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Loginはこちら【284】[309]私たちは、今こそ福島県産の野菜、果物、コメ、魚を進んで食べる運動を始めなければならない。それが復興への支援だ。
副島隆彦です。 今は、2011年3月22日 午前3時です。
私は、21日には 自宅に戻ってきました。 19日に続いて、20日も、私たちは 福島第一原発に、今度は、県北の方の南相馬(みなみそうま)市の方から、原発10キロメートル圏内の浪江(なみえ)町、双葉(ふたば)町(5キロ圏)まで到達して、真実の放射能の線量(せんりょう)を測定しました。
たしかに、浪江町(なみえまち)、双葉町(ふたばまち)では、220マイクロシーベルト毎時( 220μSv/h) の やや高い数値が出ました。新聞記事にある 福島県の対策本部が毎日、地元で 発表している 「放射能測定値(暫定値)」の数値と、一致しました。
これぐらいの数値は、人間の体には全く影響はありません。福島県の人たちは、これぐらいの数値は、当たり前として受け止めて、淡々と生きています。
15日の、2号機の水素爆発があった(1号機=12日、3号機=14日に続いた、第3回目の水素爆発)あとには、横浜市でも、160マイクロシーベルト毎時(160μSv/h) が測定されたそうです。 この 15日が、一番、危険な日でした。 そして、緊迫の山場は16日まで続きました。
そして、17日(木)には、巨大原発事故は、危機の峠を越して、現場で奮闘する“フクシマ50の英雄たち” と世界中から称賛されている、東電の下請けの作業員と日立・東芝からの派遣社員たち自身が、そのことを実感したでしょう。
そして、4つの各号機の、格納容器爆発(水蒸気爆発)=高濃度の放射線の数百キロへの飛散 という 日本人どころか、人類すべてにとっての最凶悪事は、終息に向かいました。この真実を、アメリカは、17日 昼に、グローバルホークという無人偵察機を使って、4つの原発の上空から調べて、真実の放射能数値を知った。
真実をいち早く知った、アメリカ政府と、最高支配者たちと、ニューヨークの金融財界たちは、17日の夕刻には、最高会議を開いて、「フクシマの危機は去った」と確認したようです。そこで、18日(金)には、ニューヨークの金融市場では、狼狽(ろうばい)売りの投げ売りで、暴落していた株価が、早くも上昇に転じています。 東京市場(日経平均株価)も、18日には、大暴落(一日で1250円の急落)から立ち直りを見せています。
私、副島隆彦は、自宅に帰って、急いで、金融・経済の分析を始めています。これらの分析は、会員ぺージの方に載せます。 災害からの復興銘柄として、仮設住宅(被災者用の応急のプレハブ住宅)20万戸とかを作る住宅メーカーが、22日(火)からの株式市場で、棒上げ、急上昇すると、盛んに推測されています。
私、副島隆彦は、「こんな悲惨な巨大災害の時でも、ある種の人間たちは、自分の金融投資(バクチ、博奕)での大儲けの為に動くのだ。それが、人間と言う悲しい生き物なのだ」 と、達観しています。
私は、浪江町や、南相馬市の海岸で、ものすごい数の家が津波で破壊され、一面に瓦礫(がれき)が散乱している光景を、前日の県南の四倉(よつくら)、新舞子(しんまいこ)の海岸の悲惨な現状に続いて見ました。 美しい景勝の地の 家々は、無残に破壊されて、車も多くが海中に没しているでしょう。 この世の地獄そしてそのまま浄土(じょうど)の姿です。
今も、車の中にいたまま、津波で死んだ人たちの死体の多くは収容されていません。波打ち際に打ち上げた死体だけが自衛隊の手で集められ、遺体安置に並べられているのです。
救援に駆け付けた5万人の自衛隊でさえ、災害3日目の14日の深夜には、「原発が非常に危険なので、、上からの命令により退避します」と、避難場所(小学校の体育館とか)の被災者たちに伝えて、置き去りにして、一気に立ち去っていったのです。私は、その現場に、こうしてやって来たからこそ、この真実を体得できました。
そのことの衝撃(ショック)で、今、自衛隊全体が、深い鬱屈の中にあります。国家戦略家(ナショナル・ソストラテジスト)である、私、副島隆彦には、この核戦争・化学戦争に全く対応していなかった、そして、自分たちだけ、我さきに国民(一般住民)を残して逃げて行った、災害出動の自衛隊の、不甲斐なさを、彼ら自身が、大きな危機が峠を越した今だから、全身が震えるような悔悟の気持ちに襲われているだろう。
同じ日本国民を戦争の脅威から助ける盾(たて、シールド)となると決意して、進んで自衛官になった者たちの、無念と屈辱感が、私にはよく分かる。だから私は、今の自衛隊を絶対に批判しない。この時、自分たちが強度の放射能で被曝することを恐れて、一目散に災害地から先に撤退していった自衛隊を、私は決して非難しない。この問題は、不問に付されて、皆が忘れ去ってゆくだろ言う。
誰もが、原発の事故現場から、10キロでも遠くに逃げたい。そして、多くは、福島県の西隣の新潟県にまで避難したようだ。 同じ被災地である北の宮城県(仙台)方面に逃げるわけにはゆかず、そうかといって、南に逃げて、東京(首都圏)を目指しても、大混乱する、と分かっている福島県民は、新潟県に活路を求めたのです。
家と家族を失い、命からがら逃げてきた先の避難所で自衛隊に、「私たちは先に退避します。原発が大変危険です」と言い残された被災者たちが、阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄に落とされたことは、火を見るよりも明らかだ。今も、ガラーンとして、運動場に軽自動車が、100台近く散乱していた小学校を目撃した私には、いつが、最大の危機のピークだったのかまでが、体で分かる。
被災者たちは、自衛隊のあとを追うようにして、沿道12号線を、西の方(福島市へ)に、15日の暗闇のなかを、ぞろぞろと移動していった。途中でガソリンが切れて、乗り捨てられた乗用車が、たくさん、いまも路肩に置かれている。 22日からの今週も、ずっと、ガソリン切れは続くだろう。
ゴーストタウンと化して、ガラーンとした町が続きました。浪江(まみえ)の駅の前の半倒壊している酒屋の中で、コンピュータだけが不気味に動いて、音をだし、点滅しているのを見ました。電気は通っているのです。
原発から5キロの地点である 双葉(ふたば)の駅のすぐ近くまで行けたのですが、そこから先は、道路に倒壊した家の瓦礫と、垂れ下がった電線がたくさんあったので、ここで私たちは前進を阻(はば)まれました。この地点で、220マイクロシーベルト(220μSv/h)を測定したのです。あとで、写真を示します。
私に、決死の覚悟で同行してくれた弟子の石井利明(いしいとしあき)君が、下の 重掲「308」番の報告文に引き続いて、翌日の20日の調査、現状の目視、放射能測定の結果を書きます。 19日(土)の初日の、富岡(とみおか)町からと、それから、県南の いわき市からの 巨大事故原発 への接近による 視察、目撃、放射能測定 のことも引き続き書きます。
私が、今、強調しなければいけないことは、被災地の現地で生きる福島県民を応援するために、私たち日本国民は、福島県産の 野菜、果物、コメ、そして魚を進んで食べる、ということです。 私たちは、同じ日本国民として、悲惨な大災害から福島県が急速に復興することを、徹底的に、支援しなければいけないのです。 そのためには、「今こそ福島県産の産物、食品を進んで食べよう」という運動を始めなければいけない。
(転載貼り付け始め)
●「 自宅待機で出荷ストップ 風評被害「放射能」って? 農業も二重苦 」
産経新聞 2011年3月16日 20:41
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110316/biz11031620440075-n1.htm
