重たい掲示板
書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。
旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください
書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください
※ログイン後に投稿フォームが表示されます。
Loginはこちら【677】[756]真実はどこにある? あの山の向こうにある?
http://www.ustream.tv/recorded/17862990
こういうのもありました。
今まで色々見たり聞いたり調べたりしてきたことが、
と言うか、自分がこれは正しそうだとか、本当っぽいと思ってきたことの裏づけにもなる動画です。
コワイコワイ・キケンキケンの風潮を喜んでいるのは、たぶん医療の業界でしょうな。
もっとも、そうは言っても、一般の末端の洗脳されてる医師には、そんな自覚は無いでしょうがね。
まぁ彼らもある意味犠牲者です。 と、思います。
コワイを煽りたい医療関係の一番の利権は、
べらぼうな価格の抗癌剤でしょうか!?
そんな風に思えてならないわたしです。
【676】[755]武田信者のみなさんへ
本当に「武田なんたら」という男は信用できないです。
もう笑っちゃうくらい、震災前と後で言説がコロコロ変わってるようです。
貼り付け始め—-
■平成21年5月 http://news.livedoor.com/article/detail/5493439/?p=2
放射線の害を一言で言えば,「放射線で障害を受けることは,少ない。
なかなか障害を受けることはできない」と言える。
そして,その理由を一言で言えば,「太陽が原子炉だから.宇宙は原子力ばかりだから」というのが正しいだろう。
さらに,注意することといえば,「普通の生活をする事」と言うことに尽きる。
日本の原子炉はまだ自身で倒壊する可能性があるのでやや危ないが,
そのほかで放射線の被害を受けることはまずない。
どうしてこんなに放射線が安全かというと,もともとは危険なので,
防御機構が発達するからであり,なぜ防御機構が発達しているかというと太陽が原子炉で,
そこから有害な放射線が降ってきた時代に,生物は頑丈な防御を作ったからである。
原始的な生物の一つ,大腸菌ですら放射線に対して5段階の防御を持っていて、容易にはやられない。
まして高等動物中の高等動物である人間は,ものすごく精密な防御システムを持っている.
だから,容易なことでは放射線で障害を受けない.むしろ,あまりに複雑なので,長く使わないとリストラされる。むしろ,免疫と同じだから,少しは放射線を浴びておいた方が「異物を取り除く体の中の自衛隊」を育てておくことができる。
放射線と人体の関係を研究している人の多くが「放射線を少し浴びた方が発癌性が低い」と考えている。
でも,決して口に出さない。口に出すと袋だたきにあうからだが,民主主義だから専門家はおそれずに「本当の事」を言うべきだ。
■平成23年3月13日 http://news.livedoor.com/article/detail/5493439/?p=2
原子力発電所から漏れている放射性は協会でだいたい1ミリシーベルトから0.1ミリぐらいとされています。
放射線としてはわずかな量なので、このくらいの変化が生じても別段、問題はありません。
記者会見では変化が問題になっていますが、それは放射線と健康の関係を知らないからです。
人間が放射線によって障害を受ける最低の放射線は200ミリシーベルト付近ですから。
現在の200倍ぐらいに相当しますので、人間に直接的に影響が及ぶということはありません。
さらに放射線で死ぬということを考えますと、1シーベルとぐらいですから、その点ではまだ1000倍程度の余裕があります。
ちなみに、4シーベルトぐらいになると半分ぐらいの人が放射線で死にます。
現在の状態では、原子力発電所の横に1時間ぐらいいても大丈夫でしょう。
■平成19年4月 http://news.livedoor.com/article/detail/5493439/?p=2
その後、ヒトでは13万人の15~50年にわたるダイオキシン高濃度曝露群(一般人の10倍から10,000倍)の追跡調査が行なわれ、
急性毒性、慢性毒性、発ガン性、生殖毒性、神経発達毒性について詳細なデータが出てきた。
2002年時点で、これらのデータを全体を見渡すと、モルモットの急性毒性では青酸塩の6万倍の毒性を示すが、
ヒトでは高濃度長期間曝露者で塩素座そう以外の急性毒性は認められていない。
また発ガン性に関するヒト疫学では100~1000倍の曝露20年以上で一日煙草1本程度(リスク1.4倍)が見られる。
一日煙草一本という毒性は「毒性がない」と表現しても間違いではないほどの弱い毒性である。
それと社会が認識した毒性の間にこれほどの大きな差があるのは何故だろう。
第一に、データが不確かなのにそれを確定的なもののように解説する学者やマスコミ、
第二にデータをよく確かめずに意見を述べる技術者や医師、
そして第三にダイオキシンの毒性について確かめずに装置や分析にはお金になると判断する技術者や企業、の存在である。
そこに関係している技術者一人一人には言い訳が用意されているが、
全体としては「ダイオキシンは猛毒で、高いお金を払っても排出を阻止しなければならない」という魔女狩り状態になったのである。
貼り付け終わり—–
とまぁこんな感じです。
除染なんてもういいから、そんなお金があるんなら、もっと別に、有効に使って欲しいね。
納税者として本当にそう思う。くだらなさ過ぎです。
除染なんかしたって、どうせ高濃度になって、どっかに集められ保管されるだけで、
そうなったら、それこそ、そこには近づけなくなる。
カーボンニュートラルと一緒で、どうせ総量は変わらないんだから、低線量被曝で健康体でいいじゃない?
と、自分は思ってんだけどなぁ~
福島県郡山市在住より。
【675】[754]私の本たちのこと。小沢裁判のこと。それから、高田純氏の本から「福島では誰一人として甲状腺がん にはならないと予測できる」 を載せる。
副島隆彦です。 今日は、2011年10月18日です。
私は、9月末に 中国の内モンゴル(内蒙古)に調査旅行に行って、いろいろと収穫がありました。帰国して、講演会などの用事をこなして、それから、4冊の本に取り掛かりました。
数日まえに、ようやく 私たちの立派な指導者である小沢一郎への政治弾圧である 陸山会事件の裁判のことを書きあげました。これは、すぐに、今日のぼやきの 会員ページに載せます。お待ちください。
私が書いていた4冊のうちの一冊は、もうすぐ刊行されます。 私と弟子たちの 第6論文集 である 「放射能のタブー」(KKベストセラーズ刊)です。 来週にも発売になるでしょう。
この本は、8月に、福島第一原発から20キロの検問所の近くの都路町(みやこじまち) にある 学問道場の復興活動本部で合宿をやって、皆が発表したものをまとめたものです。私を含めて16人が執筆しました。今日のぼやきの広報でもすぐに宣伝するでしょう。乞うご期待。
あとの一冊の恒例の「副島隆彦の金融・経済本」 ( 祥伝社 刊) もようやく峠を越して、書き終わりそうです。これは何とか11月の中旬には刊行したい。
それから、私の「中国研究本の 4 」を出します。それから、「阿弥陀如来(あみだにょらい)・観音菩薩(かんのんぼさつ)・弥勒菩薩(みろくぼさつ)とは何者か。
この女たちは、一体どこから来たのか。仏陀(ブッダ。ゴータマ・シッダルダー。お釈迦さま)とは、別人だろう。この女たちの出自を調べる」 という 内容の「副島隆彦の歴史研究本 の 3」 をPHP研究所から出します。 何とか年内にこれだけは仕事をします。
都路の活動本部を、弟子たちと現地の支援者たちだけに責(まか)せておくわけにはゆきません。 私が行って、あのあたりに、 宗教研究家の中矢伸一(なかやしんいち)氏らとも協力して、「健康ランド」とか、「低線量(ていせんりょう。微量の意味)の放射線は人体に良い影響を与える」ことの証明としての
「ホテル 放射能」 を建設しようかと、考え始めています。 また、私たちの 愚かな 「放射能コワイ、コワイ」派の敵どもが、私のこの 「ホテル 放射能」 ( 「ホテル・カリフォルニア」ではありません、「アトミック カフェ」でもありません)
の話に飛びついて、ギャーギャー騒ぐでしょう。
本当に、この愚か者たちは、自分の脳に張り付いた 放射能恐怖症で、生来の臆病さ と、ものごとを冷静に考えて判断する能力がないから、救いようのない者たちだと、思います。
私たち学問道場が、3月の原発事故の直後から、これほど頑張って、現地に入って活動を続け、冷徹な客観報道をして、「これぐらいの超微量(ちょうびりょう)の放射線量は 人間の体に害を与えない」と 書き続けた。のに、 それでもまだ、説得されないで、今も、バカな恐怖症言論を撒(ま)き散らしている。
私が、5月3日に、郡山で対談して一冊の本 「原発事故、放射能、ケンカ対談」(幻冬舎、2011年6月末刊) の 対論相手の 武田邦彦(たけだくにひこ)という男は、本当に、どうしようもない男だ。 先日も、 東京・世田谷で、(愚かな騒ぎだった)、放射性物質が見つかった」のバカ騒ぎもひどかった。
真実は、 たったの 2.7 マイクロシーベルト毎時(パーアウア per hour )のラジウム入りの塗料か何かだった。それを 武田は、「2・7ミリシーベールの高濃度の」と、書き続け、 つい最近、こそこそと それを、「2・7マイクロシーベルト」に書き変えたそうだ。2・7ミリシーベルトというのは、= 2700マイクロシーベルト のことである。武田の 文章改ざんの 証拠は挙(あ)がっている。
武田邦彦をは、これを同じことを、これまでに数回やっている。 こんな男が、科学者とか、原子力の専門家とかを名乗れるはずがないのだ。 そのうち、 彼は、各方面の専門家たちから厳しい指弾を浴びて、消えていなくなるだろう。 私も、そろそろ、この男の 扇動言論と、確信犯としての犯罪者体質が、 腹(はら)に据(す)えかねるようになってきた。
武田も、私、副島隆彦に怒っていて、「副島さんは、(何回も原発のそばまで行ったから) 癌で死ぬんだから、ほっておけばいいんだよ」と 編集者たちに言っているそうだ。 武田も、それから、その追随者たちも、私が、問い詰めたら、「10万人ぐらいが福島で、放射能のせいで死ぬのだ」 と 堅く信じ込んでいる。
福島県の人口は丁度200万人だから、その5%ぐらいが死ぬのだと、思い込んでいる。なかなか口には出さないが、私が、きびしく問い詰めたら、そのように一様に、白状する。これには私が驚く。 10万人の福島県人が5年後、10年後に死ぬ、そして、おそらくそのうちの多くは、子供たちだと、この 馬鹿たちは、信じ込んでいる。 これは恐るべきことだと、私は、呆(あき)れかえる。 人間と言うのは、ここまで愚かになれるものか、と、近年で、最大の 思想ドラマを見せてもらっている。
私は、この手の馬鹿たちと付き合わなければいけないので、不愉快きわまりないことが多い。私の一番の友人で、長年の親友である、「ちょっとインテリの、それなりの知識人」である者までが、この コワイコワイ派である。私が、いくら説得しても、私の言うことを少しも聞かない。 「でも、やっぱり危ないんだよ。副島。分からないことが多いから」と言っている。
この者にして、この程度の思考力しかなったか、馬鹿はほっておくしかない。と私は、がっかりして、相手の顔を見つめている。 これは、私が生きてきた間に起きた、もしかしたら、最大の笑劇(ファルス、人間喜劇)なのだろう。
私は、これまでもずっと書いたが、まだ何度でも書く。 福島では、誰も死なない。こんな微量の放射能のせいで、発病して死ぬ者はひとりもいない。そのように断言します。
