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Loginはこちら【2242】[2635]加賀前田藩は隠れキリシタン王国だった①
加賀前田藩は隠れキリシタン王国だった ① 田中進二郎
このたび、副島隆彦先生の監修と推薦文を頂き、電波社より『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』が出版されることになりました。↓著者の田中進二郎です。
1冊の本を書くというのが、とても大変であるということを、身をもって学ぶ貴重な経験になりました。9/28に発売開始予定、ということで、この場をお借りして、宣伝させて頂きます。(少し製本作業が遅れて、9/24の発売予定日に間に合わないのではないか、と思われます。)
『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』のタイトルは、副島先生の『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』(2016年 PHP刊)の間を埋める内容である、ということです。『信長はイエズス会に爆殺され、・・・』以外の副島先生の著作からも、理論や知識を借用させて頂きました。
大小含めて、全部で30箇所ぐらいあります。ですから、副島先生の本の読者にとっては、『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』は、馴染みやすいのではないか、と思います。ただ、全て著者の理解した範囲での、副島理論の引用、活用であることはお断りしておかなくてはなりません。
副島先生から頂いた推薦文の冒頭で、「本書ー『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』ーの圧巻は、加賀(石川県)金沢の大名、前田利家のもとに落ち延びた、キリシタン大名の筆頭、高山右近が、そのあと25年にもわたり、加賀でイエズス会宣教師たちとともに密かに布教活動を続けていた事実を明らかにしたことである。秀吉のキリシタン禁教令(バテレン追放令)天正15(1587)年6月のすぐあとからだ。金沢は今やキリシタン文化都市として知られる。」
と紹介して頂いています。
本書の後半の主人公は、秀吉、家康ら天下人と、キリシタン大名・高山右近、前田利家、蒲生氏郷、宣教師ヴァリリャーニです。
利家の正室・まつや、利家の四女で宇喜多秀家の正室だった、豪姫も重要です。豪姫は、関ヶ原の戦いで西軍についた夫・宇喜多秀家が八丈島に流されたあと、1608年に備前岡山から生まれ故郷の金沢に帰還しました。この年に、高山右近は金沢教会(現在の金沢城と兼六園の入り口辺りに存在した)に、豪姫を招待して日本最初のクリスマス・パーティーを開いた、ということです。
右近の金沢での布教活動について、実際に現地調査を行ったところ、新たに興味深い事実が分かってきました。本書で書き切れなかった部分を中心に、以下補足として書きたいと思います。
(写真貼り付けに失敗しているだろうな、、、。空白は写真を入れてるつもりなんですが)
●キリシタン大名・高山右近が加賀に落ち延びるまで
高山右近(1552-1615)は1564年に、父・飛騨守(友照)とともに、イエズス会宣教師のガスパル・ヴィレラから洗礼を受けて、入信する。ヴィレラは、ザビエルの来日布教(1549年)後の、第2陣の宣教師である。
1568年高山父子は、足利義昭を擁立して、入京した織田信長に下り、武将・荒木村重の配下に入る。73年に家督を父・飛騨守から譲られ、高槻城主(大阪府)となっている。
1576年には、京都(四条蛸薬師通り)に南蛮寺を建立し、父子が揃(そろ)って、落成式に参加している。
京都・南蛮寺跡(三階建てで、本能寺から150mほど離れたところにあった)
高槻領内では、家臣や領民をキリスト教に改宗させている。強制的な改宗も行われ、高槻の仏教寺院は破壊された。イエズス会の『1579年日本年報』(ローマに送る年次報告書)には、高槻の領内に八千人のキリシタン信者がいた、と記されている。が、さらにその2年後の、81年には、高槻の二万五千人の人口のうち、一万八千人が信者だった、ともいわれている。
1579年の荒木村重の謀反では、荒木と連携して、信長に抗した。だが、信長が宣教師オルガンチーノを高槻城に送り、右近が恭順しなければ、京都の宣教師は皆殺しにされる、と説得させた。右近は、高槻城を開城し、信長に下った。その後、再び高槻領の城主になる。
一方、父・高山飛騨守は荒木の本城・伊丹城(摂津国 兵庫県)に逃げた。伊丹城が信長の大軍に攻め落とされた後、飛騨守は信長の重臣・柴田勝家を頼って、北の庄(越前国 福井市)に逃れている。そして、越前国で布教を続けた。一向宗の拠点でもある越前国に、キリスト教が入っている。柴田勝家と妻・お市の方(信長の妹)、それから、お市の方の前の夫・浅井長政の娘の三姉妹・茶々(のちの淀君)、お初、お江(のちの徳川秀忠の正室)の一家が、飛騨守の影響でキリシタンになっていた可能性もある。
1583年に、秀吉に北の庄城を攻められた、柴田勝家、お市の方は自害するが、そのあとも越前国にも、隠れキリシタンは少なからずいたようである。
金沢カトリック教会前に立つ高山右近像(1588年秋から、26年以上、能登と加賀で布教活動を行った)
高山右近は、1582(天正10)年6月2日の本能寺の変後の、山崎の戦い(京都府 6月13日)で、秀吉に味方して、決定的な役割を果たした。これは本書で詳しく論じましたが、ルイス・フロイスが、「右近はわずか一千の兵で、明智光秀の軍一万を破った」と記している。(1583年イエズス会総長宛書翰『信長の死について』より)
山崎の戦いで勝利を収めた秀吉が、柴田勝家ら信長の重臣たちを圧倒して、次の天下人になっていきますが、秀吉は右近を用いつつも、警戒するという姿勢でした。1614年に右近を国外追放した徳川家康は、右近を徹底的に嫌いました。
家康は常々、「右近麾下(きか)千人は他の何人(なんびと)の部下の一万人にも優る」と言っていた。これは、山崎の戦いでの右近の働きを指している、と考えれば納得がいく。
秀吉本隊が、「中国大返し」で20km余りを走ってきて、疲労困ぱいで戦場にたどり着いたときには、光秀軍は敗北寸前だった。先鋒隊の右近隊一千が、光秀本隊に勝利を収めつつあった。秀吉本隊は、総崩れとなり、逃げる光秀軍を追撃して、光秀軍の首を取るだけでよかっただろう。
山崎の北にある勝竜寺城を包囲すると、光秀はさらに逃げようとして、京都の小栗栖(おぐるす)で落ち武者狩りにあって死んだことになっている。が、本当は、光秀は家康の忍者部隊・水野忠重に保護された(副島先生の『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』)。
そして、天海となった光秀は、家康に、イエズス会が背後にいる高山右近の恐ろしさを教えたのだろう。
秀吉は、右近の山崎の戦いの功績に報いて、高槻領に隣接する能勢郡(大阪府北部)を与えた。ここは一帯が、多田銀山と総称される銀の産出地だった。大阪夏の陣のときに、豊臣方の真田幸村が、ここに大阪城の埋蔵金を隠した、という伝説がある。
ところがその三年後(1585年)には、明石に改易(国替え)になっている。秀吉は京都、大阪の真ん中にキリシタンがぞろぞろいることを望まなかった。領民と領主がキリスト教で一丸となることを、秀吉は恐れていた。また、この年、右近は、黒田官兵衛(如水、孝高)ら秀吉配下の武将に、洗礼を与えた。蒲生氏郷(がもう・うじさと)もこの時受洗した、とされている。
が、彼らはその前から、ずっとキリシタンだっただろう、というのが、筆者・田中の考えだ。この頃に秀吉の家来たちが、公然と、キリシタンとして動き出した、ということだろう。
20年後のことですが、右近は、京都の伏見屋敷でも布教している(1604-1614)。「右近の屋敷は、そのまま教会であった」、と伏見屋敷跡の説明に書かれている。伏見の町の中心部です。現在、酒造会社の「月桂冠」がこの跡地を整備しています。
(筆者撮影)
右近は、改易後、明石の城と港を整備して、ここにガスパル・コエリュ、ルイス・フロイスらが長崎から寄港すると、彼らと、総勢三十名で大阪城に向かい、秀吉と歴史的会見をする(1586年5月4日)。しかし、ここでのコエリュ(イエズス会日本準管区長)とフロイスの傲慢な発言が、秀吉に、イエズス会に対する警戒の念を抱かせることになった。加賀の前田利家も、この時秀吉と同席して、不快になった。右近もあわてて発言を制止しようとしたが、この時、イエズス会の日本侵略の謀略が、ばれてしまった。そして、翌年の87年(天正15)7月、青天の霹靂(へきれき)のように、バテレン追放令が出される。しかし、右近だけは、この日が来ることを予感していた、という(渡辺京二著『バテレンの世紀』より)。
小西行長や黒田官兵衛が表向きの棄教をして、秀吉の勘気を和らげたが、右近は棄教を拒み、秀吉の家臣を追放される。そのあと、小西行長の領地の、瀬戸内海の小豆島(香川県)に潜伏していたが、それが秀吉にばれて、そこを離れ、長崎でコエリュに会っている。そして、前田利家が、秀吉の怒りが和らいだ頃合いを見計らって、とりなした。右近は、秀吉の許しを得て、加賀の前田利家のもとへ頼っていった(1588年9月)。千利休が蒲生氏郷に、手紙でそのように伝えている。「利休十字軍」の情報網だ。右近は、以後1614年まで、26年間も、加賀で布教活動をした。
●『右近が建てた金沢教会は日本で最も繁栄した貴族集団である』
