重たい掲示板
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Loginはこちら【2009】[2388]『あなたが「金持ちサラリーマン」になる方法』はサラリーマンへのエール
初めて投稿させていただきます。会員No.8367です。
私は40代前半(男)で営業職のサラリーマンです。社員十数人の小さな会社で働いています。嫁と小学生の娘と3人で都内の賃貸マンションに住んでいます。夫婦共働きで世帯年収は800万円です。
私は1年ちょっと前に学問道場の会員になりました。それ以前から副島先生の本は読んでいて講演会の参加させていただいたこともあります。副島先生の言論に触れるようになってから、少しは世の中の仕組みがわかってきた気がするのですが、わかったところでどうにもならないのが現実でした。
アメリカの属国である日本は宗主国のアメリカに搾取され、属国の日本国内でも支配者層がいるという状況。自分の身近なところでは、会社で社長の意にに反する行動はできず、その会社も大口の顧客の意向に振り回されます。家庭に帰れば嫁からは「もっと育児参加してほしい」とか「私だってフルタイムで働いているのに、家事の負担はあきらかにアナタが少ない」と愚痴をこぼされます。収入は嫁より私のほうが多いのですが、いつのまにか嫁には逆らえなくなってしまいました。子どもはカワイイのですが、私の言うことはあまり聞かず、嫁の言うことは聞きます。
私は気づいたのです。副島先生の属国論で説明できる力関係の構造が、何重もの入れ子構造になって私自身をがんじがらめにしていると。自分のようなサラリーマンは、その入れ子構造の底辺に存在しているのだと。
そういったことに気づいたところでどうすることもできません。私の仕事は営業職なのだから売上を出すことが自分の存在意義であり、とにかく売上を出して会社に自分の居場所を作るしかないと思って働いてきました。
このような状況の私に対して、副島先生は『あなたが「金持ちサラリーマン」になる方法』で、私にエール送ってくださっているのだと思いながら一気に読みました。
今は仕事が終らずに残業することもありますが「6時に帰れる人」になれるよう、今の自分が何を変えていけばいいのか考えています(この答えのひとつは、下の者に仕事を任せることかなと思っています)。
私の会社の利益の源泉「米びつ」は明らかなのですが、責任も重く大変な仕事です。
もうすぐ定年を迎える米びつ担当の後任となりそうな人がいないので、私は以前から社長に米びつを担当すると申し出ていました。
この私の申し出を社長がほぼ受け入れてくれていたのですが、つい最近になって、大口顧客の方針変更によって米びつの仕事が半減してしまうことが明らかになりました。こうなるともはや米びつではなく、今やっている業務で自分の売上を伸ばす努力をしたほうが良さそうです。
また、どう考えてもこの先は会社の人員を減らさないとやっていけないと思われます。私は真っ先に切られる人員ではないと思うのですが、リストラの規模によっては危ないです。なのでまずは自分が生き残ることを考えます。
こんな感じですが『あなたが「金持ちサラリーマン」になる方法』を読んで、自分が会社でやってきたこと、自分の考えはそう悪くはなかったと思えて、副島先生にエールを送られて勇気づけられた思いです。
この先どうなるかわかりませんが、『あなたが「金持ちサラリーマン」になる方法』を2度でも3度でも読み直して、サラリーマンの生き残り戦術の指南書にします。
※悲観的な書き方になりましたが、家庭はまあまあ円満で、仕事も楽しみながらやっています。
【2008】[2386]もうすぐ春だ。寒い冬が終わってゆく。
副島隆彦です。 今日は、 2019年2月14日(木)です。
私は、3冊、本を書き上げた。12月からずっと掛かりっきりになっていた、本たちだ。この3冊の 詳細は、次回、書きます。
今日は、2018年のノーベル平和賞を貰った、ナディア・ムラド という女性の話です。これを、 今日のぼやき に載せました。読みに行ってください。
(転載貼り付け始め)
今日のぼやき 「1807」番 公開中の映画『ナディアの誓い』 の主人公ナディア・ムラドの話から中東情勢について語ります(第1回・全2回) 2019年2月14日
副島隆彦です。今日は2019年2月14日です。
今日のテーマはイラクの北の方のシンジャール山脈というところがあって、そこに暮らすヤジディ教徒(Yazidi)という少数派民族の話です。・・・
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 このナディアという女性は、イラク人の クルド人 の さらにヤジディ教徒です。 この人の 男の兄弟6人は、IS「イスラム教徒」に、2014年の6月からあと、殺された。 彼女自身も、ISの幹部たちの 性奴隷(セックス・スレイヴ sex slave )にされた。 彼女は、そこから脱出して、クルド人支配地域に無事の逃れた。そして闘いを始めた。
この話の全体像を、私が、彼女の本「ザ・ラスト・ガール」を読んで、全面的に解説しました。 今、彼女を題材にした 映画 「バハールの涙」が、日本でも上映中です。 皆さんも観に行って下さい。素晴らしい映画です。
YPJ (ワイ・ピー・ジェイ)という クルド人の 戦闘部隊の さらにその中の、ヤジディ教徒の 女性部隊で、ISと闘う、女たちを映画いています。
あと、あまりここで、語ることはありません。 今日のぼやき を読みに言って下さい。
副島隆彦拝
【2007】[2385]「ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の真実の復元を賞賛する、の 2回目(後半)を読みに行って下さい。
副島隆彦です。今日は、2019年1月31日です。
私が、今朝、今日のぼやき に以下の文を載せましたので、読みに行って下さい。
今日のぼやき「1804」番 副島隆彦が、「ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の真実の復元を賞賛する」を論じます 」 の 2回目(後半)を載せる。 2019.1.31
副島隆彦です。 今日は、2019年1月31日です。
ここの 今日のぼやきの 「1797」番 の 「 新年明けましておめでとうございます。2019.1.2 副島隆彦が、「ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の真実の復元を賞賛する」を論じます 」
の続きです。 まだ、前半の 「1797」番 を 見て読んでいない人は、以下のURLで行って下さい。
https://www.snsi.jp/tops/kouhou/2094
再度、書きます。 私は、この レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の真実の復元を、500年ぶりに、世界で初めて行った マジック・トレイン Magic Train 氏は、大変な業績を揚げたのだと、確信します。 このことはもの凄いことだ。
現在の 西洋の白人の 名だたる 美術史家 (art historians アート・ヒストリアン) たちを狼狽(うろた)えさせて、顔色を無くさせるほどのものだ。この「ダ・ヴィンの「最後の晩餐」の 真実への復元作業 」は、今からじわじわと、世界に広がる。
そして、最終的には、マジック・トレイン氏に、「500年ぶりに、真実が蘇(よみがえ)った。彼は、大きな真実を明らかにした。その栄誉を讃(たた)えます」と、賞賛されるだろう。
(15)【拡大図】ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の原画
(16)【拡大図】ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」への真実の復元
※マジック・トレイン氏 が作成。 須藤が拡大。
出展:マジック・トレイン氏の 「ミュージックブログ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」
http://www.magictrain.biz/wp/blog/2010/04/21/レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」/
以下略 副島隆彦 記
【2006】[2384]北方領土は、「2島さえ帰ってこない」が、はっきりした。安倍政権は責任を取れ。
副島隆彦です。 今日は、2019年1月23日(水)です。
まず、一つ下の ↓ 「2383番」の
「DVD発売 2018年12月2日開催の定例会の模様を収録しましたDVD『世界「帝国」衰亡史~世界の歴史は覇権国・属国理論でやはり見抜ける』が発売になりました 」 をお読み下さい。
これは、今日のぼやき で、詳しく宣伝しています、私たちの 講演のDVDを買って見て下さい。
それでは本題。
