重たい掲示板

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。
旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

吉見 おさむ 投稿日:2012/04/27 10:57

【841】[951]福島本部活動日誌です83

以下に、MLに投稿した内容を転載します。

(転載始め)

2012年3月26日の日誌です。

午前7時15分、検問所方面へ、八戸ナンバーの車と春日部ナンバーの車が走っていきました。
原発へいっているようでした。

午前9時20分、燃えるゴミを捨てに行きました。
原発に向かうと思われる二台の車とすれ違いました。中の人はタイベックスーツを着ていました。

午前9時25分、電話・ネット回線代を郵便局で振り込みました。5998円でした。
郵便局の脇には、4月1日から川内村に走るらしいバス路線の、新しいバス停の標識が置いてありました。

午前9時半、牛を乗せた家畜運搬車が399線を走って、おそらく288号線に行きました。水戸ナンバーでした。
午前9時40分、古道体育館に行って見ました。中の荷物や張り紙等が無くなり、原子力研究開発機構は完全に撤収していました。

都路行政局には、新しくモニタリングポストが設置されていました。

午前9時45分、かなりの吹雪になりました。積もらないことを祈るばかりでした。
郵便局に振込みに行けておいてよかったです。

夕食は、ブロッコリーと炒めた玉葱のスパゲッティ、ご飯、海苔、梅干し、でした。
炭水化物が重なりました。
冷蔵庫を一旦何も無くそうとしているのですが、マヨネーズのみ多量にのこってしまっています。

雪は夜にかけて降りましたが、積もるまでにはなっていません。
今後の天気予報を見て、積もりそうではないので安心しました。

28日か31日、都路の警戒区域解除に関する説明会があるらしいので、行けるなら行きたいです。

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月27日の日誌です。

今日は、やけに機動隊車両が行き交っていました。

洗濯をしました。
強風で洗濯物が何度も落ちました。

6時にあったはずの、28日開催の警戒区域解除に関する住民説明会の告知を聞き逃してしまいました。

夕食は、スパゲッティにオリーブオイルをかけただけのもの、カレー、でした。

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月28日の日誌です。

朝食は、カレーでした。急いで腹に詰め込みました。

午前7時のバスで船引に、午前8時2分船引発の電車で三春に行きました。
船引小学校では、児童たちが校舎に入っていく所でした。オリエンテーションがあったのでしょうか。あるいは、原発事故の影響で出来なかった授業の補習でしょうか。

モニタリングポストは、校庭側から表示が見えるようになっていました。
(写真は帰り道で撮ったものです)

三春駅から3.2km歩いて、O観光に行き、4月28日~30日の暫定の予定を伝えました。

途中にあった小さな川が、一級河川とされていて、驚きました。雪融けの時期には水量が多いのでしょうか。

オールスター観光の近くの道を「富岡町民専用」と張り紙のしてあるバスが走っていました。
(←このバスなのですが、撮影のタイミングを逃しました)
近くに「富岡町三春出張所」という看板がありました。

帰り道では、町のホールで田村高校のオリエンテーションが行われていたようでした。近くの民俗資料館の駐車場が満杯でした。
この地点のモニタリングポストは0.267μSv/hを示していました。




自分の敷地内で、幼児を遊ばせている母親がいました。

三春町は普通の町らしい町で、普通の暮らしが戻っている様に見受けられました。

スーパーの駐車場も満杯でした。

午前11時31分三春発の電車で、船引に戻りました。
船引公民館には根雪が残っていました。

船引では、何処で「都路の警戒区域解除に関する説明会」が行われているのか、事前に調べてもわからなかったので、これに出るのは諦めました。
(そもそも私が出られるものだったのかもわかりません。)
代わりにダイユーエイトで、(壊れてもいい安い)食器を18個購入しました。他に食料品なども購入しました。
その後、午後1時55分に帰りのバスに乗り込みました。

帰りのバスの中で、運転手と都路に住んでいるという人が世間話をしていました。
「ガスがこの前値上げになったけど、それ以上に石油の値上がりが激しくて困っている」
「岩井沢にある工場や加食センターは、地震で設備が目茶目茶になった。加食センターは、原発の影響もあって、事業を取り止め更地にするそうだ」
「米は兎も角、畑で野菜類は作って自家消費していいようになった、という話を訊いた。本当かどうかはわからない。どっちにせよ作っても売れないし、怖いので作らない」
「農地は遊ばせておいても仕方ないのだが・・・」
「会津まで米を買いに行った」
「孫が休みの時期にも帰ってこなくなった」
「都路の人は仮設を貰っているので、戻ってこない」
「原発は暫く収束しないだろうし、もう一度地震が来たら本当にやばいんじゃないか」
「バスは川内村まで延びるけど、途中の道路が壊れている所は、バスの運転手としては通れるか不安だ」
「川内村の村長は偉いよ。国会まで行って首相と手を組んできて」
と言っていました。

船引保健センターで、都路の警戒区域の解除に関する説明会が行われていたそうです。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120329k0000m040097000c.html
行けなくて、悔しかったです・・・。
明日、加藤さんのイベントが午前9時から船引であるので、出来ればそこで話を聞きだしたいです。

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月29日の日誌です。

午前4時、ご飯だけは炊いておきました。(ただ、無駄になってしまいました。)

午前6時に、加藤さん、菊池さん、それからお名前のわからないもう一人の方が来ました。
饅頭とお茶をお出ししました。

午前8時15分から、加藤さん達に同行させて貰い、船引の仮設住宅に行きました。
自治会長さんと待ち合わせをして、午前10時から始まることになりました。

仮設住宅の集会場には、原発事故に関する無料訪問相談会の知らせが貼ってありました。

仮設住宅の駐車場に車を停めて、4人で待ち合わせをしていると、以下のようなチラシを渡してくる人がいました。


仮設内には、犬の糞への注意書きが出来ていました。
その近くでは、5歳くらいの子供と老人が遊んでいました。


駐車場には赤十字の車が停めてありました。

集会場の入り口付近には、東京都足立区などからの応援メッセージが貼ってありました。
その中に広告に近いようなものがありました。(これ位はいいのでしょうか)

仮設住宅の一部の部屋は、それなりの規模の改修工事がされているようでした。

午前9時5分から9時35分まで、時間潰しのために、すき屋に寄りました。
朝食のメニューを見て、微妙に高い・・・、と思いました。

午前9時55分、加藤さん達によるバグパイプ等の演奏イベントが始まりました。
場所は仮設住宅の集会場内で、始まる前に自治会長さんの挨拶がありました。

20人ほど観客がいました。仮設の集会場内では、バグパイプの音はかなり大きかったかもしれません。




菊池さんはフルートを演奏しました。


http://www.youtube.com/watch?v=LQJLt0Hv4Ik&feature=relmfu

演奏終了後、お茶を飲んで地元のお年を召された方々と話したのですが、
「どこかでみたことあると思ったら、あの都路のとこの人かぁ」
と言われました。

終了後、仮設近くのファミリーマートで加藤さん達と別れました。

仮設住宅の近くに、新しい肉屋が開店していました。
常葉町に本店がある肉屋で、商機を見るに敏です。

仮設住宅から一番近い酒屋は、灯油も販売しているのですが、確かに価格が上昇していました。

リオンドールとダイユーエイトで、食品、安い食器8個、使い捨てのプラスチック皿60枚、を購入しました。

バスに乗り、午後3時に事務所に戻りました。

午後3時40分、検問所に行きました
神奈川県警の警察官でした。
「4/1で都路の警戒区域が解除になるけど、288号線の検問所は大熊との境になるのですか?」
と訊いてみたのですが、
「すみませんが職務に関する事ですので、お答え出来ません」
と返ってきました。
この後、2つの別な質問をしても、
「職務に関する事ですので、お答え出来ません」
と返ってきました。
(この返答ですが、逆に「職務だから答えなければならない」と思うのですが・・・)
(注:後日聞いてみたら、警戒区域の解除自体を知らなかった、とのことです。)

(転載終わり)

加地 龍太 投稿日:2012/04/26 10:25

【840】[950]現実的によりマシな国家=政府の在り方

「副島隆彦の学問道場」学生会員 会員番号7416番
加地 龍太(かじ りょうた)です。
以下「~だ。~である。」調にて思考したことを記載します。

「現実的によりマシな国家=政府の在り方」

国家権力=政府の権限はなにゆえに国家権力か。

トマス・ホッブズが「リヴァイアサン」に喩えた強大なパワーである国家権力=政府の権限が正当な存在である根拠はどこにあるのか。
「アナーキー・国家・ユートピア」の著者ロバート・ノージック曰く、
あるべき国家=政府とは「ビジネス上の契約を履行させることおよび、暴力、盗み、詐欺から国民を守ることに権限を限定された最小国家だけが、正当な存在である。」とのことである。
そして「それ以上の権限を持つ国家は、何かをするように強制されないという個人の権利を侵害するため、正当な存在とは言えない。」という。

