重たい掲示板

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。
旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

書き込みの連番がリニューアルによりリセットされております。旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

庄司 豊明 投稿日:2014/04/23 14:42

【1317】[1588]ヒトラーがイスラエル建国に貢献?

第二次大戦でナチスのユダヤ人迫害で嫌でも住み慣れた土地を離れてイスラエル
に向かうようにしたと言われています。
日本国内でもアジア人種である朝鮮人、中国人攻撃をすればするほど、日韓、日朝、日中関係等を悪化に追い込み得するのは、世界の大国にいつまでもしがみつきたいアメリカの謀略(CIAの後押し)があるのでしょうか?
世界の反政府活動の支援にはCIAがついているとよく聞いていたので。
日本の保守、右翼を自称する多くの者達は今でもCIAの後押しになっているだけですか?
本来の日本保守なら反米であるのが、真の愛国保守だと思うので。
会員番号7791

澤田 正典 投稿日:2014/04/19 09:09

【1316】[1587]不自然な沈没事故?事件?

 澤田正典です。会員番号2953です。今日は平成26年4月19日です。おはようございます。寒の戻りで少し寒い朝を迎えております。

 4月16日に、韓国で大型客船セウォル号が沈没し、厳しい状態が続いているようです。行方不明になられている方々に対し、一秒でも早く救助が進むことを御祈り申し上げます。御家族の皆様、韓国の皆様の心中、御察し申し上げます。

 今日で事故発生から丸3日ほど経過し、確からしい情報が選別できるようになってきました。そして、事故原因に関する説明の中で、経緯が理解しやすい部分と、理解できない部分が、分離できるようになりつつあります。

 経緯が理解しやすい部分としては、慢性的な過積載、甘い積荷の固定、重心の高くなる改造、濃霧による2時間の出航遅延を回復する目的での航路変更、早い潮流。

 経緯が理解できない部分としては、たった数ヶ月の職務経験しかもたない、明白に経験不足な25歳の航海士に危険海域を操舵させたこと、「代理」船長が出航後ほとんど操舵室にいなかったらしいこと、何かの突発的かつ緊急の回避理由があったと想像される、突然の急激な2回の急旋回と急減速を行ったこと、船体の急激な傾斜と浸水をはっきりと認識して遭難信号と救助要請を行っておきながら、同時に、乗客へ向けて客室への待機を強く促す館内放送が沈没直前まで継続されたこと、「代理」船長ほか操舵室にいた乗組員たち全員が、館内放送の継続を指示した状態で、放送係員を放置したまま、一番最初に退船し、全ての乗客と他の乗員たちだけが沈没船内に留まり続けざるを得ない状況を導いたこと。このような異常行動を見せた人物を海運会社は「代理」船長に任命していて、事故当日に乗船させたこと。

 今後、事故の調査が進むにつれて、よりはっきりと、この事故?事件じゃないの?に対する不自然さが炙り出されてくる。未必の故意による大量虐殺だと思う。注目は、なぜ急旋回を必要としたの?という、沈没にいたる最後の引き金となった点に集まっている。また、この事故?を受けて、韓国政府に対する韓国国内からの不満が高まることから、結果として政治的な効果が発生していることも、ものすごく気になる。パク大統領の前任のイ大統領のときにも軍艦が不自然な沈没をしている。大規模な海難事故が、韓国国内の政治に転機をもたらすパターンが見える。

 日本国も、アメリカ帝国に資金を絞り抜かれて絞り抜かれて、政治と人事を徹底的に支配されて、属国の宿命を黙々と経験し続けている。いろいろな経験をすることで、確かに・・・人生勉強にはなる。韓国も・・・本当に、大変だ。私は、副島先生の、「アジア人同士、戦わず。」を強く支持する。今後の事故の調査を見守ります。

 澤田正典 拝

庄司 豊明(しょうじ とよあき) 投稿日:2014/04/18 13:55

【1315】[1571]信教の自由について

何教を信じるか信じないかは各個人の自由である。
同様に靖国に参拝しようかしないかも個人の自由である(靖国の問題を認める思想も認めない思想も同様に)。
よく、私の友人がしつこい某宗教団体の勧誘で断ってもしつこく来るので困ったと言っていた。
その友人が言うには、宗教活動をするのも自由だけど嫌がる他人にまで強制しないで同じ宗教団体同士だけでやってもらいたいと。
世間の右翼が日本人として靖国を認めない考えを持ったり、言論を行使するだけで国賊扱いするのは論外だと。
思想の自由、言論の自由、信教の自由には共通点があり、国家が介入することは
断じて許されないと。
会員番号7791

副島隆彦 投稿日:2014/04/18 12:58

【1314】[1570] 書評文(ブックレヴュー)を続けて載せます、他。

副島隆彦です。 今日は、2014年4月18日(金)です。

今日も、続けて「読み捨て御免」という書評子(しょひょうし)の優れた書評文(ビックレヴュー)

http://blog.livedoor.jp/kenzaemon/archives/50421969.html

を数本載せます。前回は、「健康もの 医療もの」でした。今回は、「犯罪もの、警察もの」が中心です。

その前に。注意しておきます。 ここの重たい掲示板に、学問道場の会員たちが、自由に自分の考え(意見)や、情報文を投稿、掲載する際の、注意事項です。 なるべく 実名でやってください。

私は、この10年間、ずっとこのことを言っています。私たち、学問道場は、自分の言論や知識を公表する場合、何よりも書いている者自身の、信頼性、と 人間としての信用 を大事します。 匿名で、名無しで、仮名で 意見を書き散らすのは、愚か者か、卑怯者か、精神の曲がった者か、謀略人間がすることだ。自分の本名を名乗ってする言論が嫌(いや)だったら、書かなければいい。

本名を書くことが自分のリスクである、と考えるような人間は、学問道場に集まらなくていいです。 私たちは、何よりも、権力者側からのあらゆる謀略政治、洗脳活動、おかしな宗教団体からの妨害などを拒否します。

私たちは、力のない少数の勢力であるが、常に堂々と、もっともこの世で真実であろうと考える知識、思想、学問をする人間たちの集団です。私たちにとって一番大事なのは、潔(いさぎよ)さです。このことを勘違いしたり、自分勝手に捻(ね)じ曲げて考えないように。

