重たい掲示板
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Loginはこちら【767】[868]チャルマーズ・ジョンソンの遺著
会員番号3265番の市川です。
チャルマーズ・ジョンソンの遺著の日本語訳本が、岩波書店からひっそりと発売されました。
「帝国解体――アメリカ最後の選択」
チャルマーズ・ジョンソン (著)
雨宮 和子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/帝国解体――アメリカ最後の選択-チャルマーズ・ジョンソン/dp/4000240374/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1328285808&sr=1-1
【766】[867]フフホト通信
明けましておめでとうございます。内蒙古の石井がおくるフフホト通信です。
今年も中国では盛大に御正月(春節といいます。旧暦の正月でお祝いをします。)をお祝いしました。その模様は後程。
>>[866]中国ガス田に講義する滑稽さ の六城さまの投稿に同様の意を持っています。
中国でも、内蒙古は地下資源の豊富な地方として有名です。石炭、石油、レアアース、レアメタル、金、銀、銅、ダイヤモンド・・・。ほとんど何でもござれの勢いですが、そういった地方ですから、地下に対する意識も当然高く、地下資源専門に管理監督する役所もあるくらいです。
石油に比べると石炭は分布範囲が広く、政府から開発許可を受けると必ずと言って良いほど見付かります。後は質が良いかどうかだけの問題です。
石油もこちらでは普通に民間が開発しています。20億円かけて1500m掘ったというのは当たり前の話として聞くことが出来ます。
コンビニや八百屋並みとは言いませんが、要するにごくごく一般的な産業として地下開発事業というのが海外には存在する、ということです(特にカナダやオーストラリアに多いそうです)。
片や日本では、全国各地の炭鉱の閉鎖と共にそういった地下に関するプロが死滅していったのは事実でしょう。仕事がないのですから当たり前の話ですね。「山師」も消滅しました。
3年ほど前、日本の「お金持ち」を自称する方がこちらに来られて、何か金儲けのタネはないものか、と尋ねてきたので、石炭の山は如何ですか、と持ち掛けたことがあります。
その人は日本に帰って色々な人に相談したらしいのですが、誰に聞いてもキチンとした解答が得られなかったのでお流れになってしまいました。件の山から良質な石炭がフンダンに出てきているのは言うまでもありません。本当に惜しいことです。
実はそのようなチャンスはここ中国だけでなく、モンゴル共和国にも実に沢山転がっているのです。日本の政府もそのような情報は絶対に掴んでいる筈ですが、なかなか公表しようとしません。燃料資源はどうしてもアメリカを通して買わなければならないのか、という穿った見方をしてしまいます。
閑話休題・・・
「毎日中国経済」のインターネットサイトから、2月1日付けのニュースです。
(貼り付け開始)
中国の温家宝首相は1月31日の国務院第6回総会に出席し、不動産市場の規制を強め、投機・投資的ニーズを抑制する政策・措置を続け、住宅価格の適切な下落を促すと表明した。大衆型分譲住宅の供給を拡大し、中低所得者向けの住宅の建設と管理に力を入れる考えだ。
不動産市場規制について、温首相は「厳しく投機的・投資的ニーズを抑制する政策・措置を続け、住宅価格の適切な下落を促す」を表明。温首相が住宅価格の適切な下落に触れたのは、過去2年で5回目。
また、全国不動産ブローカー連合会の楊楽渝秘書長によると、住宅の購入・抑制策は、2012年も不動産市場規制の主眼であるという。政府は不動産市場のマクロ規制政策を、その他の5重点活動とともに維持する方針だ。
(貼り付け終わり)
また、新華社通信のネット版では
http://jp.xinhuanet.com/2012-01/28/c_131379240.htm
↑上のように報じています。
特に興味深いのは、「毎日中国経済」の中の温家宝の発言で、「・・・住宅価格の適切な下落を促す」というところでしょうか。
とても面白いのは、中国政府が非常に上手く資本主義の枠組みを使っているな、と思えるところです。
例えば、不動産投資です。始めは地方政府に関係の深い連中が土地を安く購入してマンション開発を始めました。驚くほど儲かった筈です。今からほんの15年ほど前の話です。
そこで二匹目のドジョウを狙う輩が全国に現れてきます。政府は開発の為の図面を作るだけで、後は勝手に民間の手で建物が出来ていく、というスンポウです。勿論不動産は開発規模も大きくなりますから、地方都市のひいては中国全体のGDPを押し上げるのに効果を示します。
これを政府が主導して計画的に、国家の企業が開発する、となると、ここまで短時日での開発は絶対に行われなかったでしょう。民間が我先に儲けを競うからこその成果です。
一転、その不動産が過熱気味になってきたので、そこにブレーキをかけていきます。不動産開発事業者に資金を提供しているのは、どうせ国立銀行ですから不動産屋が潰れれば土地も建物も国のモノに却ってくるだけのことです。あとはそれを低所得者向けに安く提供するプログラムさえ作ってしまえば御仕舞い!という手際の良さ。お見事!
