重たい掲示板

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吉見 おさむ 投稿日:2012/01/03 16:01

【741】[829]福島本部活動日誌です51

以下に、MLに投稿した内容を転載します。

(転載始め)

2011年12月25日の日誌です。

午後6時に体育館に行ってみました。
車で来ていた人が帰った後でした。
以前と同じような写真しか撮れませんでした。

外風呂に入ってみました。
今日の最高気温はマイナス1度だったので、入っているどころではありませんでした。
急いで中に入って、シャワーで体を温め直しました。

夕食は、ご飯、余り物をほぼ全て入れたカレー、雪菜と余った肉を炒めたもの、でした。
カレーは林檎と唐辛子を入れすぎたので、だだ甘いのに辛くなりました。唐辛子を抜いて、ケーキの代用品にすれば良かったです。
もしもケーキが作れれば、
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52514177.html
みたいのを作ってみたかったです。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年12月26日の日誌です。

電話料金を支払いました。
工事料金6900円が込みで、12689円でした。

危険物をごみにしました。

大広間の半分に掃除機をかけました。

公民館前に行きました。
「向井9025は、通勤で早出3名以上の乗車に限り許可されています。」と書かれた表示のある春日部ナンバーの車が置いてありました。

体育館裏には、夏に自衛隊の車両が繋いでいたと思われる黒いホースが置いてありました。

体育館の電気の装置が置いてあると思われる所には、人の足跡が残っていました。

体育館正面には、プレハブの中に見張りが一人いました。車も一台停まっていました。

夕食は、ご飯、カレー、肉と雪菜の炒め、でした。昨日と同じです。
あとは麦茶を飲んで誤魔化しました。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年12月27日、28日の日誌です。

正直言って、27日、28日は、本当に書けることがありませんでした。
普通に風が強くて寒い一日でした。

新聞の集金が来ました。その時同時に、福島民報縮尺版(3/11~4/30)を購入しました。
第二版でした。

何も暖房をつけずにいたら、室温が5度に下がっていました。

簡単に部屋を掃除しました。

(転載終わり)

吉見 おさむ 投稿日:2012/01/03 15:45

【740】[828]福島本部活動日誌です50

以下に、MLに投稿した内容を転載します。

(転載始め)
2011年12月21日の日誌です。

プラスチックごみを出しました。

午前中に、食事を一気に4日分作りました。駄目になりかけている食品の再加熱、と言った方が正確です。
悪くなっている魚などは、食べられるように再び誤魔化しました。

歯医者に行きました。ひとまず治療は終わりました。

町の車は、衣類が積まれているものが多かったです。
仮設住宅から一時的に戻って、布団や衣類を取りに来たのだと思います。
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行政局の前に「復興支援車両」が停まっていました。

行政局の中には、水とマスクが大量に運び込まれていました。

崖崩れの現場では、ショベルカーが下に土を落としていました。

近くの橋の工事現場では、橋げたが運び込まれ、設置作業が続いています。

公民館前の駐車場には、おそらく東電の関係者がいました。
最近は青い上着を着ていることが多いです。

重たい掲示板に過去の日誌を上げました。
4時間かかりました。

夕食は、ご飯、カレーの残り、魚の残りを焼き魚に転用したもの、レタス、でした。

(転載終わり)

(転載始め)
2011年12月22日の日誌です。

夜のチャットで、ZさんがPSPvita(という新しい携帯ゲーム機)を既に購入したことを伝えられました。
購入をためらってしまう私とは違う、新世代の人のスタイルを思い知らされました。

燃えるごみを出しました。

車のエンジンを10分かけておきました。

Tさんという、岩手で発動機などを作っている人が来ました。
お茶だけですが、お出ししました。
先生に資料を渡すように頼まれました。
「除染は必要無いし、除染するなら竹酸の力で可能だ」という主張でした。

Mさんが弁護士になられて、とても嬉しいのです、が、なんだかいつの間にか遠い世界に行ってしまわれたような気がします・・・。

1年と9ヶ月待ったエロゲの続編が午後3時に届きました。
気持ち悪い顔をガラスに反射させ、グヒヒゲヒヒヒデヒヒヒ、といいながらクリックしました。
途中からアルコールが入って、奇行に走りました。明日大丈夫でしょうか。
ゲームの登場人物がゲーム中で飲んでいるものを順に飲んでいったら、泥酔しました。
カシスソーダ、ビール、赤ワイン、缶コーヒー、激辛カレー、お茶、味噌汁、おかゆ、が登場していました。
ので、カシスソーダ、ビール、白ワイン、カルーア、カレーの残りにパプリカを入れて辛そうには見えるもの、ルジェカシスをお茶で割ったもの、お茶漬け、の順で胃に流し込みました。
流石に全部同じに揃えるのはここでは無理でした。
味噌汁も作って飲もうと思ったのですが、ありあわせの使えそうな野菜が雪菜しかなく、しかもゲーム中で可哀想な立場にあるヒロインの名前がたまたま同じ名前だったので、どうしても今日の私には味噌汁は作れませんでした。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年12月23日の日誌です。

