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一柳 洋  投稿日:2021/02/27 10:11

【2578】[3019]新型コロナに対する関連投稿

会員の一柳洋です。 
 3016 もうさんに対する関連投稿
 大阪市大、井上名誉教授が指摘しているように、新型コロナが旧型コロナ(土着ウイルス)と違うところは血栓が出来やすく、腸内で発生した微細血栓が肝臓から肺に入ると肺炎を起こすと言ってられますね(そのメカニズムは同氏の発言を聞いて下さい)。
 また同氏は新型コロナウイルスは腸内血管で増殖するので、トイレ感染に注意する事。トイレのドアノブ等には、冬は2週間くらいウイスルが活性化した状態で付着する。
 政府や馬鹿知事達が言っている、「三密を避けろとか、酒屋での飲食でコロナが移る」は根拠がないともいってますね。
 それとPCR検査金科玉条が諸悪の根源。
 先月からやっとCt値を下げたものの、無症状を中心に擬陽性者を捕まえまくって、それを感染だ誤誘導して「感染」者を溢れかえさせ(PCR検査陽性者の本当の陽性率は0,3%程)、ディープステイトの手先知事達は、それで医療逼迫だとか、下げ止まりだから緊急事態宣言を解除しないと言っているが、これは飲食店潰しとショックドクトリンによる国民の生活破壊でしかない。
 メディアに出てくる医師や専門家、そして有象無象のコメンテーターは、確信犯の程度は別にして、皆デマゴーグ。
 政府、自民党はディープステイトの命令でやらされているんでしょうが、枝野立民は疫学的に有りえないコロナゼロをめざすと発言(誰に従っているんですかね)。
 共産もPCR金科玉条を前衛党無謬論からか、見なおしもしない。共産地方議員に聞くとCt値についても理解度ゼロ。それでいて検査拡充で隔離して感染防げしか言わない。
 これら野党議員は洗脳道具のテレビから排除されている医師や専門家の意見も聞きにも行かず、本も読んでいない。チエック役が、メディアリテラシーも持たずに洗脳されて、そう言う連中が国、地方で議員をやっているんですから、もう絶望状況ですね。
 れいわも、この件については、似たり寄ったりで、これでは政権交代なんて、全く意味ないでしょ。  
重たい掲示版などを読む、コロナ脳に犯されていない人は、そこそこいますが、いかにせんまだ数が少なすぎです(直感的にコロナの危険はないと感じているから、人は街に出ていますが)。
 国民の1,2割が目覚め声を上げないと、この全くアホな状況は変えられないでしょう。それをどうするか、意見を出し合えればと思います。

鄭基成 投稿日:2021/02/27 09:28

【2577】[3018]コロナのマスクを剥ぐ

田中信二郎さん、ありがとうございます。段落分けをしなければと思っていました。大変助かります。一箇所の訂正があります。本文1行目、「しかもしれは」→「しかもこれは」です。よろしくお願いします。

田中進二郎 投稿日:2021/02/27 08:58

【2576】[3017][3015]鄭基成さんの翻訳を全文段落分けしてみました。

[3015]の鄭基成さんの翻訳を段落分けしてみました。貴重な情報だろう。なのに、段落が分かれてなかったので、読みづらかったので。全文まったく手を加えてません。バクディ博士は超有名ですよね。副反応がこわすぎ。以下全文引用。

ワクチンラッシュ

S・バクディ & K・ライス:『コロナのマスクを剥ぐ』より抜粋

果報は寝て待て?

ワクチン開発に関して、これまでは、文句なしの「イエス!開発せよ!」が当然とされた。しかもしれは正しいことであった。なぜならワクチンは命を救うからだ。しかしどんなワクチンでも完全ではあり得ない。副作用を完全に排除することはできないからだ。ワクチンが満たすべき条件は2つある:

1. ワクチンは、重篤及び致命的な病気、あるいは死をも防止するものでなければならない;

2. 重い副作用と頻度は、社会的に耐えられる範囲、そして責任に答えられる範囲内でなければならない。
全体として、人々の健康と社会にとっての有益性が、抱えるリスクよりはるかに優っていなければならない。それがまともな筋だ、と誰もが頷くのではないだろうか? 事実その通りなのだから! 

たとえば、咳、くしゃみ、喉のかすれを抑えるために、ワクチン接種による厄介な副作用は予測できない、そんなリスクを負わなければならないとしたら、一体誰がそんなワクチンを接種しようと思うだろうか?

それに、すべてのワクチンがすべての人間に有効であるとは限らない。ドイツに暮らす人間に、この国には存在しない黄熱病のためのワクチンは不要だ。

さて我々は、COVID-19が明確に定義可能なリスクグループにとって危険であるということを知っている:

それは既往症を抱えた70歳以上の高齢者であり、彼らは重篤化し死亡する確率が相対的に高い(1)。

これらの人々に対してワクチンは有用であるかもしれない。しかし効果とありうる危険性について、特に注意深く検証されなければならない。しかしながら、すでに実施された研究実験では、まさにこの深刻な既往症を抱えた高齢者たちのグループは対象から除外されたのである。

●キラー・ウイルスは例外?
2020年10月中旬、RKI(ロベルト・コッホ研究所(日本の国立感染研究所、米国のCDCに相当)のローター・ヴィーラー所長はフェニックス・テレビで次のように述べた:

「来年(2021年)になれば、ワクチンを認可する予定だ。どのような作用があるか、どれくらい効果があるか、どのような結果をもたらすか、これらについては不明だ。しかし私はワクチンが出来上がることには楽観している。」

確かに彼のいうことは正しい。遺伝子組み換えワクチンはすでに出来上がっており、これから大量に配布されることになっている―そして我々は、それが効果のあるものなのか、どの程度の効果なのか、どんな結果をもたらすのかについて、何も知らないのだ。

もちろんその間多くのデータは揃っている。ただ残念ながら十分な説得性はない。したがって、EU内での従来方式による認可ではなく、「条件付きの認可」(2)であるに過ぎない。

今後2年間、メリットとデメリットのどちらが大きいかが検証されるだろう。これからワクチン接種を受けるすべての人々は、この壮大な実験に参加することになる。

というのも、緊急事態下におけるワクチン接種に際して、製造者による保証は何もないのだ。つまり事故が起こった場合、死亡も含めて、製造者は賠償責任を免除されている。

しかし、まさにコロナウイルスに対するこのmRNAワクチンという全く新たな種類の遺伝子組み換えワクチンに対しては、可能なリスクの検証が特に求められるはずだ。なぜなら現在の科学的知見によれば多岐にわたる深刻な副作用が考えられるからである(3)。

それだけになおのこと、ヨーロッパ各国政府によって自国民に対して大量に配布されたこの新種のワクチンの効果と安全性についての説得力のある実験結果が全く存在しないということは、驚くべきことである。しかもこれだけの短期間にことが進められたのだ。あっという間に最高の好条件で緊急認可を目指して3つの製薬会社が先頭に立っている:

AstraZeneca(アデノウイルスに基づいたヴェクトルワクチン)、Biontech/Pfeizer(mRNA), そしてModerna(mRNA)だ。

2020年12月21日、EU委員会はBionteck/Pfizer社のワクチンを認可し、次いで早くも1月6日にはModerna社のワクチンが、そして1月29日には、AstraZeneca社がEUの認可を得た。

従来であれば新たなワクチンの認可には少なくとも7年から10年の期間にわたって慎重な検証が行われたが、今回はその全てがたった数ヶ月の期間に短縮された。こんなに短期間のうちに人々がリスクと効果を考量するだけの信頼できるデータを揃えられるというのだろうか? 

ヨーロッパでは、このようにして全てが一気に進められたが、一方インドの保健省はBioNtech/Pfizer社のワクチンについて、国民の安全性が担保されないとして「ノー」の結論に至った(4)。

現在摂取されているワクチンは流行中のSARS-CoV-2-感染に対する予防になるのか?

重篤で場合によっては死亡に至るCOVID-19の症状に対する予防効果は、サルへの実験では、どのワクチンにも現れなかった(5、6、7)。ある大問題が立ち塞がっていたのだ。

すなわち、感染させられたサルはワクチン接種しようがしまいが、重症にはならなかったのだ(8)。したがって、深刻な症状に対してワクチンに予防効果があったかどうかを検証することができなかった。

●では人間を対象とした実験は何を物語るのか?

主要メディアは何の批判もなく製薬会社のプレス発表を称賛する記事を拡散している。そこで我々は、実験結果によればワクチンの予防効果が何しろ素晴らしい、Biontech/pfizer社のワクチンには95%の効果がある、といったことを知らされる。

しかし、この数字はどこから来るのだろう? 我々は、健康な人がCOVID-19で命に関わるほどの重篤な症状になることは滅多にないことを知っているのに。

実際、Biontech/Pfeizerの実験(9)での被験者40,000人以上の場合、170人のCOVID-19「ケース(陽性)」が出現した(約0,4%)。そのうち8人がワクチン接種を受けており(1人は重篤)、162人はワクチン接種を受けていなかった(9人が重篤)。このことから、95%の予防効果という仮説が導き出されるというわけか?!

これほど少ない数のケースにおいてはこのようなデータ結果は、科学的見地から、実証に耐えるものとはみなされない。

この実験の枠内で「COVID-19ケース」は一体どのように定義されたのだろうか? 咳、くしゃみ、喉のかすれなどの症状が現れ たり、RT-PCR検査結果で陽性の人がCOVID-19のケースとされたのである。

この検査の説得性は、もう誰もが知るように、存在しない。本書で明らかに示したように、この検査はSARS-CoV-2による感染を明確に証明するには不適切である。

したがってこのワクチンは、ワクチン接種者の0,7%の人の咳、くしゃみ、喉のかすれを-いかなる働きによってかはともかく-予防したかもしれない、という程度の代物だ。それだけのためにBiontech/Pfizer社の実験で何百人という人々が重大な副作用に耐えなければならなかったし、中には入院を余儀なくされたものもあったのだ。

他のワクチン製造会社の場合も事情は同じである。医薬品の安全性に関する専門家であり、著名な医学雑誌British Medical Journal(BMJ)(10)の共同編集者であるピーター・ドーシ(Peter Doshi)氏は、「現在行われている実験のどれ一つとして、入院、集中治療の必要性、あるいは死亡といった深刻な事例を減少させるために設計されたものではない」と批判している。

これが目指していた効果率95%の正体なのか?