ロバート・ノージックの主張はリバータリアニズム的であるゆえ、個人の自由を蔑ろにする政府の在り方は否定している。
政府のみではなく、あらゆる共同体に対して強制的に個人の自由を侵害する行為を否定する。これは、何派のリバータリアンであってもそうであろう。

リバータリアンは、各個人が自分の選択の自由、判断の自由、契約の自由などに基づき、あらゆる他人と互いに同意の上で諸々の関係を結び、それにより社会=共同体が形成されてゆくことが望ましいと考える。この社会のことを、「市民社会」と言う。

私、加地龍太も、生来の自分の脳髄と性格的に、強大な権限を握った一部の集団がすべてを管理する社会=共同体よりも、市民社会の方が現実的によりマシだと考える。
「強大な権限を握った一部の集団がすべてを管理する」という考えは、中央集権主義の考えである。

マイケル・サンデルが代表するコミュニタリアンたちが肯定している「福祉優先国家=国家優先主義=重税国家」という国家=政府の在り方こそが、「強大な権限を握った一部の集団がすべてを管理する」ということなのである。
この考えは、グローバリスト(地球支配主義者)の考えとイコールである。

このコミュニタリアン=グローバリストの思想は、「自分で自分の危機管理などを解決できない人間たちを、頭が切れる強い人間たち(と勝手に自分で思い込んでいる迷惑者たち)が管理して保護してやろう。」という考えである。
相手が成人した責任能力を持った人間であっても管理して保護する、などという愚昧(ぐまい)な行為をしなければならない、などと考えるのは非常に迷惑極まりない話である。
少なくとも、私はそう思う。自分の自由意志に第三者がちょっかいをかけてきたら誰でもそれを嫌悪すると思うが、どうなのだろうか。

コミュニタリアンは上記のように、「パターナリズム(父親的温情主義)」というリバータリアンに言わせれば余計な迷惑行為を国民に敢行する国家=政府こそが正しいと考える。
リバータリアンは、そのような国家=政府の在り方は肯定しない。

リバータリアンが主張する国家=政府のあるべき姿とは、ロバート・ノージックが唱えた「暴力、盗み、詐欺、強迫、強姦などから国民を守り、ビジネス上の契約の履行を保障する」というものである。そのような国家であるべきだ、と考える。
以下に参考にした著作の一部を引用する。

(引用始め)
人々は、政府が設立される以前から諸権利を持っている。そして人々が「政府に委任する」と表明しない限り、すべての諸権利は人々のもとにある。国家政府は、憲法が認める特定の権力以外は、いかなる権力も持っていない。

デイヴィッド・ボウツ著 副島隆彦先生翻訳「リバータリアニズム入門」P87~88
(引用終わり)

加地龍太です。以上のように、国家権力=政府の権限とは、国民から委任されたものなのである。
強大で獰悪なリヴァイアサン=国家権力は、国民によって与えられ、国家の代表が使用するものである。ウォール街の権力者や霞ヶ関の役人連中という一部の者どものみが濫用して良い性質のものではない。

私は、やはりリバータリアンたちが主張する国家=政府の在り方こそが、
本来の国家=政府のあるべき姿だと思えてならない。

何かご意見がありましたら私のアドレスにメールを送って下さい。
宜しくお願いします。

加地 龍太 拝

松尾 雄治 投稿日:2012/04/26 07:32

【839】[949]野村証券に監視委が「特別検査」

松尾雄治です。

野村証券に特別検査が入りました。
ロイターから転載します。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK079119820120425

(貼り付け始め)
野村証券に監視委が「特別検査」、情報管理体制を点検=関係筋

2012年 04月 25日 21:55 JST

[東京 25日 ロイター] 証券取引等監視委員会が25日、野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の野村証券に対し、特定の分野に重点を置いた「特別検査」に入った。複数の関係筋によれば、監視委は野村社内で企業の増資情報などの管理体制が適切かどうかを詳細に点検する。

 監視委は証券会社に対し、定期的に業務全体の適切性などを見る一般検査を実施している。「特別検査」では、業務運営の中で必要と認めた部分を重点的に点検する。

 関係筋によると、監視委は今回の特別調査を通じ、野村社内の情報管理体制が適切かどうかなどを重点的に点検すると見られる。監視委は、検査に入った金融機関名を日々ホームページに公表しており、野村証券名も25日付で掲載された。同社の一般検査は今春に終えたばかりで、その終了から短期間で再び検査に入るのは異例のことになる。

 証券会社をめぐっては、企業による増資計画などの情報を不適切に扱う事例が相次いで発覚している。

 監視委は3月、旧中央三井アセット信託銀行の運用担当者のインサイダー取引で行政処分するよう金融庁に勧告した。この事案では、野村証券の関係者が中央三井に情報を伝達したことが、これまでに明らかになっている。監視委は野村証券に対し任意の調査を続けていたが、得られる情報が不十分とみて特別検査に乗り出したとみられる。

 野村ホールディングスの広報担当者は「検査には全面的に協力していく」とコメントした。

 証券会社の情報管理をめぐっては金融庁が4月、SMBC日興証券の複数の役員を含む営業担当者が親銀行の増資情報を一部の投資家に公表前に伝達して新株購入などの勧誘をしたとして、内部管理体制の整備などを求める業務改善命令の行政処分を出した。
(貼り付け終り)

松尾雄治 拝

松村享 投稿日:2012/04/25 11:57

【838】[948]再生可能エネルギーに関するイベントを行いました。

会員番号5307番松村享(まつむらきょう)です。
私はSpectrum.revoというチームを作って、様々なイベントを行なっております。

先日、再生可能エネルギーに関するイベントを行なったので、そのご報告をさせて頂きます。

写真の載せ方がわからないので、とりあえず写真のリンクを貼っておきます。
http://sperevo.jugem.jp/?eid=309

おしゃれな場所で、音楽鳴らし、紅茶を差し出したりと、スタイルにこだわった催しでした。

ゲストスピーカーはお二人、再生可能エネルギー推進協会理事の今泉亮平さん、長野県の環境対策部で行政のお仕事をされている田中信一郎さんのお二人です。

お二人のパワーポイントを使った話のあと、参加者全員で料理を食べ、議題について考え、ディスカッションを行いました。

やはりというか、原発以後の発想としての再生可能エネルギー、という心持ちのお客さんが多かったように思います。

私個人は、再生可能エネルギーとは地域社会の活性化につながるものであって、それ以上を期待する事はできないんじゃないだろうかと考えています。

つまり、原発のかわりに再生可能エネルギーというのは、無理な話なんじゃないかと。

以下、イベント後に作成した諸々のまとめの、私の記述だけをこちら用に短くして、貼らせていただきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なぜ再エネに注目したのか、ということですが、やはり多数『原発』というワードが出てきました。
だが単に原発を否定するだけではない、すなわち『脱原発』というワードが皆さんの意見の表面に現れていない、思っていたとしても活字になっていない、これは非常に興味深い痕跡だと思い、資料をめくっていました。

私個人の意見(つまりSPEREVOの総意ではない)ですが、原発は原発で必要なものだと思っています。国家規模の話になりますが、エネルギー供給源のメニューは多ければ多いほどいい。つまり、火力、風力などと並んで原子力も貴重なエネルギー供給源となる、と考えています。

メニューの少なさがなにをもたらすか。
かの太平洋戦争、一概に原因を述べることは不可能ですが、エネルギー供給を絶たれた日本が、アジアに資源、生存圏を求めた点も見逃せない。
つまり、エネルギーの枯渇が戦争への数ある動機の中のひとつとなり、破滅的な戦争へと至り、ついには原爆投下、放射能がふりそそぐという大惨事に至っている。

原発なきがゆえに、放射能がふりそそぐ、という事態もありえるのです。
なので、メニューは多ければ多いほどいい。
逆にいえば、だからこそ私は再生可能エネルギーにも着目しているわけです。
原発と再エネは矛盾しないのだと。(核融合にも私は興味がある)

再エネの話。
私自身実際、再エネに着目すると、たくさんのアイディアと構想が生まれ、ありていにいえばわくわくします。単にエネルギー供給源の多様化というだけではない。自然環境の保存もさることながら、ビジネスにおいて、また地方自治への目覚めにおいても、かなり広範な未来を構想することができると、このイベントを通して学ぶことができました。

以下、再生可能エネルギーを
①環境の観点
②ビジネスの観点
③地域復興の観点
から、記述したいと思います。

打ち合わせの段階で、今泉亮平さんからとてもおもしろい話を聴きました。
オランダの話です。
覚書なので、事実との相違があるかもしれませんが、養豚業者のお話でした。

その養豚業者、豚の糞尿が原因で、事業の縮小をせまられたとか。
業者は悩みました。せっかくの事業、どうすればこの苦境を乗り越えられるのかと。
そこで思いついたのが、糞尿の再エネ利用。この、ムダを転じて利益となす、の思想は功を奏し、ついには豚を飼うことをやめ、糞尿再利用業者として、事業を拡大したというお話しです。
ゴミと豚、ゴミを選んだら事業が拡大したという、とても興味深いお話です。