風が非常に強かったです。
ポリバケツが再び飛ばされたので、中に入れました。

トイレを二箇所掃除しました。
シャワーで体をすぐに暖められる状態にしておけば、冬季も掃除が出来そうです。

夕食は、ご飯、カレーの残り、肉豆腐(といってしまっていいのかわからない期限切れの胡麻などを使った代物)、でした。

夜に外風呂に入ってみました。お湯の温度が下がるのが非常に早いです。

(転載終わり)

(転載始め)

2011年12月24日の日誌です。

23日の夜から25日の午前5時まで、Zさんと、一緒のエロゲをしながら断続的にチャットをしていました。
演劇を基にしたシナリオについて話している時に
「うわ、夕鶴出てきてめっちゃ嬉しい」
と言われたのですが、日本人のはずの私が
「団イクマ(←当然のように変換できない)のオペラか何か?」
と、頓珍漢な返事をしていました。

午後5時40分、Tさんがクリスマスイブのお祝いに来ました。
Tさんから、ドーナツ二個、マクドナルドのフライドチキンを頂きました。
ノンアルコールビール、焼そば、南瓜の煮物、をお出ししました。
Tさんは午後9時40分に帰りました。

(転載終わり)

Tさま、頂いた資料は、確かに先生にお渡しします。

笹谷明 投稿日:2011/12/26 09:36

【739】[827]Yahooニュースに野村証券の件が載っています。

yahooニュースに載りました:
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/stock_companies/?1324855999

<転載開始>
野村證券、ネットの「危機説」に反論 「根拠のない憶測、法的対応を検討」
J-CASTニュース 12月25日(日)16時52分配信

拡大写真
野村證券のツイート。
 日本を代表する大手証券の野村證券が2011年12月25日、ネット上で飛び交っている「破綻説」を否定し、法的措置をとる構えであることを発表した。休日だが「風評」の拡大を抑えたいという思いがあったようだ。

 野村證券を巡っては、情報誌「ザ・ファクタ」が20日発売号(2012年1月号)に「野村救済に『資本注入』計画」という記事を掲載。「1月に格下げなら土俵際。三菱UFJか三井住友との資本提携を模索」などと報じていた。

■時事通信が「野村も事前の再建・処理計画」流す

 「ファクタ」といえば、「オリンパス粉飾決算」をいち早く指摘したことで名を挙げた媒体だ。影響力もかなり大きい。記事では今夏以降、野村について欧州の金融当局や格付け会社が厳しい見方をしており、これに野村や日本の金融当局が対処する様子などを詳しく書いている。

 さらに22日には、時事通信が、金融危機の連鎖を防ぐため巨大金融機関(G―SIFIs)が策定を義務づけられている「再建・破綻処理計画」を金融庁が野村証券にも求める方向で調整に入ったと報道した。

 そのため、23日夜頃から2ちゃんねるやツイッターに野村證券が「破綻寸前」といった書き込みが寄せられていた。

■「副島隆彦です。おそらく野村証券は、すぐにもつぶれるでしょう」

 こうした動きに対し、野村證券は2011年12月25日昼、公式ツイッターに、「グループ広報部長の池田です。評論家と名乗る人物が、ネット上にて断定的に当社の破綻について語っているようですが、根拠のない憶測であり、現在、法的な対応を検討しております。お騒がせいたしました」と投稿した。

 「評論家と名乗る人物」というのは、評論家で経済関係の著作も多い副島隆彦氏のことではないかと見られている。23日、副島氏の公式サイトの掲示板に「副島隆彦です。(中略)おそらく野村証券は、すぐにも つぶれるでしょう。ついにヨーロッパとアメリカの金融危機は、いち早く日本に飛び火しました」という投稿が寄せられ、これがツイッターなどで話題になっていた。

 経済評論家の池田信夫氏は副島氏のものと見られる書き込みについてツイッターで「真に受ける人がいると困るが、これはデマですよ」とコメントしている。

<転載終了>

篠原良一 投稿日:2011/12/26 09:01

【738】[826][825]副島先生の投稿に関連しまして

会員会員の篠原良一です。
私の「[824]BROGOSというサイトにこんな投稿」 を掲載してしまい、副島先生には煩わしさをあたえ、すいませんでした。先生の本、学問道場サイトは読んでいますので、野村證券のことはよく理解していましたが、たまたまBLOGOS(ブロゴス)の記事に「やまもといちろう」氏の記事に
「マズいと思ったのか、副島隆彦が問題の発言を削除、遁走するという騒ぎになっております。」と書いてありましたので、腹が立って我慢できなく投稿しました。よく見ると彼のブログには
「訂正」(その部分を見え消しで)してありましたが、でも現在もBLOGOS  http://blogos.com/article/27740/?axis=g:0
投稿は以前のままの記事でしたので、訂正するか、削除すべきではないかと、彼のブログにコメントしました。BLOGOS見た方は
(学問道場会員はそうではないと思いますが)勘違いや間違った情報が流れるのが心配です。

