重たい掲示板

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古村治彦 投稿日:2016/03/12 10:29

【1544】[1877]副島隆彦先生著作、その他の「学問道場」関連書籍の期間限定割引販売を是非ご利用ください

3月21日注記

おかげさまで本の販売は終了しました。
今までありがとうございました。

=====

 SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。今日は2016年3月12日です。

 2016年2月21日から始まりました、副島隆彦先生著作、その他の「学問道場」関連書籍の期間限定販売(4冊で8,000円)の終了が近づいてきました。今までに多くの皆様にご利用いただきましたこと、厚く御礼を申し上げます。終了が近づきましたので、再度、この「重たい気持ちで各掲示板」でお知らせしたいと思います。

リンク⇒https://snsi.jp/shops/index#book

 この期間限定販売が終了しますと、本ウェブサイト「副島隆彦の学問道場」での書籍販売は終了となります。DVDに関しては引き続き販売を継続いたします。今では書店でも手に入らない副島先生の若い時の本や、弟子たちの本、更には絶版になってしまった本が、少しですが残っております。この機会に是非ご覧ください。ただ、在庫が大変少なくなっている本もございますので、売り切れになる可能性もあります。その際はご容赦ください。ご注文いただいた本が売り切れてしまった場合は、こちらからご連絡を差し上げ、代わりの本の注文を承ります。

 副島先生はこれまでに100冊を超える本を書いてこられましたが、本ウェブサイト「副島隆彦の学問道場」にも載っておりますように、主著と呼ばれるのは、『属国・日本論』(五月書房、1997年)と『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社、1999年)です。「日本はアメリカの属国だから」「アメリカのネオコンが」と私たちは当たり前のように口にするようになりましたが、それもこれら2冊から始まったと言っても過言ではありません。

●商品番号:14・『属国・日本論』(出版社:五月書房、発行年:1997年5月)
●商品番号:21・『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(出版社:講談社、発行年:1999年3月)

 今回のアメリカ大統領選挙では、共和党予備選挙では実業家で不動産王のドナルド・トランプ氏が他の政治のプロである候補者たちを大きくリードしています。トランプを阻止したいという共和党内の動きも大きくなっています。こうしたアメリカ政治の流れ全体を理解する上で、上に挙げた『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』は今でも有効です。また、ドナルド・トランプをいち早く取り上げた以下のムック本『アメリカ権力者図鑑』も重要だと思います。

●商品番号:75・『世界権力者 人物図鑑』(出版社:日本文芸社、発行年:2010年2月)
●商品番号:B-25・『アメリカ権力者図鑑』(出版社:日本文芸社、発行年:2011年12月)

 2016年3月26日には最新刊『日本が中国の属国にさせられる日』(ベストセラーズ)が発売となります。刺激の強いタイトルの本ですが、先ほどご紹介した『』に加えて、先生の中国研究本も併せてお読みいただければ、より理解が深まるものと考えます。先生は2008年1月に『中国 赤い資本主義は平和な帝国を目指す』(ビジネス社、2008年)を発表してから、毎年のように中国各地に調査に出かけ、その成果を「中国本」として次々と発表してきました。現地の人たちとふれあい、情報を得て、先生の洞察を加えるという形で出来上がった本は、どれも中国研究の最先端に位置づけられるものです。

●商品番号:60・『中国 赤い資本主義は平和な帝国を目指す』(出版社:ビジネス社、発行年:2008年1月)
●商品番号:72・『あと5年で中国が世界を制覇する』(出版社:ビジネス社、発行年:2009年8月)
●商品番号:84・『中国バブル経済はアメリカに勝つ』(出版社:ビジネス社、発行年:2010年12月)
●商品番号:92・『中国は世界恐慌を乗り越える』(出版社:ビジネス社、発行年:2012年1月)
●商品番号:95・『中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論』(出版社:ビジネス社、発行年:2012年6月)
●商品番号:103・『それでも中国は巨大な成長を続ける』(出版社:ビジネス社、発行年:2013年2月)
●商品番号:107・『中国人の本性-歴史・思想・宗教で読み解く』(出版社:徳間書店、発行年:2013年7月)
●商品番号:114『靖国問題と中国包囲網』(出版社:ビジネス社、発行年:2014年3月)

 最後になりますが、私たち弟子が書いた本もございますので、こちらもお求めいただけますように宜しくお願い申し上げます。

<中田安彦>

●商品番号:B-08・『ジャパン・ハンドラーズ』(出版社:独自復刊です、発行年:2005年5月)
●商品番号:B-14・『世界を動かす人脈』(出版社:講談社、発行年:2008年2月)
●商品番号:B-16・『アメリカを支配するパワーエリート解体新書』(出版社:PHP研究所、発行年:2009年8月)
●商品番号:B-23・『日本再占領』(出版社:成甲書房、発行年:2011年8月)

<古村治彦>

●商品番号:71・『メルトダウン 金融溶解』(出版社:成甲書房、発行年:2009年7月)
●商品番号:76・『バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容』(出版社:成甲書房、発行年:2010年4月)
●商品番号:B-22・『ネクスト・ルネサンス』(出版社:講談社、発行年:2011年6月)
●商品番号:B-26・『アメリカ政治の秘密』(出版社:PHP研究所、発行年:2012年5月)
●商品番号:B-30・『ハーヴァード大学の秘密』(出版社:PHP研究所、発行年:2014年1月)