去年の9月に、副島先生と一緒に観に行ったオルドスという石炭成金の街のマンションは、当時8000元~9000元/平米という単価でしたが、今では3000元/平米にまで落ちてしまっています。
100平米の3LDKのマンションが、3ヶ月の間に総額1000万円から400万円弱にまで一気に落ちてしまった計算です。しかもそれでも買い手が付きません。不動産会社がバタバタと潰れて、残った建物を銀行が回収している、ということです。
それでは石炭成金たちの次の儲け先はどこでしょう。
政府も手を緩めません。
例えば彼らに100億元(凡そ1200億円)積ませて、高規格道路(有料道路)を建設させます。石炭成金はその通行料を20年間自らの収入とすることが出来ます。
大体7年~8年で元が取れる計算になるそうです。
こうして、経済の源泉である「カネ」が停滞しないように、政府主導でしっかりと動かしているのです。
そのことの可否は敢えて問いますまい。日本と比較しても仕方のないところです。
冒頭で述べました、こちらの正月です。
去年の年末から、コーヒーショップを開ける為の準備を最大船速で行ってきました。ようやく明日、試験開業が出来るところまで漕ぎ着けましたが、こちらの年末に市内を見回りにきた役人(ほとんどチンピラの類)が我々の店を見て一言、「おい、赤い提灯を玄関にぶら提げておけよ!」。
中国の街中のどこでも眼にすることが出来る赤い提灯は、実は行政命令によって民間のお金で掛けられているものでした。
大晦日から正月の明け方まで、延々と花火や爆竹が繰り広げられるのは例年通り。不況で花火の数が減ったなどと、どこかの国の寂しい話などお構いなしです。
この騒ぎは、旧暦の1月15日まで続きます。それまで私の胃がもつかどうか(白酒の飲みすぎ)・・・。
【765】[866]中国ガス田に抗議する滑稽さ
■いまだに石油メジャーの支配下から抜け出せない日本政府
東シナ海の日中境界線で中国の掘削プラットホームからブローガスの燃焼が始まったことによりガス田にまで掘削が進んだと報じられております。これに対して私が感じていたことを述べます。
私はSNSI論文集「エコロジーという洗脳」(成甲書房2008年10月)で拙文「環境騒動に乗じてエネルギー自立をめざせ」という章を書かせていただきました。
日本の海上油田の掘削リグは2008年時点で第9白龍が25年前(1984年)に作られたことが最後でした。さらに泉政権時に大幅にエネルギー開発の費用が1/10にまで削られたために試掘用リグの新造はおろか試掘自体もほとんど行われなくなったからです。
私は20年前に造船学科で学びましたが、そこのテキストで使われる掘削リグの<最新の設計図>は昭和40年代のブルーコピー。船というよりも海上構造物なので最新型と比べても進歩はないのですが、それでも昭和50年代あたりで日本の造船会社は海上油田用掘削リグの開発をやめてしまったようです。当時の技術者はほとんど退職してしまい、日本国内では石油リグを設計できる技術者もわずかだと思います。
また、海上油田用の掘削リグの製造を国内造船会社が行っていたという背景は、当時の造船不況のために通産省が予算を付けただけという理由もあるのでしょう。
何を言いたいのかというと、日本は第二次石油ショック以降、海上油田の開発にはおざなりな予算だけをつけて、国策事業とはならず、ほとんど注力してこなかった現実があるわけです。
自国ガス田の開発の現状を、本文では以下のように記しています。この石油関係者とは天然ガス鉱業会と石油工業連盟です。
(転載はじめ)
私の天然ガスの自給自足という夢想に対して、石油関係者の意見は総じて悲観的である。しかし日本の石油開発は技術・資本・リスク許容すべてで見劣りし、巨大石油資本の支配下である実情を憂いているだけでは進歩がない。プーチンは強権でロシアを原油・ガスで立て直したではないか。一方、税金の垂れ流しで終わった石油開発公団という石油乞食しか擁しなかった我が国は悲劇である。エネルギー自給率が一向に上がらないのは無能官僚による人災である。
(転載おわり)
要するに日本は石油メジャー支配下にあるために、日本政府は自国エネルギーの開発は消極的です。これは石油、ガスともに業界内では公然とささやかれていることなのです。
また同時にメタンハイドレードのニュースに対しても本文中ではこのように記しました。
(転載はじめ)
省エネ政策は官僚のおもちゃ箱、便利な玉手箱であり、ぶら下がっている団体にとっては お金をひねり出す魔法の言葉である。省エネルギー・新エネルギー・代替エネルギーなどの言葉で予算のぶんどり合戦を霞ヶ関で行っているのが実態であろう。新技術はいまだ混沌として先は見えない。この主役は経済産業省と外務省である。まず国家政策でやることは国内パイプライン網の完成とガス田開発であろう。天然ガス関係の開発予算はもともと少ないが、小泉政権以来さらにじり貧である。
(転載おわり)
■油田/ガス田の開発は丁半博打の世界
いまでも石油やガスの掘削は丁半ばくちの世界です。一本油井を掘るのに何億もかけて、それでも出ないことの方が確率的に多い世界です。日本にも掘削専門の会社はありますが、野球選手のようにハズレの多い社員はあっという間にクビにされます。1000m、2000mとさらに掘って石油やガスが湧出るかどうかという自身のクビもかけた仕事なのだそうです。アメリカのメジャーリーグの世界のように、採掘の総責任者は実績を積めば高い年収で世界中を渡り歩くし、空振りが多いとあっという間にお払い箱になるそうです。
何が言いたいのかというと、洋上掘削は一本掘るのでも何億円もかかる世界であり、不慮の事故が発生するかも知れないし、とにかく不確定要素や作業環境、費用が膨大なのです。
そのような悪条件では試掘をできるのは民間企業では無理で、国策事業や石油メジャーでしかありえません。
そして今回は中国は国内エネルギーの逼迫をうけて、日中排他海域内で掘削して成功をしたというだけです。
この近辺にガス田があるという調査は30年前に判明していながら何もしていない日本と、行動を起した中国では国際的な見方は中国寄りであることは間違いありません。
山師(やまし)の世界では鉱物資源は早い者勝ち、リスクをとって掴んだ方が勝ちなのは世界の常識です。後出しじゃんけんで何を言っても聞き入られることは絶対にありません。
「中国の掘削が成功してしまった~いちおう抗議しよう」なんて飴玉とられたガキのような対応は世界の笑いものになるだけです。
もし抗議するのであれば、日本も掘削リグを10基ほど沖合に並べていうべきなのです。一円もだしていない者が抗議できるなどと考える方が可笑しいのです。
中国に抗議する前に石油開発を担当する通産官僚の責任を問うことのほうが先決でしょう。
(転載はじめ)
