重たい掲示板

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副島隆彦 投稿日:2011/04/24 08:42

【441】[486](報告文 13) ついに原発20キロ圏のは立ち入り禁止(警戒区域)となりました。私は、激しく怒っています。住民をいじめるな。

副島隆彦です。

 私は、この2週間、ずっと ひどく不愉快だった。ひとりで 苛立(いらだ)っていました。 脳(のう、あたま)の調子が悪かった。

 ついに、福島第一原発から20キロ圏には、住民( 原発避難民、それを 避難「者」と 上から 手書きの字で書き換えてあった のを 飯舘村の役場で見た) でさえ、もう入れなくする、という。  それを、警戒区域 への指定、で 行うことになった。

 私の 脳は、この2週間、ずっと変調をきたしています。こういうことは、正直に書かなければいけない。 「副島隆彦の 脳が 放射能で やられた」 とか、 「体内被曝で、やっぱりソエジー 死ぬの wwwwww」 と、敵たちから書かれる事はいやだが、やはり書く。

 私は、20キロ圏の内側で、今も餓死して、死んでゆきつつある 動物たちのことを思うと ほんとうにつらい。 豚は、隅っこで 山盛りになって死んでいるという。牛や馬は、厩舎でそのまま、倒れて死んでいる。 

 豚や牛は、家畜(ライブストック、livestock , 人間が食べる食糧となる 生き物) だから、どうせ殺されるのだから、それで いいと 冷静な人間たちは言うだろう。

 それなら、family companion ファミリー・コンパニオン とか、 ファミリー・フレンドである 犬猫 も、餓死して死なせればいいのか。 私は、餓死しつつある 私が、見かけた あの 現地の 犬猫たちのことを思うと、本当に、 自分の脳がおかしくなりそうだ。  

犬、ネコの救援をひとりでやっていた、 川本さん(女医さんです。ここの 重掲に書いています) の 怒りと私のは全く同じです。

矢口海(やぐちうみ)さんという女優をやっている、双葉町(ふたばまち、原発から5キロ)に家がある女性も、「犬猫を、見殺しにしていいのか」と怒っていました。 本当に、腹の底から怒りがこみ上げます。

 福島の現地の人たちは、怒りを通り越しているからぼーっとしている。今の私も彼らと脳がつながっているから、ぼーっとしている。 地震と津波に遭(あ)ったが、日本人 (自分)は、死ななくてよかった。命だけはあった、と思いながら、避難所で、家を流されて命からがら逃げてきて、着の身着のままのの被災者たちが、ずっと、ぼーっとして座っている。

 それと、 「原発が危ない。放射能が恐い」で、サイレンが、ウーウー鳴り響いて、それで、気が動転して、家から逃げてきただけの原発避難者 たち(家・財産 はしっかり残っている) とででは、ぜんぜん違う。この区別が、皆、分かっていない。

 私は弟子たちと、津波でやられた 海岸線の 家々の 瓦礫(がれき)の散乱する光景をたくさん見たので、あそこにも 多くの死者たちの 、まだ、遺体も海水の中にあって、捜索されていない( 3月14日に、「原発の爆発が危ない」の指令で、自衛隊も警察も逃げて、 それ以来、4月3日になるまで、遺体捜索さえ行われなかった ) 。

 私は、3月29日に、浪江町(なみえまち)の先の請戸(うけど)の海岸で、弟子たちのなかでも、サバイバル系の、定職も無いような 7人を連れて行ったので、彼らとなら、この請戸の半壊した家で、一泊できるかな、と 考えたのだが、やめた。サバイバル系の、どんな肉体労働でも出来そうな彼らでも、ひとりとして、「今夜は、ここに泊まりましょう」とは、言わなかった。

 水のそばには、亡霊がいて、水辺にいる人間は 夜、水の中に引き込まれそうになるそうだ。そのように 川本さんが教えてくれた。 津波で死んだ人たちの霊が、海辺の大空に満ちていた。 私は、そのように どうしても 強く思う。

 もう、たったの 1マイクロシーベルト毎時( 1μSv/h ) も 無くなった、20キロ圏でさえ、まだ、「恐い、恐い、また爆発がある可能性がある、危険だ、危険だ」 と 言い続けて、震災、原発の凶事事故から 一ヵ月半も立つのに、 福島の現地に、自分で来もしないで、遠くから、 恐い、コワイを、言っている、 馬鹿たちには、私は、怒りを通り越した。 特に、原子力発電問題の 専門家 (より細かくは、何の専門家なのか、は、その人次第だ) たちには、 吐き気がする。

 私、副島隆彦が、3月19日に、原発のそばから、「もう大丈夫です。安心してください。原発からは、高濃度の放射能は出ていません。(出ているのは、ほんの微量の放射能です、安全です) 日本国民は、地獄の入り口から生還した 」と、書いて報告したのに、まだ、信じてくれない人がたくさんいます。

 人は、最後は、ある人のいうことを、信じる か 信じないか のどちらかだ。 サイエンス(近代学問)であっても、個々の 事実( facts ファクト) の認定 に 置いてさえ、それを信じるか、信じないか、 の 問題になる。

 私は、知識人だから、いろいろのことが分かる。日本政府という 馬鹿たちが、一体、どんなおかしなことをやっていて、そのことで、 福島の現地の人たちが、どれほど苦しんでいるか、を知っている。 そのことも、 もう、たくさん書いた。会員の人たちで、行動力のある人たちが、ここの 重たい掲示板に、投稿して現地報告してくれているとおりだ。

 一番、大きなことは、原発事故が始まった3月12日(1号機の水素爆発) から16日(4号機の 使用済み核燃料のプールへの注水)で、もう、このあとは、現場の作業員たちの必死の応急復帰作業で、 原発の放射能漏れは、危機を脱した、ということだ。 それで、高濃度 (1シーベルト毎時ぐらい。 これを凶悪という ) の放射性物質の 拡散、放出 の事態は回避されたのだ。 

 だから、日本人は、福島県人を 含めて 救われた。この大きな事実を、まだ確認できない日本国民が大半のようだ。それなのに、「どうやら、危険は去りつつあるようだ」と、「危ない、危ない」ばっかり 今も、遠くから言って、福島県人 たちを、自分たちがどれぐらい 痛(いた)めつけているかに自覚が無い。 

