重たい掲示板
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Loginはこちら【1143】[1310]日本人の共感力と空(くう)
『リフレはヤバい』小幡績 は、“余談”として書いてあるところも興味深いと、私は思いました。
この“余談”から、日本人の共感力と“空(くう)”についての関連を、ぼんやりと 思いました。
(引用開始)
第二章 円安はどのようにして起きるのか
P66
余談ですが、人の感情や状況を、あたかも自分のことのように感じることをエンパシー
(empathy)と言います。これは、共感と訳されて、ビジネスの世界でも近年重要視され
ています。これに対して、ただかわいそうに思うのは、同情、シンパシー(sympathy)
です。日本の社会ではエンパシーが古くから極めて重要で、この点でも世界で最も成熟し
た社会と言えます。
P67
円高で窮地だという報道が盛んにされるので、共感にあふれる日本人は、
一部の人々の死活問題を、わが事として受け止め、日本のためには円高はよくない、
と思ってしまうのです。
(引用終わり)
日本の言語に、
「環境への同調性、自他認識の薄弱性」を見るとき、
<スル>ではなく、<ナル>と表現したがる傾向を見るとき、
ここに“縁起”や“空”、“無の境地”、“無我”という概念の影響を私は感じます。
“空”の定義は、「とてつもなくある」こととし、「すべての存在の上位概念」であり、
“無”と“有”や“矛盾”や“宇宙”を包摂する。
縁起は、「すべての存在は関係で成り立っている」という事で、“空”とは異なる。
と、苫米地氏は空を定義しています。
“縁起”について考えると必然的に“空”という概念が必要となると私は思います。
“空”自体の定義でななく、“空の思想”と言うときは、単に空の概念としての位置づけだけではなく、
過去や未来という時間軸や、マクロとミクロでのものの見方、ものごとの関わりあい、などを考慮した、
“ものの見かた”や“生き方”という事に関連付けられる事があるのではないでしょうか。
空の思想には心を穏やかにする利点があり、“神”よりも平和的な思想に活用できる概念だと思います。
しかし、“空”の大乗仏教が、なぜ時の権力者に利用されてきたかという、
“空”の悪用の危険性も理解する必要があるのでしょう。
その事は、“縁起”の思想が悪用される危険性の理解にもつながると思います。
“空”は定義として、
「物質的領域に生まれる諸々の生存者と非物質的領域に住む諸々の生存者」も包摂し、
善も悪も両方包摂するので、定義自体は勧善懲悪という立場をとっているわけではありません。
その為、庶民が空の大乗仏教や、釈迦の思想を利用して、いかに生きるのが平安かを考える場合、
空や縁起を基にした、“空”の定義以外の“思想”が必要という事となり、
釈迦としての持論や大乗仏教では、後に“律”としてまとめられる箇所を主に指すのでしょう。
快も苦も極端を尽くしたのちの人物が得た悟りが、釈迦ほどの両極端を生涯経験することなく生きるで
あろう大多数の、“王子様”ではない人間にとって、どこまで活用できるのかという事はここでは触れません。
“無我”ということが、
環境保護的思想、共同体主義的思想、和を重んじる思想、
親を敬いそこから統治者を敬うという思想、死への恐怖の克服という思想などに活用することができます。
ここが、庶民を支配する者にとって都合がよい思想となったのでしょう。
“無我”ということや、“無住心”とよばれる人間だけでなく他のものにも心を移すという禅の考えなど、
仏教の影響、特に言語に対する影響により、日本人の共感力が高まったと言えるのでしょうか。
だとすれば、その“共感力”がデモクラシーの世で、庶民の自分自身の生活にとって、
小幡氏が指摘する風に、マイナスに作用しない様に気をつけたいと思います。
最後に余談ですが、小幡績の著書といえば、
『すべての経済はバブルに通じる』 の“まえがき”も、とても印象的でした。
「資本主義とはなんだろう?」という問いの答えとして、
(引用開始)
「ねずみ講」というものです。答案にこれが書いてあれば、90点です。居酒屋談義なら100点満点でしょう。
(引用おわり)
「金融資本が支配する社会における資本主義の本質」について、
(引用開始)
それは、資本中心主義であり、資本の自己増殖本能を満たすために経済が存在する、というものです。
経済を成長させるために投下された金融資本が、経済において利益を生み出す決め手になる
と、その金融資本が主役になり、こちらの目的が優先されるようになります。経済と金融と
が主客逆転し、金融資本が利益を上げ、自己増殖するための収益機会として経済は存在する
ことになるのです。
(引用おわり)
現実に起こっている現象の説明として、とてもよく当てはまる表現だなあと、私は思いました。
【参考文献と抜粋】
●『詩学と文化記号論』 池上 嘉彦
P336 第四章<スル>的な言語と<ナル>的な言語
本稿の目的は、英語は〈スル〉的な傾向の強い言語、日本語は〈ナル〉的な
傾向の強い言語という観点から、二つの言語の間に認められる文法、語法、およびそれらの
慣用上のさまざまな対照的な違いがかなりの程度に統一的に説明できるということを示して
みるということであった。
●茂木 さんの投稿 重たい掲示板 [521]日本語と自他認識
「母音言語と自他認識」
日本語が母音語であることと、それに伴って起こる日本語的発想における「自他認識」の薄弱性は、
I 日本語には身体性が強く残っていて母音の比重が多い
II 日本人は母音を左脳で聴く
III 日本語は空間の論理が多く、主体の論理が少ない
IV 日本語に身体性が残り続ける
という循環運動(IVから再びIへ)で説明できる。
●「「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ」 苫米地英人
縁起を一言でいえば、「すべての存在は関係で成り立っている」ということです。
大乗仏教が発見した釈迦の悟りの空とは、「とてつもなくある」ということ、
「宇宙全部を満たすほどある」ということでした。
●『ブッダのことば』スッタニパータ 中村元訳
P169 七五四
物質的領域に生まれる諸々の生存者と非物質的領域に住む諸々の生存者とは、消滅を知
らないので、再びこの世の生存に戻ってくる。
P169 七五五
しかし、物質的領域を熟知し、非物質的領域に安住し、消滅において解脱する人々は、死
を捨て去ったのである。
【おまけ】
●我思う 故に 我無し
