重たい掲示板

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。
旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

副島隆彦 投稿日:2023/10/12 08:23

【3082】私、副島隆彦の近況を書きます。

副島隆彦です。今日は、2023年10月12日(木)です。

ここの重たい掲示板に、何も書かないまま、また2週間が経(た)った。
1.学問道場の ウエブサイトの リニューアルが、何とか終了、完成した。弟子たちと、真剣にサイトのリニューアルの工事をやってくださった、私たちの学問道場の会員でもある、SE(システム・エンジニア)の専門家の皆さんに感謝します。ご苦労様でした。

今度の10年ぶりのシステム・リニューアルでは、私の素人判断では、画面の横幅が、きっちりと、スマホに対応したことである。10年前から、「スマホでは、学問道場は、読みにくい」と言われてきた。その当時は、スマホは、まだ無視してもいいぐらいの通信機器だった。現在は、そういう訳(わけ)には、ゆかない。
おそらく、スマホで、学問道場の掲載文章を読んでいる人が、2割ぐらいいるようだ。ようだ、としか言いようがない。 この数字が、すぐに4割とかに上がってゆくだろう。

2.私は、書くと恥ずかしいことだが、スマホを使えない。ずっとPCで、文章を書いてきたので、机上のPCがないと、仕事にならない。1年だけスマホを使ったが、手元が揺れて、満足に使えない。それで、ガラケイに戻った。そういうジジイたちが、たくさんいるはずなのだ。

だから、私は、世界中の事件の記事や、評論文や、情報収集も、PCである。テレビは、食事の時に、NHKのBSチャンネルしか見ない。日野正平(ひのしょうへい、1949年-、74歳)の、自転車の旅の、「こころの風景」が好きだ。全国の県をずっと走っている。最近は、もう、日野正平も、股ずれを起こして、自転車こぎも大変そうだ。あと何年もつかな。

この「こころの風景」の良さは、日本全国の、どこに行っても、こういうキレイに舗装された道路があって、その脇を、自転車で動いていって、どうでもいいような、自然公園があって、そこを思い出の地とする人たちの手紙を日野が読んで、「さあ、行こう」と移動してゆくことだ。そして、道路わきの食堂で昼食を食べる。
全国、どこにでもある、やはり、海沿いが多いが、寂れ果てた、田舎の風景が、歳を取ると、一番、落ちつく。それでもトラックと、乗用車が、道路を、どんどん通る。

3. NHKのBSは、2つ局が有って、私は、これだけで十分だ。民放など、もう20年間、ほとんど見ない。何かあった時だけチラリと見るだけだ。それも、私の周りの人が見ているからだ。

最近まで、 日本の植物学者の泰斗(たいと)の牧野富太郎(まきのとみたろう、1862-1957年、94歳で死)の人物像を描いたNHKの朝の連ドラの「らんまん」のことは、少し知っている。 牧野富太郎は、今も分厚い「牧野の植物辞典」で有名だ。 一生を、植物の蒐集(しゅうしゅう)と新種、変異種の研究に捧げた偉い人だった。東京帝国大学の植物教室に、77歳までずっといた。60歳を越しても講師の肩書のままだった。この人の、穏(おだ)やかな変人ぶりも、炙(あぶ)り出された。
  牧野富太郎
  『牧野日本植物図鑑』

4. 私は、50年年前の学生時代に、東大全共闘(とうだいぜんきょうとう)と呼ばれた、1969年1月の、安田講堂の籠城戦(ろうじょうせん)(安田砦と呼ばれた)を、闘った、そしてそのあと、捕まって、刑事被告人となった(450人ぐらい)人たちのうちの、極めて、真面目な、東大の農学部の学生上がり(もう、30台のひとたちだった。大学院生もとっくの終わった人たち。大学に居残っている )たちと、少し付き合った。千葉県の山の中の高吾山(たかごさん)という山奥の、 動物の調査研究拠点(古い農家)で、農業もやった。

サルたちが、当時、日本全国で荒れ狂っていた、ゴルフ場作りのために、山奥までが、開発されて(ブルドーザーが、山肌を削っていた)いたので、サルたちが、迷惑がられて、獣害(じゅうがい)対象の動物とされて、纏(まと)めて、サルの捕獲網(あみ)に、引っかかって、捕まって、おそらく処分されていただろう。今、そのゴルフ場たちが、経営危機に陥っている。ざまあ見ろ、である。ところが、後述するが、それらのゴルフ場に、私は、最近もゴルフしに行った。

50年経つと世の中は、ひっくり返(かえ)るようである。それまでとは、それまでとは、考えが、大きいところで、ひっくりカエルだけであって、表面の様子は変わらない。人々は、新陳代謝(しんちんたいしゃ)で、入れ替わっていゆく。老人たちは、死んでゆく。

5.その東大農学部出(で)の、新左翼(しんさよく)の活動家、と言っても、たいした政治活動もしていないが、その人たちは、東大の演習室という自然研究用に残されてる山林で、フィールドワークをやっていた。 小さなヘビを見つけると、それを、袋にササっといれてしまう。サルたち自然動物の保護運動をするわけでもない。ただ観察するだけだ。それが、フィールド・ワークだ。捕まったサルたちを、可哀そうに、と思うだけだ。

サルたちは、100頭ぐらいで、ひとつの群れを作っていて、山の中をずっと移動してゆく。どんぐりのような木の実を、それぞれに黙々と見つけて食べながら。山中の農家にはよく現れる。ボスざるの首には、大きな白い定点観測用の、通信機が取り付けられていて、それで、彼らの移動先は、すべて県の行政によって、把握されている。

ユバリ・ハラリ( Yuval Noah Harari、1976年-、47歳)が書いた、5年前の大著『ホモ・サピエンス』の次の、『ホモ・デウス』の世界だ。動物たちは、人間(人類)によって、完全に支配され、殺されてゆく、あるいは、家畜(ライブ・ストック live stock  生きている食糧。殺したらすぐに腐敗が始まるので、生きたまま移動させる)として、人間の食べ物にされる。

5. 彼ら、農学者の中の動物学者たちは、植物の名前も、よく知っていた。あの人たちが、「牧野は偉いよ。今でも、牧野の植物辞典」が一番いい。これしかない」と言っていた。だから、私は、牧野富太郎のことを、ずっと覚えている。

だから、NHKの「らんまん」で、壽恵子(すえこ、すゑ子、1873-1928年、55歳で死)という奥さんが出てきて、この人が、偉い女性で、牧野に好きなだけ、植物採集と同定保存の人生を仕事をさせたのだ。
私は、何事(なにごと)かを、じっと見たら、その裏の真実を見抜く人間だ。

だから、私は分かる。壽恵子は、14歳で、今のJR飯田橋の通りで、人力車(今のタクシーだ)で帝大まで毎日、通っていた牧野の目に留(と)まった。壽恵子は、武士(旧幕臣の、旗本、本当は、旗下=はたした=と書く)だった家の娘で、通り沿いの、小間物屋(こまものや)の店番をしていたのだ。
 壽恵子
店番をしていただけで、牧野の目に留まって見染(みそ)めた、ということは、相当に美人だったのだろう。 壽恵子(すえこ)は、武士(明治からは、士族=しぞく=と言った)の家の子だが、母親は、芸妓(げいぎ)あがりである。私、副島隆彦が、この壽恵子と牧野の写真を見ると、半襟(はんえり)が黒くて、着ている物が、ぞろりとしている。ああ、この女性は、玄人(くろうと)の、芸者(芸妓、げいぎと言う)の子で、本人も、その自覚がある。今でいえば、駆け出しの女優かアイドルのような、人たちなのだ。ただの女性ではない。

こういうことを、今の日本人は、分からなくなっている。身分差別というのは、その時代には、はっきりしていて、誰もが知っていたことだ。だから、壽恵子は、別格の、別嬪(べっぴん)さんだったのだ。だから、毎日、人力車で帝大まで通う、牧野の目に留まったのだ。それで、15歳で結婚して、16歳で、子供(このあと、12人産む)を生んだ。

今では、非常識のようだが、明治でも、普通の人たちは、特に、過酷な環境の労働者階級(女も)は、30歳ぐらいで死んでいた。 女が16歳で、子供を産むことが、当時は、よくあることだった。20歳までには、大半が生んだ。だから、アメリカの黒人やヒスパニックは、初潮(しょちょう)が有った女たちが、ぼこぼこ子供を作るので、それをやめさせるために、学校教育(人間を文明化 civilization シヴィライゼイション する)があるのだ。

だから、壽恵子が、後年、渋谷で自分で待合(まちあい。京大阪では、お茶屋)を経営して、数人の芸子を使って、料亭に派遣している。公認の売春業だ。今でいう芸能プロダクション(ジャニーズ事務所のような)だ。

このことが、帝大にバレそうになって、廃業した。だが、このとき、関東大震災(1923年)の直後だが、壽恵子が蓄えた資金で、今の東京の練馬区の先の、西武線の 大泉学園か東伏見のあたりの山林を買って、家を一軒、建てた。それが今も牧野自然植物園になって公開されている(私は行ったことはない)。 このように壽恵子には、商売(ビジネス)の才能が有った。借金取りたちを上手に、追い返したというから、大した人あしらいだ。だから、夫の牧野のことを、我が儘(まま)息子がひとり増えたぐらいにしか、思っていない。こういうすばらしい女性がかつてはいた。

だから、牧野と壽恵子のお祝いの古い写真を見ると、壽恵子の目は、きりっと切り上げって、鋭く、普通の丸髷(まるまげ)よりも豪華な高島田(たかしまだ)だ。着ている物も、羽二重(はぶたえ)の丹後縮緬(たんごちりめん)の、黒 留袖(とめそで)だ。 これぐらいでないと、当時の人たちの間では威張れない。
  正装の牧野夫妻

牧野富太郎のことは、そのうち、また書く。私は、農学者で、ドイツ式の民族学者(みんぞくがくしゃ フォルクスロギア )からやがて、日本を代表する民俗学者(みんぞくがくしゃ フォークロアロジー)になった柳田國男(やなぎだくにお)のことを、どうしても書きたい。

6. 私、副島隆彦は、この2週間、何をやっていたか、というと、頭が痛かった。
頭痛(headache ヘッデイク)だ。私の頭痛は、高血圧から来るもので、原因がはっきりしている。私の高血圧症は、もう死ぬまで続くだろう。これは、もの書きをずっとやって、頭(知能、思考力)を使い過ぎた、職業病である。だから甘受(かんじゅ)する。

私は、60歳なるまで頭痛というものを知らなかった。経験していない。だから、老齢になって、頭痛を起こすようになってから、「ああ、これが、みんなが言っていた頭痛か」と気づいたぐらいだ。だから、仕合(しあわ)せだったのだ。頭痛のアスピリンもバイエルも、ロキソニン(今は、何かと言うと、この鎮痛剤だ。大きらいだ)も飲まないでずっと生きて来た。

だが、頭痛の中でも、一番、単純なもの、すなわち、私でも若い頃から、人の吸うタバコの煙と、それから、車の排気ガスから起きる、気管支炎による頭痛はずっとヒドかった。だが、これは夜、寝さえすれば翌朝には、けろりと直っていた。

今の私の、老人性でかつ慢性気管支炎(ブロンカイテス)から来る頭痛も、ゆっくり寝て、2レム睡眠(これは、私の勝手な理論。私の場合は、2時間で、1レム。それで、横になっていれば、大体、回復する)で、朝は、4時ごろ起きる。体調が良いときは、今朝のように、すぐに、何かを書き始める。

7.私は、9月29日に、福岡市(博多)で、野口コイン主催の講演会をやった。その後、多くの学問道場の会員や私の本の読者と、挨拶して、話ができた。懇親会には定員の30人が来てくれた。皆で、打ち解けて食事が出来た。その翌日は、福岡市から南へ20キロの、大宰府(だざいふ)に行った。私の副島の一族が、ここの太宰府天満宮の氏子(うじこ。家紋が梅鉢)だと言われてきたから、ここに来た。

しかし、今の天満宮は、くだらない、ただの観光神社だった。本殿が建設中だった。こんなもの拝みたくもない。あのくだらない、鉄筋コンクリートの、どこにである、屋根が丸く反(そ)りあがっている、大型の神社建築になるのだろう。何の有難(ありがた)みもない。外国人の観光客もたくさん来ていた。