福島第1原発の事故で高い放射線量を観測した問題は地元の農業関係者に深刻に受け止められている。震災で出荷がストップした地域がある上、風評 被害が起こりかねず、二重の衝撃に見舞われている。
「放射線は目に見えない上、今まで経験したこともなく、どうしようもない」。福島市のJA新ふくしまの担当者は声を落とす。現在、特産の イチゴ「ふくあや香(か)」が出荷のピークを迎えている。
同市は原発から約60キロ内陸にあり、特に影響はないとされるが、担当者が頭を悩ませるのは風評被害だ。「農薬だと残留量のデータを消費 者に示して大丈夫だと説明できる。放射線だと何が悪いかも分からない」
原発の南に位置する福島県いわき市では15日、30キロ圏内に入らない地域でも市の呼び掛けで多くの農家が自宅で待機した。
地元JA担当者は「外にも出られず、様子を見るしかない」と頭を抱える。「イチゴやトマトが地震以来、出荷できない状態。さらに熟成が進 むと本当に出荷できなくなってしまう」福島県は豊富な水資源でも知られる。田村市は湧き水を使ったミネラルウオーター「あぶくまの天然水」を販売。取水地は原発からの距離が約 35キロだ。
「風評被害を考える余裕はないが、不安だ」と販売を担当する同市あぶくま洞管理事務所の担当者は懸念を隠さない。 食品の国際品評会「モンド・セレクション」で最高位の「大金賞」を7年連続で受賞するなど定評を得ているが、震災でボトルや煮沸用の軽油 が底をつきつつあり、製造を取りやめている。担当者は「先が読めない。一体どうしたらいいのか」と悲嘆した。
農林水産省では地震と原子力災害の2つの対策本部を立ち上げているが、担当者は「事態はまだ動いており状況把握もできていない」と対応に 追われている状態だ。
●「 茨城 風評被害対策 を国に要請 」
NHKニュース 2011年3月21日 21:08
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110321/k10014812461000.html
茨城県産のほうれんそうから国の基準値を上回る放射性物質が検出され、出荷を自粛していることを 受けて、茨城県の農業団体は、21日、農林水産省に対して、ほかの農産物について風評被害が起きないよう、安全性について早急に調査するよう 要請しました。
茨城県産のほうれんそうから国の基準値を上回る放射性物質が検出されたことを受けて、茨城県は当 面の間、県の全域でほうれんそうの出荷を自粛することを決めています。これについて、JA茨城県中央会とJA全農いばらきは、21日、農林水 産省の筒井副大臣に対して、ほかの農産物にも風評被害が広がらないように対策を講じることを要請しました。
具体的には、ほうれんそう以外の農産物について、安全性の調査を早急に行い、その結果について国民に周知することや、農家が受けた経済的な被害について東京電力や国の責任で補 償することを早く明確にすることも求めました。
JA全農いばらきの柴田誠県本部長は記者団に対して、「ほかの農産物についても風評被害が懸念 されるので、安全性についてしっかりと検査をして、国から情報を出してもらうことが大事だ」と話していました。
●「 【Q&A】農作物から放射能、食べても平気? 」
朝日新聞 2011年3月20日 8:54
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103200071.html
福島第一原発の事故の影響で、牛乳やホウレンソウから放射性物質が見つかった。飲んだり食べたりしても大丈夫なのか、まとめ た。
*■健康害するリスク小さい*
Q ホウレンソウや牛乳が放射能で汚染されているの?
A 福島第一原発の事故では、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質が周辺に広く飛び散った。それが、ホウレンソウの表面に降り 注ぎ、検出された。汚染された草や水をとった牛の乳からも見つかった。
Q どれぐらいの値なの?
A 厚生労働省の規制値に比べると、ホウレンソウからは3~7・5倍のヨウ素が見つかった。牛乳からも最高5倍のヨウ素が出 た。規制値は、今回の事故をきっかけに、厚労省が暫定の値として設けたものだ。
Q 汚染された食品を食べたり飲んだりしても大丈夫なの?
A 食品の安全性基準は厳しい値に決められている。健康に影響を与えかねない値より、かなり余裕をもって設定されている。だ から、「ただちに健康に影響が出るわけではない」という見方で専門家の意見は一致している。あまり心配し過ぎてもいけないよう だ。
Q 汚染された食品をとると、体はどれぐらい被曝(ひばく)してしまうの?
A 今回、ヨウ素に汚染されていることが分かった福島県の牛乳を約1リットル飲むと、人体が受ける影響は、約33マイクロ シーベルトという値になる。これは胃のX線集団検診を1回受けた時に受ける放射線量の約20分の1。
最も高い値が出た茨城県のホウレンソウを洗わずに1キロ食べたとすると、約330マイクロシーベルトになり、胃のX線集団検 診を0・5回受けた値にあたる。
Q それは、どのぐらいのリスクなの?
A そう大きくはない。単純に比較はできないが、妊婦がX線撮影などを受けるとき、胎児へのリスクは、少なくとも5万マイク ロシーベルトまでは問題がないとされている。ただ、上限の判断は難しく、米国の学会や審議会の間でも15万マイクロシーベル ト~5万マイクロシーベルトと幅がある。
Q 時間がたてば、放射能は弱くなるの?
A 放射線の量が半分になるまでの期間を「半減期」という。ヨウ素の場合は8日と短い。セシウムは30年と長く、長期間、放 射線を出し続ける可能性がある。その土地で育った草を家畜が食べ続けると、肉などの畜産物も汚染されてしまうかもしれない。
Q 今後はどんな注意が必要なの?
A 汚染地域は広そうだ。農産物が流通に乗る前に、どれぐらい汚染されているか、早く調べる必要がある。ヨウ素は半減期が短 いとはいえ、大量に取ると子どもでは甲状腺にたまってしまい、がんになる危険がある。とりわけ、原発周辺地域に住む子どもには注 意が必要だ。
*■水で洗えば流せる*
Q 食べる時にできることはないの?
A 元原子力安全委員の松原純子さんは「気になる人は流水で洗って。葉の表面についた放射性物質を落とすことができる」と話 している。ホウレンソウをお浸しにするとヨウ素、セシウムを50~80%除去できるとの実験結果もある。秋田大名誉教授の滝澤行 雄さん(公衆衛生学)は「熱湯でゆでてあく抜きするのも有効」と言う。熱で放射性物質は分解しないが、洗い流す効果があるよ
う だ。
Q 牛乳はどう?
A 液体はこうした方法は採れない。ただ、牛乳で規制値を超える値が検出された福島県川俣(かわまた)町では全酪農家が震災で出荷してい なかった。仮に同程度の値の他地域の牛乳を続けて飲んでいたとしても、事故から1週間と時間が短く放射性物質の総量は限られる。 いま店頭や家庭にある牛乳を捨てる必要はない。
Q どういう経緯で分かったの?
A 17日に厚労省が地方自治体に調査を求め、19日に結果が出た。全国消費者団体連絡会事務局長の阿南久さんは、すぐに調 査を始めて結果を公表し、問題の食品を1年間食べ続けた場合の影響を示したのはわかりやすいという。ただ、調査の全容が明確でな いのが気になるという。「調査内容や数値の意味をわかりやすくかみ砕き、消費者はどうすればいいのか、具体的行動に結びつく説明 を添えてほしい」と注文している。
*■Qこれからどうなるの 出荷停止を政府検討*
Q すでに出荷された農産物はどうなるの?
A 食品衛生法では、有害物質を含む食品の販売を禁じているが、放射能についての基準はない。このため、厚労省は今回、根拠 のない風評被害を防ぐため、急きょ暫定規制値をつくり、対応した。でも、規制値を超えるサンプルが出た日の出荷分しか止められな い。検査日より前に出荷されたものについて、大塚耕平厚労副大臣は「自主的な対応になる」と話している。
Q 今後の対応は?