<吉田裕二>

●商品番号:B-17・『日銀―円の王権』(出版社:学習研究社、発行年:2009年9月)

 長くなりましたが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

リンク⇒https://snsi.jp/shops/index#book

(終わり)

土井康弘 投稿日:2016/03/11 22:03

【1543】[1876]米大統領選挙に関してのオバマ大統領のコメント

 会員番号1091の土井と申します。
 米大統領選挙に関して、BBC News で興味深いと感じた記事があったので紹介します。
 いろいろな解釈があり得ると思いますが、私はこの記事を読んで、オバマ大統領は、トランプ氏とサンダース氏に好意を持っていると感じました。
 皆様の感想はどうでしょうか。

(転載貼り付け始め)

「オバマ米大統領、「トランプは自分のせいじゃない」」

 BBC News 3月11日(金)19時4分配信

オバマ米大統領は10日、共和党大統領候補として実業家ドナルド・トランプ氏が台頭したのは自分の責任だという批判を一蹴した。

カナダのトルドー首相公式訪問に際してホワイトハウスで記者会見した大統領は、「共和党には色々と責任を問われて批判されてきたが、自分たちが誰を選ぶかについて僕のせいだと言われるのは珍しい話だ」と述べた。

記者会見で、米国政治の対立が先鋭化し分断が激化しているのはオバマ政権の責任かと問われて、答えたもの。

大統領は、共和党幹部や右派メディアが共和党の支持基盤に対して、「僕のやることには何でも反対すべきで、協力や妥協は何らかの裏切りだ」という考えを叩きこんできたせいだと批判した。

「いま共和党の中で起きているのは、時間をかけて積み上げてきたことの結果で、ドナルド・トランプのような人が活気づく環境を作ってきたせいだ。過去7年半の間に繰り返されてきたことを、もっとたくさんやっているだけだ」

大統領はさらに、トランプ氏の「挑発的」発言がさかんに話題になるが、移民問題などについての姿勢は、同じ共和党の対立候補、テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)氏やマーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)と実は大差ないのだと指摘した。

オバマ氏はさらに、民主党の候補指名を争っているヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)のどちらかを選んで支持はしないと言明。

「党大会が終わったら全員をひとつにまとめて、本選の勝利に向けて一丸となれるようにするのが、僕の一番大事な役割だ」

民主党大会は7月に開かれる。

(転載貼り付け終わり)

守谷健二 投稿日:2016/03/11 13:39

【1542】[1875]天武天皇の正統性について

    柿本人麿の悲劇(その6)

 『日本書紀』は、天武天皇の即位を正統化する為に編纂された史書である。『日本書紀』は、原則的に天皇一人に付き一巻を立てているが唯一天武天皇に対しては巻第二八、巻第二九と2巻を分け、巻第二八全てを「壬申の乱」の記載に当て、天武勝利に貢献した将兵の顕彰に当てている。

 『日本書紀』では、非は大友皇子(天智天皇の長子、明治に追号された弘文天皇)にあり、天武は追い詰められてやむを得ず決起したのであり、元来皇位継承の正統者(東宮)は大海人皇子(天武天皇)であったと書いている。

 「壬申の乱」は、皇位継承の正統者が正当な権利を行使した戦いであると言うのが『日本書紀』の主張である。
 であったなら、どうして「乱」と云うのだ。「乱」と云うのは、世を乱す行為である。下剋上など秩序を破壊する行為だ。正統者が正当な権利を行使した戦を「乱」と呼んではならないはずである、断じて。
 しかし我々日本人は、何のためらいもなく天武の決起を「壬申の乱」と呼んで来た。驚くことに奈良時代(天武の王朝)で既に「乱」と呼ぶのが定着していた。(『懐風藻』より)
 『日本書紀』は、天武天皇の正統性を主張するが、人々はそれがインチキであることを明確に認識していたのである。日本国の最初の正史『日本書紀』は、信用されていなかったのである。尊敬されていなかったのである。
 
 万世一系の天皇信仰(現人神信仰)は、天武を正統化するために創作された教義(ドグマ)である。天武の命で始まった修史事業の過程で創造されたドグマであった。
 柿本人麿は、この修史事業の中心人物である、断じて地方の下級官吏や流罪人などではない。天武朝、持統朝の中枢にいた人物である。

 天皇に対する枕詞「かけまくも ゆゆしきかも 言はまくも あやに畏(かしこ)き」

《あれこれと心にかけて考えることを禁ずる。まして口に出して云うなど実に畏れ多い事である》

 大君は 神にしませば 天雲(あまくも)の 雷(いかづち)の上に 庵(いほ)らせるかも

《天皇は、神であらせられるのだから、天雲の雷(いかづち)の上にお住まいになっておられるのだ》

 何度でも強調するが、人麿こそ現人神(あらひとがみ)信仰の創造者である。

 前回まで「柿本朝臣人麿、妻死(みまか)りし後、泣血哀慟して作る歌」との題詞を持つ三首の長歌を検討してきた、題詞には「妻死(みまか)りし後」とあるが、三首の歌の後半全てで、人麿が必死の思いで妻を捜し求めていたことが歌われている。死んでしまっていることが確認されていたのなら、どうして妻のお気に入りの場所であった「軽の市」や、難渋して山に踏み入って捜索する必要があるというのだ。

