日本政界●情報メモ
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Loginはこちら【300】「守屋秘録から浮かび上がる沖縄利権の魑魅魍魎」
「永田町異聞」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年08月17日(火)
「守屋秘録から浮かび上がる沖縄利権の魑魅魍魎」
「一官僚が見つめてきた一つの記録として、沖縄問題の根深さを垣間見ていただければ幸甚である」
元防衛事務次官の守屋武昌氏が最近出版した「普天間交渉秘録」は、上記の序文が示すとおり、自らが日々書き綴った日記に忠実であろうとする姿勢が貫かれた著作であり、貴重な史料といえる。
2004年9月8日から2007年8月11日まで、防衛省の天皇といわれた男が、誰と会い、誰と電話し、どんな話をしたか。その詳細がメモされた日記のもつ迫力は尋常ではない。
かなりの分量なので、ここでは「沖縄問題の根深さ」と守屋氏が表現するうち、普天間と、その代替基地建設をめぐる「沖縄利権」に話を絞りたい。
どんな人物、団体が、守屋氏のまわりにうごめいていたか。いくつかの記述をとりあげてみよう。
2005年8月1日、米国防副次官、ローレス氏が来日。日米協議の場でローレス氏が示したのは全く新しい案だった。1500メートルの滑走路を辺野古沖の浅瀬に造るという「名護ライト案」だ。
この年の6月4日にはローレス氏は「ヘノコ・イズ・デッド」と言い、辺野古沖の海上空港案は日米間で消えたはずだった。この時点で、シュワブ陸上案が有力になっていた。
ところが、それを覆す「名護ライト案」が突然、米側から出てきたのだ。
これについて、守屋氏は以下のように書いている。すこし独断で“枝葉”を削除してコンパクトにしてある点はご容赦願いたい。
私には心当たりがあった。これは元となった案がある。6月13日に自衛隊の民間の親睦団体である「沖縄県防衛協会」の北部支部(名護市)がその総会で、決議したものだった。北部支部の会員はほとんどが沖縄県北部の建設業者だった。
どうして民間の建設業者が作ったに過ぎない案に、ペンタゴンともあろうものが乗っかり、米国の案として主張してくるのか。
「沖縄がこれなら賛成だと言っている」。ローレス副次官の理由はその一言に終始していた。つまり沖縄側は埋め立てを望み、アメリカは地元が呑まない案は実現性がないと考えている、両者の思惑が合致したのが「名護ライト案」ということだった。
この裏には沖縄県防衛協会北部支部会長の仲泊弘次氏が絡んでいた。名護市で総合建設業「東開発」を経営する沖泊氏は、沖縄の有力者だった。在沖米国総領事や第三海兵師団司令官のグレグソン中将(オバマ政権下では国防次官補)とも懇意にしていると聞いていた。
仲泊氏は海兵隊の幹部を広大な自宅のホームパーティーに招いてもてなしていた。驚くことに、ワシントンまで出向き、国防総省関係者にこの案を説明し「理解を得られた」と公言していると、部下から報告を受けた。同時に、東京でも、仲泊氏をはじめ県や名護市の首脳が官邸や外務省、内閣府、与野党の国会議員、沖縄と親しい財界人、マスコミにも自らの案を熱心に説いて回っていた。
ローレス副次官は日米協議の席上で、「現場の航空部隊も地上部隊も納得しているのだから、この案でいいのではないか」と理由を述べた。外務省も防衛施設庁も同じ理由でこれに賛成し始めていた。
守屋氏は環境を破壊し強い反対運動が避けられない「名護ライト案」のような埋め立て方式には反対で、キャンプ・シュワブという既存の基地の敷地内に飛行場を建設する「L字案」を進めようとしていた。
そのために、どうすれば沖縄県の協力が取りつけられるかを、太平洋セメント相談役、諸井虔氏(故人)に相談したことがあった。
そのとき、諸井氏はこう言ったそうだ。
「政府は沖縄に悪い癖をつけてしまったね。米軍基地の返還などが進まなくてもカネをやるという悪い癖をつけてしまったんだよ」
これは何を意味するのか。1999年、小渕内閣はいわゆる「北部振興策」という特別な予算を10年間にわたり毎年つけることを閣議決定していた。その額は毎年100億円にのぼり、沖縄北部12市町村の財政を支えていた。
普天間移設という「ムチ」を受け入れてもらうための「アメ」が、「北部振興策」だった。
普天間移設は遅々として進まず、それが長引くほど、地元は長期にわたって公共事業を誘致できるという構造ができあがってしまったのである。
結局、守屋氏の「L字案」は、名護市側の要求に防衛庁長官、額賀福志郎が応じ、滑走路の先を300メートル沖合に移動する「V字案」に変更された。
守屋氏は納得がいかなかった。「L字案より埋め立ての面積が東京ドーム9個分広がることになる」からだった。
2006年11月19日の沖縄知事選で、仲井真弘多氏が当選した。翌年の1月7日夜、下地幹郎議員から守屋氏に電話があった。こんな内容だったという。
「国場組の国場(幸一郎)会長が訪ねてきた。自分のことを仲井真知事の使者と言っていた。仲井真知事は『V字案で二月の県議会で受け入れを表明する。受け入れ条件は、那覇空港の滑走路の新設、モノレールの北部地域までの延伸、高規格道路、それからカジノである』と」
国場組は沖縄最大のゼネコンだ。知事の提案通りになれば、沖縄で最も技術レベルが高い国場組が受け持つ事業が多いことになる。
国場組と親密な政治家は、財務相や沖縄担当相を歴任した尾身幸次氏(昨年の衆院選で落選)だった。
沖縄における尾身の後援会「沖縄幸政会」は、沖縄電力社長だったころの仲井真氏が設立し、沖縄電力グループ「百添会」、砂利採取事業協同組合、そして国場組グループ「国和会」が支援していた。
尾身氏は西松建設の政治団体から多額の政治献金を受けていたうちの1人だったことは周知のとおりだ。
もちろん、沖縄の基地にからむ公共工事に群がる業者、政治家はほかにもいっぱいいる。
たとえば、中川秀直氏だ。2006年の年明け早々、守屋は中川に呼び出された。
中川はこう言った。「名護市から修正案が出ているだろう。あれな、何とか応じるよう工夫をしてくれ」
守屋が「すでに日米で合意している」と答えると、中川は「それを工夫するのが官僚の役目だろうが」と、にべもなかった。
中川には沖縄後援会があり、沖縄セルラー電話会長の知念榮治氏が会長だった。中川の公設秘書の父親は、沖縄の高橋土建社長、高橋昇氏だった。
山崎拓氏の後援会「沖縄拓政会」というのもある。設立者は、年商800億円といわれた「金秀本社」創業者の呉屋秀信氏だった。
ため息が出るほどに、政官財の利権や思惑が複雑に絡んだ「普天間移設問題」。このなかに、いわば丸腰で飛び込もうとした鳩山官邸は、思えば無謀な冒険をしたものだ。
