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Loginはこちら【1003】[1132]主流になりつつある金本位制の議論
アメリカはロチェスターの佐藤研一朗です。
今日は2012年11日29日です。
日本では選挙が間近に迫り、政党が分かれた、くっ付いたと、話題に事欠きません。今日は表面的な政治的な動きではなく、もっと奥の方の根本的な話題を紹介したいと思います。少し古いWSJの記事を翻訳してみました。共和党の中で金本位制が見直されつつあるという内容です。アメリカでは、金融危機を受けて、その根本的な原因には役場が発行している「紙切れ通貨」にあるのではないかという理解がじわじわと保守派から浸透して来ています。思想と言うのは個人が信じるか、信じないかだけの話なので、外からはなかなか見えませんが、大きな変化は静かに起きるものです。
大統領選挙は今年の三月のボヤキの報告で私が「ロン・ポールでなければオバマで決まり」予想した通りの結果になりました。共和党は今回のロムニーの敗退で大きなダメージを受け、大きな方向転換を迫られている。今後、将来性があるロン・ポールを支持するリバータリアンの若者層を取り込む事ができるかが再生のポイントになるでしょう。そうすると自然と金本位制の話題もこれから取り上げられるようになるでしょう。
では翻訳をお楽しみください。
ウォール・ストリート・ジャーナル 2012年8月29日
<主流になりつつある金本位制の議論>
議論が沸騰する共和党の中で、連銀が発行する紙切れ通貨が経済危機の要因であるという認識が高まっている。
今週の共和党大会でミット・ロムニーが選出され、大統領選挙が中盤にさしかかっている。そんな中で共和党のプラットフォーム(綱領<こうりょう>)のなかにゴールド委員会の設立が新しく付け加えられた事はあまり報道されていない。アメリカの連銀が発行する紙切れ通貨が経済危機を引き起こしているという考えが浸透し始めている。このような考え方は今まで異端とされてきたが、今では普通に議論される政治問題となった。
これは前回1981年にゴールド委員会が設立された時とは対照的ですらある。当時はニクソンショックによりブレトンウッズ体制(金本位制まがいの米ドルに各国の通貨が固定相場でつながっていた)が崩潰し、金本位制が正式に終了しドル紙切れ通貨体制が始まった頃だった。1981年のゴールド委員会では通貨に金を関連させる事に反対した報告書が作成された。だがロン・ポール下院議員と実業家のルイス・リーマンの二人の委員は異議を唱え、金の必要性についての報告書を別個でまとめた。
共和党の新しい綱領の中では「金」という言葉は使われていない。だが1981年のゴールド委員会の報告書と同じように「金属を基盤に持つ」ドルという言葉が使われているが、これは金の事である。この綱領では「一定の価値に固定された」ドルを研究・検討すると書かれている。
1981年のゴールド委員会を私は駆け出しの新聞記者として取材をしていた。当時の金本位制の樹立の機運は、サプライサイド経済学の成功のために消えてしまった。レーガン大統領が減税を押し進め、連銀総裁のポール・ボルカーがドルの引き締めを続けた。その結果インフレは解消された。カーター政権時には一時期、金の1オンスの800分の1まで下がっていたドルの価値は、上昇し始めた。
1981年の委員会では、当初から金に裏打ちされたドルの邪見にされていた。当時、流行していた経済哲学は、ミルトン・フリードマンが提唱していたマネタリズムであった。マネタリズムは、お金の量を中央銀行が調整することで物の値段を安定して保つべきだという考え方である。委員会の執行長はフリードマンの代表作「アメリカの金融政策の歴史」の共同執筆者のアナ・シュワズであった。下院を占めていた民主党はマネタリズムの教義を支持していた。
今では大きく時代が変わった。フリードマンとシュワズは他界し、自由と資本主義のヒーロとなった。だが、マネタリズムが以前ほど幅を利かせる事はなくなった。晩年はフリードマン自身ですら、お金の量を使って物価を調整すること(インフレ・ターゲット)に疑問を持ち始めていたようだ。シュワズは、通貨制度の混乱が今後、金本位制の復活の好機会となるだろうと予言した。
議論が沸き立つ共和党の中で、金本位制はほぼ中道の立場になりつつある。党内の左派は(バーナンキ連銀総裁のような)優秀な官僚が自由裁量で金利の高さを決める現行の制度を支持している。そこから少し右に寄るとテーラールール支持になる。これは金利を各種の条件に関連させたり、連銀に金を基準として義務づけドルの価値が金に対して下がりすぎないようにするものである。
一方中道派は、古典的な金本位制を支持している。これは政府がドルの価値を一定の金の重さに固定するものだ。中道派はルイス・リーマン、ジイムス・グラント(グラント・インタレス・レート・オブザーバー)、スティーブ・フォーブス(雑誌フォーブスの発行人)、ジュディー・シェルトン(経済学者)、ショーン・フィエラー(アメリカン・プリンシパルズ・プロジェクト)に代表される。
中道からさらに右は、ロン・ポールに代表されるオーストリア学派になる。ポールは政府による金本位制ではなく、ノーベル経済学賞を受賞されたフリードリッヒ・ハイエクが提唱した「競争する」通貨を支持している。これは政府によるお金の独占をやめ、民間の硬貨や通貨の自由参入を許し政府の発行する通貨と競争させるという考えである。ここからさらに右は、過激な憲法主義者のエドウィン・ヴィエリアのように単純に金や銀の重さを値段の尺度にするべきだと主張している。
各陣営はお互いに重複しているが、各連邦議員たちの活動も同じように幅を持っている。テキサス州選出のケヴィン・ブラディー下院議員は議会の経済委員会の副委員長で、堅牢な通貨法案を通過させようとしている。これは連銀から失業率を低く保つという義務を取り除き、物価の安定だけに集中させるという法案である。ロン・ポールは法定通貨を終わらせ、ハイエクのアイディアを実現する「通貨の自由競争法案」を推進している。
上院ではジム・デミント、マイク・リー、ランド・ポールが「堅牢な通貨促進法案」を推している。これは連邦政府の法律上は正式な法定通貨となっている金や銀の取引にかかる税金を廃止しようというものである。ユタ州では既に金と銀が正式な法定通貨として認められている。
さらに共和党のミット・ロムニー大統領候補は、堅牢な通貨の意味を理解しているポール・ライアンを自分の副大統領候補として選んだ。2010年6月にライアン議員は、下院の予算委員会で連銀総裁のバーナンキに、何が歴史的な金価格の上昇を招いていると思うかと質問している。(当時ドルの価値は、金1オンスにたいして1200分の1から下落しており、その後さらに1600分の1まで急落した。)
「金の値段の動きについて完全には理解していません。」「一部の人間は、他の多くの投資家は高いリスク取っている考えており、それにヘッジをかけている。現時点では、金の値段を予想するのは難しい」とバーナンキは自身の考えを述べている。連銀を完全に監査する法案が、下院の大多数の賛成で可決されたのも全く不思議なことではない。
ロムニーは先週、バーナンキを再任を考えるべきだという自身のアドバイザーグレン・ハバードの意見をはっきりと退けている。ロムニーはバーナンキにかわる連銀総裁を捜していることを明確にした。これは大統領候補からの重要な合図である。(ロムニーは以前、通貨政策は議員から取り上げておくべきだと発言する失敗を犯している。)実際には貨幣の鋳造とその価値を定める権限は、憲法の第一条八項によって議員に与えられているのである。
