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Loginはこちら【1358】[1649]「学問道場」の会員は『小室直樹の学問と思想』を再度読み直そう
会員番号1020番の清野 眞一です。
一寸思いついた事があったので、投稿いたします。
それは、「学問道場」の会員は先学に深く学ぶ必要があるという事です。「学問道場」の会員にとって学ぶべき先学とは、小室直樹博士です。
橋爪さんと副島先生の「小室百学」に関する対談本の『小室直樹の学問と思想』に、「小室直樹の学問を学び継ぐ上での、さらに若い世代にとっての入門書になってほしい」(あとがき 新装・増補版に寄せて)と副島先生は書いています。
この本こそ、何回も読むことによって、自分の問題意識を鋭くし自分のやるべき事を見極めさせる本だと言えます。
今話題になっている韓国・中国について、小室博士は『韓国の悲劇』(1985)、『韓国の呪い』(1986)、『韓国の崩壊』(1988)、『資本主義中国の挑戦』(1982)そして『中国共産党帝国の崩壊』(1989)のカッパブックス著作群があります。
勿論今からほぼ三十年も前の著作ですから、当然の事として時代の限界を感じさせる部分もありますが、今でも充分に学ぶべき内容を持つ著作群です。
これらの著作についての二人の対談本は、「学問道場」の会員ならぜひとも知っておくべき重要なものだと私は考えます。
重要な箇所を引用します。時間の関係で最小限にとどめます。
(引用開始)
橋爪 ヨーロッパの社会科学が中国と韓国と日本を区別していない以上、
その着眼点から、中国、韓国、日本を本気で区別して分析しようという発想が希薄だったとしてもやむを得ない。
副島 ほんとですねえ。
橋爪 しかし小室さんはそこをはっきり分析すべきだと考えて、現にそれを実行した。人類学の助けを借りたという点はありますが、これは重要な業績です。
副島 小室さんの『韓国の悲劇』という本は一九八五年に出されていて、『田中角栄の呪い』の二年後です。私もこの本は小室さんのたいへん優れた
業績であろうと思います。
(引用終了)
こうした高い評価を与えた上で、お二人は6ぺージにわたって、重要な議論を展開していますが、ここでは時間の関係から紹介を省略いたします。
小室博士の論点は多彩かつあまりにも的確なので、現に『韓国の悲劇』と『韓国の崩壊』の二冊については、韓国版も出ているのです。
この事について、副島先生自らも「韓国人が自らの社会を反省する材料として使われています。小室直樹の慧眼には、まったく脱帽します」と極めて高い評価をしています。
私もこの二冊については、韓国学原論、韓国現状分析論として今でも読む内容があると高く評価しています。
会員皆様にも、「小室学の入門書」と韓国学の基本書二冊の読書を勧めたいと考えて投稿させていただきました。
以上
2014/8/29 清野 眞一拝
【1357】[1648]中国、韓国について
韓国大統領の天皇に対す謝罪要求は、1年ぐらい前の週間ポストに掲載されていました。
私の発言に対し、先生はじめ、非常に強い反論ありがとうございます。まさかこんなに念の入った、絶対ゆずれない、強い反論におどろきました。
小室直樹氏の本を読んでいると、はっきりと“「従軍慰安婦」問題は根も葉もない作り話である。”と言われています。(「日本国民に告ぐ」の本 小室直樹著 52~55ページ)
それから、私は韓国には何度か行きましたが、接した人はみんなまじめな人でいいなと思うのですが、なんでこんなに国同士になると、仲が悪くなっていくのだろうかと疑問に思っ
ている者です。韓国は自殺率が高く、非正規雇用ばかりで生活に苦しんでいる人で大変だとか言われているが、釜山など街並みはきれいに整備され、高速道路はできており、完全に近代的になっているように見えるので、不思議におもいます。
引用開始
日本国民に告ぐ 小室直樹著 52~55ページより
藤岡教授は論断する。
「たとえば、自民党の奥野誠亮江元法務大臣が「慰安婦は商行為ではないか」というごく当たり前のことを述べたのに対する朝日新聞の報道は、本当に「商行為」であったかどうかという事実の検証ではなく、そういうことを言うこと自体をアジアの女性を侮辱するものだとして断罪するシロモノである」(同右)
すなわち、「その被疑者のために弁護するのはけしからん」というのであるから、
これは弁護なき裁判、すなわち暗黒裁判である。
「テレビに登場するキャスターは。奥野氏らの発言のたびに「言語道断」というそぶりで
顔をしかめてみせる」
まさに問答無用の言論封殺である。暗黒裁判、問答無用の言論封殺—それが今や、
マスコミの正体、日本のマスコミは実証検証を捨て去ること、泥のごとし
蔓延する反日史観が実証的結論さえ封殺する
ところで6、肝心の実証的検証のほうはどうか
ついに最終的結論ともいうべき論文が発表された。藤岡前掲論文と、秦郁彦千葉大
学教授(現在、歴史家)の「慰安婦「身の上話」を徹底検証する」(「諸君!」平成八年十月号)である。秦・藤岡教授は、関係資料をすべて渉猟した後、決定的な結論に達した。ここにそのエッセンスを要約しておきたい。いずれも容易に入手できる論文なので、資料の検討・当否および詳細の議論については、これら両論文参照。
筆者は正しいと思うと思うものであるが、意義があれば反論されたい。
秦教授は、必要な資料をすべて検討した後、結論を明記して言う。
「かれこれ総合してみると、朝鮮半島において日本の官憲による慰安婦の強制連行的調達はなかったと断定してよいと思う」(秦前掲論文)
明快この上ない断定ではないか。秦教授は右の断定を下すために必要な資料をすべて吟味したが。特に慰安婦の強制連行に関して、
「筆者(注・秦教授)が注目するのは、親族、友人、近所の人などの目撃者や関係者の裏ずけ証言が全く取れてないことである」(同右)
本当に強制連行があったとすれば、こんなことはあれえようがない、これだけでも強制連行はなかったことの充分な証明だと思われるが、秦教授は、念には念を入れ、裏には裏を取って、「日本の官憲による強制連行はなかった」という決定的結論に達した。
では、なぜ、(日本の官憲による)強制連行はなかったことが実証的に証明されたにもかかわらず、「強制連行はあった」ということが日本社会に定着し、反対できない空気が蔓延してしまったのか。
反日史観が次から次に製造され、拡大生産されているからである。この過程は、骨がらみのらせん過程となり、典型的な悪循環過程となっている。
右の連鎖過程の重大さ、いくら繰り返しても繰り返しすぎることはない。
反日史観を基礎として、反日的日本人が反日的言辞を弄して、事を起こす。そうすると右の過程を経て政府が平謝りに謝る。これを聞いて日本人は「ああ、やっぱり日本は悪かったのだな。過去にたいへんひどいことをしたのだ」と念を押されてしまうことになり、さらに反日史観がつよめられることになる。
