ふじむら掲示板
※ログイン後に投稿フォームが表示されます。
Loginはこちら【127】ボッシュ社の社長:ロシアのガス拒否でドイツの工場が閉鎖される
かたせ2号です。
藤原直哉のツイッターに、ロシア・プラウダ記事が紹介されていたので引用します。
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1513128518158528522
ロシア・プラウダのサイトから。
記事名:ボッシュの責任者:ロシアのガス拒否でドイツの工場が閉鎖される
2022年4月10日配信
(機械翻訳引用開始)
ドイツの企業グループ、ボッシュのシュテファン・ハートゥング社長によると、ロシアのガス供給拒否は、ドイツのすべての工場のサプライチェーンを混乱させるだけでなく、生産を全面的に停止させる可能性があるという。
同社は、エネルギー需要の20%をガスでまかなっている。もしベルリンでロシアのエネルギーが使えなくなれば、ボッシュだけでなく、サプライチェーンにも支障が出ます」と、ハルトゥングはHandelblattに語っています。
ボッシュのトップは、ロシアのエネルギーを手放すことの悪影響はドイツの産業にとって致命的であり、ドイツは「経済力」を失う危険性があると警告している。
欧米諸国は、ウクライナでの特殊作戦開始以来、ロシアに対して厳しい制裁を課し、さらに制限を加え続けている。
ロシアの銀行規制や外国企業のロシア市場進出拒否に加え、西側諸国はロシアのガス、石油、石炭を完全に放棄することを提案しているのです。
(機械翻訳引用終わり)
かたせ2号です。
これから、ボッシュ社の社長の懸念が現実のものとなるでしょう。
以上
【126】北野武監督の映画「座頭市」(2003年)の観賞をオススメします。
かたせ2号です。
ふじむら掲示板[241]ヨーロッパの戦況報告、の私の投稿の一部を再掲します。
(一部再掲開始)
2022年4月11日現在の、DSの陣容についてまとめておく。
DSの作戦指揮者は、ウクライナのゼレンスキー大統領(DS最高幹部の肉声を体現)
DS最高幹部の意向に従う意思を明確にした政治的指導者(大統領、首相クラス)は以下の3名
フランスのマクロン大統領:2022年4月3日にロシアの軍事活動は「ジェノサイド」だと非難。
イギリスのジョンソン首相:2022年4月6日にロシアの軍事活動は「ジェノサイド」だと非難。
オーストリアのネハンマー首相:2022年4月9日にウクライナにいるゼレンスキーの元を訪問
他の政治的指導者(大統領、首相クラス)はDS最高幹部の意向に従うか意思を明確にしていない。
(一部再掲終わり)
かたせ2号です。
勝手に話を進めて恐縮ですが、上のDSの陣容というか、今回のDSの作戦について。
この作戦のネタ元は、北野武監督の映画「座頭市」(2003年)じゃないですかね?
真相は不明ですが、案外とそうかもしれません。
私はこの映画を観賞したことがあるのですが、「ああ、今回のDSの作戦は、あの映画のストーリーと全く一緒だ」と気づきました。
この映画をご覧いただければ、現在の世界の動きの構造が実感できると思うので、オススメします。
以上
【125】DS最高幹部とドイツの戦いの経緯(2022年3月~4月10日)
かたせ2号です。
表題の件、時系列に沿って、私の解釈を説明します。
1.2022年3月7日(ドイツ)
ドイツは2022年3月時点で、ロシア産石油・ガス輸入継続の意思を表明しました。
NNA ASIA経済ニュースから。
記事名:ドイツ、ロシア産石油・ガス輸入継続 ショルツ首相「代替手段ない」
2022年3月9日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2d172a21410bf88c8511db9c07ee9252bd47e3b
(一部引用開始)
ドイツのショルツ首相は2022年3月7日、ロシアからのエネルギー輸入を継続する方針を示した。現時点では、これに代わる手段がないためとしている。米国やウクライナからは、対露経済制裁に石油・ガスの禁輸を加えるよう求める声が強まっているが、これに改めて抵抗する格好となる。
同首相は、ロシアのウクライナ侵攻を受けた欧州連合(EU)の経済制裁は「長期的に持続できる形で策定されている」と説明。市民生活の維持に石油・ガスは不可欠なため、「ロシアからのエネルギー輸入は意図的に制裁の対象外と見なされた」としている。
また、ドイツ政府は他のEU加盟国などと共に過去数カ月にわたり、ロシア産エネルギーの代替を検討しているとした上で「これは一朝一夕には達成できない」と説明している。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
これは、DS最高幹部からすると利敵行為なわけです。この時点で、DS最高幹部とドイツとの間で、意見の食い違いが起こりました。
2. 2022年4月3日(ウクライナ)
ウクライナのゼレンスキー大統領が、2008年にウクライナをNATOに加入させなかった独仏首脳を咎めました。
産経新聞サイトから。
記事名:ゼレンスキー大統領、NATO入り阻んだ独仏に怒り 「ロシアへの譲歩の結果を見よ」
2022年4月5日配信
https://www.sankei.com/article/20220405-4GJPQ664TFJ4JKQHPD5JNJ453A/
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月3日のビデオ演説で、首都キーウ(キエフ)で起きた民間人殺害に関し、2008年にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)入りをドイツとフランスが阻止したことがロシアの侵攻を招いたとして、独仏への怒りを示した。
ゼレンスキー氏は「メルケル前独首相、サルコジ元仏大統領は(虐殺が起きた)ブチャに来て、ロシアへの譲歩政策の結果を見るべきだ。拷問されたウクライナ人たちを自分の目で見てほしい」と当時の独仏首脳を名指しで批判した。