自分が編集に関わっているニューヨーク・サン紙では、ゴールド委員会は堅牢の通貨の墓場になりかねないとなるかもしれないと警告している。もし誰かが堅牢な通貨という主義を葬り去りたいなら、委員会という名をつかうのはもってこいなのだ。よく考えられた、いい人材を集めたゴールド委員会が議論をさらに進展させる可能性は十分にある。
ロムニー共和党の綱領に、ゴールド委員会と連銀の監査が入ったことは小さなことではない。最後に共和党の大統領候補が綱領にドルの「完全な金兌換」を含めて戦ったのは、 ドワイト・アイゼンハワーであった。彼は大統領になりこの約束を反故<ほご>にした。これは11月に勝たねばならぬロムニーにとって、避けたい戦略的な失敗である。
シェス・リプスキー(ニューヨーク・サン紙 編集者、「憲法的ドル」の筆者)
オリジナルのウォール・ストリート・ジャーナル記事
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390444914904577619383218788846.html
【1002】[1131]11月3日の定例会に行って・新プラトニズム
11月3日の定例会(『隠されたヨーロッパの血の歴史』出版記念講演会)に参加して
投稿者 田中 進二郎
こんにちは。講演会が終わった直後に、「衆議院解散」のニュースがあり、それから、副島先生やアルルの男中田さんや、古村さんの政治情勢解説を読んでいると、「情況」が逼迫しているの感を強く受けています。(「情況」とは戦時の用語である、と昔、ある教師に教わったことがある。)
しかし一般の国民は、どれだけ国税に自分たちの給料がむしりとられても、怒りを表に出すことをしないし、まったく突然の「衆議院解散」(バンザイ突撃解散、と私は名づけています)が、不可解だということすらも、大多数の国民は感じてないのではないだろうか。
少し立ち止まり、なぜ「民主党にまったく勝ち目のない今、衆議院解散を野田首相が『決意』したのか」という一点でもまじめに考えることができれば、自分なりの答えを導きだすことくらいはできるであろうものを。
毎日のように「自民党、民主党に続く第三極、第四極の結集」というメディアの報道ばかりを聞かされていると考える神経が麻痺させられていくのだろう。「誰でも、メディアで3分間は主役になることができる」という言葉を、確かアンディ・ウォーホルが言っていたと思うが、これからあと何人もそういう国会議員や地方自治体の首長が登場してくるだろう。そして「小党乱立の戦国時代選挙」みたいなことをニュースやワイドショーは言い続けるだろう。それが第4権力=マスメディアの手法であるから。
そして選挙が終われば、やはり↓の副島先生のいう「大政翼賛会」が出来上がっているのだろうか?
今月初めの講演会でも、そういう焦慮(しょうりょ)のようなものが会場の空気を支配していて、「イタリア・ルネサンス」という高尚な話題よりも、「先生!で、ところで一体尖閣問題はどうなっていくんですか?」という現実問題の方に関心を持たれている方が多かったのではないだろうか。その両方を天秤で量りながら、先生は講演を進めていかれた。
新プラトニズム。「ルネサンスというのは、フィレンチェで始まった、1439年にフィレンチェで公会議が開かれた年から始まり、直後に勉強会となり、1459年からは正式な研究所となっていった新プラトン・アカデミーという激しい思想運動のことなのである。」(「隠されたヨーロッパの歴史」p66より引用)
これを「プラトン哲学(著作群)」と考えてしまうと、われわれ日本人にとってはなじみの薄いものに感じられるだろう。実は私田中も「ソクラテスの弁明」以外のプラトンの著作(岩波文庫にずらっとならんでいる。)はあまり興味をもって読むことができない。あれらの対話(dialogue)を頭の中で再現して楽しんだり、考えたりすることは精神貴族ではない私には無理である。では新プラトン・アカデミーという思想運動はやはりわれわれ500年後に生きているわれわれ日本人に縁遠いものなのか・・・?
(以下「隠されたヨーロッパの歴史」より引用、要約p99-110)
1439年にゲミストス・プレトン(1360-1452)がビザンチン帝国のコンスタンチノープル
からフィレンチェにやってきて、コシモ・イル・ヴェッキオ(1389-1464)にプラトンのアカデメイアの再興を説いた。老コジモたちフィレンチェ人にプレトンの講義は衝撃を与えた。プレトンは、プラトンの信奉者だから、アリストテレスの中にある金儲け肯定の思想(平衡)と現実主義(リアリズム)を徹底的に嫌っただろう。「イデア」なることばで表す理想主義であるところのプラトン主義を徹底的に主張した。だから彼は「第二のプラトン」といわれた。ここで痛烈に批判したのはカトリック神学(アリストテレスの思想で作り直された)であった。これはフィレンチェの文人たちに、キリスト教に対する懐疑精神を植えつけた。
プレトンは自分の使命が終わったことを感じて故郷に帰るが、その後もフィレンチェにとどまってそこで死んだ人間としてヨハンネス・ベッサリオン(1403-1473)
というギリシャ人がいる。彼はアリストテレスの『形而上学』(メタフィジカ)やクセノフォン『メモラビア』という古典をラテン語に翻訳した。プラトン思想と水と油のはずのアリストテレスの思想を、ベッサリオンは無理やり合一させて上手に解釈した人のようだ。プラトンは人間の愛と情感を優先する。だが、プラトン主義の愛の賛美だけでなく、現実主義(実利主義)のアリストテレス主義の立場にもたたなければならないと説いたらしいので温和な人物だったのだろう。
(引用おわり)
田中です。クセノフォンの『メモラビア』は「ソクラテスの思い出」という題の邦訳がある。(プラトンの『ソクラテスの弁明』と好対照のソクラテス像が描かれている。)
クセノフォン(紀元前427?-355?)はソクラテスの弟子であるとともに、軍人でもあり、ペルシャから撤退する、ギリシャ傭兵部隊数千人のリーダーとして決死の行軍で、ギリシャ帰国に成功した。それを文章に書いて『アナバシス』という記録文学になっている。
山岳地帯を越えて黒海を見渡す地点に到達するところで「タラッタ、タラッタ!」(海だ海だ)と兵士たちが叫ぶシーンがクライマックスである。
帰国はしたものの、スパルタに軍が投降したことと、ペロポネソス戦争が始まったことで故郷のアテネには帰れずじまいであった。が、スパルタで軍人として厚遇され、荘園管理をして、奴隷を適切に使役する術などの本も書いたらしい。処世の術にも長けていたのだ。最後は悠々自適の生活の中で、著作をものする晩年をおくったようである。クセノフォンについては、アレクサンダー大王も彼を読んで戦術を研究したらしい。
ベッサリオンもまたスレイマン1世により、コンスタンチノープルが陥落し、(1453年)帰国できずにフィレンチェに骨を埋めることになった。クセノフォンと境遇がよく似ている、と思う。
話が突然変わるが、ジャック・アタリ(フランスの現代思想家)の『1492 西洋文明の世界支配』(ちくま学芸文庫)という本では、1492年を境に西欧が近代化への道を突き進んでいく、その要素として、近代知識人の誕生、ナショナリズムの芽生え、市民階級の誕生などから考察している。特にイスラム教徒のイベリア半島(スペイン、ポルトガル)からの追放(レコンキスタ運動)、とユダヤ教徒(マラーノ)の迫害の西欧の歴史における意味に深く切り込んでいる。