ワクチン接種のメリットは、リスクグループについてはどの程度なのだろう? それは誰にもわからない。そのために人体実験が今も続けられており、接種を切望する人たちがそれに参加しているのだ。

●ワクチンは感染とウイルス拡散を予防するのか?

広く告知されているワクチン接種の目的の一つは、COVID-19の感染を防ぐだけでなく、ウイルスの拡散を止めることである。

すでに幼稚園や学校では、自分自身が感染していなくても知らずにおじいちゃんおばあちゃんにウイルスを移すことで「殺してしまう」ことになると教えられている。それを防ぐためにはみんながワクチンを打つ必要がある、子供も一緒に、と。そこで2つの疑問が生じる:

1. 全国民にワクチン接種することは有意義なことか?そして:

2. そもそも、ワクチン接種で感染を予防することができるのか?

リスクグループの防御のために、大多数の人々には危険の少ないウイルスの蔓延を抑えようとすることにどれほどの意味があるかについて考えてみよう。

コロナウイルスについては何十年も前から、人が無症状のまま体内に持っているものと理解されている。以前はこれらの人々は「健康」と言われ、誰も気にしなかった。

しかし今は、「無症状の」感染者とされ、極めて危険な存在になってしまった。しかしこの間、我々は、SARS-CoV-2についてもこれまで同様に、無症状の人がCOVID-19という重い病気を他人にうつすことはない、ということを知っている(11、12、13)。

症状があるということは、ウイルスが活動的になり我々の体の免疫システムと戦う体制に入ったということを意味する。

一方、咳も、くしゃみも、喉のかすれその他の症状もないということは、我々の体がウイルスを最初の段階で押さえ込んでいるということだ。
無症状の人が息から吐き出すウイルスの量が、他の人を危険に晒すほどのものだという証明はこれまでのところ存在しない。

したがって、全国民にワクチン接種をするのは、科学的見地からは、全く根拠のない企てだ。無意味という他ない。

●次に第2の問題だが、ワクチンはそもそもSARS-CoV-2ウイルスの蔓延を防ぐことができるのか? 目下のところRKIは、この問題はこれまでのところ全く解明されていない、と説明している(14)。
答えを出すには次の点を検証する必要がある。

1. ワクチン接種された人が、その後も感染する可能性があるかどうか、そして

2. その場合ウイルスの量は、他人を感染させるに十分な量かどうか。

AstraZeneca社だけが、ワクチン接種した人の方がしない人よりも感染の可能性が低いと発表した。
しかしよく調べてみると、このような結論を支えるデータが全く存在しないことがわかった。

当該の実験ではこの問題の一部だけが取り上げられた。すなわち、どれだけの数の人々がワクチン接種後に再び感染するか? これをどのように検証したのであろうか? 唯一の基準はRT-PCR検査が陽性であったかどうかである(15)。

さて、WHO自身が言っていることだが、PCR検査だけでは、感染を確認するには不十分なのだ(16)。それではいったい、AstraZeneca社のワクチンを接種することで感染の拡大を大幅に抑えることができるという何の証拠もない主張に何か意味があるのだろうか? 全く無意味だ。

そもそも、ワクチン接種という考え方そのものが問われなければならない。ワクチン接種によって作られる抗体は、その大部分は血液中を循環する。

分かりやすくするために、例えば読者自身がそのような抗体になって、他の抗体たちと一緒に自宅の居間-ここでは肺の血管-に座っている場面を想像してみよう。

そこにウイルスがやってきて、フロア-肺の細胞-に入ろうとして玄関のドアノブを掴んだとしよう。居間にいるあなたはウイルスの侵入を防ぐために何をするだろうか? こう答えるでしょう:ダメです。入ってはいけません、と。

抗体は基本的に、侵入者の蔓延を血路中で防ぐ場合にのみ効果的な働きをする。このことは、コロナウイルス同様に気道を通って肺に入り込む肺炎球菌のような病原体に対するワクチンにも当てはまる。ワクチンは肺の感染を防ぐことは出きず、血路中のバクテリアの拡散と蔓延を阻止するためのものなのだ。

●ワクチンの有効性が極めて疑わしいことは明らかだ。ではそのリスクはどうであろうか?

主要メディアは次のように伝える。mRNAワクチンは何も新しいものではない。確かにその通りだ。ただこれまで、ウイルス感染の予防のために人に接種されたことは一度もない。これまで得られた知見は全て動物実験によるものだ。

それもそのはず、これらのワクチンには以前からある暗い影が付き纏っていた。これら3種類の遺伝子組み換えワクチンには-世間一般には注意深く隠されてきたが-気がかりな接種直後の副作用があることが知られていたのだ。

すなわち、注射部位の激しい腫れと痛み、高熱による悪寒と震え、酷い頭痛、身体中の節々や筋肉の痛み、下痢、嘔気、嘔吐などである。

ワクチン接種者の多くが病気になり仕事ができなくなる。副作用のあまりの酷さに、AstraZeneca社は実験の途中で実験の進め方の変更を余儀なくされた。それ以降被験者は、ワクチン摂取にどうにか耐えられるように、鎮痛と解熱効果のあるパラセタモルの大量服用を処方されたほどだ(17)。

実験のやり方のこのような変更は、科学的標準では決して許されるものではない。何の目的でこのような例外が認められたのだろうか?

ことはこれにとどまらない。AstraZenecaの実験は2020年6月と9月に中断された。2度ともワクチン接種者1人の脊髄に極めて稀にしかみられない自己免疫疾患が現れたというのがその理由である(18)。

「横断性脊髄炎(スモン)」は、身体の麻痺症状を伴い、100万人に約3例と言われている。それだけに、この場合それほど多くない数の接種者の2つのグループからそれぞれ1例が出たということは、まさに驚くべきことだ。

AstraZeneca社はすぐに、最初の被験者が初期の多発硬化症を患っていた、と言い繕いをした。しかしそのことを誰も知らなかったことは驚くべきことだ。そしてもう一人の事例は純粋に不運な偶然だと述べた。これをもってワクチンの接種が継続されたのだ。しかもそれはAstraZneca社のみでなく、他社も同じであった。

Biontech/Pfeizer-ワクチンでは、4人、Moderna社のワクチンでは2人に急激な顔面の麻痺が出現したが、原因の解明はなされていない(19)。

他にも同様の強い副作用の事例が見られる。
これほど多くの急激な副作用は従来のワクチンでは見られなかったことだ。過去2年間で報告されたアメリカでのワクチン接種による副作用の数と比較すると、COVID-19ワクチンによる副作用の事例はすでに圧倒的に多い数だ。認可されたのが2020年12月だというのに(20)。

ワクチンの真のメリット(使用価値)―重症化と死亡の防止―がこれらのワクチンに関して示されなかったという事実を見るにつけ、現在進行中の大規模な接種にブレーキがかからずに続けられているのか、著者たちには理解できない。

●mRNAワクチンは危険か?

mRNAワクチンに危険性はないということが広く言われている。その根拠としては次の2点が挙げられている。

1. いわゆる「スパイクタンパク質」というウイルスのわずかの部分についての情報だけが、我々の体内に送り込まれるだけであり、
2. その際、自然においても作り出されるもの以外のものが付け加わるわけではない。ウイルスは細胞に感染したときにその遺伝物質をも放出し、それによって我々の細胞が「ウイルス工場」になる。
つまり基本的に全て問題なしというわけか? 

いやそうではない! 呼吸器官の感染は気道において起こる。細胞の破壊という最悪の場合でも、血管の再生によって比較的問題なく回復することが可能だ。

しかしワクチンの場合は、ウイルス情報は筋肉組織に注入される。多くの人は、パッケージされた状態のウイルス遺伝子は注入箇所―つまり筋肉組織―にとどまると思っている。

つまり、遺伝子はその場で細胞によって取り込まれ、そこでほとんどの「ウイルス工場」が立ち上がるものだと。したがって、注入箇所の腫れや、発赤や、痛みが生じることは考えられるものの、しかしそれは比較的軽いものであり数日のうちに治るものだ、と思っている。これは致命的な誤りである!

ModernaおよびBionteck/Pfizer社のウイルス遺伝子は、「リピド(脂質)ナノ粒子」にパッケージされている―紙ではなく、脂質の材料でできた極小の裹みだ。それによって中身が守られ、我々の体の細胞により簡単に取り入れることが可能になる。このようなパッケージ自体によってアレルギー反応のリスクは従来のワクチンよりも数倍高くなる(21)。

だから、アレルギー体質の人には摂取しないように、という警告には理由があるのだ―場合によっては命に関わるほどの反応(アナフィラキシー)を引き起こすこともある。

実際、この種の危険な副作用に見舞われて救急手当を受けた接種ボランティアが多数いた。それに加えて、ナノ微粒子は他にも多くの危険な副作用を引き起こすことがある。それによって我々の血液細胞と血液の凝固システムの機能が害される可能性があるからだ(22)。

しかし、さらに際限のないほど深刻なことがある。溶解する物質が筋肉に注入されると、血路に達したのち、短時間で全身に行き届くというのは、医学の基礎知識の一つだ。まさにそれゆえに、即効性をねらって物質を筋肉注射するのだ。

周知の如く、注射された遺伝子パッケージも同様に血中に入る(23)。それを取り入れるのがどのような種類の細胞なのか、処理はどのようにされ、ウイルスのタンパク質はどのように作られるのか? 

