重たい掲示板
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Loginはこちら【860】[971]サクランボ が 収穫されます。
「学問道場」会員 泉浩樹です。ごぶさたして居りました。
季節が移り変わり、さくらを眺めている間に 初夏となりました。
忌まわしくもある 震災と原発事故から1年が経ち、その現地を確認するため 私達が今年4月末に決行した「福島原発難民ツアー」も無事終えることができました。
現地 福島の地は ”人々”から”遠目”で観察され、好きな事を言われながら 今も「福島の土」の上に立ち、同じ日本の血をもつ人々が 暮らしています。
さて、昨年の夏からご案内を差上げている「福島の農産物を食べる」を 今年も始めます。
昨年は、皆様から大きな反響をいただき、ご紹介しました農家にとって この上ない励みになった模様です。
お買い求め頂いた方々からは 生産者が提供する「味」の良さと良心的な「価格」で 沢山のリピートをいただきました。
この場をお借りし、再度お礼を申しあげます。
*『果樹王国福島』から 『サクランボ』の収穫のご案内です。
昨年は時期を逃し ご案内できず「風評」により出荷できずに終わった「有我果樹園」のサクランボをご紹介いたします。
有我果樹園から報告が有りましたので、第一報です。
「サクランボ」は高い栽培技術が要求され、大きなビニールハウスの中で丹精込めて栽培されます。
本場と云われる山形県産に負けず劣らぬ品質と自負いたします。
こちらの須賀川市浜尾地区、震災事故当時は 風が回り込まなかったため、放射性降下物の影響も見られない場所でもあり、サクランボはビニールハウスの中の環境です。
昨年のりんご「サンふじ」には「放射性物質/不検出」のプリントを全てに 入れさせて頂きました。
放射性物質の話は「学問道場」の皆様でしたら、深い理解をお持ちなので割愛いたします。(『放射能のタブー』が私達の教科書)
みよし
昨年の写真
紅さやか、山形美人
昨年の写真
以下、有我果樹園 有我和晃よりの電子メールをそのまま転載致します。
(転載はじめ)
いつも実家がお世話になっております。
遅くなりましたが、さくらんぼの情報をお送りします。
6中旬~7月上旬は農作業の最盛期で、特にさくらんぼは毎日収穫に追われる日々です。
さくらんぼは、りんごのように日持ちしないため、予約という形をとらせていただいております。
注文の先着順に朝収穫したものを即日発送いたします。ですので配達日指定はなるべくお断りしています。
どうしてもというお客様は電話にてご相談ください。ただし時間指定は承りますのでよろしくお願いします。
なお、収穫時期は以下のように品種別にご紹介しますので、発送の目安にしてください。
3品種ともに1kgバラ詰め3500円プラス送料で承ります。
なお、代金は昨年と同様に請求書と郵便振込用紙を同封いたしますので、お振込をよろしくお願いいたします。
*紅さやか 「佐藤錦」×「セネカ」
完熟すると紫黒色になり、果汁が多く糖度は14~17度。収穫時期は6月上旬~中旬。
*紅さとう(山形美人) 「佐藤錦」の着色系
大きさ、形、食味は「佐藤錦」とほぼ同じ。収穫時期は6月中旬~下旬。
*紅秀峰 「佐藤錦」×「天香錦」
日持ちが良く、大玉で、糖度は20度位。酸味は少なめ。「佐藤錦」に劣らない有望品種。収穫時期は7月上旬。
以上です。
先日、副島先生の講演会のお誘いをいただいた件ですが、行けそうにありません。
ニュースでご存知かと思いますが、連休中に栃木県では大雨や竜巻が発生し、建物や園芸施設、収穫間近の麦に甚大な被害があり、損害評価で☉☉職員や☉☉会職員は毎日精一杯です。
また、実家のさくらんぼ雨よけハウスのビニール張りが毎年6月の最初の土日でやっているので手伝いに行きます。
残念ですが栃木県の農家のために働く責任もあり、職員の方との土日のお付き合いもあり、以前のようにいつでも実家に帰れるような自由がきく身ではないので、
親もかわいそうなんですが、お互い頑張っていこうと決心しているところです。もちろんパソコンなど、親にできないことはサポートしていきます。
また☉☉会や各☉☉の職員の方にも果物を買っていただけることになり、感謝しているところです。
最後になりますが、今後とも実家の方をよろしくお願いします。
☉☉☉☉☉とちぎ
有我 和晃
情報の更新の件ですが、勝手ながらyahooで簡単なブログを開設しましたので、そちらで情報のアップをしていきたいと思います。リンクをしていただければ幸いです。
有我果樹園のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ariga0729
(転載終わり)
*出荷の時期の見通しがつき次第 新たに情報をアップ致します。
今年も順次農産物をご紹介致します。おたのしみに。
泉浩樹 拝
【859】[969]リアリズム的国際関係
会員の加地 龍太(かじ りょうた)です。
以下に思考したことを記述します。
「リアリズム的国際関係」
国家と国家は対等な関係か。
経済力、軍事力、資源の量、シンクタンクの知的実力などの総合的国力に差異がある国家同士が平等で対等な関係であると考えるのは、現実的ではない。
リアリズム上の国家と国家の関係は、宗主国(世界帝国、世界覇権国とも言う)と属国の関係である。
リアリズムとは現実主義のことであり、国際政治上のリアリズムとはパワー・ポリティクスを肯定する立場のことである。
パワー・ポリティクスとは「軍事的もしくは経済的な力の使用もしくは脅迫的使用に基づく国家間の関係」を肯定する考えである。
リアリストとは、以上の考えが現実的であると考える人々である。
私もリアリストであるから、「人類(白人も黒人も黄色人種も)が皆 平等で国家同士も対等である。差別や偏見を一切せずに地球はまわっていく方が良い。」と軽々しく言う気にはなれない。無論、実現可能ならば人類が皆 対等に暮らす世界の方がより良いに決まっている。が、それは絵空事であり現実的ではない。
過去に「皆を平等に生活させること」を唱えたソヴィエト・ロシアのスターリニズムの実態が、国内に言論統制、思想統制などの政治弾圧を敢行し、中央政府の方針に違反した人々を強制収容所に投獄するという恐怖政治であったという事実が、それ(人類が皆 平等に生きるというのは絵空事だということ)を物語っている。
ソヴィエト・ロシアだけでなく、アドルフ・ヒトラーのナチス・ドイツも同じである。
以下、引用。
(引用始め)
私にとっての理想的な共同体は、あなたにとってのユートピアとはおそらく違うだろう。
地上に天国を創ろうとするような試みは、失敗に終わる運命にある。それは、天国がどんなものか、個人個人の捉え方が異なるからである。我々の社会が多様化すればするほど、国全体のために立てた一つの計画に我々皆が同意する可能性はさらに小さくなっていく。
デイヴィッド・ボウツ氏 著作「リバータリアニズム入門」 P377
副島隆彦先生 翻訳
(引用終わり)
加地龍太です。以上のように、人類を全て平等に生活させるなどという絵空事は、個人の尊厳、個人の自由を蔑(ないがし)ろにし、個人が自分の自由意志に基づき自らが持っている才能を発揮することを否定することになるのである。