 人麿は、妻の死を受け入れることが出来なかったのだ。妻が苦境に堕ちていたことを人麿は十分認識していた。ほとぼりが覚めたらまた逢えるようになるさ、とのんきに構えていた。そこに突然妻の失踪が知らされたのである。人麿は、妻を助けずにいた。妻を見殺しにしたのである。
 次回は、この次に配置されている「吉備の津の采女(うねめ)の死(みまか)りし時、柿本朝臣人麿の作る歌一首、並びに短歌」〔217~219〕の題詞を持つ歌を検討する。

副島隆彦 投稿日:2016/03/09 10:42

【1541】[1874]イタリアの大銀行のひとつで、取り付け騒ぎ(バンク・ラン)が起きていました。

副島隆彦です。  今日は、2016年3月9日です。

どうもイタリアの銀行で取り付け騒ぎ(bank running バンク・ラニング、あるいは、 bank run )が、起きていたようだ。 以下の英文の新聞記事を読むと、イタリアの大銀行のひとつである、 モンテ・ディ・パスキ・デイ・シエナ銀行 で、ミラノの本店(登記簿上は、シエーナに本店がある)で、取り付け騒ぎ が起きている。 この1月20日ぐぐらいからだ。

以下に載せる 記事 に、 ” Bank Runs have begun in Italy ! (バンク・ランズ・ハヴ・ビガン・イン・イタリー)” と書いてある。
この銀行の株式が大暴落している。

取り付け騒ぎとは、日本でも、昭和恐慌(昭和5年から8年)の前の昭和2年(1927年)の金融恐慌(きんゆうきょうこう)の時に起きた。 預金者が、銀行に押しかけて、預金を引き下ろす行動に出て、銀行の正面が大騒ぎになることだ。 ラン run とは、銀行の前に列を作ることだ。

以下の英文記事の中に、はっきりと Banca Monte dei Paschi di Siena
すなわち、モンテ・ディ・パスキ・ディ・シエナ銀行 と書いてある。

イタリア取り付け騒ぎ

このモンテ・ディ・パスキ・ディ・シエナ銀行は、イタリアの第3位の銀行だ。規模が第1の銀行は、ウニ・クレディト 、2位は、インテザ・サンパオロ、3位が、この モンテ・ディ・パスキ・ディ・シエナ で、4位が、バンコ・ポポラーレSC 、 5位が、UBIバンカ である。

イタリアの若いレンツィ首相は、何食わぬ顔をして、2月27日のG20の 中央銀総裁・財務省会議のあとの、イギリスのEU残留(離脱の阻止)のための欧州首脳の集まりに出席していたが、あの表情は、引きつっていた。イタリアは、すでに、どうやら銀行機能が半分ぐらい麻痺しているようだ。

それでも、何とか平静を保っている。マリオ・ドラギECB(ヨーロッパ中央銀行)総裁が、緊急で、思いきりたくさんのユーロの紙幣を、イタリアに現金輸送して、取り付け騒ぎを鎮静化させたのだろう。 世界の一流金融メディアは、まったくこの事件の報道をしなかった。  他に探しても記事が出てこない。イタリアの新聞、テレビでは大騒ぎになっただろう。

明日は、わが身である。 私、副島隆彦は、これだけは書いておきます。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

“SHEAR PANIC!” Bank Runs have begun in Italy!

Newsroom Jan 21,2016

https://www.superstation95.com/index.php/world/796

MILAN - A “run” has begun on Italian Banks, with Depositors taking out money in a PANIC, fearing they will lose everything if they leave their money deposited.

Banca Monte dei Paschi di Siena SpA’s shares shed one fifth of their value after plunging for a third consecutive day Wednesday, as the bank scrambled to reassure investors its finances are solid.

The bank said that it had suffered outflow of deposits as a result of market jitters and that its accounts had improved in the last quarter.

The bank’s Chief Executive Fabrizio Viola said in a statement that deposit outflows were limited and lower than those that had taken place in 2013.

In February 2013, it emerged the bank was entangled in a legal scandal
involving loss-making complex financial transactions, something that spooked investors and caused a deposit-outflow of “some billions,” the bank said in April that year.

But Mr. Viola’s words didn’t stop the massive selloff.

Trading in the bank’s shares was suspended for most of Wednesday’s session and shares ended up shedding 22.2%. Since Monday, the bank’s shares have lost 46% of their value, plunging to €0.51 ($0.56) per share. Since the beginning of the year, the bank’s share price has
declined 58%.

The bank is now capitalized at roughly €1.6 billion, despite having tapped investors for €8 billion in the last two years to pay back a €4 billion government loan and shore up its capital position, amid mounting bad loans and a chronic lack of profitability.

“It’s pure panic, we are going beyond the prospects of the bank’s low profitability,” said Vincenzo Longo, a strategist at IG Markets in Milan.

The bank will post fourth-quarter earnings on Feb. 5.

In 2012, the bank started to implement a drastic restructuring plan, aimed at bringing it into the black and to pay back a €4 billion government loan.

For the first half of last year, the bank posted a net profit of €194 million, after having accumulated losses of over €10 billion in earnings periods since the second quarter of 2012.

But it posted a €109 million loss for the third quarter, mainly due to a one-off hit caused by the unwinding in September of a complex structured-product transaction.

It also tapped investors for €8 billion in the last two years to pay back a €4 billion government loan and shore up its capital position, amid mounting bad loans and a chronic lack of profitability.

Meanwhile, UniCredit SpA’s Chief Executive Federico Ghizzoni ruled out any intervention to support Monte dei Paschi, adding that he had received no requests from the Italian government to do so.