A 規制値を上回っても食品衛生法では、調査対象となった農産品をつくった農家の出荷だけしかとめられず、出荷停止の判断も 都道府県に委ねている。このため、政府は、原子力災害対策特別措置法に基づき、福島県と茨城県のホウレンソウ、福島県の牛乳の出 荷を政府判断で停止する検討を始めた。
これまでも、茨城県で起きたJCO事故などで周辺から出荷される農水産物の風評被害が起こるなど、食品の放射能汚染は問題に なった。風評被害や消費者の不安を解消するため、食品安全委員会などによる丁寧な説明も必要だ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 風評被害や、体内被曝を言う人間 や、新聞記事や役人(官僚)たちほど、ビクビクして、彼ら自身が、風評被害をまき散らしているのだ。 大丈夫だって。 大丈夫。 いちいち、小さな数値のことなんか気にするな。もう、高濃度の放射能の恐怖は去ったのです。あとは、微量の放射能がくっついている野菜や魚を、私たち、日本人全部が、がぶがぶ食べればいいんだ。子供が食べても大丈夫だ。
「副島さん。あなたは、そんな無責任なことを書いて、あとで責任を取れるのですか」と、私に、書いてくる人間を、私は許さない。目の前にいたら、殴り倒してやる。
お前こそは、偽善者(ヒポクリット)だ。自分を善良な人間で、インテリだと気取った、悪人だ。 私は、善人を装う 偽善者が大嫌いだと、ずーっと、書いてきただろう。私の本から、一体、何を学んだのだ。自分だけ助かればいいのか。その神経質(しんけいしつ)の、生き方をやめろ。泥だらけの食べ物でも、何でも食べて、人間は生きて行けばいいのだ。
福島の東半分の人たちは、(避難した少数の金持ちだちを除いて)今も、ここで、生きているのだぞ。福島県人を食べ物で、差別する気か。どうせ、これからは、日本人だ、というだけで、世界中から、放射能で汚染されているかもしれない国民、と、これからは、世界中から、私たちは差別されるのだぞ。外国の空港に着いたら、日本人だけは、ベクレル検査を受けさせられるのだぞ。 それなのに、福島県を、内心で微妙に差別して一体どうなるというのか。
私たち日本人は、今こそ、福島県産の食べも二を食べる運動を始めなければならないのだ。
私が、海沿いの 6号線で 目撃したのは、ブタが2匹(つがい、夫婦のように)、木の茂った 草むらの中を、元気そうに走ってゆく姿だった。このブタたちだけが、この人間の姿をすべて失った地で、生き生きとしていた。「私たちは、もう、人間には、殺されない。食べられない。自由だ」と二匹のブタが叫んでいたようにも聞こえた。
それに比べたら、犬と猫の姿は、かわいそうだった。海岸線近くは津波で破壊された家の瓦礫が続く。そこで、飼い主が死んだのか、置き去りにして避難したのか、立派な犬たちが、食べ物を探して、痩せ衰えて、近寄って来た。津波に遭ったのだろう傷ついているのもいた。 私たちは、手持ちのおにぎりとお菓子を与えた。が、ご飯をあげられたのは、近寄って来た2匹だけだ。 猫も路肩にうずくまっていた。 川沿いの瓦礫の上をカラスだけが、20羽ほども、飛び回っていた。あとは、あたり一面、生き物の姿はない。
原発事故の放射能漏れのこれ以上の危険はもう無い、と分かったら、どんどん住民が、帰って来るだろう。地震・津波と違って、原発事故は、災害だとは政府によって認定されていないだろうから、警察も道路で規制することは出来ないのだ。 だが避難勧告だけは出ている。おかしなものだ。政府は、「原発事故」とは、言っていない。「原発事象(じしょう)」という奇妙な言葉を使っている。政府と東電が折半することになる、巨額の被害補償のことが頭から離れない。
私たち日本国民が、いますぐ始めるべき、福島県民を助ける運動は、それは、福島県産の、野菜、果物、コメそして魚介類を、どんどん食べる運動である。「風評被害」も、「体内被曝」も、なにも有るものか。 私たちは、今も現地で淡々と、生きている福島県民と一緒になって、福島県産の食産物を、どんどん食べる運動を始めなければならないのだ。
「体内被曝の恐れ」などと、難しそうな、専門家ぶったことを言って、自分に知識がある振りなどするな。その前に、現地に飛んできて、現に生きて生活している福島県の東半分の(浜通り、中通り)の人たちと、話せ。
地元の人が言った。 「東京のテレビのアナンンサーが、『今日は、南風(北のように吹く)です。安心してください』と言ったのよ。福島県民のことなんか、東京の人たちは何も考えてくれないんだ。東京の為に、電力を作って、そして、私たちはこんなひどい目にあっているのに」 と。
私、副島隆彦は、人間(人類)と言う、おそろしく悪意の生き物の、底意地の悪さを、今、感じている。「自分は、風評被害で、体内被曝とかを、神経質に言う人間ではない」と書くような人間が、一番、底意地が悪いのだ。「副島先生が、書いていることは、科学的な根拠が示されていない。先生の本はたくさん読んでいます」と書くような人間の、ロクなやつはいない。 なぜ、自分だけが、そして、自分の子どもだけがかわいいのだ。それは、当たり前だ、というのなら、言え。
私は、決めた。私は、福島にも住む。家を買って、出来れば、福島第一原発が見えるところに、家を買って暮らして、そして、毎日、福島県産の野菜、果物、コメ、魚を食べる。
大きな危機(高濃度の放射能の飛散はもうない)が去った今だからこそ、私は、そうする。私は、次は、福島県(および、北茨城)の復興の為に命がけになる。 宮城県(仙台)と、岩手県(三陸海岸)の復興は、他の人たちに任せた。
学問道場の会員たちで生活に余裕のある人は、私と弟子たちが、すぐに家を買って住み始める おそらく、原発20キロから30キロ地点の家に、現地視察を兼ねて、訪問してください。ぐだぐだ、言うな。現地に来なければいけないのだ。 ぐだぐだ、遠くから言うな。書くな。馬鹿どもめ。 福島の人たちは、ここで、生きているのだぞ。
何が恐ろしいことがあるか。1000マイクロシーベルト毎時(1mSv/h)や、5000ベクレルぐらいの、微量な放射能など、全く問題ではない。何を、そんなに騒ぐのだ。馬鹿ども。ワーワー、自分の知ったかぶりを言いたいのなら、現地に来て、言え。危機は去った、と、私、副島隆彦が言うのだから、そうなのだ。「私は、副島隆彦を尊敬していますが、まだ、半信半疑です」というような人間は、学問道場の会員である必要はない。いなくなれ。 福島県なんて、来ようと思えば、自動車で5時間も運転すれば来れるじゃないか。今は、東京からこっちは、ガソリンが無いだけのことだ。
ところで、福島県の南部の海沿いの いわき市 に、 もう要らなくなった家をお持ちの人は、どうか、私たち学問道場に、寄付するか、超安価で売ってください。500万円ぐらいまでにしてください。たとえば、いわき市の中心の商業地区の平(たいら、いわき駅もある)は、生活インフラも壊れていません。
ここを、私たちの活動拠点にして、まず、「福島県産の食品を食べる。それから、さまよっている犬猫を助ける 運動」 をすぐに、始めます。訪れて来る 会員たちの宿泊施設にもします。ここは、原発から40キロの地点です。
いくら災害地と言っても、半壊した家に、勝手に住み着くことはできない。住宅への不法(違法)侵入になる。だから、人が住む気のなくなった売り家を買うか、借りるしかない、
有名なJビレッシは、ここから、海沿いに6号線(古代からの常磐道)に20キロ行ったところにあります。このJ(ジェイ)ビレッシが、今も、東電の事故対策の最前線基地になっています。いくらなんでも、東電の幹部や、原子力安全・保安院の経産省の官僚たちでも、このJビレッシまでは、来ているだろう。
プロウ pro のサッカー選手たちが合宿をする大きな施設だそうだ。 ここは、福島第一原発から20キロ、福島第二原発から10キロの真南です。今は、緊急車両以外は通行禁止になっていますから、近寄れません。しかも、20キロ以内は、電気も上下水道も、通信(電話線)の生活インフラを回復させないのではないか。だって、誰も、こんなところには近寄りたくないのだから。
