ふじむら掲示板

副島系掲示板の"補集合"としての役割
伊藤 投稿日:2024/06/11 10:45

【373】守谷論文を検証する(3)ブレイク

伊藤睦月(2145)です。今回は少しおしゃべり。

私は守谷論文に対し、問いかけをしていますが、守谷さんに限らず、もし私、伊藤が守谷さんだったら、どう答えるかを考え、回答の道筋(代案)のめどをつけてから投稿します。そのひとつを紹介しします。

「議論とは、自分の弱点を徹底的に考えることだ」(副島隆彦)は、私の方法論のひとつです。

(引用はじめ)

「旧唐書」の成立は、西暦945年、当時日本と中国は民間貿易が盛んになっており、宋船が盛んに博多を訪れるようになっていた。

(引用終わり)上記の根拠史料を示せ。

〇伊藤回答案:西暦945年を894年遣唐使の廃止以降、に修正。このことは、学術論文の引用をまたなくても、高校教科書レベルの見解である。(守谷さん、いかがでしょう)

以上を証するため、次の引用文をご覧ください。

(引用はじめ)①

 平氏の繁栄の基礎となった日宋貿易で、日本から宋に輸出されたものとしては奥州産の砂金のほか、伊勢産水銀、薩摩産の硫黄、志摩産の真珠、さらには刀剣・扇などがあげられる。他方宋からは、銅線、経典、書籍、陶磁器などが盛んに輸入された。とりわけ銅線の流入により、日本の社会は大きな影響を受けた。(新もう一度読む山川日本史)

(引用終わり)

(引用はじめ➁)

平氏は忠盛以来、日宋貿易にも力を入れていた。すでに11世紀(1000年代:伊藤)後半、日本と高麗・宋との間で商船の往来がようやく活発となり、12世紀に宋が北方の女真の建てた金に圧迫されて南に移ってからは、宋(南宋)との通商も盛んに行われるようになった。(改訂版詳説日本史研究)

(引用終わり)

(引用はじめ➂)

日本:9世紀末(894年:伊藤)に遣唐使を廃止して以後、中国との正式な国交はもたなかったが、宋・元を通じて多くの僧侶や商人が往来した。(新もう一度読む山川世界史)

(引用終わり)

(引用はじめ④)

宋代には、対外貿易も活発化します。唐末以来、朝貢や冊封に基づく国際的な政治秩序は崩れたものの、かわって商人による交易活動が東アジア世界を結びつける絆となりました。中国からの輸出品としては、絹織物や陶磁器、書籍・文房具や銅線などが主なものであり、その対価として、・・・日本からは金・真珠・水銀(化粧品の原料:伊藤)、硫黄や刀剣・扇子などの工芸品・・・(もういちど読む山川世界史プラスアジア編)

(引用終わり)

伊藤睦月(2145)です。上記引用テキスト①➂は共通テストレベル、➁④は難関校(論述)レベルと」思われますが、高校教科書レベルであり、歴史学会の通説、とみてよいでしょう。守谷さん、もう50年ほど前にさかのぼればよかったのに。

これは、私の推測ですが、守谷さんは日本史のテキストだけをチェックあるいは受験科目選択したときの記憶に頼っておられるのでは。

日本史も世界史の一部であることは、岡田英弘学説によって立つ副島史学の鉄則ですから、世界史レベル(当時の東洋世界覇権国の中国から見えてる日本)の視点は必須です。少なくとの世界史のテキストも合わチェックされることをお勧めします。

(引用開始)

日本は、本当はこの2000年の間、中国の歴代王朝・中華帝国の属国としての地位にあった。しかし表面上は絶対に絶対に中国に屈服しないで、すくなくとも政治的には対等である、というふりをして、少なくとも、政治的には対等である、というふりをして、やせ我慢をしてきた国である。(英文法の謎を解く第1章)」

(引用おわり)

伊藤睦月(2145)です。この副島史学の要諦をなす、歴史的視点(ソエジマメガネ)に出会って30年、いまだにそのメガネを外せないでおります。たぶん死ぬまでそうでしょう。次回からまた旧・新唐書の読み解きをさいかいします。

(以上、伊藤睦月筆)

 

伊藤 投稿日:2024/06/09 19:08

【372】柿谷論文を検証する(2)

伊藤睦月(2145)です。続けます、

3)日本の坊さんが、新唐書編纂を嘆願した形跡はなく、嘆願あろうとなかろうと北宋王朝は新唐書を編纂しなければならなかった。

983年に日本僧がチョウネンが宋商人の船で、宋にわたり皇帝に拝謁、と年表にありますが、宋書日本国では、その徒5,6人と海に浮かびて至る、とあります。これは密航だと思われます。帰りは、宋商人テイジントクの船に従いて帰る、とありますので、これは皇帝公認の商人の船に乗ったものと思われます。

なぜ、チョウネンは皇帝に拝謁できたか、チョウネンは僧侶です。今ではこの感覚は分からないと思いますが、僧侶は身分の壁を乗り越え、誰にでも会えます。また、華厳宗の学僧であることから、中国総本山のネットワーク、手引きもあったと思われます。ここでは詳しく触れませんが、仏教の総本山は実はすべて中国にあったのではないか。国際的なネットワークがあったのではないか、という仮説を持っています。少なくとも江戸時代初めまでは。