 政府と東電への強い批判だけをし続けている 自分が正しいのだ。今の自分が正しいと、信じ込んでいる。 現場と現地を知らないで、よくも ああいう 愚かな言論を書き込み続けることが出来るものだ。 私は、原発事故の責任者(御用学者、官僚ども、東電、 元凶のGE だけではない )彼らにも 激しく 怒っている。

 私の同志の 西村肇(にしむらはじめ) 東大名誉教授が、「福島原発事故の原因の究明」という 論文を書き、4月8日に、記者会見(日本語と、英語の両方。 先生の許可で、ユーストリームにも 載せている) した 内容は、ここの  重掲にも六城(ろくじょう)君が貼り付けました。この 論文を、よくよく、何度でも読んでください。 そうすれば、 今度の原発事故の凶事の 全体像と 経緯と、そして、原因がゆく分かります。

 西村先生は、4月8日に、はっきりと、「 チェルノブイリ原発事故で 放出された放射能物質の総量 の 10万分の1の 放射能物質が、福島原発事故では放出された。100日間の合計でも、千分の1 の量である」 ということを、 厳密な計算式を使って証明しました。

 日本政府(原理力安全委員会、保安院もそれぞれ独自に数値を 4月12日に発表した) は、嘘八百の発表を、西村論文のあとに、慌てて、行った。 その内容は、 「チェルノブイリ事故で放出された放射線量の 10分の1が、福島原発事故で放出された。だから、事故レベルは 7 だ」 というものだった。

 細かく数字(数値I)のことは、ここでは、書かない。私も、西村論文と、下條君の解説文(この 重掲に載った) を何度も、読みながら、 「テラ」ベクレルと、「ギガ」ベクレルなどの、ことを勉強中です。 

 どうやら、日本政府の原発の御用学者たちは、 「福島原発の放射性物質の前放出量は、 チェルノブイリ事故 の10分の1 ということにしよう。そこに向かって、すべての数値を作ってゆこう。だから、 37万テラベクレル ということにしよう。そうれば、事故レベル 7 に 出来る」 ということにしたようだ。

 これには、IAEA(アイ・エイ・イー・エイ、 国際原子力委員会) という 恐ろしい国際 団体の、今は、天野之弥 (あまのこれや)という日本の外務官僚上がりが、トップをやっているのがが、この 見るからに悪魔のような、おそろしい、冷たく笑う、あの顔をした男の 背景が、 私たちの日本を、脅(おど)して、脅(おびや)かして、脅迫(きょうはく)して、こういう 奇怪なことを、やらせている。 日本は、外国の恐ろしい勢力に、今も乗っ取られつつある。 アルル君は、それを、「日本再占領 の計画」と考えている。 私も、この考えに賛成する。

 だから、原子力安全委員会と保安院(経産省の一部)は、チェルノブイリ事故で放出された全放射線量 の 10分の1(ぐらい)を、 福島第一原発事故の 放出された全放射能量 (37万テラベクレル前後とした ) と、とんでもない泥縄(どろなわ)の嘘八百の 計算数値を発表した。それは、西村肇による 「福島原発事故の原因究明論文」が出た4月8日 の、翌日の 9日から始まり、10日には、内部で会議に掛けられ、そして、11日と言う 震災・津波から 1カ月目の日に 決断され、公表がはじまり、そして12日に 発表された。 

 これらのことは、発表された、放射線量の 数値 などと を上げながら、私が、西村論文を、日本国民に分かるように、分かり易く、解説します。私も、まだ、勉強が進まなくて、 よく分からない箇所があります。

 武田邦彦(たけだくにひこ)氏に、出版社の編集者を通して、「対談ではありません。 私から、武田氏に、問いただしたいことがたくさんあります」 と、昨日、申し入れたら、一応、武田氏から、「副島隆彦となら会う」という応諾があったようです。ただし、私は、武田氏の勤務する 名古屋の大学には行かない。 「武田氏に、伝えてください。原発の専門家なのだから、絶対に、福島に現地に来てください。放射能がそんなに恐いなら、
福島第一原発から真西に 55キロの大きな都市である 郡山までは来てください。そこで、お会いしましょう」 と、今朝、メールで、編集者に伝えました。

 私、副島隆彦は、まじめな人なら、誰とでも対等に、平等に話します。 私には、一切の、権威、権力 を持たない。私たちは、一切の特権 を主張したら駄目だ、とずっと思って生きてきました。  私は、アメリカの手先になりさがっている、すべてのテレビ、新聞メディアから、完全に 干されていて、全く相手にされないまま、20年が過ぎました。 私は、じっと耐えながら、このまま 死ぬまで耐えながら、耐えに耐えて、自分の言論と思想研究を続けます。 私には、恐れるものは何もない。

 ただし、大自然のもつ 脅威 と 荒々しさに対しては、畏(おそ)れ 敬い 、膝まざづこうと思う。 たかが、人間ごとき、進化した 「狂ったサル」に過ぎない、傲慢になりつくした生物など、 大自然 (天、てん、 heaven ) は、滅ぼすと決めたときには、滅ぼす。 私は、 サイエンス (15世紀以来のヨーロッパ近代学問 のこと。×科学 というコトバが私は、本当に嫌いだ  ) などという 人間の傲慢さが作り上げた 狂ったサルの馬鹿知恵を、嫌い始めている。 宇宙物理学もアホだった (宇宙とは何か、ちっとも分からない) し、こうして 核(原子力)物理学も人類(人間)の絶滅を起こしかねない 原発、核兵器 と言う凶器 を作った。 医学も 抗生物質中心でおかしくなっている。 

 もう死にたいと思っている老人たち (特に、高齢の老婆た) をなかなか死ねなくさせて、それで、抗生物質の飲みすぎの合併症で殺すしか他になくなっている。 動物だったら、塩化カリウムを必ず薬局で売っているので、マーシーフル・キリング (慈悲深い殺害)で、老衰様態になったら死なせることができる。 副島隆彦は、こういうことを、ずっと、ずっと書いてきたので、嫌う人たちからは、ずっと嫌われている。
だが、私は、この自分の態度をやめない。 

 皆、西村論文が、ここの  重掲 に ありますから、何回でも、しっかり読んでください。 それが、今度の福島原発事故(放射能漏れ)の 原因究明で、唯一、正しくて、優れていて、鋭いのです。