1492年とはスペインの宮廷では異端審問長官にトルケマダが就任し、ユダヤ人追放の計画書をイザベラ女王に提出する年であるが、同時にルネサンスの思想運動が弾圧され、押しつぶされていく始まりの年でもある。ロレンツォ・イル・マニフィコが死ぬのである。(4月8日)
アタリ氏のルネサンスの定義も副島先生と近い。
(『1492』p73より引用開始)
ペトラルカとボッカチオに続いて、新しい思想の鍵となるコンセプトを創出した人たち=
フィチーノ、ルイジ・ブルチ、ポリツィアーノ、ピーコ・デラ・ミランドラはフィレンチェで、教会のおきては、少なくとも表面的には尊重するにしても、自由な知識に魅力を感じ、教会の哲学とは無関係な独自の哲学を作りあげることに関心を持った寛大な庇護者を見出す。(コジモとロレンツォ)
だからすべてはフィレンチェで、まさに1462年に始まる。コジモは、プラトンの全著作をラテン語に翻訳する事業に出資することに決める。(中略)
コジモはこの翻訳の仕事を、彼の侍医の息子でギリシャの作品の翻訳家としてすでに名をはせていたフィチーノにゆだねる。30年の間、あらゆる新思想はこの人物の思想と著作を中心に展開し、彼は大変な名声を博することになる。今日、彼は不当にも忘れられているけれども。
フィチーノは、たちまち単なる翻訳者の役割をはみ出してしまう。彼はプラトニズムとキリスト教の哲学的な総合をもくろむ。翻訳から解釈へ、解釈から教説へと移行し、必ずしも自分自身のものと自分が注釈する思想家から借用したものとを区別することはしない。(中略)彼はまずプラトンの『対話編』を翻訳したあと、その注釈のの中で、プラトンが神や魂や宇宙の美について語るとき、まるでキリスト教徒のように自分の考えを表現していることを明らかにしようとする。さらに彼はその先までいく。人間の魂は神の反映であり、魂は直観と瞑想と美によって神に結びつきたいと願う、と彼はいうのだ。そこで彼は『芸術だけが世界の音楽的調和を説明する、美は言葉に訴えるよりも容易に、激しく、愛を生じさせる』と書くのだ。
(中略)
師よりも大胆な若きピーコ・デラ・ミランデラは、プラトンの中にもはやキリスト教の隠れた原理ではなく、まさに学問と自由と責任の原理を見ている。人間は世界の中心にいる、と彼はいう。神は人間に次のように言われた、と彼は考える。
神「私はお前を世界の中心においたが、それはお前が世界をより用意に見つめ、世界の中に存在するあらゆるものを見られるようにするためである。私はお前を天上的なものとしても、地上的なものとしても、死すべきものとしても、不死なるものとしても作らなかったが、それはお前がもっぱらお前自身の導き手と主人になれるように、またお前がおまえ自身に固有の形を与えられるようにするためである。」
だから人間には世界を理解する権利と義務がある。人間は知ることによって神のごとき存在になるのだ。カバラについて思いをめぐらしつつ、ピーコは『人間の尊厳について』の中で、人間は自分の運命を自由にできる創造者、世界の主人ともなりうる存在だと述べ、フィチーノのように人間を神の意思の道具とは考えない。
ピーコは「力は知識から生じる」と言った。情報の価値を知り、印刷術の価値を発見した商人たちの誰もがこの革命的な主張に賛同した。
(『1492』からの引用終わり)
新プラトニズムの流れをまとめる形になってしまいました。結果として引用が多くなり、申しわけありません。
最後に。定例会の前座の松尾雄治さんのHFT(High frequency Trade 高頻度取引)の危険性についての話も噛んで含めるような話し方だったので、じっくり考えながらきくことができた。ちょうどいいウォーミング・アップになった。テレビの経済アナリストたちの単なるおしゃべりと違って、一ヶ月たった今でも、どんな話だったか組み立てが思い出せる。
重要な話はあわててしゃべらないことがコツなんですね。勉強になりました。
田中進二郎拝
【1001】[1130]来週から始まる 総選挙 を前にして。
副島隆彦です。 今日は2012年11月27日です。 来週の12月3日(月)から総選挙(2週間)が始まります。
私は、今の石原慎太郎・橋下徹の「維新の会」と 安倍晋三の自民党の、両方を裏で引いている竹中平蔵(こいつが日本で最大・最高のワル)の仲立ち、肝いりで選挙の後、大連立政権を作る、と見ている。
そうなると この右翼というよりも極右政権(ファーファー・ライト・ウイング)は、やはり、アメリカの日本あやつり計画の予定表通り、全くそのままに、まず尖閣諸島の領有問題を計画的に起こして、日本を中国との数回の軍事衝突(戦争に突入する手前)させるための 政治体制づくりだと私ははっきりと予測している。
「日本を中国にぶつけよ」というアメリカの東アジア(極東)での「中国封じ込め」 containing China コンテイニング・チャイナ戦略の一環である。
だから、安倍晋三の自民党が、他の党よりも1議席でも多く当選すれば、「憲政の常道」で連立政権が出来るだろう。 これには、宗教政党である公明党も、それから、何と、野田佳彦たちの松下政経塾出の、汚れた政治家たち80人ぐらいも 民主党の旗のまま参加する可能性がある。
呆(あき)れ返(かえ)る売国奴どもである。そうなると、どう転んでも彼ら4党で 360議席(480のうち)を取ってしまいます。まさしく憲法改正と戦争への大政翼賛会(たいせいよくさんかい)の道である。
私たちは、小沢一郎と一緒に民主党から、消費税値上げ反対で脱出した「国民の生活が第一」の50人の議員たちを応援して、彼らの当選を強く願わなければ済まない。
しかし、このような 悪辣(あくらつ)な、日本国民の多数の意思を無視した、戦争態勢への政治体制づくりは、アメリカが計画して、石原慎太郎や橋下徹、安倍晋三( この男は自民党内にたったの一人も自分で育てた弟子がいない政治家)を計画通りにあやつって、使嗾(しそう。噛んで含んで)して着々と動かしている。
この日本国の軍事体制化の計画は、それは、やはりヒラリー・クリントンの敷く、「アメリカに残されている力は軍事力だけだ」の凶暴な政策の実行だ。それは、中東アラブのシリアでの、去年からの計画的な「アラブの春」と言う名の、米軍が直接、出撃・進駐しない形での、 その国の民衆の反乱、反政府運動の形を借りた、謀略政治での、外国からのプロの殺し屋集団を数万人投入しての軍事制圧のやり方の、その東アジア版である。
ヒラリーとネオコン派は、下に転載する新聞記事の通り、今も、必死で、自分の後の国務長官に、自分の子分のスーザン・ライス(今は米国連大使。高学歴の薄い色の黒人女性)を押し込もうとして、米共和党の議員たちと激しい闘いを米議会でやっている。
凶暴なヒラリーの忠実な、女の子分3人が、「米軍を海外へ投入しないで、安上がりで、政権転覆、軍事制圧できる 民衆反乱を偽装する形の外交戦略」である、「・・・の春」戦略の立案実行者である。 前述したスーザン・ライスの他は、サマンサ・パワー(高学歴のアイリッシュ)、アン・マリー・スローター(同じく黒人女で高学歴の高官)の3人である。この強烈な女たちが、表面上だけ、アメリカ・デモクラシーと人権尊重の形を取りながら、諸外国で残酷な戦争の泥沼状態を引き起こしている。
・スーザン・ライス(Susan Elizabeth Rice)
・サマンサ・パワー(Samantha Power)
・アン・マリー・スローター(Anne-Marie Slaughter)