我思う 故に 我在り
我在り 故に 非我在り
我思う 故に 言語あり
我思う 故に 知識あり
我思う 故に 学習あり
我思う 故に 経験あり
我思う 故に 教育あり
我思う 故に 誕生あり
我思う 故に 死滅あり
我思う 故に 頭脳あり
我思う 故に 細胞あり
我思う 故に 物質あり
我思う 故に 自然あり
我思う 故に 宇宙あり
宇宙あり 故に 自然あり
自然あり 故に 物質あり
物質あり 故に 細胞あり
細胞あり 故に 頭脳あり
頭脳あり 故に 我思う
我思う 故に 我在り
宇宙あり 故に 我在り
我在り 故に 我思う
我思う 故に 無我あり
我思う 故に 我無し
【1142】[1309]株式と国債の暴落が始まって、「アベノミクス、あるいは、アホノミクスのおわり」となりました。バカ騒ぎの半年間でした。
副島隆彦です。今日は2013年6月6日です。 株式市場での暴落が続いています。
日本の平均株価は、15,900円(5月22日)の最高値をつけたあと、翌日の23日から急落を続け、今日、現在13,000円すれすれまで落ちた。2週間で3000円の幅で落ちた。日本だけでなく、それに連れてアメリカの株式でも下落が起きている。
(転載貼り付け始め)
● 「 米国株、大幅続落 ダウ1カ月ぶり1万5000ドル割れ リスク回避」
2013/6/6 5:33 NQNニューヨーク
5日の米株式相場は大幅に続落し、ダウ工業株30種平均は前日比216ドル95セント安の1万4960ドル59セント(速報値)で終えた。終値で1万5000ドルを下回るのは5月6日以来ほぼ1カ月ぶり。
前日比の下げ幅は4月15日以来の大きさだった。米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和策の縮小時期など金融政策を巡る先行き不透明感が強かった。注目の米雇用統計の発表を7日に控えて投資家が運用リスクを取りにくくなり、幅広い銘柄に売りが広がった。
(転載貼り付け終わり)
このように NYのダウ平均株価も、16,000ドルに到達すること無く、連日200ドルぐらいづつ下げて、昨日は15,000ドルを割った。 ヨーロッパ各国の株式市場の暴落も起きている。 私が、『浮かれバブル景気 から 衰退させられる日本』(徳間書店 2013年3月末刊)で書いた通りの事態になった。
日本の個人投資家で3,4月に遅れて株式を買った人たちに大損が出ている。彼らの悲鳴が聞こえる。 甘い考えをした人たちは、またしても騙されて、自分の株式の損を握りしめて、毎日、青ざめながら生きている。私は、浮かれ騒ぐな、また罠に落ちるぞ、と強く注意してきたのに。
この半年間、昨年の野田佳彦首相の 11月16日の突然の解散、総選挙の発表から、株価の奇妙な、仕組まれた上昇がずっと続いていた。そのあとすぐに「アベノミクス」という言葉が出現した。全く実体経済を反映しない、「偽りの景気回復」(野口悠紀雄氏のコトバ)が人工的に作られて来た。・・・そして、ついに、その化けの皮が剥がれた。
もう、日本もアメリカもヨーロッパも、この先進国3地域は、成長経済の策をとることは出来ず、衰退してゆく。 だから、「アベノミクス、あるいは アホノミクスの終わり」ということで私は書きます。 私、副島隆彦の勝利宣言とも言えるものだ。
あ、その前に、ここの「今日のぼやき」の方を読んでください。
「今日のぼやき」の「1381」番 「 私たちは福島復興活動本部 を 閉じて 撤退式をします。6月23日です。時間のある人は福島の現地まで自力で来てください。 副島隆彦 2013年6月2日」 を読んでください。ここに福島原発事故以来、2年3ヶ月間のその後の私たちの活動の経緯を書きました。
さて、私、副島隆彦は、5月23日の 株式の暴落(1400円下げた)が始まった日から、ずっと事態を凝視していた。この2週間、わざと株式の暴落のことを何も書いて載せなかった。リフレ派(インフレーション・ターゲティング論)を唱導してきた経済学者たちは、おのれの学説のあまりの稚拙と、 厳しい現実との格闘の無さを恥じるがいい。
その頭目は、理論家としては、ポール・クルーグマンMIT教授(ノーベル経済学賞受賞)である。彼は、ハーヴァード大学のケインズ主義の優れた伝統から出てきたのに、マネタリストという薄汚い経済学の方に落ちぶれていった愚か者だ。竹中平蔵が連れてきた、浜田宏一という爺さんは、おのれの不明と深い学識の無さを恥じて日本を去るだろう。
竹中平蔵が日本最大の大悪党だから、浜田を始めからスケープゴートにする気だった。そのように、私は『浮かれバブル景気・・』で書いた。
私は『日米地獄へ道連れ経済』(祥伝社、2010年刊)などこれまでに20冊以上の自分の金融本で、ずっとこのようになると書いてきた。「2012年の春には、フランスの3大銀行が破綻して、先進諸国は世界恐慌に突入する」と書いた 予測(予言)が、1年遅れて、ようやく当たり始めている。
5月23日(木)から株価の急落が始まった。この日の最大の下げ幅は、1400円だった。 その1週間後の5月30日は、東証の株価が1万4000円を割って、終値は737円安だった。
直近の2週間の日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)の推移は以下の通りである。
5月22日 終値 15,627円→ 5月23日終値14,483円 ▲1,143円
以下、 5月24日 終値 14,612円 +129円
5月27日(月) 終値 14,142円 ▲470円
5月28日(火) 終値 14,311円 +169円
5月29日 14,326円 → 5月30日 終値13,589円 ▲737円
5月31日 13,589 円→ 5月31日 13,774円 +185円
6月に入って、6月 3日(月) 終値13,261円 ▲513円
6月 4日 終値 13,533円 +272円
6月 5日(今日) 終値 13,014円 ▲519円 である。
このように、6日も、519円の安値だった。これで、株価は13000円すれすれだ。これは先週の5月23日以来の、株の暴落の続きだ。あの日は1450円ぐらい下げたが、終わりは1143円の下げだった。次の24日は一時1000円下げて、1万3000円台まであったけど無理やり800円ぐらい政府(が日銀の資金で)買い上げて、プラス128円ということにした。
それから土日を挟んで27日の月曜日は、470円ぐらい下げで終わった。28日、29日は、そのままグズグズしていたが、30日(木)に1万4000円を割った。翌31日(金)の月末も1万4000円台に戻せず、1万3744円で終わって、これでもう1万3000円台が確定した。