このように、西ヨーロッパには、いまひとつの大きな流れが起きています。(ドイツの脱原発はどうかと思うが)とくにやはり、近代という爆発的な時代の、発祥の地である西ヨーロッパにおいてその濫觴、濫觴どころかもはやメインストリームになりつつあるというのは、とても興味深い。

しかし、これはまた、世界的に見れば局地的な出来事だということも加えておかねばなりません。西ヨーロッパなんて、いわば世界の局地であります。ユーラシアの片隅に巣食っているだけ、ユーラシアを見渡せば、中東、中央アジア、ロシア、インドや中国をふくむ東アジア、と世界は広がっている。

ここは大事な点で、我々は西ヨーロッパといえば巨大なものを想像しますが、実はほんのちっぽけな地域、ユーラシアの僻地です。
で、西ヨーロッパ以外の地域では何が起こっているかといえば、大きな事象として、新興国の勃興があげられるでしょう。中国、インド、まあBRICS。
この地域は、やたらエネルギーを消費している。

この巨大な流れは、高度成長が終わってもなお、終わらないでしょう。
なにがいいたいかというと、環境は二の次になっているということです。
いまだ世界の趨勢は、環境だの再生可能エネルギーなんていってられる状況ではないということです。

たとえば貿易について、工業製品、電化製品など発達していない、輸出で稼ぐことなんかできない、という国は、農作物なりなんなり、自然の豊富な資源使ってお金を稼ぐしかない。
ということは必然的に、大規模に自然物を生産することが条件になる。『大規模に』やらなければ稼ぎはでない。生態系を壊してでも。

このあたりの話は、お客さんとして来ていただいた関良基さんが専門的にやられていることで、またお話を伺えれば嬉しいですが、ようするに自由貿易の論理にしたがえば、自然物をあつかう産業(収穫逓減産業)の大規模化は、そのまま環境破壊につながる、つまり貿易のあり方を見直し、さらに新しい構想においては現段階での稼ぎより、より大きな稼ぎを生まなければ、どの新興国も環境に配慮した産業なんてやりたがらない、ということがいえると思います。

ここを膨らませれば、貿易システムの話になってしまいますので、今回はやめておきますが、どうすれば新興国が自然環境と経済活動を両立できるかのヒントを田中信一郎さんがくれました。

これもまた個人的に話している中、伺ったことでうろ覚えなのですが、ドイツは魚取り放題を法律でシステム化し、稚魚の段階ではとらない、としたと。魚というものは2歳、3歳になれば値段も飛躍的に上がってゆく。ならば成長してからとった方が経済的にも環境的にもメリットがあるということで、漁業における自由放任を是正、ルール付けしたそうです。

この事例をヒントにして、収穫逓減産業における、無理ある収穫を是正し、持続可能なレベルで、さらに儲けがあがるというやり方を模索し実行し成功できれば、先進国以外の、世界の大部分における環境破壊は是正されるのではないかと考えております。前述のように貿易システムにも広がる話です。時間かけてじっくり、私は考えたいと思っています。

同じ流れで、再生可能エネルギーもまた大事なのはお金の問題で、儲けがあがるというやり方をとらないと現実的とはいえない。これは今回のイベントでも何度と出てきた意見です。

またどのような儲けのシステムがあるにせよ、最初期は、行政と企業がタッグして進めてゆくという国家事業、あるいは大企業が推し進めてゆくかたちにならざるを得ないでしょう。初期投資にかなりの額がかかるので。ただしアイディアならば、我々投資するお金のない者でも生み出すことができます。生み出しましょう。

で、再生可能エネルギーが全世界津々浦々に行き渡った日を念頭においての話なのですが、私は貨幣の未来を構想しています。
貨幣とはなにか。
ドルとか円のことですが、ドルとかはどういう成り立ち方をしているのか。

あれは原理的には金(GOLD)のかわりになります。
GOLDは錆びない、永遠の価値がある、だから人々がものを買う際、さしだして問題ない。信用できる。ということで、持ち歩くのに不便なGOLDを中央銀行に眠らせて、かわりに国家の信用を後ろ盾に紙を印刷し、その紙を現在、お札という形で使っています。(いまはもっと複雑な話になってますが原理的にはそういうこと)

で私は思いました。
もしも再生可能エネルギーが全世界に行き交い、エネルギー供給が半永久的に確保されるのであれば、これはGOLDのかわりになるぞ、と。自然エネルギーならば、どこの土地でも少量ながらつくれる。エネルギー供給源を地球のどこでも持つことができる。

つまりはなにかの事態に直面した時の、エネルギー不足というリスクの分散、分散そのものが地球をまたがるエネルギーのインフラ、どんな事態があってもエネルギーは不滅、不滅の再生可能エネルギーをGOLDのかわりに貨幣の裏づけにできるならば、地球上はすべて同じ貨幣、為替レートで円高がどうの、輸出の減りがどうのそんな事で悩む必要はなくなります。国境の弊害がひとつ、なくなります。

いわばとても民主的な貨幣です。全世界にまたがると同時に、ひとつひとつの地域に根付いた貨幣です。ようやく『地域』というワードに行き着きました。

私は、再生可能エネルギーの白眉、最終的な目的は、イベントでもよく出てきた地域の活性化にあると考えています。

互いの顔を知る、一緒に仕事をする、最終的には人間本来の暮らしにつながってゆく事、いまこの社会で失われているものにいたる事、人間本来の行動様式を取り戻すことが精神の危機を救う。とくに日本人は協働する事でつながってきた民族です。日本人の協働は、キリスト教徒でいうところの教会です。一緒に働く事でつながれるのが日本人です。

ここまで
①環境
②ビジネス
③地域復興

を念頭において記述させていただきました。これらひとつひとつは、再生可能エネルギー普及の道筋、その途上で実現してゆくであろう未来の絵です。
最終的に、この再生可能エネルギー普及へのステップが、未来において諸々のメリットをもたらしてくれれば、と私は考えています。

松村享 拝

副島隆彦 投稿日:2012/04/19 10:52

【837】[947]野村證券は、やはり潰れる、いや金融庁に潰させるようである。

副島隆彦です。  私は、4日前に情報をもらって、野村證券への金融庁の営業停止に処分のことを聞いて、かつ倒産、破綻が間近いと聞いた。

そのあと「週刊実話」という週刊誌の最新の記事が別の人から送られたきた。それを以下に転載します。

 私が、昨年の年末の12月23日に、野村證券は潰れるだろう、と時事通信の記事を理由にしてこの「重たい掲示板」(略称、重掲、おもけい)に書いたらネットで大騒ぎになって、私の言論の信ぴょう性が問われた。私は、他のいくつもの経済雑誌とかの記事が、「ガリバー野村はもう危ない」と載せていたので、根拠のない報道なら、そっちの方が叩(たた)かれるべきだろうと思ったが、なぜか私、副島隆彦に矛先が向かってきた。

 その理由が、なかなか振るっていて、「それは今は、副島先生の方が影響力があるからですよ」とのことだった。そういうものかね。私は、自分が“咬(か)ませ犬”のように利用されただけだと、分かったから不愉快だった。

私は、やがて破綻して解体されてゆく野村證券の可哀そうな社員たちに何の恨みもない。つぶれてゆく会社の従業員たちとその家族の悲惨さを思うと不憫(ふびん)である。だがどうにもならない。

 それは金融業界というのが、この10年、とんでもなく、国民に迷惑をかけて投資資金を大損させ、その損害者、被害者の数は、おそらく5百万人に及ぶだろうということを知っているからだ。一番、罪深いのは、やはり野村證券である。

 おそらく200万人ぐらいの顧客に、一人頭、数千万円ずつの損を与えただろう。それならやはり、つぶれるしかない。社会的な使命を終えた、というやつである。多くの人のお金(資産)に現実の打撃を与えて、恨みと憎しみを買ったら、もう存在できない。それが世の定めだ。

 私が、この野郎、と怒るのは、野村の幹部たちよりも、金融庁とその親分の財務省官僚どもに対してである。お前たちが、その片割れであり、真の共犯者なのだ。アメリカの手先になりつくして、日本の資産家や投資家たちをひどい目に遭(あ)わせたのだ。 

 昔ながらに、地道(じみち)に客に株式を買わせて、買ってもらって、その手数料で生きていればよかったのだ。株式なら、じっと持ってればその会社の努力があるから、いつかは値上がりする。ところが、そうではなくて、わけのわからない投資信託(ファンド)のたぐいを山ほど勧めて買わせて、それが、危険極まりないデリバティブたちだったから、それで客に大損をさせた。 国家ぐるみの詐欺だ。財務省と金融庁のOB幹部たちをこそ、根こそぎ逮捕して、裁判に掛けなければいけないのだ。