Sources in the financial markets throughout Europe have confirmed to SuperStation95 that “These bank runs will spread” to other countries, with one analyst saying “This is the beginning of the end for all of Europe.”

In fact, it is likely to spread to Germany next. Just this week,
Germany’s largest bank, Deutsch Bank, revealed they will post a loss of 6.7 BILLION Euros for last year; the worst loss in that bank’s entire history! Investors were stunned by this news and there is now open and public worry that Deutsch Bank may not be solvent.

Elsewhere in Europe, banks admitted last week they are sitting on . . .
. . . ONE TRILLION IN BAD LOANS . . . . . and may have to be
“re-capitalized.” Therein lies the problem: Under the new banking laws, governments will no longer “bail-out” banks.

Instead, the banks must be “bailed-IN” by taking money from DEPOSITORS and replacing that with newly-issued stock in each bank!

Average citizens would lose a major portion of all accounts in each bank (Checking, Savings, Certificates of Deposit, IRA/401-K Retirement plans, etc.) and would be given shares in the bank as compensation. The trouble is, depositors cannot pay their bills or eat with stocks.

In the United States, Wells Fargo admitted during a conference call this week, their commercial loan portfolio contains “$17 Billion” in loans that they described as “less than investment grade.” That was a nice way of saying “bad loans.” Wells Fargo made things worse when they admitted they only have $1.2 Billion set-aside to cover bad loans. So
if all $17 Billion are bad, where will the other $15.8 Billion come from? YOU! Your checking, savings, CD, IRA, 401-K will all be “levied” by the bank to cover its losses!

Also in the US, the Chairman of Citibank refused this week, to disclose how much in bad loans are on their books! He also refused to reveal how much cash the bank has set-aside to cover bad loans!

It is not a good sign when a bank Chairman refuses to disclose how bad things might be. After that stockholder conference call, rumors began to circulate that Citibank may be “in bad financial shape.”

If true, where will Citibank get the money to cover its losses? YOU! Your checking, savings, CD, IRA/401-K retirement accounts will all be levied to cover the bank’s losses and you will be given stock in the bank as compensation. How will you pay your bills with stock? How will you eat?

When the analysts mentioned earlier said “This will spread” and “This is the beginning of the end for Europe” people stood-up and took notice.

Now a “run” is taking place against banks in Italy. If those analysts are correct, then the contagion could spread to the United States. Will YOU be one of the people who leaves his money at a bank while it fails?

How will you eat if that happens? How will your family eat?

In the movie “Forrest Gump” he famously said “stupid is as stupid does.” Are YOU stupid?

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

守谷健二 投稿日:2016/03/01 14:08

【1540】[1872]天武天皇の正統性について

柿本人麿の悲劇(その5)

 「柿本朝臣人麿、妻死(みまか)りし後、泣血哀慟して作る歌二首」この題詞は本当の事を述べていない。

  渡る日の 暮れ行くが如 照る月の 雲隠る如 沖つ藻の 靡きし妹は もみち葉の 過ぎて去(い)にきと 玉梓(たまづさ)の 使の言へば〔207〕より

 《渡る日が暮れて行くように、照る月が雲に隠れるように、寄り添って相寝た吾妻が、(もみち葉の 過ぎて去にきと) 妻の里から使者が云うので》

 私が目にした全ての注釈書は《もみち葉の 過ぎて去(い)にき》を「死んでしまった」と解釈している。
 しかし、妻が死んでしまっているのなら、どうして人麻呂は妻の姿を必死になって捜しているのだろう。〔207〕の歌の前半で、世間の目が恐ろしくて人麿は妻の下へ通うことが出来なくなっていたと歌っている。〔210〕の歌によれば、二人の間にはすでに子供も誕生していたのにである。
 何か得体のしれない異常な事件に人麿の妻は巻き込まれていた。それに対し人麿は無事であったらしい。ほとぼりが覚めたらまた逢えるようになるさ、とのんきに構えていたところに、突然妻の里から使者が来て「妻がいなくなった」と告げられたのだ。
 人麿の妻は世間の目を恐れなければならない窮地に堕ちていた。人麿の妻にとって世間は敵となっていたのです。それなのに〔210〕〔213〕の歌の《世の中を 背きし得ねば》を「死ぬと云う事は世の摂理、人はそれを免れないから」と、全ての注釈本は解釈している。こんなバカな解釈はあり得ない、こんな解釈をして学者たちは恥ずかしくないのだろうか。世間は世間で良いのだ。
 妻は、村八分と云うか、世間の刺すような厳しい視線の中に置かれていたのだ。実家でひっそりと暮らすのも許されない苦境にあった。世の中全てが敵に思えた。
 人麿は、甘く考えていたのだ、妻の苦しみを。ほとぼりが覚めたらまた逢えるようになるさ、などと。

  大鳥の羽易の山に 汝(な)が恋ふる 妹はいますと 人のいへば 岩根さくみて なづみ来し 好けくもぞ無き うつそみと 思ひし妹が 灰にてませば〔213〕より

 《汝が恋ふる 妹はいますと 人のいへば 》

 これは、あなたの奥さんを見かけた、と云う事だ。人麿は、いまだに妻の死を受け入れることが出来ずにいたのである。

  家に来て わが家を見れば 玉床の 外(ほか)に向きけり 妹が木枕(こまくら)〔216〕

 これまでの通説は、題詞に呪縛され「妻は死んでしまっている」と決め付けて解釈したものである。しかし歌の内容と、題詞は矛盾している。この人麿の妻の死に関しては、題詞は真実を告げていない。擬装し、人麿の正体を韜晦している。

津谷侑太 投稿日:2016/02/28 23:24

【1539】[1871]追悼・鬼塚英昭!