それゆえ私は人類を全て平等にするという考えは現実的に宜しくないと考える。
これは、個人だけの話ではなく単位を国家にしても同様である。
現実世界では、世界覇権国の世界戦略と各国に権益を確保しているコングロマリット(複合企業)の経営戦略が世界を経営・運営しているのである。
以下、引用。
(引用始め)
国際政治における”リアリズム”Realismというのは、簡単に言えば、「ある国の国内問題のゴタゴタの内容がどのようなものであれ、そのことと国際政治とは無関係だ。それらの国内問題とは無関係に、その国の国家的運命は周りの国々、とりわけ強大な国との関係によって決定される」という理論である。
要するに、「小国や普通の国の運命は、アメリカやソヴィエトという覇権国どうしの国際的な覇権抗争の中で決定されてゆくのだ」という冷酷な理論である。
つまり国家というのは、それぞれひとつずつがビリヤードの玉のようなものであって、他の玉がぶつかってくるとピーンとはじき飛ばされて別の玉にぶつかって行く。
その国の国内の事情がどのようなものであろうとも、それらの内部関係とは無関係に外部的な理由だけで決定されるのである、とする理論である。
日本が戦後半世紀にわたって西側世界(自由陣営)に組み込まれ、アメリカの核の傘に守られてきたという冷厳な事実も、このリアリズム(現実主義)によって実践され、かつ、この理論からのみ説明がつくのである。この真実を、日本の国際政治学者たちの多くは、おおいかくしてきたか、あるいはきわめて歯切れ悪くしか日本国民に伝えて来なかった。
日本は情報統制国家である。
副島隆彦先生 著作「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」 P114
(引用終わり)
以上のように、リアリズム的には、個人がそれを好むか好まないかは不問とされ、国際関係は世界覇権国側の世界戦略によって決定されるのである。
従って、国家と国家は対等な関係ではない。
これがリアリズム的国際関係の理解である。
この現実を受けとめ、日本はどうするべきか。
私は、「世界帝国の世界戦略に沿った独自の国家戦略を日本が持つこと」が大切だと考える。
副島隆彦先生の著作「新版 日本の秘密」にも同様のことが書いてある。
現実的に属国である国家は、覇権国と親交を結ぶことが大切である。
なぜならば、経済面をはじめとする総合的国力で覇権国に劣っている国家は、親覇権国であることが国家経営に取って不可欠だからである。
それゆえ私は、日本は今後少しずつ「親中国」になる必要があると思う。
尤も、ただ単に覇権国に金銭を貢ぐだけの国家であってはならないと思う。
日本は、独自の国家戦略を持ち、世界帝国やその他の国家と関係してゆくべきである。
最後までお読み下さり、感謝致します。
何かご意見がありましたら私のアドレスにメールを送って下さい。
宜しくお願いします。
加地龍太 拝
【858】[968]静かに、しかし確実に忍び寄る金融統制
おはようございます。山形の川本といいます。
群馬のゆみこさんの、久々の「ゆみこ節」が痛快でした。
「まあ、なんだいのぅ。人が本音を出してるんを見るんは、すがすがしいもんだいのぅ。」
うはははは!です。
さて。ここの掲示板をご覧になってる皆さまはご存知の方も多いかもわかりませんが、
住友金属鉱山株式会社 銅・貴金属営業部(純金積立)
からのお知らせが届きました。以下、抜粋します。
(抜粋ここから)
1 金地金売買手数料について
1)金地金加工費について
お客様が金地金現物をご購入される際の手数料となります。
金地金重量 現行 変更 備考
(2012/7/31迄)(2012//8/1迄)
1kg 無料 無料
500g 無料 無料
100g 1785円/本 4200円/本 (税込み)
20g、10g、5g 1785円/本 2625円/本 (税込み)
*当面の間、100g以下重量の金地金の現物販売については、1日の
お取引に上限(お客様ごとに各重量とも10本まで)を設定させていただきます。
2)金地金現物買取手数料について
お客様が金地金現物をご売却される際の手数料となります。
100g、20g。10g、5gのいずれかの金地金がご売却に含まれる場合、
2100円/件 → 4200円/件 (税込み) (2012/8/1~)
<1kg、500kgの金地金重量の種類のみの場合は無料となります。>
2 金地金引出手数料について (2012/8/1~)
金地金保護預かりにあわせ、今後、純金積立における金地金の残高の
中から、金地金現物をお引き出しされる場合も、100g以下の金地金に
ついては引出手数料として上記の金地金加工費がかかります。
(以下、省略)
(抜粋ここまで)
ATMで現金での送金上限が10万円に制限されたときも「ぞっ」としましたが、
今回もこれをみて、背筋が「ぞぞぞぞ」としました。常識では考えられない
幅で手数料の値上げをして、小口の金の売買や引き出しを大きく制限する。
表面的には普通の生活が続いているように見えるけど、「気分はもう戦争」。
できるときに、できる準備を怠りなくしていかなくては、と気を引き締めています。
【857】[967]榊原英資(さかきばら えいすけ)の本音を垣間(かいま)見る。 「サラリーマンは奴隷階級」
群馬のゆみこ(川端優美子)です。
数ヶ月前に見たNHKテレビのBS歴史館「古代都市ポンペイの真実~新発見!54体の人骨の謎~」でのこと。司会は渡辺真理、久米宏と一緒にニュースステーションに出ていた頃の暗さはどこかへ行って、とてもきれい。ゲストは古代ローマ研究家の青柳正規, 「ミスター円」の二つ名を持つ榊原英資(さかきばら えいすけ), ちょいワルのパンツェッタ・ジローラモ。
「NHKネットクラブ 番組表ウォッチ 番組詳細」より
(貼り付けはじめ)
火山の噴火で埋もれたポンペイ遺跡から、近年発見された54体の人骨。周囲には、エメラルドなど宝石や大量の金貨が…。いったい彼らは、どのように暮らしていたのか? ポンペイの豊かな生活から見えてくる、「人類が最も幸福だった時代」といわれる古代ローマ社会の意外な真実とは? 繁栄を極めたローマ文明は、なぜ衰退したのか? 豊かな生き方と繁栄のゆくえを探りながら、私たち現代日本人へのメッセージを読み解く。
(貼り付け終わり)
ローマ時代の奴隷階級とは、というVTRのあと、渡辺真理が目をつむって両手で頭を抱え、わたしには皆目検討がつかないし、こんな難しい質問をしてすみません、という様子で「古代ローマの奴隷階級は現代の日本で言うと、どいういった人々にあたりますか」とたずねる。青山先生が言いづらそうに「まあ、現代で言えば・・・サラリーマンですね」と答えると、渡辺真理は、まさに“ハトが豆鉄砲をくらったような顔”で目をぱちくり。そして榊原英資が、青山先生の答えを聞いて、わしゃしゃしゃしゃしゃ!と笑う。おじさん二人で大喜び。それを見て、わたしも大ウケ。(ジローラモはふだんから「ちょいモテ」とか言って、その日も広く開けたシャツの襟元にネックレスを二つもしていたりするので、おじさんたちの仲間に入れてもらえない。)
まあ、なんだいのぅ、人が本音を出してるんを見るんは、すがすがしいもんだいのぅ。
