重たい掲示板
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Loginはこちら【1702】[2039]変なメール
副島学問道場の掲示板に投稿した人らに送られてくる変なメイルは今後全くこなくなるのだろうか?
それとも、持ち上げてお褒め頂くメイルを頂戴する事になるのだろうか??
どうなることやらと意外と楽しみだったりもする今日この頃。
こなくなるとそれなりに寂しい限りです・・・。
是非とも送って下さい。宜しくお願いいたします。
明日も勤務時間内の平日になりますので。
【1701】[2038]ファ―ストレデイ―なんぞくたばれ
ヒラリーのメール問題を訴追しないとFBIが発表、というニユースを7日に聞いた。副島先生の「ヒラリ―は10月中に逮捕され、鉄格子の向こうから大統領選を続ける」というシナリオどうりにはならなかったが、しかし、これは、ヒラリ―は、こんなドラマチツクな結末が似合うような大人物ではない、皇族でもないのに、自分を女帝と勘違いしている、ただのバカな一般人、一凡人に過ぎない、という証明だろう。大統領選がどうなろうが、逮捕されようがされまいが、ヒラリ―は遠からず、病気でおしまいになるだろうことは、これまでの病歴、あの年、あのデブデブの体を見れば分かる。大統領なんぞになりたきゃ、何でもっと自己管理をちゃんとしてこなかったのかね、ストイツクでない女は、所せんダメだ、と、そう思う。私はヒラリ―が大統領夫人だった頃から嫌いだった。私は、ただの大統領という政治家の妻を、ファ―ストレデイ―などと呼んで、まるで王妃のように公人扱いするのはおかしい、と、ずっと思っている。この事を指摘した人は、私の知る限りでは、作家の橋本治氏だけだ(1994年刊行「絶滅女類図鑑」にて)。この変な習慣は、王室のない、アメリカ産のものではないか?と思っている。トランプ氏の女房が演説した、という話にも、同様の嫌悪を覚えた。私は日本に皇室があって良いと思っている。理由は簡単で、大統領制が良いと思えないからだ。仮に皇室がなくなって大統領制になったら、今度は大統領一家が皇室ご一家のように振る舞い出し、世間もそのように扱い出す、という事が目に見えているからだ。そんなおかしい事になるより、本物の皇室があった方が良い。あともう一つ、皇室なんかいらない、という人を見ると、そういうあんたの方がよっぽどいらない、と言いたくなるような人ばかりだからだ。天皇皇后両陛下と、一般人を比べて見れば、どう見ても、前者の方が立派だよと思う。今上天皇(天皇存命中は、平成天皇とは言わない。今上天皇という)の、8月の退位希望表明を聞いて、大方の人同様、私も感動した。あんな大胆な事は、日本の政治家の、誰一人として出来なかった、と思う。今上天皇の意志を踏みつけにした安部現総理は国賊だ、不敬罪で死刑にしろ、と思っている。話をヒラリ―に戻すが、ヒラリ―が大統領夫人だった頃から、自分が大統領でもないのに、勘違いしているデシヤバリ女、としか、私はヒラリーを思っていなかった。あれをカツコ良い女、などと持ち上げている連中を見ると、あ―バカだ、と不愉快だった。皇室の女性は公人だが、大統領夫人は、大統領と、夫婦という個人的な関係にある女に過ぎない。
【1700】[2037]佐藤優氏が、『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』を高く評価!
佐藤優(さとう まさる) 氏の最新刊『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社)に、SNSI論文集『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』(成甲書房 2014年刊)についての言及が、ありました。
該当部分を引用します。この本は、カール・マルクスの宗教批判である『ヘーゲル国法論批判』(1844年刊ーマルクスが共産党宣言を出す4年前)を佐藤優氏が講義した記録です。
(引用開始 P87,88より)
同志社の神学部の話に戻ると、私も京都に通って集中講義をすることにしました。何を担当するかというと、同志社の創始者である新島襄の思想をもう一回勉強してみようと。新島襄というのは金集めだけをして、若い頃にコロッと死んで、そして決して顔は美人ではないけれども、性格は美人だっていう奧さんがいた(会場笑)、そんなイメージだけが独り歩きしている中で、彼も非常に面白いものをもっていたからね。とりわけユニテリアン的なところがあった。
ユニテリアンというのはもともとプロテスタントから発生しているものだけれど、教派縦断的で、イエス・キリストを神秘的・超越的な形の救い主と捉えるのでなく、救いではあるけれども偉大なる先生のように考えるんです。
神様の要素が少し小さくなった形で、アメリカの事実上の国教ですよ。アメリカ軍の従軍牧師とか、CIAの職員はユニテリアンの信者が非常に多い。
(!!ー田中)
このユニテリアン的なところと同志社の関係を隠れたテーマとして扱おうと思っています。
受講者D-副島隆彦先生がユニテリアンについて『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』という本を出しているんですけど、あの本の内容というのはどのように考えればよろしいんでしょうか?