それよりは、大宰府の政庁(せいちょう)跡がすばらしい。建物は、何もない。ただ、礎石(そせき)だけが、残っている大きな原っぱだ。朱雀大路(すざくおおじ)の名が今も残っていて、京の都の真似をした政治官庁だったのだ。 平安時代が過ぎて、鎌倉時代には、東国(関東)から、やってきた、少弐(しょうに)氏が館(砦型の屋敷)を築いていたはずだ。
  大宰府の政庁跡
そのあとの江戸時代も、それから明治になってからも、大宰府は、ただの原っぱのまま、ずっと放置されたはずだ。だから官庁迹の、手前の朱雀大路の両側は、今は、普通の一般の住居が建っていて、まったく土産物屋の街並みの感じがない。ずっと、ほったらかしにされたままの1千年間、というのが、私にとっては何よりも嬉しい。

室町(足利氏)時代には、ここまで、1336年に、足利高氏(あしかがたかうじ、1305-1358年、52歳で死)が、京都から逃げ延びてきたはずなのだ。そして、高氏(たかうじ)は、九州の武士たちを、一気に束ねて、わずか半年で、京都まで攻め返している。途中で、神戸の湊川(みなとがわ)の合戦で、楠木正成(くすのきまさしげ、1294-1336年、42歳で死)と新田義貞(にったよしざだ)を打ち破っている。

後醍醐(ごだいご)天皇(1288-1339、50歳で死)の「建武の中興」(1333年)という公家政治、律令体制に戻ること(王政復古 レストアレイション restoration )を、武士(守護、地頭)たちは、絶対に許さなかった。一所懸命(いっしょけんめい)で、天皇制と戦った。
武家の棟梁(とうりょう)である 源頼朝(みなもとのよりとも、1147-1199、53歳で死)公から、直々(じきじき)に頂いた、ありがたい自分の領地 (武士とは、現地の武装した百姓の中から実力で這い上がった、暴力団のような自衛集団 )を、元の公領や、藤原摂関家の荘園に返す気はなかった。武士たちは、自分の領地を死ぬ気で守ったのだ。

日本史学者たちは、今も、必死で真実を隠しているが、鎌倉武士団に与えられた、地頭職(じとうしょく)は、 頼朝の側近の碩学(せきがく)の、大江広元(おおえのひろもと、1148-1225年、77歳で死)が発案して、鎌倉幕府が、独自に自力で始めた土地の支配制度だ。 地頭(じとう)職は、だから、京都の朝廷から、貰った職(地位)ではない。
純然とした、武家自身による領土の支配の法(のり)、掟(おきて)だ。 まるで、守護地頭(これが戦国大名になって行く)が、京都の朝廷の律令体制(りつりょうたいせい)から生まれたように書いてある、日本史学者たちの論文は、許しがたい歴史(学)の捏造だ。
 大江広元
だから、まだ源頼朝(みなもとのよりとも)が生きていた(1192年に鎌倉幕府を開いた。まだ京都との緊張関係はずっと続く)、丁度、西暦1200年ごろに、「 前たち関東武士 は、九州に行け。領地をやる。九州に行って、大陸からの侵略、侵攻に備えよ」と、任命されてやってきたのだ。

7.モンゴル(大元国。だいげんこく)が攻めて来る 元寇(げんこう。蒙古襲来)の、1274(いうなよ)年、1281(いうわい)年の、なんと70年も前から、日本側は、国防の準備を着々としていたのだ。 民俗や国家が大きくやることは驚くべきことだ。「国家百年の大計(たいけい)」とは、よく言ったものだ。無駄だった戦艦大和もそうだけと。国家も大きく間違う時は、間違う。みんなで間違う。

蒙古襲来(その情報は、鎌倉五山を開いた、南宋帝国からの、中国人の亡命知識人の高僧たちから、北条時宗たちに、正確に齎(もたら)されていた)の70年前に、関東に居た、少弐(しょうに)氏と、千葉氏、と大友氏、と、島津氏と、竜造寺氏 たちが、「九州に行け」と、守護、地頭に任命されて、やって来たのだ。そして現地化して、「9州、9つの国」の九州を作ったのだ。
薩摩(今の鹿児島県) の島津氏は、何と、元々は、神奈川県の厚木(あつぎ)の辺りにいた、在地の武装民である国人(こくじん、くにうど)だった、と、歴史に詳しい人から、私は聞いた。

私、副島隆彦の家系は、この竜造寺(りゅうぞうじ)氏と共に、やってきて、今の佐賀県から、熊本県の有明湾の大牟田や 柳川(やながわ)辺りの湿地帯に居着いて、土着した半農半武装の集団だ。だから私にとっては、自分の先祖のことを思うから、大宰府の政庁の迹(あと)が、すばらしかった。

それに対して、そこから3キロ ぐらいのところに在る、大宰府天満宮は、くだらない。ここに参詣に来る人々は、この神社の何を、自分が拝んでいるのかを、知らない。ただ、 “学問の神様” の菅原道真(すがわらのみちざね、845-903年、58歳で死)を祀(まつ)っている神社だ、と言うことは、皆、知っている。この天満宮は、道真の墓にした場所だ。それを、分祀(ぶんし)した神社が、「天神(てんじん)さまの、湯島の白梅(しらうめ)」となって、全国各地にある。
  菅原道真
道真は、西暦901年に、京都での藤原氏との権力闘争に敗れて、この大宰府に、流刑(るけい)ではないが左遷(させん)され、権の帥(ごんのそつ、長官)としてやって来て、「恨みを抱いたまま死んだ」とされる、菅原道真の何が、偉かったのか。私もよくは知らない。

どうも、菅原道真は、中国に行ったこともないのに、すらすらと中国文(漢文)の文献が読める大秀才だったようだ。生粋の日本人なのに、漢文が読めた、ということで、藤原氏も、道真の頭脳を怖れたようだ。 だから後(のち)に天神(てんじん)さまと尊敬された。

だが、古い人々が、神社を本気でお参り(今のような形だけでなく)したのは、それなりの理由がある。菅原道真は、恨みを飲んで死んだ祟神(たたりがみ)として、人々に怖れるれられたので、畏(おそ)れ、惧(おそ)れ敬われたのだ。祟り神信仰こそは、日本民衆の、神社崇拝の原因で、原動力だ。

道真が死んだ後、京都で、風神(ふうじん。嵐になる)、、雷神(らいじん)の神さまが荒れ狂って、ワルの藤原貴族たちに、雷が落ちた、ことから天罰(てんばつ)の思想となって、だから菅原道真は、祟り神として祀られて、今に至るのだ。このことに知らないで、ただ、神社で拝んでいる人たちに、私、副島隆彦が大きな真実を教えないと、日本人が、ますますパー(愚か者)になる。

この祟(たた)り神の他に、日本人が、神社を拝むのは、自分たちの祖先の共同体の始まりである、大きな岩や、海や山や、祠(ほこら、古大木が作った穴)と鎮守の森を、道祖神(どうそしん)として祭るのである。先祖崇拝だ。 それから、中国伝来の、道教(どうきょう、タオイズム)の寺院、それから、山岳信仰、修験道(しゅげんどう)の 山伏(やまぶし)の行(ぎょう)として、行者(ぎょうじゃ)、御師(おし)が拝むやしろである。

修験道(しゅげんどう)は、仏教にも、神道(しんどう。これは中国伝来の道教、どうきょうが起源)にも属さない、日本古来の海山(うみやま)信仰だ。修験道の 「験(けん、げん)」とは、超能力のことだ。この超能力を、身に着けたいとして、行者(ぎょうじゃ)たちが、懸命に、水ごりや、滝行(たきぎょう)や、山岳踏破などの厳しい修行することが、即(すなわ)ち、「修験(しゅげん)の道(どう)」だ。
だから、今でも、おばあさんたちの一部に、「験(げん)がいい」とか「験(げん)をかつぐ」という素朴な、占い呪(まじな)いの言葉を、自然に口にする人々がいる。

私、副島隆彦も、この修験道と、先祖崇拝と、海や山を素朴に拝む、自然崇拝(アニミズム、animism )だけならやる。 宗教(しゅうきょう。religion )は、どんなものも、すべて嫌いだ。

この他に、日本人にとって大事な、3大祟り神の残りの2つは、東京の神田明神(かんだみょうじん)の祭神(さいしん)である、平将門(たいらのまさかど、?-940年)である。“関東の王”だった、平将門は、立派な人格者で、戦乱の時にも人に謗(そし)られる行動をしていない。それで、京都にまで弁明に行って、そこで斬られた。将門の首が、今の東京の大手町にある、将門の首塚(くびづか)まで、宙を飛んで帰って来たのだそうだ。

それで、あまりに江戸城に近い、ということで、神田明神は、今の外(そと)神田に移された。皆さんも、東京駅から近い、大手町の高層ビルの谷間に、今も有る将門の首塚をお参りに行ってください。今は、かなりキレイにされてしまった。
 平将門の首塚

あとの1つは、父親の、鳥羽(とば)上皇の女狂いで、天皇を無理やり、若くして辞めさせられた、崇徳(すとく)天皇(Ⅰ119-1164年、45歳で死、在位:1123-1142年)が祟り神だ。源平の武士が暴れ出す世になって、保元の乱を起こして、崇神は、香川県に流されて死んだ。この3人が、日本の祟り神の代表だ。だから人々が、今もお参りする。
 崇徳天皇

愛国の信念で闘って、非業(ひごう)の死をとげ、恨みを飲んで死んだ、民族の英雄たちの霊魂(れいこん)は、今も、日本民族に尊敬されている。織田信長も、西郷隆盛も、乃木希典(のぎまれすけ)も、田中角栄も、ずっと、この祟り神の系譜として、日本人の魂の中に残っている。

8. 今、朝の6時前で、ふと窓の外を見たら、海から太陽が上がった。
私は、九州から帰って、急いで、金融本を書かなければいけない。ところが、頭痛が起きて、あまり動けない。同志の編集長も、もう、長年の頭に使い過ぎで、同じく、頭痛を起こして、
すぐにへたってしまう。「お互い、歳を食ったなあ」と慰(なぐさ)め合う。

さらに悪いことに、編集長は、馬鹿だから、ワクチンを2回も打った。それで、太もも(大腿部、だいたいぶ)に帯状疱疹(たいじょうほうしん)が、出来て、それは抗生剤で治(そおさ)まったのだが、その奥の方が神経痛で、今も、痛いそうだ。神経痛の痛みは、ただの健康な痛みとは違う。腐った痛みだ。ずきずきと患部が、気持ち悪い、まさしく、病的なイヤーな痛みだ。

この痛みは、人間の体が壊れて行く時の、まさしく、腐った痛みだ。老人になると、皆、この神経痛が、あちこちに出るようになる。だから、老人は、いつも不愉快そうにしている。欝々(うつうつ)として、「もう、いいや、これだけ生きたんだから」と諦(あきら)めている。私、副島隆彦には、「老人一年生 老人は痛い」(幻冬舎新書)という、8年ぐらい前に書いた本がある。

それなのに、それなのに、私は、息子と友達を誘って、同志の編集長を励ますつもりで、「元気を出そう」と、ゴルフに誘って近くのゴルフ場に行った。 案の定、編集長は、後半の半分ぐらいで「頭痛がする。用心してここでやめます 」と リタイアした。カートの中から好々爺(こうこうや)のように眺めていた。

私、副島隆彦のスコアは、いくらでしょう。145です。この30年間、ずっと、これぐらいです。これを言うと人に馬鹿にされます。このスコアは、全く変わりません。ダブルボギー・ベースで行けば、110ぐらいになるでしょう。それぐらいからが、「人に迷惑をかけない腕前」だ。120を越すと、女性のゴルフ好きの人からも、鼻で嗤(わら)われる。

だが、私は、年に、4,5回しかしない、健康ゴフルだから、ちっとも恥ずかしいとは思っていない。今のゴルフ場は、平日は、ガラガラして、どこの空(すい)いている。昔は、50組ぐらい入れて、ギューギューで詰め込んでいた。今の富士山の弾丸登山(だんがんとざん)の感じだった。 弾丸登山の、無謀な馬鹿たちを含めて(この者たちは、途中で凍えて、死にそうになって避難を訴える)、富士山は、山頂まで、ずっと数珠繋ぎになって、真夜中も人の列だ。とテレビでもやっている。

私は、富士山の真裏(北側)の富士吉田市から上の、5合目の大駐車場 まで、一度だけ、車で行って、もうここで十分だ、と分かった。 「ああ、もう、ここまでで十分だ。ここから先は、荒涼たる岩石地帯で、普通の人間が行くところではない。 まるで月の表面のようだ(行ったことはないけど、笑い)」と、達観した。

