近代医学・医療掲示板
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Loginはこちら【11】はじめは漢方も病名治療から始めましょう
おじいさん様へ
あなた様が医療評論や自由診療を生業(なりわい)としているのではなく、少なからず保険診療の恩恵に与っておられるのでしたら、臨床医としての御自分のスタンスやビジョン(なにで生業を得て、どういう医療を実践され、どういう医療を目指しているのか)を明確にされてから、医療批判なり啓蒙?されてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私のクリニックでは、ツムラの漢方エキス製剤において、毎年全国でもトップクラスの使用実績があります。当院の漢方薬以外の自由診療費はすべて無料(わたしのポケットマネー)にしておりますので、漢方エキスなどの保険診療薬の薬価差益などの採算で細々と経営をしている次第です。
「カンブリア宮殿」の番組においては、「漢方薬も副作用はある」とツムラの社長は明言されておりました。
なぜ薬局でなく病院で医師が漢方を処方する必要があるのか。
それは漢方薬局では、望聞問切など漢方的な診察ができる医師・薬剤師がおらず(診察していてもせいぜい簡単な脈診、舌診をしている程度)問診だけで処方薬を決めている場合が多いようです。
また漢方薬局では副作用を予知・発見する技能や経験がなく、万一重篤な副作用が出たときでも、連携病院に連絡する責任を感じておられないからです。しかも独自に漢方を購入すると保険診療の何倍~何十倍の薬価を請求されます。(薬日本堂などの大手でも、きざみの生薬だと月に数万円になることもあり、その上高価な健康食品まで勧められます。)
初診時から同じ漢方薬を漫然と長期投与する医者は要注意です。当院の初診では通常2日から7日分を処方し、証の変化や患者様の要望に応じて処方を変えていきます。漢方薬を極めてくると、ご指摘いただいたように漢方エキス剤では量や組みわせの細かい調整がしにくいため、自由診療になっても患者様のニーズに応じた生薬を自分で調合したくなってきます。
おじいさん様が漢方医療に興味をもたれて、漢方製剤についての疑問や興味がありましたら、ツムラなど漢方関係の担当MRさんに病院に来ていただき、また「カンブリア宮殿」で放映されたような全国の漢方研究会・講習会に自腹で参加してどんどん質問されて、知識や経験を積み上げていかれたらと思います。
漢方を始めるときはだれでも「風邪に葛根湯」「胃もたれに六君子湯」などの「病名処方」から入ります。始めは西洋医学的な系統で各診療科別、臓器別の病名治療から漢方の学習を始めることはやむをえないことで、西洋医学との対比する上では理解しやすい面もあります。
漢方エキスの処方を躊躇されておられる先生方の多くは「漢方にエビデンスはあるのか」と言われるだけで、とりあえず使ってみようともしません。
臨床試験などエビデンス?が載ったパンフレットは「病名治療」しかできなくなった西洋医を説得するための道具であり、漢方医はエビデンスらしきパンフレットを一瞥するだけです。漢方医の仲間内では病名より証や症状、兆候を重点に診ますので、さまざまな証や訴えの組み合わせが入り組んだ個々の患者に大規模臨床試験をする意義を感じないと思います。
大規模臨床試験でEBMなどでの普遍的な80点治療を目指す病気の修復が中心の西洋医療より、ホメオパシーなどと伴にNBM(Narrative-based Medicine)を中心とした、個々の患者に応じて、未病を察知しより健康の増進を目指すような、オーダーメイド治療をすればいいと私は考えます。
人工的な分子化合物で病気を制圧する製薬をコンセプトとする西洋医薬と、風土や生活の中で培ってきた漢方エキスでは、発想や開発の出発点が全く別なのです。
漢方医療において、自然界から経験的に取り入れたもの(生薬)に要素還元主義というか分析主義を強いて生薬の単一成分を抽出・分析して、勝手な病名の枠組み内で無理やり画一的なエビデンスを出すことに意味があるとは私は思えません。
【10】漢方薬って、なんだろう?
みなさま、こんにちわ。
ワールドカップが盛り上がっているようですが、何でヨーロッパ勢は弱いのでしょうね?
暗黒大陸の汚名500年の歴史を誇るアフリカの呪いでしょうか。
ところで、馬鹿になるので、テレビはほとんど見ないんですけど、たまたま、漢方薬を販売している某会社の社長が、村上龍の番組に出ていたのですね。。
まあ、わかっちゃいるけど、私の視点は、「どうやって、医者を洗脳しているのかなぁ。」という事で、その目で、社長が何を言うか観察していたんです。
もちろん、テレビは編集しているし、失言もカットするし、基本、その社長および会社、およびその製品バンザイの広告が主たる要素ではあるわけですが、言葉を、めいいっぱい迂遠させながら、本音をかいま見ることもあるわけですね。
とにかく、こいつの悪巧みを感じ取ってやろうとそう、思うわけです。
私は実を言うと、漢方薬は一切つかいません。
なぜかというと、使いこなせないからです。
理由は単純です。
そして、私の職業人生のなかで、マトモに漢方薬を使いこなせていると思った医者は皆無です。
世にはもちろん、漢方薬をうまく使いこなせている先生もいらっしゃるでしょう。そういう漢方的名医がいることは想像できます。
まあ、みたことはありませんけど。
何となく、こういう私の発言を読む方は私が漢方薬について、否定的だと感じるかもしれませんが、正直、別になくてもいいと思っておる「薬剤」です。
そして、昨日みたテレビでなおのこと、これは私には必要のない薬剤だと思いました。
まず、日本の漢方薬と称される保険適応のある薬は、あらかじめ番号がうたれて、すでに調合が済んでおります。
私、これがもっともわかんないんですね。診察して、これこれの症状があるから、これこれの調合を、、と専門家が判断するのが、ある複合薬物を使用する際の常識だと思うんですけど、もうすでに、実際の処方では「この症状に対して、この番号」みたいに割り振ってあるわけですよ。
こんなこと、家のポチでもできますよ。
診察の意味ないじゃないすか?