この背後には、アメリカの軍需産業界からの、「 政府は、すでに倉庫に山ほど溜まっている兵器の使い先を作ってくれ。5年も戦争をしないと在庫の山だ」という、いつもの動きが当然にある。 ヒラリーと子分3人の恐ろしい女どもの所業だ。この策略のコンベアーに、今の日本もきちんと上手に乗せられてる、ということだ。ヒラリーは、次の2016年の大統領の最有力候補として、早くも名前が上がっている。着々と世界を戦争の嵐の中に巻き込む計画の要素(ファクター)そのものだ。
この スーザン・ライスたちの米政府内での動きについて、綿密に評論しているのが、私たちのSNSIの研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)君が、この5月に出版した「アメリカ政治の秘密 日本人が知らない世界支配の構造」(PHP研究所、2012年5月刊)である。
この本は国際政治や日米外交を専攻する若手の研究者たちにはすでに読まれて、嫉妬妬みのこもった高い評価を受けている。皆さんも今からでも買って読んでください。
シリアのバシャル・アサド大統領 (歯科医上がりの、気のいい、前の独裁者の大統領の次男坊。奥さんもいい人だ ) は自国で死ぬことに決めたようだ。家族はヨーロッパに逃がすだろうが、このようにして「アラブの春」などという軍事共謀路線でシリアは体制転覆される。アメリカが次に狙っているのはトルコとイランである。
この「アラブの春」という 謀略政治の手法の 日本版が、今、日本で実行されている石原、橋下、安倍の3人を使った、「日本を中国と戦争させよ。そのための政治体制を作らせよ」の 属国・日本への 苛酷な統制、支配の 実行である。
私たちは、身構えて、この世界規模での大きな企(たくら)み、企(くわだ)てを自覚して、はっきりと見ぬいて、そして、自分たちにできる限りの努力をして、そして、「中国と戦争をさせられる道への反対」と「アジア人どうし戦わず」の 正義の旗を立てて、理解し合い、協力できる人々との「何が何でも戦争反対」への国民団結の道を作って行かなければいけないと、思います。
騙されてたまるか、の 私たち日本人の土性骨(どしょっぽね)の見せどころだ。
今度の選挙では、480の議席のうち、野田たち民主党は120まで激減するだろう。自民党が130ぐらい、維新が100人ぐらい、公明党が20,みんなの党が10ぐらいだ。これを 合計すると何と380になる。憲法改正(石原慎太郎が生涯の悲願にしていそうなコトバだ)に必要な360を超える。 あーあ。あーあーあー、だ。
それ以外の「戦争への道反対」の小沢一郎たちは、全部で120議席しかとれない冷酷に計算して、こうなる。
選挙とは金(カネ)である。トルーマン大統領が言ったように、 “All politics are local.”「オール・ポリティックス・アー・ローカル」 で、すべての政治は、政治家たちの地元のどろどろの選挙地盤の話になる、のだ。
だから、民主党で、野田の言うことをきいて、「オール霞が関」の各省の官僚どもにヘイコラして、自分の選挙区に、いろいろな「合法的な形をした、公共事業や 福祉事業」のカネを、選挙の前に、土建屋(建設会社)やすべての商工業者たちに、下ろす、渡す、配る、ことで、選挙の票の動きが作られるのだ。
この泥くさいまでの、本当の政治のことを知らないで、「健全で、健康的で、政治で汚れていない私たち」 などという 脳タリンたちが、自分勝手な、正しいことを言ったって、そんなものは、貧乏人の床屋談義だ。
確かに、都市庶民で、無党派層の、ただのサラリーマンのような家族には、組織選挙の汚れた誘惑は無いから、そのような国民の票と支持に、小沢一郎と子分たちは期待し、希望の火をつなぐしかない。 それでも 政治と選挙はカネだ。カネの合法的な配り方。
だから私は、小沢一郎と鳩山由紀夫を裏切って、民主党に残って、野田たちアメリカの手先どもの、恫喝(どうかつ)と脅迫(きょうはく)に屈して、「選挙に落ちたくなかったら、(小沢から離れて)こっちに来い」と誘惑されて、それで、大臣や、副大臣にしてもらった約100人の民主党の若い政治家(現職の議員)たちのことを、思う。
私は、このような苦渋の果ての自己変身をとげてでも、アメリカと官僚どもに屈してでも、政治家(国会議員)として、まず自分が生き残ることが、何よりも大事と考えて、「恐ろしいものには巻かれろ」で苦しい選択をした 政治家たちの 気持ちも分かる。だから、この人たちにも、頑張ってもらいたい。 これが政治だ。現実の国民政治だ。
私たちが今、知るべき、学ぶべきはこのことです。 副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「ポスト・クリントン 難航必至 「ライス長官なら阻止」」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012112602000097.html
東京新聞 2012年11月26日
クリントン米国務長官の後任人事をめぐり、オバマ大統領と野党共和党の攻防が激しくなっている。大統領の意中の候補として有力視される スーザン・ライス国連大使(48)の起用には共和党が反発。大統領がライス氏を指名すれば、上院の承認は難航必至だ。
「ライス氏に国務長官の資格はない。私の権限をすべて使って就任を阻止する」。共和党のマケイン上院議員は先のテレビ出演で徹底抗戦 を宣言した。六日の上院議員選で与党民主党は多数派を維持したが、共和党の議事進行妨害を阻止できる六十議席には届かなかった。オバマ政権二期目 の閣僚は上院共和党からも承認されなければ就任できない。
共和党のライス氏批判は、リビア米領事館襲撃事件の対応が理由だ。ライス氏は当初、事件が「反米デモから自然発生した」と説明した。 実際にはテロだったことが後に判明しており、ライス氏の誤認で米政府の初動が遅れたというわけだ。
一方、オバマ大統領はライス氏に絶大な信頼を寄せる。再選後初の記者会見では共和党のライス氏批判を強い調子で非難。同氏の能力を高 く評価した上で「国務省にとって最良の人物なら長官に指名する」と述べた。ただ、共和党を敵に回して長官人事が宙に浮けば、米外交が機能不全に陥りかねない。このため、上院の承認が得やすい長官候補として民 主党のケリー上院外交委員長の名前も挙がっている。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【1000】[1129]SBI検査が突く二大「急所」
松尾雄治です。今日は2012年11月21日です。
FACTA ONLINE 2012年12月号から転載します。
(転載貼付始め)
SBI検査が突く二大「急所」
厚化粧が剥げていく。香港取引所での「詭弁」の証拠があがった。因縁の村上も登場、いよいよクライマックスへ。
いかに厚化粧をしようが、黒いカラスは白いカラスにはなれない。塗りたくったお白粉もいつか剥がれ落ちる。
11月8日、SBIホールディングス(以下、SBI)は第2四半期決算を発表、連結最終損益は13億6千万円の赤字となった。
「投資不適格」一歩手前のトリプルB格付けを死守せんと、あらゆる手立てを総動員して赤字決算だけは阻止しようとしてきたが、とうとうその堤防も決壊した。
東京証券取引所で行った決算発表は、4月から導入した国際会計基準(IFRS)のせいと言わんばかり。実はIFRSでSBI損保の減損処理を回避したら、中国株の下げで評価損が出るなど裏目に出たうえ、資産売却の出口も上期はなく、やり繰り算段がつかなかっただけだ。
総帥の北尾吉孝に質問が飛んだ。
「ある月刊誌で、SBIがヤフーに身売りを頼んだような報道がありましたが……」
北尾は顔を強ばらせて言下に否定した。
「真っ赤な大ウソです」