下 ↓ の投稿文の 「 楊航嘉 」という人は、 「ようこうか」と読むのですか。 どうして、こういう勝手な、誰も読めない、中国人のような名前で、投稿するのですか。 その生き方の態度が問題です。

学問道場の先生である私、副島隆彦は、こういう誰も読めないような筆名で何かを書き、その自文の主張で、他に人々を説得しようとする生き方を批判し、否定します。 本名、実名で書き直しなさい。この人が何をいいたいのか、私には、この文面からは、意味不明です。

調べたら、この楊航嘉(ようこうき、ヤン・コンガ―か?)は、今市けんた氏 という会員になってまだ間がない人です。 もっとここの学問道場の過去の文をしっかり読みなさい。それから、本名でやり直しなさい。かつ自分の自己紹介を短くやってください。

次に、 3月31日に国際司法裁判所(オランダのハーグにある)で、日本の捕鯨が、禁止にされた判決がありました。この問題も論じなければいけまぜん。なぜ、live stock ライブストック、生きている食糧である、牛や豚は、大量に屠殺

(とさつ。このコトバを使うと、目くじらをたてる、被差別糾弾団体が今もいる。私、副島隆彦に、向かって直接抗議してきなさい。屠(ほふ)るの、 屠殺場(とさつじょう)はダメだが、屠場(ほじょう)ならいいそうだ。あるいは、食肉(しょくにく)市場だ)

して人間の食料にしているのに、 クジラやイルカや、鯱(しゃち、オルカ)は 「地上に残された夢のある、希少な生物だから」ダメだとするのか、欧米白人の捕鯨反対派と 議論することを、私たちはしてもいいと思います。

が、そのまえに、私、副島隆彦が、いろいろ説明して日本国民に教えなければなければいけないことがある。

この捕鯨についての議論 の前提条件を、日本人は、誰も誰からも教えられていない。 幼稚な、世界からほったらかしにされた可哀想(わかいそう)な国民のままだ。 記事を一本だけ貼っておきます。

それから、ここには、訴えた側であるオーストラリア政府(この捕鯨問題では国民の多数が支持)が、 日本政府との、TPP交渉での「重要な5品種」うちの最も重要な、オーストラリアからの牛肉の輸入の関税の引き下げ合意(25%ぐらいに日豪で妥結した)を、アメリカ政府が、何が何でも邪魔してやる、という意気込みで、ICJ(アイ・シー・ジェイ、 国際司法裁判所)の判決を、この時期に出させた動きが背後にある。

(転載貼り付け始め)

●「調査捕鯨裁判で日本敗訴 「鯨食文化ないと困る」北海道・釧路など影響懸念」
2014年4月1日 北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/530532.html

国際司法裁判所が3月31日、日本による南極海での調査捕鯨を条約違反と認定したことについて、訴訟対象になっていない北西太平洋の調査捕鯨の一拠 点となっている釧路市の関係者からも影響を懸念する声が上がった。

釧路沿岸での調査捕鯨は2002年からほぼ毎年、主に秋に行われてきた。釧路市は05年に地元経済団体や漁協などと釧路くじら協議会を設立。市 内小中学校の給食で竜田(たつた)揚げやフライなどのクジラ料理を出すほか、秋に「くじら祭り」を開くなど鯨食文化の普及に力を入れてきた。

蝦名大也(えびなおおや)市長は「日本の正当性が認められず残念。釧路は古くから捕鯨基地として鯨食文化も地域に根ざしている。調査捕鯨はクジラと漁業の競合関 係を解明するためのもので、地域にとって重要だ。今後も調査捕鯨を継続することを切望する」とのコメントを出した。

釧路和商市場の木村鮮魚店は50年ほど前から鯨肉を販売しており、現在は釧路沿岸や南極海などのミンククジラの肉を扱う。担当の小林勝行さん (35)は「仮に南極海のクジラがなくなると品切れになる時期が出る恐れがあり、死活問題。捕獲量を減らしても調査を続けられるよう粘り強く交渉 してほしい」と求めた。

■日本の調査捕鯨■ 1987年に南極海、94年に釧路、石巻(宮城)沿岸など北西太平洋で始まった。対象はミンククジラなど。IWCが82年に 一時禁止とした大型鯨類の商業捕鯨の再開を目指し、生息数の増加を証明するために行っている。IWC管理対象外のツチクジラなど小型鯨類は、網走 や函館などの沿岸で商業捕鯨が行われている。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この他に、現在も動いている ウクライナ情勢で、ウクライナ東部で、コサック兵(歴史的に、ロシア皇帝に忠誠を誓ってきた右翼の民兵)たちが、東部の住民たちと動いている、最新の分析をしなければいけませんが、お待ちください。

それでは、 ようやく、続けて 「読み捨て御免 」という人のブログの 書評文(ブックレヴュー)を載せます。

この3年間に出版された本のうちできっと良書であろう本に、読書人としての鋭い目利(めきき)で出会い、的確に書評をしています。私は、このネット上の書評子(しょひょうし)の簡潔で要領を得た文章に感心しました。皆さんもこのようなしっかりとまとまりのある文を書くことを心がけてください。

(転載貼り付け始め)

読み捨て御免 というブログ から

http://blog.livedoor.jp/kenzaemon/archives/50421969.html

( ここで 副島隆彦が注記します。 以下の「実録 ドイツで決闘した日本人」という本は、本当におもしろそうです。ドイツ人とはどういう民族=国民 Volks なのか、私たちは知っていない。

一応私たちは、旅行番組のようなもので ドイツのことを何でも知っているようでいて、本当は、何も知らない。 アメリカは、日本人が、本当にドイツのこと、ドイツ国民が何を考えているかを、日本人に教えないように、巧妙な情報統制をしている。

私は、もう何十年も、「ドイツ民族の ヒューデ 決闘、メンズーア、死闘 の慣習のことが分からないなあ」と思ってきた。

どうもドイツの男たちには、今も、若い頃にする決闘の習俗が残っているようだ、と睨んできた。英米系の白人なんかとは、ドイツ人は全く気風が違うのだ、と思ってきた。ようやくそれを教えてくれる以下の本が出た。