佐藤ー副島さんっていうのは、これは変な意味じゃなくて、ほんとに天才だからね。着想が素晴らしいですよ。ところが、あれは陰謀論を出すのが専門の出版社なんで、校閲かけてないんだな。だから事実関係の間違えで、例えば青山学院大学はプレスビテリアン(事実はメソジスト)だとか、そういう間違えがあるけれども、基本的な着想はいい。
(田中注ー校閲はやっていますが、少し粗いのでしょう)
キリスト教の人たちがダメなのは、副島さんとか大澤真幸(おおさわ まさち)さんとか橋爪大三郎さんとか、そういった人がでてくると、細かいところの事実関係で誤認があるとか、少数説をとっているじゃないか、とか揚げ足取りみたいなことばかり言っちゃう。あれがダメなんですよ。大筋のところにおいて、ユニテリアンのすごさとか怖さを摑(つか)んでいるから、あの本はいい本なんです。
(引用終わり)
と、このように、佐藤優氏がほめている。
キリスト教徒たちが、『フリーメイソン=ユニテリアン教会』の揚げ足取りをしているそうだ。これは、我々副島学問道場の執筆陣たちが、ズカズカとキリスト教会に土足で入っていって、秘密にしてきていることを暴いたから怒っているのだ、ということが分かります。
田中進二郎拝 2016年11月9日
【1699】[2036]副島先生の本の抜粋
会員です。ゼラニウムの掲示板 というブログの人が、次のように書いています。副島先生の本が抜粋されていました。
多くの方々の著書から掲載させて頂いています。私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。著作権利侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。
トップページのバックナンバーから、2014年7月26日「”zeraniumの掲示板”について」へ行ってください。コメント欄から連絡できます。
zeranium 2016年11月 6日 (日)
「ヒラリー・メール」とは何か
『ヒラリーを逮捕、投獄せよ』 副島隆彦著 光文社 から引用します
証拠が出なければ犯罪は成立しない。
証拠がなければ「犯罪はない」のである。証拠が明るみに出されるこ
とがなければ、権力者による犯罪というものは、「そもそもない」。ということに世界中の政治の歴史がそうなっている。この世のほとんどすべての権力者の犯罪は、闇から闇へと葬られるのが普通である。だから権力犯罪というものはほとんどが明るみに出ないのだ。
ところが今回は違う。
「ヒラリーメール問題」とは、彼女が私的メールとして削除し、隠したはずの3万3千通のメールが復元されて公表されようとしているからである。
このこと自体が真に驚くべきことであり、彼女が自宅から好き放題な作戦命令を、秘かに部下たちに出し続けていたことが明らかとなった。ではこのヒラリー・メール問題の原因である、リビアの「ベンガジ事件」とは何だったのかを5年前に遡り、彼らが何をしていたのかを振り返る。
ヒラリー・メール事件が発覚する直接の原因になったのが、ブルメンソールのメール・アカウントのハッキングである。このシドニー・ブルメンソールという、クリントン夫妻の友人で補佐官もしていた男のメール・アカウントがハッキングされて流出した。それはリビア第二の都市ベンガジで殺害された米駐リビア・アメリカ大使のクリス・スティーブンスと、ブルメンソールがやりとりしたメールであり、それが大量にネット上に流れたことである。(2013年3月)
その中に、「リビアのカダフィを殺した後、134キロのリビア政府の金塊と200億ドル(2・4兆円)相当の資金と武器、弾薬をシリアの反体制勢力に引き渡す」という内容があった。以下は私が今年の7月に出版した『トランプ大統領とアメリカの真実』から抜粋する。
2015年10月15日、米下院で「ベンガジ事件」を糾明する特別調査委員会が開かれた。ヒラリーはこの委員会の公聴会に呼びつけられたが、この喚問をヒラリーは強気で押し切り、何とか逃げ切った。
「ベンガジ事件」とは、リビアのベンガジで、クリス・スティーブンス米リビア大使が殺害された事件である。(2012年9月11日) クリス・スティーブンスは、国務長官だったヒラリーの直属の外交官であり、CIAの殺人部隊でもある特殊部隊の責任者であった。このスティーブンス大使はその前年に、自分が直接指揮をしてカダフィ大佐を惨殺していた。そしてカダフィ殺人の最高責任者はヒラリーであり、ヒラリーの指示で行なわれた。
ヒラリーはカダフィが殺される2日前に、リビアのトリポリに自ら乗り込み、雇った暗殺実行部隊とともに写真に収まっており、Vサインをする彼女の証拠写真もある。この暗殺部隊はリビア人ではなくアフガニスタン人である。彼らはその後、自国の首都カブールに英雄として凱旋しようとした。だがカブール空港に着陸する際、「タリバーンの攻撃に遭い」輸送機ごと爆破されてしまった。それは何を意味するか。つまり口封じで殺されたのである。それもヒラリーの指示によってだ。
このヒラリーの指示で動くクリス・スティーブンス大使に、ISのような凶暴な人間たちが襲いかかった。スティーブンスは、自分は彼らを十分に飼いならしていると思い込んでいたがそうではなかったようだ。この狂った集団が、クリス・スティーブンスを火事で窒息させた後、路上で死体を引きずり回した。その映像がネットに流れ、それを自宅で見たヒラリーはゲロを吐いて倒れた。そして3か月後の2012年末、脳震とうによる脳血栓を起こし、ニューヨークの病院に入院した。そして翌年の1月に国務長官をやめた。
いったいあの時、何が起きていたのだろうか?