だから、いわき市の平(たいら。海から10キロだから、次の津波が起きてもここまでは来ません)あたりがいいのか、それとも、郡山(こおりやま。新幹線が停まる)がいいのか。やはり、南のいわき市がいいのだろう。そのうち、余裕が出来たら、北の方の南相馬市(原発30キロ圏。住民たちが今もいる)にも、あと一軒、家を手に入れたい。この購入資金を少額ずつ、援助してもいい、という人は、どんどん学問道場に、送金してきてください。
私は、災害義捐(ぎえん)の募金とか、寄付金というような、考えはしません。税額控除が受けられるとか何とか、クソ国税庁・税務署が、この世で一番、大嫌いですから。彼ら税金官僚=カネ取の国家暴力団 とは、私は、死ぬまで徹底的に戦うのだ、と決めていますから。
(転載貼り付け始め)
●「 茨城産ホウレンソウ、撤去の動き続々 放射性物質検出で 」
朝日新聞 2011年3月20日 19:33
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200214.html
首都圏の大手スーパーなど小売店では茨城県産のホウレンソウを撤去する動きが出ている。福島や茨城産の他の農産物も不安視する消費者もいて、各 社とも難しい対応を迫られている。
首都圏を中心に展開するスーパーのマルエツは、19日夕方の発表を受けて茨城産のホウレンソウを棚から撤去し、他の地域産に 切り替えた。
他の茨城産の野菜は従来通り扱っている。ただ、福島、茨城産の米や野菜、肉について「大丈夫か」と客からの問い合わせが相次 いでいるという。健康への影響はないと説明しているが、買い控えが広がれば「両県産商品の取り扱いの見直しも、検討しなければな らなくなるかもしれない」と話す。
大手スーパーの西友でも、関東地方の十数店で販売していた茨城産のホウレンソウを店頭から撤去した。他の産地に切り替えて対 応する。両県産の他の生鮮食品は「行政から指示されない限り、販売を続ける」(広報)という。
大手スーパーのダイエーも関東地方の25店から茨城産のホウレンソウを外した。両県産の他の食品は引き続き販売し、客からの 問い合わせには「健康に影響はない」と冷静な対応を呼びかけている。
●「 農畜産物から放射性物質、JAが補償要請 国・東電に 」
朝日新聞 2011年3月20日 18:54
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103200165.html
福島第一原発事故の影響で牛乳やホウレンソウから放射性物質が見つかった問題で、JAグループは20日、厚生労 働省、農林水産省などの関係省庁と民主党、自民党に対して、出荷停止などの措置がとられた場合、国や東京電力が農家に万全の補償をするよう要請した。
要請文では、「生産現場から強い怒りと今後の生産・販売に対する懸念の声が上がっている」と指摘。風評被害で価 格が下落した場合の補償も求めている。また、基準値を超える農畜産物が検出された場合、出荷を停止する地域や品目を限定して早急に周知すること、消費者への正確な情報提供、被災地の土壌の安全確保なども求めた。
東電は19日の会見で「損害賠償の申し出があれば、国と相談しながら準備したい」との考えを示している。
●「 福島第1原発:ホウレンソウなどの出荷停止「当分の間」 」
毎日新聞 2011年3月21日 19:44
http://mainichi.jp/select/today/news/20110322k0000m040085000c.html
菅直人首相は21日、福島、茨城、栃木、群馬4県の知事に対し、4県全域で生産されたホウレンソウとカキナ、福島県産の原乳について「当分の 間、出荷を控える」よう指示した。東京電力福島第1原発の事故発生後、茨城県産のホウレンソウと福島県産の原乳から食品衛生法の暫定規制値を超え る放射性物質が検出されたのを受け、原子力災害対策特別措置法に基づく措置として、初めて全県単位での農作物の出荷停止に踏み切った。
出荷停止は枝野幸男官房長官が21日夕の記者会見で発表した。枝野長官は「直ちに健康に影響を及ぼすものではない。出荷制限措置は、 暫定基準値を超える状態が長く継続することは好ましくないため決定した」と説明。「過剰な反応のないよう、冷静に対応をしていただきた い」と呼びかけ、農家などが受ける損害に関しては「適切な補償が行われるよう万全を期す。東京電力が責任を持つが、十分でないなら国が責 任を持つ」と明言した。
出荷停止を行う「当分の間」の見通しは「放射線の観測による」とし、「今後、各地でモニタリングし、調査結果を分析したうえで必要が あれば追加の指示をする」と述べ、対象品目・地域を広げる可能性にも言及した。今回の対象地域が県単位になった理由については「原産地表 示が県単位で行われている」と語った。
福島第1原発周辺の避難指示(20キロ圏内)、屋内退避指示(20~30キロ圏内)と出荷停止の対象地域の違いについて、枝野長官は 「大気中のものに接する場合と飲食し体内に取り込む場合に違いがあるのは当然。日常生活をする大気中の放射線濃度には問題がない」と強調 した。【小山由宇】
◇茨城の最高値は5万4100ベクレル
厚生労働省によると、21日までに茨城、栃木、群馬県内で採取されたホウレンソウと千葉県産の春菊から、暫定規制値を上回る放射性ヨ ウ素(規制値は1キログラムあたり2000ベクレル)、群馬県産のカキナから放射性セシウム(同500ベクレル)を検出。福島県産の原乳 から、放射性ヨウ素(同300ベクレル)を検出している。それぞれの最高値は、ホウレンソウが茨城5万4100▽栃木5700▽群馬 2630、カキナが555、原乳は5300(いずれも単位はベクレル)となっている。
このうち春菊については、現時点で検出されているのが千葉県旭市だけで、地域が限定されていることなどから対象外とした。今後地域的 な広がりを見極めた上で制限を検討する。【市川明代】
◇「誠に申し訳ない」東電副社長
農産物に放射性物質の被害が生じていることについて、東京電力の藤本孝副社長は21日の会見で「誠に申し訳ない思い。賠償についてど ういう方法があるか、国と相談したい」と述べた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。こんな、食べ物ひとつ の ことで、ぐだぐだ書いていることが、私は、もうイヤになりました。 みなさん、もう、 日本人は、これまでのような、過剰なキレイさ(除菌)とか、清潔さ、とか、無菌とか、見た目の美しさとかの、過剰な神経質の、神経症の国民性を、止(や)めることにしませんか。そうしないと、この先、生きて行けないのです。
私たちの日本が、まさしく「風の谷のナウシカ」だったのです。巨匠・宮崎駿(みやざきはやお)は、日本こそは、死の空気で汚染された、二つの強大な政治体制の間、狭間(はざま)で、かわいそうに、しかし健気(けなげ)に生きる「風の谷」に住むナウシカという国民、民族だったのです。 微量の核汚染で、薄く汚れた空気の中で生きて行くことを、私たちは、覚悟して、受け容れて、強く生きていかなければならない。
だから、私たち一般国民に出来る、一番、大事なことは、福島県産の食品を、進んで食べて、そのことで、福島県の復興を助ける、ということだ。 私は、このように確信しています。現地に行って、このことが、体で分かりました。体で分かることは、頭で分かることの百倍、すごいのです。 生来の知識人である私は、小賢(こざか)しい、低知能の人間たちが振り回す、下らない「科学的な根拠に基づく 証拠と 証明が、必要」などと したり顔をした人間が、大嫌いだ。あっちに行け。
私は、だから、弟子たちと、出来るだけ、凶悪事故を起こしたが、やがて、癒(い)えて行く福島第一原発の 出来るだけ近くに、家を買って、順番に、住みます。会員の皆さんも、どんどん視察に 来てください。私は、本当は、原発が見えるところに住んで、毎日、工事が進んでゆく様子を見ていたい。 だが、こそらの生活インフラは意図的に回復させないだろう。
すでに、日本政府と、管理され尽くしているNHKはじめメディア(テレビ、新聞)は、福島原発巨大事故から、どんどん、計画的に、離れて、消してゆくだろう。日本人は、フクシマの問題を、次第に忘れ去されされるようになるだろう。そして、福島県人が、取り残される。災害からの 復興の掛け声だけが掛かるが、誰も関心を示さず、福島には近寄らない。
