「2100」 副島隆彦最新刊『金融恐慌が始まるので 金(きん)は3倍になる』が発売 2023年11月23日

SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2023年11月23日です。

今回は、副島隆彦の最新刊『金融恐慌が始まるので 金(きん)は3倍になる』(祥伝社)をご紹介します。発売は12月1日です。


金融恐慌が始まるので 金は3倍になる(ここをクリックするとアマゾンが開きます)

以下に、まえがき、目次、あとがきを掲載します。参考にして、是非手に取ってお読みください。

(貼り付けはじめ)

まえがき  副島隆彦(そえじまたかひこ)

この本の書名は、『ドルが没落するので 金(きん)は3倍になる』である。まさしくそのまま本書を貫(つらぬ)く私の主張である。なぜ金(ゴールド)が、これから今の3倍になるのか。しかも、それは3年後(2027年)である。その理由は、アメリカの金融市場が崩れて(コラプス)米ドルによる世界支配が終わるからだ。だから、まだまだ今のうちに金を買いなさい、という本である。
とくに、これまでまだ一度も金(きん)を買ったことのない人は、「今すぐ買いなさい」と私は言う。それに対して。これまでに金を買ってきた人は、金(きん)1グラム=9000円(小売り)を割ったら買いなさい。金は9月の終わりから10月の初めにかけて、少し値下がりした。だから、値下がりの節目(ふしめ)である小売り(リーテイル)で9000円(卸売[おろしうり]、ホールセールスで8000円)になったら、買い増しなさい。とくに、これからは金貨(ゴールドコイン)で買い増しなさい。その買い方は、本書P28以下で、指図(さしず)します。

金の値段(小売)は8月29日に1グラム=1万円を突破した。このあと1万円を割って、9621円(10月6日) まで下がっている。だが、大きくは、すでに達成された1グラム=1万円(小売)の大台は維持されて基調は変わらない。10月26日には1万0569円の高値を付けた。いくらアメリカ政府(米財務省とFRB)とゴールドマン・サックスが結託(けつたく)して、米ドルの信用を守り抜くために、金(きん)への憎しみを込めて、金(きん)の先物市場(ペイパー・ゴールド。証券化された紙キレの金)を使って、NY先物(さきもの)市場(フューチャー・マーケット)で金(きん)の値段を、必死で上から叩いて押し潰(つぶ)すとしても、もう、そろそろ限界に来つつある。

現在の世界の金融・経済は、もう何が起きてもおかしくはない。それぐらいの激しい変動期に入っている。
表面上は、金融市場(株(ストツク)と債券(ボンド)と為替(FX)など)は今も穏やかに、大変化は起きていないように見える。いや、そのように見せかけている。だから、世界の足元の地盤(グラウンド)はしっかりしているように見える。だが本当は、アメリカを中心にしてかなりぐらぐらとしている。これを loose the ground(ルーズ・ザ・グラウンド) という。地盤が崩れつつある。
比較相対的(comparatively[コンパラテイヴリー])に、日本は大丈夫である。なぜなら、ここまで30年間、日本はずっとヒドい不況と不景気(これがデフレ経済)で痛めつけられて、日本の国民生活はヒドい貧乏状態を続けてきた。だから、日本は足腰がしっかりしているのである。目下(もっか)の世界を吹き荒れる、金融恐慌と大戦争(核戦争(ニユークレア・ウオーフエア)を含む)の予兆と恐怖が押し寄せても、日本国民は、さらにじっと我慢して、この大混乱期を乗りこえるだろう。

私はこれまでずっと当たり前のことを書いてきた。私はこの生き方の態度を変えない。この26年間、自分が書いてきた本たちで、ずっと「金を買いなさい。必ず上がるから」「アメリカ発の金融恐慌になる。アメリカは、世界覇権(ワールド・ヘジエモニー)を失う」と、ずっと書いてきた。1998年6月に出版した『悪(あく)の経済学』(祥伝社刊)から、ずっとである。
このことで私は、自分の主張が26年間まったく変わらないことを確認できる。あの26年前の1998年ごろは、金1グラムは1200円であった。だから1キロの延(の)べ板で120万円だった。それが26年後の今、1グラム=1万100円になったので、1キロ=1000万円である。8・4倍である。これ以上は、私は自分で自分を褒(ほ)める言葉を使わない。自惚(うぬぼ)れでものを言う奴を、人々は軽蔑するからだ。すべては、冷静な客観的事実(オブジェクティブ・ファクト)で判定される。
この私が、これから3年後には、金1グラムはさらに実質3万円(小売)になるだろうと書くのだから、皆さんは私の主張に耳を傾けるべきだ。
もう、私の、この一見(いっけん)、傲慢(ごうまん)な書き方に、書評(ブックレビュー)で悪罵(あくば)を投げる者はいなくなった。金融の専門家を名乗る人々を含めてだ。「副島、ハズレー」と以前書いた者たち自身が、ハズレーの人生を歩んでいる。