本誌11月号の記事(「SBIが『身売り』工作失敗」)のことだろう。その言葉、そっくり北尾にお返ししよう。
動かぬ証拠は白金台の登記
ソフトバンク社長、孫正義と袂を分かって7年、崖っぷちに追い込まれたSBIグループを、ほぼ丸ごとヤフーに買い取ってもらう仲介を孫に頼んだことなど、口が裂けても言えないのだ。9月上旬、孫の同席のもとで、北尾がヤフー社長の宮坂学に会ったことは、ヤフー広報も認めている。
記者の前では大見得を切っても、本誌10月号(「SBI韓国投資先が騙る『孫のフンドシ』」)で詳報した通り、ソフトバンクとSBIが未だに混同されやすいことをいいことに、孫の威を借りて生き永らえているのは韓国だけではない。本誌が「粉飾紛い」と追及した最大の道具立てであるSBIファーマ(旧SBIアラプロモ)に絡む取引でも北尾が孫に頭を下げていた事実を、本誌は関係者からつかんでいる。
ここから先は、我々だけでなく株式市場も投資家も欺いた北尾の“真っ赤なウソ”を暴いてさしあげよう。
本誌4月号が報じた香港市場でこっそり行われた赤字会社の連結外し。100%子会社のホメオスタイルを23億円で売却しながら決済は現金で行わず、取引相手が持つインターネット総研の全株式からSBIが23億円分を取り、残りを取引相手に返却し、SBIが9億円(簿価との差額)の特別損失をかぶるという奇妙な取引だった。しかも昨年11月25日、リリースは東証をまたいで、香港取引所でのみ英文開示するという姑息な手を使った。
この取引相手が香港のリリースでは実名を伏せて「一個人」とされていた。実はインターネット総研の創業者、藤原洋であることは容易に察しがつく。香港での開示情報では、この「一個人」は買い手との間には利害関係がないとしていた。本誌の取材に対しても、SBI広報は「ホメオスタイル株式の買い主様には、貸し出し取引はありません」と回答していた。
これは詭弁だろう。
買い主、藤原が所有する東京の杉並区浜田山2丁目に建つ910平方メートルの豪邸では、昨年3月10日にSBIインキュベーションの57億円抵当権設定仮登記がなされ、同年10月12日に解除したばかり。港区白金2丁目の7階建てマンションでも、SBIは約36億円の抵当権を設定している。登記簿によれば、抵当権の設定は昨年6月29日。権利者はSBIグループの3社である。インキュベーションが約18億円、インベストメントがおよそ11億円。ブロードバンドキャピタルが約7億円だ(12年1月30日に解除)。
香港での情報開示の直前に、藤原個人とSBIグループとの間で行われた“確信犯的な取引”としか見えない。それを、さも第三者との取引であるかのように抵当権を消し、香港取引所や投資家たちの目をくらますリリースを出したのだ。本当はオリックスからインターネット総研株を買い戻す資金をSBIが出したため藤原の不動産に抵当権が設定され、大赤字のホメオスタイルの引き取りを条件にこの借金を棒引きしたのだろう。
天網恢々、お化粧が剥がれていくなか、思わぬところでSBIの名に国際的な耳目が集まった。習近平への政権移行で、中国指導部の莫大な蓄財の片棒をSBIが担いでいたことが明るみに出たのだ。
10月25日付の米ニューヨーク・タイムズ電子版は、中国の首相、温家宝一族の蓄財した資産が少なくとも27億ドル(約2200億円)に上ると報じた(63ページ「温家宝一族の人脈・金脈図」参照)。
「中国の首相の母はかつて一介の学校教師だった」という書き出しのその記事は、温家宝の母、楊志雲(90)が、5年前に時価1億2千万ドルの金融資産の名義人になっていたことを明かしている。エンジニア出身の温家宝が権力の階段を上がっていくにつれ、一族の富はみるみる膨れ上がった。
村上世彰リターンズ?
断然目を引くのは中国の宝石市場で「女帝」と呼ばれる妻、張培莉と、携帯電話ビジネスや投資ファンドを運営していた息子、温雲松(英語名ウィンストン・ウェン)の成功ぶりだろう。そこにSBIが登場する。
NYタイムズによれば、05年に温雲松が共同創業者となって投資会社「ニュー・ホライズン・キャピタル」を立ち上げ、未公開株(PE)ファンドを組成した際、日本のソフトバンクグループの一部門であるSBIホールディングスと、シンガポール政府投資ファンドであるタマセクなどから1億ドルを調達した。温雲松はそれをバイオテク、太陽光、風力、建設機械などの分野に投資、親の七光のせいか好成績で、SBIホールディングスによれば、投資家のリターンは4・3倍になったという。
NYタイムズ報道の数字は正しいが、ソフトバンクとSBIの関係は不正確である。この記事が、1兆円の私腹を肥やしたという薄熙来(前重慶市党委員会書記)一族失脚への打ち返しだとすると、今後の習近平政権ではSBIが反胡錦涛・温家宝派の標的になる恐れも出てきた。
北尾が精華、北京、復旦大学と組成したファンドや上海儀電集団とのファンド、アラプロモの中国販売のための合弁など、自慢の中国ビジネスが抜き差しならなくなる。すでに第2四半期でニューホライズンで13億円、海通証券株3億円、人人網(Renren)株2億円の評価損を出している。
それだけではない。国内でもSBI株に異変が起きている。10月17日、SBIの大量保有報告書に保有割合5.85%、時価総額75億円余を保有する投資会社レノが突如躍り出て、株式市場は色めきたった。
レノといえば、あの「村上ファンド」で名を馳せ、現在はシンガポール在住の村上世彰と関係が深い。これまで不動産投資で名が出るたびに「村上のダミー」と囁かれてきた。その登場を「東京市場に村上がカムバックか」と見る向きから、「SBI証券の支配が狙い」「どうせ高値売り抜け」まで種々の観測が乱れ飛んでいる。
SBI証券から親会社に貸し付け
11月に入りSBI株が急騰したのは、間違いなく村上が背景だろう。05年のニッポン放送株買収騒動では指南役の村上の手ほどきで、ライブドア社長だった堀江貴文がフジテレビジョンの心臓部を急襲した。2人の前に「ホワイトナイト」として北尾が登場し、村上、堀江はともに証券取引法違反容疑で逮捕された。今回のレノのSBI株買い集めはそのリベンジにも見える。
村上世彰のリベンジか
なにしろ、証券取引等監視委員会が10月23日からSBI証券の検査に入ったタイミングである。大量保有と株価“吊り上げ”は、まるで「僕はここにいるよ」と言わんばかりではないか。北尾は「株を持ってもらった」と強がるが、村上は「あの北尾だけは絶対に許さない」と呟いたと聞く。
監視委の検査も、関係者によれば「12月まではかかる」という。SBIは「一般検査」と強調しているが、通常およそ2週間で終わる定期の一般検査とはほど遠い。
監視委が重大な関心を持って調べ上げているポイントは2点ある――①セムコーポレーションによる不動産担保ローン匿名組合の募集に問題はないか、②ここ数年、毎期のように行われているSBI証券から親会社SBIへの800億円に上る短期貸し付けについて、担保の関連会社株にその価値があるのか、である。
後者は、SBI証券が保有する純資産の半分近くを時価総額約1300億円の親会社に貸し付けているのだが、そこに水増しやカサ上げされた担保を積んでいるのではないかという疑いがあるからだ。
12月にはSBIの生命線であるSBI債の募集が待っている。果たしてそれがかなうかどうか。本誌との攻防もいよいよ最終章を迎えつつある。(敬称略)
(転載貼付終わり)
松尾雄治 拝
【999】[1128]神のキリストの教えと悪のキリスト教
初めて投稿いたします。
会員番号3252番の宍戸 勝(シシド マサル)と申します。