番組は進んで、皇帝が連日連夜開く贅沢三昧(ぜいたくざんまい)のパーティーの話が出る。そして榊原英資が、皇帝は贅沢をしていたと言っても、自分が統治する広い帝国の情報を集めて、毎朝明け方から夜遅くまで、仕事をしていた、と解説する。渡辺真理が、皇帝には大変な苦労があったんですねぇ、と感想を言う。すると榊原英資が、タートルネックセーターの襟元からひとさし指をさし入れて、ぽりぽりと首をかきながら、ばつ悪そうに、「支配者が苦労してる社会っていうのは・・・まあ・・・いい社会ですよ」と言った。
二人のおじさんに「サラリーマンは奴隷階級」という真実を教えてもらった渡辺真理が、副島隆彦へたどり着くまでに、どれくらいの時間と、またどんな道筋をたどるのか・・・。 おわり
【856】[966]私の私的なことを含めた、ご報告です。
副島隆彦です。 今日は、2012年5月21日です。
1. 金(きん、ゴールド)の値段が、この2ヶ月ずっと、かなり下落してきていたのですが、先週末、切り返しました。 金融の素人の皆さんにとっては、今が金(きん)の買いどきです。 副島隆彦はそのように考えます。 私の本を熱心に読んできた人たちで、ここのサイトを読みに来ている人で、自分の資産を守ることに本気の人は、私が書くことに信頼と信用を置いているはずです。
金(きん)の国際価格(1オンス、31グラム)で、1526.7ドル(5月16日の最安値)まで下げましたが、すぐに1600ドル近くまで戻しました。 それの反映としての国内の金価格も、ついに1グラム4000円を割って、3958円(5月17日)という安値になりました。しかし 今日の月曜日から 4100円台になりすぐに4200円になるでしょう。
自分の資金に余裕のある人は、先物業者(さきものぎょうしゃ。エース交易、第一商品、フジトミ、岡藤=おかとう、オリエンタル商事、ひまわりCX などの 東京工業品取引所の会員たち。もう30社ぐらいに減ってしまった。)に行って、「副島隆彦が推薦していた」と言っていいですから、そこで契約して、先物で買って、一年以内に、現物(げんぶつ)で引き受け=買取なさい。
田中貴金属、徳力、石福などの大手の小売業者で買うと、身分証明書をだせ、税金の申告書を書け、と、ものすごくうるさいです。これらの小売店では、上記の金額に 250円(消費税分200円と手数料がはいっている)かかる。金(きん)を売るときには、消費税分が帰ってくる(金という鉱物は消費できないので)。だから100円ぐらいのちがいだ。
日本は、(ヨーロッパとアメリカもそうだが)私がずっと書いて来たとおり、 官僚どもによる、大増税 と 金融統制(きんゆうとうせい)体制に急激になりつつある。だから 私たち国民は真剣に身構えて、これからの「上からのファッシズム体制」に抵抗して、闘う準備をしなければいけない。
2. 株式が、欧米も、日本国内も先週、大きく下落した。日経平均は、8600円にまで下落した。 政府による景気回復の囃(はや)し立てはウソだったと国民は気づいた。それで、今、まだ書店に積んである 私の最新刊の本 『欧米日 やらせの景気回復』(徳間書店刊)が、売れている。まだ読んでいない人は、買って、しっかり読んでください。誰が読んでも分かりやすい、「なるほどなー。そういうことだったのか」のおもしろい金融物語になっているはずです。私は、最近は、自分のことを評論家というよりも作家に近い、と思うようになった。
3.私、副島隆彦に 税務調査が始まって、税務署員(トッカン部門 と言って、特別税務調査官だそうだ)がふたり来た。 私は、言論人として、裏に財務省、金融庁、国税庁が控えている私への言論弾圧と戦わなければ済まない。
前回、2004年の税務調査は、私たちの学問道場(「副島隆彦を囲む会」)の会費収入をすべて、私、副島隆彦への一体課税でやってきた、違法なものだった。今回は、それはやらないようである。 向こうも、あまりに無理な、むちゃくちゃな強制課税をやったことを恥じているのだろう。
4.私、副島隆彦が、自分でこれまでずっと30年間、書いてきたとおり、全身評論家であり、暴き系言論人である。 自分への国家権力からの攻撃に対しても、堂々と闘う。私の学問道場の大方針 、それを「真実暴(あば)き教」という宗教だとすれば、その 教義は、 1.すべてを暴け。 2.世の中は騙(だま)しだらけだから騙されるな。 3.すべてを疑え。4.お金の話を嫌(いや)がるな。 そして、最近、作った、5.一切の偽善(ぎぜん、ヒポクリシー)を拒絶する。 である。だから、この教義に従って、私は自分のこともすべて書いて闘うしかない。
5.若い人たちや、貧乏なサラリーマン、引き篭もりのネット人間たちには、税務署との闘いなど、一生涯、縁のない話だ。 それに対して、私の金融・経済本の読者である、小金持ち(少資産家)、経営者、自営業者たちは、この税務署からの 攻撃、いやがらせと、ずっと親子3代とかで、闘ってきた人たちだ。 だから、私は、彼らに対して助言と、人生の生き方の指針を与えてきた。 私には、彼らからの大きな信頼と 信用がある。
「副島隆彦という人は、ウソをつかない人だ。自分をだまさない人だ。だから私は、この人の書くことを信用する。他の評論家や、テレビに出ている人たちとは違う。」と言ってくれる。 この世で一番大事なものは、信用と信頼と尊敬 だ。
6.官僚(上級公務員)たちは、自分が東大法学部を出て、頭がいい、人に上に立つ人間だ、と思い込んでいる。だが、人々、国民 からの尊敬がない。いくら 本省の課長です、部長、局長、政府のなんとか審議会の委員です、と言っても、信用と尊敬がない。 信用と尊敬がない者たちは、どうせ「顔なし君」だから、誰も知らない。国民からの負託(ふたく)=信託=信用=信頼=尊敬 が有って初めて、その 者は、国民の代表者(公務員)であり、権力・権限を行使できるのだ。
7.そして、国民との信頼を裏切った、と分かったら、逍遥(しょうよう)として、腹を切らなければいけない。自分に与えられた信頼と責任を果たせなかったと分かったら、
首をつって、国民に詫びて死ななければいけない。 上に立つ者が、責任を取らなかったら、下にいる者たちが、悲惨なことになるのだ。上の人間が、無責任の 恥知らずどもで、ただ威張りたいだけの 馬鹿野郎だったら、国民はひどい目に遭(あ)わされる。今のような、アメリカの手先どもの政治家たちが、アメリカの脅しと脅迫で、地位についている。
真の日本国民の指導者であり、生き方そのものが尊敬を集める偉い人である小沢一郎を、こんなにも、法務官僚、裁判官どもまで使って、いじめている。 私たち日本国民の 苦境と、悲惨は続く。アメリカ帝国の本拠地の ニューヨークで、金融大爆発が起きて、ニューヨークの金融ユダヤ城が、ボーボーと燃えて瓦解する、その日まで、私たちのしぶとい、原住民としての、根拠地戦の、抵抗の闘いは続く。
私、副島隆彦は、自動的に、この日本国民の闘いの指導者のひとりとなっている。その言論戦線の部門を、真剣に受け持っている。それは国民からの信頼と負託と尊敬 によってである。
8.福島原発の事故では、あれほどの事故を起こしたのだから、東電の幹部の副社長ぐらいでもいいから、せめて一人でも、首をつって死んでくれていたら、どれぐらい日本国民は、救われたことだろうか。原子力委員、安全委員長の歴代の一人でもいい。重たい責任を真剣に受け留めて、国民への信頼を裏切ったことを恥じて、自分でそれを強く感じて、ただひとり死んでくれたら、と、私、副島隆彦は、本気で思います。