加賀の前田利家についてであるが、金沢を本拠地にするのは、賤ヶ岳の戦いの後である。それまでは、本能寺の変以後、利家は、能登国の七尾城に拠っていた。金沢は信長の家臣・佐久間盛政が入っていた。金沢の街割りも、佐久間盛政が最初に行っている。金沢城はもともと、浄土真宗の道場の金沢御坊があった。それが、叩き壊されて、城下町に変わった。大阪城が、石山本願寺の跡地に建てられたのと同じだ。佐久間時代の街割りを、ほぼ当時のまま残している、と言われるのが、金沢の香林坊(こうりんぼう)の近くの長町(ながまち)武家屋敷の辺りだ。佐久間盛政は賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いで、柴田勝家側について奮戦するも、捕らえられて処刑される。「死んでも、秀吉の配下になりたくない。」という猛将だった。以後、利家が金沢を拠点として、佐々成政(さっさなりまさ)を末森城に破って、加賀国を支配することになった。
前田利家像
右近は、利家に匿われ、1万5千石の禄(ろく)をもらった。能登の七尾の本行寺にいて、ここで利家と正室・まつたちをキリシタンに変えていった。ここでイエズス会宣教師が、当時の西洋学問も教えた。ここで学んだ一人が辰巳用水を開いた、板屋兵四郎である。日蓮宗の本行寺の茶室で、ミサを行っていた。
右近は、金沢城天主閣の修築も、手掛けたと言われている。この時天主閣は、京都に建てた南蛮寺を模して作られた。
金沢城 菱櫓と京都南蛮寺が酷似していることについての記事↓
https://go-centraljapan.jp/route/samurai/spots/detail.html?id=140
金沢城 菱櫓の木組み 実物の10分の1の模型と菱櫓((菱櫓内にて筆者撮影)
金沢の年配の観光ボランティアから聞いた話であるけれども、京都の南蛮寺と、金沢城天主閣(1602年の火災で焼失)を再現したもの、といわれる菱櫓(ひしやぐら)には、大きな共通点がみられる。菱櫓の四隅が黒塗りだが、それは柱を入れた上から、黒漆塗りの鉄板で覆っている点である、とのことである。金沢城・天主閣で右近はミサなども行っていたはずだ。
どうも、高山右近が天才建築家であったことは疑い得ないようである。これは、イエズス会宣教師たちから、非常に高度な工学を教わっていたためであろう。
七尾だけでなく、金沢城下にも、高山右近は屋敷を構えた、とされている(1599年以降とされている)。兼六園の入口の紺屋坂下に、金沢教会(南蛮寺)があった。
右近の生存中に、加賀前田藩の有力藩士はみな、キリシタンになっていった。ミサを執り行うたびに百名の藩士たちを一晩で受洗させていた、という。しかし、領民たちはほとんど、右近のミサに参加しなかった。武士たちが密かにデウスを信仰した。
また加賀藩は、真宗王国の加賀・能登の一向宗徒を弾圧した。キリシタンと一向宗信徒が階級で真っ二つに分かれていた。
バテレン追放令を出した羽柴秀吉だが、「農民、町人など下々(しもじも)の者が、キリシタンを信じるのは、勝手にせよ。だが、大名、武士たちがキリシタンになることは、許さない。」と考えていた。しかし、徹底できなかった。秀吉の中途半端なキリスト教禁教政策の裏には、一向一揆に対する恐れがあった。それが仇となり、加賀前田藩は、秀吉が恐れていた通りの布教状況になっていった。
右近国外追放の翌年の、1615年のイエズス会年報には、「金沢教会は日本で最も繁栄した貴族集団である」と記されている。金沢は、1587年のバテレン追放令以後、キリスト教布教の中心であった。
イエズス会の指令を受けたキリシタン大名たちが、繰り返し秀吉暗殺計画を行っていたことは、本書『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』第二部で論じました。これまでの利家像は,秀吉政権を裏で支えるナンバー2、というのが、一般的でした。秀吉と利家の関係は、たとえるなら、中国共産党の毛沢東と彼に忠実な、周恩来の関係のように思われてきた。
しかし、それはキリシタン大名という存在を全く捨象して、築かれてきた戦国日本史の中の利家像である。秀吉の身内や側近たちはキリシタンだらけだった。
その中心人物が千利休、高山右近、小西行長、蒲生氏郷である。この4人はイエズス会から直接指令を受けていた。利家が右近を庇護したことにより、利家と秀吉は、「懐に刀を隠した友情」の関係になっていく。副島先生いわく、「秀吉が利家を殺そうとして、家康がかばったこともあった」そうである。
利休は何度も秀吉暗殺を企てているが、その度に失敗して、最後は処刑された(1591年3月17日)。右近は、直後、再来日した宣教師ヴァリリャーニに会うために大坂に出向いた。
イエズス会の方針は、「秀吉を謀殺せよ、そして小西行長を日本国王にする。」というものだった。この指令は右近を通じて、加賀の前田利家にも伝えられた。
その後は、骨肉相食む(こつにくあいはむ)の恐ろしい殺し合いでした。そして、秀吉はキリシタンの前に、敗北した、本書で筆者は結論づけました。
利家もまつも、秀吉の正室・北の政所も、側室の淀君もみんなキリシタンでは、秀吉もお手上げです。
秀吉の死(1598年9月18日)後、五大老・前田利家も、1599年4月27日に死ぬ。利家は、二代目藩主・利長に、右近の忠誠をたたえ、大事にするように、と遺訓を与えた。家臣の扱いについて、触れたくだりで、右近は二番目に名前が挙がっている。嫡子・利長は、利家に輪をかけて熱心な隠れキリシタン大名だった。だから、家康は利長を憎悪した。
藩主の名代(みょうだい)として、高山右近と横山長知(ながちか 加賀の有力藩士)が、大坂城の家康の元へ弁明に向かった。
だが、家康はふたりに面会もしなかった。キリシタンを極度に警戒していたためである。
家康はそれでも、キリシタンに寛容であるか、禁教の立場なのかあいまいにして、関ヶ原の戦いを迎える。前田家は徳川方につく。
右近は加賀へ戻ると、すぐに加賀藩の防衛強化を急いでいる。わずか27日間で、金沢城の城下に内惣構、(および外惣構)(うちそうがまえ)をつくり、城下一帯が攻撃に耐えられるように工事した。関ヶ原の戦いの後の徳川との戦に備え動いていたのである。右近の凄まじい工事のスピードに驚かなかった者は、一人もいなかった、という。
イエズス会の日本のエージェント高山右近と、三人目の天下人・徳川家康の暗闘が、関ヶ原の裏で、始まっていたのであった。
(参考:『ユスト高山右近 光は今も 』木佐 邦子
『福者ユスト高山右近ー金沢市内の足跡を訪ねて』 監修 木佐 邦子
カトリック金沢教会 発行より)
新刊 『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』のご支援をどうぞよろしく。
田中進二郎拝
【2241】[2634]コロナ騒動にひとこと
本投稿は2020年9月10日になされたものです。投稿を編集するために、
いったん削除し、再び投稿いたしました。
本投稿は2020年9月10時点でなされたものとご承知の上で、お読みください。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
(以下本文)
投稿者:63歳主婦
副島先生
ご無沙汰しています。
●●です。
コロナ騒動にウンザリする中で、
学問道場の情報のお陰で、
元気にしております。
前回送った「抗体を確保しよう!」の意見の
間違いに気づきました。
訂正したいと思い、意見を送ります。
コロナウイルスを甘くみていました。
インフルエンザならば、抗体が出来るのに、
新型コロナウイルスでは、抗体が簡単に確保
できないぐらい弱毒だと。
今、8月発売された「日本は戦争に連れてゆ
かれる」を読んでいるところです。
ギックリ腰では不自由なことだろうと、心配
しています。
ご自愛下さい。
先生と学問道場の皆さんの活躍を応援してい
ます。
また、お会い出来る日を、
楽しみにしています。
・・コロナウイルス騒動にひとこと・・
永遠に63歳主婦
3月に重たい掲示板に意見を載せていただいた63歳主婦です。
5月に5人目の孫が生まれ、娘の処と往復する毎日が続いています。
2006年に副島先生の著書「預金封鎖」に出合ってから、先生のファンになりました。『副島隆彦の学問道場』の書き込みや小室直樹氏の著書、「田中宇の国際ニュース」をはじめ、様々な情報に出合うことが出来ました。藤森かよこ先生の著書「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」に刺激を受け、先生の愛を一杯いただきました。大好きです。
私は読書人ではありませんが、学問道場で紹介される著書のお陰で、様々な社会問題に気付くことが出来、視野が広がったと自負しています。
特に「ショック・ドクトリン」は3回も読み直し(呑み込みが悪くて)、東日本大震災時の原発事故時や今回のコロナ騒ぎでも、何に利用されるのかと考える指標となりました。
こちらの重たい掲示板に前回は「新型コロナウイルスの抗体を確保しよう」と提案していましたが、コロナウイルスの抗体は簡単に出来ないほど(重篤化して生還した人ぐらいでないと抗体は確保できなさそう)弱毒であることが分かってきました。
やはり「自分との闘い、免疫力を鍛えよう!」しかないと思っています。
コロナ騒動で世界経済や人々の暮らし方、心のあり様まで、変わってしまいました。
当初、中国やクルージング船の情報に不安を抱きつつ静観していましたが、半年近くが経過しても、「大変なことが起こる」と同じことを繰り返しています。
飽きてきました。
ウイルス学の基本を、私のような素人の主婦でも理解できる講座をYouTubeで見ることが出来ます。この“重たい掲示板”で紹介されていた徳島大学のウイルス学を専門とされる大橋眞名誉教授の「学びラウンジ」です。1回17分ほどの映像です。是非、皆さんもご覧ください。
PCRで何を検査しているのか?肺炎に繋がる病原体なのか?ウイルスの数は?肺炎を起こすウイルスという証拠は?無症状者から本当に感染するの?誰も科学的検証を行わない、不思議な状況だと指摘されています。
また、「我々と平和に共存してきたウイルスを敵視する考え方は、マスクやソーシャルディスタンス、三密回避、自粛生活を永遠に続けること。本当に恐ろしいのは、我々の心を狂うわせるプロパカンダです。」と、表明されています。
感度が良すぎるPCR検査は、数個のウイルス(表皮上に?)でも検出してしまうそうです。感染者というのは、ウイルスが細胞に入って増殖する状況の人のことを言うそうです。1000万個以上、億単位のウイルスが無ければ、症状も出ないし感染もさせない。「PCR検査でウイルスが発見されただけの陽性者を、感染者扱いにして発表している。」と問題提起されています。