 西村先生は、私に、電話で、「アジア人でも、 理論物理学(セオリテカル・フィジックウス)を完全に習得して、それで 世界水準で理解して、西洋人の学者たちと対等である人間がいることを、彼らに教えるのだ。 私の論文で、東大の自分より下で、自分が教えていた、 斑目(まだらめ、春樹 。現在の原子力安全委員長)や、鈴木(前の安全委員長)や、それから、一番、責任が重大な、小宮山浩(こみやまひろし。東大学長にもなった。現在も、東電の 監査役) たちを、世界基準から、批判して徹底的に彼らの無能を 証明する 」  と言っていました。 

 西村肇・東大名誉教授は、日本の環境工学(かんきょうこうがく)を創った人で、偉い学者なのです。 四日市ぜんそく や水俣病の原因解明もやった学者だ。 東電からお金をもらって、東大内で出世することばかり考えて、長年の自民党政治にくっついて、官僚たちと釣(つ)るんで、顕職(けんしょく)につき、 政府の審議会の委員の椅子を渡り歩いたような人間たちとは、初めの初めから、人間の出来が違う。

 西村肇先生は、今のたまプラーザの古ぼけた公団住宅に住んでいる清貧の学者だ。日本にも (東大にだって)、ほんとうに優れた、かつ人格者の 学者が、生き残っているのです。 私は、今後、学問道場の 自力の講演会( 定例会)に、西村先生を 招いて、講演していただきます。 

 私たち学問道場の会員であるならば、かならず、そのうちでいいですから、順番に、時間と旅費 の余裕を見て、私たちが、福島第一原発から20キロ圏のすぐ外側で、生活インフラの整っている、泊まれる家(現地本部)を、確保し築きますから、友人と連れだって来てください。必ず来てください。  「福島復興活動」に支援金を送ってくださった会員は、ご招待とします。  

 私が、皆さんを、原発の出来るだけそばまで、マイクロバスとかで、一回につき10人とかで、案内して、そして、海辺の復興が進む瓦礫の散乱する様子もお見せします。 

 「自分は 放射能の 体内(内部)被曝 が恐いから、行かない」という人は、来なくていいです。人それぞれの考えですから。 人間とは、救いがたい生き物だ。

私は、いよいよ 動物が好きだ。人間がきらいになった。
動物はウソをつきません。

副島隆彦拝

(新聞記事 の転載貼り付け始め )

● 「福島第1原発:警戒区域、22日午前0時から…20キロ圏」

2011年4月21日 毎日新聞

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110421k0000e040044000c.html

 菅直人首相は21日午前、福島県庁を訪ね、佐藤雄平知事と会談し、22日午前0時に東京電力福島第1原発から半径20キロ圏内を、立ち入り禁止 や退去を命令できる「警戒区域」に設定する政府方針を説明した。これを受け、枝野幸男官房長官は21日午前の記者会見で政府方針を正式発表し、福 島県と関係自治体に原子力災害対策特別措置法に基づく首相指示を出したと明らかにした。

◇首相、福島で説明

  佐藤知事は会談で、警戒区域の設定について「地元の首長、住民の理解を得るのが前提だ」と要望し、首相も「地域の皆さんの了解が最も必要 だ」と応じた。

 佐藤知事は「一日も早く収束させ、避難者がふるさとに帰れるようにしてもらいたい。原子力災害の風評(被害)を含め、東電と政府が責任を 持って賠償、補償してもらいたい」と要請した。首相は国が最終的に責任を持って対応すると応じた。

 20キロ圏内には2市6町2村の約8万人が居住しているが、原子力災害対策特措法に基づく避難指示で大半が圏外に避難している。政府は避難住民の一時帰宅を調整中で、警戒区域設定は一時帰宅の際、再び圏外への避難を求める法的根拠を整える目的がある。

 枝野長官は会見で、警戒区域への住民の一時帰宅について、(1)1世帯1人に限る(2)バスで集団で移動し、持ち出し品は必要最小限とす る(3)在宅時間は最大2時間--との方針を明らかにした。また、福島第2原発の避難区域を半径10キロ圏内から同8キロ圏内に変更すると発 表した。

 首相の被災地視察は今回で4回目。知事との面会後、県庁内に設置されている現地対策本部も視察し、災害対応に当たる県職員や東電社員らを 「長い闘いになると思うが、体調管理しながら絶対に負けないで、福島と日本を再生するようお願いしたい」と激励した。

●「立ち入り禁止「警戒区域」設定に、住民「もう故郷に帰れないのか」」

2011年4月21日 産経新聞

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042112220014-n1.htm

 「故郷がまた一歩遠のいた」。政府が福島第1原発から半径20キロ圏内を立ち入り禁止の「警戒区域」に指定する方針を決めたことに、役場 機能ごと埼玉県加須市の旧県立高校に集団避難している福島県双葉町の町民たちは21日、一様に険しい表情を見せた。

 警戒区域内に自宅がある男性(63)は「もう町には帰れないということか。立ち入り禁止と引き換えに一時帰宅が実現しても、家族で1人し か参加できないとも聞く。最後だろうから妻に自宅を一目見させてあげたい」。

 妻(56)は「放射性物質が心配だが政府が大丈夫というなら一時帰宅したい。孫の写真など持って帰りたいものはたくさんあるが、ただた だ、自宅が見たい」と話した。

 農業の男性(54)は自宅が原発から約7キロ。「さらに故郷から遠ざかった。新潟県中越地震で古里を離れた旧山古志村の人の気持ちがよく 分かる」と硬い表情。一時帰宅を望むものの「町がどれぐらい放射性物質で汚染されているのかすら、情報公開されていない」と不安をのぞかせ た。

●「首相に怒号、避難所で「早く帰らせてくれ」」

2011年4月21日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110421-OYT1T00537.htm?from=tw

 菅首相は21日、福島県の佐藤雄平知事と会談後、福島第一原発周辺の住民らが避難する同県田村市の市総合体育館を訪れた。菅首相が姿を現すと、約50人の避難者からは「早く原発を抑えてくれ」「早く、うちへ帰らせてくれ」と怒号が上がった。

 避難住民の一人、同県葛尾村の東海林みゆきさん(51)は、菅首相の去り際に「早く家に帰らせて」と窮状を訴えた。首相は「全力を尽くし ます」と応じたという。東海林さんは「どんな思いで生活しているか、わかってほしかった」と声を詰まらせた。