患者がこれこれの訴え、と言えば、「じゃ、お宅何番の漢方ね。」みたいに処方すればよろしいわけで。
だから事業仕分けの対象に顔を出したんだと思いますよ。
薬局のかわいいおねーさんに症状を言って、出してもらえばいいわけじゃないですか。
反論としては、診察の結果、何番と何番の組み合わせとか、同じ症状でも、この番号がいいとか、、あるようですけど。。
それって、ようするに本来ははじめから、自分で調合するというのが、王道って、証拠じゃなかろうか。。
そこに医者の介入は必要ですか。。
私に言わせれば大部分の漢方を処方する、「先生」方はこんなワンパターンな感じで出していると思いますよ。
ようはいつもの、「検査&薬地獄」の達人なわけですよ。
会社としては保険適応がはずれ、一般薬局の販売が許可されると、単価を安くして売らなければならないんですね。儲けが減る。
今、漢方薬って、一包、80円から100円くらい。
でも、一日一包ってことはない、たいてい、2から4包飲まされる。
それも怪しい手法、だよね、ほんとずるがしこい。成分を抽出してもっと、少量で飲みやすくすることは今の科学技術ならいくらでもできるはずだ。
見かけを多くすれば、高くても人々はありがたがって飲むという、心理を知っている。
まあ、だいたい一日200円から400円くらい、1ヶ月で、6000円から1万円くらいですか。
でも、何度も、何度でも言いますが、保険適応なので、7割から10割の原資は、あなたが汗水垂らして働いた税金から搾取されます。
それに、漢方って副作用がないとか、健康にいいとか、なんか、オーガニックっぽい、エコっぽい、印象ないですか?
それが長期投与を許すような変な土壌を作っている気がします。
ちなみにこの番組では、漢方の副作用なんて、一切発言なかったです。
妊婦さんが保険適応が外されると、お金が困るとか、、、実際は、こまんないよ、、だって、薬局で売れるためにはやすくなるに決まっている。。それより生まれてくる子供達に医療費で国債を積ませることの方がよっぽど、大罪じゃないの、、おかあさん!
痴呆の患者さんに効くだとか、、別のもっと安価な薬でも十分代用できるけどね。。
かえって、あの薬を一日3包、しかも粉で飲まされる身になると痛々しいけどね。のどにもつっかかえるだろうし。
他のもっとやすい代用品薬剤で治療できる技術がないだけじゃないの?と言いたくもなるね。
もちろん例外はあるでしょう。どうしても漢方でないと困る人もいるでしょう。でも例外が大繁盛する土壌がある今の製薬業界はやはり問題ですね。
番組では、女医だけの漢方勉強会とか開業医に「エビデンス」のある漢方、みたいな感じで、紹介する、30代くらいの売り込み人のお姉さんが登場してました。番号で処方するんだから、なんで、診察技術の勉強会がいるわけよ。。。
まあ、売り込みはあくまでわざとらしいね。西洋薬品?とほとんどわかんない、ニセの上質紙パンフレット。。
あの開業医に説明していた、パンフレットも怪しかった。。
効果があると判定する統計をとるのに、3桁の患者数、なかったと思う。
それをテレビの開業医は「このデータははじめてだなぁ。」とかなんとか決めぜりふを言わせて、いかにも信憑性を持たせていた。
まあ、ようするに、説明する側もそれを聞く側も、統計の基本も知らずに、無知同士の対話で、洗脳しあいっこしているわけです。テレビを見る側はもっとわかんない。
それで、商売人は、医者のプライドをくすぐるわけですよ。
こういう気持ち悪い、日常風景が、おそらく日本の薬剤商売の基本で、全国津々浦々、どんな僻地でも行われている。
ある大会社のCEOが言ってました。
「医者は容易に洗脳される。」
「ある薬剤の効果を判定するのに、90%の医者は精緻に文献をあたろうとしない。」
おーこわ。
【9】病名を鵜呑みにしないで。
久しぶりに投稿いたします。
ご相談の山田様の統合失調症の息子様の件に関して、私の現在の治療スタンスを述べます。
当クリニックにも「統合失調症」と精神科で診断された患者様が来院されていますが、多くは見当違いの診断をされています。(DSMなどのくだらない診断基準に安心しているのは医者だけで、権威的な診断名は患者の混乱と不安を煽るだけマイナスだと思います。)
精神疾患においても、先の御投稿にもある安保徹先生や故甲田光雄先生らが言われるように、生まれるまでの両親(先祖)の愛情などの母胎環境、生後の生育環境、ターニングポイントとなるストレスやトラウマとなった生活史などの原因を探すことが第一歩です。
自己満足の病名診断対症をつけて対症療法しか行わない治療家の不満を言う暇があれば、だまって去って次を探しましょう。
毎回紋切り型の短い問診だけで、望聞問切に重きをおかず、大量の薬物療法を(しかも同じ薬を漫然と)つづけて、治そうとしない(治るのは患者自身ですが)、薬を減らそうとしない医師はどの分野の医療でも要注意です。
症状を抑える治療より、患者自身の自然治癒力やヴァイタルフォースを引き出す治療を実践する、意識の高い治療家のもとに行かれるといいと思います。
私の経験上は、食養生や漢方などの東洋医学のほかに、ホメオパシーなどのエネルギー療法が個々に変化していく体質や症状・兆候に柔軟に対応できて有効だと思います。
実際に当院でも、多種類の抗精神病薬を減量もしくは中止された患者さんたちは、本来の「自分らしさ」をとりもどし、以前より学校や社会生活に適応できるようになり、人生を積極的に楽しんでいかれるようになっています。
統合医療や代替医療は高額で怪しいという偏見はまだまだありますが、わたしの同士のクリニックや治療院では、薬づけにして治そうとしない精神科病院の保険診療よりは、診療費や施術料は格段に安く設定されております。
(もちろん保険診療より高額な自由診療費を算定されている治療家のなかにも、立派な先生はいらっしゃいます。)
ちなみに先の投稿にあるような悪徳開業医はごく一部で、多くの開業医は細々と経営しております。私は開業して勤務医時代より収入が半減(年収800万円程度)になりましたが、甲田先生クラスまでに医療に魂をささげるマスターにならなくても、十分生活はできています。