私は科学的な専門性はありませんが、ウイルスが細胞に入って増殖すれば、人の体は免疫が働いて熱を出してウイルスを殺そうと頑張ってくれることは知っています。私の子育て中にも、子どもが麻疹やオタフクかぜ、インフルエンザで高熱を出すたびに不安に思いつつ、ウイルスと闘っているのだと見守ってきました。子育てママの常識です。
出産後、数時間ごとの授乳やオムツ替え、沐浴、汗やよだれ、着替え、洗たく、泣く赤ん坊に寝不足、子育ては苦しい毎日です。平常時でも、日々不安と寝不足を抱えながら頑張っている子育てママにとって、今回のコロナ騒動のストレスは想像以上です。お友達と遊べない子どもたち、夏のプールを中止した学校、遊具にロープを張られた公園、利用を中止した公共施設、巨額の税金で運営されている公共の場が遊んでいます。
失業でローンや家賃が払えない、貯金を取り崩しての不安な生活、家庭内DVと様々な形で息苦しさが蔓延しています。最近の(コロナを原因とする)自殺者や精神疾患による自殺予備軍の方が、新型コロナウイルスの死亡数(現在1000数十名)より、はるかに多いのでは。
3.11の原発事故同様に、「コロナウイルスをインフルエンザより弱い」と言おうものなら、説教されるので、学問道場で愚痴らせていただきました。会員の皆さんと情報交換が出来れば嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
【2240】[2633]新型コロナワクチンに、ひとこと
新型コロナウイルスワクチンにひとこと
「健康管理に努力して、自己免疫力を鍛えるので、ワクチンいりません。」
「学びラウンジ」8月15日終戦記念日の講座と、学問道場「日本のタブー」の書籍から、医療の側面を垣間見ることが出来たので、ご紹介します。
大橋眞名誉教授のお話しから、
「戦前は、ドイツ医学が中心で、“コッホの4原則(140年前)”に即した病原体の確認が原則となっていた。」
「戦後は、ロックフェラー医学(お金の出どころという意味でしょう)のガン治療が主流で“早期診断、早期治療”を良しとして、予測、類推のやり方で早く治療することが最善と考えられてきた。」と話されています。
注)コッホの4原則:病気観察⇒仮説を立てて⇒実証実験(データ)⇒考察の手順で病気の本質を確認する
“早期診断、早期治療”の言葉で、親戚の叔母さんの乳がん手術を(1960年代ぐらい)思い出しました。乳がんは遺伝すると心配した娘が、母親と同じ年齢になった頃に病院に相談したところ、「戦後は、映像だけで乳がんと診断されて、切除する手術が行われていた」と聞いて、母親の苦しみを思い出し、ショックを受けていました。
これが、戦後初期のがん治療“早期診断、早期治療”の実態だったのでしょう。
大橋先生が、「ガン治療の“早期診断、早期治療”のやり方が、新型コロナウイルスの遺伝子の類似性だけを見て(PCR検査のこと:病原体を確認する検査ではない)、感染確認、隔離、自粛、マスク、ワクチン接種の状況に繋げているのは、同じ思考だ。」と指摘されています。
レントゲンを見てガンと診断する・・。
レントゲンを見て新型コロナウイルスの肺炎と診断する。
ガン細胞なのか病理診断しないで手術する・・。
病原体を確認しないでPCR検査だけで隔離、自粛する。
ガンにならないためにワクチン接種する(例:子宮頸がんワクチン)・・。
新型コロナウイルスにかからないために、遺伝子組み換えワクチン(DNA、ゲノム、 クローンと、色々な言い方があるようです)を全国民に接種する。
注)子宮頸がんワクチン(日本で2013年~2018年まで実施)
12歳~16歳対象338万人が接種、厚労省に3080件の副反応報告、内重篤者707件。「認知機能低下」「高次脳機能障害」など7割近くが大脳を中心とした中枢神経障害(後遺症は多発性硬化症)です。子宮頸がんワクチン薬害に、100名以上の女子高校生が裁判に訴えるため、車いすで出廷していました。
ワクチンを接種するまでは元気に暮らしていた10代の高校生の明るい未来が奪われています。
誰も責任を取りません。お金で解決できません。
接種直後ですら、この有様です。
コロナの遺伝子組み換えワクチンを接種した子どもたちの10年後20年後を、考えてくれるでしょうか。
私たちもお医者さんも、開発する製薬会社の安全検査を信じてワクチンを受けています。
が、一旦薬害が起きると、医者が訴えられ、因果関係が立証できない被害者は泣き寝入りです。
私の子育て時代にも、ワクチン接種事故は起きていました。今は「5種類のワクチンを1日で打っても大丈夫、とお医者さんが言っているから」と、生後3か月の孫は5種類のワクチンを受けてきました。
今の子育てママの常識だそうです。
大丈夫でしょうか?
これ以上、ワクチン漬けにしないで欲しいと思います。新型コロナウイルスの遺伝子組み換えワクチンは、私たちの元気な子どもや孫には必要ないワクチンです。
2010年に出版された、副島先生と16人のお弟子さんが書いた「日本のタブー」という書籍があります。その中で、お医者さんの崎谷博征氏が「優生思想 ユージェニックス」の中で、ワクチンやWHO、医療について指摘されているので、紹介します。
(「優生思想」から引用)
ワクチンを奨励する世界保健機構(WHO)をはじめとして国際機関のほとんどもユージェニックス(人口削減思想)の隠れ蓑である。
医療研究が停滞している本当の原因は、遺伝子研究という狭い範囲に集中してユージェニシストからの研究資金が提供されているからである。遺伝子をいくら研究しても病気の本態は見えてこない。
(引用おわり)
「WHOの実態」と、「遺伝子では病気の本態は見えてこない。」という一文に注目してみて下さい。
大橋先生は「WHOなど権威のある組織は、利用される」、「遺伝子の類異性を確認するPCR検査では、病原体は分からない」と何度も説明されています。
(「優生思想」から引用)
遺伝子組み換えワクチン(GMO)の人体実験
2009年~2010年の豚インフルエンザ・パンデミックの時に、WHOが中心になって、彼らの所有する製薬会社(グラクソ・スミスクライン・ノバルティス)がGMO(遺伝子組み換え)ワクチンを、緊急を要する事態という錦の御旗のもと、豚インフルエンザGMOワクチンの危険性はほとんど検証されないまま世界にばらまかれた。
・・・・・・・・・
わが国では推定1600万人に豚インフルエンザワクチンが接種され、ワクチン接種早期死亡が107人も出ている。これは同時期に行われた米国のワクチン接種早期死亡率の24倍にもなる。豚インフルエンザは従来の香港型インフルエンザと病原性はさほど変わらなかったことがすでに検証されている。しかもワクチンの効果も無かったことも判明している。あのパンデミック騒ぎは何だったのか?
・・・・・・・・・・・
(引用おわり)
9月9日に、英アストラゼネカのコロナワクチン最終段階の臨床試験で参加者の健康に問題が発生したため、試験を中止したというニュースが流れました。日本が1億2000万回分のワクチンを注文していたそうです。安全性も分からない段階から注文していたことに驚きました。
マスコミ報道でみんながワクチンに期待しています。過去のワクチン被害を知らない若いママたちも、元気な子どもにワクチンを打つことで、一生安全と思っています。
目に見えないウイルスやコロナに負けないために、美味しい物を食べて、運動や仕事に汗を流し、しっかりと睡眠をとる生活で免疫力を鍛える方が、薬害に巻き込まれなくて安全なのではないでしょうか。
以上、
コロナのお陰で、免疫学や遺伝子のことを学ぶことが出来ました。10年前の書籍が今でも新鮮に感じられます。学問道場の皆さん、ありがとうございました。
崎谷博征医師の文章の一部を抜き出しているので、誤解を招くかもしれません。疑問に思われる方は是非、「日本のタブー むき出しの真実ほど恐ろしいものはない」著者:副島隆彦(編著)+SNSI副島国家戦略研究所 を読んでみて下さい。
【2239】[2631]副島先生の代表作『覇権アメ』本 第4章を分かりやすく解読した動画があります
副島隆彦先生の代表作『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社α文庫)を私は十数年前(2005年ごろ)に読みました。初版は1995年に筑摩書房より『現代アメリカ政治思想の大研究 世界覇権国を動かす政治家と知識人たち』というタイトルで単行本として刊行されてものです。現在でも大学でアメリカの政治思想を扱う授業でテキストとして使われているということを聞いています。
ところが、初めてこの本を読んでみた読後感は「ほとんど理解できなかった」というのが正直な感想です。その後、折に触れ何回か部分的に拾い読みするようなことをしています。しかし知らない人名や用語が沢山出てくる上に、アメリカの政治思想の基礎にある18世紀のヨーロッパの古典の知識がないので、なかなか難しい本でした。
話は横道にそれますが、バブル崩壊後の1990年代初め、私は(40歳代後半でしたが)あるきっかけで銀座で有名な天ぷら屋の創業者と二度ほどお話をする機会がありました。この方は美術品のコレクターでもあり、高麗・李朝の陶磁器や有名作家の絵画作品を集めていて、群馬県に美術館を持っているような人でした。当時80歳位だったと思いますが、大変元気で高貴な人という印象を持ちました。
この頃は、株価が大暴落して、繁華街にある大きなビルがロックアウトされ、新宿の西口の地下広場や都庁に通じる地下道にホームレスの段ボールハウスが沢山出来た頃です。確か「段ボール村」と呼んでいたと思います。
二度目にお会いした時、この創業者の高級自動車の後部座席に並んで座り、銀座辺りを移動していました。信号で車が止まった時、歩道を歩いているホームレスの姿が目に入りました。この方は「これは自然現象です」「仕方がない事です」といわれました。
私は多少異論があったのですが、余りにも堂々と自信をもって話されたので、自説を述べることなく、ただ頷(うなづ)きました。