●「原発30キロ圏の南相馬市、住民半数が自宅に 医療や買い 物など課題」

2011年4月21日 日経

http://www.nikkei.com/life/news/article/
g=96958A9C93819695E0E2E2E6E48
DE0E3E2E6E0E2E3E39180E2E2E2E2

 福島県南相馬市の住民は買い物にシャトルバスを利用(19日)=写真 黒滝 啓介 福島市内の体育館に身を寄せていた主婦、菅野美穂さん (44)は20日、三女(8)の小学校の始業式のため約1カ月ぶりに南相馬市の自宅に戻った。

 同市の22ある小中学校は、30キロ圏外の4校や体育館などを間借りして22日に始業式が行われる。市の小中学生計約6千人の3分の1の登校が 見込まれる。菅野さんは「少しずつ元の生活に戻っていければ」と話す。

 南相馬市は原発事故直後に全市民に市外への退避を勧めたこともあり、約7万1000人の人口は一時約1万人に。だが水道などライフラインの復旧 に伴い、20キロ圏内の市南部の住民を除き、徐々に自宅に戻り、市の推計で現在約3万4000人が生活する。

 市内でバーを営業する長谷川剛史さん(37)一家4人も同県郡山市に一時避難したが、町が活気を取り戻すために「自分にできるのは店を開けるこ と」と戻ってきた。

 ただ市によると、20~30キロ圏内の大手や地場の食品スーパー7店はいずれも休業したまま。他地域に避難したままのパート従業員も多いため だ。住民らは隣の相馬市のスーパーへ無料運行のシャトルバスなどで買い物に出かける不便が続く。

 医療体制も万全とはいえない。20キロ圏内を除き4月上旬以降、診療所や病院25カ所が順次、診療を再開したが、スタッフ不足から、午前中のみ や曜日を限った診療にとどまる。入院患者を受け入れられる病院も無く、市は「いかに体制を整えるか、大きな課題だ」(健康づくり課)と話してい る。

●「「家に帰ったら逮捕するのか」 原発20キロ警戒区域設定に住民は不満 」

2011年4月20日 産経新聞

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110420/dst11042013230023-n1.htm

 「家に戻ったら逮捕するとでも言うのか」。福島第1原発から20キロ圏内が警戒区域に設定されることを想定して、住民に避難を求めるチラシを 配った福島県南相馬市では20日、市民が困惑。東京に避難した浪江町民からも不満の声が上がった。

 チラシには「強制的に立ち入り禁止や退去を命じることができ、違反者には罰則規定もある」との記述もある。自宅が20キロ圏内にある自営業の男 性(54)は市役所を訪れ「どうすればいいのか」と職員に詰め寄った。

 警戒区域の設定目的は、空き巣などの被害防止に加え「安全確保」も挙げているが、地元の会社員佐々木吉孝さん(42)は「放射線量が減少傾向な のに、なぜ今ごろ」と困惑した様子だった。

 浪江町から都内に避難した自営業原田功二さん(34)は「放射線量も安定し、良い方向に向かっていると思った矢先に…」と驚く。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

太田 投稿日:2011/04/23 10:42

【440】[485]予知能力?

たびたび申し訳ありません。

これから地震はどうなるか?、どうやって、原発をとめるか?そんなことを自分なりに考えているうちに、大変背筋のゾクっとさせられる文章に出会いました。この方は、松原照子さんという、パソコンもろくに使えない、ごく普通の中年女性と自称されていますが、1か月前に東日本大震災を警告されたということで有名な「霊能力者」です。
霊能力が実在するのかしないのかという議論はさておいて、アメリカの関与や中川昭一さんのくだりなど、副島先生がこれまで主張したこととピッタリで、内容があまりに核心に迫るように思いましたので、おそるおそる転載します。

http://kinmiraiken.jp/

(転載初め)

<世見> 2011/04/23
Date: 2011.04.23 | Category: 世見 | Response: 0
私は今迄、何を書き、どの様な事をお伝えして来たのかはあまり覚えてはいません。
寧ろ、多くを忘れています。
私はこうして原稿用紙に目を背けたくなる字を埋めていくのが大好きです。
特に文章力がある訳ではありませんが、自分の気持ちがスラスラと書けた日は気分爽快になります。
書く事を、書く前から決めた事は殆どありません。
鉛筆任せで、ゆうら・ゆうらとスタートさせます。
さて、今日はどんな事を書きたがっているんでしょうか。
「自分でも書き終わるまで、楽しみです」
人が人を支配する事は出来ませんが、たったひとつしかない今世での命に関わると、強い者(権力を握る者)に従うのは仕方がない事のように歴史は物語っていますが、9・11事件以来、本当の敵の顔を見る事なく歴史を作り上げていく時代が到来しています。
この度の福島原子力発電所の悲劇の裏で、大金を手にした人がいた事は間違いないでしょう。
お調べ頂きたい事があります。
日本にある原子力発電所を持つ電力会社の大株主はいったい誰なのかをです。
東京電力は特にお調べ頂きたいのです。
この度の事で、東電の株価は下がり、一般の投資家の中で、東電の株で損出を出された人も多いとは思いますが、私が今見えている人の中には、元政治家や現役の政治家、それと今日は名前を書きませんが元アメリカ大統領や、皆様も一度は顔を何処かで見られた事のあるアメリカ国家を担った元政治家、それと○○知事の顔も鮮明に見えています。
顔が目の前で見えたからと云って、犯人探しをしようと云っているのではなく、原子力発電所計画の中には我々、国民が知り得ない世界で事が進み、大きなお金が動いた事実くらい知っていなくては、何も知る事がなく、我家を泣く泣く捨てて、生甲斐も何もかも無くされ掛けている福島県に住む原発近くの方々がかわいそう過ぎます。
皆様のお力をお借りして先ずは東電の大株主の洗い出しから始めて頂きたいと思います。
民主党政権を庇う気持ちなどさらさらありませんが、62年間独裁政権を手に入れていた自由民主党の政治家の中で、この原子力発電所計画をニヤリとしながら進めたであろう顔が見えて困っています。
今、背中がゾクッとしました。
余り核心に触れ過ぎると、あの中川昭一前代議士のようになるのでしょうか?
今日はこれ以上書くのを止めます。

(転載終わり)

長井大輔 投稿日:2011/04/22 22:04

【439】[484]福島県飯館村に行ってきました

長井大輔です。今日は4月22日です。

4月21日に福島県新地(しんち)町、相馬(そうま)市、南相馬(みなみそうま)市、飯館(いいだて)村に行ってきました。私の福島報告文(3)です。

福島県相双(そうそう)地区
http://ameblo.jp/sozialdemokraten/image-10868709465-11181307848.html