津谷侑太です。今日は2016年 2月 28日です。

 日本の大作家である元竹細工(たけざいく)職人の鬼塚英昭(おにづかひであき)氏が亡くなったという報告をします。七十八歳でした。

 私はさる筋から鬼塚英昭氏の体調不良を聞いていました。それでずっと心配していました。健康回復を祈っていましたが、1月25日死去、とのことです。成甲書房(せいこうしょぼう)からの正式な発表です。

 鬼塚英昭を差し置いて、今の歴史研究は成り立たない。そう断言できるほど、鬼塚英昭は本当の日本の大作家でした。
私は悲しみや驚きを通り越して、今や怒りしか感じません。なぜ、これほどの大作家の死を騒がないのでしょうか。
 これほどの大作家の死はもっと盛大にネット上で騒がれるべきです。

 鬼塚英昭のガツガツと本を読んで、新事実を発見する、あるいは新理論をつくりあげる手法は全国の鬼塚ファンたちに多大な影響を与えたと思います。決して難解ではなく、一般の読者に教え諭すがごとく、権力者たちの共同謀議を暴き続けた鬼塚英昭はもっと評価されるべきです。

 その真実追求の姿勢を大分県の郷土(きょうど)歴史家という枠に押し込めて、葬り去ろうという、今の冷え切ったネット空間はおかしいと私は思います。2016年2月を中心に起きたアベノミクスの政策の株乱高下のパニックも鬼塚の『池田勇人』を読めば、謎が解けないようにできています。

 以下に鬼塚英昭氏の著作を紹介します。

 『天皇のロザリオ』・・・昭和天皇を狙ってローマ法王やイエズス会が暗躍するノンフィクション。戦後まもなく大分県で起きた大事件の全貌を暴く!

 『日本の一番醜い日』・・・1945年8月15日、宮中で森師団長が殺害された。アメリカに占領されようとする日本を守るため、青年将校が決起する。・・・が、その中に謎の人物・某元中佐が行動していたことを鬼塚英昭が大量の史料から突き止める。某元中佐とは一体何者なのか。そして、森師団長を殺害したクーデターの意外な真犯人とは誰なのか。まるでミステリー小説の様な興奮を味わえる衝撃の一冊。

 『白洲次郎の嘘』・・・白洲次郎といえば、2000年代に入って、急速に美化された偉人である。吉田茂とともに日本の独立を勝ち取ったGHQに抵抗した吉田と白洲は立派だった・・・・・・ところが、白洲次郎という男、とんでもない食わせ者であった。
 戦前・戦中・戦後を通して、東京大空襲、下山事件、近衛文麿(このえふみまろ)元首相自殺、鳩山一郎追放で裏から動いた官邸のラスプーチン・白洲次郎のおどろおどろしい素顔をこれでもかと史料を引用しながら検証していく。
 偉人には必ず裏の顔がある・・・・・・そんな恐ろしい真実を私たちに教えてくれる本だ。

『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』・・・・・・山口組長だった宅見勝が射殺された。政治事件とは無関係に見える組長射殺事件・・・・・・しかし、その背後には帝国陸軍の参謀で失敗続きだった瀬島龍三のとんでもない秘密が隠されていた。
 戦後、ソ連抑留から帰還した瀬島龍三は伊藤忠商事の会長に迎えられる。リクルート事件、金屏風事件、イトマン事件、政治スキャンダルの影で瀬島はどう動いたのか。
 昭和・平成史を瀬島龍三の目から描いた重大事件の裏側。

『20世紀のファウスト』・・・・・・アメリカの鉄道王・ハリマン財閥の長男・アヴェレル・ハリマン。アメリカのパワー・エリートのアヴェレル・ハリマンは軍需産業と深くつながっており、チャーチルやスターリンの間を飛び回り、第二次世界大戦に世界を引きづり込んでいく。

 津谷侑太です。ざっとこんなところです。古代から平成の現代まで諸問題について、鋭く切り込んだ鬼塚英昭はまさに評論業界の巨星でした。もう、こんな大物は二度と出てこないでしょう。
 だが、鬼塚英昭氏の死で終り、というのはいささか寂しいのではないでしょうか。ここは第二の鬼塚英昭が出現して、彼の業績を引き継いでいくべきでしょう。学問道場という、日本の在野の研究者の結集軸があるのだから、それを活用してみてはいかがですか。

 第二の鬼塚英昭が現れれば、鬼塚ファンたちのもやもやとした胸のわかだまりもとれることだと思います。このまま、鬼塚ファンを放置するというのは残酷すぎる判断です。

 津谷侑太拝

中野 誠 投稿日:2016/02/27 18:20

【1538】[1870]1月21日のNY市場

1月20日のNY市場は249ドル下げてますが、21日は115ドル上げてます
 翌22日も210ドル上げてます。21日に下げたのは、日経平均で398円
 下げてますが、22日は941円上げてます もう少し正確にお願いします。
会員NO1035 中野 誠