解決を引き延ばし、振興策名目に国からカネを出させ続けることが、地元建設業者の利益につながり、その支持をあてにしている政治家が魑魅魍魎のごとく動きまわる。この構図が解消されない限り、普天間を覆う暗雲はいつまでも晴れないのではないか。
辺野古の海を埋め立てて、新基地をつくるなど、どだい無理な話である。2005年6月に、米国防副次官、ローレス氏がいったんは「ヘノコ・イズ・デッド」と口にしたことがそれをよく表している。
その辺野古埋め立て案を生き返らせたのは誰なのか。そして、それは何のために。
米国の関係者も含むこの手強き沖縄利権の闇に立ち向かう力量は果たして菅政権にあるだろうか。
(転載貼り付け終了)
【299】「ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。新著の「アメリカから自由が消える」の取材から見える、米国国内の状況について」
「ユーチューブ」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年5月20日
「ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。新著の「アメリカから自由が消える」の取材から見える、米国国内の状況について」
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100520堤未果インタビュー02.flv ●100520堤未果2 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。教育費は高騰し、労働市場はサ… 2 か月前 再生回数 1,248 回 iwakamiyasumi 8:50 キューに
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100520堤未果インタビュー03.flv ●100520堤未果3 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。第2のサブプライムローンへの… 2 か月前 再生回数 970 回 iwakamiyasumi 5:49 キューに
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100520堤未果インタビュー04.flv ●100520堤未果4 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。教育改革を目指す新法に、全米… 2 か月前 再生回数 848 回 iwakamiyasumi 8:14 キューに
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100520堤未果インタビュー05.flv ●100520堤未果5 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。経済徴兵制を確立し、テロとの… 2 か月前 再生回数 956 回 iwakamiyasumi 8:38 キューに
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100520堤未果インタビュー06.flv ●100520堤未果6 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。派遣社員として戦争へ。ウェス… 2 か月前 再生回数 855 回 iwakamiyasumi 7:43 キューに
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100520堤未果インタビュー07.flv ●100520堤未果7 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。アメリカのマスタープランの再… 2 か月前 再生回数 981 回 iwakamiyasumi 6:24 キューに
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100520堤未果インタビュー08.flv ●100520堤未果8 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。敵が見えないテロとの戦いは、… 2 か月前 再生回数 705 回 iwakamiyasumi 8:55 キューに
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100520堤未果インタビュー09.flv ●100520堤未果9 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。戦争を続けるための理由、テロ… 2 か月前 再生回数 774 回 iwakamiyasumi 8:41 キューに
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100520堤未果インタビュー10.flv ●100520堤未果10 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。情報の選択をわかりやすくす… 2 か月前 再生回数 677 回 iwakamiyasumi 7:19 キューに
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100520堤未果インタビュー11.flv ●100520堤未果11 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。自己実現を可能にする市民メ… 2 か月前 再生回数 628 回 iwakamiyasumi 8:32 キューに
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100520堤未果インタビュー12.flv ●100520堤未果12 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。記者クラブの抵抗による新規… 2 か月前 再生回数 696 回 iwakamiyasumi 7:33 キューに
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100520堤未果インタビュー13.flv ●100520堤未果13 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。愛国者法によるブロガーへの… 2 か月前 再生回数 685 回 iwakamiyasumi 8:11 キューに
