo.jp/blog/2011/12/16/6245644 – キャッシュ
2011年12月15日に内閣府の有識者会議「低線量被曝のリスク管理に関する ワーキンググループ」(共同主査:長瀧重信・長崎大学名誉教授,前川和彦・東京大学 名誉教授)が報告書をまとめました.その中で,避難区域の設定基準,年間20 …
– 本当は恐ろしい、私の住む世界
hyoutan0311.blog.fc2.com/?tag=永瀧重信 – キャッシュ
「それって、何でそうなるの?」に対する答えを探し始めると、出てくる出てくる、私の知ら ない魑魅魍魎たち・・・
「病は気から」と放射能
福島県立医大副学長・山下俊一先生以下、安全デマ組の話の中にしばしば登場するのが、
「放射能を気に病むことの方がよほど体に悪い」 というもの。山下先生は「放射能は笑っている人のところには来ない。クヨクヨしている人のところにだけやって来ます。」
といった趣旨の発言をしており、以来、これを揶揄するようなパフォーマンスが反原発サイドでは大人気(?)。
私自身、山下センセーやその師匠の長瀧重信センセーあたりが、本当のところ、純粋に学問的にそう信じていることを表明しているだけなのか、やはり原発推進・容認ありきでそう言っているだけなのか、実のところ、まだよくわからないでいる。
副島隆彦さんは、一貫して長崎大一派の安全デマ組を信じて、さっさと福島の復興を進めないと取り返しがつかなくなると主張。何しろ副島さんですから、例によってキワモノ扱いであまり話題になることもないよう ですが、話題になるかどうかはマスゴミが重用するかどうかで決まるだけなので、主張の価値とは関係ない。
私の周囲でも、放射線に恐れおののいている人たちは、間違いなく既に強いストレスにさらされており、どう考えても精神衛生上好ましい状態ではない。もし長く続けば、おそらくその影響で健康を害するだろう。
しかし、何で怖いのかと一歩踏み込むと、要するに「何だか分からないから怖い」「政府に騙されているようで 怖い」「子供やその次の世代にまで悪影響が及びそうで怖い」といった系列になるのだが、ここにあげた三つの
例は、本質的にはどれも同じ次元の恐怖で、いずれの不安に対する答えもただ一つ。
「その通りかもしれないし、そうでもないかもしれない。」 ということに尽きる。つまり、何が何だかわけもわからず、マスゴミや噂として垂れ流される情報に振り回されているだけの人も、それ相応の学力を持って自ら真実にたどり着こうと努力した人も、皮肉なことに、「究極的にはまだよく分からない」という放射線の正体不明ぶりに行きあたって、とりあえず立ち止まらざるを得ないのである。
西洋医学一辺倒の医学教育を受けた医師が大半の世の中で、しかも保険診療は制度上診断名とそれに対応した。 対症療法をセットにして、報酬を認める仕組みになっているため、患者は自分が言い渡された診断名が、実は学問的に普遍的なものではないことの方が多いことや、見掛け上の症状・症候の名称を診断名の代わりに暫定的に用いられているにすぎないことを、ほとんどの場合理解していない。
だから、「病は気から」的なことを言う医者を、真実を言う医者ではなく、いい加減な医者と評価してしまうのも、日常茶飯である。でも、実際には、人間のように高い精神性を持った生き物では特に、心のありよう、心の持ちようと身体的な健全さは、まさに不可分の関係にあり、長期にわたって解決の見込みのない問題についてひたすらに思い悩み続けるような心構えは、交感神経の緊張を通して、極めて深刻な健康上の問題を引き起こし得るというのが真相。
したがって、放射能ノイローゼは、山下センセーのおっしゃる通り、間違いなく、危険で、病魔を呼び込みやすい状態なのである。
じゃあ、安全デマを信じればいいのか?
そこが難しいのだ。私が、この段階でも「安全デマ」と表現しているのにも、もちろん意味がある。
鬱々と思い悩むことが、たとえば癌のような深刻な病気を引き起こすという視点は、まったくもって科学的に正しいとみてよかろう。しかし、同じ尺度でものを見るなら、「大丈夫かどうかわからないもの」を前にしたときの、科学的に正しい態度とは何かを考えると、「念のため、避けておく」もしくは「最悪の見通しに基づいて判断する」ということになる。
これは近代社会における合意事項であり、それに従わない者は野蛮で、啓かれていない愚か者だと、今日まで諸外国はみなしてきたのである。3.11以前の日本国もそうだった。
低線量の放射線が及ぼす影響は、現時点で未確認の部分が多く、公然と大規模に人体実験を実施できない以上、統計学的な有意差を根拠にしようとする限り、「安全性」も「危険性」も立証が難しいのである。山下センセーは最近、その「自然科学史に例を見ない大規模な研究」がまさにこれから福島で始まろうとしていると発言し、被曝中の県民のひんしゅくを買ったわけだが、確かに壮大な実証実験が進捗中であることは間違いない。
だとすれば、このおそろしい実験が一定の結論を叩きだすまでの間は、「放射線は低線量でも危ないかもしれないから、避ける方向で過ごそう。」
「内部被曝に至っては、ことによるとものすごく危ない可能性もあるので、
しっかり回避する方向で過ごそう。」というのが、どう考えても科学的である。
上記の実験が始まったばかりの現在、見てきたかのように「安全だ」「危険だ」と言う人がたくさんいる現状において、受け手が取るべき行動は、どっちの主張を前提にした場合に、よりリスクやダメージが大きいかを考えて、自らの身の振りを決するのが妥当だということが見えてくる。
比較的被ばくの程度が軽微である人たちは、「危険だ説」を採用しても、それほど失うものが無い場合は、念のため、不確実性に対する科学的な大原則にのっとり、安全の側に立つのがいい。ヤバそうなものは、極力口に入れないなどの対策を取るべしということ。
一方、福島や周辺地域のいわゆる高濃度汚染地域に生活の拠点がある人の場合、「危険だ説」を全面的に採用しようとすると、ローンが残ってる家を退去しなければならないとか、転職に難色を示すダンナと子供を案ずる奥さんが対立して離婚問題に発展するとか、多感な時期の子供にとって転校自体が著しいストレスになり得るとか、親子が別居しなければならないだとか、実にさまざまな負担が待ち受けていて、失うものが極めて大きく多岐にわたるのである。
そういう場合、「危険だ説」に従って失うものと、「安全だ説」に従った際に背負うリスクが、かなり均衡してくる可能性がある。本当に、原発がもたらした現状は、福島の人たちにとって残酷で無慈悲なものである。
何事もなかったような顔をして日々を送る福島県民をつかまえて、バカ呼ばわりする言説まで散見されるが、何も考えずに大事な問題も人任せにして過ごすような姿をバカとみなすなら、バカの出現率は福島も東京も差が無い。これは断言できる。事故前から「バカだから」今ものんきに過ごせる人もいない訳では無かろうが、今現在福島で表面上平穏に暮らしている人が「バカだ」というのは、そう言っている側が「バカ」なだけである。世の中そんなに単純じゃない。