<東シナ海ガス田>日中中間線付近の施設で炎、中国が採掘か
東シナ海のガス田開発問題で、日本政府は日中中間線付近のガス田「樫(かし)」(中国名・天外天)の採掘施設から生産活動を示す炎が出ていることを確認した。藤村修官房長官は1日の記者会見で、中国が単独開発を進めている疑いがあるとして、1月31日に外交ルートを通じて中国政府に抗議したことを明らかにした。(毎日新聞)
(転載おわり)
【764】[864]福島県絆(きづな)作り応援事業と仮設住宅の正体
寒中見舞い申し上げます。 福島県在住 会員番号6619 川原です。
福島からの現地レポートです。
福島県では絆(きづな)作り応援事業という洗脳事業を行っています。その目的は、原発難民に意味のない安心感を与えて去勢させ、相互に監視させることです。
意訳すると、原発難民に今後必ず家と土地について適正な損害賠償費用を受け取れるという幻想を抱かせ続ける一方 現状に不満を抱く原発難民が組織化するのを未然に防止するのが目的です。
東電と政府はアメリカの原発封じ込めタイムテーブルに従い、原発難民の最終処分への準備を始めたのです。核廃棄物最終処分場建設のための地上げ工作の段取りをつけたのです。
厳寒の仮設住宅で原発難民を心身ともに弱らせ、絆(きづな)事業で意味のない安心感を与え、後は 監視体制を強化し、去勢しきったタイミングを見て 原発難民の家と土地を買いたたくのです。国家が公然と行う地上げはさすがです。まさに筋書き通りです。
絆(きづな)事業は全く意味のない事業ですが、震災失業者2000人を雇用し、失業者対策となるとの理由からか、誰も公然と批判することはできません。除染についても同じです。しかし、こうした表面的に意味のない事業にこそ、実は重要な役割があるのです。
環境省のポスターには「除染なくして福島の復興なし」と書かれ、中央の下の部分に一番大きい文字で「環境省職員の募集」と絶妙なバランスで書かれていました。明らかに環境省の予算と権限の拡大が狙いだと思うのですが、地元の批判を逃れるため「職員募集」を全面に打ち出しています。(雇用という餌を使う戦略です。)
このポスターを見かけたのはヨークベニマル郡山富久山町店内に設けられた「絆スペース」という場所です。この場所は県の委託事業を受けた企業とNPOが運営しています。
ここで働く緊急雇用対策で雇われた女性曰く「この絆(きづな)スペースは仮設住宅でなく、県の借り上げ住宅にいる人へ情報発信するのが目的だ」と説明してくれました。
その意図は仮設住宅の連中は監視体制ができているが、ばらばらに点在している借り上げ住宅にいる連中にも監視の目を向け、しっかり去勢されているか確認するためです。
こういう絆(きづな)スペースという場所が県内に10か所ほどあるそうです。絆(きづな)新聞というのも発行しています。(新聞の内容は「仮設住宅で体操して楽しく暮らしてます」という去勢された難民を美化する内容です。)
この「絆(きづな)スペース」は、今後家と土地を安値で買いたたかれる原発難民を絆(きづな)という言葉で根拠のない安心感を植え付け、去勢して洗脳する施設です。
「除染」と「絆(きづな)作り事業」は地元の雇用確保につながるとは言え、これだけどうでもいいことに予算が使われると腹が立ちます。日本再占領風に言うと「ギブミー チョコレート キャンデー」が「ギブミー 除染のワーク」 になり、どんなあほな仕事でもしまーす。猿の惑星の福島版です。こういう人間に仕事を与えても、自立していくことはできません。一時的な雇用対策、経済効果よりマイナス面が大きいと推察します。猿には餌を与えるのではなく、餌の取り方を教えるべきです。全く無意味な除染をさせることは、アメリカの工程表にもあり、原発難民を飼い犬と化し、「おとなしくしていれば餌はやるぞ」というメッセ−ジです。除染は難民を自立させない最適な手段なのです。権力者は除染という手段で地域を意のままに取捨選択することができます。(除染ができていないことを理由に帰還をさせないなど。)
万が一難民に自立されると、「ひとり1億の損害賠償金を寄こせ、地元に戻らせろ」など言い出す可能性があります。地上げ屋としてこれが一番困ります。
その後、郡山市のビックパレット脇にある川内村仮設住宅に寄りました。そこには今までになかった施設がありました。それはドイツ赤十字から川内村に寄贈された。コミュニテーセンターという豪華な仮設事務所です。施設の脇には高級外車 プジョー(赤十字のネーム入り)が駐車されていました。その瞬間、ここは仮設住宅ではなく、「原発難民キャンプ」だと感じました。今までにも仮設住宅という呼び方に違和感を感じていました。こんな福島拘置所よりひどい掘立小屋は、住宅ではなく難民キャンプだと。
ドイツ赤十字寄贈のコミュニテーセンターには川内村の教育委員会が入居しています。仮設住宅にどうして教育委員会があるのか?難民を監視 教育するためか。教育委員会の事務室の入り口の上には「管理」という文字がありました。これで全てが判明しました。
原発難民は、自分は難民であるという自覚がありません。しかし、彼らの現実は原発事故により家屋を強制的に追い出され、ここにしか居場所がない哀れな難民なのです。難民達には他に居場所はありません。難民収容キャンプでおとなしく飼い犬となるしか選択肢はありません。いくら現実から目を背けても今の現実は全く変わりません。こんな現実を赤裸々に表現するときっと腹を立てる人もいるかと思う。しかし他人は騙せても自分は騙せません。自己認識 自分は哀れな原発難民なのだと自己認識できなければ復興はありえません。属国日本の難民キャンプは、今世界から注目の的です。今から福島県内外にある仮設住宅をその実態と正体に即して「福島原発難民キャンプ」と呼びます。
難民キャンプの実況報告続編 こうご期待ください。
【763】[863]大学生の政治的無関心
こんばんは、会員番号7416番、加地 龍太(かじ りょうた)です。
「書生1」というハンドル・ネームを使っていましたが、副島先生から
本名で書き込んだ方が良いと言われたので今後は本名で書き込みます。
以下、「~だ。~である。」調で「大学生の政治的無関心」について書きます。
私、加地龍太は現在20歳の都内の大学に通う大学生である。大学での知り合いなどに少し政治の話を振ると大抵の人間が「興味ない。関心ない。」という態度を取る。中には小沢一郎という名前すら知らない人たちもいた。
なぜ、このようなことになっているのだろうか。私は、目先の諸問題(就活、アルバイトなど)に時間を食い潰され、他のことを考える余裕がないということが理由の一つとして挙げられると思う。とある友人たちに質問しても「政治について考えている余裕がない。」と言う。真実、経済的に恵まれていない人々はアルバイトを夜遅くまでやっているから本を読む時間がない。それゆえ、政治について考えている余裕がないということは認める。