「野村に行政処分が近い」の記事は、このあとすぐ載せるが、私、副島隆彦が、この10日間ずっと集中しているのは、大阪の橋下徹(はしもととおる)のことである。 なかなか、たいしたやつだ。どこまででも暴れさせてみせてくれ。その 巧妙な二枚舌、三枚腰の、とんでもない謀略政治手法を、私は冷酷に解剖する。

 ただし、今の日本に広がり充満する、就職できない若者たちの激しい怒りと怨念が、「こんな国になんか一度、全部、壊してくれ」という熱気が、橋下徹への熱狂的な支持となって、現れていることは、私にも肌身で分かる。それは痛いほど分かる。だから国民の広い層の橋下人気の、その現象の分析を、政治学研究として徹底的にやらなければいけない。橋下を背後からあやつるアメリカの大きな力をこそ冷酷に見抜かなければならない。 

 ここの「今日のぼやき」に、中田安彦研究員が、今の日本で一番の、最高に素晴らしい 橋下徹研究を載せている。この、

 学問道場 今日のぼやき 「1296」番 橋下首相を誕生させようと目論む、関西財界ネットワークの正体とは   2012年4月3日 
中田安彦筆

をしっかり読んでください。そうすればあなたは今の日本の焦眉(しょうび)の政治課題 を正確に理解したことになります。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

「 嫌われ者 野村ホールディングス「消滅」秒読み 」

週刊実話   2012年4月14日号

 金融界の重大関心事だった増資インサイダー疑惑が、ついに「事件」として炸裂した。市場の番人の異名を取る証券取引等監視委員会が3月21日、大型の公募増資に絡んで内部情報に基づくインサイダー取引を行ったとして、中央三井アセット信託銀行に課徴金を課すよう金融庁に勧告したのだ。

 課徴金そのものは、不正利益の中から中央三井が得たファンド報酬額に沿って算定されることから、わずか5万円の納付命令にとどまっているが、投資のプロが公募増資のインサイダーで摘発されたこと自体が「前代未聞の大事件。監視委は一昨年の夏以降、執念の内偵の末にやっと摘発にこぎ着けた。当然、次のステップが視野にある」と市場関係者は打ち明ける。

 インサイダー取引が 表面化したのは中央三井アセットの株式運用担当者。国際石油開発帝石が2010年7月に公募増資を行った際、主幹事を務めた野村證券の営業担当から事前に情報を入手し、国際石油開発帝石株を空売り(保有していない株式を証券会社などから借りて売り、下落してから買い戻して返す投資手法)、運用する海外投資家向けファンドに約1400万円の利益をもたらしたという。

 現行法ではインサイダー情報を入手して利益を得た者は処罰の対象となる半面、組織を含めた情報提供者は罪に問われない。しかし、関係者は「情報を漏らしたのが野村の女性営業員」だったことに驚きを隠せない様子で語る。

 「証券会社は、企業の増資やM&Aなどを担当する投資銀行部門と、投資家に株式などの売買を勧める営業部門の間 に情報の壁を置くほど情報管理を徹底させている。それにもかかわ らず、野村の女性営業員が本来ならば知り得ない増資情報を入手し、これを漏洩した事実が明らかになったのは言語道断です。

 情報管理がルーズだった何よりの証拠で、ことによると他の営業員も関与していた可能性だってある。当然、監視委はインサイダーの闇に切り込むでしょうし、これでパンドラの箱が開いたら野村の信頼は失墜します」

 今回のインサイダー摘発に際し、当の野村は「まことに遺憾。当局の調査に全面的に協力する」とのコメントを発表したが、2010年9月に同社が主幹事を務めた東京電力の公募増資を巡っても、大掛かりなインサイダー取引疑惑が囁かれている。

「東電だけではありません。あの当時は日本板硝 子、相鉄HDなどでも増資インサイダー疑惑が公然とくすぶり、海外の投資家から『日本はインサイダー天国だ』と非難された。これに危機感を募らせた監視委が解明に向けて調査を開始したのですが、海外のヘッジファンドを含め関係者の口は予想外に堅い。

 そのため膨大な売買の中からコツコツと疑わしい関係を洗い出し、やっと摘発の第1号にこぎ着けた。従って第2弾、第3弾はもちろん、証券会社に対しても業務改善命令だけでなく、刑事罰の対象にも加えるよう金融庁に働きかけています」(証券記者)

 ただでさえ野村ホールディングス(HD)と傘下の野村證券は、オリンパス、AIJ投資顧問など、OBの救い難いマネースキャンダルで世間から白い目で見られている。そこへインサイダーの追い打ちで厳罰を与えられれば信用失墜を招き、業績不振の泥沼にはまる。

「その場合、米格付け会社のムーディーズは躊躇することなく野村をジャンク債に格下げする。野村HDの古賀信行会長、渡部賢一グループCEOなどが恐れるシナリオです」と、前置きして野村ウオッチャーが喝破する。

 「去年の11月、ムーディーズは野村が海外事業の収益悪化から7~9月決算で最終赤字(460億円)に陥ったのを見届けると、格付けを引き下げの方向で見直すと発表した。その直後に英フィナンシャル・タイムズ が『傘下の野村不動産 と野村総合研究所を売却するのではないか』と“フライング報道”したこともあって、野村がキャッシュ不足で悲鳴を上げているとの憶測が広まった。

 まさにそれを追認するかのように、ムーディーズが3月16日、野村HDの格付けを投資適格の最低水準まで引き下げた。増資インサイダー摘発の前だったおかげか、ジャンク債の烙印を押されなかったのは不幸中の幸いといえますが、もしもそうなったら国際的にも信用は地に堕ち、野垂れ死にが現実味を増してきます」

 かつては証券界のガリバーとして君臨した野村HDが、いまや存亡の危機に直面しているのだ。「野村の屋台骨が怪しくなってきたのはリーマンの欧州とアジア部門を買収するなど、身にあまる投資にのめり込んだこと が大きい。今さら元に戻れず、といってこのままでは立ち行か なくなる。

 だからこそ金融庁はメガバンクの傘下に入るよう水面下でプッシュしている。実際、野村首脳がメガバンク首脳と密かに接触した姿が目撃されています。その後、どこまで交渉が進んだかは明らかになっていませんが、増資インサイダー摘発を機に金融庁が野村に決断を迫っている、とのアングラ情報が飛び交っています」(金融情報筋)

 とはいえ、野村にも意地がある。だからこそ金融庁が描くシナリオに反発し、単独での生き残りを模索しているとの見立ても一部にある。これまではHDと傘下の野村證券はトップが兼務してきたが、4月からはHDと実働部隊である証券のトップを別にしたのが好例だ。しかし、野村ウオッチャーは冷やや かに言う。

 「金融庁と監視委は表裏一体で野村包囲網を敷いている。メガバンクを駆け込み寺にさせる方針を決めている以上、最後のあがきを認めているだけでしょう」

見えてきた野村の命運は、果てしなく暗い。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

石井裕之 投稿日:2012/04/17 15:34

【836】[945]中国の内蒙古から(フフホト通信)

内蒙古の石井から、「フフホト通信~番外編/黒龍江省通信」です。
先日、黒龍江省まで行ってまいりました。
日程は、3月26日から30日です。
当初は、2月に行く予定だったのですが、打ち合わせ先の都合で延びてしまいました。
添付ファイルの地図を御覧下さい。

今回、山東省の青島(チンタオ)から移動しましたが、先ず「哈??(ハルピン)」に飛行機で入りました。
それから夜行汽車で8時間ほど揺られて「佳木斯(ジャムス)」へ。
最後に高速バスで3時間少々掛けて「富?(フージン)」へ移動しました。
デジカメに写真を一杯撮って帰ってくる予定だったし、事実写真は一杯撮ったのですが、肝心のカメラを途中のホテルかタクシーの中に置き忘れてしまい、結局出てきませんでした。
街並みを今回は皆さんに送れません。

ハルピンは色々な国が実効支配した箇所なのでしょう。
フフホトと違って、古い(と言ってもせいぜい100年くらいだと思われますが)5~6階くらいの建物と最新の30階建てのビルが混在していました。街にはロシア人も多いのでしょう。ロシアの土産物屋が街中至るところに目に付きました。また、ロシア人ダンサーによる「夜総会(ナイトクラブ)」も多数有りました。生憎、妻と一緒だった為、生ロシア人を観ることは出来ませんでした。
ハルピンに住む中国人の中に、妙に色の白い、彫りの深い顔立ちの人も多少目に付きましたが、街中をロシア人がウロウロしているような様子では無かったです。
因みに、街中の一等地で25~30万円/m²(分譲マンション価格)だそうで、特に値段は下がっていないそうです。

ジャムスは通り過ぎただけなので、駅前の混沌とした雰囲気しか覚えていません。
大きな街ではないですね。感覚的にはハルピンの1/10くらいの規模の街でしょうか。

ジャムスからはバスで移動しましたが、道中目の前に広がる広大な黒土の大地が全て水田になっているのには驚いてしまいました。
このフージンという所は、人口が40万人程度の小さな町みたいですが、ここで1年間に生産される米の量は、何と中国の米の消費量の3年分に相当するとのことです。統計の裏付けはしていません。
試しに有機栽培の米を買って帰って試食しましたが、見た目は日本の米と変わりません。
甘みが無いので何とも言えませんが、中国の一般的な米に有りがちな臭いはありませんでした。