安全デマで背負うリスクと、失わずに済む物の大きさが、汚染のひどい地域では往々にして拮抗しているかもしれないという視点が、ほとんど見受けられないことを、私は嘆かわしく思う。
「病は気から」 どちらの言い分を採用したほうが、自分としては生きやすいか(何も考えず安易に人任せにするという意味 ではない。あくまで、自らの責任において生きるという前提)、失うものの大きさはどの程度か、そこを自分
自身で問いただして、答えを出した以上は、クヨクヨせずに建設的に考えるのが、誰にとっても正しい選択。
目下のところ、安全デマと原発推進・容認が一体になっているので、よけい見え辛いのだが、本来は、低線量放射線のリスクと、発電方式として今後も原発を採用する社会がいいのかどうかとは、別々に考えなければならない。
私自身は、「危険だ説」を採用しても、今のところ面倒で煩わしいとか、食費に始まり割高な買い物を強いられるとか、子供の保育園や幼稚園の園庭が汚染されてないかや給食をどうするのかを悩むくらいの負担で、
まあどうにか暮らせている。現状ではローンの残った家を追われる状況にもないので、福島の人よりのんきである。だから、安全の側に立つ余裕があり、「安全デマ」を退けても暮らしてゆける。ただそれだけである。
私がそうだと言うだけで、それ以上でもそれ以下でもない。人それぞれ、抱えている事情がバラエティに富む以上、それぞれの事情に応じて、それぞれが立場を決めるしかない。
そして、人が決めた立場を、他人が横からどうのこうの言ったりするのは、まさに筋違いで愚かな行為。だから、「危険だ説」を採った人は、「安全デマ」を取った人のことを論じる必要はないし、逆も真なり。
「危険だ説」を信奉し放射線の恐怖を訴える人のことを、安全デマを根拠に嗤うなどもってのほかである。
こんな形でそうなってしまったのは本当に不本意極まりないが、もしこの状況の中からでも日本民族が生き延びて行けた暁には、原発爆発事件を境に日本人は文化的にも、歴史ある欧州にも匹敵する「厚み」と「奥行き」を
手に入れることになるだろうというくらい、いま、一人ひとりが深い思索を巡らせる必要に迫られているのである。
暑中お見舞い申し上げます。 | 栃木県宇都宮市の人間ドック・乳がん治療 …
ucc.or.jp > … > お知らせ・トピックス > たまに更新長生きコラムブログ – キャッシュ
長崎大学の長瀧重信、弟子の山下俊一さんがどういうことをしてきたのかもよく書いて あります。 いま、トリチウム汚染水を海に放出する話が話題になっていますが、実は、 線量計でβ線を計測することはできません。したがって、福島などに設置してある線量計 はγ …
http://www.facebook.com/kitagawa…/976316625795276
長滝重信:元放影研理事長、山下俊一が追い出された後この人が意思決定する国の 委員会の面倒を見ている。 山下俊一:ミスター100mSv。 田中俊一:おなじみ、2人の 俊一のもう片割れ、除染マニア。 この人たちを信じるのか??? 広島でアメリカのいい なり …
原発抜きで日本経済は成り立たない、危険であるという前提で、ウソを …
blog.goo.ne.jp/shinjo…/6bea0ea5c244e4f54cac6abbcf699496 – キャッシュ
放射線影響調査研究所の長瀧重信・元理事長の話も紹介していた。 31日の読売朝刊 一面トップに「1~4号機「廃炉」、福島第一、東電会長が陳謝」と「冷却に数年」{原子力 安全委員会}という文字が躍っていた。震災の翌日、東電がプラント …
甲状腺がんは多発だ!安倍首相は緊急に対策をとれ!福島県民は …
ameblo.jp/monmidki/entry-11555050400.html – キャッシュ
国際機関が確認したという科学的とする見方を背景に永瀧重信氏は、甲状腺がんは 原発事故の影響ではないし心配する必要はないと断言する。福島での住民の被ばく量 はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低いというが、福島 …
さくらんぼ*ブログ
甲状腺がんは多発だ!安倍首相は緊急に対策をとれ!福島県民は愚か者か?
2013-06-18 13:22:15
テーマ:怒れ、ニッポン!大震災
1 12人もの甲状腺がんは原発事故の影響はないと、なぜウソをつく
「甲状腺がん診断確定12人に 放射線の影響否定 県民健康管理調査検討委で座長」、福島民報新聞記事の見出し(2013年6月)だ。甲状腺がんが2月には3名だったものが9名も増えて4倍の12名となり、疑いが15名と増加し疑いも含めて27名となった。
だが、原発事故の影響ではないのだという。元放射線影響研究所理事長の肩書で長瀧重信長崎大名誉教授の談話が載っている。長瀧氏は事故後政府の原子力災害専門家グループや、低線量被ばくに関するワーキンググループ等の重責を務め、重要な局面で専門家として政府の政策にお墨付きを与える。
「福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低く、健康に影響を及ぼすレベルではないことが国連科学委員会などの国際機関でも確認されている」がひとつ。次に、「新たに分かった福島での甲状腺がんは、科学的に見て原発事故の影響によるものではないと考えられる」。第3は「今回の結果について心配する必要はないということを県民に十分に説明しなければならない」である。
国際機関が確認したという科学的とする見方を背景に永瀧重信氏は、甲状腺がんは原発事故の影響ではないし心配する必要はないと断言する。福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低いというが、福島県の汚染状況はチェルノブイリと比べても決して低くはない。人口密度が高いだけ汚染地にたくさんの人が住んでいて危険度は高い。
座長の山下俊一氏が任を解かれ長崎大に戻っても師匠が登場しコメントした。県民健康管理調査検討委員会の体質はやはり変わらなかった。新たに座長に就いた星氏は述べた。チェルノブイリ原発事故に起因するとみられるがんが見つかったのは4~5年後以降だから、「現時点で、放射線の影響とは思えない」と。
また、調査主体である福島医大の鈴木真一教授は「検査機器が高性能になり、検査対象も広いためではないか」とし、因果関係の知見を得るには、「時間をかけて調査を継続し、結果を積み重ねていくことが大事」と語った。
2 甲状腺がんは「多発」だ
こうした報道について、東洋経済記者岡田広行(おかだひろゆき)氏は「がんの発見率は85~100倍、なのに原発事故と無関係」と疑義を呈している。100万人に一人か二人という鈴木真一教授の説明からすると、85~100倍とかなり大きい数字である。2次検査の対象者のまだ3割にも満たない検診の結果なのだから、実際は患者数はもっと多いと考えられる。
