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宮林謙吉(会員番号7327番) 投稿日:2020/11/05 00:32

【2264】[2658]Re : 緊急事態である。米大統領選挙は、不正選挙が行われている。

副島先生がおっしゃる通りで、朝日新聞の大統領選挙特設ページ
https://www.asahi.com/international/us-election/2020/?iref=above7_Left
でも、日本時間の夕方早い時点では、共和党優勢の州の選挙人の人数を確定済みのトランプぶんに加えると過半数を超過するのは確実、民主党優勢なのはネバダ州くらい、に見えていました。
今、日本時間の11月5日午前零時過ぎに見ると、ミシガン州やウイスコンシン州が民主党優勢に変わっており、他の開票が終わっていない共和党優勢の州でも差が小さくなっている傾向に見えていて、しかも開票の進みが遅いです。夕方早い時点までの推移とは違っているということが感覚的にわかりました。

副島隆彦 投稿日:2020/11/04 19:26

【2263】[2657]緊急事態である。米大統領選挙は、不正選挙が行われている。

副島隆彦です。今日は、2020年11月4日(水)の、 午後5時過ぎである。

トランプが悲痛に訴えたとおりだ。アメリカ大統領選挙は、緊急事態に突入した。異変が起きている。 トランプは、緊急に出てきたホワイトハウスでの、午前2時半ごろ(現地)の演説で、
「私たちが選挙で大勝した」
”We are up BIG , but they are trying to STEAL the Election.”
「しかし、彼らは、この選挙を盗もうとしている」「ゼイ・アー・トライング・タ・スティール・ジ・エレクション」 とはっきりと言った。

開票速報が始まった、今朝の9時(アメリカでは、午後7時)から、トランプが多くの州で(予定通りカリフォルニア州とNY州を除く)、予想を上回る得票をして圧勝に近い形になった。

過半数の270票をトランプが取る、と予想され、かつ予定されていた矢先に、凶悪な、不正選挙 vote fraud ボウト・フロード の動きが始まった。明らかに不正選挙が行われている。このことが判明した。緊急事態である。

トランプが、フロリダ州とテキサス州の重要な州で、勝った。日本時間で午後1時ぐらいだった。これでトランプの勝利が確定した。アメリカ国民も専門家たちも、皆、そのように感じた。

日本人の多くも、関心のある者たちは、そのように思った。ところが、ここからが大どんでん返しの、深く仕組まれた通りの、不正選挙の罠(わな plot )の 始まりである。

午後4時半に、トランプが恐ろしい形相で、「事実上、私たちが勝った(しかし、相手が、それを認めない)。(郵便投票 mail-in voting あるいは、ballot バロット)による 不正が行われている。 私たちが、ペンシルバニア州で、56% (トランプ)対 43% (バイデン)で、大幅に勝っている。

この不正選挙を止めさせるために、最高裁判所は、ここで得票数の計算を止めると判決すべきだ。実際上、私たちが勝っているのだから」と、演説した。このトランプの判断が正しい。さすがにトランプは、背後の恐ろしい仕掛けに気づいた。彼が、これまで、ずっと選挙演説の中で真剣に訴えてきたとおりだ。

今、全米の トランプ派の勢力は、真顔になって、自分たちの指導者の真剣な訴えの「緊急事態だ。私たちの選挙が盗まれた」の宣言を受け止めている。 私たち日本のトランプ支持勢力も、本気で、身構えないといけない。

私、副島隆彦は、この時、自分の顔も引き攣った。この時のトランプの悲痛な表情で、一瞬のうちに、起きている事態が分かった。そうか、これだったのか。the Deep State「ザ・ディープ・ステイト」(裏に隠れて国民を操る、陰の政府)のやつらが、着着と、この数年掛けて準備してきた、アメリカ政治を裏から支配し続けるための、恐るべき、策略はこれだったのだ。

西森マリーさんが、心配していた事態は、これだった。アメリカ政治の現場で、彼女が味わって、感じていたのはこのことだ。ようやく、私も、自分の体で、分かった。私も、ぶるっと震えた。

アメリカのすべての善良で真面目な人々の最高司令官である、トランプが、「事実上の勝利宣言」(日本のメディアもすぐに、こう書きだした)を出した、と、普通の人々は、安易に受け止めている。そして「だけど、すべての結果が、判明するまで、あと数日かかるそうだ」と、のほほんとしたことを、言い合っている。

(転載貼り付け始め)

◯ トランプ氏、激戦のフロリダ州とテキサス州制す 再選へ重要な勝利

2020年11/4(水)  午後4時  CNN

11月3日投開票の米大統領選で、CNNの予測では、激戦州のフロリダ州とテキサス州は共和党のトランプ大統領が制した。選挙人がそれぞれ29人、38人で、トランプ氏の再選にとって重要な意味を持つと考えられていた。 トランプ氏は民主党候補のバイデン前副大統領と接戦を繰り広げている。

選挙の行方は、アリゾナ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの各州の結果次第となるかもしれない。 これまでに獲得した選挙人の数はバイデン氏が219人、トランプ氏が209人とバイデン氏がリードしている。大統領選の勝利には270人の選挙人を獲得する必要がある。

トランプ氏が新たに勝利を確実にしたのはアイダホ州(同4人)、オハイオ州(同18人)、アイオワ州(同6人)。 CNNの予測では、バイデン氏は新たにミネソタ州とバージニア州、ロードアイランド州で勝利を確実にした。選挙人の数はそれぞれ10人、13人、4人。

バイデン氏は未明にデラウェア州の集会で登壇し、「今回は長くかかることはわかっていた」と述べ、群衆に結果を待つように伝えた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 確かに、おかしいことが続いた。トランプが、午後4時過ぎに、本当に疲れ切った体で、それでも最高司令官としての、不屈の力で、全身から振り絞るようにして、「私たちの選挙が泥棒( steal スティール)されている。(郵便投票という)不正選挙が行われている」と、 真実を見抜いて、アメリカ国民に切実に訴えた。

この時、優れた知性のある者たちは、ピンと来た。そうか、こういう手口で、あいつら、極悪人の ディープ・ステイトの勢力は、アメリカ民衆の代表である、トランプを引き釣り降ろして、打ち負かそうとするのだ。

バイデンが、先に、午後2時半(アメリカで午前12時半)に、突然、出てきて、「自分たちが勝つ。アリゾナでは勝った。 朝が明けるまで待って、開票が全て終わるまで、私たちは忍耐強く待とう」と言った。この時、バイデンが、ニヤリと2回、笑った。 ああ、やっぱり、こいつは、大(だい)悪人なのだ。ディープ・ステイトの重要な一員なのだ、と、私は、はっきりと分かった。 当たり前と言えば当たり前だが。

昨日(3日)のNYの株式市場で、「バイデン勝利を予測して」と説明された上で、株式が、700ドルぐらい、上がった。アメリカの金融業界の、こいつらは、やはりディープ・ステイトなのだ。軍産複合体(ぐんさんふくごうたい。ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス)なのだ。

アメリカ民衆の、切実な、「自分たちの本当の代表であるトランプを、皆で、守らなければいけない。アメリカのデモクラシー(民主政治)に邪悪な攻撃が加えられている」と、いう願いがある。それを、たたき壊そうとする 権力者、支配者(エスタブリッシュメント)と、頂点のエリートたちだ。彼らは、トランプを潰(つぶ)したくて仕方が無い。

このあと、開票が、なぜかピタリと止まっている、残りのミシガン州(16票)と、ウイスコンシン州(10票)と、ペンシルベニア州(20票)の重要な激戦州の3つ と、それに、アイオワ州(6票)と、ノースカロライナ州(15票)と、ジョージア州(16票)を、合わせたら、77票だ。これら6州で、トランプは圧倒的に善戦している。すべて勝っている。どこも10万票以上の差で、トランプが勝っている。

これらの州を、トランプが既に、午後1時辞典で取っていた213票をと会わせると、290票になる。この残りの6州の、得票数の計算が、なぜか、午後1時ぐらいから、ピタリと止まったのである。

あとは、時間を掛けて郵便投票の集計(計算)が始まる、ということになった。この辺が、おかしいのだ。奇っ怪な事態は、このあとから始まった。

最高司令官のトランプ自身が、誰よりも早く「どうもおかしい」と勘(かん)づいたは、アリゾナ州(10票)で、自分の票が、初めからもっと伸びるはずだ、と、自分の体で手応えで分かっていたのに、それがバイデンの方に回っている。 ここで、トランプは、「そうか、不正な仕掛けが動いているな」と分かった。それで、バイデンが、午後2時半に出てきて、ニヤリと笑って「アリゾナは、自分が勝った」と言った。

戦争(すなわち権力闘争)では、最高司令官、あるいは、戦国大名本人が、戦争の全体の動きを、見極めて、かつ、自分で戦争の全体の勝敗決めなれば行けない。自分が騙(だま)されて、嵌(は)められたら、戦争は負けだ。