NATOは2008年、ブカレストで開いた首脳会議の声明で、ウクライナとジョージアは将来的に「加盟国になる」と明記したが、仏独の反対で加盟は実現しなかったとされる。
独公共放送ARDによると、メルケル氏の報道官は「メルケル氏はNATO首脳会議に関し、当時の判断を現在も維持している」とする声明を発表した。サルコジ氏は2022年4月4日までにコメントをしていない。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
DS最高幹部が、過去の独仏首脳の判断ミスを咎めて、それへの反応を見たわけです。
すると、「独公共放送ARDによると、メルケル氏の報道官は「メルケル氏はNATO首脳会議に関し、当時の判断を現在も維持している」とする声明を発表した。」わけです。
メルケルがドイツの国を代表して、DS最高幹部の咎め立てに対して、2008年当時の判断の修正を拒絶したわけです。
これが「ドイツはDS最高幹部のいいなりにはなりません」という明確な意思表示であり、これを機に、DS最高幹部とドイツとが水面下で戦うこととなりました。
3.2022年4月7日 (ウクライナ)
ウクライナのゼレンスキー大統領が西側諸国に対し、ロシアからの早期の石油禁輸を求めました。
日テレNEWSサイトから。
記事名:ゼレンスキー大統領 ロシアからの早期石油禁輸求める
2022年4月7日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5342dca34429cd7793b8106510d5ddaff910b9b
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は、日本時間2022年4月7日朝に公開した動画で、西側諸国によるロシアへの制裁は不十分だとした上で、石油の禁輸を早く行うよう求めました。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
これはウクライナ大統領が西側諸国へ要請という内容になっていますが、本当のところはDS最高幹部がドイツに対して、強力な圧力(命令)を下したのです。
標的がドイツであることは、翌日のドイツの対応を見ればわかります。
次の記事をごらんください。
4.2022年4月8日 (ドイツ)
ドイツが、ロシアからの石炭と石油の輸入を年内に停止する考えを示しました。
読売新聞サイトから。
記事名:ロシア産石炭と石油、ドイツが年内に輸入停止…24年半ばには対露依存度ゼロへ
2022年4月10日配信
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220410-OYT1T50192/
(引用開始)
ドイツのショルツ首相は2022年4月8日、「ロシアの化石資源から自立するため、大きな仕事をしなければならない」と述べ、ロシアからの石炭と石油の輸入を年内に停止する考えを示した。就任後初めて訪問した英国で、ジョンソン英首相との共同記者会見の際に明らかにした。
独政府によると、石炭については今月から輸入制限を始め、秋には取引を止める。輸入量の半分を占める天然ガスは、2024年半ばまでにロシアへの依存度をゼロにする方針だ。
欧州連合(EU)は2008年から露産石炭などの輸入を禁じる。石油禁輸についても2022年4月11日に協議する見通しで、エネルギーのロシア依存からの脱却を加速させる。
(引用終わり)
かたせ2号です。
2022年4月からのDS最高幹部からの強力な圧力に耐えかねて、ドイツはそれまで方針としてきたロシア産石油の輸入継続を諦めて、年内の輸入停止に踏み切ったわけです。ただし、「輸入量の半分を占める天然ガスは、2024年半ばまでにロシアへの依存度をゼロにする方針」を示し、ロシア産天然ガスの早期の輸入停止は行わない、という防衛戦を敷いて抵抗しようとしました。
5.2022年4月9日 (ウクライナ)
ウクライナのゼレンスキー大統領が以下の声明を発表しました。
ロイター通信のサイトから。
記事名:ウクライナ大統領「ロシアの侵略、全欧州が標的」 制裁強化求める
2022年4月10日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKCN2M205T
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月9日に演説し、ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だと指摘、西側諸国にロシア産エネルギーの完全輸入禁止とウクライナへの武器供与拡大を求めた。
ロシアの武力行使について「最終的には全ての人々に打撃を与える惨劇だ」とし、「ロシアの侵略はウクライナだけを念頭に置いたものではない。欧州全体がロシアの標的になっている」との認識を示した。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
ウクライナ大統領から西側諸国へ要請という内容になっていますが、これも、本当のところは2022年4月7日に引き続いて、DS最高幹部がドイツに対して、より強力な圧力(命令)を下したのです。
「ロシア産エネルギーの完全輸入禁止」というDS最高幹部のこの新たな命令は、前日にドイツが示した「ロシア産天然ガスの早期の輸入停止は行わない」という、ドイツの抵抗線を完全に否定しています。そこまでやれと命令を下しているわけです。
そして、「ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だ」というゼレンスキーが同時に発したコメントについて。
本当に意味するところは、「もし、この命令に従わなければ、DS最高幹部がとり得る「最終手段」をドイツ国内で行使する」という意味です。そうやって脅しにかかっているわけです。
「最終手段」という意味がわかりますでしょうか?