私は、ドイツから日本に駐在しに来るドイツの大企業の経営幹部たちの、顔をじっと見ていたら、頬(ほほ)や顎(あご)のあたりに、刀傷(かたなきず)のようなものが残っている顔をこれまでに何人も見た。どうも顔に傷をわざとつけたようには思えない。

中には、頬に深く突き刺さったよう傷跡まであった。 だから、私は、今も、勇猛なドイツの男たちの伝統を信じている。ドイツもこの敗戦後の70年間は、アメリカ帝国の厳しい監視下にあって、屈従の年月を生きてきたはずなのだ。だが、ドイツの指導者の男たちの頬には、立派な刀傷が有る。私は、ドイツ民族と日本民族の、本気での再びの連帯を考えたい。

調べてみたら、この本の著者の 菅野端治也(すがのみちなり)氏は、京都外語大学のドイツ語の教授のようだ。副島隆彦注記 終わり)

●「 実録 ドイツで決闘した日本人 」  菅野瑞治也 (すがのみちなり)
集英社新書ノンフィクション  2013年10月刊

結構衝撃的な題名である。遥か昔の話かと思ったが、なんと1980年代の実話である。

著者はドイツ留学中にふとした切っ掛けで学生結社に入会した。ドイツでは学生結社(ブルシェンシャフト)は数多く存在し男子学生の約15パーセントが結社に所属しエリート養成機関の役割を果たしている。中世騎士団の流れを汲んでおり決闘が義務になっている結社は5~6パーセントに及ぶ。

決闘はメンズ―アと呼ばれ、目と首から下を保護する防具を着けるだけで全長約1メートルの真剣で全身不動のまま利き腕のみで斬り合うと云うものである。互いの距離は剣の長さだけなので受け損なったり動作が遅いと頭部、顔面に傷を負う。

フルラウンド闘うか専門医のドクターストップで終了となる。その間剣を避ける様な動き(頭部を動かす、体を前進、後退等移動さすなど)をした場合、臆病で卑怯な行為であり、結社の体面を傷付けたと云う事にもなり退場となる。

即ち剣による防御に失敗すると相手の失策がない限り確実に斬られ傷を負うと云うことである。但し、勝敗を決するものでは無く、例えドクターストップでも違反行為や臆病で卑怯な行為が無ければ立派な決闘として評価される。即ち結社に忠実で、一人前の男として認められるための通過儀礼なのである。

このような行為が現代に行われ連綿と伝承されていることは驚きである。又、筆者は東洋人として初めて結社入会を承諾され決闘を二回も行ったのである。

ドイツの学生結社はフリーメーソン、イルミナティ等の影響も受けているが基本的に社会に開かれており町の中に結社のクラブハウスを所有している。経済的にはOBの援助が義務化されているので現役会員は廉価で居住できる。しかし、決闘をはじめ厳しい掟を守らないと処罰され除名されることもある。日本であれば体育会系のクラブが近い感じであろうか。

アメリカの スカル&ボーンズ もドイツ結社の影響で作られたものだが神秘主義的傾向を色濃く残している。しかし、メンズ―アを伝承しているのはドイツ、オーストリア近隣国だけである。

厳しい掟と結社への忠誠心は自ずと組織の団結力となり社会の各方面にネットワークが形成され影響力を持つ。このような組織で鍛えられた欧米のエリートは日本の官僚など勉強秀才型エリートと違い心身ともに頑強であり公的責任を率先して果たすノーブレスオブリージュを体現している。

中国の科挙制度の影響かアジアのエリートはどうしても文(勉学)に比重が置かれ武は軽んじる傾向にある。しかし、昔の日本では文武両道が当たり前であり平和な時代の江戸期でも果し合いや仇討は存在した。各藩が競って人材教育に力を入れたのでレベルが上がったのであろう。又、文武両道であったがため植民地にもならずアジアで唯一列強国の一角を担えたのであろう。

戦後、色々な伝統あるものが破壊され文弱な勉学エリートが幅を利かせる時代になってしまった。未だ真剣による決闘の伝統を伝承する筋金入りの欧米エリートと対等に渡り合うには戦国時代並みとまで言わないがせめて江戸期の各藩校、道場、寺子屋が競い合ったように心身ともに鍛える教育が必要である。

2013年10月13日

●「 江戸の非人頭(ひにんがしら) 車善七(くるまぜんひち)」

塩見鮮一郎(しおみせんいちろう) 三一新書

独自の視点と研究で隠された日本賤民(せんみん)史を読み解く希少な作家塩見氏の作品。

被差別民の中でも江戸時代の非人を支配した車善七(くるまぜんひち)。その来歴や職務は同時代に賤民のトップであった弾左衛門とは違い不明な点が多い。主には、勧進(かんじん)とよばれる所謂(いわゆる)乞食(こじき)であり処刑の補佐、牢屋の清掃、溜(ため、たまり) とよばれる収容施設の世話などもこなした。

各地から流入し人口膨張を続ける当時の江戸は、得体のしれない野非人の排除、管理対策に車善七を当てさせた。過酷な業務にあたる非人は弾左衛門の支配を受け膨大な人員負担に苦しみ遂に支配を抜けようと争う。しかし、奉行所の判断で負けてしまう。エタと非人の隠された闘争があったのである。同時代に弾左衛門(だんざえもん)支配から脱した歌舞伎役者や座頭などと違い何らかの政治的な配慮があったのであろうか。

明治政府になり貧民が町に溢れた。救済施設が造られ、溜の世話をしていた非人が暫くはその職を担う事もあったであろう。解放令が出され職業や居住地など原則的に廃止されたが居住制限を受けてきたエタは移動せずに家や地域が続き、それが故差別が存続した。

しかし、非人は歴史から忽然と消えてしまった。車善七も名を長谷部(はせべ)善七と改めたが居住地を売り払ってから行方が解らない。不思議なことに時代が過ぎても溜のあった山谷(さんや)や隅田川(すみだがわ)沿いなどの地域には路上生活者が引き寄せられてくる。資料の少ない非人史を丹念に描いた最適の入門書。