私は、真実の真性のポピュリスト(民衆=みんしゅう=主義者)であるトランプを支える為に、日本国で自分から買って出た 司令官だから、トランプの苦悩と、心配が、痛いほど分かる。私も、政治権力闘争の厳しさを、自覚して、これまでの人生で、あれこれ痛い思いをして、ここまで生きて来た人間だ。私は、トランプと全く同じ頭の回路をしている。だから、トランプの苦しみが、自分のこととして分かる。「騙されて、嵌められて、たまるか」だ。

郵便投票 (メイル・イン・ヴォウティング)というのが、どれぐらい、おかしな制度か、自分の頭で、よーく考えてみるべきだ。郵便で、選挙の投票をして、それが当たり前だ、と、考えることは、自分の頭が、何ものかに洗脳(せんのう)されているのである。誰も見ていないところで、自分の家の中で、選挙の投票をして、それを郵便ポストに入れる、という制度、そのものが、どれぐらい奇妙で、違法なものであるか、を、私たち、日本人も、本気で考えるべきだ。

そういう奇妙な郵便投票の票が、10万票単位で、いまから、続々と、上記の6つの州で出てくるだろう。そして、 「バイデン候補が、過半数を取って、勝利しました。予想を裏切る結果です」と、
メディアどもは、明日の朝、ガーガー発表する記なのだ。

トランプは、このことを、ずっと演説の中で、言ってきた。そして、「ボウト・フロード(不正選挙)が、このメイルイン・バロット(郵便投票)によって行われる」とずっと、真剣に訴えてきた。これだったのだ。まさしく、まさしく、この選挙詐欺(ボウト・スカム vote scam )が、このように、先進国の大国である、アメリカで、私たちの目の前で、行われている。

考えてみれば、日本だって同じだ。東京都知事選で、小池ゆり子やら、その前のやつでも、どうして、300万票も取れたのか。私たちは、よーく、考えてみなければいけない。先進国で、そんなことが行われる訳がない、と考えるのは、あまり頭のいい人間たちではない。

私たちは、真剣に身構えるべきなのだ。私たちは、こうやって、いいように、権力者、支配者に操(あやつ)られて、いいように、扱われて、そして悲惨な道へと連れてきたのである。

今から、考えれば、コロナウイルスが、アメリカで広がったのは、トランプを落とすための、大きな策略だったのだ。コロナ・ウイルスを、中国の武漢に撒いたたのとは別個に、アメリカ国内に撒いた者たちがいる。まさしく、ヒラリー派とムーニー(統一教会)の凶悪な連中だ。

コロナ・ウイルス攻撃は、政権担当者であるトランプにとって、大きな打撃となった。トランプへの攻撃として、コロナウイスルの拡散も、、悪魔のような連中によって、自分たちの計画通りに、準備され、実行されたのだ。このことも、私、副島隆彦には、よーく分かる。

私は、トランプの悲痛な、訴えが、ビリビリと自分の脳に、繋(つな)がったので、このように、「アメリカの大統領選挙で、異常事態の、悪人どもによる、不正選挙が行われている。これは、緊急事態である」と書いて、まず、皆に知らせなければいけない。これは、私が、生まれ持った、日本における自分の使命だ。 とりあえず、ここまで急いで書きました。

アメリカで、内乱、内戦の 銃撃戦が起きるようになったら、私も、トランプ派の国際義勇兵(インタナショナル・ボランティア)として、参加しなければいけない。銃の撃ち方も知らないのに。私は、どうしても、これは、他人事(ひとごと)ではない、と考える人間だ。  副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

◯ バイデン氏が選挙人224人獲得、トランプ氏は213人 米大統領選

2020年11/4(水)  午後4時ごろ   AFP=時事

米大統領選の選挙人獲得数を示した図。【翻訳編集】 AFPBB News

11月3日投開票されている米大統領選で、共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領の地元インディアナ、ケンタッキー、オクラホマ、テネシー、ウェストバージニアなどの各州で前回に続き勝利を確実にした一方、

民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領がデラウェア、メリーランド、マサチューセッツ、バーモント、バージニア、ニュージャージーなどの各州と首都ワシントンで勝利を確実にしたと米メディアが伝えた。

これまでに獲得した選挙人はトランプ氏が213人、バイデン氏が224人。当選には270人を獲得する必要がある。少数の激戦州の結果が選挙の結果を左右するとみられている。

勝利を確実にした州(米メディア予測に基づく。カッコ内は選挙人数)

■トランプ氏(213) アラバマ(9) アーカンソー(6) フロリダ(29) アイダホ(4) インディアナ(11) カンザス(6) ケンタッキー(8) ルイジアナ(8) ミシシッピ(6) ミズーリ(10) モンタナ(3) ネブラスカ(5)※ ノースダコタ(3) オハイオ(18) オクラホマ(7) サウスカロライナ(9) サウスダコタ(3) テネシー(11) テキサス(38) ユタ(6) ウェストバージニア(5) ワイオミング(3)

■バイデン氏(224) カリフォルニア(55) コロラド(9) コネティカット(7) デラウェア(3) 首都ワシントン(3) ハワイ(4) イリノイ(20) メリーランド(10) マサチューセッツ(11) ミネソタ(10) ニューハンプシャー(4) ニュージャージー(14) ニューメキシコ(5) ニューヨーク(29) オレゴン(7) ロードアイランド(4) バーモント(3) バージニア(13) ワシントン(12)

※ネブラスカ州は勝者総取り方式を採用していないため、選挙人5人のうち1人はバイデン氏が獲得を確実に。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

守谷健二 投稿日:2020/11/04 11:15

【2262】[2656]日本統一王朝の初代天皇(その三)

〔2654)の続きです
 
 日本統一王朝の初代天皇は、天智天皇である。
天智天皇、天武天皇、持統天皇・・・これらの呼び名は漢風諡号と云い『日本書紀』成立時には無く、奈良時代半ばに創られたものであるが、それ以後広く一般に通用するようになった。
『日本書紀』が用いている天皇の呼び名は国風諡号と云い、本来の正式な呼び名である。
 
 その天智天皇の国風諡号は《天命開別天皇(あめみことひらかすわけのすめらみこと)》と言う。
 如何にも初代天皇にふさわしい諡号ではないか。

 『日本書紀』は、天武天皇を天智天皇の《同母の弟》と書く、これが日本史の最大のでっちあげ(捏造)である。
『日本書紀』は、天武天皇の命令で編纂された「史書」である。天武天皇は、正統性を欲した。正統性が必要であった。

天武は「壬申の乱」と呼ばれる一カ月にも及ぶ大内戦に勝利して皇位に就いた。
この内戦は、天武の仕掛けた戦いであったが、天武には正当性、大義はなかった。騙まし討ちの様にして天智天皇の嫡男・大友皇子(弘文天皇)を滅ぼしたのである。

天武天皇には、自分が天智天皇の正統な継承者であった、と仕立て上げる必要があった。それが『日本書紀』編纂の動機である。

 『万葉集』を見てゆく。
  
   中大兄(天智天皇)の三山の歌(巻一、13)

 香具山は 畝火雄々(をを)しと 耳梨と 相あらそひき 神代より 斯くあるらし 古(いにしへ)も しかにあれこそ うつせにも 嬬をあらそふらしき

   反歌
 香具山と 耳梨山と あひし時 立ちて見に来し 印南国原(14)

 わたつみの 豊旗雲に 入日さし 今宵の月夜 さやけかりこそ(15)

この歌を、天智天皇と大海人皇子(天武天皇)が額田王を争った事に関係づけて解釈する人もいるが、それは間違いである。
「香具山は 畝火雄々しと 耳梨と 相争ひき・・・」の原文は「高山波 雲根火雄男志等 耳梨与 相争競伎・・・」と書かれている。

香具山と耳梨山が争った「畝傍山は、雄男志(雄々し)山」である。明らかに男性表現である。
 また(15)の反歌は、出航する海路の安全を願う歌である。この歌は、西暦六百六十一年正月六日の「斉明天皇の筑紫行幸」の際に歌われたのではないか。近畿大和王朝(日本国)は、倭国のほかに新羅からも協力の要請を受けていたのではないか。

 
    

庄司豊明 投稿日:2020/11/02 08:41

【2261】[2655]発売日と同時に読み始めました

書店が住む地域になくなりましたが、楽天ブックスに予約注文して、発売日当日に到着して読み始めています。
今回のセミナーは、オンライン受講でしたが本をよんでいるとセミナーでのことを復習している気分です。
DVDか到着したら合わせて利用させていただきます。

守谷健二 投稿日:2020/11/02 07:36

【2260】[2654]日本統一王朝の初代天皇(その二)

〔2651〕の続きです

日本国の初代天皇は天智天皇です。
天智天皇は斉明天皇の死後七年間即位せずに政治を執ってきました。天智天皇の称制と言われる期間です。
天智七年(667)正月の即位記事は、日本統一国家の天皇に即位したことを意味します。