週が明けて6月になって、3日(月)は512円下げて、1万3261円。そして4日の下げ幅は200円を超えて、1万3000円の節目に接近した。が、無理やり政府や銀行が買い支えて271円戻して、1万3533円だった。すぐに1万2000円台まで落ちる可能性がある。これはもう明らかに、アベノミクスの終わりだ。為替も1ドル100円を割った。本来の正しい円高(ドル安、ドル暴落)の方向(トレンド)に戻った。
私は、ここでアベノミクスの正体をいち早く見抜いて、日本国民に危険な政府行動の真実を書いて伝えた経済学者たちをまず、褒(ほ)め称(たた)えようと思う。
まず筆頭は、早くも昨年から浜田宏一・イエール大学教授と、リフレ派の理論のおかしさ、非現実性を議論して、『金融緩和で日本は破綻する』(ダイヤモンド社、2013年1月刊)を書いた野口悠紀雄・一橋大学名誉教授である。この本は、私にとっても難解であるが、本当の経済学の緻密な知識というものはこのようなものかと感動した。
それから浜矩子(はまのりこ)同志社大学教授である。彼女は、安倍首相たちが急激に推進した経済政策(その一部が、リフレ理論という 金融政策へのネジ曲げ関与)を批判し続けた。これをアホノミクスと断じて、リフレ派およびポリシーミックス派(=財務省)を擁護する連中から一斉に非難攻撃を受けて袋叩きにされた。
しかし彼女は一歩も引かず冷静に逐一彼らに反論した。そして勝利した。あっぱれだった。今、浜矩子女史を、さんざん中傷して腐さした者たちは、この株価の激しい下落を受けて、自分たちの信念を失って、茫然自失している。
それから、本当に頭がいい小幡績(おばたせき)慶応大学准教授である。彼は、『リフレはヤバい』(ディスカヴァー携書)を書いて、アベノミクスを推進するリフレ派を「経済学の理論を無視している」として徹底的に批判した。痛快であった。
それからブロゴスという組織にいる池田信夫(いけだのぶお)氏が、始めからアベノミクスのいかがわしさを見抜いて、本来の経済学の理論から生まれる政策ではない、と断じた。他にも数人、主に日銀出身の経済学者が、アベノミクスのお粗末さを指摘してきた。
私、副島隆彦は、大学の経済学部を出たわけではないので、経済学共同体の中の、専門のターミノロジー(用語系)が分からず、精密な議論をすることが出来ない。しかし、私の思想家としての眼力から、「この専門業界の人たちの中では、この人の書くものが優れている」と見抜く力を持っている。
経済学を真面目にきちんと勉強した人なら、かならず上記の4人のような優れた見識を持つものである。だから、今回、株価の暴落と、さらに引き続いて日本国債の暴落(長期金利の高騰の予測)が起きそうなことで、アベノミクスの化けの皮が剥がれて、アベノミクス推進派の、権力ベッタリ妄信、自分はいつも体制派、という愚劣な人間たちが、顔色(がんしょく)を亡くして、狼狽(うろた)えまくっている。
今度の、日本の金融市場での動きは、アメリカが、徹底的に日本の株と国債を売ろうとしていることだ。ここには深い計略が見られる。主にゴールドマンサックス系のヘッジファンドたちからの先物での売りがひどかった。 シカゴマーカンタイル取引所(CME、シー・エム・イー)のレオ・メラメッドが率いる、ロボット・トレーディングの暴発的な脅威が迫っている。
安倍政権が出来る前からアメリカ側と深く根回しすることで、50兆円を貢ぐこと(これで、一回あたり5兆円の米国債を買うことを10回繰り返して、このドル買いは一回あたり2円の円安を引き起こす。
だから、1ドル80円だったのが100円になった)で、日本の円安(政府による円の相場操縦による、公然たる、違法な「切り上げ」)と株高をアメリカに邪魔しないでくれ、という賄賂(わいろ)攻勢で、オバマ政権を買収した。怒ったオバマたちは、日本との密約を全部反故(ほご)にして、日本を売り崩すという手法に出た。
アメリカはヨーロッパよりも先に、日本を先に犠牲者にするという計画を実行している。アメリカは、ヨーロッパの金融市場を先に崩すよりも、同じ白人同盟だからヨーロッパとアメリカが生き残るために、日本を先に食い物にして犠牲の山羊(ホロコースト)にする戦略を始めた。日本は今、危機に陥っている。
4月4日以来の「黒田バズーカ砲」、「黒田大砲」の異次元金融緩和、の効き目はこれで消えた。5月23日に株が1400円暴落した日の午後、日銀黒田は、急に3兆円の日本国債の買い支えをやった。
これで、黒田日銀は日本国債の暴落(長期金利の上昇)を阻止することこそは、超金融緩和策(日銀による国債の無制限の買い上げ)を採る真の理由だったことがはっきりした。株式の暴落よりも、日本にとって恐ろしいのは日本国債の暴落による金融崩壊の危険だ。5月だけで、日銀は10兆円ぐらい国債の買い支えをやった。
だから「日銀による直接引き受け」で、日銀の資産勘定の国債買い残が水ぶくれにふえている。日銀は、「国債買い上げ専門機関」に成り下がった。これと同時に、日銀ETF(イー・ティー・エフ)といういかがわしい手法を、使って中央銀行が株式市場の下落を阻止するために、個別の企業の株式を、ETFという脱法の「容れ物」を作って、株式暴落を阻止するという、おかしなことをやっている。
株式を買うか、国債を買うか、このふたつを毎日に交互に、日銀は、自らが振り子のようになってやっている。「政府の財政政策(ファイナンシャル・ポリシー)の失敗を、中央銀行という政府から独立した金融政策(マネタリー・ポリシー)を実行する機関に、押し付けて、政府が金融政策で国家経営の失敗を回避して、過剰な資金放出をすることは財政法と経済学の理論からして許されないことだ」とするドイツのメルケル首相らの批判を浴びている。
日銀は、やがて、「弾切れ状態」になっていて、国債の一挙的な買い上げや、株式の買い上げをするだけの資金を失って、もうこれ以上買えないという事態が迫っている。
日本国債を盛んに大量に売っているのは、日本の全国の民間銀行だ。国債をこれ以上、保有していたら自分が危ない、と分かっている。国債暴落が起きると自分が大損をして地方銀行の雄である自社が経営危機に陥る。
このことの恐怖心が彼ら民間銀行の経営陣を支配している。東京三菱やみずほなどのメガバンクでも、もうこれ以上の、やがてボロクスになりそうな日本国債の買い取り、保有は危険だと分かって、投げ捨てたくて仕方がない。
