重たい掲示板

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庄司豊明 投稿日:2020/11/02 08:41

【2261】[2655]発売日と同時に読み始めました

書店が住む地域になくなりましたが、楽天ブックスに予約注文して、発売日当日に到着して読み始めています。
今回のセミナーは、オンライン受講でしたが本をよんでいるとセミナーでのことを復習している気分です。
DVDか到着したら合わせて利用させていただきます。

守谷健二 投稿日:2020/11/02 07:36

【2260】[2654]日本統一王朝の初代天皇(その二)

〔2651〕の続きです

日本国の初代天皇は天智天皇です。
天智天皇は斉明天皇の死後七年間即位せずに政治を執ってきました。天智天皇の称制と言われる期間です。
天智七年(667)正月の即位記事は、日本統一国家の天皇に即位したことを意味します。

倭国(筑紫王朝)は朝鮮半島出兵の敗北で王朝を維持することが困難になっていた。
二年に亘る三万もの海外派兵でした。それが惨敗で終わったのです。親子兄弟を失った国民の恨み怒りが王朝に向かわなかったはずがない。

倭国の王族どもは筑紫を捨てざるを得なかった。石を以て追い出されたのであった。
彼らは大和王朝の中大兄皇子(天智天皇)を頼り、身を寄せたのである。昨日まで大和王朝を見下していたくせに。朝鮮派兵に異を唱える斉明天皇に毒を盛ったくせに。
倭国の王族たちは、天智天皇の臣になる事で命乞いをしたのである。
命乞いをした証拠は、倭国の大皇弟・大海人皇子(天武天皇)の妃であった額田王(ぬかたのおほきみ)が天智天皇の後宮に入っていたことである。大海人皇子が臣になる証として、以後決して背かぬ証として自ら献上したのだ。
この時、鏡王女も献上している。

   天皇、鏡王女に賜う御歌一首(万葉集巻二)
 妹が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺に 家もあらましを

(訳)あなたの家をいつも見ることが出来たらなあ。大和の大島の嶺に家があったらなあ。

   鏡王女、応え奉る歌一首(万葉・巻二)
 秋山の 樹の下隠り 逝く水の 吾こそ益さめ 御思よりは

(訳)秋の山の木の下を隠れて流れて行く水の水かさが増すように、あなた様が思い下さるよりは、私の方こそ一層多く思い致しておりましょうに。

   額田王、天智天皇を思(しの)ひて作る歌一首(万葉・巻四)
 君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く

(訳)わが君をお待ちして恋しく思っていると、私の家のすだれを動かして秋の風が吹いてくる。

   鏡王女の作る歌一首(万葉・巻四)
 風をだに 恋ふるは羨し 風をだに 来むとし待たば 何か嘆かむ

(訳)風だけでも恋しく思っているのは羨ましい、せめて風だけでも来るだろうと待っておられるなら、何の歎くことがありましょう。(私には風さえも訪ねてこないのですから)

天智天皇は、額田王は自らの後宮に入れたが、鏡王女は入れなかった。天智と鏡王女との贈答歌から、お互いに敬意を払っていたことがうかがえる。
自分の妃を献上することは、屈辱に違いないのだ。しかし過去の経緯から(斉明天皇を毒殺したことなど)屈辱をしのんで命乞いをしてでも天智天皇の軍門に降るしかなかったのである。

副島隆彦 投稿日:2020/11/01 09:18

【2259】[2653]遂に、「米大統領選挙 トランプ氏優位に」だってさ。

副島隆彦です。  今日は、2020年11月1日(日)です。

 私が書いた新刊書の 『金(きん)とドルは 光芒(こうぼう)を放ち 決戦の場へ』(祥伝社刊)が、今日、発売です。 本屋で買ってください。今日のぼやきで宣伝しています。

 さて、いよいよ アメリカ大統領選挙の投票日(11月3日)である。
泥仕合だ。 私が、本気で、憎らしいのは、次のただ一点である。 
 米民主党 the Democrat Party は、 誕生の時から、アメリカの貧困層(貧乏人)と、分厚い労働者階級と、移民(外国からの移住者)と、マイノリティ(黒人3千万人を含む少数民族。被差別民のこと)の党である。

 この本来の性質を、奪い取られて、恐ろしい反共右翼(はんきょううよく)の政治宗教勢力に、乗っ取られて、すっかり、過激で、おかしな政党になってしまったことだ。 人権と平等と人種差別なし、を 逆手に取って、奇怪な勢力が、米民主党を裏側から支配して、黒人たちを過激化させ、暴動を扇動する党になってしまった。 元々の穏やかな アメリカの貧乏人層や、まじめに働く企業の従業員層 の利益を代表する しっかりとした リベラル派の 政党に戻るべきなのだ。

 仕方がないので、米共和党 the Republican Party という 元々、金持ち層と、経営者、商店主、農場経営者(ファーマー)たちの党が、穏やかな国民政治を求めて、トランプのような経営者上がりを、賢明に、大統領に選んでいる。
だから、トランプが勝って、再選される(あと4年間やる)のがいいのだ。

 それに対して、今も、トランプ憎しの怨念にかられた、気色の悪い者たちが、「バイデンが勝つ」と馬鹿みたいな 虚妄の願望に、縋(すが)り付いている。日本にも、この愚劣な、扇動者たちが、新聞記者(あがり)、言論人にたくさんいる。 

 とにかく、中国を叩け、中国を追い詰めろ、中国とケンカしろ、何なら中国と戦争をする、という 愚劣な連中だ。 櫻井よしこのような、台湾華僑の男と置き屋の女の子供、のような、反共右翼の 言論人たちだ。

 私は、トランプが再選されたら、この 反共右翼たちに向かって、ガンガン、ケンカを売る。どうせ向こうは買わない。私、副島隆彦を相手にしない。
それでも構わない。私は、「アジア人どうし戦わず」の旗を、意気揚々と強力に、掲げ続ける。「アジア人どうしで戦争をさせられる策略に、2度と乗せられてたまるか」の一点張りで行く。
 彼ら、中国と戦争をせよ、と煽(あお)る者たちを実名を挙げて、次々と彼らの所業を徹底的に指摘し批判する。

 最近出て来た、40代ぐらいの若い、右翼の物書き(女も数人いる)は、現代の世界の、そしてアメリカの政治思想の流派の研究が全く、出来ていないものだから、「トランプは、中国に対して厳しい態度を取るから、トランプで、自分はいい」という、生来あまり頭の良くない、その反共産主義の精神の、一点張りで、
バカ右翼のくせに、トランプ支持で、勝ち組の波に乗ろうとしている。

 60代から上の、反(はん)トランプで、ヒラリー派に所属した、ジジイ言論人たちほどの、痛い目も経験している、重厚さもないものだから、こういう軽薄
な言論文を書ける。  トランプは、習近平と、仲良く、裏でつながって、世界政治をやっているのだ。彼らの共通の先生(メンター、mentor )である、ヘンリー・キッシンジャーのことを、少しは調べなさい。

 そうしたら、キッシンジャーが、アメリカの政・財・官界 で、親(しん)中国派の、頭目、首領であることが分かるだろう。 そうしたら、自分たちの、「トランプは、中国に対して闘う」というのが、ウソだと、その軽いお前たちの頭でも、すぐに分かるだろう。 あとは、意地でも分かりたくない、ということだけだ。私、副島隆彦の本を少しは読みなさい。

 以下転載する、最新(昨日、10月31日)の記事の書き手である、古森義久(こもりよしひさ)も、主要なその一人だ。 彼は、長年、産経新聞のワシントン特派員(昔は、毎日新聞にいた)で、ずっと、日本に、反共右翼の言論を、ニューズ記事の形で、書いて送ってきた人間だ。奥さんがアメリカ人で、ワシントンの政界の周辺の、言論人や新聞記者たちの業界に食い込んでいる。

 この古森義久(こもりよしひさ) が、最後に出て来て「米大統領選挙トランプ氏優位に」という記事を書いた。おかしなことに、彼は、これまでの態度を変えて、トランプの勝利を言い出した。

 このMoonies 統一教会 の同伴知識人めが。こいつが、アーミテージ、マイケル・グリーンの忠実な子分をやって、ワシントンDCで 安倍晋三を連れて回って(2008年から)、アメリカの凶悪なネオコンの親分たちに合わせて、安倍政権を作らせたひとりだ(安倍の2期目の2012年の年末の前にもやった)。日本をさらにヒドく、アメリカの家来、奴隷、属国にした重大責任者のひとりだ。