私のような比較的恵まれた家庭に生まれ育った人間の出来損ないとは異なり、立派な人たちだ。だが、真に立派なのは、上記のような過酷な境遇の中でも本を読み、独学で諸々学んでいる人たちだ。しかし、そのような人たちはどうやら少数派だそうだ。
私の知り合いにも、家庭環境が恵まれているにも関わらず、本を読んで独学せずに「ただ念仏を唱えているいるだけ」の下らぬ大学の授業を受けて、
「自分は何かを学んでいる」と思っている白痴(はくち)がいる。
私のような人間の出来損ないに白痴呼ばわりをされている究極のボンクラである。このような阿呆はきっと一生涯、何かと理由を付けて本を読んで自分の頭で考えるということをしないで死んでゆくのだろう。
話を戻し、生活に余裕のない政治的に無関心な人たちにいかにして政治的関心を持っていただくかを思考する。
私が思うに、政治的に無関心な人は政治に対して「自分に関係のないこと」だと認識しているのだと思う。
デール・カーネギーの著作「カーネギー 心を動かす話し方」という本の中で、「人間は利己的なものである。人間は主に自分に関係のあることにしか関心を示さない。この次、あなたがどこかで講演するとき、聴衆は講演者の話が聴衆たち自身に関したものである限り、講演者の話を熱心に聞きたがっているのだと心に思い抱くことだ。」という意味のことが書かれている。
私はこの通りだと思う。現に私が通っている大学でも、上記の聴衆に当たる大学生が熱心に話を聞くのは、自分自身に関係のある就活に関する授業ばかりである。
それならば、政治が自分自身に関係あることだと大学生に思わせれば良いのだが、どうすれば良いか。私としては、「税金や社会制度は直接自分の生活に関係するのだ。ゆえに政治はあなたに取って関係あることだ。」と説く、などと言うありきたりなことしか今は思いつかない。
私は、実際に大学で友人たちに副島先生のことを紹介しながら政治や経済や歴史の真実の話を語っているが、マスコミや教科書や念仏を唱える教師たちが語らない「生(なま)の世界情勢」にはそれなりの人数が少しだけ関心を示す。だが、自分で深く知ろうとはしない。いつも私が一方的に語るだけになっている。
ここまで来ると、政治に無関心な人間は死ぬまでそうなのではないかと思えてくる。だが、やはり日本国に住んでいる日本国民である以上は、日本の政治について思考するべきだと思う。政治は直接的にしろ間接的にしろ、自分自身に関係することなのだから。
何かご指摘ご意見などがありましたら、是非ともメールを下さい。
宜しくお願いします。
加地 龍太 拝
【762】[851]陰謀論と世界の真実
こんにちは、会員番号7416番
ハンドル・ネーム「書生1」です。
昨日、陰謀論について少し考えことをこの「重たい掲示板」にも書き込ませていただきます。
客観的証拠などを列挙して語る訳ではありませんが、自分の人脈から聞いた証言はこれから以下に書き記すことのベースになっています。
尚、これから以下、陰謀論と世界の真実についての私の考察においては「~だ。~である。」調で記載します。
「陰謀論と世界の真実」
陰謀論は都市伝説である。都市伝説は、真実を真実ではないかのように世間に思わせるためにわざとミステリアスな言葉で諸真実を語ることによって人工的に作られるものである。現実に、在日暴力団が自分たちが行なった国家レベルでの犯罪行為(大物政治家の暗殺など)を都市伝説でカモフラージュさせるため、都市伝説を作って世間に流している。これは私がある筋から聞いた話である。
人工的に都市伝説を作るのは体制側である。
副島隆彦先生のような諸真実を摘発して下さる「真実派言論人」という存在は体制側には脅威である。権力者である体制側が、諸真実が暴露されても良いように、諜報機関や暴力団を使って「陰謀論=都市伝説」を作成させるのである。テレビに時たま出てくる陰謀論を語っている人間たちも恐らく高額な金銭で体制側に買収されているのだと思う。
有名な陰謀論者であるベンジャミン・フルフォード氏が、口では反権力者のようなことを主張しているが実は権力者側の人間であり、真実が暴露されたときにその真実を有耶無耶(うやむや)にするための都市伝説=陰謀論を作る仕事をしているのだ。と、私は ある人物から直接聞いたことがある。
本当にベンジャミン・フルフォード氏が「実は体制側の人間」なのかどうかは私には判らないが、彼の著作を読むと本当だと思わざるを得ない。
ベンジャミン・フルフォード氏は彼の著作の中で、アメリカ帝国の最高権力者たちの具体的な名前を挙げずに「闇の権力者」などという荒唐無稽な言い方で世界の真実を覆い隠している。このようにしか思えない。
ロックフェラー、ロスチャイルド、フリーメーソン、ビルダーバーグ会議、などが陰謀論の対象にされているせいで、上記の単語について何かを語ると「あいつは陰謀論者だ。」と一方的に見られるようなことになるのだと思う。
副島先生のような活動をしている人々に対する防波堤として、陰謀論者がいるのだと私は思う。
以上です。
この私の考えに何か意見がある人は是非、お考えを聞かせて下さい。
【761】[850]福島本部活動日誌です59
以下に、MLに投稿した内容を転載します。
(転載始め)
2012年1月21日の日誌です。
一日中雪が降っていて、何も出来ませんでした。
積雪が一気に20センチになりました。昨日までは全く積もっていませんでした。
夕食は、インスタントラーメンにほうれん草とネギを入れたもの、もずく、納豆、味噌汁の残り、でした。
味噌汁の残りが遂になくなりました。3週間の長きにわたる戦いが終わって、感無量です。
明日は午前7時のバスに乗らなければならないので、早く寝ます。
現在の外の雪の状況は、こんな感じです。
バス停まで行けるか、心配です。
(転載終わり)
(転載始め)
2012年1月22日の日誌です。
長くなってしまい、漫然と書いてしまっていることを最初にお断りしておきます。
午前5時に起きて、余っているカレー蕎麦の残りを胃に押し込みました。
午後5時40分、雪かきをしたのですが、5分で雪かき用スコップが壊れてしまいました。長年外にあったので、劣化していたのだと思います。
午前6時から、いわき市に行く用意をしました。
午前6時40分、バス停に向かったのですが、行くだけで一苦労でした。
大雪の影響か、7時発のバスは10分遅れでバス停に到着しました。
途中で撮った古道体育館は、入り口の所に作業員が一人居ました。
旧街道は道に木が倒れていたのですが、運よくショベルカーが除雪作業中でした。
そのショベルカーが木を脇に退けたので、バスが通れました。
常葉、船引でも、大雪が積もっていました。