答えはこうだ:確実なことは何もわかっていない。我々は現在、大掛かりな人体実験を目撃しているのだ。これは全く無責任なことである。ましてや最初から慎重にならざるを得ない根拠が存在しているのだから尚更である。この「パッケージング」による危険性についてはすでに知られていたのだ。

しかしこれよりもっと重大なことは次のことだ。すなわち、SARSや他のコロナウイルスの動物実験において、抗体依存性の増幅効果が危惧されるのだ(24、25)。このような事情を前にして、このような危険性をSARS-CoV-2について完全に排除するために、動物実験が必要ではなかったのか? 

しかし、このテーマに関する科学論文が存在しない。にもかかわらず、ワクチン接種を受けようとする人々に対して、ワクチンがひどい病気を引き起こすかもしれないと注意を呼びかけない医師たちは、したがって、説明義務を果たしていないことになる(27)。

そしてもっと深刻なことは、ウイルスの遺伝子をワクチンとして接種することは、他の新たな、免疫による増幅効果を引き起こすことはないかという問題だ。前もって、ごく基本的な事柄を考慮し検証しなければならなかったのではないのか?

リンパ球には長期記憶がある―コロナのゴミの形を覚えている。そしてコロナのゴミは種族がどうであろうと皆同じような形をしている。すべての人間はコロナウイルスに対するトレーニングを卒業しており、SARS-CoV-2のゴミを認識するリンパ球をもっている、と。

しかし、このような交差反応型キラー・リンパ球は古い血液サンプルの40~70%にしか証明されておらず、従ってSARS-CoV-2に対する反応は弱いものだ(28、29)、と反論する人がいるかもしれない。
しかし、血中にはすべてのリンパ球のわずかな部分しか存在しないということが知られている。それ以外のものはその間リンパ器官(特にリンパ節)で静かに休んでいるのだ。

興味深いことに、2020年4月にスウェーデンの研究者たちが、ある注目すべきことを発見したという報せがあった。SARS-CoV-2による症状の重さに関係なく、すべての人間の(100%)血中に十分な数のT-リンパ球が、戦闘準備態勢にあるという(30)。

これは次のことを示唆している。
というのは、免疫システムとウイルスとの戦いの初期段階では、リンパ球の反応は鈍いという事実があるからだ。それなのに、素早く強力な反応があるということは、警告を前もって受けていた兵隊たちがすでに防御のために立ち上がっており、いつでも動ける状態にあることを意味している。これらの兵隊はリンパ器官から飛び出して、敵をやっつけるのだ。彼らの主な任務は次のとおり。

すなわちウイルス工場を撃滅すること。ウイルスを製造する自らの細胞を殺すことだ。

さて、改めて大掛かりな人体実験という新たな現実に戻ろう。注射された遺伝子パッケージは、局部的に筋肉細胞に取り込まれるが、その大部分はしかし周辺のリンパ節と血路に流れ込む。リンパ節では免疫チームが集められている。

この細胞はそれからウイルスの蛋白を作り出し、溜まったゴミを細胞の表面に吐き出す。すると隣に控えているコロナに特化したキラーリンパ球がそれに飛びかかる―ウイルス工場を発見しこれを破壊する。兄弟喧嘩の始まりだ。免疫細胞同士の戦いだ。

リンパ節の腫れはこの反応の兆候であるかもしれない。それに痛みも。リンパ球は互いに鬩ぎ合い、それからさらなる敵を目指してリンパ節から流れ出して行く。
そして敵を、コロナのゴミを外に吐き出している筋肉細胞の中に見つけ出して、攻撃体制に移る。注射の箇所には発赤、腫れ、痛みといった症状が出る。

これだけでは終わらない。これからが悪夢なのだ。例えば砂糖のような極小の物質が血中から繊維組織に漏れ出す一方で、蛋白のようなサイズの大きな分子はそうはならない。細胞層―内皮細胞―に包まれているために血管の壁は隙間がないのだ。

ところで遺伝子パッケージの大きさは―大きいか小さいか? 相対的に非常に大きい、というのが正解だ。従って、いったん血液中に入れば、血球と同様に血管の管の閉じられた網目の中に止まる。ほんのわずかの部分が白血球に取り込まれるだけだ。

しかし多分ほとんどのウイルス工場は内皮細胞において設えられるだろう。中でも血液がゆっくりと流れるところ―小さい血管及び極小の血管の中だろう―なぜなら遺伝子パッケージはそこで特に効果的に細胞によって取りこまれ得るからだ(31)。

そこでこれらの細胞がゴミを外に―血管の管腔(血管の隙孔)へ出す。そこにキラー・リンパ球たちがパトロールをしている。今回の戦闘は一方的だ。内皮細胞はキラー細胞による攻撃に対して防御する術がない。

そこで何が起こるかは、想像するしかない。内皮細胞の崩壊とそれに伴った血管の覆いの損傷は、通常は、血液凝固と凝結の形成だ。それも体内の無数の箇所の無数の血管でこれが起こるのだ。仮にこれがプラセンタ(胎盤)で起これば、胎児に重大な障害が起こる可能性がある。心臓、脳、脊髄などを含む他の器官なら、あらゆることが考えられる。

このようなことが起こりうるという証拠はあるのだろうか? 確かに、まれに見られる血液の病気で、ワクチン接種との関連性について検証されるべきものがある(32)。中でも目立つことは、血小板の大幅な減少が観察される患者についての報告である。このことはここでの仮説と合致する。というのも、血液の凝結箇所には血小板が活性化し消耗するからだ。

この仮定が正しいかどうかを検証することは容易い。実験結果を見れば、血液凝固が進行しているかどうかはすぐにわかる。解剖をすれば、小血管での凝血が起こったかどうかがはっきりするだろう。
そしてその間、凝血防止剤が予め処方されるべきであったかどうかを検討することができただろう。リンパ球の活動を抑えるためのコーチゾンを使った薬剤の投与も検討する価値があっただろう。

世界中でワクチン接種と同期した死亡事例が連続しているという事実がある。当然の如くワクチン接種と死亡事例は何ら関係がない、というのが公式の見解である。

事例のほとんどが複数の既往症を持った高齢者であり、間も無く死亡してもおかしくない人たちである。実際にそうであるならば、なぜそのような人々に―しかも中身がほとんどわからないワクチンを接種しなければならないのかと、自分の頭で考え同情心のある人間であれば誰もが疑問に思うのではないだろうか。

病弱な人々がワクチン接種後数時間で、そして数日で死に至る原因としては以下の3つのことが考えられる。
1. ワクチン接種自体によるストレス。アレルギー反応。
2. 自己免疫への攻撃。リンパ球は高齢であっても有効に働く。既往症を持った高齢者の場合には、ウイルス工場に対する(ワクチンによる)攻撃が最後の一滴となって、満杯になった樽の中身が溢れ出てしまうことがあり得る。

3. 真性の感染が加わると、ことはやや複雑になる。多くの養護施設では、COVID-19発症が、ちょうど施設の利用者たちにワクチンが摂取されて数日後に起こったという。それ以前は周辺全体で感染例がほとんどなく、またあらゆる衛生管理が取られていたというから、こういうことが起こるのは特異なことと言えよう。

2度目のワクチン摂取直後も同じような感染爆発があった(33、34)、これはワクチン摂取後も感染は予防されないということを明確に示すものであり、それは予想されたことである。

加えて、あたかもちょうどワクチン接種を受けた人たちが死んでいっているように見えるのだ。我々が危惧すべきは、ひょっとしたら病気が免疫力によって悪化するということであろうか? 
そしてこの場合は、抗体によるものではなく、外敵に対して息巻くキラーリンパ球によるものということか? 
そしてこれはワクチンを接種された者なら誰でも、いつでも起こり得ることなのか? それは、明日か、明後日か、来週か、あるいはこの秋なのか? 

というのも、リンパ球は像の記憶力を持っているためだ。つまり、リンパ球は全てのコロナウイルスが持っているもので似たもの、すなわちゴミ、を認識する。
ということはつまり、病状がリンパ球の働きによって悪化することは親類関係にあるウイルスによる感染なら、どの場合でも起こり得るということになる。
ワクチン接種が「成功した」人なら―老若を問わず―また時を選ばず、すぐにでもあるいは将来においてもそれは起こり得るのだ。

●結論
遺伝子組み換えワクチンは、WHOによれば世界中で感染による死亡率が0,23%(35)に過ぎないウイルスを防止するために、大急ぎで緊急認可を獲得した。
その際、ワクチン接種によって重い病気になりそして死亡する可能性があることについては明確な指摘はなされなかった。ワクチン接種の有効性は示されなかった。ではどうすれば良いのだろう? 