日ロ(安倍首相とプーチン大統領)の北方領土交渉( 1月22日、モスクワで)大詰まりを迎えた。これで、成果が出る、と、みんな(関心のある日本人は)思ったら、そうではなかった。また先延ばし、だそうだ。一体いつまで先に延ばす気か。
ついにはっきりした事実は、「2島さえ帰ってこない」という事実が、冷酷に日本国民に突き付けられた。「4島どころか2島さえも帰ってこない」となった。
これは、この先もずっとこうだ、と 予測するに十分だ。これで安倍政権は、外交で大失敗した、と、判定を受けるべきだ。だが、安倍晋三は、そのあと、昭恵と共に、そそくさとモスクワからスイス(ダヴォス会議に出席)に逃げた。初めからこうなると知っていたのだ。安部晋三は、日本で激しい質問と、批判の嵐が起きることを、心底、厭(いや)がっている。
副島隆彦の解説。 安倍は、昭恵や、閣僚たちと共に、1月22日に、モスクワ(クレムリン宮殿)で、プーチンから バカ扱い されたあと、悔しいから、スイスのダヴォスに行った。会議に出席するふりをして、安部が演説しても、どこの国にも相手にされない。だから、自分たちだけでスキーでもして、遊んでいるのだろう。「骨休み、だ」と。世界から見たら、惨め極まりない、自分たちの哀れな姿なのだと気づいてる。だが、居直るしかない。この程度の国(くに)であり、国民なのだ、と。
随行の、各社の政治部の記者たちも知らん顔をする。というよりも、自分たち自身が、官房機密費貰(もら)いで、腐敗して、汚れたエリート新聞記者、テレビ局記者たちだから、ソーリとご一緒に遊んでいる。だから真実を報道する者が、ひとり(一社)もいない。 これが、真実の日本の指導者と取り巻きたちの姿だ。 副島隆彦の解説終わり。
(転載貼り付け始め)
〇「 日露首脳、平和条約前進で一致 領土「解決は可能」」
2019年1/23(水) 1:05配信 産経新聞
【モスクワ=小川真由美】安倍晋三首相は22日午後(日本時間同日夜)、ロシアのプーチン大統領とモスクワのクレムリン(大統領府)で会談した。平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すと明記した
1956(昭和31)年の日ソ共同宣言を基礎とした平和条約締結交渉をめぐり、2月に予定される日露外相会談などで交渉を前進させることを確認した。
両首脳は会談後、共同記者発表に臨み、首相は北方領土問題を含む平和条約締結交渉について「じっくりと時間をかけ胸襟を開いて話し合った」と強調。「解決は容易ではないが、やり遂げなければならない。
両国民が相互に受け入れ可能な解決のためリーダーシップを発揮する決意を確認した」と述べた。プーチン氏も「会談は非常に建設的だった」と述べ、平和条約については「締結を目指す」と明言。領土問題などについて「解決は可能だ」と強調した。
首相とプーチン氏の会談は通算25回目。共同宣言を基礎にした交渉加速で合意した昨年11月以来、初の本格的な首脳会談となり、約3時間に及んだ。河野太郎外相とラブロフ露外相らも同席した。
今月14日の外相会談では北方領土をめぐる日露双方の歴史認識の溝の大きさが鮮明になったが、首相はプーチン氏との信頼関係をてこに日露両国民が受け入れ可能な一致点を見いだし、6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議までの大枠合意に向けて弾みをつけたい考えだ。
会談では、双方の法的立場を害さない形での北方四島での共同経済活動や、元島民の空路墓参など人道措置について具体化を急ぐことで一致した。エネルギーや医療など8項目の対露経済協力プランや防衛当局間の連携強化も確認した。
〇 「 北方領土問題「進展すると思わない」72・9% 産経・FNN合同世論調査 」
2019.1.21 11:52 産経新聞
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は19、20両日、合同世論調査を実施した。日露平和条約締結交渉の最大の懸案である北方領土問題について「進展すると思わない」の回答が 72・9%に達し、「進展すると思う」は20・4%にとどまった。22日に日露首脳会談が予定される中、交渉で四島返還が見通せないとの考えが反映しているとみられる。
北方領土問題で目指すべき合意については「歯舞(はぼまい)と色丹(しこたん)の2島を先に返還し、国後(くなしり)と択捉(えとろふ)の2島は引き続き協議」とする2島先行返還が43・5%で最も多く、「四島一括返還」が32・9%で続いた。「歯舞と色丹の2島だけの返還でよい」は10・1%、「四島返還は求めない」は7・3%だった。
( 転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。このように、安倍晋三を熱烈に支持している産経新聞の読者たちは、世論調査で、事前に、「領土問題の交渉は、進展しない」と分かっていた、となっている。それを、安倍の大失敗の判明の直前(1月21日)にこうして載せている。
安部晋三は、自分が責任を取らなければならない、ということを自覚しない男だ。
とんでもないプラグマティストで、自分が政権を維持できさえすれば、どんなウソでも、居直りでのする、という、恐るべき恥知らずの男だ。元々、そういう人間なのだ。脳に欠陥がある。
本当は、「ロシアは2島さえも返す気が無い」と満天下にはっきりした。この事態が、はっきりしたので、これは日本政府の外交の基本政策の政策変更になる。政府の政策決定は、閣議(かくぎ。キャビネット)決定で為される。従来の大方針の政策変更は、内閣総辞職である。安倍政権は退陣しなければいけない。
これが、“ 憲政の常道(けんせいのじょうどう)” だ。この内閣総辞職 が起きないと、今度は、国家体制 が狂ってきておかしなことになる。責任を取る所在がなくなる。8年前の2011年の「3.11」の福島第1原発の爆発事故のあと、東電の幹部たちで、だれ1人、自殺する者がいなかった。
あのとき、たった1人でいいから、厳しく責任を感じて、自裁(じさい)してくれる者がいたら、この国は救われていた。国民、特に若い国民に精神の荒廃が生まれない。
日本政府は、あれほど、長年、小学校、中学校の教科書にも載せ、「北方領土の返還を実現しよう」、「北方領土を思う」、「北方領土を忘れない」と、ずっと60年以上(1958年の岸信介・反共政権の時から) 国民に教育し宣伝して、「北方4島を返せ」を日本政府の外交の基本政策にしてきた。
それが、ロシア外務省(ラブロフ外相)が、「これまで日本と領土問題を議論したことは、ない 」と宣言してしまったのだ。 「返せ、返せ」、「不法占拠している北方4島を日本に返還せよ」と、私たち(日本人)としては、言い続けました、と言うだけのことになる。もう、不法占拠 という コトバさえ、消えてなくなった。使える日本人がいなくなりつつある。 さらには、ラブロフ外相は、「北方領土(ノーザンテリトリー)」という、国際法上、有りもしないコトバを、日本は、間違って使うな」とまで言った。 「日本は、WWⅡ(第2次大戦)後の世界体制を認めない、唯一の国だ」と。
だから、このような大きな政策変更は、内閣(政権)の大失敗であるから、総辞職するべきことだ。 それを、やらない。やる気がない。それを日本国内から、「安倍政権は、総辞職せよ。内閣は倒れるべきだ」という声が、これから沸き起こるべきだ。
私は、この 1月8日に、ここの重たい掲示板「2379」番 に、日ロ交渉の領土問題について、以下のように書いた。
(転載貼り付け始め)
「・・・・これは、まだテレビ、新聞に 公(おおやけ)にならない。安倍政権は、「2島の先行(せんこう)返還でいい。残りの2島は、このあとも協議が続く」というウソ を国民各層の中に、今、必死でまき散らして、「日本人は2島(歯舞、色丹島)だけで我慢しよう。
それで平和条約。そして、サハリン(樺太)からの、原油・天然ガスの輸入を始める」という決断で動いている。
サハリンから、宗谷岬まで海底パイプラインを敷設して日本に持ってくる。プーチンの最大の狙いは、日本に天然ガスを買わせて、シベリア開発の資金を手に入れることだ。
さあ、安倍晋三たちは、 これから日本国民を、どうやって、宥(なだ)めて、騙(だま)くらかして押さえ込んで、このまま、「2島だけで我慢する」で、押し切れるか。だが、強固な安倍支持層の中の右翼たちが、黙っていないだろう。安倍政権はひっくり返るのではないか 」
(転載貼り付け終わり)
と、私は書いた。 そうしたら、今度の1月22日の首脳会談(3時間話した。このうち45分間は、ププーチンは遅れて来た。じっと待ち惚(ぼう)けしていた安倍たちをバカにしているのだ )で、「4島どころか、2島も帰ってこない。そもそもロシア側に日本との領土問題は、存在しない」ということが、明らかになった。
だが、「ロシアは、4島どころか、2島も返さない。これまで、そのような領土問題の話を、日本側としたことがない。ロシアは日本に全く言質(げんち)を与えていない」という視点で、冷酷に日ロ交渉を、専門家として、ずっと書いて来た人たちがいる。