原発から20キロ圏内の住民は、すべて、他の県に、移住させる計画が、早くも始まっている。すべては、計画的に、「現地の人たちを口封じする。裁判なども極力起きさないようにする。嘆(なげ)いて、無力させて、怒りや悲しみだけのまま、次第に風化させて行く」という計画だろう。 だから、「○○号機から、また、煙が出ました。危険です」と、ヤラセの報道を続けて、現地に人間を近づけないようにする気だ。
だから、私は、福島県で出来るだけ原発に近いところに住んで、そこの食べ物を、そこの住人たちと同じように、食べて生きる。 会員の皆さん、私がその家にいますから、遊びに来てください。「遊びに来て」と、書いたら、また、目くじらを立てて、被災地に対して不謹慎だ、と、私、副島隆彦を非難する気か。 お前たちの、その、過剰な「優しさコトバ」の偽善体質の 偽善汚染を、なんとかしたらどうだ。
やるべきは、だから「ようそこ福島へ」「福島県産の生鮮食料品を食べましょう」運動だ。他に何をやることがあるというのか。 今、テレビで、言っていた。「 どこまで、数値を信用したらいいのか。正直、食べるのは、不安ですね」などと、言うな。 福島産品を私たちは、進んで食べましょう。
ここまで、書いたら、午前6時40分になっていました。
副島隆彦拝
【283】[308]3月19・20日の報告文
3月19・20日に副島先生と一緒に福島へ調査に行った、石井 利明と申します。
昨日(3月20日)の夜に、先生を那須塩原の駅に送り、私も自宅に戻りました。
福島の現場に同行し報告文を書く前に、東日本大震災および原発事故による被害を受けられた皆さまに、謹んでお見舞いを申し上げます。
確かに、今回の震災は福島・宮城・茨城という太平洋に面した県に、特に甚大な被害を及ぼしました。しかし、現地に行ってみると、その震災の中で、たくましく生きる多くの方々とも接することが出来、本当に得がたい体験をさせていただきました。
まずは、19日の出来事を時系列で報告します。
今回の報告は、先生のぼやきと重複しますが、ご容赦ください。
郡山を出発して、私たちが目指したのは、事故原発から丁度30キロ地点にある大滝根山(おおたきねやま、1192メートル)でした。
先生が、ぼやきで、「そこには、自衛隊の電波通信塔があります。私は遠くからその大滝根山の全貌の写真も取りました」とある通りです。
写真を貼り付けます。
・大滝根山
後ろに小さく見える、丸く薄いグリーンのドームが自衛隊のレーダー施設です。
ガイガーカウンターは、0.82マイクロシーベルト毎時(0.82μSv/h)を示しています。
接近するために道を登ると、バリケードが現れ、われわれの行く手は阻まれました。
タクシーはそこで引き返し、滝根町(たきねまち)を通過して、一路東へ、原発を目指して進みます。
滝根町から川内村(かわうちむら)に向かう途中、10基ほどの風力発電施設が現れたところで、地域の防災放送が聞こえました。
・風力発電
「この付近の放射線量は、1マイクロシーベルトで健康被害の心配はありません・・・」という放送の数値と、持参したガイガーカウンターの数値が、ほぼ、一緒であることを確認。この辺りでは、僅かですが、畑仕事をしている住民も目撃しました。
もう少しで、屋内避難勧告の出ている30キロ圏です。
現地の現実は、私の住む160キロ離れた栃木県の日常と大差の無いものです。
報道と現実とのギャップに、だんだん私の頭はクラクラしてきました。
そして、現実を見ることで、放射能に対する言い知れない恐怖が、少しですが、和らぎました。
事実を知れば強くなれる、という先生の名言が、すぐに頭に浮かびました。
事実は現場にあります。
その頃から、タクシーの運転手、Kさんの口も滑らかになってきました。
もしかしたら、Kさんも私と同じように感じて、恐怖心が薄らいでいったのではないでしょうか。
曰く。
「阿武隈山地の地盤は固い岩で出来ているから、地震でも地滑りなんかは起きないんです・・・」
「いわきはいい所だよ。暖かくて雪も降らない。東北の湘南って呼ばれている。土地も安いし住むには最高だよ・・・」
「それにしても、今回の原発の件は心配だ。なにしろ、東京のために発電している電気で、地元には全く関係ないんだから。東京の人たちは知っているのかなぁ」
程なくして、30キロの検問所に到着。
タクシーの中で、私は緊張しました。
しかし、そこには、ポツンと一台の福岡県警のパトカーが停まっているだけ。
現れた警察の人に、先生が「調査に来ました」と告げると、
「屋内避難の人も出入りしているし、行くなら気をつけていって下さい。」と至極(しごく)簡単に入れてくれました。
検問所を通過する前に、ガイガーカウンター持って数値を見せました。
「このあたりの数値は低いので安全のようですね」と話すと、心なしか、おまわりさんの表情も和らいだようでした。
私は、ここまで順調に原発に近づけるとは思っていませんでした。
繰り返し報道される原発の危機的状況を前に、私は、非常な厳戒態勢(げんかいたいせい)がひかれていると思っていたからです。
そして、厳戒態勢は、実際にあったのです。
先生の話だと、数日前に現地を訪れた、戦場カメラマンにしてバグパイプ奏者の加藤さんは、20キロ圏に入ることが出来なかったということでした。
原発に対する厳戒態勢は緩(ゆる)められていることを実感しました。
私たちには、”運”も味方してくれたのです。
30キロ圏の検問所を過ぎると、次の検問所が現れることもなく、川内村に到着。
ここは、避難勧告の出ている、20キロ圏内です。
早速、ガイガーカウンターで数値を取りました。
数値は、0.934マイクロシーベルト毎時(0.934μSv/h)。
そこで、ここで昼食を取ることに決定。
私は先生が買ってきてくれた、とんかつ弁当を。先生は、幕の内弁当を。
JAの軒先を借りていただきました。
腹ごしらえも出来、気を引き締めて国道399を一旦北上し、富岡街道から原発方面に向いました。
途中、何台もの車とすれ違いました。
車内には、例外なく、全身白ずくめの防護服と防護マスクに身を包み、車を運転する人たちを確認できました。
だんだん、目的地に近づきつつあることが実感できるようになりました。
そして、何回もトンネルを抜け、海が見える所に差し掛かると、運転手のKさんが、「あれー!」と声をあげ指差す方を見ると、そこに福島第一原発が見えました。
私は、これが、あの連日連夜放送されている原発だ、という実感が直ぐにはわきません。なんだか、こんなにあっけなく目撃して良いのだろうか、というような不思議な気持で一杯でした。
先生と、タクシーを飛び出し、もう一度確認してみました。
確かに、福島第一原発です。
原発に向かって吹く、激しい風の中、ガイガーカウンターは、15マイクロシーベルト毎時(15μSv/h)前後の数値を表示しています。
2~3分くらいでしょうか。先生と私は、じっと数字を見ていました。
最大で17マイクロシーベルト毎時(17μSv/h)を確認しました。
写真では、13.47マイクロシーベルト毎時(13.47μSv/h)です。
第一弾の報告は、ここまでにします。
お読みいただき、ありがとうございました。
以上
石井拝
【282】[307]広瀬隆氏の主張
副島学問道場のファンさんからのメールを取り次ぎます。
(転載はじめ)
高岡 様
お返事をありがとうございます。
そして、私のメールを掲示板に載せてくださってありがとうございます。
反原発で評論家の広瀬隆氏も、槌田先生とほぼ同様のことを述べていて、
今の政府と東電のやり方では、原発を収束できない、最悪の事態に突入するだろうと危惧されています。
広瀬隆氏の見解では
・海水を注入すると、塩がたまって、水が循環しなくなり危険
・放水ではどうにもならない
・電源の復旧は、非常に複雑で難しいので恐らく無理。なぜなら
原発を製造したのは、東芝と日立で、東電は運転してるだけなので、東電は無知。
・早く日本中のコンクリートを集めて、原発を固める準備をしておかないと、
大変なことになる。(チェルノブイリでは最終的にコンクリートで固めて収束させた)
それ以外にない
・政府も東電も非常に無知。彼らでは対処は無理。本物の専門家の知恵を結集して
取り組まなければならない。
・このままだと、チェルノブイリの何倍もの被害が出る
