近代医学・医療掲示板


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1094 投稿日:2011/04/27 12:16

【97】原発導入のシナリオ?冷戦下の対日原子力戦略

「原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略~」(1)
 http://www.youtube.com/watch?v=k0uVnFpGEms

「原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略~」(2)
 http://www.youtube.com/watch?v=C5gA18Q5UZ0&NR=1

「原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略~」(3)
http://www.youtube.com/watch?v=rQuvSIvu6gk&NR=1

六城雅敦 投稿日:2011/04/26 11:47

【96】ロシアの平均寿命の推移 チェルノブイリ事故での影響はあったのか?

2099六城です。
ロシアの平均寿命の推移を調べていて、サイト「社会実情データ図録」に詳しい解説があったので紹介します。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/8985.html

統計学者のホームページには面白いデータが掲載されています。ご存じの方も多いのですが、ロシアの平均寿命は60歳程度です。これは先進諸国で最低、発展途上国と肩を並べるほどです。ロシアは支配階級と労働者階級と二分された社会主義国家です。死因はアルコール疾患、自殺、他殺の多さが特徴です。当然ですが、ロシアに年金問題はありません。

詳しくはこのホームページかリンク先の本を読んでもらうとして、主題はチェルノブイリ事故で人口全体に影響があったかどうかです。

チェルノブイリにより汚染されたロシア・ベラルーシ・ウクライナの三国で、一番被曝した人口が多い(20%)ベラルーシの平均寿命に注目してみましょう。 原発事故は1986年ですからそれ以降の推移に注目してください。
(転載始め)
男の平均寿命の動きで、ロシアより影響度の大きい筈のベラルーシでロシアと比較して特に際立った平均寿命の動きとなっていない点、またベラルーシの男女別の平均寿命の動きで、放射能汚染の影響であれば男女に違いがないはずであるが、実際は、女の平均寿命は男のような落ち込みが見られなかった点、この2点から、平均寿命の動きに放射能汚染が影響していると見るのには無理があるだろう。
(転載おわり)

日本はやがて白血病やガンの発生率が上昇していくと風評を流す輩がいますが、平均寿命に影響することは社会制度、国家運営によることが大きいのです。国連開発計画UNDPの報告書では以下のように旧ソビエト連邦の寿命について総括されています。
(転載はじめ)
労働市場の改革、1990年代の深刻かつ長期にわたった景気後退、そして社会保障の崩壊が人々の心理的ストレスを増やす結果となったと考えられる。これは、アルコール消費量とアルコールが原因の病気に表れている。同時に、法、秩序および治安を扱う国の制度が崩壊したことに伴い、暴力的な犯罪が増加している。インフォーマルな経済活動や、暴力にものを言わせた取り立ても、平均寿命低下の原因となっている。1990年代前半だけで男性の殺人被害者は2倍に増えた。 暴力犯罪や心理ストレスだけでなく、予防可能な感染症(とくに結核、急性腸炎、ジフテリア)の蔓延は、保健医療制度に欠陥があることを示している。
(転載おわり)

原発問題など国家の寿命に与える影響は無視できるレベルです。この騒動乗じて増税と支配強化をさせてはならないと思います。

おじいさん 投稿日:2011/04/21 10:09

【95】確かに家に帰るしかないのかも

みなさん、こんにちわ。

なんか、最近、医療事情を離れて、感想文書いてますが、お許しください。

今この国で起こっていることは、当然後世の歴史に残るであろうと思います。

津波被害や原発避難地域の現場がネット上で公開されているのをみるにつけ、次第に世間も何が問題か気づいてきているのではないでしょうか。

多くの人は義援金や支援金に托すことによって、自己満足かもしれないけど、とりあえず協力している、、という感覚があると思います。
しかし実体はどうでしょう。
早急の問題に全く対応できず、塩漬けになっているお金が山ほどあるようです。

この国は政治がまったく動いていないのです。
政治家がリーダーになって方針を立てるという、とても単純なことができないのです。

結果どうでしょう。
食品については海外はおろか国民の大多数は、「安全」だとは思っていません。
地震がぐたぐたと続いている関東東北圏に、「遊びに行こう」と思う人も、外人、国民含め、ほとんどいません。
おまけにレベル7などと、公表したのがあまりに遅く、チェルノブイリと違うだの、なんだの、後付でいいわけする始末です。

国の方針を決める場合に、権力があまりにも分散しているわけですね。

ただし、これらの、「国難」「政治への不満」は被害に遭わなかった人々の視線だとおもいます。
だからここぞとばかり、原発廃止にのっかる人々や勝間某女史のように、手の平返しで東電批判をする人もいる。

とにもかくにも。。。。

被害にあった人々はそれどころじゃない。
もう、避難所やら何やら、限界だし、原発は最悪事態になるかもしれないけど、とりあえず家に帰るさ、、みたいな人が大勢いると思います。
その場合、当事者の人たちに、
「原発土壌の野菜は食えないよ。」とか、「放射能かぶったらこっちにいれないよ。」とか、やっぱり、自分を守るために、思ったり、言ったり、考えたりする人が出てくる。

これは人間の性みたいなもんでほんとどーしようもない。

しかし、ここで助け合わないと、やっぱり日本は滅亡すると思うんですよ。
この国をどうしていったらいいんだ、みたいなことを長い間忘れてたんですね。

原発周囲30キロは避難!
なんてできるわけないじゃないですか。
一体どこに住めっていうんですか。

仕事もあるし、地域もあるし、人間関係もあるし、いまさら、別の土地で?
それなら、危険度はゼロではないかもしれないけど、また、家にかえるさ、、とそうなる人がいてもおかしくない。というか、それが自然だ。

これを解決するには、やはり福島県に行政、政治機能を移した方がいいんじゃないでしょうか。
今評判の特捜検察とか、佐藤もと知事にわびをいれて「今日から白虎隊になります。」とか、農林省を丸ごと移して、「福島で地産地消します、Yes We Can!」とか。。

小沢軍団とか、福島県に対策本部を作ればいいんじゃないですか。。
すぐできそうじゃないですか。
石原軍団に負けないように。。どうよ?
東京だって、今後、直下地震おきるかもよ。
選挙で票もあつまるし、サイコーのアイディアでしょ?