最近、私の目に留まった範囲で、岩下明裕(いわした・あきひろ)九州大教教と、それと黒井文太郎(くろいぶんたろう)という雑誌記者の 文章が優れていた。 「ロシアは、日本と領土問題を、これまで外交交渉の場でしたことはない」というのである。驚くべきことだ。
それでは、日本側の、日本国民に大量に流された、「北方領土が帰ってくる」という、希望的な観測や、分析や意見の数々は何だったのか。日本人が、勝手に自分たちだけで、舞い上がっていただけだ、ということになる。
日ロ首脳会談(安倍プーチンでもう25回目だ)の北方領土の議題で、「これこれの事項が確認、合意されました」というのは、真実は、「日本側は、これこれを 議題に提出しました。が、ロシア側は議題にも上げませんでした」ということだ。こっちが真実だ。 このウソを積み上げてきた、日本政府に追従(ついじゅう、ついしょう)するメディアの責任も大きい。大きな真実がついに、日ロ交渉の専門家たちによって、露呈してしまった。
こうなると、意固地になって、「4島一括返還 が無い限り、ロシアとの外交交渉はしない」と言い続けた人たちが、正しい、ということになる。総じて、いわゆる反(はん)ロシアの、反共右翼(はんきょううよく)たちの立場、態度だ。 彼らは、これを、これからも言い続けるだろう。 愚か者たちである。
なぜなら、4島のうちの、大きな国後(くなしり)択捉(えとろふ)島は、1951年9月8日の、サンフランシスコ講和条約(=平和条約=戦争終結条約) で、49カ国と結んだときに、日本政府は、放棄したからだ。ただし、ソビエトとチェコとか、3カ国は、これに、署名はしなかった。だから、「サンフランシスコ条約の締結の相手国は、46カ国とだ、ロシアとは無い」と 鬼の首をとったように、1956年になると、急に、言い出した。
この時、アメリカの手先どもが、アメリカ国務省(CIAの極東向けの反共右翼たち)が教唆、扇動して、
末次一郎(すえつぐいちろう)という、陸軍中野学校の最後の卒業生の、アメリカCAIの手先として、「極めて柔軟に」動き続けた男たちによって、「歯舞、色丹だけ返して貰えば、それで、ロシアとも、講和条約を結ぼう」と、大勢(たいせい、おおかた)で、決まっていた、日本政府と国民の意思が、ひっくり返された。
この 末次一郎というアメリカ手先の、裏側からの実働部隊が、「4島一括の返還でなければ、ソビエトとは平和交渉をしない」という、反共政策を、グイグイと推し進めた。 この末次一郎(すえつぐいちろう。2001年に死去)が、日ロ交渉を妨害し続けた。立派な外交官である、東郷和彦(とうごうかずひこ。人間に歪みがなく立派な外相東郷茂徳=とうごうしげのり=の息子 )と鈴木宗男と佐藤優の 「まず歯舞、色丹の2島返還で、平和条約を結ぼう」の「2島先行返還論」の正しい唱道者たちの、寝首を搔(か)いたのだ。
東郷和彦・外務省欧亜(おうあ)局長は、自分への攻撃が掛かってきた、と 感じた、その前年の2001年に、欧亜局長の椅子から、咄嗟に飛び上がって、重要な大物外交官や大使級が、政治亡命(ポリティカル・アサイラム asylum )するかのように、確か、イギリスに逃げた。優れた判断だった。このあと、東郷和彦は、佐藤優氏の裁判の時に帰って来て、「彼は、職を汚すような、おかしな事は何もしていない」と、佐藤優を弁護した。賞賛すべき優れた行動だった。
私、副島隆彦は、2002年(もう17年前だ)の鈴木宗男と佐藤優の逮捕、政治弾圧の 様子を、テレビで見ながら、「ああ、自分の味方だと思い込んでいた、末次一郎に、この人たちは、嵌(は)められた。哀れなものだな」と独り言を言っていた。この視点は、自分が書いた政治評論集「日本の秘密」(1999年、弓立社刊)の私、副島隆彦のものだ。
この「日本の秘密」は、2010年に、PHP研究所から、復刊された。 私のこの本の視点は、孫崎享(まごさきうける)氏に影響を与え、引き継がれた。今からでも、関心のある者は、読んでください。
ようやく、2018年(去年)の11月14日の、シンガポールでの首脳会議で、「1956年10月の日ソ共同宣言(5月河野一郎が漁業交渉と合わせて鳩山首相の意を受けて交渉して来た)を基礎として交渉を加速させる」と、明言された。
このことを、この1月14日に、モスクワで、ラブロフ外相が、日本の河野太郎外相との共同会見をひとりでやった。日本側が断ったからだ。 河野太郎が、ここまでだらしない、とは。プーチンに対しても、深々と頭を下げるだけで、何も言えないのだ。おじいさんの立派だった河野一郎が泣いているぞ。残炎だ。だから記者会見は、ラブロフが1人で、「日本との領土問題はこれまでも存在しない。今が、出発点だ」と答えた。
このとき、ラブロフ外相に、共同通信の立派そうな日本人の記者が、ロシア語で、「それは、日本への最後通告(さいごつうこく。ultimatum アルティメイタム 。交渉決裂)ではないか」と記者会見(プレスコー)の会場から質問した。
それに対して、ラブロフは、「いや、これは、交渉の出発点だ」と、答えた。極めて印象的な光景だった。50年もたった、今頃になって、「出発点だ」だと。 私は、これを、RTV(エル・テエ・ベ。ロシア国営テレビ)の報道で見た。強く印象に残った。
どうやら、今に至る、安倍晋三の、プーチンへの擦(す)り寄りの 内容は例の2年前の、2016年の12月15日の、山口県長州、長門(ながと)の大谷(おおたに?)荘での会談で、「2島プラスα(あるふぁ。これは海域、海面の共同利用のこと)」でいい」と「2島先行(せんこう)返還」に舵を切ったらしい。読売新聞が、そのようにスクープで報じていた。
それから、2018年9月のウラジオストックの「東方(イースターン)経済フィーラム」で、踏み込んで、「2島だけ返して欲しい。その前提として4島の主権がロシアにある、と認める」と、プーチンに言質(げんち)を取られたらしい。「4島が、クリル諸島=千島列島の一部であり、1955年に、日本政府が、日本の敗戦時に、ソビエトによって占領された事態を受けて、千島列島をソビエト(ロシア)n領土だと認めた事実に戻る」ということだ。
あのとき、ワルのアメリカ国務長官の、ジョン・フォスター・ダレス( マッカーサーを、”謀反の疑いのある将軍(リベル・ジェネラル)”として失脚させた男。アチソン国務長官と共に、サンフランシスコ条約をお膳立てした男 )が、「日本が、そんなにソビエトに弱腰なら、沖縄の施政権(軍事占領状態)を日本に帰さないぞ」と、8月に脅した。ダレスは、日本とロシアにくさびを打ち込んで、何が何でも、仲良くさせない、という大方針で動いた男だ。 だから、1957年中に、このダレスの意思を受けた日本の反共勢力が、急に態度を変えて、「4島は、日本の固有の領土だ」と、急に言い出した。「千島・南樺太交換条約に戻れ。千島列島は、日本のものだ」と、むちゃくちゃなことを言い出した。
ついには、「ソビエトは、サンフランシスコ条約を批准してない。だから、ソビエトは、千島列島(クリル諸島)の領有権を主張できない」と、国際社会で通用しないことを言い出した。これが、日本の反共右翼たちの主張だ。 ロシア側が、「歯舞・色丹は、国後・択捉とちがって、クリル諸島に入らないから、日本に返してもいい」と、1956年に言ったのに、それを、ぶち壊しにして、「国後、択捉も、返せ、返せ」と、馬鹿たちが騒ぎ続けた。今もそうだろう。
それでも、鳩山一郎と河野一郎はめげなかった。アメリカの妨害をものともせず、日本国民に圧倒的に愛された愛国者の政治家である 鳩山一郎は、1956年の10月に、モスクワで、日ソ共同宣言(国交回復)を結んだ。ここで、「平和条約を結び次第、歯舞群島、色丹島の返還で決着する」と取り決めた。
この鳩山首相の、1956年10月19日の日ソ共同声明(国交回復)は、盟友である河野一郎が、そのまえの 5月9日に、漁業交渉で、モスクワで、ソビエトと真剣に交渉してきた成果を引き継ぐものだ。鳩山一郎の、全方位外交(ぜんほういがいこう)という、「日本は戦争の反省の上に、以後、日本は全ての外国と仲良くする」とする大方針だ。今、考えても正しい考えだ。
ところが、この日本の優れた、ふたりの愛国者の政治家を、以後、アメリカは、強く疑い、反米の意図のある日本の指導者と認定した。
このすぐあと、1957年末に、鳩山政権は鳩山一郎の病気で退陣したが、その志(こころざし)を高く継いだのが、優れた経済政策家の石橋湛山(いしばしたんざん)だ。ところが、石橋湛山は、翌年正月に首相になったのに、急に発病して(おかしな発病だった)、たったの1か月で退陣した。石橋湛山も、温厚で、国民思いの、人格者の 立派な政治家だった。 石橋湛山も、鳩山一郎と同じく、「ソ連、中国とも、戦争状態を早く終わらせて、早く仲良くしたい」と、すぐに動き出した日本の指導者だ。アメリカは、これが気に入らなかった。
このあと、アメリカは、岸信介(きしのぶすけ)という、すさまじい反共の信念の、アメリカの言う通りに動く、戦争犯罪人(ウォー・クリミナル)を、日本の首相にした。その孫が、安倍晋三だ。アメリカ帝国は、こういう穢(きたな)いことをする。 本当にする!