 こいつは、自分の「トランプ憎し」の本音を隠して、立場を翻した。トランプの 反(はん)中国の強硬派のふり、ポーズにしがみ付き、縋(すが)り付く、見苦しい反共右翼 立場にまで撤退して、元々の自分のネオコン系のヒラリー派 である、自分の本性(ほんしょう)が、バレないようにして、トランプ再選の後も、在ワシントンの 日本向け発信ジャーナリストとして生き延びようという戦略(魂胆)なのだろう。 哀れな奴だ。

 古森が、以下の記事で、今のアメリカのゴロツキpoll (世論調査会社)の、 「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)の正体をチラと書いている部分が、自分たち反(はん)トランプ勢力の 悪(あく)を 自己暴露している分だけが、正直でいい。

 日本のメディアは、この半年(5月から)ずっと、この「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)の世論調査の数字を、振り回してヒドかった。日本への国民扇動をやっただけなのか、それとも、「トランプ落ちろ」の自分たち、反共右翼の本心の 必死の願望の、すがりつきの麻薬が、「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)だったのか、を、これから私は調べないといけない。

 この凶器で狂気の、世論調査会社は、コロナウイルスの各国の感染者数、とかいう、虚偽の扇動情報を、ずっと、流し続けた(今もやっている)、米首都ワシントンにある、ジョンズ・ホプキンス大学の 司令塔(大本営=だいほんえい=発表だ。マイクロソフトのビル・ゲイツが、ここの最大の資金の出し手)と、同じことをやっている。 世界民衆は、こんな、バカな、愚劣な洗脳、扇動組織に、
脅され、かく乱され、冷静な思考を出来なくされ、 発狂状態に連れて行かれる。 

 人類は、全員マスクをした牛、豚、羊のように、屠殺場(とさつば。今は、食肉加工場)に連れて行かれて、次の大(だい)戦争をさせられるのだ。そのように、来月出る、対談本のあとがき に書いた。

 老舗の 世論調査会社の ラスムセン社と ギャラップ社は、ここまでヒドイ発表はしない。4年前の 大統領選挙で、トランプ当選を外(はず)して、恥をかいて信用を無くした分だけ、慎重になっている。こんどこそ、大統領選挙が終わったら、この、凶器の 世論調査会社、という 奇怪な宗教団体に乗っ取られている poll たちを、成敗して、徹底的に、報道システムの中から、追放しないといけない。

 安倍政権への支持が、65%あるとか、日本の テレビ、新聞の、世論調査というのも、ずっと酷(ひど)かった。どうしたら、こういうキチガイたちが、堂々と、世の中で、立派な組織として、通用しているのかを、誰かが、調べて書かなければいけない。 お前たちは、本当に、狂っているのだ。

 アメリカの主流派メディア(すなわち、反トランプ)のNYタイムズ紙 や、CNN や、NBC 、ワシントン・ポスト紙たちは、この「リアル・クリア・ポリティックス」(RCP)を使って、毎回、毎回、毎日のように、「バイデン候補が、12%(12ポイント)、トランプ候補よりも支持率で上回って(リードして)いる」と、嘘八百のニューズ報道をし続けた。

 さらには、こういう魔術を取り扱っているうちに、自分たち自身の脳(思考力)まで病原菌が感染して、これらの狂った「ディープ・ステイト」メディアに からめとられて、「トランプ負けろ」の、悲願を続て、トランプを呪詛(じゅそ)し続けた。

、斎藤彰(さいとうあきら) 読売新聞アメリカ総局長(あがり)のような、在ワシントン経験のある、アメリカの手先になり、洗脳され尽くした人間たち のことを、私、副島隆彦が、逐一、名指しで、20人ぐらい、トランプ当選の後(あと)、くし刺しにしないと、私は気が済まない。 副島隆彦記終わり。

(転載貼り付け始め)

〇 「 米大統領選トランプ氏優位に 」

2020年10/31(土)    古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

・世論調査でトランプ氏、バイデン候補を僅差で上回る。
・「バイデン候補勝利確実」という見通し終盤戦で崩れてきた.
・別の調査「生活4年前より良くなった?」の問いに「はい」56%。

 アメリカ大統領選の投票日を1週間後に控えた10月27日、世論調査では最も正確な実績を示してきたラスムセン社の全米対象の調査で現職のトランプ大統領への支持率が対抗馬の民主党ジョセフ・バイデン前副大統領を僅差で上回るという結果が出た。

選挙全体の結果を左右する重要州のフロリダ州でもトランプ氏がリードしたという。

今回の選挙はコロナウイルスなど異例の要素が結果の見通しをことさら難しくしているが、これまで一般の世論調査が示してきた「バイデン候補優勢」の展望はこの最終段階でもはやまったく不透明となったようだ。

 ラスムセンはアメリカの多数の世論調査機関のなかでもまず前回2016年の大統領選挙での調査でトランプ氏優勢を最も正確に予測した実績で知られる。現在では同様にアメリカの世論調査機関のなかでただ1社、大統領の支持率、不支持率を毎日、調査して発表する組織となった。

 連日の大統領支持率調査は古参のギャラップ社も長年、続けてきたが、前回の大統領選の予測を大きく間違ったことなどを原因として現在では止めてしまった。

 一方、日本の大手メディアなどが報じる世論調査結果はほとんどが「リアル・クリアー・ポリティックス」(RCP)の発表数字である。だがこのRCPは独自には世論調査は実施せず、他の多数の調査機関が公表した数字を集めて、平均値を出すだけにすぎない。

 最近の調査実施は民主党支持の顕著なCNN,ニューヨーク・タイムズなど大手メディアが直接に当たる場合が多いため、共和党側ではその調査結果の平均値も民主党有利に傾く志向が強いと指摘している。

 そうした独自の特色を持つラスムセン社の発表によると、全米でのトランプ対バイデン両候補の支持率は2週間前は12ポイント、先週は3ポイント、いずれもバイデン氏が優勢だったが、10月26日からの週は逆転してトランプ氏が1ポイント、リードした。

 激戦区として動向のとくに注視されるフロリダ州ではトランプ氏がバイデン氏を3ポイントリードしたという。 この種の僅差は世論調査では「誤差の範囲内」とされ、実際にはどちらが勝つかはわからないとされるが、少なくともつい最近までの「バイデン候補の勝利が確実」という見通しはこの終盤戦で大きく崩れてきたといえよう。

 一方、ギャラップ社が10月27日までに発表したところによると、同社の全米調査ではトラン

 プ大統領の支持率が46%となり、これまでの同社の最高だった49%に近づいた。また同社による「大統領選ではだれを支持しますか」という質問ではなく、「だれが勝つと思いますか」という質問での全米調査ではトランプ氏が56%、バイデン氏40%という答えが出たという。

 ギャラップ社では同時に「現在の生活は4年前よりよくなったと思いますか」という質問による全米調査を実施したところ、「はい」が56%、「いいえ」が32%という答えが出て、これまたトランプ大統領の有利な情勢を示したという。
 
以上のような最新の世論調査結果はみなトランプ大統領の意外な人気を示している論拠とされ、今回のアメリカ大統領選が予測の難しい大接戦であることを改めて明示したといえよう。  古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝 