次のような妥協案が理性にかなったことであると我々には思える。ワクチンについてよく説明を聞き、その上で接種したいものはすれば良い。しかしワクチン摂取は直接的にも間接的にも決して強制されてはならない。

接種拒否を決心した人が如何なる形であれ何らかの不利益を被るようなことがあってはならない。ワクチン接種が実施されるにつれて信頼できるデータが集積され、死亡事例とワクチンとの関連性が徹底的に検証されるべきである。

(終わり)
参考文献は、3015の鄭基成さんご本人の最後のところにある。

もう 投稿日:2021/02/26 18:15

【2575】[3016]新型コロナ感染症の特徴

医師で会員(1855)の「もう」です。下に記されているワクチンについての翻訳された論考は優れていると思います。ワクチンの分からない部分について具体的に述べられていて、リスクについても科学的に示され大変勉強になります。

私は臨床的立場から、新型コロナ感染症の患者さんについて、入院治療例を見てきた経験からお話します。多くの感染者は発症に至らず、或いは風邪のような軽い症状(発熱や咳など)で治ってしまう事が多いというのはご存じの通りと思います。若く、体力のある患者さんはCTで肺炎像を認めても自力で治癒します。しかし一部の患者さんに画像で特徴的な「広範な間質性肺炎像」を示す場合があって、これが広がり始めると酸素化が障害されて急速に病態が悪化します。これは一般の感冒では見られない症状です。また人工呼吸器などで状態が改善し、気管支など機能が改善しつつある時に気道分泌が非常に増える時期があります。これも特有な症状で対応を誤ると他の細菌性肺炎などを併発して再度悪化します。

ただ、これは医学的な新型コロナ感染症の特徴であって、「社会としての対応」を現在の様な「根絶を目指した2類感染症」とすべきか、季節性インフルと同様の5類として、「症状のある人だけを検査し、健康保険で一般の医院・病院で対応すれば良い」か、は別です。私は医療掲示板にも投稿したように昨年の流行初期から「これは人類が絶滅する様な感染症ではないので、医学的に季節性インフルと同様の対応で良いだろう」と主張してきました。

現在のワクチンを含む「狂騒曲」は「政治問題」であって、医者がどうこうではないと思います。新型コロナの専門家は世界中に一人もいないので「慎重に対応」で当初は正しいのですが、大体状況が解ってからは政治家が「明日から通常の感染症として扱え」と決めれば医師も即応じてインフルと同様の一般的感染予防(スタンダードプリコーション)で臨むことになると思います。要は日本だけそうしても「世界基準を守らない日本とは貿易をしない」とか「人の往来はしない」とか経済的・政治的疎外を意図的に受けるのが嫌なので世界経済フォーラムの連中に睨まれない程度にワクチンも遅めに準備し、ロックダウンもほどほどにし、とのらりくらりしているのだと私は理解してます。マスコミだけは全力で洗脳に励んでますが大半の国民はもう少し冷静(周囲でもワクチン本当は嫌だよねと言っている人多い)だと思います。医療掲示板のrakitarou経由でブログを覗いてくださると医学的な内容をもう少し詳しく解説しています。

鄭基成 投稿日:2021/02/26 17:39

【2574】[3015]ワクチンについて(2)

会員番号 2059の鄭基成です。

ワクチンの危険性について、第2弾です。
2021年4月刊行予定の”Corona Unmasked” (仮題:『コロナのマスクを剥ぐ』)から、ワクチンについての章を翻訳したものを以下に引用します。
ドイツ語の原文は、無料でダウンロードできます。Goldeggverlagというドイツの出版社です。『コロナパンデミックは、本当か?』につぐ第2弾です。

(引用開始)

ワクチンラッシュ

S・バクディ & K・ライス:『コロナのマスクを剥ぐ』より抜粋

果報は寝て待て?

ワクチン開発に関して、これまでは、文句なしの「イエス!開発せよ!」が当然とされた。しかもしれは正しいことであった。なぜならワクチンは命を救うからだ。しかしどんなワクチンでも完全ではあり得ない。副作用を完全に排除することはできないからだ。ワクチンが満たすべき条件は2つある:
1.ワクチンは、重篤及び致命的な病気、あるいは死をも防止するものでなければならない;
2.重い副作用と頻度は、社会的に耐えられる範囲、そして責任に答えられる範囲内でなければならない。
全体として、人々の健康と社会にとっての有益性が、抱えるリスクよりはるかに優っていなければならない。それがまともな筋だ、と誰もが頷くのではないだろうか? 事実その通りなのだから! たとえば、咳、くしゃみ、喉のかすれを抑えるために、ワクチン接種による厄介な副作用は予測できない、そんなリスクを負わなければならないとしたら、一体誰がそんなワクチンを接種しようと思うだろうか?
それに、すべてのワクチンがすべての人間に有効であるとは限らない。ドイツに暮らす人間に、この国には存在しない黄熱病のためのワクチンは不要だ。
さて我々は、COVID-19が明確に定義可能なリスクグループにとって危険であるということを知っている:それは既往症を抱えた70歳以上の高齢者であり、彼らは重篤化し死亡する確率が相対的に高い(1)。
これらの人々に対してワクチンは有用であるかもしれない。しかし効果とありうる危険性について、特に注意深く検証されなければならない。しかしながら、すでに実施された研究実験では、まさにこの深刻な既往症を抱えた高齢者たちのグループは対象から除外されたのである。
キラー・ウイルスは例外?
2020年10月中旬、RKI(ロベルト・コッホ研究所(日本の国立感染研究所、米国のCDCに相当)のローター・ヴィーラー所長はフェニックス・テレビで次のように述べた:「来年(2021年)になれば、ワクチンを認可する予定だ。どのような作用があるか、どれくらい効果があるか、どのような結果をもたらすか、これらについては不明だ。しかし私はワクチンが出来上がることには楽観している。」確かに彼のいうことは正しい。遺伝子組み換えワクチンはすでに出来上がっており、これから大量に配布されることになっている―そして我々は、それが効果のあるものなのか、どの程度の効果なのか、どんな結果をもたらすのかについて、何も知らないのだ。もちろんその間多くのデータは揃っている。ただ残念ながら十分な説得性はない。したがって、EU内での従来方式による認可ではなく、「条件付きの認可」(2)であるに過ぎない。今後2年間、メリットとデメリットのどちらが大きいかが検証されるだろう。これからワクチン接種を受けるすべての人々は、この壮大な実験に参加することになる。というのも、緊急事態下におけるワクチン接種に際して、製造者による保証は何もないのだ。つまり事故が起こった場合、死亡も含めて、製造者は賠償責任を免除されている。
しかし、まさにコロナウイルスに対するこのmRNAワクチンという全く新たな種類の遺伝子組み換えワクチンに対しては、可能なリスクの検証が特に求められるはずだ。なぜなら現在の科学的知見によれば多岐にわたる深刻な副作用が考えられるからである(3)。
それだけになおのこと、ヨーロッパ各国政府によって自国民に対して大量に配布されたこの新種のワクチンの効果と安全性についての説得力のある実験結果が全く存在しないということは、驚くべきことである。しかもこれだけの短期間にことが進められたのだ。あっという間に最高の好条件で緊急認可を目指して3つの製薬会社が先頭に立っている:AstraZeneca(アデノウイルスに基づいたヴェクトルワクチン)、Biontech/Pfeizer(mRNA), そしてModerna(mRNA)だ。2020年12月21日、EU委員会はBionteck/Pfizer社のワクチンを認可し、次いで早くも1月6日にはModerna社のワクチンが、そして1月29日には、AstraZeneca社がEUの認可を得た。従来であれば新たなワクチンの認可には少なくとも7年から10年の期間にわたって慎重な検証が行われたが、今回はその全てがたった数ヶ月の期間に短縮された。こんなに短期間のうちに人々がリスクと効果を考量するだけの信頼できるデータを揃えられるというのだろうか? ヨーロッパでは、このようにして全てが一気に進められたが、一方インドの保健省はBioNtech/Pfizer社のワクチンについて、国民の安全性が担保されないとして「ノー」の結論に至った(4)。