今回の出張の目的は、日本から導入した特別な有機栽培肥料(土地改良剤)を生産する工場の建設計画の話を、黒龍江省のトップとする、ということでした。
間に入ってくれていた人の話によると、政府が1億元の投資をしてくれるから、我々は1円の投資の必要も無い。技術だけ持ってくれば良い、ということだったのです。我々の提供する有機栽培肥料によって、中国全土の農業事情が良くなり、国民全体が健康で豊かになれるのなら、これほど有難い話はない、ということだったのです。

ところが道中で紆余曲折ありまして、結局のところハルピンでの打ち合わせではなく、上記の方法でフージンまで移動しての打ち合わせになってしまったのです。。
疲れ切った我々を、フージン市の招商局の役人が待ち構えていました。
黒龍江省のNO.3が、フージン市長に連絡して、そこから件の役人に連絡があった、ということです。
我々を出迎えてくれたのは主任クラスの役人です。
日本からわざわざ投資をする為に来てくれた、と思っている訳ですからゾンザイな扱いはないです。
延々と夜行列車や高速バスに連続して揺られ、フージンには朝の10時くらいに着いた訳ですが、そのままバスで直行していますから顔も洗っていません。
ネクタイを締める暇もなく打ち合わせに向かわされたのは非道い仕打ちでした。

一応の投資申請書類を提出すると、審査に1週間くらい掛かると言われました。
日本から来ているので、明日には帰らないといけないと言うと、超特急で対応すると約束してくれたのでホっとしていると、その昼食のときです。
昼食は件の役人がご馳走してくれました。そこへ後から遅れて現れたのが、招商局の局長でした。
我々の投資申請書を観るでもなく、「ここはあなたの来るところではない」というニュアンスのことを言うだけ言って立ち去ってしまいました。
結局、彼等が欲しているのは「工場」であり、地元民の就業機会を一気に増やすことの出来る施設であったのです。別に「健康」が欲しかった訳ではなかったのですね。
しかも、政府の助成があるとしても全額補償ではなく(考えてみれば当たり前ですが)、場合によって半分まで助成しますよ、でも固定資産に対してだけですし、その資産評価は政府がします、ということだったのです。

黒龍江省に行く前には、「政府を挙げてお招きします。直ぐに契約調印をして、その場に新聞記者やテレビ局も立会います。」という話だったのに、随分と落差が生じたものです。非道い脱力感で、帰りの道すがら妻との間にはお互い一言も会話が無かったほどですから。
そんなに上手い話がむやみやたらと転がっている訳ではないことを、改めて認識させられた一件でした。

久々の失敗です。
お恥ずかしい話ですが、恐らく私のようなお気楽な日本人が何度と無く非道い目に合っていることでしょう。
それもこれも確認不足が招くことですから、結局は自分が悪いのですが、日本人はそうは思わないことでしょう。
きっと、「俺は中国人に騙された」という結論に至るのだと思います。
只でさえ中国嫌いなのに、このようなことが起きると、二度と中国になんか行きたくない、ということになってしまうのでしょう。

ただ、収穫もありました。
このフージンの農民が皆豊かだということが判ったのと、広大な水田には農薬の空中散布まで行っているところもある、ということが判ったことです。
内蒙古の農民もそれほどヒモジイ思いをしていないということは判っていました。飢えに苦しんでいる農民というのを、私は今住んでいるフフホト周辺の農村で見たことがありません。皆豊かな食生活を送っています。
しかし、フージンはレベルが違っていました。
農民が普通に乗用車に乗っているのです。これにはタマゲテしまいました。
ここ中国では、家計収入が13万円/月くらいの家庭でようやく100万円クラスの乗用車に乗れるのです。
それが300万円クラスの乗用車をフージンの農民は購入し乗っている訳ですから、日本人の感覚だと、百姓が皆ベンツを転がしているような感じです。
フージンの米が、内蒙古のジャガイモよりも高値で売れるのと(当たり前ですが)、皆1000畝(1畝=6.66アール)くらいの農地を確保しているということですから金を持っているのも頷けます。日本で一反だ二反だと言って騒いでいる百姓に聞かせてやりたいです。

中国の「空」が、民間に開放されるかもしれない、というのは、以前どこかのニュースで観たことがありました。
また、最近、小型飛行機のディーラーが上海か北京にオープンした、というテレビのニュースも観たばかりだったのですが、何とフージンでは農薬を空中散布していました。
この広大な国土を、ちまちまと自動車では移動していられません。高速鉄道にも限界があります。
すると、地方の空港をもっと整備して、空を開放してしまえば交通の便も良く、経済もますます刺激される、と踏んだのでしょうか。
実際の法律がどうなっているのか、まだ確認していませんが、仮にこれが事実ならアメリカやヨーロッパのようにプライベートジェットが「飛ぶように」売れる、一大市場が出現することになります。
中国はEUとFTAの協議をしているということですから、双方のプライベートジェットの乗り入れにも規制が掛からない可能性も出てきます。

また、フージンは川一つ隔てるとロシアです。
川岸にロシアとの交易を目的とした港湾開発も進んでいました。
海外との遣り取りとなると、すぐに海の港を思い浮かべる「島国立国」の日本人の私には、非常に新鮮な驚きでした。

次は、中国の南の地方「貴州省の省都/貴陽市」のお話を予定していますが、これを読んでいたっしゃる人で、まだ中国の経済が早晩崩壊すると思っていらっしゃる方がいるのでしょうか。

加地 龍太 投稿日:2012/04/15 23:44

【835】[944]コミュニタリアン=グローバリストの市場に対する接し方は正しいか

「副島隆彦の学問道場」学生会員 会員番号7416番
加地 龍太(かじ りょうた)です。
以下「~だ。~である。」調にて文章を記載します。

「コミュニタリアン=グローバリストの市場に対する接し方は正しいか」

共同体は、社会・諸団体・国家などの人間集団のことである。
個人は、国家または社会集団に対して、それを構成する個々別々の人のことである。

マイケル・サンデル氏が代表するコミュニタリアン(共同体優先主義者)たちは、
個人は共同体があってこその個人であり、非常に失礼ながら力の弱いとされる人間たちにも最低限度の人間らしい生活を政府が提供するために政府の権限を増大させることを望む。
コミュニタリアンがそう主張する理由は、ウォール街の権力者たちの世界経営のための布石である。
グローバリストは、「福祉優先主義=国家優先主義」の名の下に増税して集めた税金を予算として国防総省にまわし、ウォール街の海外権益を守るために海外派遣されている米軍の資金にアメリカ国民の金銭である税金を使用している。そして、現地で殺人をしている(米軍人側が殺される場合も含めて)のである。

ゆえに、マイケル・サンデル氏が代表するコミュニタリアンとは、グローバリスト(地球支配主義者)の手下であり、繰り返すがグローバリストたちの世界経営のための布石になる仕事をしているのである。
このような事実を知らない人間たちが、マイケル・サンデル氏の著作や白熱教室などによって思想を植えつけられ、政府の権限を巨大化させ、政府が市場や個人を抑圧する中央集権主義を肯定しているのだと思われる。
そして、コミュニタリアン=グローバリストは市場の法則を無視して政府が商品価格を決定したりする「統制経済」を敢行することを肯定する。

市場には、法則がある。コミュニタリアン=グローバリストは、「自然現象の法則」は人間の力ではどうすることも出来ないのだ、と認めている。
しかし、「社会現象の法則」は人間の力でどうにか出来るのだと考えている。それが間違いなのだ。
無論、リバータリアン派の人間ならば、ベンサマイト・リバータリアン(人定法=ポジティブ・ロー派)であれ、ロッキアン・リバータリアン(自然権=ナチュラル・ライツ派)であれ、バーキアン・リバータリアン(自然法=ナチュラル・ロー派)であれ、「社会現象の法則」である「市場の法則」は人間の力ではどうすることも出来ないのだ、ということを知っているはずだ。

しかし、現在の世界ではグローバリスト側の方が強いので、破産した企業に公的資金(税金)を注入するなど、国家が市場に介入する行為をする方が正しいということになっている。
市場の法則を無視すると、市場の報復を受けることになるのである。
以下、参考にした「小室直樹の資本主義原論」から引用する。

(引用始め)

●米価安の諸色高に水野忠邦はいかに対処したか

大岡忠相にもまして、「市場には法則あり」ということを、如実に、立証してくれたのが水野忠邦(1794~1851年)であった。
物価高で武士の生活が困窮するのは、幕藩体制の宿瘊(しゅくあ)=持病であった。
支配階級たる武士の貧困化にともなう士気の退廃でどうにもならないところまできてしまった。幕府も諸藩も財政破綻。いや、破産寸前。この点、平成九年の日本と同じ。
ちがう点は。平成時代の大蔵省役人とはちがって、幕府の権力者は、財政危機を拱手傍観(こうしゅぼうかん)したりしなかった。指をくわえて見ていたりはしなかった。何とかしなければならないと必死の努力を重ねたのであった。
さながら、アメリカの権力者(政府と議会)のごとし。