2013年9月8日

● 「 鎮魂 さらば愛(いと)しの山口組 」 盛力健児  宝島社

元山口組直系組長 盛力健児 氏の作品。
以前、後藤忠政氏の作品を出した宝島社であるが今回も似た路線である。しかし、暴露の度合いが前作に比べ可也大きい。前作は組織や事件について渡世上差障る部分は巧妙に暈してあったが、本作は具体的人物名や事件の裏話や真実を詳細に語っているインパクトの巨大な作品に仕上がっている。

山口組抗争史上特筆される大阪戦争で長い懲役を務めた盛力氏はバブル期に塀の中に居たため筋より金が支配する世界に変質してしまった極道社会に馴染めず、その功績にも拘らず五代目以下執行部からも徐々に遠ざけられてゆく。又、六代目体制になり組織の若返りが図られると極道として実力があり実績を持つが故疎んじられ遂に組織から処分されてしまう。

一言で云えばよくある話である。即ち組織のために体を懸けた者が長い務めを終えて帰ってくると嘗ての行動原理が否定され時代が変わってしまったのである。自身も語る通りカネが最優先の五代目以降の極道ではなく三代目、四代目までの極道であったのである。しかし氏は、カネもうけと身内同士の足の引っ張り合いに終始する集団と化してしまった組織に未練は無く新たに武術道場を兼ねた少林寺を再建すべく奔走中である。

大阪戦争、べラミ事件、宅見事件、五代目、六代目襲名、自身が直面した組織内の謀略などの真相、渡辺五代目、宅見若頭、竹中武氏、中野太郎氏などの人間関係や事件に至るまでの経緯などこんなこと書いても大丈夫なのかと云うほど詳細に語っている。内容が真実であるならばスーパーメガトン級の暴露本である。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。  なるべく普通の人が読めないような人名や、難しい漢字には、私は、「かっこルビ」をつけます。

みなさんも、自文(じぶん)を書いて公表する場合は、嫌(いや)がらずに、億劫(おっくう)がらずの、徹底的にルビ付けを、やってください。それが世のため、人のため万人(ばんにん)の為(ため)なのです。

副島隆彦拝

楊航嘉 投稿日:2014/04/18 11:37

【1313】[1569]韓国の貨客船 SEWOL の沈没事件について、更に「怪」は深まってきた。

韓国の貨客船 SEWOL の沈没事件で、行方不明者の家族に対して、遭難者から「生きている」「船内にとじこめられている」という内容のメールが多数送りつけられている。しかも、16日正午以降のメールは全て偽物だったと韓国警察庁が発表した。

■ 引用貼り付け始め ■

韓国客船沈没:生存装い偽メール多数
毎日新聞 2014年04月18日 01時14分(最終更新 04月18日 09時32分)

 【ソウル澤田克己】韓国警察庁サイバーテロ対応センターは17日、旅客船「セウォル号」沈没事故で行方不明者の家族らに「船内で生きている」などという文字メッセージが送られていることについて、「全て偽メッセージのようだ」という調査結果を明らかにした。行方不明者の携帯電話の利用記録を照会した結果、船が沈没した後の16日正午以降にメッセージが発信された記録はなかったという。

警察当局は、偽メッセージが流された経緯や作成者の目的について調べる方針だ。

■ 引用貼り付け終わり ■

■ 引用貼り付け始め ■

<韓国旅客船沈没>「船内にいる」…行方不明者SNSは「事実でない」
2014年04月18日08時28分
[Ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

セウォル号の行方不明者を詐称した出所不明のコメントがカカオトークなどSNSを通じて広がり、悲嘆する行方不明者の家族の怒りを買っている。17日、警察庁が「生徒の救助要請メッセージは事実でないようだ」と発表し、行方不明の生徒の名前で送られたコメントは虚偽である可能性が高まった。
16日、珍島沖に夜が訪れたが、珍島体育館とペンモク港に集まった保護者は誰も自分の子どもの生存を疑わなかった。夜が明けて救助作業が始まった17日、安山檀園高2年3組のパク・ジユンさん(17)の父パクさんに、カカオトークのメッセージ2件が相次いで入った。

「17日午前1時1分の状況。バッテリーがなくなりそう。空気があるところに生存者が集まっている。食堂にたくさん集まっている。2年2組のイ・ヘギョンは船尾の方で動けない状況」。

「1時17分の状況。廊下側では34人ほどエアポケットに閉じ込められているという。2階に人が多い」

メッセージに登場した名前(ヘギョン)は娘の隣の組の友人だった。描写された状況も具体的だった。保護者の携帯電話に生存者が作成したとみられるメッセージが次々と到着した。珍島体育館に突然、希望の光が差した。しかし半日も過ぎず、このメッセージは偽りであることが分かった。

警察庁サイバーテロ対応センターはこの日午後、「生存者が旅客船から救助を要請しているというメッセージはすべて事実ではないようだ」とし「行方不明の生徒全員の携帯電話発信内訳を確認した結果、完全沈没(16日正午)以降、通話・文字・カカオトーク発信内訳は全くない。フェイスブックも使っていないとみられる」と明らかにした。

これに先立ち16日午後11時ごろ発送されたメッセージは、11歳の小学生が出したことが明らかになった。メッセージには「今ここは船内だが、人がいる。何も見えないが、数人の男子と女子が泣いている。私はまだ死んでいない」という内容があった。警察は同じ年頃の生徒同士がいたずらで広めたと見ている。こうした虚偽メッセージに傷ついた家族の胸はもう一度引き裂かれた。

今回のセウォル号事件ではスミッシング(SNSを利用したフィッシング)まで登場している。韓国インターネット振興院は旅客船救助現場の動画を装ったスミッシング詐欺が発生したと発表した。メッセージに含まれたインターネットアドレスをクリックすれば、スマートフォンに悪性アプリケーション「救助現況.apk」が設置され、これを通じて個人情報を盗み出す手法だ。

悪質コメントの弊害は昨今のことではない。タレントのチェ・ジンシル、チョン・ダビン、歌手ユニの自殺は悪質なコメントが決定的だったというのが、捜査機関の結論だった。国民大のチェ・ハンソプ教授は「自分が望む方向に事件を誘導することに対する快感と群衆心理、SNSの波及力などが結びつき、こういうことが繰り返されている」と話した。