木野龍逸氏はブログで、がんと確定した人数は2011年度7人、2012年度5人を100万人あたりに直すとそれぞれ171人、28人となるとする。木野氏は2月の段階の3名のがん患者で「多発と言わざるをえない」と指摘する。「科学的に説明しないまま、放射線の影響を否定するだけでなく、多発かどうかの科学的、学術的検証をしない検討委員会の姿勢に疑問を感じざるを得ない」と言う。
3 長瀧氏らへの反論
(1)津田敏秀(つだとしひで)教授は、環境省が青森県、山梨県、長崎県の子供を対象に行った甲状腺超音波検診の結果と福島県の結果が「同様」だったことを原発事故との関連を否定する材料にする解釈があるが、「原発事故や放射線被ばくと甲状腺がんの発生」の因果関係は検証できないうえに、4500人という数では甲状腺がんをも検証するには少なすぎると述べる。
(2) 岡田氏は、「放射線被ばくによる甲状腺がんの過剰な発現は考えにくい」とする国連科学委員会の見解が前提とする甲状腺被ばく量は、データの寄せ集めに基づく推計値に過ぎないとその見方を否定する。国会事故調報告書はその発言を裏付ける重要な事実を明らかにした。
ヨウ素131の実効半減期は乳幼児・小児では5~7日程度であるから、早期に測定を行わないと初期の被ばく実態を明らかにできない。
チェルノブイリ原発事故の経験から、放射性ヨウ素の内部被ばくに関する、初期の緊急的な被ばく評価が重要であることは明らかなはずだった。しかし福島原発事故においては初期被ばく評価が不十分であった。原災本部が安全委員会の依頼を受けて、3月26日から30日にかけて、いわき市、川俣町、飯舘村で1080人の子供を対象に実施したが、簡易なモニタリングで、精度が低いものであったと安全委員会自身も認めている。
「本人家族及び地域社会に多大な不安を与えるおそれがある」等の理由で原災本部は調査の拡大を望まず、それ以上の小児の甲状腺被ばく量の検査は行わなかった。また、福島県は当時単独に住民の甲状腺被ばくの検査を行っていた研究者に対して、内部被ばく検査の中止を要請している。
このように原災本部も県も内部被ばく検査を実施していないために、「住民の放射性ヨウ素による初期の内部被ばくの実態が明らかになっていない」。初期の被ばく量が不明であることは評価の上で弱点になっている。
意図的に調査しなかったのではと疑うのは間違いだろうか。ないからこそ、国連科学委員会などがしゃしゃり出てきて、福島での住民の被ばく量はチェルノブイリ原発事故での被ばく量よりはるかに低く、健康に影響を及ぼすレベルではないなどと科学的事実に基づかない推測を出すのだ。
(3)津田敏秀教授はまた、「多発と因果関係―原発事故と甲状腺がん発生の事例を用いて」(『科学』2013年5月)という論考を発表している。有病割合と発生率という医師国家試験に出題されたことのある基本的な式で3例の発症を78・7倍と算出している。その他の式によっても多発という結論を出し、「現段階では多発と考えて次の段階の立案をすべき」と提案する。鈴木真一教授らが原発事故との関連を否定することに科学的根拠は見当たらないと言う。
3 安倍政府と官僚は緊急に対策をとれ
津田教授は、「原発との関連を言葉上否定しても、小児甲状腺がんの多発は残り、いずれにしても拡大調査や対策は必要になる」とする。「日本では、相当の根拠があっても対策がとられず、因果関係の有無が議論されて対策が先延ばしにされる」との津田教授の言葉は過去の公害において政府と官僚が因果関係を認めず犠牲を放置して来た実例を思い起こさせる。
「因果関係がない場合にも安全性の証明や根拠が求められるのに、それは行われない例が目立つ」として対策をとることを強く求めている。
検討委員会、政府と環境省、政府寄りの専門家長瀧重信(ながたきしげのぶ)氏らは、甲状腺がんが多発していることを認めない。また、原発事故との因果関係も認めない。長瀧重信氏の言説のとおり原発事故の影響ではないから心配する必要はないとそれこそ科学的な根拠もないことを県民によく説明することが大事だと政府・官僚は先延ばしにする。
2次検査対象のわずか3割の検診で甲状腺がんが「多発」している事実に、政府・官僚・県知事ら首長は目をつむるのか。これから爆発的に増える事態になっても、長瀧重信氏のように国際機関だの科学的だのを隠れ蓑に虚偽を言い続けるに違いない。
政府・官僚は専門家の言説に隠れて、実は政治的、経済的判断で行った自らの責任を免れようとする。国際機関や科学は実態を伴わない言葉だけの言い訳に過ぎない無責任な言説なのだ。
原子力や放射線防護学の専門家が、原発推進側に立って、放射線が人体には良い、放射線の影響は少ない、閾値はあるとする研究を電力会社提供の潤沢な資金で日本が世界に先駆けて行ってきた事は島薗進氏の著書『つくられた放射線「安全論」』に詳しい。
4 福島県民は愚か者でいいのか
東電原発事故によって、政府や官僚、医学、科学等の学問、そして国際機関という権威は一挙に地に落ちた。本来なら総退場すべき人々が事故前と同じ位置に座って、例えばこの甲状腺がんの多発を認めないという悪質な役割をいまだに果たしている。福島県民はがまんを強いられ犠牲となっている。それでも黙っているほど、長いものに巻かれろ式の、あきらめが早い、愚か者なのだろうか。
(以下、略)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 記
【1712】[2049]トランプ当選を 正確に選挙分析して予測していた頭のいい人の文を転載します。
副島隆彦です。 今日は、2016年11月14日です。
ドナルド・トランプが米大統領選で勝利する(当選する)と、きわめて正確に予測していた人の文を 見つけましたので、紹介します。 渡瀬裕哉(わたせ・ゆうや)という人です。この人は、私の遠くからの判断で、本当に頭がいい。 しかも元気いっぱいで、これまでも日本国内のあれこれの選挙に関わっている人のようです。 まだ40歳ぐらいの若い人です。
この人が、自分のブログに書いた記事である、
「 2016年11月10日 なぜ、有識者は「トランプ当選」を外し続けてきたのか」
とか、「「トランプはヒラリー・クリントンに勝つ!」5つの理由 」とか「トランプがヒラリーに勝てることは数字で予測することができる」があります。
これらを読む前に、それより先に、私が以下に貼り付ける、大統領選挙投票日の前に書かれた文を読む方がいいでしょう。 私はそのようにしました。 副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
「 数字で分かる!トランプの大統領選挙・勝利の方程式とは 」
2016年05月07日
切捨御免!ワタセユウヤの一刀両断!