副島隆彦 投稿日:2016/02/27 13:13

【1537】[1869]1月からの株崩れ、マイナス金利(金融混乱)は、中国とアメリカの闘いが原因だ。

副島隆彦です。  今日は、2016年2月27日です。

株式相場の乱高下などの 金融市場の 混乱は、先週の2月18日(木)をもって一段落して、落ち着きを取り戻した。  次の 暴落と激変は、4月以降に来るだろう。

私、副島隆彦は、金融・経済を動きを、政治、世界政治の方向からも見ることのできる評論家だから、貴重な存在なのである。自分で言ったら横柄(おうへい)だが、そういうことだろう。

私は、以下に載せる一本の 新聞記事(というよりも評論文、日経新聞の記者のよるもの)にじっと注目してきた。 これを載せます。 真に頭のいい私たち学問道場の会員(学歴なんかどうでもいい。勉強秀才にロクなやつはいません)だったら、きっと分かってくれるでしょう。

 それは、「豹変(ひょうへん)ソロス氏の挑戦に、牙(きば)を向ける習主席 」( 日経新聞 編集委員 中沢克二 )という記事です。 

激しい株式の暴落が、NY市場で起きたのは、1月20日、21日だった。このことをの背景と原因 を、この記事がはっきりと解明、解説している。

私は、次のように書いた。

〇〇編集長へ。  副島隆彦から。 私は、以下の 日経の中沢記者の2月22日の文を重視します。やはり、これが、去年の8月からの、世界の株・為替・国債 くずれの 震源地でしょう。

「どうも 中国と アメリカは、激しく 金融市場(でのつぶしあい=潰し合い の)戦争 をやっている」であなたと合意しているのですが、 以下の様な、生々しい ジョージ・ソロスと 習近平の 両者の 歯を剥き出した 争いは、強烈であり激烈です。 

 これが、この1月からの 金融下落相場の 世界金融戦争 の 政治=国家統制 場面での真実でしょう。

 以下の中沢の文の中の 「 ソロスは一瞬にして中国共産党の敵になった 」(1月21日、ダボスで)が、ソロスと習近平の 公然化した 衝突の始まりです。 去年の 8月、そして9月の 中国株 と人民元 の 売り崩し を計画して仕組んだのは、ソロスら ヘッジファンドである。その背後にはアメリカ財務省がいる。  

 それで このあと、100人ぐらい、上海と北京の中国人弁護士(彼らは外国で法曹の学位を取っている )を捕まえた。 そして、彼らに 自白させた。中国政府は、株売り崩しの証拠をつかんだ。

 そして、今年の1月21日の ダボス会議での、ソロスの 「中国経済はハードランディング (ガタンと落ちる) する」発言のぶち上げだ。 習近平は、このときカイロにいた。 そのあと 23日に、イランのテヘランで、ロウハニ大統領 と 会談した。 

ところが、ソロス と NY市場 は、どうやら返り血を浴びたようだ (これが、副島隆彦説)。 調べたら、この 1月20日に NYダウは、249ドル下げた。終わり値15766ドル(▼2.4%)。安値15450ドル。 翌21日も398ドル下げた。▼565ドルも有った。  

 2月末の今、 この両者のぶつかり合い、激突は、続いている。昨年8月(仕掛けは6月からのようだ。記事を探して 見つけました。)からだ。果たしてどっちが勝つか。 

 皆さん、以下の記事を、じっと よーく 読んでください。 「日経の中沢氏よ、いい記事だ。えらい。誰から知恵をつけてもらっているのですか?」 と私は、書きます。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

「 豹変ソロス氏の挑戦に牙向ける習主席  」

編集委員 中沢克二

2016/2/3 日経新聞

  (写真)習主席(左)は制裁解除直後のイランに国連安保理常任理事国5カ国のトップを切って乗り込んだ。右はロウハニ大統領(1月23日、テヘラン)=AP

 1月21日、中国国家主席、習近平(62)と、世界のマーケットを動かす著名投資家、ジョージ・ソロス(85)は意外に近くにいた。 中東訪問が佳境を迎えていた習はエジプトに。ソロスはスイス・ダボスに。地中海を隔てた南北である。

■「ハードランディング不可避」、中東訪問の習に冷や水

 「中国経済のハードランディングは不可避である」「これは予想ではない。実際に目にしていることだ」 その日、ソロスは世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)開催中のスイス・ダボスからテレビ画面で言明した。

 世界に衝撃が走った。あのソロスが口にする言葉の意味を世界はすぐに理解した。彼は既にそのシナリオに沿ってポジションを取ったということだ。

 サウジアラビア、エジプト、イラン3国を訪問した習は、同じ日のカイロでの演説で中東向けに計6兆5000億円超(円換算)という巨額の資金投下を華々しく打ち出した。 中国と中東、欧州、アフリカをつなぐ「新シルクロード経済圏」構想。その実現に向けて中東で布石を打った習は上機嫌のはずだった。

 習が打ち出したのは「1 2 3」協力構想だ。
 中東依存度が高いエネルギー協力が柱。インフラ整備と、貿易・投資の協力強化で両翼から支える。さらに原子力、人工衛星、新エネルギー開発の三大新技術領域を起爆剤とする。

 習指導部下で権限が強まった中国共産党の「中央外事工作(がいじこうさく)指導小組」に経済・金融、科学技術、軍、外交・安全保障など、各部門の知恵を結集して練り上げた自信作だった。

 習の中東訪問の真の意義は、力(ちから)の落ちた米国に代わり、中国が柔らかな「バランサー」として存在感を示すことだ。だからこそ核問題を巡る制裁解除直後のイランに国連安保理常任理事国5カ国のトップを切って乗り込んだ。イランとの外交関係を断ったサウジにも入った。