DS存在肯定の立場の人には理解できるであろう、9.11とかでも知られる、DS最高幹部がよくやる「いつもの『アレ』」です。
6.2022年4月10日(ウクライナ)
ウクライナのゼレンスキー大統領が以下の声明を発表しました。
ロイター通信サイトから。
記事名:ゼレンスキー氏、ドイツの姿勢称賛 「ウクライナ寄りに変化」
2022年4月11日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-scholz-idJPKCN2M300Y
(記事引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月10日、ドイツのショルツ首相と電話会談し、ロシアに追加制裁を科す可能性について協議したと明らかにした。
ビデオ演説で、ショルツ氏とは戦争犯罪当事者の責任追及、対ロシア制裁強化やロシアとの和平交渉について話し合ったと述べ、「ドイツの姿勢が最近、ウクライナに有利な方向に変化していることを私は喜んでいる」と語った。
ショルツ首相は2022年4月8日、ドイツは年内にロシアからの原油輸入を停止できる可能性があると述べた。ただ、天然ガスについては、代替供給源から輸入するためのインフラ構築が必要となり、もっと難しくなるとの見方を示した。
ドイツの原油輸入にロシア産が占める割合は25%と、2022年2月24日のウクライナ侵攻開始前の35%から低下している。ロシア産天然ガス輸入の割合は55%から40%に低下している。
独首相府は2022年4月10日出した声明で、ゼレンスキー大統領からショルツ氏に現状やロシアとの交渉について説明があったとしたが、制裁に関する協議には触れていない。
(記事引用終わり)
かたせ2号です。
記事名の「ゼレンスキー氏、ドイツの姿勢称賛 「ウクライナ寄りに変化」」は、
「DS最高幹部が、ドイツの姿勢称賛 「DS最高幹部寄りに変化」」に置き換えてかまいません。
まだ、正式な発表はないので、以下は私の推測に過ぎませんが、DS最高幹部が称賛したドイツの姿勢とは、すなわち、ロシア産天然ガスを早期に輸入停止することを、ドイツがDS最高幹部に約束した、ということだと思います。
こうしてDS最高幹部は、ドイツがこれまで行ってきた利敵行為(ロシア産エネルギーの輸入継続)を粉砕し、ドイツを自らの勢力下に組み敷いたのです。
なお、ドイツが正式発表を遅らせる状況があれば、ゼレンスキーから「西側諸国」への督促の要請(二の矢、三の矢)がなされるでしょう。
以上
【124】取り急ぎ(2022年4月12日午前)
かたせ2号です。
取り急ぎ、考えをまとめたので、以下に書きます。
1.
ロイター通信記事から。
記事名:オーストリア首相が訪ロ、プーチン氏と「率直で厳しい会談」
2022年4月12日配信
(一部引用開始)
[ウィーン 2022年4月11日 ロイター] – オーストリアのネハンマー首相は2022年4月11日、ロシアを訪問し、プーチン大統領と会談した。2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、欧州連合(EU)首脳がプーチン大統領と対面会談するのは初めて。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
DSとロシアとの外交交渉のレベルが「DS最高幹部(肉声)の意思を、プーチンへの直接伝達する」という最高度のものに引き上げられた、という記事です。
2.
2022年4月3日、ドイツはDS最高幹部に、DS最高幹部の命令には従わない旨を通告。その後、戦いが水面下で起きたが、ドイツは防戦一方。今後もしドイツがロシア産天然ガスの輸入中止に追い込まれれば、DS最高幹部側の勝利。ベルリンは、1945年のナチスドイツの敗北、1989年のベルリンの壁の崩壊に続き、3度目の陥落。
以上
【123】ヨーロッパの戦況報告
1.最初に
みなさん。
これから海外のニュースを読む、聞く、見るときに「ゼレンスキー」という言葉を「DS最高幹部」に置き換えてみてください。それで全てがわかります。
2.2022年4月11日現在の、DSの陣容についてまとめておく。
DSの作戦指揮者は、ウクライナのゼレンスキー大統領(DS最高幹部の肉声を体現)
DS最高幹部の意向に従う意思を明確にした政治的指導者(大統領、首相クラス)は以下の3名
フランスのマクロン大統領:2022年4月3日にロシアの軍事活動は「ジェノサイド」だと非難。
イギリスのジョンソン首相:2022年4月6日にロシアの軍事活動は「ジェノサイド」だと非難。
オーストリアのネハンマー首相:2022年4月9日にウクライナにいるゼレンスキーの元を訪問
他の政治的指導者(大統領、首相クラス)はDS最高幹部の意向に従うか意思を明確にしていない。
3.
ウクライナ大統領「ロシアの侵略、全欧州が標的」 制裁強化求める
2022年4月10日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-scholz-idJPKCN2M300Y
(一部引用開始)
[キーウ 2022年4月10日 ロイター]ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月9日演説し、ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だと指摘、西側諸国にロシア産エネルギーの完全輸入禁止とウクライナへの武器供与拡大を求めた。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。「ロシア産エネルギーの完全輸入禁止」これが、これがDS最高幹部から各国政治的指導者への命令です。ただし、この命令に素直に従える政治的指導者は、もうあまりいません。DS最高幹部の命令に従わないと怖いのは重々承知だが、この命令に従うと自国民からの支持を失いかねないからです。当たり前の話ですね。
(なお、ここでは、「ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だ」発言についての解説はしません)
4.ドイツの状況
ロイター通信サイトから。
記事名:ゼレンスキー氏、ドイツの姿勢称賛 「ウクライナ寄りに変化」
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-scholz-idJPKCN2M300Y
(記事引用開始)