■ 引用貼り付け終わり ■

報道によれば、16日の昼の時点あたりから、すでに偽メールが飛び交い始めている。逆さになった船の開口部のない船底から、携帯の電波が届かないことは、電波の知識があればすぐにわかる。

事故発生から24時間もたたないうちに、スミッシング(SNSを利用したフィッシング)が発生している。黒社会が早い時点から事故の情報をつかんで準備をしていたから出来た事だろう。

韓国国内では、当初「全員救助」という情報が流れた。あとから状況はどんどん悪化し、マスコミは遭難者の家族に接近して悲しみの声を伝えていく。これは、日本では戦後初の旅客航空機事故である「もく星号墜落事故 (1952年) 」の展開に類似している。このような展開は国民の関心を引き付け、感情を沸騰させる結果をもっている。

この事件は、プロパガンダ的要素を持っている。韓国国民は、きっと、日本で言えば1985年8月12日、日航123便墜落事故の起こった週のような気分であろう。仕事そっちのけで救助の展開をTVで見つめ、わがことのように悲しんだり、怒ったり、救出劇に涙したりしているだろう。事故そのものが意図的にひき起こされたかどうかは断定できない。しかし、最も効果的な集団心理操作が行われていることは確実だ。

あの事故の後、日本国民全体はなにか虚脱したような気分になった。社会騒擾は人々の注目を集め、一種の「非日常」を作りだす。作られた「非日常」の中で、関係ない人たちもTVを通じて「非日常」の気分を味わい、自分が直面していた不満(仕事がきついとか、給料が安いとか)を忘れる。安全を軽視した政府を非難し、もっと体制を強化するように願う。それは国家の体制を強固にし、軍事力や警察力を高める方向に進む。

123便事故のあと、日本国民の興味は国際競争に勝ち抜くことから、泡沫のバブル景気の中で個人個人が享楽的に生きることに移っていった。政治問題、国際情勢、経済問題からはますます関心が薄れた。「プラザ合意」と言われても、何が起こっているのか一般の日本人は全く理解ができないくらい、脳がふやけてしまった。

韓国でもこれから同様な変化が現れるだろうと、私は冷徹に予測する。

楊航嘉 投稿日:2014/04/17 21:07

【1312】[1568]韓国貨客船事故の怪

韓国で貨客船セウォル(SEWOL)の転覆沈没事故が起きた。大勢の修学旅行生が乗っており、いまだに数百人規模の人が船内に閉じ込められている。そのわりに、現時点で確認されている死者は9名であり、事故の規模と確認されている死者の差がひどく大きい。

船舶位置情報サイトMarine Trafficでこの事故の位置を確認する。なぜか沈没現場周囲の船が映らない。これは、AIS機器のスイッチを切って捜索活動にあたっているからだ。なぜAISを切るかといえば、救助活動の様子を知られたくないからだ。

以下の画像に示すとおり、現場海面には船が映っていない。

マレーシア航空機の捜索にあたっているオーストラリア西岸と対照的である。

マレーシア機捜索海面は、わざわざ画面を色付けまでして「見て欲しい」というメッセージを込めている。

韓国貨客船の捜索救助活動は、「見られたくない」ことを含んでいるからだ。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、米軍の強襲揚陸艦ボノム・リシャールが活動に加わっている。(という名目でその海面で何かをしている)

読売新聞の報道によれば、韓国は海上保安庁の支援を断っている。

■引用貼り付けはじめ■

韓国「特段支援はいらない」…海保の申し出辞退
2014年04月17日 18時58分

 安倍首相は17日、韓国の旅客船の沈没事故を受け、朴槿恵(パククネ)大統領に対し、「お悔やみとお見舞いの意を表する。我が国として必要な支援を行う用意がある」とのメッセージを送った。

 これに関連し、菅官房長官は同日の記者会見で、海上保安庁が16日に韓国の海洋警察庁に救助活動の支援を打診したところ、韓国側が辞退したことを明らかにした。日本政府関係者によると、海洋警察庁は「申し出はありがたいが、現在、特段支援を要請する事項はない」と回答したという。
■引用貼り付け終わり■

海上保安庁に見られたくない活動が、現場周囲でなにか行われているのだ。

事故原因についても不審点がある。
事故原因は急旋回による積荷(コンテナ)くずれがおこり、急激に重心点が移動して転覆したものと、韓国海洋警察庁は発表している。これは、日本で一千人以上の死者を出した洞爺丸の転覆原因(貨車の荷崩れ:青函連絡船は貨車を搭載していた)と類似している。
船は、重心が崩れると一気に転覆するのである。

■引用貼り付けはじめ■

<韓国旅客船沈没> 暗礁ではなく無理な「針路変更」が沈没原因?
2014年04月17日13時51分
[Ⓒ 中央日報日本語版]
.
17日、韓国海洋警察は珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の船長と乗務員らを対象に調査を実施した結果、沈没事故の原因を無理な「変針」による外方傾斜との暫定結論を出した。変針というのは、旅客船や航空機の運航などで主に使う用語で、航路を変更することをいう。

航路を変更するために船首を回す変針点で急激な回転により、旅客船に積載されたコンテナなどが片側にかたよって船が転覆したというのが海洋警察の説明だ。乗客が「ドン」という音を聞き、船が座礁するまでジグザグ運航をしたという証言から推測すると、衝撃音は急な変針で傾いた貨物が船体にぶつかった音だと推定されている。

海洋警察はまた、事故旅客船の出発時刻が当初より2時間ほど遅れ、航路を変えて運航したという疑いについての調査も行っているという。

■引用貼り付け終わり■

この記事で注目すべき言葉は「ジグザグ航行」である。ジグザグ航行とは、船が頻繁に進路を変えてジグザグに走ることである。旧海軍では之の字航行とも言う。

ジグザグ航行とは、潜水艦に襲撃される危険がある場所を船が航行するとき、潜水艦からの攻撃を避けるための機動である。直進を続けて進路を特定されると、潜水艦は未来の予想位置に向かって魚雷を撃ってくる。だから、ジグザグ航行で進路をわからなくするのである。