この強められた反日史観を利用すれば、反日的日本人は、さらに過激な反日的言辞を弄して、ことがおこりやすくなる。右の過程が拡大され、また繰り返される。同様にして反日史観は、さらに強められる。
この連鎖過程は、反日史観から出発して、さらに強められた反日史観が結論となる。
恐ろしい悪循環過程である。これが拡大再生産されつつ、不断に進行してゆく。このようにして、反日史観は、ますます深く、ますます過激になって全日本へ蔓延(はびこる)していくことになる。
「空気」こそが日本教の教義
「従軍慰安婦」問題は根も葉もない作り話である。
「ところが真に驚愕すべきことに、多くの日本人がこの荒唐無稽な話をどうやら、多かれ少なかれ、信じているらしいのである」(藤村前掲論文)
日本は「空気」支配の国である。空気こそが“日本教の教義“である。空気に反したことをしただけで許すべからず「犯罪」とされる。反日史観が全日本に瀰漫し空気とまでなったのだから万事休す。論じること自体がタブーとなった。
「少しでも慰安婦問題に疑念を呈する発言する政治家には洪水のように集中的な、抗議文、脅迫状が舞い込む仕掛けになっている」(同右)
引用終了
【1356】[1647]本能寺の変の実行犯は彌介である
今日は2014年8月24日です。
会員番号2285番です。
本来は実名投稿であるべきですが、女性であり、不特定多数の閲覧可能な掲示板であるため、会員番号にて投稿いたします。
また、長文にわたるため、2回にわけて投稿いたします。
(はじめ)
私はこの夏、『本能寺の変 431年目の真実』(以下「431年目の真実」という。)という本、そして、今日のぼやき会員ページ『「1459」 副島隆彦が、話題書の書、明智憲三郎・著『本能寺の変 431年目の真実』(文芸社)を読む。2014年6月23日」』(以下「今日のぼやき」という。)を読みました。
一言で言えば、衝撃的で重要な内容でした。
1.本能寺の変の実行犯は彌介である。
「今日のぼやき」で、副島隆彦氏は、ズバリ、「本能寺の変の実行犯は彌介である」と指摘している。
(引用はじめ)
ということは、ここから先は副島隆彦の予測ですが、この黒人奴隷の彌介が信長のすぐそばにいて、1年4カ月ぐらいの間全ての情報・知識をオルガンティーノやカリヨンに伝えてたはずなんです。
私は去年出した『闇に葬られた歴史』(PHP刊)の第5章か6章で、信長の本能寺の変を実行したのはこのイエズス会であると。イザベラ大砲という組み立て式の大砲でこの南蛮寺から射かけて、一瞬のうちに本能寺を燃やし尽くしたと。この説は八切止夫という歴史作家の説です。この八切止夫の文章を引用しています。
そこでは、あるいは前もって爆薬を本能寺に全部仕掛けてあったのだろうと。なぜなら前の日まで全部雨が降っていて、とても急に火がついて燃えるようなものではないと。ほとんど一瞬のうちに燃え尽くして、信長の死体も何も残っていません。これは歴史の事実です。そうすると、やはり彌介がスパイとして潜り込んでいて爆薬を仕掛けたのだろうと私は思う。
(引用おわり)
「本能寺の変の実行犯は彌介である」で、色々な謎が解けてくる。
大前提として、殺人事件の実行犯は、殺人が行われたその時、その現場にいるはずである。
彌介はこの条件に該当している。
まず、本能寺の変の現場は2つある。
一つ目は、信長の宿泊していた本能寺、二つ目は、信忠が逃げ込んだ二条御所である。
一つ目の本能寺では、彌介は、信長の小姓として、本能寺にいたはずである。
二つ目の二条御所では、明智憲三郎氏が、彌介はその現場にいたと指摘している。
「431年目の真実」182ページから引用する。
(引用はじめ)
それについてフロイスは『一五八二年日本年報追加』の中で次のように書いている(村上直次郎訳『イエスズ会日本年報 上』)。
「ビジタドール(巡察師)が信長に送った黒奴が、信長の死後世子(信忠)の邸に赴き、相当長い間戦っていたところ、明智の家臣が彼に近づいて、恐るることなくその刀を差出せと言ったのでこれを渡した。家臣はこの黒奴をいかに処分すべきか明智に尋ねたところ、黒奴は動物で何も知らず、また日本人でない故これを殺さず、インドのパードレの聖堂に置けと言った。これによって我等は少しく安心した」
(引用おわり)
2.信忠は二条御所に誘い込まれて殺された。
いわゆる本能寺の変では、まず、信長、その次に信忠、という順番で、殺されていった。
この順番には意味がある。
私は、信長より、信忠のほうが、殺すのが難しかったからだと思う。
以下、当日の信忠の行動を、『新人物文庫 現代語訳 信長公記』525ページから引用する。
(引用はじめ)
織田信忠はこの変事を聞き、信長に合流しようと思い、妙覚寺を出たところ、村井貞勝父子三人が駆けつけてきて、信忠に言った。「本能寺はもはや敗れ、御殿も焼け落ちました。敵は必ずこちらへも攻めてくるでしょう。二条の新御所は構えが堅固で、立て籠もるのによいでしょう」と。これを聞いて、ただちに二条の新御所へ入った。
(引用おわり)
この信忠の行動は、あらかじめ読まれていたのではないか。
ここで、村井貞勝の提案は、当面、構えの堅固な二条御所に立て籠もって、時間稼ぎを図るということだったに違いない。
また、この提案は常識に沿っており、突飛な提案というわけではない。
しかし、これこそが、犯人の思う壺だったのではないか。
そもそも、信長は本能寺、信忠は、二条御所のすぐ西隣にある明覚寺と、宿泊場所を分けていたのは、親子の共倒れを防ぐためである。
彼らの危機管理はしっかりしていた。
しかし、そのあってはならない共倒れが起きてしまった。なぜだろうか。
ここで、彌介(とその背後にいるイエズス会)にとっては、行動を把握しやすいのは、信長の方だったに違いない。
なぜなら、彌介は、あくまで信長の小姓であって、信忠の小姓ではないからである。
信忠の細かい行動を把握しづらいために、”信忠が確実にその場所にいること”を確定しておく必要があったと思う。
だからこそ、1.信長、2.信忠の順番で殺さなければならなかった。
いわば、信忠は、狩りの獲物が、ある場所に誘い込まれて殺されるように、殺されたのである。
そして、”狩りの獲物”つまり、信忠が誘い込まれたその”ある場所”、つまり、二条御所に、はじめから、爆薬が仕掛けられていたのだろう。
その爆薬に点火したのは、この現場にいた彌介しかいない。
なお、『信長時代の本能寺とその周辺』という地図が、『歴史街道 2014.9』29ページに掲載されている。
距離感がつかみやすく、現場が皮膚感覚で捉えられ、非常に参考になる。
3.彌介に火薬の取り扱いの知識及び経験はあったのか?