日本の戦後の政治史の真実を私が、自力で探り当てた、拙著「日本の秘密」に書いた 最後の1行は、「鳩山一郎の無念が、私に伝わる」だ。
日本の外務省は、昨年の11月まで、もう何年も、安倍政権(官邸)が、勝手にやることが、不愉快で、自分たちが、完全に無視されている、と分かっていて、ずっとサボタージュを決め込んでいた。官僚たちは、外務省だけでなく、どこも、早く安倍政権が終わって欲しいと思っている。特に財務省がそうだ。ところが、このあと、外務省は、年末から態度を変えて、安倍政権と一体となって、「2島だけでいい」で動いた。
秋葉・・・という男が、安倍のお気に入りで、こいつが、外務事務次官になったので、こういうことになった。今、外務省は、しまった、これは、自分たちの大失敗だ、官邸と一緒になって、外交のド素人たちとと動くべきではなかった、と、気づいて、呆然となり、ヒドく落ち込んでいる。このあとは、もう従来のような、「ダメッジ・コントロールで、逃げ切る」ことは出来ない。
安倍晋三は、自分の足下から、自分を突き上げてくる、「4島一括返還でなければ、絶対にダメだ」の、右翼言論人たちと、反共右翼たちからの、自分への攻撃が怖い。 「正論」やら、「WILL」やらで、安倍晋三への総批判が起きるだろう。 だが、この勢力に対しても、すでに、安倍政権は手を回しているのだろう。
次に、日本の素朴に愛国的な国民が、騒ぎ出すことが怖い。この中には、反(はん)自民党であるリベラル派の人々も含まれる。 「北方領土は、一つも帰ってこないんだって。がっかりだ」 という、多数派の、穏健(おんけん)だが、いざというときには、国論(こくろん)を動かす、保守的な大衆が、熱いマグマの層のようになって、やがて吹き上げるだろう。
「ロシアとの外交交渉で、北方領土が帰ってくる、と、ずっと、あんなに政府は、公表していたのに、全く成果がない」と、分かったら、この層が、動き出す。
「2島さえも帰ってこない」が、これほどに満天下に、バレてしまったのに、何食わぬ顔をして、 「次は、6月の 大阪での G20(主要20カ国首脳会議)で、プーチンと協議して、交渉は前進する」と、言われても、もう、国民は信じない。漠然としているが、大きな意味での、愛国的な大衆が、もう我慢しない。彼らをこれ以上、騙(だま)すことはできない。
だから、安倍政権は倒れる。 (終わり)
副島隆彦拝
( 以下に資料として、他の新聞記事を載せておく)
「 首相、北方領土問題の進展示せず 事実上2島に絞り交渉 」
2019年 1/22(火) 20:53配信
ロシアのプーチン大統領(右)との共同記者発表を終え、握手を交わす安倍晋三首相=2019年1月22日、モスクワのクレムリン、岩下毅撮影
安倍晋三首相は22日、ロシアのプーチン大統領とモスクワで会談した。1956年の日ソ共同宣言で日本に引き渡すと明記した歯舞(はぼまい)群島と色丹(しこたん)島の事実上2島に絞って返還交渉を進める方針で臨んだが、会談後の両首脳による共同記者発表では交渉の具体的な進展は示せなかった。
会談は約3時間。終了後の共同記者発表でプーチン氏は「双方が受け入れ可能な解決策を見いだすための条件を形成するため、今後も長く綿密な作業が必要だと強調したい」と述べた。「その課題は長期的で多方面にわたる価値の高い日ロ関係の発展だ」とも指摘した。
首相は「平和条約の問題をじっくり話し合った」と語った。だが、領土問題に関する具体的な内容は明らかにせず、「交渉をさらに前進させるよう指示した」と述べるにとどまった。
首相とプーチン氏は昨年11月の会談で、日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意した。日本政府の基本方針は「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」というものだが、首相や河野太郎外相は昨年11月の首脳会談以降、国後(くなしり)、択捉(えとろふ)2島の扱いや4島返還をベースにした過去の合意文書の踏襲について明言を避けている。
日本が日ソ共同宣言に言及がない国後、択捉を含む4島返還を交渉で持ち出せばロシアが反発するのは避けられないためで、交渉は実質的に歯舞、色丹2島を対象とする考えだ。
一方で国内向けには「方針は変わっていない」との説明を続ける構えだ。国後、択捉を含む4島返還を断念した格好になれば、元島民や首相を支持する保守層からも厳しい批判を受けかねないためだ。
首相としては返還を求める対象を事実上2島に絞り、プーチン氏との個人的な信頼関係をもとに交渉の加速化を目指している。しかし、先週始まった日ロ外相による平和条約締結交渉でも北方領土に関する歴史認識などをめぐって対立が鮮明になったばかり。
1月22日の会談でも具体的な成果を示せなかった。今後、首相の狙い通りに進められるか不透明だ。(モスクワ=竹下由佳、小野甲太郎、石橋亮介) 朝日新聞社
〇「 方領土問題そもそも解説 70年余もつれた懸案を整理 」
竹下由佳 喜田尚 2019年1月22日 朝日新聞
択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島の4島からなる北方領土は、第2次世界大戦で日本が敗れた1945年にソ連に占領された。
引き継いだロシアとの領土交渉は解決に至らず、日ロ両国の間に平和条約はない。打開をめざす安倍晋三首相とプーチン大統領との22日の首脳会談を前に、問題点を整理する。
歴史経緯:旧ソ連、1945年9月5日までかけて占領
江戸時代末期から明治期の日露戦争に至るまでの50年間、両国が結んだ日露通好条約、樺太千島交換条約、ポーツマス条約の三つの国際条約によって、千島・樺太の領有権は揺れ動いた。しかし、北方四島は一貫して日本領だった。
転機は第2次世界大戦だ。日本は米英両国との開戦前にドイツ、イタリアと三国同盟を結び、ソ連との間では中立条約を結んだ。日本の敗色が濃厚となっていた1945年2月、ソ連のスターリンは米英両首脳とのヤルタ会談で、対日参戦の見返りに千島列島をソ連領とする協定(密約)を結んだ。
ソ連は、日ソ中立条約の不延長を日本に通告したうえで、条約の期限が切れる前の同年8月9日に参戦。日本がポツダム宣言を受諾した14日以降も侵攻を続けた。日本が降伏文書に署名した9月2日を過ぎても攻撃は止まらず、同5日までに北方四島を占領した。
ソ連はヤルタ協定を根拠に、第2次大戦の結果、「合法的」に編入したと主張する。しかし日本はヤルタ協定には参加しておらず、ソ連が中立条約を無視して参戦したうえ、日本の降伏後にも侵攻を続けた結果による北方領土の占拠は「法的根拠がない」との立場をとってきた。
(副島隆彦割り込み、注記。この辺の、朝日新聞の 書き方に、私は、異論がある。世界基準から見たら、世界では通用しない、おかしな書き方だ。そのうち解説します。)
1951年に日本は米国などとサンフランシスコ講和条約に署名し、独立を回復。千島・南樺太を放棄した。当初、外務省は千島列島に択捉と国後が含まれるとの解釈を示した。55年からの国交正常化交渉ではソ連が条件次第での歯舞、色丹の引き渡し案を示し、日本政府にも容認論があった。
だが、55年に誕生した自民党は「4島返還」を主張。さらに東西冷戦でソ連と対立する米国が、歯舞・色丹2島引き渡しで日ソ間が妥結した場合は、当時施政権を持っていた沖縄を返さないとして圧力をかけてきた。
このため日本政府は「千島列島」に択捉と国後は含まれないとし、4島返還を求める立場に転換。一方でソ連との間では56年に国交を回復し、「平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡す」と明記した日ソ共同宣言に初代自民党総裁の鳩山一郎首相が署名した。
その後、交渉は停滞。ソ連は60年の日米安保条約改定に反発。ソ連崩壊後もロシアと幾度か合意を交わしたものの、北方領土には計1万8千人のロシア人が住み、軍も駐留する「ロシア化」が進んでいる。
北方領土をめぐる出来事
日本の立場:「4島返還」封印? 反発受け方針転換か
安倍首相は2012年12月の政権復帰後、プーチン大統領と首脳会談を重ね、領土交渉の打開を探ってきた。事態が動いたのは昨年11月、シンガポールでの会談。56年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意した。
56年宣言には、歯舞、色丹の2島を引き渡すと明記する一方、国後、択捉を含む「4島」には触れていない。首相は会談直後の記者団への説明で4島の帰属については言及しなかった。国内的には「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」(93年の東京宣言)との従来方針は堅持しなければならない一方で、「4島」を持ち出せばロシア側の反発は避けられないためだ。この合意は、「2島先行返還」を軸とした交渉への方針転換を意味した。
「2島先行」、首相周辺で検討本格化 ロシア世論は反発
北方領土問題の事態が大きく動いた2018年11月のシンガポール会談。折り合える道はあるのか。会談のポイントをまとめました。
その後、首相や外相は国会答弁などで、「4島返還」を求める立場を踏まえた東京宣言や2001年のイルクーツク声明を踏襲するかどうかについて明言を避けている。北方領土がロシアによる「不法占拠」という表現も避け続けている。
「2島先行」には、4島の帰属を確認し、まず歯舞、色丹2島を返還、残る国後、択捉の2島は返還へ協議継続という意味があった。しかし交渉の実態は、4島の帰属確認や残る2島の取り扱いがあいまいで、事実上「2島のみ」に対象を絞らざるを得なくなっている。もはや「2島先行」とも言えない状況にある。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【2005】[2383]学問道場からのお知らせ(学問道場・古村)
SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。今日は2019年1月23日です。