それに中国皇帝の拝謁といえば、映画「ラストエンペラー」のイメージですが、北宋皇帝はもう少し距離が近かったかも。チョウエンが拝謁した皇帝太宗は、のちに「セン淵の盟」という中国皇帝のメンツにこだわらない平和条約(1004年)を遼と締結し、賛否あるが、さばけた皇帝であったそうなので、拝謁ができたのかもしれない。

また、北宋は後晋を唐の後継王朝と認めてません。認めているなら、旧唐書を正式の歴史書とし、新唐書ではなく、「後晋書(仮)」を編纂しているはずです。北宋こそが唐の正当な後継であることを証明するため、唐の歴史書を編纂する必要がどうしてもあったのです。だから欧陽脩といった当代一流の学者に編纂させたのです。戦後、新唐書より、旧唐書が脚光浴びたのは、後晋時代には、唐滅亡から間がなく、当時の史料や証言者が生き残っていたりして、後世からみて参考になる記事が多い、すなわち史料的価値から見直されていただけです。ちなみに旧唐書を正史に入れたのは、700年後の清代の学者です。

 また、柿谷氏は「宋史の書き方は、銅器十余事の献上が主で、「職員令」「王年代記」など付録のような扱いです」と述べているが、全く逆です。銅器に詰められた金がどれくらいの量かわかりませんが、そんなはした金で動じるような中国皇帝ではありません。中国なめるな。理由は別にあります。またその理由こそ、柿谷氏が主張していた訪中目的を達成するものでした。そういう意味で、チョウネンは大手柄を立てたわけです。東大寺別当の地位くらいお安いものです。次回それを説明します。(以上 伊藤睦月筆)

 

 さて、チョウネンは中国語がしゃべれなかったので、皇帝とは筆談で会話したそうです。多分距離はお互いの顔も判別できないくらいの距離であったと思われます。

 柿谷氏はチョウネンを一学僧と矮小化していますが、チョウネンは6位の緑衣を身に着けていたそうですから、下級貴族とはいえ、立派な身分です。大河ドラマで紫式部の父親が5位の越前守になる前の身分です。チョウネンの父親は、5位の殿上人、国司クラスで、息子を宋に送るくらいですから、かなり裕福であったとみるべきです。一学僧には実家が身分高く裕福でないとなれないのです。ちなみにチョウネンは皇帝から紫衣を与えられます。紫衣は日本では3位です。それに見合う役職として東大寺別当になります。超エリートで富裕層です。余計な印象操作は有害無益です。

 

 

 

 

 

伊藤 投稿日:2024/06/09 11:29

【371】柿谷論文を検証する

伊藤睦月(2145)です。歴史好きの副島ファンとして、柿谷さんの投稿を楽しんでますが、【3128】について少しコメントします。

1)旧唐書が出たときの中国の状況

旧唐書が成立した西暦945年 わが国では朱雀天皇の在位最後の年、権力者は藤原忠平という人で、平将門が仕えていました。藤原道長【966~1027)はまだ生まれていませんので、タイトルに道長を上げるのは適当ではない。

民間貿易が盛んになりうんぬん、とありますが、それを象徴するような出来事の史料を示してください。藤原純友が死んだのは941年、当時海賊と貿易商はニアイクオールだし、945年には呉越人、肥前に漂着との記事があります。「日本史年表(第5版)岩波書店」そもそも894年に遣唐使が廃止されてからは、日中貿易は、原則民間貿易、(つまりはほぼ密貿易)です。それが、盛んになったことを示す史料を柿谷さんはお持ちでしょうから、まずお示しください。そんなことよりも、945年で押さえておくべき事項があります。

2)消滅した王朝が編纂した歴史書がそんなに衝撃的か。(中国正史の意味)

旧唐書を編纂したのは後晋王朝、創始者は石敬トウ、北方民族の契丹(遼)の後押しで、建国しますが要するに遼の傀儡王朝です。そのため946年に遼からあっさり滅ぼされてしまします。旧唐書成立のわずか1年後に消滅しています。

またもう一つ大事な事項、石敬トウは、燕雲16州を遼に割譲します。これは大事件で、後継の北宋王朝を終始悩ませ、これが北宋王朝の滅亡の一因になります。(ここまでは高校歴史教科書レベルです)

中国の王朝交代は血筋でおこなわれるのではない。易姓革命、天命を受けた王朝が天命を失った王朝から王権を引き継ぎます。それを証明するのが、歴史書です。だから、歴史書は門外不出。皇帝とその関係者しか閲覧(見ること)できません。また歴史書を編纂するための史料を記録、収集、保管する学者官僚(史官)はそれこそ命がけで史料を守り、後継王朝に引き継ぎます。簡単に改ざんもしない。一族あげて命がけで守るのです。後継王朝はそれを引き継いで前王朝の歴史書を編纂し、正統王朝であることを証明しようとするのです。それは現在も同様で、現在中華民国は、清王朝の歴史書を編纂し、中華人民共和国は、中華民国の歴史を編纂しなければなりません。単に武力で台湾を制圧すればすむものではない。これが中国の歴史伝統。だから「ほどなくもたらされただろう」といわれるなら、それの日本側の記録を示していただたい。それほどの衝撃なら、日本側の歴史書か貴族や坊さんの日記なんかに書かれていても不思議ではない。可能性としては、後晋の滅亡時の混乱で流出したことは考えられる。事実、唐滅亡の混乱で、多くの仏典や詩集など多くの書物がわが国にもたらされ、中国本国に存在しない書物を、柿谷論文にも出てくる坊さんたちが北宋皇帝に献上(返還)してご褒美をたくさんもらった、という記事がある。それなら、なぜ北宋皇帝は、旧唐書をくれなかったのだろう。そのあたりの史料や学者の論文なんかをお持ちに違いない。柿谷さんはぜお示しください。楽しみだ。