それは、福島の現地に行けば分かることだ。放射能コワイコワイの臆病者たちは、とにかく、自分のお金と時間をかけて、福島の現地に行きなさいそして、通りすがりの住民たちと話しなさい。そうすれば、考えが変わる。「なーんだ。何もないんだ。放射能は目に見えないからコワイなどと信じ込んでいた、自分がアホだったんだ」と気づくだろう。 意地でも現地の真実に気づきたくない者でも、どうせ、時間がたてば、気づく。
それでも、意地でもなんでも自分の思考変更、思想転向(コンヴァージョン、リキャンテイション、マチュア・アップ)をしたくなくて、強がりと、居直りと、愚かに扇動された自分に気づいても、今更(いまさら)恥ずかしいものだから、なんやかやと、言い訳をして、自分自身に向かってウソをついて、自分で自分をごまかす、ということをするのだろう。最近は、彼らは、「福島で放射能による癌患者が出ないことを祈る」と「祈る」と書くようになった。少し弱気になっているのがわかる。
私、副島隆彦は、この 思想転向 の専門の研究学者なのです。分かりますか。私の本当の専門(プロパー proper 固有)は、この思想転向の問題だ。 私の主著であるアメリカ現代政治思想研究 の本は、そういうことの集大成である。 私の本をこれまで、何冊も読んだ人には分かることだ。このことが分からないのなら、私は副島隆彦の熱心な読者だったのに、とか、言うな。絶対に言うな。
原発の大事故を起こした東電の経営陣への厳しい責任追及と、爆発事故で漏れた(放出された)放射線の人体への影響の問題は、別である。 このふたつをきちんと区別を付けなければならない。 福島県の幹部公務員たちは、かならず、この「東電の責任と、放射線の人体への被害問題は別です」と、毎回、毎回、必ず言う。
私は、福島県庁のこの態度が正しいと、判断している。私も、この立場だからだ。
東電の経営陣と政府の原子力委員、安全委員の歴代のトップたちは、存命であれば、絶対に、今からでも 逮捕されて刑事裁判にかけられて日本国民によって処罰されるべきだ。
一番悪いのは、原子力委員会委員長を長年やった、この業界のドンで、今は、三菱総合研究所の理事長になっている 小宮山宏(こみやまひろし)だ。今も東電の監査役である。私、副島隆彦は、この男だけは絶対に、許さない、と堅く決めている。
この 小宮山宏の、事故後の居直りと、悪辣な態度と、新聞にまで、今も「エコと次世代エネルギーを推進」などと大きな顔をして出てくるのを見ていると、本当に、私は怒り心頭に発する。
武田邦彦が、「私は、9億円を東電からもらった」と、私との対談本で、はっきりとしゃべった。 武田程度の小物の、下っ端の 原子力委員・安全委員でも、9億円なのだから、小宮山とか鈴木篤之(すずきあつゆき)、斑目(まだらめ)らは、100億円ぐらいは 当然、貰(もら)っているだろう。どうして、誰もこのことを、糾弾しないのだ。腐り果ててるのか、お前たちの頭は。
武田は、原子力委員・安全委員の専門委員を10年間やった。と自分で私に話した。 そして、恐(おそ)るべきことに、この6月からまた安全委員会の専門委員に、武田は、復帰している。 だから、ここには政治謀略の臭いがある。 武田のような、「温厚で、柔らかい物腰の人間」を上手に裏から、上から、操(あやつ)っている人間たちがいる、ということを示している。おそらくそういうことだろう。
放射能(放射線量)の人体への影響の 専門家は、放射線医学者たちである。それと、放射線防護学を名乗る学者たちである。 それ以外の、原子力工学や、原子炉技術者や、核物理学の学者たちは、放射能の人体への影響の問題の専門家ではない。
専門家でもない、 1.武田邦彦 と 2.広瀬隆 3.小出裕章(こいでひろあき) と4.児玉龍彦 の 放射能コワイコワイの国民扇動者 4人組 を、私は、これからもずっと糾弾し続ける。 彼らの言論のおかしさと、愚劣さと、低劣さが、満天下に認められ、大きく敗北する時まで、ずっと、私の方も言論で闘いつづける。
だから、私の同志は、放射医学者たちである。その代表は、やはり、 山下俊一(やましたしゅんいち)長崎大学教授 (現在は、福島県立医大副学長も兼任している) である。
山下教授らに、バッシングの嵐を浴びせた者たちは、今から、2年後、5年後に、一体、自分たちがいかに愚か者で、思考力がない人間であるかを、分かるときが必ず来る。その時に、ずるい逃げ方をするな。口を拭(ぬぐ)って、「私は、そんなことは言わなかったよ」と言うな。 今のうちから、各自、この4月から10月までに書いたものをしっかりと保存しておくように。 私もそうする。
彼ら 4人組の言論 (彼らの本は、ベストセラーの1位になった) に追随(ついずい)する者たち は、今のうちから、しっかりと、自分の内心、内面に向かって、自分の立場を何度でもはっきりさせて、それを文章に書いて残しておいてほしい。
すべてが明らかになるときが、数年後には来る。 その時まで、 自分の態度を変えずに、奇妙な変節をしないで、態度を一貫させてほしい。 コロコロ態度を変えるのは、人間として信頼されない、と自分にも言い聞かせて欲しい。
さて、以下に載せるのは、放射線学者であり、就中(なかんずく)、放射線防護学(ほうしゃせんぼうごがく)の専攻学者である 高田純(たかだじゅん) 札幌医科大学教授の最近の 文である。 ネットから私が拾ってきたものだ。
高田純教授が最近、出版した 『福島 嘘と真実』 (高田純著、医療科学社、2011年7月刊)の中の一部の抜粋だと思います。 以下の文の中に、高田純は、はっきりと、「 今回の放射性ヨウ素量が原因で、福島では誰一人として甲状腺がんにはならないと予測できる」 と書いている。引用する。
(引用始め)
これらの値は、チェルノブイリ事故被災者の値の1万分の1から1000分の1である。かの地、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア3カ国の被災者700万人の最大甲状腺線量は50グレイ(=50シーベルト)。その後数年から、総数で当時の4800人の子供たちに甲状腺がんが発生した。 (副島隆彦注記。チェルノブイリ事故から) 20年後の世界保健機関の調査報告である。 このリスクが線量に比例すると考えれば、今回の放射性ヨウ素量が原因で、福島では誰一人として甲状腺がん にはならないと予測できる。
(引用終わり)
副島隆彦です。 このように、 福島で放射能にせいで癌になる ( 放射能による癌は甲状腺がんだけである) 人はひとりも出ない、という 専門医学者の 高田純の 表明を 私は尊重する。
専門家の言うことに、耳を傾けて、それに従うしかない。専門家でもなく、長年の研究もないくせに、放射能の人体への影響について、素人と同じくせに、偉そうに発言する者たちを、私たちは、厳しく排撃しなければならない。
放射線医学者たちのほとんど( 中に、数人、変なのがいるらしい) が、「これぐらいの微量の放射線量では発病しません」と口を揃(そろ)えて言っているのに、彼らのことを、 「御用学者だ」と、レッテル貼り ( labeling レイベリング)する 激しいバッシングの嵐が、この 4月、5月、6月、7月に あった。
この動きに少しでも加担した者たち、全員を、私は、見つけ出し次第、あるいは、私の目の前に現れ次第、言論の力で厳しく、問い糺(ただ)し、説得する。一般人だろうか誰だろうが容赦しない。 私が、「ケンカ対談」本で、武田邦彦にやったのと同じ、それの進化した形で、問い詰める。
このおかしな、放射能コワイコワイの 現状 はまだまだ続くのだろう。私は、我慢して愚か者のすべてを説得し続ける。
副島隆彦拝
(以下は、『福島 嘘と真実』(高田純著、医療科学社)からの 一部の 転載である)
・・・・(2011年3月11日の) 宮城県沖地震の発生した当日、私は都内文京区にいた。文部科学省科研費研究「放射性ストロンチウムによる内部被曝線量その場評価法の検討」の一環として、楼蘭(ろうらん)周辺での核爆発からの黄砂に含まれていた放射性ストロンチウムによる日本人の内部被曝研究報告のためである。
日本シルクロード科学倶楽部主催で、3月12日から、文京区シビックセンターの展示ホールにおける「シルクロード今昔 展示と講和の会」で研究成果を報告することになっていた。免震機能を有したシビックセンターはまったく無事であったが、施設の点検のため、会の開始がまる1日の遅れとなった。
東京滞在の3月16日まで、展示会の内外で、放射線防護学の専門家として、新聞やテレビの要請に応えながら、チェルノブイリと福島との違いなどについての情報を発信し続けた。
その後、帰宅するも、福島現地への調査には出発できなかった。それは、前年から計画していたモンゴル・ウランバートルでの第1回核放射線防護と衛生学の科学会議が、3月後半に予定されていたからである。
そして、ひとり3月21日に出国した。 モンゴル核エネルギー庁との間で開催された科学会議において、楼蘭周辺での総威力22メガトン (1メガトン威力は、TNT火薬100万トンに相当する爆発エネルギー)の核爆発から噴き出した核の砂の降下によるモンゴル国の環境と人体への影響について討議された。 こ
れは2009年3月の憲政記念会館でのシンポジウム 「中国の核実験災害と日本の役割」に次ぐ、核災害の歴史上大きな意味ある科学会議となった。
その間、3.11の巨大地震と津波による災害と福島第一原発影響の科学について、モンゴル国立大学で講演した。これらは、専門家のみならず、モンゴルの一般国民の大きな関心となり、新聞とテレビで報じられた。
そして、3月28日に帰国するやいなや、モンゴル報告をする間もなく福島調査の方法を検討開始した。鉄道および高速道路の不通の問題があったが、東日本の広範囲な放射線衛生の状況を調査するべきと考え、陸路の調査旅行を計画した。
この科学調査旅行に週刊誌の元気な記者が自身の車をもって、福島調査の同行取材を申し入れてきた。 ありがたい話だ。当然、まじめな報道姿勢を受け入れ、福島以後の機動的な調査となった。多くの国民へ素早く科学情報を拡散するばかりか、第三者の同行による科学調査の目撃証言にもなるからである。
科学調査を4月6日から10日にかけて実施した。 さらに、12日までの東京滞在中に、都内の環境調査も追加した。調査は、福島第一原発20キロメートル圏内を含む札幌から東京まで、陸上の環境放射線と甲状腺線量を中心とした現地の人々の健康影響である。
さらに6月18日、19日には南相馬市などで体内のセシウムを検査した。
測定では線量の絶対値を評価することになる。ただし、これだけではわかりにくいのが核放射線災害である。そこで、過去に起こった核放射線災害事例と比較することで、この福島核災害の健康リスクを併せて浮き彫りにする。
私はソ連崩壊後の1995年以来、カザフスタンのセミパラチンスク核実験場周辺影響とシルクロード楼蘭遺跡周辺のウイグルで行われた中国による楼蘭核爆発災害、チェルノブイリ周辺3カ国、南ウラルのプルトニウム工場周辺汚染、シベリアの地下核爆発、ビキニ核爆発災害といった世界各地の核放射線災害地を訪れ、核ハザードの環境と人体への影響(放射線防護学)を調査、研究してきた。
そのなかで、現地の環境および人体への核放射線影響をその場で評価する方法と、トラベルケースに納まる各種の計測装置と線量評価ソフトを開発した。
ガンマ線外部被曝、地表および体内の放射性セシウムの定量、およびストロンチウムの内部被曝評価、地表面のプルトニウム汚染計測のためのアルファ線計測器、地球座標の確認のためのGPSおよび測量機器、ノートPCなどである。これが持ち運べる実験室・ポータブルラボである。
①ガンマ線スペクトロメータ Model 702 米国Ludlum社
②アルファ・ベータカウンタ TSC-362 日本アロカ社
③ポケットサーベイメータ PDR-111 日本アロカ社
④個人線量計 RAD-60 S フィンランドRADOS Tec.