しかし、”爆薬に点火”するほどの知識及び経験を、彌介は持っていたのだろうか?
私は、持っていたと思う。
たしかに、信長に献上されるまでの彌介の経歴はわかっていない。
また、「431年目の真実」によると、本能寺の変の後の消息も不明のようである。
しかし、天正十二年三月の島原合戦に、彌介らしき人物が見える。
著 安野眞幸『教会領長崎 イエズス会と日本』(講談社選書メチエ)152ページから153ページまで引用する。
(引用はじめ)
天正十二年に有馬氏は再度島津氏の援軍とともに島原城を攻撃したが、その島原包囲陣にイエズス会士や教会領長崎の関係者が参加していた。「一五八四年八月三十一日付フロイス書簡 25」にはつぎのようにある。
ドン・プロタジヨ(有馬晴信)は聖週となって、陣所に大砲二門を据付けた。これは日本では甚だ珍しいもので、操縦する人は少なかったが、この際偶然砲に装薬することのできる黒奴が一人居合せ、また隆信が不当に殺すことを命じたため、大村より高来に逃げてきたマルチニヨといふキリシタンの兵士があってこの人が砲の狙をつけ、マラバルの人が火を附けた。
大砲は薩摩の兵に取って珍らしく且驚くべきものであったが、敵城内の人々には甚だ面白からぬものであった。暗黒の木曜日及び金曜日に発射した多数の砲弾は木造の家に入って大なる音を立て、この珍らしい物に対する驚愕による城内の婦人及び小児の叫喚は、ドン・プロタジヨの陣所まで聞えた。
ここでフロイスの記録が「敵城内の人々」に同情的なのは、この島原城に大村兵三〇〇がいたからである。文中に「黒人奴隷」やインド西海岸の「マラバル人」や大村氏の逃亡兵「マルチニヨ」が偶然居合わせたとあるが、彼らは〈教会領長崎の砲台の守護兵〉で、イエズス会が派遣したことを隠すために、このような言い方をしたと思われる。
(引用おわり)
なお、註25として、同書205ページには「25『イエズス会日本年報 上』(『新異国叢書3』)雄松堂、一九六九年、三四一頁。」とある。
私は、この”日本では甚だ珍しい”ものである”砲に装薬することのできる黒奴”が彌介であったと思う。
そして、本能寺の変の後、彼は、”教会領長崎の砲台の守護兵”になっていたのだろう。
というより、もともと、「砲兵」である男が、そもそものはじめから、計画的に、信長に、小姓として献上されたのだ。
(続く)
【1355】[1646]「反日」の秘密
会員の大川です。
韓国の「反日」について、鬼塚英昭著「『反日』の秘密 朝鮮半島をめぐる巨大な謀略」(2014年、成甲書房)から、重要な示唆を得ました。
以下、自分なりに解釈した要点を、簡潔に箇条書きします。
なお、鬼塚氏の主張について、自分で調べて確認するまでは、絶対正しいと言うつもりはありません。しかし、東アジアの国際関係、歴史、宗教など、新たな視点から論じた画期的な内容であることは間違いないと思います。
要点
1.1950~53年の朝鮮戦争で、韓国と北朝鮮の人々は想像を絶する悲惨な状況を経験した。
2.朝鮮戦争の終わり頃に、「反米」が「反日」に巧妙にすり替えられた。
3.韓国の反日の起源は、日本統治時代ではなく朝鮮戦争の時代にある。
4.日本は朝鮮戦争特需で経済成長の軌道に乗ったが、韓国が被った悲劇に日本人は無関心である。
5.韓国の反日教育は、朝鮮戦争後にアメリカの指示で始まった。
6.1965年の日韓基本条約に基づいて日本政府は多額の資金と技術を供与し、韓国は「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を達成したが、韓国の人々はこれらの事実を知らされていない。
7.朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国内事情から反日の立場に立たざるを得ない。
8.日本は1910年に韓国を併合した後、キリスト教を禁止した。韓国ではキリスト教徒が中心となって反日運動を推進した。アメリカからキリスト教徒への支援があった。
9.韓国のキリスト教徒は現在、プロテスタントとカトリック合わせて全人口の約30%だが、1950年には1~3%程度しかなかった。
10.日本も韓国もアメリカの属国である。
(注:鬼塚氏は、「属国」や「従属国」の言葉を使わず、日本を幇間(ほうかん=男芸者、太鼓もち)国家、韓国をメカケ国家と呼ぶが、私はこれらの言葉を使いたくないのでここでは属国とする。)
他にも、今まで考えたこともなかった論点が提示されていて、日韓関係を考えるためのヒントがたくさん見つかりました。
最後に、私は仕事で何度か韓国に行ったことがあり、そこで出会った韓国の人々は皆、真面目で礼儀正しく、親切な人たちばかりでした。
大川晴美
【1354】[1642]日韓関係について
この問題は、外交問題の面もありましょうが、むしろ韓国内の内政問題でもあると思います。
韓国の国内事情を見ると、悩乱していると言いましょうか、何をどうしたら良いのか、悩み苦しんでいるいるのが実情ではないかと思います。
唯一、反日だけを、共通の捌け口にしているようにしか見えません。
このような状況の中で、歴史的な問題について、再度謝罪しても、解決することはなく、問題を他に広げるだけなような気がします。
また、読売新聞、産経新聞等の保守的な言動が良いとか、悪いとか、どっちが良いとか悪いとかの議論をしても、永遠に平行線でありかみ合うことはなく、良い結果を生むことはなく、感情的な方向に行くだけのような気がします。
この問題は、重要な外交問題ではありますが、世界的恐慌から来る、経済問題、国内問題と考えて、対処すべきと考えますが。
【1353】[1641]田中三郎氏へのメディアとの対応
会員ナンバー4770のものです。
実名公表は今の立場ゆえご容赦ください。
田中氏は読売新聞、産経新聞ほかおそらくかつて私のよく読んでた雑誌を熱心に読まれている真面目な方だろうと思われます。
情けないことに今の日本メディアすべてフィルターがかかって真実や反論を許さなくなっています。
副島先生の言説をすべて肯定できないでしょうが、現実に中国、韓国人をよく観察してみてください。
かなり悪い個人はいますが、量販店やコンビニにいる彼らは優秀で勤勉な国民だと私は感じています。