アメリカ政府はカダフィ政権を崩壊させた後、奪い取ったリビア軍の大量の兵器を、アメリカが飼いならしているイスラムの武装勢力に引き渡す秘密協定を結んだ。ここにはレーガン政権時代のイラン・コントラ事件(1986年11月に発覚)と同様の、隠された政治工作がある。(このイラン・コントラの大量の武器移送と資金提供の実行責任者は実はレーガンではなく、その時の副大統領だった父ブッシュであり、このことは今では公然の事実である。)
カダフィ殺害により、米軍が押収した大量のリビア軍の兵器や物資を、今のシリアや北イラクに移動させた。こうした軍事密約の武器取引などの一切を、殺害されたスティーブンス大使は国務長官のヒラリーに逐一判断を仰ぎながら実行していたのである。このときの2人の通信内容が、まさしく「ヒラリー・メール」なのである。
つまり、スティーブンスと上司である国務長官ヒラリーとのこの交信記録の流出が、今問題となっている「ヒラリーの公文書メール問題」である。この国家行為として大きな犯罪行為の証拠が流出したのである。
2011年10月20日、カダフィを惨殺し、リビアの国家資金をすべてアメリカの特殊部隊が奪い、約200億ドルが今のISの凶暴な傭兵部隊(マーシナリー)の設立資金となった。彼ら傭兵はその後2年間の訓練を受け、2014年6月10日、突如として北イラクの都市モスルを制圧して出現した。時間の流れも符号する。
ヒラリーの責任は、ベンガジ事件の後に議会の上院外交委員会でも追及された。
「あなたが国務長官としてやったことにはたくさんの間違いがあった」と決議されたが、それでもなお今も彼女は米大統領候補である。
同時期2013年5月20日に、エドワード・スノーデン事件が起きている。
CIA職員であったスノーデンがNSA(国家安全保障局)の国家機密情報を、何十万件もダウンロードして持って香港に逃げた。彼は今はモスクワにいるが、この持ち出された秘密情報の中にヒラリーメールも含まれていた。スノーデンはヒラリーが不起訴になりそうだと知り、7月4日に、「アメリカ司法省」に証拠を提出する」とし
て、ヒラリー・メールの一部を公開した。スノーデンは徹底的に、アメリカ政府の中のネオコンとムーニーたちの悪事を暴くつもりでいる。
ヒラリーのクリス・スティーヴンスとの通信文の中に、「カダフィを殺しなさい」とか、「集めた資金の処理をしなさい」という恐ろしい文書がたくさんあったのだ。そしてこれらが世界中の大手の新聞社に送られたので大騒ぎになった。(朝日新聞社にも送られている) だが今はICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)という「報道の自由」を守る”フリだけの”報道規制の団体が、(米国政府の指示で)これらの文書が全面流出しないように管理している。つまり、公開されたことになっているが、実際には読めないようにしているのだ。
米国務省は独立監察官にこの件を調査させており、相当本気でヒラリーを犯罪捜査として追及している。なぜなら、ここでFBI(連邦捜査局)が事態のもみ消しに加担しようものなら、自分たち自身が汚れることになって国家犯罪を犯したことになるからだ。ヒラリーは必ず喚問される。だからこの先もヒラリー・メール問題は重要である。
私はすでに3か月前に、このように書いて説明している。
ここに来てやっと読者はヒラリー・メール事件が何であるかがわかっただろう。(日本のメディアは完全なる米国のコントロール下にあるので、政府が容認した情報には当然、含まれないし、日本国民にも真実が伝えられることはない。)凶悪な犯罪者たちが、ヒラリーを先頭にまたもや大きな戦争を始めようと画策している。私たちは(真実を知り)、団結してこれを阻止しなければならない。
『ヒラリーを逮捕、投獄せよ』 副島隆彦著 光文社 から
多くの方々の著書から掲載させて頂いています。 私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。著作権利侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。
【1698】[2035]私はまたひとつ、大きく分かった。
副島隆彦です。今日は、2016年11月5日です。
今朝4時に目が覚めたら、また天啓(てんけい、revelation 、レヴェレイション) が一つ降りて来た。
「巨大な悪」というものについての、私の気づきになった。ヒラリーは大統領選に負ける。そして、そのあとすぐに捕まる。そして裁判だ。補佐官のフーマ・アベディンは行方不明である。逮捕令状が出ているようだ。
私が書いて予測(予言)してきたとおりになる。だから、トランプが勝利する。
なぜなら、やっぱりトランプの方が巨大な悪と組んだからだ。
この5月17日に、トランプが、キッシンジャー、ダビデ大王( David Rockefeller 101歳 )と組んだ、だからトランプの勝ちだ。やはり、ダビデ大王が生きている限り世界皇帝であり、この男が地上最大の一番の巨悪だ。
だから、このダビデ大王に頼まれて組んだトランプの勝ちなのだ、と5月22日に、私は決めて「トランプ大統領(で決まり)」と書いた、そして、本にした。『トランプ大統領 とアメリカの真実』(日本文芸社、7月10日刊) だ。 私が長年、紡ぎ上げてきた 理論( 私のアメリカ政治思想 研究30年の成果)の勝利だ。
私は、自分が、自分の半生を賭けて築き上げた、アメリカ研究の理論を、現実に適用してみた。そして、それが正しい、ということが、今回、証明されつつある。 このことが嬉しい。
トランプ勝利への最後の仕上げ段階で、11月3日(一昨日)、メラニア夫人がペン州フィラデルフィア郊外のバーウィン市で、単独で支援演説をした。メラニアは上品に優雅に、演説を上手にやった。 上品に、優雅に、が、女性がもっている最大の資質だ。このときメラニアは女神さま( godess ゴッデス、東洋では観世音菩薩=観音さま=)のように見えた。