会員番号5533 投稿日:2020/10/28 01:03

【2258】[2652]コロナにかかりました

9月にコロナにかかりまして、その体験を紹介したいと思います。
9月中旬になんとなく体がだるい、熱いな、と感じておりました。気分もよくなくて、仕事も展望が見えず、インターネットを見ても、ちっともおもしろくないなと思っていました。
思えば、8月は、暑い中で、業務の他に家の断捨離や庭の手入れなどで根を詰め、ロシア語の研鑽にも努めるということで、追われるようで、かなり疲れていたと思います。暑いので、働いたほうびにビールも飲みました。あまりおいしくないな、と感じました。
実は、9月初旬に海外の某国に行きました。出発前のPCR検査の結果は陰性でした。現地は、乾燥していて、寒暖の差も大きく、暑いのか寒いのかわからないと感じていました。
ある日、だるいのは、ウオッカを飲んだからかな、と思っていましたが、咳が出て、あれ、と思いました。便もかなり緩かったです。振り返ると、これらはコロナの症状でした。それからは、ずっと寝ていたい気になり、そうこうするうちに、暑いと感じて汗をかき、体温を測ったら、37度を超え、夜には38度を超えました。これはまずいと医者に行き、CTをとったら、白い部分はコロナの疑いがある、熱も38度ある、55歳以上なら、重症化の恐れも高いので、即入院と言われ、現地の病院に入院しました。
病院では、あなたは重篤ではないね、と言われたものの、眠れないほど頭痛が激しく、食欲は全くなく、肺の炎症を弱くする点滴、血栓を抑える注射を1日に何回か打たれました。アスピリンや痰を出す薬、血栓防止の薬も処方されました。酸素吸入装置は、あなたはつけると機械に頼ってしまうので、つけない方がいいと言われ、使いませんでした。これらの対応は、日本の医療の観点からもとても適切だと、日本の医師は言っていましたので、旧ソ連のコロナの診療レベルは悪くないようです。
PCR検査は陽性でしたが、現地の医師は、どう見てもコロナと思ったのか、あまり結果を重視していないように見受けました。咳をすると、痰がほのかに赤く、血が混じっているようでした。それは、回復している兆候だから心配するな、と言われましたが、嫌なものでした。頭痛がつらい、食欲がないと言うと、医師は、それはコロナの症状で、通り過ぎますよ、と落ち着いていました。
だんだんと頭痛がおさまり、その一方で咳が多くなりました。食欲は少し出てきまして、看護婦さんにおかゆ(ロシアのカーシャ)などを持ってきてもらい、食べました。妻からの差し入れの料理も有り難かったです。もちろん、病院には入れないので、入り口で受け取って、係の人が運んでくれます。私の場合は、味や匂いの感覚はあり、なくなることはありませんでした。
熱も下がり始めましたが、数時間寝ると、ぐっしょりと寝汗をかきました。これは、風邪の症状と似ています。最低10日間、通常は2週間の入院だ、と最初に言われましたが、その通りで、入院して11日くらいして、気分もよくなり、肺の酸素吸入量と言うのでしょうか、指を挟んで測る数値もよくなってきました。
ということで、今は無事に退院して、とにかくよかった、よかったと感じます。現地の病院のお医者さんや看護婦さんにはとても感謝しています。
振り返ると、不思議な病気です。たまった心身の疲れ、ストレスが原因かな、と思います。咳や胸の痛みなどは今もあります。PCRは陰性になりましたが、出歩く気にもならず、人とも会いません。コロナに感染した人とリアルに会うのは嫌がるだろうと、自然に思ってしまいます。在宅で「自粛」の生活です。
月並みですが、何が自分にとって大切なのか、自分を振り返る、よい機会にもなりました。副島先生他、道場の皆様もご自愛ください。感染した者から、「本当にある病気だ」ということで、報告いたします。

守谷健二 投稿日:2020/10/26 11:19

【2257】[2651]日本統一王朝の初代天皇(その一)

守谷健二です。七世紀、八世紀の日本の政治情勢を書きたいと思います。 

 我々日本人が学んできた『日本史』は、中国正史『旧唐書』の日本記事を誤りと決め付け無視することで創られてきました。

『旧唐書』は、日本代表王朝を七世紀半ばまで倭国(筑紫王朝)で作り、八世紀初頭から日本国(近畿大和王朝)を日本代表と扱っています。当然「白村江の戦」で唐・新羅連合軍と戦った相手は倭国であったと記します。

七世紀半ばまで日本列島を代表していたのは倭国(筑紫王朝)で、勢力は近畿大和王朝を圧倒していました。
『隋書』は、「新羅・百済は皆倭を以て大国とし珍物多しとなし、並びにこれを敬仰し、恒に通使往来す。」と書く。

つまり倭国は、新羅・百済に対し宗主国の立場にあった。その新羅が西暦650年、唐朝に走り、唐朝の完全な臣下に入ったのです。これは倭国に対する裏切りでした。この時から倭国の新羅討伐は喫緊の課題になっていた。

それなのに661年八月まで新羅討伐軍を派兵できなかったのは、背後に控える大和王朝(日本国)の協力を取り付けることが出来なかったからです。大和王朝は近年目覚ましく国力を充実させていました。

西暦661年正月六日、斉明天皇は筑紫行幸に出発します。教科書に「新羅討伐への親征」と書かれている事です。
しかし『日本書紀』は、この二日後に船中で大田皇女(中大兄皇子の娘、大海人皇子に嫁いでいた)が女子を出産した、と書きます。

いったいこれはどうしたことでしょう、新羅討伐のため、戦争するための筑紫行幸ではありませんか。それに身重の臨月になっている皇女を、どうして帯同する必要があったのですか。これは日本最初の正史『日本書紀』の記事です。

百済王朝は、この前年(660年)八月に唐・新羅連合に滅ぼされていました。斉明天皇はこの事実を知っていたのでしょうか。知った上で身重の皇女を帯同していたのでしょうか、私はとても信ずることが出来ません。倭国が情報を遮断していたのではないか。

斉明天皇は661年七月崩御します。新羅討伐の出兵は翌八月に強行されました。
もし日本列島が統一王朝になっていたなら、斉明天皇は日本全体の天皇です。その天皇が崩御した翌月に戦争を開始するなど許されることか。

私は次のように考えます。日本には二つの王朝が並立していた。『旧唐書』の記事は正確である。
力関係は、倭国が断然優っていたが、近年の大和王朝の充実は無視できなかった。
大和王朝を説得する切り札として大海人皇子(天武天皇)が派遣され、何とか説得することに成功し、中大兄皇子(天智天皇)の娘・大田皇女との婚姻が成立した。

斉明天皇の筑紫行幸は、身重の大田皇女を無事倭国に送り届けるのが目的であった。筑紫王朝と大和王朝の同盟が成立したことを大々的に披露するための行幸であった。
斉明天皇は、筑紫について初めて百済王朝の滅亡を知らされたのだろう。斉明天皇は出兵反対、同盟解消をも言い出したのではなかったか。天皇の死は、どうも暗殺の気配がある、『日本書紀』が、そう匂わせているのだ。

半島出兵は、663年八月「白村江の戦」において倭国軍の壊滅的惨敗に終わった。
三万もの海外派兵であった。倭王朝は大打撃を被ったのである。力関係は完全に逆転していた。倭国の民の怒り恨みは大きく、都の治安さえ守ることが出来なくなっていた。

次回につづく。

片岡裕晴(かたおかのぶはる) 投稿日:2020/10/23 09:34

【2256】[2650]『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』の感想と関連記事

9月28日に発売された田中進二郎著『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』を早速購入して、大変面白く読ませていただきました。

本書は副島先生の代表作『属国・日本論』の理論を16世紀後半から17世紀初期に至る識豊政権の成立から徳川政権の初期までの時代に当てはめて見るとどのような歴史が展開されていたのかを従来の日本史では説明されていなかった「秘密」の解明によって組み立てた新しい日本史といえます。

副島史観の新たな分野への展開であり、さらに深く掘り下げて考察を加えたものであると思いました。

大航海時代以降の地球上で展開された、西洋人による非西洋世界の植民地化の歴史を見ると、植民地主義者の常套手段として以下のような事が行われました。

①まずキリスト教の宣教師を送り込み、原住民の一部をキリスト教の信者にする。

②キリスト教徒となった原住民社会を橋頭保にして、商人を送り込み、交易を行い、現地の権力者である王や貴族に貢物を贈り取り入る。

③ところが、現地社会の保守層からは異物(宣教師、貿易商人、キリスト教)の侵入に対するきわめて正常な反応として、排斥運動が起こり宣教師や貿易商人の殺害事件が必ず起こる(幕末の生麦事件のように)。

④結果、自国民(宣教師や貿易商人)の安全を守るという口実を設けて、軍隊の駐留を認めさせる。(生麦事件ではその後、各港の居留地に外国の軍隊の駐留が行われ、その駐留は明治8年まで続いた)

本書によって多くの人は16世紀後半の日本で行われたキリスト教の宣教師の布教活動の実態を知り、日本史の見方を大きく変えることになるだろう。

この時代に行われたキリスト教の布教を純粋な信仰と伝道の情熱の発露であり、遠い海を乗り越えてはるばる日本までやってきたと漠然と思いこんでいた人は、実はローマ・カトリック教会の隠された日本占領、支配の計画があり、本能寺の変や秀吉暗殺の計画もその裏で画策したのはイエズス会の宣教師だったということを知って驚愕するだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

著者である田中進二郎さんへのインタビュー動画と本書『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』をめぐっての雑談動画がYouTubeの尾崎全紀チャンネルにアップロードされています。(4時間27分の内前半1/3が著者へのインタビューです)

尾崎全紀(おざきまさのり)さんは出版プロデューサーで重たい掲示板5400-5402で紹介されている『バブビ』本(*)のプロデュースをした人です。

(*)藤本かよこ著『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』

   YouTube尾崎全紀チャンネル
   ↓↓↓↓↓↓
   https://www.youtube.com/watch?v=6Ctfbytj7Jo

 (2020年10月23日投稿)

副島隆彦 投稿日:2020/10/22 09:29

【2255】[2649]米大統領選挙の終盤で、トランプが負ける、と騒ぐ馬鹿たちが湧いて来た。

副島隆彦です。 今日は、2020年10月22日(木)です。

18日の金融セミナーは、盛況で終わりました。「コロナが怖いので遠慮します」と言う人たちと、会場に入りきれなかった皆さん、その他400人ぐらいの申し込み者には、翌日19日に、オンライン配信動画と講演資料(60枚のスライド)を主催者が送ったそうだ。講演を録画したDVDの発送は約1か月掛かる。お待ちください。