倭国(筑紫王朝)は朝鮮半島出兵の敗北で王朝を維持することが困難になっていた。
二年に亘る三万もの海外派兵でした。それが惨敗で終わったのです。親子兄弟を失った国民の恨み怒りが王朝に向かわなかったはずがない。

倭国の王族どもは筑紫を捨てざるを得なかった。石を以て追い出されたのであった。
彼らは大和王朝の中大兄皇子(天智天皇)を頼り、身を寄せたのである。昨日まで大和王朝を見下していたくせに。朝鮮派兵に異を唱える斉明天皇に毒を盛ったくせに。
倭国の王族たちは、天智天皇の臣になる事で命乞いをしたのである。
命乞いをした証拠は、倭国の大皇弟・大海人皇子(天武天皇)の妃であった額田王(ぬかたのおほきみ)が天智天皇の後宮に入っていたことである。大海人皇子が臣になる証として、以後決して背かぬ証として自ら献上したのだ。
この時、鏡王女も献上している。

   天皇、鏡王女に賜う御歌一首(万葉集巻二)
 妹が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺に 家もあらましを

(訳)あなたの家をいつも見ることが出来たらなあ。大和の大島の嶺に家があったらなあ。

   鏡王女、応え奉る歌一首(万葉・巻二)
 秋山の 樹の下隠り 逝く水の 吾こそ益さめ 御思よりは

(訳)秋の山の木の下を隠れて流れて行く水の水かさが増すように、あなた様が思い下さるよりは、私の方こそ一層多く思い致しておりましょうに。

   額田王、天智天皇を思(しの)ひて作る歌一首(万葉・巻四)
 君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く

(訳)わが君をお待ちして恋しく思っていると、私の家のすだれを動かして秋の風が吹いてくる。

   鏡王女の作る歌一首(万葉・巻四)
 風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ

(訳)風だけでも恋しく思っているのは羨ましい、せめて風だけでも来るだろうと待っておられるなら、何の歎くことがありましょう。(私には風さえも訪ねてこないのですから)

天智天皇は、額田王は自らの後宮に入れたが、鏡王女は入れなかった。天智と鏡王女との贈答歌から、お互いに敬意を払っていたことがうかがえる。
自分の妃を献上することは、屈辱に違いないのだ。しかし過去の経緯から(斉明天皇を毒殺したことなど)屈辱をしのんで命乞いをしてでも天智天皇の軍門に降るしかなかったのである。

副島隆彦 投稿日:2020/11/01 09:18

【2259】[2653]遂に、「米大統領選挙 トランプ氏優位に」だってさ。

副島隆彦です。  今日は、2020年11月1日(日)です。

 私が書いた新刊書の 『金(きん)とドルは 光芒(こうぼう)を放ち 決戦の場へ』(祥伝社刊)が、今日、発売です。 本屋で買ってください。今日のぼやきで宣伝しています。

 さて、いよいよ アメリカ大統領選挙の投票日(11月3日)である。
泥仕合だ。 私が、本気で、憎らしいのは、次のただ一点である。 
 米民主党 the Democrat Party は、 誕生の時から、アメリカの貧困層(貧乏人)と、分厚い労働者階級と、移民(外国からの移住者)と、マイノリティ(黒人3千万人を含む少数民族。被差別民のこと)の党である。

 この本来の性質を、奪い取られて、恐ろしい反共右翼(はんきょううよく)の政治宗教勢力に、乗っ取られて、すっかり、過激で、おかしな政党になってしまったことだ。 人権と平等と人種差別なし、を 逆手に取って、奇怪な勢力が、米民主党を裏側から支配して、黒人たちを過激化させ、暴動を扇動する党になってしまった。 元々の穏やかな アメリカの貧乏人層や、まじめに働く企業の従業員層 の利益を代表する しっかりとした リベラル派の 政党に戻るべきなのだ。

 仕方がないので、米共和党 the Republican Party という 元々、金持ち層と、経営者、商店主、農場経営者(ファーマー)たちの党が、穏やかな国民政治を求めて、トランプのような経営者上がりを、賢明に、大統領に選んでいる。
だから、トランプが勝って、再選される(あと4年間やる)のがいいのだ。

 それに対して、今も、トランプ憎しの怨念にかられた、気色の悪い者たちが、「バイデンが勝つ」と馬鹿みたいな 虚妄の願望に、縋(すが)り付いている。日本にも、この愚劣な、扇動者たちが、新聞記者(あがり)、言論人にたくさんいる。 

 とにかく、中国を叩け、中国を追い詰めろ、中国とケンカしろ、何なら中国と戦争をする、という 愚劣な連中だ。 櫻井よしこのような、台湾華僑の男と置き屋の女の子供、のような、反共右翼の 言論人たちだ。

 私は、トランプが再選されたら、この 反共右翼たちに向かって、ガンガン、ケンカを売る。どうせ向こうは買わない。私、副島隆彦を相手にしない。
それでも構わない。私は、「アジア人どうし戦わず」の旗を、意気揚々と強力に、掲げ続ける。「アジア人どうしで戦争をさせられる策略に、2度と乗せられてたまるか」の一点張りで行く。
 彼ら、中国と戦争をせよ、と煽(あお)る者たちを実名を挙げて、次々と彼らの所業を徹底的に指摘し批判する。

 最近出て来た、40代ぐらいの若い、右翼の物書き(女も数人いる)は、現代の世界の、そしてアメリカの政治思想の流派の研究が全く、出来ていないものだから、「トランプは、中国に対して厳しい態度を取るから、トランプで、自分はいい」という、生来あまり頭の良くない、その反共産主義の精神の、一点張りで、
バカ右翼のくせに、トランプ支持で、勝ち組の波に乗ろうとしている。

 60代から上の、反(はん)トランプで、ヒラリー派に所属した、ジジイ言論人たちほどの、痛い目も経験している、重厚さもないものだから、こういう軽薄
な言論文を書ける。  トランプは、習近平と、仲良く、裏でつながって、世界政治をやっているのだ。彼らの共通の先生(メンター、mentor )である、ヘンリー・キッシンジャーのことを、少しは調べなさい。

 そうしたら、キッシンジャーが、アメリカの政・財・官界 で、親(しん)中国派の、頭目、首領であることが分かるだろう。 そうしたら、自分たちの、「トランプは、中国に対して闘う」というのが、ウソだと、その軽いお前たちの頭でも、すぐに分かるだろう。 あとは、意地でも分かりたくない、ということだけだ。私、副島隆彦の本を少しは読みなさい。

 以下転載する、最新(昨日、10月31日)の記事の書き手である、古森義久(こもりよしひさ)も、主要なその一人だ。 彼は、長年、産経新聞のワシントン特派員(昔は、毎日新聞にいた)で、ずっと、日本に、反共右翼の言論を、ニューズ記事の形で、書いて送ってきた人間だ。奥さんがアメリカ人で、ワシントンの政界の周辺の、言論人や新聞記者たちの業界に食い込んでいる。

 この古森義久(こもりよしひさ) が、最後に出て来て「米大統領選挙トランプ氏優位に」という記事を書いた。おかしなことに、彼は、これまでの態度を変えて、トランプの勝利を言い出した。

 このMoonies 統一教会 の同伴知識人めが。こいつが、アーミテージ、マイケル・グリーンの忠実な子分をやって、ワシントンDCで 安倍晋三を連れて回って(2008年から)、アメリカの凶悪なネオコンの親分たちに合わせて、安倍政権を作らせたひとりだ(安倍の2期目の2012年の年末の前にもやった)。日本をさらにヒドく、アメリカの家来、奴隷、属国にした重大責任者のひとりだ。

 こいつは、自分の「トランプ憎し」の本音を隠して、立場を翻した。トランプの 反(はん)中国の強硬派のふり、ポーズにしがみ付き、縋(すが)り付く、見苦しい反共右翼 立場にまで撤退して、元々の自分のネオコン系のヒラリー派 である、自分の本性(ほんしょう)が、バレないようにして、トランプ再選の後も、在ワシントンの 日本向け発信ジャーナリストとして生き延びようという戦略(魂胆)なのだろう。 哀れな奴だ。

 古森が、以下の記事で、今のアメリカのゴロツキpoll (世論調査会社)の、 「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)の正体をチラと書いている部分が、自分たち反(はん)トランプ勢力の 悪(あく)を 自己暴露している分だけが、正直でいい。

 日本のメディアは、この半年(5月から)ずっと、この「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)の世論調査の数字を、振り回してヒドかった。日本への国民扇動をやっただけなのか、それとも、「トランプ落ちろ」の自分たち、反共右翼の本心の 必死の願望の、すがりつきの麻薬が、「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)だったのか、を、これから私は調べないといけない。

 この凶器で狂気の、世論調査会社は、コロナウイルスの各国の感染者数、とかいう、虚偽の扇動情報を、ずっと、流し続けた(今もやっている)、米首都ワシントンにある、ジョンズ・ホプキンス大学の 司令塔(大本営=だいほんえい=発表だ。マイクロソフトのビル・ゲイツが、ここの最大の資金の出し手)と、同じことをやっている。 世界民衆は、こんな、バカな、愚劣な洗脳、扇動組織に、
脅され、かく乱され、冷静な思考を出来なくされ、 発狂状態に連れて行かれる。 