9・ このようにして、副島隆彦の日常は続いています。ご心配なく。あと10年(80歳)までは、石に齧(かじ)りついてでも、生きますから。

あ、どうも、最近、エホバの証人という奇怪な宗教集団に、私は、狙われているようだ。 私の目の前にも、最近、現れた。エホバの証人は、統一教会(とういつきょうかい、Moonie ムーニー)とは、違う、と言うことになっているが、そうではない。
エホバの証人(Jehova’s Witness )というカルトcult の宗教団体も、立派な統一教会の別動隊だ。 参政党(さんせいとう)の神谷宗幣(かみやそうへい)たちと同じだ。参政党は、幸福実現党(=幸福の科学)が、姿を晦(くら)まして、名前を変えただけの、気色の悪い、統一教会の別動隊だ。

参政党は、反(はん)ワクチン運動や、反米(はんべい)言論までやって、反(はん)自民党のリベラル派の運動の中にまで、平気で、潜り込んでくる。本当に、悪質なやつらだ。

私が、最近、本当に怒っているのは、参政党や、ごぼうの党 というのは、統一教会の一部なのだ、いくら言っても、私の、弟子たちの中でさえ、「先生は、そう言うけど、その証拠がありません」と、私に、反抗する者たちがいることだ。馬鹿なんだ。その程度の知能、頭(おつむ)しかしていないなら、私の弟子を名乗るな。

10. 今度、詳しく書くが、去年の 2022年11月29日に、東京の南大沢(みなみおおさわ)の東京都立(とりつ)大学の、キャンパスで、授業のあと、襲撃されて、殺されかかった、宮台真司(みただいしんじ、1959年-、64歳)教授は、私の知人だが、エホバの証人の男に殺されかかった。
  負傷した宮台真司氏

その男は、今年の2月に、首つり死体で、発見された。警察(警視庁捜査一課。いわゆる殺人課)が発表した。その前に、都立大周辺の監視カメラに写っている犯人に姿が、公開された。この男の、家は、エホバの証人の集会所だった。母親が熱心な信者だ。というこことは、この男が、組織命令で、宮台真司を、殺しに行ったのだ。
 宮台真司襲撃犯
そして、警察に追われて、画像のあるので、もう、逃げられない、と分かったので、組織決定で、その犯人も、首つり自殺と言うことにして、殺した。エホバの証人という組織は、こういうことまでする、狂気の団体だ。警察もすでに、十分に分かっていて、事件から、か月もたって、その男が首つり死(縊死、いし)したと、その4日後に、「犯人を発見」と発表した。全部、出来上がっている話だ。警察もグルなのだ。

宮台真司が、友人で同志の神保哲夫(じんぼてつお)のネット番組に出て、「警察は、証拠隠滅しましたね」までは、宮台自身が言った。 襲撃犯人のことについて、その考えや人物像や、犯行の動機などを、どこの報道機関も、その後、切、報道しなかった。
私が、ここまで、言っても、私のバカな弟子たちは、「それでも、その男が、エホバの証人の証拠は有りません。先生の妄想ですよ」と、いいやがった。私は激怒した。

そして、このエホバの証人が、私の家の玄関の外にまで、布教活動のふりをして、先月、9月、やって来たのだ。「エホバの証人です。パンフレットを差し上げます」と、言った。私は、玄関の格子(こうし)越しに、「要らない」と答えた。 私が書いた、その男の似顔絵を、ここの重たい掲示板に、今度、貼り付けてやる。 私は、「あなたは、私の家だけに、わざわざ来たのか。他の人たちはいないようだ」と、詰問すべきだった。

その男は、10年前から、私を突け狙っている、まるで、南米人のような顔の、ぎょろぎょろ目の、きたない三角の登山帽を被(かぶ)った男だ。これまでに、窃盗とかの、多くの犯罪をやってきた顔だ。

いいですか。宮台事件で、警察は、この3月に、「被疑者死亡のまま、殺人容疑で、書類送検した」のである。「殺人容疑」と、警察は認定しているのだ。そして、それですべての捜査を終了した。これで終わり、とした。   この事実を、本気で考えなさい。まだ、私に向かって、私の弟子たちでさえ、「先生、証拠が有りません」と、言う気か。

私、副島隆彦が、殺されて初めて、「ああ、本当だったんだ。先生の言っていたことは」となる。・・・・・世の中、こんなものだ。  事件や争いや、闘いの当事者でない、傍観者たちは、何ごとも、このように考える。物事(ものごと)を真剣に考える、当事者の立場になって見て、考える、という脳(頭、思考力)をしていない。だから、こいつらは、ただの一般人として終わるのだ。深い人生の知恵を身に着ける、知識人としての認定を受けない。ただの鈍感(どんかん)人間だ。

よくも、 こういう頭の大(たい)して良くないの、ばっかりが、私の周りに集まったものだ、と、先生である、私は、最近は悲観している。

宮台真司は、中学高校を、麻布学園(東京の中心の有栖川のある名門校)の、部活は空手部にいた。だから、宮台は、刃物で突かれた時(185センチの長身の男だ)、咄嗟(とっさ)に両手で、自分の首を守った。だから両腕に、たくさん切り傷が残った。首と喉(のど)を突かれていたら、致命傷だ。それを宮台は、自分で防いだのだ。偉かった。

この件は、また、書きます。本当に不愉快だ。警察までグルになって、反体制、反(はん)安倍晋三、統一教会を批判する者たちは、今も、私も、命を狙われれているのだ。公安(=政治)警察の中に、今も、統一教会の信者たちが、相当数、潜り込んでいる。

彼らを、摘発、排除できないのなら、日本の政治警察 は、危険な集団だ、ということだ。
さすがに、法務省=最高検の検察庁は、違う。法務省=検察庁(同じ役所だ)は、自分たちの内部の、高官たちの中にまでいる、統一教会(黒川弘務、くろかわひろむ。東京高検長だった。検事総長を狙った。安倍首相がが必死に動いた )たちを、、現在、次々に 摘発して、排除する自浄努力をしている際中(さいちゅう)だ。

私は、自分を守ることでは、常に、最高度の警戒心を持っている。だから、ここまで生きてこられた。 私の家の外の、道路の向こうの、鉄筋アパート(リゾート・何とか)に据え付けている2台の監視カメラで、公安警察は、私の日々の、映像記録を ずっと取っている。もう15年前からだ。このことを、ここの重たい掲示板に書いたのは、これが初めてだ。
私は、世の中から、そして、特に、私の本の読者たちから、ヘンな人だとなるべく思われないようにしようと、ずっと、あまり、泥臭い、生(なま)臭い、こういう自分に身近な危険な政治の話はしないようにしてきた。

それでも、もう、宮台事件が起きたから、そろそろ、私は、自分の防御(自分を守ること)のことも公表する。

その一方で、「もうそろそろ、私は死ぬ準備をする。十分生きた」と言いながら、同時に、心配しながら、自分の体の防御を考えている、私のことを、愚か者の弟子たちは、考えが一貫していないと考えるようだ。やっぱり馬鹿なんだ、こいつらは。

「大儀(たいぎ)の為(ため)に命を差し出す」ということと、日々、注意深く生きる、ということは矛盾しない。私のように、50年間、厳しい政治言論の中で、生きて来た人間は、自分を守る、ということを知っている。プロ(ウ)の修練(しゅうれん)と言うべきだ。

10. 私が、いつも、ふーらふーらと、そこらのジジイ(爺)と同じように、軽口(かるぐち)や冗談ばっかり言っている者だから、「この人は、優しい、いい人だ」ぐらいに思っている愚か者たちが、私の、すぐ身近に、いる。 馬鹿なんだ。自分の知能と、私の知能を全く、平等で、対等だと思っている。

「人間は、人権(じんけん)の取り扱いでは、平等だ。だが、人間は、知能と能力のおいては、決して平等ではない。大きな勘違(かんちが)いをするな。そこらの愚か者たちと、人間は、皆平等、ということない」 このことを、中心に、今年の年末には、出版する予定の、私の最新の中国本で書く。 このことを、死ぬほど苦労してきた、中国の知識人と、指導者たちが、真剣に考えている、という内容だ。

11.それから、私は、金融本の他に、ようやく、2年がかりで準備した、「私、副島隆彦の初めての、スピリチュ「ア」リズムとは何か 」の本を出す。乞うご期待だ。 自分は、スピリチュアリズム の人間だ」と、勝手に、己惚(うぬぼ)れている、特に、女たちに、向かって、私、副島隆彦が、大きな爆弾を投下する。

書名は、「自分だけを信じて生きる  エマーソンに学ぶ」 だ。 スピリチュアリズムは、決して、宗教ではない。ヘンな宗教団体に行くな。 自分だけを信じなさい。自分と、自分の霊魂(れいこん)との真剣な対話だけを通して、自分の生き方をしっかり持ちなさい。

スピリチュアルの思想を、1830年代に、打ち立てたのは、ラルフ・ワルド―・エマーソン(Ralph Waldo Emerson、1803-1882年、78歳で死)という、ハーヴァード大学の神学部を卒業して、自分自身もユニテリアン教会の牧師(パスタ―)もしたが、一切の儀式(リチュアル)を否定し、宗教家の説教を否定して、アメリカで初めての演説家として、ヨーロッパにまで、名を広めた、エマーソンだ。
環境保護運動から、ピッピ―運動のニューソートから、女性、被差別民救済から、あらゆる政治運動に思想の、穏(おだ)やかな実践者は、思想家のエマーソンだ。
 エマーソン
私、副島隆彦が、このことを、強力に説いて、日本で初めて、そこらの、ただの神懸(かみがか)かりの、恋愛占い、運勢占い、呪(まじな)い好きの、スピの女たちに、本当の、スピリチュアリズムは、どのように生まれたか、を、私が、書きます。

始め、私はスピの女性たちに遠慮して、「自分だけを信じること、これが、スピリチュアリズムの第1原理だ。エマーソンが打ち立てた」を、何とか、分かってもらおうと、柔らかいコトバ(ほとんど漢字がない文章。お勉強が、学校時代に出来なかった人たちへの遠慮)を使おうとした。これがうまく行かなかった。やっぱり、正面から、ぱかーんと、ある程度、難しいことを書かないといけない、と、ようやく、3か月前に分かった。

その前に、頭にスピが入っている皆さんは、一応、副島隆彦の本の読者なのだから、最新刊の「狂人日記。戦争を嫌(いや)がった大(だい)作家たち」 (祥伝社=しょうでんしゃ=新書)を読みなさい。この本は、普通の読書人で、4時間で読めます。しっかり読みたい人は、8時間で読めます。 私は、速読(そくどく)と言うのは、無い。無いものは無い、と分かっている。

人よりも早く、本が読めるから、自分は頭がいい人間だ、などど考えるのは、愚か者だ。人間は、じっくりと本を読んで、自分の頭で、何度も考え直して、そして、ようやく賢い人間になる。本は、ゆっくりとしっかりと読みなさい。この本は、読ぬ値する、と判断したら、じっくりと線を引っ張って、自分で注意書きをしながら、読みなさい。  副島隆彦の本の読み方は、重要だ、と言う個所に、線を引いて、囲(かこ)って、ぐりぐり巻きにして、ぺージを折って、汚(よご)しながら、自分の血肉(ちにく)にします。

もう少し、時間と体調に余裕が出たら、また、「YouTube ユーチューブの 逆転の 活用法」で、世界の名曲を歌っている世界水神の歌手たち(ヤシーム・レヴィとか、エディット・ピアフ)と、エンリオ・モリコーネの映画音楽や、 それから、オペラ界 の永遠の最高のディーヴァ devaの マリア・カラスのこととか、“イタリアの至宝(トレジュア)”と呼ばれる、すばらしい 女優モニカ・ベルッチ論(ソフィア・ローレンの跡継)」とか、やります。待っていてください。     副島隆彦拝

守谷 健二 投稿日:2023/10/10 13:46

【3081】『日本史』は、どのようにして創られたのか

ご無沙汰いたしております、守谷健二です、相も変わらず日本史の話を書かせていただきます。

 

日本史の編纂では、712年(和銅五年)に書いたとの序文のある『古事記』と、720年(養老四年)に撰上された『日本書紀』の関係がよく話題になります。

 

『古事記』の方が『日本書紀』のダイジェスト版のような印象を与えるので、本当は『日本書紀』の方が先に成立していたのを、後に(平安時代)になってから『日本書紀』を基に『古事記』は書かれたのだとする『古事記偽書説』なるものも時々唱えられてきました。

私は、日本史の編纂に関しては、『古事記』と『日本書紀』の関係だけを見ていてはだめだと考えます。

何故なら、703年(大宝三年)の、粟田真人の遣唐使があるからです。粟田真人たちは、唐朝に対し日本の歴史の承認を求めていました。この遣唐使の使命は、日本の歴史(万世一系の天皇制)の承認を得ることです。