9. この 4月19日に、「そんなことまで言われると・・・・こちらにも五分の魂があります。それなら(東電を)潰(つぶ)してください」と 勝俣恒久(かつまたつねひさ)東電会長は、声を震わせて、うめき声を上げたという(5月12日づけ日経新聞)。仙石由人(せんごくよしと)と枝野経産省大臣に対してである。
10. 勝俣や、前の清水や、今の西澤程度の者たちでは、小物だ。どうせ始めからただのサラリーマンあがりだ。 本当に首を吊るべきは、小宮山宏(こみやまひろし)である。小宮山は、今も東電の監査役のはずだ。小宮山は、今は、三菱総研の理事長だ。東大工学部の教授時代から、原子力委員長、安全委員長をずっとやっていた。東大総長にもなった、生き方上手だ。あまり勉強(学力)は出来なかったそうだ。西村肇(にしむらはじめ)先生が、そのように証言している。このことは、私たちが書いて出した『放射能のタブー』(KKベストセラーズ刊、2011年11月)にも書いてある。
11. この小宮山宏の弟子が、鈴木篤之(すずきあつゆき)で、その後が、今の、まだ、ひょーひょーとまるで他人ごとのように、安全委員長もやっている斑目春樹(まだらめはるき)だ。 武田邦彦(たけだくにひこ)は、こいつらにあやつられて、国民撹乱(かくらん)用に使われている、お調子者の小ワルだ。 だから、総責任者の 小宮山宏が、首を吊るべきなのだ。このようにはっきりと書いておく。副島隆彦をそこらの三下奴(さんしたやっこ)の、物書き程度だと思うな。
12. 私への国税庁=税務署からの 調査の件だが、彼らは過去3年を調べるそうだ。2009年には、私の年収は9千万円あった。2010年は、7千万円。2011年は6千万円あった。私の奥さん(配偶者)がそのように計算して、申告している。2009年は、私は、サブプライムローン危機 と 翌年のリーマン・ショックを 予言で当てた『ドル覇権の崩壊』や 『恐慌前夜』などを書いたので、収入が上がっていた。もうこんなことはないだろう。 私は、本の売り上げの1割=10%(一冊1600円なら、160円)を出版社から、そこから源泉徴収されたりして、それで暮らしている。
13.59歳になった私は、もう貧乏人ではない。しかし、私の暮らしは、決して金持ち、富裕層のようなものではない。私は、集まってくる若い弟子たちを抱えているから、お金がかかる。 私は、ずっと貧乏物書きをやって、30代、40代を生きてきた。父親は医者だったが私に財産らしき物はなにも遺さなかった。だから九州から出てきて学生時代から、東京でずっと普通のサラリーマン階級並で生きてきた。
14. 皆さんに教えておきます。 「脱税」という言葉は、気軽に使わないほうがいい。それでも脱税というのは、収入隠しの 一億円以上のものをいう。新聞などではそのような基準で使われてきた。国税庁自身が、そういう理解で動いてきた。しかし、金持ち、経営者たちを脅しあげるために、このコトバを使う。 私には、収入隠しは全く、ない。そのことを向こうも分かっている。
そうなると、あとは、「この経費は認められませんね。事務機にしては、いいのを買っていますね。 10万円以上は、減価償却しなければ」 などと、今どき、2年で買い換えなければいけない、消耗品の 文房具であるコンピュータのことなど、まったく知らない。 こういう ねちねちした いじめを 私、副島隆彦に仕掛けてくるのだろう。
申告納税制度、実質課税の原則により、私の申告を 向こうは、そのまま認めるべきなのである。
15. それと、消費税の分の計算のやりなおしだそうだ。 私は、きわめて不愉快であるが、国家権力とのこのあとの 交渉ごとを、ずっとやり続ける。前述した、私たちの学問道場の 教義の 4.の 「お金の話を嫌がらない」 の本義に従い、これまでの、日本の従来の知識人像の「お金の話は卑(いや)しいことだから、しない」というのとは違った地平(ちへい)に私、副島隆彦は立つ。 お金のことこそは大事だ。そして自分にまつわるお金のことも、私は、言論人で作家なのだから書かなければいけない。
16 . 人類史を 一番、大きな観点からみると、仏教もキリスト教も、儒教(日本では儒学) も 神道(本当は中国の道教)も、それから左翼インテリたちも、「お金を話しをいやがる」という綺麗事(きれいごと)の態度に出たものだから、だから、ユダヤ教(ユダヤ思想ともいう。Judaism)に 負けたのだ。私、副島隆彦は、そのように解明して、今、「日本の仏教1500年の全体像を解明する」本を、書いている。もうすぐ書き上げる。
17.従って、私一個の私的な 税金問題ではありますが、以後は、定期的に、どのように進展したかを報告します。 どうしても また、財務省=国税庁=税務署に、抗議行動を行わなければならないときには、弟子たちはじめ、会員の皆さまのご協力、ご支援を期待し、お願いすることになると思います。 副島隆彦拝
【855】[965] バブル不動産王のひとりだった 渡辺喜太郎(わたなべ・きたろう) 麻布自動車元会長の 独白
副島隆彦です。 以下が、本当の政治と経済の関係 です。 今からかなり目の、1985年の古い泥(どろ)臭い話です。 1985年の 日本のバブル経済=高度成長経済 の 最後の波のときには、こういうことが、本当に起きていました。
こういうことが、生(な)ま の 政治の姿です。 若い人たちには勉強になる文です。 1985年から27年たつから、渡辺喜太郎(わたなべきたろう)は、自分が死ぬ前に本当のことをしゃべって残そうと思ったのだろう。 副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「 自民党幹部、日産をぶっ潰してやるよ!政治と財界の裏側 」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120516/dms1205160709002-n1.htm
2012年05 月16日 夕刊フジ
(副島隆彦注記はじめ 。 以下の文は、バブル期 不動産王4人の ひとり、 頭文字から AIDS(エイズ)の A =ア の 麻布自動車の 渡辺喜太郎(わたなべ・きたろう) の独白、正直な回顧であり 新聞記者からのインタビューに答えた 発言だ。 次の I は、イーアイイーの高橋治則(たかはしはるのり)、Dは、第一不動産の 佐藤行雄、Sは、秀和レジデンスの 小林茂 だった。
1985年ごろに 日産会長の 石原俊=いしはらしゅん= は本当に真面目な経営者だったのだろうが、 このあとは、タブロイド紙でさえ 女問題で 写真を取られて、財界から追 放されて行ったことに つながる。 政・財・官界では、こういう いじめ方をする。 その前年の 頃の話だ。以下の文は 真実の政治資料 となる。
まだアメリカからの圧力が今のようにはかかっていない頃の、日本国内の 権力闘争に一部だ。 日産はこのあと大きな下り坂に入っていった。
副島隆彦注記終わり)
麻布自動車グループの「麻布建物」には80年代の10年間で 約30億円 の「使途不明金」があった。すべて政治家への“裏献金”だった。