船引公民館の駐車場では、大人と一緒に居た子供たちが雪合戦をしていました。
25分の遅れでバスは船引に到着しました。
8時31分発の電車に乗る予定だったので、全く問題はありませんでした。
いわき行きの電車に乗りました。40分ほどして、江田駅付近になると、雪は積もっていませんでした。
午前9時37分にいわき駅に到着しました。着いてすぐに、今日泊まる予定のホテルを確認に行きました。
いわき市の駅前を歩いてみました。(今思えば、この行為が余計でした。)
いわき市の駅前は、一応駅ビルがありましたし、近くにイトーヨーカドーもありましたので、東京の郊外と余り変わらないです。
いわき市の気温は5度あり、大変暖かかったです。駅前で手袋をしている人も少なかったです。
午前10時49分、広野駅行きの電車に乗りました。
常磐線からは、海沿いにあって土台だけが残っている家が見えました。
(二枚目は帰り道での写真です)
午前11時14分、広野駅に到着しました。
広野駅からは、火力発電所の煙突が煙を出しているのが見えました。
(ところで船引駅から広野駅に行く場合、直接切符を買うよりも、いわき駅で一回降りた方が110円安くなります。
普通は途中下車した方が料金が高くなるのですが、・・・なぜなのでしょうか。)
3.5キロ程歩いてJビレッジに向かいました。
これから歩いた往復で約7キロの道は、頻繁に人を輸送しているバスが通っていました。警察車両よりもずっと多い頻度でした。
但し、意外と乗っている人の数は少なかったです。多くて4人でした。
(写真はJヴィレッジに右折して入って行ったバスです)
道路の電光掲示板は、警戒区域内への立ち入りが出来ないことに注意を促すものでした。
500メートル程歩くと、旧スーパー(ショッピングプラザアイアイ)の建物が、三菱重工業福島第一作業所になっていました。
丁度作業員を輸送するバスが駐車場に入っていくところでした。
更に500メートル程歩くと、営業していないセブンイレブンがありました。
(←店内の写真です)
(後日http://ranasite.net/MapData/fukushima/hirono_map.htmlで確認してみると、この辺りまで津波が来ていました。
正直言いまして、全然気づきませんでした。)
更に1キロ程歩くと、民宿(ニュードライブイン広野)が建設会社によって借り上げられて作業員用の寮になっているようでした。
駐車してある車は、神戸、山梨、習志野、千葉、岩手、品川、など色々なナンバーでした。
原発構内への立ち入り許可証もありました。
更に100メートル程歩くと、旧パチンコ屋の店舗が「日立GEニュークリア・エナジー株式会社福島第二原子力発電所二ツ沼事務所」として使われていました。
更に500メートル程歩くと、二ツ沼総合公園に東芝対策本部が出来ていて、立ち入り禁止になっていました。
国道6号線の反対側では、ファミリーマートJヴィレッジ店が営業中でした。
ゴミ箱の注意書きに、「原発20km圏内に持ち込んだものや、防護服・手袋・スリッパ等を捨てるのはご遠慮下さい」と書いてありました。
更に200メートル程歩くと、道路が大きく崖崩れしていました。
ここの交差点でラーメン屋がやっていたので、入ってみました。
店内は、5組ほど作業員と思われる人たちが入っていました。
600円の中華そばと100円のご飯を頂きました。
(不味かったです。ラーメンのスープを熱くし過ぎるのは、一寸・・・。)
なお、500円の耳あてを、おそらくはここで紛失してしまいました。
更に200メートル程歩くと、「株式会社アトックスJヴィレッジ作業所岩沢寮」がありました。
更に1キロ弱歩くと、Jヴィレッジの正面入り口に出ました。
ここから先は立ち入り禁止になっていました。
また、警官や警備員に誰何されるのも嫌なので引き返しました。
1キロ歩いて戻って、正月にAさんと行った所を、おぼろげな記憶を頼って行ってみました。
Jヴィレッジの奥のほうの施設には、やはりコートの上にプレハブが建っていました。
広野火力発電所の入り口付近には、原発作業員用の宿泊施設の広告立て看板がありました。
自民党の立て札は倒れていました。
・・・ここ、泊まってみたいです。
(立入禁止の表示は無かったので)Jヴィレッジスタジアムの駐車場に入ってみました。
入り口付近には食堂がありました。
入って食べたかったのですが「新広野単身寮以外の方は利用できません 管理事務所」と書いてあったので、泣く泣く諦めました。
駐車場には、半分のスペースに普通の品川ナンバーの車などが駐車してありました。
もう半分がバスの駐車スペースでした。
あるバスには「「2F2号車二つ沼(東電のマーク)乗る前に確認綿手袋サージカルマスク着用よし」と書かれていました。
私が居た短い間にも、3台のバスが入って、2台のバスが出て行きました
Jヴィレッジスタジアムは、入り口前に資材が詰まれていました。「東電物流(株)」という文字が見えました。
脇には浄水層がありました。
タイルの一部は剥がされ、砂利が埋められていました。
グラウンドにはプレハブが建っていました。
少し離れたプレハブには、ダンボール、ジャンプなどの雑誌類、プラスチックゴミ、燃えるゴミ、が分別して置かれていました。
歩いて広野駅に戻りました。
(途中で三菱重工のバスに何度かすれ違いました。
)
珍しく、普通の車ではなく、タクシーが一台通りました。
時々すれ違うバスは、殆どガラガラでした。
おそらく作業に使われた廃棄物のヘルメットなどが落ちていました。
福井ナンバーの、警戒区域立入証を持っているバスが停まっていました。
広野のガソリンスタンドは営業していました。
広野町役場は、休日だったからか、やっていませんでした。
広野町の中は、所々の民家には人がいましたが、商店などはやっておらず、閑散とした状態になっています。
広野駅に戻った後、午後2時34分の電車で四ツ倉駅に向かいました。
広野駅には女性の乗客が4人、男性の乗客が1人いました。
男性の乗客は、カメラを持っていました。
四ツ倉駅で降り、線路を挟んで駅と反対側にある仮設住宅に行きました。
(後で調べたところ、仮設住宅は30キロ圏外に建てられていました。
http://ranasite.net/MapData/fukushima/hirono_map.html)
いわき市四倉町鬼越の仮設住宅は、住友大阪セメント(株)の工場の空き地に建てられたようです。
工事をしたのは佐藤工業だと表示されていました。
約250戸ほどで、木造の仮設住宅の方が多かったです。
車椅子用の仮設住宅もありました。
四ツ倉海岸に歩いて行きました。
行く途中で坂になっている所は、土嚢で崖崩れを防いでいました。