現在摂取されているワクチンは流行中のSARS-CoV-2-感染に対する予防になるのか?
重篤で場合によっては死亡に至るCOVID-19の症状に対する予防効果は、サルへの実験では、どのワクチンにも現れなかった(5、6、7)。ある大問題が立ち塞がっていたのだ。すなわち、感染させられたサルはワクチン接種しようがしまいが、重症にはならなかったのだ(8)。したがって、深刻な症状に対してワクチンに予防効果があったかどうかを検証することができなかった。
では人間を対象とした実験は何を物語るのか?
主要メディアは何の批判もなく製薬会社のプレス発表を称賛する記事を拡散している。そこで我々は、実験結果によればワクチンの予防効果が何しろ素晴らしい、Biontech/pfizer社のワクチンには95%の効果がある、といったことを知らされる。
しかし、この数字はどこから来るのだろう? 我々は、健康な人がCOVID-19で命に関わるほどの重篤な症状になることは滅多にないことを知っているのに。
実際、Biontech/Pfeizerの実験(9)での被験者40,000人以上の場合、170人のCOVID-19「ケース(陽性)」が出現した(約0,4%)。そのうち8人がワクチン接種を受けており(1人は重篤)、162人はワクチン接種を受けていなかった(9人が重篤)。このことから、95%の予防効果という仮説が導き出されるというわけか?!
これほど少ない数のケースにおいてはこのようなデータ結果は、科学的見地から、実証に耐えるものとはみなされない。
この実験の枠内で「COVID-19ケース」は一体どのように定義されたのだろうか? 咳、くしゃみ、喉のかすれなどの症状が現れ たり、RT-PCR検査結果で陽性の人がCOVID-19のケースとされたのである。
この検査の説得性は、もう誰もが知るように、存在しない。本書で明らかに示したように、この検査はSARS-CoV-2による感染を明確に証明するには不適切である。したがってこのワクチンは、ワクチン接種者の0,7%の人の咳、くしゃみ、喉のかすれを―いかなる働きによってかはともかく―予防したかもしれない、という程度の代物だ。それだけのためにBiontech/Pfizer社の実験で何百人という人々が重大な副作用に耐えなければならなかったし、中には入院を余儀なくされたものもあったのだ。
他のワクチン製造会社の場合も事情は同じである。医薬品の安全性に関する専門家であり、著名な医学雑誌British Medical Journal(BMJ)(10)の共同編集者であるピーター・ドーシ(Peter Doshi)氏は、「現在行われている実験のどれ一つとして、入院、集中治療の必要性、あるいは死亡といった深刻な事例を減少させるために設計されたものではない」と批判している。
これが目指していた効果率95%の正体なのか?
ワクチン接種のメリットは、リスクグループについてはどの程度なのだろう? それは誰にもわからない。そのために人体実験が今も続けられており、接種を切望する人たちがそれに参加しているのだ。
ワクチンは感染とウイルス拡散を予防するのか?
広く告知されているワクチン接種の目的の一つは、COVID-19の感染を防ぐだけでなく、ウイルスの拡散を止めることである。すでに幼稚園や学校では、自分自身が感染していなくても知らずにおじいちゃんおばあちゃんにウイルスを移すことで「殺してしまう」ことになると教えられている。それを防ぐためにはみんながワクチンを打つ必要がある、子供も一緒に、と。そこで2つの疑問が生じる:
1.全国民にワクチン接種することは有意義なことか?そして:
2.そもそも、ワクチン接種で感染を予防することができるのか?
リスクグループの防御のために、大多数の人々には危険の少ないウイルスの蔓延を抑えようとすることにどれほどの意味があるかについて考えてみよう。
コロナウイルスについては何十年も前から、人が無症状のまま体内に持っているものと理解されている。以前はこれらの人々は「健康」と言われ、誰も気にしなかった。しかし今は、「無症状の」感染者とされ、極めて危険な存在になってしまった。しかしこの間、我々は、SARS-CoV-2についてもこれまで同様に、無症状の人がCOVID-19という重い病気を他人にうつすことはない、ということを知っている(11、12、13)。
症状があるということは、ウイルスが活動的になり我々の体の免疫システムと戦う体制に入ったということを意味する。一方、咳も、くしゃみも、喉のかすれその他の症状もないということは、我々の体がウイルスを最初の段階で押さえ込んでいるということだ。無症状の人が息から吐き出すウイルスの量が、他の人を危険に晒すほどのものだという証明はこれまでのところ存在しない。したがって、全国民にワクチン接種をするのは、科学的見地からは、全く根拠のない企てだ。無意味という他ない。
次に第2の問題だが、ワクチンはそもそもSARS-CoV-2ウイルスの蔓延を防ぐことができるのか? 目下のところRKIは、この問題はこれまでのところ全く解明されていない、と説明している(14)。
答えを出すには次の点を検証する必要がある。
1.ワクチン接種された人が、その後も感染する可能性があるかどうか、そして
2.その場合ウイルスの量は、他人を感染させるに十分な量かどうか。
AstraZeneca社だけが、ワクチン接種した人の方がしない人よりも感染の可能性が低いと発表した。しかしよく調べてみると、このような結論を支えるデータが全く存在しないことがわかった。当該の実験ではこの問題の一部だけが取り上げられた。すなわち、どれだけの数の人々がワクチン接種後に再び感染するか? これをどのように検証したのであろうか? 唯一の基準はRT-PCR検査が陽性であったかどうかである(15)。さて、WHO自身が言っていることだが、PCR検査だけでは、感染を確認するには不十分なのだ(16)。それではいったい、AstraZeneca社のワクチンを接種することで感染の拡大を大幅に抑えることができるという何の証拠もない主張に何か意味があるのだろうか? 全く無意味だ。
そもそも、ワクチン接種という考え方そのものが問われなければならない。ワクチン接種によって作られる抗体は、その大部分は血液中を循環する。分かりやすくするために、例えば読者自身がそのような抗体になって、他の抗体たちと一緒に自宅の居間―ここでは肺の血管―に座っている場面を想像してみよう。そこにウイルスがやってきて、フロア―肺の細胞―に入ろうとして玄関のドアノブを掴んだとしよう。居間にいるあなたはウイルスの侵入を防ぐために何をするだろうか? こう答えるでしょう:ダメです。入ってはいけません、と。
抗体は基本的に、侵入者の蔓延を血路中で防ぐ場合にのみ効果的な働きをする。このことは、コロナウイルス同様に気道を通って肺に入り込む肺炎球菌のような病原体に対するワクチンにも当てはまる。ワクチンは肺の感染を防ぐことは出きず、血路中のバクテリアの拡散と蔓延を阻止するためのものなのだ。
ワクチンの有効性が極めて疑わしいことは明らかだ。ではそのリスクはどうであろうか?
主要メディアは次のように伝える。mRNAワクチンは何も新しいものではない。確かにその通りだ。ただこれまで、ウイルス感染の予防のために人に接種されたことは一度もない。これまで得られた知見は全て動物実験によるものだ。
それもそのはず、これらのワクチンには以前からある暗い影が付き纏っていた。これら3種類の遺伝子組み換えワクチンには―世間一般には注意深く隠されてきたが―気がかりな接種直後の副作用があることが知られていたのだ。すなわち、注射部位の激しい腫れと痛み、高熱による悪寒と震え、酷い頭痛、身体中の節々や筋肉の痛み、下痢、嘔気、嘔吐などである。ワクチン接種者の多くが病気になり仕事ができなくなる。副作用のあまりの酷さに、AstraZeneca社は実験の途中で実験の進め方の変更を余儀なくされた。それ以降被験者は、ワクチン摂取にどうにか耐えられるように、鎮痛と解熱効果のあるパラセタモルの大量服用を処方されたほどだ(17)。実験のやり方のこのような変更は、科学的標準では決して許されるものではない。何の目的でこのような例外が認められたのだろうか?
ことはこれにとどまらない。AstraZenecaの実験は2020年6月と9月に中断された。2度ともワクチン接種者1人の脊髄に極めて稀にしかみられない自己免疫疾患が現れたというのがその理由である(18)。「横断性脊髄炎(スモン)」は、身体の麻痺症状を伴い、100万人に約3例と言われている。それだけに、この場合それほど多くない数の接種者の2つのグループからそれぞれ1例が出たということは、まさに驚くべきことだ。AstraZeneca社はすぐに、最初の被験者が初期の多発硬化症を患っていた、と言い繕いをした。しかしそのことを誰も知らなかったことは驚くべきことだ。そしてもう一人の事例は純粋に不運な偶然だと述べた。これをもってワクチンの接種が継続されたのだ。しかもそれはAstraZneca社のみでなく、他社も同じであった。Biontech/Pfeizer-ワクチンでは、4人、Moderna社のワクチンでは2人に急激な顔面の麻痺が出現したが、原因の解明はなされていない(19)。
他にも同様の強い副作用の事例が見られる。
これほど多くの急激な副作用は従来のワクチンでは見られなかったことだ。過去2年間で報告されたアメリカでのワクチン接種による副作用の数と比較すると、COVID-19ワクチンによる副作用の事例はすでに圧倒的に多い数だ。認可されたのが2020年12月だというのに(20)。
ワクチンの真のメリット(使用価値)―重症化と死亡の防止―がこれらのワクチンに関して示されなかったという事実を見るにつけ、現在進行中の大規模な接種にブレーキがかからずに続けられているのか、著者たちには理解できない。
mRNAワクチンは危険か?
mRNAワクチンに危険性はないということが広く言われている。その根拠としては次の2点が挙げられている。
1.いわゆる「スパイクタンパク質」というウイルスのわずかの部分についての情報だけが、我々の体内に送り込まれるだけであり、
2.その際、自然においても作り出されるもの以外のものが付け加わるわけではない。ウイルスは細胞に感染したときにその遺伝物質をも放出し、それによって我々の細胞が「ウイルス工場」になる。
つまり基本的に全て問題なしというわけか? いやそうではない! 呼吸器官の感染は気道において起こる。細胞の破壊という最悪の場合でも、血管の再生によって比較的問題なく回復することが可能だ。
しかしワクチンの場合は、ウイルス情報は筋肉組織に注入される。多くの人は、パッケージされた状態のウイルス遺伝子は注入箇所―つまり筋肉組織―にとどまると思っている。つまり、遺伝子はその場で細胞によって取り込まれ、そこでほとんどの「ウイルス工場」が立ち上がるものだと。したがって、注入箇所の腫れや、発赤や、痛みが生じることは考えられるものの、しかしそれは比較的軽いものであり数日のうちに治るものだ、と思っている。これは致命的な誤りである!
ModernaおよびBionteck/Pfizer社のウイルス遺伝子は、「リピド(脂質)ナノ粒子」にパッケージされている―紙ではなく、脂質の材料でできた極小の裹みだ。それによって中身が守られ、我々の体の細胞により簡単に取り入れることが可能になる。このようなパッケージ自体によってアレルギー反応のリスクは従来のワクチンよりも数倍高くなる(21)。だから、アレルギー体質の人には摂取しないように、という警告には理由があるのだ―場合によっては命に関わるほどの反応(アナフィラキシー)を引き起こすこともある。実際、この種の危険な副作用に見舞われて救急手当を受けた接種ボランティアが多数いた。それに加えて、ナノ微粒子は他にも多くの危険な副作用を引き起こすことがある。それによって我々の血液細胞と血液の凝固システムの機能が害される可能性があるからだ(22)。
しかし、さらに際限のないほど深刻なことがある。溶解する物質が筋肉に注入されると、血路に達したのち、短時間で全身に行き届くというのは、医学の基礎知識の一つだ。まさにそれゆえに、即効性をねらって物質を筋肉注射するのだ。
周知の如く、注射された遺伝子パッケージも同様に血中に入る(23)。それを取り入れるのがどのような種類の細胞なのか、処理はどのようにされ、ウイルスのタンパク質はどのように作られるのか? 答えはこうだ:確実なことは何もわかっていない。我々は現在、大掛かりな人体実験を目撃しているのだ。これは全く無責任なことである。ましてや最初から慎重にならざるを得ない根拠が存在しているのだから尚更である。この「パッケージング」による危険性についてはすでに知られていたのだ。
しかしこれよりもっと重大なことは次のことだ。すなわち、SARSや他のコロナウイルスの動物実験において、抗体依存性の増幅効果が危惧されるのだ(24、25)。このような事情を前にして、このような危険性をSARS-CoV-2について完全に排除するために、動物実験が必要ではなかったのか? しかし、このテーマに関する科学論文が存在しない。にもかかわらず、ワクチン接種を受けようとする人々に対して、ワクチンがひどい病気を引き起こすかもしれないと注意を呼びかけない医師たちは、したがって、説明義務を果たしていないことになる(27)。
そしてもっと深刻なことは、ウイルスの遺伝子をワクチンとして接種することは、他の新たな、免疫による増幅効果を引き起こすことはないかという問題だ。前もって、ごく基本的な事柄を考慮し検証しなければならなかったのではないのか?
リンパ球には長期記憶がある―コロナのゴミの形を覚えている。そしてコロナのゴミは種族がどうであろうと皆同じような形をしている。すべての人間はコロナウイルスに対するトレーニングを卒業しており、SARS-CoV-2のゴミを認識するリンパ球をもっている、と。しかし、このような交差反応型キラー・リンパ球は古い血液サンプルの40~70%にしか証明されておらず、従ってSARS-CoV-2に対する反応は弱いものだ(28、29)、と反論する人がいるかもしれない。しかし、血中にはすべてのリンパ球のわずかな部分しか存在しないということが知られている。それ以外のものはその間リンパ器官(特にリンパ節)で静かに休んでいるのだ。
興味深いことに、2020年4月にスウェーデンの研究者たちが、ある注目すべきことを発見したという報せがあった。SARS-CoV-2による症状の重さに関係なく、すべての人間の(100%)血中に十分な数のT-リンパ球が、戦闘準備態勢にあるという(30)。
これは次のことを示唆している。
というのは、免疫システムとウイルスとの戦いの初期段階では、リンパ球の反応は鈍いという事実があるからだ。それなのに、素早く強力な反応があるということは、警告を前もって受けていた兵隊たちがすでに防御のために立ち上がっており、いつでも動ける状態にあることを意味している。これらの兵隊はリンパ器官から飛び出して、敵をやっつけるのだ。彼らの主な任務は次のとおり。すなわちウイルス工場を撃滅すること。ウイルスを製造する自らの細胞を殺すことだ。
さて、改めて大掛かりな人体実験という新たな現実に戻ろう。注射された遺伝子パッケージは、局部的に筋肉細胞に取り込まれるが、その大部分はしかし周辺のリンパ節と血路に流れ込む。リンパ節では免疫チームが集められている。この細胞はそれからウイルスの蛋白を作り出し、溜まったゴミを細胞の表面に吐き出す。すると隣に控えているコロナに特化したキラーリンパ球がそれに飛びかかる―ウイルス工場を発見しこれを破壊する。兄弟喧嘩の始まりだ。免疫細胞同士の戦いだ。リンパ節の腫れはこの反応の兆候であるかもしれない。それに痛みも。リンパ球は互いに鬩ぎ合い、それからさらなる敵を目指してリンパ節から流れ出して行く。
そして敵を、コロナのゴミを外に吐き出している筋肉細胞の中に見つけ出して、攻撃体制に移る。注射の箇所には発赤、腫れ、痛みといった症状が出る。
これだけでは終わらない。これからが悪夢なのだ。例えば砂糖のような極小の物質が血中から繊維組織に漏れ出す一方で、蛋白のようなサイズの大きな分子はそうはならない。細胞層―内皮細胞―に包まれているために血管の壁は隙間がないのだ。
ところで遺伝子パッケージの大きさは―大きいか小さいか? 相対的に非常に大きい、というのが正解だ。従って、いったん血液中に入れば、血球と同様に血管の管の閉じられた網目の中に止まる。ほんのわずかの部分が白血球に取り込まれるだけだ。しかし多分ほとんどのウイルス工場は内皮細胞において設えられるだろう。中でも血液がゆっくりと流れるところ―小さい血管及び極小の血管の中だろう―なぜなら遺伝子パッケージはそこで特に効果的に細胞によって取りこまれ得るからだ(31)。
そこでこれらの細胞がゴミを外に―血管の管腔(血管の隙孔)へ出す。そこにキラー・リンパ球たちがパトロールをしている。今回の戦闘は一方的だ。内皮細胞はキラー細胞による攻撃に対して防御する術がない。
そこで何が起こるかは、想像するしかない。内皮細胞の崩壊とそれに伴った血管の覆いの損傷は、通常は、血液凝固と凝結の形成だ。それも体内の無数の箇所の無数の血管でこれが起こるのだ。仮にこれがプラセンタ(胎盤)で起これば、胎児に重大な障害が起こる可能性がある。心臓、脳、脊髄などを含む他の器官なら、あらゆることが考えられる。
このようなことが起こりうるという証拠はあるのだろうか? 確かに、まれに見られる血液の病気で、ワクチン接種との関連性について検証されるべきものがある(32)。中でも目立つことは、血小板の大幅な減少が観察される患者についての報告である。このことはここでの仮説と合致する。というのも、血液の凝結箇所には血小板が活性化し消耗するからだ。