仮に原発近縁は住めないとしても、どうにかその近くで生活設計できるかもしれない。
物資だって、食い物だってどんどん来ますよ。

食い物に関しては、、なにか放射性被爆を防ぐような、物質や方法がないんですかねぇ。。
免疫増強するようなそこらへんにあるようなすぐ手に入る一般的なものでも、、ショウガとかいいのかなぁ。。
チェルノブイリの地域の人は何か知っているはずだ。

しかしそういう「治験」は金にならないから、存在しない。。
疫学的な問題は証明が難しいですよ。人々の不安はなかなかぬぐえない。
数字の異常を体全体の異常とするようなインチキ検診の結果には右往左往するのに、大酒飲んでタバコすったり、馬鹿みたいに血圧ばかり測ったり、アスファルトで子供を遊ばせたり、保存料ばりばりのお菓子あげたり、junk foodで節約し、挙げ句の果ては子供をワクチン漬けにするような国民性だから、無理かなぁ。
先日も、生きてて良かったですよぉーーとかいって、、検査しまくる年寄りがいたしなぁ。。
その一方で中学生が売春し、若者の働く先がない社会だしなぁ。。。

戦前のように軍隊でもつくって食べさせるのでしょうか。。。。

会員番号4341 奥田 正行 投稿日:2011/04/20 05:48

【94】信用できない農産物の「安全宣言」

乳幼児を持つ親や妊婦の方にとって、食の安全は死活問題です。
福島県産の農産物に安全宣言が出されていますが、全く信用できません。
詳しくは、以下の武田邦彦ブログ 原発 緊急情報(56)これから:「安全宣言」という風評 平成23年4月19日午後5時執筆をご覧ください。

(転載貼り付け開始)

原発 緊急情報(56) これから:「安全宣言」という風評

農業の方には悪いけれど、子供に野菜や牛乳を飲ませる親の立場で考えると次のようになります.
1) 政府は事故後、野菜の放射線を測る方法を急に変更し、「測定する野菜は、箱から取り出して、測定する野菜だけ流水で良く洗ってから測ること」という通達を出した。
この通達で野菜は全ての信頼を失った。
【理由】出荷時はまだ収穫直後なので、付着している放射性物質は容易にとれる.だから、産地で良く洗ったら放射性物質がとれる野菜でも、消費者が買うときにはこびり付いていたり、しみこんだりしているので取れない。
だから、今、表示されている野菜や農作物の放射線の値は、まったく信用できない.
2) 福島原発に近いところの人が、東京に来て「こんなに新鮮ですよ」といって野菜などを売っている.
これも信頼を失わせる行動である.
【理由】放射性物質がついた野菜も新鮮だ。「新鮮だから安心」というのは、放射性物質が付着している場合はもっとも危険な判断である.水俣病の時に、「水銀を含んでいる魚が新鮮だった」というのが悲劇を呼んだ.
3) 自治体が野菜などの一部の農産物の放射線量を「良く洗って」から測り、「安全宣言」を出している.安全宣言を出した自治体の農作物は信頼できない。
4) 心ある農家から私のところにメールをいただく.そのメールには「これまで消費者に安心して食べてもらうために全力を注いできた。その信頼を失いたくないが、自分の畑でとれた野菜が安心なものか、どうしたら判るだろうか?」と悩んでおられる.
消費者も生産者も真剣です。
「流水でよく洗ってから測定しろ」という通達を出す政府が「風評」を作り出しています.これまで普通に出荷している状態のまま、しっかりと測定し、「規制値以下」ではなく「規制値の100分の1以下」の野菜だけを出荷すれば、風評は起こりません.
今、政府やメディアが言っている「風評」とは、「汚染されていない野菜が拒否される」という本来の風評ではなく、「汚染されている野菜を、いい加減な測定で売ろうとすると消費者が買わない」ということですから、風評ではなく、至極、当たり前のことです。
それに足し算の問題があります。
周囲が汚染されていないときには、一つの食材だけに注目すれば良いのですが、現在のような状態ではできるだけ放射性物質を含まない農産物を流通させる必要があります(すでに書きました)。
・・・・・・・・・
ということで、良心的な農業関係者と子供を持つ親は次のようにすることが望ましいと思います。
1. 「安全宣言」がでている野菜や牛乳は、生産地に限らず買わない.「安全宣言」を出すということは土地が汚染されているからです.
2. 「流水で洗って測定した」という野菜などは買わない.
3. 当面、「洗わない状態」(通常の出荷状態)で測った放射線が規制値の100分の1以下の場合、その数値と「汚染されていない」と表示するように、生産者と消費者で合意しておく。
4. 表示されていないとかそれができない間は、福島産(本当は中通り、浜通だけだが、表示が福島産なら仕方が無いので)、茨城産、栃木産、宮城産のものは購入しない。
ということでしばらく我慢するのが良いと思います.
北海道、青森、岩手、北陸、東海、近畿、四国、中国、九州、沖縄、外国産のものはすべてOKです。群馬は安全宣言が出ましたので、やや問題です。
食の安全は人間にとってとても大切なことです。放射性物質の汚染が起きた時には、汚染された土地からできたものは、
1. すべて危険、
2. 測定して、その結果が表示されていて、放射性物質を含まない農産品は安全(洗わないもの)、
3. 信頼できるルートで扱われているものは安全
ということです。
このことは、連休明けでもゆるめない方が良いと思います。連休明けにはほとんどの対策が不要になりますが、食材だけは残ります。これについては魚と共に何回かに渡って整理をしていきます.
・・・・・・・・・
この問題は、生産者側から考えますと、土地を汚染したのは生産者ではありません。生産者は被害者です.そして、放射性物物質で汚染された農産物を出荷すると、消費者が被害者になります。
加害者が痛むならまだ考えられますが、生産者も消費者も被害者になるのは問題です。
せめて生産者が自主規制して、消費者を被害者にしないように配慮した方が良いと思います。放射性物質を含む野菜を「直ちに健康に影響がない」などと言うのは適切ではありません。
(平成23年4月19日 午後5時 執筆)

武田邦彦

(転載貼り付け終了)

onikumaido 投稿日:2011/04/20 00:44

【93】腸造血説他本当か?