[2022年4月10日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月10日、ドイツのショルツ首相と電話会談し、ロシアに追加制裁を科す可能性について協議したと明らかにした。
ビデオ演説で、ショルツ氏とは戦争犯罪当事者の責任追及、対ロシア制裁強化やロシアとの和平交渉について話し合ったと述べ、「ドイツの姿勢が最近、ウクライナに有利な方向に変化していることを私は喜んでいる」と語った。
ショルツ首相は2022年4月8日、ドイツは年内にロシアからの原油輸入を停止できる可能性があると述べた。ただ、天然ガスについては、代替供給源から輸入するためのインフラ構築が必要となり、もっと難しくなるとの見方を示した。
ドイツの原油輸入にロシア産が占める割合は25%と、2022年2月24日のウクライナ侵攻開始前の35%から低下している。ロシア産天然ガス輸入の割合は55%から40%に低下している。
独首相府は2022年4月10日出した声明で、ゼレンスキー大統領からショルツ氏に現状やロシアとの交渉について説明があったとしたが、制裁に関する協議には触れていない。
(記事引用終わり)
かたせ2号です。
記事名の「ゼレンスキー氏、ドイツの姿勢称賛 「ウクライナ寄りに変化」」は、
「DS最高幹部が、ドイツの姿勢称賛 「DS最高幹部寄りに変化」」に置き換えてかまいません。ドイツが、現在の激戦地ですね。
以上
【122】取り急ぎ
かたせ2号です。
記事名:ウクライナ大統領「ロシアの侵略、全欧州が標的」 制裁強化求めるロイター
(一部引用開始)
[キーウ 2022年4月10日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月9日演説し、ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だと指摘、西側諸国にロシア産エネルギーの完全輸入禁止とウクライナへの武器供与拡大を求めた。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
DS最高幹部が、米軍・NATO軍をロシアにぶつけるために取りうる「最終手段」を視野に入れた、という記事ですね。
以上
【121】DS最高幹部は、ウクライナのEU加盟を迅速に実現させる
かたせ2号です。
産経新聞サイトから。
記事名:ゼレンスキー大統領、NATO入り阻んだ独仏に怒り 「ロシアへの譲歩の結果を見よ」
2022年4月5日
https://www.sankei.com/article/20220405-4GJPQ664TFJ4JKQHPD5JNJ453A/
(一部引用開始)
【パリ=三井美奈】ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月3日のビデオ演説で、首都キーウ(キエフ)で起きた民間人殺害に関し、2008年にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)入りをドイツとフランスが阻止したことがロシアの侵攻を招いたとして、独仏への怒りを示した。
ゼレンスキー氏は「メルケル前独首相、サルコジ元仏大統領は(虐殺が起きた)ブチャに来て、ロシアへの譲歩政策の結果を見るべきだ。拷問されたウクライナ人たちを自分の目で見てほしい」と当時の独仏首脳を名指しで批判した。
NATOは2008年、ブカレストで開いた首脳会議の声明で、ウクライナとジョージアは将来的に「加盟国になる」と明記したが、仏独の反対で加盟は実現しなかったとされる。
独公共放送ARDによると、メルケル氏の報道官は「メルケル氏はNATO首脳会議に関し、当時の判断を現在も維持している」とする声明を発表した。サルコジ氏は2022年4月4日までにコメントをしていない。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
この声明を発表したDS最高幹部の意図がわからず、そのままこの記事については考えることをしていませんでした。
状況が見えてきたのは昨日(2022年4月9日)でした。
東京新聞サイトから。
記事名:欧州委員長がキーウ訪問、EU加盟への支援を表明 ゼレンスキー大統領は対ロシア制裁強化を求める
https://www.tokyo-np.co.jp/article/170725
(記事引用開始)
【パリ=谷悠己】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、EU加盟を望むゼレンスキー大統領に支援を表明した。
フォンデアライエン氏はゼレンスキー氏との共同会見で「ウクライナは欧州の家族の一員であることを伝えに来た」と述べ、加盟手続きに必要な書類を直接手渡した。加盟交渉には通常複数年かかるが、フォンデアライエン氏はウクライナが求める特例的な迅速加盟に理解を示している。
同行したボレル外交安全保障上級代表は、加盟国がウクライナに武器供与するためのEU資金を5億ユーロ増やし総額15億ユーロ(約2000億円)とする提案を紹介。ゼレンスキー氏は2022年4月8日にEUが決定したロシア産石炭の禁輸など制裁措置に感謝しつつ「さらに強め続ける必要がある」として原油や天然ガスの禁輸も求めた。
(記事引用終わり)
かたせ2号です。
DS最高幹部は、2008年に失敗したウクライナのEU加盟をロシアの軍事行動終結までに実現しようとして動いていますね。EU加盟ができれば、米軍・NATO軍のウクライナへの投入に向けて大きく前進できますから。上の記事によって、DS最高幹部が米軍・NATO軍のウクライナへの投入を全く諦めていないことが確認できます。ウクライナの戦いの勝負の分かれ目は、やはり「ロシアの軍事行動終結前に、米軍・NATO軍をウクライナに投入できるか」なんですよ。その点でDS最高幹部と私の認識が一致できたのには、安心しました。
なお、記事中の「ゼレンスキー氏は2022年4月8日にEUが決定したロシア産石炭の禁輸など制裁措置に感謝しつつ「さらに強め続ける必要がある」として原油や天然ガスの禁輸も求めた。」は、言っているのはゼレンスキーじゃなくて、DS最高幹部(肉声)ですから。みなさん、気をつけましょう。DS最高幹部は残忍だろうと予想はしていましたが、実際つかまえてみると、予想通り、残忍でしたね。
以上
【120】ゼレンスキーの発言と行動の位置づけについて(今後の予想)
かたせ2号です。