⑤GPSナビゲータ 米国Magellan
これまで、チェルノブイリの限界管理区域に暮らす住民の体内セシウムや、ビキニ被災となったロンゲラップ島民たちの前歯のベータ線計測からのストロンチウム量評価、彼らが摂取する食品の放射能、環境放射線などを測定してきた。
今回の福島現地調査では、核緊急時であるために、致死線量まで計測できるフィンランド製の個人線量計に加え、前年12月に購入したばかりの国産車の価格ほどする米国製核テロ対策用に開発された 最新小型スペクトロメータ も持参した。急遽、実験室で、セシウム137やアメリシウム241の人工線源で試験するとともに、地表面の調査も行った。
機材としては、粉じん吸い込み防止用のマスク数枚と、簡易使い捨て防護衣1人分を初めて携行した。過去の調査事例ではないことだ。
さらに、10年前に開発した甲状腺に蓄積している放射性ヨウ素131の放射能を測る方法を、今回はじめて実践使用することとなった。小型のガンマ線線量計を、放射線医学総合研究所が保有するヨウ素131人体型線源を用いて校正した。
それはヨウ素131の半減期が8日と短いため、核災害直後でしか測れないからである。今回の福島調査は震災後30日以内なので、十分測れるのであった。
震災3カ月前に入手した携帯型のガンマ線スペクトロメータは、ロシア放射線医学センター所有のブロックプラスチックファントム(人体模型)でセシウム137放射能計測用に校正した前機種で二次校正したので、全身の体内セシウムの放射能が計測できるようになった。
これが、今回の福島事象でのポータブルホールボディカウンタである。なお前機種は、小型ながら国際比較で10%以内の差で一致を示している優れものである。
さらに同機種は、環境中の放射性セシウムやヨウ素の地表での汚染密度をその場で計測できるように、同様に二次校正した。
大災害は机上理論では通用しない。専門家は緊急時に現場へ入り、状況を評価し、正しい社会的意思決定に導かなくてはならない。医療班の他に放射線防護の専門家たちが現地入りし、被災者への対応や相談を受け付ける意味は大きいのだ。
2011年4月8日・9日に 福島では、20キロメートル圏内からの避難者を中心に希望者68人に対し、甲状腺に含まれている放射性ヨウ素の放射能量の検査を行った。
最初に、浪江町(なみえまち) からの避難者40人の希望者に対して検査した。彼らは、災害対策本部からの甲状腺検査もなければ避難時に安定ヨウ素剤も配布されていなかったと、私の質問に答えた。従来から原子力緊急被曝医療として、ヨウ素剤配布用の備蓄があったにもかかわらず、災害対策本部は何も手を打たなかったのは、大きな驚きである。絵に描いていただけの‘餅’だったのだ。
その他は、二本松市立第一中学校区の保護者24人の希望者、飯館村の2人、東京からの福島調査に同行した2人の検査である。
最初に、毎日検査して甲状腺に放射性ヨウ素が沈着していないと考えられる調査員自身の喉元(甲状腺付近)の測定値を、測定場所の背景値(バックグラウンド)とする。その後、被検者の甲状腺を測定して、その値から背景値を引き算した値が、被検者の甲状腺に沈着した放射性ヨウ素による線量率となる。 この甲状腺ヨウ素線量率に測定器の放射能換算計数を掛け算して、甲状腺内に沈着している放射能量値が求まる。
この放射能の値は検査日のヨウ素131の放射能量である。半減期8日で日ごとに少なくなっているということは、以前にはさらに多くの放射能が甲状腺の中にあったはずである。
この推定はやや複雑な方法となるが、単純化して、3月12日に全量が甲状腺に蓄積したとして、最初の量を、国際放射線防護委員会勧告(ICRP Pub.78)の方式により推定した。その値に線量換算計数(ICRP Pub.71)を掛け算して、甲状腺線量が求まる。
浪江町からの避難者40人の結果は、二本松市民に比べて全体的に甲状腺に蓄積していた放射性ヨウ素の放射能量は多かった。平均で2.4キロベクレル、最大で3.6キロベクレル。 他方、二本松市民は平均で0.1キロベクレル、最大で0.5キロベクレル。飯館村の2人は、平均で1.8キロベクレル。放射能の減衰を補正して推定された甲状腺線量の平均値(ミリグレイ)は、浪江町5.1 飯館村3.9 二本松市0.3であった。レベルで示すと、D,D,Eである。
線量6段階区分
危険:A~Cの単位(シーベルト):ウイグル、広島・長崎、チェルノブイリ
A:4以上・B:1~3・C:0.1~0.9
安全:D~Fの単位(ミリシーベルト):福島、東海村、スリーマイル島
D:2~10・E:0.02~1・F:0.01以下
これらの値は、チェルノブイリ事故被災者の値の1万分の1から1000分の1である。かの地、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア3カ国の被災者700万人の最大甲状腺線量は50グレイ(=50シーベルト)。その後数年から、総数で当時の4800人の子供たちに甲状腺がんが発生した。
(副島隆彦注記。チェルノブイリ事故から) 20年後の世界保健機関の調査報告である。 このリスクが線量に比例すると考えれば、今回の放射性ヨウ素量が原因で、福島では誰一人として甲状腺がんにはならないと予測できる。
この理由は、1)人々の暮らす陸地へ降った放射能の総量がチェルノブイリに比べ福島では圧倒的に少なかった、2)汚染牛乳を直後に出荷停止とした、3)日本人は日頃から安定ヨウ素剤を含む昆布などの海藻類などの食品を採っているので、甲状腺に放射性ヨウ素が入る割合が低ヨウ素地帯の大陸の人たちに比べて少ないことによる。
なお、6月後半の南相馬など3市での甲状腺検査では、ヨウ素が検出されなかった。これは環境中の調査と一致し、半減期8日からヨウ素量が1000分の1に減衰した理由による。
2011年4月9日、10日と2日間にわたり20キロメートル圏内に突入し、放射線環境を調査しながら、徐々に福島第一原発敷地境界に接近していった。
最初は、西側の八本松市から東に向かう行程である。葛尾村から浪江町に入り、その家畜や牧草地を調査し、双葉町から福島第一原発に接近する。
避難圏内の浪江町のある地点に到着するも、その値は毎時0.017ミリシーベルト(=17マイクロシーベルト)、仮に24時間屋外に立ち続けたとしても、0.4ミリシーベルト(=400マイクロシーベルト)に過ぎない値であった。続く双葉町、大熊町での測定値も浪江町と大差はなかった(一般的な目安として100ミリシーベルトを超えると、健康に影響が出る危険性が高まるとされている)。
そして核緊急事態が続いている福島第一原発の敷地境界の調査を開始した。福島第一原発の西門や、他のゲートやフェンスに沿って測定したところ、放射線の強さは避難区域の浪江町や双葉町の2倍程度であり、最大でも毎時0.059ミリシーベルト(=59マイクロシーベルト)であった。この値は、チェルノブイリの緊急事態時の値の1000分の1以下である。
敷地内にプルトニウムが検出されたとの報道があったので、念入りに境界付近数か所の地表面でアルファ線計測を実施した。結果は最大で毎分7カウントしかなかった。空中ではアルファ線は検出されなかった。すなわちプルトニウム微粒子が空中を漂ってはいないのだ。アルファ粒子はプルトニウムが放射するが、空気中を5センチメートルしか飛ばないのだ。少しだけ、敷地境界近くの地表面にプルトニウムがあるかもしれないと考えられる。
私の セミパラチンスク ( (副島隆彦註。 旧ソ連、今はカザフスタンの東の都市。ここにユーラシア大陸の中心の標識がある) の核実験場内 の地表核爆発地点の調査では、毎分200カウントもの値だった。しかも、空中でも10カウントも計測されたのであった。その地表は、顕著にプルトニウムで汚染しており、プルトニウムの微粒子が舞い上がっているのだ。
これと比較しても、福島第一原発での調査時に、プルトニウム微粒子の吸い込みのリスクは無視できる。したがってマスクは不要だったのだ。プルトニウムの吸い込みは、肺がんリスクを高めるが、この心配はいらなかった。
私は オンサイト近傍(副島隆彦註。 原発の施設のそば、という意味) で最大10ミリシーベルトの被曝を覚悟していたが、実際は100分の1と低く、拍子抜けするものだった。さらにマスクと簡易防護衣を用意はしていたが無用だった。
放射性物質は風向きなどによって数値が変わってくるため、ある一定時間測り、たとえその時、値が低くても決して安全とはいえないのではないかと疑問に思われるかもしれない。 ところが、今回の調査では5日間にわたって常に放射線量を測定している。
福島20キロメートル圏内を出入りした3日間の積算線量は0.10ミリシーベルト(=100マイクロシーベルト) であった。 すなわち、今後の放射性ヨウ素の減衰を予測すれば、現地に1カ月滞在しても 1ミリシーベルト (=1000マイクロシーベルト) にも満たないのである。
さらに、毎日、自分自身の喉元の計測もしたが、甲状腺線量は検出下限以下の範囲であった。
結論からいえば、少なくとも原発の外や20キロメートル圏内のほとんどは、将来立ち入り禁止を解除できるし、今でも放置されている家畜の世話に一時的に圏内へ立ち入ることにリスクはない。
もちろん、核緊急事態にある福島第一原発の敷地内が高線量であるのは別である。それは病院放射線科のがん治療用装置が致死線量を発するのと似た意味である。
『福島 嘘と真実』(高田純著、医療科学社)から
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【674】[751]偏見にさらされても正しいことを言い続ける。それは誰かが引き受けなければいけない。
会員の平田裕子です。