今回はここまでにするが、最後に一つ指摘。

「旧唐書」本文を参照すると、「東夷倭国」は、631年に唐太宗皇帝(貞観政要)との接触から648年の接触まで記載されており、白村江の戦い(663年)までの記述ではない。また「東夷日本」は則天武后との接触(703年)から文宗皇帝との接触(839年)まで記述されている。(藤堂明保ほか「倭国伝」講談社学術文庫)

したがって、663年の白村江の戦いまでを「倭国伝」で作り、というのは間違いもしくはほかの史料からの引用であろう。お示しいただきたい。

とりあえずここまでイントロ。次回から本番。楽しみですね。(以上、伊藤睦月筆)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かたせ2号 投稿日:2024/04/02 19:24

【370】仮説の提示

以下のような仮説を考えています。データの提示ができておらず恐縮ですが、ご参考ください。

・世界の悪の中心は副島隆彦先生の見立て通り、バチカン。
 そして、バチカンの悪の巣窟の奥の奥に鎮座しているのは「プラトン」ではないのか?
 バチカン宮殿「署名の間」に掲げられた世界的に有名な絵画「アテネの学堂」が真実を物語る。

・世界の本当の姿がどうなのかは不明だが、人間の考察とは「矛盾律(Aであって同時にAではないという状態を認めない)」が前提で前に進む。
裏を返せば「矛盾律」を否定する思想は、人間を最終的に混乱と破壊に導く。

(例1)以下はみんな「アウト」。
「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」
「いわゆる『空』の仏教思想」
  (「色即是空」の(玄奘)三蔵法師の周りを妖怪が固めているのも、案外と真実かも(西遊記))
「『矛盾律』を手放した先の意識の深層にこそ、真実が見つかるという風な類の神秘主義」
「絶対矛盾的自己同一」(これでは単に妖怪「ゲゲゲの幾多郎」である)

(例2)
人間の思考・人格を破壊するダブルバインド理論<洗脳理論>のエッセンスは、以下の「3つを同時に」命令すること。
(1)Aをせよ(2)Aをするな(3)ここから逃げるな
(職場の困った上司や毒親などは、知らず知らずに、普通にこれを実践している。ごくありふれた現象。)

以上

かたせ2号 投稿日:2024/04/02 18:59

【369】こんな戦国時代史のプロットを頭に描いてみた

(前置き)

以下のような戦国史のプロットを描いています。

なにかの参考にしていただければ幸いです。

以下の内容を、いずれきちんと根拠資料を再整理して、文章にできたらなあ、と考えています。

なお、本能寺の変の真相については、副島隆彦先生の「イエズス会による爆殺説」をそのまま使わせていただいております。

(プロット)

・大きい絵図でいけば、日本におけるキリシタン大名の代表格は、大友宗麟と織田信長、この両名。ほぼ同格。

 ただし、両名の主君はともにイエズス会。

・「天正」の元号の時代が、日本の危機の時代。「Tensyou」は「Tensy」でほぼ「天主(デウス)」と同音。元号の名付け親は信長。

・イエズス会に街が寄進されたのは長崎が最初ではなく、高山右近が城主となった現大阪府、高槻の地が実質的に最初。

・イエズス会が織田信長を「除去」しようとした「動機」は、荒木村重攻めの際に信長が、高槻城主、高山右近および宣教師たちに行なった脅迫行為。

 これで信長は、「この男(信長)は主人の手を噛もうとする『しつけのなっていない』犬」であるとの判定を受ける。以降、イエズス会は「ポスト・信長」後継者選定に着手。

・信長の後継者に、秀吉が密かに選定される。

・いつの時期かは特定できないが、イエズス会容認のもと、秀吉が仇敵であるはずの毛利家と「信長打倒」で密約を結ぶ。毛利家は、滅亡を免れること(所領安堵)が条件。

・本能寺の変の前年、西暦1581年、イエズス会のトップの来京に合わせて、馬揃え(軍事パレード)を敢行。
ヴァリニャーノ(イエズス会のトップ)は、柔和な態度で信長に接したと思われるが、「主人の手を噛もうとする『しつけのなっていない』犬」という信長への評価ほおそらく変わらなかったのだろう。

・イエズス会は、「犯人役」をしたてるべく、信長に「グレゴリウス暦の変更を朝廷に強要」をさせる。信長は自らの墓の「墓掘り人夫」をさせられているのに気づかない。

・朝廷の存在意義である暦についての介入を、消滅の危機と判断した朝廷側は、明智光秀に信長抹殺を依頼。

・そのころに、おそらく秀吉側から明智光秀に「信長を無防備な本能寺に誘いこむから、その時に討滅してくれ」と依頼。光秀も了解。

  これで「犯人役」が仕上がる。

・西暦1582年、本能寺の変、当日。光秀が亀山城から本能寺に出撃するも、イエズス会がすでに信長を完全爆殺。主君殺しの汚名が光秀にかぶせられる。

・秀吉の中国大返し。結論としては「毛利家とイエズス会(秀吉)との権力者共同謀議」。中国大返しは、毛利家の協力なくしては成り立たない。 
司馬遼太郎のいう「毛利は律儀者(だから撤退する秀吉を攻めなかった)」とかそういう安易な話ではない。
 また、山崎の合戦の秀吉方の最前線中央には高山右近が布陣していることから、これはイエズス会容認の布陣である、すなわち、秀吉の主君がイエズス会であることは明らか。