最近のゼレンスキーは何の遠慮もなく周りに要請(半ば命令)していく立場になって偉そうにしゃべっていますね。
彼のスピーチする内容は、現在、DS最高幹部の禍々(まがまが)しい意思を修正なく、その肉声をそのままストレートに表明していると見ていいと思います。
(詳細は、ふじむら掲示板[234]の私の投稿を参照ください。)
今後の予想をします。
ゼレンスキーは、これまで、ウクライナ一国の政治的指導者の立ち位置で、世界に自国の窮状を訴える役割を果たしてきましたが、今後は、DS最高幹部の肉声をそのまま世界に発信していくのが、彼の中心的な役割になるでしょう。
2022年4月3日に、ブチャ事件でロシア軍の行為(とでっちあげて)を「ジェノサイド」と名付けて非難しました。実はこれが、ゼレンスキーの発言を通して、DS最高幹部の肉声が発せられた、ほぼ、最初だったかもしれません。
そして、今後、彼の発するメッセージは、総合すれば、以下のようになるでしょう。
[234]から再掲します。
「NATO加盟国がロシアからの天然ガスを止められて国民生活がいくら苦境に立たされようが、知ったことか、プーチンからのルーブル払いの要求には絶対に屈するな、ロシアを悪魔の化身(にしたててやった)なのだから、さっさと米軍・NATO軍をウクライナに投入しろ」
これは無茶な要求です。
しかし、これを世界の人々は、侵略されている国家ウクライナの大統領が窮状を訴えている発言だと誤解して受け取るわけです。そこにはゼレンスキーの姿しか見えないのですから、しかたありません。そうすると反対がかなりしづらくなるんですね。そういう状況を利用して、DS最高幹部は、関係各国に圧力をかけて、自分の無茶な要求を実現できる可能性を高めることができるわけです。
巧妙な作戦ですね。
このようにして、DS最高幹部が、ウクライナのゼレンスキーの発言と行動を乗っ取ることで、このウクライナの戦いの最前線で陣頭指揮に立つことを決意し、実行を始めたのです。
さてしかし、最高幹部が最前線で陣頭指揮に立つ組織とは、いったいどのような状況でしょうか? 本来、最前戦で戦う場所には、その責任を預かる階層の人たちがいて、その人たちがきちんと動けばいいわけです。最高幹部が最前線で戦うというのは、その層の人たちがまったく頼りにならなくて、最高幹部が前で出ざるを得なっているだけのことなのです。かっこいい話では全くなくて、組織が危機的な状況であることの証拠にすぎません。
実際、私の分析ですが、DS最高幹部の意図を十分に理解し汲み取った上でその意図に沿う形で情報発信できる政治家(大統領、首相クラス)は、現在、世界中で、ウクライナのゼレンスキー、フランスのマクロン、イギリスのジョンソンの3名のみです。(詳しくは、ふじむら掲示板「236」の私の投稿を参照ください)
ですから、大きくみれば、ゼレンスキーがDS最高幹部の禍々(まがまが)しい意思を修正なくその肉声をそのままストレートに表明しはじめたというのは、DSにとって望ましい選択ではなく、そうせざるを得なくなっただけのことです。
何にせよ、これから、ゼレンスキーの発言と行動を通じてDS最高幹部の肉声が世界中に発信されることになります。ですから、そのことを理解できた方々は、世界がどう動いているかの一端について、かなり明瞭な見通しがつくわけです。そういう意味においてはよいことが起きたのかもしれません。
もう一つ予想をしておきます。
今後、ゼレンスキーの発言と行動はDS最高幹部の肉声を体現するのですから、DS最高幹部の指示・命令の元で動いてきたヨーロッパの政治的指導者のそれよりもずっと重みを増すことになるでしょう。
実際、そのような動きがすでに起こっていますね。
FNNプライムオンラインから。
記事名:EUトップがキーウを訪問 ゼレンスキー大統領と会談
2022年4月9日配信
https://www.fnn.jp/articles/-/344609
BBCニュースサイトから。
記事名:ジョンソン英首相、キーウ電撃訪問 ゼレンスキー大統領に装甲車など追加支援約束
2022年4月10日
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0f9713f7400ff5bddc417e945bcf5d9dba563fc
ロイター通信サイトから。
記事名:オーストリア首相もウクライナ訪問、2022年4月9日にゼレンスキー氏と会談
2022年4月9日
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-austria-idJPKCN2M0246
かたせ2号です。
記事内容は引用しませんでした。必要ないからです。
EUトップ、イギリス首相、オーストリア首相がこの数日にウクライナのゼレンスキーの元を訪問しました。
これまでなら、ゼレンスキーが相手国を訪問するか、もしくはオンラインで会談をするところでしたから、急激な変化ですね。
どこの世の中でもそうですが、通常、訪問する側は立場が下で、訪問を受ける側が立場が上です。ですから、このような出来事を通じて、ゼレンスキーの立場を持ち上げていこうとする演出、セレモニーが行われつつあるわけです。最終的には、ヨーロッパの政治的指導者よりもゼレンスキーの方が、位が上、という段階にまでいくと私は予想します。
(補足)今回書いた内容について、別の言い方をすると、以下のようになります。
DS最高幹部のいる場所、所在がついに特定された。それは「ゼレンスキーの発言と行動の中」である。この事実は、アメリカのバイデン、ロシアのプーチン、ヨーロッパの主だった政治家によって、当然ながら、十分に理解・把握されています。この事実を前提に、これからの世界が動いていきます。
以上
【119】中間報告
かたせ2号です。
ゼレンスキーの発言と行動を通じて、DS最高幹部がその肉声を、世界にダイレクトに発信しはじめている件。
この件については[234]ですでに触れましたが、その後の考察した内容を書いて投稿しようと思っています。
ポイントは以下の通り
・DS最高幹部は、ゼレンスキーの姿に乗りうつることで、自らが戦いの最前線で陣頭指揮をとることを決意した。
・ゼレンスキーの姿(世界の人々にはそこにゼレンスキーの姿しか見えない)を借りて、DS最高幹部の肉声を表明すれば、世界の人々から受け入れられやすい。その効果を狙っている。
・最高幹部が最前線で陣頭指揮をとる状況は、DSの組織が危機的な状況にあるとDS最高幹部が危機感を抱いている証拠。また、実際にその状況は、組織が危機的状況にあることを示している。