この仮定が正しいかどうかを検証することは容易い。実験結果を見れば、血液凝固が進行しているかどうかはすぐにわかる。解剖をすれば、小血管での凝血が起こったかどうかがはっきりするだろう。そしてその間、凝血防止剤が予め処方されるべきであったかどうかを検討することができただろう。リンパ球の活動を抑えるためのコーチゾンを使った薬剤の投与も検討する価値があっただろう。
事世界中でワクチン接種同期した死亡事例が連続しているという事実がある。当然の如くワクチン接種と死亡事例は何ら関係がない、というのが公式の見解である。事例のほとんどが複数の既往症を持った高齢者であり、間も無く死亡してもおかしくない人たちである。実際にそうであるならば、なぜそのような人々に―しかも中身がほとんどわからないワクチンを接種しなければならないのかと、自分の頭で考え同情心のある人間であれば誰もが疑問に思うのではないだろうか。
病弱な人々がワクチン接種後数時間で、そして数日で死に至る原因としては以下の3つのことが考えられる。
1.ワクチン接種自体によるストレス。アレルギー反応。
2.自己免疫への攻撃。リンパ球は高齢であっても有効に働く。既往症を持った高齢者の場合には、ウイルス工場に対する(ワクチンによる)攻撃が最後の一滴となって、満杯になった樽の中身が溢れ出てしまうことがあり得る。
3.真性の感染が加わると、ことはやや複雑になる。多くの養護施設では、COVID-19発症が、ちょうど施設の利用者たちにワクチンが摂取されて数日後に起こったという。それ以前は周辺全体で感染例がほとんどなく、またあらゆる衛生管理が取られていたというから、こういうことが起こるのは特異なことと言えよう。2度目のワクチン摂取直後も同じような感染爆発があった(33、34)、これはワクチン摂取後も感染は予防されないということを明確に示すものであり、それは予想されたことである。
加えて、あたかもちょうどワクチン接種を受けた人たちが死んでいっているように見えるのだ。我々が危惧すべきは、ひょっとしたら病気が免疫力によって悪化するということであろうか? そしてこの場合は、抗体によるものではなく、外敵に対して息巻くキラーリンパ球によるものということか? そしてこれはワクチンを接種された者なら誰でも、いつでも起こり得ることなのか? それは、明日か、明後日か、来週か、あるいはこの秋なのか? というのも、リンパ球は像の記憶力を持っているためだ。つまり、リンパ球は全てのコロナウイルスが持っているもので似たもの、すなわちゴミ、を認識する。ということはつまり、病状がリンパ球の働きによって悪化することは親類関係にあるウイルスによる感染なら、どの場合でも起こり得るということになる。ワクチン接種が「成功した」人なら―老若を問わず―また時を選ばず、すぐにでもあるいは将来においてもそれは起こり得るのだ。
結論
遺伝子組み換えワクチンは、WHOによれば世界中で感染による死亡率が0,23%(35)に過ぎないウイルスを防止するために、大急ぎで緊急認可を獲得した。その際、ワクチン接種によって重い病気になりそして死亡する可能性があることについては明確な指摘はなされなかった。ワクチン接種の有効性は示されなかった。ではどうすれば良いのだろう? 次のような妥協案が理性にかなったことであると我々には思える。ワクチンについてよく説明を聞き、その上で接種したいものはすれば良い。しかしワクチン摂取は直接的にも間接的にも決して強制されてはならない。接種拒否を決心した人が如何なる形であれ何らかの不利益を被るようなことがあってはならない。ワクチン接種が実施されるにつれて信頼できるデータが集積され、死亡事例とワクチンとの関連性が徹底的に検証されるべきである。
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翻訳:日曜社 鄭基成

(引用終了)

オッサンの会員 投稿日:2021/02/26 11:22

【2573】[3014]新型コロナ(とされる)の症状の特徴はあるのか? また後遺症も今までの風邪には無かった独特の物なのか?

オッサンの会員です。
以前より、疑問だったこと。
新型コロナの診療に携わっていらっしゃる医療関係者の人にお聞きしたいことがあります。
通常のいわゆる季節性の感冒とは、本当に決定的に症状や後遺症を残すとかの点で違うのでしょうか?
昔から風邪は万病の元と常識のように言われてますし、弱いお年寄りの方など風邪がきっかけで亡くなっていたという話があるではないですか。
どうか、忌憚なく、ご意見ご教示よろしくお願いいたします。

オッサンの会員 投稿日:2021/02/26 10:32

【2572】[3013]急いでいますが 

オッサンの会員です。
ITスキルが弱いため、会員の皆様に資料を見てもらいたいのですが。
ちょっと時間ください。
近いうち、投稿します。

ただのオッサンの会員 投稿日:2021/02/25 11:43

【2571】[2999]紛らわしい表現でした

すいません わかりにくい言い方でしたので訂正します。
以下の掲示板を2996番の一会員 一弟子さんの投稿文の最も重要なCOVIDワクチンビデオに変えて読んで頂くようお願いします。

ただのオッサンの会員 投稿日:2021/02/25 11:27

【2570】[2998]日本の医者も勇気を持って

ただのオッサンの会員です。
以下の掲示板にも有りますが、既に昨年の今頃にもアメリカの呼吸器専門医師がマスクをしながら現場からの内部告発をしていました。
PCR検査はゴールドスタンダードではないし、コロナ感染とコロナ感染症の区別の問題 コッホの4原則にも全く当てはまらない 等必死に訴えていました。また
女性看護師が人工呼吸器の不適切な使われ方を涙ながらに、訴えているyoutubeの動画も有りました。何とさっき見たら、消されてしまっているではないですか。
また不適切な人工呼吸器の使われ方に対して異議申し立てをした女性看護師が退職されたという本人の動画も有りました。上の二人の女性看護師は、、素顔で勇気を出して訴えてましたよ。
日本の医師よ勇気を持って世界の良心的な医療従事者に続いてください。
広く国民の信任を得ているからこそ、国民医療保険で医療制度が成り立っているのですから。
ここの学問道場の会員の方は勿論、そうでない日本の国民にも、真実が徐々に知られて、行くとどうなるのでしょうか。
さー日本の医者の先生、医療従事者さん、学者さん 、徳島大学の名誉教授 大橋先生 、大阪市立大学の名誉教授 井上先生 、京都大学の教授の上久保先生 に続いて勇気を持って仲間の力を合わせて真実を言ってくれるのを切に願います。