長崎大学の広報誌『CHOCHO』(Vol.36 夏季号:2011年7月発行)から、山下俊一先生のインタビュー記事を見つけました。
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/publicity/036.html
▼総力特集 東日本大震災で長崎大学が果たした役割
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/publicity/file/c036-03.pdf
多くの方に読んでいただきたいと思い、ここに転載いたします。
(転載はじめ)
<偏見にさらされても正しいことを言い続ける。それは誰かが引き受けなければいけない>
震災以降、ずっと福島~東京を行き来しているという山下俊一教授。忙しい合間を縫って、長崎に戻られたところでインタビューできました。いただいた名剌には福島のマークも! もうすっかり福島の人のような……。
「はい、もうこうなったらしょうがない。今も福島は異常事態なのですから。多分、あちらにしばらく住むことになるでしょう。引き受けたものの、掃除とか洗濯とかはどうしようかと。でもうちに帰ったら、家内は単身赴任用に荷造りをすっかり済ませていました(笑)」
――先生は、そもそも最初は自分の出番ではないと思われていたとか。
「そう、我々の出番はもっと後だろうと思っていました。実際原発事故で蒸気を調整する弁を触ると言っていたので環境汚染は間違いなかった。ところが三月十五日に状況は一変しました。原発から六十キロ離れた福島市の雪に放射線測定器がガーガー反応した。これはまずいなと。実際、現地の大学の医療職もパニックになっていたし、国をはじめかなり混乱していました。それで要請を受けて自衛隊のへリで現地入りしたのです。放射線に関しては、ずっと研究してきた長崎や広島が出て行かないと収まらない。状況は刻々と変わっているし、平時のマニュアルは通用しない。長崎大学の意思決定も早かったので助かりました。『私は闘うよ』と言うと、学長が『じやあ全面的に支えよう』と言ってくれました」
――放射線についての知識を理解してもらいたい、と福島県内での講演を重ねています。
「だいたい一回あたり五百人ほどで三十回以上、それでも一万人。微々たるものです。だからメディアが大切だった。特に現地のメディアはラジオも新聞も冷静に私の話を伝えてくれましたから、助かりました。それでもね、こういう状況では火中の栗を拾うようなもの。バッシングも最初から覚悟していたことです」
――え、最初から分かっていた……!?
「無責任に煽(あおる)るだけならば誰でもできる。でも科学的根拠でもってリスクについての正しい知識を伝えるのは誰かがやらなければいけない。ただ、ちょっと反省してるのは、私ばかりがやりすぎた。何しろゆとりがなかったからね。非常事態のときは、『シングルボイス・ワンボイス』といって、ブレないほうがいい。しかしこれも一人の力ではだめ、仲間が必要なのです。だから大学教育に意味がある。正しいことを伝える後継者を育てなければならないと思っています。福島の人たちは、私がぼろくそにバッシングされたりしているのを聞いて、『心が折れそうだ』と言っている。それが可哀想でね。それにしてもとにかく事故が収束しないことには……もう、こればっかりは折るような気持ち」
――講演の質疑応答でも福島の人たちに本当に真摯に向き合っていますね。
「うん、それは患者さんとの対話と一緒です。これだけネガティブファクターがある中で、誰かが前面に出て引き受けないと。まあ本当は国や県がやるべきだけどね。この前も、お母さんたちが不安がってね。市民大清掃の日が来る、ドブさらいとか心配だと。だから私は『男は大丈夫なんだから、男にさせなさい!』。そしたら会場のお母さんたちは大拍手(笑)。しかしこの二か月……自分の人生では一番したくないことをやっていますね。罵倒されたり。本当にすごいよ。たまにこうして長崎に帰ってくるとほっとします。人生にはいろんな岐路があって、ラクな方と険しい方、右か左か選ばなければいけない。険しい方を選ぶのも、人生かな」
――なぜ、そちらを選ぶのでしょう。
「永井隆(ながいたかし)博士(平田注釈:永井博士は、1945(昭和20)年8月9日午前11時2分、長崎市に落とされた原子爆弾に多くの市民とともに被爆し、白血病と闘いながら被爆者への救護活動を続け、原爆に関する医学的な研究と多くの著作を残した)はずっとそうだったからです。彼も自分が苦労する方を取った。常に死と向き合っていた彼は死に向かって努力をし、苦労する方が天国への貯金になると思っていた。僕もクリスチャン、迫害を受けてきた浦上(うらかみ)の子孫ですよ。だから人生観の中にそれがあるんでしょうね。まあとにかく、居合わせた人がベストをつくす。粘り強く、ギブアップしないで。今回の勝負はそこです」
JR福島駅では、毎日夕方十八時になると、永井博士ゆかりの「長崎の鐘」のメロディが流れるそうです。作曲した古関裕而(こせきゆうじ)氏は福島県の出身なのだとか。二十年前、福島を最初に訪れた山下先生は、そのメロディを聞きながら、運命的な「縁」を感じたそうです。
「福島には、原発の収束が未だ見えず塗炭(とたん)の苦しみにある避難民、そして放射能の土壌汚染、環境汚染の中で生活を余儀なくされている方々が多くおられます。そのうえ風評被害や精神的影響も重くのしかかっている。私はその苦しみを分かち合いたい。長崎の人間はみんな、無念のうちに亡くなられた原爆被害者の『思い』を受け止めて生きてきました。今、放射線に翻弄(ほんろう)されている福島の応援団として先頭に立つのは当然のことだと思いますよ。大丈夫、日本人がすべからく福島の重荷を背負っていけば、ちゃんとやっていけます。要は人の心の問題だから」
山下先生はそう言って、静かにうなずきました。
やましたしゅんいち
1952年長崎生まれ。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科長。1990年より原発事故後のチェルノブイリを100回以上訪れ、国際医療協力に尽くす。2005年~07年、WHO(世界保健機構)ジュネーブ本部で放射線プログラム専門科学官を務める。2011年福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに任命される。
●世界で唯一被爆した大学としての使命
今回、福島で活躍している山下俊一教授や高村昇教授をはじめとする先生方は、国のグローバルCOEプログラムに平成19年度に採択された「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」という重点研究課題に取り組んでいます。なかでも国際放射線保健医療研究は、チェルノブイリやセミパラチンスクをはじめとする汚染地域の研究機関や放射線医療科学の世界トップレベルの拠点など、18拠点と国際的なネットワークを結び、放射線が人体におよぼすリスク(危険性)を明らかにし、制御していくものです。被爆から66年。これまで長年積み上げてきた放射線に関する高度な知識を応用し、放射線健康リスクコミュニケーションの人材育成に力を注いでいます。
(長崎大学広報誌 CHOCHO Vol.36 夏季号:2011年7月発行)
(転載おわり)
私はこの記事を読んで、山下先生がどのような気持ちで福島で活動されているのかがわかりました。とても強い意志を感じ、そして感動しました。「ラクな方ではなく、あえて険しい方を選ぶ」という山下先生に賛同します。私は、人には優しく自分には厳しくありたいと思います。
【673】[750]放射能怖い怖い派への逆襲が始まる
会員番号6619 福島にいる川原浩です。
福島復興祭りのお知らせです。
東日本大震災支援 福島復興祭
10月22日(土)から23日(日)10時から16時
東京都台東区浅草2-3-1 浅草寺境内
「福島県産品を販売します。また、風評被害で困っているので、安全を知っていただくための記事 資料の展示を行っております。」
主催 福島県石川町 猪苗代観光協会 北塩原村
追伸
福島県で放射能安全宣言を出している高校生の団体があります。それは学法石川高校 考古学研究部 の部員達です。
石川町産業祭りの一角で今回の福島第一原発の事故での放射能は、微量で全く人体に影響がない旨の資料を展示していました。戦時中石川町ではウランの掘削が行われていたが、当時、劣悪な環境で掘削作業していた人も今現在も元気であることを例に取り上げ、微量の放射能は全く人体に影響がないと呼び掛けています。当時、中学生は上半身裸に藁草履姿で朝から夕方まで作業を行い、一般の作業員には妊婦もいたそうです。
【672】[749]長田果樹園
会員の泉浩樹です。
福島県石川町の「長田果樹園」よりの報告がありました。
「和なし”豊水”」の収穫出荷が終了致しました。
沢山の みなさまから お問い合わせとご注文を戴きました。
本日を持ちまして 「和なし」の 出荷の終了を ご報告致します。
福島県の状況を ご理解頂いた上での ご注文、改めてふかく感謝を申し上げます。
ほんとうに ありがとうございました。
長田和男
*小松果樹園さんの 「ぶどう」も収穫が終わりを向かえており、次に「柿」の収穫が始まります。
*有我果樹園さんでは 「洋なし」の出荷がはじまります。
*上記、三つの果樹園とも「りんご=フジ」をメインに栽培して居ります。
秋に入りまして 寒暖の差が大きくなり りんごは極めて良好な生育をみせて居る様です。
ひきつづき 福島の味覚をお楽しみ下さい。
「りんご」は11月に入ってから 改めてご案内差し上げます。
******************************
*梨(和なし)・りんご 生産者:長田(おさだ)果樹園 長田和男
Fax: (0247) 26-2799.