ガンの秘密を解き明かし医学界から排斥された革新生命医学といわれる千島学説についてご意見欲しい

会員番号4341 奥田 正行 投稿日:2011/04/18 06:27

【92】放射線は体に良いか、 幼児、妊婦などの弱い人は危ない

放射線は体によいという研究者がいますが、これは、放射線に強い人のみ(50才以上の男性である政府の要人や知事とか)に当てはまることです。
強い者は体が防御してくれるが 幼児、妊婦、妊娠可能な女性など放射線に弱い者はやられてしまうことがあるとのことです。
詳しくは、以下の武田邦彦ブログ 原発と生活「強い人はその通り」平成23年4月17日午後11時執筆をご覧ください。

(転載貼り付け開始)

原発と生活  強い人はその通り

放射線をご研究になっている先生方で「放射線は体に良い」と言われている方がおられます.
これについての私の見解を書きます.
・・・・・・・・・
生物の歴史は6億年前(単細胞なら37億年前)からですが、その歴史は「放射線との戦い」でした。
ですから生物は放射線に対して何重もの防御をしています。別の表現をすれば、「放射線に対する防御ができる生物だけが生き残り、その中で人間はもっとも放射線に強い生き物」と言えます.
私は生物の「自己修復」という機能を人工的な材料に適合しようという研究をしてきましたので、そのことはよく知っています.
だから、「放射線をあびると健康になる」というのも確かです.
しかし、問題は2つあります。
1) 統計的には、放射線の量が増えると「過剰発がん」が増える。
2) 幼児、妊婦、妊娠可能な女性などに障害者がでる。
という現実があります。つまり強いものは体が防御してくれるのですが、弱いものはやられてしまうということがあるからです.
これは人によって判断が分かれるのですが、私は「弱い人を中心にして、強い人は弱い人がやられなければ大丈夫」という考え方です.
1年に1ミリシーベルトで、過剰発がんは「たった」1億人に5000人ですから、集団としてはたいした事はないかも知れませんが、幼くしてガンになる人は「その人、一人」だから可哀想に思います.
それも、しばらく汚染された土地を離れたり、汚染された食材を売らなければ回避できるのですから、私はそちらの方が良いと思っています.
読者の方で「放射線は本当に危険か」と迷っておられる人が多いのですが、
1) 強い人は大丈夫、
2) 弱い人は危ない、
3) 確率で起こる、
ということを知って、後はご自分で判断してください。
その点で、政府の要人や知事(いずれも50才以上の男性)が放射線に汚染された食材を食べて「平気です」と言っているのを見ると、無性に怒りがこみ上げてきます.
違うだろう!
(平成23年4月17日 午後11時 執筆)

武田邦彦

(転載貼り付け終了)

会員番号4341  奥田 正行 投稿日:2011/04/15 05:29

【91】低い放射線量を浴びた時の健康に対する危険性の有無

 以下の武田邦彦先生のブログで低い放射線量を浴びた時の健康に対する危険性が説明されています。
平成23年4月8日午前9時執筆の同ブログ「原発 緊急情報(52)子供の目線で」の補足として、記事が同番号です。

これによると、
1 「低い線量はとても怖い」という説と、「低い線量など問題がない」という説があり、いずれが本当か問題である、
2 ICRPなどは、低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出るとしている、
3 理由は、放射線(短波長でエネルギーの高い電磁波)が、DNAの一部を励起し、これが切断されたり反応したりすることが確率的に起きる、
 また人間には回復力があるから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく修復されるが、
1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたると、そのうちどこかの細胞にガンができ、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じる。
4 その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の場合、断言できないと考えられる、
とのことです。
詳しくは以下の通りです。

武田邦彦 (中部大学)http://takedanet.com/2011/04/post_14f6.html
(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)

(転載貼り付け開始)

原発 緊急情報(52) 低線量率の危険性(どうして違うのか?)