 人類は、全員マスクをした牛、豚、羊のように、屠殺場(とさつば。今は、食肉加工場)に連れて行かれて、次の大(だい)戦争をさせられるのだ。そのように、来月出る、対談本のあとがき に書いた。

 老舗の 世論調査会社の ラスムセン社と ギャラップ社は、ここまでヒドイ発表はしない。4年前の 大統領選挙で、トランプ当選を外(はず)して、恥をかいて信用を無くした分だけ、慎重になっている。こんどこそ、大統領選挙が終わったら、この、凶器の 世論調査会社、という 奇怪な宗教団体に乗っ取られている poll たちを、成敗して、徹底的に、報道システムの中から、追放しないといけない。

 安倍政権への支持が、65%あるとか、日本の テレビ、新聞の、世論調査というのも、ずっと酷(ひど)かった。どうしたら、こういうキチガイたちが、堂々と、世の中で、立派な組織として、通用しているのかを、誰かが、調べて書かなければいけない。 お前たちは、本当に、狂っているのだ。

 アメリカの主流派メディア(すなわち、反トランプ)のNYタイムズ紙 や、CNN や、NBC 、ワシントン・ポスト紙たちは、この「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)を使って、毎回、毎回、毎日のように、「バイデン候補が、12%(12ポイント)、トランプ候補よりも支持率で上回って(リードして)いる」と、嘘八百のニューズ報道をし続けた。

 さらには、こういう魔術を取り扱っているうちに、自分たち自身の脳(思考力)まで病原菌が感染して、これらの狂った「ディープ・ステイト」メディアに からめとられて、「トランプ負けろ」の、悲願を続て、トランプを呪詛(じゅそ)し続けた。

、斎藤彰(さいとうあきら) 読売新聞アメリカ総局長(あがり)のような、在ワシントン経験のある、アメリカの手先になり、洗脳され尽くした人間たち のことを、私、副島隆彦が、逐一、名指しで、20人ぐらい、トランプ当選の後(あと)、くし刺しにしないと、私は気が済まない。 副島隆彦記終わり。

(転載貼り付け始め)

〇 「 米大統領選トランプ氏優位に 」

2020年10/31(土)    古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

・世論調査でトランプ氏、バイデン候補を僅差で上回る。
・「バイデン候補勝利確実」という見通し終盤戦で崩れてきた.
・別の調査「生活4年前より良くなった?」の問いに「はい」56%。

 アメリカ大統領選の投票日を1週間後に控えた10月27日、世論調査では最も正確な実績を示してきたラスムセン社の全米対象の調査で現職のトランプ大統領への支持率が対抗馬の民主党ジョセフ・バイデン前副大統領を僅差で上回るという結果が出た。

選挙全体の結果を左右する重要州のフロリダ州でもトランプ氏がリードしたという。

今回の選挙はコロナウイルスなど異例の要素が結果の見通しをことさら難しくしているが、これまで一般の世論調査が示してきた「バイデン候補優勢」の展望はこの最終段階でもはやまったく不透明となったようだ。

 ラスムセンはアメリカの多数の世論調査機関のなかでもまず前回2016年の大統領選挙での調査でトランプ氏優勢を最も正確に予測した実績で知られる。現在では同様にアメリカの世論調査機関のなかでただ1社、大統領の支持率、不支持率を毎日、調査して発表する組織となった。

 連日の大統領支持率調査は古参のギャラップ社も長年、続けてきたが、前回の大統領選の予測を大きく間違ったことなどを原因として現在では止めてしまった。

 一方、日本の大手メディアなどが報じる世論調査結果はほとんどが「リアル・クリアー・ポリティックス」(RCP)の発表数字である。だがこのRCPは独自には世論調査は実施せず、他の多数の調査機関が公表した数字を集めて、平均値を出すだけにすぎない。

 最近の調査実施は民主党支持の顕著なCNN,ニューヨーク・タイムズなど大手メディアが直接に当たる場合が多いため、共和党側ではその調査結果の平均値も民主党有利に傾く志向が強いと指摘している。

 そうした独自の特色を持つラスムセン社の発表によると、全米でのトランプ対バイデン両候補の支持率は2週間前は12ポイント、先週は3ポイント、いずれもバイデン氏が優勢だったが、10月26日からの週は逆転してトランプ氏が1ポイント、リードした。

 激戦区として動向のとくに注視されるフロリダ州ではトランプ氏がバイデン氏を3ポイントリードしたという。 この種の僅差は世論調査では「誤差の範囲内」とされ、実際にはどちらが勝つかはわからないとされるが、少なくともつい最近までの「バイデン候補の勝利が確実」という見通しはこの終盤戦で大きく崩れてきたといえよう。

 一方、ギャラップ社が10月27日までに発表したところによると、同社の全米調査ではトラン

 プ大統領の支持率が46%となり、これまでの同社の最高だった49%に近づいた。また同社による「大統領選ではだれを支持しますか」という質問ではなく、「だれが勝つと思いますか」という質問での全米調査ではトランプ氏が56%、バイデン氏40%という答えが出たという。

 ギャラップ社では同時に「現在の生活は4年前よりよくなったと思いますか」という質問による全米調査を実施したところ、「はい」が56%、「いいえ」が32%という答えが出て、これまたトランプ大統領の有利な情勢を示したという。
 
以上のような最新の世論調査結果はみなトランプ大統領の意外な人気を示している論拠とされ、今回のアメリカ大統領選が予測の難しい大接戦であることを改めて明示したといえよう。  古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝 

会員番号5533 投稿日:2020/10/28 01:03

【2258】[2652]コロナにかかりました

9月にコロナにかかりまして、その体験を紹介したいと思います。
9月中旬になんとなく体がだるい、熱いな、と感じておりました。気分もよくなくて、仕事も展望が見えず、インターネットを見ても、ちっともおもしろくないなと思っていました。
思えば、8月は、暑い中で、業務の他に家の断捨離や庭の手入れなどで根を詰め、ロシア語の研鑽にも努めるということで、追われるようで、かなり疲れていたと思います。暑いので、働いたほうびにビールも飲みました。あまりおいしくないな、と感じました。
実は、9月初旬に海外の某国に行きました。出発前のPCR検査の結果は陰性でした。現地は、乾燥していて、寒暖の差も大きく、暑いのか寒いのかわからないと感じていました。
ある日、だるいのは、ウオッカを飲んだからかな、と思っていましたが、咳が出て、あれ、と思いました。便もかなり緩かったです。振り返ると、これらはコロナの症状でした。それからは、ずっと寝ていたい気になり、そうこうするうちに、暑いと感じて汗をかき、体温を測ったら、37度を超え、夜には38度を超えました。これはまずいと医者に行き、CTをとったら、白い部分はコロナの疑いがある、熱も38度ある、55歳以上なら、重症化の恐れも高いので、即入院と言われ、現地の病院に入院しました。
病院では、あなたは重篤ではないね、と言われたものの、眠れないほど頭痛が激しく、食欲は全くなく、肺の炎症を弱くする点滴、血栓を抑える注射を1日に何回か打たれました。アスピリンや痰を出す薬、血栓防止の薬も処方されました。酸素吸入装置は、あなたはつけると機械に頼ってしまうので、つけない方がいいと言われ、使いませんでした。これらの対応は、日本の医療の観点からもとても適切だと、日本の医師は言っていましたので、旧ソ連のコロナの診療レベルは悪くないようです。
PCR検査は陽性でしたが、現地の医師は、どう見てもコロナと思ったのか、あまり結果を重視していないように見受けました。咳をすると、痰がほのかに赤く、血が混じっているようでした。それは、回復している兆候だから心配するな、と言われましたが、嫌なものでした。頭痛がつらい、食欲がないと言うと、医師は、それはコロナの症状で、通り過ぎますよ、と落ち着いていました。
だんだんと頭痛がおさまり、その一方で咳が多くなりました。食欲は少し出てきまして、看護婦さんにおかゆ(ロシアのカーシャ)などを持ってきてもらい、食べました。妻からの差し入れの料理も有り難かったです。もちろん、病院には入れないので、入り口で受け取って、係の人が運んでくれます。私の場合は、味や匂いの感覚はあり、なくなることはありませんでした。
熱も下がり始めましたが、数時間寝ると、ぐっしょりと寝汗をかきました。これは、風邪の症状と似ています。最低10日間、通常は2週間の入院だ、と最初に言われましたが、その通りで、入院して11日くらいして、気分もよくなり、肺の酸素吸入量と言うのでしょうか、指を挟んで測る数値もよくなってきました。
ということで、今は無事に退院して、とにかくよかった、よかったと感じます。現地の病院のお医者さんや看護婦さんにはとても感謝しています。
振り返ると、不思議な病気です。たまった心身の疲れ、ストレスが原因かな、と思います。咳や胸の痛みなどは今もあります。PCRは陰性になりましたが、出歩く気にもならず、人とも会いません。コロナに感染した人とリアルに会うのは嫌がるだろうと、自然に思ってしまいます。在宅で「自粛」の生活です。
月並みですが、何が自分にとって大切なのか、自分を振り返る、よい機会にもなりました。副島先生他、道場の皆様もご自愛ください。感染した者から、「本当にある病気だ」ということで、報告いたします。