活字やテレビばかりでなく、かの国を体験して知ることが一番で友達や知人ができれば考え方が変わると思います。
間違っても嫌韓論や日本人優越論者の文は読んではいけません。
中国、韓国邪悪論は現状の閉塞感のはけ口としては絶好のエサです。
わかりやすい言説を聞いて即反応するばあい、一度眉に唾をつけてください
大衆を扇動して嫌悪をあおり、議論したりさせず感情的判断を国民にさせたい勢力があることを忘れないでください。
中国、韓国、北朝鮮情報はくれぐれも信じすぎないようにしてください。多様な意見報道をチェックして副島言説を読むと大きな構図がわかって頭がすっきりしてきます。
田中様属国日本論は頭が狂いそうになる名著です、日本は疑似独立国で事実上占領国です。再読してください
【1352】[1640]下 ↓の 田中三郎氏への 返事
副島隆彦です。 今日は、2014年8月18日です。
私たちの会員の 田中三郎氏から、以下↓ の投稿文の とおり、私への質問が来ている。 田中氏は、会員番号2682番で、2004年からの古い会員です。 ですから、私は早い頃からずっと会員として私たち学問道場の活動を支えてくださった人には、恩義があるから、すぐにお返事をしなければいけないと思いました。それで急いで書きます。
まず、1.私、副島隆彦が、「中国人と韓国人を贔屓にする」の贔屓(ひいき)についてですが、私は、人種差別、国民差別をしません。どこの国にも、愚か者( 日本では、産経新聞や、WILL(ウィル)誌に書いて、人種差別扇動をしてる者たち)と、優れた者たちがいます。
私、副島隆彦は、「アジア人どうし戦わず」の標語を掲げて、戦争だけはしてはならない、戦争をさせられるように、巧妙に仕向けられる動きに対して、日本国民にいち早く警告を発する係を自任しています。 私には、自分が贔屓にしている、芸能人や、レストランとかもありません。
2.次の、×「 中国人には、靖国参拝で酷い内政干渉され」ですが、田中さんは、中国、韓国、およびアメリカ合衆国、そして、ヨーロッパ諸国が、 「日本の首相の靖国参拝を、今も、許さない」と厳しく表明している事実を、理解すべきです。
彼らは、旧連合国側に立っていて、それがそのまま、今の the U.N.(これを、連合諸国と訳します。×国際連合=国連 は誤訳です。)の世界体制です。 この連合諸国との、約束(契約、条約)で、日本国は、極東軍事裁判で、連合国側が、裁いた戦争犯罪人(東條英機首相たち)の裁判を、あとで否定したり出来ない、と、サンフランシスコ条約で日本も認め、そのあと、the U.N.( 連合諸国)に、日本が加入するときに日本は承認しています。
ですから、現職の日本首相が、靖国参拝して、合祀している戦争犯罪人たちまで追悼する(安部首相ら、ザ・カルト・オブ・靖國たちは、それを、「尊い戦死者を尊崇(そんすう)する」と呼んでいる)ことを、国際社会= the U.N. は、認めません。
かつ、昭和天皇は、世界を敵に回すことをしてはならない、と判断して、1978年以降、靖國神社に参拝しなくなりました。
田中さん。首相および閣僚たちの靖国参拝への反対は、今の世界秩序への反逆であって、それを各国が批判することは、「内政干渉」ではありません。 このことを、私は、副島隆彦は、『靖国問題と中国包囲網』(ビジネス社、2014年2月刊)で詳しく書きました。読んで下さい。 その上で、再度、疑問の点を、私に質問してください。
3.「韓国人に(言われるのは、日本政府および日本軍は)慰安婦問題で(売春の強制を、慰安婦たちに)組織だってさせていたとか・・」 と、田中さんは、書いている。
韓国政府と韓国国民が、日本を、この「従軍慰安婦」問題で、怒って批判しているのは、慰安婦=性奴隷 たちを、日本政府が、管理して、日本軍が、たとえば、コンドーム2万箱とかを、日本軍の管理下で、軍が建築費用も出して作られた慰安所 で使わせた、とかの事実を日本政府が、認めている (証拠の公文書が残っている)のに、日本の右翼たち(田中さん、あなたが、影響を受けている人たちのことです) が、「日本は、何も悪いことはしていない。慰安婦たちは、自分の意思で、戦場売春婦をやって、お金を取っていたのだ。強制連行の事実はない。 兵士の性欲問題は、世界中同じだ」と、居直るものだから、それに対して、国際社会を味方にとって、日本政府を非難している。
事実として、韓国人(他に、日本人も、中国人もいた)の慰安婦たちは、自分の両親が、女衒(ぜげん。貧しい家の女たちの斡旋、周旋、仲買人。英語では、camp follower という)を介して、ひとり当時、300円( 今で言えば、300万円)ぐらいで、売られてきて、醜業婦(しゅうぎょうふ)をやらせていた。 下級兵士は、一回2円 (最下級の商業軍人で月給は16円だった)、将校で20円。将軍クラスで、一回、80円(上玉=じょうだま=の値段) だったらしい。人間には値段があります。
韓国国民もこういうことはよく知っている。
あのかわいそうな慰安婦たちは、両親が売ったのだ、と。そして、今の売春婦たちも、かわいそうな女たちなのだ、と。
日本でも、東北地方の貧しい農家の女たちが、ひとり300円ぐらいで売られていた。村役場が仲介したりしている。人間は売買されるのです。
田中さんは、ご自分の、その意味のよく通らない文で、それは 日本のごくごく庶民の書く文章でしょうが、 「韓国人には(日本政府は)慰安婦問題で組織だってさせていたとか、まことに聞くに堪えないことばかり(私たち日本人は)言われ」と、 田中氏自身が、「まことに聞くに堪えないことばかり」と、書いている。何が聞くに堪えないことか、副島隆彦に、再度、文献を出典明示で、書き写して、書いてきて下さい。 それを、皆で、一緒に検証しましょう。この世に、聞くに堪えないことなど、ありません。 そういう感情語で済まさずに、事実(真実)を、すべて包み隠さず、表に出して、それから議論しましょう。
田中さん。その作業を今からやってください。 私、副島隆彦には、隠さなければらないような不都合な事実は全く有りません。調べて、多くの事実が、どんどん出てきたら、田中さん。あなたの脳が、ギリギリ軋(きし)んで、おかしくなってくるでしょう。田中さん。あなたが気に入らない、顔を背(そむ)けそうな真実がたくさん出てきますよ。その時に、真実から逃げないように。