まずはじめに新地町に行ってきた。4月7日に来た時はJR新地駅(常磐線、上野-水戸-いわき-原ノ町-仙台)で停車していた時に、津波の被害にあった車輛(しゃりょう)が、無残(むざん)な姿を曝(さら)したまま放置されていたが、撤去されていた。あとで聞いた話だが、その被災した電車には偶然、相馬市に赴任(ふにん)しようとしていた警察官たち2人が乗り合わせていて、彼らが乗客を誘導して避難させたため、全員無事だったようだ。

津波で流された車輛(JR新地駅)
http://ameblo.jp/sozialdemokraten/image-10868709465-11181249478.html

新地町にある親戚(しんせき)の家に行ってみた。外観からは無事に見えたが、「危険」と書かれた赤紙が張られていた。理由は地震の揺(ゆ)れで瓦(かわら)が落ちてくるため、周辺が地盤沈下(じばんちんか)しているためと書かれていた。近隣の家々にも同様の赤紙が張られ、道路には地割れがあった。

つぎに相馬市の原釜(はらがま)地区に行った。4月7日に震災後、はじめてここに来た時は、自衛隊(JSDF)しかいなかった。今回は、ダンプカー20台くらいが道路に連(つら)なって集結していた。主に福島ナンバー、宮城ナンバーの車だった。朝の9:00だったがちょうど、作業開始の時刻に当ったらしく、自衛官、警察官、消防士、消防団員、土木作業員たちが朝礼(ちょうれい)をしていた。自衛官を中心としてチーム分けがなされていた。

ここでは自衛官2人に話を聞くことができた。「最近、民間の業者が入るようになってだいぶ、瓦礫(がれき)の片づけが進んだ。はじめは自分たち自衛隊だけでやっていた」。私がニュースなどで自衛隊は休みなしで被災地の支援に当っていると聞いているので、大変だろうと言うと、自衛官は「被災地の人たちがいちばん、たいへんな思いをしている。こういうときのためにこそ、自分たちがいる」と言っていた。

福岡ナンバーの重機(じゅうき)を乗っけたトラックもあったが、建設業者の中心は現段階では福島県内のようだ。

それから次に南相馬市に行ってみた。案の定、避難区域20km圏内の小高(おだか)区に通じる道では警察が検問を張っていたが、今日の担当は京都府警の機動隊だった。私も検問地点の交叉点(こうさてん)でただ信号待ちをしているだけで、職務質問された。私の車が「所沢(ところざわ、埼玉県所沢市)ナンバー」だったから怪(あや)しまれたのかもしれないが。

行く先を聞かれ、避難区域内に入らないように言われた。日本政府が4月22日から避難区域を警戒区域(けいかいくいき)に切り替えるというニューズが流れていたため、地元民と思われる車が続々と避難区域の中に入って行った。南相馬市役所に行ってみると、被災証明書の申請をする人々で混雑していた。

最後に南相馬市から県道12号線を通って、飯館村に行った。TVで大騒ぎされているのとは違い、村はひっそりとしていたが、住民たちは計画避難について雑談していた。ここでは住民2人に話を聞くことができた。

それによると「年寄(としより、としょり)や牛を飼(か)っている人は絶対、残ると言っている。60代以上の高齢者は放射線は(自分の寿命には)もう関係ないと思っている」、「若い人は飯館村からの避難を考えている。すでに自腹(じばら)で福島市にアパートを借りて、子どもと一緒に避難している人もいる」、

「計画避難は枝野さん(内閣官房長官)が言っているだけ。菅さん(首相)はハンコをついていない。だから被災証明書が出ない。それで金も出ない」、「村役場は計画避難の準備をしている」、「住民は落ち着いて日常生活を送っているが、役場対住民の座談会では激しい議論になる」とのことだった。

村役場には支援物資が積み上げられ、人の往来(おうらい)も多く、TVクルーが取材に来ていた。

飯館村役場
http://ameblo.jp/sozialdemokraten/image-10868709465-11181249479.html

日本政府は22日、福島第1原発から半径20km圏内の地域について、立入禁止や退去を命令できる「警戒区域」に指定した。また「警戒区域」の外側で、放射線の累積(るいせき)線量が年間20mSv(ミリシーヴェルト)に達する可能性のある福島県内5市町村の全域か一部を「計画的避難区域」に指定した。毎日新聞から該当記事を貼(は)りつける。

(転載貼り付け開始)
毎日新聞 2011年4月22日 9時54分(最終更新 4月22日 19時15分)

福島第1原発:浪江町など「計画的避難区域」指定

政府は22日、東京電力福島第1原発から半径20キロに設定した「警戒区域」の外側で、放射線の累積線量が年間20ミリシーベルトに達する可能性のある福島県内5市町村の全域か一部を「計画的避難区域」に指定した。浪江町、葛尾村、飯舘村の3町村全域と、南相馬市、川俣町の2市町の一部が対象。政府は福島県や関係自治体と連携して住民の避難先を確保し、5月下旬をめどに完了させる方針。枝野幸男官房長官が22日午前の記者会見で明らかにした。

◇解除は半年以上先
原子力災害対策特別措置法に基づく措置。枝野氏は避難解除時期について「新たな放射性物質の堆積(たいせき)がなくなることが前提だ。(東京電力の工程表に示されている)6~9カ月後の段階で検討する」と述べ、半年以上先になるとの見通しを示した。対象地域の安全が確認され次第、土壌改良を行い段階的に避難を解除していく方針。

◇田村市など「緊急時避難準備区域」に
政府はまた、同法に基づき、原発から半径20~30キロ圏内で、計画的避難区域に指定されなかった地域を「緊急時避難準備区域」に指定した。田村市、南相馬市、広野町、楢葉町、川内村の5市町村の一部が対象。

緊急時にはすぐに屋内退避や区域外避難をすることが求められる。自力での避難が難しい子供や妊産婦、高齢者、入院患者らにはあらかじめ避難するよう促す。一方、仕事勤務や生活物資輸送のための出入りは認められる。

対象は、計画的避難区域が計約3000世帯、約1万500人、緊急時避難準備区域が計約2万4000世帯、約6万7000人。両区域指定に伴い、20~30キロ圏内向けの屋内退避指示は解除した。北部の一部が30キロ圏内にかかる福島県いわき市は緊急時避難準備区域の対象とはしない。