それを日銀が、「ボロクズ国債買い取り専門機関」になっていることを、奇貨(きか)として、日銀が、自分たちが持ち込むオンボロ国債を、どれだけでも日銀は買い取ってくれるのだから、今ぞとばかりに、国債の投げ売りをしている。それは、中古(既発債)の国債市場でのことだ。だから民間銀行や年金基金(信託銀行や生保)が、今、手持ちの国債を投げ捨てるように売り払っている。
「新規の国債発行、毎月10兆円のうち7兆円を日銀が買い続ける」と黒田日銀総裁は宣言したのだから、やり続けるしかない。こんなことは本来なら、日銀法、財政法違反の違法行為である。そして、やがて「いくら日銀券=お札、紙幣を無制限に印刷して使える」と豪語しても、いくらなんでも、そういう無軌道が無限に許されることはないから、日銀の資金が枯渇して、株と国債を買い支えることができなくなる。
日本国債の暴落の日が近づいている。 これは株式の暴落よりも恐ろしいことだ。日本は、そのとき国家破産する。金融崩壊といってもいい。
その時に備えて、今のうちから、日本国の資産家、小金持ち層は、私、副島隆彦が唱導してきた「逃がせ、隠せ、個人資産」を実行に移さなければいけない。
アベノミクスの終わりは安倍政権の終わりだ。そしてそのあとを、麻生太郎財務大臣=日本財務省 が引き継ぐだろう。来年4月からの消費税の8%への増税は、国債暴落を阻止するためにも、絶対にやると彼らは決めている。
安倍晋三は、7月21日の参議院選挙で、連立相手の公明党と合わせて、なんとか過半数の122議席をかろうじて確保して、このあと、安倍首相はお払い箱にされる(安倍辞任)。安倍晋三の最大の弱点は、アメリカのオバマ政権にひどく嫌われている、ということだ。アメリカは安倍たち、「カルト・オブ・ヤスクニ」に怒っている。
日本の景気回復の可能性はもうなくなった。このままデフレ経済がずるずると続く。GDPデフレーターは、5月もマイナス0.5の下落だ。アベノミクストとリフレ派の公約で、悲願である14年末までにインフレ率(消費者物価上昇率)2%を達成することはできない。
野口悠紀雄氏が力説するとおり、「金融政策は、加熱した景気を引き締めるために、金利を挙げたり通貨量を減らしたりして、景気を調節することは出来る。しかし、その逆は出来ない。金融政策で、デフレからの脱出の、景気を加熱させることは絶対に出来ない 」のである。
日本はいよいよ厳しいところに追い詰められてきた。この半年の間、安倍首相と共に浮かれ騒いで、「株価は1万7000円、1万8000円になる。日本は景気回復する」と声高に言って来た(そういう本を乱発してきた)金融評論家の人々は、「またしても大損した投資家たちからの憎しみを浴びながら、腹を切って死ぬべきだ」と私は言いたい。
しかし、彼らは、根(ね)が詐欺師(コン・マン)だから、何が起きようと、平気の平左で、カエルのツラに小便である。その代表は、武者陵司(むしゃりょうじ)氏であろう。
私、副島隆彦は、5年前、リーマン・ショックの直後、ドイツ証券日本の高層ビルに呼ばれて、そこには武者陵司氏が待ち構えていて、100人ぐらいの大手の金融機関のファンドマネージャーたちの前で話した。私は、彼らに、「あなた達は、鬼だ。人間の肉をたべる残酷な金融鬼(きんゆうおに)たちだ」と言い放った。そして、そのあとで武者氏が、「副島さん。バブルはまた来るだろうか」と質問したから、私は、「好景気のバブル経済はまた起きるでしょう。しかし、それは武者さん、あなたが死んだあとでしょう」と 答えた。
武者陵司は、最近、「株式はこれから4万円になる」というような書名の本を出した。それは、きっと皮肉なことに、まさしく5月23日の大暴落があった日だったろう。「武者は逆神(ぎゃくしん)だ。こいつの言うことの丁度、反対がいつも当たる」と昔から言われてきた。今回も全くそのとおりになった。
彼ら今度のアベノミクスというミニ・バブルを煽った金融評論家には、浮かれ騒ぎの結末の人々の大失敗の責任問題が残る。またしても、だまされて、浮かれバブルに乗せられて、ぞろぞろ遅れて、日本株を買わされた、欲ボケの個人投資家(日本の小金持ち層)たちの悲鳴が聞こえる。
またしても自分は裏切られたと、感じる人々の、安倍政権への不満と怒りがそこらじゅうに湧き起っている。 だがそれでも、私は敢えて言う。騙される方も悪いのだ。
私はこの半年間の異常な株の値上がり(昨年の11月からの半年で80%の上昇)について、は「だまされるな。どうせ、またひどい目に遭わされますよ」とずっと警告を発してきた。私は自分の主張が正しかったことがこれではっきりした。
このあと、また日本の株価が17,000円まで上がるというようなことは、ほぼ無くなった。アメリカの株価(ニューヨークのダウ平均株価も、16,000ドルという、ヤラセとインチキの限りを尽くした空吹かしは、終わった。先進国として、成長し尽くした国家は、もうそれ以上、成長する、ということは無いのだ。
ヨーロッパも日本も同じだ。それは、大人になって成長は止まった人間の身長を、3センチ無理やり伸ばす、ということは絶対に出来ない、ということと同じだ。このことが分からないアホたちとは、まともな議論は出来ない。
このあとは、株価1万1000円ぐらいの低空飛行のまま、自民党政権は7月21日の参議院選挙を何とか乗り切っていく。つい最近まで自民党が圧勝すると言われていた。しかし圧勝はなくなって、僅少の差で公明党と合わせて過半数(定数240のうちの122議席)をとるのがやっとという風向きになりつつある。
だが参議院で過半数を取りさえすれば、自民党はますます、いよいよ税金取り官僚(財務省、その子分の金融庁、国税庁。アメリカの子分でもある)の言いなりになって、直ちにいろんな種類の金融や税金の法律をどんどん改正して、迫り来る信用不安、金融恐慌に対処するために一気に金融統制、統制経済を敷いてゆくと私は厳しく見ている。
世界経済の実態を見れば、もう既に大恐慌に突入しているのだ。しかし、それを「いや、恐慌などにはなっていません」ということにする、金融・経済の統制法を、日本でも30や50本は一気に通していくと思う。あとは軍事国家にしていくための予備自衛官制度やら、自衛隊が大砲やミサイルを撃ちやすくする法制とか、一気につくり変えていくだろう。
国民は金融で統制された状態(預金がおろしにくく成る。投資用の海外送金はすでに実質禁止だ。マイナンバー制で国民全員のお金の動きはすべて国税庁にコンピューターで管理され把握される)にあるのに、政府は「恐慌にはなっていません」というフリをする。