治療のポイントは同類の薬物療法中心の精神科や心療内科ばかりを廻らず、毎回じっくり話を聞いてくれた上で、将来のゴールや現状を生き抜くビジョンを明確に示唆してくれて、患者の自己治癒力を最大限に引き出してサポートしてくれるような、自分が信じられる数名の治療家と(洗脳されない程度に)うまく付き合うことでしょう。
【8】病院と開業医の悪だくみ
みなさん、こんにちわ。
それにしても、管政権、なんか怪しそうですね。
大丈夫でしょうか。次々と法案が廃案になる。。
何のために政権交代したんじゃ?
まあでも小沢さんのことだから、そこは考えているでしょう。
それにしても渡辺恒三さんのはしゃぎようは何なんでしょうね。
怪しすぎる、後期高齢者ナンバーワンかもしれません。
まあそれはいいとして。。
山田さんへ、私が勝手に返事して申し訳ないですが、「ドクター林の相談室」とか、ネットの精神科系ではけっこういいですよ。
どの科でもそうなんですけど、新薬が出ると使ってみたくなるように、製薬会社が患者も医者も洗脳するんですよ。
ただし誤解しないでいただきたいのは、薬を使わない方がいいとは私は思いません。「適切」な薬物療法は必要です。その意味では失礼ですけど、息子さんの方が病気の本質的なことを理解している気がします。無論、その「適切」、が医者の技量になるのですけど。。そこは患者とその家族が勉強しなければ、どの程度の医者かはわからない。優しいとか丁寧、、だけで判断しちゃだめですよ。
ところで、表題の話です。
みなさんがどこに住んでいるか、で多少異なるかもしれません。
あるところに、大きな病院があるとします。
ちょっと、そこから周囲を見渡してみてください。
やたら目ったら、開業医の立て看板がありませんか?
なんか、大きな女王バチに群がる小さな働き蜂のように。。。
円を描いて周りを取り囲むような。。
現在、救急指定をとっている病院のほとんどは、紹介率といって、他院にどれだけ患者を割り振ったかで、診療報酬が異なる仕組みになっています。すなわち、治療し増えた患者をそのまま病院で抱えていたらいけないんですね。
落ちついたら近くの開業医に紹介しなければならない。
世間の人は、検査妄想、にかかっているので、医者の診察なんかより、検査の方が100倍安心します。ところが、開業医には大きな検査器具は置けません。そこで、日本医師会がダダをこねて、「開業医に紹介しなきゃ、選挙協力しないぜよ。」とか何とか言って、この「紹介率」を導入したんですな。
まあいわば、この協力関係は、甘い蜜だらけの蜂の巣王国みたいなもんです。
しかも、その病院周囲で開業している、お医者さんは、もと、その病院の勤務医であった確率が高い。
お互いに顔知っているというのは大きなもんです。
病院勤務もきつい、なら開業だ。
しかし、すぐに患者が増える補償はない。。
だから、大きな病院から紹介してもらう。しかも自分がもと勤めていた病院だから、いくらでも引っ張れる。。
実際、大きな病院で「飼育」「洗脳」した患者を、開業して、たくさん持って行く先生達が跡を絶ちません。
無論病院としては、あとから、救急で送ってもらえば特に損するわけでもないので、それでいいわけです。じいさん先生が長く病院で勤めてもらっても困るし。
だから時々、無意味に検査受診させたり、念のためとか言って病院しかない特殊検査を勧めたりするんです。
まあ、病院が胴元でぽんびきしているような。。そんな関係。。
ようするに、、
互いにwin-winの関係なんです。
まあ、正直大病院では当直は研修医がやるから、医療の質なんてどうでもいい。
検査をフルコースですれば、たいていの病気はひっかかる。
病院も儲かるし。。
こんな経験ないですか、なんか、若くて一生懸命な医者がいろんな検査をしてくれてとても感謝しました、、でも領収書をみて、目がたまげました、、なんつう、経験。とくに夜中に受診しようものなら救急加算がついて、もうびっくり、ぼったくり、なんじゃそれ、、みたいな。。
でも素人の皆さんは、「先生、この検査は高いので止めてください。」とか「その薬は高いので遠慮してください。」とか言えないですよね。。
でも、開業医の先生は昨今、よく訴えられるので患者のクレーム次第ですぐ大病院に紹介して安心を買ってもらうんです。
でも、いっときますが、少なくともその医療費の7割以上は税金ですよ。。
年寄りだったら9割は税金です。
それはすべて、働いているあなたのフトコロから出ています。
そして、再三言うように国債という未来の借金の形で、まだ生まれても来ない子供達に負わせているんです。
開業医もよく老人を不安にさせて、薬漬けにしてますよ。
リハビリ漬けも最近よくみますな。
適当にそこいらで、理学療法士にマッサージさせて、バイバイする、、なんか、三流あんまみたいなことを、保険診療でするんです。。
カイロや柔術系の団体と仲が悪いのも当たり前ですね。。
でも原資は、あなたの一生懸命働いておさめた税金です。
開業に規制をかけない、、ここまで自由な国も、世界にはないね。。
断言します。
だから開業ネットワークみたいな詐欺開業グループみたいなのが出てきてもおかしくないんで。。ただ合法なので、本人達は悪いと思ってない。
正直、私が開業したら、だいたい悪の方策はわかっているので、儲ける自信はあります。
年収1億くらい稼ぐ自信あります。
【7】「尊厳を踏みにじる医療界(下)」
「心に青雲」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年06月14日 | 医療問題
「尊厳を踏みにじる医療界(下)」
《2》
もう一つ、ご紹介。この情報はブログ読者のZさんからいただいた。
* * *
先日の出張で、民宿に泊まりました。民宿を経営している人と話したのですが、
製薬関係のお客様は、
「薬はのまない。ワクチンはこわくて絶対打ちたくない」
と口々に言うそうです。
一体、何を入れて、どんなことしているんでしょうか…?