 私は、このあと、自分の家の雑木が繁った庭の手入れ(まるで山仕事だ)を、息子とやっていて、風邪を引きそうで怖かった。だが体を暖かくして何とか乗り切った。

 アメリカ大統領選挙の 投票日まであと12日だ。私は、ずっとトランプが勝って再選される、と予測(予言)してきた。今もこの立場だ。 何ごとも優れた知識人と学者は、物事(ものごと)を、大きく決めつけなければいけない。 知識とは、言い切り断定で激しく決めつけることだ。

「ものごとは決めつけてはいけない」というのは、いつも穏やかな生き方をして、激しいことをしない、庶民、大衆の生き方だ。こういう書き方をすると、嫌われることは分かっている。

 優れた知識人が、限られたわずかの証拠と情報だけから、ものごとをバシーンと、大きく決めつけること。これを「デカルトの 帰納法(きのうほう、induction  インダクション)」という。このヨーロッパ近代思想の大きな知識を、日本の知識人たちは、今も実は誰も知らない。何のことだか分からない。私は、本当の天才だった小室直樹先生から習ったから知っている。このことを、今日は、ここのうしろの方に、簡潔に書く。

 11月3日の投票日の 翌日4日の午前2時とか(日本では午後4時頃)にも選挙の結果は決まらない。アメリカ全土を上げての権力闘争だから、両勢力が、真っ二つで割れているので、トランプ勢力 対(たい versus ヴァーサス) バイデン候補というよりも、反(はん)トランプ勢力の激突だから簡単には収まらない。バイデンというボケ老人なんか、どうでもいい。アメリカ国民は皆、こいつがボケでアルツハイマー症だと全員知っている。それなのに、それなのに、なんで? なんで、バイデンが勝つの? だよ。全く。このことを、まず、よーく考えましょう。 

 アメリカの反(はん)トランプ勢力は、絶対に負けを認めないで、激しい国内闘争を続ける。反トランプ派は、急進リベラル派を装った4大メディア(テレビ、新聞)と、ウソ八百の世論調査(poll ポール と言う)と、軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)、大銀行・大企業連合、ビッグ・テック(GAFA+MS)などが、反トランプで暴れ続ける。  

 1か月間ぐらい「得票数の数え直し」とか「郵便投票の分の到着送れ票を加算せよ」とかで、暴れ続けて、最後は、米最高裁判所の判断(判決の一種)ということで、トランプ勢力が押し切るだろう。

 全くの泥仕合の、大混乱状態になる。“ America is divided . “ 「アメリカ・イズ・デヴァイデッド」すなわち 「アメリカは(国家が)分裂している」 とか、「アメリカ・イズ・シック」 “America is sick .” 「アメリカはビョーキ、病気 だ」と、現に、言われている。

 160年前の、1861年から4年の南北戦争のような内戦(ないせん civil war シビル・ウォー。同じ国民どうしの殺し合い)状態を呈する。それでもトランプ政権が、ひとまずは混乱を収束させる。そして、このあとの4年間のアメリカ帝国の苦難だ。

 今日は、私のこの文の後(うしろ)に、田中宇(たなかさかい)氏の、優れたネット配信の文を載せる。よく読んでください。長くて、むずかしいけど。彼は「トランプが勝利する」とはっきりと書いている。私も彼と同じ考え、予測だ。4年前と同じだ。

(転載貼り付け始め)

 11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 田中宇氏は、たくさんのアメリカの主要な英文記事のネットで読めるものを、根拠として載せてくれている。とても、これだけの大量の英文を、次々に読める人間は居ない。私も、時々、「お、これは凄そうだな」という記事しか読まない。みんな自分の生活で忙しくて手一杯だから世界政治の動きへの関心に時間を割(さ)けない。田中宇氏は、こういうことをコツコツとやって、私たちに供給してくれるから有りがたい。

アメリカの大統領選挙は、まるで、「赤勝て、白勝て」の 運動会のような感じで、 世の中は、大きくは結局、 A かBかの二者択一になるようになっている。人間(人類)の判断、というのは、そのように「AかBか」のどっちかを選ぶように出来ている。

 特に、政治の 権力闘争 に なると、どちらかが勝って生き残り、敗者は権力を失って退場してゆく。本当に戦争になって「雌雄(しゆう)を決する」となったら、王様、権力者どうしは殺し合いだ。民衆は、じっと両者の闘いを見ている。勝った方の言うことを、無言のまま聞く。それが「支配と被支配」、「統治者と被統治者(ひとうちしゃ)」の冷酷な掟だ。 「おい、副島、お前は、そういう体制側の論理を認めるのか」と聞かれたら、「そうだ。認める」と答える。

 私は、すでに、『国家分裂(デヴァイデッド)するアメリカ政治 七顛八倒(しちてんばっとう)』(2019年3月刊、秀和システム)を書いている。ここで、私は、「10年後に、アメリカは、(西部国、中央国、東部国の)3つの国に “ 国家分裂 ” する」と書いている。
読みたい人は買って読んでください。

 重要なのは、政治学(せいじがく、politics ポリティックス)という学問(サイエンス)が、ヨーロッパでこの500年間掛けて築き上げた理論(セオリー)だ。それに従わなければ、私、副島隆彦は、知識、思想、学問を 自分の人生の基本において、それで言論商売人を続けることは出来ない。 理論(セオリー)と、論理(ロジック)というのは、突き詰めれば、決め付けだ。物事(ものごと)を決め付けることが、近代学問(サイエンス)だ。

 これを、「デカルトの帰納法(きのうほう)」という。この「帰納法」というコトバだけなら、日本人は、知識層なら、一応皆、知っている(ことになっている)。 帰納法 (きのうほう、 induction インダクション) の 反対側、対立概念が、演繹(えんえき、deduction デダクション)だ。演繹(えんえき)などと、書くから、これまた、意味不明の、まるで、禅宗(ぜんしゅう)の仏教用語のようだ。 

 事実、明治になってから、こういう、むずかしい、抽象、観念語は、ほとんど禅宗(ぜんしゅう。特に臨済宗)の用語を使って、日本語に翻訳した。
 
 西周(にしあまね)、箕作麟祥(みつくりりんしょう)、井上哲次郎(いのうえてつじろう)、富井政章(とみいまさあき)たち、明治初期の、語学秀才たち(西洋語と西洋学問に没頭した。ヨーロッパ留学でフリーメイソンに入って帰って来た)が、やった翻訳業の仕事だ。欠陥翻訳語もたくさん有る。これらが今も私たちを苦しめている。 彼らが、明治の中期に、例えば、ドイツ市民法典(GBG、ゲー・ベー・ゲー)から、日本民法典を、一条、一条、翻訳して、それを法務省に馬車で運んで作ったのだ。

 仏教の禅宗という思想(臨済宗と曹洞宗と黄檗宗=おうばくしゅう=がある)は、本当の姿は、仏教そのものの否定だ。禅宗(Zen Buddhism 、ゼン・ブディズム)の根本思想は、「神も仏もあるものか」である。「道で、神と出会ったら神を殺し、仏(ブッダ)と出会ったら仏を殺し」という思想だ。 

 禅宗は、それまでの仏教が築いた、民衆の救済の思想を否定し、打ち壊した。救済は己自身で為せ、この現世で。あの世など無い、という現実保守の思想だ。権力者と大金持ちたちの思想だ。

 それを「自力(じりき)」という。これが、実は、16世紀のヨーロッパで、ジャン・カルヴァンが唱えた、予定(プレデスティネイション、predestination 救済されか否かは予め決まっている)の思想と、裏側の真実が同じなのだ。

 私、副島隆彦は、既にこのことの解明も、『 隠された歴史 そもそも仏教とは何ものか』(PHP研究所刊、2012年)でやった。この本も重要な本だ。自分で言うのも何だが。一体、仏教とは何なのか、を本気で知りたかったら、この本を読みなさい。

 演繹(えんえき)というのは、「それで、それで。その次は、こうなって。こうなって」と話を、順番に繋(つない)でゆくことだ。これは、どんな人でも出来る。私たちが、現に、毎日、やっていることだ。話を、「外側へ外側へ、押し広げてゆくこと」だ。これが演繹(デダクション)だ。

 これを、岩波国語辞典などでは、「 普遍的命題から特称(とくしょう)命題を導き出すこと」と書いてある。何のことだか、普通の人には分からない。ここの命題(めいだい、proposition プロポジション)というのも分からない。命題については、今日は教えない。簡単に言えば「質問をすること」だ。