これがこれから先は、日常化、常態化する。株価が1万円割れという事態になれば、そのあとは自民党の責任どころか日本国家の衰退が決定づけられることになる。安倍晋三たちの計画で、「円安と株高の無理やりの演出」にアメリカを巻き込んだことで、アメリカに米国債買いで、新たに100兆円ぐらいを差し出した。
にもかかわらず、アメリカは、日本を自分の食い物、餌だと思っているから、さらに大切な日本国民の郵便貯金の資金まで米国債を買わされることで、奪い取る計画が実行されつつある。
西室泰三(にしむろたいぞう。もと東芝の会長)というデイヴィッド・ロックフェラー(やがて6月で98歳)の直臣(じきしん)の悪党が、小沢一郎と仲がよかった斎藤次郎(さいとうじろう。通称、デンスケ)と 坂篤郎(さかあつお)を、日本郵政ホールディングズから、追い落として、社長の座についた。
円・ドルの為替相場は1ドル100円を割って90円まで戻ると私は見ている。5月中旬までの頂点で103円をつけた円安相場から、今は正しく、本来の円高基調(トレンド)に戻った。だから90円ぐらいまでは為替は戻る。
すべては米ドルの実力の無さから引き起こされるドル暴落という世界史的な必然の、不可避の動きの一部である。日本円の仕組まれた円安(ドル高)などは、正常な趨勢として、すぐに元のドル安円高の流れに戻される。いよいよ、米ドルが、70円を割り、60円、40円と下落してゆく、「ドル覇権の崩壊」に向かっている。
何よりも一番怖いのは、やはり国債暴落だ。日本政府が積み上げているすでに1000兆円(本当はあれこれで1340兆円)の国債の残高があって、1% 金利(利回り、国債の利息の支払い)が上昇すると、「1000の1%は10」だから、10兆円の国家支出の負担となる。これがさらに1%あがって国債利回りが2%になると、さらに10兆円の負担が増える。
こうして長期金利が2%、3%台に上がってゆくと、いや5%、7%になってゆくと、日本政府はその利払いに耐えられなくなる。このことが日本国債の暴落の恐怖だ。
財務省が毎月発行する新規の国債を、引き受ける金融機関が無くなる日が近づいている。そのとき日本国家のデフォールト(債務不履行)、国家破産となる。この恐怖のシナリオが本当に現実のものになりそうである。あと1年もかからないだろう。
私は、先週、『「 統制が始まる 急いで金(きん)を買いなさい 」(祥伝社 2013年6月16日発売)という本を書きあげましたので、来週から本屋に並ぶでしょうから、買って読んでください。
この4月、5月の アメリカ政府(その尖兵がゴールドマン・サックス)が金(きん)の先物市場(COMEX,コメックス)とNYSEに上場しているスパイダー・ゴールドシェア、という裏の有る金(と交換する)証券(きんしょうけん)会社を使って、売り崩しの激しい攻撃を掛けた。
しかし、金(きん)は、世界中で、新興大国(ブリックス)の中国、インド、ブラジル、インドネシアを始め、現物(げんぶつ)買い向かい、の大きな波が起きて、アメリカは金の売り崩し(金価格の歴史的な暴落)の策動にみごとに失敗した。
欧米の堅実で冷静な小金持ち(資産家)たちは、カナダ・メイプルリーフやウイーン・フィルハーモニーなどの金貨(ゴールド・ブリオン・コイン)を買いに走った。
だから、今からでも、迫り来る金融統制に備えて、金(きん、ゴールド)の地金を私たちは買うべきだ。金地金(きんじがね)の個人向けの販売、買い取りが、やがて1年以内に、政府によって統制され、実質的に売買できなくなる危険が迫っている。
今のうちに金をかって、5年、10年後に、今の金融崩壊の嵐が去るのをまって、かつジャブ・ジャブマネーと化している、ドル、ユーロ、円との 戦いに勝って、金が大きく値上がりする。金は、私の予測では、数年後には、一グラム2万円ぐらいには平気でなるだろう(今は一グラム4800円ぐらいだ)。
今日は、これぐらいにしておきます。このあと、数日おきに、私は、どんどん金融のことを書いて発表して行きます。お待ちください。
副島隆彦拝
追記。来たる7月28日に、私の恒例の「金融セミナー」を開きます。
これからの経済の動きについて知りたい人は、この「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第6回」に来てください。1日たっぷりと金融と経済の話をします。
申し込みは、電話かFAX、メールで受付ています。
「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第6回」
●開催日:2013年7月28日(日)
●開演:11時(開場・受付10時)・途中休憩有
●終了:17時30分(予定)
●受講料:15,000円(税込)/全指定席
●会場:東商ホール(東京商工会議所ビル4階)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-2
●アクセス:JR有楽町駅・・・5分
地下鉄千代田線二重橋前駅・・・2分
地下鉄都営三田線日比谷駅・・・2分
●問い合わせ先:
ブレイントラスト企画(成甲書房内)
電話 03-3292-8401(平日10:00-18:00)
ファックス 050-3156-3040
Eメール seminar@seikoshobo.co.jp
副島隆彦拝
【1141】[1308]導火線の端で火遊びしている世界経済(連鎖する大暴落のメカニズム)
会員番号2099 六城雅敦です。
金融情報に載せるべきでしょうが、広く知っていただきたいためにこちらに掲載しておきます。
以下は講演会終了後に私がまとめて自分のブログに掲載した内容です。7ヶ月前の昨年の11月3日の講演会の時点で既に大幅な下落の可能性が100%あるという警鐘を鳴らしております。
先物指数高頻度取引(HFT)で引き起こされるファンダメンタル無視の買い上がりと、コンピュータが自動で行う買い注文が僅かな間でも途切れると一気に暴落する仕組みがわかりやすく説明されております。
全内容を詳しく載せることはしておりません。ぜひDVDをご覧下さい。
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導火線の端で火遊びしている世界経済(連鎖する大暴落のメカニズム)
Monday, December 10, 2012, 05:12 PM
先月の副島隆彦学問道場定例講演会のDVDを観ています。
松尾雄治氏による株式市場の現状と100%確実に大暴落、それも一日で30%は十分落ちるであろうという説明です。
タイトルは高頻度取引(HFT)と株価指数先物がもたらす「連鎖する大暴落」です。
松尾氏は金融先物会社の一線のトレーダーです。