田中進二郎 投稿日:2021/02/25 07:45

【2569】[2997]水戸黄門は隠れキリシタンだっただろう

田中進二郎です。

副島先生が投稿されている、
【2978]私たちは、日本の思想(史)の研究も続けます。もっと大きな、大きな構図で見なければいけない。
投稿日:2021-02-15
の一部を再引用しながら、書きます。どんどん副島先生が加筆されているので、驚きます。
私田中の書いた部分は、丸二日書いていた原稿が保存に失敗したため、
中途半端になってしまいますが、ご容赦を。

以下【2978】より引用します。

第1に。
私、副島隆彦にとっては、今日の最重要の課題は、「林羅山(道春、どうしゅん 1583-1657)は、耶蘇(やそ)=キリスト教を、何よりも一番に、恐れた」である。そして、その次に、「中国を覇権国(はけんこく)として認めて、日本はその歴代中華帝国の支配に、直接の服属はしないが、その周辺に存在する、と認めた」ことである。

林羅山(はやしらざん。徳川家の思想顧問として京都から招かれた。昌平坂学問上の創始者。徳川幕府体制の理論の中心)が、熊沢蕃山(くまざわばんざん)の、「水土(すいど)論」を、耶蘇(やそ)=ヨーロッパのキリスト教だ、と、見抜いて、激しく論難、糾弾 した。 

 徳川幕府は、耶蘇(ヤソ)教、イエズス会、 (キリスト教は、正しくは、天主教と言う)が、死ぬほど怖かったのだ。日本にとっての、最大の敵は、西洋のキリスト教だった。中国に対しては、大きな劣等感を持って、日本は、中国文明の一部として、中国文化圏(中国の華夷=かい=秩序)に入っていた。誰も、この大(だい)事実を否定できない。

(以下【2978】の副島先生の文章を少し順序を変えてみますー田中進二郎)

 朱舜水が水戸に来た年の前年である、1665年に、山鹿素行(やまがそこう 1622-1685)は、播州(ばんしゅう)赤穂(あこう)に、幕府の命令で幽閉された。山鹿素行は、「中朝事実(ちゅうちょうじじつ)」を書いた。「中朝」とは、「日本こそが、世界の中心(センター)である」、「中国よりも、日本が、中国(世界のセンター)である」 、「日本が世界の中心である中国(ちゅうごく)だ論」を書いた。

 この山鹿素行の「中朝事実」、「日本が世界の中心である。中国ではない」は、日本人の、中国人への劣等感の裏返しである、この「日本が中国だ」論 の、スゴさと、腹を抱えて、転げ回りたくなるぐらいの、おかしさを、今の日本人である、私たちは、本気で噛みしめないといけない。 

 私、副島隆彦は、自分の「歴史に学ぶ知恵」(改題して、「日本の歴史を貫く柱」(PHP文庫、2014年)で、これらを書いた。

(副島先生が【2978】に加筆された部分を、一部挿入します。)
 
 私たちの日本国は、外側、すなわち世界、諸外国から見たら、どうしても王国(キングダム、モナーキイ)に見える。タイ国や、サウジアラビア国と同じだ。この、あからさまな真実を、日本人は、全員で、惚(とぼ)けて、知らん顔をして生きて来た。

 それは、今の日本の体制保守の頂点の者たち(すなわち、現在の林羅山=はやしらざん=)が、頭が悪いので、正直にきちんと考える能力が無いのだ。アメリカの支配を受けているので、知能が低下した。日本は、世界基準でものごとを考えることの出来る、本物の知識人がいない国だ。

 反共右翼たちに至っては、ただ、とにかく、「反(はん)共産主義の日本(アメリカよ、助けてくれ)論 」「日本は反共(はんきょう)国家だ」しか、提出しなかった。頭が元々、悪い人たちだから、これしか言えないし、考える知能がなかった。その代表が、まさしく、生まれながらに、学力が無かった安倍晋三だ。

 そして、今、世界覇権国(ヘジェモニック・ステイト the hegemonic state)であるアメリカ帝国に 動乱が起った。それに連れて、中国への世界覇権の移動が起きつつあることが、どんな日本人にとっても、頭をかすめる時代に突入した。中国が、私たちの目の前で、今も、どんどん大きくなっている。さあ、反共右翼の皆さん、どうしますか。

 (副島先生の加筆部分終わり)

 第二に、江戸時代初期に、日本の体制派の学者の頂点であった 林羅山は、不干齊ハビアンという、重要な、しかし、今も詳細が分らない、日本人の耶蘇(ヤソ)教徒と、論争している。 
 
 不干齊(ふかんさい)ハビアン(1565??ー1621)は、日本耶蘇会の修道士(イルマン)である。日本人イルマンは、宣教師(バテレン)の横にいて、通訳のような仕事もした、頭のいい者たちで、バテレンたちが頼りにした日本人だ。林羅山は、不干齊ハビアンと、1606(慶長10)年に、地球説について、論争した。

不干齊ハビアンは、宗教思想研究の山折哲雄(やまおりてつお)氏が、よく調べて書いている。不干齊ハビアンは、若い頃は、その優れた頭脳で、西洋学問を知って、「妙貞(みょうてい)問答」(1605年刊)で、キリスト教というよりも、西洋の近代思想を使って、日本の、神、仏、儒(神道、仏教、儒教)の3つともを木っ端微塵に批判した。林羅山とハビアン不干斎の地球論争はその翌年だ。
 

地球説とは、読んで字のごとく、この地球、当時は、大地、地上 は、球体であるか、の巡る議論である。日本の最高の学者を自認した、林羅山は、大地が球体(グローブ)である、という事実を、おそらく理解できなかったと思う。それでも、西洋の文献は、たくさん入っていたし、日本の国家スパイたちからも、いろいろと教えられていただろう。

 林羅山は、日本の体制思想を、必死で防衛しただろう。(以下一部略-田中)

【ここまで副島先生の御文章です。】

以下は田中進二郎筆

林羅山は京都五山の一つの建仁寺で学んだ。漢文を五行まとめて、一目見て覚えてしまう、というほどの秀才だったらしい。僧侶が、仏教寺院で儒学書を読み、儒学者になっている。

それに対して、キリシタン修道僧のハビアンは、南蛮人のバテレンから地球球体説を教わっただけで、彼らの説法を繰り返しただけであった。当時、ローマカトリック教会は、地動説を迫害している最中だった。

1597年ガリレオは天文学者ヨハネス・ケプラーに宛てた手紙で、「自分は地動説(太陽中心説)を信じる」と書いた。ガリレオは敬虔なユニテリアンだった。1600年ローマ教会は、地動説を主張したジョルダーノ・ブルーノをナポリで火炙りにした。ガリレオの異端裁判がこの時代に行われている。

林羅山に対して、ハビアン不干斎が、天動説を用いて、地球が球体であることを説明することは、ハビアン不干斎にとって難しいことだっただろう。林羅山はハビアンの球体説に対して、「馬鹿げた屁理屈」と嘲笑して、論争は林家側の勝利とされたようである。その後、ハビアンはキリスト教の信仰に疑念を抱き、二年後に棄教する。

●ここから【2978】の副島先生の文章のつづき

ハビアンは、それから15年後の、1620年に、「破提宇子(は、デウス)」という本を書いた。この破(は)は、「破る」で、デウス(提宇子)は、キリスト教の、大神(たいしん)で、天(てん)のことだ。 「神(ゴッド、デユー)を3つで1つとする」「三位一体(トリニティ)の、「父(天 )と、子(イエス)と、精霊(せいれい)」の 「父、天、パッパ」のことだ。16世紀に、日本に来た、バテレン(宣教師)たちは、このデウスを神として、日本人に教えた。

 だから、不干齊ハビアンは、正直で衝撃的な、その著書「破・デウス」で、「自分は、もうイエズス会のキリスト教を信じない」と、棄教(ききょう)して、信仰を捨てた、と書いた。なぜなら、ハビアンは、イエズス会の悪辣で残酷な、日本支配計画、そして、ヴァチカンによる日本の完全な占領、日本人洗脳の企(たくら)みを、知った。 それで、のちに思想転向した。耶蘇教を捨てた。

(ここまで副島先生の文章)

田中進二郎です。

ハビアン不干斎について、山本七平(イザヤ ベンダサン)は、『日本教徒ーその開祖と現代知識人』(1976年刊)↓
という本のなかで、ハビアン不干斎こそが、日本最初の日本教徒だ、と述べている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4047101222/ref=cm_sw_r_fa_api_i_PJKX9DMGDZAVC864224X

クリスマスを祝い、お寺にも神社にもお参りする、無規範(無宗教、無節操)な現代日本人の精神のルーツは、このハビアンだ、というのだ。

つまり、ハビアン不干斎は、日本にはキリスト教が根付く土壌がない、と最初に気付いた。日本教という土壌(沼地)に、キリスト教は溶かし込まれてしまう、と山本七平は言った。

だが、キリスト教(=天主教、ヤソ教)の深刻な影響が広がっていたのが、真相だ。本当は、日本全国にまんべんなく隠れキリスト教徒の生き残りがいた。そして、
大名まで、ぞろぞろとキリシタンになっていた。御三家の水戸徳川家までもキリシタンだった、ということを示す、驚愕の証拠まで、あるのだ。

●水戸徳川家に残る、キリシタンのミサの道具

http://kambanobuyuki.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-3204.html

これはきっと、水戸徳川の藩主が、密かにミサを執り行っていた、ということだろう。水戸光圀(水戸黄門)は隠れキリシタンだっただろう。

ハビアン不干斎が、ヤソ教を棄教する前に、書いた『妙貞問答』は、その後も、キリシタンのあいだで隠し読まれていたようである。

■参考ーハビアン不干斎の『妙貞問答』を隠れキリシタンの近松門座衛門が、自分の芸術理論に取り入れていた!?