 国語辞典では、演繹についての定義(デフィニション)を、このあと続けて、「一般的に、組み立てた論理によって、特殊な課題を説明すること」と書いてある。これなら少しだけ分かり易くなった。でも、どうせ分からない。こうやって、分かった振りと、どうせ分からないで、日本のバカ大学の、馬鹿大学教育は、戦後も75年間も続いてきた。ちんぷんかんぷん という、元は中国語らしいコトバだけが、はっきりしている。

 訳(わけ、和解、わげ)が分からん、という多くの日本人の正直な反応だけが正しい。演繹(えんえき)法は、誰でも出来る。みんな現にこれをやってコトバを使っている。だが帰納(きのう)法が分からない。

 帰納法は、極めて優れた人間だけが、出来る、使える。たとえば、私、副島隆彦のような人間が、「なぜ、トランプが再選されるか。そしてあと4年間も大統領をする」と書くときの、理由として、「なぜなら、4年と4年で8年間するのが、アメリカ大統領の正常なあり方だからだ」と、決めつけるからだ。

 この馬鹿みたいに、簡単な「決めつけ」のやり方のことを、帰納法をいう。ぐーっと内側に向かって、考えを押し詰めてゆく感じだ。これが、特称命題(とくしょうめいだい)から、一般(普遍、あるいは、全称)命題を導き出すことだ。それに対して、演繹は、その逆で、「一般(普遍、全称)命題から、特称命題を導くこと」と、反対方向の思考であって、真逆だ。 何となく、でいいから、このように分かりなさい。

 私、副島隆彦が、さらに決めつけをやって、「なぜトランプが勝って再選されるのか」は、「トランプは、アメリカの半分、失業している、しかし泥臭い、本物の立派な白人の男たち(実直で、素直な若い女たちも含む)の燃えるような正義の情熱の、圧倒的な支持があるからだ」と、これが、特称命題だ。だから、「トランプが勝利、再選される」が一般(全称)命題となる。これが、デカルトの帰納法の使い方だ。こういう決めつけの連続だ。ただし、この帰納法は、極めて優れた人間だけが使える。一般人には使えない。何となく分かりなさい。

 私が、4年前のトランプの当選を予言して当てた時に、書いた本『トランプ大統領とアメリカの真実  次はトランプで決まり 』(日本文芸社、2016年7月刊)は、その冒頭から、「何故、トランプが勝つのか」で、それは、「5月18日に、ヘンリー・キッシンジャーが、トランプに電話して、『ドナルド。ウチに来てくれ。話がある』で、トランプが、NYのアッパー・イーストのキッシンジャー(今98歳)の家に行ったこと」これが、特称命題だ。

 「だからドナルド・トランプが当選する」という一般(普遍)命題を私は導き出した。こういうことは、天才しか出来ない。このことを、皆、分かりなさい。

 今も、私がこの予言をして当てた本の、冒頭からの書き出しを、誰も正面から、自分の頭で考えて、それを、厳しく検査、精査して、検証(testification テスティフィケイション)しようとしない。それぐらいに、世の中は一般人で、満ち溢(あふ)れている。

 最近は、私、副島隆彦から、情報を仕入れに来る自分では、インテリで、アメリカ通で、頭がいいと思い込んでいるアホたちがたくさんいる。彼らは業界人だ。それでも私の、あの本の、始めの方の、「キッシンジャーが、ドナルド、うちに来てくれ」と言って、トランプが、会いに行った。そして、キッシンジャーが、自分の親分である“世界皇帝”デイヴィッド・ロックフェラー(翌年、2017年3月に101歳で大往生した)のコトバを、伝えた。

 「ヒラリーとビルの思い通りにさせない。この2人は、私が死ぬのを待っている。私から世界権力を相続する気だ。私が死んだら、このふたりは、すぐに戦争(第3次世界大戦)を始める。そのように着々と動いている。ヘンリー、お前が食い止めろ。だから、トランプに大統領をやらせる、と彼に伝えてくれ」と言った。これで決まったのだ。

 私の本の読者たちは、もう一度、私のあの本を、しっかり読みなさい。予言者が、予言を当てる、というのは、「デカルトの帰納法」を使うからだ、と分かりなさい。だが、ずば抜けて優れた人間だけが、この技は使える。

「なぜ、副島先生は、トランプの当選を予言できたのですか?」と、素直に聞いてくる人がたくさんいる。私は、素直で正直な人間が大好きだ。この人たちは、私の予言の的中に肯定的に、好意的に驚く。だがそれ以上のことを考えない。今から、皆さんも、自分の霊能力(れいのうりょく)に近い、「鋭く感じる脳」を鍛えてください。自問自答を繰り返しながら。

これからは、私たちは、自分の霊能力を鍛える、ということを、私たちの目標のひとつにしましょう。私は、このことに大きく気づいた。ユニテリアンとエマーソンの研究をしていたら、ここに、到達した。超越論的直感(トランセンデンタリズム)を大事にして、スピリチュアリズムの本来の姿に、私もようやく到達した。

 それでは、なぜ、「トランプは落選する、負ける」と、激しく書く馬鹿たちが、これほどに喧(かまびす)しく最終盤になって、メディア(ネット報道を含む)で湧いて出てきたのか。

 それは、彼らが、Moonie 統一教会(ムーニー。 ローマ・カトリック教会と CIAが作った、気色の悪い、韓国発祥ということになっている、歪んだ、クレチン病の政治宗教団体)と、ヒラリー派と、アメリカの軍産複合体と、the Deep State 「ザ・ディープ・ステイト」(陰に隠れた、アメリカの特権層。官僚どもを含む)が、トランプへの憎しみを、激しく募(つの)らせているからだ。トランプが、勝ち続けることは、自分たちの勢力の自滅だからだ。自分たちの利権(スペシャル・インタレスト)の喪失だからだ。

 中国へのコロナウイルス攻撃は、このアメリカの 反(はん)トランプ勢力は、失敗した。中国は、この攻撃(だから、これが、① 核戦争に次ぐ、② 生物化学戦争(バイオ・ケミカル・ウォーフェア)だ。その次が、③ サイバー戦争(電子戦争)だ。

 もっと分かりやすく書くと、こいつらは、とにかく、トランプが、いけ好かなくてキライなのだ。その根底にあるのは、「とにかく、中国を叩き潰さないといけない。中国と戦争をしないといけない。そうしないと、アメリカの世界支配、世界覇権が終わってしまう」という考えだ。そして、その手先たちが、日本にも、大量に500万人ぐらいいる。

 もっと端的に言えば、反共右翼(はんきょううよく)たちだ。彼らからすれば、本物のアメリカの民衆の代表であるポピュリスト(populist 民衆=みんしゅう=主義者)のトランプが、憎らしくて、憎らしくて、仕方が無いのだ。この本音の、正直さを、この反共右翼たちは、あんまり、はっきりとは言わない。だが、副島隆彦が、全部、摘発して、ひとりひとり、この、今や、追い詰められてきた日本の反共右翼どもを、名指しで、叩き始めるだろう。

 なぜなら、中国は、今も、巨大な成長を続けて、貿易黒字も続けて、こんなコロナ攻撃のあとでも、経済成長率で、4.3%(年率換算)を示しているからだ。外国との行き来の人間の動きは、飛行機を止めることで、止めてしまった。全くバカなことをしたものだ。ロックダウンで自分の国の経済と、商店街を殺していて、それで、成長率(本当は、衰退率=デクライン・レイト=)が、マイナス9%(年率換算)になってしまった。アメリカも、ヨーロッパも、日本もそうだ。 バカなんだ。

 ただし、中国への片肺(かたはい)飛行による武漢(ぶかん)へのコロナ攻撃は失敗した。だが、ミラノで撒いた別のコロナ株(かぶ)が、アメリカにブーメラン効果(エフェクト)で、戻って来て、政権担当者のトランプを痛めつけたのには、ヒラリー派、ムーニー勢力にとって、「やっただけのことは有った」だ。トランプは、このことに気づいていて、「コロナ・ヴァイラスで狙われたのは、自分だ」と分かっている。

 もうこれぐらいで、今日は止(や)めよう。 以下に田中宇(たなかさかい)氏の文を載せる。
それにしても、宇宙の宇(う)を、さかい と読ませる名前を、彼の両親は、戸籍の出生届の時に、決めたものだ。人の名前と住所と、電話番号と、メール・アドレスは、その人を表す、記号であって、他の人たちのために有る。 自分の為に有るのではない。個体識別だ。だから、電話番号や、メール・アドレスをしょっちゅう変える人は、その分、周囲の人の手を煩(わずら)わせているのだと、自覚すべきだ。  副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