・ゼレンスキーの発言と行動が、ヨーロッパの政治指導者たちの発言と行動より、格が上になり、重んじられる事態がもうすぐ出来(しゅったい、出来事が起こる)する。
以上
【118】ロシアのウクライナ軍事行動を巡る世界の動きを「戦争犯罪(war crime)」「ジェノサイド(genocide)」の言葉の対比を使って考察する
かたせ2号です。
これまでいろいろ書き込んでいた考察を時系列に並べて整理し、以下に、あらためて説明します。
1.最初に
「戦争犯罪(war crime)」「ジェノサイド(genocide)」の言葉の定義について、確認しておきます。
Wikipedia の「戦争犯罪」の項目を引用します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/戦争犯罪
(一部引用開始)
戦争犯罪(せんそうはんざい、英語: War crime)とは、戦争における国際法に反する行為の中でも、狭義には第二次世界大戦以前より認められてきた戦時法規の違反者が敵国にとらえられた場合に処罰されるものであり、広義には第二次世界大戦後に認められた平和に対する罪と人道に対する罪を狭義の戦争犯罪に加えたものである。
狭義の戦争犯罪である戦時法規の違反とは、例えば捕虜虐待、毒ガスなど国際法上禁じられた武器の使用、文民による武力を用いた敵対行為、スパイ行為、戦時反逆といった、軍隊構成員が行う交戦法規違反である。広義の戦争犯罪のうち平和に対する罪とは侵略戦争の実行などで、また、人道に対する罪とはジェノサイドに代表される非人道的行為である。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
なお、今回の考察での「戦争犯罪」とは「(広義ではなく)狭義の戦争犯罪」を指すものとします。すなわち、「戦争犯罪」の中に「ジェノサイド」は含まれません。
まず「戦争犯罪」も「ジェノサイド」もともに国際法違反に該当し激しく非難されるべき行為です。一方で、「戦争犯罪」と「ジェノサイド」とを比較した場合、「ジェノサイド」が「戦争犯罪」よりも残酷な行為であり、非難の程度もより高いという判断が、世界では通用しています。
2. 2022年2月24日
ロシアがウクライナでの軍事行動を開始しました。
この時に起きた一番大切な事実は、米軍・NATO軍が動かなかったことです。この状況は2022年4月9日現在も続いています。なぜ、動かなかったか? ウクライナがNATOに加盟しておらず、NATOの集団的自衛権発動対象の範囲外であったからです。要は、ロシアの軍事行動は非難されるべきではあるが、自分たちが攻撃を受けたわけではないから、
米軍・NATO軍は動かさなくてよいという判断です。
3. 2022年3月23日 (アメリカ)
アメリカ政府は、ロシア軍の軍事行動を「戦争犯罪(war crime)」と名付けました。
CNNのサイトから。
記事名:アメリカ、ロシア軍の行為は「戦争犯罪」 公式に宣言
2022年3月24日配信
https://www.cnn.co.jp/usa/35185290.html
(引用開始)
(CNN) 米政府は2022年3月23日、ロシア軍がウクライナで戦争犯罪を犯したと公式に宣言した。ブリンケン国務長官が声明で発表した。
ブリンケン氏は「我々の評価は公表された、また情報機関のソースからの入手可能な情報の精査に基づいている」と述べた。
これまでブリンケン氏やバイデン大統領、シャーマン国務副長官は個人的意見として戦争犯罪が発生しあたとの見解を示していた。
米政府はこの数週間、ウクライナの市民に対する攻撃を戦争犯罪と公式に表明しておらず、今回の正式な非難は大きな一歩となる。ただ、戦争犯罪に加担した疑いのある者やプーチン大統領個人に責任を負わせられるかは不明。
バイデン氏は先週、プーチン氏は「戦争犯罪人だと考える」と発言していた。
ブリンケン氏は2022年3月23日、「最終的には、この犯罪に管轄権のある裁判所が個別の事件で刑事犯罪を決定する責務を担う。米政府は戦争犯罪の報告の追跡を続け、必要に応じて同盟国やパートナー、国際機関や組織に情報を共有する」と述べた。
ブリンケン氏は集合住宅や学校、病院の破壊を含む、無差別攻撃や故意に市民を狙った攻撃に関する「信頼できる報告」があると言及した。国務省は特にウクライナ南部マリウポリの産科病院と劇場への攻撃に触れ、劇場には「子どもたち」というロシア語の言葉が空から見える状態で記されていたと指摘した。
米国のバンシャーク国際刑事司法担当特使は、米国がどの件について戦争犯罪と評価したのかについて詳細には踏み込めないとしたうえで、米国が「ロシア軍の関与を広範囲に見ている」と述べた。
同氏はプーチン氏が軍の行為に関して責任を負うかとの質問に「指揮系統を上へとあがることが可能な国際法や国内法の理論がある」と答え、報告の追跡を続け情報共有を行うと語った。また、将来の説明責任のために証拠を収集し保存しておくことが不可欠だとの認識も示した。
(引用終わり)
かたせ2号です。
この時に起きた一番大切な事実は「これによって、米軍・NATO軍をウクライナに投入する」という判断を示さなかったことです。2022年4月9日に至る現在においても、このような判断は示されていません。裏を返せば、このときアメリカ政府は、ロシアのウクライナでの軍事活動後もその活動を「戦争犯罪」と認定している間は、(この言葉でロシアを激しく非難しているにもかかわらず)米軍・NATO軍を動かさない、という判断を世界中に示し、その判断と運用とを既成事実化していったのです。
4. 2022年4月3日 (ウクライナ)
ウクライナ大統領ゼレンスキーは、ブチャでの事件を根拠に、ロシアの軍事行動を「ジェノサイド(genocide)」と名付けました。
ロイター通信のサイトから。
記事名:ウクライナ大統領、ロシアが「ジェノサイド」と非難
2022年4月4日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-genocide-idJPKCN2LV0LI
(引用開始)
[2022年4月3日 ロイター] ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月3日、ロシアがウクライナ国内でジェノサイド(大量虐殺)を行ったと非難した。前日にはウクライナ軍が首都キーウ(キエフ)近郊のブチャに入り、当局者らによると、ロシア軍が殺害した民間人の遺体が発見されていた。