Tel : (0247) 26-7571 (収穫時には出れません)
******************************
さくらんぼ・もも・洋なし・りんご 生産者:有我果樹園 有我 和雄、喜代子、和晃
Fax(0248)76-7384
Tel:090-5848-6259
962-0812 福島県須賀川市大字浜尾字猫沼58
******************************
ぶどう・りんご 生産者:小松果樹園 小松秀幸
Fax: (0248) 76-3523
Tel: (0248) 76-3516 / 090-8787-3455
******************************
「味、糖度」の乗った一番良い品質状態での収穫出荷になります。
到着日指定の無い場合は 順次出荷となります。
*FAX記入事項:(送り主/受け取り主)とも・①郵便番号、②住所、③氏名、④自宅電話/携帯電話番号、⑤希望の到着日、時間帯、⑥希望箱数 をご明記下さい。
*尚、FAXの送信前に 各 記入事項を お確かめ願います。 *(間違いがあった場合 2度手間、3度手間となります)
*また、「ご贈答」等でお使いの場合は「送料が加算」の上の一括ご請求となります。
「ご請求先を別に明記」願います。 郵送にて「ご請求書」を送付いたします。
*「学問道場」の紹介で と一筆お書きいただきたく お願い申し上げます。
【671】[748]野口英世へ、母親からの手紙・・・リアルです。
群馬のゆみこ(川端優美子)です。
福島県の友人から聞いた野口英世博士記念館の話がおもしろかったので、みなさんにもご紹介します。友人からもらったメールを、個人的な話を削ったりタイトルをつけたりしただけです。
********
【野口英世博士記念館】
偉人の生家は、一般的に全く別人の金持ちの家か何かにすり替えるそうですが、こちらは貧乏百姓のそのままの家です。野口博士の偉業が記念館に展示されています。フラスコや顕微鏡で細菌を真剣にみている写真。動物実験でウサギに細菌を注射しているイラストなどがたくさんあります。
野口博士への母親からの有名な手紙もありました。私もよく読んでいなかったので、びっくりしましたが、読み込んだら落語のような話です。
勉強はもういい加減にやめろ。借金取りがうるさいから早く帰ってこい。近所の人は北海道の開拓に行ったので(寂しいのかな)早く帰ってこい。(野口博士から)お金はもらったがばれると、近所の人がゆすりたかりで酒を飲みにくると大変なので黙っている。本当に大変だから早く帰ってこい。祈祷師にもお願いしている。
そんな内容です。これがおもしろかったので、自宅で家族に話したら、父、母、女房から娘らからも烈火のごとく非難囂々(ひなんごうごう)でした。
「野口博士の母は、字もろく書けないのに息子の身を案じてやっとの思いでかいたもの。中身はどうあれ馬鹿にするな」
など罵倒されました。野口博士は大変な偉人です。日本銀行から1000円札相当の人物に選ばれた人です。まさか借金に悩まされる様な事は全くなかったことでしょう。こういうのが山本七平的な空気の圧力なのでしょうか。日常生活では体制派に入ったふりをしないといけません。そのあたりは、ある意味おもしろかったです。
【有栖川宮威仁が造った別荘 「天鏡閣」】
野口記念館の近くにある有栖川宮威仁が造った別荘でもある「天鏡閣」に行きました。もの凄い田舎に、突如として華麗な洋館があるので皆さんびっくりするようです。天鏡閣の中は200円を支払えば見学が出来ます。各部屋は超豪華、その他、ゴルフセットやらビリヤードもあり、これが明治時代に出来たとはとても思えません。とにかく凄いです。
廊下の壁に有栖川家の意向による天皇の系図もありました。これがおかしなものです。明治天皇のすり替えがはっきりわかる証拠品ですね。こういうものが自然にあるので、意外におもしろいスポットかもしれません。
【会津のおそば】
そこから、また、おそば屋さんに行きました。会津でもまずいところは論外ですが、良心的なおそば屋さんのそばは麺に透明感があって、微妙な歯ごたえがあり、大変美味しいと評価されています。そば処と言われるところのそばは、ほとんど透明感がなく、噛むと粉みたいに崩れていくので、個人的は会津のおそば(店によりますが)の美味しさは誇ってよいと個人的には考えています。
【日本で一番古い会津図書館】
公営図書館では日本で一番古い会津図書館。100年以上の歴史があるので、郷土史などが豊富です。会津の鶴ヶ城明け渡しに関する血判状のような大変貴重な資料もある図書館です。
********
なんだかおもしろそうな土地ですねぇ。みなさん、どうぞ会津へ遊びに行って下さい。
【670】[747]紀伊國屋ホールでの『新興大国権力者図鑑』講演会
会員の平田裕子です。
<今日のぼやきNo1249>で紹介されていた『新興大国権力者図鑑』副島隆彦先生(責任編集)、SNSI研究員・中田安彦さん(著)という本が出版されています。
この本の発刊記念講演会が、10月12日(水)に新宿の紀伊國屋ホールで開催されます。副島先生と中田さんの講演が行われるようです。
日 時|2011年10月12日(水)19:00開演(18:30開場)
会 場|新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
電話予約|紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間10:00~18:30)
主 催|紀伊國屋書店
協 力|日本文芸社
http://www.kinokuniya.co.jp/label/20110914174246.html
私は、この『新興大国権力者図鑑』(日本文芸社刊)を買いました。
この本には、中東、アジア、南米の最重要人物がわかりやすく解説されています。私は、BRICS(ブリックス、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国)の国々がどこにあるかは、わかります。しかし、その各国の有力企業や、その経営者たちのことは、ほとんど知りません。
この1冊を見れば(読めば)、新興大国の大枠がつかめます。何より、これらの権力者たちの人相(顔つき)をじっくり見ることができます。人相占いがあるほど、人相には、その人の性格・運命・吉凶が現れます。権力者たちの人相を診て、その人たちの今後を勝手に占って、その後、どうなったかを確かめるのも、この本のおもしろい読み方でしょう。
私は、この講演会にも行ってみようと思います。
皆さんも、いかがですか?
【669】[746]ジョージ・ソロスが提言する!ユーロ危機の解決策
SNSI研究員の根尾知史です。
アメリカ国籍で、ロックフェラー金融資本が支配する
ウォール街に仕えるふりをしながら、その根っこは
欧州ロスチャイル家に育てられた、ジョージ・ソロス
(1930- )が、ヨーロッパの現在の債務危機への対応策
についての提言を、英フィナンシャル・タイムズ紙
(Financial Times)へ寄稿していました。
以下に、私の速攻の日本語訳と一緒に転載します。
ソロスの提言に対して、ゴールドマン・サックス出身の
ギャヴィン・デイヴィス(Gavyn Davies)という
経済評論家が、返答として投稿した文章もあわせて
掲載されています。
ギャヴィン・デイヴィスは、ソロスの提案するユーロ
債務危機の解決案を、ラディカル(急進的)過ぎると
評してます。
ソロスのプラン通り実行すると、ヨーロッパが、
経済政策で完全に統一化され、ユーロ圏諸国が、
アメリカのようにひとつの「国民国家(nation state)」
になってしまう、と、批判しているとも、賛同して
いるともとれる、評論を書いています。
しかし、ロスチャイルドとロックフェラーを二股かけて、
独自の立ち位置で、ヘッジファンド界のドンとして
この40年以上君臨し、世界の経済政策への提言も
続けてきたジョージ・ソロスの発言は、やはり、
今後の欧米の権力者たちの、ギリシャ危機処理の
大きな方向性を言い表しているのでしょう。
ソロスは、この提言の中で、ヨーロッパの主要銀行を
部分的または全面的に国有化して、ヨーロッパ統一の
金融規制機関の管理下に置くべきだと、かなり具体的
な政策提言となっています。
こうして、この「ソロスの解決プラン」に沿って、
独メルケル首相(1954- )や仏サルコジ大統領(1955- )ら、
欧州の権力者たちの、今後の欧州危機への対応策が
進められていくのでしょう。
実際、昨日、倒産が発表された、ベルギーの大手金融
機関、デクシア(Dexia)は、さっそくベルギー政府と
フランス政府に分割管理され、国営化されることが
決まりました。
<参照>
●「デクシア解体、ベルギー部門は国有化-ルクセンブルク部門は売却交渉」
ブルームバーグ 2011年10月10日
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aGGQ_jaR9ADo
ソロスのシナリオ通りの処理方法です。
こうした意味でも、必読の記事だと思います。
ちなみに、ソロス自身は、1997年のタイバーツ暴落や、
1992年に英ポンド売り崩しを仕掛けたことでも有名な
「ソロス・ファンド(クォンタム・ファンド)」を、今年
いっぱいで身内のファミリー資金以外は、すべて償還して
運用を止めることを決定したと、この7月に発表しています。
(※運用資金総額255億ドル(約2兆円)のうち、
外部の預かり運用資金は約10億ドル(760億円))
ヨーロッパばかりでなく、世界中の金融機関やファンドが、
いまじわじわと、政府や国際機関の強烈な管理・監視下に
置かれて、これから起こる第二の世界恐慌を乗り越える
ための舵取りが行われるのです。
まさに、政府による「統制経済」が、世界規模で進行
しているのです。
そのために、いま欧米の権力者や学者たちが、必死になって
中国で30年以上の「コントロールされた経済成長」という
実績を納めてきた中国の「国家(管理型)資本主義
(state capitalizm、”赤い資本主意義”)」を見習え、
と言って研究を続けています。
この中国型経済政策は、アメリカ型の自由市場主義経済
政策である「ワシントン・コンセンサス」に対して
「北京(ベイジン)コンセンサス)」と呼ばれています。
この「ベイジン(北京)・コンセンサス」が、これからの、
新しい世界経済統治の世界基準になるのです。
その兆候が、このソロスによって書かれた、ユーロ危機
を管理(コントロール)経済政策でして乗り切れ、
という提言にも、はっきりと見い出せるのです。
(転載張り付け始め)
●”How to stop a second Great Depression Permalink” By George Soros
「第二の大恐慌Permalinkをどうやって食い止めるか」(by ジョージ・ソロス)
Financial Times (フィナンシャル・タイムズ) 2011年9月29日
http://blogs.ft.com/the-a-list/2011/09/29/how-to-stop-a-second-great-depression/
Financial markets are driving the world towards another
Great Depression with incalculable political consequences.