広瀬氏の動画です。どうかご覧ください。電源の復旧が相当難しいことが想像できます。http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/0db89279cf33792c14e4b566aac187d8
とにかく政府は、鉛、コンクリート、液体窒素等大量に集めて、固める準備をしないと、
日本は大変なことになるのではないかと、心配です。
政府に提言できないでしょうか。。。
以上、よろしくお願いいたします。
副島学問道場のファンより
(転載おわり)
下記の広瀬氏のインタビュー動画もぜひ広めたいです。上記紹介のものより後の録画です。原発の恐ろしさについての国民的共通理解が必要です。この期に及んでまだ原発を守ろうとする動きを孤立させねばなりません。
必見!●予言されていた“原発震災”広瀬隆氏インタビュー
http://www.videonews.com/interviews/001999/001771.php
【281】[306]せっかく関西に避難した人は慎重に判断をしてください
今日は2011年3月21日です。
昨日(3月20日 日曜日)、「今日のぼやき」の1202番で副島先生の現地調査の報告を読みました。
土曜の夜は重苦しい気持で寝床に入ったのに、この報告文を読み気持が一気に明るくなり、光明が見えてきました。
下の299番のゆみこさんの安心した気持はよくわかります。多くの会員の皆様も同じくほっとされたのではないかと思います。
しかし、私は副島先生のこの文章を読みながら多少の違和感を感じました。これまで30冊近くのご著書を読み、「今日のぼやき」で膨大の文章を読んできました。
その中には私の信じてきた事を根底から覆すような記述がいくつもありましたが、今回のような違和感を感じたのは初めての事です。
「強運により、原発事故の凶悪事(強度の放射能汚染)から日本国民全体が、のがれることができました」と述べられていますが、その根拠として原発から8キロメートルの地点で、ガイガーカウンターの数値が15マイクロシーベルト毎時(15μSv/h)であったということです。
「すべてを疑え」「真実を暴け」というのが副島先生の教えであると私は理解しています。ゆみこさん、先生の文章も疑がってください。
その数値が正しかったのか(たまたま風上になっていたとか、ガイガーカウンターが壊れていたとか、極端な疲労で計器の設定の誤りで読み違いの可能性とか、、、)その数値が正しかったとしても、8キロメートル付近の数値を計っただけでどうして強度の放射能汚染がこれからもないと結論付けられるのか?
現地からの報告の文章は先生が極度の緊張と極度の疲労の中で書かれたものであろうと想像します。(事実この文章を午前12時10分から書き始め十数行書かれた時点で先生は激しい睡魔に襲われて午前3時まで昏睡されたようです)そのような疲労と一時的な楽観の感情に支配された中で書かれた文章である事を会員である私たちは正いく理解しなければなりません。
私は先生が決死隊を組織して予想されるメルトダウンの後、炉心をコンクリートで覆う作業を行い日本民族のために死んでいく覚悟を表明されたことを重い気持で受け止めました。本物の思想家はその思想により自分の死に場所を知って行動するのだと思いました。
現在決死の覚悟で冷却作業を行い、電気システムの復旧作業をされている原子力プラントの技術者の方々、自衛隊、消防隊、警察官らのすべての関係者の努力が成功して、事故を起こした原発が一刻も早くコントロール下に置かれるように祈っています。
そして、我らが副島先生がこれからも我々の先頭に立ち日本の真実を暴き続けられることを期待します。
【280】[305]2通のメールが届きました
昨日からこれまで2通のメールをいただきました。
1通目への返信は、大内なんでかなさん([301]Re)へのお答えにもなるかもしれません。
2通目は、深刻に受けとめました。重要な情報と思います。
1.123さんから
「副島先生は勘違いされています。安心なんかまだできません。」という題のメールで、「副島先生は単位を良く理解されていません勘違いです武田邦彦先生の見解を見てくださいhttp://takedanet.com/ 」とあった。
次のような返信を差し上げました。
(転載はじめ)
メールありがとうございます。
<私は、この原発事故地から、8キロの地点で、自分のガイガー・カウンターで計測して、放射能の線量(せんりょう)が、わずか、15マイクロシーベルト毎時(15mSv/h) であることを、自分の目で目視し、確認しました。>
<「原発の近くまでは、ものすごく危険だから行かないよ」と、誰でもが言うことを、彼も初めは言っていました。それを、少しずつ説得して、原発の事故現場の近くまで接近できたのは、やはり所持したガイガー・カウンターがあったからです。車を走らせながら、試標(サンプル)となっている、これも持参したラジウム鉱石で、「ほら、このように、健康浴場のラジウム温泉のラジウムでも、80マイクロシーベルト毎時( 80mSv/h) ぐらいの数値が出ているでしょう。>
たしかに「ミリ」と「マイクロ」の混同があります。ここは「μ」とすべきを「m」にしてしまったのではないでしょうか。
また、8キロ地点15マイクロシーベルト毎時は、131.4ミリシーベルト/年間になりますね。
<学問道場の、会員のみなさん、喜んで下さい。もうこれ以上の放射能の飛散は、ありません。微量の放射能の拡散には、私たちは、健康のまま、耐えて行けます。全国の空に広がっている、こんな微量の2~10マイクルシーベルト毎時(2~10μSv/h)の 放射能なんか、私たちは、がぶがぶ食べて、慣れきってゆけばいい。いちいち、微量の放射能の飛散になど、もう、私たちは、怯(おび)えてはいけない。 私は、自分の体で現地まで到達し、このことを確信しました。>
「2~10マイクルシーベルト毎時」は、「17~87.6ミリシ―ベルト/年間」です。
私も重掲板で知って、武田邦彦先生のブログをずっと見てきました。
武田先生によると、「一般人が年間に被爆しても大丈夫な量は1ミリシーベルト」「放射線の作業者は年間で50ミリシーベルトの放射線暴露が認められています」(原発緊急情報(14)http://takedanet.com/2011/03/14_9fe6.html)とのこと。「17~87.6ミリシ―ベルト/年間」は放射線作業者の基準の2倍以内です。
<副島隆彦は、弟子の石井君と、19日、早朝から、動き出して、死ぬ覚悟で、福島第一原発を目指しました。 放射線量(ほうしゃせんりょう)250ミリシーベルト毎時( 250mSv/h)までは、突き進む、と私は密かに決めていました。>
この覚悟からすると、15マイクロシーベルトはごく小さい数字に思われたのでしょう。
計算等に間違いがありましたらご指摘願います。
(転載おわり)
2.副島学問道場のファンさんから
(転載はじめ)
高岡 様
突然のメールをお許しください。
いつも副島学問道場を読ませていただいている者です。
副島先生がHPに、福島原発に関して楽観的なことを書かれていることに
不安を感じています。
物理学者の槌田敦先生(原発のプロ中のプロ)が、福島原発における作業に対し、
緊急提言をされていますので、ご紹介させていただきます。
槌田先生によると、海水の注入は全くの逆効果になるそうです。絶対に
してはいけないことだそうです。
なぜなら、海水を入れ続けるうちに、炉に塩がたまってしまい、水が循環しなく
なってしまうからだそうです。それと使用済み核燃料プールを急激に水で
冷やすと、崩壊してしまい、再臨界を起こすそうです。メルトダウンはしないけれど、
結果的に、メルトダウンしたときと同じくらい大変な事態を招くそうです。
東電と政府は、そんなことさえ知らない無知な人が作業にあったっていることは恐ろしい
とのことです。米国はたぶんこのことを知っていながら、しらんふりして、放水を協力
しているのではないか、とのことです。
チェルノブイリのように、鉛を投下し、その後に、液体窒素で冷やすと解決するとのことですが、
いろいろな知恵を、槌田先生は、原子力安全保安員に緊急提言したそうですが、
反原発学者の言うことは無視だそうです。