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100520堤未果インタビュー14.flv ●100520堤未果14 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。草の根で広める市民主導の情… 2 か月前 再生回数 609 回 iwakamiyasumi 5:30 キューに
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100520堤未果インタビュー15.flv ●100520堤未果15 2010年5月20日、ジャーナリストの堤未果さんに、フリージャーナリストの岩上安身が単独インタビューしました。この映像が、今回の最終章で… 2 か月前 再生回数 2,178 回 iwakamiyasumi
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注:八月十六日に堤さんの講演を聴きました。この機会にこの動画が余り知られていないので貼り付けます。
山崎淑子さんの事件もこのアメリカの愛国法の発動の流れに位置付いています―直
【298】「司法は誰のものか~「日米条約」と「日本の司法」~ ディレクター江南亮 プロデューサー上田 …」
「SEKILALA&ZOWIE」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
岩上安身チャンネル21 日本の真実
○山崎淑子さんは去年、「谷川サラ」という仮名で以下の番組にも出演なさっています。 【TV朝日 サンデープロジェクト 2009年4月26日(日)11時頃 「司法は誰のものか~「日米条約」と「日本の司法」~ ディレクター江南亮 プロデューサー上田 …」
threechords.blog134.fc2.com/blog-category-4.html – キャッシュ
(転載貼り付け終了)
【297】「まるで共謀罪、山崎淑子さんが経験した検察の拷問の手口と日米両政府の手による冤罪・日米間の司法における不平等条約」
「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK92 」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
投稿者 SOBA 日時 2010 年 8 月 15 日 00:11:43
「まるで共謀罪、山崎淑子さんが経験した検察の拷問の手口と日米両政府の手による冤罪・日米間の司法における不平等条約」
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/444.html
まるで共謀罪、山崎淑子さんが経験した検察の拷問の手口と日米両政府の手による冤罪・日米間の司法における不平等条約
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2010/08/post-3ead-1.html
検察の拷問の手口と日米両政府の手による冤罪・日米間の司法における不平等条約~岩上安身つぶやき編集
http://honnosense.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-b438.html
↑リンク先でテキストを読んでから↓下記YouTubeをご覧になって下さい。
100810山崎淑子さんインタビュー01.flv
http://www.youtube.com/watch?v=Wn0blcET8V8
100810山崎淑子さんインタビュー02.flv
http://www.youtube.com/watch?v=7qF5p6eaKVg
100810山崎淑子さんインタビュー03.flv
http://www.youtube.com/watch?v=TVV6CdsRgRk
100810山崎淑子さんインタビュー04.flv
http://www.youtube.com/watch?v=5RcbGDoh6-Y
100810山崎淑子さんインタビュー05.fl
http://www.youtube.com/watch?v=Cg64rHKNqVI
100810山崎淑子さんインタビュー06.flv
http://www.youtube.com/watch?v=kBe1w3qeNaE
100810山崎淑子さんインタビュー07.flv
http://www.youtube.com/watch?v=7RVIcLOwu0E
100810山崎淑子さんインタビュー08.flv
http://www.youtube.com/watch?v=44GM2N13MuE
100810山崎淑子さんインタビュー09.flv
http://www.youtube.com/watch?v=0QpsucaUFIU
100810山崎淑子さんインタビュー10.flv
http://www.youtube.com/watch?v=xIdWe47nDKY
100810山崎淑子さんインタビュー11.flv
http://www.youtube.com/watch?v=TFRGLrEES4Q
100810山崎淑子さんインタビュー12.flv
http://www.youtube.com/watch?v=uk7naYZJBOU
100810山崎淑子さんインタビュー13.flv
http://www.youtube.com/watch?v=lICQZLi-AOM
100810山崎淑子さんインタビュー14.flv
http://www.youtube.com/watch?v=rwEB9-CHesE
100810山崎淑子さんインタビュー15.flv
http://www.youtube.com/watch?v=ZyACGHFaQs4
100810山崎淑子さんインタビュー16.flv
http://www.youtube.com/watch?v=9gqiGWkDCX8
100810山崎淑子さんインタビュー17.flv
http://www.youtube.com/watch?v=CPLwUOvNKZw
100810山崎淑子さんインタビュー18.flv
http://www.youtube.com/watch?v=zFo5JPGvzCs
100810山崎淑子さんインタビュー19.flv