 

『旧唐書』より引用

 日本国は倭国の別種なり。その国日辺にあるを以て、故に日本を以て名となす。あるいは云う、倭国自らその名の雅なざるを悪(にく)み、改めて日本となす。あるいは云う、日本は旧(もと)小国、倭国の地を併せたりと。その人、入朝する者、多く自ら矜大、実を以て対(こた)えず。故に中国是を疑う。

引用終わり

 

粟田真人たちは、中国に累積されていた日本列島の歴史とは全く別の歴史を、堂々と悪びれることなく主張し、その承認を求めたと云うのです。

中国は『歴史の国』です。中国文明を支えている柱の一つは、歴史書に対する信頼にある。粟田真人たちの主張する日本の歴史は、唐朝の史官たちを説得することが出来ませんでした。

 

ただこの703年の時点で、既に(日本の歴史)は創られていたのです。これを仮に『原日本書紀』と名付けましょう。『原日本書紀』は中国を納得させることが出来ませんでしたが、日本の王朝はあきらめる訳には行かなかった。王朝の正統性が掛かっていたのです。

 修正する必要がありました。中国を説得させるに足る程に修正する必要があったのです。703年から『古事記』の書かれた712年の間は、どのようにすれば中国を納得させることが出来るか、その研究に費やした時間です。

『古事記』は『原日本書紀』をどの様に修正するかの(指示書)です。

どの様に修正したか、次回書きます。

 

副島隆彦の学問道場 投稿日:2023/10/02 17:32

【3080】ホームページリニューアル作業に伴い、ホームページの閲覧が1日できなくなります(学問道場・古村)

SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。

私どもでは、2023年9月8日に、ホームページのリニューアルを実施しました。

その後、様々な改善点が出てきましたので、その都度対応、改善をしてきました。

今回、掲示板に関して、システムに関わる大きな改善が必要になりました。
今回の改善は、ホームページ全体に関わるので、ホームページを閉じる必要
が出てきました。

そこで、「2023年10月5日(木)午前8時~午後6時ごろ」まで、
ホームページが見られなくなります。その間は、「メンテナンス中」という表示が出ます。

先月のリニューアルに続き、ホームページを見ていただいている皆さまに、
ご不便をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

作業をできるだけ迅速に進め、可能な限り早くホームページの表示ができるように、
努めますが、どうしても一日仕事になってしまいます。

ホームページの機能向上のため、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

ご質問などございましたら、下記連絡先までお問い合わせください。

・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・電話番号:048-788-1837
・ファックス番号:048-788-1854

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

副島隆彦の学問道場
古村治彦拝

土井 敏喜 投稿日:2023/09/23 12:01

【3079】彼岸花

NHK深夜便によれば、秋分の日23日の花は「彼岸花」だそうです。花言葉の意味は、「再会」。広島の平和公園の周りは彼岸花が咲き誇っているでしょう。原爆で失われた人や物への再会を、当時の公園の設立をした担当者が知っていたかどうか不明ですが、秋分の日には彼岸花の意味(再会)は胸に滲みます。

副島隆彦 投稿日:2023/09/21 10:24

【3078】9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。再度宣伝します 2023年9月21日

(貼り付けはじめ)

 冒頭に、副島隆彦が加筆します。この福岡市での 29日(金)の私の講演会のあと、学問道場の会員と私の本の読者で、時間のある人は、そのまま会場に残ってください。 近くのカフェにでも行って、皆で話しましょう。 6時半ぐらいまで話しましょう。このことは、私が、講演の最中にも言います。 以上です。

(貼り付け終わり)

 副島隆彦です。 今日は、2023年9月21日(木)です。

 今の世界の金融、経済の動きについての、NYの プロ(ウ pro- )アナリスト、ストラテジスト(金融予測者)たちの、一番の焦点(注目点)は、 米国債の10年物(もの)の、利回りの上昇である。 以下の通り、今朝(21日)の 日経の「今日の市況」の欄で、日本時間午前5時(NYでは夕方4時の市場の終わり時間 )で、「米10年国債 は、4.41%」となっている。ジリジリと上がっている。これが危険なのだ。

 NYの金(きん)は、 以下の通り、1オンス(31.1グラム)=1953ドルである。

 金もジワジワと上がっている。

(転載貼り付け始め)

日経新聞 「今日の市況」から

日本の長期国債利回り(%) ※ 0.720 +0.005 9月20日 15:54

米10年国債(%) 4.412 +0.050    20日 17:00 終値

米30年国債(%) 4.449 +0.021    20日 17:00 終値

無担保コール、TIBORなどの金利指標は、有料会員登録

商品 NY金(ドル/トロイオンス) 1,953.70 +0.30(0.01%) 19日 16:00 終値

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。

 この10年物の国債の利回り(=  長期金利) から、今の米インフレ率(物価上昇率)の 年率換算 3.3% を引くと、1.1%である。これが、米の実質利回り(じっしつりまわり。real yield リアル・イールド)である。この数値が下がって来ると、アメリカの金融市場は、大きな変調をきたす。

 次に、今朝3時の 報道である。

(転載貼り付け始め)

〇 「 FRB、金利据え置き 過半数が年内の追加利上げを想定 」

2023年9月21日 3:03   日経新聞

FRBのパウエル議長は利上げの終盤では時間をかけて経済データを見極める考えを示している=ロイター

【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)は、9月20日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を2会合ぶりに据え置いた。同時に公表した参加者による経済見通しでは、19人中12人が年内の追加利上げを予想。高インフレの沈静化について楽観視しない姿勢を明確にした。・・・

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。

 上の記事は、NYの金融市場でおかしな動きが出たら、すぐに、FRB(パウエル議長たち)は、政策金利(短期金利)を、引き下げ始める、ということを示している。

 「まだまだ、(政策)金利を上げるぞ、上げるぞ。アメリカは景気がいい 」というのは、彼らの虚勢(きょせい)であって、実情は、そんな生易(なまやさ)しいものではない。

 上記の最新の金価格から、算出される、日本国内の金(きん)価格の反映として、福岡市を本社とする「野口コイン」では、以下の通り、昨日、9月20日の、金貨(ゴールド・コイン)の売り出し値段を決めている。 このグラフをじっと見ると分かる通り、東京の田中貴金属(およびその全国各地の代理店)での売り値(客から見たら、買値)よりも、6千円安い。

野口コインのこと  金貨の価格 2023年9月20日 調べ

NY金の価格

 副島隆彦です。 

 再度の宣伝ですが、来たる9月29日に、福岡市の中心地の天神(てんじん)で、私の講演会が有ります。九州地区の、学問道場の会員と、私の本の読者、そして、金(きん)に興味のある人は、集まってください。市役所の隣りの、アクロス福岡、という立派な会場で行われます。入場無料です。

(ここに、この会社の トップ画面の、福岡の講演会の宣伝を貼る)

野口コイン のホームページ
https://www.noguchicoin.co.jp/

 皆さん、私の顔を見に来てください。金融、経済の話だけでなく、大きく世界の政治の動きや、日本国内のことも話すつもりです。  副島隆彦拝 

RS282 投稿日:2023/09/21 03:58

【3077】『コロナ関連死』という詭弁

※冒頭に加筆します。副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。新規会員はまず丁寧な自己紹介をしてから書き込むのが礼儀です。どこから引っ張ってきたのか分からない、訳の分からない文章を載せても自己満足でしかなく、誰も理解できない。このことを分かりなさい。これはこれから掲示板に書こうと思っている人たちにも当てはまります。

接種開始に伴い、2021年2月〜2023年8月までに一気に急増した全国の死者数を見て、さすがのワクチン推進者たちもひと頃の勢いが失せてしまったようです。頼みの綱である重症化予防効果も、最近の研究では、度重なる接種によるワクチンの『免疫抑制効果』が指摘されており、ウィルスに感染しても過剰な免疫反応が抑えられ重症化し難いものの、感染に対しては無防備な状態になる、すなわち、感染爆発が起こり易くなるという論文が複数出ています。
その結果、コロナではない、さまざまな感染症や疾病を引き起こし易い状態になるのだと。そして、コロナに罹らずに死亡する『非コロナ関連死』が急増したのです。

・超過死亡においても
「基本的にはコロナ罹患が最大要因であることはまず間違いない・・・ そもそも超過死亡増は、日本でもワクチン接種事業が大規模に始まる前(アルファ株流行期)、振り返ってみれば感染者数がまだ随分少ない頃から確認され始めていた。」などと言う専門家と称する人がいますが、当時マスコミでも報道されていたように、『コロナ・パニック』が原因で、医療のヒステリックな診療制限や新規の患者や通院患者の自粛が起きたため、手遅れの患者が増えた、と見た方がいいでしょう。

・『コロナ関連死』という詭弁
もっと重要なことは、ワクチン接種による死亡者の激増により、コロナに罹る前にワクチンで死亡する【ワクチンによる間引き】が起きたため、接種者のコロナ死者数・重症者数が大幅に減った、と考えられるのです。これがワクチン接種者の『コロナ関連死』が少ないと言われるカラクリです。

それくらい説得力のある死者数の増加です。(下図を参照のこと

それとは逆に、非接種者の『コロナ関連死』は死者・重症者が多く見えてしまう(ワクチン死で間引きされない)といった、不条理な現象が起きてしまうのです。

『コロナ関連死』というのは感染してナンボなので、感染する前にワクチンで(人知れず)死亡すると、カウントされないのです。CDCや関連する各国の保健機関(厚労省も含む)・製薬会社が公表する死亡情報は、よく見るとほぼ全てがこの『コロナ関連死』なのです。

また、『コロナ死』は無分別に水増しカウントし、(https://www.mhlw.go.jp/content/000639692.pdf 『2020年6月の厚労省【事務連絡】』)『ワクチン死』は何がなんでも認めない、という現状・・・この、あからさまとも言える『ワクチン死隠し』は医学とは程遠いことは誰の目にも明らかです。
そもそも、こんな恣意的なデータを信用しろと言う方が無茶な話です。

ただ、人口動態統計に基づく、純粋な『年間死亡者数』これだけは厚労省といえども、おいそれとは嘘をつけません。本当に信用できるデータはこれだけかもしれません(下図を参照のこと)。ただし、今のところです。

そして、定義のあやふやな超過死亡ではなく、【全国の接種者・非接種者別の純粋な死亡者数・死亡率】が知りたいのですが、地方の役所も厚労省も、何を知られたくないのか未公表で、問い合わせにさえ答えてくれません。

なぜワクチン推進者たちは、この恣意的な『コロナ関連死』ではなく【全国の接種者・非接種者別の純粋な死亡者数・死亡率】に触れたがらないのでしょうか? 何か不都合な事でもあるのでしょうか? これが判れば、たちどころに『コロナ死かワクチン死か』が判明するのに。
こんな一丁目一番地のデータを隠して、良くもまあ『コロナ関連死』などという恣意的なデータを振り回すものだと呆れてしまいます。
そして、政府の役人や製薬会社の言い訳も、最近では信用されなくなったようで、内外の『査読済論文』にも、彼らの主張とは正反対の、極めて不都合なものが散見されるようになりました。これはもう歯止めが効かなくなるでしょう。
そもそも、今の米国の、しかも製薬会社を信用しろと言う方が、土台無理な話というものです。

私は、今回の『コロナ騒動』は、明らかに【トランプ再選】を阻む者たちが、長年蓄積していたノウハウをもとに、組織的・計画的に起こした、世界規模の【工作活動】だと思っています。何らかの妨害工作は有るだろうと予想していたトランプも、さぞかし魂消たことでしょう。

さて、来年の選挙はどうなるのか?
私は、このまま行くと経済危機と国内の騒乱により【延期】になるのではないかと妄想しています。
まだ先行きは不透明ですが、もしも『RKJ』が第三党から出馬するようなことにでもなれば、いかなる不正を以てしても、もはや民主党は勝てなくなるのではないか、と思うからです。

その下準備は不法移民の受け入れ等で着々と進みつつある様に見えるのは、私の思い過ごしでしょうか?
彼らは、それを起こすためのノウハウを、地域紛争やBLM運動の手法から十分に積み上げていると思うのです。

https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-948d0348e3cba86c5f9f5b6944d9cd91
https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-d6130ab6eb11c07d0f877ada340f61a3
https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-90edf9bafaa21cf65757f713b2934912
これらのデータは公の機関のデータを元に作成されたものです。