守谷健二 投稿日:2020/10/26 11:19

【2257】[2651]日本統一王朝の初代天皇(その一)

守谷健二です。七世紀、八世紀の日本の政治情勢を書きたいと思います。 

 我々日本人が学んできた『日本史』は、中国正史『旧唐書』の日本記事を誤りと決め付け無視することで創られてきました。

『旧唐書』は、日本代表王朝を七世紀半ばまで倭国(筑紫王朝)で作り、八世紀初頭から日本国(近畿大和王朝)を日本代表と扱っています。当然「白村江の戦」で唐・新羅連合軍と戦った相手は倭国であったと記します。

七世紀半ばまで日本列島を代表していたのは倭国(筑紫王朝)で、勢力は近畿大和王朝を圧倒していました。
『隋書』は、「新羅・百済は皆倭を以て大国とし珍物多しとなし、並びにこれを敬仰し、恒に通使往来す。」と書く。

つまり倭国は、新羅・百済に対し宗主国の立場にあった。その新羅が西暦650年、唐朝に走り、唐朝の完全な臣下に入ったのです。これは倭国に対する裏切りでした。この時から倭国の新羅討伐は喫緊の課題になっていた。

それなのに661年八月まで新羅討伐軍を派兵できなかったのは、背後に控える大和王朝(日本国)の協力を取り付けることが出来なかったからです。大和王朝は近年目覚ましく国力を充実させていました。

西暦661年正月六日、斉明天皇は筑紫行幸に出発します。教科書に「新羅討伐への親征」と書かれている事です。
しかし『日本書紀』は、この二日後に船中で大田皇女(中大兄皇子の娘、大海人皇子に嫁いでいた)が女子を出産した、と書きます。

いったいこれはどうしたことでしょう、新羅討伐のため、戦争するための筑紫行幸ではありませんか。それに身重の臨月になっている皇女を、どうして帯同する必要があったのですか。これは日本最初の正史『日本書紀』の記事です。

百済王朝は、この前年(660年)八月に唐・新羅連合に滅ぼされていました。斉明天皇はこの事実を知っていたのでしょうか。知った上で身重の皇女を帯同していたのでしょうか、私はとても信ずることが出来ません。倭国が情報を遮断していたのではないか。

斉明天皇は661年七月崩御します。新羅討伐の出兵は翌八月に強行されました。
もし日本列島が統一王朝になっていたなら、斉明天皇は日本全体の天皇です。その天皇が崩御した翌月に戦争を開始するなど許されることか。

私は次のように考えます。日本には二つの王朝が並立していた。『旧唐書』の記事は正確である。
力関係は、倭国が断然優っていたが、近年の大和王朝の充実は無視できなかった。
大和王朝を説得する切り札として大海人皇子(天武天皇)が派遣され、何とか説得することに成功し、中大兄皇子(天智天皇)の娘・大田皇女との婚姻が成立した。

斉明天皇の筑紫行幸は、身重の大田皇女を無事倭国に送り届けるのが目的であった。筑紫王朝と大和王朝の同盟が成立したことを大々的に披露するための行幸であった。
斉明天皇は、筑紫について初めて百済王朝の滅亡を知らされたのだろう。斉明天皇は出兵反対、同盟解消をも言い出したのではなかったか。天皇の死は、どうも暗殺の気配がある、『日本書紀』が、そう匂わせているのだ。

半島出兵は、663年八月「白村江の戦」において倭国軍の壊滅的惨敗に終わった。
三万もの海外派兵であった。倭王朝は大打撃を被ったのである。力関係は完全に逆転していた。倭国の民の怒り恨みは大きく、都の治安さえ守ることが出来なくなっていた。

次回につづく。

片岡裕晴(かたおかのぶはる) 投稿日:2020/10/23 09:34

【2256】[2650]『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』の感想と関連記事

9月28日に発売された田中進二郎著『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』を早速購入して、大変面白く読ませていただきました。

本書は副島先生の代表作『属国・日本論』の理論を16世紀後半から17世紀初期に至る識豊政権の成立から徳川政権の初期までの時代に当てはめて見るとどのような歴史が展開されていたのかを従来の日本史では説明されていなかった「秘密」の解明によって組み立てた新しい日本史といえます。

副島史観の新たな分野への展開であり、さらに深く掘り下げて考察を加えたものであると思いました。

大航海時代以降の地球上で展開された、西洋人による非西洋世界の植民地化の歴史を見ると、植民地主義者の常套手段として以下のような事が行われました。

①まずキリスト教の宣教師を送り込み、原住民の一部をキリスト教の信者にする。

②キリスト教徒となった原住民社会を橋頭保にして、商人を送り込み、交易を行い、現地の権力者である王や貴族に貢物を贈り取り入る。

③ところが、現地社会の保守層からは異物(宣教師、貿易商人、キリスト教)の侵入に対するきわめて正常な反応として、排斥運動が起こり宣教師や貿易商人の殺害事件が必ず起こる(幕末の生麦事件のように)。

④結果、自国民(宣教師や貿易商人)の安全を守るという口実を設けて、軍隊の駐留を認めさせる。(生麦事件ではその後、各港の居留地に外国の軍隊の駐留が行われ、その駐留は明治8年まで続いた)

本書によって多くの人は16世紀後半の日本で行われたキリスト教の宣教師の布教活動の実態を知り、日本史の見方を大きく変えることになるだろう。

この時代に行われたキリスト教の布教を純粋な信仰と伝道の情熱の発露であり、遠い海を乗り越えてはるばる日本までやってきたと漠然と思いこんでいた人は、実はローマ・カトリック教会の隠された日本占領、支配の計画があり、本能寺の変や秀吉暗殺の計画もその裏で画策したのはイエズス会の宣教師だったということを知って驚愕するだろう。

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著者である田中進二郎さんへのインタビュー動画と本書『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』をめぐっての雑談動画がYouTubeの尾崎全紀チャンネルにアップロードされています。(4時間27分の内前半1/3が著者へのインタビューです)

尾崎全紀(おざきまさのり)さんは出版プロデューサーで重たい掲示板5400-5402で紹介されている『バブビ』本(*)のプロデュースをした人です。

(*)藤本かよこ著『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』

   YouTube尾崎全紀チャンネル
   ↓↓↓↓↓↓
   https://www.youtube.com/watch?v=6Ctfbytj7Jo

 (2020年10月23日投稿)

副島隆彦 投稿日:2020/10/22 09:29

【2255】[2649]米大統領選挙の終盤で、トランプが負ける、と騒ぐ馬鹿たちが湧いて来た。

副島隆彦です。 今日は、2020年10月22日(木)です。

18日の金融セミナーは、盛況で終わりました。「コロナが怖いので遠慮します」と言う人たちと、会場に入りきれなかった皆さん、その他400人ぐらいの申し込み者には、翌日19日に、オンライン配信動画と講演資料(60枚のスライド)を主催者が送ったそうだ。講演を録画したDVDの発送は約1か月掛かる。お待ちください。

 私は、このあと、自分の家の雑木が繁った庭の手入れ(まるで山仕事だ)を、息子とやっていて、風邪を引きそうで怖かった。だが体を暖かくして何とか乗り切った。

 アメリカ大統領選挙の 投票日まであと12日だ。私は、ずっとトランプが勝って再選される、と予測(予言)してきた。今もこの立場だ。 何ごとも優れた知識人と学者は、物事(ものごと)を、大きく決めつけなければいけない。 知識とは、言い切り断定で激しく決めつけることだ。

「ものごとは決めつけてはいけない」というのは、いつも穏やかな生き方をして、激しいことをしない、庶民、大衆の生き方だ。こういう書き方をすると、嫌われることは分かっている。

 優れた知識人が、限られたわずかの証拠と情報だけから、ものごとをバシーンと、大きく決めつけること。これを「デカルトの 帰納法(きのうほう、induction  インダクション)」という。このヨーロッパ近代思想の大きな知識を、日本の知識人たちは、今も実は誰も知らない。何のことだか分からない。私は、本当の天才だった小室直樹先生から習ったから知っている。このことを、今日は、ここのうしろの方に、簡潔に書く。

 11月3日の投票日の 翌日4日の午前2時とか(日本では午後4時頃)にも選挙の結果は決まらない。アメリカ全土を上げての権力闘争だから、両勢力が、真っ二つで割れているので、トランプ勢力 対(たい versus ヴァーサス) バイデン候補というよりも、反(はん)トランプ勢力の激突だから簡単には収まらない。バイデンというボケ老人なんか、どうでもいい。アメリカ国民は皆、こいつがボケでアルツハイマー症だと全員知っている。それなのに、それなのに、なんで? なんで、バイデンが勝つの? だよ。全く。このことを、まず、よーく考えましょう。 