それから十数年後、私は『覇権アメ』本を読みました。アメリカの政治思想は大きく分けると4つに分かれていて①②保守と③リベラル(人権派)そし④人定法派(反税金、反福祉のリバータリアン)に分かれる。
ところが保守の内部が思想的に大きく2つに分かれているが、このことを理解している日本人はいないということが最初に解説されています。
第四章 「法」をめぐる思想闘争と政治対立の構造 を読んでいて、「アメリカの法思想・法哲学界は、保守派内部が大きくは①ナチュラル・ローnatural law(自然法)派と、②ナチュラル・ライツnatural rights(自然権)派に分かれている」という下りで、ギリシア古典哲学の 人間社会には、それを成立させて、社会を社会、人間を人間たらしめている自然のきまり・おきてがある・・・・・①ナチュラル・ロー(永遠の保守の思想)派は「現在のわれわれに救えないものは救えないものとして放っておくしかない」「助ける余裕がない以上、助けられないのだ」・・・・・それがナチュラル・ロー=自然のおきてだ。
・・・・・②のナチュラル・ロー派は、「現実の汚い政治」をたいへん嫌って、それらに近づこうとしない。①派は出来る事なら山の中にこもって隠者となって生きたい人々なのである。
この辺りを読んでいる時、十年前に出会ったこの老紳士の言った「これは自然現象です」という言葉を思い出し、同時にこの老人が山の中に立派な美術館を建て、美術品を愛(め)でて暮らしていたのを納得したのです。
話を本題に戻します。YouTubeに『覇権アメ』本の第四章を尾崎全紀(おざき まさのり 49歳)という人が分かりやすく解説した動画があります。この動画(一時間ほど)を観て第四章を読んでみると、とてもよく理解できました。
尾崎全紀のyoutubeチャンネル
↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=wdLl2LNSZAs
2020年9月13日投稿
【2238】[2630]急いで、私たちの定例会の準備をしなければ。
副島隆彦です。今日は、2020年9月12日(土)です。
私は、ずっと自分の仕事をしていた。 黙々と、コツコツと自分の仕事をしている人が、賢い人だ。男でも女でも、元気なのに、やるべき自分の仕事を持っていない人は、定年退職した人でも、賢くない人だ。年金だけで生きて行ける人は少ない。 みんな個人事業主となって、出来高払いの収入を持っていないとダメだ。
定年したあと、会社(法人)を作って、それで社長を気取るのは、間違った考えだ。いろんな種類の税金が掛かってくる。政府と銀行の策略に嵌(は)まって、残りの人生を騙されてヒドい目に遭う。売り上げも、能力も無いのに法人(会社、企業)なんか作っていはいけない。
これからの厳しい時代は、みんな日雇い労働者のような、日給月給の、出来高払いの仕事になってゆく。私がやっているもの書き業、評論家業(作家の一種)も、出来高払いの、請負(うけおい)、委任業の専門職だ。日雇い労働者と変わらない。
今度のテレワークで判明して、バレてしまったことは、オフォスは小さくていい、会議ばっかり開いて仕事をしているフリばっかりの、中間管理職の要らない社員は、もう要らない、となったことだ。
これからは会社に雇われて、言われたままに働いて、それで安定した給料(生活費)が出る、という時代ではない。若い人たちは、この厳しさを自覚している。大学を出たら、取り敢えず会社に入って、世の中の仕組みに入って、それから暫(しばら)くしたら、自分で自分の道、即ち、自分に向いている職業を見つけそっちに向かってゆくべきだ。
やれやれ、ようやく、コロナバカ騒ぎが収束して、政府が主導して、「経済を再開、復活させないといけない」となった。
(転載貼り付け始め)
●「プロスポーツ、数万人観戦可に 「GoTo」来月に東京追加―政府」
2020年9月11日 時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091101014&g=pol
・・・・5月の緊急事態宣言の解除後、・・・ 歌舞伎など古典芸能やクラシックコンサート、演劇などについては、観客が大声を出して飛沫を発生させる可能性が低いと判断。収容率を100%まで認める」
(転載貼り付け終わり)
やれやれ、これで、ようやく、私たち学問道場の定例会(自力での講演会)が開ける。これで、公共のホールで、全員座席に座らせる、講演会を開けるようになる。400人の会場に400人丸々入れることが出来る。
この半年、本当に、貸しホールは、どこも、厳格なルールを作って、「席は1人おき、あるいは2人置きでないと、座らせない」と、どこも、それこそ日本全国、貸し会場は、定員の3分の1しか、入れない、というキマリで、催し物の主催者を、苦しめた。何と言う、馬鹿野郎たちだろう。
「自分の会場から、クラスター(集団感染、15人とか。クラスターというのは、葡萄の房のような形のこと)が出たら、大変なことになる、という、管理責任者の自分が責任を取らされる」で、脅(おび)え根性で、まったくの役人根性で、冷たく撥(は)ね付けた。 戦争中の、役人、軍部、隣組(となりぐみ)、国防婦人会(こくぼうふじんかい)もこんな、感じだったんだろうなあ。心底、イヤなやつらだ。
今も、まだまだこの手の、バカ人間たちが居て、会場への入場には、最新の注意を払って、検温、除菌、マスクの着用の義務、とかを言い続けるだろう。心底、バカなんだ、お前たちは。まったく動物以下だ。何か、自分が上品な、他者に思いやりのある、優しい人間だと、勘違いできる、生来、厚かましい人間だ。
急いで、私たちの学問道場の定例会の準備をしなければなりません。ところが今から申し込んでも、公共の会場は、そんなに早くは使わせてくれない。何とか年内に出来るかな、という会場使用の予約申し込みの状況です。
私は、1か月ぐらい前に、私の本の熱心な読者の医師と、電話でケンカになった。
「先生は、そう言いますが、本当に、コロナに感染した人たちがいるんです。私たち医者は、みんな必死で対応しているんです」
私「専門家だからと言って、そんなに国民を脅かしてはいけない」 「いや、先生は決めつけが過ぎる」 私「あなたは、たくさんいるという、その感染者たちの治療に当たったのか」「いいえ、担当したことはありません!」
私「それなら、何にも知らないのと同じだ」 「私は、もう電話を切りますよ。先生とは、2度と話をしません」となった。バカなんだ、この医者は。自分が専門家だと言い張って、それで、何か優越した立場にある、と思っている。始めは、和(なご)やかに、「病院は、コロナで儲かっています。PCR検査をすると、一人、3万円になりますから」と言っていた。
私は、「何にもしなかった(商店街の閉鎖も)スウエーデンの政府と国民が一番賢かった」と言ったら、その医者は逆上した。
私「 スウエーデン国民に、集団免疫( herd immunity ハード・イミューニテイ)が出来るのを待って静かにしていた。この国の首相と、疫学者(えきがくしゃ)の、アンデシュ・テグネル Anders Tegnell が、世界で一番、優れていた。こんな新型ウイルスなど、ただのインフルエンザだ、と、本当に優秀な専門家たちは、始めから分かっていた。
スウエーデンの疫学者(えきがくしゃ)アンデシュ・テグネル Anders Tegnell教授
ところが、人間世界には、邪悪な悪意が満ちているから、「生物化学戦争(バイオ・ケミカル・ウオーフェア)」へと向かわせる、恐ろしい政治扇動と民衆洗脳が、実行された。ヒラリー派の凶暴な者たちと、ビル・ゲイツたち(その為の資金を、ジョンズ・ホプキンス大とかに出した)の仕業だった。
政府というのは、政治権力者たちだから、法律の力で、何でもする。
緊急事態です、で、徴兵令(ちょうへいれい、draught , draft 軍隊に引っ張ること)を敷いたら、国民を兵隊に取ることが出来る。本当に、そういう事をする、と、みんな、今度のことで、分かっただろう。
「緊急事態です」と、国民を集団発狂状態に陥れたら、もう、キャーキャー大騒ぎで、集団ヒステリーを起こす。全く以て、猿(さる)以下だな、と、私、副島隆彦は、諦観(ていかん)した。
それで危なくない表現の部分を、上手に、編集長が刈り込んでくれて自主規制して、「日本は(また)戦争に連れて行かれる 狂人日記 2020」(祥伝社新書、8月10日刊)となった。私は、自分が、この3月からのコロナバカ騒ぎの顛末(てんまつ)の、冷静な観察者、後々(のちのち)のための証言者になる気で、この本を書いた。
私は、今、次の金融本を書いている。それから、中国本「中国は、人類の文明の新しい段階を作りつつある」(仮題)を書いている。それから、佐藤優氏との対談本「宗教問答」(仮題)を仕上げなければ。ベンジャミン・フルフォード氏との対談本も作り始めた。それから、「ロスチャイルド財閥 200年の栄光と挫折」の復刊の改訂版を出そうとしている。他にも本作りの原稿仕事をしている。例えば、「数学という暗黒大陸。・・・数学・・・」を作っている。数学(マセマティックス)を、私の頭脳で、何とか始末してみせる。
7月にかなり痛い思いをして、苦しんだ、ギックリ腰と、座骨神経痛は、ひたすら、朝晩、歩くこと と、小食(できるだけ食べない。体重を落とす)と、柔軟体操で乗り切ることが出来る、と自信がついた。腹筋や、大腿部の中殿筋(ちゅうでんきん)の筋肉を付けて、骨を支えて、内臓を守らなければいけない。
このようにして、私は、痛い思いをすることで、自分の体を作り直すこと、に本気になった。自分は、長いこと、「頭でっかち」で、頭と口 ばっかりが司令本部で、「下の方」である、体、特に、腰から下と、足と、足の先を、蔑(ないがし)ろにして、顧(かえり)みることなく、これらをヒドい目に遭わせて来た。深く反省して、体の作り直しをすることにした。
最後に載せるのは、私が、去年の5月に、「次の首相は、菅義偉(すがよしひで)だ」として、ここの重たい掲示板に書いた、証拠の文である。私たちの学問道場の会員の一柳ひろし氏が、探し出して、送ってくださった。