とくに、老中首座水野忠邦は、幕政改革(天保の改革)によって幕藩体制の危機をのり切ろうとした。異常な熱意と自信でのりだした。
幕藩の財政危機と武士の貧困化の原因は何か。米価は下落するのに、(その他の)物価は上がる。原因はここにあると忠邦はにらんだ。
では如何にするべきか。幕府の命令によって、この原因を除去しようとした。
これが実は、とんでもない間違い。忠邦は、「市場には法則あり」ということが、どうしても理解ができないのであった。
そのために、市場の報復(マーケット・リベンジ)をうけて、享保における大岡忠相よりもずっと大きな失敗をする羽目になった。スターリンや大蔵官僚と同じ陥穽に落ちたのであった。
米価安の諸色(その他の物価)高に幕藩体制の危機(財政破綻と貧困化)は由来する。
米価が基準物価として、(その他の)物価と相関して動くあいだはよかった。
ところが、だんだんと、米価と他物価との相関関係が小さくなり、米価は下がるのに諸色(他物価)は下がらないという傾向がつよくなったのである。

サアたいへん。一大事、幕藩体制の一大事。収入は減り支出だけが増大する。財政は破綻し、支配者たる武士は貧困化する。何としてでも物価を下げなくては。忠邦は決意した。
物価を騰貴させた原因を何か。風俗が華美になり、生活が奢侈(しゃし)になったからである。忠邦はこう考えた。生活を統制して贅沢をやめさせるにある。忠邦は、改革の政策目標をここにおいた。物価を下げるために贅沢追放。これを権力者の命令によっておこなうことにしたのであった。忠邦は、スターリンをはじめとする後年のソ連の指導者のごとく(人間)疎外を理解していなかったのであった。
社会(現象)には法則がある。この法則は自然法則のごとくに客観的なものであるから、
人間の意志ではどうすることもできない。無理に意志を押し通そうとしたってどうなるものではない。いやあるいは、社会の報復をうけることだろう。

「生活が奢侈(しゃし)に流れた」ことがいけないと言われたって。いったん身についた「贅沢」は、それが習い性となってしまえば、その習い性から当人じしんもすでに疎外されているのだから(客観的事実となりきっているのだから)これ一種の「本能」みたいなものである。命令されたってどうしたって、止められるものではない。

小室直樹先生 著「小室直樹の資本主義原論」 P14~15

(引用終わり)

加地 龍太です。
このように、人間には市場の法則をどうにかすることなど出来ず、無理にそれをどうにかしようとすると「市場の報復(マーケット・リベンジ)」を受けることになるのである。
3月24日の定例会での副島隆彦先生の公演で指摘された「ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(ゴールドマン・サックスの系列会社)」のジム・オニール会長や、ECB(ヨーロッパ中央銀行)のマリオ・ドラーギ総裁などが、イギリス古典派経済学の始祖アダム・スミスが唱えた「神の見えざる手」を否定し「神の見える手」を唱えているようだ。
彼らは、市場の法則を無視し、市場介入罪という犯罪をしている。そして、その方が正しいのだ、と主張しているようである。

私は、上に述べたようにジム・オニール氏やマリオ・ドラーギ氏たちの考えに異を唱える立場であり、その方が正しいと考える。
従って、コミュニタリアン=グローバリストの市場に対する接し方は正しくない、と考える。

何かご意見があれば私のアドレスにメールを送って下さい。
宜しくお願いします。

加地 龍太 拝

1644 金井克己 投稿日:2012/04/15 21:55

【834】[943]ただいま被曝中

ただいま被曝中
福島在住。
被曝なう。
放射脳となってしまった思考を綴っています。

http://atom.fk-m.com/

あれから、1年が経ちました。

早かった・・・という方々が多いのですが、私は長かった。

5年以上たったように感じています。

一生のうちに出会うはずの無い方々とたくさん出会いました。

一生気付くはずのないことにたくさん気付きました。

おそらく一生理解できなかったであろう事を理解しました。

そして、心から感謝の気持ちが溢れました。

みんな地震と原発事故があったためです。

水俣病で病に伏しているおじいさんが『俺は病気になって、良かったよ。』と言っていた映像が忘れられません。

今の私には、あのおじいさんの気持ちが解ります。

今回の事は個人的な範疇で感想を言う事が許されるような出来事では無いので、安易な事は言ってはなりませんが、いろいろな経験が出来た事は大変勉強になりました。

いろいろな考えの方がいることが浮き彫りになりました。

本性を見せてくれた方も大勢いました。

みなさん、赤裸々に正直でした。

金、立場、しがらみ、命、、、、、

私は福島市に今も住んでいます。

子供、妊婦、妊娠可能な女性を除いては、住みたい者は住めば良い地域だと思います。

いずれにせよ、自己責任なら許される人種なのです。

内部被曝を気にしながら、生きてゆけば良いのです。

安全だと言い続ける方々に申し上げたい。

真摯にフラットに放射線被害の勉強をしています。

確かに、セーフティーなレベルであるという方々の仰ることも、理解できなくはありません。

しかしそれは、現在だから議論できる余地があるのだと思います。

市民団体が大騒ぎしなければ、国は騙し続けたでしょう。

東電は賠償などしなかったでしょう。

食品も危険なものを食べさせられたでしょう。

瓦礫も全国で焼却され、放射性物質を空気中に拡散させたでしょう。

だから、今ぐらいがちょうどよいのです。

危機感を訴える方々をバカにしないで下さい。

安全なところから机上の理屈を投げつけ、満足しないでください。

山下先生は日本屈指の、放射線被害を理解しておられる先生です。

ホントに何でも無い、取るに足りない被害なら、彼は福島入りする必要は無いでしょう。

福島から若い医者が居なくならないでしょう。

松が枯れたり、スズメが一羽もいなくなったり、アリがいなくなったり、しないでしょう。

100mSv/年まで大丈夫なら、避難すべき土地などほとんどないでしょう。

ホントになんでもないのに、市民が騒ぐからという理由で、これほど莫大な賠償に東電が合意するでしょうか?

放射線の知識など無くても、普通にフラットに考えるだけで、おかしいと思います。

おかしいね。

おかしいよ。

気をつけて

副島隆彦 投稿日:2012/04/14 08:53

【833】[942]日刊ゲンダイに 「 鳩山のイラン訪問 そんなに間違ったことか 」という記事が載った。

副島隆彦です。 今日は、2012年4月14日です。

 4月11日の日刊ゲンダイに、 「 鳩山のイラン訪問 そんなに間違ったことか 」という記事が載った。 以下に転載する。 私もこの記事と同感だ。

 この時期に 日本政府を代表して、イランまで行って、イランの指導者たちと会談(4月8日)して来た鳩山由紀夫は偉いと思う。 それを アメリカの手先の 日本の テレビ、新聞はいつもの通り、例によって袋叩きにしたようだ。

 鳩山由紀夫は、今の政権与党の「外交担当の最高顧問」としてイランを訪問したという。 駐日アメリカ大使(ジョン・ルース) が、「行くな、行くな」 と牽制し、愚か者の野田佳彦首相も、電話で「行かないでほしい」と鳩山に再三、要請したという。 

 鳩山は、首相になった(2009年8月末の民主党の大勝利により)瞬間から、あれだけアメリカに足をひっぱられ、いじめられ、痛めつけられたのだから、内心の激しい怒りを私は視察できる。 最後は、日本のオール霞が関の官僚どもの、クーデータがあって、アメリカからの脅迫があって、たったの8か月で、首相を辞任させられた。無念であったろう。

 だから、こういう緊張した時にこそ、世界基準(ワールド・ヴァリューズ world values )で行動してみせて、衰退するアメリカアメリカ帝国に向かって昂然(こうぜん)と振る舞い、日本国の平和国家としての信念を世界に向かって示すことは大事なことだ。

 以下の日刊ゲンダイの記者の文にもあるごとく、卑屈極まりない、アメリカのポチ公の 犬にしかなれないような、人間たちは、すべて奴隷根性の持ち主だ。 福沢諭吉先生 が説いた独立自尊(どくりつじそん)ということが分からない人間どもだ。 

 今の私たちの国には、そういう卑屈な人間たちがたくさんいる。敗戦以来、アメリカに屈従することしか知らず、歪(ゆが)んだ人格のまま、いい歳になった者たちだ。

 そのくせ、「日本は核武装するぞ。憲法を改正するぞ」だけは、勇ましく叫ぶようになってきた。 おまえたちは、アメリカ様(さま)の許可はもらったのか(笑)。

 私は、もっとはっきりと書く。 イランの核施設を、おそらくこの10月には、攻撃するだろう イスラエル空軍、 とそれを空中給油機で支援するとか、帰り道の確保をしてあげる役割を分担するアメリカ空軍の動きに ついてである。