* * *
悪魔の支配構造が透けて見える。
薬に何を入れているのか、といえばほとんどは石油である。石油を原料にして化学的に合成している。恐ろしいものなのだ。
何度も書いてきたが、アメリカや日本の製薬メーカーが患者を食い物にし、それの製薬会社に天下っておいしい汁を吸うために、役人どもが病院を支配しているのである。
これは私の知る信頼できる西洋医療の医師の言葉だが、「薬はなるべくなら使わないほうが良い。しかしだからといって『薬をやめると病気が治る』というたぐいの本を読んで、いっさいの薬を断ってしまうのはやりすぎだ。しかし必要なときに短期的に使うのなら良い場合はある。
問題なのは、ある症状があるからといってずっと使いつづけるとか、痛くなるといやだから予防的に使い続けるといった、習慣性の使い方がいけない。そんな場合は、薬に頼る前に生活習慣を見直すべきなんだよ」と。
その製薬会社と医者の癒着の実態を、冒頭のX医師がしたためている。
* * *
先日、自律神経免疫研究会で新潟大学の安保徹教授の講演を拝聴しました。
「ストレスがかかると脂肪肝になったりコレステロールを上げたりして、癌や糖尿病から体を守る、これを薬で治療するのは全くの害である」という主旨のご講演で、これは私ども研究グループの結論と同じだと意を強くしました。
でも、これでは薬が売れなくなるから、こういう考えは医学の主流からは“トンでも”扱いされていますけど、真実に近いと思います。
どんな医者にでも、製薬会社は研究会をつくってくれます。
そこで多くの医師たちは、製薬会社のMRに頼まれるままに、当該降圧剤の恣意的な有効データを出して、参加者の医者たちを洗脳します。
そしてオピニオンリーダーといわれる有名な大学の教授などを招聘して講演をしてさらに洗脳します。
都内の一流ホテルで、送迎つき立食パーティーつき、全国規模の講演会では地方の医者に東京見物宿泊・家族同伴旅行つきで集めています。
私も研修医の頃は件のForest氏のように見事に洗脳されて、善であると信じて疑わす治療していました。 現場の医者は忙しすぎるのと、いわゆる勉強秀才が多くて、たいした疑問ももたずに日々善意と怠慢のもとに対症医療を実践しています。 それが総体としては巨大な悪を形成してしまう。
製薬会社主催の講演会では、同効のライバル薬に対してこれだけ優れるというデータを出しますが、そのライバルの講演会では、真逆のデータを出します。
昨今流行の証拠に基づく医療(EBM)は一見科学的なようですが、同じ治験をこうも違う結果に導くとは、いかさま以外の何ものでもありません。
まさに似非科学です。
それを同じ人物がやるのです。
あれっ? この先生、先週は敵対メーカーの降圧剤を持ち上げてなかったっけ? なんてことはよくあります。
先日、東工大の統計学の教授にお話を伺ったら、統計なんてインチキでいかようにでも恣意的な結果を導けると言われました。 数学者でさえいい加減にできるのだから、医者のやる統計なんて推して知るべしですね。 そして、治療ガイドラインの根拠となる大規模臨床試験のスポンサーは欧米の巨大製薬会社ですから、何をかいわんやです。
* * *
「この先生、先週は敵対メーカーの降圧剤を持ち上げてなかったっけ?」とは破廉恥きわまる。これが天下の大秀才の成れの果てだ。
仮に、この破廉恥な「敵対メーカーの降圧剤を持ち上げる」医師に、問いただすと、どういう反応になるか?