The authorities, particularly in Europe, have lost control of
the situation. They need to regain control and they need to do so now.
金融市場は、測定できないほどの政治的な結果を伴いながら、
もうひとつの大恐慌へと世界を牽引している。
権力者たちは、とくにヨーロッパでは、この状況をコントロール
できなくなっている。彼らは、コントロールを取り戻す必要があるし、
それはいますぐ必要だ。
Three bold steps are needed. First, the governments of the eurozone
must agree in principle on a new treaty creating a common treasury
for the eurozone.
三つの大胆なステップが必要である。
一つ目は、ユーロ圏に共通の財政(treasury)を創造するための
新たな条約に、in principleで合意しなければならない。
In the meantime, the major banks must be put under European
Central Bank direction in return for a temporary guarantee and
permanent recapitalisation. The ECB would direct the banks
to maintain their credit lines and outstanding loans,
while closely monitoring risks taken for their own accounts.
いっぽう(二つ目に)、大手銀行は、一定期間の破綻からの保証や、
永続的な資金修正(増強)の見返りとして、欧州中央銀行の
指揮下におかれるべきである。
欧州中央銀行は、銀行への貸出(信用)限度額の維持と
未払いローンの買い取りを続けるする一方で、自分たちの
保有資産口座内のリスクを監視するべきだ。
Third, the ECB would enable countries such as Italy and Spain
to temporarily refinance their debt at a very low cost.
三つ目に、欧州中央銀行はイタリアやスペインのような国々が、
低いコスト(金利)で、債務の借り換えができるように
するのがいい。
These steps would calm the markets and give Europe time to
develop a growth strategy, without which the debt problem
cannot be solved.
これらのステップが、市場を落ち着かせ、ヨーロッパに
成長戦略を開発させる時間をあたえてくれるだろう。
それなしには、債務問題は解決されえない。
This is how it would work. Since a eurozone treaty establishing
a common treasury would take a long time to conclude, in the interim
the member states have to appeal to the ECB to fill the vacuum.
これが、コントロールが機能するということだ。
ユーロ圏の共通財政を設立するための新しい条約は、
結論が出るまでに長い時間を要するだろうから、
その間、ユーロ加盟国は、欧州中央銀行に真空状態を
埋めてくれるよう頼まなければならない。
The European Financial Stabilisation Fund is still being formed
but in its present form the new common treasury is only a source
of funds and how the funds are spent is left to the member states.
欧州金融安定基金(EFSF)は、現在構築されつつある。
しかし、現在の形態では、新たなユーロ圏共通の条約だけが
資金源なのであり、その資金がどのように出資されるかは、
ユーロ加盟国に委ねられている。
It would require a newly created intergovernmental agency to
enable the EFSF to cooperate with Europe’s central bank.
This would have to be authorised by Germany’s Bundestag
and perhaps by the legislatures of other states as well.
欧州金融安定基金(EFSF)がヨーロッパの中央銀行と協働
できるようにするためには、新たに設立される政府間の
調停をする国際機関が必要になる。
これはドイツ連邦議会と、おそらく他のユーロ加盟国の
各国議会からの認証も必要だろう。
The immediate task is to erect the necessary safeguards
against contagion from a possible Greek default.
There are two vulnerable groups - the banks and the government
bonds of countries such as Italy and Spain - that need to
be protected. These two tasks could beaccomplished as follows.
早急に実施されるべきタスクは、高い可能性で起こりうる
ギリシャのデフォルト(債務不履行)によって引き起こされる、
金融不安・危機の伝染への、安全策を設立しておくことだ。
ユーロ圏には脆弱なグループが二つある。一つは銀行で、
もうひとつはイタリアやスペインのような国の国債だ。
これらは、しっかりと保護されなければならない。
これらふたつのタスクは、以下のよ方法で達成されるだろう。
The EFSF would be used primarily to guarantee and recapitalise banks.
The systemically important banks would have to sign an undertaking
with the EFSF that they would abide by the instructions of the ECB
as long as the guarantees were in force.
欧州金融安定基金(EFSF)は、主に銀行の経営を保証して、
資本の修正をするために使う。
(欧州の経済全体にとって)構造的に重要な銀行は、
経営を保証してもらう限りは、欧州中央銀行(ECB)
の指示によって条約を守るという約束を、銀行と
欧州金融安定基金(EFSF)との間で合意する
署名をしなければならない。
Banks that refused to sign would not be guaranteed.
Europe’s central bank would then instruct the banks
to maintain their credit lines and loan portfolios while
closely monitoring the risks they run for their own account.
これに合意するサインを拒んだ銀行は、保証を受けられないのだ。
それから、ヨーロッパの中央銀行は、各銀行に対して、
貸出(信用)限度額の維持とローンの構成をしっかり
監視するよう指示する。
同時に、銀行が自己資金口座で運用するリスクも、
しっかりと間近で監視することにする。
These arrangements would stop the concentrated deleveraging
that is one of the main causes of thecrisis. Completing
the recapitalisation would remove the incentive to deleverage.
The blanket guarantee could then be withdrawn.
これらのアレンジが、債務危機の主な原因のひとつである、
集中的な「ディレバレッジ(deleverage、レバレッジ(借入れ資金)
を解消(返済)してバランスシートの負債を減らすこと)」を
食い止めるだろう。
資本修正が完了すれば、ディレバレッジ(レバレッジ解消)を
しようとする動機は取り除かれ、ユーロ圏いっせいの保障も
ちゃんと出資されるようになる。
To relieve the pressure on the government bonds of countries
such as Italy, the ECB would lower its discount rate.
It would then encourage the countries concerned to finance
themselves entirely by issuing treasury bills and encourage
the banks to buy the bills.
イタリアなどの政府債券に対する不安のプレッシャーを緩める
ためには、欧州中央銀行(ECB)は手形割引率(公定歩合)
を低下させることだ。これで、政府の短期証券を発行し銀行に
購入を勧めて、融資を受けられるかどうか不安な国々を
しっかりと助成することができる。
The banks could rediscount the bills with the ECB but
they would not do so as long as they earned more on
the bills than on the cash. This would allow Italy and
the other countries to refinance themselves for about
1 per cent a year during this emergency period.
銀行も、欧州中央銀行(ECB)に対してさらに政府発行債の割引を
することができるが、現金よりも政府債券でより稼げるのなら、
それをすることはないだろう。
この方法でイタリアなどの国々が、この危機的な時期でも、
一年間でおよそ1%の融資を受けられるようになるだろう。
Yet the countries concerned would be subject to strict
discipline because if they went beyond agreed limits
the facility would be withdrawn. Neither the ECB nor
the EFSF would buy any more bonds in the market,
allowing the market to set risk premiums.
しかしなお、そうした国々は厳しい規律の対象となる。
なぜならもし彼らが同意した上限を越えたら、
融資は引き上げられてしまうからだ。
欧州中央銀行(ECB)も欧州金融安定基金(EFSF)も、
それ以上は国債を買い取ってくれなくなるので、市場は
リスク金利(リスクプレミアム)を上乗せする結果になる。
If and when the premiums returned to more normal levels
the countries concerned would start issuing longer-duration debt.
もしこのリスクプレミアムが通常レベルに戻ったときには、
不安に思われていた国々も、より長期の債券を発行し始めるだろう。
These measures would allow Greece to default without causing
a global meltdown. That does not mean that Greece would be
forced into default. If Greece met its targets, the EFSF could
underwrite a “voluntary” restructuring at, say 50 cents on the euro.
これらの方策で、世界的な金融崩壊を引き起こすことなく
ギリシャをデフォルトさせることになるだろう。
これは、ギリシャを強制的にデフォルトさせるという意味
ではない。もしギリシャが財政再建目標を達成できたなら、
欧州金融安定基金(EFSF)は、1ユーロあたり、たとえば
50セントずつの「自発的な」再建の再構築(借り換え)を
引き受けることもできるのだ。
The EFSF would have enough money left to guarantee and
recapitalise the European banks and it would be left to the
International Monetary Fund to recapitalise the Greek banks.
How Greece fared under those circumstances would be up to the Greeks.
欧州金融安定基金(EFSF)には、ヨーロッパの銀行を
保証し、再増資のに十分な資金がある。それから、ギリシャに
出資するための資金は、国際通貨基金(IMF)にある。
そうした環境のもとで、ギリシャがどうやって乗り切るかは、
ギリシャ次第なのだ。
I believe these steps would bring the acute phase of
the euro crisis to an end by staunching its two main sources
and reassuring the markets that a longer-term solution was in sight.
私は、これらのステップが、二つの主要な原因を抑え込む
ことで、ユーロ危機の深刻な局面を終わりにさせることに
なると信じている。
市場にも、より長期的な解決策が視野にあることを
再認識させるだろう。
The longer-term solution would be more complicated because the
regime imposed by the ECB would leave no room for fiscal stimulus
and the debt problem could not be resolved without growth.
長期的な解決策はより複雑になるだろう。なぜなら欧州中央銀行
(ECB)によって強行されるこの管理体制(レジーム)には、
財政刺激策を行う余地は残されていないからだ。つまり、
経済成長がなければ、債務問題は解決されえないのである。
How to create viable fiscal rules for the euro would be
left to the treaty negotiations. There are many other
proposals under discussion behind closed doors.
ユーロに対する実行可能な財政ルールをどのように作るかは、
条約の交渉に委ねられている。秘密裏には、他にもたくさんの
提案が議論されている。
Most of these proposals seek to leverage the EFSF by
turning it into a bank or an insurance company or
by using a special purpose vehicle. While practically
any proposal is liable to bring temporary relief,
disappointment could push financial markets over the brink.