ゼレンスキー氏はCBSの番組「フェイス・ザ・ネーション」で、通訳を介して「これはジェノサイドだ。国家と人々を消滅させる行為だ」と指摘。
「われわれはウクライナの市民であり、ロシアの政策に服従することは望んでいない。そのため、われわれは破壊され一掃されようとしている」と語った。
ロシア国防省は遺体の映像や画像はウクライナによる「新たな挑発だ」とし、ブチャでの民間人殺害疑惑を否定した。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は2022年4月3日、チェルニヒウ、ハリコフ、キーウなどロシア支配地域で「ロシア軍が戦争法違反を犯した複数の事例」を発見したと発表した。
ロシアのプーチン大統領は責任を問われるかとの質問に対し、ゼレンスキー氏は「軍司令官など指示や命令を出した全ての者が、十分に罰せられるべきだ」と述べた。
ブリンケン米国務長官は、ブチャで発見されたウクライナ市民の遺体の画像について、強い衝撃を受けたとし、責任を追及する必要があると強調した。
(引用終わり)
かたせ2号です。
私は、ブチャの事件は、DSの最高幹部たちがロシアを悪魔の化身に仕立て上げるためにでっちあげた事件だと考えています。彼らは、ブチャの事件を世界中に報道し、彼らのスピーカーであるゼレンスキーを使って、ロシアの軍事行動を「ジェノサイド」と名付け直しました。その意図は、アメリカ政府が名付けた「戦争犯罪」より非難度の高い「ジェノサイド」という言葉に置き換えることで、米軍・NATO軍がこの期に及んでもなおウクライナに介入しようとしない現状を一気に打破しようとしたのです。
5. 2022年4月5日 (アメリカ)
アメリカのバイデンがロシアの軍事行動を「ジェノサイド」と名付けることを拒否し、2022年3月23日にアメリカが名付けた「戦争犯罪」の呼称を維持しました。
CNNサイトから。
記事名:ブチャの残虐行為は「戦争犯罪」 バイデン米大統領、対ロ制裁強化を表明
2022年4月5日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4a1c3b9fda203382695d88251ece657a20b2ac7
(引用開始)
(CNN) 米国のバイデン大統領は、ウクライナのブチャで行われた残虐行為を、ロシアとロシアのプーチン大統領による「戦争犯罪」と位置づけ、ロシアに対する追加制裁を検討していることを明らかにした。一方で、ジェノサイド(集団殺害)ではないとの認識を示した。
「私がプーチンを戦争犯罪人と呼んで批判されたことを、あなた方は覚えているかもしれない。だがブチャで目の当たりにしたことこそ真実だ。これで裏付けられた。彼は戦争犯罪人だ。しかし我々は情報を収集しなければならない。ウクライナが戦い続けるために必要な兵器を提供し続けなければならない。戦争犯罪裁判を起こすために、詳しい情報を全て収集しなければならない。この男は残酷だ。ブチャで起きたことは常軌を逸している。誰もがそれを目の当たりにした」。首都ワシントンに到着したバイデン大統領は、記者団にそう語った。
一方で、ブチャの犯罪によってこの状況がジェノサイドだったことが証明されたかという質問に対しては、「ノー。これは戦争犯罪だと思う」と語った。
バイデン大統領はさらに、ロシアに対する追加制裁を検討していると述べ、間もなく発表すると表明した。
(引用終わり)
かたせ2号です。
バイデンが「戦争犯罪」と言ってロシアを非難する口調も、ゼレンスキーが「ジェノサイド」と言ってロシアを非難する口調もその激しさは全く変わりません。どちらの言葉を使って表現しても、同じじゃないか、と普通は思います。なのに、なぜか、バイデンは「ジェノサイド」という言葉を拒否して「戦争犯罪」の用語を使って非難した。
なぜでしょう?
それは「戦争犯罪」という言葉が、米軍・NATO軍を今後もウクライナに投入しない、というアメリカ政府の判断・決意と現状の運用とを表しているからなのです。
上記記事の一部を再引用します。
(一部再引用開始)
彼(プーチン)は戦争犯罪人だ。しかし我々は情報を収集しなければならない。ウクライナが戦い続けるために必要な兵器を提供し続けなければならない。戦争犯罪裁判を起こすために、詳しい情報を全て収集しなければならない。
(一部再引用終わり)
かたせ2号です。
これは裏読みすれば、米軍・NATO軍をウクライナに投入することはいたしません、という決意表明でもあるのです。バイデンはこうして、米軍・NATO軍をウクライナに投入させる意図を持った、DS最高幹部の謀略用語「ジェノサイド」の用語を拒否したのでした。
6. 2022年4月5日 (ロシア)
ロシアの報道機関プラウダが、アメリカのバイデンが同日、「ジェノサイド」という言葉を拒否し「戦争犯罪」という言葉を採用してロシアを激しく非難したことを確認しました。
ロシアのプラウダのサイト。
記事名:「EU、ブハの出来事をジェノサイドと呼ぶことを拒否」
2022年4月5日
https://pravda.ru/news/world/1696003-bucha_genocid/
(翻訳引用開始)
欧州連合(EU)外交部長のジョセップ・ボレル氏は、ブカで起きたことが人々の大量虐殺と言えるかどうか、自身の見解として回答している。
政治家によれば、ウクライナの都市で起こった出来事をそう呼ぶべきでないとのことだ。
ボレルはラジオ局COPEのインタビューで、「『ジェノサイド』という言葉は、もっと恐ろしいことのために取っておきたい」と述べた。
こうして、ヨーロッパの政治家は、アメリカの指導者ジョセフ・バイデンを支持した。彼もまた、ウクライナのVolodymyr Zelenski(ゼレンスキー)氏の評価に反対し、ブハでの出来事を戦争犯罪(war crime)と表現した。
これに先立ち、EUのピーター・シュターノ外交政策報道官は、ロシアとの外交関係を維持する必要性を指摘した。同時に、同政治家は、同協会がモスクワに対する新たな制裁パッケージの導入プロセスを加速させる意向であることも明らかにした。
(翻訳引用終わり)
かたせ2号です。
なぜ、こんな「ささいな」事実、「戦争犯罪」と「ジェノサイド」の表現に違いにこだわった記事を掲載したのでしょう? 「ジェノサイド」が「戦争犯罪」より非難度の高い表現であるとはいえ、ロシアからすれば、ゼレンスキー、バイデンの双方から激しい非難を被(こうむ)っていることには何の違いもないのです。何の違いがあるのでしょう?