投資、占い(九星気学、古代中国の二十八宿、カバラなど)、宗教哲学に興味があります。
今回の投稿の内容ですが、何故、キリストの死後、キリストの教が反キリスト、ユダヤ教に変質してしまったのか、少し、聖書を引用しながら考えて見たいと思います。
「隠されたヨーロッパ血の歴史」の中で副島先生が書かれた通り、キリスト教の
原罪思想は全くの間違いであり、イエス・キリストは、当時のユダヤ人の堕落した信仰を正すために新たな神の教えを説いていたのであります。
モーゼ亡き後のユダヤ教の戒律を守る者も少なくなり、唯でさえ、ユダヤ教では
「人間は、人類の祖アダムとイブが蛇に化けたサタンによって神を叛き、知恵の木の実を食べて楽園を追放された罪深いものだ」このような教えが「罪の子」「原罪を背負っている」と考えるのがユダヤ人の信仰でした。
それに対して、イエスは「自分は神の子である」とか、「人間と神は同体」とか、このようなイエスの教えは、ユダヤ教に反しているし、自分だけでなく、人間全部を神の子だと称するは、神を汚すものだと考えられていたのです。
「その中の一人にて、この年の大祭司なるカヤパ言う『汝ら何をも知らず。ひとりの人、民の為死にて、国人すべての滅びぬは、汝らの益なるを思わぬなり』
これは己より言えるに非ず、この年の大祭司なれば、イエスの国人の為、また、
ただに国人の為のみならず、散りたる神の子らを一つに集めん為に死に給うこと
を予言したるなり。」
(ヨハネ伝福音書-第十一章)
この新約聖書のヨハネ伝福音書の一説に「散りたる神の子らを一つに集めんが為に」と書かれておりますように、真のキリスト教では、イエス一人が神の子ではないと、ですから「神の子ら」と確かに複数を以って書かれているのです。
しかるに、大祭司は半ば神懸りとなって、イエスが全人類の罪の身代わりになって十字架にかかることは「ただに国人(ユダヤ人たち)の為になるばかりではなく、「散りたる神の子らを集めるために」必要だという意味を発言したのです。
「散りたる神の子ら」とは人間はすべて「神の子」なる神霊が宿り人間自身の命
となっている。
その人間自身の実相(ほんとうのすがた)がすでに忘れられてしまって離散したのと同じ意味です。その離散しているところの人間生命の本性(ほんせい)たる
「神の子」をすべての人々に自覚せしめるということが、「散りたる神の子を一つに集める」というこであります。
「一つに集める」とは、「神の子」と「人間」を一体にならしめる。
イエスだけではなく、本来、「神と人間は同体である」と人間の本質
を説かれたのでした。
また、イエスは多くの人々は悟りが低く、魂が幼いため、その差別知によって様々な悪しき思い、罪を犯す者に対し「まいた種は刈り取らなくてはならない」
とも説かれ、悟りは個人差があり、しかし、本来「神の子」であるとユダヤ人達
を諭されました。
パウロはイエス・キリストの死後、イエスの声を聞き偉大なキリスト教の伝道者となりましたが、結果としてイエスの教えを捻じ曲げてしまい、あれだけの奇跡を体験しても、パウロの心の闇はしだいにイエスの声を消し去り、サタンの手先
となり、地位欲、権勢欲が強くなりユダ以上にイエスを裏切ってしまいました。
その後、キリストの教えという仮面を被った反キリスト、ユダヤ教が世界に広がり悪の原罪思想となって、人類を苦しめる不幸の歴史が始まったのです。
宍戸 勝 拝
【998】[1127]新刊 「小沢でなければ日本は滅ぶ」平野貞夫
新刊「小沢でなければ日本は滅ぶ」
「政治の悪霊」と戦い続ける男 [単行本]
著 者: 平野貞夫
定 価: 1575円(本体1500円+税5%)
ISBN: 9784781608730
単行本: 320ページ
出版社: イースト・プレス (2012/11/17)
「小沢の懐刀」が明かす小沢一郎の過去と現在、そして今後の最終戦略。
政治が動くとき、そこにはいつも小沢がいる──。
国難的状況にあって完全に機能不全に陥った民主党を飛び出し、政治生命を賭けて新党を結成した小沢一郎。彼がどのような人生を送り、いま何を考え、そして来たる政界再編へどう動こうとしているのか。
三十五年に渡って小沢一郎を陰に日向に支え、「小沢一郎の知恵袋」と呼ばれた著者が、政治家として、また人間としての小沢一郎の「実像」と、今後の政界戦略を明らかにする。
目次
序章 されど小沢一郎は決して死なず
第1章 いま語る五五年体制崩壊の「真実」
第2章 「政界再編」、知られざる舞台裏
第3章 小沢一郎と私、その原点
第4章 新進党、そして自由党へと至るイバラ道
第5章 民主党、その栄枯盛衰のすべて
【997】[1126]政治情勢が激しく動いています、が、その前に 小沢裁判 の勝利、無罪確定のお祝いをしておきます。
副島隆彦です。今日は、2012年11月16日です。
昨日(15日)に急きょ決まった衆議院議院解散・総選挙への動きについては、追って書きます。
日本と、そして世界の政治が急激な変化を見せています。 この動きに、私たち学問道場は、その分析と近未来予測において遅れをとる訳にはゆかない。
「今日のぼやき」の最新読み物として、アルル君が、緊急で報告文を書きました。御覧ください。
(転載貼り付け始め)
今日のぼやき 「「1243」番 緊急情報:アメリカによって崖から突き落とされた野田政権。解散総選挙はアメリカからの司令で行われた。今回もジェラルド・カーティスが根回しをしている。2012年11月15日
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。上記の文をすぐに読んでください。ここに現下の政治の急激な変化のことが余すこと無く報告されています。
今の日本の政治言論、知識活動、思想研究において私たち学問道場だけが大きな真実を、何恐れることなくはっきりと書いて、日本国民に伝えている。この私たち学問道場を応援して会員になってください。
私は、解散・総選挙への急激な変化の前に、落ち着いて、まず書くべきことをここに書きます。 それは、小沢一郎の裁判の、政治弾圧としてのこの3年間の違法な裁判で、小沢一郎が昨日勝利したことを、皆でお祝いしなければいけない。
冷静な法律上の手続きとしての「小沢勝訴」の裁判の最終判決(11月16日確定)を、国民的な重要事項の確認の作業としてやっておかなければいけない。
小沢一郎をひたすら嫌い、煙たがる者たちによる、小沢無罪の最終決定(15日)に対して、無視と黙殺の さらに打ち続く、謀略としての 政治の馬鹿騒ぎの喧騒にかき消されてはならない。
小沢一郎への 「検察審査会(けんさつしんさかい)による強制起訴の裁判」などと言う邪道の政治弾圧手法での長い裁判で、小沢一郎への無罪が確定した。この報道は、解散・総選挙(12月16日)の騒ぎの中で計画的にかき消されている。
NHKでさえグルだからきちんと報道しない。 日本国の国民指導者である小沢一郎への許すべからざる 違法極まりない、検察庁・最高裁判所判事ども・法務省“赤レンガ組”官僚たち「法の番人」という重要な役割を投げ捨てて、竹崎博允(たけさきひろのぶ)最高裁判所長官を最高の尖兵として、法律官僚、司法官僚までを総動員で使った、違法な政治弾圧だった。
そして、彼ら「三宝会(さんぽうかい、アメリカの手先たちの総結集軸。政・官・産業界が合同している)司令本部」側の敗北という結果となった。 この大切な3年を私たち日本国民は空費した、と言うしかない。
(転載貼り付け始め)
● 「 小沢氏無罪、上告断念へ…指定弁護士19日にも 」
読売新聞 2012年11月16日(金) 14時32分配信