 「時の人」であるはずの習への注目を封じたのはソロス発言だった。

 世界は確かに「CHINA」の動きに目を凝らしたが、習の中東訪問にではなく、人民元・株式など中国に絡む市場混乱にだった。上海株式市場の1月の下落幅は22%。

 ソロスも標的にする人民元の急落で中国経済の混乱が続けば、習の中東構想はおろか、「新シルクロード経済圏」構想も絵に描いた餅になりかねない。

 中国と縁深いソロス、3年で豹変

 そもそもソロスと中国の縁は深い。世界を動かすヘッジファンドの生みの親として中国の経済人、投資家の間でも絶大な人気を誇っていた。北京中心部、王府井にある国営書店、空港の書店にもソロスの著書が山積みになっていた。

 この人気を背景に2013年春、中国・海南島でのボーアオ・アジアフォーラムにはソロスが招かれた。彼が発言する会場は超満員に。筆者も人混みにもまれながら話を聞いた。

 ソロスは当時、中国で問題化した「影の銀行」について「米金融危機を招いたサブプライム住宅ローンと似ている」と指摘した。とはいえ今回のような攻撃的姿勢はとらなかった。それから3年弱。習政権の経済・金融政策に「ノー」を突きつけた。豹変(ひょうへん)である。

 今度は中国が反応した。「人民元を空売りし、中国大陸、香港資本市場を攻撃する国際ヘッジファンドに強く警告する」。中国国営通信の新華社は1月23日未明、英文記事を配信した。

 翌日の記事では「悪意の人民元空売りは高いコストを払う結果になる。法的にも厳しい結果を覚悟すべきだ」と言い切った。

 同24日、習が中東訪問から帰国するとトーンが上がった。「ソロスの人民元、香港ドルへの挑戦は決して成功しない。空売りは成功しない」。共産党機関紙、人民日報の海外版は同26日付1面コラムで反論した。

 2日後、人民日報の国内版が1、2面で全面攻撃した。「中国経済は絶対にハードランディングしない」。2面には中国経済の堅調さを示す図表もふんだんに使った。

 同29日付には人民日報が国内版4面の社論で「中国を空売りするものは、自分を空売りしている」という刺激的な見出しを掲げた。痛烈なソロスへの個人攻撃である。

 翌日には上海の党機関紙も人民日報を引用する形でソロス攻撃に参加した。

  国営メディアがソロスを波状攻撃

 新華社英文 → 新華社中国語 → 人民日報海外版1面 → 人民日報国内版1、2面 → 人民日報国内版社説 → 地方有力党機関紙。もはや党、国を挙げてのソロスたたきだ。

「指導部の指示や承認なしに、このキャンペーンは打てない。習主席が中東でメンツを潰されたんだ。黙ってはいられない」
「『中国の空売りを許すな』。専門用語入りのスローガンが、ソロスたたきの代名詞として党内部で流行している」。
 中国メディア関係者らが解説する。習の怒りが、国営メディアの対ソロス波状攻撃を生んだ。

 ソロスは一瞬にして中国共産党の敵になった。
 敵と味方をしゅん別し、敵と見なせば徹底的にたたく手法はこの3年、習の反腐敗運動、同時進行した「群集路線(ぐんしゅうろせん)教育実践活動」で遺憾なく発揮された。

 大学の党組織で集会を開き、部下に上司を◯×式で評価させる。×が多かった幹部を即、摘発するやり方に幹部らはおびえた。毛沢東の文化大革命(1966~76年)に似た大衆つるし上げだ。

 同じ手法は対外政策でも使われ、成功を収めた。英国に対してだ。英首相、キャメロン(49)が2012年にダライ・ラマ14世(80)と会談すると、中国は英国との接触を極力断ち、経済的に締め上げた。

 音をあげたキャメロンは態度を変える。英国は中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に主要欧州勢として一番乗りを果たす。習の英訪問では原発建設まで中国に任せた。

 この締め上げ戦法は、国境にとらわれないヘッジファンドの祖、ソロスには通用しない。かつて彼は、習と同じようにイングランド銀行と戦い、勝った武勇伝を持つ。

 中国は昨夏の株価暴落時、習が抜てきした公安・警察の幹部らを筆頭に市場に介入し、「空売り」を厳しく取り締まった。今回もソロス問題で「法的手段」に言及している。だが、いくら習の「お友達」の警察が強権を振るって「空売り」をたたいても、国外にいるソロスを捕らえるのは無理だ。

  ソロスは「帝国主義」の手先?