(転載貼り付け始め)
ブログときどき政策提言 一柳ひろし
https://tokitei.exblog.jp/
2020年 09月 03日
管義偉が総理に選ばれるホントの理由
安倍の次は管(すが)である事は昨年からアメリカが決めていたのである。
この事を副島さんが指摘している。そこで昨年5月の副島さんが自身の投稿フォーム「重たい掲示板」に投稿した記事を抜粋掲示するので、ぜひ属国総理の決まり方(悲しく情けない現実)を知られたい。
副島予言(昨年5月の投稿)
(2019年)5月8日から、菅義偉(すがよしひで)は、官房長官(首相の女房役)なのに、留守をして、アメリカに呼ばれて、首実検(くびじっけん)を受けにゆく。
「果たして、こいつでいいのか。アメリカの言うことをちゃんと聞くかな。文句を言わないで、カネを払うか(米国債を買い続けるか-上納金)。そして日本国内を、きちんと治めることがで着るのか」の検査を受けに行く。
さあ、この重要な問題を、私は、予測、予言しなければいけない(後日談として、この首実検はペンス副大統領がしたそうである-そしてトランプに此奴(こいつ)で OK としたそうだ)。
どうも、ウイリアム・ハガティという、駐日アメリカ大使が動き回って、トランプ政権に、この案、計画を持ち上げているようだ。 副島隆彦の「帝国 – 属国」理論の、公式(フォーミュラ)を自然に当てはめると、自分たち帝国が、ある国の、次の 属国の王を決めるときの、帝国側の権限者はアメリカ大使である。だから、ウイリアム・ハガティが、動かないと、今のような微妙な感じにはならない。
(引用終わり)
副島隆彦です。 次の首相になる(14日に、自民党総裁選。16日が、国会のでの議員たちの投票での首班(しゅはん)指名)菅義偉 論 を書く。それと、菅義偉の唯一の同志で同じぐらい、ド穢(きたな)い、大(おお)ワルの、森山裕(もりやまひろし)のこともすぐに書きます。
菅と二階で、じっと我慢し続けて、まさしく安倍晋三の”寝首を搔いた”。ずっとずっと、7年9カ月も、よいしょ、よいしょで、時期を待っていた。この点は偉いものだ。
「菅義偉は、田中角栄の ダースベイダー卿(版、バージョン)だ」論とか。家柄や家系もなく、秋田のド田舎から這い上がった、菅は、今太閤(いまたいこう)として、本当に、豊臣秀吉、というのはこういう男だったのではないか。
手腕と実務能力に長(た)けていて、能力判定だけで人材を登用する、という冷酷さに、自民党と官僚たちは恐れ戦(おのの)いているようだ、とか。男たちは、上下関係がキツいから、リベラル派であっても、仕事の出来る、冷酷で陰険な上司には逆らわない。女たちが、とりわけ自民党女(金持ちの娘だった者たち)が、「こんな出(で)の悪い、貧相な、暗い感じの人は いやだ」と反対し始めるだろう。 副島隆彦拝
【2237】[2629]「本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史」を読んで理解した事と副島先生の解題。
6227番の今野と申します。初めまして。
副島先生の「本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史」(秀和システム刊)を読ませて
頂き、私は、頭が解放される様な大きな理解を得て、先生に御礼のメールをお送りしました。
舌足らずの部分、曖昧な部分を先生に加筆頂いた上、掲示板に掲載する様、勧めて頂き
ましたので、掲示板に載せます。
本当に重要な著作だと思いますので、まだお読みでない方に強くお勧めします。
以下にメールを転載いたします。
—————————————<ここから>—————————————
Subject: 御礼申し上げます。
副島先生
6227番の今野と申します。
本日は、勝手なお礼を申し上げたく、メールをお送りしております。
これまで読ませて頂いた先生の著作から、欧米の歴史は、大きくはカトリック教会と、それ
に反対する民衆と知識人たちの動きであった事を大きく学ばせて頂きました。
この度、「本当は恐ろしいアメリカの歴史」で、エドマンド・バークが、アメリカ
思想の展開の中で 保守思想(アレグザンダー・ハミルトンのフェデラリスト、
連邦主義者、中央集権主義者 )の起点となり触媒となったことを知り、今に至る連続
を深く納得しました。
それよりも、自分の頭が一気に楽になり、本当に感謝申し上げたいのは、トマス・ホッブス
とジョン・ロック、ルソーの思想の違いを、副島先生が大きく解説した事です。
ロック、ルソーによって、人類は、地から足が離れ、抽出、量産可能な化学薬品の様
になってしまい、先生の御言葉を借りますと、微分・積分される下地となった。
これを信じ込んで、現実と合わないで苦しんで生きた人々は、これまで、一体世界に
どれほどたくさんいるのか、判りませんが、私もその端の一人であった様に思います。
(副島隆彦による、割り込み加筆。ルソーとロックのリベラル思想から影響を受けて、
20世紀の民衆救済思想である社会主義(ソシアリズム)までが、現実の地から
足が離れた、大思想となった。人類は、大実験をして、ヒドいことになった。 ロシアと
中国で、さらの各国で、社会主義革命で、数百万人の政治活動家たちが収容所で死に、
民衆が数千万人餓死した。このことの解明をしなければ、済まなない。 副島隆彦は、
数冊の本で、独自にそのことをやった。割り込み加筆終わり)
ジョン・ロックに対するリバータリアンの態度として、「そんな憲法が保障する人権なる
ものが本当に有るのか。有るなら、現実の経済法則に従って、冷たく現実と合う様に
説明してくれ」と、リバータリアンたちは言ったのだ、と副島先生は、書かれました。
これはそのまま私が、長年、ずっと思っている事でした。天賦(てんぷ)の人権
(これが、ジョン・ロックが唱えた自然権=ナチュラル・ライツ=の思想 )を絶対
視することは、宗教と同じだ。”PC(ポリティカル・コレクトネス、言葉遣いの政治的
訂正 )”の運動 は、人間に対する信仰の強制、宗教的決まりの義務化の様だ、
と私はずっと感じていました。
この近代啓蒙思想(エンライトンメント・ソート)の暴走が始まる、その直前の、思想
家が、リアリズムのトマス・ホッブスであり、彼は狂っていなかった。
それに対して、やってはいけなかった勝手な リープ(跳躍、飛躍 )を、やってしまった
のが、ルソーでありロックであった。現実に無いものを有る、と皆に信じ込ませた。この
ことが、現在に至る、それこそトランプに敵対する、アメリカのリベラル派(民主党の中
の過激派、理想主義者)たちの 人種差別反対、人間絶対平等主義だ。現実とは合わない
破壊活動の行動までがずっと連続して起きている。
まるでカソリックの異端審問(オーディール)による異端者(ヘレティック)への、火
あぶりの刑の様な事が、大きく続いたことの元凶がこれだ。 だから、啓蒙思想家として
は、トマス・ホッブスだけが、冷静であったので一番偉かった、と副島先生は、書きました。
これらを教えて頂いた今は、私は、少し憑き物が落ちて、以前より心安らかに暮らす事が
できております。本当にありがとうございます。この様な読者もいるのだ、とお伝えしたく、
メールをお送りする次第です。
また、西森マリーさん著の 「ディープ・ステイトの真実」も読了しました。私は、
「ショック・ドクトリン」(ナオミ・クライン著) の邦訳が待ちきれずに、原著で読ん
だ口なのですが、一つ一つ事実を積み重ねて大きく事実を提示する、優れたジャーナリスト
としての手腕で、あぶり出されて来る諸事実、特に、アメリカ帝国の属国群にとっての
シリアスな多くの内容を知って、大変に重要な著作だと思いました。
今後とも、先生やお弟子さんの著作と学問道場を通じて、学んで参りたいと思います
ので、何卒よろしくお願いいたします。 6227番 今野
2020年9月7日
6227番 今野さまへ
副島隆彦から
メールをありがとうございます。
今野さんが、お書きのことは、人間(人類)の歴史の中の、欧米白人が築いた
この近代(モダーン)5百年(西暦1500年代から)が達成したものと、それの限界、とし
て踏まえることが出来ます。
今野さんが、私の本を読んで、この大きな真実を理解なさった、ということは、
貴兄はすでに、ヨーロッパの近代(モダーン、現代を含む )の政治思想を最高度で、
理解しましす。 私、副島隆彦が先に到達しましたが、少し遅れて、
到達した、ということです。 私の弟子たちでも、この水準にまで来ている者は、
少ししかいません。私は、自分の弟子たちの、学力の無さに、最近は、がっかりしています。
それよりは、重たい掲示板に、投稿してくれる中高年の、私と同輩の 学問道場の
会員たちの方が、ずっと頭がいい。当たり前を言えば当たり前ですが。私は、最近は、
このことで考え込んでいます。
私のそばに寄って来たから、優れているということはありません。
みんな、自分の人生を切り開くことで、手一杯です。こんなに生きることがキツくなって
いる 世の中で、自分が生活するだけでも、大変なことになりました。それでも人間(人類)
は、このまま生き続けます。
今野さんが、到達なさった水準は、学問道場の会員としての最高段階です。
私は、このことを知って、大変、嬉(うれ)しく思います。今野さんと同格の
ヨーロッパ近代思想への高度の理解者が、私たちの学問道場から、数十人、数百人が
育って、そして、日本全国に、ざわざわと数千人の規模にまで広がるならば、まさしく
私、副島隆彦の本望(ほんもう)です。
残念ながら、女性たちでは、子宮(womb ウーム。だからwoman ウーマン)を抱えて
生まれてきているから、抽象(アブストラクト)の能力が足りなくて、この水準には来れ
ません。こういうことを書くから、私は、女性たちから「先生は、ひと言、余計なんだ
よね」と嫌われます。それでも私は書き続けます。彼女たちを、真に励ますためです。
将来、100キロ・マラソンになったら、女の選手が勝つでしょう。男は負けてゆきます。
遅れてくる者たちが、真剣に這い上がってくるときに、人類の真の次の段階が現れます。
私は、今の中国の、すでにこれまでの人類の文明を超えて行こうとする恐ろしいまでの