それらの提案の大部分は、欧州金融安定基金(EFSF)を
銀行か保険会社にするか、あるいは、特別目的金融法人(SPV)
を使って、その機能を倍増させようとしている。
Markets are likely to see through inadequate proposals,
especially if they violate Article 123 of the Lisbon treaty,
which is scrupulously respected by my proposal. That said,
some form of leverage could be useful in recapitalising the banks.
市場は、不適切な提案をとおして事態を見がちだ。
とくに、「リスボン条約」の123条(欧州中央銀行(ECB)や
EU(欧州連合)加盟国の中央銀行が、EU加盟国の財政赤字を
補填するためにその国の国債を直接購入する事を禁止する)に
違反しているときにそうである。
この条項は、私の提案のなかでは綿密に尊重されている。
つまり、銀行を資本修正する際には、いくつかの形式での
レバレッジ(借入れ資金)は役に立つというものだ。
The course of action outlined here does not require leveraging
or increasing the size of the EFSF but it is more radical
because it puts the banks under European control.
That is liable to arouse the opposition of both the banks
and the national authorities. Only public pressure can
make it happen.
私がここで描いた、対応策の実施行程では、欧州金融安定基金
(EFSF)にレバレッジをかけたりその規模を増大させたり、
させることは要求していない。
しかし、銀行をヨーロッパ統一のコントロール下に置く
という提案なので、より急激(過激)な政策なのである。
だから、銀行からも、国家の指導者からも
反対を引き起こすことは免れないものである。
The writer is chairman of Soros Fund Management and founder
of the Open Society Foundations
筆者は、ソロス・ファンド・マネジメントの会長で、
オープン・ソサエティー・ファンデーションの創設者。
Response by Gavyn Davies
ギャヴィン・デイヴィスからの返答
A radical plan that would take Europe all the way to economic union
「ヨーロッパを経済連合へと徹底して導く急激なプラン」
George Soros has certainly recognised the seriousness of
the eurozone crisis, and hassuggested a really radical plan of action.
But it faces enormous obstacles.
ジョージ・ソロスは、ユーロ圏危機の深刻さを確かに、
しっかりと認識しており、本当に急激な行動プランを
提案している。しかし、これは膨大な障害に直面するだろう。
Under these proposals the eurozone would become a genuine nation state,
at least from an economic viewpoint. Fiscal policy would eventually
be set by the zone as a whole. The banks would be forcibly recapitalised,
using common funds from the EFSF.
それらのソロスの提案のもとでは、ユーロ圏は、真の国民国家に
なってしまうだろう。少なくとも、経済的視点から見てそうなる。
財政政策は、次第にユーロ圏全体に対して制定されるようになるだろう。
ヨーロッパ銀行は、欧州金融安定基金(EFSF)の共有資金を用いて、
強制的に再増資が行われるだろう。
These banks would then be required to make loans as directed
by the ECB, which would take on the role of a super regulator
of the entire eurozone banking system.
その後それらの銀行は、欧州中央銀行(ECB)から直接の
借り入れをすることを要求されるだろう。欧州中央銀行(ECB)は、
ユーロ圏の銀行システムを超越的に規制する監督機関としての
役割を引き受けることになる。
Finally, the ECB would provide liquidity to the banks,
enabling them to fund Italian and Spanish budget deficits
by buying those countries’ treasury bills.
最後に欧州中央銀行(ECB)は、銀行に流動資金を供給して、
イタリアやスペインの予算の赤字に対し、その国の債券を
買うことで資金を融資することかのうにするだろう。
It also seems that the commercial banks would be heavily
“encouraged” to finance budget deficits in the weakest economies.
それは、民間の商業銀行がもっとも弱った経済状況で、
歳出超過に融資するよう奨励されるようなものだ。
The eurozone would therefore have a common fiscal policy;
part or wholly-nationalised banks; a single financial regulator;
and a central bank which would indirectly monetise the budget
deficits of several member states.
したがって、ユーロ圏は共通の財政政策を持つことになる。
つまり、部分的、または、完全に国営化された銀行と
統一の金融規制機関、そして、いくつかの加盟国の
歳出超過に間接的に貨幣供給するひとつの中央銀行である。
If Europe were a genuine nation state already it might have
already implemented parts of this plan, somewhat like the US
actually did in the dark hours of 2008.
もしヨーロッパが、すでにひとつの完全な国民国家
であったら、このプランのいくつかの部分は、すでに
実行していたかもしれない。
それは、アメリカが2008年のあの暗黒の時期に
実際に実施したものと似ている。
But the Soros proposal would require Germany and France
to accept the principle of making some very large fiscal
and monetary transfers to the periphery.
しかし、ソロスの提案は、ドイツとフランスが財政政策と、
金融政策の大きなウエイトを外部へと委譲する
という原則を受け入れることが必要になる。
They would also need to accept the monetisation of
budget deficits, and (to say the very least) a dirigiste
approach to commercial bank ownership and regulation.
かれらは、歳出超過への貨幣供給と、控えめにいっても、
民間の商業銀行の所有に対する統制政策のアプローチと
規制を受け入れる必要がある。
If they were ready to do any of this, the crisis would
already have been solved. And even in the eurozone,
surely none of this could be done without reference to
the electorate. After all, it would take the zone’s economic
policy all the way to that of a full political union.
もし彼らがこれらのどれかを実施する準備ができているなら、
ユーロ危機はすでに解決されていただろう。
ユーロ圏であっても、有権者の議論を経ずにこれらのどの政策も
実行されえないだろう。
結局、この提案は、ユーロ圏の経済政策を、完全な政治連合に
することになるのだから。
The writer is a macroeconomist, co-founder of Prisma Capital
Partners and former head of the global economics team at Goldman Sachs
筆者は、マクロ経済評論家、プリズマ・キャピタル・パートナーズの
共同設立者、ゴールドマン・サックスの国際経済チームの元主席。
(転載貼り付け終わり)
根尾知史拝
【668】[745]米アップル創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏の死去で見えてきたもの
こんばんは、山口@福岡です
10月05日に死去したアップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏とマイクロ
ソフトの創業者ビル・ゲイツ氏との関係が西和彦氏の発言(ニコニコ動画配
信)により明確なったので、投稿する。
以前、学問道場で、副島先生が、ビル・ゲイツ氏とスティーブ・ジョブズ氏の
ことを書いた投稿文章を読んでいたときに、どこか腑に落ちないような感覚が
頭の片隅に残っていたからである。
ところで、コンピュータエンジニアの中ではジョブスでも、アップの創業時、
基礎となるパソコンの開発の中心人物だったスティーブ・ウォズニアック氏の
ファンが多い、また、スティーブ氏より伝記が米国で書籍になり、日本語に
翻訳もされている。現在、この伝記は、Amazonで見る限りでは出品者から
しか購入できないの絶版の可能性もある。
最後に、日本のインターネット黎明期から、基礎地盤構築をみてきたコンピ
ュータエンジニア兼文筆家の中村正三郎氏のブログからの転載を載せておく、
こちらは、ウォズニアック氏に関する記述があるからである。
(転載開始)
元マイクロソフト副社長の西和彦氏、ジョブズは「人と対等な関係は得意じゃな
かった」
2011.10.07 22:00:24 by ニコニコニュース category : デジタル Tags : ニコ
ニコ
結婚式 ブーケ手作りキット販売
結婚式に使うブーケを手作りしてみませんか?