「夫は、皆さんよくご存知のとおり、話題を作れる人です」で、ドッと笑いを取った。そして、「夫は(今のこの苦しいアメリカの)現状を変えられる人です」で聴衆の気持ちをしっかりと掴(つか)んだ。
ここで、トランプの下品男ぶりを嫌っているフィラデルフィア(日本で言えば、ボストンと並んで古都の京都だ)の金持ち層の主婦たちを味方につけた。
このメラニアの(登場)単独演説を、トランプはこの日(11月3日)、フロリダ州ジャクソンビルの飛行場で、自分の専用機「トランプ号」の中でじっと見ていた。
大きな白い革張りの超豪華な座席(最前列に4席だけ横並び)からテレビ画面で。背後から頭の上の方だけが映った。ABCテレビが報じた(11月4日に私は見た)。
トランプは、もう勝者かつ王者の風格だ。この同じ日に、フロリダのジャクソンビル市(州の北の境)にオバマ大統領が来た。それにぶつけるようにして、トランプは追いかけるようにフロリダに来たのだ。オバマのヒラリー応援演説に追い討ちをかけるのだ。
その場で、トランプは「ここは、もう静かに、(私たちは、勝利するから)じっとして、そーっと(敵に失点を取られないように)勝つのだ」と 演説した。これは余裕の構えだ。オバマとヒラリーの方に焦りが見える。二人でしっかり抱き合う演出までもすることになっている。気持ち悪い。こいつらの負けだ。
ジョージ・ソロスが仕掛ける不正選挙( rigged election 、 電子投票の集計コンピュータ・マシーンの違法操作)も、うまくゆかない。どうも、ロシアのサイバー攻撃で、その一部が破壊されたようだ。プーチンというのは、やはりすごい男だ。 10月7日に、ホワイトハウスが、正式に声明を出して、「ロシアのハッカーが、米大統領選挙に干渉している」と、国家情報官と共同で声明を出した。 不正選挙のマシーンの中にまで、ロシアの情報部のサイバー攻撃部隊は、侵入してゆくのか。
それでも、私、副島隆彦は、接戦州(激戦州、swing states スウイング・スイテト)16州に仕掛けている、ジョージ・ソロスの会社がリースで、各州の選挙管理員会に貸し出しているマシーンの 違法集票マシーン(voter fraud ヴォウター・フロード)の作動が心配だ。
私は、メラニアが大統領夫人になって、彼女が、アメリカにモデルで移民(出稼ぎ労働者、migrants マイグラント)してくる前の、母国のスロベニアの、南部スラブ語で外国訪問のときに、自由にしゃべったら、きっと東欧系(スラブ人種)の人々にものすごく受けると思う。英語はメラニアにとっては後から学んだ外国語だ。
すべては着々とトランプ勝利に向かっている。あと4日(11月8日)だ。私が今朝、天からのコトバを得たのは。
ヒラリーとビルのクリントン財団(Clinton Foundation ) 程度の大きな悪よりも、やはり、ダビデ大王(今年まで生きていて良かった)の方が上だった。「既に、世界権力(支配力)は、自分に動いている。もう伯父のデイヴィッド David から自分に代替わりしたのだ。 だから、巨大企業、大銀行、軍需産業、メディア、各国利権(含む日本)からの献金(集金)も自分たちに集まっている」と、考えたビルとヒラリーが甘かった。
より巨大な悪の方が勝つ。民衆、大衆は動物的な勘で(理屈、理論では全くなく)、このことを感じ取る。「どうせ、ヒラリーだよ。ヒラリーが勝つ」と言い続けた(信じ続けた)者たちの大きな敗北だ。日本では言論人予言者、副島隆彦の勝ちだ。
たとえ democracy でも、その democracy が極めて上手に行われるのだったら、そこには必ず独裁者(らしき者)がいる。人類の歴史は、そのようになっている。それでも、民衆、国民をかなり満足させて、国民の強い支持を集める者は、たとえ独裁者( dictator ディクテイター、ディクタトーレ、デスポット=潜主(せんしゅ)=)であっても、立派である。
私がここで解かなければならなかった 謎(命題 proposition )は、「警察・検察が出てきて、体制の頂点かつ政治権力者であるヒラリーを捕まえる」というのは、警察・検察(および裁判所)の方が、国民の代表たち政治家(指導者)よりも、上位の権力ということになり、巨悪ということになる。
これはおかしい。やはり、警察・検察という制度権限者 よりも、政治家の方が大きな悪である。 たとえば、今の日本は、まだあの“サメの脳”をした森喜朗(オリンピック利権)という日本暴力団の頭目が、小池百合子を操(あやつ)って、旧来の東京利権(内田茂、公明党、石原慎太郎たち)を痛めつけているように。
女房(配偶者)のメラニアの演説を、超豪華な専用機の中からテレビの画面を見つめていたトランプの後ろ姿(あの薄くなった金髪の頭の上部だけだった)から私が分かったことは。 「大衆は、こうやって上手に操ることができる。大衆、国民とは、女だ」という、この男のずば抜けた頭の良さだ。
トランプは、歴戦の経営者、実業家 だから、「客が本当に望むものを与えさえすればいいのだ。そうすれば店は必ず繁盛するのだ 」 「大衆が今、感じている積年の怒りを、表にださせればいい」と 知っている。
トランプはアメリカの体制(主流派)メディア(各社)さえも打ち破った。「大衆とは、女だ」と言い放ったのは、ヒトラー(「我が、闘争」Mine Kampf ) だ。 そしてあの優秀なはずのドイツ国民(民族)を大きく煽動して、そして、大敗北へと向かわせた。このヒトラーも、もっと大きな力に操られていた。が、その話は、ここではしない。
この人類(という哀れな生き物)を支配する巨大な悪と闘うために、私(たち生来の)知識人は、存在するはずなのだ。知恵( 思想 )の方が権力、即ち巨大な悪よりも、もっと上のはずなのだ。私はこのことをずっと考えている。これは、自分が知識人であることを何よりも誇りに思う私の信念(宗教)だ。
それでも大半の、大方の知識人どもは、権力、即ち巨大な悪にひれ伏して、その僕(しもべ、従僕、家来)となり、茶坊主(ちゃぼうず)や神官職(政府の審議委員)をもらって、うやうやしく政府(権力者)に仕える。本物の本当の知識人は、それはやらない。