副島隆彦 投稿日:2011/12/26 07:03

【737】[825]私に対して、野村證券が「法的な対応を検討して」いるそうです。受けて立ちます。

副島隆彦です。  

私が、書いた以下の「819」番の「 野村証券が潰れる。 破綻処理して日銀特融(にちぎんとくゆう)を受ける緊急事態になっているようです。」が、ネット上で『拡散(大いに広がること)』してこの2日間、ネット上では騒ぎになっていたそうです。

 私は、自分がここに書いて載せた文章を「慌てて削除した」りしません。自分が書いた通りです。 私は、ここの学問道場サイトの先生ですから、私の弟子や会員たちの投稿文とは、自ずと注目される度合いが違います。

 しかし私自身は、自分も会員のひとりとして、自分が気になった情報文をここに載せる、ということを時々します。私の言論人、知識人としての作品は、主にここの「今日のぼやき、会員ページ」に載ります。会員たちはそっちを熱心に読んでいます。

 福島復興活動本部の吉見くんも頑張っています。松村享(まつむらきょう)君という若い人が元気に活動していますから、そのうち私も彼らが渋谷でやっているユーストリームのネット実況中継に参加しに行きます。磯貝さんの達観した人世(じんせい)への見方に共感します。 

 広大な中国・内モンゴル自治区の‘首都’であるフフホト市 に在住する企業家の石井裕之氏は、私がこの9月に現地調査で行って大変お世話になりました。彼の車(中国製の ライセンス生産の イギリス車)で、一日300キロずつ毎日、走りましたが、この中国製の車はビクともしませんでした。 石井くん、お世話になりました。

 その成果である、私の中国研究の本の4冊目である 『 中国は世界恐慌を乗り越える』(ビジネス社刊)は、ようやく今日26日に見本が出来上がり、私の手元に届きます。書店への配本が始まって日本全国の書店に並ぶのは1月7日頃とのことです。石井くんには、一緒に行った担当編集者のI氏がお贈りするでしょう。

 さて、「野村證券は(早晩、遅かれ早かれ、どうせ、近いうちに)潰れる」そして、「政府(あるいは日銀)によって救済され、資本不足(=債務超過)分を、公的資金が投入され(=強制的な資本注入)、そして、ただちに大きな銀行に吸収合併(M&A エム・アンド・エイ)されるという私の主張についてですが、急に、昨日今日に言い出したことではありません。 

 私の金融・経済本は、きちんとすべて、必ずビジネス書のベストセラーの1位か2位ぐらいに入る。それらに この数年、ずっと書いている。

 私の発言(意見表明、書物、評論記事、ここのネット上の学問道場の文章)が、風説の流布(ふうせつのふる)罪( 旧証券取引業法。現在は、金融商品取引法=略称、金商法=)とかに該(あた)る(=該当する)、すなわち犯罪の 構成要件該当性(こうせいようけんがいとうせい)がある。あるいは業務妨害になる、などというお馬鹿で、愚かなことを言う者がいたら、少しは、刑法とか法律学の基礎を勉強しなさい。 この経済学部卒の低能たちめが。 憲法21条の言論の自由の強さを知るべきである。

 自力で20種類ぐらいの学問(サイエンス、science )の基本を習得してきた、総合知識人である私に、お前たち程度の知能で勝てるはずがない。私の主著であり専門である現代アメリカ政治思想研究の本を少しでも読んでみるがいい。

 下 ↓ の「824」番の 私たちの会員の篠原良一氏が転載してくれた記事の中の、野村證券のどこかの部署の 広報部長の 池田はじめ?氏 の文は、本物らしい。

(転載貼り付け始め)

 https://twitter.com/#!/nomura_jp/status/150757911012966400

[引用] グループ広報部長の池田です。評論家と名乗る人物が、ネット上にて断定的に当社の破綻について語っているようですが、根拠のない憶測であり、現在、法的な対応を検討しております。お騒がせいたしました。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。このツイッター(私は、よく知らないネット世界であるらしい。弟子たちはよくやっているそうだ。だから、私に連絡がきた。)のドメインが 正式に、野村證券のものである。 

 この野村證券の「グループ」(FG 、フォナンシャル・グループの「グループ」か。あるいは、ただのそこらの「グループ長」なのか、不明)の池田広報部長は、私に対して、「法的な対応を検討しております。」とのことだ。私は、受けて立つから、さっさと野村證券の顧問弁護士からの内容証明付きの郵便( 法律業界では、準備書面、という)が、私に届くようにしなさい。