3.「挙句の果てには、天皇陛下があやまらなければ、許さないとか」と書いていますが、その出典を挙げて下さい。日本のどの新聞や雑誌の、いつの、どこに書いてあったのですか。
4.「一日本人として情けない限りです。」 ですが、情けないことなど何も有りません。 すべてを明らかにする、という態度だけが、優れた人間のやることです。「情けない、情けない」と何を、情けながって、それで、自分たちは、立派な民族だとか、そんな卑しいことはしない、誇り高い日本民族だー、とか虚勢を張りたいのですか。
過去にみっともないことをしたことを、暴かれて、それをいつまでもいつまでも言われることが、「情けない」ということなのでしょう。
5.田中さん。1910年から1945年まで韓国は、「日韓併合」で、日本の植民地にされました。植民地にされた人々の、悲しみと苦しみと怒りが、田中さん。あなたは、分かりますか。 向こうは、怒っていますよ。こっちは、清明(せいめい)な川の流れのように、過ぎ去った昔ことは気にせずに、と言っても、向こうは怒っていますよ。その怒りを分かる、というぐらいの 穏やかな人間で私たちはあるべきです。
6.日本には、もう敗戦後70年になるのに、アメリが軍が駐留したままです。外国の軍隊が、他の国に、長いこと居座っているのは、よくないことだ。 日本は、アメリカの属国のままです。この私たちの足元の現実をこそ、私たちは、真剣に考えなければいけない。
今は、日本共産党でさえ、「アメリカ軍は(自国に)帰れ」と言わなくなりました。おかしいでしょう。
7.私は、街のお店で、隣りに座っていた、上品そうな中年夫婦が、「中国はイヤな国だね。攻めてきそうだから、日本も軍備をしっかり持たなければ」と言っていました。これが、今の日本の、多数派国民の、フワフワした 気分なのでしょう。 田中さんも、こちらに属すると私は判断します。
これはアメリカの思う壺、というよりも、アメリカは、そうやって、「日本はアメリカに頼らなければ国防を出来ない国だ」と思わせ、信じこませ、洗脳しました。私、副島隆彦は、国家戦略家を自称していますから、私にとっては、アメリカの対日戦略家である リチャード・サミュエルズ Richard Samuels (MIT教授)が、好敵手です。このサミュエルズが、「日本はアメリカ軍に居てもらわなければ自分たちが危ない、と日本人に信じこませるように仕向けることが、アメリカの政策の要(かなめ)だ」とずっとこの30年間書いてきた日本研究学者(その他に、イタリアの研究もしている)だ。
ですから、田中さん。私が、ずっと敵対して、相手にしているのは、彼らアメリカの戦略学者たちです。
8.「 将来は中国は世界の覇権国になる国だから、」は、このとおりだと、私、副島隆彦は思います。私の予測(予言)は、当たるでしょう。そのあとの、「(だからそのことを日本は)忍耐するべきであると副島さんは言う」 と書いています。
中国の日本支配を忍耐すべきだ、と私は書いたことはない。そういうことを書いた証拠があるなら、私の 過去の本や文章 から、正確に引用して示して下さい。田中さんが、どうして、そういう意図的な誤解をして、副島隆彦の言論を、意識的に曲解するのかを、私は知りたい。どういう勢力の言論に、今、田中さんは、感染し、洗脳されているのか。
だからこそ、今のうちに、中国に対して、日本がまだ優位性を持ってる、文化、芸術、工業技術、日本のすばらしい美点 などを、中国側も、よくよく知っているから、それを、将来向こうが深い恩義を感じるように、上手に与えるべきだ。
人は、他の人から受けた恩義には、必ず報いようとする生き物です。中国とは、平等互恵で、付き合ってゆけばいい。
同時に、人は、人から(他国から) 投げつけられた悪罵(あくば)に対しても、深く長く記憶しているものです。そうやって相互の不用意な怒りを蓄積することになる。
日本は、中国に攻められて、占領されて、奴隷にされるのではないか、と危惧しているのは、田中さんのように、産経新聞とか、週刊文春とかに影響された、被害妄想(ひがいもうそう)の人間たちの考えでしょう。 日本は、アジア諸国の一国として、これからも、戦争だけはせずに、生きてゆけばいい。
日本は、戦争に巻き込まれないようにし、巧妙に騙(だま)されて開戦に引きずり込まれるような奇怪な扇動勢力の動きを事前に察知し、十分に警戒して、その虎の口からかろうじて脱出できるように、深く考える知恵をみにつけなればいけない。
田中さんは、一度、韓国旅行をするべきです。そして、今の韓国人たちの様子を自分の目で見てくるべきです。 中国に対しても同じです。皆、穏やかですよ。
他国を敵視して、軽蔑して、相手を見下して唾棄する、というようなことを、するのは、人間としてやるべきことではない。そういう 排外主義の右翼人間こそが、下品で卑しい人間たちです。
9. 「(将来、中国の覇権(へジェモニー)に日本は組み入れられることを)忍耐するべきであると副島さんは言うが限度があると思います」とありますが、私、副島隆彦は、他国の支配を忍耐するべきである、と書いたことは一度もない。日本は独立国であるべきだと、『属国・日本論』(1997年間)を書いて以来、ずっと主張してきました。
だから、現状の アメリカの属国=従属国 であることから、身を振りほどいて、知恵を働かして、徐々に脱出すべきである、と書いてきました。 日本に対するアメリカの支配を認めてはいけない。
もし中国が 日本に攻めてきて日本を占領する、というのであれば、日本国の領土・領空・領海の中で、日本人は戦うべきです。その前に、戦争にならないで済むように、戦争の芽を摘み取ることに集中するべきです。それが、私が掲げている、アジア人どうし戦わずの 旗 です。
副島隆彦拝
(資料。 私たちの会員 の 田中三郎氏の投稿 での 私への質問文 )
[1637] 中国人と韓国人を贔屓にするのでしょうか? 投稿者:田中三郎
投稿日:2014-08-16 20:31:12
なぜ、副島さんは、中国人と韓国人を贔屓にするのでしょうか?