(以下は、古川愛哲著『江戸時代の歴史はキリシタンが作った』より引用)

近松の書いた作劇術には、芸の面白さは虚と実との境の微妙なところにあると唱える「虚実皮膜論(きょじつひまくろん ひにくろんとも読む)」がある。「虚実」なる語は、日本人修道士ハビアンが布教のために書いた『妙貞問答』の下巻に出てくる。

あえていえば、近松門左衛門は隠れキリシタンだからこそ、心中事件に注目した。惚れた相手と来世(天国)で結ばれる。それを壮絶な「恋の殉教劇」に仕立てることができた。

江戸時代の夫婦は、「義理」の関係で、「恋愛」は遊廓で、客と遊女がするものだった。この矛盾、「義理」と「恋」の板挟みに着目するのは、「汝、姦淫するなかれ」の敬虔なキリスト教徒でなくては、不可能だったに違いない。 その後、義理一辺倒だった江戸時代の夫婦の関係に、「恋女房」や「愛」が入ってくるのは、隠れキリシタン近松の作品の力にあずかるところ大である。

(古川愛哲氏の引用終わり)

江戸中期、元禄時代以降に上方(大坂、京都)で人気を博した、人形浄瑠璃の心中物(曽根崎心中が有名)も、キリシタン文化の一変種だった、ということだ。

(以下【2978】の 副島先生の文章の続き)

 羅山の林家(りんけ)は、儒学の中の正統とされる朱子学(しゅしがく)を、日本でも学問の中心とした。朱子学は、「易姓革命(えきせいかくめい)」と、「湯武放伐(とうぶほうばつ)」である。体制変革、政治動乱、王朝交替、政権交替、を認める立場である。

 日本の体制派の中心の思想は、中国が、東アジアの覇権国(はけんこく)である。日本は、それに、「外にバレないように、服属している」とするものである。それなりに正直である。中国の儒教思想の大きさに、当時の日本の知識階級は、全面的にに、どっぷりと浸かっていた。それ以外の思考は有り得なかった。

 ところが、弾圧して、禁圧して消滅したはずの、西洋のキリスト教が、じわり、じわりと、日本の民衆思想家(仕官したがらない浪人たち。大秀才たち)の中に、ずーっと深く、深―く入っていた。

(ここまで副島先生の文章)

●京都の儒学者のスポンサーだった角倉財閥
田中進二郎です。
実は、朱子学者の林羅山ですらも、幕府に仕官するまでは、キリシタンネットワークと、関係があったようだ。

儒学者の藤原惺窩(ふじわら せいか 1561-1619)に、羅山を紹介したのは、京都の大商人、一大財閥の角倉了以(すみのくら りょうい 1554-1614)だった。

拙著『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』で書いたが、角倉了以はイエズス会ネットワークの人間で、火薬の原料の硝石を独占的に扱う「死の商人」だった。

ところが、徳川政権ができると、イエズス会から上手に離れて、儒学(朱子学)支持に回ったのだろう。だから、家康の朱印状をもらって、東南アジアとの貿易を許可された。了以は、漢籍にも精通して、京都で、儒学書を印刷出版している。藤原惺窩と林羅山のスポンサーが、角倉家であった。だから、林羅山は、了以が死ぬと、恩人を顕彰する石碑を建てている。

[京都嵐山の大悲閣千光寺に残る、林羅山による角倉了以顕彰碑についての記事↓]

http://inoues.net/club/suminokura_ryoui.html

この角倉家の子孫に、儒学者の伊藤仁斎(1627ー1705)もいる。仁斎は、幕府の体制派の学問である朱子学者たちが、幕府に仕官するために、坊主に頭を剃って、江戸に行ったことをバカにした。

仁斎は京都の商家、公家衆たちの支持が大きかった。
藤原惺窩、林羅山、木下順庵、山崎闇斎、伊藤仁斎ら儒学者たちは、京都で学んでいた(京学、京都学派)。

林羅山が、幕府から僧職をもらって、御用学者になっていることを、伊藤仁斎は批判したのである。

陽明学者の中江藤樹(近江聖人1608ー1648)も、『林氏剃髪受位弁 (りんし ていはつ じゅいべん)』のなかで、痛烈に林羅山を非難した。中江藤樹は、儒学者として立つさい、四国の伊予大洲藩を辞して、浪人になっている。そして、近江国安曇川(あどがわ)の実家に戻って、私塾を開いた(藤樹書院 1634年)。

「真儒(しんじゅ)の道」は、僧侶や武士のような身分であってはならない、と藤樹は考えたのである。
 
(参考ー副島隆彦著『時代を見通す力』PHP2008年刊)

●京都の大儒学者 伊藤仁斎も隠れキリシタンだっただろう

中江藤樹と、その弟子の熊沢蕃山が隠れキリシタンであること。さらに、伊藤仁斎までも、隠れキリシタンであった可能性があるのだ。

1662年、仁斎が開いた学塾・古義堂 (こぎどう)は、京都の中心を通る堀川通りに作られている。古義堂の、堀川を挟んだ向かいには、崎門派(きもんは)の教祖、山崎闇斎(1616ー1682)の私塾があった。

仁斎塾、古義堂の真北、1キロほどのところに、イエズス会の慶長天主堂が存在していた(1613年に破却)。慶長天主堂は、京都蛸薬師にあった南蛮寺がなくなったあとに、作り直された教会である。

角倉家の一族が、この天主堂で、バテレンから数学や天文学まで学んだ。彼らが、江戸時代ずっとつづいた和算の源流になる。

(参考ー六城雅敦研究員の著書『隠された十字架ー江戸の天才数学者たち』)

この慶長天主堂のあった区画に、紹巴町(じょうはちょう)がある。連歌師の里村紹巴(さとむらじょうは 1525-1602)ゆかりの地だ。
この里村紹巴の孫が、伊藤仁斎なのである。

里村紹巴も、イエズス会のエージェント、茶人の千利休の門人だった。里村は、本能寺の変のときには、自邸近くの、二条城に行き、織田信忠軍の人質状態だった誠仁(さねひと)親王を連れだした。信長殺害計画を知っていた、と考えられる。

さらに、仁斎の古義堂の南には、かつて、秀吉の時代には、スペイン領フィリピン経由で入国してきたフランシスコ会のバテレンが建てた教会と病院があった、という。古義堂のあった堀川通りは「だいうす町」が点在しており、そこは、住人がすべて、キリシタンだった。

この通り周辺は、信者が密集していた。しかし、徳川秀忠の時代の元和の大殉教で、大量に女子供まで捕らえられ、処刑されている。

(古川愛哲著『江戸時代の歴史はキリシタンがつくった』を参考ー田中)

また、古川愛哲氏の同書には、京都嵯峨野の
二尊院にある、伊藤仁斎の墓はキリシタンの墓であろう、と述べられている。墓の上部が丸みのある、かまぼこの形状になっている。

伊藤仁斎の墓の写真↓

http://www.uchiyama.info/oriori/shiseki/bochi/kyoto/itoh

京都に遺る、隠れキリシタンの墓の写真

比較すると、伊藤仁斎の墓と形式がよくにていることが分かる。↓

https://bit.ly/3dQ5vPz

(以下【2978】の副島先生の投稿文より引用します。)
第2点。1687年、思想家の熊沢蕃山(くまざわばんざん)は、幕府の怒りを買って、古河(こが)に、幽閉、禁固になった。 蕃山は、上層のインテリ日本人と、大名たちからも、崇められ、尊敬された。裏に、“近江聖人”中江藤樹(なかえとうじゅ)(隠れキリシタン思想家。陽明学者)と伊藤仁斎、京都の古義堂 の学派 がいた。
(引用終わり)

(田中進二郎です。
朱子学で神道家の山崎闇斎、そして、伊藤仁斎が京都で儒学を教えていた。お互いに何を教えているかを、かなり意識していた。まさにこの頃に、中国から、亡命知識人の朱舜水が長崎にやってきて、その評判は、京・江戸にまで広がった。仁斎は、長崎にまで赴いて、朱舜水に師事しようとまでした。日本に亡命してきた朱舜水は、
長崎にやってくると、当時の儒学者たちが、次々と朱舜水に教えを
乞うた。山鹿素行の「素行」は朱舜水からもらった名前である。

 以下は、徐興慶氏のpdf論文『東アジアの 朱舜水研究』からの引用する。

(引用開始)

伊藤仁齋は、朱子学の学問主張が孔子・孟子の学問とは、明らかにその差異があると察知したという。そのため、彼は中国の古典原書を探求する方向に換え、『論語古義』、『孟子古義』、『語孟字義』、『童子問』など、学術書を続々と著した。以降、伊藤仁齋は徐々に宋朝の理学を虚説である、と批判し始めた。伊藤仁齋は学問主張を変えた後、再び長崎にいた門人の、安東省菴を通じて、自著の批正を、朱舜水に仰いだ。
これに対し、朱舜水は次のように述べている。

伊藤誠修兄〈策問〉甚佳、較之舊年諸作、遂若天淵。儻由此而進、竟成名筆、豈遜中國人才也。敬服敬服

(田中進二郎 試訳)
伊藤仁斎君の〈策問〉はとてもよかった。以前までのあなたの諸作と比べて、天と地ほどの差がある。もしこのまま進歩を続けたならば、やがて、名人になることだろう。どうして才能のある、中国人に引けを取ることがあろう。大変立派だ!

(引用終わり)

古義堂の門弟4千人とも言われた伊藤仁斎も、大学者である朱舜水先生の評価をもらわなければ、一人前の儒学者である自信はなかったのであろう。

田中進二郎拝