 もし野村證券「ホールディングズ」の池田広報部長が、私に対して、何もアクション(actio 、アクチオ。訴権=そけん=の行使)をしなかったら、その時は、池田広報部長が内部で、責任を追及されて処分されるだけ、では済まない。覚悟せよ。私は、弁護士ではないか、「法律学の正体」(洋泉社刊)と、「裁判の秘密」(宝島社刊)、「裁判のカラクリ」(講談社刊)という本も親友の弁護士と書いている。私のことを法律(学)の知識の素人だと思わないほうがいい。

 これまでのところ、私のもとに新聞記者たちからの問い合わせは一本もない。野村證券が、うっかりだろうが私に向かって振り上げた手の降ろし方を、私の方がしっかり見届ける。

 私が驚いたのは、デイ・トレーダーという下品な人間たちが数万人いて、一日、生活費の数万円を稼ぐために、ネットに終日、張り付いて、それで、私が書いた「野村證券は潰れる」のネット上の文章だけに、単純なバクチ人間の、低い知能で、反応して、私、副島隆彦の本を買ってこれまで、きちんと読むこともしないで、愚かな 骨髄神経反応だけで、「さあ、野村証券を、空売りするぞ」と、今朝、月曜日、26日の朝の株式市場で「ウリの注文をすでに出した」という者が、おそらく数千人はいるだろう、ということである。それでも、たかが数千人である。 

 今、朝の7時になった。おそらく、野村證券の今日の週明けの株式の動きは、朝方の寄り付きで、ウリ注文のせいで10円ぐらい下げるが、そのうち買戻しが入って、後場(ごば)で野村自身が買いを入れることで株価を支えて、10円ぐらいの上げで「堅調に推移した」ことにして終わるだろう。そうなると、一体、池田広報部長は、どうやって、自分が書いた 「根拠のない憶測であり、現在、法的な対応を検討」にとって重要である、「損害の発生」を証明するのだ。

 競輪、競馬も、パチンコも儲からないものだから、24時間ネットに張り付いて、ネットで金融バクチをするしか他に、人世の目標と生活の糧(かて)を得る手段を無くした者たちの哀れな姿である。私はこういう非情な書き方を敢えてする。真面目に働きなさい、と言っても、もう働く気力も、働く場所もなくした者たちだ。

 偉大なるジョン・メイナード・ケインズ卿(本当は Keynes キーンズと発声する)が言った surplus サープラス、余剰生産物、過剰在庫、売れ残り、そして、世の中の余剰の人間たち(失業者たち)そのものである。

 経済学部卒たちは、「発展途上国の安価な労働力」というコトバを平気で使うくせに、「自分自身が安価で不要な、サープラス(になってしまっている)」ということに気付かない。カール・マルクスが言った物象化(ぶっしょうか。フェティシュ、フェティシズム)を理解出来ない。

 私が、現に存在するデイトレーダーを貶(けな)して腐(くさ)しても、どうにもならない。彼らとても証券投資、金融投資業界の貧乏なお客様たちだ。ただし、野村證券の池田広報部長と同じで、私の本をこれまで書店で一冊も手に取ったことのないほどの ノータリンの、不勉強人間たちに対して、私も方からも、この 読書の習慣もない、私、副島隆彦にとっての、お客さまになってくれる可能性の欠片(かけら)もないような人間たちへの丁寧な対応などしない、ということである。

 「この副島隆彦という男は絶対に相手にするな。恐ろしいやつだ 」と内部で言われて、それで、野村證券としては、新聞記者たちと示し合わせて、いつもの通りの完全無視の態度に出ることにしたのだろう。 

 あるいはブラフ( bluff 軽い脅し、はったりをかますこと)で、顧問弁護士を通して私に何か言ってくるかもしれない。「する、する訴訟」と言って、するふりをしているうちに、本当に野村證券が潰れてしまうだろう。そうすると、いつの間にか、訴えの主体が消滅してしまう。 そのようにして事態は進んでゆくだろう。

 すなわち「野村證券よ。汝(なんじ)の時(とき)は数(かぞ)えられたり」ということだ。  

副島隆彦拝

篠原良一 投稿日:2011/12/25 22:24

【736】[824]BROGOSというサイトにこんな投稿

会員の篠原です。
本日12月25日のBROGOSというサイトにこんな投稿がありました。あまり知らない方ですが、副島先生の「[819]野村証券が潰れる。 破綻処理して日銀特融(にちぎんとくゆう)を受ける緊急事態になっているようです。」の他サイトの記事に関してですが、良からぬ事が書いてあります、真実でないようでしたら、副島先生、学問道場にも影響があるようなんですが心配で、書き込みしましたが・・・・。無視するべき記事とも思われますが。
http://blogos.com/article/27740/?axis=g:0

いそがい 投稿日:2011/12/24 20:39

【735】[823]僭越ながらとなりますが

「労働」について。

当方、来年干支の4回目48歳となります。
喘息持ちなど子供の頃から病弱でしたが、未だにしつこく生きています。

流石にこの年齢になると指導業務が主となります。

当方の職業はごく田舎の出版社の一労働者です。
一体全体何をやっているのかになりますが、ごく一部の地方でも情報で商売になります。
国、県の補助金やらの不正受給のおかしな事、お医者様の診療報酬を誤魔化して請求しているなどを文章(記事)にして読者に提供しています。