逆に言うと、潜水艦を警戒する以外の理由で船はジグザグ航行しない。ジグザグ航行をやると自分の進路がわからなくなる。そして、燃料を無駄に使い、機械にも負荷がかかる。

つまり、この貨客船「セウォル」は潜水艦からの攻撃を警戒していたのである。

私は、この韓国貨客船事故の海面では、何らかの軍事活動が行われていたと断定する。それも、潜水艦にからんだ活動があったと断定する。

救助活動の名目があれば、軍隊が移動しても、ヘリコプターが飛んでも、軍艦が多数集まっても、表向きの理由がつく。

軍事活動で沈められたのであれば、危険を察知した乗組員が我先に逃げ出した理由もわかる。事故と異なり、確実に襲撃される可能性が高いならば、乗客を救助しても結局は殺される可能性が高いからである。

今後とも、報道の行間を読んで事態を解析していく。

副島隆彦 投稿日:2014/04/16 16:14

【1311】[1567]小保方晴子 STAP細胞は有るか問題 他

 副島隆彦です。  私は、今、笹井芳樹(ささいよしき)理研(以前は、京大の)CDB( 発生と再生医療)研究所の 副センター長 の 記者会見を、耳で聞いています。 どうも、小保方を切捨てて、理研としては、自分たちだけ逃げるつもりのようだ。

 私は、素人だから、いい加減はことは書けないが、どうも ハーヴァード大学のバカンティ教授は、17年前に作った ES(イー・エス、エンブロイオリカル・・・)細胞のやり方、すなわち、生殖細胞や 受精卵を使わないと、なんと、山中伸弥・ノーベル賞の iPS(アイ・ピー・エス)細胞だって、ES細胞と類似なのではないかと、感じています。 ということは、どうも、すべての話がおかしくなってくる。

 私たちの下條くんが、理科系の学者の頭脳から、きっと、優れた見解を、今日のぼやきの会員ページの方に近く発表してくれるでしょう。ご期待ください。

 以下の 前田和寿氏の文の通り、 「公的年金のお金(GPIF)が株式市場を」吊り上げてゆくでしょう。 私が、最新刊の本で書いたとおりです。

会津の磯貝さん。私の両手は有りまして、達磨さんではありません。ご心配なく。 

私は、最近、「読み捨て御免」というブロクを書いている人の文を読んで、その書評文(ブックレビュー)に感心しました。よくまとまった文を書ける人です。
このあと、数回に渡ってこの人の文を、ここに貼り付けます。
この3年間の間に世に出た本の 実に良い紹介文になっています。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)   

「読み捨て御免」 というブログから

2012年12月15日

「 鼻の横を押すと病気が治る 」  萩原秀紀 マキノ出版

カイロ施術師萩原氏の作品。
 
筆者が偶然発見した天迎香というツボが色々な病気に効果があり実例を挙げて詳述してある。本人自身が緑内障や花粉症などを克服した過去があり説得力がある。
 驚くべき事にこのツボを押すことにより単なる体調不良のみに限らず、脳血管障害の後遺症、関節リウマチ、ダウン症等の難病まで効果があると云うことである。
 ツボの位置は小鼻の真横より若干上の部分である。ここを、人差し指と薬指で斜め45度上方に押す。力加減は目蓋を押して眼球が痛くないほどの軽い押し方で良い。出来れば上唇の中から押すと効果的である。2分を超えない時間で一日5回くらい押す。

2013年5月12日

「 老けない体は骨で決まる 」  山田豊文 青春出版社

 ファスティングの第一人者、山田先生の新作。高齢化社会になり骨粗鬆症など骨の重要性が叫ばれて久しいが、カルシウムに対する誤解が多い。骨は古くなった細胞を自ら壊し、新しい細胞を造り出すと云う、独特の新陳代謝を行い健康を維持している。強い骨は一概に太ければ良いものとは言えない、質が重要である。カルシウムを大量に摂取しても骨は強化出来ない。マグネシウムとのバランスが重要。現代人は総じてマグネシウム不足である。カルシウムは生命活動のスイッチを入れるときに細胞に入り役目を終えたら細胞の外に排出されなければならない。細胞の外に導くものがマグネシウムである。マグネシウム不足によってカルシウムが居場所を間違えて色々な現代病を生み出している。
食材は煮ることによってマグネシウムが溶け出す、調理時間はなるべく短くするか汁ごと食べられるものにする。加工食品はなるべく避ける。薬を安易に飲まない。

2013年5月5日

「 薬をやめれば病気は治る 」    岡本 裕 幻冬舎新書

 通常、人は病気を治すために薬を飲むものである。その行為を否定し、薬をやめれば病気が治ると云う。
一概に薬を否定した内容ではないが結構、衝撃的な題名である。

 西洋医学が幅を利かす日本では医者が出す薬を疑いもなく飲んでいる患者が多い。しかし、何十種類もの薬を服用している患者が徐々に薬を減らしていくと病状はおろかボケなども回復するケースが多い。即ち、薬が実は毒だったのである。安易に薬を処方する医者もだめだが医療行政にも問題がある。医者は、標準治療と言われる中身で薬を出す限りは副作用があっても法的に責任を問われないので標準的な治療しかやりたがらない。又、患者も薬がでないと不安になったり薬を出さないことにクレームをつけてくるケースもある。特に問題なのが医療業界のスポンサーとなっている製薬会社である。病院経営のため製薬会社の意向に沿い実際は薬など必要ない患者にまで薬をださなくてはやっていけなくなっている。
 アメリカにおける副作用による犠牲者は年間約十万人。処方総数で除すと3万回に1回の割合で副作用のため犠牲になる。これを日本の数字で推定すると約4万人である。交通事故死の約10倍、年末ジャンボ宝くじの1等の確率1000万分の1の実に300倍の高確率である。
 風邪は乾燥し温度が低いというウイルスが繁殖しやすくなる環境に体温の低い免疫力が弱っている場合に感染する。従って解熱剤などは発熱してウイルスと闘っている免疫の力を削いでしまい完治を遅らせるだけである。又、抗生物質も耐性ができてしまうので緊急性のある以外は極力使用しない方が良い。免疫力を鍛える上でもたまに風邪をひくのも良い。
 西洋医学一辺倒の日本医療界に一石を投じる書である。