 中国指導部はソロスと米政府、経済界が一体で中国経済を標的にし始めた、と疑っている。そもそも「新シルクロード経済圏」構想には、米国に対抗する意図がある。中国自身がそれを強く意識しているからこそ「米国は必ず潰しに来る」と身構える。
 
 2011年の「アラブの春」で中国は、米国などの「和平演変(わへいえんぺん)」(平和的な政権転覆の陰謀 )が中国に波及しかねないと慌て、小さな集会さえ厳しく取り締まった。

 中国が警戒レベルを上げる際、内部で使われる言葉がある。「帝国主義」である。今回は、ソロスも「帝国主義」の手先として語られ始めた。

 国際通貨基金(IMF)は、先に通貨危機に備えて加盟国に配る特別引き出し権(SDR スペシャル・ドロウイング・ライト)に 中国・人民元を採用した。 世界第2位の経済規模を持つ中国には、的確な情報発信を通じて国際市場と意思疎通する責任がある。

 それが習とソロスの戦いの決着をも左右する。今、中国経済の国際化が試されている。(敬称略)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 この文の中の、「 (中国の)警察が、強権を振るって「空(から)売り」をたたいても、国外にいるソロスを捕らえるのは無理だ 」に私は笑った。 さて、ヘッジファンド(国際投機筋、こくさいとうきすじ) と 中国の 今度の 金融戦争(マネー・ウォー)は、どっちが勝つかな。

 只(ただ)読みの人も、そろそろ私たちの学問道場の会員になって下さい。一度でいいですから。お願いします。

副島隆彦拝

守谷健二 投稿日:2016/02/26 14:04

【1536】[1868]天武天皇の正統性について

柿本人麿の悲劇(その4)

  うつそみと 思ひし妹が 灰にてませば (生きていると信じている妻が、この灰だと言うのだもの)

 前回は『万葉集』第二巻〔213〕“或る本の歌に曰く”の歌を検討しました。人麿の妻は、ただ単に死んだのではなかった、秋の山に覚悟の失踪を遂げたのだ。
 人麿は、妻の窮状を十分認識していた。それなのに世間の目が恐ろしいと、手を差し伸べて援けずにいた。ほとぼりが覚めれば、また逢えるようになるさと、のんきに構えていた。

  さねかづら 後もあはむと 大船の 思ひたのみて〔207〕

 そんな中、突然失踪したのである。
 三首の長歌は、それぞれ反歌を持っている。今回は〔210〕の歌に附けられている反歌を検討したい。

  去年(こぞ)見てし 秋の月夜(つくよ)は 照らせれど 相見し妹は いや年さかる〔211〕

 《訳》去年見た月は、今も変わらず照っているが、いっしょにこの月を見た妻は、遠く去って行って年が変わってしまった。

  衾道(ふすまじ)を 引出(ひきで)の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし〔212〕

 《訳》衾道を 引出の山に(土地の名か、形状を言っているのか不明)妻を置いて、山路を歩いているが、もう妻は生きていないかもしれない。

 この〔212〕の歌の解釈は難しいのです。最後の「生けりともなし」原書では「生跡毛無」です。「生けり」と読むのは「とも」を接続助詞と見るからです。接続助詞「とも」は、終止形に接続します。
 「生けり」は、「生き」と「あり」の合成語ですから「生きている」と云う意味になります。故に、「生けりともなし」は、「生きているとも思えない」と云う意味になります。
 
 これに対して「生けるともなし」と主張する学者もいます。「生ける」は、連体形ですから「ともなし」の「と」は、体言(名詞)だと言うのです。利心(とごころ)“確かな心”を「と」だけで表しているのだと言います。この多立場で訳しますと、

  引手の山に妻の屍を置いて山路を帰ると、生きた心地もしない。

 私が目にした注釈書全ては、このように解釈しています。しかし「と」だけで、当時の人々は「利心(とごころ)」だと理解できたのでしょうか。また原書の「跡」は、上代特殊仮名遣の研究から「ト乙類」の音を表す「万葉仮名」であることが明らかで、助詞「と」は、全て「ト乙類の万葉仮名」で書かれています。
 それに対し名詞である「利心」の「と」は、「甲類の万葉仮名」で書かれています。『上代特殊仮名遣い』は、橋本進吉博士が発見し、体系付けた学説で、万葉集の時代の大和言葉は、母音を八個持っていたことを明らかにした画期的な研究です。この研究の成果で『万葉集』『古事記』『日本書紀』は、初めて正確に読むことが出来るようになりました。
 その『上代特殊仮名遣い』の立場からは、「生きけるともなし」とは読めないのです。「生けりともなし」と読まなければならないのです。
 つまり、「生きているとも思われない」と。
 しかし、全ての注釈書は「生きた心地もしない」と、『上代特殊仮名遣い』が明らかにした万葉仮名の用法に違反して解釈しているのです。もうお判りでしょう、これも題詞「柿本朝臣人麿、妻死りし後、泣血哀慟して作る歌二首」に囚われて、人麻呂の妻は、死んでしまっているのだ、と決め付けていることからくる誤りと云わなければならないのです。
 人麿の妻は、秋の山に覚悟の失踪を遂げた。妻は窮地に堕ちていた。人麿は、妻の窮状を十分に分っていた。それなのに手をこまねいて見放していた。人麿は、妻を見殺しにした。必死に捜索したが、屍(しかばね)にすら巡り合うことが出来なかった。

 

磯貝 太(いそがい はじめ) 投稿日:2016/02/23 21:02

【1535】[1867]誠に有り難う御座います。

当方の私見に対する多大なる評価誠に有り難う御座います。
大変恐縮しております。

石原慎太郎氏に関しては、
副島先生のぼやき「166」 
『私の石原慎太郎論  2001.6.18』
あたりから読まれたらよいかと思います。

当方50歳過ぎで子育ても終わり、老後が直面するある程度出来上がった人間です。

中野様が、もし、私よりも年齢が下であれば、石原慎太郎氏著「天才」、また、それ以外の本をお読みになって、疑問に感じた本の書評などを掲載されれば、色々な方々からご意見、ご感想があるかと思います。

今後益々のご活躍を御祈念しております。

以上です。

よろしくお願いいたします。