ある大物政治家に2000万円の現金を持っていったときのこと。この政治家が「200万円入りの袋を5、100万円入りの袋を10作れ」と秘書に命じた。「大臣、これ、どうするんですか?」と尋ねると、「役人への小遣いだよ。彼らは企業などからはもらえないから、オレたちがあげるんだ」。あのころはこういったこともまかりとおっていた。現在はそんなことはしていないと信じたいが。
当時、政治家の力は強かった。知り合いの社長が証券取引所に上場の申請をしても取り合ってくれず、7年も待たされたままだった。困って、私に相談にきた。「1億円の献金ができる?」と聞くと「大丈夫だ」。そこで、さる有力な政治家のところに連れていった。
その政治家先生、私たちの話を聞くと、すぐに大蔵省(現財務省)の証券局長に電話をし、「オレの後援者、いい会社なんだよ」と伝えた。もちろん、「上場の件、やってあげろよ」なんて具体的なことは言わない。そこはアウンの呼吸というか、役人も心得たもの。
その夜、この社長と飲んでいると、連絡が入った。上場が決まって証券取引所が資料を取りにくるというものだった。現在はそんなことはないと信じたいが。
別の意味で政治家の力を感じる出来事もある。私の海釣りの仲間の日産自動車・石原俊さんが経済同友会代表幹事に就任し、政界にも強い影響力を持っていたころの話。石原さんは「企業は一流、政治は三流」などと、当時の自民党政権に対する批判を繰り返していた。
<そんなある日、自民党の某幹事長がわざわざ私の会社にやってきて、「石原さんはけしからん! 仲がいいアンタから伝えてくれ。いい加減にしないと、日産をぶっ潰してやるよ」とすごい剣幕で言い放った。>
驚いて「どうやって潰すんですか?」と聞くと、 「東京本社や大阪、名古屋に国税庁の査察を入れて揺さぶるんだよ。逮捕者が何人か出れば、日産、ガタガタになるよ。メーンバンクの日本興業銀行(みずほ銀行、みずほコーポレート銀行の前身)からの融資も止めてやるよ。アンタ、言ったとおりのことを、そのまま石原さんに伝えてくれよ」。
私はあわてて、石原さんに言いにいった。何日かたって、石原さんのところでマージャンをやっていたら、石原さんが「なべさん、オレ、バカバカしくなったよ」とつぶやいた。その直後、石原さんは内定した経済同友会3期目の代表幹事を辞退した。(次回は「バブル崩壊の序章」編)
■渡辺喜太郎(わたなべ・きたろう) 麻布自動車元会長。1934年、東京・深川生まれ。22歳で自動車販売会社を設立。不動産業にも進出し、港区に165カ所の土地や建物、ハワイに6つの高級ホテルなど所有し、資産55億ドルで「世界6位」の大富豪に。しかし、バブル崩壊で資産を処分、債務整理を終えた。現在は講演活動などを行っている。著書に『人の絆が逆境を乗り越える』(ファーストプレス)。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【854】[964]欧州問題
ユーロは全加盟国同意で、解散をしてみてはどうですか? この方が、世界経済に与える影響を軽減出来るのではないでしょうか? マルク、フラン等に戻って当時の豊かなヨーロッパを再現出来るのではないでしょうか? 通貨ユーロに構造的問題があるのでしたら、またそれが直せないのでしたら、早いうちにその前のEU協力体制に戻るべきではないでしょうか? この南欧と北ヨーロッパの格差が構造的なものでしたら、そのまま放置したらまさに、戦火への懸念も想像されます。山登りでは「道に迷ったら来た道を戻る」という言葉もある様です。
独立国で独立した金融財政政策を運営する形がいいのではないでしょうか?
【853】[963]欧米日やらせの景気回復を読み終えて感じてる事
欧米日やらせの景気回復を読み終えて感じてる事を少し書きます。
私はアメリカで15年(内家族と永住権を取ってから10年生活)生活して香港へ移住しております。
香港では未だ4年程ですが、私の体験からもこの本で言われている事が切羽詰まって来ている事を感じます。
アメリカの永住権(グリーンカード)は若い人からは大変な人気で欲しくても取れないという話はよくききますが、手放す事の難しさを語るケースは少ないですね。でも私は香港で1人、上海で1人の方と話して彼らが皆米国のグリーンカードを手放した事情を聞き皆同じ様にアメリカの税金取り立ての厳しさが嫌になって放棄したようです。
アメリカでは以前から海外に口座を持っている人は年末時点で1万ドル以上の残高がある場合申告の義務が有りましたが税理士からあまり厳しくは言われなかった。2008年(定かではない)以前はただどこの国の銀行にいくらあるかを書けばよかったけど2009年だったと思うけど、旧に厳しくなった。それまでの記載にプラス銀行の住所電話番号等の記載も義務づけられた。それに税理士から正しく申告しないと罰則が厳しくなったと聞いた。もう忘れたけど、申告漏れが発覚した際はその金額の最大50%又は15000ドルの罰金だったと思う。アメリカの罰則で怖いのはどちらか高い方なんてのがあるから要注意。(これはどうだか?詳しい事は調べてないので、記憶だけです)その時友人の日本人とかもやはり会計士から言われてそれまで申告してなかった日本の預金等を申告したようです。この事を振り返ると今後日本がアメリカと同じ様になっていくのだなとおもいました。当初5000万円以上でも直ぐに100万円以上とかになるんでしょうね。
また永住権の放棄も2008年に法律の改正も有り益々厳しくなりました。永住権を通算8年以上保持して、放棄する時点で総資産が米ドルで100万ドル以上もしくは過去5年間の納税額が年平均15万ドル(概算)の人は特別のフォームでの申告が必要で、以降10年間は米国IRSへレポートが必要になります。と同時に永住権は放棄できても、税金上は永住者としての扱いが10年間続くのです。この条件に満たない程度の資産家は直ぐに非居住者にしてもらえるのですが、条件に達すると年間30日以上アメリカへ滞在すると米国で(世界での収入に対して)納税義務が発生します。とにかく100万ドル以上は既に網にかけられたのです。(実質的にはこの程度の人は未だ扱いは緩いと思いますが、何かあれば直ぐ対象として処分されるでしょう)
昨日フェースブックである人が書いてたのを見て気づいたけど、日本の国税庁のホームページで居住者、非居住者の扱いをかいてましたが、驚く事にPT(パーマネントトラベラー)の事まで記述されているのです。
(国税庁のホームページのアドレス)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2012.htm
ここを読めば詳しい事が分かりますが、日本はお上の意向で判断はどうにでもなる国です。アメリカや中国のように183日のルールはありません。随分とおどしてきな文章だと思いましたが、そうとう圧力をかけて来てるのを感じます。
既に香港、中国でも口座の開設も難しくなって来ております。それに送金も以前より難しくなってるようです。中国は米国といっしょに規制をしてるように感じます。空港の管理と同じです。中国は日本以上に米国基準で動いてると思います。2月に中国で新たに開設した私個人の口座にテストで5万元程香港から送金したらマネーロンダリング疑いで受入れられないって差し戻されました。この銀行の個体差によるトラブルとは思いますが本人の口座から口座のこの程度の金額に対してマネーロンダリングなんて笑ってしまう。でもどうしようもない。他の銀行を使うことにしたけどそこもどうだか?
