近代医学・医療掲示板


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おじいさん 投稿日:2011/02/19 15:25

【76】フレーフレー!デフレ!

みなさん、こんにちわ。

いかがお過ごしですか。
私は今週、死ぬほど忙しくて。。。。
昨日はストレス発散で、美しすぎる30歳女子と飲み会しましたよ。

医者はもてるかって?

そんなことありゃせんがの。
なにぶん、私個人の寂しくも魅力的な個性のおかげだに。

こういう自慢話は反感を買いそうなので、オワリ。
ではなく、、
ほんと、世間では仕事がなくて大変なようです。
おもわず、その30歳女子に同情してしまいました。。

イスラム教のように1人のお金持ちがたくさんの女子をかこう世界がくるのかも。。。

ボクも検査&クスリ地獄でもっとお金儲けして、女子を手込めにしようかにゃーー。
これで、婚活だの、なんだの、一挙に解決だに。

結婚の世界まで、「超格差」ですか。。。
悲しき日本の将来よ。

ところで、私の投稿を転載している方がいるようで、、まったくもって、問題ありませんので、どんどん、されてください。

駄文でよければ。。

そいでもって。。
政治家のデフレ、発言はもう、ききあきましたねぇ。。

何をもって、そういっているのか。。。
ものの値段が下がっている、、という。

でも、ガソリンの値段が上がっているから。。食料品なんかは全然、デフレじゃないですよね。。

余った余剰生産物が「買う人がいなくて」値段がさがっている、、という認識の方が正確のような気がしますよ。

車、、電話、、、パソコン、、、どんどん、値段が落ちているじゃないですか。。

それと比べて、いわゆる生活絶対必需品は、、野菜も肉も、ほんと値段が高い。コーヒーなんて、投機の対象になっているんじゃないですか?

給料は下がるは、食料品は高くなるはで、もうはなしにならないっすよ。。

これに加えて、、馬鹿みたいに、お値段が高くなっている大事なものと言えば、、

そう医療費ですね。
昔と比べて、医療費は本当に高くなりました。

それで、質があがったかって?

さがってんじゃないの?
馬鹿みたいに検査して、薬剤投与して、、「医原病」を作っているわけですから。。。
薬価は、、「世はデフレ」なのに、インフレ率と同じくらい、新薬がでるたびにお値段が上がっている。
こんな馬鹿なことが許されているんですね。
それも世界一高く買わされている。。

アメリゴベスピッチから。。

当然、さっきの、美しすぎる30歳女子、などは、手取り月10万円の世界だから、、、3割負担の医療費。。

これでは風邪をひいても、病院に行くわけがない。。
もれなく、無駄なレントゲンや「念のため」インフルエンザチェックされて、べらぼうなお金を請求される。。

変わって、病院にほいこら行くのは、、お金のある、年寄り。。。
この人達は、なぜか、自己負担がばかみたいに安い。。。
こういう昭和20年代をモデルにした、医療費自己負担はいい加減やめてもらいたい。

なぜ、一生懸命働いている若い人が、緊急で病院を受けられないのか。。。

チューブ栄養の寝たきりのお年寄りが、研修医が群がるように手厚い医療を受けられるのか。。。

事業仕分けだの、なんだの、、どうしてこの最大の無駄使いにきりこまないのですかね。。

怖いのはわかりますよ。。殺されるかも、、でも、、もう本当に「日本沈没」はそこまで来てますよ。。

デフレというなら、、(むずかしい経済理念はとりあえず)、医療費の値段もさげるべきでしょ?
これができないのは、、結局外資にせっせと貢いでいるからですよ。。。
貿易には相手がいるから、、、それはわかるのだけど、こと、医療に関しては、日本は完全に属国だぎゃー。。

これは日本不平等条約のさいたるもんです。
もうゆるしません!
病院受けません!

勝つまでは。。

横幕胤和 投稿日:2011/02/16 00:36

【75】もうさんへ

こんにちは 横幕です。

この度はご意見ありがとうございました。

麻痺を伴わない場合の痛み関しては、ヘルニアと関係がない。運動神経は感覚神経より圧迫に弱く、仮にヘルニアなどが神経を圧迫した場合、先にでるのは運動神経の障害、つまり麻痺だと思います。麻痺が見られない場合、ヘルニアなどが神経を圧迫している可能性は少ない。つまり、神経の圧迫と痛みは関係が少ない。

この表記が足りなかったのかもしれませんね、失礼致しました。

ただ、痛みに関して考える時、皮膚の緊張、筋肉の過緊張をに着目する必要を感じます。皮膚や筋膜は鋭敏な部分で、受容器の多い部分です。皮膚はまだまだ分からない部分なのでしょう。

鍼灸治療のターゲットは皮膚です。痛みの管理に関しては、皮膚の緊張が問題ではないかと思います。この辺りがもう少し明らかになれば、痛みについて見えるものがあるのではないかと思います。この点に関しては改めて詳しく書きますね。

ご指摘ありがとうございました!