国、県の補助金、診療報酬やらの不正請求は、精鋭された高頭脳(結晶型と流動型があるそうです)との知能犯との戦いです。

副島先生は流動性、官僚型が結晶性になると思います。

それよりも一番わかりやすいのが選挙の当落予想です。

知事、区長や市町村長の当落予測の基本は組織です。
わかりやすく説明をすると、某学会、宗教、それに伴うフレンドなんたらと呼ばれるものからら、連合、それから農協。中央、地方に係わらず力があるのが医療、介護団体などです。

この動向がいわゆる既得権益をもっている方々の基礎的な集票になります。

それらを万全に抑えても、それらに属しない浮動票というものがあります。
公務員の方や選挙に係わる方などは、議会議員、市町村長(首長)の名前は知っていると思いますが、ごく普通に生きている方々はそのようなことはどうでもいいので名前など知らない方々が多いと思います。

とはいえ、情報屋となる出版業界の人間は、横溝正史の金田一京助のような地道な作業から、結果を予測してそれを一般商業誌の記事として掲載しなければいけません。

取材源を明かすとその人たちとの信頼関係を失い、他の情報提供者からも相手にされなくなりますので、きれい事でいうと墓場まで持っていくというものです。

ただし、信頼関係が構築出来た方々に正確な情報を提供すると「盗聴でもしているか」という評価も得ることが出来ます。

そこまでくると情報屋として食べていけるようになるようです。

結果論で後出しになりますが、大阪市長選挙は投票率が上がれば橋本、下がれば現職が予想していました。

閑話休題、当方、生活のため子供らが自立するまでは組織にいますが、それが終われば独立起業も出来る商売でしょう。

まともに生活をしていると労働価値観説を考える暇もありません、

逆にうらやましく思います。

人間食べていくには、色々ありますので、麻雀でいう手なりか手作りなのでしょうか。

頑張って下さい。

ところで、個人的には松村さん頑張れよりも、東日本大震災で福島の原発が大変な事態になりました。

そこに放射線量が高い原発関連の最終処分場が出来るという論調が主流になってきました。

おかしいでしょう。

あれだけの地震、津波で大事故を起こした場所に原発関連の廃棄物最終処分場を造ってよいのでしょうか。

H2やらを使って宇宙に捨ててくるほうがよっぽどましでしょう。

私見で恐縮です。

では、時節柄ご自愛の上お過ごしください。

松村享(まつむらきょう) 投稿日:2011/12/24 19:35

【734】[822]石井裕之様へ

松村享(まつむらきょう)です。

石井裕之様。ご返信ありがとうございます。

ちょっと細かいですが
私の名前は『亨』ではなく『享』です。

『是非そういう環境をつくってみる事をおすすめしますね』
というお言葉頂きました。

実は、現在そういう環境をつくっているところです。
SPECTRUM.REVOと名づけたチームで、一応、私が代表をさせて頂いております。
SPECTRUMとは、ニュアンス的には、グラデーションという意味。
我々ひとりひとりの創造性が、個々の色彩を放ちながらも、緩やかにつながってゆく、そういう意味をこめて名づけました。

ホームページを貼っておきます。
http://sperevo.blog69.fc2.com/

主にイベントを開催しております。

まず毎週、代々木公園でUSTREAMを使って、カメラ設置して、生のラジオ放送をやっております。『テレビがくだらねえから、俺たちで番組やっちまおうぜ!』が趣旨になります。

また、少々変わったデモを、二、三ヶ月に一度、渋谷のど真ん中で警察の人に見守られながら開催しております。
国とか何が、とかではなく、日々の主張を叫ぶ場です。
中には『彼女募集中』とか叫んでいる者もいます。

多分、若気の至りと思われても仕方ない事を、半ば意識的に行なっております。そっちの方が、若い人が面白がってくれますので。

三月には女性メンバー発案の『ファッションは世界を変える?』というイベントを開催、またもうひとつ、環境問題に即したイベントも議論しているところです。一方的な講演形式ではなく、参加者全員対話の形式を目指したいと思っています。

一年後には、お金が発生できるように持って行きたい、というのが、代表である私の考えです。しかし、ビジネスにする事の難しさも感じています。

やりたい事とお金をからませるのは、とても難しい。
コーヒーショップというのは、素晴らしいと思います。

最後に『人は生きる為に必ずその社会に対して貢献しなければなりません』
とのお言葉に寄せます。

おそらく、それは今の若者もわかってるんだと思います。
わかっているからこそ、好きな仕事でなくとも就職し、親を安心さる、中には少しずつ病んでいく者が現れ、最悪な形として自殺を選ぶ、というケースもあるのではないかと。