 アメリカの反(はん)トランプ勢力は、絶対に負けを認めないで、激しい国内闘争を続ける。反トランプ派は、急進リベラル派を装った4大メディア(テレビ、新聞)と、ウソ八百の世論調査(poll ポール と言う)と、軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)、大銀行・大企業連合、ビッグ・テック(GAFA+MS)などが、反トランプで暴れ続ける。  

 1か月間ぐらい「得票数の数え直し」とか「郵便投票の分の到着送れ票を加算せよ」とかで、暴れ続けて、最後は、米最高裁判所の判断(判決の一種)ということで、トランプ勢力が押し切るだろう。

 全くの泥仕合の、大混乱状態になる。“ America is divided . “ 「アメリカ・イズ・デヴァイデッド」すなわち 「アメリカは(国家が)分裂している」 とか、「アメリカ・イズ・シック」 “America is sick .” 「アメリカはビョーキ、病気 だ」と、現に、言われている。

 160年前の、1861年から4年の南北戦争のような内戦(ないせん civil war シビル・ウォー。同じ国民どうしの殺し合い)状態を呈する。それでもトランプ政権が、ひとまずは混乱を収束させる。そして、このあとの4年間のアメリカ帝国の苦難だ。

 今日は、私のこの文の後(うしろ)に、田中宇(たなかさかい)氏の、優れたネット配信の文を載せる。よく読んでください。長くて、むずかしいけど。彼は「トランプが勝利する」とはっきりと書いている。私も彼と同じ考え、予測だ。4年前と同じだ。

(転載貼り付け始め)

 11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 田中宇氏は、たくさんのアメリカの主要な英文記事のネットで読めるものを、根拠として載せてくれている。とても、これだけの大量の英文を、次々に読める人間は居ない。私も、時々、「お、これは凄そうだな」という記事しか読まない。みんな自分の生活で忙しくて手一杯だから世界政治の動きへの関心に時間を割(さ)けない。田中宇氏は、こういうことをコツコツとやって、私たちに供給してくれるから有りがたい。

アメリカの大統領選挙は、まるで、「赤勝て、白勝て」の 運動会のような感じで、 世の中は、大きくは結局、 A かBかの二者択一になるようになっている。人間(人類)の判断、というのは、そのように「AかBか」のどっちかを選ぶように出来ている。

 特に、政治の 権力闘争 に なると、どちらかが勝って生き残り、敗者は権力を失って退場してゆく。本当に戦争になって「雌雄(しゆう)を決する」となったら、王様、権力者どうしは殺し合いだ。民衆は、じっと両者の闘いを見ている。勝った方の言うことを、無言のまま聞く。それが「支配と被支配」、「統治者と被統治者(ひとうちしゃ)」の冷酷な掟だ。 「おい、副島、お前は、そういう体制側の論理を認めるのか」と聞かれたら、「そうだ。認める」と答える。

 私は、すでに、『国家分裂(デヴァイデッド)するアメリカ政治 七顛八倒(しちてんばっとう)』(2019年3月刊、秀和システム)を書いている。ここで、私は、「10年後に、アメリカは、(西部国、中央国、東部国の)3つの国に “ 国家分裂 ” する」と書いている。
読みたい人は買って読んでください。

 重要なのは、政治学(せいじがく、politics ポリティックス)という学問(サイエンス)が、ヨーロッパでこの500年間掛けて築き上げた理論(セオリー)だ。それに従わなければ、私、副島隆彦は、知識、思想、学問を 自分の人生の基本において、それで言論商売人を続けることは出来ない。 理論(セオリー)と、論理(ロジック)というのは、突き詰めれば、決め付けだ。物事(ものごと)を決め付けることが、近代学問(サイエンス)だ。

 これを、「デカルトの帰納法(きのうほう)」という。この「帰納法」というコトバだけなら、日本人は、知識層なら、一応皆、知っている(ことになっている)。 帰納法 (きのうほう、 induction インダクション) の 反対側、対立概念が、演繹(えんえき、deduction デダクション)だ。演繹(えんえき)などと、書くから、これまた、意味不明の、まるで、禅宗(ぜんしゅう)の仏教用語のようだ。 

 事実、明治になってから、こういう、むずかしい、抽象、観念語は、ほとんど禅宗(ぜんしゅう。特に臨済宗)の用語を使って、日本語に翻訳した。
 
 西周(にしあまね)、箕作麟祥(みつくりりんしょう)、井上哲次郎(いのうえてつじろう)、富井政章(とみいまさあき)たち、明治初期の、語学秀才たち(西洋語と西洋学問に没頭した。ヨーロッパ留学でフリーメイソンに入って帰って来た)が、やった翻訳業の仕事だ。欠陥翻訳語もたくさん有る。これらが今も私たちを苦しめている。 彼らが、明治の中期に、例えば、ドイツ市民法典(GBG、ゲー・ベー・ゲー)から、日本民法典を、一条、一条、翻訳して、それを法務省に馬車で運んで作ったのだ。

 仏教の禅宗という思想(臨済宗と曹洞宗と黄檗宗=おうばくしゅう=がある)は、本当の姿は、仏教そのものの否定だ。禅宗(Zen Buddhism 、ゼン・ブディズム)の根本思想は、「神も仏もあるものか」である。「道で、神と出会ったら神を殺し、仏(ブッダ)と出会ったら仏を殺し」という思想だ。 

 禅宗は、それまでの仏教が築いた、民衆の救済の思想を否定し、打ち壊した。救済は己自身で為せ、この現世で。あの世など無い、という現実保守の思想だ。権力者と大金持ちたちの思想だ。

 それを「自力(じりき)」という。これが、実は、16世紀のヨーロッパで、ジャン・カルヴァンが唱えた、予定(プレデスティネイション、predestination 救済されか否かは予め決まっている)の思想と、裏側の真実が同じなのだ。

 私、副島隆彦は、既にこのことの解明も、『 隠された歴史 そもそも仏教とは何ものか』(PHP研究所刊、2012年)でやった。この本も重要な本だ。自分で言うのも何だが。一体、仏教とは何なのか、を本気で知りたかったら、この本を読みなさい。

 演繹(えんえき)というのは、「それで、それで。その次は、こうなって。こうなって」と話を、順番に繋(つない)でゆくことだ。これは、どんな人でも出来る。私たちが、現に、毎日、やっていることだ。話を、「外側へ外側へ、押し広げてゆくこと」だ。これが演繹(デダクション)だ。

 これを、岩波国語辞典などでは、「 普遍的命題から特称(とくしょう)命題を導き出すこと」と書いてある。何のことだか、普通の人には分からない。ここの命題(めいだい、proposition プロポジション)というのも分からない。命題については、今日は教えない。簡単に言えば「質問をすること」だ。

 国語辞典では、演繹についての定義(デフィニション)を、このあと続けて、「一般的に、組み立てた論理によって、特殊な課題を説明すること」と書いてある。これなら少しだけ分かり易くなった。でも、どうせ分からない。こうやって、分かった振りと、どうせ分からないで、日本のバカ大学の、馬鹿大学教育は、戦後も75年間も続いてきた。ちんぷんかんぷん という、元は中国語らしいコトバだけが、はっきりしている。

 訳(わけ、和解、わげ)が分からん、という多くの日本人の正直な反応だけが正しい。演繹(えんえき)法は、誰でも出来る。みんな現にこれをやってコトバを使っている。だが帰納(きのう)法が分からない。

 帰納法は、極めて優れた人間だけが、出来る、使える。たとえば、私、副島隆彦のような人間が、「なぜ、トランプが再選されるか。そしてあと4年間も大統領をする」と書くときの、理由として、「なぜなら、4年と4年で8年間するのが、アメリカ大統領の正常なあり方だからだ」と、決めつけるからだ。

 この馬鹿みたいに、簡単な「決めつけ」のやり方のことを、帰納法をいう。ぐーっと内側に向かって、考えを押し詰めてゆく感じだ。これが、特称命題(とくしょうめいだい)から、一般(普遍、あるいは、全称)命題を導き出すことだ。それに対して、演繹は、その逆で、「一般(普遍、全称)命題から、特称命題を導くこと」と、反対方向の思考であって、真逆だ。 何となく、でいいから、このように分かりなさい。

 私、副島隆彦が、さらに決めつけをやって、「なぜトランプが勝って再選されるのか」は、「トランプは、アメリカの半分、失業している、しかし泥臭い、本物の立派な白人の男たち(実直で、素直な若い女たちも含む)の燃えるような正義の情熱の、圧倒的な支持があるからだ」と、これが、特称命題だ。だから、「トランプが勝利、再選される」が一般(全称)命題となる。これが、デカルトの帰納法の使い方だ。こういう決めつけの連続だ。ただし、この帰納法は、極めて優れた人間だけが使える。一般人には使えない。何となく分かりなさい。