計画的避難区域設定を巡っては、畜産業が盛んな飯舘村などで家畜の区域外移動を求める声が強い。枝野氏は会見で「区域外への移動や出荷を支援したい」と述べ、放射性物質の全頭検査などの支援を実施する考えを示した。

原子力損害賠償法に基づく賠償や、1世帯100万円、単身世帯75万円の一時金支給は、計画的避難区域だけでなく緊急時避難準備区域の対象者にも支給する方針。準備区域での自主避難者も支給対象とする方向だ。

また、枝野氏は原発周辺地域の放射線測定態勢を強化し、放射線量の分布地図などを策定する意向も表明。30キロ圏外で計画的避難区域に指定された飯舘村と川俣町に「現地政府対策室」を設置したことも明らかにした。【影山哲也、山田大輔、河内敏康】
(転載貼り付け終わり)

太田 投稿日:2011/04/22 11:36

【438】[483]市井の福島市民様

市井の福島市民様、こちらこそ本当にありがとうございました。ご多幸をお祈りしております。

市井の福島市民 投稿日:2011/04/22 09:42

【437】[482]太田様

御意見ありがとうございます。
おっしゃる通りです。
また、有益な御意見をお聞かせいただければ幸いです。
ありがとうございました。
今は、とにかく、冷静にこの現地で生きるより我が道はないので、淡々と生きていく、副島先生や学問道場の冷静な御見解を傾聴しながら生きていく、
それ以外に自分や家族を生かす道はありません。
ありがとうございました。

太田 投稿日:2011/04/21 22:50

【436】[481]市井の福島市民様

市井の福島市民様。さぞ御不快な文面であったにも関わらず、ご丁寧な回答をいただきありがとうございました。

 ご指摘の「エコ利権集団」は、さらなる安全策らしきものを提示しつつ、涼しい顔で原発を稼動し続けています。どさくさにまぎれて情報統制するやら、TVでプルサーマルの宣伝を再開するわ、やりたい放題です。でも、こんなことを許している責任は国民側にもあります。私が本当に悲しく思うのは世論調査の結果です。例えば、4月1~3日の読売新聞による結果では、今後原発を、「増やすべき」10%、「現状維持」46%、「減らすべき」29%、「なくすべき」12%。他の新聞社の調査結果も似たり寄ったりです(いつもながら、この数字が必ずしも正しいとは限らないのでしょうが・・・)。
 でも、なにか、おかしいと思うのです。良いとか悪いとかではなく、何でこんなことになっているのか・・・? どうやって浜岡原発を止めるかの答えは簡単です。ボタンを押して制御棒を突っ込めばよい。福島第一の原子炉はもはや制御不可能ですが、他の原発なら、今なら、いとも簡単にできます。なのに、出来ないという。できないのではなく、やりたくない。私は、政府も電力会社も、頭の中では何をすべきか、理性では判っていると思います。では、なぜ、それを実行しないのか?理由は本当に利権でしょうか?一方、国民も本心では原発を止めるべきと分かっていると思います。では、なぜ、こんなアンケート結果になるのか?

 私自身は、政府や電力会社は、もはや、将来の利権のことまで考えていないように感じます。だって、自分の国が滅ぶかもしれないのですよ。さすがに、そんな方法でお金を得て幸せになれるとは思っていないだろうし、それどころか、怒った国民に殺されるかもしれないとも感じているはずです。馬鹿でなければ・・。
 理由はきっと別のところにあります。政府や電力会社の幹部は、自分の人生の大半をつぎ込んで築き上げた、今の生活や地位を守りたいだけなのです。今、負けを認めて原発を停止したりすれば、内からも外からもひどい非難を浴びて、どんな目に合わされるか分からない。築き上げたものはすべて崩れる。そうなるくらいなら、今までの生き方を貫いて、なるようになれ!そんな心境ではないでしょうか?被災地以外の、国民もそうです。好きなだけ電気が使える今の快適な暮らしを守りたいのです。でも、それは、単なる贅沢とはいえない。「原発は現状維持」と回答することによって、「これからも、今の生活が続く」と、ご自身に言い聞かせておられるのではないかと思うのです。
 そして、ここからは、本当に失礼をお許しください。福島の被災者の方も同じ心境にあるのではないかと思うのです。たとえ、放射能を浴びても、自分がこれまで手塩にかけて育ててきた牛や農作物、そして生活を守りたい。悲惨な現状が自業自得ではない分だけ、なおさらそのように思われているように感じます。副島先生は現地におもむかれて、そのような動かしがたい現地の覚悟を見抜かれたからこそ、「これは命をかけて応援してあげるしかない!」、そう思われたのではないでしょうか?これは、「大愛」で、一般人のレベルではありません。

 でも、お叱りを受けるのを覚悟で敢えて言いたいと思います。時代は考えられないくらい巨大なスケールで変化してきているように思えます。昨日の常識は今日の非常識で、経済や政治システムも人々の考え方も根底から変わろうとしているように思えます。まさに、副島先生が予言されたとおりです。そして、今回の未曾有の天災や人災も、そのような巨大な変化の一場面に過ぎないのではないかとさえ感じます。もしかしたら、ルネッサンスや明治維新クラスか、それ以上の大転換期ではないかと・・。このあと、どんな世の中になるか分かりませんが、きっと、当時の大多数の人々も何が起こっているのかわからなかったと思います。でも、特にこのような激動期には、変化に抵抗せずに、冷静に受け入れて対応した者だけが、災難を乗り越えて幸せになると言われます。逆に、そのような中で、財産、地位、生活、業績、信念、なんであっても、自分がこれまでに得たものを守り抜こうとする気持ちはあだになると言われます。マスコミは、そのようなこだわりを通そうとする気持ちを「希望」とか「勇気」とか言って称えますが、仏教では、「執着」と呼びます。それが、「悪い」理由は、ごく単純で、結果的にその人自身や周りを不幸にするからであると教えます(念のためですが、私は、特定の宗教活動には一切興味ありません)。

 市井の福島市民様、私は、あなたの今の苦境に対して、上からものを言える立場でないことは重々分かっております。あなたと同じ苦境を私が耐えられるか、と問われると、その自信もさらさらありません。ただ、一点だけお願いしたいことがあるとすれば、「もし、裸一貫で、海外から始めて福島に訪れたばかりとすれば、今、どう行動するのが一番自分にとって幸せか?」と考えてみていただきたく思います。私が、もし、同じ立場に立ったと想像したら、それ以外に、気持ちの支え方が思いつかないのです。