原発が少し落ちついてきて、政府の方も原発近くの待避範囲を「半径20キロ圏内」のようにあまり意味のない範囲ではなく、風向きも考慮して具体的なことを決め始めました。
しかし、先日、年間1ミリ(シーベルト)の限度を20ミリに緩めていますので、やや警戒が必要です。
ところで今回は、そのような状態でもあり、「低い線量」を浴びた時の健康に対する問題点を少し整理してみたいと思います
というのは、「低い線量はとても怖い」という先生と「低い線量など問題がない」という専門家がおられ、これでは、どっちが本当かと迷うのは当然だからです。
そして東京や、さらに関西の方にお住まいの人は大量の放射線を浴びるわけではなく低い放射線の被曝なので、この問題を一度考えておく必要があると思います。
・・・・・・・・・
読者の方から「低い放射線は問題では無い」と言っておられる数名の先生方を紹介していただきましたので、その先生方のビデオや書かれたものを見てみました。
二つのグループに分かれます.
一つは、「本当の意味で低い放射線は全く問題がない」と考えておられる研究者の方.もう一つは「1万人に50人ぐらいのガン患者はでるが、それは問題では無い」と評価している先生です。
1万人に50人ぐらいのガンは仕方が無いというのはその人の感覚ですから、データそのものの違いではありません。わたくしは、1万人に50人の患者さんといいますと、日本人1億人ではガンの発生が50万人になるので、交通事故死の100倍になり、これでは危険という感覚です。
ICRPも1億人に5000人を基準にしていますので、わたくしもそれを使っています(1年1ミリ)。
・・・・・・・・・
一方、もともと低い放射線はまったく問題がないという考えの方がおられ、その論拠を整理してみます。
1) 世界で日本よりもずっと自然放射線の高い地域があり、そこはガンの発生量も低い、
2) 今までの広島、長崎やチェルノブイリ原発事故の被曝は、被曝線量が高く、今回のような場合と比較できない。
確かにその通りです。これもほぼ同意できます。
世界には日本に比べて非常に放射線の強い地域があり、そこで住んでいる人が特別にガンが多いということはありません。地域によってはむしろ日本よりガンが少ないところがあります。
また、広島・長崎やチェルノブイリで障害が観測されている人は、かなり激しい被爆をされた場合です。
これもその先生が言っておられることが、わたくしの考えと特に違うことはありません。
私は次のように考えています(データは同じ)。
自然放射線の強いところにガンが多いというわけではありませんが、ただ、自然放射線が強いところは、日本のように平均寿命が長いというわけでもありません。
日本でもかつてはガンが少なかったのですが、平均寿命が延びるにつれてガンが増えてきたという事情があります。従って、自然放射線が強いところはガンが少ないというだけでは、低い放射線が安全だということは言えません。
また、人間には「人種」があり、南の方に住んでおられる人は肌が黒いのですが、これは紫外線が強いので、紫外線によって皮膚ガンにならないように皮膚が黒くなっているのです(メラニン色素の沈着で紫外線を防御。おそらくその他の修復力も高い。)
このように人間はその環境にあった体になりますので、基本的には放射線が強い地域にお住みの人は、放射線に対して体が防御する力も強いということが言えます。
だから、日本人が赤道直下に住む時には、若干注意が必要ということになります。
・・・・・・
また広島・長崎やチェルノブイリとの比較ですが、広島・長崎の時代は戦争でしたので、人の命に対する考え方は今と随分違っていました。
現在のデータでは、原爆が投下された後に広島・長崎に立ち入って放射線で障害を受けた人が10万人程度おられるというデータもあります。
また、戦争の後、広島・長崎に入ってデータを採ったのはアメリカでした。それもあって、なかなか真実が求められないという事情もあります。
チェルノブイリでは、何しろ言論統制をしていたソ連時代のことで、はっきりとしたデータはありません。
これについては、二つの見解があり、一つは予想外に被爆の影響が少なかったという整理と、時間がたつにつれて被爆の影響が出てきたというデータがあります。
いずれにしても、学問の前に思想的な差があって、現在のところどちらが学問的に正しいかわからないというべきでしょう。
・・・・・・・・・
また、低い放射線は大丈夫だと言っておられる先生がたのお話しにやや問題点もあります。
その一つが、ICRPやヨーロッパの研究者が言っていること・・・低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出る・・・というデータについて具体的に反論されてないことです。
(もしビデオをみる機会があれば、「普通のデータ」がなぜ否定されるのかを言っておられるかどうかに注意してください)
ICRPも荒唐無稽なデータを使ったり、思想的な背景があるわけではありません。低い放射線の場合は、Aさんが被爆したからといって必ずしもAさんに障害が出るというわけではなく、1000人の人が被曝すると5人ぐらいにガンが発生するということを言っています.

参考までにICRPが「標準データ」として使っている「低い放射線での10万人あたりの過剰死亡率」の表(省略)を示しておきます.
データそのものよりも、このように公開されているデータのどこが間違っているのかをお話しするべきと思います.
・・・・・・
長くなりましたが、低い放射線と体の関係は原理的に次のように考えられます。
放射線はわたくしたちの体の中を通過していきます。細胞の中に放射線が通過したからといって、その細胞の中にある遺伝子が必ず傷つくということはありません。
ただ何回か通過していると、そのうちに遺伝子が損傷する場合があるのです(学問的には短波長でエネルギーの高い電磁波が、高分子(DNA)の一部を励起させて、そこが切断されたり反応したりする。確率的に起きる)。
また人間には回復力がありますから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく、それを直してくれるのも確かです。
でも、1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたりますと、そのうちどこかの細胞にガンができて、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じると考えられているのです。
その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の人の場合、断言できないと考えられます.
今回の場合、私たちの知見はわずかで、しかも「もし障害がでたら1万円払えば元に戻る」というものではなく、その人の一生に影響がありますので、やはり今までのデータを尊重するのが良いと思っています。
(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)

武田邦彦

(転載貼り付け終了)

家を奪われた人の行く末 投稿日:2011/04/11 09:59

【90】おじいさん

みなさん、こんにちわ。

もはや原発の処理は米国に乗っ取られている感じがありますね。
軍やGEの社員が仕切っているという。。
日本側へは情報開示さえされてないのでは?

そうした内部情報をニューヨークタイムズが不安がる米国のお金持ちに情報開示するかのように、小出しに流している。
あれはスクープじゃなくて、おそらく「情報操作」でしょう。

東電社員の、「後ほど(アメリカ人に?)確認させていただきます。」は定式化されています。

フランスの声はどーしたのでしょうか。米国にいい顔して裏では馬鹿にしているサルコジの思惑で日本はピエロになっているのでしょうか。

いずれにしても、日本の原発問題は悪い方向へ進んでいる気がします。
ここまでくるとそれは日本をつぶすためにわざとそうしているのではないかと勘ぐりたくもなります。

中国がほとんど協力できないのも封じ込められているからではないでしょうか。それは党員資格停止があるとはいえ、小沢封じにあらわれていると思います。

かといって、中国の「援助」が大きくなればなるほど、日本はまた明治維新のようにパワーゲームの将棋盤にさせられるのでしょうか。

TPPは不平等条約になるのでしょうか。。

いずれにせよ、いまのままでは日本は原発泥船で「沈没」しそうです。
戦前の高橋是清、みたいに、暗殺されてもいいから、、、と口を出す政治家はいそうにありません。

命辛々助かった人も、家を失い、職を失い、大変な思いをしている。
日本最高の黒字自治体東京都は、災害地の事より、再度の地震や放射性物質におびえ、税収の母体や行政権が逃げていくのに恐怖している。

とりあえずこういうときは改革より安心だ。。
石原都知事が楽勝なのは当たり前。。
被災活動のパフォーマンスをひたすら新聞に取り上げてもらう「空中戦」に徹し、それが「選挙活動」になることがよーくわかっていた。
原発賛成知事であることもマスコミを味方につけていたことでしょうよ。
まったくもって、大衆心理をつかむことがうまい男だよ。。