 私が、4年前のトランプの当選を予言して当てた時に、書いた本『トランプ大統領とアメリカの真実  次はトランプで決まり 』(日本文芸社、2016年7月刊)は、その冒頭から、「何故、トランプが勝つのか」で、それは、「5月18日に、ヘンリー・キッシンジャーが、トランプに電話して、『ドナルド。ウチに来てくれ。話がある』で、トランプが、NYのアッパー・イーストのキッシンジャー(今98歳)の家に行ったこと」これが、特称命題だ。

 「だからドナルド・トランプが当選する」という一般(普遍)命題を私は導き出した。こういうことは、天才しか出来ない。このことを、皆、分かりなさい。

 今も、私がこの予言をして当てた本の、冒頭からの書き出しを、誰も正面から、自分の頭で考えて、それを、厳しく検査、精査して、検証(testification テスティフィケイション)しようとしない。それぐらいに、世の中は一般人で、満ち溢(あふ)れている。

 最近は、私、副島隆彦から、情報を仕入れに来る自分では、インテリで、アメリカ通で、頭がいいと思い込んでいるアホたちがたくさんいる。彼らは業界人だ。それでも私の、あの本の、始めの方の、「キッシンジャーが、ドナルド、うちに来てくれ」と言って、トランプが、会いに行った。そして、キッシンジャーが、自分の親分である“世界皇帝”デイヴィッド・ロックフェラー(翌年、2017年3月に101歳で大往生した)のコトバを、伝えた。

 「ヒラリーとビルの思い通りにさせない。この2人は、私が死ぬのを待っている。私から世界権力を相続する気だ。私が死んだら、このふたりは、すぐに戦争(第3次世界大戦)を始める。そのように着々と動いている。ヘンリー、お前が食い止めろ。だから、トランプに大統領をやらせる、と彼に伝えてくれ」と言った。これで決まったのだ。

 私の本の読者たちは、もう一度、私のあの本を、しっかり読みなさい。予言者が、予言を当てる、というのは、「デカルトの帰納法」を使うからだ、と分かりなさい。だが、ずば抜けて優れた人間だけが、この技は使える。

「なぜ、副島先生は、トランプの当選を予言できたのですか?」と、素直に聞いてくる人がたくさんいる。私は、素直で正直な人間が大好きだ。この人たちは、私の予言の的中に肯定的に、好意的に驚く。だがそれ以上のことを考えない。今から、皆さんも、自分の霊能力(れいのうりょく)に近い、「鋭く感じる脳」を鍛えてください。自問自答を繰り返しながら。

これからは、私たちは、自分の霊能力を鍛える、ということを、私たちの目標のひとつにしましょう。私は、このことに大きく気づいた。ユニテリアンとエマーソンの研究をしていたら、ここに、到達した。超越論的直感(トランセンデンタリズム)を大事にして、スピリチュアリズムの本来の姿に、私もようやく到達した。

 それでは、なぜ、「トランプは落選する、負ける」と、激しく書く馬鹿たちが、これほどに喧(かまびす)しく最終盤になって、メディア(ネット報道を含む)で湧いて出てきたのか。

 それは、彼らが、Moonie 統一教会(ムーニー。 ローマ・カトリック教会と CIAが作った、気色の悪い、韓国発祥ということになっている、歪んだ、クレチン病の政治宗教団体)と、ヒラリー派と、アメリカの軍産複合体と、the Deep State 「ザ・ディープ・ステイト」(陰に隠れた、アメリカの特権層。官僚どもを含む)が、トランプへの憎しみを、激しく募(つの)らせているからだ。トランプが、勝ち続けることは、自分たちの勢力の自滅だからだ。自分たちの利権(スペシャル・インタレスト)の喪失だからだ。

 中国へのコロナウイルス攻撃は、このアメリカの 反(はん)トランプ勢力は、失敗した。中国は、この攻撃(だから、これが、① 核戦争に次ぐ、② 生物化学戦争(バイオ・ケミカル・ウォーフェア)だ。その次が、③ サイバー戦争(電子戦争)だ。

 もっと分かりやすく書くと、こいつらは、とにかく、トランプが、いけ好かなくてキライなのだ。その根底にあるのは、「とにかく、中国を叩き潰さないといけない。中国と戦争をしないといけない。そうしないと、アメリカの世界支配、世界覇権が終わってしまう」という考えだ。そして、その手先たちが、日本にも、大量に500万人ぐらいいる。

 もっと端的に言えば、反共右翼(はんきょううよく)たちだ。彼らからすれば、本物のアメリカの民衆の代表であるポピュリスト(populist 民衆=みんしゅう=主義者)のトランプが、憎らしくて、憎らしくて、仕方が無いのだ。この本音の、正直さを、この反共右翼たちは、あんまり、はっきりとは言わない。だが、副島隆彦が、全部、摘発して、ひとりひとり、この、今や、追い詰められてきた日本の反共右翼どもを、名指しで、叩き始めるだろう。

 なぜなら、中国は、今も、巨大な成長を続けて、貿易黒字も続けて、こんなコロナ攻撃のあとでも、経済成長率で、4.3%(年率換算)を示しているからだ。外国との行き来の人間の動きは、飛行機を止めることで、止めてしまった。全くバカなことをしたものだ。ロックダウンで自分の国の経済と、商店街を殺していて、それで、成長率(本当は、衰退率=デクライン・レイト=)が、マイナス9%(年率換算)になってしまった。アメリカも、ヨーロッパも、日本もそうだ。 バカなんだ。

 ただし、中国への片肺(かたはい)飛行による武漢(ぶかん)へのコロナ攻撃は失敗した。だが、ミラノで撒いた別のコロナ株(かぶ)が、アメリカにブーメラン効果(エフェクト)で、戻って来て、政権担当者のトランプを痛めつけたのには、ヒラリー派、ムーニー勢力にとって、「やっただけのことは有った」だ。トランプは、このことに気づいていて、「コロナ・ヴァイラスで狙われたのは、自分だ」と分かっている。

 もうこれぐらいで、今日は止(や)めよう。 以下に田中宇(たなかさかい)氏の文を載せる。
それにしても、宇宙の宇(う)を、さかい と読ませる名前を、彼の両親は、戸籍の出生届の時に、決めたものだ。人の名前と住所と、電話番号と、メール・アドレスは、その人を表す、記号であって、他の人たちのために有る。 自分の為に有るのではない。個体識別だ。だから、電話番号や、メール・アドレスをしょっちゅう変える人は、その分、周囲の人の手を煩(わずら)わせているのだと、自覚すべきだ。  副島隆彦記

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Subject: [ 田中宇:隠れ支持者がトランプを再選させる ]
Date: 17 Oct 2020

田中宇(たなかさかい)の国際ニュース解説  2020年10月17日 http://tanakanews.com/

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★隠れ支持者がトランプを再選させる
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 11月3日の米大統領選挙が近づき、トランプとバイデンのどちらが勝つか、同時
に行われる連邦議会選挙がどうなるか、各種の予測が出回っている。マスコミや
権威筋・エスタブ系の予測のほとんどは、バイデンが勝つと予測している。議会
選挙も民主党が勝ち、上院の多数派が共和党から民主党にくつがえって民主党が
上下両院を制するとの予測が多い。

一方オルトメディア系・非権威筋には、エスタブ(リッシュメント)系と対照的
に、トランプが圧勝して議会も共和党が下院もとって上下院を制するという予測が多い。旧来の常識に沿うなら、頭の良い権威筋が正しく、オルト(オルタナティブ)系は勝手に妄想しているだけ、という話になる。だが、前回2016年の選挙時には、
権威筋がこぞって民主党クリントンの勝利を予測・確信していたのに、結果はトランプの勝ちだった。事後にわかったのは、権威筋が民主党びいきで、世論
調査のサンプルに占める民主党支持者の割合を増やしたりしてクリントン優勢の
方向に歪曲していたことだった。今回も、権威筋の世論調査は民主党側に歪曲さ
れている。権威筋は秀才で正しく、オルト系は馬鹿な妄想家、という旧来の常識
は4年前に崩れた。それなのに今回も権威筋は同じ間違いを繰り返している。

http://www.realclearpolitics.com/epolls/2020/president/us/general_election_trump_vs_biden-6247.html
2020 General Election: Trump vs. Biden

http://tanakanews.com/160927trump.php
優勢になるトランプ 2016

http://nationalinterest.org/print/blog/2020-election/polls-wont-decide-trump-vs-biden-coronavirus-and-economy-will-170583
Polls Won’t Decide Trump vs. Biden. Coronavirus and the Economy Will

エスタブ系の予測で唯一、16年の選挙でトランプ当選をあてた民間調査会社トラ
ファルガーは、今回もトランプが勝つと言っている唯一の予測だ。トラファルガ
ーは他のエスタブ系予測と異なり、トランプや共和党を支持する米国民の多くが
世論調査に対して自分がトランプを支持していることを言いたがらない「隠れ支
持者」である点を加味して予測を出している。また今回の選挙では、2大政党と
も有権者登録する人が増えているが、接戦諸州ではいずれも登録者が増えるほど
共和党が優勢になる傾向だ。

http://texasscorecard.com/commentary/ellis-the-trafalgar-effect/
The Trafalgar Effect

http://www.zerohedge.com/markets/jpmorgans-kolanovic-has-warning-those-expecting-crushing-biden-victory
JPMorgan’s Kolanovic Has A Warning For Those Expecting A Crushing Biden Victory