中国人には、靖国参拝で酷い内政干渉され、韓国人には慰安婦問題で組織だってさせていたとか、まことに聞くに堪えないことばかり言われ挙句の果てには、天皇陛下があやまらなければ、許さないとかいっている。一日本人として情けない限りです。将来は中国は世界の覇権国になる国だから、忍耐するべきであると副島さんは言うが限度があると思います。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【1351】[1637]中国人と韓国人を贔屓にするのでしょうか?
なぜ、副島さんは、中国人と韓国人を贔屓にするのでしょうか?
中国人には、靖国参拝で酷い内政干渉され、韓国人には慰安婦問題で組織だってさせていたとか、まことに聞くに堪えないことばかり言われ挙句の果てには、天皇陛下があやまらなければ、許さないとかいっている。一日本人として情けない限りです。将来は中国は世界の覇権国になる国だから、忍耐するべきであると副島さんは言うが限度があると思います。
【1350】[1636]ジョン・ル・カレについて
私の大好きな作家、ジョン・ル・カレについて勝手ながら書きます。唐突に、すみ
ません。
ル・カレと言えば、イギリスのスパイ小説の巨匠として有名です。ただ実際は、ミ
ステリーの枠に入りきらない巨大な作家です。
彼の大きな特徴として、「長い」「複雑でわかりにくい、読みにくい」というのが
厳然とあって、一筋縄でいかない作家でもあります
(本人自体、スパイに近いような仕事をしていたため、あれほど克明な小説を書け
たようです。現在83歳でますます揚々と書いてます)
ここ数年は、反米(反CIA)・反グローバル企業の立場を明確に示してきており、そ
のせいか最近はあまり宣伝もされないように感じていましたので、あえて今日書く
次第です。
以下が、主な代表作です。
・「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」「スクールボーイ閣下」「スマ
イリーと仲間たち」
世の中で、スマイリー三部作(スマイリーとは主人公の名前)として一番有名な
ものです。未だに一部のミステリーファンからは、これを上回るものは書けてい
ないと呼ばれているものです。(頭が古い)
内容は、イギリスの諜報部員とソ連の諜報部員との戦いです。かなり読みにくい
です。
数年前、「ティンカー~」の映画<邦題名 裏切りのサーカス>を見ましたが、こ
んなにわかりやすい筋だったのかと感心した次第です。ちなみにこの映画は傑作
です。
私個人としては、「スマイリーと仲間たち」が一番好きです。
・「リトル・ドラマー・ガール」
私の大好きな作品です。イスラエルにさらわれてスパイとして調教されたイギリ
スの2流女優と、パレスチナゲリラの若手ボスとの壮絶な戦いを描いたものです。
読むとわかりますが、一見イスラエル側にたった小説ですが、読後感はパレスチ
ナ側により強い共感を覚えるすばらしい作品です。
・「パーフェクト・スパイ」
ル・カレが全精力を注ぎこんだ大傑作です。人はなぜ2重スパイになるのかとい
うのを、克明に書いています。ただしこれは、全作品の中でも一番読みにくい小
説なので、初心者はこれから読むのはやめた方がいいです。
私の一番好きなシーンは、失踪した主人公の妻が、かつての上司(愛人)に延々
と訊問されるシーンです。じわじわっとした迫真感に圧倒されます。
・「ナイロビの蜂」
巨大グローバル製薬会社のアフリカでの悪事<結核菌をばらまいている>を描い
ています。おそらくル・カレは、HIVの代わりに結核菌を書いたのでしょう。現に
巻末の著者レビューでは、「現実はこの小説よりはるかにひどい」と言ってます。
小説として非常に面白く、大好きな作品です。ル・カレを最初に読むには、これが
一番いいかもしれません。
・「サラマンダーは炎のなかに」
アメリカの大悪事を描いています。ただ、正直なところ寓意が強すぎて、小説とし
てはあまり成功していないような気がしています。私が、ル・カレの意図を読み
とれなかっただけかもしれませんが。
・「誰よりも狙われた男」
ル・カレが77歳の時に書いた傑作です。つい最近読み終えたばかりですが、久しぶ
りに絶好調の作品に出会えてうれしくて、重掲にこの一文を書いてしまいました。
結局は一番悪い奴(CIA)が勝ってしまう小説ですが。
上記の他にも、「寒い国から帰ってきたスパイ」「ミッション・ソング」等の傑作が
あります。
尚、私がル・カレが好きなのは、決してその主義主張に影響されている訳ではなくて、
すごい骨太の小説をずっと書き続けているからになります。
もしまだ読んでいない方は是非。
雑文、失礼いたしました。
【1349】[1635]プーチンの訪日(招待)を、安倍は断念せよとアーミテージが圧力、脅迫。
副島隆彦です。
以下に載せる、昨日の日経新聞の、ディック・アーミテージ( 日本をアゴで使う極悪人) へのインタヴュー形式をとった、安倍首相への、 「プーチンを日本に呼ぶな。平和条約の話を進めるな。それはアメリカと西欧(G7体制)への反逆である」 とする、恫喝(どうかつ)、脅迫の 記事が載った。これは重要だ。このように圧力をかけることを、「日本に賢明な決定を望む」と 言うらしい。
目下の日本政府と外務省の苦慮の様子が、手に取るように分かります。
このアーミテージへのインタヴューのうしろの方で、日本操(あやつ)り対策班(=ジャパン・ハンドラー図) の頭目(とうもく)である、アーミテージが、「 (アメリカは、日本には)多国籍軍など集団安全保障への参加を期待していない」と、はっきり言っていて、笑ってしまう。
アメリカは、国際社会を理解しないで、勝手に暴走する日本右翼たち(安倍晋三以下)の勝手な行動( 自分たちが扇動して、あやつっているくせに)が迷惑なのだ。
(転載貼り付け始め)
◯「アーミテージ元米国務副長官、プーチン氏訪日「賢明な決定を」 」
2014年8月11日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H1U_R10C14A8FF8000/?n_cid=TPRN0005