http://www.youtube.com/watch?v=3rrXMX3Xmms
100810山崎淑子さんインタビュー20.flv
http://www.youtube.com/watch?v=_74mJijicu0
100810山崎淑子さんインタビュー21.flv
http://www.youtube.com/watch?v=M-dF__i3trc
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【296】「カン首相、再び「脱小沢」宣言の愚挙」
「日々坦々」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010/08/17(火) 09:00
「カン首相、再び「脱小沢」宣言の愚挙」
まったく学習能力がないカンカラカン首相
世の中の動向を見ながら政治をすることは悪くはない。
しかし菅さんの場合は、世論と迎合して出したり引っ込めたりと、全く一貫性に欠けている、世論迎合政治である。
代表選においても小沢氏の復権を国民は望んでいないとみるや、早速「脱小沢」を再び宣言した。
今後の民主党や政局を考えれば、党内基盤の弱い菅首相が、小沢氏の協力を仰ぎ、挙党体制をつくることが、ねじれ国会に向けた政権運営にとっては不可欠だというのが常識的考え方だと思う。
菅さんにとっては、党をまとめるよりも、今の自分の立場をいかに守るかに汲々とし、一点、権力にしがみつくことが最大の課題のようだ。
菅首相、代表再選後も「脱小沢」維持 幹事長に起用せず (asahi.com 2010年8月17日4時1分)
≪菅直人首相は9月の民主党代表選で再選された場合、小沢一郎氏を幹事長に起用しない方針を固めた。首相周辺には、小沢氏の幹事長起用で政権基盤の強化を図るべきだとの声もある。だが、小沢氏が「政治とカネ」の問題で世論の反発を受ける中、首相は「脱小沢」路線を徹底する方が得策と判断した。
首相は16日までに党幹部や複数の党所属議員に対し、こうした考えを伝えた。小沢氏を支持する議員グループ内には、代表選の行方にかかわらず、小沢氏の幹事長など要職での起用を求める声が強く、今回の首相の判断で党内対立が激化する可能性もある。
代表選をめぐっては、小沢グループや鳩山グループを中心に小沢氏自身の立候補を主張する声や、立候補しなくても代表選後は要職で起用すべきだとの意見が強い。小沢氏に近い原口一博総務相も15日のテレビ番組で「小沢氏という大きなナタを使わないで困難な状況を乗り切れるのか」と述べ、小沢氏の要職での処遇を求めた。
一方、首相に近い議員グループ内には、小沢氏が立候補した場合、首相が劣勢に立たされるとの懸念から「小沢氏に幹事長就任を求め、代表選やその後の党運営で協力を求めるべきだ」(ベテラン議員)といった意見もある。
ただ、6月の代表選で菅氏を支持した前原誠司国土交通相や野田佳彦財務相らは、小沢氏が幹事長として人事権と党の資金を一手に握ることへの警戒感が強い。首相は世論や党内情勢を踏まえ、小沢氏を幹事長に起用しないことで、首相支持グループの結束を図る狙いがある。≫
********** ******
内閣支持率が徐々に回復傾向にあるが、これは、記者も夏休みで、これと言った記事がなく、新聞の記事内容も菅首相批判がなくなってきたことも原因であろう。かなり消去法的な支持であり、「コロコロ変わる首相」に歯止めを打つことと、他に選択肢が無いことで、「しょうがない」「まあいいか」的な安易な非常に無責任な支持であるといえる。
内外における景気や円高問題もなんら有効な対策もなく、外交についても代表選が第一義となっているため、人に押し付け、日本政治はこの間、全く停滞している。
これが一国の責任ある総理なのだから、日本国民にとっては悲劇である。
わずか2ヶ月の総理が夏休みをとることも疑問だが、軽井沢からもどったら、一番の優先順位である自らの代表選に向けて精力的に動いている、この姿に、このお方の政治信条が透けて見える。
「脱小沢」を掲げ、執行部を反小沢で固めて、参院選敗退でそれを見直すのかと思ったが、一人として責任を取ることなく、しかも、代表選後も「脱小沢」を続けていくと堂々と宣言している。
代表選では、国会議員(衆参413人)票は1人2ポイント(計826ポイント)、地方議員票は計100ポイントをドント式で各候補に割り振る。今回約35万人が登録している党員・サポーター票は衆院の300小選挙区ごとに最多得票候補に1ポイントを与える。国会議員150人分の重みがある党員・サポーター票の動向も焦点になる、ということだ。
≪現段階では、小沢グループが130~150、鳩山が50~60、菅が40~50、旧民社と前原が各30~40、旧社会党、野田が約30ずつといわれている。菅派は全体の3割程度、「反菅」派は小沢、鳩山グループを中心に4割前後、残りの約3割は態度不明か模様眺めと見られる。≫(塩田潮氏)
この模様眺めの3割の争奪戦で、菅さんが表立って動き出し、各グループも動き出して、仙谷が相変わらず水面下で画策しているようだ。(参照1.2)
明後日に迫った「鳩山グループ」研修会で佐藤優氏が講演するという。日刊ゲンダイが次のように伝えている。
≪軽井沢の「鳩山グループ研修会」で、普天間基地の県内移設反対論者の佐藤優氏(元外務省職員の作家/写真右)が講演するのだ。鳩山前総理の挨拶に続き、「日本の外交政策について」と題して約2時間話す日程になっている。佐藤氏が外交について話せば、普天間問題に触れるのは確実。この問題について佐藤氏は常々、こんな“核心”発言を続けている。「普天間問題は、官僚にとって『日本国家の支配者はわれわれである』ということを示す象徴的事案」「外務官僚と防衛官僚の決めた辺野古案に落ち着けば、日本国家の支配者は官僚ということを国内外に示すことができるのです」
この発言の意味は大きい。鳩山グループが、わざわざ講師に呼んだ佐藤氏の考え方を共有すれば、代表選で菅首相の続投支持ということはない。むしろ小沢擁立に動く布石になりそうだ。≫(日刊ゲンダイ)
国民が欲することを謙虚に受け止め、国民目線に立った政治をすることが、民主党が掲げた「国民生活が第一」の政治の原点であったはずだ。
それを全く無視し、衆院選で掲げたマニフェストに反し、民主党に投票した国民を裏切り続けているカン政権に鉄槌を加え、軌道修正するためにも反菅が団結し堂々と闘ってもらいたい。
是非、代表選では、正面からの政策論争で徹底的に菅さんの日和見、裏切り、政権後退内閣を批判し、コケ落とし、菅政権がかかえる問題を白日の下にさらけ出し、国民が政権交代で期待したものをもう一度思い起こさせて欲しい。
小沢さんが出てくるのか、代わりに誰か立つのか今週見えてくるか!