副島隆彦 投稿日:2023/09/13 14:46

【3076】副島隆彦です。9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。

副島隆彦です。9月29日(金)に、九州の福岡で、私の業者講演会が有ります。九州の会員、読者たちは集まってください。

 副島隆彦です。今日は、2023年9月13日(水)です。

 10日の 東京での 私の金融セミナーは、大(だい)盛況で終わりました。金(きん)の値段が、1グラム=1万円 を越えていることの影響もあって、会場に来る人よりも、全国から、オンライン配信(翌日に配信)での申込者が、数倍いる時代になりました。 

 私、副島隆彦は、「3度ぐらいは、私の顔を、直接見に来なさい」といつも言って来ました。私は、金融、経済の話をずっとやりながらも、世界の政治の動きと、日本国内の政治の裏側のことも話します。それらを合体させて、いろいろと話します。それが、私の言論、評論の特徴なのでしょう。

 それで、次に、金融業者が主催する、私の講演会が、九州の 最大都市の 福岡で、行われます。 もうすぐの、9月の末、29日(金)です。詳細は、以下の通りです。こっちは、業者の客集めも目的ですから、無料です。皆さん、来てください。

(ここに、この会社の トップ画面の、講演会の宣伝を貼る)

野口コイン のホームページ
https://www.noguchicoin.co.jp/

 副島隆彦です。以上の通りです。 九州圏の、学問道場の会員と、私の本の読者と、それから金(きん)投資に興味ある人は、集まってください。私が、九州まで行くことが、最近、減りました。九州の福岡は、私の出身地であり、小さいときに育った都市です。今は、私は、もう、博多弁(はかたべん)は、「なんばしちょっと」か、「元気ば、出しんしゃい」ぐらいしか覚えていない。だが話せば、全部、聞き取れる。

 無料だから、当日、電車賃さえ払えば、博多の中心地の天神(てんじん)のアクロスという立派な会場まで来れるでしょう。皆さん、私の顔を見に来てください。
「野口コインを紹介する副島隆彦の資料から」

 福岡に本社がある、「野口コイン」という、信頼のおける、金貨(ゴールド・コイン)を中心に販売している会社の主催です。 私は、ここの、まだ若い、野口貴志(のぐちたかし)社長を、信用しています。この野口コインで、ネット通販で、これからは、金貨(きんか)を買いなさい。この会社の通販(つうはん)は、本当に信頼できます。

 金貨の販売では、この会社が、ネット販売でも、全国制覇しました。東京にも、大阪にも、これだけしっかりした会社は、もう有りません。

 上の画像に載せた通り、今、1枚(1ounce オンス.31.1グラム)で、33万円ぐらいです。 これが、3年後には、3倍の、丁度、100万円になっているでしょう。かつ、田中貴金属で買うよりも、1枚当たり、6千円も 安いです。 手数料も安い。仕入れ先も、外国の正規代理店を通している。だから、ここで、ネットで買いなさい。

 野口コインは、天神の立派な場所に、最近、実店舗(じつてんぽ)を出した。野口コインの ホームページを開いて、お店の画像と住所を確認してください。講演会の当日、早めに来て、ここに行って、金貨を買う、ことも出来ます。

 私、副島隆彦が、ここまで、金融業者に 太鼓判(たいこばん)を押すのは、よっぽどのことだと、皆、思いなさい。 この件は、29日の福岡での講演までに、もう一度、説明します。

 皆さんは、福岡(県、市)と、博多(はかた)(駅)の違いを知っていますか。それは、大阪(駅)と、梅田(うめだ)駅と同じ感じで、とにかく、福岡の一番の中心地です。

 私は、この辺りを、小学校の時、自転車で走り回っていました。大濠(おおほり)公園とか、平和台球場の辺りまで。今は、福岡城は、鴻臚(こうろ)館と言って、中国からの外交使節を迎える記念館になっている。 今はもう、天神地区は、すっかり高層ビルばっかりになって見違えます。60年前は、中心を流れる那珂川(なかがわ)という川は、臭(くさ)い臭(にお)いがして、本当に穢(きたな)かった。たいして処理もしないで、ぜんぶ汚水を流していた。

 まあ、いいか。 私、副島隆彦 が、福岡に行って、話をする、というのだから、みんな、集まりなさい。大分も、佐賀(私の本籍はここ)も、長崎も、熊本の人も来なさい。鹿児島と宮崎はちょっと遠いですね。山口県の人は、関門海峡を電車でサッと渡ってすぐだから来なさい。元気よく、皆で盛り上がりましょう。

 当日、講演に参加する人は、上記の会社の、講演会への申し込みページに書いてから、来てください。ここは、皆さんに、商品を押し売りや、しつこく勧誘するような、会社ではありません。 物事(ものごと)は、大きく、ゆったりと考えなければいけません。

 あと一回、私の九州の福岡での、9月29日(きん)の講演の広告をします。金の買い方を教えます。  皆さん、集まってください。   副島隆彦拝

副島隆彦 投稿日:2023/09/06 09:05

【3075】[3586]9月10日の、私の金融セミナーの最後の宣伝

副島隆彦です。 今日は、2023年9月6日(水)です。

 私は、9月10日(日)に迫った、第26回 「副島隆彦の“予言者”金融セミナー」の準備をしている。 金融、経済の 世界中の動きを、ずーっと調べて、その最先端での動きと、最新の情報を集めて分析している。

そして、それらの事実を確認する。そのうえで、私、副島隆彦の知能(intellect インテレクト)で、総合的に、評価・判断(これを、valuation ヴァリューエイションと言う)する。そのあと「それでは、これからの世界の金融、経済はどうなるか、どう動くか。そしてその影響を受ける日本の金融の動きを、近(きん)未予測、予言をする。

そして、そのあと、実際の現実の市場(マーケット)で、はっきりと結果が出る。もう誰も、その結果には逆らわない。逆らえない。誤魔化(ごまか)すことも、言い逃れ(弁解、自己弁護 )も出来ない。 これを、 evaluation  「エヴァリューエイション」 と言う。これは、冷酷な客観評価だ。 

 この 「「エ」ヴァリューエイション」を、日本人は、知識人層を含めて、理解していない。 この語(コトバ)を何と、訳したらいいか、私も、まだ、決められない。ただの×「△再評価、△再判定」では、済まない。そのようなものではない。日本の土人(どじん)知識人たちでは、なかなか理解できない。 
 
 それでは、 以下に「金(きん)が、1万円の超えた」の最近の記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

 ●「 土肥(とい)金山の世界一金塊25億円突破、金(きん)高騰で話題沸騰―伊豆市 」
2023年9月1日   伊豆新聞

 (静岡県)伊豆(いず)市にある 金のテーマパーク「土肥(とい)金山」に展示されている 重量250キロ、世界一の金塊が、時価25億円を超え、話題を呼んでいる。
 金(きん)相場の価格高騰が続き連日、過去最高値を更新中だ。上昇が止まらない巨大な黄金の価格に注目が集まっている。

金塊25キロ

 巨大金塊(きんかい)は、2005年6月、三菱マテリアル直島(なおしま)製錬所(香川県直島町)で造られ、7月 に公開を始めた。底面は、長さ45センチ、幅22センチ、高さ17センチ。06年2月にはギネスブックに世界一の認定を受けた。

 当初の時価は約4億円だった。価格は、18年間で6倍以上に跳ね上がった。金(きん)相場は、8月29日に初めて 1グラム当たり1万円 の大台を超え、30日は、同1万50円、31日は同1万95円と連日、過去最高値を更新している。

 土肥(とい)金山課長の国分歩さんは、「価格が上がり続けて金塊が注目され、来場者が増えるのはうれしい」と述べる。一方で「金相場上昇の裏には社会不安の要素もあり、世の中に困っている人がいると思うと、手放しには喜べない」と複雑な心境を語る。

土肥金山での砂金とり

 来場者は、展示ケースに掲示された金塊の価格に驚きながらも、金運(きんうん)が上がることなどを願って手で触れたり、さすったりしている。東京都目黒区から家族5人で来た小学5年の上野和香さんは「初めて見て、大きさに驚いた。(運気=うんき=アップの)御利益(ごりやく)がありそう」と笑顔で話した。

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。それで、9月10日の、金融セミナーで話す内容の、パワーポイント(スライド、紙芝居) の資料を、冒頭の1枚だけ、以下に載せる。このような資料を、50枚以上、当日用に準備した。
 
国内の金(きん)の小売価格のグラフ  

 案外、多くの人は、金(きん)が、これまで、どのような価格の動きをして来たのか、知らない。テレビでもネット上でも、この「金の価格のグラフ」」は、見たことがないでしょう。 こういう簡単なグラフを、これまで見たことがない、という人が本当に多い。私、副島隆彦は、もっともっと、多くの人に、この世の、大きな真実を、大きく分かって貰うために、努力している。

 金融の専門家ぶって、偉そうな、難しそうなことを言う気が、私はいよいよ無くなった。どこまででも分かり易く、「この世の大きな真実を、多くの人に、分かってもらう」ために話す。
 この 「副島隆彦の “予言者” 金融セミナー」の宣伝を再度します。 詳細は以下の通りです。

(ここに画像を貼る)

===============================
「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第26回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2023年9月10日(日) 
 開場・受付=11:00~ 
 開演=12:00~
 終了=17:30 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
===============================
「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、
ショッピングカートに入れてください。
副島先生への質問は「備考欄」に入力してください。
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://soejimayogen.cart.fc2.com/

 副島隆彦です。以上の通りです。 金が10,000円を越したものだから、途端に、「急いで金(きん)を売らなくては」という動きが出ている。
 それは、やめなさい。家の中にある、金歯(きんば)や、昔の古い金の指輪とかを、買い取り業者に持って行って、売る、というのはやってもいいだろう。だが、折角(せっかく)、持っている、大事にして来た、金の地金(じがね ingot インゴット)や金貨(ゴールド・コイン)を、今、売りに行くのは、愚か者がすることだ。

 私、副島隆彦は、はっきり予言(プレディクト predict )する。これは、神の言葉を人々に伝える預言(よげん。rophecy プロウフェシー。 prophet プロウフェト が預言者 )とは、違う。近い未来のことを予(あらかじ)め予測して言う(書く)だけだ。 
 私は、自分が分かった限りの、近(きん)未来の予測を、自信をもって、世の中に公言するだけの、予言者(プレディクター predictor )だ、とずっと自称している。 あとは、世の中の人々が、「この人の言うことは、当たっている。ウソがない。ハズレることが少ない」 と、 評価、判断( valuation ヴァリューエイション)してくれる、か、だけだ。

 ですから、私の予言では、これから、金(きん)は、もっともっと、世界的に上がる。
 今の3倍の、金1グラム=3万円( 3百ドル)になるでしょう。
 なぜなら、世界中に、アメリカが、WWⅡ(第2次大戦)の戦争のあと、この78年間、垂れ流してきた膨大な量の米ドル(その本当の姿は、米国債 American national bond )が、そのあまりもの野放図な、大量の発行の為に信用を無くして、下落するからだ。
 あと少しで、NY(ニューヨーク)の 米国債という債券(さいけん。ボンド bond )の市場が、暴落を始めるでしょう。 2か月と掛からないだろう。 すなわち、

 「 金とドルの戦い で、金 が勝つ 」 である。
 ですから、あなたは、今の手持ちの自分の金を、まだ、じっと持っていなさい。あと3年は我慢して持っていなさい。その間に、世界が大きく、変動して、次の新しい時代、新しい世界 が、来ているでしょう。

 それから、 これまで金(きん)を買おうか、買おうか、と 迷って踏ん切りが付かないままに、ずっとここまで、来てしまった人たちへ。私、副島隆彦が、自信をもって、「皆さんの、背中を圧して」、今からでいいから、金を買いなさい、と言います。「値下がりしたら、どうしよう」などと、言っていないで、さっさと買いなさい。

 その買い方も、新たに私が教えます。ですから、そういう人も、上記の 金融セミナーに来なさい。人間にとって大事なのは、その人の信用(しんよう)だ。 周りの人々からの、信用(クレジット、クレディビリティ credibility )です。 

 それまで、その人が、風雪に耐えて、行って来た長年の言動を、周りの人たちが、厳しく、評価、判断(ヴァリューエイション)する。 言っていることが、コロコロと変わる人間 は、駄目だ。 この信用の別名が、まさしく、金融(きんゆう)です。信頼関係(=信用)のないところには、金融(おカネでの、人と人の、つながり。契約 )は、生まれない。そういうわけで、私の話を、聴きに来なさい。
 
  係りの者が言っていますが、「 当日券もあります。当日の様子を見てから来ることも出来ます。ただし、会場での混乱を避けるために、事前に、ネット上の 申し込みページでの申し込みをしてから、会場に来てください」 だそうです。 以上です。  副島隆彦拝