・光秀との密約を裏切っての、山崎の合戦勝利後、信長亡き後の後継者争いの主導権を秀吉が握る。本能寺の変で利益を得たのは、毛利家とイエズス会、そしてもちろん秀吉。

まだまだ続きますが、こんな感じです。

 

(補足)
・本能寺の変は、光秀(朝廷)、イエズス会、秀吉、毛利家が「全員」、信長抹殺の意図でそれぞれが行動を起こしたと私は解釈します。
だから「全員悪人」。
アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」とほぼ同じことが起きたと推察します。

・秀吉の中国大返しは「毛利家とイエズス会(秀吉)との権力者共同謀議」と判定せざるを得ないと、考えを定めて、ようやく上のプロットが仕上がりました。

今後について、大きくは、

「秀吉は主君を2回裏切った。最初は信長(本能寺の変)、次にイエズス会(大友勢力消滅直後のバテレン追放令発令)」

「生き延びた明智光秀が会津出身の天海に『背乗り』して、豊臣家とイエズス会(を主力とするカトリック勢力)とに壮大な復讐劇をなしとげた」

が続きますが、細かいプロットは別途記載します。

そういえば、信長を祀る神社は、明治時代の京都は船岡山に建勲神社ができるまで、ただの一つもできませんでした。朝廷(光秀)、秀吉、江戸幕府(天海)、その全てに嫌悪されていたのなら、いたしかたないなと考えます。

以上

かたせ2号 投稿日:2023/03/21 07:14

【368】【お詫び】2023年3月13日に「第2次ブラックマンデー」は起きませんでした。

かたせ2号です。

ふじむら掲示板[565]までで、2023年3月13日に、「第2次ブラックマンデー」が起きるようなことを書きましたが、実際には、そんなものは起きませんでした。
その点について、素直に認めます。

副島隆彦先生の以下の記載が、読みとして正しいです。

以下、一部引用します。

(引用開始)
重たい掲示板[3528]ついに、世界大恐慌への道筋が見えた。金融セミナーのお知らせも。
投稿者:副島隆彦 投稿日:2023-03-13 21:13:23

副島隆彦です。今日は、2023年3月13日(月)で今、午後9時 です。
私は、自分の肚(はら)を決めて、今こそ、はっきりと書かなければいけない。遂(つい)に始まった米国の金融崩れのことである。

私は、アメリカで現地2023年3月10日(金)の午前に起きた、シリコン・ヴァレー・バンクSVBの破綻( demise デマイズ)を知ってから、情勢をずっと凝視し分析していた。
今回の事態が、世界大恐慌に突入するのは、もう少し先だ。4か月余ぐらい先だ。だから、7月、あるいは8月になるだろう。
今の危機は、なんとかアメリカ政府が押さえ込むだろう。だが、そのあとに、本当のNYの金融大暴落が来る。そして世界大恐慌への突入となる。
(引用終わり)

かたせ2号です。
また、わたしが深く注目していた、クックロビンさんも2023年3月15日以降、発言のトーンを明確に変えました。それまでのトーンであった「第2次ブラックマンデー」を明確に否定して、「アメリカ大統領選挙直前にやるんやろなて。一年早かった」と述べています。

午前5:21 ・ 2023年3月16日
https://twitter.com/patapatananana/status/1636100344727080960
「つか国際金融市場崩壊は来年くらいかなて思ってた。アメリカ大統領選挙直前にやるんやろなて。一年早かったね。
金融システムが丸ごと潰れるんやからそらトンデモないことになるんやろけど、…まあどうにかなるか。元気ならええわ、なんとかなるやろの精神。
戦後の日本人はこのシステムの中で生きてきたわけでしょう。外を知ってる人の方が少ないわけよね。どうなるんかな。」

かたせ2号です。2023年3月13日は、「これから世界大恐慌が起きる」とわかる明確なシグナルとなりはしましたが、
国際金融市場崩壊の時期については、今年7月から来年、2024年のアメリカ大統領選挙直前までの間で、幅を見込んで、見ておきます。

以上、判断を修正します。

かたせ2号 投稿日:2023/03/13 05:45

【367】イエレン財務長官、本日の「第2次ブラックマンデー」前日に「投資者の保護(税金の銀行への注入)」を拒否。

かたせ2号です。

イエレン米財務長官は2023年3月12日朝、
「金融危機時は大手銀行の投資家や所有者が(公的資金で)救済されたが、(今回は)検討していない」
「我々は預金者のことを心配し、その(資金返還)ニーズを満たすことに集中している」
と延べました。

かたせ2号です。
このタイミングにおいて、「投資者の保護(税金の銀行への注入)」、「(預金保護対象外の)預金者の保護」の両方を述べず、「(預金保護対象外の)預金者の保護」のみについて言及し、「投資者の保護(税金の銀行への注入)」をしないと元明。