知日派として知られるアーミテージ元米国務副長官は日本経済新聞とのインタビューで、ウクライナ情勢がこのまま悪化を続けるなら、今秋と 見込まれているロシアのプーチン大統領の日本訪問について安倍晋三政権に「賢明な決定」を期待すると表明した。訪日を巡り日本側に慎重な判断 を促す発言だ。
ウクライナ情勢に絡み欧米とロシアの制裁の応酬が激しくなる一方で、ロシアは農産物の輸入を禁止するリストから日本を外した。ロシア側に は日本との関係を維持し、主要7カ国(G7)を分断する思惑も浮かぶ。
アーミテージ氏は安倍首相の対ロ外交に関して「ロシアのエネルギーを巡りプーチン氏との間で上手な外交を展開しているのは理解している。 日本のエネルギーの安定は米国にも恩恵をもたらす」と語った。
そのうえで「首相はウクライナ情勢を巡る国際的な合意から外れないようロシアに慎重な立場で接している。日本はまだプーチン氏の訪日を決めていない」と述べ、欧米の追加制裁の効果を見極める必要があるとの認識を示した。
プーチン氏にはウクライナ情勢の安定への取り組みを促すとともに「プーチン氏がウクライナ情勢の悪化を放置するなら、日本に賢明な決定を望みたい」と訴えた。
プーチン氏の訪日が延期になった場合に北方領土問題が行き詰まるとの懸念に対しては「1945年から行き詰まったままだ。プーチン氏が訪日しても妥協したいかどうかは分からない」と主張した。
他国の首脳と比べ安倍首相とプーチン氏の相性が合うとの見方について尋ねると「首相から聞いたことはない。日米関係は、ほかのいかなる関係より良好で、重要だ」と力説した。
安倍政権の安全保障法制の見直しに関して米側が国連決議に基づく多国籍軍など集団安全保障への参加を期待しているとの観測に対しては「その期待はない」と否定的な考えを示した。
そのうえで「例えば海で米艦船や航空機が攻撃を受けた時に日本が助けに来ることができるなら、それは 期待したい」と語った。
アーミテージ氏は拉致被害者ら日本人の安否を巡る再調査に北朝鮮が応じたことを受け「首相は長年、人権問題として取り組んでおり、進展を望んでいる」と述べた。
米政府が拉致問題が先行し、核やミサイルの問題が置き去りになるのを懸念しているとの見方を一蹴。「日米で十分、意思 疎通をしており、米側は日朝で何が話し合われているかも理解している」と強調した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。次の載せる、 5月21日に ロシアと中国の間で結ばれた、
「2018年から30年間、年に380億立方メートルの天然ガスを、4000億ドル(=40兆円)で、ロシアが中国に供給(輸出)する」という 契約は、ものすごく重要だ。
これは、LNG(液化天然ガス)に換算すると、100万BTU(ビー・ティー・ユー英国熱量単位)あたり、9.4ドルである。ロシアが、中国に譲歩して、ウクライナ問題での 米、EUからの経済制裁にに対して、大きな防禦の姿勢にはいって、「ユーラシア同盟」の戦略に入ったことを示している。 プーチンの頭脳は、冴えている。
このエネルギー代金(燃料費)契約を中心に、これからの世界各国の それぞれの エネルギー(燃料代、電気代)国家戦略が、決まってしまった。 これからの世界の 政治の動きにとっても、ものすごく重要な契約の締結だった。 プーチンと 習近平は、新しい世界秩序への舵(かじ)を切った、と言える。
(転載貼り付け始め)
◯「ロシアのガスプロム、中国への天然ガス供給契約に調印」
2014年5月22日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E10SH20140521
ロシアと中国は21日、ガスプロムによる中国への天然ガス供給で合意し、契約に調印した。長年続いた中ロ両国の交渉がようやく実を結んだ。
契約によると、ロシア側は2018年から30年間にわたり毎年380億立方メートルの天然ガスを供給する。総契約額は4000億ドルを上回ったとみられる。
ガスはシベリアのガス田から中国の沿岸部近辺に続く新規パイプラインを通じて供給される。
契約はガスプロムと中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で交わされ、中国訪問中のプーチン・ロシア大統領と中国の習近平国家主席はこれに立ち会った。
プーチン大統領は今回の契約について「旧ソビエト連邦時代を含め、ガス部門で最大規模の契約となった」とし、「ロシアのガス部門にとり歴史的な出 来事となった」と述べた。
ガスプロムは価格面での合意内容を明かしていないが、プーチン大統領は中国への供給価格について、市場価格に連動する欧州向け価格に類似した方式 で設定されると述べた。
中ロ両国の交渉は10年以上にわたり価格面で折り合わずに平行線をたどってきた。ウクライナ情勢をめぐり欧州諸国がロシア産ガスへの依存度を引き下げようするなか、アジアでの新たな協力関係構築を目指すプーチン大統領にとって は成功を収めた格好となったが、通商上の成功かどうかは価格などの条件に左右される。
交渉では、中国がガス代金の一部を前払いし、ロシア側のインフラ費用の調達を支援するかが焦点だったが、ガスプロムのアレクセイ・ミレル最高経営 責任者(CEO)によると、この点での合意はまだないという。
ただロシアのノバク・エネルギー相は上海で行った記者会見で、中国が最大250億ドルのガス代を前払いする可能性があることを明らかにした。
プーチン大統領は、今回締結した契約の一環として、中国がロシア側のインフラ開発などを支援するために約200億ドルを支払うことを明らかにした。
同大統領はまた、ロシアは天然ガス探査と中国に続くパイプラインの建設に550億ドルを投資すると表明。中国国内部分のパイプライン建設は、CNPCが請け負う。
業界筋によると、ロシアは中国に対し1000立方メートル当たり約350ドルで天然ガスを供給することで合意したもよう。西欧諸国への供給価格は 長期契約の下で350─380ドルとなっている。
交渉に関与した企業の関係者は、ガスプロムは1000立方メートル当たり350ドル以下での供給には反対したとしている。