http://yuyawatase.blog.jp/archives/9102996.html
渡瀬 裕哉
トランプの予備選挙勝利を予測することができない理由は「数字」を見ないからさて、筆者は前回の記事ではトランプ氏がヒラリーに勝てる定性的な根拠を示しました。
しかし、筆者が「トランプ勝つかもよ?」と述べても、メディアや知識人などの既存の権威を信じる頑迷な人たちはクリントン勝利を漠然と信じていることでしょう。
でも、よく考えてみてください。みなさんが信じているメディアや知識人はトランプの予備選挙勝利を何ら予測することができなかった人たちです。なぜ、彼らは「専門家」であるにも関わらず予測を外してしまったのでしょうか?
その理由は簡単です。なぜなら、彼ら自身が既存の思い込みから抜け出ることができず、数字的な根拠もなく思い込みを述べていたからに他ならないからです。
昨年中のテレビの大統領選挙の解説などで「ブッシュが本命」って何度も聞きましたよね?今となっては公共の電波で根拠が何もない素人以下の見解が垂れ流されていたわけです。
また、大統領選挙について解説する有識者らのトランプ氏を批判することを目的とした「分析の体裁を取った罵倒」に何の意味があるのか、今でもさっぱり理解できません。そこにあるのは知性ではなく冷笑・嘲りなどの知的傲慢そのものだと思います。
そこで、今回はトランプ氏がヒラリーに勝てる根拠を数字で示していくことで、メディアと有識者の皆さんによる米国政治に対するミスリードから読者の皆さんの意識を修正していきます。
アメリカ大統領選挙では各州に割り当てられた選挙人団の過半数を獲得することで勝利することができます。全部で538人の選挙人団が存在しており、そのうち270人以上の選挙人団を確保すればゲーム終了ということになります。
前回の オバマVSロムニー の選挙人獲得数では、オバマ332名 とロムニー206名 ということで大差でロムニーが敗北しています。実際の得票数は オバマ・約6591万票 VS ロムニー・約6093万票 なので得票割合は極めて競っていましたが、一部を除いて各州勝者総取り方式なので両者の獲得数に大きく差が出た形です。
ロムニーは共和党内では必ずしも良く思われていないモルモン教の信者であり、人気が特別高かったわけでもないので、今回の分析ではトランプ氏の最低獲得選挙人数を基礎票としてカウントするものとします。
ロムニーの選挙人獲得数は206名なので、トランプ氏の獲得選挙人数が過半数の270人に達するためにはトランプ氏は幾つの州で追加の勝利をする必要があるかを考えていきます。
まず、オバマに取られていた選挙区で共和党が取り戻す可能性が高い州は、
・オハイオ州(ケーシックの地盤)18人
・ウィンスコンシン州(スコット・ウォーカーの地盤)10人
だと推測されます。これで206+28人=234人です
ケーシック氏は大統領候補者になった場合ヒラリーに勝てるという世論調査結果があり、彼が副大統領または要職で迎え入れられた場合、同州での勝利は比較的手堅いものになるでしょう。
ウィンスコンシン州は最近の大統領選挙では民主党支持層が厚い状況ですが、予備選挙にも出馬していたスコット・ウォーカー氏が州知事であり、なおかつ最近では上下両院選挙でも共和党が優勢な状況となっています。
(副島隆彦の割り込み加筆。このスコット・ウオーカー知事は、自分のウイスコンシン州で、公務員の労働組合、特に教員組合から、州知事室に監禁されたりしながらも、公務員たちの横暴と闘って、彼らを押さえつけた。このことで、全米で有名になった。ものすごく評判の高い、将来、大統領にもなれる大物(おおもの)の人物だ。
スコット・ウオーカーは、さっき、首席補佐官(チーフ・オブ・スタッフ)になることが決まったレインス・プリーバス共和党全国委・委員長と、もう一人の上院議員と、3人で、激戦州(トスアップ tos-up 硬貨を投げ上げて決着を決めること )となった ウイスコンシン州で、よくトランプを支えた。 そういう人物だ。副島隆彦の割り込み加筆、終わり )
続いて、他のスイングステート(共和・民主の勝敗が入れ替わる州)の状況を見ていきます。それらの州のうち、現在、共和党知事在職&勝率がそれなりに高い州は、
・フロリダ州29人(トランプ予備選圧勝
・ネバダ州6人(トランプ予備選圧勝)
・アイオワ州6人(トランプ僅差負)
・ニューメキシコ州5人(5月7日現在・予備選未実施)
ということになります。これらを合計すると46名になるため、この時点でトランプ氏の獲得選挙人数は280名に到達します。その上で、通常運転では民主党有利&共和党知事がいる下記の州で万が一勝利できた場合、
・ミシガン州16人
・ニュージャージー州14人
・メリーランド州10人
・メイン州4人
がトランプ氏の獲得選挙人数に加わることになります。これに加えて、民主党知事が存在する、ペンシルベニア州20名、コロラド州9名、ニューハンプシャー州4人などのスイングステートでの勝ち負けを考慮に入れるなら、トランプ氏が十分に大統領選挙に勝利する可能性があると言えるでしょう。
共和党が渋々トランプ氏名を認めた理由は「予備選挙参加者数の激増」にある
上記のように、大統領選挙のルールを概観した場合、トランプ氏が大統領選挙に勝利できる可能性が当たり前に存在することが理解できたと思います。その上で、読者の疑問はそれらの諸州でトランプ氏は勝利することができるのか?ということに尽きるでしょう。
その疑問に回答する数的根拠は「共和党予備選挙参加者数の激増」を取り上げたいと思います。
実は、2016年の共和党予備選挙は2012年時よりも圧倒的に多くの米国民が参加しています。2012年時の参加者総数は18,682,820名でしたが、今回は5月3日のインディアナ州での予備選挙が終わった段階で参加者総数26,639,737名に激増している状態となっています。理由は言うまでも無く、トランプ氏が新たな共和党支持者を発掘したからです。
上述の通り、米国大統領選挙に当選するための人数は6500~7000万人程度です。したがって、トランプ氏の加入によって共和党予備選挙参加者及び見込み残だけで約45~50%近い人々が今回の大統領選挙で共和党に一定のコミットを行ったことになります。
たとえば、スイングステートであるフロリダ州では、2012年の大統領選挙本選では、オバマ424万票、ロムニー416万票の僅差で共和党は敗北することになりました。
そして、今回のフロリダ州の共和党予備選挙では 2012年・167万人から2016年・236万人まで増加しています。一方、民主党は2008年・175万人⇒2016年・171万人と予備選挙参加人数が減っている状況です。共和党は盛り上がっているけれども民主党はそんなでもない、ということを数字が語っています。