 私は、3日前に、ようやく 私の次の金融・経済本である 「 欧米日 やらせの景気回復」 を書き上げた。この本は4月27日には全国の書店に並ぶだろう。乞うご期待。

 この本の中に、ちょっと書いた。 それは、アメリカとヨーロッパ諸国の政府は、イランの核開発ばかりを非難する。 世界のお役人さまである、米・英・仏・露・中の 五大大国は、国連の常任理事国(じょうにんりじこく パーマネント・メンバー permanent members )である。 この5大国以外には、核兵器を持たせない、というのが、現在の世界体制(ワールド・オーダー)である。 それでも インドとパキスタンは、勝手に持ってしまった。今も認められていない。 

 ところが、この他に、イスラエルが秘密で持っている。いや、半ば公然と持っている。イスラエルは、核弾頭(ニュークレア・ウォーヘッド)を200発持っている、と世界の政治研究者や軍事研究者の間では常識である。本当は、さらに50発多くて250発持っている。 それでだ。 どうして イスラエルは核を、国際社会に無許可で持ってよくて、イランは持ったらいけないのだ。 答えることのできる者がいたら、答えてみろ。

 このイスラエルに金玉(きんたま)を握られた、哀れな帝国であるアメリカの、さらに哀れな属国(ぞっこく)である日本は、ひたすらアメリカに屈従する、洗脳された国民の国だ。独裁国家の北朝鮮と全く同じじゃないか。

  在日アメリカ軍は、日本のテレビに、盛んに 戦争指揮室(ウォー・ルーム)まで公開して、北朝鮮のミサイル(ロケットと言っても同じだ)実験の脅威を煽(あお)りながら、米軍が居るから日本は安全なんだ、と いつもの 恩着せがましい、日本国民への脅迫プロパガンダをやっている。

 だから日本は、アメリカにカネを出せ、貢(みつ)ぎ続けろ、という 日本国民への洗脳を続ける。リチャード・サミュエルズという日本(とイタリア・ファッシズム)研究の極悪(ごくあく)学者が敷いた対(たい)日本戦略である。

 北朝鮮のロケット実験は、昨日(13日、午前7時40分ごろ)失敗したそうだ。よかった、赤っ恥、ざまあ見ろ、と思った保守派の日本人が多いだろう。だが、本当の日本民衆の深い深いところでの、北朝鮮に対する感情は、そうそう単純なものではないだろう。 

 北朝鮮と創価学会と日教組が、とにかく大嫌い、という 日本の保守本流の経営者、小金持ちたこそは、複雑な心理をしたひとたちだ。民衆、大衆は常に、政治問題から、顔をそむけて、自分の政治意見など言わない。それが、難なく生きて行くための賢い生き方だ。

 北朝鮮は、すでに 4発の核弾頭を持っている。ただし、これがちきんと飛ぶかどうか分からない。だから、危険なんだよー、と 日本人の多くは無意識の部分で感じているのだろう。

 オバマ大統領が、北朝鮮の人工衛星ロケット(これを、弾道ミサイル と言ってもおなじことだ) の実験の発表があったら、忙しいスケジュールを縫(ぬ)って、4月の頭?に、韓国の北との停戦ラインの板門店(はんもんてん)まで来て、「打ち上げ実験をするな」と北朝鮮に警告した。 あの様子を見ると、アメリカの国家安全保障(こっかあんぜんほしょう)の最高段階判断(プライマリー・アジェンダ)に、他国による核兵器の打ち上げの危険、というのがあることが分かる。

 おそらく沖縄の嘉手納(かでな)の巨大な米空軍基地に住む一万人ぐらいの軍人とその家族のことを、米大統領は、自国民の安全問題として最優先的に心配しなければいけない立場なのだろう。だから、板門店にまで急に行った。

 北朝鮮がオンボロの弾道ロケットの実験をする、と言うだけで大騒ぎする。どこの国にも、ロケット実験をする権利はある。どうして、こんなに日本国民を、脅かすために、こういう「北の脅威」を煽ることばかりするのだ。 東アジアの各国の指導者たちで、北朝鮮を入れて、 アメリカ抜きで! 話し合いをすれば済むことだ。

 「 アジア人どうし戦わず。アジア人どうして、再びの仕組まれた戦争だけはしてはいけない」というのが、私、副島隆彦の政治思想だ。

 以下の日刊ゲンダイの記事では、鳩山由紀夫が、「 IAEA(アイ・エイ・イー・エイ 国際原子力委員会)は、二重基準(ダブルスタンダード)の(おかしな)判断をして(イランばかりを非難している)」と イランでアフマディネジャド大統領に言った、と報じている。

 この「二重基準」について、記事の中に、優れた外交官で、日本で唯一と言っていいぐらい世界基準の外交理論を持っている 元外務省国際情報局長の孫崎享(まごさき うける)氏の解説を、載せている。曰(いわ)く、「 IAEAは(加盟国の)核開発をやめさせることだけではなく、核保有国(すなわち 五大国他)に対しても武器を他国への“脅し”の手段にしてはいけないと求める役割がある」 と説明している。 ホントだよ。

 IAEAの今の事務局長は、天野(あまの)で、アメリカに尻尾を振ることしかしない、愚劣な男だ。「私は、何があってもアメリカの言うことを聞きます」と、IAEAの事務局長(=専務理事、マネージング・ダイレクター)の選挙の前に極秘で発言したことを、ジュリアン・アサンジのウイキリースクスが、アメリカの国務省の外交文書の漏えい文として、2年前に載せた。

 私、副島隆彦は、もっと書く。本当は、沖縄の 普天間基地 と 辺野古崎(へのこざき)の両方に、アメリカの70年代の古い核兵器( 「メースB」 という)、その小型飛行場=対戦車ヘリコプター用 の 滑走路の下の頑丈なサイロの中に格納されているのだ。 沖縄の人たちは知っている。本土のヤマトンチューたちは、この事実に知らん顔をする。

 もう一言、書く。弱小国家で、チビコロ国家が、ピストルを持つと、途端に、ジャイアン・アメリカは、脅えだす。どんなに小さくても、核兵器さえ持てば、アメリカは自分を対等に扱ってくれる。アメリカは、脅えて、自分の国と対等に交渉する。経済援助でもなんでも要求通り、卑屈になって、やってくれる。

 図体だけ大きいくせに、アメリカ(人)というのは、臆病者なのだ。 「それなら、私も核を持つか。今は、ずいぶん安く出来るらしい」 と、小国の国王や、大統領たちが思うにきまっている。それが本当の国際社会だ。生(なま)の外交交渉だ。

 「 なぜ北朝鮮が核実験をしたらいけないの。 核をもっていいのは、5大国だけだなんて、どうして決めたのよ」とはっきり書くのは、日本では 優れた女性である デヴィ夫人と、副島隆彦ぐらいのものだろう。あとは、腰抜けばかりだから、世界基準の真実を知っていても書かない。それぐらい怖いことなのだろう。 

 私は黙らない。私、副島隆彦が黙ったら、日本はおしまいだ、と思っている。私は、世界基準の大きな真実を、書いて、書いて、死ぬまで書き続けてやる。 「副島さん、そろそろ 柔らかくなったらどうですか」と、私を柔らかく脅す、へんな連中が寄ってくるが、今度、私の目の前に現れたら、蹴り倒してやる。

 デヴィ夫人は、インドネシアのスカルノ大統領の正式の第四夫人だった人だ。イスラム教では四人まで奥さんを持てる。デビィ夫人は、伊藤忠が仕切っていた(今も)インドネシアの国有石油会社のプルタミナの政治的な重要性のために、日本とインドネシアとの懸け橋になるために差し出された公女(こうじょ)である。確か千葉の木更津の漁民の娘である。 

 デヴィ夫人は、パリの社交界の正式のメンバーである。大統領夫人ということは、プリンセス(宮さま)の称号を持っている、ということだ。

 パリの社交界にも二つあって、表の立派な国王やヨーロッパ貴族たちや、大統領たちが作っている表の社交界だ。それに対して、やや下品とされる裏の社交界がある。そして、歴史的に、本物のヨーロッパ社交界は、この裏の社交界の方である。そうに決まっている。

 ここに集まるヨーロッパ旧貴族たちこそは、世界の諸真実を、堂々と話す人たちだ。デヴイ夫人は、ここの正式のメンバーである。だから、世界基準の真実を知っている。私たち日本の庶民とは、初めから情報に質とレベルが全然違うのである。 

 デヴィ夫人は、本当のことを、時々、書き、発言する。それで、ビックリされて、ゲテモノ扱いされる。それでも彼女は、ひるまない。 自分の家の周りを、拡声器でうろついた バカ右翼の街宣車に、「うるさい」 と、 二階から、花壇の花を花瓶ごと投げつけた。そして、自分から出て行って、右翼と掴(つか)み合いまでした。私は、本当にこの女性は偉いなあ、と尊敬する。堂々とした立派な日本女性だ。