米国は911後のテロ戦争やリーマン危機以降、2大政党間の分裂や貧富の格差が
ひどくなった。マスコミや学術界、IT企業など新興勢力が握るようになった経済
界など、米国の権威ある勢力はすべて民主党支持者が席巻している。グーグル
(アルファベット)、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックの
5社が、そのまま民主党の5大献金元だ。インターネットは丸ごと民主党である。
ブッシュ政権がイラク戦争や単独覇権主義で大失敗し、共和党は悪者にされた。

http://www.investmentwatchblog.com/95-of-donations-from-silicon-valley-big-tech-employees-have-gone-to-joe-biden/
95% of donations from Silicon Valley Big Tech employees have gone to Joe Biden

http://tanakanews.com/200820trump.htm
米大統領選挙戦を読み解く

職場からインターネットのSNSまでのあらゆる場所で、共和党支持者が自分の政
治信条を表明するとひどい目に合う。共和党支持者は、マスコミなどエスタブ系
の世論調査が民主党寄りであると知っているので調査に答えない。支持政党なし
とかごまかしを言う。共和党系のケイトー研究所によると、今や共和党支持者の
77%が自分の信条を言いたがらない「隠れ」の状態だ。昔の日本の隠れキリシタ
ンなどと同様、彼らは自分たちの信条を抑圧されているだけに、熱狂的に共和党
やトランプを支持している。今夏の共和党大会への参加者の85%が熱狂者だった。
エスタブ系の諸調査はバイデンが8-12%優勢だと予測しているが、これらの予測
は「隠れトランプ支持」の要素を加味していない。「隠れ」の存在を控えめにで
も加味すると、トランプ圧勝の予測に変質する。

http://www.cato.org/blog/poll-62-americans-say-they-have-political-views-theyre-afraid-share
62% Say the Political Climate Prevents Them from Sharing Political Views

http://www.bloomberg.com/opinion/articles/2020-10-04/the-electoral-antidote-to-america-s-fevered-delirium-under-trump
Electoral Antidote to America’s Fevered Delirium Under Trump

http://www.zerohedge.com/political/gallup-finds-majority-americans-believe-trump-will-win-re-election
Gallup Finds Majority Of Americans Believe Trump Will Win Re-election

http://www.gatestoneinstitute.org/16337/self-censorship-in-the-us
Self-censorship in the US

上記の理由から、私はトランプが再選されると予測している。トランプは、前回
16年に辛勝だったが、今年はもっと余裕のある勝ち方になる。圧勝の可能性も大
きい。前回に予測を間違えたマスコミや権威筋は、今回も間違える。間抜けだ
(米国の一般市民の56%がトランプ再選を予測している。マスコミより一般市民
の方が正しく予測している)。マスコミや権威筋は、なぜ同じ過ちを繰り返すの
だろうか。

http://patriotrising.com/and-just-like-that-the-entire-left-became-covid-conspiracy-theorists-thanks-to-trump/
And just like that, the entire Left became covid conspiracy theorists thanks to Trump

マスコミは諜報界(軍産複合体)の傘下にある。今や諜報界はトランプ側(隠れ
多極主義勢力)に握られている。トランプと諜報界はこの4年間暗闘し、トラン
プ側が勝って諜報界を隠然支配している。トランプ側は、諜報界を通じてマスコ
ミや権威筋が今回の大統領選の予測を間違えるように仕向けている。それによっ
て、米国の覇権維持に必要なマスコミや権威筋の権威を落とし、無力化しようと
している。民主党支持者をぬか喜びさせた挙句に落胆・激怒させ、民主党の左派
が選挙後に全米各地でトランプ敵視の暴動を起こすよう仕向けている。暴動が続
くほど、覇権国としての米国の当事者能力が低下する。

http://www.zerohedge.com/political/trump-tweets-he-leaving-walter-reed-hospital-monday-evening
After Returning To White House, Trump Implores Americans Not To Let
COVID-19 “Dominate Your Life”

11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

http://www.zerohedge.com/markets/confidence-accuracy-us-election-record-low-gallup
Confidence In Accuracy Of U.S. Election Is At Record Low: Gallup

http://www.stationgossip.com/2020/09/trump-calls-election-fraud-like-youve.html
Trump calls election a ‘fraud like you’ve never seen’ as he attacks mail-in ballots and refuses to say he will accept the results

バイデン敗北により、民主党の主流であるエリートな中道派は政治力が低下し、
民主党は左翼の政党になっていく。2大政党の両方を覇権運営担当のエリート・
軍産が握り、どっちが勝っても似た結果になる米国の2大政党制が崩れていく。
左翼は暴力組織の傾向を強め、トランプの再選を認めず、トランプを追い落とそ
うとする政権転覆の「カラー革命」を米国で試みそうだ。来年1月20日の就任日
までにはトランプ再選が確定するだろうが、その後も左翼はトランプを敵視し続
けて暴動や破壊行為を続け、米国の社会や政治経済の安定や覇権を崩壊させてい
く。同盟諸国は米国に愛想を尽かし、中露と協力する方向に転換していく。米国
の左翼は以前から諜報界に入り込まれており、トランプに戦いを挑み、米国を壊
しつつ負ける「敵」として機能させられている。

http://www.wsj.com/articles/an-american-coup-attempt-11602181261
An American Coup Attempt

http://www.stationgossip.com/2020/09/sen-rand-paul-says-left-wing-mobs-are.html
Sen. Rand Paul says left-wing mobs are PAID, well-organized thugs, confirming they are terrorists-for-hire

米国のプロパガンダ操作を担当する諜報界がトランプ側に握られていることは、
いくつかの状況から推測できる。たとえば、投票日2週間前という今のトランプ
にとって素晴らしいタイミングで、バイデンの息子であるハンター・バイデンが
中国から贈賄されていた疑惑が改めて出てきたこと。ハンターバイデンの疑惑噴
出を受け、ツイッターやフェイスブックといった民主党支持のSNS運営企業が、
バイデンに不利な投稿を削除・隠蔽する動きを開始した。これも、これまであま
り問題にされてこなかったSNSの民主党側への不正な政治偏向を暴露すること
になり、トランプを有利にする。

http://original.antiwar.com/?p=2012341099
Trump Orders Russiagate Documents Declassified So What!

http://www.thegatewaypundit.com/2020/10/breaking-joe-biden-subject-federal-criminal-investigation-role-spygate-activities-ukraine/
Joe Biden is the Subject of Federal Criminal Investigation Into His Role in Spygate and Activities in Ukraine

コロナに関しても、WHOが今のタイミングで都市閉鎖が愚策である(感染対策
の効果がなく、経済的なマイナスが大きすぎる)ことを認め始めた。今回の選挙
で、バイデンがコロナの恐怖扇動に乗る姿勢、トランプは逆にコロナ軽視と経済
重視なので、WHOが都市閉鎖を否定し始めたことはトランプを優勢にする。先
日のトランプ自身のコロナ感染(劇)も、コロナを克服したトランプがホワイト
ハウスに帰ってきた時にマスコミの前でマスクを外す演技など、コロナのインチ
キに振り回されて疲れている米国民のウケを狙ったやらせだった可能性がある。

http://www.naturalnews.com/2020-10-07-cnn-watching-trump-remove-mask-on-tv-will-kill-you.html
CNN says watching Trump remove his mask on TV will kill you

http://www.zerohedge.com/political/cnn-analyst-labels-president-trump-biological-terrorist
CNN Analyst Labels President Trump “A Biological Terrorist”

米諜報界(軍産)は、気に入らない大統領を辞めさせる力を持ってきた。冷戦を
終わらせようとしたケネディやニクソンやカーターは、任期途中で殺されたり辞
めさせられたり再選を阻止された。冷戦後、軍産内で力を増したイスラエルに楯
突いたパパブッシュも再選を阻止された。

ビル・クリントンも軍産を抑圧して楯突いたが、彼は金融界を味方につけていた
ので再選できた。それ以降のすべての大統領が、金融バブルの膨張維持に力を注
いできた。リーマン危機は子ブッシュ2期目の終わりに起きた。金融界は軍産の資
金源であり、両者は相互扶助関係だ。軍産の無力化は、ケネディが試みて殺され、
クリントンが途中まで進めたが苦戦した。トランプは、史上最も軍産の無力化に成功
しており、軍産から再選を阻止されにくい。その観点からも、トランプは再選され
る可能性が高い。

“I Was Aghast” – MSM Attacks Trump For Removing Mask On White House Steps http://www.zerohedge.com/political/i-was-aghast-msm-attacks-trump-removing-mask-white-house-steps

この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/201017trump.htm

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