(それでも石原軍団には金を払ったのだろうか。。)

性悪説に基づけば、東京の人間はいかに逃げ切るかばかり考えている。
それも致し方ない。。

そもそも被災地は津波被害、原発被害にかかわらず心情的に人が住むことはできない。災害が忘れ去られた頃には住むようになるかもしれないが、原発避難地域については、数十年先も人々は住もうとしないでしょう。

仮設住宅がようやく建てられようとしています。しかし緊急の課題として、とりあえずの生活が満足にできていない地域がわんさかあるのに、行政が機能せずまた報道もされていないことが問題です。幸いツイッター等ですきまボランティア的に物資を運んでくれる頼もしい人々もいるので、ちょっとは安堵するのですが、この輪をもっとひろげなければなりません。

学校の体育館等で避難生活をおくっている人もそろそろイライラの限界です。プライバシーもくそもないからです。全部すべての人に住空間を提供することは無理かもしれませんができるだけそうすべきです。経済効果がどうのとか、国家全体としてはどうのこうの、、過疎地域だからどうの、、とか。。それらを理由に遅々として進まない。。

日本にはありとあらゆる無駄な財政支出があるじゃないですか。
医療、、社会保障費、、生活保護費、、めちゃくちゃな無駄使いがわんさかあるじゃないですか。

何度も言いますが、これで10兆ぐらいは楽に浮きます。

医者のみなさんが検査&クスリ地獄をしないだけでいかに財政が健全化するか。。年寄りがテレビを消して、健康妄想から逃れればどれだけ地域の財政は助かるか。。
年寄りの皆さん、被災地域ボランティアに生き甲斐を見いだせるじゃないですか!
これもある種の災害援助であり、寄付行為と同じだと、私の目には見えます。

みなさんはどーですか?

無論、これは一方で外国製品(クスリ)の不買運動ともなりましょうけど、国難だと思うならもう少しそう言う認識へ転換してもいいのではないでしょうか。

そしてそれを被災地の支援にむけられるよう、政治をシフトさせていけば良いと思います。

余談。。
案外警察よりも。。
暴力団と呼ばれる人たちとか、がんばっているのかもしれない。。
地域のことをよく知っているから。。
そんな気がする。。

会員番号4341  奥田 正行 投稿日:2011/04/09 19:15

【89】福島県内小中校などの放射線量発表値と生徒・児童の年間推定被曝量

 2011.04.08 asahi.comによれば、
「福島県は7日、小中学校や幼稚園594施設の放射線モニタリング調査の速報値を発表した。6日に調べた。県は「県内各地で調べている放射線量と比べ大きな違いはなく、ただちに健康に影響はない」としている。
 最も数値が高かったのは福島市立渡利中の毎時5.4マイクロシーベルト。5日の調査では、552施設のうち浪江町と飯舘村の10施設でこれより高い数値を示したが、10施設のほとんどは当面、使う予定がない。」とのことです。
 これらの数値を年間被曝量に置き換える計算は、次の武田邦彦ブログ記載のとおりで、現在、毎時20マイクロシーベルトの施設では年間285ミリシーベルトになると推定されています。また、「当面、使う予定がない」とは他市町村へ退避済みの意味です。

 使用中の施設の最高放射線量値は、上記渡利中の毎時5.4マイクロシーベルトで、これを武田邦彦式に換算した年間被曝量は、77ミリシーベルトと、広島における原爆投下時の爆心地から2km地点での被曝量81ミリシーベルト[爆発後2週間以内に爆心地から2km以内に立ち入った入市被爆者(2号)と認定されると原爆手帳(被爆者健康手帳)が与えられる。]に近づきます。

(転載貼付開始)