 それに比べて、台湾人の華僑ムスメの 桜井よしこ のほうは、いよいよ見苦しい。お前ごときが、大和撫子(やまとなでしこ)のふりをして、日本女性のものである、和服なんか着るな。 

 もう、これぐらいにしておきます。私の怒りが止まらない。私のことを、「副島隆彦って、陰謀論だろ」と言って、この一言で、私を片づけた気になっている、卑屈な人間どもが、最近、どんどん増えている。この対抗発言しか、私に向かって言えないのだ。愚か者どもめ。

 それと、橋下徹(はしもととおる)の 日本型ファッシズムの 新たな台頭がある。このあとは、この研究を急いで始める。   副島隆彦拝

 
(転載貼り付け始め)

「 鳩山のイラン訪問 そんなに間違ったことか 」

2012年4月11日   日刊ゲンダイ  

 イランを“電撃” 訪問した鳩山由紀夫元首相が新聞テレビから袋叩きされている。アフマディネジャド大統領との会談で、国際原子力機関(IAEA)の対応を「二重基準」と鳩山が批判した――とイラン大統領府が8日に公表したことを受け、「国益を害した」「『利用される』懸念的中」などと非難囂(ごう)々(ごう)だ。だが、この報道には違和感を覚えるのだ。

 鳩山は民主党の「外交担当」最高顧問としてイランを訪問したのだが、訪問予定が判明した時から批判的な意見ばかり報じられていた。ルース駐日米大使が野田首相周辺に訪問自制を求めたことや、野田自身が電話で訪問中止を再三要請したことばかり取り上げられ、「訪問=悪」みたいな雰囲気が出来ていた。

 だがイランは日本にとって最重要な国だ。 イランが経済制裁に抗議してホルムズ海峡を封鎖すれば、どうなるか。輸入原油の8割以上がこの海峡を通る日本は大きなダメージだ。日本経済はパニックである。鳩山が最悪の事態を避けるためにイラン訪問を思い立ったのは別に悪いことではない。

 それなのに新聞テレビは帰国後も「日本外交にマイナス」「イランに誤ったメッセージを送る」と大騒ぎだからワケが分からない。なぜ外交チャンネルをつくることがいけないのか。鳩山の言動はそんなに国益を損ねたのか。

元外務省国際情報局長の孫崎享( まごさきうける)氏がこう言った。

 「まずホルムズ海峡が封鎖されれば最も被害を受けるのは日本です。だからイランとの協議は日本として当然やるべきです。米国は訪問自制を求めていたようだが、彼らは英仏独中ロと一緒にイランと協議している。行くなというなら、日本もこの協議に参加させるべきで、参加させてもらえないのだから、日本が独自協議するのは当たり前です」

 まったくだ。新聞テレビは、イラン訪問の「本質」を一切伝えないばかりか、鳩山個人の“宇宙人”的な資質問題を歪曲化して報じている。しかも、その批判も的外れが多い。

 「鳩山氏がIAEAの『二重基準』を批判したかどうかが問題になっているようですが、発言の有無はともかく、指摘自体は間違っていません。IAEAは核開発をやめさせることだけではなく、核保有国に対しても武器を他国への“脅し”の手段にしてはいけないと求める役割がある。しかし、米国は04~05年にイランへの核攻撃を計画し、イスラエルも核攻撃をにおわせている。日本の外務省は60年代、核保有国が武器を“脅し”の手段にしないよう求めていて、鳩山氏の指摘は当然なのです」(前出の孫崎氏)

 鳩山を首相辞任に追い込んだ09年の普天間基地移設問題の報道といい、今回のイラン訪問の報道といい、日本の新聞テレビは、米国がちょっと文句を言うと、たちまち思考停止して、米国ベッタリになる。日本の外務省ともども、米国のポチだ。

いっそのことワシントンに引っ越した方がいいんじゃないのか。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

吉見 おさむ 投稿日:2012/04/11 01:06

【832】[941]福島本部活動日誌です82

以下に、MLに投稿した内容を転載します。

(転載始め)

2012年3月22日の日誌です。

午前11時40分、大型トレーラーが399号線を右折して、検問所に向かっていきました。

昨日飲んだソルティドッグの影響で、二日酔いでした。
起きたのは正午前でした。やっちまいました・・・。

3/12&3/13の日誌を書いていましたが、やはり終わりませんでした。
(どうにも進まないので、午後10時からカンパリオレンジを大量に飲んで、今泥酔しています。
良くない状態です。なんとか、気分転換になる行為を、無理にでもしようと思います。
今更ですが、3/10の日誌は、かなり堪えました。)

夕食は、蕎麦、蕎麦湯、カレー、煮干、でした。
酔いに任せて蕎麦を大量に食べました。

下の映像の11分8秒や12分25秒の場所が線量が高かったはずです。(勘違いだったかもしれませんが)
http://www.youtube.com/watch?v=ZgpIk3Jnv8g&feature=related

先日の上杉隆氏の記事は、なんだかなぁ・・・としか声が出ない顛末になっているようです。
http://togetter.com/li/276770
http://togetter.com/li/273289
http://netouyonews.net/archives/6866094.html

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月23日の日誌です。

午前1時、酔いに任せて、通し道歌(というアニメに出てきた歌)を一人で熱唱していました。(http://www.nicovideo.jp/watch/sm16488439
それから、遠藤誉氏の日経BPでの連載を音読しました。(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120229/229284/
スガオカ・ケイ氏の顔を拝みに、動画を見ました。(http://datsugen.com/?p=731
止まらなくなって、別な動画も観てしまいました。(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=IwBELPtVUCA#!)
・・・本当、私は何をやっているのでしょうか(汗)。
早く12日と13日の日誌を書かねばならないのですが。

夕食は、スパゲッティとマカロニにトマトソースをかけたもの、ヨーグルト、もずく、煮干、でした。

レシートの整理をしました。2時間くらい同じ作業をし続けました。

ここで一冬越してみての感想は、
「自分1人だけの体(特に足元と手元)を暖かくするのは可能。ただ2月はそれでも寒い」
「燃料費を問わなければ、2月でも室内を20度にすることは可能」
「カイロは、安価だが局部のみ温めるので、体に悪い。ネットカフェに泊まるなどの長く外出する際には、逆に必須」
「風が強い日は、本当に寒い。都路は風が強いことで有名らしいが、その中でもこの立地は風が直接当たるので、気温以上に寒く感じることが多い。室内にいれば問題ない」
「12月までは、まだまし。1月と2月は、マイナス15度まで下がる。そうなると、ほぼ何も出来ない。何かしようとすると体を壊す」
「雪が降ると、非常に厳しい。ただ、今年は特別に雪が多かったようだ(常葉町の人は、北海道の厳しさに比べれば、まだ良いとは言っていました)」
「雪かきの優先順位は、『裏口に人が一人通れる道を作る』、『自動車のフロントガラス(スコップを使えないので大変)』、『自動車の運転席ドア付近』、『水道の元栓付近』、『玄関付近から洗濯機まで通れる道を作る』、『裏の階段付近』、『裏口で日光が当たらない所』の順」
「それ以外の雪かきは、やらなくても大丈夫。日光で融けるから。建物の日陰にある雪は、融けないので諦めること」
「5cmほどの雪ならば、陽が当たれば融ける」
「しばらく外出していた時に雪が降った場合、・・・諦めよう」
「冬で外の草は一旦枯れる。10月になったら、外の草刈りはやらなくていい」
「対策をしていても、水道管が凍結し、水が出なくなることがある。2月は昼に風呂に入らざるを得ない」
「水道管の凍結を防ぐため、一定の暖房はつけ続けておく必要がある」
というものです。

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月24日の日誌です。

12日、13日の日誌を少しだけ書けました。亀の歩みのようです・・・。
加藤さんから頂いた本を、一部読みながら書かなければならないので、なかなか時間がかかります。

重たい掲示板に過去の日誌を転載しました。
誤字と言う意味でも、外部に出していい物事なのか判断するにも、チェックが行き届かなくなってしまっています。

4月3日くらいになったら、3日間ほど関東圏に出て行ってみようかと思っています。

夕食は、ご飯、カレー、トマト、納豆、でした。

(転載終わり)

(転載始め)

2012年3月25日の日誌です。

amazonから届いた『チャイナナイン』を貪るように読んでしまい、何もしませんでした。(http://www.amazon.co.jp/チャイナ・ナイン-中国を動かす9人の男たち-遠藤-誉/dp/402331031X
最後に
「現在中国は、月にあるヘリウム3を採取し、プラズマ核融合発電を計画している」
と書いてあって、かなり驚きました。
女の人は政治家の顔がハンサムかどうかというのを見るんだ、と、発見しました。
王岐山とバイデンはハンサムだそうです。

夕食は、もずくを1カップだけ食べました。あとは、オレンジジュースを飲んで誤魔化しました。

(転載終わり)