これでは、本日からの金融崩れは、防げないでしょう。
ホワイトハット、DS,統一教会、いろんな人達の思惑を乗せて、本日、2023年3月13日の地球が回っていきます。
(DSと統一教会は「抗争中の反社会団体、2組」と見た方がわかりやすいかもしれません。)

ところで、GESERAの夢は、もうみなさん、捨てていいころだと思います。

日経記事サイトから。
記事名:米財務長官、投資家救済に慎重 預金者支援策を検討
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN123DX0S3A310C2000000/
(引用開始)
【ニューヨーク=斉藤雄太】イエレン米財務長官は2023年3月12日朝、米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻への対応について「金融危機時は大手銀行の投資家や所有者が(公的資金で)救済されたが、(今回は)検討していない」と語った。「我々は預金者のことを心配し、その(資金返還)ニーズを満たすことに集中している」とも述べた。

同日の米CBSテレビの番組で語った。2008年秋の金融危機時は米投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに信用不安が広がり、米当局が大手金融機関に公的資金を注入して救済した。これが当局や金融機関への強い批判につながった経緯がある。イエレン氏はその後の金融規制改革を踏まえ「(危機後に)実施された改革は我々が再び救済をするつもりがないことを意味する」とした。

SVBを管理下に移した米連邦預金保険公社(FDIC)は2023年3月12日、同銀の売却に向け競争入札を始めたと米メディアは報じている。イエレン氏は「FDICは幅広い選択肢を検討しており、その中には買収も含まれる」と述べ、民間金融機関などのM&A(合併・買収)による救済に期待を示した。

イエレン氏は預金保護の問題にも重ねて触れ「この週末に(SVBの)預金者や関係者に話を聞き、銀行規制当局とともに状況に対処する適切な政策を設計している」と語った。詳細への言及は避けた。

SVBは2022年末で1750億ドルあった預金の大半が法人顧客で、1口座あたり25万ドルが上限の預金保護の対象外の顧客も多い。「多くのスタートアップ企業やベンチャーキャピタル(VC)がこの銀行に預金していることは認識している。だから問題を解決しようと努力している」とも語った。

米市場では先週末にSVB以外の中堅銀行の株価が急落するなど、金融システムへの不安も高まりつつある。イエレン氏は「米国の銀行システムは本当に安全で十分な資本があり、強靱(きょうじん)なものだ」と強調した。「ある銀行のトラブルが他の銀行に伝染しないようにすることがは常に監督・規制上の目標だ」と述べた。
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2023/03/05 21:17

【366】本日、2023年3月5日の、とある出来事について報告します。

かたせ2号です。以下に、結論および結論の詳細について、記載します。ご参考ください。

<結論>
2023年3月5日(日本時間)発表のトランプ発言につき、クックロビンさんが、
「Covidが人工的なウイルスだと鈍い世間に認めされる目的のために、トランプは、DSの動きにのっかっただけ」と分析した。おそらくこれが、世界最高レベルでの分析となる。

<詳細>
1.
まず、本日午前の真夜中、ドナルド・トランプが以下の発言を行ないました。
(記事本文は後ろの3.で掲載します。とりあえず記事名のみご確認ください。)

イギリスのデイリー・メール紙
(記事名)DONALD J TRUMP: The world has finally woken to the truth about the Wuhan virus. Now it’s time to hold China to account
(ドナルド・J・トランプ:世界はついに武漢ウイルスの真実に目覚めました。今こそ中国に責任を問う時だ
https://www.dailymail.co.uk/news/article-11820301/DONALD-J-TRUMP-world-finally-woken-truth-Wuhan-virus.html
2023 年 3 月 4 日 17:04 GMT(3月5日 午前2時4分、日本時間)

2.
1.のトランプ発言につき、クックロビンさんが、見事な、政治状況分析をさきほど披露しました!

まず、午後5時26分。設問を提示しました。
https://twitter.com/patapatananana/status/1632295913870991361
(引用開始)
(トラの絵文字=ドナルド・トランプ)「中国が作ってばら撒いたんやで!」発言。
なんか目的があるんやろなって、もしかしたらこれやないんかって心当たりがあることはある。
またFBIが騙されたとかそういう展開だったら笑う。私が。
(引用終わり)

次に、午後8時10分。クックロビンさんが、模範解答を提示しました。
https://twitter.com/patapatananana/status/1632337722886221824
(引用開始)
(トラの絵文字=ドナルド・トランプ)「中国が作ってばら撒いたんやで!」発言。
なんか目的があるんやろなって、もしかしたらこれやないんかって心当たりがあることはある。

DSが用意したナレティブに乗っかる感じですね。昔からチャイナチャイナって言ってたトランプだし、辻褄あう。
兎に角人工的なウイルスだと鈍い世間に認めされるのが最初でしよ

ここで「(トラの絵文字=ドナルド・トランプ)が言うならホンマなんや!」って乗ったらいけないわけですね(少し慣れてきた。
(引用終わり)

かたせ2号です。
上記の下線部が、以下のトランプ発言の背景、真の意図となります。
みなさま、読み解いていただけましたでしょうか?