どうやらウクライナでの戦争は、ロシアの勝ちのようである。日本国内では今もテレビ、新聞を始め、「ウクライナ軍が勝利、前進をしている」という報道がまだずっと続いている。まともな知能と判断力を持つ人ならば「あれ、おかしいなぁ。ロシアと中国がそんなに負けているようには見えない」と思っている。この感覚と判断が正しい。私たちは、日本国内の、嘘だらけの洗脳報道に騙(だま)されないようにしなければいけない。あいつらはアメリカの手先たちだ。
アメリカ政府は、もうほとんど金(きん)を持っていない。貿易決済(ぼうえきけっさい)用に金(きん)を全部使ってしまった。これまでずっと公表されてきた8200トンは、ほとんど無い。ケンタッキー州のフォート・ノックス米陸軍基地の洞窟(どうくつ)にあるFRB(NY連銀[ニューヨークれんぎん])の金庫は、ほぼスッカラカンである。ただし、アメリカの金持ち層は、イーグル金貨(コイン)(アメリカの国章である白頭(はくとう)ワシの絵が刻印されている)を中心に、金(きん)を持っている。

この本では、その他いろいろの金融市場の数値や金融理論を使いながら、ドルによる世界支配がもうすぐ終わることを証明していく。
私の本の書き方は、横綱相撲である。私は今さら、私と対立する主張をする者たちを大技(おおわざ)で投げ飛ばすことはない。投げ飛ばすと自分の体にも打撃が来るからだ。それよりは、ぐっと両手で相手を押さえて、じりじりと押してそのまま土俵を割らせる。これが横綱相撲である。そろそろ、周(まわ)りの人たちからもそのように見えるだろう。

副島隆彦

=====

まえがき

1章 金(きん)の値段は3倍にハネ上がる
● 金は再高騰して、1グラム=1万4000円へ
● なぜ「売り」と「買い」の差額が、わずかなのか
●「野口(のぐち)コイン」を勧める
● 金貨〝ヒロヒト・コイン〟の謎
● 買取業者に注意せよ
● その古い金貨(アンテイーク・コイン)は本物か
● 金1グラムが、いくらになったら買い時なのか
● 金・ドル体制が終わる
●「金〝資源〟本位制」が世界規模で誕生する
● 米ドルは世界の基軸通貨ではなくなる

2章 世界で「脱ドル化(デイー・ダラライゼイシヨン)」が進んでゆく
● 世界の中心が、欧米から貧乏大国同盟に移ってゆく
● 脱ドル化(ディー・ダラライゼイション)が世界で進む
● 2024年、BRICS新通貨(BRICS債券)の誕生
●「アメリカの副島隆彦」は何を書いたか
● 世界中の有識者たちが震え上がった
●「ドル覇権(ヘジェモニー)の崩壊」が始まる
● 米国務長官と財務長官は、なぜ慌(あわ)てて中国へ行ったのか
● だから金は、3年後、3倍に跳(は)ね上がる

3章 金利(イールド)の上昇から不景気(リセツシヨン)突入へ
● 造幣局の職員が金貨を売る
● 中央銀行は、財務省の振り出す国債を引き受けてはいけない
● 近代経済学(アメリカ計量経済学)の滅亡
● 属国・日本は耐え続ける
● 米国債の利回りが上昇している。要注意だ
● 格下げされた米国債
●「利回りの上昇」から「景気後退」を予測したアナリスト
● リスク資産(株式)の暴落が起きるだろう
● 日本はインフレではない
● アメリカ人のバブル不動産投資は止まらない
● 不況入りの条件が整った
● なぜ実質金利(リアル・イールド)が重要なのか
● 住宅ローン金利は、日米でこれほど違う
● 株価だけが異常に高い2社
● リセッション(不景気突入)は、いつ来るか