甘えちゃいけない、貢献しなければならない、という倫理観に押しつぶされているのも、ひとつの側面として、現状だと思うのですね。
もう少し、奥底まで見てやって頂ければと。

私はもとより就職した事もする気もありませんし
『苦しい』などと言うのは日本男児にもとると感じ嫌悪感が湧くのですが
自分を信じられず、『貢献』の軛のために行動起こせず苦しんでいる若いのは、確かにいます。どうぞ見てやってください。

必ずしも自殺が悪いことだとは思っていません。
死ぬも生きるも、その者の自由だと思っています。
ただしそれは、自由意志に基づいた場合であり
追い詰められて自殺するのとはちがうと思っています。

もっと、創造性、自由意志の実現できる世の中になればいいと願ってやみません。私たちは、行動するのみです。

松村享 拝

石井裕之 投稿日:2011/12/24 05:25

【733】[820]フフホト通信(中国内蒙古自治区から)

中国内蒙古の石井です。
前回の投稿から、また随分と時間が経ってしまいました。
実はこの夏に、とても感動的なほど旨いコーヒー豆と出会いまして、その豆の存在を何とか広く知らしめたい、とコーヒーショップを始めることになってしまいました。
その準備で追われておりまして、随分と忙しい毎日を送っております。

さて、「818番の松村亨さま。投稿を拝見致しました。
残念ながら私は50歳でも60歳でもありませんが、「労働」に対するあなたの考えに少々戸惑いを感じざるを得ません。

計画経済であれ、資本主義経済であれ、人は生きる為に必ずその所属する社会に対して「貢献」しなければなりません。貢献の仕方は、その人の置かれている立場や環境によってまちまちでしょうが、何の貢献もなくのうのうと生きてやろうなどと虫が良すぎると言うものです。
また、貢献してやるから優しくしろ、というのもどうでしょう。
今の世の中に、それは恐らく求めても得られるものではないと思います。あなたの家庭以外で、あなたに優しくしなければならない根拠がないですから。
であれば、是非そういう「環境」を創ってみられることをお勧めしますね。

社会にネダる前に、自分たちで創ってみて下さい。
もし面白いモデルが出来て、それがビジネスとして成立するのであれば、それに対して投資する人間はいくらでも出てくると思います。
押し付けられる「労働」が嫌と言うなら、是非自発的にチャレンジしてみて下さい。
今の中国は、そんな若者で溢れ返っていますよ。

副島隆彦 投稿日:2011/12/23 10:21

【732】[819]野村証券が潰れる。 破綻処理して日銀特融(にちぎんとくゆう)を受ける緊急事態になっているようです。

副島隆彦です。 数日前から、日本最大の証券会社である野村証券が、破綻しそうだ、という噂(うわさ)が金融業界で飛び回っていました。

以下の時事通信の記事が決定的です。 おそらく野村証券は、すぐにも つぶれるでしょう。ついに ヨーロッパとアメリカの金融危機は、いち早く日本に飛び火しました。

(転載貼り付け始め)

● 「 野村も事前再建・処理計画=国際金融安定へ準備要請―3メガ銀と同等・金融庁」

2011年12月22日(木) 9時32分配信  時事通信

 金融庁は12月21日、金融危機の連鎖を防ぐために 国際的な 巨大金融機関(G―SIFIs)が 策定を義務付けられている「再建・破綻処理計画」(RRPs)について、証券最大手の 野村ホールディングス<8604>にも求める方向で調整に入った。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この事態は日本の金融秩序にとって、相当に深刻な事態を引き起こすでしょう。

 私は、今も全国の書店に並んでいる 自分の最新刊「 金・ドル体制の終わり もうすぐ大恐慌」(祥伝社刊、10月26日に原稿が私の手元を離れて、11月20日に発売された)  で、「 野村証券は、ギリシャ国債などを目標とするCDS(シー・ディー・エス)をヨーロッパの大銀行にたくさん売っているので、もう助からない。潰れるだろう」 と書いた。

 そして野村は、緊急で、日本政府による 強制的な資本注入(しほんちゅうにゅう)=公的資金投入 を 、おそらく 2から3兆円受け入れるだろう。 それを日銀の緊急の救済策である「日銀特融(にちぎんとくゆう)の形で行うだろう。 そして、即座に、M&A(エム・アンド・エイ、吸収合併)の形で、野村証券を 三菱UFJ銀行の傘下に置くだろう、と書いた。

 
このあと、この 重たい掲示板に、松尾君が、12月19日に、以下の情報文を載せてくれた。それを再掲載します。 FACTA(ファクタ)誌という定評のある金融・財界雑誌 の最新号に乗った 記事です。 きわめて重要ですので、よく読んでください。

私、副島隆彦は、野村の倒産(=破綻)は、正月明けの10日ぐらいまで伸ばして、ゆっくり準備してやるだろう、と思っていた。ところが、初めの方に乗せた 時事通信の 昨日12月22日(木)の記事で、 しかもこれは、ヤフー・ファイナンスの 最新ニュースのところに載っていた。