武田邦彦 (中部大学)http://takedanet.com/

原発 緊急情報(52) 子供の目線で

新学期を前にして福島県の小学校を中心として学校や幼稚園の空間線量率(普通に発表されている放射線の強さ)が測定されて公表されました。
それを見ると、高いところでは1時間当たり20マイクロ(シーベルト、省略)を超えるところもあり、10マイクロ程度の学校が相当多いようです。
そこでここでは「大人の目線」ではなく、現実に学校に通って被爆する「児童生徒の目線」で、子供達がどれぐらいの被曝すると予想されるかを計算してみたいと思います。
・・・・・・・・・
お子さんが通う小学校の測定値(地上1.5メートル)が20マイクロとします。もし、ご自分のお子さんの小学校が2マイクロでしたら、以下の値を10分の1にしてください。
まず、大人は1.5メートル付近の空気を吸いますが、お子さんは50センチから1メートル程度です.それに走り回ったり砂場で遊んだりしますので、地面にかなり近いところ、しかもホコリが舞っているような環境です(これは子供目線の一つ)。
労働衛生関係でよく知られているように、地面から30センチまでがホコリが舞う高さです。「放射性物質」は「黄砂」のような物ですから、ホコリと同じように舞い上がります.
読者の方からのご連絡などから、1.5メートルの地点と比較すると50センチぐらいのところは線量が1.5倍程度になっているようです。
そこで、地上1.5メートルの測定値が20マイクロの学校は、子供目線では30マイクロとなります。
また、事故が起こる前まで文科省は「被曝は外部と内部を合計すること」と指導していましたが、事故が起こってからは「外部だけ」
を発表しています.
「子供目線」では、「原発事故を小さく見せる」とか「パニックを避ける」などは関係なく、「自分がどのぐらい被曝するか」だけです。
外部被曝と内部被曝の比率は自然放射線では、外部被曝の2倍が内部被曝です(公的発表値).またチェルノブイリの時にはほぼ同じでした(私の調査)。
そこで、ここでは少し甘いのですが、ラドンの影響があるので、内部被曝を外部被曝と同じとします。
なぜ、子供が内部被曝をするかというと、「放射性物質のホコリ」を吸い込むからです.これは牛乳に放射性物質が含まれていたことと同じです.
空間からの被曝=外部30マイクロ+内部30マイクロ=60マイクロ
・・・
次に食事や水、洋服、持ち物から児童生徒が被曝する量ですが、この計算では「自治体が「地産地消だから地元のものを食べよう」とか「給食には地元の食材」とか、さらには「魚が汚染されているといっても、限度の1年1ミリより低い0.6ミリだから」ということを信じている(政府や自治体の言っていることを信じている)校長先生や給食の方のもとで食事をする子供を想定します.
地元の野菜などは基本的に「地元の汚染レベルになる」ということです。野菜などはベクレルで表示されますから、これをシーベルトに直すのには、子供がなにをどのぐらい食べるかを決めなければなりません.
報道は錯覚するように情報が伝えられています.
たとえば、ホウレンソウですが、「一年にホウレンソウを食べ続ければ・・」と言い、「1日100グラムのホウレンソウを1年間、食べ続けると」と報道されますので、親御さんは「そんなに食べない」と錯覚します。
でも、汚染される時にはホウレンソウも、小松菜も・・・野菜やその他の食材も同じく汚染されることになります.その場合は、「ホウレンソウの汚染=食材の汚染」となりますので、お子さんがおかずを一日300グラム食べるとすると、逆にホウレンソウの値を3倍しなければなりません。
東電が発表した魚の汚染も同じでした。実に不誠実な発表で「大丈夫です」というのは、その魚しか食べず、息もせず.水も飲まず、空高く浮いている人の場合という前提を抜かしていました。
また、水についても同じで、水に含まれる放射性物質は空気中のものが川に落下するのですから、これも同じような量になります。でも現在では少し減っていますので、「環境から」ということで、水+衣服+道具などを合計します。
つまり、子供は、食材と水などから約30マイクロの被曝を(もし大人が放射線を気にせずに給食などをしたら)受ける事になります.
この計算は、現在では栄養士の方が「カロリー」より、「被曝量」を計算する方が重要な事を意味しています.保護者の方は学校の栄養士の方に「給食を出すなら被曝量を「ベクレル」ではなく、「シーベルト」で示すこと」を求めてください。
たとえば独身の女性なら自分で食材を選べますが、子供は出されるものを食べるしかないので、保護者の方の責任です.
ここでは、今までのやり方に合わせて、
外部(30)+内部(30)+食材(30)+水など(30)=120、
で計算を進めます.今後、地域地域でお子さんの被曝についての計算が進むでしょうから、この数値が小さくなることを望んでいます.
また、もともとの空間線量率が2と低いところは、食材や水はかなり緩和されるでしょう.
食材などは現在、ヨウ素、セシウムを計測していますが、ストロンチウムなどがまだ未測定なので、原理的には食材からの被曝は30の1.5倍、つまり45になります.ストロンチウムは骨に入りますので、本当は重要ですが、まだ発表はありません。
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この小学校に通う子供は1時間に120マイクロの被曝を受けます。
すでに事故から1ヶ月になりますから、
最初の1ヶ月: 120×30日*24時間=86.4ミリ
ビックリするほど多いのですが、胸のレントゲンが1回あたり50マイクロなので、もともと1時間あたり120マイクロというと、幼稚園や小学校の子供が1時間に胸のレントゲンを2回以上撮り続けるというのですから、このような値になるのは当然です.
国際勧告や法律の線量限度は1年に1ミリですから、すでにその80倍を被曝した可能性があります。また政府が引き上げた被曝限度の20ミリからみても4倍です。
何も知らない子供が、「政府を信じている」と繰り返す教育委員会の犠牲になるのは可哀想です.
また、普通なら最初の1ヶ月でかなり放射線は減るのですが、福島原発の場合、まだ漏れているので、これから3ヶ月は2分の1、それから10分の1になるとすると、
3ヶ月  86.4×3÷2=129.6ミリ
8ヶ月  86.4×8÷10=69.1ミリ
で最初からの合計の被曝量は、285ミリになります。これは非常時の作業員の被曝限度(福島原発の前は100ミリ、その後250ミリに変更)の上限ですから、大人でも急性白血球減少が見られる急性領域になります。
つまり、福島県で線量率が20マイクロぐらいの値のでた小学校では児童を福島原発の作業をさせているということです。
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私たちはまず「もっとも被害を受けると考えられる子供達」に焦点をあてなければなりませんから、この計算は決して「誇張されたもの」ではないと思います。
もし、2マイクロの場所(福島県東部、茨城県北部の多く)ではこの10分の1ですから、28ミリぐらいになり、これも1ミリの限度の28倍、政府の新基準を越えます.
まず学校は、すぐ「正しく、ごまかさず」に計算することがどうしても必要です.政府が安全と言っているからといって子供の健康が害されて良いということはありません。それが教育委員会の独立性なのです.
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まず、教育委員会、校長先生など管理関係の方は被曝量を計算して公表してください。学校にいるときだけではなく、家庭も含めて児童生徒が守られているかという見地で実施してください。
校長先生、学校の先生は、「児童の目線」にたって、測定をしてください(地上20センチが適当です)。
先生は、下校の時に児童の衣服にどのぐらい放射性物質がついているか測ってください。また、放射線としては、教室の中は「室内」にはなりません。
給食の方は、食材の線量を測ってください。一つ一つの食材が「規制値内」であっても、合計するとかなりになります。また農業の人も「汚染された食材を子供に食べさせる」ことは反対と思いますから、生産者や自治体に遠慮なく子供本位でリストアップしてください。
(普通の時には規制値内で良いのですが、あちこちから放射線をあびるときには、規制値は関係がなく、足し合わせなければなりません。外国産、北海道産、3月11日以前の食材を使えばグッと減ります.)
また、最近測定値の「すそきり・・・少ない数値の場合ゼロにする」をし始めていますが、これも子供のために止めてください。小さい数字も足し合わせるとかなりになります。
各家庭に計測器を置くことはできませんから、学校で測定してあげてください。また「計測器がないから」など「子供の被曝」とは関係の無い大人の事情は先生方の間でも会話を控えましょう.
(平成23年4月8日 午前9時 執筆)

武田邦彦

(転載貼付終了)