実はこれ、とんでもない分析になっています。

「DS(の全部の意見かどうかわからないが)は、中国憎しだが、トランプは、今回、その動き乗っかって発言しているだけ」ということを、ばらしているわけです。

さて、それでは、
これまでのトランプの中国敵視発言も、実はそうだったのでしょうか?
そうともとれますが、この辺りは、まだ様子見といたします。

ここまでばらしていいのかな、と少しばかり心配には、なります。

以上よろしくご参考ください。

3.
最後に、上記のトランプ発言(デイリー・メールは、トランプ発言をそのまま文面にして記事にしています)の日本語訳を、とあるサイトから転載します。ご参考ください。

KOTODAMA天国さんのサイトから。
https://ameblo.jp/harmony888love/entry-12792219456.html
(転載開始)
Dailymail.Comの
ドナルド・J・トランプ
2023 年 3 月 4 日 17:04 GMT

3 年前、私はCOVID-19 がほぼ確実に中国の武漢研究所から発生したと宣言しました。今、世界はついに真実を認めようとしている。

COVID-19 の起源の隠蔽は、世界史上最大のスキャンダルの 1 つです。世界中で何百万人もの人々が中国ウイルスで亡くなりました。

発生とその起源についての嘘のコストは計り知れず、50兆ドルを超えると言う人もいます.

今こそ、中国、そしてこの巨大な事実の隠蔽を助長した腐敗した勢力に、中国が全人類に与えた損害の責任を問う時です。

最近の報告によると、米国エネルギー省は、武漢研究所のリークがパンデミックの原因である可能性が高いと結論付けました。FBI も同じ結論に達しました。事実は今や誰の目にも明らかです。

2020年初めに私が最初にウイルスが研究所から発生した可能性があると示唆したとき、それは「人種差別主義者」、「陰謀論」、「証拠がない」という主張と呼ばれました.

世界保健機関からメディア、アンソニー・ファウチや公衆衛生当局、腐敗したシリコンバレーのハイテク大手、ジョー・バイデンに至るまで、グローバリストの支配層全体が容赦なく沈黙し、検閲し、黙殺するために働いた。いわゆる「ラボリーク理論」は真実かもしれません。

透明性と調査を求めた科学者が攻撃されました。
FacebookとTwitterは、理論に関連する投稿を「偽情報」とラベル付けしました。
メディアは容赦なくその考えを嘲笑した.

ジョー・バイデンが就任したとき、彼は中国ウイルスの真の起源について私の政権が開始した調査を打ち切りました。

私たちは皆、これらの検閲キャンペーンの本当の理由を知っています. 「ラボリーク」は彼らの政治的議題に役立たなかった. それで彼らは中国共産党の汚い仕事をし、西側世界に中国のプロパガンダを効果的に押し付けた。

今、計算があるはずです。合衆国および西側全体の邪悪な検閲体制は解体され、破壊されなければなりません。

このスキャンダルは、言論の自由が必要な理由を思い起こさせる最高の例です。
世界保健機関も責任を負わなければなりません。中国の命令を効果的に実行したWHOは、「自然起源」説を完全に支持し、ウイルスが研究所から発生した可能性について徹底的な調査を行うことに失敗し、あらゆる場面で中国を隠蔽した.

WHO は私の中国への渡航禁止に反対することを強く推奨しましたが、これは 100% 正しいことが証明されました。そのおかげで、私たちは米国で何十万人もの命を救いました。

このため、大統領として、特定の改革に対する私の詳細な要求が無視された後、私はアメリカと世界保健機関との関係を終了しました。

私が中退したとき、米国は WHO に年間 4 億 5000 万ドルを 3 億人分支払っていました。

中国は 14 億人に 4000 万ドルを支払っていました。彼らは私がひどく戻ってくることを望んでいました。彼らは私に、中国が支払うもののために戻ってくるように提案しました。私は言った、「いつか私はそれを取るかもしれないが、あなたは忠告しなければならない」.

ジョー・バイデンは、有意義な改革を得ることなく WHO に再加入しただけでなく、全額を支払ってこれを行い、米国の納税者が毎年、中国共産党に奉仕するために世界をひどく誤解させた組織に送金している数億ドルを回復しました。 .

現在、ジョー・バイデンは、外国の官僚がパンデミックを宣言することを決定したときはいつでもWHOに包括的な権限を与える条約に署名するために交渉しています.

実際の緊急事態が発生した場合、条約により、他の国に配布するために、医療用品と医薬品の最大 20% を WHO に出荷する必要があります。

この法外なグローバリストの計画は、アメリカや他の署名国を、外国の公衆衛生官僚の気まぐれに私たちの主権を明け渡す道へと導くことになるでしょう。

条約草案はまた、武漢研究所に関する事実を検閲したのと同じように、公衆衛生の問題に関する不承認の言論の検閲を推進しています。

これは狂気です。アメリカや他の自由国はそれに参加すべきではありません。

私が米国の第 47 代大統領として就任の宣誓を行うとき、私たちの健康を守り、自由と独立を守るために、再び米国を WHO から脱退させます。

最後に、中国の有罪の証拠が明らかになった今、私たちは中国にこの疫病を世界に解き放った財政的責任を負わせなければなりません。

ジョー・バイデンはこれをしません。バイデン氏は信じられないほど中国に弱い。おそらく、彼の家族が中国共産党に関連する組織から数百万ドルを受け取っているからだろう。

それでも、説明責任の必要性は残ります。中国の欺瞞と嘘は、アウトブレイクの重要な初期のフレーズで十分に文書化されています。

たとえば、彼らは長い間、ウイルスが人から人へと広がることはできないと世界に主張してきました。

彼らは世界中から膨大な量の PPE を購入し、ウイルスの特徴と発生の深刻さについて他の国に嘘をつきました。

彼らの嘘と欺瞞は、この致命的な世界的大惨事を最初から止める機会を奪いました。
それに加えて、ウイルスが中国政府の研究所から発生した可能性があり、中国政府の科学者によって設計された可能性さえあります。彼らは巨額の損害賠償を負っています。