古村治彦(学問道場) 投稿日:2023/09/03 17:47

【3074】[3585]ホームページ「副島隆彦の学問道場」のリニューアルに関するお知らせ(学問道場・古村)

SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2023年9月3日です。

本日は、ホームページ「副島隆彦の学問道場」のリニューアルに関するお知らせをいたします。

 「副島隆彦の学問道場」は2000年に創設され、24年間続いているホームページです。「今日のぼやき」の欄の副島隆彦先生による文章は2000本以上、各掲示板の書き込みは合計すれば5000本以上が掲載され、現在も読めるようになっています。

 今年初めに、使用しているサーバー会社から機能強化のためにサーバーのリニューアルを行うという連絡を受けました。サーバーが新しくなると、現在のホームページのシステムでは対応ができなくなります。そこで、私たちのホームページのシステムもリニューアルすることになりました。これが今年の5月末のことでした。

 私友の会員・読者である専門家の方にご相談しました。その際に、専門家から「現在のホームページのデザイン、機能は簡潔であり、内容が良い。特にこれだけの長い間の文章が残っているのは財産だ」という評価を受け、「機能とデザインを大きく変えない」ということ、個々の機能や安全性については、最新の技術を導入して改善していくことで、専門家と私の間で意見が一致しました。そして、6月上旬からホームページのリニューアルの作業をお願いしました。

 今年の6月上旬から始まりましたホームページのリニューアルは大詰め段階に来ており、もう少しで完了いたします。リニューアル日は2023年9月8日を予定しています。

デザインはほぼ変わりませんので、使い勝手もほぼ変わらないと考えております。新しい機能により、副島先生と弟子たちの書籍紹介ページは充実した内容となっております。先生の200冊以上の著作を網羅しており、外部リンクになってしまいますが、注文することも可能です。2000年から現在まで蓄積しました文章もこれまで通り、そのままお読みいただけます。

 ホームページのリニューアルに伴いまして、会員の皆様にお願いがございます。リニューアルに伴い、ログイン情報をリセットする必要があります。私どもで管理しております名簿に記載されているEメールアドレスとパスワードでのログインとなります。会員の皆様には「2024年度の会員継続のお願い」と共に、ログイン情報を記載した用紙を郵便でお送りしております。このログイン情報を利用して、ログインをお願いいたします。海外在住などお手紙をお送りできない方には別途Eメールでお知らせをいたします。お手数をおかけいたしますこと、お詫び申し上げます。

 また、ホームページに書かれている文章を移行する作業を行っており、掲示板への書き込みは緊急性がないものに関しては、リニューアル後にお願いいたします。

 ご質問がございましたら、下記連絡先までお問い合わせくださいませ。

【連絡先】
Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
電話番号:048-788-1837
ファクシミリ番号:048-788-1854

 今後とも「副島隆彦の学問道場」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

SNSI・副島隆彦の学問道場
古村治彦拝

副島隆彦 投稿日:2023/08/28 23:20

【3073】[3584]BRICS会議のこと、プリゴジンの死。これからの世界の金融、経済の動き

副島隆彦です。今日は、2023年8月28日(月)です。

始めに、金(きん)の値段の最新の記事を載せる。

(転載貼り付け始め)

〇 「 金の国内小売価格が1グラム=9973円に 過去最高値を更新 円安進行など要因 」
2023年8月28日 テレ朝

  金の国内小売価格が1グラムあたり9973円となり、先週に続き、過去最高値を更新しました。1万円が迫っています。
 金の国内小売価格の指標とされる田中貴金属工業のきょうの店頭販売価格は、1グラム=9973円となりました。先週末から25円値上がりし、過去最高値を更新しました。
 円相場が先週末から1ドル=146円台に値下がりし、円安が進んでいることが主な要因とみられます。金は「有事の金」ともいわれ、戦争や災害など世界経済を揺るがすような事態が発生すると、需要が高まる傾向があります。

〇 「 金価格が過去最高更新 1グラム当たり9948円 」
  2023年8/25(金)   共同通信  

 地金大手の田中貴金属工業(東京)は8月25日、金の店頭販売価格を1グラム当たり前日比74円高の9948円に設定した。8月1日に付けた1グラム当たり9946円を上回り、国内の金小売価格の指標として過去最高を更新した。外国為替市場で円安ドル高の傾向が続いていることが金価格上昇の一因とみられる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。金(きん)は、これから数年で、今の3倍に上がるでしょう。だから、今からでも金を、買えるだけ買いなさい。私は、これを言いつづけます。これまで、私、副島隆彦が、20年以上ずっと自分の本たちで書き続けたことを、信じなさい。

 さて、私、副島隆彦は、南アフリカの首都のヨハネスブルクで開かれた(22日から24にち)BRICS(ブリックス)会議 と BRICS通貨(カレンシー)の誕生の延期 (おそらく来年に持ち越しした)のことを、書かないといけない、と思っていた。


8月22日。 南アフリカのヨハネスブルグで。BRICSの 5カ国の首脳たち  

 このBRICS会議の記事は、ロイターのものを最後に一本だけ載せる。71カ国の代表たちが、「私の国もBRICSに入れてくれ」と集まった。6つの新興の地域大国 だけを、今回は加入させると決めた。 私が呼ぶ、この、反(はん)先進国G7の、 貧乏大国同盟は、これから、ものすごい勢いで、成長する。

 そして、米ドルの支配を突き崩して、すなわち「ドル覇権の崩壊」と共に、その受け皿となる。 もう、英と米を中心とした世界ではない。 世界は急激に変わりつつある。

そうしたら、24日の早朝の3時に、エフゲーニー・プリゴジン(ワグネルの指導者)の死のことを知って、それに、驚いて、その後、3日間、考え込んでいた。

  まだ、私の考えは纏(まとま)らない。プリゴジンは、2か月前の、6月24日のたった1日のワグネルの反乱(モスクワ進撃)の5日目、6月29日(金)に、クレムリンで、自分の部下のワグネル幹部35人と共に、プーチンと会談した。そして、今後の、ワグネルの待遇のことで、3種類の提案を、プーチンから受けた。その詳細のことは、今日は書かない。

 大事なのは、このあとの、7月23日の、サンクトぺテルブルクでのプーチンと、ベラルーシの大統領のルカシェンコの会談だ。これが重要だ。ルカシェンコが、プーチンに、「友人のプリゴジンを、うちで客分として引き受けた。わが軍(ベラルーシ国軍)の軍人たちを実践並みの訓練をしてくれるからありがたい。

 だけど、プーチンよ、こんなことを話していいのか、私は分からないが、プリゴジンが、(ワグネルの軍隊を率いて)ポーランドのワルシャワまで進撃したい、と言うんだよ。
(どうも困ったなあ)。オレは、プリゴジンが好きだから、その考えを何とかやめさせようと、説得したんだけどさ」と、ルカシェンコは言った。この情報は、そのうち載せる。プーチンは、その時は何も言わなかった。ただ、笑っていたようだ。

 この事が、私、副島隆彦は気になっている。これ以上の詳しいことは、今は書かない。
ポーランドの首都ワルシャワには、NATO軍の反共右翼の各国の将軍たちが揃(そろ)っている。
 この他に、スバウキ地溝帯(ちこうたい。ギャツプ)という、リトアニアとポーランドとの隙間(すきま)の長さ70キロの地帯 で、NATO軍の最精鋭の戦車隊と、ロシアの戦車隊が、一触即発で睨み合っている。その先に、カリーニングラードという、ロシアの飛び地(ストリップ)がある。ここには、ロシアのバルト海艦隊(バルチック・フリート)の司令部(鎮守府)がある。

 プリゴジンのワグネル軍が、ポーランド国境線を踏み越えて、ポーランドの諸都市で、市街戦の白兵戦を行えば、それは、まさしく第3次世界大戦である。ポーランド軍の中の強硬派は別として、NATO軍はそこまでやる覚悟はない。ドイツもフランスもロシアと戦争をする根性は全く、ない。だからNATO(ネイトー。北大西洋条約機構)はもうすぐ壊れる。

 アメリカ合衆国は、国家が内部分裂している。トランプ派の勢力は、すでに、東部(ワシントンやニューヨーク)からの、分離独立の国家の形成をしつつある。トランプ派の軍人たちは、外国で戦う気が全く、無い。このアメリカ国内の、激しい政治的な、ひび割れ 問題に、知らん顔をして、世界の政治問題を、偉そうに、自分に都合のいいように、ヘラヘラ書いている者たちは、すべて無能な知識人、専門家として、やがて歴史の藻屑(もくず)となって消えるだろう。 

 アメリカ政府も、ペンタゴンも、「そこまでの計画はない。武器援助までだ」となる。自分たちが、プーチンを策に陥れて、嵌(は)めようとして始めた戦争のくせに。
  プリゴジンを、一番、恐れて、嫌(いや)がっていたのは、まさしく、西側のデープステイトの勢力だ。ポーランドのモラエウィツキ首相(こいつはMoonie だ)などは、ワグネル軍が、自分たちの正面に、今や世界最強のワグネル軍が、出現した(今は、まだ1万人)ので、小便をちびりそうになっている。 

 私、副島隆彦は、プリゴージンを暗殺したのは、イギリスの国家情報部のMI6(エム・アイ・シックス)と、アメリカの特殊軍(スペシャル・フォーシズ。これには CIAの工作本部が合体している)が、モスクワに送り込んでいるスパイの組織だ、と思う。プーチンではない。ロシア軍の上層部でもない。

 日本の反共右翼たちは、アメリカに倣(なら)って、24日に、即座に、「プーチンがやった。プーチンは、そういう冷酷な男で、自分にわずかでも楯突いた(反抗した)者は、許さない」と書いた。私はそうは思わない。この件は、そのうち情報がもっと集まってから書く。これは、歴史の審判 に掛けられることだ。

 それで、世界の金融、経済が、これからどうなるのか、の話を、私は、書かなければいけない。この下の方に、ずっと、私の金融予測を、ブルーンバーグの記事を一本、まるまる使った。みんなが、何とか、分かるように、ずっと説明した。私が、この記事の書き手と、合体して、この書き手(ブルーンバーグのアナリストの Edward Harrison エドワード・ハリソン)の文に、どんどん加筆をしてゆく、という書き方をした。 長文になったが、これを、我慢して、皆さんは、最後まで読んで下さい。これがまさに、金融、経済の、本当の専門家の文章だ。 

その前に、9月10日に迫って来て、「副島隆彦の “予言者” 金融セミナー」の宣伝、広告を再度します。 詳細は以下の通りです。

(ここに画像を貼る)

===============================
「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第26回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2023年9月10日(日) 
 開場・受付=11:00~ 
 開演=12:00~
 終了=17:30 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/ホール(指定席) または オンライン
===============================
「ホール受講」または「オンライン受講」を選択し、
ショッピングカートに入れてください。
副島先生への質問は「備考欄」に入力してください。
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://soejimayogen.cart.fc2.com/

副島隆彦です。以上の通りです。5時間、私が、目いっぱい、元気よく、てきぱきと、話します。質問にも答えます。おカネと時間に余裕のある人は、来てください。
 
 それでは、金融、経済のこれからのことを、今日は、少し難しい文を読んでもらうことで、皆さんの勉強になるようにする。私を含めて、日本の金融の専門家が、何か偉そうな、難しそうなことを、書いても、日本人は全く信用しない。

 日本の金融専門家や経済学者たちは、何の信用もない。それからテレビに出て、偉そうなことをしゃべっている連中も、信用がない。 政府に好かれそうな、テレビ局に逆らわないのが、出ているだけだ、と、皆、もう分かっている。
金融、経済の話を、私がちょっと専門用語を使ってすると、「あー、そうですか。むずかしいですね(私には、よく分かりません)」という、反応しかしない。世の中、そういうものだ。

 だから、本場のアメリカの金融評論家(アナリスト)の文章を、そのまま使って、それを、土台にして、それに、私、副島隆彦が注記で、加筆して、書き加えることで、どうですか、これで、何とかむずかしい、金融の話が、ちょっとは分かりますか。 それを、今日は、実験的にやってみる。すべては日本人の、金融、投資、経済問題に強い関心のある人たちの為(ため)だ。

 私、副島隆彦は、勿体(もったい)ぶった、偉そうな態度は一切しない。どこまでも分かり易く、正直に、本気で話したい。だから、以下の文を、我慢して最後まで、読み終わりなさい。

(転載貼り付け始め)

〇 「 誰も恐れていない(時に)リセッション(は来る)、米国債利回り急上昇で、年内到来も 」
Yield Jump May Cause the Recession Few Now Fear: Everything Risk 