 浜岡原発をどうやって止めるか?そのことに対する秘策も持ち合わせておりません。実に、原発を止めろ!といわれるのは、政府や電力会社のお偉いさんにとっては、「執着を捨てなさい」といわれているのと同じ気持ちでしょう。「では、あなたが先に捨ててから言ってください」という気持ちになって、さらに陰険に抵抗したくなるのではないかと思います。
 私は、ごく近い将来、あちこちから原発廃止運動が沸き上がり、原発利権にまみれていない政治家がそれを利用して活躍する。そんな場面を、期待を持って想像しております。でも、それには、国民自身が、一時的にせよ電力30%カットを自ら受け入れる腹を決めることがどうしても必要です。あんな世論調査では小沢さんも動きにくいでしょうし、我々自身にも良い具体策など浮かぶはずがないと思います。優秀な日本人のことですから、一旦腹をくくれば、すぐに、太陽光や風力を器用に利用して、信じられないスピードでその30%を埋めていくのではないかと想像します。市井の福島市民様や他の被災者の皆様、あるいは、計画停電に苦しむ東京都民の皆様、いかがでしょうか?さらなる原発事故のリスクと天秤にかけなければならないほど、電力30%減は悲惨なものでしょうか?それとも、耐えうるものでしょうか?申し訳ないと思いながらも、未だにヌクヌクとした生活を送っている大阪人にはどうもイメージが浮かばないのですが、一方で、残された時間があまりないような気がして心配でなりません。

岸 圭介 投稿日:2011/04/21 22:36

【435】[480][479]のビデオについて

以前、この重掲において、稲博士のyoutube映像を紹介した投稿がありましたが、削除されました。副島先生は、稲博士をいんちき学者と判断されているようです。六城さんが、副島先生の指示で、投稿者を出て行かせたと記憶しています。私も稲博士のyoutube映像を見て、副島先生の発言の裏づけになるかと思いましたが、大声で「まったく問題ありません」を繰り返しているところや、最後のほうの質疑で「どのくらいの放射線量で治療しているのか?」という質問にきちんと答えず、むしろ質問者を攻撃している態度から、うそ臭い人物であることは分かります。副島先生は、どのような根拠で、稲博士をいんちき学者と判断しているかは、発言していませんが、副島先生がいんちき学者と判断されているのだから、信じてはいけません。

松本晶平 投稿日:2011/04/21 15:57

【434】[479]福島大丈夫宣言の根拠

初めて投稿します。群馬県で医師をしております。
副島先生の「福島大丈夫、定住する予定」の根拠となりうるビデオを発見しました。
副島先生はこの方とその話を知っていて、今回の福島大丈夫宣言をしていたんだと、勝手に納得し、感心しました。皆さんもご参考までに見て下さい。
医師としては一つの考えとして理解できるものです。
否定、肯定は個々人が決めるしかありませんが。
http://www.youtube.com/watch?v=PQcgw9CDYO8&feature=related

市井の福島市民 投稿日:2011/04/21 15:39

【433】[478]太田様への回答

太田様のメッセージにも一理あり。
一番原発を止めてほしいのは私たち福島県民体験者です。
私も小沢さんに期待するしかないと思うのですが、
もし彼に全てを託しても、すぐに原発を止められるかどうかは疑問だということです。

もし、止められるなら、とっくに止めていると思うのです。
では、なぜ止められないのか?
そこは世界経済、アメリカ、フランス、日本、アフリカ、中国の、核抑止力なき後の核平和利用による地球温暖化の嘘によるエコ利権による経済問題がある。
だから止められない。
止めてほしい、これ以上、犠牲を出してほしくない。
だから私は、副島先生を信じて、ここで生きる決意をして、復興はどころか復旧の段階ですが、借金をまたして働く、動く、それをしている。
まずは、原発止めろ、ではなくて、小沢さんを官僚国家から救い、日本の産業構造を大きく変換してもらわなければならない。
この福島でこれほどの事故を起こしながら、なぜ浜岡が止められないのか?浜岡が断層の上にあり、これも明日爆発しかねないのを誰もが知っていて、なぜできないのか?
そこを考えてほしいということです。
私は、原発推進を擁護しているわけではない、
この恐怖は凄い。
ただ、冷静になぜすぐとめらえないのか?
あっちこっちで止めろと運動が起きているのに止められない。
やはり、原発産業政策に依存してきた歴史を検証し、それを撤回する準備と順序があり、それは一歩一歩でしか進まない、40年のエネルギー政策の利権は世界規模で重いので、すぐには無理だと思う、では、みんなで考えて動きましょう。
それで、具体的に太田様はどんな秘策があるか教えて頂きたい。
止める秘策です。それがわからないからもの申している。
・・・・と思うのですが、やっぱり違うかな?
他の学問道場の方々の御意見もうかがいたい。
あなたがやっと止めてください、と書いたのは喧嘩をふっかけたわけではなく、冷静に具体的な事案を出してください、という意味でしたので、謝罪します。書き方が悪かった。
とにかく人は死ぬし、私の頭ではもう案が浮かばない。
浜岡を止める案が浮かばない。
止めたい気持ちは痛いほどわかる、ここは地獄ですからこの地獄を日本国で作ってほしくない。
現実は、福島差別で悲惨です。
廃業、経済ストップ、誰も近づかない。
私は飯舘、南相馬にも行きました。
その苦悩を人々から聞いてきました。
農家は作付できないまま。
ただし、ぼやきで書かれている副島先生の言葉は、99%賛同しています。

石井 利明 投稿日:2011/04/21 13:23

【432】[477]なぜ、副島先生は、「もう、大丈夫です。安心してください。と、私は、言い続けるしかない」のか。

こんにちは。
石井 利明です。

私は副島先生と一緒に、二回、福島の現地を訪れました。
大震災の発生から、40日です。
この重たい掲示板でも、佐藤さんが“454”と“457”で、副島先生の報告文を解説しています。
そこで、私も出来るだけ簡単に整理してみようと思います。
まずは、佐藤さんと同じように、時系列でまとめます。