(転載貼り付け終了)
【295】「[海兵隊再検証]米議会ですら不要論も」
「沖縄タイムス」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年8月17日 09時19分
「[海兵隊再検証]米議会ですら不要論も」
ロバート・ゲーツ米国防長官は海兵隊の将来的な役割を根本から再検証するよう指示した。米政府が国防費の大幅削減を打ち出している中だけに、海兵隊には大きな試練となりそうだ。
日本に駐留する米軍兵力のおよそ半分を占める海兵隊。沖縄では兵力で約6割、基地占有率で約7割という最大部隊だ。財政難との兼ね合いとはいえ、その部隊の必要性があらためて問われることになり、検証論議がどのような形でまとまるのか注目だ。
ゲーツ長官は12日、サンフランシスコで講演し、「海兵隊は大きくなりすぎた」と述べ、「テロとの戦い」が始まって以降、総員17万5000人から20万2000人に膨らんだ兵力を削減する考えを明らかにした。
海兵隊はイラクやアフガニスタンでの地上戦闘に動員され、「第2の陸軍」と呼ばれる現状がある。ゲーツ長官は「本来の任務である海浜での上陸作戦から遠く離れすぎた」と指摘した。
講演の中でゲーツ長官は海兵隊の特性をめぐる根源的な問題も提起した。高性能ミサイルで陸から100キロ沖まで狙えるハイテク戦の中で、艦船で砂浜に上がり、攻めていく海兵隊の役割そのものが問い直される、と語った。
普天間飛行場を使うのも海兵隊だ。移設問題で日本政府は「抑止論」「地理的優位性」を理由に沖縄県内での移設が不可欠だと主張するが、肝心の米国内で不要論が浮上するようでは、「学べば学ぶほど」(鳩山由紀夫前首相)という説明は合理性を失う。
海兵隊には不要論がつきまとう。太平洋戦後、核時代の到来で上陸戦部隊は無用とたたかれたが、議会の根強い海兵隊ファンに救われた。
当時も国防予算の引き締め論議の中で出た不要論だった。今回もゲーツ長官は国防予算を向こう5年間で総額1000億ドル(約9兆円)以上を削減する方針を打ち出している。アフガン、イラク戦争での国防費の増大を支えきれなくなったからだ。
こうした流れで出てきた海兵隊検証だが、米国内では議会の後ろ盾で組織解体や予算の大幅削減といった致命的なダメージには至らないだろう、という見方もある。
他方、議会から海兵隊の沖縄撤退論も上がっている。民主党重鎮で下院金融委員長のバーニー・フランク氏は「中国を野放しにはしたくないが、空軍も海軍もいる」「過去の遺産で21世紀には無意味だ」と公然と海兵隊不要論を展開している。
また軍部に影響力がある共和党の大物ケイ・ハッチソン上院議員も海外駐留の米軍を本国へ戻すべきだと主張。海兵隊のグアム移転には環境、高コストなどを理由に反対で、「基地はアメリカに建設すべきだ」との考えだ。
こうした論議や再検証がすぐに沖縄問題に変化をもたらすことにはならないかもしれない。しかし米側で撤退論すら出るように、沖縄の「基地宿命論」を論破するキーワードが拾えるはずだ。
このタイミングでの不要論は沖縄には追い風になる。
(転載貼り付け終了)
【294】「築地移転問題、岩上安身さんの今週の活動と昨日のインタビューメモ(お話の一部をツイッターで中継)昨日の、岩上安身さんの東京都中央区議会の小坂和輝議員への「築地問題入門編」インタビューをツイートしました」
「Like a rolling bean (new) 出来事録」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010-08-17
「築地移転問題、岩上安身さんの今週の活動と昨日のインタビューメモ(お話の一部をツイッターで中継)昨日の、岩上安身さんの東京都中央区議会の小坂和輝議員への「築地問題入門編」インタビューをツイートしました」
本のセンセが、さっそく(本当に終わった瞬間に)ご自身のブログでまとめてくださいました。
さすが、いつも通りのものすごい早わざ、豪速球です。
本のセンセのブログ
2010年8月16日 (月)
『岩上安身さんの築地問題Ustインタビュー・中央区議会議員小坂和輝氏に聞く
http://honnosense.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/ust-5b39.html
40haの地下深くまで複合汚染が広がり、到底除去不可な汚染、生鮮品流通が大手・外資にどう変質されられ危機にさらされるか、適切なところを強調してくださっていて、とても分かりやすくなっています。
ぜひ、まず本のセンセ(ツイッターIDは@honnosenseです)の上記リンクからご確認ください。
そして本題です。
今日(8月17日)、岩上安身さんが、今度は「応用編」あるいは「専門家の観点」から、流通問題の専門家である三國英實先生と、地質と土壌汚染の専門家である坂巻幸雄先生のインタビューをされ、その動画がUstreamで配信されます。
15時頃と18時過ぎ頃になりそうです(詳しくはサイトをご覧ください)。
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
また、岩上さんは、明後日(8月18日)のラジオ番組「ごごばん!」でも、16時からの「ニュースの真相! ここだけは聴きたい!」築地問題をお話されるそうです。
上柳昌彦 ごごばん!