前回の大統領選挙本選でオバマ、ロムニーの差が約8万票しかなかったことを考えると、トランプ氏の加入による共和党予備選挙による支持者掘り起し効果が大統領選挙本選に与える影響の大きさが分かりますよね。
もちろんトランプ氏を毛嫌いする層からの得票が逃げ出すことも予想されますが、それを補って余りある数字をトランプ氏が叩き出している状況が現実なのです。
トランプ氏が負けるとする人々はトランプ加入による得票増よりも忌避票が多いと考えています。しかし、トランプ氏による得票増は数字で証明されていますが、トランプ氏に忌避票が実際にどの程度になるかは分からない状況があります。
共和党指導部は当然に上記の状況を理解しているため、トランプ氏を無下に共和党から追い出すこともでき無い状況です。上記の分析から、既存の共和党支持層が我慢してトランプ氏に投票することで共和党の勝利は極めて濃厚だということが言えるでしょう。
日本の米国政治に関する分析は「木を見て森を見ず」の典型だ
筆者はトランプ氏の発言などに一喜一憂するメディアや知識人の様子は、まさに「木を見て森を見ず」の典型みたいなものだと思っています。
米国要人の重要なコメントも価値の低いコメントもごちゃ混ぜ、なおかつ数字もろくに見ない米国通とされるコメンテーターに無根拠な見解を語らせるテレビや新聞の酷さは見るに耐えかねるものがあります。
冒頭にも申し上げた通り、予備選挙で「(ジェブ・)ブッシュが本命」という誤った無根拠な情報を述べていた人々は何の責任も取らず、いまだに米国政治の専門家然としています。一体何なんでしょうか。
少なくとも今回の大統領選挙がトランプVSヒラリーになった場合、トランプ氏が勝てる可能性は極めて高い、ということは数字で証明できることです。ヒラリー勝利の根拠として援用できる数字は、現在の全米支持率のマッチアップでヒラリーがトランプ氏よりも優位に立っていることのみだと思います。(それはそれで有力な証拠ではありますが。)
以上の通り、今回の記事では数字でトランプ氏がヒラリーに勝てる可能性は十分にあることを論証してきました。トランプ氏は既に共和党の指名候補になることが確定した状況においては、候補者個人のパーソナリティーはもちろん、共和党・民主党の党勢の推移についても注目していくべきでしょう。
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渡瀬裕哉(ワタセユウヤ)
早稲田大学公共政策研究所地域主権研究センター招聘研究員
東京茶会(Tokyo Tea Party)事務局長、一般社団法人Japan Conservative Union 理事
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 記
【1711】[2048]2016年11月20に開催定例会についてのお知らせ
SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。
たびたびのお知らせで恐れ入りますが、11月20日開催の定例会について
数点、お知らせを申し上げます。
①定例会参加費のご入金について
まだ定例会参加費のご入金をお済みではない方は、スムーズな運営のためにも、ご協力ください。
定例会開催まで1週間となりました。私どもでは郵便振替の確認をインターネットも利用して行っておりますが、システムの関係上、確認に数日を要することがございます。
従いまして、事前お振込みは銀行口座をご利用いただきますようにお願い申し上げます。
2016年11月15日までに確認が出来ました分はハガキをお送りいたしますが、それ以降は、入金確認メールを差し上げます。定例会当日、そのメールを印刷したものか、携帯タブレットで画面を見せていただき、当日券を差し上げます。
②定例会の出欠について
現在、当日に欠席となる方からのお知らせをお待ちしております。
キャンセル待ちの方がおられますので、1名でも多くの方に出席していただけますよう、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。連絡先は以下の通りです。
【連絡先】
副島隆彦の学問道場
電話番号:048-788-1837
ファックス:048-788-1854
メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
③当日券について
今回の定例会の当日券はございません。
以上、宜しくお願い申し上げます。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
【1710】[2047]勝手なお願い 副島先生にテレビに出て欲しいです
群馬のゆみこです。
副島先生、トランプさんが大統領選に勝ちまして、予言的中おめでとうございます。ものすごく嬉しいです。
わたしも、沖縄の田端さんに賛成します。先生、テレビに出てください。そしてお弟子さんたちに道を作ってあげてください。それに、テレビの前で「そ~え~じ~ま~た~か~ひ~こ~を~出~せ~~~!!!」と歯ぎしりしているわたしたちの身にもなってください。
見たいなあ、副島先生がテレビに出てるところ。お出になるときは、会員に知らせてくださいね!絶対見たい!見たいなあ!
【1709】[2046]2016年11月20日開催の定例会についてのお知らせ
SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。
2016年11月20日開催の定例会に関し、お知らせがございます。
参加お申し込みが定員に達しましたので、昨日(2016年11月10日)午前8時に参加申し込みフォームを閉鎖し、受付を終了いたしました。
その後、参加希望の方からのお問い合わせを多くいただいております。
そこで、現在、参加申し込みをしておられる方で、都合が悪くなって出席できない、キャンセルしたいという方がおられましたら、お手数をおかけし恐縮でございますが、下記連絡先まで、お知らせくださいませ。
1名でも多くの方々にご出席いただけますように、ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
【連絡先】
副島隆彦の学問道場
電話番号:048-788-1837
ファックス:048-788-1854
メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
【1708】[2045]トランプ勝利お祝いメッセージ
会員番号7505 沖縄のおばぁ
「副島隆彦のトランプ勝利大予言」が大当たり!