本日は、副島隆彦の学問道場からのお知らせをいたします。
1.DVD発売
2018年12月2日開催の定例会の模様を収録しましたDVD『世界「帝国」衰亡史~世界の歴史は覇権国・属国理論でやはり見抜ける』が発売になりました。
「今日のぼやき」でもお知らせしております。こちらもお読みください。
また、今回のDVDから、今までのDVDの含む全てのDVDの価格を1,000円引きとなりました。これまで「会員価格:4,000円、一般価格:5,000円」だったDVDは、
「会員価格:3,000円、一般価格:4,000円」となります。これまでのDVDでお買い忘れとなっていたDVD購入についてもご検討くださいませ。
※DVDお申込みはこちらから。会員の方は,「会員価格」にするためログイン(「今日のぼやき」会員ページを読める状態)してお申し込みください↓
https://snsi.jp/shops/index#dvd
よろしくお願いいたします。
2.2019年度会員継続について
2018年度会員資格の期限は2019年1月31日までとなります。2019年度会員資格継続をご希望で、まだ継続手続きがお済みではない
会員の皆様には、継続手続きをよろしくお願いいたします。
会員資格継続手続きにつき、ご質問がある方は、下記連絡先までお知らせください。
【連絡先】
SNSI・副島隆彦の学問道場
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・TEL:048-788-1837
・FAX:048-788-1854
以上、よろしくお願い申し上げます。
(終わり)
【2004】[2382]大化けする「N国党」、胡散臭い政治団体から国政政党への飛躍(1)
「NHKをぶっ壊す!」という特定の政治目標の実現を目指して結成された政治団体であるN国党(NHKから国民を守る党)は昨年の1月時点ではわずか4人の地方議員を有する、ほとんど知名度のない政治団体であったが、12月末時点では13名にまで所属議員の数を増やし、この4月に行われる統一地方選挙では、すでに50名近くの公認候補者を抱えており、その勢いは止まらず、ひょっとしたら100名近くの公認候補を出す可能性すらある。そして7月の参議院選挙では公職選挙法の政党届け出をするための必要条件である候補者10名を擁立することになるという。
NHKから国民を守る党の代表である立花孝志氏は元NHK職員である。私が立花氏のYouTube動画を観て面白いと思い注目し始めたのは、もう6年も前のことである。
まるでサラ金の取立人か暴力団の様な凶暴なNHK集金人が法律に無知で気の弱い庶民に対し、乱暴に契約を迫り震え上がらせている現場に、突然現れる正義の味方月光仮面のオジさんよろしく、無法な集金人に対し刑法第130条、住居侵入罪や不退去罪、迷惑防止条例違反を盾に、時には刑事訴訟法第213条私人逮捕権を行使して、NHK集金人を逮捕し、警察官を呼ぶという一連の流れを動画に撮り、これをYouTubeで公開するという活動を行っていた。
当時この痛快な動画を観て感動した私は2度ほどカンパの現金を振り込んだことがあった。例えていえば、上野公園で大道芸をしているアーチストの芸の出来栄えの素晴らしさに、思わず投げ銭を入れるような感覚だろう。自分の出来ないことを難無くやり遂げる人の才能に感動し応援したくなるのは、自然な成り行きである。
前回の統一地方選挙、船橋市議会議員選挙(2015年)に立花孝志は立候補し、立候補者73名、定数50名中35位で当選した。ところが翌年の東京都知事選挙に出馬したため、船橋市議職は自動失職することになった。年収1300万円の市議職を投げ打ち、都知事選に出て供託金300万円を没収されるというこの事態を暴挙といい、売名行為をする胡散(うさん)臭い人物とみる向きも多い。(知事選では有効投票総数の10%を獲得できなかった候補者の供託金は没収される。ちなみにこの都知事選では21名の候補者中8位であった)
しかし、合理的な価値判断を重視する立花孝志にとっては、こんなに安い費用で出来る宣伝活動はないと思っているのだろう。テレビの政見放送、各家庭に配布される選挙公報、税金で賄われる選挙ポスターなどは金額に換算すれば、数億円もの宣伝費となる。それがたったの300万円で出来るのだ。
自分の名前と政党(NHKから国民を守る党)の名前を広く知らせる為の300万円の宣伝費と考えればこれほど安い買い物はないのだ。実際、首都圏では立花孝志とN国党の名前はこの後かなり知られるようになり、2018年の同党の候補者を立てた地方議員選挙に有効な影響があったと判断していいだろう。
【地方議会で地殻変動が起こっている】
N国党が当選者を出した過去12回の選挙の分析結果から投票者の1.4%から2.3%の得票が得られたことが分かる。つまり、投票に行った人の100人中2人位はN国党に投票したのだ。
地方議会選挙の場合は投票率が年々下がっており、35~45%前後が普通である。低投票率の選挙では、組織票を持つ政党、公明党、共産党、自民党が強い。公明党、共産党の得票数は投票率が35%の場合も、50%の場合もそれほど変わらない。つまり、この2党に投票する人はどんな選挙にも必ず投票所に足を運ぶ人であり、常に一定数である為、投票率が上がる選挙では逆に不利な結果となる。だから、公明党は衆参同時のダブル選挙や、国政と地方政治の選挙が同時に行われ投票率が上がる選挙を極端に嫌っているのだ。
この増加分の多くは、支持政党なし(=浮動票)が多数を占めるのだが、前回の国政選挙の結果からは立憲民主党がこの増加分の投票者の票の多くを集めていることが分かる。そして、N国党は組織票の公明党型ではなく、浮動票を集める立憲民主党型なのだ。
昨年(2018年)に行われた地方選挙の内、N国党の公認候補が立ち、当選した選挙では投票者の2%、つまり100人に2人がN国党に投票したことはすでに述べた。有権者が20万人以上いて、議員定数が30人規模以上の地方議会では、N国党は1名の当選が見込める。
しかも、これまではほとんど知名度が少ない中での当選であり、立花孝志やNHKから国民を守る党を聞いたことがあっても、何やら胡散臭い政治団体とまだまだ思われている中での得票数であることに留意する必要がある。
2018年11月から12月にかけて行われた松戸市議会議員選挙、八千代市議会議員選挙、西東京市議会議員選挙の結果を見てみよう。すると、驚くべきことが分かる。この3つの選挙で日本維新の会(隠れ維新を含む)の候補者よりも多くの票を集めている。また、西東京市議会議員選挙ではN国党、国民民主党、都民ファーストの会がそれぞれ1名の候補者を立てた。この選挙では国民民主党と都民ファーストの会は落選したが、N国党は最下位ながら当選している。
つまり、国民民主党、維新の会、都民ファーストの会等の国政政党よりも多くの票を集める力がすでにあるのだ。
これらのことは、7月の参議院議員選挙で重要な意味を持っている。つまり、比例代表選において2%の票を集める可能性が高い。有権者数1億390万人、投票率55%で計算すると、114万票の得票が期待できる。比例区では100万票で一人の当選が見込めるので、比例区で1名当選することはほぼ確実である。
ここで、重要なのは当選者数よりも獲得票数である。
投票総数の2%を超えると公職選挙法で政党要件を満たし、政党交付金を受け取ることが出来、NHKの日曜討論などにも出ることが出来るからだ。そして、公職選挙法で政党とみなされると、次の衆議院議員総選挙では非常に有利な立場で選挙に挑むことが出来る。
(つづく)
2019年1月16日投稿
【2003】[2381]最後の晩餐
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
「最後の晩餐」に関するぼやきの1797を読んでから、あれやこれやと思いを
馳せています。
私は大学と大学院での7年間、西洋美術史を専攻しており、しかも専門は
レオナルド・ダ・ヴィンチでした。私が通っていた当時の大学の文学部哲学科・
西洋美術史のコースには、日本でルネサンス、しかもレオナルド・ダ・ヴィンチ
の権威と言われた年老いた教授がいました。
大学では、点数を取るための受験勉強ではなく、「学問とはなんぞや」という
ことを純粋に追求してみたいと思っていた私は、たまたま進んだ自分のコース
に、その分野では日本で右に出る者がいない、というその教授になにがなんでも
食らいついて、「学問というものの切れ端」にでもいいから触れてみたい、
1つのテーマを深く掘り下げて究めていくことの醍醐味・興奮を味わいたいと
願っていました。
しかし私の純粋な願いは、すぐに打ち砕かれました。その教授はレオナルドの
鏡面文字を授業の中ですらすら読んでいましたが、なんというか「(悪い意味
で)アカデミズムのおめでたい、無垢な世界」にいただけで、レオナルドの
生きた当時の政治背景、教会の思想、レオナルドの内側からほとばしり出て、
留まることを知らなかった好奇心の激流などからはほど遠いところで、こちょ
こちょと素描の指の角度などを何年も眺めているオタクでした。
当然に退屈さを感じた私は、何につけ言うことを聞かなかったので、その教授
からの覚えがすこぶる悪く、私ほど嫌われた学生はいなかったろうなぁと、今
でも思います。大学4年の時に、大学院に進みたい、(あなたとは関係のない
ところで、自分で勝手に)レオナルドの研究を続けたい、と申し出た時には、
「なぜ君は結婚しないんだね?」と言われました。(←今ならこれだけで訴え
られそうですが、当時はこんなことは当たり前でした。)
それは体よく「さっさとここをやめて、出て行け。」と言われたわけですが、
私は大学院進学の試験を自力でパスして、以降は好き勝手に勉強していました。
元々完成品の少ないレオナルドですが、その準備段階、研究途中で描き遺した
素描は、どんな小さなつまらない紙片でも、世界中の美術館に厳重に保管され
ています。私は修士論文を書く前に、一人でローマ、ミラノ、ヴェネツィア、