今日、金曜日(23日)から連休であるから、来週月曜日の26日から大騒ぎになることは必定である。 日本の最大証券会社の 野村証券の破たんは、金融業界だけでなく 日本の金融制度(=信用秩序)にとって大変な事態である。

 年明けを待って、などと悠長なことを言っていられない事態になったのだろう。 冒頭の時事通信の 記事の 「金融庁は、・・・ 国際的な 巨大金融機関(G―SIFIs)が 策定を義務付けられている「再建・破綻処理計画」に、・・・野村証券も入れた」 という決定は、
以下の評論記事の 中の 「 英FSA の強い懸念を受けた日本の金融庁は、・・・」とぴったりと符合(ふごう)する。

イギリスの経済警察(エコノミック・ポリス)であるFSAは、旧大英帝国の植民地であった島々のまま小さな国家である ケイマン諸島やバーミューダ諸島に対して、歴史的に強い監督、調査権を今も持つ。 急に11月から明るみに出て騒がれオリンパスの1000億円の損失隠しの「飛ばし」をここで行われていたことが判明した。

 この「飛ばし」(会計帳簿の外、簿外での資金の操作 )事件は、野村証券の大幹部のOBがケイマン諸島で、オリンパスの社外重役の資格でやっていたものであることが、 オリンパス社の社長をしていて解任されらイギリス人の・・・氏によって、英高級経済紙のFT(エフ・ティー、フィナンシャル・タイムズ)紙に載ってしまった。

これでいよいよ 野村証券は、逃げられなくなった。私が、拙著「金(きん)ドル体制の終わり」の中でも、名指しで書いた、野村証券の氏家純一(うじいえじゅんいち)会長 (社内では、彼はどこか上の方から降りてきた”宇宙人”と呼ばれていた) は、12月に入って、行方不明である、という噂が業界に流れていた。 FSAと日本の金融庁の合同での事情聴取を受けてどこかに逃げ出したのだろう。

こうやって、必死で食い止めてきた 金融(=信用秩序)のダムの決壊(けっかい)が日本でも始まった。 私、副島隆彦は、この事態の緊急性と重要性を冷酷に測定し、判断する。いよいよ 私が、ずっと2003年から書いてきたことが始まった。  以下の評論記事を、何度も、しっかりと読んでください。

副島隆彦拝

(転載貼り付け、再掲載)

重掲 [812] 野村に資本注入計画

投稿者:松尾 雄治 投稿日:2011-12-19 11:08:36

松尾雄治です。
Facta Online 2012年1月版 から 転載します。

(貼り付け始め)

野村救済に「資本注入」計画

 1月に格下げなら土俵際。三菱UFJか三井住友との資本提携を模索。銀行免許をもらう奥の手も。

Facta Online 2012年1月号

「野村證券は日銀に取引口座がある証券会社です。資金繰りに困るわけないでしょう」――野村證券の持ち株会社、野村ホールディングス(HD)執行役員(リスク担当)、柏木茂介は、必死で欧州の金融当局や格付け会社に説明を続けてきた。

 野村が資金繰りに窮しているとの噂はこの夏、欧州のインサイダーたちの間で燎原の火のごとく広がった。火元は英国の金融監督当局である金融サービス機構(FSA)。

 3年前のリーマン・ショック以降、金融機関の資金繰り破綻にことのほか神経質で、主だった日系金融機関の現地法人や支店に対しても資金繰り状況を定期的に報告させていた。11年に入ってから、資金の市場依存度が高い野村に警戒感を強め、日本の金融当局に指導を打診するほどだった。

 英FSAの動きに気づいた欧米格付け会社は、野村にヒアリングを開始した。現在の野村の格付けは米格付け会社ムーディーズ・インべスターズ・サービスでBaa2。

 取引相手の信用リスクに神経を尖らせている欧州資金市場では、格付けが1段階下がっただけでデリバティブ(金融派生商品)取引はかなり困難になり、2段階下げだと投資銀行業務がほぼ麻痺し、国際取引から完全撤退を余儀なくされる。

日銀は特融に慎重姿勢

 焦った野村は「日銀口座」まで持ち出して格付け会社に説明した。確かに銀行でも破綻した日本振興銀行に日銀は口座を開かせなかったから、それは日銀が野村を「信用」しているお墨付きだし、いざというときの資金供給のチャネルでもある。

 だが、これが仇となる。柏木の説明を受けた格付けアナリストが内々に日銀関係者に問い合わせると、「担保の範囲内でならいくらでも」と答えたものの、無担保でも貸し出す日銀特別融資(特融)は「簡単に発動できるわけがない」と繰り返した。

 ムーディーズが野村の格付けを11月9日に格下げ方向で見直すと発表したのも、同月1日発表の7~9月期連結決算が460億円の赤字に転落しながら、日銀を含む当局が「万一の時は救済する」とのサインを出し切れなかったからでもある。