本当におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
私も学問道場を通じてニッポンのメディアからは知ることの出来ないアメリカや世界のことを学んでいますが、今回の大統領選は1年間の長きに渡るスペシャルな学習時間、大変有意義で面白く、会員ならではの恩恵を与えて下さったことに感謝いたします。お陰で周りの者に「トランプが勝つかもよ!」と言って驚かせたり、一歩も二歩も先行する大統領選の情報を自慢げに披歴したり、我らが宗旨国アメリカの大統領選を大いに楽しむことが出来ました。
ほんに副島隆彦は大したお方です。
正直言って、去年の11月の最初の予測記事やその後の記事には「まさか」と思っていました。トランプは私の好みの男ではなかったのです。食わず嫌いってやつですよ。でも今年出版された1冊目の「トランプ大統領とアメリカの真実」でその理由を少し理解し本格的に関心を持つようになりました。しかしその後の女性問題のスキャンダル、支持率大幅低下、メディアからも総スカン、いくら何でもこれじゃ駄目じゃと思っていました。そんな紆余曲折の中でも副島先生はブレることなく一貫してトランプ勝利に向けての記事を発信し続けました。
そして第2弾「Lock Her Up!」の出版、その早さに驚きながらも同時に「ここまで言い切って大丈夫なのか?」との不安も。同じ会員の友人に「副ちゃん(失礼、こう呼んでいます)大丈夫かね?」と心配のメールを打つと、「過去に外れた予測も多々あるよ」と。ならば今回外れても大丈夫と一安心。
ところがその直後にヒラリーのメール問題にFBIが再調査!副島予測の沸点が現実のものになったのです。
もはや私もトランプ陣営の一員か?と思う程に投票日が待ち遠しくなりました。私は田中宇氏の会員でもあるのですが、折しもこの頃から彼もトランプが勝つだろうとの分析記事を発信していて、更に来日中のエマニエル・トッドもNHKのインタビュー番組で「トランプ旋風はアメリカ白人中産階級の革命だ!」と述べ「トランプ勝利の可能性は消えていない」と語りました。しかし、トランプが100%勝利すると言い切る人は副島隆彦ただ一人。
果たして結果はどうでるのか・・・
昨日のABCの開票特番をワクワクしながらも固唾をのんで尚且つ冷静に見守っていました。スタジオの司会者や記者やコメンテーターが時間が経つにつれて意気消沈したのが面白かったですね。早々に自己批判する変わり身の早さの者もいて笑っちゃいました。フロリダをトランプが捕った時には思わず「やった~」と叫んでしまいましたが、大接戦の残り8州になってからはトランプがリードしているにも関わらずABCもCNNも当確を打たない時間が延々と続く膠着状況、NHKも黙って垂れ流すだけ。これはヒラリーの敗北を少しでも遅らせようとしているのか、それともトランプに勝利宣言させない嫌がらせなのか。
イライラしながら見続けていると、案の定ヒラリー陣営のホテルで支持者に解散命令、トランプ陣営はどうするのか、早く勝利宣言しちゃえばいいのにと思っていたら、AP通信とFOXテレビが当確を打ったとの字幕速報。テレビの当確で選挙の勝敗が決まるのは日米同じ、でも、これで晴れて堂々の勝利宣言!
痛快!でしたね。勝利宣言をするトランプもいい男ぶりでしたね。
それを見ながら「副島先生はどんな思いで見ているのか?」と思いを巡らしていました。なにせ世紀の大予言者になったのですから・・・。
以下はおバカなテレビ局の現場で働いていた私からのお願いです。
是非ともテレビ出演なさって下さい。生番組のワイドショーなどでは、トランプ勝利を予言した副島隆彦は『時の人』。かなりの時間を割いてくれる筈です。
過去の出版物の「属国論」「ジャパンハンドラー」そして今回のご本2冊などを手にしながら日米関係の真実をお茶の間に向けて語ってあげて下さい。
キー局にはチャンスがあれば副島先生を是非出演させたいと思っていたディレクターやプロデューサーは少なからずいた筈、彼らにとっても学問道場にとっても大きなチャンスです。確かにテレビに生出演する場合は何かと制約や時間制限があり、言いたいことも言えずに終わってしまうことも多いのですが、副島先生の話しっぷりなら大丈夫です。今なら大目にも見てくれます。
意気地なしでだらしのないジャーナリストや学者や評論家がうじゃうじゃ徘徊する業界ですが、彼らを一喝しながら正々堂々と副島論をぶち上げて下さい。トランプについては殆ど無知なニッポン、今後の日米関係の予測を語れる人がいないのも現状、おそらく来年の大統領就任式までは副島先生を必要とする筈です。
たかがテレビそれどテレビ、副島隆彦と学問道場の存在を知らすだけでも意義があると思います。おバカなニッポンのおバカなテレビ、この際「宿命」だと思ってご出演なさって下さい。今が最後で最大のチャンスなのですから。
【1707】[2044]メディアはやはりいつも通りだ。
こんにちは。会社員をしております黒木と申します。かつてはメディアの大勢に洗脳されネトウヨだった中年です。
今まで会員でありつつ静観してきましたが、トランプ氏当選後のメディアの反応を見るに耐えきれず投稿致しました。
ト氏当選後の日本の報道と言えば何か?やれ今後どうなるか不安だとか、後悔することにならなければいいとか、ト氏は何を考えているかわからないとか、同じコメントを繰り返し報道し、あまりにも偏向報道が過ぎ、アメリカでの大統領選に勝った者に対してウジウジと恨み言をいうばかりです。これはある意味ヒラリー派の断末魔だとも感じましたが。挙げ句の果てに今さら先生にテレビ出演を求めるなど、恥を知らないのか?日和見主義ここに極まれりかと。
副島先生が仰るように、安倍氏は作文を読み終わったらぷいっと去ってしまって、どこかでみたことがあるなあと思ったら天皇陛下の退位問題発生直後にも、同じように作文を読んでぷいと去ってしまったことを思い出しました。
政治家とか何者かであるか以前にいい大人が、そのちょっとした振る舞いで本心を読まれるようでは世界基準での駆け引きなど百万年早いと思います。
アメリカも、世界も、もう日本が十二歳であることを求めていない。
【1706】[2043]メールアドレスの件
こんにちは。メールの件を見ていると、名前の欄にメールを打ち込んでいる方がそのような被害にあっておられるように感じます。
これは投稿する際にメールアドレス欄にアドレスを打ち込むからです。
ここは公開されており、悪意ある人間がそれを見て嫌がらせをすることは容易に想像できます。
ですので、これは管理が悪いのではなく、掲示板の仕様です。(おそらく)
名前が青くなっている人はメールアドレスが公開されております。
ですので、そのような方は今後はここの掲示板にメールアドレスを入れないようにし、かついままでのメールアドレスは変更することをおすすめします。