勢いに、日々、目を瞠(みはって)います。
私が、12年前に、気づいて、慌てて書いて出した本の書名の「中国 赤い資本主義
は、平和な帝国を目指す」(2008年、ビジネス社刊)の通りになりつつあります。
文明(シヴィライゼイション)は、政治的な大帝国の存在を前提にします。周辺の属国
群は、それに引き摺られて生きてゆきます。敗戦後からの75年間の日本が、まさしく
アメリカ帝国の庇護(ひご)の下(もと)のプロテクタラット(保護国、protectorate )
でした。このあと、日本の運命が、どうなってゆくか、火を見るよりも明らかです。
日本は、丁度2千年来(紀元1世紀前後 の漢=かん、ハン=帝国以来)の周辺属国の地位に、
静かに戻ってゆくでしょう。
今野さん。私のこの文を含めて、どうぞ、貴方(あなた)が、お書きになった文を、
重たい掲示板に、このままお載せください。貴方の文は、私が少し書き変えました。
今後とも、共に研鑽(けんさん)を積みましょう。 副島隆彦拝
————————-<ここまで>—————————-
6227 今野 拝
【2236】[2628]ユニテリアンとカルヴァン派
「本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史」に、同じプロテスタントでもユニテリアンとカルヴァン派は違っていて、その二者の間に対立・闘争があるのだ、と説明されています。
ユニテリアン:神の唯一性(三位一体の否定)、キリストは人間だと考える、摂理や法則の重視
カルヴァン派:ユダヤ思想への回帰、お金もうけ(強欲)の正当化、世俗的
とまとめることができるとのことです。
なるほど、確かに、欧米では理学や工学の研究者や技術者はユニテリアンだろうなあ、と思います。上下関係を作らず、人種や身分による差別をしない思想です。
だからこそ、仁科芳雄(にしなよしお)は、ニールス・ボーアのもとでオスカル・クラインとの共同研究を「クライン・仁科の公式(自由電子と光の散乱を記述するもの)」としてまとめることができた。さらに、帰国してから理研(りけん)で、「上下のへだてなしで、相当に無遠慮なディスカッションが行われる」(「科学者の楽園」を作った男 宮田親平著より抜粋」)
コロキウムを主催し、湯川・朝永を含めた後進を啓発できたのでしょう。
ユニテリアンとカルヴァン派の肌合いの悪さは、1980年代後半から1990年代前半のバブル経済時代に、理学部や工学部の大学生で、メーカー勤めや研究者、いわゆる理系の人生を選択した者たちだったら想像がつくのではないかと思います。
私の祖父が戦前の高等工業学校、父が国立大学の工学部を卒業して、どちらもメーカー勤めをした家に生まれて理学部の学生になった若者でした。だから、私は、法学部や経済学部を卒業して銀行や証券会社に就職して高給をもらって羽ぶりがよい人たちは、自身では何ら新しい製品や概念を作ったり提案したりすることもなく、おカネ(原資)と紙切れ(株など有価証券)を右から左から動かすだけでカネを作ったと言って威張っている、しかし、それはいかがなものか、という違和感を覚えていたことを思い出します。
バブルに踊った銀行マンや証券マンの生き方は、多分、カルヴァン派のユダヤ思想=金儲け思想=強欲思想が体現された一つの形だったでしょう。一方、カネもうけも必要だが、それに傾倒するあまり、自然の法則や摂理(プロヴィデンス)の探求が曲げられるようであれば、本末転倒だ、と考えるユニテリアンの流れをくむ理系の人生を選択した者たちがいた。私が、知らず知らずのうちに受けた薫陶により、経済価値偏重のカルヴァン派的な生き方に違和感を覚えたのは、必然のことだったのでしょう。
宗教改革の勃発と、その後のプロテスタントの様々な分派は、単に歴史の一コマではなく、しばしば、本人は無自覚なのですが、現代まで個人の感じ方や考え方に影を落としているということになります。
【2235】[2627]次の首相は菅義偉(すがよしひで)だろう。去年5月アメリカで”首実検” 済みだから。
副島隆彦です。今日は、2020年8月31日(月)です。
次の日本国の首相は、菅義偉(すがよしひで 現官房長官)だ。石破でも、岸田でもない。
私、副島隆彦がはっきりと予測(予言)をする。このことは既におそらく日本国内のトップ(権力の中枢にいる人間たち)の間では、既定事項だ。こんなことなら、ちょっと政治に詳しい人間なら誰でも知っている。
下 ↓ に乗せる、産経新聞の 昨晩の9時半の 記事「石破氏、菅氏出馬で戦略見直し 派内に非戦(ひせん)論も」を読めば分かることだ。
だが、ではなぜ、菅(すが)で決まりか、を、解説出来る日本国内のトップ新聞記者や評論家はいない。私、副島隆彦が、今からその証明(プルーフ)をやってみせる。今から私が書くことが日本国内の政治言論を動かす。しっかり丁寧に読みなさい。政治家たちでもトップの10人ぐらいを除いては知らないことだ。 私がこれから書くことが、日本国内の新聞記者たちの間に、ザワザワと広がる。
○○書房 ○○編集長へ 副島隆彦から 8月31日 午前9時
私は、今朝2時に起きて、昨日の9時半の産経の記事を読んで、「これじゃあ、菅だな」と判断しました。その理由は、去年の(2019年)5月10日に、菅義偉は、普通は有り得ない、「異例」(首相の女房役の官房長官は、いざという事態のために国を離れられない決まりがある)の訪米をして、訪米して、ホワイトハウスでペンス副大統領に会って、“首実検(くびじっけん)”をされている。
このペンス・菅(すが)会談の席に、ひょっこり横から、トランプ大統領が顔を出している。これを、drop in 「ドロップ・イン」と言う。ここで、トランプが、「よし、ペンス。こいつで大丈夫なんだな。こいつで、日本をきちんと纏(まと)めることが出来るんだな」で、菅と決まったのだ。
トランプは、副大統領用の会議室で、菅のいる目の前で、英語で話せば、どうせ日本人には分からないと知っているから、横着、非礼にも、このような会話をペンスとした。
私は、このことを、学問道場サイトの、この「重たい掲示板」に、「菅がペンスに会いに行った」の新聞記事を載せて、そのように、はっきりと予言した。今からでもその文を探して読みなさい。
「日本の次の首相は、こいつで行く」とアメリカ政府が決めた。まだコロナ馬鹿騒ぎもない、去年の5月10日のことだ。アメリカの忠実な属国(ぞっこく)である、日本の首相は、このようにして、アメリカが決める。
子会社の社長は、親会社の社長や会長が決めるのだ。子会社の役員会で互選で決めるのではない。
こんなことも知らないで、サラリーマンをやっているとしたら、相当なアホだ。世の中の真実を何も知らないで、40歳代になった、低脳人間たちだ。あるいは、男の世界の厳しい上下関係、親分・子分関係を知らない、バカ女たちだ。バカ女たちをのさばらせてはいけない。仕事の出来る女たちは、この男の世界の掟(ルール)の中に入(はい)って、組織内でのし上がっている。
こういうことは、大著『 属国 日本論 』(初版1997年刊、決定版 PHP研究所 2019年10月刊。今から23年前の本だ)を書いた私、副島隆彦にとっては、自明(じめい)の法則だ。今からでも、私のこの本を読みなさい。コロナ騒動が終わったから、それでは、そろそろ次のに替(か)えるか、となった。
これで、来年の9月に、総選挙(衆議院選挙)をしなければいけない(4年の任期)から、そのあと、まだ菅の手腕が続けば、菅が続投ということになる。
私は、昨年の9月に、ここに、ケネス・ワインスタイン(米ハドソン研究所の所長)という男が、次の駐日アメリカ大使になる、と日本初(はつ)公開で書いた。その後、ワインスタインが駐日本大使になる人事は滞(とどこう)っていた。この男の、裏の動きと勢力背景が、上院議員たちに嫌われたからだ。重要な外交と大使人事は、上院が握る(それに対して、国家予算の配分の決定は、下院でやる)。1か月ぐらい前から、このケネス・ワインスタインの大使人事の承認のための、米上院議会(セネト)での審議が、急に前向きに進み出した。
ケネス・ワインスタイン
この ケネス・ワインスタインとも、菅は数回、官房長官としての公式の立場で、東京で表敬訪問を受けて会っている。まだちょっと分からない点もあるが、こいつを急いで米議会が承認して、駐日大使にするだろう。そして、次の菅・二階(古賀も)政権にアメリカは、上から目線で対応する。
ケネス・ワインスタインは、ふにゃふやしたインテリで、大した人物ではない。が、この男の、奥さん(配偶者)が、ニューヨークのユダヤ社会でも大物の、ドスの効いたオバちゃまである。ニューヨークの正統派(オーソドックス)ユダヤ人で、トランプの女婿(じょせい、むすめむこ)のジャレット・クシュナーと同志である。
オーソドックス・ジュー(正統派ユダヤ人)は、ニューヨークのローアー(低い方、下の方、貧乏)に集住する 超(ちょう)正統派(ウルトラ・オーソドックス)の、ハシディーム(ハシド派)を嫌って、彼らの頑迷な原理主義のユダヤ思想を排除する。ハシド派は、下層ユダヤ人だが、自分たちは、古代以来のラビ(祭司、さいし)の家系だと勝手に威張る神がかりの連中だ。
日本で、古(こ)神道やら、神(かん)ながらの道、とか言い出す、おかしな右翼たちと同じだ。今の流りコトバで言えば、原理主義(ファンダメンタリズム)の一種だ。
ジャレット・クシュナーたち、NYの正統派(オーソドックス)ユダヤ人たちこそは、世界のユダヤ組織の中心であり頂点である。彼らは、イスラエルに集住するユダヤ人たち(彼らもほとんどはヨーロッパからの帰還ユダヤ人。3千年前からのユダヤ人なんか、パレスチナ=イスラエルに居ない )をギューギューと押え付ける。イスラエルに、ユダヤ人の中心勢力がいるのではない。NYにいるのだ。このことを分かりなさい。
だから、クシュナーと、ケネスの奥さんのような、NYの正統派ユダヤ人( ヘンリー・キッシンジャーもこの上級ユダヤ人。アッパー・クラス・ジューだ。カイク Kaik ではない )だ。彼らは、世界中の強固な反共(はんきょう)信念の 統一教会( Moonies ムーニー)や、反共右翼軍人たち「ネメシス」Nemesis を上から統御、抑制(よくせい)するだけの力を持っている。