このままだと、無知は東電と政府によって、最悪の事態に突入するかもしれません。
槌田先生の詳しい見解はこちらです。非常に信用できます。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1e2e.html
副島先生は原発のことに関しては、専門家ほどはくわしくないと思います。
槌田先生の見解を紹介させていただきました。
突然の失礼をお許しください。
返信は不要です。
副島学問道場のファンより
(転載おわり)
槌田敦氏講演メモ(「ふじふじのフィルター」)
から転載します。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1e2e.html
(転載はじめ)
ようするに原子炉の運転をよく知らない人たちが運転していることになりますから、これは、東京電力の原子炉運転の免許を取り上げなきゃいけませんね。情けない限りですよ。何にも知らなかったんだなって。
で、一番知らないのは何か。海水をぶち込んだことです。こんなことをさせるだなんて、これは、保安院も一緒になってしていることですから、東京電力だけの責任ということではないんですけれども、原子炉の中に海水ぶち込んでどうなるか考えたことあるのか。ただ、水入れて冷やすってことしかないから、手近な海水を使った。
だけども、そんなものを使うとどういうことになるか。炉心で水が蒸気になります。炉心に残るものがあります。塩です。どんどん塩が残ってしまう。そしたら、そこ水が流れなくなる。ますます持ってとんでもないことをしてくれた。こんなことを日本の原子力の人がやってたということは、これはどうしようもない。
(中略)
【どうやって解決するか】
チェルノブイリ原発事故の時の経験をそのまま使えばいい。
何したか。天井に穴があいていた。ソ連の原発の場合は。その穴から鉛を落とした。で、燃料を鉛で包んでやった。もちろん鉛は、300度ちょっとで溶けるから、いったんは溶けて、そして、燃料を包んで、徐々に冷えていってということになる。そして、チェルノブイリの原発事故は終息に向かうことになる。
その時に鉛で包んだ上に冷やすのに、液体窒素で冷やしました。液体窒素が水よりずっと効率がいいわけです。それをそっくり頂ければいいだけじゃないの。
向こうは全くやる気がなさそうですね。
【反原発の言うことなど聞く気がない保安院】
16日付で保安院長寺崎さんに手紙を出したが、そこに書いておきました。何の返事もありません。要するに、反原発の奴のいうことなんか聞くもんか。これは、実は、おとといでしたかたんぽぽ舎で集まりがあった時に、槌田さんなぜそれを向こうに言わないかって、そんなこと言ったって採用なんてしてくれないよって言ったけれども、やっぱり言うだけ言うのは義務かなと思って、手紙は16日には出しました。だけども無視ですね。ということになると、水ぶっかける。海水をぶっかけることばかりこれからやることになります。
(転載おわり)
政府、保安院、東電、関係する諸々の方々、正しいことを言う勇気、正しいことをする勇気、己れへの諸々のこだわりをひとまずは棚に上げ、虚心坦懐この国難に対処し得るかどうかが問われています。お願いします。祈る気持ちです。
高岡亮一拝
【279】[304]今回の大地震・津波による福島第一原発の放射性物質拡散の問題の検証
埼玉在住の一般市民です。
現在,名古屋市内にきています。
今回の大地震・津波による福島第一原発の放射性物質拡散の問題に私が実感をもったのは,副島先生による,[207]の「炉心溶解が起きた」という報告が発端であった。
そして,副島先生からの[216]の報告では仰天した。
(「216」からの抜粋開始)
福島第一原発の 現地にまではいったカメラマンの 森住卓(もりずみたく)氏と、ジャーナリストの広河隆一(ひろかわりゅういち)氏の 報告文が、今は、一番、重要である。
(転載部分から抜粋開始)
写真家の森住です。
いま福島第一原発の町 双葉町(ふたばちょう)の取材から帰ってきました。
双葉町役場 や 双葉厚生病院 はすさまじい放射線が出ていました。
チェルノブイリ事故の現場から二〇〇メートルのところより酷(ひど)い。測定器は振り
切れてしまった。 町はゴーストタウンになっている。
(転載部分から抜粋終了)
(「216」からの抜粋終了)
この報告が副島先生をして「もう、日本は、完全に 超 異常事態です。1986年のチェルノブイリ原発事故 以上の 悲惨な 放射性物質の 大量の 広がりが起きています。」と言わしめたわけです。
しかし,私はこのことを信じきれてはいなかった。その理由は,かれらが現地取材してきた動画が貼られていたが(現在どこに貼られていたのか確認ができない。ご存知の方,訴お知らせ下さい),ガイガーカウンターのメモリが動画上ではっきりと見えなかったからである。それもあって私は, [224]で「どこまでが真実なのか」と提言したのであった。
そうすると,確か3種類のガイガーカウンターのすべてで「 測定器は振り
切れてしまった」のはなぜかなのである。すべてが故障だったというのであろうか?
(副島先生の現地取材による,今日のぼやき「1202」では写真にくっきりとガイガーカウンターの数値が見えました。)
また,[218]などで「キノコ雲の目撃情報があった。」という報告もあったが,そのキノコ雲はいったい何だったのであろうか?
非常事態で,副島先生が西への移動を呼びかけたのは国家的視点で重要であった。結果としては,わが国が存亡の危機から脱したのは不幸中の幸いであったと言えよう。
今日は 年老いた母親をつれて 熱田神宮で国家の復興を祈り,その後,ひつまぶしを食べにいくとしよう。
明日,埼玉に戻るつもりです。
【278】[303]放射線業務従事者の線量限度
繰り返しになりますが、一般的に放射線業務従事者の線量限度は、以下。
(貼り付け開始)
*放射線業務従事者の線量限度
放射線業務従事者の線量限度は、5年間につき100ミリシーベルト及び1年間につき50ミリシーベルト(女子(妊娠不能と診断された者、妊娠の意思のない者及び妊娠中の者を除く)については、前述の規定のほか、3月間につき5ミリシーベルト)。
なお、5年間は平成13年4月1日以後5年毎に区分した各期間。
(貼り付け終わり)
http://www.rea.or.jp/chutou/koukai/H21nendo/honbun-h21.htm
50ミリシーベルト=50000マイクロシーベルト
ですので、15マイクロシーベルト/時の線量ですと、
50000÷(15×24)=138.888・・
で、積算50ミリシーベルトに達するまでに138日もかかるのだ。
4か月以上だよ。
だーいじょうぶだあ!なんも心配なんかいらない!
みんなで乗り込んでもだいじょうぶ。1週間交代で
大丈夫を証明するキャンプとかもできそうに思います。
次の作戦行動のアイデアは、きっともう副島先生が考えておられますよ!
わたしは救出作戦の準備を着々と進めています。車はガソリン満タン70L
入っている。予備のガソリン缶も積んでいく。キャンプ道具も、積んで
いく。なにも恐れるものはない!がんばるのだ。
【277】[302]ロケットストーブ
泉浩樹です。実家が原発より内陸に約50km石川町にあります。
今は電話も回復して連絡が取れています。
この10日間副島先生に励まされています。
福島の被災地に出向いていただき、言葉もありません。
あつく感謝いたします。
ご承知の通り被災地には燃料が不足して居ります。
薪が在っても石油に依存しての生活です。
『ロケットストーブ』紹介致します。
http://nature21.exblog.jp/14436514/ こちらが判り易かったので拝借いたしました。お許し下さい。
ブリキを切れる金物と一斗缶と砂(土、砂利)、煙突のエルボー管を見つけられたら作れます。
これなら被災地で活躍出来るでしょう。
燃焼効率が良く、ススも出にくいです。
被災地の煮炊きに活躍する時です。あったかいお湯、暖を取って下さい。
煙突を延長出来れば室内も暖めれます。
気をつけて考えて工夫して下さい。
身体を動かし、何かを作る目標が出来ると元気が出ます。
現地に連絡網がある方には広めて下さい。
一人が二人、二人が10人へ!!