Subject: [ 田中宇:隠れ支持者がトランプを再選させる ]
Date: 17 Oct 2020

田中宇(たなかさかい)の国際ニュース解説  2020年10月17日 http://tanakanews.com/

●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
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★隠れ支持者がトランプを再選させる
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 11月3日の米大統領選挙が近づき、トランプとバイデンのどちらが勝つか、同時
に行われる連邦議会選挙がどうなるか、各種の予測が出回っている。マスコミや
権威筋・エスタブ系の予測のほとんどは、バイデンが勝つと予測している。議会
選挙も民主党が勝ち、上院の多数派が共和党から民主党にくつがえって民主党が
上下両院を制するとの予測が多い。

一方オルトメディア系・非権威筋には、エスタブ(リッシュメント)系と対照的
に、トランプが圧勝して議会も共和党が下院もとって上下院を制するという予測が多い。旧来の常識に沿うなら、頭の良い権威筋が正しく、オルト(オルタナティブ)系は勝手に妄想しているだけ、という話になる。だが、前回2016年の選挙時には、
権威筋がこぞって民主党クリントンの勝利を予測・確信していたのに、結果はトランプの勝ちだった。事後にわかったのは、権威筋が民主党びいきで、世論
調査のサンプルに占める民主党支持者の割合を増やしたりしてクリントン優勢の
方向に歪曲していたことだった。今回も、権威筋の世論調査は民主党側に歪曲さ
れている。権威筋は秀才で正しく、オルト系は馬鹿な妄想家、という旧来の常識
は4年前に崩れた。それなのに今回も権威筋は同じ間違いを繰り返している。

http://www.realclearpolitics.com/epolls/2020/president/us/general_election_trump_vs_biden-6247.html
2020 General Election: Trump vs. Biden

http://tanakanews.com/160927trump.php
優勢になるトランプ 2016

http://nationalinterest.org/print/blog/2020-election/polls-wont-decide-trump-vs-biden-coronavirus-and-economy-will-170583
Polls Won’t Decide Trump vs. Biden. Coronavirus and the Economy Will

エスタブ系の予測で唯一、16年の選挙でトランプ当選をあてた民間調査会社トラ
ファルガーは、今回もトランプが勝つと言っている唯一の予測だ。トラファルガ
ーは他のエスタブ系予測と異なり、トランプや共和党を支持する米国民の多くが
世論調査に対して自分がトランプを支持していることを言いたがらない「隠れ支
持者」である点を加味して予測を出している。また今回の選挙では、2大政党と
も有権者登録する人が増えているが、接戦諸州ではいずれも登録者が増えるほど
共和党が優勢になる傾向だ。

http://texasscorecard.com/commentary/ellis-the-trafalgar-effect/
The Trafalgar Effect

http://www.zerohedge.com/markets/jpmorgans-kolanovic-has-warning-those-expecting-crushing-biden-victory
JPMorgan’s Kolanovic Has A Warning For Those Expecting A Crushing Biden Victory

米国は911後のテロ戦争やリーマン危機以降、2大政党間の分裂や貧富の格差が
ひどくなった。マスコミや学術界、IT企業など新興勢力が握るようになった経済
界など、米国の権威ある勢力はすべて民主党支持者が席巻している。グーグル
(アルファベット)、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックの
5社が、そのまま民主党の5大献金元だ。インターネットは丸ごと民主党である。
ブッシュ政権がイラク戦争や単独覇権主義で大失敗し、共和党は悪者にされた。

http://www.investmentwatchblog.com/95-of-donations-from-silicon-valley-big-tech-employees-have-gone-to-joe-biden/
95% of donations from Silicon Valley Big Tech employees have gone to Joe Biden

http://tanakanews.com/200820trump.htm
米大統領選挙戦を読み解く

職場からインターネットのSNSまでのあらゆる場所で、共和党支持者が自分の政
治信条を表明するとひどい目に合う。共和党支持者は、マスコミなどエスタブ系
の世論調査が民主党寄りであると知っているので調査に答えない。支持政党なし
とかごまかしを言う。共和党系のケイトー研究所によると、今や共和党支持者の
77%が自分の信条を言いたがらない「隠れ」の状態だ。昔の日本の隠れキリシタ
ンなどと同様、彼らは自分たちの信条を抑圧されているだけに、熱狂的に共和党
やトランプを支持している。今夏の共和党大会への参加者の85%が熱狂者だった。
エスタブ系の諸調査はバイデンが8-12%優勢だと予測しているが、これらの予測
は「隠れトランプ支持」の要素を加味していない。「隠れ」の存在を控えめにで
も加味すると、トランプ圧勝の予測に変質する。

http://www.cato.org/blog/poll-62-americans-say-they-have-political-views-theyre-afraid-share
62% Say the Political Climate Prevents Them from Sharing Political Views

http://www.bloomberg.com/opinion/articles/2020-10-04/the-electoral-antidote-to-america-s-fevered-delirium-under-trump
Electoral Antidote to America’s Fevered Delirium Under Trump

http://www.zerohedge.com/political/gallup-finds-majority-americans-believe-trump-will-win-re-election
Gallup Finds Majority Of Americans Believe Trump Will Win Re-election

http://www.gatestoneinstitute.org/16337/self-censorship-in-the-us
Self-censorship in the US

上記の理由から、私はトランプが再選されると予測している。トランプは、前回
16年に辛勝だったが、今年はもっと余裕のある勝ち方になる。圧勝の可能性も大
きい。前回に予測を間違えたマスコミや権威筋は、今回も間違える。間抜けだ
(米国の一般市民の56%がトランプ再選を予測している。マスコミより一般市民
の方が正しく予測している)。マスコミや権威筋は、なぜ同じ過ちを繰り返すの
だろうか。

http://patriotrising.com/and-just-like-that-the-entire-left-became-covid-conspiracy-theorists-thanks-to-trump/
And just like that, the entire Left became covid conspiracy theorists thanks to Trump

マスコミは諜報界(軍産複合体)の傘下にある。今や諜報界はトランプ側(隠れ
多極主義勢力)に握られている。トランプと諜報界はこの4年間暗闘し、トラン
プ側が勝って諜報界を隠然支配している。トランプ側は、諜報界を通じてマスコ
ミや権威筋が今回の大統領選の予測を間違えるように仕向けている。それによっ
て、米国の覇権維持に必要なマスコミや権威筋の権威を落とし、無力化しようと
している。民主党支持者をぬか喜びさせた挙句に落胆・激怒させ、民主党の左派
が選挙後に全米各地でトランプ敵視の暴動を起こすよう仕向けている。暴動が続
くほど、覇権国としての米国の当事者能力が低下する。

http://www.zerohedge.com/political/trump-tweets-he-leaving-walter-reed-hospital-monday-evening
After Returning To White House, Trump Implores Americans Not To Let
COVID-19 “Dominate Your Life”

11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

http://www.zerohedge.com/markets/confidence-accuracy-us-election-record-low-gallup
Confidence In Accuracy Of U.S. Election Is At Record Low: Gallup

http://www.stationgossip.com/2020/09/trump-calls-election-fraud-like-youve.html
Trump calls election a ‘fraud like you’ve never seen’ as he attacks mail-in ballots and refuses to say he will accept the results

バイデン敗北により、民主党の主流であるエリートな中道派は政治力が低下し、
民主党は左翼の政党になっていく。2大政党の両方を覇権運営担当のエリート・
軍産が握り、どっちが勝っても似た結果になる米国の2大政党制が崩れていく。
左翼は暴力組織の傾向を強め、トランプの再選を認めず、トランプを追い落とそ
うとする政権転覆の「カラー革命」を米国で試みそうだ。来年1月20日の就任日
までにはトランプ再選が確定するだろうが、その後も左翼はトランプを敵視し続
けて暴動や破壊行為を続け、米国の社会や政治経済の安定や覇権を崩壊させてい
く。同盟諸国は米国に愛想を尽かし、中露と協力する方向に転換していく。米国
の左翼は以前から諜報界に入り込まれており、トランプに戦いを挑み、米国を壊
しつつ負ける「敵」として機能させられている。

http://www.wsj.com/articles/an-american-coup-attempt-11602181261
An American Coup Attempt

http://www.stationgossip.com/2020/09/sen-rand-paul-says-left-wing-mobs-are.html
Sen. Rand Paul says left-wing mobs are PAID, well-organized thugs, confirming they are terrorists-for-hire