現在は先物会社の自己勘定取引ではコンピュータによる自動売買が主流となっております。これは一秒間に100万回というスピードで取引をする仕組みで、一回の取引での利益が数銭数セントという極めて薄い利鞘でも大量に売買を繰り返すことで利益を上げる手法です。
買って売るという一回の取引はコンマ数秒、長くてもだいたい5秒以内という超短期売買です。リスクを最小にするには買い注文が出ている間に手じまいすることだからです。しかも個別株ではなく市場に連動する指数取引で行われているのです。それは流動性が高い(売り買いがいつでもできる)からです。
■HFTに潜むフラッシュ・クラッシュの危険性
今まで買い手がいたのに、ある瞬間に買い手が一瞬いなくなったらどうなるでしょう。市場の参加者は今やコンピュータなのです。しかも空売りでは金利が発生するので、買い注文しかしないことがHFTの特徴です。流動性が下がると一気に市場全体が投げ売り(成り行き売り)状態になってしまうのです。
コンピュータは疲れることも眠ることもしません。24時間ずっとシカゴ、東京、ヨーロッパと市場を変えて買いと売りを繰り返していきます。
指数取引市場全体の8割がコンピュータによる自動売買となっており、圧倒的に買い手が多い歪んだ構成となっています。そのためファンダメンタル無視で買い上げられているのが現状で、買い手がいるから浮かんでいる指標価格が、一瞬でも買い注文がなくなると一気に価格が下がります。下落する値幅の予想は松尾氏も副島隆彦先生と同等です。
商品先物市場のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が続いて開く東京市場の値付けをしているのです。肉や大豆、石油といった必需品から株価、国債などすべてに市場があります。アメリカ当局はHFTの規制を唱えていますが、もうすでにコントロールなどできません。そして日経平均から東京の商品価格も日本人が寝ている間にCMEで決められているとのこと。
暴落の連鎖はグローバル化した市場では避けられない
しかしそれならば、指数先物などに影響を受けない市場、過去にもバブル崩壊やリーマンショックも無関係(相関がない)市場がちゃんとあるのです。グローバルの反対が極めて健全な安全策であることがわかります。
【1140】[1307]ぼやき漫談
「みんなが悪い悪いって言うから、
あの時は反省した感じになってたけど、
よく考えたら俺って悪くない様な気がするんだよね、
だって、証拠がはっきりしてるわけじゃないし。」
「俺がやってたことだって、みんなやってることだし、
俺が悪いんだったら、みんなだって、おまえだって悪いってことになるよね。」
「俺の体を守る為に、お前の強さに頼らせてもらったのは感謝してるよ。
今もお世話になりっぱなしで頭が上がらない。」
「お前の存在を使わせてもらうために、
親父もお前にうまいこと言ったみたいだね。」
「俺がまわりにちょっかいを出さない為には、
お前が俺んちに居座ってるのはしょうがないって、
みんなが見る文章にも書いてある。」
「その文章には、俺はお前の敵であり続けてるみたいだけど、もうお友達だよな」
「でもお前の方が俺より強いから、俺のものはお前のものって感じだけど」
「お前のライバルとも仲良くしたいけど、
ライバルやその手下のいたずらから俺の体を守る為には、
俺が強くなるまでお前はずっと必要ってことか。」
「でもそろそろあの時俺が悪いっていうのは無しにしたいんだよな、
あっ、でもそれが無しになると、お前が俺んちに居座る理由も弱まるってことか。
あのとき、お前が俺にした仕打ちの正当性も弱まるってことか。
じゃあ、お前は俺のことを『悪い悪い』って今も言い続ける必要があるわなぁ。」
「お前は俺の父親代わりっていうのが、みんなにとって、お前が俺んちに居座る理由。
でもそれだと気分が悪いから、
俺んちではお前らが勝手に言ってた事だって、こそこそ教えてるよ。
だから、子供や孫はみんなの常識とはかけ離れていくだろうなあ。」
「良い悪いなんて、誰が今強いかで、強いものが決めつけてるだけだから、
別にいまさら俺が悪くなかったなんて言ってもしょうがないよな。
だって、今強いのはお前と、お前のライバルだし、
俺が悪くないって言ったところで、
お前もお前のライバルも支持するはずがないんだから。
ただ、俺と、お前のライバルとの仲が悪くなれば、
俺がお前とつるむ理由にはなるから、お前にとっても都合がいいだろ。」
「絶対的な善と悪があるとしたところで、
俺の行動が褒められることにはならないし。
あの時はしょうがなかったんだ、
飢え死にしない為にはパンを盗むのは悪い事ではないんだって、
今更言ったところでどうなるものでもない。」
「盗んだパンをパン屋にほとんど返して、
おこぼれだけ俺が食べていたということなら、
俺は悪くないって、もっと言い張れるのかな。」
「こんなダベリが意味ないって思うなら、
みんながやってることも意味ないってこと?」
「じゃあ意味あることってなんだろう。
みんながパンを盗まなくてもすむ為にはどうすればいいかってこと?」
「みんなってどこまでを“みんな”とすれば争わなくてすむんだ?」
【1139】[1306]おばた健太郎事務所開設のお知らせ
皆さんこんにちは。板橋区のおばた健太郎と申します。
先日も重たい掲示板にご連絡を差し上げましたが、この度、6/14告示、6/23投票日の東京都議会議員選挙に板橋選挙区から挑戦することを決意いたしました。小沢一郎代表率いる、生活の党の公認をいただきました。
学問道場には、もう10年以上前から参加させていただいておりました。
この日本の非常に厳しい現状も政治の状況も認識したうえで、頑張ります。
どうぞ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
さて、来る6/1(土)10:00よりおばた健太郎事務所開きおよび決起集会を行います。お時間のある方は是非ともお越しくださいませ。
当日は、前衆議院議員の先生方も何名かいらっしゃいます。
日時:2013/06/01(土)10:00~11:00
場所:東京都板橋区常盤台4-21-7
(東武東上線 上板橋駅北口より徒歩2分 イトーヨーカドーのとなり)
tel:03-6325-8147
fax:03-6385-7640
e-mail: info@obaken.com
web: http://obaken.com
よろしくお願いいたします!
【1138】[1305]敵国条項
“敵国”へ 軍の駐留 “侵略”か?
“兵站”は 武力の行使 “侵略”か?