とにかく米国の締め付けがそうとう厳しくなってる事は事実です。はっきり銀行員もそういってます。
【852】[962]フフホト通信(山東省青島市から)
中国の内蒙古自治区からフフホト通信を石井裕之がお伝えします。
前回の投稿で住居を山東省の青島市に移している最中だとお伝えしました。
この街は伝統的に朝鮮族(少数民族の一つで、韓国語を普通に話せる人たち)が多い地区としても知られています。大連と並んで、日本人に馴染みの深いところでもあります。
現地の人に聞いたところ、現在の青島市の人口は900万人足らずということです。北京や上海、天津や成都といった街と比べるとやや小ぶりではありますが、それでも大きな街であることには変わりありません。
青島駅(街の西外れ)から飛行場(街の北外れ)まで、地下鉄の建設が急ピッチで進められています。
現在ここには、仕事で滞在している韓国人が150万人くらい居るそうです。統計データはありません。また、日本人も40万人くらい滞在しているそうです。
今まで私の居たフフホトには、日本人が数十人しか居なかったことを思えば物凄い数と言えるでしょう。勿論、日本人会もありますし、日本人学校もあります。ちょっと驚いたのは、私は岡山県の出身ですが、何と岡山県人会があるということです。来月食事会がある、ということなので、ちょっと覘いてこようと思っています。
街の中には御他聞に漏れず超高層ビルが立ち並んでいます。しかし、上海や北京と違ってどこか懐かしい雰囲気を醸し出しているのです。ビルの配置が北京のように無機的ではなく、地面の起伏と上手くバランスを取っているように観えるからでしょうか。例えて言えば日本の「神戸」の雰囲気ですね。北から迫る六甲山と南に広がる瀬戸内海の間で、東西に細長く街を横たえているその姿に、ここ青島の街並みは実に良く似ています。
海産物が新鮮で美味いのも欠かせません。今、海鮮市場に行くと鰆が並んでいます。400円/kgくらいの値段です。刺身にすると本当に旨いですね。大降りの岩牡蠣やサザエも沢山あります。内蒙古では肉料理が中心だったため、ここに来ると天国のようです。
この時期の気温は24度/15度で、非常に過ごしやすいですね。年間降水量は1000ミリくらいとのことですから、日本と比べると雨は少ない地域と言えるでしょう。夏も日本ほどジメジメしていない、とのことです。
街の至ることろで、HSBC(香港上海銀行)の店舗やATMを見掛けます。
HSBCと言えば、日本では先ごろプレミアム口座を撤退してしまいました。昨年の3月11日の地震災害の件が響いているのだろうな、とは思っていたのですが、最近日本と同時期にお隣の韓国やタイからもHSBCが撤退している、という事実を知りました。
理由はというと、「地政学リスク」を嫌ってのことらしいのです。
韓国は北との緊張が高まっています。タイは洪水が相次いでいます。
では、日本は?
やはりイギリス本部の判断は自然災害と放射能汚染を念頭においているのでしょうか。
私はHSBCの日本での成績不振と昨年の地震が重なって撤退の決断をしたのだと思っていたのです。事実去年の3月11日以降、東京からは外国人スタッフは全員居なくなったそうですから。
しかし、口座の新規開設申し込みは増加傾向にあったそうです。日本のエリートサラリーマンなどが、日本と香港にそれぞれ口座を開設し、自身の現金資産を避難させるのにHSBCのプレミアム口座が一役買っていたようなのです。ですから日本のプレミアム口座の撤退問題が出たころ、東京と香港ではさかんに反対したそうですが、本部の意向には逆らえなかったようです。
このHSBCのプレミアム口座の撤退発表があった当日、政府は、日本からの海外送金の一回当りの限度額を200万円に引き下げたことを小さく発表しています。
恐らく数十億円規模以上現金資産をお持ちのお金持ちの人たちは、資産の分散管理を既にしていらっしゃることでしょうから、今回の措置に当たってもビクとのしないと思いますが、穿った見方をすると、一般庶民のカネの自由が奪われたように感じられるのは私だけでしょうか。
そう言えば、中国と仲の良いタイやベトナムへの日本企業の投資をミャンマーに向けさせるような働きかけを外務省や経産省が積極的に行っています。副島先生は2015年に中国がアメリカに替わって覇権を握ると、4月号の月間BOSSにも書かれていましたが、そうなると困る人たちが多いのもまた事実なのでしょう。
生意気なようですが、今こそ日本人は官僚の圧政から逃れる為に立ち上がるときのような気がします。中国や香港に手持ち資金を逃がすのも一つの方法でしょう。何があっても良いように、パスポートとビザ(査証)くらいは持っておきたいものです。外国人の友達を確保するのは基本中の基本だと言えるでしょう。
井伊大老や吉田茂が結んだ不平等条約は生半可なことでは覆りません。岩倉具視や大久保利通らがこしらえた官僚機構も、出来た当初から民衆不在なのですから今更そのことを嘆いても仕方ないと思うのです。
行政が一般庶民の為にしてくれることは何もありません。分別ある大人の嗜みとして、せめて最低限の逃げ道くらいは確保しておきたいものですね。
【851】[961]小沢一郎への 新たなる政治弾圧。 無罪判決の後の、違法手続きでもある検察審控訴など許しがたいことだ。
副島隆彦です。 5月9日に、 私たちの日本国の最も優れた政治指導者 である小沢一郎に対して、政治弾圧そのものである、暴挙がまたしても行われた。
私は、私たちの学問道場の 福島現地での4月末の「原発難民キャンプツアー」の成功の報告をする暇もありません。どんどん政治問題が次々と私たちに圧(の)しかかってきます。
「4月26日の 小沢無罪判決 への 反撃」として 控訴する という 恐るべき 違法行為を、検察審査会の指定弁護士=検察官役 という 者たち3人が、控訴期限の10日のぎりぎり前日に行った。
私は、「日本の腐った法務官僚どもと最高裁の裁判官ども、というのは、ここまで、アメリカの言いなりになって、ヒドイことをするものか」と怒る。ただひたすら怒る。 この日本国民の 重低音での怒りを、アメリカの言いなりになってひたすら売国奴を続ける者たちは、軽く見ない方がいい。
私たちの我慢にも限度がある、ということを知るべきだ。ここまで、アメリカに屈従して、「オール霞が関」の官僚ども とテレビ・新聞の愚劣な買弁(ばいべん)報道業者たちは、日本国民の悲痛なまでの日本国の正常化と、国家の力の回復と、アメリカにひたすら日本国民の大切な資金を、さらに貢いでタダで与えることを続ける気か。
日本国の疲弊(ひへい)はそろそろ限界に来る。崩壊しつつあるヨーロッパからのジャブジャブの違法すりチラシのユーロ通貨のカラ資金が、アメリカに流れ込むことで、さらにヨーロッパの崩壊が進む。 日本の追い詰めら方も、これと全く同じだ。
だから、日本の資産家=富裕層が、今や、キャピタル・フライト(資本逃避)どころか、「金持ち難民」(私、副島隆彦が作った言葉)となって、この国を棄てて必死になって、外国に逃げ出している。 これ以上の重税国家、強制的な税金徴収に、金持ちたちが耐えられなくなっている。資産家層が、自分の国に絶望して、「これから先、もっとヒドイことになる。自分たちの資産が狙われている」と正しく予感して外国に移住し始めている、という現実が、いよいよ厳しさを増している。
私、副島隆彦に対しても またしても税務調査、税金面からの攻撃が掛かろうとしている。「副島隆彦は国税マターだ」と言われているとおりだ。
アメリカの手先になっているはずの朝日新聞だけでなく、日経新聞の個々の記者たちにさえ、最近、どんどん国税局の調査が入って、「その領収書には、いつ、誰を取材して、飲み食いした経費であるか、書いているか。カラ領収書だったら、厳しく処罰する」という 違法な言論攻撃を、財務省=金融庁=国税庁=税務署 が行っている。 「増税反対」を少しでも言う、書く人間たちに対する、締め付けと弾圧が、どんどん起きている。