パリ、ロンドンの美術館・研究機関を巡り、できる限りレオナルドの素描を、
自分の目で見て回りました。
それから25年ほど経ちますので、私の勘も大分鈍りましたが、レオナルドは
画面の中に「静寂なシーン」は残しません。いつも「劇的な、見る者の度肝を
抜くような、しかしそれはわかる人にしかわからないドラマ」を埋め込んでい
ます。
それは、かの有名な「モナ・リザ」しかり、他の大半の未完成の絵もそうです。
背景の水の流れ、木々の姿にすら、彼は自然の中の真実を埋め込んでいます。
「最後の晩餐」も、確か窓の外には不思議な自然の風景が描かれています。
恐らく描かれた頃から、ほとんど霞(かすみ)がかっていた筈なので、多くの
人はその手前の人物描写に目を奪われますが、あの絵は背景の全体を貫く透視
図法の中心点が、真ん中の窓だったか、イエスの頭部だったかにあり、レオナ
ルドは教会の壁に、あの絵の色を塗り始めてもなお、ずっと頭の中で試行錯誤
を続けていた筈です。
彼の頭の中で、絵画の構図は立体的に(正に3Dで)生まれ、その3Dの状態
のまま、(今ならコンピュータを使って360度回転させるように)彼はすべて
の登場人物・情景を頭の中で回転させることができました。
その脳の中の画像は、日々変わります。そうした推敲・熟考の跡は、多くの
素描に残っていて、だからこそ彼の場合、どんな殴り描きの紙片でも、貴重な
史料になり得るのでしょう。でもその紙片に込められたレオナルドの(生まれ
るのが500年早かったと言われる)破天荒な発想・思想と見る者への挑戦は、
今だに解き明かされておらず、世界中のレオナルドの研究者は、近年どんどん
細分化された技術的な分析に偏っており、副島先生ような、大きな時代と思想
背景から捉えようとする動きはありません。
私はそれを「隠されたヨーロッパの血の歴史」と「隠された歴史 そもそも
仏教とは何ものか?」を読んだ時に知りました。
日本の大学には美術史や思想史を教える人はたくさんいます。ですが、どの
学会に出てみても、歴史を大きく捉えた視点、思想的背景、当時の宗教が民衆
の心をどのように縛りつけていたのか、を生々と加味し、噛み砕いて理解しよ
うとする視点は、皆無です。
日本の西洋美術史家なんて、皆「我々は政治的なところからは離れているべき
だ。そこを授業や研究で触れてはいけない。」ぐらいの信じ込みで、敢えて
目も心も閉ざしています。
副島先生の真実暴き系の考え方からしたら、「なんじゃ、それは。それじゃ
怖い物を見たくない子供と同じじゃないか!」となると思いますが、実際の
ところそうなんです。
実社会(浮世)から隔離されたアカデミズムという空間にいる学者たちは、
皆「真実を暴く」というところの対極にいます。それは、それだけは知りたく
ない、知ってしまったら自分の脳の中が崩壊して整理がつかなくなる、心の
弱い連中が、大学教授になるからです。
私は大学院卒業後も、しばらく幾つかの美術史学会に所属していましたが、
そのあまりに古く閉鎖的で、つまらない体質に、「ここで学ぶものはないわ」
と思って、やめてしまいました。
ですから先生が、
「こんなことも、長年、分からないようでは、西洋美術の評論家、学者なんか、
全部、まとめてゴミ箱に、捨てるべきだ。」
「なぜヨーロッパで、たったひとりの有識者も、有名な美術家も、この大きな
真実に気づかなかったのか。あなたたち、西洋の知識人、文化人たちの目は、
本当に節穴だ。」
とおっしゃるのは、全く真実で、言い返せる人など、だーれもいません。
人の世の真実も、恐ろしい悪魔の正体も正視できずに、何年も書物の隅をつつ
いたところで、なんの発展もないのです。くっだらない論文ばかりが、積み上
げられるだけで。
イエス様に奥様がいた、その人は弟子でもあった。
こんなシンプルな事実が1500年間も封印され、奥様はカトリックによって、
事実無根の虚像を作られました。イエスの解いた愛ではなく、自分たちの権力
と富を安定させたい大嘘つきによって。
日本に仏教が伝えられた時、最初に天皇のまわりで声明(しょうみょう)を
唱えていたのも女性です。それがすぐに日本でも「女はけしからん・汚い」と
いうことで、仏教の聖なる祭事から排除されました。
一体、男たちというのは、なぜにそうまで女を悪くしたいのか、女を排除した
いのか。
そういうことをすればするほど、自分たちの愚かさが誇張されるだけなのに。
もっと言えば、男だ女だという「性差」にそこまで縛られたがる、男、という
ものの頭の構造が、私にはわかりません。
どんなに力を使って、どんなに嘘の話をたくさん作って、女を悪者にしたとこ
ろで、男は聖者にはなりません。時がたち、真実がこぼれ出てきて
「アホか・・」と言われるだけです。
イエスの解いた人間愛も、ゴータマ・シッダールタの行きついた解脱の世界も、
性の違いなど越えたところにある、「人の心のあり方」だった筈です。
もし彼らが今、もう一度この世に降りて、苦しむ人々に言葉を投げかけるなら、
そこに男だ女だはありませんよね。
ローマ教会が権勢をふるったルネサンス当時、教会の嘘なんかとうに見抜いて
いたレオナルドは、彼の活動のすべてを通して、それをわかる人にはわかる形で
伝えていたんでしょうね。彼は晩年、フランスに逃げていくんだけども、それ
も仕方なかったんだと思います。
なお、私が上記で書いた「大学教授」というのは、あくまでも私が直接見知って
きた文系の教授に限ります。私は理系の教授たちが、真実に対してどのような
姿勢で、どのような心のあり方でそれぞれのテーマに対峙しているかは存じ上げ
ませんので、もしこれを読み、不快に思われた(上記には該当しない)大学教授
の皆様には申し訳ありません。
【2002】[2379]年末年始で、私が、収穫した、重要な10個の大発見。
副島隆彦です。今日は、2019年1月8日(火)です。
私は、年末から年初にかけて、10の大きなことに「気づき」ました。
自分にとっては、大(だい)発見 やら、「分かったぞ」という驚きでした。
世界は、大きくこれから、このように動いてゆくだろう、という 道標(どうひょう。みちしるべ)になりそうなことが、続けてどんどん私の前に現れた。それらを、急いで、取りあえず、粗っぽく以下に列挙してゆく。
これらの10個の大発見を細かく説明するのは、そのうちに、ひとつづつやる。詳しく説明し出すと、手間取ってしまう。今回は、急いで列挙するだけに留(とど)める。
1.ダ・ヴィンチの世界(史)的な大作 の「最後の晩餐」(1498年ごろの作。ルネサンスの頂点、500年前)の 真実の復元をやって見せてくれた、日本人の ネット仮名 Magic Train マジック・トレイン 氏に、敬意を表して、彼による「真実の復元」を、今日のぼやきに、1月2日に載せた。見に行ってください。このあと、続けて10枚ぐらい画像(大作の絵の写真)を貼って、つづきを載せる。
2.これは、まだ、日本の政界では、極秘事項だ。 北方領土の返還は、2島だけ。歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)だけ。国後(くなしり)、択捉(えとろふ)は、永久に帰ってこない。日本国が、永久に放棄する。ロシア領だと認める。ということに決まったようだ。 ということは、
「4島一括返還」を、強固に主張してきた、右翼と保守派大衆が、今から、怒り狂い始めるだろう。これで、安倍政権は追い詰められる。なぜなら、安倍晋三を支えて、支持して、応援している 右翼・保守派が、安倍糾弾を、始めそうである。
●南樺太・千島列島 交換条約
去る11月までは、政府(官邸。かんてい。独裁政治の巣)は、「これで、北方領土問題が解決して、ロシアとの平和条約(ピース・トリーティ =戦争終結条約)が結べるから、安倍政治は、国民の圧倒的支持を受けて、7月21日の参院選(もしかしたら衆院選も。いやならない)で勝つ」と、沸き立っていた。
ところが、どうも、安部はプーチンにまんまと騙されたようだ。安倍首相は、プーチンに、愚かにも、言質(げんち)を取られた。それで、もう引き返せなくなっている。 大日本水産会(だいにっぽんすいさんかい)を始めとして日本の漁連(ぎょれん)が、激しく怒り出している。
これが、まだテレビ、新聞に 公(おおやけ)にならない。安倍政権は、「2島の先行(せんこう)返還で、残りの2島は、このあとも協議が続く」という、ウソ を国民各層の中に、今、必死で、まき散らして、「日本人は2島だけで我慢しよう。それで平和条約。そして、サハリン(樺太)からの、原油・天然ガスの輸入を始める」という、決断で動いている。 サハリンから、宗谷岬まで海底パイプライン敷設して日本に持ってくる。プーチンの最大の狙いは、日本に、天然ガスを買わせて、シベリア開発の資金を手に入れることだ。
さあ、安倍晋三たちは、 これから日本国民を、どうやって、宥(なだ)めて、騙(だま)くらかして、押さえ込んで、このまま、「2島だけで我慢する」で、押し切れるか。だが、強固な安倍支持層の 右翼たちが、黙っていないだろう。安倍政権はひっくり返るのではないか。
公明党(創価学会)勢力が、憲法改正に反対し続ける。彼らは反戦平和勢力である。安倍政権は、自分の支持基盤からの怒りを買って、これから追い詰めれるだろう。
ちなみにサハリンからの、原油と天然ガス(LPG)の、日本全国への運び込みルートは、すでに九州にまで、40年前の田中角栄政権の頃から、敷き始めてとっくに完成している。
日本の左翼、リベラル派は、勢力として腰砕けになっているし、元が、「民族主義(ナショナリズム)を煽り立てる右翼たちが大嫌い」だから、国境問題には、関心が薄い。 私、副島隆彦も、ずっと、竹島(韓国との)、尖閣列島(中国名は釣魚台=ちょうぎょだい=)も、周辺海域の共同開発、共同利用、でいい、だ。 だから北方領土も、海面の共同利用、共同開発でいい、だ。
私は、あの旧島民という人たちの主張が嫌いだ。満州や、南方から命からがら逃げ帰ってきた日本人には、何の恩恵もないのに。