この賠償金を徴収するには、関税、税金、賠償金に関する世界サミットなど、何も検討の余地があってはなりません。

世界は、このような悲劇が二度と起こらないようにしなければなりません!
(転載終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/10/30 09:21

【365】プーチン曰く、「(彼女は)ちょっと気が触れた女の子」。イギリス元首相リズ・トラスの外相時代の発言の後始末をしておく。

かたせ2号です。

<最初に>
リズ・トラスは、イギリス首相としては短命で終わり何の業績も残さなかったが、首相になるまでの外相時代、2022年の数ヶ月間、「ロシアを滅ぼすべし」派の世界的なエースとして、重要な役割を果たした。

具体的には以下の通り。

・2022年4月3日のブチャのでっち上げ事件直後から、ウクライナのゼレンスキー大統領と連携、ドイツを筆頭とするEU諸国を、ロシアへの強硬な(=EU諸国の経済にとって過酷な)制裁へと追い込んでいった。
その際、2022年4月5日、当時のジョンソン首相をさしおいて、ロシアの資産凍結金額が約40兆円、約6割超であると、西側で最初に世界に公表する「栄誉」に与(あずか)っている。
(詳細は、ふじむら掲示板:[271]ブチャの事件の目的は、ドイツをロシア産天然ガスの年内輸入停止に追い込むことだった。)

・2022年4月27日には、マンションハウス(ロンドンの金融街シティーの行政長にあたるロード・メイヤーの公邸)で、「冷戦後の新たな地政学の追求の為に(台湾等と連携した)グローバルNATOが必要」と世界的規模の戦略を披露した。
これは、ユーラシア大陸の東西で戦火を起こし、最終的に中露を滅ぼすという、ジョージ・ソロスの構想と一致する。
(詳細は、ふじむら掲示板:[300]2022年4月27日英国外相トラス演説の重要性。「中国に日本をぶつけて中国を崩壊させる」計画の「キックオフミーティング」でもある。)

かたせ2号です。
これに付け加えるべき発言が残っていたの発見したので、以下に記録する。

<本投稿の本文>

ロイター記事。
記事名:世界は第二次世界大戦以来の最も危険な10年に直面=プーチン氏
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-putin-nuclear-idJPKBN2RM1QA
2022年10月28日配信
(引用開始)
ロシアのプーチン大統領は2022年10月27日、世界は第二次世界大戦以来、最も危険な10年に直面していると述べ、衰退している西側諸国がロシアに対して核による脅迫を行っていると非難した。
ロシア専門家との会合「バルダイ・ディスカッション・クラブ」で、ウクライナへの軍事侵攻に後悔はないとし、西側諸国が戦争をあおり、世界中に混乱をもたらす「危険で血に染まった汚い」地政学的ゲームを展開していると非難。「西側諸国が世界情勢を一手に支配してきた歴史的時代は終わりを告げようとしている。われわれは今、歴史的な境目に立っている。この先はおそらく、第二次世界大戦以降、最も危険で予測不可能かつ重要な10年になるだろう」とした。
また、トラス前英首相が状況次第では英国の核抑止力を行使する用意があると発言したことを引き合いに出し、核の緊張をあおったのは西側諸国だと主張。さらに、放射性物質をまき散らすことを目的とした「汚い爆弾」をウクライナが使用する可能性があるとの見解を改めて示した上で、ウクライナ側はこのようなロシアの見解はロシア自身が「汚い爆弾」を使用する計画があることを意味すると主張しているが、それは誤りだと強調した。
核兵器の使用についてロシアが言及したことはないとした一方、核を巡り激化する可能性については、核兵器が存在する限り、その危険性は存在するとした。
また、ロシアの軍事ドクトリンは防衛のためにのみ核兵器を使用することを認めているとし、ロシアがウクライナで核兵器の使用を検討しているとの主張を否定。核戦争寸前まで達したキューバ危機を巡り当時のジョン・F・ケネディ米大統領とともに状況を打開した旧ソ連最高指導者ニキータ・フルシチョフ氏のような立場になることは望まないとした。
さらに、ロシアは米国と核軍縮を巡る協議を再開する用意があると指摘。ただ、ロシア側が提案した「戦略的安定」に関する協議について、米国から何の反応もなかったとした。
(引用終わり)

かたせ2号です。
リズ・トラスの発言を調べ直した。
「トラス前英首相が状況次第では英国の核抑止力を行使する用意があると発言した」のは、おそらく、以下の発言のことだろう。