全くもって恐れ入る 政治弾圧国家だ。
小沢一郎を ただただ苛(いじ)め抜いて、動けなくして、さらに座敷牢に入れ続けろ、というのは、明らかに、リチャード・アーミテージとマイケル・グリーンのふたりの指図(さしず)を受けた、日本の政・官・財の裏会議である 「三宝会(さんぽうかい)」が今も、うごめいて実行している謀略政治である。
私たち国民は、このあとも団結してしぶとく闘いつづけなくてはならない。 私は、小沢無罪の判決(26日)のあとも、決して甘い考えは持っていなかった。甘い考えをする者たちは、そのあと、さらに悪辣(あくらつ)な政治弾圧が加わってくることに対して防備できない。
私たちは、深慮遠謀で、目の前に迫っているアメリカ帝国の金融場面での崩壊を、じっと睨みながら、その日に備えて、次の世界を指導してゆく 新興大国(BRICS、ブリックス)と準新興大国であるトルコやインドネシアなどとの連携を模索して、日本国が生き残れる道を見つけなければならない。
以下の日刊ゲンダイの記事と、私の気持ち、考えは全く同じだ。だから、それを転載します。 私たちは、小沢一郎への更なる弾圧に意気消沈することなく気持ちを奮い起こして、日本国に有るべき正義のために闘い続けましょう。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
「控訴決定に驚いた世論 小沢控訴に法曹専門筋から囂々たる非難の声」
2012年5月10日 日刊ゲンダイ
小沢一郎にどんな遺恨(いこん)があるのか、証拠が捏造され 1審無罪の判決に控訴した検察を気取る指定弁護士のうす暗い背景
◆そもそも裁判が成り立つのか
もうウンザリだ。これ以上、不毛な裁判を続けて誰が得をするのか。少なくとも国民にメリットは何もない。未曽有の国難の中、政治の混乱が再び繰り返されるだけだ。
マトモな国民なら誰もが驚き、アキレたのが、きのう(9日)の指定弁護士の“決断″だ。民主党の小沢一郎元代表(69)への1審無罪判決を不服として控訴した。
何度でも言うが、この裁判は不当だ。中世の魔女狩りにも等しい暗黒裁判である。
1審の公判過程では小沢の犯罪を裏付ける証拠はことごとく失われた。検察審査会が「強制起訴」する最大の根拠となった「捜査報告書」も特捜検事が捏造したものだった。指定弁護士が裁判を続ける道理はもはや存在しない。百歩譲って無罪判決を引っくり返すだけの新証拠や証人をつかんだのなら、控訴する意味もあるだろう。しかし、新証拠はゼロ。控訴しても、また「無罪」になるのは目に見えている。
会見で判決を覆す自信を聞かれると、指定弁護士の3人は「100%とは言えない」(村本道夫弁護士=57)、「5割を超える確度」(大室俊三弁護士=62)、「弁護士として恥ずかしくない程度には判決を破棄する可能性はあるだろう」(山本健一弁護士=48)とか言うのである。
この程度の覚悟で、引き続き小沢は刑事被告人として裁判に縛られ、政治活動を制限されてしまったのだ。控訴しても公判維持すら疑わしい。それが司法のプロの見立てである。
「そもそも、この裁判は小沢氏を罪に問える証拠が乏しい。十分な証拠があれば検察が2度も不起訴にしていません。ただ、1審判決では予想以上に指定弁護士の主張が認められた。控訴審で裁判官が代われば、もう少し踏み込んだ評価をしてくれるのではないか。それだけを期待し、指定弁護士は勝負をかけたに過ぎません」(元東京地検検事の落合洋司弁護士)
最高裁は今年2月、1審の無罪判決について「明らかに不合理でなければ尊重すべきだ」と初判断を示した。よほどのことがない限り、控訴すべきではないということだ。それでも指定弁護士は控訴したのだから、常軌を逸している。
◆1審判決に不服だという指定弁護士の私怨ではないのか
たいした自信も新たな証拠もなく、有権者に選ばれた国会議員を長く被告人の立場にとどめてしまう。控訴に踏み切った判断に正当性は見当たらない。指定弁護士は有権者を軽く見すぎだ。
それでも指定弁護士が小沢を暗黒裁判に縛りつけるのはなぜなのか。小沢に特別な遺恨や私怨でもあるのか。元検事の郷原信郎弁護士(関西大特任教授)は言う。
「指定弁護士は会見で『1審判決には看過しがたい事実誤認がある』と言いながら、その『看過しがたい』中身については何ひとつ答えませんでした。極めて無責任な態度だし、小沢氏を選んだ有権者にも納得してもらえるように控訴の説明を尽くすべきです。しかも、小沢氏が問われているのは収支報告書の“期ズレ″のみ。それも実行犯ではありません。小沢氏を長期間にわたって被告人の立場にとどめる不利益と釣り合うような犯罪なのか。あらゆる点を考慮しても控訴は常識では考えられない。指定弁護士は冷静な判断を失っているとしか思えません」
無罪判決後、指定弁護士の事務所には「控訴するな」という電話やファックスが相次いだという。それで「逆に指定弁護士たちが反発を強めて控訴の流れになった」という声が、永田町で飛び交っているほどだ。
いずれにしろ、こんなバカバカしい裁判を続けるなんて、正気の沙汰ではない。
◆司法権力の乱用ではないか
勝算もないのに控訴した指定弁護士には「検察の働きかけがあったのではないか」といった無責任な臆測まで流れている。確かに小沢をハメようとした当時の特捜検事はニンマリだろう。小沢の無罪判決が確定すれば、検察の不名誉が永久に残るからだ。指定弁護士が控訴したことで汚名返上のチャンスが訪れた。
1審の大善文男裁判長は小沢無罪の判決文で「事実に反する内容の捜査報告書の提出はあってはならない」「検察庁は原因の究明を十分、調査すべきだ」と、厳しく検察を批判した。
1審無罪判決が確定していれば、検察は「調査を尽くせ」という裁判所の命令に従わざるを得なかった。しかし、2審に審理が移ったことで、検察が断罪された判決は書き換えられようとしているのだ。検察に成り代わって司法権力の乱用を追認する指定弁護士は一体、誰の手先なのか。
「小沢氏を強制起訴した検察審の判断は妥当だったと言えるのか。その裏で検察はどのように暗躍したのか。控訴審に持ち込まれた以上、小沢弁護団は法廷の場で検察審で行われた“密室謀議″の真相を究明すべきです。控訴審に意義を見いだすとすれば、その1点しかありません」(郷原信郎氏=前出)
いつまでも司法権力の乱用を許してはいけないのだ。
◆小沢一郎は名誉毀損で告訴しないのか
「小沢氏に対する日本国内の強力かつ長期的な“人物破壊″キャンペーンは、世界的に類を見ない」――。オランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の言葉である。控訴により、指定弁護士は再び小沢を「人物破壊」の荒波に放り出したのだ。
不当な暗黒裁判を通じて、小沢は引き続き狂ったような人格攻撃・人権侵害の憂き目に遭うのである。もし、並の政治家だったら、とっくにノイローゼになっていただろう。「惜しかったから上級審の判断を仰ごうかな」なんて軽いノリで控訴されては、たまらない。小沢一郎は、指定弁護士を相手取り、名誉毀損や賠償訴訟を提訴してもいいくらいだ。
「検察審の判断に基づいた1審は『職務』という言い逃れも通用しましたが、控訴したのは、あくまで指定弁護士たちの個人の『意思』です。仮に高裁で無罪となれば、小沢氏だって黙っていないでしょう。その時、指定弁護士は自らの“罪″を償えるのか」(司法ジャーナリスト)
指定弁護士たちは、無謀な判断を下したリスクを承知すべきだ。
◆国政がまた混乱する愚行
指定弁護士が控訴したために、また政治が混乱するのは確実だ。
東京地裁が小沢一郎に「無罪判決」を下したことで、やっと日本の政治が「正常化」すると期待されたのにどうしようもない。