李 漢栄 投稿日:2011/02/15 17:08

【74】もうさま

2点だけ指摘させてください。俎上にあがっていることは、医学部時代に習わなかった、あるいは誤って習ったことです。
① 腰痛の原因の多くは、筋の攣縮にあり、これを「ヘルニアあるいは、狭窄症が原因」と学んできました。ヘルニアの場合、初期症状は「しびれ」ついで「運動神経麻痺」で、痛みは生じません。
② 脳脊髄神経には、痛み受容体がないので、いくら圧迫しても痛みは生じえません。一方、皮膚には「トリモーダル線維」を媒介とする痛み受容体が豊富で、褥創による痛みは、これが原因です。
建設的な、意見交換ができ幸いです。
PS 腎疝痛の治療には、水平針が極めて有効です。疼痛部の頭側の皮下(なるべく浅く)にカテラン針を用い 0.5%~1%キシロカインを「みみず腫れ」ができるように注射しています。瞬時に痛みは消失します。機会があれば、お試しください。

もう 投稿日:2011/02/14 20:02

【73】痛みの管理についてなど

拙投稿にコメントありがとうございます。「西洋医学に対して徒に批難しているつもりはない」というのは確かにそうだと私も思うのですが、「言葉が足りない」ところがあって読む方としてはそのように捕らえてしまう部分があると思うのです。

椎間板ヘルニアによる痛みの治療は針やマッサージなどが有用な場合もあると思いますが、痺れを伴う場合や進行して麻痺が出かかっているような時はやはり手術による除圧が必要というのは否定しようのない「まっとうな医療」と思います。また単なる腰痛(ヘルニアでなないやつ)と椎間板ヘルニアは別の病気です。そこを分けてしっかりと説明してください。

神経末端の痛み受容器が刺激されない限り痛みは起きないと断定することは、一般の患者さんに誤解を与えます。指圧をしても皮膚にめり込むことはありませんが、慢性的な圧を皮膚に加えると骨が露出するような蓐瘡(床ずれ)ができるのと同様に、神経についても慢性的な圧迫により変性がおこって知覚過敏や鈍麻が生ずると思います。

現在頚椎から周辺の神経に癌が浸潤して痛みが強く、痛みのコントロールと分子標的剤によつ制がんを目的に入院している患者さんがいます。がんによる疼痛も、神経を刺激して痺れを伴うようなものは、単に鎮痛目的にモルヒネを使うのみではなくギャバペンチンなどの抗痙攣剤を併用するとずいぶん楽になると言われていて、痛みのアセスメントが大事であると言われていて緩和チームと共にいろいろ試みています。

日本の医療では疼痛管理がおざなりである、という指摘は一理あります。日本では疼痛管理目的の麻薬の使用が諸外国より少ないのは事実で、これは医師の認識、勉強が足りないことによるものでしょう。また例えば小生の専門領域である尿管結石の疼痛発作において、NSAIDと抗コリン剤を併用すると20分程度で痛みが治まるのに、保険上は抗コリン剤しか使用できないというのはシステム上の問題と言えるでしょう。李先生が以前指摘しておられた、尿管の走行にそって背部の皮膚を指圧したり、蒸留水の皮内注射(0.3ml位)を数ヶ所行なうと痛みが取れるというのは、私もNSAID 抗コリン、ペンタゾシン静注の次にモルヒネを使用する前に行なう鎮痛手技ですが、このような方法が一般的でないのは教育の問題かもしれません。

私は学生時代に北里大学の東洋医学研究所に勉強に行ったり、鍼を自分で購入して研究してみたりと東洋医学を否定するものではありません。「患者さんが良くなれば良い」というのはそのとおりで、解らないのに適当に診断してシップや痛み止めを出したりしているのは確かによくないとは思います。ただもう少し細かく具体的に指摘したほうが建設的な意見になるのではと思う次第です。

失礼しました。

1094 投稿日:2011/02/14 17:28

【72】「腰痛呪縛」からの解放

「腰痛呪縛」からの解放に役立った本

http://www.amazon.co.jp より貼付

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おじいさん 投稿日:2011/02/14 09:28

【71】薬剤師の阿鼻叫喚

みなさん、こんにちわ。

今年の冬はとにかく寒いですねぇ。
これでスキー場が儲かればいいのですが、、元気のない日本!
なので、そう言うわけにも行かないようです。。
すもー不況もすごいすなぁ。

ところで、名古屋市の河村さんは当選したけど、阿久根の竹原さんは落ちちゃいました。。

まあ、インチキがあったかどうかは定かではないですが。。。
竹原さんはもうすぐ逮捕されそうです。
これは逆に将来的に竹原さんの独裁制の土壌になるのではないかと、、思われる節もあります。。
あの人、まだまだ若いですから。。
たとえ捕まってもまた立候補するでしょう!