【1705】[2042]トランプ大統領の時代にむけて、私が思ったこと。
副島隆彦です。 今日は、2016年11月10日です。
ドナルド・トランプが米大統領選に勝利して、次の大統領になると決まった(きのう午後5時前。ニューヨークの現地時間では午前3時。朝というよりも真夜中の3時だ。勝利のお披露目の時、みんな眠かっただろうなあ)。
私は、トランプ勝利の宣言は、世界一早く(笑い)、11月5日(下の↓の「2035」番)でした。「トランプは、もう勝者かつ王者の風格だ」と書いた。
私は、手短かに、今の私の考えを簡単にポイント・フォームで書く。
1.アメリカの大きな変化に対応して、日本も変わらなければいけない。 今の安倍晋三のような 世界の大きな変化に対応できないような、愚か者たちを退場させないといけない。 まさか、そんな、そんなことは出来ないよ、と皆、思うだろう。だが、そんなこと分かるものか。世界はどんどん変化しているのだ。
2.大きな変化を感じ取って、「なんか嫌(いや)な感じだなあ」と感じ取っているのは、安倍晋三自身だと思う。「日米同盟(本当は、日米の 帝国と属国の関係)は揺(ゆ)るぎないものであって、さらに堅固なものに」という官僚作文を読んだあと、即座にくるっと後ろを向いて、行ってしまった。イヤだったんだろうなあ。TPP という、いまさらアホとしか言いようもない、世界に向かって赤っ恥の法案をまだ、国会で通そうとしている。トランプが、「私が大統領になったら、TPP交渉は全廃する。そして新しい交渉を始める」と言っているのに。運動会が終わったのに、児童が一人でまだ校庭を走り回っている哀れなさだ。
3.日本は、世界政治(=国際社会)で通用するだけの指導者の人材を、国民が育成しないといけない。もう、今の日本は、世界の大国(たいこく。=主要国)扱いされている無い。 韓国や台湾と同じ程度の国になっている。「北朝鮮と、韓国と日本を合わせてひとつ。こいつらよく似ているなあ」という感じだ。今の日本人の指導者(政権政治家。40代、50代を含む)たちでは、とてもではないが、世界政治の舞台では通用しない。いいように扱われて、カネ(経済援助や貢ぎ金)だけ取られて、おしまいだ。
4.今の天皇、皇后が心配しているのも、このことだと思う。日本国内で威張っているだけの、幕閣(ばっかく。老中たち=譜代の大名の会議)やお奉行様(官僚ども)のような連中ばっかりだ。 ずば抜けた頭をした人間たちを、登用して、一番上に引っ張り上げて、世界舞台で、動けるようにしなければいけない。どう考えても、何も分かっていない、頭の悪いのが、いいかと思って、自分たちが、日本では一番のエリートです、みたいに、しゃしゃり出て、知識、情報の供給をやってみても、その質(しつ)の悪さが、どうしても露呈する。
5.日本のメディア(テレビ局、大新聞)も、反省しないといけない。アメリカの大新聞や、ネットワーク・テレビ局の 言いなりで、下げ渡された情報と、足りない頭の理解力、だけで、ウソの報道を散々やり続けた。日本国民を洗脳(せんのう)するだけの「報道機関」(実態は、権力の広報機関)になっている。
6.自分たちは、頭がいい、と思い込んでいるだけで、実は、何にも知らない、日本基準だけで通用する秀才の坊ちゃん、嬢ちゃんの集まりだ。 あまりにも、自分たちは、先を見ることの出来ない、体制側エリートのアホだったと自覚したら、内部で真剣に反省会を開きなさい。だけど、それも出来るかなあ。その足りない知識、思想、学力で、いくら集まって会議を開いても。
7.アメリカの大新聞、大テレビ局(ネットワーク、ケイブル・テレビ)も、「自分たちは馬鹿だった。自分たちエリート(エスタブリッシュメント)は、アメリカ国民が何を求めているのかを、分かっていなかった。私たち全員が、反省しないといけない」と、ぼそりと言った。
ABCに出ていた、ネオコンの親玉のひとりの、ビル・クリストル(この思想派閥の創業者のひとりであるアービング・クリストルの息子)は、ヒラリー敗北で、内心、相当追い詰められていたのか、困り果てた感じで、「私もカナダに移住しようかな」と言った。 日本のテレビ司会者たちも、プロディユーサーたちもしっかり、反省した方がいい。
8.とくに、あの世論調査会社たち( pollsters 、ポールスター)というには、嘘八百のアメリカどころか、世界の民衆を、1年半に渡って、ウソばかりの、「高度の統計学に基づく支持率の算出」という、民衆洗脳をやったのだから、叩き壊さないといけない。トランプ政権とアメリカ国民が、これをやるだろう。
9.私は、さっき、あるテレビ局の番組の依頼を受けたが、断った。「どうせ、私は、言いたいことを言いますよ。それでいいんですか。ご迷惑をお掛けするだけだから、せっかくのお話ですが、出ません。ただの顔見せ興行で、使われるのもいやです。私は、もう63歳ですよ。世の中の裏側も、全部分かるようになりましたから」 と言った。
10.そのあと、私は、考えを変えた。各テレビ局の人たちに、ここで、お願いしておきます。
私、副島隆彦はテレビには、あまり出たくありません。しかし、私の弟子たちに、優秀な人材が育っていますから、彼らをコメンテイターとして使って下さい。 彼らは、私のように激しい人間ではありません。みんなの前で失礼なことは言いません。
11.私の弟子たちは、穏(おだ)やかに、聞かれたことに何でも答えるでしょう。何でも聞いて、勉強して下さい。日本国民に、大きなところでの世界の動きとか、アメリカの現代の政治思想 (ポリティカル・ソート)の諸流派のこととか聞いて下さい。ですから、私の弟子たちを推薦しますから、彼らを使って下さい、と、この場でお願いします。
12.英語(外国語)も、ただのペラペラ日常生活、英語ではなくて、世界で通用している政治思想の諸流派(思想派閥)の全体構造の理解をしたうえでの、英語が分かっている人材もいます。今の日本は、ここが、この一点が致命的に弱いのだ。自覚すべきだ。私、副島隆彦から、こんなことを言われたくないだろうが、ここは、素直に聞きなさい。私はいいから、私の弟子たちをよろしく。
13.私が、今朝、テレビを見ていて、「あ、次の焦点は、ここだな」と、分かったことがある。もう大統領選のお祭り は終わったのだ。「さあ、仕事をするぞ」だ。勝利演説のときの トランプは、もう、選挙戦の最中の、腐った体制を壊す側の代表の攻撃隊長の顔付きではない。もう、経営者の顔になっていた。私が、この国を経営するのだから、馬鹿なことをやっているヒマはない。幹部たちは、全員覚悟しろ、という、引き締まった顔をしていた。
能力の無い幹部は、次々と” You are fired ! ” 「ユー・アー・ファイアード」「お前はクビだ」で、どんどんクビを斬るだろう。「その仕事をお前に任せたんだから、しっかりやれ。出来なければ、クビだ。替(か)えはいくらでもいる」と。この言葉は、本当にトランプのよく使うコトバだ。