Edward Harrison   (副島隆彦注記。私は、このエドワード・ハリソンの文が気に入った。私と同じ考えだ ) 2023年8/24(木)   Bloomberg

この論文(記事)の、英文の原文は以下です。
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-08-22/rising-yields-on-averted-recession-may-just-cause-one

(ブルームバーグ)  誰もがリセッション(景気後退)は訪れないと考え始めた矢先、長期の米国債利回りが、(急に)上昇を始めた。これは全ての資金の借り手にとって悪いニューズであり、先送りされていた信用サイクルの、痛みを伴う局面をもたらすだろう。
言い換えれば、市場が「来ない」ことに賭けている景気縮小(不景気)が始まる可能性が高くなっているということだ。

奇妙な世界
 皆が債券市場(の動き)について(関心を集中して)話しているというのは奇妙だ。だが、利回りが至る所で大きく上昇し10年物米国債利回りが16年ぶりの高水準( 利回りが、年率4.3%になった)を記録している 今は、そういう奇妙な世界だ。

(副島隆彦から。ここに、10年ものの米国債のグラフを貼る)

 その背景にあるのは、実質利回り( real yields リアル・イールド) の上昇、すなわち、インフレ調整後(インフレ率を引いたあと)の利回りの上昇だ。 インフレ期待(副島隆彦注記。もっと景気が良くなること)は、上昇しておらず、現実のインフレ率自体も下がっている。 問題は実質利回り(real yields リアル・イールド)だ。実質利回りは(どんどん)上昇し、あらゆるものを巻き込んでいる。

(債券の)利回りが上がると、問題になるのは、低金利時代(副島隆彦注記。10年前、2013年)に発行された債券資産の価格が下がることだ(副島隆彦注記。 古米のように、古い米国債が満期を迎えて、償還させる。その表面金利はものすごく低い。1%とかだ)。

 米連邦準備制度(FRB  アメリカの中央銀行) 

 が昨年、異例のスピードで金利を引き上げた。(副島隆彦注記。2022年3月から、一気に政策金利を、急激に上げ始めた。ウクライナ戦争に勝って、ロシアのプーチン体制を倒すことが出来る、と想定していた。)

 この(急激な金利の上昇の)ために、米地方銀行のローン債権(副島隆彦注。企業への貸付と住宅ローンを含む)や、保有米国債の価値 は
 ( 副島隆彦注記。古い、中古の国債であるために、劣化して、目減りしていて、実質で大きな評価損を出している。銀行の帳簿上だけ、立派な金額だ。だが、すでに、その資金は、内部に寝かしていた間に、腐っていた。これらを投げ売りすると、地方銀行たちは、大損を出す) 

 は、大きく下落し、相次いで経営が悪化した。
(副島隆彦注記。それが、この3月からの、シリコンバレー・バンクを筆頭とする、全米の有力な地方銀行の 連鎖破綻だった)長期債利回りが2022年10月に付けた高水準を突破した今、地銀にとってはさらなる痛手となる。

  現在、長期(米国)債の保有者(投資家と、米地方銀行たち)が感じている痛み は、数カ月後には、地銀やクレジット市場(各種の金融市場)、そしてその他の経済(実体)全体にまで波及することになり、(アメリカの経済)成長の足かせとなるだろう。

(副島隆彦から。ここに、NYの株価のグラフを貼る)

  一方、(2023年の)年初から7月半ばまでで40%余り上昇したハイテク株のようなリスク資産(まさしく、株式のこと)の値上がり(があった。こ)の動きに乗り遅れた投資家たちは、(自分は、儲けられなかった、と焦(あせ)って)、最悪のタイミングで(ハイテク買いという)後追いをしている。

  リスク資産(株式の株価のこと)の価格は(すでに)高過ぎるように(私には)見える。1990年代後半(に起きた。日本ではビットバレーと呼ばれた、孫正義のソフトバンクの前のヤフーの株式)の ドットコムバブル末期(2000年の1月に、弾(はじ)けて、大暴落した) と同じように、(今度も、もうすぐ)景気循環( けいきじゅんかん。 副島隆彦注記。大きな周期での景気の波。その下落方向 )が、リスク資産に追い付くと見込まれる。

(副島隆彦から。ここに、世界の金(きん)の値段のグラフを貼る)

景気循環は教科書通りにはならない
  新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)を経た米経済の本格再開(2022年からの)、そして インフレ急上昇、米連邦準備制度(FRBの利上げ)の対応から解説しよう。
 コロナのワクチン接種(が始まったこと)により米経済が再開した(2022年秋)とき、米国の多くの家計は、比較的潤沢な資金を持っていた(副島隆彦注記。コロナ給付金を貰って、ジャブジャブ・マネーになった)。しかし、(コロナ騒ぎで)サプライチェーンは寸断され、パンデミックによって旅行業など多くの産業が、大きな打撃を受けた。

 つまり、需要(余ったおカネの使い道を求めた)が、供給 を上回り、超高(ハイパー)インフレに見舞われたのだ。 始めのインフレは一時的なものだった。だが、われわれアメリカ国民が経験したインフレの波は、すぐに持続的かつ広範囲に及ぶようになり、金融当局(FRB)は、アメリカの(加熱した)景気を減速させるために、金利(短期金利)を引き上げざるを得なくなった。 (副島隆彦注記。それが、今、5.25%まで来た)

(副島隆彦から、ここに、アメリカのFRBの政策金利のグラフを貼る)

 問題は、金利政策が(アメリカ経済にとって)「鈍器(どんき)」だということだ。(副島隆彦注記。徐々にしか効果を生まない) (FRBの)金利(あげ)政策は、主にクレジット(与信。資金を世の中に出すこと) へのアクセスを抑制することによって経済の減速をもたらす。(副島隆彦注記。すなわち、 金利が高くなると、資金の借り手が減る。安価な資金が手に入らなくなって、さらなる投資に向かわない)

  金利が上昇すると、銀行は信用に値する顧客(すなわち、資金を貸したいと思う企業)を減らし、潜在的な借り手(銀行融資を受けて、ビジネスを始めようとする者たち)は金利が高過ぎるために、(今、抱えている以上の)借金を増やすことを敬遠する。

 しかし、それが行き過ぎると、(企業や投資家=ばくち打ち=は)資金調達ができない。ために優良企業が事業を縮小したり、あるいは倒産したり、事業の縮小や倒産によって、人々が職を失うなど、多くの巻き添え被害が生じる。

 このプロセスはすでに(アメリカ社会で)始まっている。一部の人々が理解していないのは、金利上昇が経済に(抑制的に)波及する経路は、これだけではないということだ。
金利が上がるということは、銀行やその他の金融機関、債券投資家(博奕打ち)、あるいは金融機関や金融市場にとって重要な資金の源(みなもと)である一般の貯蓄者(預金者)など、貸し手の資金が膨らむ(副島隆彦注記。すなわち、金利が上がって預金者の資金が増える)ことを意味する。

(副島隆彦注記。ただし、日本はインフレではない。日本は、日銀が、ゼロ金利政策を続ける、と断固たる決意だから、銀行預金・郵便貯金の金利は、ほとんど、ゼロのままだ。この政策を、もう、1999年から、アメリカに押し付けられて、もう24年間も、続けている。

 だが、この日本の日銀と財務省(大蔵省)の、「ゼロ金利と 金融緩和をやめない。いざという時は、日本政府が、資金を供給して、地方銀行でも、大企業でも救済する。という政策を、強い決断で続けている。アメリカとイギリスに逆らっている。

  だが、この英米への反抗こそは、日本政府の優れた、決断だ。「お前たちが、日本に、ゼロ金利を24年間も、強制したくせに。今頃になって、急に、金利を上げろ、だと。ふざけるな。そんなことをしたら、今、発行して抱えている、日本国債の利払いさえできなくなる(長期金利=10年物国債の利回りは、0・5%が限度だ。これなら、何とか払える。それを、黒田から植田に替わって、1.0%までなら上げてもいい」とした。

 この日銀の、前、黒田東彦(くろだはるひこ)の金融政策の決断は、「日本は、焦土作戦(しょうどさくせん。 scorched earth policy スコーチド・アース・ポリシー)で、自分の国を焼け野が原にしても、敵に資源を与えないことで、我慢に、我慢で、ゼロ金利を続ける、ということだ。

 そして、来年(2024年)に、アメリカの金融市場がおかしくなって、米国債が暴落を始めて(今の10年ものが、8%とか10%になる)、ドルが暴落して、それが、NY発の世界大恐慌になる、ことを、日本の日銀と財務省は、口には、絶対、出さないが、その時の為に、日本国内の金融を厳しく管理している。

 銀行・郵便貯金の金利がほとんど、ゼロで、日本の金持ち層には、大変な苦難と苦労を掛けているが、それは、我慢してください、ということだ。それが、日本が取っている、焦土作戦だ。 ドル覇権の崩壊、アメリカ帝国の崩壊を、じっと、待っている、ということだ。これを見抜いたのが、天才(バカボン)である副島隆彦の眼力だ。)

 つまり、(FRBによる)金利上昇は、景気刺激策にもなる(預金者の受け取り金利があがるので)ということだ。(だが、)金利上昇の純効果が、景気抑制になる(副島隆彦注記。これは、博奕打たちに、余計な資金を出さない。バブル経済をやめさせる)ためには、信用力の枯渇(副島隆彦注記。もう、これ以上、銀行が、危険な客には貸さないということ)が、金利上昇による(預金者たちの)収入(増)よりも、大きな影響を与える必要がある。

  しかし、これまでのところ、それは見られない。(副島隆彦注記。 FRBが、いくら政策金利(1年以下の短期金利)を上げても、それでも、博奕打ちのニューヨーク金融ユダヤ人や、欲ボケの、バブル不動産投資をやめないで、もう5棟も10棟も、住宅を、住宅ローンで買っている者たち。アメリカでは、こういう住宅ローンが許されている。
 前に買った家たちを、さらに担保=抵当権に差し出して、こういう危険な資金の借り方をする。これで、自分の資産が、1千万ドル、2千万ドル(10億、20億円)になる。すなわち「住宅(不動産)博奕」だ。 こういうことをしている、中産階級の上層の者たちが、アメリカには、数百万人いる。彼らのことを、FRBのパルエルたちが、物凄く、嫌いなのだ。彼らに、金融博奕(ばくち、ギャンブル)を止(や)めさせるために、FRBは、金利を上げているのだ)

 誰もが驚いたことだが、(今年)2023年は、米国の消費者が極めて強靱(きょうじん)で、信用不安も発生しなかった。その結果、(FRBによる、景気引き締め。QT キュー・ティ政策)の、金利上昇という止血帯(しけつたい)が、信用を圧迫している(余分は資金を溢(あふ)れさせない) にもかかわらず、米経済は力強さを増しているように見える。

  人々(アメリカ人)は、リセッション(景気後退。本当は、不景気への突入 と訳すべき)はないと予測し、投資家(博奕打ちたち)は、最もリスクの高い資産に投資している。
そしてここ数週間で、リセッション(不景気突入)の先触れである、逆(ぎゃく)イールドが縮小し始めた。 利回り曲線はまだ反転している(ままだ)が、長期金利が急速に上昇している。 

(副島隆彦注記。 逆イールドというのは、10年ものの米国債よりも、長期の30年ものは、買った人にとって、長期に資金が寝込むので、金利は、ケインズの流動性選好利子説(るうどうせい・せんこう・りしせつ)によって、長期金利の方が、高くなければいけない。

  ところが、それが、ひっくり返ってしまって、2年ものの方が、5年ものよりも、金利が高い、と言う現象が起きていた。この3年間ぐらい、この逆イールドが、騒がれた。逆イールドは、金融恐慌への突入の合図で、不穏な予兆だ、と、金融世界では、過去の経験から、言われている。今もそうだ。 

 ところが、この7月から、逆イールドが、改善して、長期金利が、健全に、上がりだしている。これをとらえて、「ほら、アメリカ経済は、強い。景気はこのまま続く」が、今、8月末での、アメリカ経済の、全体の、楽観論だ。

副島隆彦に予測、予言では、9月に入ったら、急激に、雲行きが怪しくなって、アメリカは、金融市場が、おかしくなってゆくだろう。)

逆張り指標と平均回帰
  しかし、これ(現状での債券市場の健全化の動き)は良い状態ではない。
年初には、(金融の専門家たちは、)2023年に景気が緩やかに減速し、株式は一時的な弱気相場になると想定していた。ところが、われわれ(のアメリカ経済)は、はるかにひどいハードランディング と、もっと深刻な景気減速(不況入り)の条件を整えてしまった。(なぜなら)超過(ちょうか)リターン が平均へと回帰するからだ。