4章 お金も腐る
● 中古品が投げ売りになって、モノが腐る
● 銀行が買った日本国債を日銀の口座に寝かしておくと……
● 危ない銀行と健全な銀行
● 米地銀、連鎖破綻の真相
● 債券市場(ボンド・マーケツト)が恐ろしいことになっている
● 次のシリコンバレー銀行(バンク)はどこか
● SBI新生銀行を中心に、日本の地銀の再編が進む
● ますます世界で「脱ドル化(デイー・ダラライゼーシヨン)」が進む

5章 半導体の先端技術で読むこれからの世界
● ファーウェイの最新スマホ「Mate(メイト) 60」の衝撃
● 半導体の「6分野」を説明する
●「線幅2ナノ」の技術競争に中国企業が加わった
● TSMCとトヨタとソニーの関係
● 日本のロジック半導体で起きた〝問題〟とは
● 量子コンピュータを世界で初めて開発した日本人
● アメリカが日本の半導体メーカーを潰した
● 私は日米半導体戦争の動きを見続けてきた
● 東芝はNAND型フラッシュメモリーの発明者を冷遇した
● キオクシアとWD、経営統合の裏で……
● 中国の技術がアメリカを凌(りよう)駕(が)する
● 中国が主導する世界最先端企業連合
●「台湾有事」と騒ぐな
● アップルの製品は、ほとんど中国製だ
● GAFA+Mの「土台」となる半導体企業が重要だ
● ナノチップ製造に必要な露光装置
● NAND型について、副島隆彦が説明する

あとがき

巻末特集
半導体の新技術で
大成長する15銘柄

=====

あとがき  副島隆彦(そえじまたかひこ)

この本を書き上げて、私の頭の中ではっきりと纏(まと)まったのは、私が作った「お金も(退蔵[たいぞう]していると)腐(くさ)るのだ」理論である。これは、経済学理論としてきわめて斬新(ざんしん)なものであり、おそらくこれまで誰も提言しなかった。私はすでに、アメリカ理論経済学(近代経済学(モダーン・エコノミツクス)の現代版)は、学問(サイエンス)としては死んで絶滅した、という本を1冊書いている。『経済学という人類を不幸にした学問』(日本文芸社、2020年刊)である。
アメリカ帝国の〝衰退と没落(フォール・ダウン)〟が誰の目(頭)にも明瞭になって来た。それは世界政治の勢力論としてだけでなく、金融・経済の領域では、米ドルによる世界一局支配が一気に崩れつつあることからも分かる。世界貿易の決済通貨としての米ドルの比率は、もうすぐ50パーセントを割るだろう。
英と米がウクライナ戦争を用意周到に、虎視眈々(こしたんたん)と仕掛けて、ロシアのプーチンを罠(わな)に嵌(は)めようとした。ロシアルーブルを国際送金決済システム(SWIFT[スウィフト])から遮断(しゃだん)し、追放した(2022年2月)。そのことで、かえって、現在も続く金ドル体制(およびドル石油体制)が動揺し、打撃を受けた。そして中東産油諸国(アラビア、イスラム圏)が、アメリカの支配から脱出しつつある。このことによく表われている。

私が本書で唱導(しょうどう)する「お金(マネー)も腐(くさ)る」論は、米ドルという通貨(カレンシー)の信用崩壊は、その背後にある「10年物(もの)米国債の暴落」という債券市場(ボンド・マーケツト)で長期金利がハネ上がってゆくことが、今のアメリカの最大の危機であり、もうすぐ金融(および財政)危機(マネタリー・アンド・ファイナンシャル・クライシス)が起きる必然を洞察(どうさつ)したことである。
ここで「金利が上がる」とは、中古の(既発債の)国債市場で、実質利回り(リアル・イールド)(real yield)の下落が、市場関係者たちの、目下の最大の恐怖の的(まと)であることを、本書で描き出したことにある。これが「お金も(放っておくと)腐る」理論として、私の頭の中で結実した。

本書書き上げの伴走は、いつものとおり岡部康彦氏にお願いした。コロナ・ウイルス騒ぎとワクチンという、これもアメリカが仕組んだ日本民族抹殺計画に、身をもって自分の体の痛みに耐えながら、この本は成った。記して感謝します。

2023年11月
副島隆彦

(貼り付け終わり)
(終わり)

このページを印刷する