本物の本当の知識人は、一冊、一冊の自分の本を国民に買ってもらって、そのお金で生きる。
「 より巨大な悪が一番上にいる」のである。この近代政治学の大原理(マキアベッリが「君主論(プリンチペ)」で発見した )は、変わらない。崩れない。これが私の今朝の気づきだ。
今の平成天皇の「もう、歳だから退位( step down )したい。皇太子を早く天皇にしたい」という、天皇の切実な願いを、「押し込め」にした、ワルの安倍晋三たちの悪については、近く書く。
副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
「 トランプ氏は「状況を揺り動かせる」、夫人が選挙集会で演説 」
AFP=時事 2016年11月4日(金)
米ペンシルベニア州バーウィンで開かれたドナルド・トランプ氏の選挙集会で演説するメラニア・トランプさん(2016年11月3日撮影) AFP
(副島隆彦の割り込み、注記。このメラニアの画像は、女神さまだ。慈愛の目をしている。おっぱいの自然な膨らみは、多くの普通(パンピー)の女たちがしている、オワンコのような不自然な堅い真ん丸の、無様なブラジャーではない。自然さが何よりも強い。と女たちが、一番知っているだろうに。副島隆彦割り込み、終わり)
米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の妻で、過去約200年で初の外国生まれのファースト・レディーとなる可能性があるメラニア・トランプ(Melania Trump)さん(46)は3日、激戦州ペンシルベニア(Pennsylvania)で開かれた選挙集会で演説し、夫の穏やかな側面を訴えた。
スロベニア生まれの元モデルであるメラニアさんは、トランプ氏にとって3人目の妻で末っ子バロン(Barron Trump)君の母親だ。この日はピンクの薄いブラウスと白のスカートの装いで、同州フィラデルフィア(Philadelphia)郊外のバーウィン(Berwyn)で開かれた選挙集会に姿を現した。
トランプ氏が出席しない選挙集会に初めて現れたメラニアさんは、「彼は素晴らしい大統領になるでしょう」と有権者に語った。同地では、女性の体を触ったことについての下品な発言に続いてトランプ氏から性的不品行をされたと言う女性が続出したことを受けて、トランプ氏の支持率が急落していた。
夫のトランプ氏と共に、ほとんどの人にとって想像もつかないぜいたくな暮らしをしているメラニアさんは、トランプ氏は困窮する労働者や苦難にある子育て中の親たちの生活向上のために大統領選に立候補したと述べた。
メラニアさんは「オハイオ(Ohio)州、ノースカロライナ(North Carolina)州、そしてここペンシルベニア州で工場が閉鎖されたと聞くたびに夫は激しく動揺していました」と、3つの激戦州を挙げて語った。「彼は状況を揺り動かすことができる。そう思いませんか?」
もっとも、選挙運動の中で女性やメキシコ人、イスラム教徒や障害者を侮辱する発言を繰り返してきたトランプ氏を批判する人は、「揺り動かす」は控えめすぎる表現だと思うかもしれない。
イタリアのミラノ(Milan)とフランスのパリ(Paris)で働いていた経験があるメラニアさんは、ファースト・レディーになるのは「名誉なこと」だと語り、ネットいじめ対策や貧困女性の支援に取り組みたいと述べた。
今回の選挙運動でメラニアさんに注目が集まったことはあまりなかったが、7月の共和党全国大会の演説でミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人のスピーチを盗用したとの疑惑が浮上するなど、メラニアさんにとって荒れた選挙運動となっていた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 記
【1697】[2034]天武天皇の正統性について
大伴安麿の妻・石川郎女について
大伴安麿の二度目の妻・石川郎女は、皇太子・草壁皇子と大津皇子が争った曰く付きの石川郎女であった。皇太子・草壁皇子の求婚を蹴って大津皇子に走ったことは、当時の大スキャンダルであった。
大納言兼大将軍大伴卿の歌一首(巻四、517)
神樹(かむき)にも 手は触るとふを うつたへに 人妻といへば 触れぬものかも
(大意)神聖な御神木でさえ手で触っていいのに、人妻と云うだけで絶対に触って悪いというのか。
人妻と云うのは、大津皇子の妻・石川郎女である。大津皇子は、天武天皇崩御の直後、皇太子に対する謀反の罪を着せられ殺害されていた。この歌は石川郎女に対する求愛の歌である。
石川郎女の歌、即ち佐保大伴の大家(おほとじ)ぞ(巻四、518)
春日野の 山辺の道を 恐(おそり)なく 通ひし君が 見えぬころかも
(大意)春日野の山辺の道を、なに畏れることなく通ってお出でになっていたあなたが、この頃さっぱりお顔をお見せになりませんね。
佐保大伴は、大伴安麿の宅が佐保にあった事に依る。大家(おほとじ)は、主婦の尊称。
石川郎女は、石川氏のお嬢さん。石川氏は「壬申の乱」以前の蘇我氏である。蘇我氏は、滅ぼされた大友皇子(天智天皇の長男)軍の中核であった。
一方、大伴氏は一族結束して天武に味方した。安麿は、その大伴氏の中で最も活躍した人物であり、天武の王朝の真の主宰者・高市皇子の篤い信頼を得ていた。
春日野の山辺の道は、蘇我氏の勢力圏です。大伴安麿は、蘇我氏の恨みを買っていたのです。そんなことは少しも恐れずに石川郎女に求愛し通っていた。
安麿には最初の奥さんとの間に三人の息子が居りました。長男は大伴旅人と云い『万葉集』に優れた歌を多く残しています。
次男は、田主と云い、三男は、宿奈麿と云います。次男の田主が、父・安磨の再婚に懸念を持ったようです。無理もありません、相手は皇太子・草壁皇子を振ったあの石川郎女ですから。持統天皇の怒りを買った女性です。
巻二の126~128に、石川郎女が田主の理解を得ようとする興味深い歌の遣り取りと物語が残されています。
大津皇子の侍(まちかた)石川郎女、大伴宿禰宿奈麿に贈る歌(巻二、129)