海岸沿いのコメリ(というホームセンター)が営業していました。石材センター、ドコモショップも営業していました。
海岸沿いは、土台だけ残っている家、ぼろぼろになったままの家、既に修理されたと思われる新しい家が混在していました。
(←この写真の家は、この後補修するそうです)
(←この写真は新しく補修した箇所は家の色が違います)
国道6号線の内側でも、やや被害が出ていました。
ただ、上の画像は隣り合っている家を続けて撮ったのですが、片方は土台だけで、片方はシャッターのみの被害で収まっているのを見ると、この差は何なのか、考えてしまいます。
海岸沿いの道路の下水溝は、上のコンクリートブロックがなくなっている所が多かったです。
加えて、道路は補修されたのですが、その脇にはまだまだ補修しきれていない箇所が残っていました。
四ツ倉海岸では、流されたテトラポットが砂に埋まってしまっていました。
ココスヤシの半分は、津波の影響なのか、折れてしまっているようでした。
倉庫や水産加工場の建物も、廃墟に近くなっていました。
電灯や標識の柱も曲がっているものがありました。
一方で、7月時には倒れていた信号の柱などが新しくなっていました。
漁船は二隻泊まっていました。陸にはおよそ10隻の船の残骸が上がっていました。
四ツ倉駅に歩いて戻った後、午後5時8分の電車に乗って、午後5時半にいわきに戻りました。
本屋に行って、先生の新刊、「ヤクザと原発」、「東日本大震災福島(DVD)」、を購入しました。
夕食はキッチンこころという店で、カキフライ定食を食べました。
キャベツが異様な量でした。
味は兎も角、最近見たアニメに「こころ」というキャラクターがいたので、また、ビジネスホテルから近かったので、つい入ってしまいました。
ネタで1250円も余計に消費してしまい、ビジネスホテルに戻ってから、自分の馬鹿さ加減に頭を抱えました。
いわき駅前のビジネスホテルに入ってから、風呂に入る気力も無く、ベッドに入って寝ました。
5000円の、機能を必要最小限に抑えてあるビジネスホテルでした。
中国の郊外のホテルとあまり変わりませんでした。
(転載終わり)
【760】[849]福島本部活動日誌です58
以下に、MLに投稿した内容を転載します。
(転載始め)
2012年1月17日の日誌です。
手を少し怪我したので、簡単に書きます。
(片手でキーボードを見ながら叩くのは、結構ストレス溜まりました。)
22日、電車で、いわきと広野に行ってみます。
もう少し調べがついたら、南相馬にも行きます。
夕食は、蕎麦を茹でて味噌汁の残りに投げ込んで食べました。
(転載終わり)
(転載始め)
2012年1月18日の日誌です。
今朝はマイナス9度でした。
それでも日中は陽が出て、6度まで上がったので、大変過ごしやすかったです。
大広間に掃除機をかけました。
体育館に行ってみました。
体育館を見ていたところ、見張りの人が居て、声をかけられました。
なんでこっちが誰何されなければならないのでしょうか・・・。
体育館隣のプールでは、工事が行われていました。6人ほどいて、作業中でした。
体育館の裏側には小型車が二台駐車してあり、作業員が2人いました。何をしているのかはわかりませんでした。
都路中学校では、ショベルカーが動いていました。
夕食を作ろうとして失敗しかけました。
味噌汁の残りに蕎麦を茹でたものを入れたのですが、大変不味くなりました。
仕方ないので、カレールーを入れて誤魔化した所、結構美味しいものが出来ました。
(転載終わり)
(転載始め)
2012年1月19日の日誌です。
朝にもう一度体育館に行ってみました。
プールの工事は、かなり進んでいました。
体育館の裏は、トイレの近くの排水管があると思われる所が、一度セメントを剥がされていました。
帰り道は、空に飛行機雲が6本ありました。
空からの放射線量調査をした後だったのかもしれません。
水道代を振り込みに行きました。2530円でした。
洗濯をしました。それからソファーと自分の布団類を干しました。
大広間をもう少し細かく掃除しました。正直、冬は二回にわけてやらないと厳しいです。
昼食は、蒲鉾ひとかたまりにわさびを塗りつけて食べました。
わさびは要らなかったです。
午後2時、原発方面の検問所から35台前後の車が走ってきました。
軽トラックが多かったです。作業員の人達が帰ってきたところだったのかもしれません。
10台はそのまま288号線を直進して帰っていき、他の25台ほどは399号線に左折して入りました。
うち一台は、ここに荷物を届けに来たクロネコヤマトのトラックでした。原発に物を届けた後に来たのだと思います。
夕食は、前日の残りであるカレー蕎麦もどき、豚肉ともやしとチンゲン菜を焼肉のタレで炒めたもの、でした。
500円の耳あてを購入してから、自転車で外に出られるようになりました。
それもあってか、今日は夏の頃と同じくらいの掃除の類が出来ました。
20日午前5時、大量のダンボールをゴミに出しました。
三回に分けて運ばなければなりませんでした。
(転載終わり)
(転載始め)
2012年1月20日の日誌です。
ゴミを捨てた後、重たい掲示板に過去のMLを転載しました。
餅にカビが生えていたので、捨てるしかありませんでした。
車のエンジンを10分かけました。
先生から貼るように言われていたグラビア本のゲラを、貼るには貼ったのですが、かなり見にくい状態になってしまっています。
手を怪我していてずっと出来なかった皿洗いを、一気に6日分やりました。手が治り切っていないので、30分かかってしまいました。
ガスをやってもらっている遠藤燃料店の人が来て、ブルーバーナが置いて無かったかを訊かれました。
温風ヒータ用省エネダクトを買ってから、自分の周りだけを温かく出来るようになったので、大変重宝しています。
今日は一日雪が降っていましたが、暖かかったです。
ロチェスターの今日の最高気温がマイナス14度というのを知って、なんだか耐えられそうな予感がしてきました。
(転載終わり)
【759】[848]消費税増税と抱き合わせで実施されようとしている「納税者背番号制度」を見逃してはいけない。
SNSI研究員の根尾知史です。
これから始まる消費税増税と、それに抱き合わせで実施される
「納税者(国民)背番号制度」の話を書きます。
現在、消費税の「逆進性(貧乏人ほど税負担が重くなるということ)
を緩和する」という口実で、国民への税金還付(給付)を制度化
しようという提言が聞かれます。
実際はこの流れのなかで、「税金を返金してやるんだから」
という口実で、国民ひとりひとりに「納税者番号」をふっていく
ということが行われる予定になっているのです。
世界ではまだ韓国しか実施していない、「納税番号制度」を
日本の財務省もやりたくてしょうがない。