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われ、1、2審とも無罪となった小沢一郎・「国民の生活が第一」代表(70)について、検察官役の指定弁護士は上告を断念する方針を固めた。19日の協議で最終決定する。
上告期限は26日だが、上告を断念した場合、指定弁護士は直ちに上訴権放棄を東京高裁に申し立てる方針で、代表の無罪が確定する。高裁判決は「代表には虚偽記入の認識がなかった可能性がある」として、石川知裕衆院議員(39)(1審有罪、控訴)ら元秘書との共謀を否定。東京地裁の無罪判決を支持し、指定弁護士の控訴を棄却した。
指定弁護士3人は14日、上告するかどうかを協議。主任格の大室俊三(おおむろしゅんぞう)弁護士によると、高裁判決に憲法違反や判例違反がなければ、上告を断念することを決めた。大室弁護士は16日午前、取材に対し、「明確な判例違反などを見いだすのは難しいだろう。高裁の認定には不服だが、事実誤認を上告理由とするのも適切ではない」と話した。
〇 「 小沢代表無罪 検察の“闇”を調べよ」
中日新聞 2012 年 11 月 13 日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012111302000086.html
小沢代表無罪 検察の“闇”を調べよ。 「国民の生活が第一」代表の小沢一郎被告は、二審も「無罪」だった。問題は検察が市民の強制起訴を意図的に導いた疑いが晴れぬことだ。生ぬるい内部検証では足りず、国会が徹底調査すべきだ。
そもそも、なぜ小沢氏は強制起訴されたのか。一審に続いて、二審も無罪判決が出た今、あらためて市民による検察審査会の判断に立ち戻ってみる必要がある。
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、小沢氏を政治資金規正法違反に問うことの是非について、東京地検は二〇一〇年二月に不起訴とした。検察審は同年四月に「起訴相当」と議決し、再捜査を迫られた検察は、また不起訴の判断をした。
問題はこのときだ。再捜査の過程で、小沢氏の元秘書石川知裕衆院議員を再聴取したが、作成された捜査報告書はでたらめだった。「(石川議員が)検事から『うそをついたら選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」など、架空の内容が書かれていた。
石川議員がICレコーダーで録音していたため、一問一答形式の文書が明白な虚偽であると判明したわけだ。さらに当時の特捜部幹部が小沢氏の供述の不自然性などについて、捜査報告書をつくり、検察審に提出した。「小沢の共謀を推認する積極証拠となりうる」などとも記されていた。
本来は不起訴にした説明をする検察が、市民を強制起訴するよう誘導したと、受け止められてもやむを得ない内容だといえる。一審判決では「事実に反する捜査報告書で検察審査会の判断を誤らせることは許されない」とまで指摘されたほどだ。検察の恣意(しい)的な手法を断罪したに等しい。
だが、今年六月に最高検がまとめた報告書では、「(検事の)記憶が混同した」「故意ではなかった」などと結論づけ、市民から告発された検事すべてを不起訴処分にした。かつ、今も報告書をホームページなどで国民に広く知らせていない。あまりに身内に甘すぎる調査結果であり、真相はなお“闇”の中にあるといえよう。
検察審制度そのものへの冒涜(ぼうとく)に近い問題が露呈している。「記憶の混同」が許されるなら、どんな報告書もまかり通る。もし、検察のシナリオどおりに進んだとしたら、司法の汚点になるどころか、司法改革自体が台無しになる。検察が暴走したら、どう食い止めるのか…。根源的な問いも、この事件は投げかけている。
〇「 「この事件なければ総理大臣に…」 生活議員、捜査を非難 」
産経新聞 2012年11月12日
小沢一郎代表が控訴審でも無罪となった12日、「国民の生活が第一」の議員からは捜査や裁判に批判の声が上がった。「この3年は一体、何だったのか」。石原洋三郎衆院議員(福島1区)は判決を聞き、憤った。政権交代前の民主党で代表だった小沢氏を「この事件がなければ総理大臣になっていた」と評し「捜査が日本の政治を大きく変えてしまった」と検察側を非難した。
中野渡詔子衆院議員(比例東北)は「無罪は当然。意味のない控訴で(小沢氏の)悪人イメージを植え付けただけだ」と指定弁護士への不満をぶつけた。「小沢さんはこれまで我慢してきたが、無罪判決で遠慮なく、自信を持って政治活動ができる」と、近づく衆院解散・総選挙に向けて意気込んだ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。以上のとおりの新聞報道をまずしっかりと私たちは確認しなければいけない。
小沢一郎の政治活動を この3年間、違法裁判で釘付けにして、犯罪者として葬り去る奇策(きさく)で封じ込めることで、小沢の両手を縛ってきた。あの2009年8月の、鳩山由紀夫政権誕生への、真面目な日本国民の熱気と熱い期待の中で始まった“小沢革命”、“国民無血(むけつ)革命“は、無惨に流産(りゅうざん)させられた。
アメリカの日本支配を続けるために「オール霞が関」(森ゆう子参議院議員の作った優れたコトバ)の法律官僚どもを手先に使った、恐るべき犯罪でっち上げの裁判攻撃で、小沢一郎が率いる真の日本改革派の若い政治家たちはヒドく追い詰められていった。
国民の期待を一身に背負って「官僚主導政治から政治家(国民の代表たち)主導へ」の正しい目標を掲げた、私たち日本国民の希望の星だった民主党は、やがて土台を掘り崩されるように、綿密な策略どおりに、アメリカの手先どもに着々と乗っ取られ、2009年8月マニフェスト(国民との約束)を改竄(かいざん)、反故(ほご)にされ、裏切り者の謀略人間ども(菅直人、野田佳彦ら)による、投票操作などの犯罪によって民主党の代表(党首)選挙などで 次々と小沢一郎たちを追い詰めていった。
私はこの3年間の日本の「退却戦、ジリ貧の戦線」を、我が事として、この苦闘を自分自身の苦しみとして毎日を生きた。
私、副島隆彦はこの3年間ずっと、検察庁、法務省、最高裁裁判官たちまで使って、穢(きたな)い手口での、日本国民の 官僚政治打破への熱望を押しつぶした、小沢一郎への政治弾圧裁判に、激しく怒ってきた。今も怒っている。
彼ら警察庁や検察庁トップたちという下っ端だけでなく、法務省のトップどもや、最高裁の判事どもまでを、今からでも、正しく裁判にかけて、法の番人でありながら、違法行為の数々に手を染めた、あるいは手を貸した(共謀共同正犯=きょうぼう・きょうどうせいはん= コンスピラシーの実行犯たち)として、刑務所に入れなければいけない。そうしなければ、この国の正義(せいぎ、ジャスティス justice )が死ぬ。
小沢一郎は、自己への厳しい試練のこの3年間を、ひたすら我慢し続けた偉大な政治家だ。小沢一郎は、あれほどの検察庁や最高裁判事ども(検察審査会の職員たちは最高裁の事務総局に属する国家公務員たちだ)による極悪非道(ごくあくひどう)極まりない、憲法違反(国民の代表たちへの政治弾圧)と数々の法律違反の裁判攻撃に対して、小沢一郎は、微(かす)かにも違法な手続きや、過剰な発言をしなかった。彼はひたすら耐えた。
国民の言論の自由(憲法21条)と「裁判制度(司法権)の政治・行政からの独立」を、犯罪検察・犯罪裁判官どもに対して、法廷(公判)の場で、静かに穏やかに説得し続けることで、よくぞ我慢し続けた、と私は、小沢一郎の、終始一貫、まさしく実質の日本国王としての堂々たる態度に、再最大限の賞賛をおくります。