そうすると、「4島一括返還 でなければ、絶対に許さん!」 を言う、いじましい「日本の領土だ、日本に返せ、ロスケ(ロシア人への蔑称)どもめ!」と喚(わめ)く右翼たちが、ここで、どこまで騒ぎ出すか。 安倍晋三もドキドキしながら、この「自分の危機」を、必死で乗り切ろうとしているのだろう。 日本民族の魂(たましい)が、どのように揺れ動くか、ここは、見物(みもの)だ。
3. 中国は、戦略的撤退(せんりゃくてきてったい)を、大胆に開始した。それは去る12月1日の、アルゼンチンのブエノスアイレスのG20(ジー・トゥエンティ)首脳会議の時だ。 この時の、習近平・トランプ会談で決定した。中国指導部は決断した。
中国は、「さあ、逃げるぞ、逃げるぞ。トランプのアメリカの、大攻勢(だいこうせい)が、昨年の4月から、始まった。中国としては、毛沢東の、持久戦論(じきゅうせんろん)と、人民戦争論(じんみんせんそうろん)に、従って今の対峙(たいじ)線から、思いっきりうしろに退(ひ)く。
アメリカ帝国が、弱体化して、自分で崩壊を始めるまで、中国はじっくりと待つ。戦略的撤退だ。そうやって、中国共産党は、強大だった蒋介石の国民党からも、日本軍の進撃からも逃げ回って、生き延びた。そして勝ったのだ。 党の最高決定(中央委員会)で、集団指導体制で、このように決断したようだ。 11月3日付の、中国の各紙が、一斉に報道した。
これで、中国の世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)を目指す 大戦略である「一帯一路(いったいいちろ。One Belt One Road ワン・ベルト・ワン・ロード。本当は、One Belt One Sea Routeと言わないとおかしい)」は、とりあえず半分「撃ち方やめ」になった。
それ と China 2025 “ ( 世界中の最先端技術の 中国への移転。簡単に言えば、泥棒 )も、半分、頓挫させてもいい。この計画を、世界中で遅らせていい、という、中国の 最高決定が、12月1日に行われた。 これは、重要だ。 新聞記事を一本だけ載せておく。
(転載貼り付け始め)
●「トランプ大統領と習主席が首脳会談、貿易問題など協議」
2018年12月2日 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3200131
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は1日、20か国・地域(G20)首脳会議のため訪れたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を行い、両国の本格的な貿易戦争突入を防ぐべく協議した。
会談は、トランプ大統領が専用機エアフォースワン(Air Force One)に乗り込む直前に夕食会形式で2時間以上にわたって開催された。会談の内容について米中いずれもまだ声明を出していないが、同席した米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー(Larry Kudlow)委員長は「とても良かった」と報道陣に語った。
会談で両首脳は楽観的な見方を示した。トランプ大統領は、「米中両国にとって素晴らしい結果になるだろう」と述べた。習主席は、「両国の協力によってのみ、両国の平和と繁栄を実現することができる」と述べ、解決策を見いだす非常に大きな責任を両首脳が共有していると主張した。
米中首脳会談は予定より1時間前早く始まった。2日間にわたったG20首脳会議に付随して行われた会談ではあったが、さまざまな点でこの週末のメインイベントだった。
ホワイトハウス(White House)は、両首脳に随行して米中首脳会談に出席した両国の代表団計20人の名前を公表した。米国側には、タカ派のピーター・ナバロ(Peter Navarro)大統領顧問の名もあった。二枚舌を使うと中国指導部を激しく批判してきたナバロ氏の出席は予期せぬものだった。
トランプ大統領の外交交渉にはよくあることだが、交渉の成否を決める上で最も重要な要因は習主席との相性だと考えているようだった。トランプ大統領は9月、「彼はもう私の友人ではないかもしれないが、彼は私に配慮してくれると思う」と述べていた。しかし今回は、米中合意が可能だと考える「一番の理由」は自身と習主席の絆だと述べ、9月よりも楽観的な見方を示した。
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副島隆彦です。次に、
4. アメリカ国内政治では、トランプ大統領は、下院議長に再選された、民主党のナンシー・ペロシ下院議長(ハウス・スピーカー)と、密かに組んで、深くつながりながら、どんどん法律を通してゆく。 表面上は、ケンカしているが、あれは、「トムとジェリー、仲よく、ケンカしな」だ。メキシコ国境の壁(西側の1500キロは砂漠地帯。ここに壁を作っている。東側の1500キロは、リオグランデ川で、テキサスと接する)は、大統領令(エグゼクティブ・オーダー)ででも作ってやる、というトランプの固い決意だ。トランプの勝ちだ。
5.トランプが、突如、「シリアにいる米軍(米軍の特殊部隊。スペシャル・フォーシズ。戦争条約で守られない部隊 )2000人は撤退する」と、発表した。これで、マティス国防長官が、怒って 辞任した。 だが、隣のイラクには、まだ、5000人の米兵(米軍)がいる。ここに、突如、年末にトランプは、バグダッドの西の郊外の米軍基地に、メラニアと慰問(いもん)した。
イラクの北の方の、山岳地帯の、ヤズイリー教徒(どうも、アレキサンドロス大王 が連れて行った植民都市の白人、ギリシア人、ヘレニズムの末裔らしい)と、クルド人地帯に、イラク米軍のうちの300人の米軍がいるようだ。彼らは、クルド労働党(KPP)の女性部隊とかに、武器弾薬を与えて、訓練して、彼らを守ってきた。立派なアメリカ軍人たちだ。彼らは、本国への撤収、帰還、召喚(しょうかん)命令が出ても、言うことを聞かないだろう。
シリアの米軍も、トルコとの国境地帯で、クルド人を守ってきた。それに対して、ヒラリー派(Moonie)の米軍が、イスラエル軍と共に、IS「イスラム国」(ダーイッシュ)軍や、アル・ヌスラ戦線という、凶暴で残忍な連中を、米軍が育ててきた。この米軍の派遣軍(どちらも、ゲリラ戦、テロリスト対策軍) が、内部で、2つに割れている。
だから、ここで、トランプが、「シリアの米軍を撤収させる。若者たちよ、さあ、故郷へ帰ってこい」と、決めたことで、イスラエルとサウジが、追い詰められる。すでに、シリアのバシャール・アサドの政権(奥さんは、ベルキー人?で、立派な女性だ)は安泰だ。シリア内に、イラン軍の革命防衛隊(レヴォリューショナリー・ガード)が、クルド部隊と共に来ている。そして、さらに西の地中海に面している、レバノン(古代のフェニキア)に2万人ぐらいいるヒズボラと補給路もつながってる。
トランプは、シリア、イランと、関係を修復しようとしてる。ものすごく上手(うま)い国際政治(外交)だ。
これで、ヒラリー派の邪悪な、狂気の戦争勢力を、中東で、駆逐、解体できる、とトランプは計画している。 中東(ミドル・イースト)、アラブ人の世界に、アメリカのヒラリー勢力が、戦争と動乱を持ち込んだ(アラブの春、と称して、2011年から)のは、間違っている、と、トランプは、アメリカの穏(おだ)やかで、賢明な、全国のおじさん、おばさんたちの支持を受けている。
6.私は、滝澤伯文(たきざわおさふみ)という、もの凄く、頭のいい人物の文章に出会った。びっくりした。
この人は、シカゴ在住で、 55歳ぐらいだろう。 シカゴの、あの先物(さきもの)市場の世界的な支配者であるCME(シー・エム・イー、シカゴ・マーカンタイル取引所)の子会社になっている、C-
BOT(シーボット)市場の現役の正式の取引会員だ。この人は、「ポリティカル・マクロ」という手法で、相場を張っている。恐ろしい、生き馬の目を抜くような “カネの戦場”で、何十年も生き延びて、かつ、なんと、この滝澤氏は、文章が非情に上手い。知性も高い、頭のいい人だ。
おそらく、滝澤氏は、私、副島隆彦の本を、かなり読んでいる。 彼の優れた文章を、近いうちに、皆さんに、紹介します。彼は、2016年の7月ぐらいから、「ヒラリーが、必ずしも当選しない」と、書き始めていた。 近いうちに、この滝澤伯文氏を、紹介します。
7.この滝澤伯文氏が、紹介していた、 NYの “ヘッジファンドの帝王” と言うべき、レイ・ダリオが、書いて、作10月から、今、NYの、金融、経済でベストセラー1位の “ Big Credit Crises “ 「ビッグ・クレジット・クライシーズ」 「巨大な債券市場(クレジット市場)の危機」 という 本がある。 この本は、400ページの分厚さだが、ネットで、タダで全文を読ませている。
この書名「ビッグ・クレジット・クライシス(の複数形)」、すなわち「巨大な債券(すなわち、国債)の崩れ、崩壊が迫っている」という主張は、まさしく、日本では、私、副島隆彦が提出していて、ずっと、書いて来たことだ。
近作は、まさしく「トランプ暴落 前夜」(祥伝社、2018年11月1日発売)だ。 私、副島隆彦が、まさしく、ずっと書いて来たことではないか。このブリッジ・ウオーターを率いるレイ・ダリオには、私は、この10年、ずと、注目してきた。
もうひとり、・・・・ガントラッド という「ヘッジファンドの王様」 “ King of Hedge Fund “ の男がいて、彼が、11月の NYの株の暴落とかを、引き釣り回した人だ。現地では「ガントラッド暴落」と呼ばれているのではないか。上記の、 滝澤伯文(たきざわおさふみ)氏は、こういうことを、もの凄く、詳しく知っている。彼は、今の金融の世界市場の相場師(そうばし)として、日本人として天才だ。
ところが、滝澤氏は、あーあーあーで、彼の Twitter ツウイッターを、ずっと、私が、読んでいたら。 何と、アメポチ(アメリカの手先ども。愛国者の振りをした売国奴たち。小林よしのり氏の造語で、彼の業績 )とか、日本は属国だ、とか、安倍晋三への悪口とか、どんどん、出てくる。これには、私、副島隆彦が参った。 これじゃあ、日本の金融、経済の、体制派の メディアに、滝澤氏は、使って貰えないなあ。 ああ残念だ。これでは、私、副島隆彦と同じ運命になる。