米国のプロパガンダ操作を担当する諜報界がトランプ側に握られていることは、
いくつかの状況から推測できる。たとえば、投票日2週間前という今のトランプ
にとって素晴らしいタイミングで、バイデンの息子であるハンター・バイデンが
中国から贈賄されていた疑惑が改めて出てきたこと。ハンターバイデンの疑惑噴
出を受け、ツイッターやフェイスブックといった民主党支持のSNS運営企業が、
バイデンに不利な投稿を削除・隠蔽する動きを開始した。これも、これまであま
り問題にされてこなかったSNSの民主党側への不正な政治偏向を暴露すること
になり、トランプを有利にする。

http://original.antiwar.com/?p=2012341099
Trump Orders Russiagate Documents Declassified So What!

http://www.thegatewaypundit.com/2020/10/breaking-joe-biden-subject-federal-criminal-investigation-role-spygate-activities-ukraine/
Joe Biden is the Subject of Federal Criminal Investigation Into His Role in Spygate and Activities in Ukraine

コロナに関しても、WHOが今のタイミングで都市閉鎖が愚策である(感染対策
の効果がなく、経済的なマイナスが大きすぎる)ことを認め始めた。今回の選挙
で、バイデンがコロナの恐怖扇動に乗る姿勢、トランプは逆にコロナ軽視と経済
重視なので、WHOが都市閉鎖を否定し始めたことはトランプを優勢にする。先
日のトランプ自身のコロナ感染(劇)も、コロナを克服したトランプがホワイト
ハウスに帰ってきた時にマスコミの前でマスクを外す演技など、コロナのインチ
キに振り回されて疲れている米国民のウケを狙ったやらせだった可能性がある。

http://www.naturalnews.com/2020-10-07-cnn-watching-trump-remove-mask-on-tv-will-kill-you.html
CNN says watching Trump remove his mask on TV will kill you

http://www.zerohedge.com/political/cnn-analyst-labels-president-trump-biological-terrorist
CNN Analyst Labels President Trump “A Biological Terrorist”

米諜報界(軍産)は、気に入らない大統領を辞めさせる力を持ってきた。冷戦を
終わらせようとしたケネディやニクソンやカーターは、任期途中で殺されたり辞
めさせられたり再選を阻止された。冷戦後、軍産内で力を増したイスラエルに楯
突いたパパブッシュも再選を阻止された。

ビル・クリントンも軍産を抑圧して楯突いたが、彼は金融界を味方につけていた
ので再選できた。それ以降のすべての大統領が、金融バブルの膨張維持に力を注
いできた。リーマン危機は子ブッシュ2期目の終わりに起きた。金融界は軍産の資
金源であり、両者は相互扶助関係だ。軍産の無力化は、ケネディが試みて殺され、
クリントンが途中まで進めたが苦戦した。トランプは、史上最も軍産の無力化に成功
しており、軍産から再選を阻止されにくい。その観点からも、トランプは再選され
る可能性が高い。

“I Was Aghast” – MSM Attacks Trump For Removing Mask On White House Steps http://www.zerohedge.com/political/i-was-aghast-msm-attacks-trump-removing-mask-white-house-steps

この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/201017trump.htm

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝

庄司豊明 投稿日:2020/10/20 07:50

【2254】[2648]YouTubeで視聴させていただきました

1018(日)の講演をオンライン視聴させてるいただきましたが、来たるべき日に備えるためのいいお話でありがとうございます。

谷口正宏 投稿日:2020/10/16 23:52

【2253】[2647]村人は最初に井戸を掘った人を忘れない

初めて投稿いたします。
日本企業で30余年働き、今年から中国企業の顧問を務めております。
たまたま自身の出来事に重ねて中国の故事を調べたところ、日本の歴史の一面にたどり着き、ご紹介したくて投稿しております。

http://www.peoplechina.com.cn/zhuanti/2012-04/20/content_448026.htm

人民日報のページのURLを貼り付けます。
「飲水思源(インシュイスーユェン)」 村人は最初に井戸を掘った人を忘れない、つまり豊かな村の村人は、最初にこの地に来て井戸を掘った=人が暮らせるように水の確保を成し遂げた人を忘れない。の意味です。中国の方は故事成語を使うときに、目の前のことに当てはめる意味ともう少し大きな意味と重ねて使います。1972年日中国交化に向けて当時の田中角栄首相が訪中した際に、同じく当時の周恩来首相が感謝の言葉として伝えたと広く知られています。

ですが上記に貼り付けた人民日報の記事では、トップの政治家ではなく日中国交正常化に尽力した中国や日本の関係の方々を指してこの言葉を用いています。周恩来首相が田中首相に対して、日本に感謝してこの言葉を使ったのか、恩を忘れずに帰ってきたねと田中首相を誉められたのか、当時の日本のメディアには読み取れなかったのかも知れません。

この記事の中にもう一つ、小さなことと大きなこと、2つを重ねて表現する中国の人の事例が見つかったので今回投稿しました。記事の中で日中友好の場に居合わせた米国卓球代表団が周恩来首相の招きに応じて訪中し、毛沢東主席が「小さな球が大きな球を動かした。」と表現したとあります。小さな球はピンポンのボールですが、大きな球は地球、言い換えるとピンポンが扉を開いた世界情勢を指して毛沢東が発言したのでは無いかと思いました。
日中友好のイベントの中で朝鮮戦争以後交流のなかった中米の交流の兆しが芽生え、その後に訪中した田中首相に周首相が貴方は恩を忘れない/貴方の恩を忘れないと伝えた。世界に先んじて公の場で中国を認めた日本を妬んだ欧米諸国によって田中首相は前途を閉ざされましたが、その先見の明により世界に戦後をもたらした功績は大きいと思います。
安倍総理が就任直後に最初の訪問国として中国を選ばれたこと、2009年の平成天皇と習近平副主席との特例会見設定など、日中の政治家は双方を尊重した行為を以後も続けておられます。
表向きは米国重視の姿勢を保ちながらが、メディアに同調表現を流布させながら水面下で過去の双方の恩を返す、もし私の想像通りなら私の将来も明るいのでしょう。

田中進二郎 投稿日:2020/10/11 12:30

【2252】[2646]『秀吉本』のブックレヴューと、誤記・誤植の訂正一覧

拙著『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』は大型書店の日本史コーナーで、平積みか面陳(めんちん 表紙を見せて立てて販売)してあります。

『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛を込めて書いたので読んでください』
の著者の藤森かよこ先生にも、次のような書評を頂きました。またその下のおふたりのブックレヴューのように、高い評価を頂いております。
また、お読みになられた方はアマゾン・ブックレヴューに投稿して頂けると幸いです。
続編もできるだけ早く出そうと思います。

(以下、アマゾンの拙著のブックレヴューより一部を引用)

●日本アイン・ランド研究会(_藤森かよこ先生)
5つ星のうち5.0 「キリシタン研究を通して浮かび上がる世界の中の戦国時代末期と江戸時代初期の日本!続編大期待!!」
学問的な労作である。説得力あります。非常に勉強になった。同時に面白く読み進めることができる歴史ミステリーの趣もあった。日本史への見方を衝撃的に変えます。

なによりも、キリスト教に感化されなかった信長と秀吉と家康の偉大さ、ニーチェに匹敵する「自分の外部に依拠するものを持たない」精神の無頼さとファンタジーに逃げないリアリズムが、為政者の資質であるという著者の示唆に感銘を受けた。

(以下は長文のため中略。)

私(藤森かよこさん)の感慨。

(1) それほどにも日本で広まったキリスト教のいったい何が日本人の心に響いたのか?仏教も神道も与えることできなかった救済とユートピアへの希望か?弱者のルサンチマンの吸収装置であるキリスト教は、形を変えて人類史に生き続けている。社会主義や共産主義として。キリスト教の魅力って何?やっぱ救済とユートピアの甘美さ?