法律官僚、司法官僚どもまでも使った、悪逆の限りを尽くした者たちからの違法な「法律という刃物」を使った攻撃に対して、小沢一郎は、決して動揺すること無く、ひとつも間違いを犯すこと無く、ひたすら厳正で冷静な裁判手続を自分の弁護士たちと、ひとつひとつ丁寧に、自己防御として出来るすべてのことを、ひたすら自らを自制して行った。
日本国憲法体制の三権分立( さんけんぶんりゅう)を立派に守り通したのは、自(みず)から犯罪者攻撃を受けながら耐え続けた、まさしく小沢一郎であった。
この「小沢無罪の確定」のこの時、小沢一郎の素晴らしい、本当はこの国最高の権力者でありながら、自己抑制すべき国家権力の自己抑制の態度を最もよく知って忍耐を続けて、自分への不当極まりない政治弾圧に対して、昂然と正しい生き方と高潔な態度の取り方を貫いたことの、その凄さを、私たち日本国民が、最後の名誉、威厳を保った小沢一郎という日本国の最高指導者の誇り高い姿だと認定することが大事だ、そのように私、副島隆彦は思う、今、この時、日本の有識者たちが誰も、小沢一郎の苦労を労(ねぎら)わず賞賛しないのはおかしなことだ。
もう次の選挙のことで慌ただしく事態が動くものだから頭が一杯で、小沢勝訴、無罪確定に対して誰も小沢勝訴を祝う人がいないことを知って私、副島隆彦だけは、歴史の証言者、目撃者として、ここにしっかりと書いておきます。
本当の知識人、国民言論人は、滔滔(とうとう)たる歴史の流れを見つめ、慌ただしい目の前の現実の中に翻弄される日々であっても、ものごとの真の大局を知り、歴史を見る目の尺度での判定という、大きなものの見方を誤らない。
私は、切迫する今の時点だからこそ、これだけは書いて置きたかった。
私が書いて今、書店に並んでいる私の恒例の金融・経済本である『ぶり返す世界恐慌と軍事衝突』(祥伝社=しょうでんしゃ=、2012年11月1日刊)に、日本に、アメリカの手先である、右翼、いや極右政権の大政翼賛会(大連立政権)が出来て、私たち日本国民は、いよいよ、中国との戦争、その前触れとしての 軍事衝突 という悲惨な道に、連れてゆかれようとしいる。
私たちは本気で身構えなければいけない。そのための指針(ししん)を、この2ヶ月で、私は立て続けに4冊の本を書いて出版した。書店で買って読んでください。
戦争(軍事衝突 して泥沼の戦争状態)というのは、ただの、国家間の民族主義的な憎しみ合いとか、領土紛争からの「政治の延長」や国民扇動ということではない。戦争とは、思想家の吉本隆明(よしもとりゅうめい)が言ったとおり、「戦争とは、別の新しいやり方をもってする民衆抑圧、国民弾圧のことだ」なのだ。
私は目下の緊迫した事態にも、ただ目先の自分の生活を支えることだけで必死の、多くの国民のことを思って、暗澹(あんたん)としながらも、しかし歯を食いしばって、日本国民に大きな真実を、私たち学問道場は、どんな勢力・集団・組織にも依存することなく、伝え続けます。
取り敢えず 小沢裁判の小沢一郎の勝利、無罪確定を皆で祝い、それからのことに更に対処しましょう。
副島隆彦拝
(最後に追加で、新聞記事を、転載貼り付け始め)
〇 「 検察敗北 小沢 控訴棄却 無罪 5年越し謀略に決着 」
2012年11月12日 日刊ゲンダイ
この国の権力は極度に腐敗している
<彼を大犯罪人として追及した検察と大マスコミはどう償いをつけるのか見ものだ>
小沢無実を一貫して主張してきた立場から政治の混乱をわざわざ拡大した検察と大マスコミの責任を厳しく追及する
長い裁判にようやく決着がついた。「国民の生活が第一」の小沢一郎代表の政治資金収支報告書の虚偽記載をめぐる裁判である。東京高裁の小川正持裁判長は12日、1審の無罪判決を維持し、控訴棄却を言い渡した。
「本件控訴を棄却する」と裁判長が告げると、小沢代表は顔色を変えないまま、ゆっくり一礼した。晴れて小沢の無罪が“決まった”わけだが、歴史家はこの日のことを特記すべきだ。
これは紛れもない国家犯罪だからだ。“加害者”は司法検察、マスコミ、そして、その裏でいつもチラついていたのが民主党執行部だ。3つの権力が寄ってたかって、小沢一郎という政治家を葬り去ろうとしたのである。
「小沢さんがなぜ、やられなかったか。自分がこの闘いに負けるわけにはいかない、という岩のごとき信念があったからですよ。国家というのは、国民の生活を守る責任がある。政治家には品性が求められ、政治が果たすべきは正義です。小沢事件は、すべてをひっくり返してしまった。しかも、権力の側がこれほどおかしなことをやっているのに、メディアは批判するどころかお先棒を担ぎ、他の政治家も知らん顔です。こんなデタラメを許していいのか。そういう気持ちが小沢さんを支えていたわけで、無罪判決が出た以上、今後はきっちり、落とし前をつけてもらう。小沢事件の徹底検証が必要になってくると思います」(ジャーナリスト・渡辺乾介氏)
2008年11月の西松事件をスタートにすると、小沢の闘いは4年に及んだことになる。この国の権力がどれだけ腐敗しているのか。それを明らかにしなければならない。
<狙いは魔女狩りプラス増税強行>
今度の控訴審だって、ヒドイものだ。日刊ゲンダイ本紙は一貫して小沢無罪を主張してきたが、捜査、裁判は日刊ゲンダイ本紙の予想通りの展開をたどってきた。
つまり、検察は小沢の秘書をとっ捕まえて、ギュウギュウ締め上げたものの、裏金の証拠とか何も出てこなくて、2度も不起訴にせざるを得なかった。それでも検察審査会が感情論で強制起訴したが、その裁判も1審は無罪になった。当たり前の話で、証拠は何もないからだ。
この時点で小沢は3度、無罪になったようなものだ。ところが、検察官役の指定弁護士は控訴を決めて、無理やり、裁判を長引かせた。その結果、12日まで無罪確定が延びたのである。
ふつう、無罪判決を受けた人間を控訴して、再度、被告人にするのであれば、それなりの証拠、隠し玉があるべきだが、何もなかった。しかも、控訴の記者会見で指定弁護士は有罪への自信を見せて、小沢=有罪の印象を強調していた。明らかな人権侵害、名誉毀損が白昼堂々行われたのだが、メディアはそれを垂れ流した。
「それだけじゃありませんよ。最初から勝ち目がない控訴審をなぜ、やったのか。結局、この間、小沢氏の政治活動を封じ込めるためではなかったのか。当然、そういう疑惑が出てくるのです」(永田町関係者)
1審の決着は今年4月。しかし、控訴されたため、小沢の無罪が確定せず、小沢は離党に追い込まれ、この間、消費税増税法案が可決した。
魔女狩り裁判プラス増税謀略ではないか。何という連中なのか、とゾッとするが、とりあえず、12日の控訴審決着は、ギリギリだ。まだ選挙前。第三極の行方もこれから。今後はフリーハンドを得た小沢にフル回転で暴れてもらうしかない。
(転載貼り付終わり)
副島隆彦拝
【996】[1125]アメリカの15州が連邦政府から独立を請願
会員番号3268番
これが現実のものとなった場合、どうなるのでしょうか?
【995】[1124]今の中国・・・
中国に実際に行って自分の目で見てくるのが一番いいのですが・・・
お金が・・・と言う方に・・・今の中国を味わってください!
http://tv.cntv.cn/video/c27612/20121108100350_CN35
【994】[1123]今の中国・・・
中国に実際に行って自分の目で見てくるのが一番いいのですか・・・
お金が・・・と言う方に・・・今の中国を味わってください!
http://tv.cn/video/c27612/20121108100350-CN35