http://www.1242.com/program/gogoban/
ツイッターのハッシュタグは#gogoban1242です。
聞き逃した方は、有償ですがアーカイブがあります。
ニッポン放送オンデマンド
http://www.1242.com/info/ondemand/
上柳昌彦 ごごばん! 「ニュースの真相! ここだけは聴きたい!」
http://www.febe.jp/podcast/jolf/welcome_gogoban.html
ご注目のほど、よろしくお願いします!
(転載貼り付け終了)
【293】「民主党代表選 「普天間問題」が争点に急浮上」
「日刊ゲンダイ」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年8月16日
「民主党代表選 「普天間問題」が争点に急浮上」
「今さら」ではあるが、仕掛けも効果も大きい
「普天間問題は代表選の争点になる」と言ったのは小沢一郎だが、実際、米軍基地移設問題が再び民主党内でクローズアップされてきた。なぜ、また普天間なのか。官僚の言いなりになった菅政権の現実路線と、「原点に戻れ」と訴える小沢前幹事長の違いがクッキリ出るのがこの問題なのだ。
今月26、27日、「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」メンバーら20人が沖縄を訪問する。国外移設派で沖縄知事選に出馬予定の伊波洋一・宜野湾市長や稲嶺進・名護市長と面談。辺野古移設を決めた「日米共同声明」の見直しをアピールする予定だ。議連の会長である川内博史議員は、最後まで国外移転にこだわった政治家で、今も普天間基地のグアム移転を訴え続けている。
注目は、この沖縄視察に、小沢前幹事長の支援を受けた“小沢ガールズ”の三宅雪子議員、田中美絵子議員や福田衣里子議員も参加予定でいることだ。三宅氏は「視察目的は、米軍基地を自分の目で見て地元の方の声も直に聞いてみたいということです。日程が合ったので議連と行動を共にすることになりました」と語るが、小沢ガールズも沖縄入りとなれば、マスコミの注目度は一気に高まる。
もうひとつの気になる動きもある。小沢前幹事長が出席するかが注目されている軽井沢の「鳩山グループ研修会」で、普天間基地の県内移設反対論者の佐藤優氏が講演するのだ。鳩山前総理の挨拶に続き、「日本の外交政策について」と題して約2時間話す日程になっている。佐藤氏が外交について話せば、普天間問題に触れるのは確実。この問題について佐藤氏は常々、こんな“核心”発言を続けている。
「普天間問題は、官僚にとって『日本国家の支配者はわれわれである』ということを示す象徴的事案」「外務官僚と防衛官僚の決めた辺野古案に落ち着けば、日本国家の支配者は官僚ということを国内外に示すことができるのです」
この発言の意味は大きい。鳩山グループが、わざわざ講師に呼んだ佐藤氏の考え方を共有すれば、代表選で菅首相の続投支持ということはない。むしろ小沢擁立に動く布石になりそうだ。
代表選に向けて、政治理念や課題の再構築をしている小沢前幹事長。マニフェスト実現、政治主導復活に加え、日米従属関係の見直しや普天間海外移転を菅政治の対立軸に掲げれば、面白いことになる。菅首相は完全にタジタジだ。
(取材協力=ジャーナリスト・横田一)
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【292】「東京地検特捜部が「不起訴見通し」、小沢一郎は民主党代表選、政界再編、大連立に向けて動きやすくなる」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年08月17日 05時07分01秒
「東京地検特捜部が「不起訴見通し」、小沢一郎は民主党代表選、政界再編、大連立に向けて動きやすくなる」
◆「小沢氏、4回目聴取は代表選・・・不起訴見通し」(読売新聞8月16日配信)、「<陸山会事件>小沢氏聴取は民主代表選後 特捜部が意向尊重」(毎日新聞8月16日配信)などとマスメディアが一斉に報道した。東京第一検察審査会が7月8日、小沢一郎前幹事長に対して「不起訴不当」と議決したのを受けて、東京地検特捜部が4回目の事情聴取を9月14日の代表選後に行う方向で日程調整しているという内容である。東京地検司法記者クラブ担当記者は、定期的に次席検事と懇談しており、「不起訴見通し」の感触を得ているのであろう。これが記事に表れている。「起訴相当」を議決している東京第五検察審査会の2回目の議決にも影響を与えそうである。申立人に政治的な目的があったのではないかとの疑惑が持たれているうえに、関係団体が京都府警から摘発も受けている最中だけに、検察権力と検察審査会に対する国民からの信頼が揺らぎかねない状況にある。同時に、マスメディアも、深く検討することなく安易に政治利用に乗ってしまった罪は、極めて重い。
◆小沢前幹事長と米国対日工作担当のマイケル・ジョナサン・グリーンが7月18日、八丈島で極秘会談したのを境に、マスメディアの報道姿勢が、徐々に変化してきているのは、事実である。