だからケネス・ワインスタイン(NYなまりの英語では、ワインシュティーンと読む、発声する)を、アメリカ大使にするのである。「どうか、ワインスタイン氏を日本大使にしてください」と、トランプに要望したのは、日本のムーニー勢力の代表の安倍晋三(おじいちゃんの岸信介以来の)である。
米ハドソン研究所への最大献金者は、笹川財団である。世界ムーニーへの資金の出し手の最大手も笹川財団(アメリカでは、The US-Japan Foundation 、ユーエス・ジャパン・ファウンデイションと言う)である。これで世界首都のワシントンの政治までも汚しまくった。
私、副島隆彦が、こういう恐ろしいことを書くから、これ以上、付いて来れない人間たちは、口をあんぐり開けてここから撤退する。だが、私が、この20年間掛けて、打ち込んできた「鬼滅(きめつ)の刃」から逃げられない(笑い)。20年にわたって、私が思想逆(ぎゃく)感染(かんせん)の、思想ヴァイラス(ドイツ語ならウイルス)を撒き散らしてきたので、今では、集団免疫(ハード・イミューニティ)が、日本国民の頭のいい層に、行き渡りつつある。私は、ワクチンなんか使わない。直接、血清、血漿を打ち込む。
こういう訳(わけ)で、次の首相は、菅義偉(すがよしひで)だろう。この9日に、自民党の両議員総会で投票して、総裁を決めて、そして9月14日は、国会で投票して新首相が決まる。石破茂は、副総裁か、主要閣僚で納得するのか、は分からない。宏池会(こうちかい)の岸田も高い処遇を求めるだろう。バカの小泉進次郎は、河野太郎を応援して、それで「僕ちゃんたちが、次の首相世代だから」と動くのだろう。
岸田の 宏池会の吉田茂(よしだしげる)の伝統は、アメリカに面従腹背(めんじゅうふくはい)で、軽武装(けいぶそう)経済優先で、やってきた。宏地会は、絶対に泥臭い、蹴手繰(けたぐ)り合いの下品なケンカはしない。棚からボタモチが落ちてくるまでじっと待ち続ける人たちだ。昔は、官僚=お公家様の派閥だったが今はそうではない。だから、大きくは、自民党内のハト派になる。中国に対しても、激しい対立路線は取らない。
石破は、安倍のムーニー勢力が大嫌いだから、安倍とはずっと敵対したが、石破は、二階俊博(にかいとしひろ)幹事長の言うことは聞く。二階俊博が、日本の中国帝国との橋渡しをする。中国に対しても柔らかい態度を取る。今の防衛省・自衛隊の軍人幹部たちは、アメリカにギューギューと現場で、痛めつけられて、かつ内部にいる狂気の反共右翼(はんきょううよく、ムーニー。典型、稲田朋美=いなだともみ= 防衛大臣をしたバカ女とか )に、散々な目に遭って苦労している。だから元々の防衛族である、人格者の石破茂の言うことを現場の自衛隊幹部たちはよく聞く。
中国と、要らぬ対立は起こさないことだ。このことが、日本にとって一番、大事なことだ。アメリカには這(は)い蹲(つくば)りながら。巨額のカネを巻き上げられながら。だから、とにかく凶暴なムーニーの安倍直系の狂った、政治家の残党たちを、安倍が去ったあとに、なるべく閣僚に残さないことだ。
ところが、上の方で書いたとおり、ケネス・ワインスタイン、新アメリカ大使は、NYの恐ろしいムーニー勢力までを動かしている女、の気の弱い亭主、旦那 だ。 ということは、安倍勢力のかなりの政治家が、まだまだ、生き延びる。日本の多数派である、今のテレビ、新聞各社の中の、ムーニー=「ディープ・ステイト」 the Deep State たちは、今のまま残り続ける。
日本は、これからも、属国の運命として、このあと暫(しばら)くは、宮崎駿(みやざきはやお)が描いた、ソビエト(今は、中国が強大化した)とアメリカという、2つの帝国の間で、心細そうに生きる「風の谷のナウシカ」のまま、ということだ。
野党は、なるべく、1つにまとまるのが、何よりだ。そして、自民党と互角に闘うのが、いちばんいい。それが国民政治の王道だ。枝野が、態度が悪くて、小沢一郎も困っただろうが、幹部になんかしてくれなくて、「私は、一兵卒のままでいいです」と、いつもながらの西郷隆盛のようだ。
玉木雄一郎(たまきゆういちろう)たちが合同する党で、ワルの枝野から「お前は幹部会に入れない」と言われて、それで怒って、入党しないと決めた。私は、日本の政界のことは、詳しくないし、近寄りたくもない。あまり言及したくない。こんな惨(みじ)めで、哀(あわ)れな、チビコロ国家の、アメリカの奴隷国家の政治のことなど、あまり興味が湧かないから関わりたくない。
それでも、私、副島隆彦が、世界最先端の政治分析、知識、思想から、日本国内へのその跳ね返りを教えないと、この土人の国の知識層では、何が何だか分からないだろうから、このように教えておきます。 分かる人だけ分かりなさい。 副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
◯ 「 石破氏、菅氏出馬で戦略見直し 派内に非戦(ひせん)論も 」
2020年8/30(日) 21:44 産経新聞
菅義偉官房長官が自民党総裁選に出馬する意向を固めたことで、立候補の準備を進める石破茂元幹事長も戦略の見直しを余儀なくされた。知名度を生かす武器と考えていた党員・党友投票が見送られる方向となる中、連携を期待した二階俊博幹事長が菅氏の擁立に動き、国会議員の支持拡大も難しくなってきたからだ。
「一緒に(民主党から)政権を奪還した信頼する人だ。立候補していろいろな見解を述べ、選挙が行われることは意義がある」 石破氏は30日、大津市内で記者団にこう述べ、菅氏の立候補を歓迎した。
ただ、石破派(水月会、19人)では菅氏の参戦に頭を抱える議員が多い。党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)な石破氏は二階氏への期待感が強かった。それだけでなく、二階氏と関係が良好な菅氏との連携を模索する向きもあった。
石破氏は、9月17日に予定する石破派の政治資金パーティーで二階氏を講師に招いた。さらに、6月発売の月刊誌「文芸春秋」では、菅氏を「地方への熱い思いを持っている」と持ち上げ、秋波を送った。石破派の関係者は「菅氏が出馬し、それを二階氏が支える構図ができたことでシナリオが崩れた」と語る。
総裁選で党員投票が見送られる方向となったことも、石破氏を苦しめる。石破氏は今月30日、「民主主義にもとるやり方で、総裁を決めることはあってはならない」と批判。石破派の幹部は「党員投票抜きなら『談合総理』と呼ばれる。そんな中途半端な総裁選に出ることはない」と出馬見送りを求める声すら出始めた。
ただ、石破氏は同日、記者団に「(不出馬という)無責任なことはできないということに変わりはない」と出馬に重ねて意欲を示した。党内では「今回出馬を見送る方が政治生命の終焉(しゅうえん)に近づく」(閣僚経験者)という声もある。石破派は30日夜の会合で、党員投票が省略された場合の対応も含め、石破氏の意向に従う方針を確認した。(奥原慎平)
◯ 「総裁選 菅官房長官が出馬へ 岸田氏も9月1日に出馬表明へ 17日に新首相選出 」
2020.8.30 産経新聞
菅義偉官房長官が、辞任を表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を選ぶ総裁選に出馬する意向を二階俊博幹事長に伝えたことが分かった。複数の党幹部が30日、明らかにした。新型コロナウイルス対策の継続性などの観点から、有力な候補となる可能性がある。
総裁選は9月8日告示、14日投開票とする日程で調整しており、臨時国会を17日に召集し、新首相を選出する案が有力だ。岸田文雄政調会長も1日に正式に出馬表明する考えだ。
菅氏は平成24年の第2次安倍政権発足以来、官房長官として政権の要を担ってきた。総裁選への立候補は初めてとなる。昨年4月に新元号の令和を発表し、「令和おじさん」として知名度も上げた。
菅氏はこれまで出馬に慎重な姿勢を示していたが、党内では、安倍政権の主要政策が継続できるとして、待望論が高まっていた。二階氏が率いる二階派(志帥会)も支援する方向だ。
菅氏が出馬する意向を固めたことを受け、他の有力候補も慌ただしく動いた。
岸田氏は今月30日夜のフジテレビ番組で、総裁選への出馬の有無を問われ「はい」と答えた。これに先立ち、岸田派(宏池会)の会合に出席後、記者団に「総裁選に挑戦しようと準備を進めている」と語った。
岸田氏は東京都内で麻生太郎副総理兼財務相や細田派(清和政策研究会)の細田博之会長らとも会談した。いずれも、総裁選での支援を求めたとみられる。
一方、石破茂元幹事長は30日、菅氏について「安倍政権を大黒柱として支えてきた」と記者団に述べ、実績を評価した。同時に、総裁選の方法が正式に決まった後に、出馬の是非を判断する考えも示した。
小泉進次郎環境相は30日、視察先の福島市で記者団に総裁選に立候補しない考えを表明し、同じ神奈川県選出の河野太郎防衛相が出馬した場合は支援する意向も明らかにした。
河野氏は記者団に、小泉氏の表明に謝意を示しつつ、石破氏と同様、「どういう選び方になるのかも見ながら周囲と相談して決めていきたい」と述べるにとどめた。
自民党は、総裁選の選挙管理委員長に野田毅元自治相を起用する方針だ。また、コロナ禍の3密を回避するため、総裁選の会場をこれまでの党本部から変える方向で調整している。
(副島隆彦注記。以下の記事が、去年の5月に菅義偉が訪米して、ワシントンのホワイトハウスで、ペンス副大統領の首実検を受けたこと の記事だ )
●「菅(すが)官房長官異例(いれい)訪米 重層的パイプ構築狙う ペンス副大統領と会談」
2019年5月11日 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190511/k00/00m/010/190000c
菅義偉官房長官は5月10日午後(日本時間11日午前)、米ニューヨークの国連本部で日米両国などが主催する拉致問題のシンポジウムに参加し、一連の訪米日程を終えた。