(2)明治まではキリシタンの歴史は隠されなければならなかったにせよ、明治以降もキリシタンの日本史における影響の大きさが日本史研究において正当に認識されていないのは、なぜか?
(藤森かよこ先生の書評ここまで 全文は↓のほうの記事にある拙著のアマゾン紹介で読めます。)

●星のうち5.0 「日本史におけるキリスト教影響の甚大さを痛感させられる「問題作」か」
(2020年10月8日)

「織豊・徳川政権」「キリスト教」「茶の湯」「安土桃山文化」が全て必然的につながっていたことを大きく提示している。キリスト教が台子(デウス)茶、天守(天主)閣、九谷焼、狩野派絵画など、今日「日本らしい文化」とされているものを数多くもたらし、それらが単なる文化の話でなく政治抗争の流れから明快に説明されていることに意義があるだろう。

また「キリシタン」一般でなく、「キリシタン大名」という存在にスポットを当て、「転向」という日本の現代政治思想にもつながるテーマから、戦国大名の行動原理に切り込んでいく視座も特異である。「転向」は覇権国の周辺国につきまとう宿命なのかと考えさせられる。「転向」(キリスト教の棄教)をうまく利用し、関ケ原を制した家康の戦略に対する考察も興味深い。
終章の「忠直卿行状記」の真相も衝撃的だった。

タイトル「毒殺」がどぎついのでそこに目が行ってしまいがちだが、世界覇権国の支配戦略から「日本文化」まで解き明かそうとする意欲的な著作といえる。

●「5つ星のうち5.0 日本人が知らない真実の日本(近世)史」
2020年10月9日
田中進二郎氏、初の単著である、この本は、監修の副島氏2018年の『日本人が知らない 真実の世界史』の日本近世史版だ。
この2冊の本の構造は同じである。
それは、副島氏の独自の自説である、「帝国―属国理論」、「政治と経済は貸借を取り合ってバランスする」という理論に、副島史観ともいうべき、人間が持つ「食べさせてくれ理論」、遊牧民の「ドドド史観」、最後は人類の脳が取りつかれる「熱狂史観」の3つを加えたものだ。
田中氏の本書も相似形だ。

もう少し言えば、日本が西洋世界に発見された1543年の種子島への鉄砲伝来によって、それまで東アジア中心の日本国の歴史が、西洋世界ともつながったことによる余波である。その余波は巨大なもので、権力者たちばかりでなく庶民たちの生活や信条まで及んだ。その結実が、天才、信長なのである。

しかし、その余波が余りに巨大なものだから“日本史(=国史)”の学者たちは、正面から対峙することが出来ない。何でもかんでも、日本国内だけで物事が完結したように“ゴニョニョ”と訳も分からない事を言うだけだ。

本能寺の変(1582年)の22年後の1605年にイエズス会は英国で同じ事をしようとして未遂に終わった。これは火薬陰謀事件(Gunpowder Plot)としてウィキペディアにも載っている。もはや時代は、文献(それも日本の)だけを奉る歴史学者たちより、市井の人間たちの方が深い理解に達している。それは、田中氏も本書の中で言及しているが、NHKスペシャル『戦国~激動の世界と日本~』などにも現れている。

世の中、「教科書に書いてある日本の歴史ってなんか変だ」という空気(ニューマ)、精神が誕生しつつあるように思う。それは、近代500年が大きな転換にあるからだ。近世は現代へと一直線に続いている。

●以下は、『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』の誤記、誤植の訂正一覧です。
本をお持ちの方は、直しておいてください。

副島先生の推薦文より
P4 9行目  清正は生涯、秀吉にX臣臣して、→〇 秀吉に臣従して

主な登場人物の生没年のページより
高山右近の生年 X 1555年→ 「〇1552年から1553年にかけて」

p19 最後の行 Xイギリス国教会は今でも長老派教会(カルヴァン派・プレズビテリアン)
として続いている。→長老派教会(ハイチャーチ・プレズビテリアン)として続いている。

(カルヴァン派はローチャーチで、国教会から弾圧されていた。副島先生から間違いだと指摘ありました。)

p21  3行目 羽仁五郎著X『ミケランジェロ』(1968年刊)→『ミケランヂェロ』(1939年刊)

p21  6行目 ロレンツォ豪華王は、それよりもX30年前にローマ教会によって暗殺された。

→「40年前に」に訂正 (1492年 メディチ家のロレンツォ豪華王はコロンブスの新大陸発見の年に死んでいます。ボッティチェッリはその後、怒りのあまり、発狂していく。)

p37 11行目(ザビエルと会ったのは)千利休(田中与四郎)はX27歳→〇29歳

p39   後ろから三行目  明から程大位著『算法統宗』(さんぽうとうそう)という算術書が伝わる。→(ソロバンの)算術書が伝わる。
日本では、京都の僧侶たちが、いち早くソロバンに熟達した。

p44  5行目 X「つまり 鉄砲の国産品の鉄砲は」→「つまり国産品の鉄砲は」

p59 5行目 X近江の三方ヶ原の戦い→〇遠江国(とおとうみ  静岡県)の三方ヶ原

(近江は京都から近い湖=琵琶湖、遠江は浜名湖をさしている)

P61 最後から2行目  『武士の日本史』( 岩波新書刊)→「高橋昌明著」を入れる。

p83 6行目 日本の天皇は中国の北極星を意味する→「天皇星」からとってきた称号だ。
→北極星を意味する〇「天皇大帝(てんこうたいてい)」からとってきた称号だ。

( 参考: 副島隆彦・斎川眞著『天皇とは北極星のことである』PHP刊 p36より)

(つまり「天皇」という称号は中国古代王朝からのパクリだった、ということ。 )

p130 ・p133・p134に引用したルイス・フロイス『信長の死について』の訳全文は、
浅見雅一著『キリシタン教会と本能寺の変』(角川新書 2020年刊)の史料編に、掲載されている。

p162  1行目 (高山右近はバテレン追放令ののち、)X内藤ジョアン(如安)とともに、領国の明石を去って、小豆島にしばらく潜んだ。

→内藤ジョアンはこの頃、小西行長の家臣だった。高山右近が小豆島に潜んだときに、ジョアンが行動を共にしていた。なお小西行長が関ヶ原で敗死したあとの1602年に、ジョアンは金沢へ落ち延びている。

p162  6行目 X「加賀の七尾」y→?〇「能登国の七尾」
(七尾市は能登半島にある)

p163  7行目 「日蓮宗・本行寺というのは、X江戸の浅草、下関、高槻にも点在している。」
「江戸の浅草」を消してください。浅草の本行寺は、浄土真宗の何の変哲もない寺らしい。

p166  2行目 「九谷焼のルーツの古九谷(こくたに)は、もともと加賀藩三代目藩主の前田利常が、洗礼盤としても使えるように、絵付けさせ焼いたのが始まり、と孫崎紀子(まごさき・のりこ)氏は証明している。」

金沢から南に離れた、蓮代寺(れんだいじ)という寺で密かに、1637年に作らせている。
蓮台寺の窯は洗礼盤を焼かせた後、前田藩が徹底的に破壊して、幕府の公儀隠密に疑われないようにした。藩主の利常がこれだけ警戒した理由は、二代藩主・前田利長が、幕府の忍者に殺されたためではないか?高山右近がマニラに追放された1614年に、利長は急死した。

同じページの次の段落で「大聖寺」で九谷焼を作らせたのは、その二十年あとの1655年のこと。これが一般に「古九谷」と呼ばれている。大聖寺藩という前田の支藩が、加賀の小松の南に置かれていた。その大聖寺をずっと山奥に入ると九谷村がある。

(古九谷は最初は蓮代寺で、のちに大聖寺藩の九谷村で密かに焼かれた、ということ。)

p171  3行目  誤植 「として破壊を進めた」を消す。

p180 3行目  X「宗教革命」→〇「宗教改革」

p183 10行目  「本当は小西軍が漢城(ソウル)にX入場した時、」→〇「
入城した時」

p192   8行目 「生まれたばかりの秀頼(お拾)が、成人まで育つというX確証はない。」
→「保証はない。」

P200  「スペイン宮廷ウォルシンガム」→「ウォルシンガム」を消す。

P205 最後の行「1906年」は「1609年」の間違い。

P213 1行目 「片桐且元はXどっちつかずで、最後までふらふらした。」
→片桐且元は家康側について、大坂城の内偵をした高等スパイである。

P219 最後の行 X「毛利輝元」→「毛利秀元」(ひでもと)

P224 「当時の南蛮人バテレンというのは、ロザリオをつけたX東大教授のようなものである」(六城雅敦著『隠された十字架ー江戸の数学者たち』)
→〇「ロザリオをつけたMIT(マサチューセッツ工科大学)教授のようなものである」
(六城雅敦氏の「隠れた十字架」p57)

P227 後ろから4行目
「(宇喜多秀家)の正室・豪姫は実家の加賀の前田家に戻って、」

 補足: 1602年から1608年まで、豪姫は京都で秀吉の正室・北の政所に面倒を見られた。
その後、金沢へ行った。母である、利家の正室・まつが豪姫の面倒を見た。

P227 後ろから2行目 「関東平野の利根川の湿地に、キリシタンは多く隠れ住むことになった。」
補足:「戦国時代に採掘が始まっていた足尾銅山(栃木県)にも、キリシタンが隠れていた。」

p232 6行目 「1619年(板倉)重昌は彼らを牢につないだが、」
→「重昌は京都の耶蘇教の信者を牢につないだが、生かしたままにしていた。」

P234 2行目「領国で乱行な振る舞いが続いたため、」→「領国で乱行が続いたため、」

P234 4行目 「菊池寛の短編小説『忠直卿行状記』」
補足:(1918年発表)

p237 最後の行 忠直配流のf3年前→「f」を消す。

田中進二郎拝 2020年10月11日