怒りを含んだ形相で質問者を睨みつけ、一流大学の医学部を卒業して医者になった秀才の俺にたてつくのか、という表情になる事、請け合いである。民主党の事業仕分け作業のときの、独立行政法人や公益法人に天下った元官僚どもが、「仕分け人」や評価者を睨みつけていたが、あれと同じ顔になること必定であろう。
医者が信用できなくなったら、日本も本当におしまいである。医者は人の命を救う気高い職業なのだから、応分の高収入を得てよいと思うが、それでも気持ち的には「清貧に甘んじる」気概はなくてはなるまい。
それにしても、毎度いうけれど、こういう「仁術」すら地を払ってしまった日本の医療に誰がした、と言えば、間違いなく自民党、公明党、それに官僚、製薬会社、マスゴミである。背後にアメリカがいるのはむろんだが。
その悪魔どもが、民主党政権を罵って政権を戻してよこせとは、なんたる暴言か。(くどく言うが、だから民主党が良いと言っていない)奴らに民主党を批判する資格はないとだけ言っている。
もう一つ、私が頂戴したV氏からのメールを紹介しよう。たまたまここ数週間のあいだに、医療・製薬関係でいくつかメールを頂戴したのだ。
* * *
以前、「心に青雲」さんが紹介していた、甲田光雄さんの書いた『少食が健康の原点』という本を読みました。
それによると、気管支喘息、パーキンソン氏病、関節リュウマチ、悪性脱毛症といった病気は宿便が原因であるので、断食療法が効果があると書かれています。
宿便が呼吸器系の病気や神経難病の原因であるというのにはびっくりしましたが、病気を治すのに、病院として高額な検査機器の投資を競うのでは
なく、もっと患者の生活過程を正すことに力を入れた方が効果があるのだなと思いました。
実は私はちょっと精神的に弱いところがあり、大学を卒業して就職した年から約13年間、精神科のクリニックから処方された精神安定剤と抗不安薬を飲み続けていました。(成分としてはごく弱いものです。)
これを3年前からきっぱりと飲むのを止めました。
服用を止めたのはクリニックの医師にも言わず、自分の意志で行いました。飲まなくなった当初は、軽い頭痛などがあったような気もしましたが、「心に青雲」のブログの記事に「1日40品目の食事工夫」がありましたが、きちんとした食事をとれば薬など不要であると信じてやめることができました。
主食を玄米や原始長命食に切り替えましたが、切り替えて3ヶ月くらい経った時から、汚い話で恐縮ですが黒い便が1ヶ月くらい出ました。
私はこれが宿便だったのかなと思います。宿便が出た後は心身とも健康になったと感じています。
さらに、私の母は20年ほど前に、乳がんと甲状腺がんにかかりました。外科の手術を行い退院後、家に戻って来て病院から処方された抗がん剤を飲
んでいましたが、ある日、「抗がん剤を飲むとかえって調子が悪くなる気がする。」と言って飲むのを止め、患者の間の口コミで知った東城百合子さんの本(『家族でできる自然療法』あなたと健康社)を読んで、玄米菜食に切り替えました。
その後がんは再発せず、現在でも存命です。
* * *
V氏からのメールは見事である。
きっと死神と軽蔑される製薬会社の営業マンは、こっそり陰で自分だけは「代替医療」にすがっていることだろう。
知り合いの精神科医のW氏は、「最近、抗うつ剤は重症のうつにしか効かない、というデータが発表されたので、イギリスなどでは、精神科医のなり手が激減しているそうです。そんな情報は日本の薬屋は全く口にしませんけれど」と言っていた。
本ブログでも、さんざん取り上げてきたが、薬を全否定するわけではないが、ほとんどの薬は「死の接吻」である。
代わりに何をすべきかは、自分で書籍やインターネットで研究しないと、身は守れないのである。
(転載貼り付け終了)
【6】「尊厳を踏みにじる医療界(上)」
「心に青雲」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年06月12日 | 医療問題
「尊厳を踏みにじる医療界(上)」
《1》
最近、医療関係にお仕事を持っておられる方お二人から、情報をいただいた。それを紹介したい。むろんご迷惑がかかってはいけないので、一部変えてあるが、医療界の実態はご理解いただけると思う。
以下にまずは医師X氏からのメールである。
* * *
私の勤務先は某県の公立系病院で、10年前までは非常によい病院でした。役所が経営しているわけですが、鷹揚でこまかいことに口出ししませんでした。 医者は患者が増えても給料に反映するわけではないので、最低限必要なことを処置し、よけいな事はしませんでした。
たとえば高血圧なんて、検査など殆ど必要ないので、長期処方(100日分)で、無駄な検査は一切しません。 開業医は14日分しか処方しないで、患者に頻繁に受診させる事例が多いようです。最近ではそういったことはしにくくなっているようですが……。
その結果、患者一人あたりの保険請求額が県内では一番低い病院でした。それは良心的であることの証であり、私たちは誇りに思っておりました。 ですが、構造的に大病院は儲からないような仕組みなので、それでも慢性的に年間××億くらいの赤字でしたが、医者の給与が異常に安いので、近隣の公立病院(100億円規模の赤字)よりはましといわれていました。
それがここ数年は、役所が稼働をあげろとうるさくなりました。稼働をあげるには保険で認められる限りの無駄な検査をしたり、必要ないのに入院させたり、必要ない薬を出したりしなければなりません。
薬価差益はほとんどないので、薬を大量に処方しても製薬会社が儲かるだけです。当院でも、時代の流れに乗って、医者別の稼働額を毎月出して、競わせるようになりました。 それでは医療の良心が守れないと抵抗した院長はクビになりました。医者どもは本当にバカで、院長を支えるどころか、後任ポストにつられて、天下りの役人ども(またの名を宦官)におもねていました。 「分断して統治せよ」の原則どおりです。
情けない話ですが、私の直属の上司は、天下り経営陣に気に入られようとして、とにかく数をこなすために検査の時間を短縮しろと言いました。私の部署では技師を雇う人件費を削るため、私が検査(エコー)も自分でやっていました。