2013年7月21日

「 リンゴが教えてくれたこと 」  木村秋則  日経ビジネス人文庫

 自然栽培で知られる木村氏の作品。前半は自然栽培が成功するまでの苦闘の自伝。後半は自然栽培のノウハウ。

 リンゴ自然栽培は難しくまず不可能であると思われてきた。農薬散布により自身も家族も皮膚は爛れ散々な目に逢う。

 農薬の散布に疑問を持ち一念発起無農薬栽培にチャレンジしたが結果は惨憺たる状況であった。農薬を撒かないので周辺の同業者から害虫の発生元と疑われ迫害された。 10年間無収穫が続き貧困のどん底も味わった。いよいよ自死も考え首を吊ろうと山に入っていった。 そこで大自然の法則に気づき新たな手法を試みた。

 自然は人間の浅薄な知識などで太刀打ちできるものではない。自然を観察し寄り添いはじめて気づきを得ることができる。木村氏は無収穫の間、自身の畑を只管観察し木に問いかけた。答えがでるまで10年かかったのである。

 木村氏の自然栽培は有機農法などとも違い全くの無農薬で堆肥なども使用しないただ土の自然力を引き出す事を第一に考える。 田んぼを耕す場合も通常良く耕された田んぼの方が一見良さげだが実は乾いた田んぼを荒く耕した方が力強い稲が育つ。 

 周辺の雑草も滅多に刈り取らない。手を加えるところは作物近辺に大豆を植えること位である。豆は力強く地中深く根を張り硬い岩盤を破壊してくれる。害虫駆除には発生した場合、酢を散布して退ける。しかし、土が山奥の自然の状態に回復すれば自然と害虫は寄り付かなくなる。 この他、木村氏が自然から学びとり実践で試した有効な手法が多数紹介されているが、今まで一般的に行われてきた農業の手法とは違い、場合によっては真逆の方法であったりする。

 最近、木村氏の自伝的映画が封切られたが、日本農業界からはまだまだ異端者扱いであろう。地動説を唱えたガリレオのように真実を発信する者は既得権を持つ者から迫害される。国土の大部分が山林を占めるわが国は木村氏の提唱する自然栽培に向いている。即ち、人間が求める安全な作物を作るのに適している国なのだ。農業分野の現場の実践的研究を勧めることで農作物自給国、農業技術輸出国にもなれるかもしれない。

2013年3月31日

「 酵素の謎 」     鶴見 隆史 祥伝社新書

 対症療法としての西洋医学は素晴らしいものがあるが、近年の生活習慣病のようなものは病気の原因を取り除く即ち生活習慣の根本的な是正が必要である。

 トランス脂肪酸、食品添加物等の摂り過ぎは当然良くないが、火食も良くない。動物は生ものしか食べない。火を通した食事をする生物は基本的に人間のみである。加熱調理によって食物の酵素が破壊される。従って消化するために大量の酵素が使われ消費してしまう。体内酵素の量が人間の健康に関係しているのでなるべく無駄使いはしない方が長生きできる。牛などは胃が複数あり各々の胃で色々な酵素があり消化し栄養を摂取できるが人間はまず咀嚼により唾液で酵素をだし胃の負担を助ける。

 しかし、過食や加熱調理した食物では消化酵素の量が不足し代謝酵素まで消化作業に回ってしまい体内酵素が不足してしまう。そうすると免疫力が低下する。この状態が続き生活習慣病になってしまうのである。従って、口にするものは、なるべく新鮮な生の食物や、酵素豊富な発酵食品の割合を増やし酵素を温存する方が長生きできる。消化と云うものが以外と多量のエネルギーを使う行為なのである。昨今ブームの断食療法も理に適っているのである。

1、生の食物摂取を心がける
2、発酵食品を摂る
3、新鮮な野菜果物(すりおろし)の摂取
4、午前中は排泄の時間帯。食を控える。
5、ファスティングで内臓を休める。
こんなところが要点でしょうか。

2012年12月2日

「 ほとんど食べずに生きる人 」    柴田 年彦   三五館(さんごかん)

 飽食の文化を謳歌する現代日本。食物に対する考え方も欧米式が幅を利かし
一日の摂取カロリーはいくら、一日20品目は食べなさいなどプラスの栄養学が中心である。

 最近見直されつつある小食、断食等の引き算の栄養学に取り組み自らの肉体で実験した記録である。
 一般にいわれている成人男子の必要カロリーより遥かに少ない量で、 減量のみならず健康体までてにいれてしまった著者。

 周囲の医師は常識では死んでしまうはずだと首をかしげる。いかに常識というものが当てにならないか。
科学がいくら発達しても人智の及ばない事柄はいくらでもある。

 よくある小食、断食本と違うてんは、栄養やカロリー睡眠等肉体的考察に留まらず心の問題まで踏み込んでいるところである。 無理をして他人に施した善意が、結局ダメージとして自分に帰ってくる。自分の短所にはブレーキがかけられるが、長所にはアクセルを踏み込み限界を超えると相手ではなく自分に跳ね返ってくる。なにごとも中庸であれば健康を維持できる。

2012年10月14日

「 薬がいらない体になる食べ方 」    溝口 徹 青春出版社

 日本人は寿命も伸びたが、半健康体の人も多く何かと云えば薬に頼りたがる傾向がある。

 又、ドラッグストアーも増え、手軽に市販薬も買えるようになった。しかし、安易に薬を投与することは逆に抵抗力を弱めるどころか体を悪くする可能性もある。特に抗生物質の乱用が耐性菌の新たな発生につながり問題ではないか。

 インフルエンザは上気道感染症でありワクチンの抗体は粘膜では作用しないのである。従って、予防接種をしても症状が軽く済む程度であり、軽く済む分安静にせず外で他人に菌をまき散らすと云う弊害まである。又、流行型のあたりはずれもあり、予防接種の有無で罹患率に変化がないと云う検証結果がでている。