 野村の窮状は株価に端的に表れている。9月6日に大和証券グループ本社を下回り、低迷の一途で時価総額は1兆円を割り込んだまま。野村が主幹事のオリンパスの不正会計が表面化した11月上旬には、つられてストップ安。

 慌てて野村證券副社長兼COO(最高執行責任者)の柴田拓美が、兜クラブのキャップ級記者を個別に呼んで「風評被害だ」とばかりに説明に努めた。

 実は英FSAの強い懸念を受けた日本の金融庁は、11年夏から強力な野村監視体制を組んでいる。事実上の「金融庁管理会社」とのボヤキが野村社内からも漏れる。「とにかく手元資金を厚くしろ」との指示のもと、野村は傘下の野村プリンシパル・ファイナンスを通じて投資していた外食大手すかいらーく株を米ファンドに売却、2600億円の現金を確保した。

 野村不動産や野村総合研究所の売却先探しも躍起で、香港のファンド関係者の間では「買い叩ける」との見方も広がった。手元を厚くして市場の信認を得たい、格下げを回避したい、との必死の工作だ。

 野村は当局の指導もあって、メーンバンクづくりにも動いた。すかいらーく売却前の11年夏にはグループCEO(最高経営責任者)の渡部賢一が、三菱東京UFJ銀行頭取の永易克典を訪ね、資金繰り支援を要請。クレジット・ライン(資金貸出枠)の設定で合意したもようだ。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)では、傘下の三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)が巨額赤字を繰り返し計上してきただけに、野村の国内部門は垂涎の的で、できればこの機に買収したいとの思惑。野村にとっても三菱UFJはいざというときの駆け込み寺。両社の企画部門は頻繁に会合を設け、相手の腹を探りあっている。

 ただ、MUFGは米投資銀行モルガン・スタンレーを11年春に連結対象にしたこともあって「旧リーマン部門は不要。海外を売却してから」と三菱・野村の資本提携に高いハードルを課している。 

 そこへ、MUFGの動きを察知した三井住友FG(SMFG)がちょっかいを出した。野村へクレジット・ライン契約を打診し、出資を含む交渉に入った。三井住友にしてみると、日興証券は買収してみたものの、海外拠点網はお寒いかぎり。

 野村、大和と違って証券部門は黒字を維持しているが、収益源にまで育てるには海外網も持つ野村は手に入れたい代物だ。そのうえ「万一、三菱にとられたら、二度と差は埋められない」と危機感を募らせている。

 野村サイドにもMUFGとの交渉を有利にしたいとの思惑があり、三菱側に三井住友からのアプローチを隠さず、両てんびんにかけている。

 内部の立て直しでそれどころではないみずほFGを除いた2メガバンクの野村争奪戦は、しかし意外に盛り上がりに乏しい。2メガとも、欧州危機が一段と深刻化した10月以降、野村の欧州での資産は劣化したとみており、不良債権の山ではないかと警戒し始めているからだ。

 日本の金融当局は英FSAの野村への検査をベースに「悪化を織り込んでも債務超過にはならない」と伝えている模様だが、両メガとも「もう少し欧州情勢が落ち着くまでは」と慎重になり、いざという時に間に合わなくなる恐れが出ている。

劣後債「特約」にドッキリ

 実は、英FSAが指摘した懸念は野村の資金繰りだけではない。日本政府に野村のきちんとした救済手法がないことを問題視、米リーマン・ブラザーズの破綻が世界的な金融システム不安につながった例を引きながら「巨大証券が万一破綻したら大変」と制度対応を求めている。

 米国ではリーマン危機直後、大手投資銀行ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーとも銀行持ち株会社に移行しており、いざとなれば「銀行」として救済が可能。日本では野村と大和が証券会社のままで、“伝家の宝刀”である預金保険法102条に基づく公的資金注入で救済することができない。

 欧州危機の深刻化に金融当局も「野村が万一の時は」と野村HDに銀行免許を出すことを検討したが、不動産会社やプリンシパルを抱えたままでは「難しい」と諦めたという。そこで野村は、銀行免許もとれるよう野村不動産の売却に動き、プリンシパルも全て投資株を売却して事実上機能停止した。いざというとき銀行免許を取得できる道筋はできつつある。

 さらに、新しい自己資本比率規制(バーゼル3)下でも自己資本に算入できる劣後債1700億円を主に個人向けに売り出し、12月12日から募集に入った。金融庁が破綻認定し公的資金が注入されたら元利の支払いをやめる特約付き。「そこまでやるか」と市場は目をむいた。

 欧州危機で野村には多くの安全ネットが張られた。1月末ごろにはムーディーズの格下げ判断の時期が来る。後手に回らぬ戦略は打ち出せるだろうか。(敬称略)

(再掲載、貼り付け終わり)

副島隆彦拝