古りにし 嫗(おみな)してや かくばかり 恋に沈まむ 手童(たわらは)の如(ごと)
(大意)年老いたお婆さんなのに、こんなにも恋に沈むものなのでしょうか、まるで幼い子供のように。
大伴宿奈麿は、安麿の三男。古にし嫗と言っているが、石川郎女はまだ三十前のはずだ。安麿は、和銅七年(714年)正三位、大納言兼大将軍で亡くなるが、石川郎女は、天平七年(735年)でも健在であった。
安麿が石川郎女に求婚したのは、草壁皇子が亡くなった持統三年(689年)以後だろう。
また安麿の息子たちは、二十歳を過ぎていた。
私が石川郎女にこだわるのは、柿本人麿の正体を解く鍵は石川郎女にあると確信しているからだ。柿本人麿こそ、万世一系の天皇制の歴史を創造した中心人物と確信している。
【1696】[2033]2016年11月20日開催定例会に関するお知らせ
SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。
2016年11月20日開催の定例会も近づいてまいりました。
先日は、講師の鳩山由紀夫元首相と副島隆彦先生が事前打ち合わせを行いました。
今回もこの場をお借りして、2016年11月20日開催の定例会に関するお知らせをいたします。
●参加をご検討の方々
定例会の参加申し込みはまだ受け付けております。しかし、近いうちに参加申し込みを締め切る
可能性も出てまいりました。ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
事前申し込みをいただいていない方の当日受付は行わない予定です。
↓参加申し込みは以下の申込フォームからお願いいたします↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html
●参加申し込みをいただいた方々
私どものウェブサイトの申込フォームから参加申し込みをいただいた方には、Eメールアドレス宛てに
自動返信メールを差し上げております。しかし、携帯電話やフリー(hotmailなど)のメールアドレス
ですと、長文のために受信拒否となったり、迷惑メールに分類されたりすることがあります。
自動返信メールを受け取っていないという方は、お手数ですが、下記連絡先までご連絡ください。
申込フォームからのご連絡は、混乱の原因となりますので、お止め下さい。
ご都合で参加できなくなったという方は下記連絡先までご連絡ください。
1名でも多くの方に参加していただけますようにご協力を宜しくお願い申し上げます。
●参加費のお振込みをいただいた方々
参加費お振込みをいただきました方々には、入場券となりますハガキを発送しております。
2016年10月31日までにお振込みをいただいた方で、まだハガキがついていないという方は、
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副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
【1695】[2032]副島隆彦氏の米大統領選に関する近著2冊関する書評2/2
副島隆彦氏の米大統領選に関する近著2冊関する書評
”トランプ大統領とアメリカの真実”に続き、ヒラリー・クリントンを題材にした米大統領選シリーズ第二弾、”Lock Her Up ! ヒラリーを逮捕、投獄せよ“が発売された。そのセンセーショナルなタイトルと正気を逸した表情のヒラリーが載ったどぎつい表紙に一瞬手に取るのをためらったが、購入して一気呵成に読了した。
史上最低の大統領選とマスコミが繰り返し揶揄する今回の米大統領選について、著者はその慧眼をもって、マネーを支配する米支配者層の代表ヒラリー・クリントンとグラスルーツ運動に支えられたポピュリズムの代表ドナルド・トランプとの乾坤一擲の戦いであることを一連の著書で浮き彫りにする。
また、ヒラリー候補が抱えるEメールスキャンダルが、我々の想像する単なる公務における私的メール使用などという生易しいものではなく、現職大統領をも巻き込んだ、米国司法制度の根幹を揺るがしかねない一大政治スキャンダルであることの核心を突く。
米国では既に国家機密にも指定されたヒラリーメールの概要を日本で知るには、本書を手にする以外にない。
情報の非対称性と言葉の壁という2つのハンディキャップに苦しむ我々日本国民が、米国大統領選という大舞台で繰り広げられる壮大な政治劇を楽しむためのガイドブックとして。また、やがてこの米大統領選の帰結を受け日本へ及ぶであろう影響を読み解く上で必読の2冊と言える。
前著、”トランプ大統領とアメリカの真実”では、一介の不動産業者に過ぎないトランプ氏が大統領候補にまで台頭する過程を、ポピュリズム、リバータリアニズムといった基本的米政治用語の定義を押さえながら米国政治思想の流れを背景に当該分野の本邦第一人者である著者が緻密な筆使いで解説する久々に読み応えのある1冊であった。
ことにセンサスデータを基に著者が独自に作成したという米国の人種構成とその推移に関する2枚の図表は今回の大統領選を読み解く上で重要な資料と成り得る。
最新の海外事情に精通しているのみならず、こういう当たり前の事実を怠ることなく自らの手で検証し、積み上げ、独自の理論を展開して行く姿勢が著者の真に優れたところである。
最新刊となる”Lock Her Up !”ではヒラリー候補の抱える巨大な闇、Eメールスキャンダルの真相とベンガジ事件について、クロノロジーの手法を用いて余すことなく語られている。
ヒラリーメールについてはマスコミでも度々取り上げられてきたが、いずれも焦点のぼやけた断片的な報道で、その真相をつかむことができなかった。さらに、華々しいトランプ候補の女性スキャンダル報道とういノイズによりかき消されてきたヒラリーEメールスキャンダルの全貌を今やっと理解することができた。
また、挿入写真として用いられているポートレートの1枚1枚が、人物の本質を目ざとく捉えており、本書を視覚的にも見ごたえのあるものとしている。
殺人に向かう傭兵達と一緒に喜々とした表情のヒラリー!