日本による「植民地支配と侵略」と、日本への「属国支配と駐留」
今さら、と思うかたもいるかもしれませんが、“敵国条項”についてです。
“敵国条項”は死文化しておらず、
現在も重要な、
「属国支配と駐留」「侵略の正当性」の、
根拠となっているのではないでしょうか。
国連が敵国日本への「新たな侵略を防止する責任を負うときまで」か、
敵国条項が削除されない限り、
米国による日本への「属国支配と駐留」は、
国際的にも認められるということの文章ではないでしょうか。
(引用開始)
「国際連合憲章」
大小各国の同権とに関する信念
兵力使用の計画は、軍事参謀委員会の援助を得て安全保障理事会が作成する。
第53条
1.安全保障理事会は、その権威の下における強制行動のために、
適当な場合には、前記の地域的取極または地域的機関を利用する。
但し、いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可がなければ、
地域的取極に基いて又は地域的機関によってとられてはならない。
もっとも、本条2に定める敵国のいずれかに対する措置で、
第107条に従って規定されるもの又は
この敵国における侵略政策の再現に備える地域的取極において規定されるものは、
関係政府の要請に基いてこの機構が
この敵国による新たな侵略を防止する責任を負うときまで例外とする。
2.本条1で用いる敵国という語は、
第二次世界戦争中にこの憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に適用される。
第107条
この憲章のいかなる規定も、
第二次世界大戦中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動で
その行動について責任を有する政府が
この戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、
又は排除するものではない。
「侵略の定義に関する決議」
“侵略”とは、国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、
又は国際連合の憲章と両立しないその他の方法による“武力の行使”であ って、
この定義に述べられているものをいう。
(引用おわり)
自国に覇権国の軍隊が駐留し、
自国の主権者が覇権国の意向に影響を受けるということは“侵略”でしょうか。
“武力の行使”の定義とはなんでしょう。
「武器の提供、兵站又はその他の支援」は武力の行使でしょうか。
“兵站(へいたん)” 兵員の展開や衛生、施設の構築や維持。中継地点の確立。
日本への米軍の駐留は、兵站であり、武力の行使ではあるように思えます。
敗戦国と勝戦国との間の条約や協定の締結について、
“自主独立した敗戦国の主権の行使”だったといえるのでしょうか。
そのとき“兵站”という“武力の行使”が存在していたのならば、
敗戦国の主権は脅かされていないと言えるのでしょうか。
敗戦による占領から侵略が現代に続いているとするのが正しい認識なのでしょうか。
憲法無効論が言われるように、
条約無効論、協定無効論も政治的には言えなくても、論理的には言えるのでしょうか。
私は言えないと思います。
敵国条項として国連憲章で、
「無効にし、又は排除するものではない」と明文化されているからです。
国連ではなく、米国が日本の「新たな侵略」を防止する為の、
国際的に認められる“敵国”への“侵略”というのが私の認識です。
庶民にも分かるように、
政府によって今一度、単語の定義を明確に説明して頂きたいです。
また、米軍の駐留についての国際的な位置づけを、明確にして欲しいです。
日米地位協定・日米安保条約が有効な根拠が敵国条項にもあると思います。
【1137】[1304]民庶会議
≪二院制 “民庶会議”の 慎重化≫
“民庶会議” という表現を、福沢諭吉はデモクラシーの和訳としてあてたのでしょうか。
(参考『文明論之概略』 福沢諭吉著 松沢弘陽 校注 岩波文庫 P315 注 四三3 民庶会議 より)
私は、デモクラシーの和訳は“民主主義”よりも、
「民庶会議」という単語のほうが、デモクラシーの和訳として良いと思います。
「代議制民主政体」も、選挙などの仕組みが含まれている様で、
素晴らしい表現だと思います。
主権者は、
官僚という名の日本国民や、
覇権国の意を受けた日本国民であるという現実の中、
主権者の権力の暴走を防ぐ装置は必要ではないでしょうか。
その為、デモクラシーは必要だと思います。
政治的無関心が庶民の合理的選択であるなか、
デモクラシーによる議会の暴走の歯止めもまた必要だと思います。
権力の暴走を防ぐ装置として“民庶会議”は必要であり、
“民庶会議”の暴走を防ぐ為に、二院制もまた必要だと思います。
【1136】[1303]日本国憲法に国民の『義務』は不要と考える
会員番号2099 六城雅敦です。
田中進二郎氏の現代思想の系譜を読んで、少しは会員として自分も発言すべきだと思い投稿いたします。
メディアに点在するいまいち論点があやふやな憲法改正論議批判を読んで、その感想を書きます。
私の主張は「日本国憲法に国民の『義務』は不要と考える」です。
5月21日の朝日新聞に自民党、産経新聞、そして東浩紀ら思想家によるゲンロン草案の3つの案の簡単な解説が掲載されていました。憲法に対する各執筆群の考えがよくわかるので掲載しておきます。
ゲンロン草案にはネットでは批判が目に付きますが、私には憲法とは「国家に対する法律」という前提で読めば一番すっきりします。
国民側が国家という集合体を規定したものが憲法であるとすれば、なぜそこに自ら義務という文言が入るのかは疑問に思っていました。
一方では各法律群の土台に憲法があるという考え方(自民や産経案)では血縁の義務にまで言及しています。現代においてはとても古臭く感じます。はたして明治憲法でさえこんなこと書いてあったのでしょうか?
私はリバータリアンですから、ゲンロン草案のいう「義務」をすべて削除するというすっきりした提言に賛同します。記事にあるように「国家には個人に課す権利を認める」と明言した方がよほどいいです。
duty(義務)をOxford Dictionary onlineでひくと、冒頭には(意訳すると)法律に基づいて強要される行為もしくは道徳的な使命感による行為と説明されています。
http://oxforddictionaries.com/definition/english/duty?q=Duty
これが自民党や産経新聞の草案の血縁者での扶養の義務などがもし盛り込まれると、その義務から派生した法律が生えてきてしまいます。オックスフォードの辞書にあるDutyの説明を読むと全く逆で、憲法で義務を強要することは本末転倒であることがわかります。
日本のタブー(悪魔の用語辞典2)では副島隆彦先生による近代思想への過程が説明されています。(P41~52)
16世紀にマルチン・ルターが始めたローマ教会へ対決姿勢(プロテスタント運動)が200年後にモンテスキュー、ヴォルテールらにより近代思想として定着し、その前に17世紀あたりでジョン・ロックやトマス・ホッブスが人権思想(本当は自然権:ナチュラル・ライツ)が誕生していると書かれています。やがて封建社会において貧乏人用の自由(freedom)と貴族用の自由(liberty)という発想が生まれ、ユダヤ人達の思想「レッセ・フェール(laisser-faire)英語では「Let us free (俺を自由にしろ)」に結実していきます。
「儲かったら王様に分け前(tax:税)を払いますから、どうか自由に商売させてくださいという穢(けが)らわしい本性が自由思想なのだと喝破されています。
宗教によるローマ教皇の支配を嫌い、合理性(Rational:ラチオナル、根本はユダヤ思想)をGodの代替(だいたい)に据えたのが近代思想であると示されています。