ここでもやはり、「戦争犯罪」という言葉が、米軍・NATO軍を今後もウクライナに投入しない、というアメリカ政府の判断・決意と現状の運用とを表しているからなのです。
ロシアのプラウダの上の記事は、この、アメリカから世界中に発信された最高機密情報「ブチャ事件についても「戦争犯罪」という言葉で非難⇒ブチャ事件以後も、引き続き、米軍・NATO軍をウクライナに投入しない」を、同日に確かに受けとった、というサインなのです。
この点につき、少し補足します。
上記プラウダの記事を再引用します。
(一部再引用開始)
こうして、ヨーロッパの政治家は、アメリカの指導者ジョセフ・バイデンを支持した。彼もまた、ウクライナのVolodymyr Zelenski(ゼレンスキー)氏の評価に反対し、ブハでの出来事を戦争犯罪(war crime)と表現した。
(一部再引用終わり)
かたせ2号です。
この記事でプラウダが述べたのは、「ブチャの事件以降も米軍・NATO軍は投入されない、というアメリカ・バイデンの意向に、ヨーロッパの有力政治家が同意した」という意味なのです。ロシアは、DS最高幹部がゼレンスキーを通じて仕掛けた情報戦が失敗に終わったことを確認したのです。
では、ヨーロッパでの状況はどうなのでしょう? 次に見ていきましょう。
7. 2022年4月3日から2022年4月9日現在まで(ヨーロッパ)
ヨーロッパのNATO加盟国で、ロシアの軍事行動を「ジェノサイド」だと表現した政治家はフランスのマクロンと、イギリスのジョンソンの2名にとどまっています。
読売新聞サイトから。
記事名:「恐ろしい映像が届いた」「戦争犯罪の新たな証拠」…ロシア軍の民間人虐殺疑惑で欧米が非難
2022年4月4日配信
(一部引用開始)
【ベルリン=中西賢司、ワシントン=田島大志】ロシア軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで民間人を虐殺した疑惑が浮上し、欧州諸国の首脳は2022年4月3日、ロシアを一斉に非難した。欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)はツイッターで、ロシアにさらなる制裁を科す方針を表明した。
ドイツのショルツ首相は声明で「ウクライナから恐ろしい映像が届いた。遺体が散乱する道。その場しのぎで埋められた遺体。犠牲者には女性や子供、お年寄りが含まれているとの話がある」と指摘し、「ロシア軍の犯罪を徹底調査し、加害者に責任を負わせるべきだ」と訴えた。
英国のジョンソン首相は、「無実の市民への卑劣な攻撃は、プーチン(露大統領)とその軍隊による戦争犯罪の新たな証拠だ」とする非難声明を発表した。戦争犯罪に関する国際刑事裁判所(ICC)の捜査を全面支援する考えも示した。
フランスのマクロン大統領もツイッターで「路上で何百人もの市民が殺害された。ロシアは犯罪に対して答えを出すべきだ」と強く非難した。ポーランドのマテウシュ・モラウィエツキ首相はSNSで「ロシアの犯罪はジェノサイド(集団殺害)だ」として、ロシアとの貿易停止などより強力な制裁をEUに求めた。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。
2022年4月3日に、フランスのマクロンがロシアの軍事行動は「ジェノサイド」である、と発言しました。
続いて、時事通信サイトから。
記事名:民間人殺害「ジェノサイドと大差ない」 英首相、対ロシア非難強める
2022年4月6日配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040601044&g=int
(引用開始)
【ロンドン時事】ジョンソン英首相は2022年4月6日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャでロシア軍が撤収した後、多数の民間人とみられる遺体が見つかったことについて、「ジェノサイド(集団殺害)と大差ないように見える」と述べ、ロシアを非難した。ウクライナのゼレンスキー大統領が民間人殺害を「ジェノサイドと見なされるだろう」と主張してきたが、主要国首脳が言及したのは初めてとみられる。
ジョンソン氏は視察先の英国の病院で、英メディアの取材に応じた。「英国を筆頭に、国際社会はプーチン政権にさらなる制裁と罰を科すべく、再び一斉に動きだすに違いない」とも強調した。
(引用終わり)
かたせ2号です。
2022年4月6日に、イギリスのジョンソンがロシアの軍事行動は「ジェノサイド」である、と発言しました。アメリカ・バイデン側につくか、DS最高幹部の側につくか判断に迷った末に、6日になってようよく、DS最高幹部の側につくという覚悟を決めたようですね。
そして、この時に起きた(そして現在も起きている)一番大切な事実は、2022年4月9日現在に至るまで、マクロン、ジョンソンに続いて、ロシアの軍事行動が「ジェノサイド」であると表明するNATO加盟国の政治的指導者が一切、現れていないことです。
これでは、米軍・NATO軍をウクライナに投入するという、DS最高幹部の最終的な狙いはとうてい達成できません。ですから、ロシア・プラウダの2022年の4月5日の認識の通り、DS最高幹部が仕掛けた「ジェノサイド」という謀略用語を使っての情報戦は、DS最高幹部側の完敗に終わったのです。
8.最後に (現状分析)
現状をまとめると以下の通りです。
・アメリカのバイデンは、「戦争犯罪」という言葉を死守することで、ブチャ事件後も、米軍・NATO軍をウクライナには投入しない方針と運用を、内外に発信している。
・DS最高幹部も、ロシアも、ヨーロッパの政治家も、上の事実を十分承知の上で自らの発言と行動を決めている。
・DS最高幹部の意図を十分に理解し汲み取った上でその意図に沿う形で情報発信できる政治家(大統領、首相クラス)は、世界中で、ウクライナのゼレンスキー、フランスのマクロン、イギリスのジョンソンの3名のみ。
今回のウクライナの戦いで一番大切な、勝負の分かれ目は、
「ロシアがウクライナでの軍事行動を終結させるまでに、米軍・NATO軍がウクライナに投入されるか」です。それをめぐっての攻防が現在も、世界を縦断して行われているのだ、と理解すれば、状況分析の見通しも立ちやすくなるのではないでしょうか。
以上