口では説明が難しいのでネット検索で理解して貰いましょう。(ネット環境の在る所から)
原理は簡単です。田舎の人間(自分も)は理解が早い。
原理を理解すれば他の材料でも作れます。(レンガ等)
時間も材料もいっぱいある筈です。
男どもに仕事を、女は煮炊きを!!(ん~、逆も可。)
がんばれ!東北!!負けるな日本。
泉 浩樹拝 Ⓒ
【276】[301]Re :
副島先生の放射線の計算がなんか違うと思うんですけどどうでしょうか?。
武田邦彦先生のブログhttp://takedanet.com/2011/03/post_3cdd.htmlから無断で貼付けます。
(転載貼り付け始め)
原子力情報 01 風評被害を無くすために
これから、福島原発を冷やすのに成功して徐々に沈静化していった後、福島県の人は農作物や魚それに土地の価格等いろいろな面で風評被害を受ける可能性があります。
それが本当のことであれば、まだ対策乗っ取りようがありますが、風評被害であれば本当に悔しいと思います。
数年前、風評被害の専門家と一緒に講演をしたことがありますその方は今回のことでもテレビでお見受けいたしました。
彼の話ですと、風評被害が発生するには一にも二にも「本当のことを言わない事による」と言っておられました。
日本ではメディアが本当のことを言わないので、日本の風評被害はほとんどメディアが原因するという研究を示していました。
確かに「風評」ということ自体が、事実と違うことですので、事実と違うことを言っているとその次に風評被害に遭うということを意味しています。
・・・・・・・・・
今回の福島原発でわたくしは「メディアが伝えなかったり、大きく間違ったことを伝えている」ことに3つあると思います。
一つは付近住民の被爆について「かけ算をしない」ということです。
これはすでに、このブログでは説明しましたが、1時間に10マイクロシーベルトという放射線は「安全なレベルだ」ということを繰り返していますが、それは「1時間だけそこに住んでいる場合」に限られています。
1時間で10マイクロの場合、2時間いますと20マイクロ、10時間ですと100マイクロになります。
普通「生活する」ということはその場所に1ヶ月ぐらいいますから、例えば42日ですと1時間の1000倍の時間、放射線をあびることになります。
たしかに1時間に10マイクロの放射線は1時間だけなら問題はありません。それはテレビのいう通りです。しかしそこに住んでいるとそれを1000倍にしなければならず、10ミリシーベルトになります。
放射線の基準値は一般人(赤ちゃん、妊婦を含む)が1ミリシーベルトですので、この値は明らかに一般人が1年間にあびて良いとされている値の10倍になります。
福島の多くの地域は、すでにこの値を超えています。
それでもテレビは安全だと繰り返しています。このようなウソをついていると人は政府やテレビの情報を信じることができなくなりそこに風評が発生するということになります。
「基準値を超えても安全だ」という論理はかなりおかしいのですが、もし規制値を超えても安全であっても、「基準値を超えている」ということを言わなければ、将来また同じような風評がおこるということは十分考えられます。
基準値を信用しない専門家でも「現在は基準値を超えているけども健康に問題がない」と発言すべきなのです。それは個人の責任として言ってもいいことですが、基準値は国の基準として存在するわけですから。それを言わないのは専門家ではありません。
ぜひ本当のことを言って欲しいものです。
・・・・・・・・・
2番目は、「すでに市民が受けた放射線」は測定することができないということです。
原子力に従事する人は、放射線をあびますから、必ず線量計やフィルムをつけて自分があびた放射線を測定します。これは厳密に守られています。
それは、一旦放射線を浴びてしまうと体の中を抜け、「遺伝子の異常」などの形で残ります。しかし、遺伝子にどのくらい障害が残ったかを測定することができません。
福島原発でも、地震のあと、作業員が原発から退避するときにでも被曝した線量を測定してから原子炉を出たと証言をしています。いかにあびた放射線の量を測定することが健康に大切かが分かります.ところが、事故が起こって以来、原発の付近に住んでいる人は、どのくらい放射線を浴びたかを測定していません。
従って、推定した計算でその人がどのくらいの放射線を浴びたかを計算するしかないのです。
テレビでは、人の衣服の周りをカウンターのようなもので測定している画像が出ますが、これはその時に衣服についている放射性物質の量を図っているだけで、本人がどのくらい被曝したかということとは無関係です。
これも間違った報道が行われています。
すでに福島原発から放射能が漏れてから7日経ちます。7日ということは168時間ですから。1時間当たりの放射線の値に168を掛けなければなりません。
例えば、原発の周りは1時間に100マイクロシーベルト、福島市では20マイクロシーベルとぐらいが続きましたから、すでに付近住民は16.8ミリシーベルと福島市の人は2ミリシーベルトの被爆を受けたことになります。
もちろん国の基準を超えていますので、健康に影響があるとしなければなりません。さらに、大人の場合は問題がないかもしれませんが、妊婦やお子さんは大いに心配しなければならないと思います.
おそらくこのことを報道しないのは、報道すると大騒ぎになるとか、線量計の数やフィルムバッチの数が足りないので、ここは隠しておこうということだと思います。
しかし、風評被害を止める意味でも事実をそのままいってそれに耐えるだけの精神力を政府は持ってもらいたいと思います。
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三番目は、今後、福島原発がどのようなことになるかということを曖昧にしていることです。
確かにチェルノブイリやスリーマイル島の場合と違うので、今後どのくらいの放射能が出るのか、それともこのまま沈静化するのかわかりにくい面はあります。
しかし、この時こそ「原子炉の専門家」というのであれば、今後どのくらいのことが起こるのかということを明確に示さなければいけないと思います。
国や東京電力があれ程、懸命になって原子炉に水を注ぐ努力をしているのですから、仮に水を注ぐのが失敗した場合どうなるかということはすでにわかっているからです。
わたくしはすでにこのブログでおおよそ、このくらいの範囲になるだろうということとそれに基づく計算式を示しています。読者の方からは現実にその計算ができるホームページを作っていただいた方もおられます。
政府がやらないなら、わたくしたちで身を守らなければならないのですが、それはやがて福島県に風評をもたらすでしょう。
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福島県の知事、もしくは福島の市町村の自治体の長は市民の側に立っているのですから、今後の風評被害を防止するという意味でもこの際、はっきりとした事実を市民の前に示した方がいいとわたくしは思います。
(平成23年3月19日 午前8時 執筆)
武田邦彦
(転載貼り付け終わり)
【275】[300]わたしも火曜日、双葉町に入ります。
先生、ほんとうにありがとうござました。信じて信じて、気持ちを強く
持って忍耐した。不安だったけど、乗り越えられた。
本日東京に行ってきました。エドガー・ケイシーという偉かった人がいて、
その流れをくんで現実を強く生きる方法を教えている先生に会ってきた。
その先生に会いに行く途中、短い移動時間の中で、福島出身の友達に
会いました。なんとその友達は双葉町の人です。話を聞いて、胸が
つぶれる思いでした。友達の悲しみが全身で感じられて、必死で耐えた。
そして、エドガー・ケイシーの先生に会って、力強く幸福な未来を創造
する決意と元気でもって山形に帰ってきたら、先生の大大大ニュースが
ありました。
すぐ友達と相談して決めた。火曜日に双葉町に、残してきた大切な家族を
迎えに行ってきます。長年を人間とともに生きてきた、彼らの大切な
わんこです。先生に続きます。きっと、家族を連れて帰ってきます。
希望を迎えに行くのだ!先生、ほんとうにありがとうございました。