茫然としたうつろな表情で実年齢より遥かに老けて見えるヒラリー!
目をひんむき驚きとも恐怖とも言えない正気を逸した表情のヒラリー!
いずれもヒラリー候補の真の姿を実によく捉えている。
さらに著者は2016年9月時点での情報を基に、トランプ大統領の誕生に確信深め、ついには選挙戦中にヒラリー候補が病魔に倒れ、逮捕拘束されることを大胆にも予測する。その様を記した箇所を中心に本書は読み物としてもまた楽しむことができる。ストーリーテラーでもある著者の面目躍如といったところか。
しかしながら著者がヒラリー候補の病状評価と予後予測について語るくだりについてはいささか詰めの甘さを感じた。
百聞は一見にしかずと、”ヒラリー・クリントンの奇行まとめ”と題したYuTube動画を見たところ、これが米大統領候補の姿かと、あまりの酷さに我が目を疑った。一見の価値ありである。
動画が悪意を持って故意に修正されたものでないならば、ヒラリー候補は明らかにinsaneであり、何らかの精神神経疾患を患っているのは疑う余地がないと思われた。動画ではヒラリー候補の病状諸説が挙げられているが、多くは単なる状態像を説明しているに過ぎず、想定される疾患もその論拠に乏しい。
現在のところヒラリー候補の病状を最も有力な診断仮説と思われるのは、トランプ候補のdrug abuse説である。
10月15日にニューハンプシャー・ポーツマスで開催された集会においてトランプ候補はヒラリー候補の薬物使用疑惑と薬物検査の必要性について述べている。
また先の動画では、ビル・クリントン政権時代のホワイトハウスで興奮したヒラリーを落ち着かせるためにchill pills(鎮静剤)を使用していたという報告が興味を引く。ファーストレディー時代に使用した鎮静剤を契機にヒラリー候補は神経刺激薬(psycho stymulant)の乱用にまでステップアップしていったのかもしれない。
実際に診察もしていない人物の診断を下すということは憚られることであるが、神経刺激薬の常用による副作用と一過性脳虚血発作(TIA)の合併というのが今のところヒラリー候補に見られる多彩な症状から服薬動機までを、最も合理的に説明可能な診断仮説と思われる。
そしてその時期については大統領選後にずれ込む可能性も高いが、ヒラリー候補は著者の予想通り、麻痺や重篤な機能障害の残る回復不可能な脳梗塞や心臓発作に倒れるであろう。
米国では、日本で覚醒剤として違法薬剤に指定され、使用が禁止されているアンフェタミン(アデロール®)がADHDの治療薬として合法的に入手可能である。
一般に米国人エリートはストレス軽減に大麻やオピウムなどを好む傾向があると言われ、先日もトヨタの米国人女性役員が麻薬性鎮痛剤オキシコドンの密輸を理由に辞任したのは記憶に新しいところであるが、現在のヒラリー候補が必要とし実際に使用しているのは神経刺激薬だろう。
そういえば郵政選挙で小泉純一郎氏が行った名演説の際、日本で合法的に入手可能な準覚醒剤であるメチルフェニデート(リタリン®)を服用したと著者が何かの本に記していたのを思い出した。
これからの時代はアスリート同様、政治指導者もまたドーピングチェックが必要な時代となるのかもしれない。
繰り返しとなるが、著者の予測通り、ヒラリー候補は早晩病に倒れ、やがては罪に問われるのであろう。しかしながら、著者自身が述べている様に著者とて神や預言者ではない。その正確な時期までを言い当てるのは極めて難しい。
また、今回の大統領選の結果次第で著者は厳しい批判を受けるであろう。
こうした状況下においても、言論人としておのれの保身を顧みず、自身の言に姑息な保険をかけることなく、今回の米大統領選の帰結を旗幟鮮明とする著者の姿勢は素晴らしく、また切なさを感じる。
果たして著者の予言が成就するか、私はただ固唾をのんで見守っている。
残すところあと1週間余りと米大統領選はいよいよ終盤にさしかかるなか、先日オクトーバー・サプライズがさく裂した。
一方、著者の予想とは裏腹に2016年11月1日現在、マネーの支配者達の喧伝機関と化したマスコミは依然として怪しげな世論調査を論拠にヒラリー優勢を伝え続けている。
そしてトランプ候補が心配する不正選挙が実行されるのならば米史上初の女性大統領が誕生し、これがあたかも順当な結末であったかのようにマスコミは報ずるのだろう。
しかしそのとき我々は多くの米国人と一緒にマネーの支配者達によって米国の民主主義が捻じ曲げられるまさにその瞬間を目撃することとなる。
果たしてその時、トランプ候補はかつてのニクソンやゴア同様、おとなしくこの結果に忍従するのだろうか?
また、閉塞した社会の変革を求めてトランプ候補を支持した多くの物言わぬ、いや物言えぬ米国民はいったいどういう行動をとるのだろうか?