エコー検査は通常一人当たり20分くらいはかかるものですが、5分でやれと命じられました。それで見逃しをしたらどうするのだと反論すると、エコーで癌は見つけられない(そんなことはありません)と患者に説明して、少しでもあやしかったら全部CT、MRIにまわせ(そうすればさらに検査代が稼げるし)といいました。
私は呆れて、そんな検査をするなら意味がないどころか悪ではないかと言いました。私が抵抗したら、熾烈な嫌がらせが始まりました。 当院は極端な例かもしれませんが、天下り役人がのさばる病院は、どこも似たような状況のようです。
「心に青雲」さんのブログにからんでいた勤務医forestという人が言うように、本邦の皆保険制度による医療は、フリーアクセス、低コストで世界に冠たるものと思います。 しかし、その結果、経営のためには、薄利多売せざるをえません。 医者の技術料はきわめて低いので、結局製薬会社と医療機器会社が儲かるだけです。
* * *
まったく‥‥この現状には真っ暗な気分にさせられる。
「ここ数年は、役所が稼働をあげろとうるさくなりました」とある「数年」とは、小泉・竹中政権がやらかした悪行の時期を指している。
多くの患者は自分で病気のことや医療のことを勉強しない。マスゴミも製薬会社から広告料をもらう手前、決して製薬会社に不利になるような真相は報道しない。汚い連中である。
文中にある「ブログにからんでいた勤務医forest」とは、本ブログ「『即自』の医師たち」(2010.2.4)で取り上げた、イカレポンチのことである。
あのとき医師forestは、私がブログで「適正な値」を利用することで医療者が不当な利益を得ていると書いたことに対し、「少なくとも私の知る範囲においては金儲けのために薬を処方するような医師は一人もおりません」と反論してきたが、それは大嘘だ。
見よ、金儲けのために薬を処方する医師がゴマンといるのである。
そ~れが何より証拠には♪ 製薬会社がしこたま儲かっているではないか。
次は、これも某公立病院に勤務する方(Yさん)からの“告発”である。
* * *
X医師のお話を拝読いたしました。私どもの病院は公立にも関わらず、役人は1つの企業とみなして、赤字ではしょうがないので稼働をあげろと上から命令されている状況は同じです。
例えば本来検査技師が行うべきエコーの検査をやらされて(しかもやっても意味がない位の短時間の検査)、X医師も、さぞや医師として心の葛藤があったのではないかと思います。
またX先生がおっしゃるように現在は薬価差益というものはほとんど無くなり、保険上医師の技術料が極めて安いというのはその通りだと思います。そこで私の勤めている病院で最近力を入れているのは治験です。治験とは医薬品の製造申請をするために行う臨床試験のことです。最近は患者を診療して稼ぐよりも、製薬会社の薬の開発に協力してお金をもらう方が割がいいからか、治験に力を入れています。
記憶に新しいのが新型インフルエンザワクチンの件です。昨年秋、前任の病院にいる時に「新型インフルエンザワクチンの治験」がありました。医師や看護師や事務職員が病院の講堂に集められ、新型インフルエンザワクチンの接種を受けました。昨年の冬は新型インフルエンザが流行すると言われて、広く国民にワクチンを接種する前に国立病院の職員に接種して副作用がないか確かめる目的でした。
もちろんワクチン代は無料でしたが、私は「心に青雲」のブログを読んで、インフルエンザワクチンというものは怪しいものだと知っていましたから、接種は受けませんでした。
その後、今年の春になって、その治験の協力費として病院に振り込みがありました。正確な金額は知りませんが、結構高額な金額だとのことです。
製薬会社は儲けているのだなと感じました。
私は事務職ですので、医療や治療に関しては素人ですから、以下は素人の感じた事として読んでいただけたらと思います。
ワクチンに関しては最近、新しいワクチンがマスコミにより宣伝され接種され始めています。(アクトヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン、口蹄疫ワクチンなど)
ブログ「心に青雲」に以前ありましたが、「製薬会社の立場に観念的に二重化」してみると、意図的に流行を作り出してワクチンを売りさばこうという製薬会社の計画があるのではないかと思えてきます。
今回の新型インフルエンザワクチンに関しては、初期は品不足で国民の不安を煽り、流行の末期にはワクチンの大量の在庫を残してしまいました。
これもマスコミを使った情報操作やワクチンの流通の出し惜しみがあったのではないかと思いました。
MRIやCTといった検査機器は数千万円から1億円もする高価な機械ですが、メーカーはフィリップスやシーメンスといった外資系の会社です。日本は人口1人あたりのこうした検査機器の設置の割合が世界一高いと言われていますが、これもメーカーがマスコミを使ってそうした需要を作り出しているのではないかと思います。
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医者だけでなく、まともな事務方も見るべきものは見ている。
あるサイトにあった話であるが、このMRIやCTといった検査機器も大変なことになっているそうだ。中町クリニックのホームページというところで見つけた情報である。
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コラム:MRI検査点数の下げについて
2002年4月の保険点数改訂により、MRIの検査料は30%以上の異常ともいえる引き下げに遭いました。MRI検査が盛んになって医療費が増大するために、減額できそうなところから大幅に削ろうという、毎度の厚労省の方法です。患者さんにとっては、安い費用でMRI検査が受けられるようになって良いことずくめのようですが、そうではありません。 もともと日本のMRI検査料はスタート時点からかなり低く設定されており、諸外国の1/3~1/10程度の値段でした。機械が数億もかかるだけでなく、維持費も年間数百~数千万円もかかります。スタート時の検査料でも、損益トントンという状態でしたが、いまや当時の半分以下の点数になってしまっており、MRIは導入しても赤字を生み出すだけの機械となっています。