ボクも、検査&クスリ地獄で金儲けして、日本医師会長選に立候補しようかにゃーー。

ひゃっほー!

ま、それはいいとして。。

みなさん、クスリを買ったり、病院の処方箋をもらって受け取る時って、「薬局」に行きますよね。
薬局にはいくつか種類があります。市販の薬を中心に売っているところ、、まつもときよしとか、、なんとか、、あるいは病院の処方箋を専門に受けているところ、いわゆる院外薬局というところです。

よく、あるじゃないですか、「どんな病院の処方箋でも受け付けます!」
なんつう、薄汚れた看板やビニール張り紙が。。
とくに大きな病院のそばには院外薬局が乱立してますよね。

薬局にはとりあえず、「薬剤師」を置かなくてはなりません。
その規定は病院、院外薬局、などで決まっております。

それで、薬剤師さんの給料の原資はとういと、「薬剤情報提供料」(病院だと薬剤説明料)というもので、だいたい1回50円(病院は400円くらい)だったか。。
(みなさんも明細書よくみたほうがいいずら。)
薬を受け取るとき、正直どーでもいい説明をしてくれるじゃないですか。。
あれですよ。。
だって、医者は一応、この薬剤はこの患者に出して問題ないから出しているわけで、疑問があるなら病気と合わせて医者に聞けばいいじゃないですか。

わたしも、不覚にもかぜをこじらせたりなんかしちゃうと、同僚に「診察」してもらって、薬をもらうときにはこの「説明」を受けるわけですよ。
でも、申し訳ないけど、わたしの方が薬剤の特性については知っているわけじゃないですか。なのに、金とられる。。

だから一度、その薬剤師に意地悪して、こういいましたよ。

「この薬剤の血中濃度の特性を述べよ。」
「この薬剤の疾患別および年齢別の適応基準を述べよ。」
「この薬剤の代謝酵素と同じ薬剤を3つ述べよ。」
(わたしも知りませんが。。)

その薬剤師だまってました。それで、2010年、最新薬剤情報!とかなんとかの、本をぱらぱらめくってお茶を濁しているわけです。

ひゃっほー、、これでは「自称」専門情報の押し売りではないですか。。
タネ本、ぱらぱらの情報で患者さんに読んでいるだけじゃないですか。。

こんなんで、金とってんじゃねえよ。。って、声が聞こえてきそうです。
実際、この提供料を拒否して、お金を返してもらったという人もいるそうです。。

でもね、みなさん、この「薬剤情報提供料」は薬剤師さんの生命線なんですよ。医者どもからようやくうばいとった、一部利権なんです。

薬剤師さんの給料って、いまでは、看護士より低いかもしれない。。

楽天とか、ケンコーコムとか、、薬剤の市場を一部開放したわけじゃないですか、、そうすると、薬剤師さんが足りない、、余った薬剤師さんの声としては、薬剤市場を開放してもっと、薬剤師の就職先を増やせ、、という状態になりますよね。。

こりゃ、うまい作戦じゃのう!

そういうわけで、薬剤師の学部が増えました。。
なぜか薬剤師になるのに6年制になりました。。
(教師の天下り先を作るためだと思いますが。。)

そして、現在、国家試験を通った薬剤師の3から4割が、まともに就職できないそうです。

まともに就職できないから、、院外薬局や市販の薬局で、薬売りのおじさんやおねーさんをするわけです。。

その給料たるや。。。オー悲しや。。。

薬剤師は国立だと大学の入学試験もむずかしいし、、国家試験もそれなりです。。
私立は年間400万くらいかかるのではないでしょうか。。
これだけ、子供に投資して、看護士より給料が安かったら。。。
だからよい子の皆さんは、よっぽど仕事にポリシーがない限りは、子供を薬剤師にしてはいけませんよ。。

オー悲しや。。もはや医療にも厳しい市場原理がはたらいているのですにゃーー。

宗主国、米国はうまいですにゃーー。
市場を開放させるのに、その仕事に携わる人間を増やす。。。

その先頭が薬剤師なわけですよ。。。

看護士、医者を増やせと管内閣が言うのが、なぜかわかりますよね。。
米国の市場開放にこたえたいわけですよ。。。

TPPといっしょだにー。

薬剤師と同じくらい待遇が悪いのが、理学療法士、作業療法士、さらにひどいのが、言語療法士、介護士なのです!