私は知りたい。
それが「アメリカのトランプ時代の幕開け」というタイトルになろうが、「ヒラリー大統領の末路」というタイトルになろうが、この米大統領選の帰結を記した著者の手による第3部を早く読みたい。
最後に、日本の言論界で孤立しながらも常に真実を伝え続ける著者の勇気と忍耐力に私は深い畏敬の念を覚える。
【1694】[2031]副島隆彦氏の米大統領選に関する近著2冊関する書評1/2
今回が初めての投稿となる50代の精神科医師です。
精神科開業医という職業柄、愛猫の名を借りた匿名での投稿をお許し下さい。
医師とは言っても、普段は狭い診察室で混乱した患者と向き合い、時に検察へ出向き犯罪者と対峙して精神鑑定を行うという汚い現場仕事の毎日です。
副島隆彦氏の著書を愛読し、学び続けてきた甲斐あって、マスコミ報道に惑わされることなく、社会で起こっている事件の真の姿とその推移を私なりに見抜けるようになったと自負しております。
今回、米大統領選に関する著書2冊を読み、氏へ私の拙い感想文をメールしたところ重掲へ投稿してみてはとお誘いを受けました。医学所見を加えてちょっと手直ししてからと思っているうちに2週間が過ぎてしまいました。私と比べるべくもありませんが、氏が流動する米国の政治情勢を的確に捉え”Lock Her Up !“を僅か1ヶ月余りで書き上げたことは驚嘆に値します。
私の様な政治の門外漢が米大統領選の書評を書くことに可笑しさを感じながらも副島隆彦氏の米大統領選に関する近著2冊を読み返し、改めて氏の現状分析の鋭さと、誰にでも分る平易な表現術の素晴らしさを改めて実感しました。
まだお読みでない方は是非手にとってお読みください。
そして米大統領選の結末、そしてその影響を受けて訪れるであろう米国発の大きな世界情勢の変化を共に楽しみましょう。
【1693】[2030]天武天皇の正統性について
大伴安麿の妻・石川郎女について(その2)
前回(2025)で皇太子・草壁皇子と太政大臣・大津皇子の関係に付いて述べました。草壁皇子は天武天皇の皇后(後に即位して持統天皇)の間の出生で、大津皇子は皇后(持統天皇)の実の姉(大田皇女)と天武天皇の間の出生です。
二人の皇子は、共に石川郎女に求愛しましたが、石川郎女は大津皇子を選びました。これが大津皇子殺害の原因だ、という学者もいるのです。石川郎女を巡る二人の皇子の争いは、当時の大スキャンダルだったようです。
天武天皇が崩ずるや、その喪も明ける内に、大津皇子に謀反の罪を着せ、事の審議もせず即座に殺害しています。
草壁皇子は皇太子に立てられていたのですから、天皇に即位するのが自然ですが、即位することはなかったのです。天皇は空位でした。そんな状態で三年経ち草壁皇子は病を得て亡くなってしまいます。苦肉の策で仕方なく皇后を即位させました持統天皇です。
どうやら大津皇子殺害が、時の最高権力者・高市皇子の許しを得ずに皇后一派の独断で行われたらしい。これが高市皇子の逆鱗に触れた。
高市皇子こそ、この天武の王朝の創業者です。彼は、大津皇子の大きな才能に期待するところが大でした。しかし、それこそ皇后にとって嫉妬の種だったのです。
学者たちは、天武・持統朝を天皇親政の最も成功した時代と、天皇政治の理想のように持ち上げますが、この時代の真の主宰者は高市皇子です。その高市皇子は、持統十年(696年)七月に突然亡くなります。日嗣(ひつぎ)のことなど何も決めていませんでした。
ここに持統天皇は、主な皇族・貴族を宮中に招いて誰を日嗣(皇太子)に立てるべきかを諮問した。天武天皇の皇子の中には、自分こそ次期天皇に相応しいと野心をのぞかせる者もおり、衆議は紛々とした。
そこに葛野王(かどののおほきみ)が立ち「我が国の法では、神代より子孫相うけて天位を継いできた。もし兄弟が相続するような事態になれば、必ず世は乱れる。素直に天の心を聞くならば聖嗣(日嗣)は自ずから定まるはずである。それに異論をはさむ余地があるか」と一喝した。
つまり、先の皇太子・草壁皇子の子・軽皇子の立太子(日嗣)に正統性があると喝破したのであった。
天皇は、この葛野王の言葉をたいそうお喜びになり葛野王に大きな褒賞を与えた、と『懐風藻』は記している。
不思議に思うのは私だけではあるまい、『日本書紀』は、天智天皇と天武天皇を実の兄弟と記している。「壬申の乱」と云うのは、天智天皇の長男・大友皇子を天智の弟の天武が滅ぼした戦いである。兄の息子の皇位を弟が奪った戦である。
『懐風藻』の論理では、それは「乱」以外の何物でもない。『懐風藻』の論理では、天武は正しい秩序の破壊者となる。
不思議なのは、持統天皇が葛野王の論理を「是」として夫である天武の行為の正統性を否定していることだ。
葛野王の言葉で、草壁皇子の子・軽皇子の立太子が決まり、翌年八月、持統天皇は譲位し、軽皇子が即位なされた。文武天皇である。
注意して欲しいのは、この構図は天孫降臨神話と瓜二つ、いや全く同じだという事である。
持統天皇の即位にしろ、文武天皇の即位でも、その正統性に疑問があったのだ。正統性を創造したのである。文武天皇の即位を正統化する為に、天孫降臨進派を創造し、神話の時代にはめ込んだのではなかったか。
葛野野王とは、「壬申の乱」で滅ぼされた大友皇子と十市皇女の間の出生。
十市皇女は、天武天皇と額田姫王の間の出生。
『懐風藻』、天平勝宝三年(751ねん)に上梓されたわが国最古の漢詩集。なおこの翌年、東大寺大仏の開眼供養があった。