もし、ネット上で見つけることが出来るなら、この一瞬の 画像や、動画を、誰か見つけ出して欲しい。そして、ここに貼り付けて欲しい。
テレビ番組「アプレンティス」の「ユー・アー・ファイアード」のシーンだけを集めたもの
女性:「オバマ大統領に対して言いたいことは何ですか?」
トランプ:「ユー・アー・ファイアード」
このあと、以下に貼り付ける日経新聞の今朝の記事の最後の、一行で分かった。
ここに、「 閣僚や省庁幹部など政治任用ポストの人選を進めるのも任務で、トランプ氏はニュージャージー州のクリス・クリスティ知事を責任者に充てると発表」と書いてある。
私が、ニューズ画像で見たのは、雨だったのだろう、いつものトランプ号の専用機から降りてくる、トランプの横に、タラップから一緒に降りてくる 大男のデブがいた。
「あ、クリス・クリスティだ」と私は気づいた。彼は、現職の州知事で、元検事で、
このニュージャージー州というのは、日本で言えば、東京都の隣の埼玉県のような州(ベッドタウン州)で、ちょっと貧乏だがまあまあの州だ。ここの州知事をしているクリスティは、大物(おおもの)である。彼自身も、大統領選挙に出ていた。共和党内の指名争いに参加した8人のひとりだ。自分には勝ち目がない、と分かったら、クリスティは、さっさと選挙戦から撤退して、即座に、ドナルド・トランプの応援に回った。トランプを支持表明して、応援演説にも加わった。先はどうなるか、分からないが、クリスティは、トランプに自分の未来も賭けた。
高齢で重鎮のルドルフ・ジュリアーニ(NY州の検事総長、市長あがり。彼も大統領の呼び声が高かった )ほどではないが、どんなに厳しいときにも、徹底的にトランプを支えた。時代の風向きを鋭く感じ取り、アメリカ国民の切実な願いと、怒り、をよく知っている男だ。
このクリス・クリスティが、「ヒラリーを逮捕、投獄せよ」 Lock Her Up ! 「ロック・ハー・アップ !」の 7月19日の共和党大会での、大会場の7千人の全州からの共和党の代議員たちの 怒号、大合唱(チャント)の立役者だ。このあと、トランプの集会では、行く先々で、この 「ロック・ハー・アップ !」が鳴り響いた。
クリスティのことは、私の「トランプ大統領と アメリカの真実」(日本文芸社刊、7月1日)に書いたので、読んで下さい。この巨漢(以前は、200キロぐらいあった)のクリスティ州知事が、トランプの政権移行チームの、新閣僚、高官名簿を作成する係になった、と、上述した記事に書いてある。だから、クリスティは、トランプの政権の大統領に次ぐ、No2の実力者ということになる。
このクリスティが、トランプと、一緒に、雨の日の、10月中の遊説先の、空港で、専用機から、降りてくるときに、降り口(出口)から出てきたとき、大きな黒いこうもり傘をさしていた。 その傘を持って、トランプの頭の上にかざしながら、「一緒にタラップを降りてください」と案内係のトランプの身の回りの世話係のスタッフに、咄嗟(とっさ)に言われたのだろう。この瞬間を、飛行場で待ち受けていた、報道陣のカメラの砲列が捕らえたのだ。
ところが、クリスティは、出口を出てすぐのタラップ(階段)のところで、なんと、その傘をトランプに渡してしまった。そして、トランプよりも、ほんのわずかだけ、前を歩いて、ほとんどくっつくようにして階段を降りてきた。トランプは、「しようがないなあ」という感じで、自分で傘を持って、すこしだけよろよろしながらクリスティと降りてきた。 この 一瞬の動作が大事だ、と私、副島隆彦は分かった。
クリス・クリスティは、自分は、ドナルド・トランプ支持にまわり、彼を支えて、応援している人間だ。そして、自分も政権の長官(閣僚、キャビネット・メンバー)になろうとしている。だがクリスティは、「自分は、トランプの言いなりの、家来、子分ではない」という意地を、この瞬間に見せたのだ。 「私は、あなたを一番、近いところで支えている。だが、子分ではない。同じ目的に向かって、アメリカ国民のために、本当のデモクラシーのために闘うための、同志として、あなたと付き合っているのだ」という意思表示を、クリスティは、このとき、「この傘は自分で持ちなさい」とトランプに渡すことで、やったのだ。 これが、大物のやることだ。
だから、さらに、副島隆彦は、ここから政治分析をする。日本国民に大事なことを教えてあげる。
クリス・クリスティが、トランプが、4年、あるいは8年間、大統領をやったあとの、「その次の大統領は、私だ」という 意思表示なのだ。クリスティは、まだ50代の若さだ。 自分とトランプの二人の間でだけは、こうやって、「私は、子分ではない。だから、あなたの傘は持たないよ」とやってみせたのだ。
こういう瞬間の、政治家の行動は大事だ。 私、副島隆彦に、政治分析、人間観察の才能があるのは、こういう一瞬を捕らえることが出来る、ということだ。こういう一瞬から、“政治を読んでゆく”のである。 分かりますかね。
(転載貼り付け始め)
●「 米トランプ政権へ移行準備始まる 来年1月就任 」
2016/11/10 6:19 日経新聞 ワシントン支局
米大統領選が共和党のドナルド・トランプ氏の勝利に終わり、来年1月の政権移行に向けた準備が始まった。オバマ大統領は9日昼(日本時間10日未明)、ホワイトハウスで声明を読み上げて「党派は関係ない。国家が第一だ」と円滑な政権移行を進めると表明した。トランプ氏には9日午前3時半に電話で祝意を伝えたと述べるとともに、10日にトランプ氏をホワイトハウスへ招いたと語った。
米大統領選で勝利宣言を終え、支持者と言葉を交わす共和党のトランプ氏(9日、ニューヨーク)=ロイター
オバマ氏は声明で「次期大統領と私の間に、かなり大きな違いがあるのは秘密でもなんでもない」と述べたうえで「8年前はブッシュ大統領と私の間にも大きな違いがあったが、成功裏に移行できた」と強調した。
一方、大統領選に敗れた民主党のヒラリー・クリントン氏は9日、ニューヨーク市内で支持者を前に「結果を受け入れて前を向かなければならない。トランプ氏が素晴らしい大統領になることを期待している」と結束を呼びかけた。
トランプ氏が来年1月に正式に大統領に就任するまで、政権移行準備チームが発足し、約2カ月をかけて現政権との間で引き継ぎが行われる。閣僚や省庁幹部など政治任用ポストの人選を進めるのも任務で、トランプ氏はニュージャージー州のクリス・クリスティ知事を責任者に充てると発表している。
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副島隆彦 記
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