これで、国民の指紋から、生年月日、出生地などのあらゆる
個人情報からはじまって、個々人のお金の出入りや、金融資産や
不動産資産、海外資産の移動までも一元して、そのやりとりの
いっさいを、一つの背番号ですべて監視できることになります。
政府は、国民の間の金の流れに対する、徹底した一元管理・統制
の根幹になる納税者背番号制を、消費税増税の法案に紛れ込ませて、
これから法制化しようとしています。
メディアでは、消費税増税の議論にばかり注目して、その陰で
抱き合わせされる納税番号制度は、まったく話題になっていません。
これは明らかに意図的であり、消費税率の議論に終始しています。
財務省の御用学者たちも、納税者番号制の導入を、納税者の
効率的な把握に不可欠である、という論陣を展開しています。
「課税最低限以下の低所得層を正確に把握するため」などという
口実で、納税者番号の制度化を提唱しています。
以下に、財務省の御用学者の頭目である、森信茂樹氏のそうした、
消費税増税による、低所得者への負担増加を和らげるために、、
という論調で、さりげなく、しかし、ちゃっかりと背番号制が
不可欠であるような議論には、要注意です。
(転載貼り付け始め)
●「消費増税議論(その2) 消費税の逆進性解消には
給付付き税額控除が有効だ」
森信茂樹 [中央大学法科大学院教授、元財務官僚]
ダイヤモンド・オンライン 2011年12月19日
http://diamond.jp/articles/-/15386
逆進性=消費税の最大の欠点
消費税議論で、最大の課題の一つは、所得の低い人の負担割合が
多くなる「逆進性」をどうするのか、という問題である。
消費税は、消費に対しては高所得者も低所得者も同じ割合の税負担である。
また、高所得者ほど一般的に消費が多いので、消費税負担額は多い。
しかし、高所得者の方が消費に回す割合が少ないので、所得全体に対する
消費税負担率は低所得ほど高い。これが、「累進」税率により、所得の
多い人にはより多くの税負担を求めるべきという立場から、
「逆進」として問題視される。
(中 略)
カナダやシンガポール、ニュージーランドなどでは、給付付き税額控除を
導入して逆進性対策を行っている。給付付き税額控除とは、聞きなれない
名前であるが、一言でいえば、「消費税負担分を低所得者に還付する制度」
である。
還付という言葉は、納税義務者の税金を返すことだが、消費税の場合、
納税義務者は事業者で、消費者は負担者である。そこで還付という言葉は
正確な表現ではないのだが、この方がわかりやすい。
カナダでは、3万カナダドル以下の低所得者に対して、必要最小限の
消費支出にかかる消費税相当額を、家計調査から計算し、所得税の体系の
中で税額控除・還付しており、GST(消費税)税額控除(Tax Credit)
と呼ばれている。
(中 略)
納税者番号制度の導入が必要
給付付き税額控除で逆進性対策を行うことには、課題も多くある。
最大の課題は、低所得層が誰かを正確に把握するシステム・課税インフラ
を構築することである。
わが国には、ざっと5000万件の所帯があるが、非課税所帯は推定800万件
ほどあると考えられている。しかし、国の税務当局は、課税最低限以下の
納税していない人・世帯については情報を持っていない。
そこで、わが国でも、社会保障・税共通番号を導入し、このような世帯
・人々の所得を把握していく必要がある。消費税率引き上げ・逆進性対策には、
社会保障・税共通番号の導入が欠かせない。
以上みてきたように、軽減税率の導入は、消費税率を10%まで引き上げる
今回の社会保障・税一体改革では、政策効果が低く、我慢すべきである。
そして、速やかに、番号の法制化と、カナダ型の「簡素な給付付き税額控除」
(実態は、「消費税低所得者向け社会保障給付」)の具体的設計に入ること
が望ましい。その後、本格的な給付付き税額控除、つまりワーキングプア対策
としての勤労税額控除や、少子化対策としてに児童税額控除の制度につなげて
いくことが必要だ。
(転載引用終わり)
アメリカでもまだ、社会保障番号(ソシアル・セキュリティー
・ナンバー、Social Security Number=SSN)があっても、
韓国の完璧な国民番号制にまでは及ばないそうです。
韓国は、朝鮮戦争時に、北朝鮮のスパイを識別するという
目的で、1968年11月に、当時の軍事政権が「住民登録番号法」
を制定して、これが実現されました。
現在ものすごい勢いで進行する、市場が暴走して政治を振り回した
フリーマーケタリズム(自由市場主義)の「金融資本主義」から、
「国家(管理統制)資本主義」への移行期に、世界中で国民納税
背番号制度が、いっせいに世界を覆い尽くすかもしれません。
制度の導入時は、ごくやさしく、日本で最初に消費税を始めた時と
同じように、「いやあ、それほど大変じゃあないですよ」と言いながら、
運転免許証やパスポートの更新時に指紋を取られようになる、
地元の役所から申請書が郵送されてくる、などという手順で
じわじわと、国民を刺激しない程度の何気なさで進められていく
だろうと、知り合いの税理士が言っていました。
一度導入されてしまうと、国民のプライバシーは一切なくなり
すべてが国家という巨大官僚組織にまる裸にされる、ジョージ・
オーウェル(1903-1950)の小説「1984年」の世界が
現実のものとなります。
まだ、その恐ろしさを私たちは実感で理解できていません。
しかし、法制化されてしまってからでは、遅いのです。
これに対する有効な反論が、納税者側の利益を最優先に考える
現役の「闘う税理士」たちから挙がっています。
長くなるので、ここにはその論文のポイントの部分だけ
抜粋で紹介します。
(転載貼り付け始め)
●「消費税にゼロ税率導入の必要性 – 真の意味での“完全非課税”を実現するために –
神奈川会 益子良一
http://www.zsk.ne.jp/zeikei538/ronbun.html
(前 略)
・・・消費税税率引き上げによる消費税増税の風潮が高まる中で、
今後、逆進性を緩和するために、非課税範囲の拡大、あるいは軽減税率を
採用させる運動が巻き起こる可能性があるし、また、巻き起こさなければ
ならないといえよう。
しかし本稿では、消費税*3において非課税範囲の拡大は、必ずしも逆進性を
緩和することにはならず、真の意味で逆進性を緩和するためには、究極の
軽減税率であるゼロ税率を導入し、“完全非課税”を実現する必要性が
あることについて論述する。
(中 略)
例えば医療を例にとると、医療は、国民の生命や健康維持に直接関係
するので、患者負担を増やさない政策的配慮から、別表第1の中で、
“保険診療を含めた一定の医療費”について、「消費税を課さない」