大病院ではMRIは病気の診断のために必要不可欠な機械ですから、トータルで儲けが出れば良いという事で何とか維持しています。しかし、今まで10年以内には機械の更新をしていたのが、さらに数年以上は使うようになり、画像診断の精度は落ちる事になってしまいます。
新しくMRIを増やす事は不可能となり、大病院での数ヶ月の待ち時間はさらに長くなると思われます。MRIを気軽に受けるというような事はこれからは不可能になってくると思われ、病気の発見が遅れることが出てくるでしょう。
私のクリニックでは、MRI検査が収益の柱でしたから、打撃は尋常ではありません。MRI画像診断をメインにやっていたクリニックは日本中で数カ所しかありませんから、大局的にはどうでもよい事なのでしょうが、検査をしても赤字が膨らむだけの現状です。まもなく現有のMRIにも寿命がきますし、その時点で残念ですかMRセンターは店をたたむしか無いと思っています。
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ここまでひどい状況に医療界を追い込んだのは、自民党であり、官僚である。とくに小泉・竹中の亡国政権が際立っていた。
マスゴミは、民主党政権を倒してもういちど、あの小泉・竹中路線に戻して、自分らもおいしい夢よもう一度、と願っているのだ。自分が病気になったら、家畜のように扱われ、人間としての尊厳も踏みにじられるとも思わずに。
※本稿後半は来週月曜日に掲載します。
(転載貼り付け終了)
【5】総合失調症の息子の治療について
こんにちは
ちょと、名前はさしさわりが出ると困りますので、仮の名でさせてください。
これまでの議論の中で、大まかなところ、薬はあまりよくない、直すのであれば、自然の治癒に頼った方がよい、免疫療法による方がよいと言う話でした。
でも私の家族の場合、どうすればいいのでしょうか?
私の息子は総合失調症で15歳時の発病から15年になります。今まで、薬のことでは本人の体に適応できるかどうかで散々苦労しました、適応できないと薬の副作用で、しびれたり、ろれつが回らなくなったりしました。その度に他の薬を、対応するか確かめながら、やっと、いまのセロクエルと言う薬で、今のところなんとか落ち着いています。このセロクエルの他ネルポン、リスパダール内服液、ラキソベロン液を使用しています。
薬をのまないと、頭の中が錯乱状態で、何をしでかすかわからないような混乱、考え方整理が出来ない状態、本人も大変苦しいが、回りも苦しい、本当に人に言えないようなつらい経験をつんできました。
松澤先生の本にも、薬を減らしていく方針は同じで、食事療法で治していこうとするものでなのですが、当人は信用してくれず、いかに薬なしの治癒に信頼を持ってもらえるかが問題なのです。病院の先生にも松澤先生の話をしたのですが、まったく取り合ったもくれませんでした。
総合失調症は今不治の病とされ、治ることはなく、ただ症状を抑えることが出来ることをもって良しとされている。
どうか、なにか参考になることとかありましたら、教えていただけないでしょうか!
よろしくお願い申し上げます。
【4】農薬多用の背景
医学・医療のテーマからはやや反れておりますが、食の問題は健康に直結しますので、追加投稿します。
”田んぼ博士の応援隊”というサイト
不耕起栽培による米作を推進しています。
ttp://www.tanbohakase.com/
左下に、「米の検査規格の見直しを求める会」というリンクがあります。
ttp://hantenmai.sakura.ne.jp/naze/naze.html
”農産物検査規定がカメムシ防除のための農薬大量散布につながっている”
現実。
カメムシが実のでんぷんを吸うと黒い斑点が残る米粒となります。
1000粒に一粒を超える頻度ですと、米の等級と価格が下げられてしまう。
1000粒とは、小さな茶椀に軽く一杯ぐらいか。
食味には関係なく見栄えの問題だけです。
(・・・消費者はこんな検査を要求したでしょうか)
カメムシ防除にネオ・ニコチノイド系農薬が近年多量に使われています。
商品名ダントツ、スタークルなどで、蜜蜂や昆虫に大きな影響があるといわれております。
昆虫相手ばかりでなく、人間の健康に対しても悪影響が予想されます・・・水源汚染や作物内部にての残留性の問題。
不耕起栽培とは;
故 福岡正信 氏が提唱した自然農法に触発された、岩澤信夫 氏の水稲栽培の方式です。
田んぼに冬季も水を張ることにより水田環境が良くなることで微生物・昆虫、水生生物や鳥類などが戻る。
稲の根がしっかり張り、株の分けつも多くやや背が低いしっかりした稲に育ち、病虫害や冷害に強く 倒伏しにく性質になる。
収量も慣行農法と比べそん色なく、むしろ多い。
米を含む生鮮食品は、顔の見える農家から直接買うのが望ましいでしょう。
農薬に何を使用し、どのような頻度で使っているのかを知ることで安心が得られます。
見栄えを過度に気にする現代の一般流通市場には、落とし穴が多いことを認識すべきです。
それは、抗生物質などを使う魚介類の養殖や家畜の肥育にもいえることです。
有機栽培は、それら家畜の糞を完熟させて利用刷る側面がありますので。
【3】ネオ・ニコチノイド系農薬の恐怖 追伸
問題は大きく分けて2つです。
1.蜜蜂の大量死を招く。 害虫に効くということは益虫も大量に死滅する。
蜜蜂による作物の受粉がおこなわれず、”実りなき秋”といった状況を招く怖れ。
2.水溶性なので作物に吸収され、また河川に運ばれて遠隔地まで汚染。
川の中流・下流の水を飲料水として引き込み処理する都会において、広範な人々の体内に入る怖れがあります。
現に、化学物質過敏症などを患っている人に、胸痛や頻脈といった症状が現れている。