 熱が出た場合体力があれば解熱剤を服用せず高い体温の状態で安静にする。体は、菌の種類によって一番適切な熱の温度で対応するからだ。

 糖質は栄養の運搬物質であるアルブミンを錆びつかすのでなるべく控える。 薬漬け医療社会に一石を投じる内容。

2011年6月5日

「 糖質ゼロの健康法 」    釜池 豊秋  洋泉社

 薬に頼らない食事療法を提唱し、自身も実行している宇和島の実践する医師釜池豊秋(かまいけとよあき)
先生の作品。

 先生の主張の根源は自然界の動物の生態からきている。自然界の動物は種の持っている機能と周囲の環境に応じて手に入る食物を食べている。人類は元々肉食であったことが解っているが、他の肉食獣よりは弱いので彼らが食べ残した骨。特にタンパク、ミネラル豊富な骨髄(糖質0)を摂食していたと推論している。消化管の構造からも草食動物や類人猿と違い、明らかに肉食である人類はエサを間違えたので病気になるのだ。

 即ち、糖質(炭水化物ー食物繊維)主体の食事ではなく脂質をエネルギー源にする食事が本来の姿である。 
 過剰な糖新生を是正するため糖新生の元になるたんぱく質を制限し筋力トレーニングにより成長ホルモンを誘導しアミノ酸からたんぱくを合成する機能を回復させる。そうすれば、たんぱく合成に使うためアミノ酸需要が高まり糖新生にまわるアミノ酸が減り血糖値上昇を抑えられる。

 要点1、食事はカロリーより糖質に注意(1日5
      グラム以下)、穀類、果物などは摂取
      しない。
    2、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル
      は、しっかり摂る。
    3、朝昼は、抜きでも良い。夕食しっかり
      摂る。(糖質0ならアルコールも可)

 主食である米などの穀類がいけないと言う主張は結構インパクトがある。玄米菜食主義やマイクロビオテックなどとはやや相反する部分もあるが、結構説得力のある内容である。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

前田和寿 投稿日:2014/04/16 15:10

【1310】[1566]6月以降、公的年金のお金(GPIF)が株式市場を支えて、消費税率10%へ

前田和寿です。

副島先生の最新刊の予想通りの動きが始まっています。

先週、日経平均が続落して1万4千円を割りました。そして、今週から再び上げに転じました。そして、麻生財務相の午後の発言があり、本日の株価は一気に420円も上昇しました。年末まで株価は高止まりするということでしょう。日本の公的年金のお金は、アメリカにも流れるでしょうから、ダウ平均株価も高止まるでしょう。

(転載はじめ)

麻生財務相、公的年金「6月以降動く」 日本株買い支え期待

 麻生太郎副総理・財務相は16日午前の衆院財務金融委員会で、約130兆円の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)について「6月以降に動きが出てくる」と述べた。その上で、株式市場では「そうした動きがはっきりすれば、外国人投資家が動く可能性が高くなる」とした。

 GPIFはこれまで、「早ければ年内に資産構成割合を見直す」としていた。麻生財務相の発言はGPIFが早期に日本株の買い増しに動く可能性を示唆したものだ。GPIFの動向は海外投資家の注目が高い。麻生財務相は最近の株価下落は海外投資家の動向の影響が大きいとの見方を示し、GPIFによる買い支えに期待をにじませた。

 GPIFは6割を国内債券で運用している。昨年11月に政府の有識者会議は株式の買い増しなど積極的なリスク投資を提言していた。ただ、「国民の年金資産でリスクをとるのはいかがなものか」といった意見がGPIFを所管する厚生労働省など政府・与党内にはある。

引用先:http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASGC16003_16042014EAF000

(転載おわり)

前田です。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のお金で好景気を演出します。財務省としては、消費税率10%が悲願ですから、その意味でも年末まで株高は続くでしょう。

前田和寿

磯貝太(いそがいはじめ) 投稿日:2014/04/14 20:14

【1309】[1565]「靖国神社と中国包囲網」と「金融国家市場を操られる国家・日本」について

副島先生への質問

1 写真について
「靖国神社と中国包囲網」のP192の写真。副島先生の両腕がないのに背景がくっきり写っています。
後ろに手を回していると思うのですが心霊写真っぽいです。
もの凄く気になります。

偶然か、もしくは「受け狙い」か??

「真実暴露系」を期待する読者に本当のところを是非ともご教示ください。
よろしくお願いいたします。

P201の右側で帽子をかぶっている恰幅がすばらしいおやじさんも「腕無し芳一(うでなしほういち)」さんのようです。

なんとなく気味が悪いのでこちらも重ねてお願いいたします。

2 最新刊「金融国家市場を操られる国家・日本」の内容について

「金融国家市場を操られる国家・日本」のP216の11行目(ドイツ・・・・)からP218の4行目までが副島先生の考える将来への日本の処方箋なのでしょうか。

記載内容を引用したいのですが、ネタバレになるとこれから読まれる方に大変失礼なことになるのでこのような表現で失礼します。

以上、ご多忙中誠に恐縮ですが一読者の素朴な疑問になりますが、ご回答の程よろしくお願いいたします。

以上です。

庄司 豊明 投稿日:2014/04/14 07:55

【1308】[1564]先生の最新刊を読破して

囲む会の方に主に金融面については、すでにメール送信済なので割愛させていただき、靖国問題について書きたいと思いました。
正に中世ヨーロッパのような政教一致によるカトリック教会の支配では、無実の人間による宗教裁判による処刑、十字軍による虐殺がありました。
日本においては国家神道という明治政府のカルト宗教政策による洗脳工作によって、靖国神社が建てられ戦争に突入したことは紛れもない事実です。
信教の自由は信じる自由ばかりでなく、信じない自由もあることを忘れてはならないと同時に政教分離も同時に守られなければならないと感じています。
最早、靖国が他国と同様の無名戦士の墓と同様だと言うことがおかしいです。
無名戦士の墓と同等にのは千鳥ヶ淵戦没者墓苑がです。
思想の自由と同時に信教の自由として靖国に行きたい人は行ってもいい。
しかし、それを国家レベルでの首相、閣僚の参拝や国で管理するのはナンセンスである。
私の友人がよく言うことで、宗教を何を信じようと人の勝手だと。
しかし、他人に強制、勧誘までしないで同じ宗教を信じている人たち同士で活動して欲しいと。
このまま、右傾化政権が暴走すれば国家レベルで参拝を強要されるばかりでなく
世界から孤立して、戦争にまで突入する心配がある。
会員番号7791