と非課税にしている。
しかし消費税は、生産から流通に至る各段階で課税が行われるが、
「別表第1に掲げるものには、消費税を課さない」とする非課税の
条文構成では、(最終)消費者に提供した役務提供に対してのみ
消費税を課さないということとなる。
すなわち、消費税と保険診療の関係でいうと、非課税規定では、保険
診療を仮に1000円とすると、その1000円について、患者(消費者)から
消費税50円をとれないこととなる。
そうなると、医療機関が医薬品等を問屋から仕入れるとき等に負担した
消費税は、誰が負担することになるかであるが、非課税規定の仕組みでは、
仕入れ等で負担した消費税部分は、医療機関が“最終消費者”として
負担することとなる。
非課税規定では、保険診療を受けた患者(消費者)は、“消費税が
課されない”が、医療機関が保険診療を行うに当たり負担した消費税は
すべて医療機関が負担することとなり、その結果、医療機関は
最終消費者として“損税が生じる”こととなることから、医療機関の
犠牲のもとに逆進性を緩和していることとなる*4。
仮に、消費税率が二桁台になって、食料品など生活必需品を非課税に
すると、消費税の逆進性を緩和するのに、医療機関のように、流通過程の
どこか(通常は零細な小売業者)の犠牲のもとでの緩和措置となり、
租税制度として好ましい方法ではないといえよう。
(中 略)
消費税を生命(いのち)に係わること、あるいは、生活必需品に
課すことを回避し、“完全非課税”を実現するためには、消費税の
仕組みからして、ゼロ税率を導入するしか方法はない*6。
ゼロ税率とは、課税資産の譲渡等の対価ではあるが非課税としないで、
標準税率に対する究極の軽減税率として、税率をゼロパーセントに
することである。
ゼロ税率を採用すると、消費税は課税されるが、消費税の税率が
ゼロパーセントなので、課税標準額に対する消費税(0%)から、
当該課税期間中に国内において行った課税仕入れに係る消費税額を
控除することができる。
先ほどの医療機関と患者(消費者)の関係で考えてみよう。
医療機関の課税標準は保険診療1000円で、患者の消費税負担額は0円
(保険診療1000円×0%)となる。
患者に消費税の負担が生じないのは、現行の非課税と同じである。
しかしゼロ税率では、その後の処理として、医療機関は、消費税の
申告をすれば、製薬会社から問屋へと、生産から流通過程の各段階で
課された課税仕入れに係る消費税の累積額を控除することができ、
その結果、医療機関に最終消費者としての消費税負担は生じない
こととなる。
(中 略)
費税税率引き上げによる増税路線の動きが着々と進む中で、
消費税廃止の運動だけではなく、中小零細企業の犠牲によらず
逆進性を緩和する運動を展開する必要性もある。
その運動の一つとして、究極の軽減税率であるゼロ税率の導入は、
消費税導入とともに廃止された物品税と同じような個別消費税化に
繋がり、消費税を廃止するに等しい経済的効果をもたらすといえよう。
消費税増税が言われている今こそ、医療を含めた生活必需品について、
「完全非課税」を実現できるゼロ税率=免税制度の要求運動にも
取り組む必要があると考える。
(転載貼り付け終わり)
消費税増税の議論だけに惑わされてはいけません。その裏側に
ピタッと抱き合わせで埋め込まれている、「社会保障・税共通番号」
の導入という、「国民(納税者)背番号制」の実現をこそ、
いま私たち国民が声をあげて、政治家を動かし、断固として
阻止しなければなりません。
根尾知史拝
【758】[847]支出をしぼるどころか・・
長年に渡り、国民に伝えるべき情報や真実を伝えず、アメリカの御用機関となり果てた末に、良識ある国民から見捨てられ、売上部数を堅調に減らしてきた大新聞会社。このままジリ貧になって、早く世から消えればいいものを、まだ裏から手をまわして姑息な手段で、血税にたかろうとしている。
以下を偶然目にしてしまったが、あきれてモノが言えない。以下の記事の中の、1つ1つの文章、1つ1つの言葉に、大きな欺瞞が含まれている。
<以下引用>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120127-00000086-yom-soci
学校図書館を新聞で活性、購読費を国が予算化
読売新聞 1月27日(金)1時26分配信
言語活動の充実を求める新しい学習指導要領の実施で、学校図書館を活性化させる動きが始まっている。
国は来年度から全小中学校の図書館に新聞を届け、司書の配置拡大も後押しする。新聞と司書教諭らが、相乗効果を挙げた学校も現れている。
相模原市の鵜野森中学校の図書室には、1日約50人の生徒が本を借りに来る。「貸し出しや返却の受け付けで忙しくて、好きな野球関係の本も読む時間もない」と、広報委員長の2年生。放課後も10人以上が集まり、司書と談笑していた。
図書室のショーケースに、最近の新聞記事が展示されていた。なでしこジャパンの記事から、内閣改造、遺跡まで10本以上。なでしこの記事には、沢穂希選手を紹介した本を添えてある。非常勤の司書が週2回以上、記事を替えている。
「新聞には、面白い記事が載っているというのを知ってもらい、ニュースに関連した本に興味を持ってもらうためです」と、司書教諭。
総合学習、国語、社会、理科から美術まで、ほぼ毎日、図書室で授業がある。放射能、地震関連の本や東日本大震災後の新聞や縮刷版も用意されている。
指導要領には「新聞の活用」が盛り込まれたが、文部科学省によると、図書館に新聞がある学校は2010年に、小学校で約17%、中学校で約15%にとどまる。
このため、文科省は12年度から始める「学校図書館図書整備5か年計画」などで、全国のすべての小中学校と特別支援学校に新聞1紙を置く予算(年15億円)を確保した。
<引用終わり>
今や子供たちに読ませるような価値のある記事はほとんどなく、連日アメリカと役所のプロパガンダ機関であることの確認と笑い話のネタ程度の情報しか提供していないようなものを、「面白い記事が載っている」とか「指導要領には『新聞の活用』」とか、これを書いた人間は正気なのか?と思わされる。
こんなものを「すべての小中学校と特別支援学校に置かねばならない」と考えるのは、売上低迷にあえぎ、今や瀕死状態の大新聞会社以外に、何があろう??こんなくだらないことに、年間15億円(!!)もの予算を割くほど、この国の財政には余裕があるのか?あったのか!?
なぜ、こういう新聞業界からの働きかけには応じるのだ?
こういう意味不明の予算が次々と確保され、官僚の利権は温存されたまま、どのツラ下げて増税を叫ぶ、ノダよ、勝よ!!
(あぁ、やっぱりこの愚総理との「同姓ハラスメント」は耐え難い・・・。)