(この問題を知る医師は、化学物質過敏症の患者に 国産果樹、緑茶、ウーロン茶の摂取をまずやめさせるとの事)
作物に吸収させて害虫に食べさせ駆除という方法は、本来禁じ手の筈です。
従来、農薬は作物の表面に着く害虫に散布接触させて効果を得るものです。
作物の表面における残留量を問題にしてきました。
それによって収獲の何週間前迄・・・という散布制限があります。
しかし、作物が内部に吸収してしまえば、その残留性は別の概念となります。
果樹などは、皮を剥けば安全・・・とは言えなくなりますから。
【2】ネオ・ニコチノイド系農薬の恐怖
日本の食卓にならぶ食材について、脅威は何も中国産野菜や狂牛病ばかりではありません。
1990年代から人体に害の少ない殺虫剤として導入されている農薬に、ネオ・ニコチノイド系があります。
ミツバチの大量死の犯人として俎上に上がっているものです。
(欧州では使用禁止や制限がされているようですが、日本では使用拡大の方向にあります。)
以下の中日新聞の蜂の特集が、良くまとめてある取材だと思います。
連載記事1~7
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010052502000171.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010052602000177.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010052702000158.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010052802000160.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010053002000143.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010053102000128.html
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201006/CK2010060102000149.html
コラムの趣旨は、蜂群崩壊症候群(CCD)について、農薬(ネオニコチノイド系など)、ビニルハウス内のストレス(高温、閉鎖空間、花の種類が単一)、を原因と推定する解説内容です。
他の要因としては、ダニによる被害、ウィルス感染と気象変化もあります。
JA指針の野菜、稲、果樹の農薬散布の防除暦(殺菌剤と殺虫剤)では、殺虫にネオニコチノイドを組み込んでいます。
そして、その適用は拡大方向にあります。
農家の現実の対応としては、蜂の保護のために開花と受粉時期の前後に使わない・・・1回の使用量を減らす加減・・・という配慮ぐらいしか対応できないでしょう。
ただし、この問題に気が付いている農家は僅かしかいません。
ネオ・ニコチノイド系農薬 神経伝達を阻害する効果。
http://homepage2.nifty.com/~tjinfom/agmini038.html
http://homepage2.nifty.com/~tjinfom/agmini039.html
ネオニコチノイド系農薬には、散布形式だけでなく、粒剤があります。(化成肥料のように根元に撒いて根から吸収し、葉を食べる害虫に効く・・・商品名アドマイヤーとダントツ)
つまり、葉の表面に薬剤を降り掛け虫に直接触れさせての効果ではなく、虫に食べさせる。
ですので、当然、野菜に吸収後の残留性が問題になります。
欧州基準に対し日本の基準が10~100倍・・・甘い設定が問題。
日本と中国で多用・・・日本では中国の100倍使用。
フランスは最高裁が使用を禁じたのが2006年・・・蜂や動物人体の健康被害との因果関係が
はっきりしてなくとも、かなり疑わしいし耐性がつく・・・ということでの判断らしいです。
イタリアでは、トウモロコシ栽培で使用をやめたら蜂が戻った話もあるようです。
日本では岩手で2005年に養蜂組合が県と全農に対して補償を求めた。
稲のカメムシ対策に散布したネオニコチノイド系農薬・・・直後に蜂が大量死したという問題です。
・・・あれこれネットで探すとでてきます。
(おそらくは)ハウス栽培のイチゴを食べた幼児が突然具合が悪くなった・・・下剤と解毒剤によって治り、翌日は歩いて通院できたという事例。
(ハウスものは閉鎖空間なので怖さがあります。)
ネオニコチノイドの半減期は5~10日ということです。
少なくとも雨にあたれば表面の残留分は洗いながされます。
ということで、りんご栽培のシーズンに4~5回使う機会がありますので、頭が痛くなります。
来季は、ネオ・ニコチノイド系をできるだけ処方しない方向を模索します。
同級生の専業農家が、地域の中心的存在ですので、事ある毎にこうした話をして相談してます。
この件も、彼もミツバチがらみでこの農薬の問題ぐらいは見聞きしてましたが、実は表で報道されていない
上記のような問題がいろいろあることはこの度知り始めたところです。
ネオ・ニコチノイド系は、もう放置できないです。
製造メーカーは欧州バイエル、日本では日本曹達と住友化学。
有機リン系が半径100m汚染に対し、ネオニコチノイド系は4km先の有機栽培農地まで拡散し汚染。
水溶性であることがその原因。
http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/archiv/pesticide/insecticide/neonicotinoidx.htm
以下2冊は読んでおくべきでしょう。
「悪魔の新農薬 ネオニコチノイド」 船瀬俊介(環境ライター)
(イタリアでトウモロコシ栽培にネオニコチノイドをやめ、蜂が戻ってるらしい。)
「蜂はなぜ大量死したのか」 ローワン・ジェイコブセン
http://www.amazon.co.jp/ハチはなぜ大量死したのか-ローワン・ジェイコブセン/dp/4163710302/ref=pd_sim_b_1