彼は、日本の政治問題の、極北(きょくほく)である、「 憲法改正 も 護憲(憲法を守れ)も、 憲法の上に、安保条約」(アメリカとの軍事条約)が、ある。だから、まず、これを廃棄する、と言わなければ、本当に愛国者ではない。憲法改正なんかいくら言っても、意味が無い」とまで、分かって、知っている。ここまで知っている人は、日本では極めて少数だ。真に頭の良い日本人たちは、このことを知っている。
この人は、本当に、頭のいい人だ。 日本の投資家、博奕打ちは、これから、この滝澤氏を、教祖(きょうそ)様にするといい。副島隆彦が、そのように自信を持って推薦します。すでに、業界人で彼を知っている人はかなりいるだろう。だが、彼らは、滝澤氏の頭の良さと、政治思想の理解力の高さが分からない。 ただの日本人たちだ。
滝澤氏 について行けば、きっと、儲かりますよ。副島隆彦の本の読者で、勘の鋭い、抜け目のない投資家たちは、今後は、滝澤氏に注目してください。私は、おそらく、彼が厭(いや)がらなければ、連絡を取り合っていろいろと話すだろう。
8.それから。私が、佐藤優氏と年末に話してたら、「橋下徹(はしもととおる)の、「政権奪取論 ― 強い野党の作り方 」(という、朝日新聞出版から出た本)は、公明党潰しですね。公明党は、憲法改正反対ですから。この中間政党を大事にしなければいけない」 と言った。このコトバが、重要だ。佐藤氏と私の対談本は、3月には出るだろう。
9.私が、書いた世界史本 「日本人が知らない 真実の世界史」( 日本文芸社。2018年10月刊)に、 関わる重要な、事実。 ユダヤ人(イスラエル人)が、死ぬほど大事にするのがヘブライ語だ。「私たちは、古い、古い、古―ぃ民族なのだ」の証拠としてヘブライ語( Hebrew へブリュー )を彼らは崇(あが)めているが、本当は、ずっとあとになってから出来た言語だ。ギリシア語が、すべての古代言語の王様なのだ。新訳聖書も、旧約聖書も、初めてはギリシア語で書かれたのである。ヘブライ語は、かなりあとになってから出来た言語であり、紀元後3世紀頃に作られた、アルファベットの一種である。このことの証拠が出つつある。
ユダヤ教は、キリスト教(イエスの死後、ローマで、紀元後60年に出来た)よりも、ずっと新しい宗教だ、という大きな真実を、世界中で皆が知るべきだ。このことも、私は、もっと書きたい。
10.中国が年末の12月10日に、月面着陸機を載せた人工衛星を打ち上げた。そして、月面の裏側 (far side of the Moon )の 直径186キロのクレーターに 1月3日に、着陸船(ランダー lander )が 軟着陸した。 そして地表探査機(ランド ローバー rover )の 「嫦娥(じょうが。 月の蝶々 )4号」が、ゴソゴソと、そこから出てきた。私は、BBCの映像と、あとで中国航天(ちゅうごくこうてん。中国のNASA) の映像を見た。 乳母車(うばぐるま)のような、四角い車が、着陸船からコロコロと這い出てきて。
これで、私が、2004年に書いて出した、「人類の月面着陸(1969年から、2年半で6回、12人のアメリカの宇宙飛行士が着陸したというウソ)は無かったろう論」(徳間書店刊)の真実を、そろろそ、中国がバラす時代が来たかな、と 私は、喜んだ。
ところが、どうも、この動画や画像は怪しい。月面の裏側が、あんなに、平べったくて、穏(おだ)やかなはずがない。私が、去年見に行った、富士山の5合目の、荒涼(こうりょう)たる、岩石だけの原野よりもなめらかで穏やかだ。月面があんなはずはない。
これは、副島隆彦の眼力による判定である。月面の真実(各国が、打ち込んだ、月面到達ロケットの残骸が、あたり一面に、無惨に散乱しているはずだ)を写してはいけない、という国際秘密条約があって、それを、ロシアに続いて、中国も、アメリカと締結して、守っているのだろう。情けない話だな。
それでも、月面の真実は、そのうちバレる。大きく人類に知れ渡る。それまで、あと10年も掛からないだろう。 私はじっと待ち続ける。そして「副島バーカ。お前の頭はおかしいんだよ」と、私に、悪罵を投げ続けた者たちの、脳に、ヒビが入る日を待ち望む。人間の脳は、実にたくさんの、いろいろなことに 騙(だま)されるのだ。このことを、みんな、自覚したほうが良いですよ。 中国の月面探査機の記事を一本だけ載せる。
(転載貼り付け始め)
〇 中国探査車、月の裏側を走行 「中国人にとって大きな一歩」
2019年1/5(土) AFP
月の裏側の地表を進む中国の探査車。中国国家航天局提供(2019年1月4日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中国国家航天局(China National Space Administration)は4日、同国の月探査車が月の裏側を走行したと発表し、「中国人にとって大きな一歩」と称賛した。
中国の月探査機「嫦娥4号(Chang’e-4)」は3日、世界初となる月の裏側への着陸に成功。同機に搭載された探査車「玉兔2号(Yutu-2)」はその約12時間後の同日午後10時22分(日本時間同11時22分)、探査機から分離され、月面に降り立った。
中国国家航天局は嫦娥4号が撮影した画像を公開。画像には、探査機から出発した探査車が月面にわだちを残す様子が写されている。同局は探査車が走行した距離については明らかにしていない。
月探査プロジェクトの主任設計者、?偉仁(Wu Weiren)氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューで、1969年に人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング(Neil Armstrong)の言葉をまねて「探査車にとっては小さな一歩だが、中国人にとっては大きな一歩だ」と述べた。
(転載貼り付け終わり)
これで以上、10個の、私の年末年始の大発見だ。
副島隆彦拝
【2001】[2378]これまでの経験などから
副島先生の本がどのくらい読まれているかについて、若干の経験です。最近は、あまり行ってないですが、某省内の本屋には、副島先生の本は、人物図鑑や新刊含めて並んでいました。なので、それなりに買われているのかなと思いました。副島先生の本について直接話題になったことも、したこともないですが、同省OBの孫崎享氏の著作については、最近は過激だよね(「アメリカに潰された政治家たち」などを指して)と話したことがあります。また、「カザフスタンのアルマティには世界金融のセンターができる」と言ったら、座ったような目つきになった、元関連省庁の高官もいました。それから、突然「じゃぶじゃぶマネー」とか言い始めたので、あ、きっと副島先生の本を読んでいるなと思いました。
アメリカの重みは、当然といえば当然ですが、大きく感じて、ロシア関連なども、「アメリカの目の届かないところで細々とね」ということをボソッと呟きながら、在京米国大使館に行ったりします。
政治経済予測という点では、副島先生は、みんな弟子と言われていますが、そういう面も強いと思います。例えば、ある国で次の選挙で誰が大統領や首相になるか、ということは、特に統計をとったわけではないですが、だいたい外します。そういう意味では、タクシーのドライバーの方が、よほど空気をつかんでいると思います。
言われたことをきちんとやり、試験には総じて強く、外国語能力は訓練されますが、だからこそ、現実をそのまま見るのではなく、自分の価値観の中で枠をはめてしまいがちです。「こんな(トランプのような、あるいは、ドルテのような)人がなるわけない」と、まず思ってしまう。そして、結果が出てから、慌てて情報収集をします。アンテナを立てていないので、情報も入ってきません、あるいは、入って来たとしても引っかかりません。そういう感覚が大方支配しています。
あるいは、巷マスコミで言われる候補者や、他国の筋からの情報を、あたかも「正解」があるように受け取って、それで安心します。
副島先生の新刊の歴史の本で、松岡洋右に触れられていますが、例えば、ヤルタ会談上で「ソ連が対日参戦する」という情報は、小野寺武官が得て日本に打電したとされます。しかし、検討されなかった。こんなのが、と担当が上司に持っていったかもしれませんが、「それはいいんだ」と言われて、それで終わりとなったかもしれません。今もそんな感じでしょうか。
ちなみに、松岡洋右は、第2次大戦末期にソ連に和平仲介を依頼する日本の動きについて、スターリンには、千島列島、樺太、北海道を手土産で持っていくぐらいしないと無理、と行ったと言われますが、その感覚は正しかったわけです。対米交渉でなんとか日本を有利にしたいと思って三国同盟、日ソ中立条約を結んだのでしょうが、そういうシナリオではなかった、ということでしょうか。
【2000】[2377]今日のぼやき に、 「真実の「最後の晩餐」の復元」を書きました。
副島隆彦です。今日は、2019年1月2日です。 謹賀新年。今年も宜しくお願いします。
私は、さっき、今日のぼやきの「1797」番として、「今年、第1番目の、真実の暴き言論の 会員への プレゼント」 として、 「ネット上で、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」の真実の復元をCGで実現した人」を賞賛して紹介する文を書きました。 じっくりと 読んでください。
数日後に 続けて2回書きます。
私たちは、何ものも恐れることなく、このまま、この世のあるべき、真実を求めて、闘い続けてなければいけません。 みんな、自分の厳しい、生活の現実に、打ちひしがれる ことなく、 自分の出来る限りの能力と、努力を、して、なんとか生き延びながら、それでも、わずかの余力を 使って、世の中のための闘いを 続けましょう。
副島隆彦拝