始まりは、12日の15時36分に起きた、福島第一原発第1号機が爆発です。
この事実は、17時45分に枝野官房長官が緊急会見まで伏せられていました。
つまり、2時間ほど隠蔽(いんぺい)されていました。

会見の内容は。「原子炉そのものとは確認されていないが、なんらかの爆発的な事象が確認された。総理や専門家をまじえて、情報の把握と分析など対応にあたっているところである。放射能について測定はおこなわれているところであるが、18時過ぎに新しい数字がでてきます。落ち着いて行動を。」
です。

副島先生の第1信は、この会見から1時間以内、18時33分でした。
この掲示板の[207]の “福島第一原発で メルトダウン(炉心溶解)が起きました。 自分の判断で逃げてください。”です。

13日の5時には、官邸ホームページの地震関連ページに「東北地方太平洋沖地震への対応」という資料が追加されます。
この内容は、ベント操作により1名が大量被爆(線量106msv)し、原発に近くの双葉病院にいた3名も被爆、というものでした。

先生は、同じ、13日の8時21分に[210]をこの掲示板に投稿しました。
[207]は、先生自身の安否情報も兼ねていましたので、この[210]が正式な原発に対する報告文の最初です。
タイトルは、“[210]福島第一原発の事故(報告1)この大凶事は、日本国の本当の危機です。日本国民は、もう疲れ果てて「どうにでもなれ」と諦(あきら)めつつある。”でした。

この時の先生は原発事故をタイトルにあるように、日本国の危機、全国民の危機として、として判断されていました。
だから、将来の日本国を担う若者たちに、「逃げろ! 生き延びろ!」と訴えたのです。

(報告1の[210]から引用開始)
私たち、もう50台から上の人間たちは、いい。十分に生きた。しかし、判断力も人生の知恵もない、若い人たちを守らなければいけない。若者たちだけが、私たちの財産だ。
([210]から引用終了)

しかし、原発の状況は悪化の一途をたどります。
14日の11時1分には、 福島第一原発第3号機で水素爆発が発生。爆発音は2回にわたり、水素爆発特有の白い煙とは別に灰褐色の煙が高くあがったとの情報があり。第3号機の建物外壁がなくなり、骨組のみとなっている様子が報道され、半径20キロ圏内屋内退避指示が発令されました。

私も、このプルトニウム燃料の3号機の爆発を見て、「もう、ダメかもしれないなぁ」と思い、逃げることをあきらめました。
15日の8時30分頃には、福島1-2 発電所所長判断で一部従業員が退避を始めるという報道が流れ。子どものいる友人に電話を何件も掛けました。何人かは、奥さんと子どもを今いるところより安全な場所に移動させてくれたようでした。

そして、逃げるだけでは、もう、どうしようもない状況だと、私は理解しました。
15日の9時40分に投稿されていた、副島先生の報告文5
“若い人たちは、西に逃げてください。 老人と、公務員は、決死隊員になる覚悟を決めてください。”
を読んで、副島先生に電話を掛けました。

「決死隊にはなれませんが、手伝えることが言ってください」というようなことを話しました。
先生は、「これから、東京に行って政治家を説得する」と言っていました。

16日の17時過ぎに投稿された。
[254]“まだ大惨事が迫っています。大切なのは、上に立つ人間たちが、責任を取る、という思想です。”に先生が決意を述べられている通りです。

18日の午前7時は、[273]“ECCS(緊急の炉心冷却装置)の電源回復、冷却ポンプが作動することが一番、重要だろう。”が投稿されました。

([273]から引用開始)
私は、都心で国会議員たちを説得して、現地視察をすることを強く勧めています。国会議員たちでないと、福島県境の東北縦貫道の警察の制止線を越えられない。(中略)
政治家たちが動かない、ということになったら、私は、自分と弟子だけで、現地に向かって、出来る限り福島第一の現場の近くまで行きます。
([273]から引用終了)

結局、責任ある政治家で現地に赴(おもむ)くという人は現れませんでした。
「手伝います」と言ったので、先生と一緒に、3月19・20日に福島へ行くことになりました。

その結果は、19日の15時27分に[292]として、速報で中田さんにより“福島県内に調査に入った副島先生からの電話の内容”として、この掲示板にアップされ。

翌朝の6時39分には、先生が[295]として、
“強運により、原発事故の凶悪事(強度の放射能汚染)から日本国民全体が、逃れることができました。”
と投稿されたとおりです。

この現地調査を境に、先生の原発事故に関する視点は変わります。
実際に現場に行きデータを取ることで、日本の危機という国家規模の問題から、福島の地域規模の問題へと変化したのです。

福島の人たちを助けるためには何をすべきか?
先生の“福島に住む!”発言は、この中から生まれたのだ、と思います。

3月22日の、午前6時21分には、[309]
“私たちは、今こそ福島県産の野菜、果物、コメ、魚を進んで食べる運動を始めなければならない。それが復興への支援だ。”
が投稿されています。

この転換が分からない人たちは、“危険だ!危険だ!”を連発し、挙句、「金をもらったんだろう」という輩(やから)も現れました。

私が先生と一緒にいて印象に残ったのは、「俺はなぁ。現地の人の頭とも同化できるから、現地の人の気持ちが分かるんだよ」でした。
確かに、現地行けば、そこに住んでいる人が、当たり前に居るのです。

そして、一番怖いのは、私たちではなく現地の人たちなのです。
その人たちは、自分の家を見に帰りたい、と思っても怖くて行けない。
私にも、その気持ちは少しは分かる。

だから、二回目に福島に現地調査に行った報告文10として、ぼやき「1207」で書かれた、
“原発の避難者の皆さん、子供もつれて自分の家に帰りましょう。もう、大丈夫です。安心してください。と、私は、言い続けるしかない”、
が、どれくらい、現地の人たちを勇気づけたかが分かる。

昔、つのだじろう、という漫画家の書いたマンガに『恐怖新聞』というのがあった。
主人公の家には、毎日、12時になると明日の出来事が書いてある新聞が届けられる。
いくら要らないといっても届けられ、それを読むと100日寿命が縮む。

私は、“危ない! 危ない!”といい続ける人は、恐怖心の配達人に似ていると思った。
現実を少しでも良くするという方策も無く、ハズレても、「ハズレて良かったじゃない」だ。
何の責任も取らないばかりか、「あなたのためを思って言っていたんです」とも言いかねない。

その間に、それを読んだ人たちの寿命が縮んだことなど、考えもしない。

石井 利明拝