一方では日本国憲法には元々からLaw(ロー:法律)とRights(ライツ:権利)とLiberty(リバティ:規制という束縛からの「自由」)の区別がなされていないのではないか。
ヨーロッパに息づく自由思想に倣うのであれば、合理性を見いだすことができますし、義務という言葉など入る余地はないはずです。
【1135】[1302]東南アジア遠征記
こんばんは、加地です。
遅くなりましたが、以下に東南アジア遠征記の続きを記載させていただきます。
3月27日(水)
今日はチェンマイで有名な寺院に行った。
格式の高い寺らしく、高度の高い山の上にあり、造りが他の寺よりも派手で巨大だった。
寺院へ向かう階段の途中で小さな(3~5歳くらいの)幼女が、写真を観光客と一緒に撮るという仕事をしていた。
Hさんが彼女に20バーツを渡して記念に写真を撮った。
写真を撮り終わるとすぐに、その幼女は20バーツを階段の隅に隠れていた母親と思われる女性に手渡していた。
観光客としてやってくる外国人が落とす金銭が重要な資金源となっているのは、ラオスもタイも同じだと思った。
夜はチェンマイ市内のナイト・バザーでフライドクラブ・カレー(茹でたカニの肉とカニの卵と鶏の玉子のカレー)とトムヤンクンを食べた。
Hさんからフライドクラブ・カレーの美味い食べ方を教わり、その通りに食べたら美味かった。
尤もその食べ方というのは、余計なものを混ぜずに白いライスにそのカレーをかけて食べる、という単純なものなのだが。
タイ料理は基本的に薄味だが、今夜のものは味が濃かった。料理を食している間、近くでニューハーフたちがダンスを踊っていた。チェンマイ(というかタイ王国)にはニューハーフが多いようだ。
個人的に見慣れない光景だったが、これも一つの文化だろうと思って眺めていた。
日本でも、権力者と言われる人間たちの多くは同性愛者が多いようである。
権力者は、権力にものを言わせてやりたい放題に悪い遊びをして、遊び尽くして女性に飽きがくると性別を超越した悪い遊びに走るのだという。
芸能界の有名な俳優や政治家や財界人に同性愛者が多い理由は、異性愛に飽きるから、というのが大きいらしい。
尤も、私のような凡夫には縁のない世界の話だが。
食事を終えた後、車の運転手と連絡がつけられなくなり、Hさんの長年のご友人であるタイ人の女性にHさんが電話をかけ、その女性に運転手とコンタクトを取っていただき車と落ち合うことができた。
私は、何かの緊急事態が起きたときに協力的に動いてくれる人物が何人いるかが重要なのだろうと思った。
3月28日(木)
今日は宿泊ホテルをチェンマイ市内の「de chai」というインド風のホテルに変えるため、昼からゲストハウスを出て市内の「de chai」に移った。
荷物をホテルに置き外に出て、昔 城があったお堀の内側を歩いた。
昔城だった場所には、今では諸々の飲食店や本屋や雑貨屋などが立ち並んでいた。
その中のバーのような店に入ってタイのビール(SINGHA)を飲んだ。
その店では、たまたまお客が少なかったので女性の店員4人とずっと話せた。
話している内に夕食の頃合になったので、そのままその店でチキンカレーを注文してそれを食した。
今日は特に何もなく平穏に過ぎた。
3月29日(金)
本日は午後17時からバンコク行きの夜行列車に乗る予定であったので、その時間までトゥクトゥクに乗ってチェンマイ市内をふらついた。
とある寺院に立ち寄ったとき、大人数の小学生たちが寺の僧侶の服装をして境内で食事をしている所に出くわした。
どうやら、学校が夏休みである時期に数日、寺で生活するという習慣があるようだった。
そのように市内をふらついた後、駅に向かって夜行列車に乗った。
夜行列車に乗ったのは人生で初めてだったので、新鮮だった。
車内で食事をして、車内のスタッフにベッド・メイキングをしてもらって眠った。
3月30日(土)
チェンマイからバンコクへゆく夜行列車で12時間走り、本日の午前7時10分頃にバンコクに着いた。
タクシーに乗ってホテルまでゆき、荷物を預けてHさんのご友人のご自宅に伺い、朝食をご馳走になった。
チェンマイで作ったジャポニカ米とみそ汁と漬物をいただいたが、日本の味と変わらない味でとても美味かった。
夜はそのHさんのご友人のご夫婦と夕食を共にするという約束をして、ご自宅をあとにして電車に乗った。
タイの電車のキップの買い方は、日本のものとは異なり、まず幾ら分かのボタンを押してからその分の金銭(タイ・バーツ)を入れて購入する、というものだった。
「siam」という駅に15分かけてゆき、高層ビルが林立している中を歩き、大きなデパートの中に入ってレストラン街の中の「KUU」という日本の居酒屋のような店で昼食をとった。
食後、デパートの外でコスプレ祭りが開催されていたので、そのコスプレイヤーたちと接して写真を撮った。
皆、日本の有名な漫画とアニメのキャラクターのコスプレをしていた。
この「漫画とアニメ」というサブカルチャーはきっと、日本の文化で世界に誇れるものの1つに入っているであろうと思った。
今回はこれにて失礼します。
加地龍太 拝
【1134】[1301]自分の目で見て、手で触れてみて
副島先生が原発事故に関して、「誰一人として死んでない…」と何時も大きな声で言われるがこればかりは「ほんまかいな?」と心のなかでは。。。。。
それで武田邦彦先生の「家庭用放射線測定器エアカウンターS」買って自分の身の回りだけこれで触れてみることにした。
先ず東京の自宅の周り(江東区東雲)では、自宅内はほとんど0.05マイクロシーベルト/hで測定下限値以下。近く運河の周りの草むらで0.13程度。
今住んでる香港はどうかなって思って計って驚き、自宅の仕事部屋0.21、知人の自宅は0.18。それから昨日はシンセン(中国)へ行ったのでその時も調べたけど大体0.2前後。
大体日本で言われている安全基準(一般人)は年間1ミリシーベルト以下だと、0.11マイクロシーベルト/hだから香港や中国ではかなり広範囲でその倍近い値が日常的にでてるみたいでした。(あくまで私が個人で身の回りを測定しただけですのであしからず)
この測定をするまではまさか東京の自宅周辺の方がはるかに低いとは思っても無かった。(東京でもホットスポットと言われる場所はもっと高いのかもしれませんが)
副島先生がラジュームが体にいいとか言われてるが、なるほど中国人が元気なわけだ(笑い
まだまだ放射線以外で書きたいことがあるけど長くなるので箇条書きにします。
1つは交流会で加地龍太さんとお話ができて私の中にあったなぞがとけた。
東南アジア遠征記にみえる人物とそれまで彼の記事になにか別人的な感じをもったけど会って見てなるほど、って分かった。歳は想像通りだったけど遠征記で思ったとおりの好青年だった。こういう若い人がどんどん海外に出て現地の若い女性たちに日本人を売り込んで欲しいな。きっと日本の評価は上がるね!
2つ目は北京から東京への機内で隣に居たイタリア人男性(30代か?)彼はフランスに接する町で生まれたせいでイタリア語とフランス語はネイティブ。スペイン語は長くスペインに居たのでネイティブ相当。中国語(普通語)は今4年目でCAとも結構話してたし大学のセミナーとかでも参加できるようだ。日本語もかなり上手。英語は無論、今は香港に住んでるから少し広東語も勉強中だと。その彼と話してて(中国語で)やはり中国の政府は日本の事を相当悪く言ってるとの事。彼が言うには北京の政府関係者の大学で政府の要人が話した時、聞いてて聞きたくなくなるような事を言ってたとの事。彼は日本にも多くの友人が居るので日本は好きだから、自分は聞きたくなくなかったと言ってた。だから彼は日本人は昨年の尖閣問題以降かなり注意していた方がいいと言ってた。日本人を前には言わないのかもしれないが欧米人に向けてはかなり日本の悪口を言ってるとの事。悲しいな!
(これも落ちが中国語で話したこと。私がわからない所は日本語で、日本語の単語が分からない事は英語でと言葉を使い分けながらもお互い一番苦手な言葉で会話したのが問題だね)