危機管理を担う官房長官としては異例の米国訪問を通じ、ペンス副大統領らとの関係構築に努めた。安倍晋三首相が蜜月関係を築いたトランプ大統領だが、貿易問題などでは日本への不満を隠さない。日米間に重層的なパイプを築くことで、米国の攻勢に備えたい考えだ。
菅氏は10日午前(日本時間11日午前)、ワシントンのホワイトハウスで、ペンス氏と約40分間会談し、北朝鮮が5月9日に短距離弾道ミサイルを発射するなど挑発行動を続けていることについて「極めて遺憾」との認識で一致した。そのうえで朝鮮半島の非核化に向け、国連安全保障理事会決議に基づく制裁を完全に履行していくことを確認した。会談では米中貿易交渉も話題になり、菅氏は「両国が対話を通じて建設的に問題解決を図ることを期待する」と伝えた。
菅氏は会談後、北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射への対応について「日米であらゆるレベルで緊密に連携していくことを確認した」と記者団に語った。前日の9日にはポンペオ国務長官、シャナハン国防長官代行とも相次いで会談し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現などで協力することを確認。菅氏はトランプ政権の中核である3氏と引き続き会談の場を設けることでも一致した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。以上で、終わり。えーと、では、これから加筆します。
ユダヤ人 そしてユダヤ教(ジュダイズム Judaism、ユダヤ思想とも訳せる )とは、一体どういう人たちなのか、どういう思想 なのか。
私、副島隆彦が、今から、決定版と言える、超(ちょう)簡単な理解を、皆さんに、教える。現在のユダヤ人、そしてユダヤ教は、世界中(でもニューヨークとイスラエルがほとんど)に、3種類いる。 大きく分けたら、たったの3種類だ。これだけ分かりなさい。
1つ目が、コンサヴァ(保守派)。それが、前述したNYのハシド派(Hashidsm ハシディーム、ハシディズム)。例のボーボーに顎髭(あごひげ)や揉み上げを伸ばして、黒い服と大きな黒い帽子を被っている連中だ。イスラエルにも同種の人々がいる。自分たちが、一番、古い歴史を持っていて、古式ゆかしいと信じている連中だ。彼らは、総じて、カバラーの神秘主義を信じているカバリストだ。
この内側は、もの凄く複雑で、シャブタイ・ツヴィや、イハツク・ルーリア派のベイト・エルとか、多くの思想家や、指導者が歴史的にいる。これらを理解することは、もう無理だ。日本では、日本のユダヤ学の権威である市川裕(いちかわひろし)東大教授と山本伸一(やまもとしんいち)研究員の本を読んでください。どうせ訳(わけ)が分かりませんから。こういう奇妙な世界に嵌(は)まり込みたい人だけそうすればいい。
私、副島隆彦は、もうこの手の人たちへの理解は、十把一絡(じゅっぱひとから)げにして、「ああ、NY の下の方に集まって暮らしている、あの髭もじゃのハシド派のやつらなだ」と言います。これで十分だ。これが、保守派ユダヤ教徒(すなわち 超(ちょう)正統派、ウルトラ・オーソドックス・ジュー Ultra-Orthodox Jew )である。仲間は、イスラエルにもいるユダヤ人たちで、宗教政党をいくつか作って、それぞれ団結している。
まともな、まじめなイスラエル人たちは、旧イスラエル労働党の人たちである。彼らは、きちんとしたユダヤ人人たちで、イスラエル軍の兵役に付く。女婿でも真面目に、兵隊になる。これが日本で言えば、小沢一郎の、真面目な勢力である。今は、イスラエル労働党は少数派になっている。私が、会員ページに最近、書いた、「イスラエルの歴代の11人の首相たち」を、しっかり読みなさい。
2つめ ② のユダヤ人が、正統派ユダヤ人(オーソドックス・ジュー Orthodox Jews )で、上述したとおり、上層の金持ちユダヤ人たちで、ジャレット・クシュナーやヘンリー・キッシンジヤーのような人たちだ。彼らが、世界の政治を動かしている。総じてアシュケナジー・ジューと呼ばれる。
3つ目 ③ は、リフォームド・ジュー ( Reformed Jews、 改革派ユダヤ人) と呼ばれる人々だ。彼らは、ユダヤ人の中のリベラル派であり、あまり教義(ドグマ)や戒律(かいりつ) に縛られない。彼らは、高学歴で、近代合理主義の精神をしている。「ユダヤ教も他の宗教と同じく、歴史的な過去を背負った宗教に過ぎない」とする。彼らは、上記の ①の人たちのカバラー思想や、熱狂的な祈りや戒律重視を嫌う。
たとえば、ハーヴァード大学とかにいるユダヤ人の教授たちは、サムエルソンとかポール・クルーグマンとか、みんなこのリフォームド・ジュー、改革派ユダヤ人である。
リフォームドの生みの親は、19世紀のドイツ人のユダヤ知識人である、ハインリヒ・グレーツで、彼が、近代合理的なユダヤ教を主張して、カバラーや異様な戒律や、迷信や「秘密の教え」を拒否した。大著「ユダヤ人の歴史」を書いた。
このように、ユダヤ人(教)とは何か、と、考える場合、私たち日本人は、大きく、
① 超(ちょう)正統派(神憑(がか)り)と、
② 正統派 (オーソドックス) と、
③ 改革派(リフォームド、リベラル派)の
3つ、と理解すれば、これで十分である。日本国の碩学(せきがく)である、私、副島隆彦が30年掛けて、ようやく、これだけの事が、分かったのだから、私の、この「大きな理解」に従いなさい。これで十分だ。もっと知りたかったら、教えてあげてもいいけど、皆さんの人生と生活には、どうせ、関係ないですよ。それよりは、自分自身の目の前の現実の、厳しい問題、苦難に立ち向かいなさい。
ユダヤ人と、ユダヤ教を、世界史の中に入れて、大きく歴史的存在として知りたかったら、
私、副島隆彦が、去年書いた、『日本人が知らない 世界史の真実』 (日本文芸社刊)を
買って読みなさい。分かり易く、分かり易く、大きな真実を、暴き立てています。今の日本で、一番、大きく人類史(世界史)を分かりたかったらこの一冊 です。
今のイスラエルの建国の父(創業者)のダヴィド・ベングリオンが、1948年5月に、建国の宣言(イギリスの統治領からの独立の宣言)をした。初代首相で国防相のベングリオンこそは、まさしく、イスラエル労働党(マパイ党、愛国組織ハガナー)の創立者だ。 ベングリオンは、今もイスラエル国民に尊敬されている。ベングリオンたちは、イギリスの言うことをよく聞いた。
それに対して、凶暴な暴力主義者が、メナヘム・ベギン(イルグン団を作った)で、1997年から、1983年にも首相になった)の系統が、今のリクード党だ。現在の首相である、ワルのネタニヤフが、このリクードで、日本で言えば、自民党の右派の柄の悪い政治家たちだ。だから、このリクードをアメリカ政府が操(あやつ)ったり、上から押え付けたりする。日本の安倍晋三と、ネタニヤフがそっくりだ。
イスラエルの建国からの72年の歴史で、一番の悲劇は、イハツク・ラビンという首相を、1995年に、リクード(ともっと凶暴な連中がいる)が殺したことだ。ラビンは、まさしくイスラエル労働党の首相であり、アラブ人、パレスチナ人たちと、戦争ばかりせず、共存して「2国家並立制」で、穏やかなイスラエルの生きる道を作ろうとした。以上が、イスラエル国を、一番、大きな観点から見たときの理解だ。よーく、分かりなさい。
以上、「ユダヤ人、ユダヤ教とは何なのか」のお勉強終わり。 副島隆彦 記
【2234】[2626]目まぐるしい時代の変化
日経225に相当するダウ平均からエクソンモービルが除外されるそうです。
NYダウ構成銘柄、エクソンなど除外 アップル株分割受け
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63006640V20C20A8I00000/
(引用はじめ)
ダウ平均の構成銘柄は米産業界の盛衰を映す鏡だ。指数算出当初の組み入れ銘柄だったゼネラル・エレクトリック(GE)は、2018年6月に除外され、話題になった。時代に合わせて事業構成を入れ替える経営が強みだったが、電力など主力事業の低迷が続いていた。ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが代わりに組み入れ対象となり、製造業の存在感低下を象徴する出来事だった。
エクソンは06年~12年に時価総額で米国最大の企業だった。世界経済の成長が続き、石油消費も伸びるとの前提でマネーがエネルギー企業に集まった時代だ。ところが環境配慮の「ESG」投資の広がりで、エネルギー企業は投資家から敬遠されるようになった。
一方、「データは21世紀の石油」と言われるように、大量のデータが価値を生む時代になり、株式市場でも主役交代が進んでいる。顧客データ管理でシェアを伸ばすセールスフォースはその代表格といえる。
(引用終わり)
別の記事によるとエクソンモービルがダウ平均に採用されたのは92年前の1928年で、現在の構成銘柄では最も古いそうです。一時は米時価総額トップだったエクソンモービルの除外は一つの時代の終焉の象徴かもしれません。
【2233】[2625]日銀レビュー
3月の新型コロナ拡大で国際金融市場が、どう動いたかのレポートが日銀にありました。
米国国債市場の不安定化とわが国国債市場への影響
―新型コロナウイルス感染症の拡大と金融市場(1)―
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2020/rev20j09.htm/
米国短期金融市場の不安定化とグローバルな波及
―新型コロナウイルス感染症の拡大と金融市場(2)―
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2020/rev20j10.htm/
読んでみると私には難解でしたが、勉強になりました。(2)のレポートに国際与信のネットワーク図が載ってます。特に目を引くのは日本から米国への与信が大きいのと、米国から英国、英国から米国への与信が特に大きいです。やはり米国と英国の国際金融市場としての地位は高いのでしょう。