理学、作業、言語療法士までは、資格的には看護士といっしょですよ。。
3年の専門学校卒(一部4年制)で免許が取れる。
介護専門学校なんて、2年卒業したあとに、実際その仕事に就く人は、6割いないようです。

悲惨だにゃー。。
だって、その給料じゃ結婚できんだに。

これに、、弁護士、歯科医、、ひゃっほーー。
日本の国家資格はむずかしい順に、米国に侵略されているだに。

弁護士会でさえ、弁護士増やすな!状態ですよね。。
歯科医、、もう、悲惨。。
そして、検事と裁判官はさして、ふえとらんに。。
わかりますね。。。
ホントの権力側は増やす必要はないのですよ。。

日本はこうやって、つぶれていくのでしょうか。

横幕胤和 投稿日:2011/02/13 19:19

【70】もうさんのご意見に対して

こんにちは 会員番号6567の横幕胤和(よこまく たねかず)です。現在神戸市で鍼灸院を開業している鍼灸師です。

もうさんこの度はご意見ありがとうございました。

私の意図する所は西洋医学への批判の意思は全くなく、単純に身体の生理学的システムについて述べたものです。

その観点から考えると、ヘルニアや脊柱間狭窄症に対しては、別の視点から捉える事により、痛みでお困りの方に対して解決が出来るのでは?というものです。

私も鍼灸師として、臨床の立場から申しますとヘルニア・脊柱間狭窄症の痛みの方に対して、鍼灸治療で解消することを多く経験します。

しかしながら、鍼灸治療でヘルニア・脊柱間の狭窄による神経の圧迫を治すことは出来ません。ならば、別の機序が痛みを産み出していると考えます。

医学に西洋も東洋もないと思います。あるのは、目の前でお困りの方に対して、如何に正しい治療を行うかだと思います。

その意味で投稿させていただきました。

はりきゅう専門 横幕鍼灸院HP http://www.kobe-shinkyu.jp/
ブログ「鍼灸は世界を変える」 http://haribakanissi.blog9.fc2.com/

李 漢栄 投稿日:2011/02/13 12:50

【69】誤記を訂正

下の投稿、「脊椎→ 脊髄神経」の方が、より正確です。それにしても、日本の「腰痛対策」の惨状、CTやMRIで「ヘルニアですよとか」烙印を押し、コルセット、リハビリ、最悪の場合手術、など妖術まがいの医療行為をうれいています。

李 漢栄 投稿日:2011/02/13 10:59

【68】もうさんの指摘に対して

癌が脊椎に浸潤して痛みが生じるのは、硬膜を介してです。横幕さんの投稿は、文脈からして、徒に西洋医学を批判を批判しているものではないと思います。脊椎を圧迫しても、痛みは生じません。念のため。

もう 投稿日:2011/02/09 22:51

【67】教科書と実臨床の違い

みなさんこんにちは、「もう」でございます。横幕様のご投稿はいつも興味深く拝見させていただいております。今回は茶々を入れるようで誠に恐縮なのですが、痛みに関する実臨床の状況を述べさせていただきます。
臨床医学は教科書通りにやって60点、それを個々の患者さんの状況に合わせて70点80点の医療に上げてゆくのが臨床医の腕の見せ所と教えられ、現在も後輩達に教えています。その意味で各疾患の臨床ガイドラインの遵守率を求めるような答申が今厚労省で出されているのですが言語道断、臨床を知らない医師(官僚?)の誤った政策であると厚労省に対して意見具申をしています。
それは基礎医学や生理学においても言える事で、確かに痛み刺激は痛覚の末端の受容体刺激によって起こるというのが教科書的な常識ですが、持続的な神経繊維の刺激によっても痛覚が起こるというのが実臨床における真実です。例えば癌が浸潤して脊髄神経を圧迫すると支配領域に転移がないにもかかわらずその部位の痛みが生じてきます。西洋医学は万能ではありませんが、50年前30年前に比べると夢のような発展を遂げていることは明らかなので、良いものは良いと認めることが誠実な対応であり、徒に西洋医学に対する不審を唱える事は謹むべきです。
おじいさん先生が指摘されるように、健康人を対象にした予防医療、商売医療については私は反対であり、孫子の代まで日本の優れた医療体制を維持するためには切るべき所は切ってゆくべきだと私は思います。その意味でアメリカ医療の無制限の導入の危険性があるTPPについては十分注意を払うべきだと考えています。
以上雑駁な話しですみません、投稿させていただきました。