また関係筋によると、中国はトルクメニスタンからの天然ガス供給に支払っている100万BTU(英国熱量単位)当たり約9ドルより高い価格でロシ ア産ガスを輸入することを提案。これに対し、ロシア側が提示した最低価格は100万BTU当たり約9.67ドルだったとしている。
アナリストの間では、今回の契約に至る交渉では政治的な要因が作用したとの見方が出ている。
ノムラのアジア原油調査部門責任者のゴードン・クワン氏は、「欧州連合(EU)の対ロシア制裁によりロシアが打撃を受ける可能性があることを踏まえると、ガスプロムは高い価格で契約を結ぶことができる立場にはない」と述べた。
契約締結の発表を受けガスプロムの株価は一時約2%上昇したが、その後は上げ幅を縮小し、前日終値比0.85%高でこの日の取引を終えた。
今回の契約は、拡大しつつあるアジアの液化天然ガス(LNG)市場でガスプロムが存在感を拡大させるきっかけになる可能性もある。
ガスプロムはロシア極東のウラジオストクに液化天然ガス(LNG)基地を建設する計画だが、今のところ、アジア地域の需要に応えられるだけの天然 ガスを基地に供給するインフラが整っていない。
ただ中国向けのパイプライン建設で状況が変わり、中国東部沿岸のほか、日本や韓国向けのLNG輸出にウラジオストクに建設予定のLNG基地が活用できる可能性も出てきた。
ガスプロムの中国への供給契約締結を受け、ロシア株価が上昇。ドル建てのRTS指数.IRTSは1.4%、ルーブル建てのMICEX株価指数は 1.0%高で終了した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 最後に載せる記事は、11月に行われる上海でのAPEC(エイペック)の会議で、このままでは、日本の安倍首相だけが、習近平と首脳会談が出来なくなる、という問題だ。日本の首相である自分だけが、中国から相手にされない、という赤っ恥を世界に晒(さら)したくないものだから、福田康夫(ふくだやすお)元首相( この人は、本当に賢慮の人だ。力はないが)が持つ 分厚い、堅い 中国とのパイプを使って、何とか、「安倍・習近平会談を実現して下さい」と、中国に頼み込んでいる、みじめな姿を表している。
それが、以下の新聞記事では、なんだか、立場が反対のように書いている。健気(けなげ)な、番犬記者たちの努力だ。
昨日 (8日)だったか、もうすぐ辞めさせられることが決まっている、宏池会(こうちかい)系の 若い岸田外相が、 ミャンマーの首都ネピドーでのASEAN(アセアン)外相会議のあと、会議場の通路で、 中国の王毅(おうき、ワンキー)外相(=外交部長。日本大使もした。日本語をしゃべる)に、みっともないことに何と通路でだ。岸田は、会議場を出たところに通路で、王毅を、追いかけていって、縋(すが)りつくようにして、「お願いしますよ。お願いしますよ」と、安倍・習近平会談の実現を哀願(あいがん)していた。中国の王毅(おおき)外相は、みっともない奴だなあ、と迷惑そうな顔をしていた。 これが、日本が置かれている 世界での真の姿だ。
こんな事になるなら、初めから、あんな愚かな、中国たたき、韓国たたきなどという、身の丈知らずの、世界から見た時の自分の実像に自覚のない、馬鹿な行動を取らななければよかったのだ。 虚勢なんか張っていられる立場かよ。 日本国民の大半を騙(だま)して、日本国内だけはなんとか、威張っていられると思っているのが、安倍晋三たち右翼(タカ派)自民党の 愚かさだ。 まさしく 右翼たち特有の 学力不足=生来の低能 。
(転載貼り付け終わり)
◯「習主席も打開策を模索=福田元首相と異例の極秘会談-国内の反日感情意識
か・中国」
2014年8月3日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014080300075&g=pol
複数の消息筋によると、中国の習近平国家主席が7月27日に北京入りした福田康夫元首相と極秘裏に会談していた。
習主席が受け入れたのは、北京 でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を11月に控え、緊張を続ける日中関係に懸念を強め、打開策を模索したい意向があるからだ。し かし安倍晋三首相の対中姿勢に反発する中、尖閣諸島や歴史問題で妥協はあり得ず、APECでの首脳会談実現が厳しい現実に変わりはない。
習主席は2013年1月に山口那津男(やまぐちなつお)公明党代表と会談したが、日中関係筋は今回の福田氏の訪中や会談について「極秘で進められた」と明かす。
小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝で日中関係が悪化した05年9月に経団連の奥田碩(おくだひろし)会長(当時)らが極秘に北京入りし、胡錦濤国家主席(当 時)と会談したケースがあるが、中国最高指導者は外国要人と会談すれば、国営新華社通信や中央テレビなどが大きく報じるのが通例。今回は極めて異 例で、「非公表」を前提に会談を受け入れた。
習主席は7月7日、日中全面戦争の発端となった盧溝橋事件77年の記念日に「侵略の歴史を美化している」などと安倍首相を批判。こうした中で日 本要人と会談していたことが分かると、反日感情が根強い国民から批判を受けることなどを意識し、「極秘」扱いにしたとみられる。
ただ習主席は中南米諸国歴訪を終え、7月29日に最高指導部メンバーだった周永康前党中央政法委員会書記に対する立件を決定した。その直前に福田氏との会談に応じたことは、日中関係の改善に本気になっている表れと言える。8月上旬に河北省の避暑地・北戴河で長老も交えて内外の重要問題を 討議する非公式会議でも日中関係がテーマになる可能性が高い。
一方、福田氏の周辺関係者は「福田氏は現在の日中関係を心配している」と指摘。中国海南島でアジア問題などを討議する「ボアオ・アジアフォーラ ム」理事長を務める福田氏は、独自のパイプを使って習主席との会談を調整したが、今回の会談の結果が安倍首相の対中政策にどう反映されるか不透明 な部分も多い。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