北大教授の山口二郎氏(政治学)が、「裁判が党内部に無用な対立を招いている状況も考えれば、厄介な影響を引きずることで政治の混迷が一層増してしまう」とコメントしていたが、その通りだ。
東北の被災者も「小沢さんが政治の舞台に返り咲くのは難しくなるのではないか。政治の混乱が起こらなければいいが」と困惑していた。
「民主党政権が何も決められず、政局が混迷している大きな理由は、党内が『親小沢vs.反小沢』に二分され、最大の実力者である小沢一郎を排除してきたからです。やはり経験不足で未熟な議員ばかりの民主党は、百戦錬磨の小沢の力を借りるしかない。
1審判決が無罪となったことで、ようやく小沢が復権し、オールキャストで課題に取り組めるはずでした。党員資格停止という処分も解除された矢先だった。なのに、指定弁護士が控訴したために、元の木阿弥。せっかく日本の政治を正常な姿に戻すチャンスがやってきたのに、指定弁護士のせいで日本の政治はメチャクチャですよ」(政治評論家・山口朝雄氏)
山口二郎氏(前出)は、「(小沢一郎が)本来の政治活動とはいえない問題で労力を使うデメリットは大きく、日本政治にとっての不幸」とも語っている。1審無罪だった小沢一郎を控訴した動機は、売名なのか、私憤私恨なのか、間違った正義感なのか知らないが、指定弁護士3人は、日本の政治を混乱させる責任をどう取るつもりなのか。
◆大マスコミはまた検察情報をタレ流す
指定弁護士の控訴決定を受けて、案の定、大マスコミは大ハシャギだ。さっそく「陸山会事件、再び法廷へ」「復権戦略へ足かせ」と書き立て、指定弁護士が無罪判決直後に言った「地裁判決、ほぼ有罪」というセリフを大きく見出しにとっていた。
小沢が再び被告人となったことが、うれしくて仕方がない様子だ。
何しろこの3年余り、検察のリーク情報をタレ流し、「小沢=悪」のイメージを国民に植え付けてきた張本人が大マスコミである。シロウトの検察審査会を“洗脳”し、まんまと強制起訴させた。その結果が「無罪」では、赤っ恥だから、今回の控訴に大喜びしているのだ。
「大マスコミは『裁判で白黒つけろ』と“市民感覚”をけしかけ、強制起訴させておきながら、いざ1審で無罪になると判決を尊重せず、『小沢は無罪でも説明責任を果たせ』と難クセをつけてきた。控訴になると、また『裁判でハッキリさせろ』と言う。ムチャクチャです。この調子では、今後も“裏金4億円”など検察のオドロオドロしいストーリーをタレ流すのは目に見えていますよ」(司法ジャーナリスト)
検察も組織防衛のため「小沢有罪」を勝ち取りたい。またぞろ大マスコミを利用しようとするだろう。今までとナーンにも変わらないのである。ジャーナリストの魚住昭氏はこう言った。
「検察が違法不当な証拠によって検察審査会の強制起訴を誘導したのは明らかです。少しでも証拠に違法性があれば、その人は無罪であるべきだし、私は控訴しても無罪の結論は変わらないと思っています。
今は、虚偽の捜査報告書が誰の指示で、どのように作られたのか、その真相を報道するのがメディアの役割ではないでしょうか」
大マスコミはいい加減、頭を冷やすべきだ。
◆指定弁護士側と小沢弁護団のどちらに正義があるか
「がっかりしている」――。小沢弁護団の弘中惇一郎弁護士は、控訴決定について会見でこう感想を漏らした。
「弁護士の感覚からすると、1審であれだけ審理して無罪になった人を、さらに被告として控訴して裁判を続けることには大変な違和感がある。被告の人権からしてもそうだ。指定弁護士だから、弁護士の感覚はあるかと期待していたが、ややがっかりしている」
これが、弁護士として当たり前の考え方だ。でも、指定弁護士3人には期待するだけムダだった。弘中弁護士は、指定弁護士の「(控訴について)政治的な影響は全く考えなかった」という発言にも苦言を呈した。
「被告人の立場や政治的影響をまったく無視したのであれば、それは問題ではないか。当然、生きた社会の中の事件だから、置かれている立場とか社会的影響は十分考慮して控訴するかどうか決めるのが当たり前だ。単純に判決に納得できないからというのなら、いかがかなと思う」
本当だ。今回の控訴が政治にどれだけの影響を与えるか、素人にだって分かる。正義は小沢弁護団の方にある。
◆有罪の判決が出るまで裁判は終わらない
正義もなく、勝ち目もない。それでも指定弁護士は控訴した。その意味するところは、小沢が有罪になるまで徹底的に争うということだ。ここまで騒ぎを大きくしてしまった以上、無罪では引き下がれない。場合によっては、最高裁も視野に入れているはずだ。メンツや意地の問題だけではない。政治評論家の本澤二郎氏がこう言うのだ。
「指定弁護士の控訴決定には、小沢氏が目障りで仕方ない党内の反対勢力やオール霞が関、大マスコミがもろ手を挙げて歓迎しています。さらに、小沢氏が言う“対米自立”を苦々しく思っているアメリカもいる。彼ら旧勢力の目的は、小沢氏を政治的に完全抹殺することです。そのため、控訴審で無罪になったとしても、指定弁護士はすぐに上告するでしょう。
それで有罪にできなくてもいい。なぜなら、その間、小沢氏をずっと座敷牢に閉じ込めておくことができるからです。控訴を決めた指定弁護士3人に何があったのか、それは歴史の証明を待つしかありません」
◆こんな不法裁判に国税がムダ遣いされていいハズがない
だが、国民はやってられない。控訴審が始まるのは、少なくとも半年から1年先のことだ。最高裁まで行けば、それこそ、数年がかりの裁判になる。いつまでも政治混乱は続き、不毛な裁判のせいで、税金をムダ遣いされ続けることになるのだ。こんなデタラメが許されていいはずがない。
「この国はもはや法治国家とはいえません。今回の控訴で『法の下の平等』『疑わしきは罰せず』の基本理念は完全に無視されてしまった。議会もいまだに、無罪となった小沢氏の証人喚問を求めてわめいている。司法も議会も政府も機能していないどころか、狂ってしまっている。
その上で、不法裁判に税金がムダ遣いされ、増税議論まで持ち上がっているのです。日本はもうハチャメチャです。国民にとって、これほどの不幸がありますか」(本澤二郎氏=前出)
この国の将来と国民生活を度外視した今回の控訴決定は、あまりにも罪深く、重いのだ。
◆もうアキレて黙殺する国民世論
指定弁護士が意味のない控訴をしたことに、さすがに国民も呆れ、ウンザリしているはずだ。
野田首相の周辺さえ、「国民には『まだ裁判がつづくのか』との厭世気分も漂っているのではないか」と漏らしている。
実際、小沢一郎が「強制起訴」された時や、1審「無罪」となった時と比べても、国民世論はシラケ切っている。
きのう深夜12時からのNHK「NEWS WEB24」でも視聴者からのツイッターは、「これ以上、つづける意味はない」「小沢問題 長引きすぎてグダグダの気がする」「小沢さんに説明を求める人は、なにを説明して欲しいの」というつぶやきが多かった。国民は「控訴」など少しも望んでいない。
「小沢の疑惑は、検察が組織を挙げても起訴できず、しかも裁判で『無罪』という決着がついた。法廷で白黒ついたのだから、もう十分ではないか、これ以上なにをしたいのか、というのが国民の正直な気持ちでしょう。裁判の過程では事件の真相も次々に明らかになった。
本来、国会議員は国会会期中の不逮捕特権が認められているように、身分が守られている。国民の代表だからです。これ以上、国民の一票で選ばれた政治家を、意味のない裁判に縛りつけるのは、政治への弾圧になりかねない。指定弁護士は、歴史に汚名を残しますよ」(山口朝雄氏=前出)
小沢問題はすでに3年以上つづいている。いったい、いつまでつづければ気が済むのか。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