航空万能論サイトから。
記事名:英首相候補のトラス氏、地球滅亡の危険があっても核兵器による報復を命じる
2022年8月25日
https://grandfleet.info/european-region/uk-prime-minister-candidate-truss-orders-nuclear-retaliation-even-if-the-planet-is-in-danger-of-annihilation/
(抜粋開始)
英新首相の座をスナック財務相と争っているトラス外相は2022年8月24日、Times Radioのイベントで「地球滅亡を引き起こす可能性があっても核兵器による報復を命じる覚悟がある」と示唆、会場の民衆は大きな拍手でこれを支持した。
イベントの司会者は「あなたが首相になればNumber10(ダウニング街10番地)のプライベートな部屋に通され、目の前に最終手段の手紙=トライデントを搭載する艦長への命令書と呼ばれるものが並べられるだろう。核兵器による報復を命令すれば地球規模の滅亡を意味する。私は核兵器のボタンを押すかどうかは尋ねないが、あなたはイエスと答えるだろう。この仕事に直面した場合きっと自分なら気分が悪くなるだろう」と述べて「あなたならどう感じるか?」と質問。
これにトラス外相は「首相としての重要な義務であり、私はそれを行う準備が出来ている」と答えたため、会場の民衆は大きな拍手でこれを支持した。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。

以下は、私のコメント。

(1)「地球滅亡の危険があっても核兵器による報復を命じる」と、首相の座が決まる直前にもかかわらず言い切ったのは、さすが「ロシアを滅ぼすべし」派の世界的なエースだ。普通はもっと穏当な発言をするでしょう。
(2)イギリスの経済的苦境によって、リズ・トラスが早々に政治的影響力を失って、第三次世界大戦の可能性が少しでも減ったのは、大変喜ばしいことだ。2022年8月24日のリズ・トラス発言を知ってしまうと、そう判断せざるを得ない。
(3)ロシアのメドベージェフが、リズ・トラスの辞任直後に祝電ツイートを送った。このような背景がわかれば、その深い意味がよくわかる。

さて、プーチンは、このトラス発言をつかまえて、彼女を「ちょっと気が触れた女の子」と名付けた。ロシアのタス通信報道に、この発言が明記されている。(記事内容は上記ロイターの報道と同じだが、こちらの方がより詳しい。)

藤原直哉さんのツイッタースレッドに、タス通信報道の日本語訳が掲載されている。そこから、プーチンの発言の一部を抜粋する。
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1585742631078096896
【核の脅威について
核兵器が存在する限り、核兵器が使われる危険は常にある。ロシアが使用可能と考える状況は、ドクトリンに明記されている。
モスクワは核兵器使用の可能性を最初に言ったことはなく、西側指導者の発言に対して「ほのめかした」だけである。ロシアは、西側諸国が意図的に脅迫していると考えている。
例えば、「ちょっと気が触れた女の子」リズ・トラス(すでに元英国首相)の発言に、当時は誰も反応しなかったのである。
ロシアがウクライナに核攻撃を行うことは軍事的にも政治的にも意味がなく、「今、核の脅威で騒いでいる」のは、モスクワの同盟国、友好国、中立国に圧力をかけるためである。】

かたせ2号です。

以下は、私のコメント(続き)。

(4)プーチンの「(リズ・トラスは)ちょっと気が触れた女の子」発言について、以下の通り解釈する。
・「女の子」とは、自分で考えて出した結論を「大人」として発言していない、という意味だ。要は、誰かの発言をそのまま「スピーカー」として述べているに過ぎないという指摘(皮肉)。
・誰の「スピーカー」か? ジョージ・ソロスだ。だから、この発言は「ジョージ・ソロスよ、おまえはもう『ちょっと気が触れ』ているぞ、大丈夫か?」というメッセージでもある。
(5)何にしても、(3)の、ロシアのメドベージェフが2022年10月20日に発信し、イーロン・マスクが2022年10月22日に同意したツイート、これに私も同意する。
https://twitter.com/MedvedevRussiaE/status/1583100500030808064
【Bye, bye @trussliz, congrats to lettuce
(日本語訳)バイバイ、リズ・トラス。レタスよ、おめでとう】

以上で、イギリス元首相リズ・トラスの外相時代の発言の後始末を終わる。

終わり

かたせ2号 投稿日:2022/10/25 21:26

【364】政治とは、「グループ間抗争と落としどころの結果」ではない。

かたせ2号です。

<最初に>
イーロン・マスクの言動を観察していて、表題のことをとても痛感した。
なので、この今のタイミングで、表題の主張をする。

<以下、本文>

9代目 kosukeさんのツイート(2022年7月3日)を引用する。
https://mobile.twitter.com/YKyk07070707/status/1543561140281942018

(引用開始)
日本人は政治をグループ間抗争と落としどころの結果と思うよね。
思想が政治の原動力になっているという事がわからない。
実際に日本の政治は思想が原動力になっていないから
よその国もそうだと思っちゃっている。
日本の政治シーンで譲れない思想のせめぎあいとか無いからね。
(引用終わり)

かたせ2号です。
上のツイートの通りです。

ジョージ・ソロスも、ヘンリー・キッシンジャーも、リズ・トラスも、イーロン・マスクも、どのような思想上の対立軸があって、そして自分と相手とが、それぞれどのあたりの座標に位置しているのか、お互いに共通了解をした上で、争っている。

副島隆彦先生の主著「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」。この本で、副島隆彦先生が、日本にはじめて「ネオコン」や「リバータリアン」などの政治思潮を紹介し、日本人の知るところとなった。

この本の中から多くを学んだ人間の一人として、今になって痛感すること。
それは、この本によってアメリカ政治思想が個別に紹介された背後に、上記のような世界の実情を伝えるメッセージが確かに息づいていることだ。
すなわち「世界の政治家は『政治思想の対立軸』に準拠して、自らと相手とが、どの位置にいるのか、お互い、十分に把握した上で行動・発言している」というメッセージだ。

以上