その一例が、産経新聞系列の夕刊フジである。小沢前幹事長の「政治とカネ」の問題を狂ったように報道し続けていたのが、ウソのように様変わりしている。8月17日付け紙面を見るとよい。「小沢 菅潰しマル秘三段戦略-自民など野党議員と接触も」と派手派手しい横凸版大見出しをつけて、「9・14民主党代表選の最大の関心は、剛腕・小沢一郎前幹事長(68)が、菅直人首相(63)を引きずり降ろすかどうかに集約されている」などと報じている。
三段戦略とは、①サポーター固め②独自候補を乱立③離党も視野に政界再編という筋書きである。「③離党も視野に政界再編」について、こう述べている。「民主党有力筋の1人は『最近の小沢氏は、かつての自自公連立時の各党の動きをつぶさに検証し直しているようだ』と話し、『連立の算段を付けて民主党を飛び出せば、民主党から100人規模が同行し、自民党も割れる。そうした政界再編も視野に入れているはず』と続ける」
◆私は3月30日付けのブログに「『数は力』の小沢一郎が『政界再編』を睨み、『敵味方』の票読みを進めているという」と題する短文を書いた。また、5月4日付けで上梓した拙著「民主党政変 政界大再編-小沢一郎が企てる『民主党分裂』と『大連立』」(ごま書房新社刊)第1章の冒頭、「小沢一郎が『敵味方』を票読み」との小見出しをつけて、以下のように政界再編の準備を始めている様子を示した。
「小沢一郎が票読みを進めているという。平成22(2010)年7月の参議院議員選挙の票読みかと思えば、さにあらず、民主党内の『親小沢・反小沢』、すなわち、『敵味方』の票読みである。
小沢一郎は、参議院議員選挙の後、『民主党の分裂』を想定し、早くも準備しているというのである。衆議院の小沢チルドレンに続き、参議院でも親小沢の多数を押さえて、民主党内の『反小沢グループ』に対して、『出て行け』と宣告するのか、あるいは、『親小沢グループ』を率いて離党して、新党を結成するのか。道は、二つに分かれるが、『反小沢グループ』が抵抗して、民主党を出ていかなければ、新党結成の道を選ぶことになる。いずれにしても、民主党は、『分裂』する。要するに、小沢一郎は、かねてからの持論である『健全な二大政党政治』を日本に築くための最後の勝負に着手しているのである」
小沢前幹事長が予定していた通り、民主党は分裂の様相を色濃く示している。それも小沢前幹事長が4月半ば、「ポスト鳩山」として推挙していた当時の菅直人財務相が、代表に選ばれた途端、「小沢さんにはしばらく静かにしておいてもらいたい」と事実上の「小沢切り」、言うなれば「決別宣言」をしてくれたのは、民主党分裂を画策していた小沢前幹事長にとっては、実に好都合であった。どんなことが起きようとも、「反小沢」の立場を旗幟鮮明にした菅首相と会う必要性がなくなったからである。菅首相、仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長ら「反小沢の一味」は、まんまと罠に嵌ったのである。
◆そのうえ、小沢前幹事長に幸運を運んできてくれた人物がいた。マイケル・グリーンである。何と神奈川県横須賀から原子力潜水艦で八丈島まで隠密にやってきた。アメリカ要人は、それこそ、国務長官や国防長官クラスの要人が、ワシントン近郊の空軍基地から軍用機で日本国内の横田基地などの米軍基地に飛来して、日本政府の要人たちと密会していることは、よくあることだと言われている。原子力潜水艦を使ったからと言って驚くには当たらない。
このマイケル・グリーンは、これまで小沢前幹事長とは、宿敵の間柄だった。というのは、マイケル・グリーンは、若いとき、中選挙区時代の衆院岩手2区のライバルであった知米派の椎名素夫元衆院議員(椎名悦三郎元副総裁、元外相の二男)の秘書を務めていたからである。後に岩手日報の記者もしていた。人間の出会いは、相手によって大きく変わる。小沢前幹事長と最初に出会っていれば、敵対関係になっていなかったかも知れない。詳しくは後日述べることにしよう。
ともかく、宿敵と思っていたマイケル・グリーンが、自民党との大連立話を持ってきたばかりでなく、「総理大臣になれるよう支援する」と約束したのであった。小沢前幹事長には、文字通り渡りに船であった。第一東京検察審査会が下した「不起訴不当」の議決に対し、マスメディアがこぞって「東京地検特捜部が不起訴の見通し」と報じたことから、小沢前幹事長の眼前から暗雲の一つが晴れそうで、幸先のよさを感じさせている。小沢前幹事長の行動を制約していたタガが外れ、動きやすくなる。
(転載貼り付け終了)
【291】「小沢一郎氏周辺の刑事問題に関する五つの真実」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
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2010年8月16日 (月)
「小沢一郎氏周辺の刑事問題に関する五つの真実」
メディアは小沢氏攻撃を続けているが、ネットを通じて小沢氏に関する五つの事実をすべての国民に徹底的に周知させてゆく必要がある。