(私、エドワード・ハリソンは、)1800年代までさかのぼり、あらゆる市場価格と経済データを測定したスプレッド(利差)シートを、この20年間に保管している。

  このデータの一貫したパターンは、「 好況時には市場のリターンが高まり、不況時には下がる」というものだ。さらに重要なことは、「(景気の)上昇局面が顕著であればあるほど、下落局面も激しい」ということだ。

 例えば、S&P500種株価指数(インデックス)や、ダウ工業株30種(しゅ)平均 のような株式バスケット(インデックス商品を買うこと)を、保有する投資家のリターンを見てみる。

 すると、インフレ後は、 約200%のリターン(10年間で)の後に、平均に回帰している。5年または10年のインフレ調整後リターンがその水準に達すると、一般的には頭打ちになり、その後は大きく下落する。

 ダウ工業株30種平均を見ると、1928年から1929年、1959年の短期間、1997年から2000年、そして2019年のごく短期間に、10年間の実質リターンは200%を上回った。
いずれの場合も実質リターンはその後に大きく低下した。

 最初のケース(200%の超過リターン)は世界大恐慌が止めた。2回目は1960年代にゆっくりと、そして1970年代には急速に悪化した。ドットコムバブルは2000年1月に崩壊した。そして現在、ダウの実質リターンは、2019年に始まった下落トレンドの真っただ中にある。

  1950年からのデータしかない(私は、持っていない)が、S&P500種も、これと同じパターンだ。その意味で、リスク資産(危険も大きい株式買いのこと)の超過リターンは“逆張り指標 ”と見ることもできる。(副島隆彦注記。そうだ、今こそ、先物(フューチャー)の売りを立てて=プット・オブションを買う=、暴落が始まるのを待つ手法。すでに、ヘッジファンの大手たちが、この手を始めている)

 数値が極端であればあるほど、平均への回帰は近い。そしてもちろん、こうした回帰は、(急激な市場の変化で)人々が悲観的になるにつれて、下方にオーバーシュートする傾向がある。(副島隆彦注記。オーヴァーシュートとは、パニックに陥った、一般投資家たちが、恐怖に駆られて、自分の保有株の投げ売りを始めて、さらに、株価が下落すること。これが、金融恐慌になる。)

実質金利の上昇と信用サイクル
  今回の(景気循環の、信用供与の)サイクルにおいて、最も重要なのは、実質金利だと、(私は)思う。昨年までの10年半にわたって見られた(アメリカの)ゼロ金利環境は、実質リターンを抑制すること(副島隆彦注記。だから、FRBが、ゼロ金利で、資金需要を引き締めて、バブル経済をやめさせたこと) で、

 あらゆるリスク資産(が、暴走することしないようにしたことで、市場の安定)を助けた。しかし、この(アメリカのゼロ金利政策は)マクロ的な異常事態であり(副島隆彦注記。大きな見方からの国民経済からは、ゼロ金利は、やるべきでない。金利は、3%ぐらい付いていることが健全)、その結果、人々はより良いリターンを得るためにリスク資産に逃避した(株式の方へ、資金を回した)。

  例えば、2013年5月に10年物米国債を購入し(た人は)、今年初めに(10年の)満期を迎える。(ところが、その )インフレ調整後のリターンは、マイナス(実質で損)になる(副島隆彦注記。こんなもの、買うんじゃなかった、と)。 同様に、今年5月の10年債利回りは、3.57%だったから、個人消費支出(PCE)コアのインフレ率が4.62%だったことを考慮すると、実質利回りは(その差の)マイナス1.05%となる。

 今はそれが一変している。コアPCEインフレ率 が4.10%であるため、10年債利回り4.30%はわずかではあるが、(その差は)ようやく実質プラスに転じている。

 ニューヨーク連銀総裁だったビル・ダドリー氏は、「インフレ率が例えば2.5%まで低下すれば、名目利回り4.5%の実質リターンは2%になる」と計算する。だがしかし、2%はマイナス(実質、損)や、現在のわずか0.20%よりはずっと良いが、リスク資産(株式のこと)にとってはマイナス面が多い。

  一つは、実質的な借り入れコスト が上昇することだ。これに対処できない借り手はデフォルト(債務不履行)する。低スプレッドとデフォルトの少ない時代が終わろうとしているのはそのためだ。 (副島隆彦注記。アメリカの欲ボケ投資家の2大、博奕、ギャンブルは、危険な株を買うこと、と、 住宅投資だ。

 高級一戸建てで、300万ドル(4億円)の物件が、400万ドル(5億円)、600億ドル(8億円)になった、と、今も、騒いでいる。この話が、日本には、まったく伝わらない。 私以外は、このことを、誰も書かない。FRBのパウエルたちが、ニガニガしく思い、イヤなのに、政策金利を、上げて、「インフレ対策だ」と、言っているのは、この強欲人間の、博奕好きたちの、資金需要が、低金利の為に、いつまでも続いているからだ。だから、どうせ、アメリカの金融恐慌、経済破綻は、もうすぐ、起きる)

  実質金利が意味のあるほどにプラスになるということは、金融政策が景気抑制の為になる、いうことだ。そして、金利上昇という(本来なら)信用(副島隆彦注記。資金が世の中に流れること。しかし、過剰になったらいけない。)を阻害する力が、これから働くことになる。 それは(過剰な)住宅所有者にとっても、企業の借り手にとっても同じことだ。例えば、(アメリカの)住宅ローン金利は2002年以来初めて7%を超えた。

(副島隆彦注記。日本の住宅ローン金利は、日銀のゼロ金利政策の為に、今も、25年物の固定で、1%台だ。高くても2%台だ。歴史的には、これは、ものすごいことだ。本来なら、有りえないことだ)

  しかし、現在の(FRBの) マイルドな景気抑制政策 は、過去60年間の平均的政策ですらないことも忘れてはならない。10年物国債の実質利回りと実現利回りを、分析したところ、1959年以降の平均は、ダドリー氏が保守的に見積もっている2%よりも3%の方に近いことが(私は)分かった。 実質利回り3%に、当局(FRB)の目標である「インフレ率2%」 を加えると、10年債の名目利回りは5%になる。
ということは、(米の)住宅ローン金利も8%に近づくだろう。

株式について
 (1株当たりの)株価収益率(PER、ピー・イー・アール。 パー)が、ドットコム時代(2000年1月に破裂した )に、近づけば近づくほど、より急激な巻き戻しのリスクが高まる(副島隆彦注記。こんなに、異常に高いPERは、どうせ、低下してゆく)。

  人工知能(AI)の寵児(ちょうじ)であるエヌビディア(NVIDIA)や、電気自動車(EV イー・ヴイ )のリーダーであるテスラ・モーター のような「未来の企業」を見てみると、(この2社の)PERは、まさにドットコム(バブル)的だ。

エヌビディアの株価評価は、過去の利益の225倍以上で、将来利益の57倍以上。
テスラはともに65倍以上で取引されている。1999年のドットコムバブル期のマイクロソフトと同様だ。
(副島隆彦注記。エヌビディアという急成長した会社は、本当は、台湾の会社で、GPU(画像処理半導体)という半導体を作って、一気に、大企業になった。画像処理とか、動画の配信とかの技術の、特許をたくさん持っている。)

これらの企業の規模を考えれば(副島隆彦注記。企業としては、そんなに巨大ではないのに、株価だけが異常に高い。 エヌビディアでさえ、株式時価発行額が、1兆ドル(140兆円)になった。トヨタの倍だ )、この倍率を正当化するものは何もない。実質金利と名目金利が上昇し、信用サイクルが変わりつつある今の世界で、あまりにも高い期待に基づく株価になっている。(副島隆彦注記。 だから、もうすぐ下落する。その時は、大暴落となる)

 あらゆるサイクルがそうであるように、今回も信用サイクルの変化とともに変わっていく。地銀と商業用不動産に注目しよう。家計のピンチにつながるから、住宅ローン金利の上昇にも注意が必要だ。(このように考えると、)将来の収益成長に対する楽観的な予測は、打ち消されるだろう。完璧を想定した価格設定が、不完全な現実にぶつかるのはその時だ。

  それはいつだろうか。ドットコムバブルが崩壊した(あとの)2000年の実質金利は4%だった。 現在との差がまだ大きいことを考えると、(この株式下落は)しばらく先になるかもしれない。筆者が予測しようとするならば、(アメリカの)リセッション(不景気突入)はわれわれが考えているよりも近く、恐らく2023年後半になると思う。ということは、米国株のピークは、恐らく(すでに付けた)7月(の最高値)だったということになる。

(副島隆彦注記。 NYダウ平均株価が、8月1日に付けた、35,630ドルのことを指している。 エドワード・ハリソンは、もう、アメリカの株価は、この36,000ドル よりも。高くなることはないだろうと、予測している。私、副島隆彦も同感だ。 )

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 以上ですが、どうですか。少しは、金融の分析と予想の、優れた文の内容が、分かりましたか。
 このエドワード・ハリソン論文(記事)の英文の原文に、付いていた、別の見出しと、
重要なグラフの中の表題(見出し)になっている 英文 を、以下に示して、その、私、副島隆彦による日本語訳を、書いておきます。じっくり読みなさい。

この論文(記事) 全体 の 表題 
“ Rising Yields on Averted Recession May Just Cause One ”

(その日本語訳) 「 実質金利 ( Real Yields リアル・イールド)から、目を逸らして(背けて)いると、そのことが、 まさしく  Recession (リセッション 。不況への突入)を引き起こす(cause one = it )」 

 次に、この論文(記事)の中の、重要なグラフの中の 見出し 
 “ Real Yields Are Only Back To the 2000s Level
We saw 4% in 1999 and 3% is the average since 1959  “

(その日本語訳) 「 実質金利( Real Yield リアル・イールド)は、Only ( 残念なことに、結局は) 2000年代の(10年間の)水準(Lebel )に戻ってしまっている 。 我々は(統計数値から)、1999年には、実質金利( Real Yields
リアル・イールド )が、4% 有り、(アメリカの景気が絶好調だった)1959年以後は3% あったことが、分かる(それが、もう 2%も 無い)」 

副島隆彦です。 それでは、最後に、資料 として、冒頭に書いた、BRICS会議 の概要の記事です。

(転載貼り付け始め)

●「BRICS、サウジなど6カ国が来年加盟 歴史的拡大と習中国主席」
  2023年8月24日 ロイター
https://jp.reuters.com/article/brics-summit-ramaphosa-idJPKBN2ZZ0JI

 ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議は、6カ国の加盟を決定した。議長国南アフリカのラマポーザ大統領が24日、発表した。

 大統領によると、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国が2024年1月1日にBRICSに加わる。

 ヨハネスブルクで3日間にわたって開かれた首脳会議では、加盟国の拡大が中心議題となった。5カ国全てが拡大への支持を表明する一方で、新規加盟国の数やペースについては意見が分かれた。

 南ア政府筋によると、40カ国以上がBRICS加盟に関心を示しており、22カ国が正式に加盟を希望した。西側先進国中心の国際機関のリバランスを図るというBRICSの姿勢への共鳴が背景にある。

 ラマポーザ氏は「BRICSは公平な世界、公正な世界、包摂的で繁栄する世界の構築に向けた取り組みで新たな門出を迎えた」と表明。「われわれは拡大プロセスの第一段階で合意した。今後さらなる段階が続く」と述べた。

 ブラジルのルラ大統領は、グローバル化は約束を果たせなかったとし、今こそ途上国との協力を再活性化すべきだと訴えた。「核戦争のリスクがある」とも指摘、ウクライナ戦争を巡るロシアと西側諸国の緊張拡大に言及したとみられる。

 中国の習近平国家主席は、今回の決定はBRICSの協力メカニズムに新たな活力を注入する歴史的な拡大だと指摘した。

 加盟国の拡大は、他の途上国と団結し協力するという決意を反映するとし、「国際社会の期待に応えるもので新興市場と発展途上国の共通の利益に資する」と述べた。「(BRICS諸国は)いずれも大きな影響力を持つ国であり、世界の平和と発展に重要な責任を担っている」との認識も示した。

 習主席は別の演説で、中国は「昔も今も、これからも発展途上国の一員」と述べ、2021年に開始した経済・社会開発促進プログラムの「世界開発イニシアティブ(GDI)」に向け、中国の金融機関が100億ドルの特別基金を間もなく立ち上げることを明らかにした。

 インドのモディ首相は、BRICSの拡大は、20世紀に設立され時代遅れとなった他の国際機関の模範となるはずだと主張。「BRICSの拡大と現代化は、世界の全ての機関が時代の変化に合わせて形を変えていく必要があるとのメッセージだ」と述べた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