weddingitem.net
インタレストマッチ - 広告の掲載について
21
米アップル創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が2011年10月5日(米
現地時間)に死去したというニュースは、瞬く間に世界中に伝わり、多くのアッ
プルファンが悲しみに暮れた。6日のニコニコ生放送・緊急特番「追悼スティー
ブ・ジョブズ」では、アスキー(ASCII)創始者でマイクロソフト元副社長の西
和彦氏らが登場。ジョブズ氏や彼が生んだアップル製品への思いについて語り
合った。また番組では、西氏と脳科学者の茂木健一郎氏が口論する一幕もあっ
た。
ジョブズ氏と同世代の西氏は、エンジニアとして、またライバル会社の人間
として黎明期のコンピュータ業界を生きた人物だ。西氏によると、マイクロソ
フト時代やアスキーの取材などで、生前のジョブズ氏と何度か会ったことがあ
るという。
喪服を着て番組に出演した西氏は、ジョブズ氏のキャラクターについて「や
っぱりキツい人。それから、人と対等の関係はあまり得意じゃなかった」とし
みじみと話す。
「彼と対等でしゃべれた人が何人いたか。僕も違います。(でも)ビル・ゲイ
ツはそうだったと思う。(ジョブズにとって)ビル・ゲイツは敵だった。絶対
許せない敵だった。ところがスティーブ・ジョブズが(ビル・ゲイツに)頭を
下げて、『金出してくれ』と、150億円。それで(ビル・ゲイツ)が出してう
まくいって、iMacが大ヒットして、株価も高くなって、MacOfficeでしこたま
儲けて。そうすると、『アップルの成功も後ろに俺もいる』とビルは思った。
そこから(2人は)仲良くなったと思う」
また西氏は、「(ジョブズは)自分がアップルを追われる時に、自分の部下
が、部下と思っていたけど部下じゃなかった。裏切った人もいた。それか
らNeXT(アップルから追われた後にジョブズが立ち上げた会社)に行く時に
『付いて来てほしい』と言ったのに、ついて来なかった人がいた。あそこで彼
は人間関係の地獄をいっぺん見ているんじゃないかと思う」とし、さらに
「だからNeXTから、彼は人を非常に大切にするようになったと思う。(ジョ
ブズは)『この人は自分にとって非常に近い人だ』と思ったら、徹底的に人間
関係を大切にする。やっぱりトップは孤独だからね・・・」
と感慨深く話した。
■追悼番組のはずが・・・
一方、西氏は茂木氏と口論する一幕もあった。司会を務めたジャーナリスト
の井上トシユキ氏が、アップル製品をほとんど買っているという茂木氏に話を
振ると、茂木氏は「(マイクロソフトの)MS-DOSもWindowsは大嫌い」とし
た上で、
「アルゴリズムの優劣がコンピューティングじゃなくて、人間の脳からすると
エクスペリエンス(体験)全体がコンピューティングなわけ。例えばiPhoneの
作り込み、これがコンピューティング。それがアップル以外の会社にはあまり
理解されていないんだと思う。だからWindowsは、とにかく、使っている時
間に比例して嫌になっちゃうんですよ」
この発言はおそらく、茂木氏のアップルへの愛によるものからだったが、黙
ってはいられない人物がいた。茂木氏の隣に座っていた西氏が「さっきからい
い加減なことを言うなよ。気分悪いこと言うなあ。自分で作ったことないのに
言うなよ」と激怒したのだ。茂木氏が「僕は自分の考えを言っただけ」と反論
すると、西氏の怒りは収まらず、場の空気に緊張が走った。井上氏のフォロー
やひろゆき氏のコメントで、その場はいったん収まった。
ところが、ジョブズ氏の功績についての話題になると、茂木、西両氏の口論
が再び発生する。「スティーブ・ジョブズのここが凄かった」とコーナーで、
西氏が「(iPodなどで)SONYとPhilipsのCDとCD-Rを殺したこと!」とフリ
ップに書いた。これに対して、茂木氏は「ジョブズの功績が”何かを殺した”とい
う言い方で表現するのは違和感がある」とした上で
「ジョブズがやったことはポジティブなことなんだから」
と反撃。追悼番組のはずが、またもや険悪なムードになりかけた。しかし、ひ
ろゆき氏とジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏が絶妙に話を引き取り
なら、この流れを断ち切った。視聴者からは「ナイスフォローだ」などのコメ
ントがあり、次第に場の雰囲気は良くなっていった。番組の最後には、西氏が
「ケンカするんじゃなかった」と話し、一方の茂木氏も「どうもすいませんで
した」と西氏に謝罪していた。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 西氏によるジョブズ氏の回想から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66352334?po=news&ref=news#50:56
・[ニコニコ生放送] 西氏と茂木氏の口論から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66352334?po=news&ref=news#13:53
(山下真史)
(転載終了)
参照先:http://getnews.jp/archives/145122
スティーブ・ウォズニアックwik参照先:
ihttp://ja.wikipedia.org/wiki/スティーブ・ウォズニアック
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
スティーブ・ウォズニアック(著),井口 耕二(翻訳)
単行本: 453ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2008/11/29)
ISBN-10: 447800479X
ISBN-13: 978-4478004791
発売日: 2008/11/29
商品の説明
内容紹介
スティー・ジョブズとともにアップルを創業した著者。そのプログラマーとし
ての才能はジョブズも崇拝する一方、経営者となることにまったく興味をしめ
さない生粋のエンジニア。名誉も地位もお金も求めず、人を喜ばせることしか
考えていない規格外の男が、いまはじめて創業の秘話を語る。
内容(「BOOK」データベースより)
スティーブ・ジョブズが崇拝した破天荒の天才プログラマー、創業の秘話を初公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウォズニアック,スティーブ
アップルを創設したもう一人のスティーブ。通称ウォズ。パソコンの世界では
伝説的なエンジニアで、アップル1、アップル2をほぼ独力で開発した。発明家
の殿堂、National Inventors Hall of Fame入りを果たしているほか、アメリカ
国家技術賞をはじめとするさまざまな賞を授与されている。温厚な人柄で知られ、
「ウォズの魔法使い」と慕う人も多い。1950年生まれ、米国カリフォルニア州在
住
Amazonより転載
(転載開始)
さよなら&ありがとう、スティーブ・ジョブズ
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http:
//www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
—
Apple(アップル)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が亡くなりましたね。
毀誉褒貶が激しい人物でしたが、そして、ぼくは何度も書くけど、ジョブズ
は嫌いで、ウォズニアックが好きなのですが、ジョブズが偉大なヴィジョナリ
ーであり経営者であり、彼がいなければAppleもその革新的な製品もなかった
のも、また事実。
同時代を生きた業界のスーパースターが亡くなると、やっぱり、寂しいし、
こたえますね。
御冥福をお祈りします。
九大(九州大学)の荒木先生からもメールが来ていました。
— ここから —
正三郎たちとApple II で遊んだこと、
Lisa の展示会に行ってビットマップディスプレイ上でファイルがゴミ箱に吸
い取られるのを見て思わず歓声を上げたこと
などなど今もはっきり覚えています。
我々に夢と刺激と感激を与えてくれたことに感謝しつつ、
御冥福をお祈りします。
— ここまで —
ぼくの返事。
— ここから —
Lisaは、見に行きましたっけ?
記憶がない。^^;
Xerox Starを西鉄グランドホテルで見たのは、覚えてます。
それと荒木先生が東京にいらっしゃったとき、本郷のイーエスディーラボで、
Macintoshをみたことは覚えてます。黒坂も一緒だった気がする。
そのあと、喫茶店で話したときに、ちょうどロス疑惑のころで、あれは、筒井
康隆の「おれに関する噂」だと盛り上がったことは覚えてます。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23507320111006
米アップルのジョブズ氏死去:各界からのコメント
http://japan.cnet.com/news/business/35008643/
アップル社員にあてたT・クックCEOのメール–ジョブズ氏死去で
ジョブズが唯一全面協力し、後任したという評伝が世界同時発売になります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171260/showshotcorne-22/
スティーブ・ジョブズ I [ハードカバー]
ウォルター・アイザクソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171279/showshotcorne-22/
スティーブ・ジョブズ II [単行本]
ウォルター・アイザクソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
原書は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1451648537/showshotcorne-22/
Steve Jobs [ハードカバー]
Walter Isaacson (著)
こういうのも出てました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4863913141/showshotcorne-22/
The History of Jobs & Apple 1976~20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】
(100%ムックシリーズ) [ムック]
しかし、ビジネスの世界は、ジョブズの死などお構いなしです。
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201110061503.html
サムスン、アップルへの反攻開始へ – 仏、伊で「iPhone 4S」発売停止を求め
る訴え
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=
afJp5Irnq2F4
米アップル法務担当役員のシュアル氏、ジョブズ構想の守護神
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23469420111004
米アップル、豪での特許訴訟でサムスン電子の和解提案退ける
中村(show)
— ここまで —
Xerox Starは、Macintosh(マック)のインスピレーションの元になったマシ
ンです(より正確にいえば、Xerox Starとして製品化される前のマシンのはず)。
管理工学研究所に入社したとき、同期入社の村石君が、Starを見たことがな
いというので、わざわざ赤坂だったかな。富士ゼロックスのショールームがあ
って、そこにStarがあるというので、連れて行った。村石君、驚愕してました。
懐かしい。村石君も元気にしているといいね。
ぼくは、iMac, iPodやiPhoneには、さして感動も思い入れもないけど、
Apple IIとMacintoshは衝撃でした。
Apple IIは、ローマ数字で文字化けするのでIIとしてます。Apple 2でもい
いかな。
ここでも、Apple IIのことを何度か書いてます。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/22/3642451
アレゲすぎるDIY雑誌「Make」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/22/2651283
John Alderman(著), Mark Richards(写真), 鴨澤 眞夫(翻訳)「Core Memory―
ヴィンテージコンピュータの美」
ウォズニアックとApple IIのことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/25/4026151
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/02/27/4141049
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/02/28/4144547
Re: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
あたり。
ほんと、CPUを切り離せるのはびっくり。自分の脳を切り離して、別の脳を
使えるようにしてるわけ。ほんと、これぞ草の根民主主義、アメリカの底力と
思いました。
この仕掛けを使って、後に、Microsoft(マイクロソフト)が、8bit CPUのZ80
カードを売り出して、CP/Mが、Apple IIで動いたんだもんね。
それとやはり、フロッピーディスクドライブのDisk IIね。
九大で買ったときに、蓋を開けたら、コントローラ基板には回路らしい回路
がない。それこそ、荒木先生が、「何、これ?」とおっしゃったような。
ほとんどソフトでやってるんですよ。ウォズは天才だと思いました。
Macintosh(マック)が売り出されたころのことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/26/5113823
はやぶさ迎え酒、はやぶさのCG映画、ついにDVD、BDに\(^O^)/
で、書いてますね。
管理工学研究所のみんなと、東大のそば、本郷にあったイーエスディーラボ
まで行って、感激して帰ってきた。
その後、荒木先生が東京にいらっしゃったときに、案内したんだ、たぶん。
で、当時、管理工学研究所にいた柳谷さん(後にロータス(Lotus)の日本法人
で活躍)が、代理店になるといって、販促グッズやらいっぱい送られて来たの
は、そこに書いた通り。
ビル・ゲイツが写っているパネルは、3人、当時の業界の有名人が写ってい
たと思うんだが、一人は、dBASE IIのアシュトン・テイトだと思う。もう一人
が思い出せない。
ぼくの中で、Apple IIといえば、慶応大学教授で、日本の著名Lispハッカー
だった中西正和(故人)を抜きにして語れません。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/25/2456807
Lispで学ぶ心理学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/26/2459999
中西先生のこと
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/27/4780427
計算力学のハンドブック各種
あたりをどうぞ。
あ、上記、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/25/4026151
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
にもあるね。
上記、「中西先生のこと」によると、
— ここから —
慶応大学の中西正和先生([4])が、2000年11月4日に逝去されました。
享 年57歳という若さです。
— ここまで —
なので、中西先生が亡くなってから、もう10年以上も経つのね。
いやだなあ。早いわ。この10年、おれ、何をしてきたんだろう。
毎日、楽しく暮らしてました。\(^O^)/
「中西先生のこと」で紹介している
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/linux-japan/linux33.pdf
Linux Japan 2001年3月号、連載「Bravo! Linux」の第33回
を読むと、平原君(平原正樹さん)と飲んだ話が出てくる。
平原君が亡くなって、もう3年以上経つのか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/03/3670571
追悼:平原正樹さん
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/05/3674188
Re: 追悼:平原正樹さん
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/07/3676783
Re: 追悼:平原正樹さん、その2
いやだなあ。時が経つのが早すぎる。おれ、何をしてきたんだろう。
毎日、楽しく暮らしてました。\(^O^)/
それは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/07/6136769
バーナンキ、FRB議長の歌
を、みるだけでわかるわ。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/01/6120652
スティーブ・ジョブズのイノベーションの嘘。クーリエ・ジャポン更新せず。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になって
いました。
(転載終了)
参照先:http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/07/6136772