会員番号4341 奥田 正行 投稿日:2011/04/06 19:33

【88】蛮勇よりも冷静・冷徹な議論を

2011.04.01今日のぼやき「1207」の
副島先生の「この20から30キロ圏の住民たちは、子供含めて、家に帰るべきだと思います。」は、暴論で蛮勇といわざるを得ません。
 今必要なのは、子々孫々への悪影響を食い止めるための、冷静かつ冷徹な議論です。

武田邦彦先生のブログが、真に中庸中正を得たご見解と考えます。
この中で、私の一番心に留まった記述は次のとおりです。
「福島原発から出た放射性物質は、今まで人間が経験したうちの最も多いレベルですから、わたくしたちの次世代を担う赤ちゃんに影響をおよぼしてはいけないと考えました。
そうすると、最も信頼性のある値は「1年に1ミリ」であり、それ以下なら「安心」、それ以上なら「注意」とはっきりと意識したほうがいいと思います。
これはわたくし個人の意見ではなく、国際委員会の勧告や日本の法律に明記されていることでもあります。」
(生活と原子力05[放射線と人間の細胞(その2)どのぐらいまで安全か?]
平成23年4月6日 午前9時 執筆 http://takedanet.com/

(貼り付け始め)
http://takedanet.com
生活と原子力05  放射線と人間の細胞(その2) どのぐらいまで安全か?