第一は、小沢氏に関する「政治とカネ」問題の詳細である。昨年の三三事変は、秘書大久保隆規氏が政治献金を受けた政治団体名を正しく記載して報告したのに「虚偽記載」だとされて逮捕された事案である。大久保氏のこの問題での無実は早晩明らかにされると思われる。
一一五事変、四二七事変は、2004年10月に小沢氏の資金管理団体が不動産を購入した件について、
①収支報告書での記載が2005年になったこと、
②一時的な資金繰りをした資金の出入りが記載されなかったこと、
の2点が問題にされているが、
①については不動産登記が2005年にずれたこと、
②はこれまでの運用で資金繰りの記載が省略されていたこと、
が背景であり、本来、刑事事件として立件するような事案ではない。
第二は、検察審査会の審査補助員を務める弁護士の選任方法が不透明であることだ。検察審査会の審査では、審査補助員の弁護士および事務局が提供する基礎資料が決定的に重要な役割を果たす。審査補助員を恣意的に選定すれば、検察審査会の決定を誘導することが可能になる。
第三は、検察審査会の委員がくじ引きで選ばれるとのことだが、無作為で選ばれた市民がそのまま委員に就任するのかどうかが明らかでない。面接審査などがあるとすれば、運用のあり方によっては、委員選定に恣意が入り込む可能性が生まれる。
第四は、東京第五検察審査会で審査された事案の申し立て者がある団体の代表者であると伝えられている問題だ。
検察審査会法第2条2項、30条は、審査申立は、告訴者、告発者、事件についての請求をした者、犯罪被害者(被害者が死亡した場合においては、その配偶者、直系の親族又は兄弟姉妹)が出来る 定めているが、今回の審査申し立て人が、この要件を満たしているのかどうかに疑念が提起されている。
「在日特権を許さない市民の会」(「在特会」)代表の桜井誠(ニックネーム)氏は、自身のブログ
(http://ameblo.jp/doronpa01/)
で、桜井氏が審査申し立てを行ったと記述している(2010年2月5日付記事および2月11日付記事)。
この記述が真実に基づいているとする場合、この申立人が検察審査会法の定める申立人の要件を満たしているのかが問題になる。
上記ブログには、
「検察審査会事務局では、審査申し立ての手続きについて説明を受けました。本来であれば告訴・告発人でなければ審査の申し立てはできないのですが、小沢一郎は国会議員という立場であり、なおかつ被疑事実も「政治資金規正法違反」という公金に関わる問題であるため、全国民が被害者という立場で申し立てを行うことができることを確認しました。(ただし、検察審査会側の判断によっては申し立てを却下する場合もあるとのことでした。)」
との記述がある。
検察審査会事務局の説明が真実だとすると、政治家に関係する事案では、ほとんどすべてについて、すべての国民が検察審査会への審査申し立てができるということになるだろう。この解釈が正しいのかどうか、政府の公式見解を確認する必要がある。
第五は、小沢氏に対する不起訴を不服として検察審査会に審査申し立てを行ったのが在特会代表の桜井誠(ニックネーム)氏であることが仮に真実だとする場合、このことが報道などで国民に知らされているのかが問題になる。
在特会については、8月10日に幹部4名が、京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)の周辺で拡声器を使い授業を妨害したなどとして、京都府警に威力業務妨害容疑などで逮捕されたが、このことも事実に即して正しく報道される必要がある。
上記した桜井誠氏のブログには以下の記述もある。
「不起訴決定後、極力早く審査申し立てを行いたかったため、今回の申し立ては桜井一人だけで行いました。小沢一郎という巨悪を眠らせてはいけないこともありますが、外国人参政権実現のために誰よりも積極的なこの民主党大物政治家の動きを止めなければならないからです。一連の小沢ショックとも呼べる政局の中で、外国人参政権問題は一時期に比べてかなり下火になってきた感があります。しかし、同問題の中心にいる政治家が不起訴になったことで、またぞろ外国人参政権法案の国会上程を目指した動きが加速する可能性があるのです。」
つまり、審査申し立ての主たる動機が、外国人参政権法案に反対する点にあることが示唆されている。メディア報道は、検察審査会での審査が市民目線での立件の判断にあり、小沢氏の問題も市民団体が提起したものとしか伝えてこなかった。
市民団体とは言っても、「在特会」は色の濃い団体であると感じられる。また、純粋に市民目線で問題を取り上げたのではなく、外国人参政権問題との関連で申し立てが行われたとの事実をメディアは報道する責務を負っているのではないか。
小沢氏攻撃を目的に行動するメディアに公正な報道を要請をしても無駄ではあるが、主権者国民には、ネットからの情報発信と積極的な口コミなどで上記5点を周知徹底させてゆく必要がある。
民主主義を破壊する最大の脅威は情報統制にある。日本の情報空間はすでに危険な水準にまで統制が進んでいる。この危険な情報空間にネットから風穴を開けなければならない。
(転載貼り付け終了)