メールでご質問を受ける多くの方の関心は、「どのくらいまで放射線を浴びても大丈夫だろうか」、「関西にもかなり長くなったので、いつ頃帰ったらいいだろうか」というのが多いようです。
被曝量は一応計算しても、それがどのくらい自分や自分の子供に影響があるかがはっきりわからないと決断ができないからです。
申しわけないのですが、お1人お1人の被曝量を計算して大丈夫かどうかアドバイスをすることが時間的にできなくなりましたので、できるだけわかりやすく、現状を踏まえてここでご説明します。
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混乱の第一は、政府の発表がムチャクチャだったことです。
それはもう忘れていいのですが、わたくしたちの心の中に引っかかっているので、一応、復習しておきます。政府などの発表は、
「基準値の1ミリシーベルトは単なる基準値で健康には関係がない。100ミリシーベルトまで大丈夫である。」
「100ミリシーベルトを浴びても、1000人に5人ががんになるだけである。」
「基準値の3355倍でも直ちに健康に影響を与える数値ではない」(その後、発電所からの排水は基準値の1億倍までなりました。)
などです。
これらの政府や専門家の発言が矛盾していることは放射線と健康の関係を知らない人でもわかるので不安に陥るのを当たり前のことです。
そこで、一旦すべてを忘れて基礎から整理をしたいと思います。
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頭に入れとかなければならないのは、次の数値とその意味です。
1) 1年間に50マイクロシーベルト
極端に低い数字ですが、これもはっきりとした根拠があります。例えば、今まで日本の原子力発電所が発電所の敷地との境界ではこのくらいまで下げておこうと政府、電力会社、そして専門家が言っていた数字です。
また、ヨーロッパの環境運動家を中心としたグループは国際委員会の基準は甘いとして、おおよそこの程度の数字を出しています。
つまり「絶対に安全」といえば、1年間に50マイクロシーベルトという数字もあるのですが、日本に住んでいると自然放射線でも、この20倍以上ですからやはり少し神経質すぎると言ってもいいと思います。
2) 次の数字は、1年間に1ミリシーベルトという数字です。この数字は国際委員会や日本の法律等で定められているものですから、基本的にはこの数字が一つの指標になります。
この数字を少し超す場所(5ミリ)は「管理区域」という名前で普通のところ特別されて標識が立ち、そこに人が入ってはいけないというわけではないのですが、被曝する放射線量を測り、健康診断をするという必要が生じてきます。
つまり絶対に病気になるということはないけれども、注意をしなければならないということを意味しています。管理区域は1時間あたり0.6マイクロですから、現在、福島県東部(郡山を含み、会津若松を除く)、茨城県北部などは確実にこの管理区域に入ります。従って、政府のいうように直ちに健康に影響はありませんが、やはり被爆する線量を測定したり、健康診断をして注意をするという必要があるところです。
また、教育委員会や市役所等は、政府がいくら安全だと言っても、政府と独立しているのですから、法律的に管理区域に指定しなければならない状態のときには法律に従う必要があるとわたくしは考えています。
具体的には、1時間に0.6マイクロを越えるところは、学校でも市の一部でも責任者が「管理区域」に設定するべきです.
3) 次に1年に20ミリシーベルトというレベルがあります。現在の福島市がややそれに近いのですが、これは仕事で放射線に携わる男性の1年間の限界です。
仕事で放射線に携わる人も一般の人も、人間は人間ですから、放射線に対して同じ危険性を持っています。それなのに一般の人は1.0、職業であびる人は20というのは基準が開きすぎているように感じると思います。
しかしそれには三つの理由があります。
一つは、放射線の仕事に携わる人は、被爆した量をしっかり測り健康診断をしますから、万が一のときにはチェックができるということです。
二つ目に、放射線の仕事に携わる人は、健康な成人男子ですから、一般の人のように赤ちゃんとか妊婦、また放射線に感度の強い人等が含まれていないということがあります。
放射線に携わる人でも妊娠している女性等は特別な規定で保護されています。
三つ目に、自分の意思で放射線を浴びるか、それとも事故等で自分の意思とは関係なく放射線を浴びる場合と、差をつけるのが、防災の基本的な原則でもあります。
例えば、ハンググライダー等は非常に危険なのですが、無理やりハンググライダーをやらされるのではなく、自分の意思でハンググライダーをやるので、その危険も認められています。
4) 次に、50ミリシーベルトという基準があります。
このぐらいになると、少し健康障害の恐れが出てきますので、例えば50になると子供は甲状腺がんを防ぐために、ヨウ素剤を服用する必要が出てきます。
5) 100ミリになると、慢性的な疾患が見られるようになり、1000人に5人が放射線によってガンになるという数値になります。ここでいうガンとは、専門用語では「過剰発癌」と言って、普通の生活でがんになるものを除いて放射線によってそれにプラスされる危険性を言っています。
長崎大学の先生を中心にして1000人に5人ぐらいの過剰発癌は問題がないという考えがあるのは確かです。現在の福島市は、自治体としてこの考えをとっているようです。
なおこれまで非常時の作業で被曝する限界は100でした。つまり「非常時に厳重な防護服を着て、線量計を着け、管理された状態で100ミリ」というのですから、それを一般市民に当てはめるのは乱暴だと私は思います。
6) 次に250ミリシーベルトというレベルがあります。
このレベルは最近になって福島原発の作業する人の限界値になったものです(引き上げられた)。100と250の何が違うかというと、100まではガンなどの「すぐにはでない健康障害」を念頭に置いているのですが、250になると「急性の白血球減少」等の「直ちに影響が見られる」レベルになります。
政府が「直ちに健康に影響がない」と繰り返しましたが、それはこの250を念頭に置いています。つまり、政府が言っている「直ちに」ということは「ガンにはなるが、急性の白血球の減少は見られない」レベルであるということになります。
このように考えますと、人によって感覚が違うので、どのレベルが「正しいレベルである」ということは必ずしも言えないことがわかります。
心配する人は、あるいは50マイクロでも余計な放射線を浴びたくないと思う人もいるでしょう。また楽観的な人は「1000人に5人ぐらいのガン」なら大したことがないと思うでしょう。またお母さんで、「自分は良いけれども、赤ちゃんにはそんな思いをさせたくない」という人もいるでしょう。
だから、テレビの専門家が言っていたように「わたくしは平気だ」等と言っても、それはその人個人の思想であって、多くの人がどのくらいを注意しなければならないのかという問題とは全く関係がないのです。
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わたくしは次のように考えました。
今回の福島原発から出た放射性物質は、今まで人間が経験したうちの最も多いレベルですから、わたくしたちの次世代を担う赤ちゃんに影響をおよぼしてはいけないと考えました。
そうすると、最も信頼性のある値は「1年に1ミリ」であり、それ以下なら「安心」、それ以上なら「注意」とはっきりと意識したほうがいいと思います。
これはわたくし個人の意見ではなく、国際委員会の勧告や日本の法律に明記されていることでもあります。
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重要なことを繰り返します。
「1年に1ミリ以内なら安心」ですから、その範囲なら心配する必要はありません。わたくしのブログの読者の中で1年に1ミリ以内でも心配されている方がおられますが、わたくしは1年に1ミリ以内なら心配をする必要がないと言ってあげたいと思います。
問題は、「1年に1ミリ以上で、20ミリ以下という被爆を受ける可能性がある人」です。この領域に入る場合には、「注意」しなければなりません。
この注意というのは具体的に何かというと、「赤ちゃんや妊婦の場合にはできるだけ移動して被曝を避ける」ということです。もちろん個人的に事情がありますから、なかなか難しい場合にはマスクをするとか、食材に気をつける等できるだけ万全を期さなければいけないと考えています。
最近、体内の放射性物質を除くとか、特別なことが言われていますが、わたくしはあまり信用していません。もしそのような方法があるのならば、ヨウ素剤以外にもいろいろな防御手段がこれまでも提案されているはずだからです。
成人男子で元気な人は、管理区域が1年で約5ミリという数値を参考にして、少し健康に気をつける程度で良いでしょう。また女性の場合はいろいろな事情があるので1から10程度の範囲であれば、「できるだけ気をつける」ということになると思います。
わたくしは最初の頃、「とにかく逃げた方がいい」と言いました。これはわたくしの考えではなく、放射性物質からの防御に対する基本的な考えの一つです。
何か事故があると、最初の放射線がもっとも強いので、それを避ければ、だんだん弱くなります.今度の場合、3月12日の週がもっとも放射線量が多かったので、とにかくその時期は「逃げろ!」ということなのです。
経済的な負担などがありますが、逃げておけば安心ですし、「年間の被曝量」は決まっていますから、最初に被曝しなければ、後で余裕がでます。
また、野菜、水、さらに魚などは、最初の時期の汚染が「拡がってから」になりますから、2週間とか1ヶ月が注意のしどころです。
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このようなことを考えますと、
1) 最初に逃げる時期は終わりつつある(福島原発は、これまでのチェルノブイリなどと違い、まだ少しずつ放射性物質がでているので「できれば連休明け」ということになります)。
2) 野菜、水も少しずつ安全になってきている。ただし魚はこれから。また、西日本にも徐々に拡がるが、汚染のレベルは数ミリを超える事はない。
3) 今後は「汚染された土地で農業や酪農ができるか」、「最初に被曝した人は、それを背負って1年間の被曝を考える」、「魚を買えなくなる時期が本当に来るのか」などが問題になってきます。
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ところで、読者の方からの情報によると、福島県は、
「○飯舘村(飯舘村役場)平常値:-測定値:6.14マイクロシーベルトで、 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量は、600マイクロシーベルト/回ですが、本日の測定値のうち、最も高い飯舘村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます。」
と(厳しい言い方では)犯罪にもなることをホームページに掲載しているそうです。
1時間あたり6.14マイクロシーベルトとは、すでに事故から1ヶ月程度になりましたので、1ヶ月で4.4ミリですから、胃のレントゲン7回分です。しかも赤ちゃんや妊婦が「腹部の防御もなく」です。
さらに一年では54ミリになりますから、これは「ヨウ素剤服用」のレベルです。「安全」ではなく「危険」です。福島市は直ちに管理区域に指定して県民を保護すべきです。
また横浜市は放射線物質の少ないとされる海の傍の地上から離れたところで測定しているようですが、やはり多くの人がそのまま参考になるような場所で測定するか、その旨を記載しておく必要があるでしょう。
自治体は市民の命を守るのですから、「放射線物質を少なく見せて、仕事を減らそう」などと考えずに、「やや放射線量の多い低い屋外で測定する」ということを御願いしたいと思います
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(平成23年4月6日 午前9時 執筆)

(貼り付け終了)